JPH1171329A - α,β−不飽和アルデヒドの製造方法および該製造方法に有用な中間体 - Google Patents

α,β−不飽和アルデヒドの製造方法および該製造方法に有用な中間体

Info

Publication number
JPH1171329A
JPH1171329A JP9244784A JP24478497A JPH1171329A JP H1171329 A JPH1171329 A JP H1171329A JP 9244784 A JP9244784 A JP 9244784A JP 24478497 A JP24478497 A JP 24478497A JP H1171329 A JPH1171329 A JP H1171329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
reaction
acetate
group
formylpropyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9244784A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Kitayama
勝彦 北山
Toshihiro Omatsu
俊宏 尾松
Takashi Onishi
孝志 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP9244784A priority Critical patent/JPH1171329A/ja
Priority to CA002232831A priority patent/CA2232831A1/en
Priority to US09/045,772 priority patent/US5932761A/en
Priority to EP98105323A priority patent/EP0867427B1/en
Priority to CN98108208A priority patent/CN1116267C/zh
Priority to DE69809101T priority patent/DE69809101T2/de
Publication of JPH1171329A publication Critical patent/JPH1171329A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下記の式(1) 【化1】 (式中、Xはシアノ基またはアルコキシカルボニル基を
表す)で示されるα,β−不飽和アルデヒドを効率よ
く、工業的に有利に製造することのできる方法を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(2) 【化2】 (式中、Xは前記定義のとおりであり、Rは炭素数が2
以上のアシル基を表す)で示される化合物をロジウム化
合物および単座配位性第3級有機リン化合物の存在下に
水素および一酸化炭素と反応させることによって、下記
一般式(3) 【化3】 (式中、XおよびRは前記定義のとおりである)で示さ
れる化合物に変換し、さらに得られた化合物を脱カルボ
ン酸反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下記の一般式
(1)
【0002】
【化5】
【0003】(式中、Xはシアノ基またはアルコキシカ
ルボニル基を表す)で示されるα,β−不飽和アルデヒ
ドの製造方法および該方法に有用な中間体に関する。本
発明の製造方法によって得られるα,β−不飽和アルデ
ヒドは、例えば、植物ホルモンであるゼアチン(Zea
tin)〔米国特許第4,361,702号明細書参
照〕やビタミンA酸誘導体(特公昭36−16023号
公報、特公昭60−9493号公報などを参照)などの
合成中間体として有用である。
【0004】
【従来の技術】上記一般式(1)で示されるα,β−不
飽和アルデヒド類の製造方法としては、例えば、以下の
〜の方法が知られている。 ピルビンアルデヒドジメチルアセタール等のピルビン
アルデヒドジアセタールとアセトニトリルを縮合し、次
いで得られた化合物を加水分解する方法(米国特許第
4,361,702号明細書参照)。 ピルビンアルデヒドジアセタールとα−トリメチルシ
リルまたはホスホノエチル酢酸エステルを縮合し、次い
で得られた化合物を加水分解する方法〔Tetrahedron Le
tt., 22, 1595 (1981)参照〕。 プロピオンアルデヒドとグリオキシル酸エステルとを
アルドール縮合する方法〔Helv. chim. Acta., 45, 541
(1962)参照〕。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方法は、ピルビンアルデヒドジアセタールとアセトニ
トリルの縮合の際にアセトニトリルを大過剰用いるため
に容積効率が悪く、しかも縮合生成物の収率も70%程
度にとどまっている。また、上記の方法は、ピルビン
アルデヒドジアセタールとα−トリメチルシリルまたは
ホスホノエチル酢酸エステルの縮合を−78℃といった
