JPH117177A - 帯電ローラ - Google Patents

帯電ローラ

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JPH117177A
JPH117177A JP17524597A JP17524597A JPH117177A JP H117177 A JPH117177 A JP H117177A JP 17524597 A JP17524597 A JP 17524597A JP 17524597 A JP17524597 A JP 17524597A JP H117177 A JPH117177 A JP H117177A
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charging
carbon
charging roller
surface layer
roller
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JP17524597A
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Toshiaki Takahashi
利明 高橋
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Ricoh Co Ltd
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体表面およびトナーに対する離型性に優
れ、感光体表面の汚染を防止でき、かつ安定・均一な帯
電を行うことができる帯電ローラを得る。 【解決手段】 弾性層とこれを覆う表面層とを有する帯
電ローラにおいて、表面層3を、6〜14wt%のカー
ボンを含有するナイロンまたはポリビニルブチラールで
形成するとともに、表面層中のカーボン凝集体の径の分
布を0.1〜1μmの範囲内に設定する。前記カーボン
として、DBP吸油量が40〜70(ml/100g)
のものを用いることで、上記径のカーボン凝集体を容易
に調製することができる。また弾性層2は、エピクロル
ヒドリンゴムで形成することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置における帯電器を構成する帯電ローラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の画像形成装置
における感光体の表面を均一帯電するための手段として
は、タングステン線を用いたコロナ放電器が採用されて
きた。しかし、このコロナ放電器では、5〜7kVの高
圧電源を必要とすることや、この高圧電源によるタング
ステン線の放電に伴い多量に発生するオゾンやNOxが
人体および感光体に悪影響を及ぼすなどコスト、環境お
よび機械性能の点において問題があった。
【0003】上記のようなコロナ放電器の問題を解決す
るために、低電圧電源(1〜2kV)および低オゾン発
生を特徴とした接触帯電方式が近年注目されている。接
触帯電方式の中でも帯電ローラは、接触帯電方式におい
て均一帯電に不可欠である一様な接触が、ブラシ帯電や
ブレード帯電などの他の接触帯電方式よりも実現容易な
ために、次第に採用されつつある。
【0004】さて、帯電ローラは上記のように感光体と
の接触帯電を行うものであるため、帯電ローラの電気的
な不均一性がある場合、その電気的な不均一性を反映し
た帯電濃度ムラを生じる。したがって、帯電ローラは所
定の抵抗をもち、かつ電気的に均一であることが要求さ
れる。
【0005】また、帯電ローラは感光体と接触するた
め、感光体表面に対する離型性と、トナーに対する離型
性とが良好であることも要求される。ここでいう離型性
とは、二つの物質表面の間で接着、粘着あるいは固着の
ような現象の生じない、相互作用が小さい関係を意味す
る。
【0006】さらに、帯電ローラは感光体との接触に際
し、感光体を傷つけず、かつ均一な帯電のために一様な
ニップ幅を保つことが要求され、そのために、帯電ロー
