JPH1171303A - B型肝炎ワクチン - Google Patents

B型肝炎ワクチン

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JPH1171303A
JPH1171303A JP9230870A JP23087097A JPH1171303A JP H1171303 A JPH1171303 A JP H1171303A JP 9230870 A JP9230870 A JP 9230870A JP 23087097 A JP23087097 A JP 23087097A JP H1171303 A JPH1171303 A JP H1171303A
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JP
Japan
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vaccine
hepatitis
core antigen
antigen protein
virus
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JP9230870A
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English (en)
Inventor
Keiko Yoshioka
啓子 吉岡
Isamu Yamaguchi
勇 山口
Kenji Tanaka
建志 田中
Akiko Iwata
明子 岩田
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RIKEN
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RIKEN
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経口接種により免疫感作を成立させることが
できるB型肝炎ワクチンを提供する。 【解決手段】 B型肝炎ウイルスのコア抗原タンパク質
を有効成分として含む経口接種用のB型肝炎ワクチン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はB型肝炎ワクチンに
関するものである。より具体的に言うと、経口接種によ
り免疫感作を成立させることができるB型肝炎ワクチン
に関する。
【0002】
【従来の技術】B型肝炎はB型肝炎ウイルスの非経口感
染によって引き起こされる伝染性疾患である。主な感染
源は血液であり、輸血、外科的治療、注射などの医療処
置などによってウイルスが非経口的に体内に侵入して、
一過性の肝傷害である急性B型肝炎が引き起こされる。
肝傷害が長期間継続する場合には慢性B型肝炎に移行
し、肝硬変や原発性肝癌が発生する場合もある。B型肝
炎ウイルスはヘパドナウイルス科に属するDNAウイル
スであり、ウイルス粒子はデーン粒子とよばれる直径42
nm の粒子である。ウイルス粒子の外側はリポタンパク
エンベロープ(HBs抗原)であり、内部にヌクレオカ
プシドである直径27 nm のコア粒子(HBc抗原)が存
在している。
【0003】B型肝炎ワクチンには血液由来ワクチンと
組換えワクチンがある。血液由来ワクチンはHBs抗原
陽性血液から製造され、adr抗原とadw抗原がおよ
そ7:3の割合で含まれている。このワクチンは1980年
代の始めに実用化されたが、現在では一部を除いて組換
えワクチンに切り替えられている。組換えワクチンに
は、酵母その他の培養真核細胞から製造され、血液由来
ワクチンの小型球形HBs抗原粒子と同様の物理化学的
性状と免疫学的性状をもつ粒子抗原を含んでいる(B型
肝炎ワクチンについて総説として「ワクチンハンドブッ
ク」、第29章、「B型肝炎ワクチン」丸善株式会社、平
成6年を参照のこと)。
【0004】これらのB型肝炎ワクチンはいずれも注射
により皮下又は筋肉内に接種されるが、通常は、4週間
隔で2回の接種後、初回から20〜24週後に3回目の接種
を行って免疫を完成させる必要があり、接種の度に注射
を行なう医療機関の負担が大きいという問題がある。ま
た、被接種者にとっては接種を受けるために通院を余儀
なくされ、注射の際に苦痛を伴うことや安全性の観点か
ら問題がある。このため、経口投与により接種可能なワ
クチンの開発が求められている。
【0005】種々の感染症の予防に用いられるワクチン
のうち、経口投与により接種可能なワクチンとしては現
在のところポリオワクチンが実用化されている。ポリオ
ウイルスの感染経路は腸管などの粘膜であるところか
ら、ポリオワクチンでは、体内で増殖しうる生きた弱毒
化ウイルスを用いて、病原性ウイルスと同様の感染を成
立させることによって免疫感作を獲得させている。しか
しながら、B型肝炎ウイルスは経口的には感染しないウ
イルスであり、弱毒化B型肝炎ウイルスを作成して経口
投与しても感染を成立させることはできないと考えられ