低温で行う必要があって操作性がよいとはいえず、しか
も縮合生成物の収率も55%程度と十分ではない。さら
に、上記の方法では、アルドール縮合の収率が47%
と低い。このように、上記〜の方法はいずれも、一
般式(1)で示されるα,β−不飽和アルデヒドの製造
方法として工業的に有利であるとはいいがたい。しかし
て本発明は、一般式(1)で示されるα,β−不飽和ア
ルデヒドを効率よく製造することのできる工業的に有利
な方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、下記一般式(2)
【0007】
【化6】
【0008】(式中、Rは炭素数が2以上のアシル基を
表し、Xはシアノ基またはアルコキシカルボニル基を表
す)で示される化合物をロジウム化合物および単座配位
性第3級有機リン化合物の存在下に水素および一酸化炭
素と反応させることによって、下記一般式(3)
【0009】
【化7】
【0010】(式中、RおよびXは前記定義のとおりで
ある)で示される化合物に変換し、さらに得られた化合
物を脱カルボン酸反応させることからなる、下記一般式
(1)
【0011】
【化8】
【0012】(式中、Xは前記定義のとおりである)で
示されるα,β−不飽和アルデヒドの製造方法を提供す
ることによって解決される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において出発物質として使
用される化合物を表す一般式(2)、中間体を表す一般
式(3)および目的化合物であるα,β−不飽和アルデ
ヒドを表す一般式(1)において、Xが表すアルコキシ
カルボニル基としては、例えば、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル
基、t−ブトキシカルボニル基、ペントキシカルボニル
基、ヘキシルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基などが挙げられる。また、一般式(2)および
一般式(3)において、Rが表す炭素数が2以上のアシ
ル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、
ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリ
ル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル
基、ベンゾイル基などが挙げられる。
【0014】ここで、本発明において出発物質として使
用される、一般式(2)で示される化合物の具体例を示
せば、1−シアノ−2−プロペニル=アセタート、1−
シアノ−2−プロペニル=プロパノエ−ト、1−シアノ
−2−プロペニル=ベンゾエート、1−メトキシカルボ
ニル−2−プロペニル=アセタート、1−メトキシカル
ボニル−2−プロペニル=プロパノエ−ト、1−エトキ
シカルボニル−2−プロペニル=ベンゾエート、1−t
−ブトキシカルボニル−2−プロペニル=アセタート、
1−ベンジルオキシカルボニル−2−プロペニル=アセ
タートなどが挙げられる。これらの中でも、1−シアノ
−2−プロペニル=アセタート、1−メトキシカルボニ
ル−2−プロペニル=アセタート、1−t−ブトキシカ
ルボニル−2−プロペニル=アセタート、1−ベンジル
オキシカルボニル−2−プロペニル=アセタート等のア
セタートは、本発明を工業的に実施するうえで特に有用
である。
【0015】一般式(2)で表される化合物は、公知の
方法、例えば、i)アクロレインをシアンヒドリン化し、
次いで無水酢酸、無水プロピオン酸、無水ブタン酸等の
カルボン酸無水物と反応させる方法、ii)アクロレイン
をシアンヒドリン化し、次いでメタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等の
アルコールを用いて加アルコール分解した後、無水酢
酸、無水プロピオン酸、無水ブタン酸等のカルボン酸無
水物と反応させる方法(例えば、ドイツ特許第3634
151号明細書などを参照)などの方法によって製造す
ることができる。
【0016】本発明では、まず、上記一般式(2)で示
される化合物をロジウム化合物および単座配位性第3級
有機リン化合物の存在下に水素および一酸化炭素と反応
させることによって、一般式(3)で示される化合物に
変換する。
【0017】本発明において用いられるロジウム化合物
としては、ヒドロホルミル化触媒能を有するかまたはヒ
ドロホルミル化反応条件下にヒドロホルミル化触媒能を
有するように変化する任意のロジウム化合物が使用可能
であって、具体的にはRh4(CO)12、Rh6(CO)
16,Rh(acac)(CO)2、酸化ロジウム、塩化
ロジウム、ロジウムアセチルアセトナート、酢酸ロジウ
ムなどが挙げられる。
【0018】ロジウム化合物の使用量は、通常、ヒドロ
ホルミル化反応液1リットルあたりロジウム原子換算で
0.001ミリグラム原子以上の濃度範囲となる量であ
るが、生産性および製造コストの観点から、ヒドロホル
ミル化反応液1リットルあたりロジウム原子換算で0.