ラ表面は適当な硬さと柔軟性を有する必要がある。した
がって、帯電ローラの表面は一般的に高分子材料を主体
として構成される。しかし、ローラ表面が高分子材料か
らなるために、環境の変化により帯電電位が変化しやす
い、ローラからの移行物により感光体を汚染させやすい
という根本的な問題がある。その他にも、ローラ表面の
耐破損性等の耐久性が良好であることなど、帯電ローラ
には多くの特性が要求される。
【0007】ここで、前述のように帯電の不均一性を引
き起こす原因としては、ローラ層の電気的不均一性があ
り、そして、従来の帯電ローラを構成している弾性層が
合成ゴムと、その抵抗調整のための導電剤とからなる場
合、帯電ムラが生じやすいことがわかっている。つま
り、合成ゴムへの導電剤の均一な分散が困難であるた
め、ローラ全体としての電気抵抗を調整することはでき
ても、部分的に電気的不均一を生じ、帯電の均一性とロ
ーラの耐電圧性とを損ねることが多かった。
【0008】一方、帯電の均一性に対し効果のある手段
として、例えば特開昭63−149668号公報には、
帯電器に印加する電圧を、交流電圧を重畳した直流電圧
とするものが開示されている。
【0009】同様に、特開平7−64378号公報に
は、直流電圧へ交流電圧を重畳する電源を用いた帯電器
が開示されている。この帯電器の帯電ローラでは、カー
ボン粒子を分散させたEPDMゴム(エチレン−プロピ
レン−ジエンゴム)からなるゴムローラ上に中間層が設
られ、その上に導電剤を含有するナイロンの表面層が形
成されており、この帯電ローラにより耐久性・抵抗安定
性の向上、および感光体欠陥リーク・感光体汚染の防止
機能において良好な結果が得られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、直流電圧へ交
流電圧を重畳する場合、直流電圧のみの場合に比べて交
流重畳の分、オゾン低減効果の低下と電力消費量の増大
という不具合が生じる。また、直流電圧へ交流電圧を重
畳する場合、感光体と帯電ローラとが振動・接触する傾
向があり、それに伴い、帯電音といわれる騒音の発生
や、帯電ローラから感光体への移行物の発生(すなわち
感光体の汚染)による異常画像の発生といった問題もあ
る。さらに、交流電圧印加のため、抵抗層の薄層化によ
る電気容量の増大、耐電圧性の低下防止が必要となる。
【0011】ここで、帯電音の防止とローラからの移行
物の発生防止、さらに耐電圧性の向上を同時に図ること
は、単層および2層構造(支持体を除く)のローラでは
困難である。したがって、直流電圧へ交流電圧を重畳す
る場合、3層以上の多層構造となっていることが多く、
ローラ製造工程数の増加、すなわちコストアップという
不具合がある。
【0012】したがって本発明では、後記のように、直
流電圧単独の印加の場合であっても帯電ムラが発生しな
いようにすることを目的としている。そのためには、前
記のようにローラが所定の電気抵抗をもち、かつ、電気
的不均一がないこと、直流電圧単独の場合の課題である
耐電圧性が良好であることが必要である。
【0013】本発明者の検討によれば、上記要求に対し
弾性層の構成材料として、それ自体が半導電性(107
〜108 Ω・cm)の極性ゴムであるエピクロルヒドリ
ンゴムを採用することで、帯電ローラに求められる中抵
抗が得られ、なおかつ電気的に均一であり、したがって
導電剤分散系のような耐電圧性の劣化もない帯電ローラ
を得ることができることが確認された。
【0014】一方、帯電ローラには前記のように、感光
体の表面に対する離型性、およびトナーに対する離型性
に優れていること、さらに、感光体を汚染しないことな
ども要求されている。これに対してナイロンまたはポリ
ビニルブチラールを帯電部材の表面層に用いた場合、良
好な結果が得られることが、本発明者の検討により明ら
かになった。しかしナイロン、ポリビニルブチラールの
両方とも、それ単体では電気抵抗が高いために充分な帯
電電位が得られず、画像濃度は低い。また、さらに電気
抵抗が高い場合には環境による抵抗の変動、すなわち帯