る。もっとも、最近、食用のトランスジェニック植物中
にワクチンを発現させ、この植物を摂取することにより
免疫を成立させる方法が提案されており(U.S. Patent
No.5,484,719; 及び U.S. Patent No.5,612,487)、HBs
抗原を用いた経口用のB型肝炎ワクチンの可能性が教示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明の課題はB型肝炎ワクチンを提供するこ
とにあり、より具体的に言うと、経口投与により接種可
能なB型肝炎ワクチンを提供することにある。本発明者
は上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、B型
肝炎ウイルスのコア抗原タンパク質を経口投与すること
により、経口的に免疫感作が成立することを見出し、こ
の抗原タンパク質がB型肝炎の経口ワクチンとして有用
であることを見出した。従来、コア抗原タンパク質の抗
原性は注射では確認されていたが、経口的に免疫感作を
成立させることができることについては全く報告がな
い。本発明はこれらの新規な知見を基にして完成された
ものである。
【0007】すなわち本発明は、B型肝炎ウイルスのコ
ア抗原タンパク質を有効成分として含む経口接種用のB
型肝炎ワクチンを提供するものである。本発明の好まし
い態様として、上記コア抗原タンパク質が遺伝子組換え
により発現されたものである上記ワクチン;並びに、摂
取可能な植物中に遺伝子組換えにより発現された上記コ
ア抗原タンパク質を含むことを特徴とする上記ワクチン
が提供される。本発明の別の態様によれば、B型肝炎ウ
イルスのコア抗原タンパク質を発現することができ、経
口接種可能なB型肝炎ワクチンとして用いるためのトラ
ンスジェニック植物が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のワクチンは、B型肝炎ウ
イルスのコア抗原タンパク質を有効成分として含むこと
を特徴としている。コア抗原タンパク質は、ヌクレオカ
プシドと呼ばれるB型肝炎ウイルスのコア粒子を形成す
るタンパク質であり、コア抗原タンパク質が約 300個集
合して正20面体構造のコア粒子を形成している。コア抗
原タンパク質の調製方法としては、大腸菌からの精製方
法 (Biochemistry, 34, pp.4919-4932, 1995) やイース
トからの精製方法 (Journal of Biotechnology, 8, p.1
49-162, 1988) などを利用可能である。また、遺伝子組
換え手法によるコア抗原蛋白質の発現方法については、
例えば、Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 79, pp.1606-16
10, 1982などに記載されている。
【0009】コア抗原タンパク質のアミノ酸配列、及び
このタンパク質をコードするDNA に関しては、「肝臓の
研究・XII ウイルス肝炎」、pp.651-672、1987、同文書
院発行などに記載されており、当業者は容易にこのタン
パク質を入手することが可能である。B型肝炎ウイルス
には多様な変異株の存在が知られているが、これらの変
異株は実質的に同等な抗原性を有することが明らかにさ
れている。従って、本発明のワクチンの製造にあたって
は、抗原性が実質的に同等である限りB型肝炎ウイルス
のいかなる株に由来するコア抗原タンパク質を用いても
よい。
【0010】本発明のワクチンの有効成分としては、B
型肝炎ウイルス由来の天然型コア抗原タンパク質のほ
か、1又は2個以上のアミノ酸残基が置換、挿入、及び
/又は欠失した変異コア抗原タンパク質であって、天然
型コア抗原蛋白質と実質的に同一の抗原性を有するタン
パク質や、実質的に天然型コア抗原蛋白質の抗原性を保
持した天然型コア抗原蛋白質のフラグメントなどを用い
ることが可能である。本明細書において用いられる「コ
ア抗原タンパク質」という用語は、これらを包含するも
のとして用いる。
【0011】本発明のワクチンは、経口接種により免疫
感作を成立させることができることを特徴としている。
従って、本発明のワクチンは、当業界で汎用されている
経口用製剤の調製方法に従って、例えば、シロップや溶
液剤などの非固形の経口投与用医薬組成物として調製す
ることができる。もっとも、本発明のワクチンの形態は
これらに限定されることはなく、例えば、コア抗原タン
パク質を水や牛乳などの飲料に溶解して摂取することも
できる。また、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの
固形製剤の形態の医薬組成物として調製することも可能
である。これらの医薬組成物の製造にあたっては、当業
界で汎用される医薬用添加物を適宜用いることができ
る。
【0012】また、通常の医薬組成物の形態の他、遺伝
子組換え手法に従って摂取可能な植物中にコア抗原タン
パク質を発現させた形態で提供されるワクチンも本発明