01〜0.25ミリグラム原子の濃度範囲となる量であ
ることが好ましい。
【0019】また、本発明において用いられる単座配位
性第3級有機リン化合物としては、例えば、トリフェニ
ルホスファイト、トリス(2−メチルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(2−エチルフェニル)ホスファイト、
トリス(2−イソプロピルフェニル)ホスファイト、ト
リス(2−フェニルフェニル)ホスファイト、トリス
(2,6−ジメチルフェニル)ホスファイト、トリス
(2−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(3
−メチル−6−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト
等のホスファイト類;トリフェニルホスフィン、トリト
リルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリ−
n−オクチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィ
ン等のホスフィン類などが挙げられるが、これらの中で
も、トリス(2−メチルフェニル)ホスファイト、トリ
ス(2−フェニルフェニル)ホスファイト、トリス(2
−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ト
リシクロヘキシルホスフィンが好ましい。これらの単座
配位性第3級有機リン化合物は単独で使用してもよい
し、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
【0020】単座配位性第3級有機リン化合物の使用量
は、通常、ヒドロホルミル化反応液1リットルあたり
0.1ミリモル以上の濃度範囲となる量であるが、生産
性および反応の選択性の観点から、ヒドロホルミル化反
応液1リットルあたり1〜50ミリモルの濃度範囲とな
る量であることが好ましく、ヒドロホルミル化反応液1
リットルあたり2〜10ミリモルの濃度範囲となる量で
あることがより好ましい。
【0021】また、本発明におけるヒドロホルミル化反
応では、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタ
ン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、
1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,5
−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタンなどの2座配
位性ジホスフィノアルカン類をロジウム1グラム原子あ
たり0.1〜3モルの割合で添加してもよい。
【0022】本発明におけるヒドロホルミル化反応は、
通常、40〜120℃、好ましくは50〜100℃の範
囲の温度で実施される。
【0023】また、本発明におけるヒドロホルミル化反
応に用いられる水素と一酸化炭素のモル比は、入りガス
組成として、通常、1/5〜5/1(モル比)の範囲か
ら選ばれる。
【0024】本発明におけるヒドロホルミル化反応は、
通常10気圧以上の範囲の圧力下で実施されるが、60
〜120気圧の範囲の圧力下で実施することが好まし
い。
【0025】本発明におけるヒドロホルミル化反応は、
溶媒を用いずに実施してもよいし、反応に不活性な有機
溶媒の存在下に実施してもよい。使用可能な溶媒の具体
例としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭
化水素類;ジエチルエーテル、テトラエチレングリコー
ルジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル類;ジクロルメタン等のハロゲン化炭化水
素類などが挙げられる。溶媒は単独で使用してもよい
し、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。なお、
溶媒の使用量に特に制限はないが、反応の容積効率を損
なわない範囲の量とするのがよい。
【0026】本発明におけるヒドロホルミル化反応は、
攪拌型反応槽または気泡塔型反応槽など公知の反応槽中
で行うことができる。また、反応はバッチ式で実施して
もよいし、連続式で実施してもよい。
【0027】本発明におけるヒドロホルミル化反応によ
れば、式(3)で示される化合物の他に、通常、下記の
式(4)
【0028】
【化9】
【0029】(式中、RおよびXは前記定義のとおりで
ある)で示されるアルデヒドが少量生成するが、両者は
必要に応じて蒸留などの手段によって分離することが可