電電位の変動が生じる不具合がある。
【0015】ここで、表面層の抵抗を調整する方法とし
ては、導電性添加剤を用いるものがある。導電剤として
は、酸化亜鉛や酸化チタンのような無機酸化物の導電剤
と、カーボンを主体とした有機の導電剤とがある。無機
酸化物の導電剤は、それ自体がカーボンよりもやや抵抗
が高い場合が多く、さらに、無機酸化物により被覆した
タイプの導電性粒子は被覆率のコントロールにより抵抗
を上げることができるため、分散状態による電気的不均
一が生じにくい。しかし、一般に抵抗が高いため、所望
のローラ特性となるように導電剤を表面層中に添加した
際に、表面層の可撓性が失われ耐久性が低下することが
多い。
【0016】一方、カーボンは抵抗が低いため、塗膜中
のカーボン凝集体の径が大きければ、それに伴い微細な
電気的導通部が形成され、表面層の電気的不均一により
砂地状の画像濃度ムラが発生しやすく、また、感光体欠
損との接触部にリークが生じやすいという問題があっ
た。しかし、本発明者による研究の結果、カーボン凝集
体の径が小さすぎる場合にはローラの抵抗が低下し、低
温低湿下では感光体表面を充分に帯電できない不具合が
発生することが確認された。
【0017】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は帯電ローラの表面を、感光体表面に
対する離型性、トナーに対する離型性、および感光体の
汚染防止に優れたものとし、さらには導電性粒子の分散
状態により微小な電気的導通部を発生しない表面層とす
ることで、安定かつ均一な帯電を行うことができる帯電
ローラを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の帯電ロ
ーラは、弾性層と該弾性層を覆う表面層とを有する帯電
ローラにおいて、前記表面層が6〜14wt%のカーボ
ンを含有する、ナイロンまたはポリビニルブチラールか
らなり、かつカーボン凝集体の径の分布が0.1〜1μ
mの範囲内にあることを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の帯電ローラは、請求項1
において表面層中のカーボンのDBP吸油量(DBPは
ジブチルフタレート(油状の液体)を意味する)が40
〜70(ml/100g)であることを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の帯電ローラは、請求項1
または2において弾性層がエピクロルヒドリンゴムから
なることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。図1は本発明の帯電ローラ
の概念図である。この帯電ローラ201は、芯金(支持
体)1の外周に弾性層2と、この弾性層2を覆う表面層
3とを有する帯電ローラにおいて、表面層3が6〜14
wt%のカーボンを含有する、ナイロンまたはポリビニ
ルブチラールからなり、かつ、カーボン凝集体の径の分
布が0.1〜1μmの範囲内にあることを特徴としてい
る。
【0022】この帯電ローラ201は、表面層3がナイ
ロンまたはポリビニルブチラールからなるために、感光
体の表面に対する離型性およびトナーに対する離型性に
優れ、さらに、膜強度も高いために、耐久性が高く常に
安定した帯電を行うことが可能である。そのうえ、感光
体の汚染防止効果もあるため、感光体汚染による画像濃
度ムラを防ぐことができる。
【0023】また、表面層3には、導電剤として6〜1
4wt%の比率でカーボンが添加されているために、無
機物系導電剤に生じやすい表面層の可撓性低下に伴う耐
久性の低下がなく、充分な帯電が可能な抵抗に調整され
る。さらに、表面層中のカーボンは、その凝集体の径が
1μm以下で分散しているため、カーボン分散系の表面
層に生じやすい、砂地状の画像濃度ムラや感光体欠損に
おいて生じやすいリーク等の不具合も発生せず、均一か
つ安定な帯電を行うことができる。砂地状の画像濃度ム
ラや感光体欠損におけるリークの原因は、大きなカーボ
ン粒子の接近によってローラ表面の電気的不均一が生じ