のワクチンの好ましい態様である。コア抗原タンパク質
を発現させるための植物の種類は特に限定されず、例え
ば、メロン、ナシ、リンゴ、イチゴなどの果実、ジャガ
イモ、サツマイモ、トウモロコシ、米、麦などの穀物な
どの植物を利用できるが、好ましくは、これらの植物に
おいてヒトや哺乳類動物が摂取可能な部分に発現させる
ことが好ましい。
【0013】コア抗原タンパク質を発現するトランスジ
ェニック植物の調製方法は、植物中への遺伝子の導入方
法として利用可能なものであれば特に限定されないが、
例えば、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agro
bacterium tumefaciens)などのプラスミドベクター系な
どを用いたトランスホーム法を採用することができる。
一般的な方法として、U.S. Patent No.5,484,719; 及び
U.S. Patent No.5,612,487 などに記載された方法を用
いることができる。トランスジェニック植物中に発現さ
れたコア抗原タンパク質は、コア粒子の存在と個数を顕
微鏡で観察することにより容易に確認することができ
る。
【0014】本発明のワクチンは、通常用いられる注射
用のB型肝炎ワクチンの接種プロトコールと同様のプロ
トコールに従って、例えば、4週間隔で2回の経口接種
後、初回から20〜24週後に3回目の経口接種を行って免
疫を完成させることが可能であるが、ワクチネーション
はこの方法に限定されることはなく、適宜のプロトコー
ルを採用することができる。摂取量は、例えば、成人一
回あたり約 0.1〜数 mg タンパク程度とすることができ
るが、免疫の成立度に応じて適宜増減することが可能で
ある。なお、本発明のワクチンの力価検定は、マウスや
ラットを用いた通常の方法(例えば、T. Yuasa, and Sh
imojo, H., Jpn. J. Med. Sci. Biol.,38, pp.9-18, 19
85)に従って行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明のワクチンの調製方法及び摂取方法
はこれらに限定されることはない。 (1) 材料及び方法 6週齢マウス(BALB/c)を用いて、皮下注射および経口
投与によるB型肝炎コア抗原タンパク質の免疫感作につ
いて解析した。実験に用いたコア抗原タンパク質はポー
ルら(Biochemistry, 34, pp.4919-4932, 1995)の方法に
従って遺伝子組換え手法により大腸菌から精製したも
の、及び遺伝子組み換えタバコから精製したものの2種
を用いた。皮下注射の処理区では 0.05, 0.5, 5 μg/ml
濃度のコア抗原タンパク質を 0.5mlづつ、経口投与の処
理区では 0.5, 5, 50 μg/ml濃度のコア抗原タンパク質
を1mlずつ使用した。皮下注射は通常の方法で、また経
口投与はゾンデによる強制投与で行った。
【0016】摂取プロトコールは、初回摂取から3週間
目に採血を行い、1ヶ月目に第2回目の摂取とその一週
間後に採血を行い、その後は1週間間隔で摂取と採血を
繰り返した。免疫感作の成立は、採血したマウスの末梢
血中のコア抗原タンパク質特異的抗体の存在の有無およ
びその抗体価を、赤血球凝集阻止試験(HAI 法)及び受
身赤血球球凝集試験(PHA法)の2種の方法により測定し
て判定した。この結果、以下の表1に示すように経口接
種群では注射による摂取群と同程度の免疫感作の成立が
認められた(表中の測定値は第2回採血時の5個体を平
均した値である)。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明のB型肝炎ワクチンは経口接種に
より免疫感作を有効に成立させることができるので、費
用や安全性などの観点から極めて有用なワクチンであ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 B型肝炎ウイルスのコア抗原タンパク質
    を有効成分として含む経口接種用のB型肝炎ワクチン。
  2. 【請求項2】 上記コア抗原タンパク質が遺伝子組換え
    により発現されたものである請求項1に記載のワクチ
    ン。
JP9230870A 1997-08-27 1997-08-27 B型肝炎ワクチン Pending JPH1171303A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101290475B1 (ko) * 2004-10-27 2013-07-29 크루셀 스위츨랜드 아게 인플루엔자 바이러스 및 비형 간염 바이러스로부터의항원을 포함하는 비로좀 입자
WO2020075836A1 (ja) * 2018-10-12 2020-04-16 国立研究開発法人理化学研究所 B型肝炎ウイルス複製阻害剤及びそれを含むb型肝炎治療用医薬組成物

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