能である。
【0030】かくして得られる式(3)で示される化合
物は新規化合物である。ここで、式(3)で示される化
合物の具体例を示せば、1−シアノ−2−ホルミルプロ
ピル=アセタート、1−シアノ−2−ホルミルプロピル
=プロピオナート、1−シアノ−2−ホルミルプロピル
=ブチラート、1−シアノ−2−ホルミルプロピル=イ
ソブチラート、1−シアノ−2−ホルミルプロピル=バ
レラート、1−シアノ−2−ホルミルプロピル=ヘキサ
ナート、1−シアノ−2−ホルミルプロピル=ヘプタナ
ート、1−メトキシカルボニル−2−ホルミルプロピル
=アセタート、1−メトキシカルボニル−2−ホルミル
プロピル=プロピオナート、1−メトキシカルボニル−
2−ホルミルプロピル=ブチラート、1−メトキシカル
ボニル−2−ホルミルプロピル=イソブチラート、1−
メトキシカルボニル−2−ホルミルプロピル=バレラー
ト、1−メトキシカルボニル−2−ホルミルプロピル=
ヘキサナート、1−メトキシカルボニル−2−ホルミル
プロピル=ヘプタナート、1−エトキシカルボニル−2
−ホルミルプロピル=アセタート、1−エトキシカルボ
ニル−2−ホルミルプロピル=プロピオナート、1−プ
ロポキシカルボニル−2−ホルミルプロピル=アセター
ト、1−プロポキシカルボニル−2−ホルミルプロピル
=プロピオナート、1−ブトキシカルボニル−2−ホル
ミルプロピル=アセタート、1−ブトキシカルボニル−
2−ホルミルプロピル=プロピオナート、1−t−ブト
キシカルボニル−2−ホルミルプロピル=アセタート、
1−t−ブトキシカルボニル−2−ホルミルプロピル=
プロピオナート、1−ベンジルオキシカルボニル−2−
ホルミルプロピル=アセタート、1−ベンジルオキシカ
ルボニル−2−ホルミルプロピル=プロピオナートなど
が挙げられる。
【0031】本発明では、かくして得られる式(3)で
示される化合物を脱カルボン酸反応させることによって
式(1)で示されるα,β−不飽和アルデヒドに変換す
る。ここで、脱カルボン酸反応の原料としては、上記の
ヒドロホルミル化反応液から蒸留等の公知の方法によっ
て分離取得した式(3)で示される化合物を使用しても
よいし、式(3)で示される化合物を含有するヒドロホ
ルミル化反応液をそのまま用いてもよい。
【0032】本発明における脱カルボン酸反応は、通
常、式(3)で示される化合物を触媒の存在下または不
存在下に加熱することによって実施されるが、反応速度
の観点から触媒の存在下に実施することが好ましい。使
用可能な触媒としては、例えば、硫酸、塩酸、リン酸、
p−トルエンスルホン酸、アルミナ、シリカアルミナ、
活性白土、陽イオン交換樹脂等の酸性触媒;水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、トリエタ
ノールアミン等の塩基性触媒などが挙げられる。
【0033】触媒の使用量は、通常、脱カルボン酸反応
における反応液に対して0.01重量%以上であるが、
脱カルボン酸反応における反応液に対して0.05〜5
重量%であることが好ましい。
【0034】本発明における脱カルボン酸反応は、30
℃以上の温度で実施することが好ましく、60〜120
℃の範囲の温度で実施することがより好ましい。
【0035】本発明における脱カルボン酸反応は、通常
0.001〜10気圧(絶対圧)の範囲の圧力下で実施
される。なお、所望により、減圧下で、生成したカルボ
ン酸を反応系から除去しながら反応を実施することもで
きる。
【0036】本発明における脱カルボン酸反応は、通常
溶媒の不存在下に実施されるが、反応に対して不活性な
有機溶媒の存在下に実施しても差し支えない。このよう
な溶媒の具体例としては例えば、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等
の脂肪族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラエチレ
ングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;ジクロルメタン等のハロゲ
ン化炭化水素類などが挙げられる。これらの溶媒は単独
で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用し
てもよい。なお、溶媒の使用量に特に制限はないが、反
応の容積効率を損なわない範囲の量とするのがよい。
【0037】本発明における脱カルボン酸反応は、液相
中に触媒を溶解もしくは懸濁させた状態で攪拌式で行う
こともできるし、触媒を充填した固定床型反応器で行う
こともできる。また、反応は、バッチ式で実施すること
もできるし、連続式で実施することもできる。