ていることにある。
【0024】しかし、表面層中のカーボン粒子があまり
に小さくなった場合、表面層の電気的導通路におけるナ
イロンまたはポリビニルブチラールの占める割合が大き
くなり、その結果として、ナイロンまたはポリビニルブ
チラールの電気抵抗が低下する低温低湿下において、充
分に帯電することができなくなる。この低温低湿下にお
ける帯電電位の低下を防ぐために、表面層中のカーボン
は、その凝集体の径を0.1μm以上とすれば良いこと
が実験結果により判明した。つまり、表面層中のカーボ
ン凝集体の径の分布を0.1μm以上、1μm以下とす
ることで、全環境にわたり安定した帯電を実現すること
が可能である。
【0025】表面層中のカーボン凝集体の径を前述のよ
うにコントロールする手段としては、表面層を塗料化し
た状態におけるカーボンの分散条件がある。分散の方法
としてはサンドミル、ボールミル、超音波による分散、
攪拌などがあり、その条件としては、分散時間やサンド
またはボールの比重や大きさ等々がある。しかし、カー
ボンの分散を均一に実施するには大きな困難が伴う。こ
れに対しカーボンとして、DBP吸油量が40〜70
(ml/100g)を限定使用することで、表面層中の
カーボン凝集体の径の分布を0.1μm以上、1μm以
下に、容易に調整することができる。
【0026】上記DBP吸油量は、カーボン単位量当た
りのジブチルフタレート(DBP)の吸収量であり、カ
ーボンの分散性を示す指標の一つである。一般に、DB
P吸油量が高ければカーボンのストラクチャーの発生度
は大きいといわれており、したがってDBP吸油量が低
ければ分散度は高いと考えられる。本発明の帯電ローラ
では、DBP吸油量を40〜70(ml/100g)と
することで、適度なカーボンの分散度を得ることができ
るために、表面層中のカーボン凝集体の径の分布を0.
1〜1μmの範囲内にコントールすることが容易とな
る。
【0027】さらに、本発明の帯電ローラは、弾性層2
をエピクロルヒドリンゴムとしているために、弾性層2
に導電剤を分散した合成ゴムとは違い、それ自体が中抵
抗であり、電気的な不均一は発生せず、また耐電圧性
も、導電剤/合成ゴム系より高い帯電ローラとすること
ができる。したがって、帯電ムラ・耐電圧性低下の不具
合を起こさずに直流電圧単独の印加が可能であり、それ
によって、帯電ローラの層構造も複雑にする必要がなく
なり、ローラ製造工程の面でも有利となる。
【0028】
【実施例】まず、(1)帯電ローラの帯電特性(帯電電
位、帯電の均一性)の評価装置・方法、(2)感光体表
面およびトナーに対する離型性、ならびに帯電ローラの
耐久性(耐電圧性、表面層の膜強度)の評価装置・方法
について説明する。
【0029】(1)帯電ローラの帯電特性の評価装置・
方法 図2に帯電特性の評価装置を示した。201は評価対象
である帯電ローラ、202は芯金1に直流電圧Vaを印
加するための電源、203は感光体ドラム、204は除
電ランプ、205は感光体ドラム203の表面電位(帯
電電位)Vsを測定するための電位計である。
【0030】以下、この帯電特性評価装置による帯電ロ
ーラの評価方法について説明すると、線速vで回転する
感光体ドラム203に接触・従動回転する帯電ローラ2
01へ直流電圧Vaを印加し、除電ランプ204で除電
された感光体ドラム203表面を帯電電位Vsに帯電
し、電位計205により感光体ドラム203の帯電電位
Vsを測定する。この電位計205による測定結果であ
る、帯電特性チャートから帯電電位Vsの均一性が評価
できる。
【0031】(2)帯電ローラ評価用の画像形成装置お
よび、これによる評価方法 図3に帯電ローラ評価用の画像形成装置を示す。303
は感光体ドラム、304は除電ランプ、306は露光情
報であるレーザ光、307は現像装置、308は感光体
ドラムのクリーナ、309は転写ベルトを示す。この画
像形成装置は、帯電ローラの実用上の問題点を調査する
ためのものである。
【0032】具体的には、感光体上のローラ痕跡による