【0038】反応終了後、式(1)で示されるα,β−
不飽和アルデヒドは、例えば、所望により生成したカル
ボン酸を中和した後、反応混合物を蒸留する方法などの
常法に従って、容易に分離取得することができる。かく
して得られた式(1)で示されるα,β−不飽和アルデ
ヒドは、所望により減圧蒸留やカラムクロマトグラフィ
ーなどの手段によって、さらに純度を高めることができ
る。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。
【0040】実施例1 (a)1−シアノ−2−プロペニル=アセタートのヒドロ
ホルミル化反応:ガス導入口およびサンプリング口を備
えた内容積が300mlのステンレス製電磁攪拌式オー
トクレーブに、ジカルボニルアセチルアセトナートロジ
ウム3.9mg(0.015ミリモル)、トリス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト485mg
(0.75ミリモル)、1−シアノ−2−プロペニル=
アセタート30ml(30.8g、0.246モル)お
よびトルエン120mlを窒素雰囲気下、空気に触れな
いようにして仕込み、オートクレーブ内の雰囲気を水素
/一酸化炭素=1/1(モル比)の混合ガスで置換した
後、同じ組成のガスでオートクレーブ内の圧力を90気
圧とし、攪拌しながら、内温を80℃に上げた。水素/
一酸化炭素=1/1(モル比)の混合ガスをオートクレ
ーブに供給してオートクレーブ内の圧力を90気圧に維
持しながら、2時間反応させた。得られた反応混合液を
下記のガスクロマトグラフィー条件にて分析したとこ
ろ、1−シアノ−2−ホルミルプロピル=アセタートが
31.1g、および直鎖状アルデヒドである1−シアノ
−4−オキソブチル=アセタートが5.9g生成してい
ることが分かった。1−シアノ−2−プロペニル=アセ
タートの転化率は99%であり、ヒドロホルミル化選択
率は98%であった。
【0041】ガスクロマトグラフィー分析条件 カラム: G−300(カラム径:1.2mm、長さ:
20m、化学品検査協会製) カラム温度: 100℃→200℃(昇温速度:10℃
/分)
【0042】得られた反応混合物を減圧蒸留することに
より、75℃〜81℃/1mmHgの沸点を有する留分
として、1−シアノ−2−ホルミルプロピル=アセター
トを30.7g(純度91%)得た。この化合物は、2
種類のジアステレオマー(スレオ体とエリスロ体)の混
合物であった。物性値を以下に示す。
【0043】ジアステレオマー(1) 1 H−NMR(270MHz,CDCl3,TMS) δ(ppm): 1.39(d,3H,J=6.8H
z)、2.14(s,3H)、3.03(dq,1H,
J=6.0Hz,6.8Hz)、5.66(d,1H,
J=6.0Hz)、9.67(s,1H)
【0044】ジアステレオマー(2) 1 H−NMR(270MHz,CDCl3,TMS) δ(ppm): 1.43(d,3H,J=6.7H
z)、2.14(s,3H)、2.95(dq,1H,
J=3.8Hz,6.7Hz)、5.70(d,1H,
J=3.8Hz)、9.67(s,1H)
【0045】なお、1H−NMRスペクトルから算出し
たジアステレオマーの比率は、ジアステレオマー(1)
/ジアステレオマー(2)=約50/50(モル比)で
あった。また、上記の減圧蒸留において、98℃〜10
2℃/1mmHgの沸点を有する留分として、1−シア
ノ−4−オキソブチル=アセタートを6.4g(純度8
1%)得た。この化合物の物性値を以下に示す。1 H−NMR(270MHz,CDCl3,TMS) δ(ppm): 2.15(s,3H)、2.22〜
2.30(m,2H)、2.73〜2.78(m,2
H)、5.41(t,1H,J=5.8Hz)、9.8
1(s,1H)
【0046】(b)脱カルボン酸反応:内容積50mlの
3口フラスコに、上記(a)の方法に従って得られた反応
液15g(1−シアノ−2−ホルミルプロピル=アセタ
ートを13.6g含有する)およびp−トルエンスルホ
ン酸一水和物0.15gを仕込み、内温を100℃に上
げ、常圧下で3時間攪拌した。得られた反応液にトリエ
タノールアミン0.2gを加えて中和した後、上記(a)
と同じガスクロマトグラフィー条件にて分析した結果、
3−メチル−4−オキソ−2−ブテンニトリルが7.7
g生成していることが分った。1−シアノ−2−ホルミ
ルプロピル=アセタートの転化率は100%であり、3
−メチル−4−オキソ−2−ブテンニトリルへの選択率
は92%であった。得られた反応混合物を減圧蒸留する
ことにより、3−メチル−4−オキソ−2−ブテンニト
リル(沸点:75℃〜81℃/1mmHg、純度:95
%)を7.3g得た。
【0047】実施例2 (a)1−メトキシカルボニル−2−プロペニル=アセタ