横スジ画像から、帯電ローラの感光体に対する離型性お
よび非汚染性を評価し、ランニングテスト後の画像の汚
れ、およびローラへのトナー付着状況から、ローラのト
ナーに対する離型性を評価した。さらに、異常画像とロ
ーラの破損状況から、ローラの耐電圧性と表面層強度と
を評価した。感光体の欠陥に対するリークについても、
同様に画像評価により調べた。
【0033】つぎに、比較例および、本発明の実施例に
ついて説明する。 比較例1 図1に示したように芯金(支持体)1、弾性層2、表面
層3からなる帯電ローラ201を作製した。芯金1をS
US303、弾性層2をカーボン分散クロロプレンゴム
(ゴム厚3mm)とした。表面層3は、N−メトキシメ
チル化ナイロン(トレジンEF−30T、帝国化学産業
社製)を以下の調合・塗装条件により塗装後、100℃
にて乾燥を行い成膜した。
【0034】 〔調合条件〕 ・N−メトキシメチル化ナイロン 2.4wt% ・メタノール 24.4wt% ・2−エトキシエタノール 73.2wt% 〔塗装条件〕 ・スプレーガン デビルビス製 TAGB−951 ・スプレーガン移動速度 30mm/sec ・スプレーガン/ローラ間距離 93mm ・霧化エアー流量 50リットル/min ・ローラ回転数 400rpm
【0035】[表1]〜[表3]に示したように帯電の
均一性、対トナー離型性、耐電圧性および膜強度(表面
層)に問題があった。ただし、直流+交流電圧の印加に
より、帯電性の均一性は改善された。なお、[表1]〜
[表3]において評価順位は以下のとおりである。 ○:良好または問題無し △:やや不良または、多少問題有り ×:不良または問題有り なお、以下に説明する比較例2〜8および、実施例1〜
3の結果についても、[表1]〜[表3]に示してあ
る。また、[表1]において湿度は相対湿度を意味して
いる。
【0036】
【表1】(帯電特性の評価結果)
【0037】
【表2】(離型性の評価結果)
【0038】
【表3】
【0039】比較例2 図1に示したように芯金1、弾性層2、表面層3からな
る帯電ローラ201を作製した。芯金1をSUS30
3、弾性層2をエピクロルヒドリンゴム(ゴム厚3m
m)とした。表面層は、フッ素塗料(ルミフロンLF6
01C、旭硝子製)を以下の調合・塗装条件により塗装
後、150℃にて焼成を行い成膜した。
【0040】〔調合条件〕 ・フッ素塗料(主剤) 10.3wt% ・フッ素塗料(硬化剤) 2.1wt% ・トルエン 43.8wt% ・キシレン 43.8wt% 〔塗装条件〕比較例1と同じ
【0041】[表1]、[表2]に示したように帯電電
位および、感光体に対する汚染性(ローラと感光体の接
触位置が画像上でスジになる)に問題があった。
【0042】比較例3 帯電ローラの作製に際しては、比較例2と同様の芯金、
弾性層(エピクロルヒドリンゴム)を用いた。表面層
は、酸化スズ(比抵抗:107 Ω・cm)を含有するア
ルコール可溶性ナイロン(ダイアミドT171、ダイセ
ルヒュスル製)を用いて形成した。この表面層成膜時の
塗料の調合・塗装条件はつぎのとおりにした。また、表
面層の酸化スズ含有量が60wt%となるように、酸化
スズとナイロンとの比を算出した。
【0043】〔調合条件〕 ・酸化スズ 2.16wt% ・ナイロン 1.44wt% (固形分:3.6wt%) ・エタノール 64.3wt% ・キシレン 32.1wt% 〔塗装条件〕 ・比較例1と同じ ・調合時の分散条件:300W超音波洗浄機により15
分間実施 ・乾燥温度:150℃
【0044】[表2]に示したように感光体に対する汚
染はなく、また帯電電位すなわち画像濃度は良好であっ
た。しかし、[表3]のように表面層にわずかなクラッ
クが認められ、膜強度が不充分であった。
【0045】比較例4 帯電ローラの作製に際しては、比較例2と同様の芯金お
よび弾性層(エピクロルヒドリンゴム)を用いた。表面
層形成材料としては、カーボン(ブラックパールズL、
キャボット社製)を含有するアルコール可溶性ナイロン
(ダイアミドT171、ダイセルヒュルス製)を用い
た。上記ブラックパールズLのDBP吸油量は、55m