ートのヒドロホルミル化反応:ガス導入口およびサンプ
リング口を備えた内容積が300mlのステンレス製電
磁攪拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセチルアセ
トナートロジウム3.9mg、トリス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイト485mg、1−メト
キシカルボニル−2−プロペニル=アセタート30ml
(31.8g、0.201モル)およびトルエン120
mlを窒素雰囲気下、空気に触れないようにして仕込
み、オートクレーブ内の雰囲気を水素/一酸化炭素=1
/1(モル比)の混合ガスで置換した後、同じ組成のガ
スでオートクレーブ内の圧力を90気圧とし、攪拌しな
がら、内温を80℃に上げた。水素/一酸化炭素=1/
1(モル比)の混合ガスをオートクレーブに供給してオ
ートクレーブ内の圧力を90気圧に維持しながら、2時
間反応させた。得られた反応混合液を、実施例1の(a)
と同じガスクロマトグラフィー条件にて分析したとこ
ろ、1−メトキシカルボニル−2−ホルミルプロピル=
アセタートが28.2g、および直鎖状アルデヒドであ
る1−メトキシカルボニル−4−オキソブチル=アセタ
ートが8.4g生成していることが分った。1−メトキ
シカルボニル−2−プロペニル=アセタートの転化率は
99%であり、ヒドロホルミル化選択率は98%であっ
た。
【0048】得られた反応混合液を減圧蒸留することに
より、87℃〜89℃/1mmHgの沸点を有する留分
として、1−メトキシカルボニル−2−ホルミルプロピ
ル=アセタートを28.5g(純度89%)得た。この
化合物は、2種類のジアステレオマー(スレオ体とエリ
スロ体)の混合物であった。物性値を以下に示す。
【0049】ジアステレオマー(1) 1 H−NMR(270MHz,CDCl3,TMS) δ(ppm): 1.21(d,3H,J=6.5H
z)、2.16(s,3H)、2.96〜2.99
(m,1H)、3.78(s,3H)、5.38(d,
1H,J=4.2Hz)、9.69(s,1H)
【0050】ジアステレオマー(2) 1 H−NMR(270MHz,CDCl3,TMS) δ(ppm): 1.22(d,3H,J=6.5H
z)、2.13(s,3H)、2.96〜2.99
(m,1H)、3.79(s,3H)、5.59(d,
1H,J=3.0Hz)、9.67(s,1H)
【0051】なお、1H−NMRスペクトルから算出し
たジアステレオマーの比率は、ジアステレオマー(1)
/ジアステレオマー(2)=約59/41(モル比)で
あった。また、上記の減圧蒸留において、107℃〜1
08℃/1mmHgの沸点を有する留分として、1−メ
トキシカルボニル−4−オキソブチル=アセタートを
8.4g(純度90%)得た。この化合物の物性値を以
下に示す。1 H−NMR(270MHz,CDCl3,TMS) δ(ppm): 2.13(s,3H)、2.16〜
2.27(m,2H)、2.58〜2.65(m,2
H)、3.75(s,3H)、5.04(dd,1H,
J=4.5Hz,6.7Hz)、9.78(s,1H)
【0052】(b)脱カルボン酸反応:内容積50mlの
3口フラスコに、上記(a)の方法に従って得られた反応
液20g(1−メトキシカルボニル−2−ホルミルプロ
ピル=アセタートを18.0g含有する)およびトリエ
タノールアミン0.5gを仕込み、内温を100℃に上
げ、常圧下で3時間攪拌した。得られた反応混合液を実
施例1の(a)と同じガスクロマトグラフィー条件にて分
析した結果、3−メチル−4−オキソ−2−ブテン酸メ
チルが10.9g生成していることが分った。1−メト
キシカルボニル−2−ホルミルプロピル=アセタートの
転化率は100%であり、3−メチル−4−オキソ−2
−ブテン酸メチルへの選択率は90%であった。得られ
た反応混合物を減圧蒸留することにより、3−メチル−
4−オキソ−2−ブテン酸メチル(沸点:45℃〜46
℃/3mmHg、純度:99%)を8.9g得た。
【0053】実施例3 (a)1−メトキシカルボニル−2−プロペニル=アセタ
ートのヒドロホルミル化反応:実施例2の(a)におい
て、ジカルボニルアセチルアセトナートロジウムの使用
量を7.8mgに変え、かつ反応温度を60℃に変更し
たこと以外は、実施例2の(a)と同様の操作を行い、1
−メトキシカルボニル−2−プロペニル=アセタートの
ヒドロホルミル化反応を実施した。得られた反応混合液
を実施例1の(a)と同じガスクロマトグラフィー条件に
て分析したところ、1−メトキシカルボニル−2−ホル
ミルプロピル=アセタートが31.1g、および1−メ
トキシカルボニル−4−オキソブチル=アセタートが