l/100gであった。また、固形分中のカーボン比率
が4wt%となるように調合比を設定した(下記の調合
条件を参照)。この処方により、上記表面層形成材料で
はカーボン凝集体の径の分布を0.1〜1μmの範囲内
におさめることができた。
【0046】〔表面層形成材料の作製手順〕 (1)溶剤へカーボンを添加 (2)この溶剤へナイロンを添加後、加熱分散 (3)この分散液に超音波分散処理を施す
【0047】〔表面層形成材料の調合条件〕 ・カーボン 0.14wt% ・ナイロン 3.46wt% (固形分:3.6wt%) ・エタノール 64.3wt% ・キシレン 32.1wt%
【0048】〔塗装条件〕 ・比較例1と同じ ・調合時の分散条件:300W超音波洗浄機により10
分間実施 ・乾燥温度:150℃
【0049】評価の結果、[表1]に示すように、充分
な帯電電位は得られなかった。
【0050】比較例5 比較例4と同じ構成の帯電ローラで、表面層中のカーボ
ン(ブラックパールズL、キャボット社製)の含有量を
16wt%とした。これによりカーボン凝集体の径の分
布を0.1〜1μmの範囲内におさめることができた。
評価の結果、砂地状の地汚れが発生し、[表1]に示す
ように帯電の均一性が損なわれた。また、[表3]に示
すように感光体欠損に対するリークも発生した。なお別
途に、カーボン添加量を比較例4の添加量4wt%と,
比較例5における添加量16wt%との間の種々の値に
設定して同様に評価したところ、後記する実施例1,2
と同程度の良好な結果が得られた。
【0051】比較例6 比較例4と同じ構成の帯電ローラで、表面層中のカーボ
ン(ブラックパールズL、キャボット社製)の含有量を
10wt%とし、さらに、カーボン凝集体の径の分布が
0.03〜0.25μmとなるように分散条件の変更を
行った。帯電ローラの作製では、カーボンおよびナイロ
ン比率と分散条件以外は比較例4と同一にした。また、
調合時の分散は、300W超音波洗浄機により40分間
実施した。評価の結果、[表1]〜[表3]に示すよう
に帯電特性、離型性、耐久性および感光体欠損に対する
リークに関しては良好であった。しかし、低温低湿(1
0℃・相対湿度15%)下においては帯電電位が不充分
であり、異常放電によると思われる帯電ムラが発生し
た。
【0052】比較例7 比較例4と同じ構成の帯電ローラで、表面層中のカーボ
ン(HS−100、デンカ製)の含有量を10wt%と
した。HS−100のDBP吸油量は、150ml/1
00gであった。帯電ローラの作製条件は比較例6と同
じにした。カーボン凝集体の径の分布は0.1〜1.9
μmであった。評価の結果、[表1]に示すように砂地
状の地汚れが発生し、帯電の均一性が損なわれた。ま
た、感光体欠損に対するリークも発生した。
【0053】比較例8 比較例4と同じ構成の帯電ローラで、表面層中のカーボ
ン(ケッチェンブラック、デンカ製)の含有量を10w
t%とした。ケッチェンブラックのDBP吸油量は、3
60ml/100gであった。帯電ローラの作製条件
は、比較例6と同一にした。カーボン凝集体の径の分布
は0.5〜3μmとなった。評価の結果、[表1]に示
すように砂地状の地汚れが発生し、帯電の均一性が損な
われた。また、感光体欠損に対するリークも発生した。
【0054】実施例1 比較例4と同じ構成の帯電ローラで、表面層中のカーボ
ン(ブラックパールズL、キャボット社製)の含有量を
6wt%とした。帯電ローラの作製条件は、カーボンお
よびナイロン比率と分散条件以外は比較例4と同一にし
た。これにより、カーボン凝集体の径の分布は0.1〜
1.0μmとなった。評価の結果、[表1]〜[表3]
に示すように帯電電位がやや低く、したがって、画像濃
度も低いという問題があった。他の項目については良好
であり、低温低湿下の電位も充分であり問題なかった。
【0055】実施例2 実施例1と同じ構成の帯電ローラで、表面層中の酸化ス
ズの含有量を10wt%とした。カーボン凝集体の径の
分布は実施例1と同一にした。評価の結果、[表1]〜