5.5g生成していることが分かった。1−メトキシカ
ルボニル−2−プロペニル=アセタートの転化率は99
%であり、ヒドロホルミル化選択率は98%であった。
【0054】(b)脱カルボン酸反応 上記(a)で得られた反応液50g(1−メトキシカルボ
ニル−2−ホルミルプロピル=アセタートを11.1g
含有する)に対して実施例2の(b)と同様の操作を施
し、得られた反応混合液を実施例1の(a)と同じガスク
ロマトグラフィー条件にて分析したところ、3−メチル
−4−オキソ−2−ブテン酸メチルが7.0g生成して
いることが分った。1−メトキシカルボニル−2−ホル
ミルプロピル=アセタートの転化率は100%であり、
3−メチル−4−オキソ−2−ブテン酸メチルへの選択
率は93%であった。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、前記の式(1)で示さ
れるα,β−不飽和アルデヒドを効率よく、工業的に有
利に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 67/313 C07C 67/313 69/716 69/716 Z 253/30 253/30 255/17 255/17 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(2) 【化1】 (式中、Rは炭素数が2以上のアシル基を表し、Xはシ
    アノ基またはアルコキシカルボニル基を表す)で示され
    る化合物をロジウム化合物および単座配位性第3級有機
    リン化合物の存在下に水素および一酸化炭素と反応させ
    ることによって、下記一般式(3) 【化2】 (式中、RおよびXは前記定義のとおりである)で示さ
    れる化合物に変換し、さらに得られた化合物を脱カルボ
    ン酸反応させることからなる、下記一般式(1) 【化3】 (式中、Xは前記定義のとおりである)で示されるα,
    β−不飽和アルデヒドの製造方法。
  2. 【請求項2】 下記一般式(3) 【化4】 (式中、Rは炭素数が2以上のアシル基を表し、Xはシ
    アノ基またはアルコキシカルボニル基を表す)で示され
    る化合物。
JP9244784A 1997-03-24 1997-08-26 α,β−不飽和アルデヒドの製造方法および該製造方法に有用な中間体 Withdrawn JPH1171329A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9244784A JPH1171329A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 α,β−不飽和アルデヒドの製造方法および該製造方法に有用な中間体
CA002232831A CA2232831A1 (en) 1997-03-24 1998-03-23 Process for producing branched aldehydes
US09/045,772 US5932761A (en) 1997-03-24 1998-03-23 Process for producing branched aldehydes
EP98105323A EP0867427B1 (en) 1997-03-24 1998-03-24 Process for producing branched aldehydes
CN98108208A CN1116267C (zh) 1997-03-24 1998-03-24 支链醛的生产方法
DE69809101T DE69809101T2 (de) 1997-03-24 1998-03-24 Verfahren zur Herstellung verzweigtkettiger Aldehyde

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9244784A JPH1171329A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 α,β−不飽和アルデヒドの製造方法および該製造方法に有用な中間体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1171329A true JPH1171329A (ja) 1999-03-16

Family

ID=17123880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9244784A Withdrawn JPH1171329A (ja) 1997-03-24 1997-08-26 α,β−不飽和アルデヒドの製造方法および該製造方法に有用な中間体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1171329A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6369283B1 (en) Processes for producing unsaturated alcohols
JPS5935378B2 (ja) 乳酸の製造方法
US4484009A (en) Process for the manufacture of glycol monoethers
EP0553205B1 (en) Carbonylation of allylic alcohols and synthesis of an ambergris fragrance compound
US4405821A (en) Process for preparing glycolaldehyde and/or ethylene glycol
US4691048A (en) Process for reducing carbonylation of aldehydes, uses as hemiacetalesters, catalyzed by cobalt carbonyl complexes
EP0867427B1 (en) Process for producing branched aldehydes
EP0064285B1 (en) Method of producing 1,9-nonanedial and/or 9-hydroxy-7-nonen-1-al
US4438033A (en) Steroidal chiral phosphines, methods for their preparation, catalytic systems containing them and catalytic processes in which they are used
JPH0629205B2 (ja) 1,4‐ブタンジアールの製法
JPH1171329A (ja) α,β−不飽和アルデヒドの製造方法および該製造方法に有用な中間体
JPS5846491B2 (ja) C↓6−アルカンジア−ル又はそのアセタ−ルの製法
US6790987B2 (en) Process for the catalytic cleavage of lactones
JP3795970B2 (ja) α,β−不飽和アルデヒドの製造方法
JP3756537B2 (ja) ジメチルデカンジアールおよびその製造方法
JP3828234B2 (ja) オレフィン性化合物のヒドロホルミル化方法
US5202461A (en) 3-substituted 2-hydroxy-3-formylpropionic esters, the preparation thereof and the use thereof for preparing 3-substituted 3-formylacrylic esters
US12415769B2 (en) Vinylether compounds and processes for preparing aldehyde compounds and a carboxylate compound therefrom
JP3228485B2 (ja) 2−ホルミル−4−アシルオキシ−1−ブテンの製造方法
US5256813A (en) 3-substituted 2-hydroxy-3-formylpropionic esters, the preparation thereof and the use thereof for preparing 3-substituted 3-formylacrylic esters
JPH0417171B2 (ja)
JPH11152280A (ja) 3−メチル−4−ヒドロキシ−2−ブテノリドの製造方法
JPS6221340B2 (ja)
US6087533A (en) Rhodium catalyzed carbonylation of an allylic butenol or butenyl ester to beta-gamma unsaturated anhydrides
US5072005A (en) Process for the preparation of methyl 4-oxobutyrate and its methanol addition products

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040427

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061116