[表3]に示すように帯電電位が良好であり、画像濃度
にも問題がなく、全ての項目おついて良好な結果が得ら
れた。
【0056】実施例3 実施例1と同じ構成の帯電ローラで、表面層中の酸化ス
ズの含有量を14wt%とした。カーボン凝集体の径の
分布は実施例1と同一にした。評価の結果、[表1]〜
[表3]に示すように帯電電位が良好であり、画像濃度
にも問題がなく、全ての項目において良好な結果が得ら
れた。
【0057】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、以下に示す顕著な作用効果が得られる。
【0058】(1)請求項1に係る帯電ローラ 表面層がナイロンまたはポリビニルブチラールからなる
ため、感光体およびトナーに対する離型性が良好であ
り、感光体への汚染もない。なおかつ、表面層の導電剤
であるカーボンの添加量を6〜14wt%とし、カーボ
ン凝集体の径を0.1〜1μmの範囲にしたので、無機
導電剤で生じやすい膜強度の低下を起こさず、かつ、カ
ーボン分散系の表面層に生じやすい砂地状の画像濃度ム
ラや、感光体欠損において生じやすいリークも発生せ
ず、均一かつ安定な帯電を行うことができる。さらに、
低温低湿下における電位の低下が抑制され、全環境にわ
たり安定した帯電を行うことができる。
【0059】(2)請求項2に係る帯電ローラ 請求項1の帯電ローラにおいて、表面層中のカーボンの
DBP吸油量が40〜70(ml/100g)であるた
め容易に、カーボン凝集体の径を0.1〜1μmの範囲
に設定することができ、かつ、このカーボン凝集体の分
散状態を安定に維持することができる。
【0060】(3)請求項3に係る帯電ローラ 請求項1または2の帯電ローラにおいて、弾性層が中抵
抗のエピクロルヒドリンゴムからなるため、弾性層側の
電気的不均一に起因して発生する砂地状の画像濃度ムラ
や、リークが発生せず、さらに、均一かつ安定な帯電を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯電ローラの構造を示す横断面図である。
【図2】帯電ローラの帯電特性評価装置を示す概略説明
図である。
【図3】帯電ローラ評価用の画像形成装置を示す概略説
明図である。
【符号の説明】
1 芯金(支持体) 2 弾性層 3 表面層 201 帯電ローラ 202 電源 203 感光体ドラム 204 除電ランプ 205 電位計 303 感光体ドラム 304 除電ランプ 306 レーザ光 307 現像装置 308 クリーナ 309 転写ベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性層と該弾性層を覆う表面層とを有す
    る帯電ローラにおいて、前記表面層が6〜14wt%の
    カーボンを含有する、ナイロンまたはポリビニルブチラ
    ールからなり、かつ、カーボン凝集体の径の分布が0.
    1〜1μmの範囲内にあることを特徴とする帯電ロー
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記表面層中のカーボンは、DBP吸油
    量が40〜70(ml/100g)であることを特徴と
    する請求項1に記載の帯電ローラ。
  3. 【請求項3】 前記弾性層がエピクロルヒドリンゴムか
    らなることを特徴とする請求項1または2に記載の帯電
    ローラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8090298B2 (en) 2008-10-24 2012-01-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrostatic charging member, electrostatic charging device, process cartridge and image forming apparatus

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