JPH1172885A - 2価の5−ピラゾロンマゼンタカプラーを含有する感光性ハロゲン化銀カラー写真エレメント - Google Patents

2価の5−ピラゾロンマゼンタカプラーを含有する感光性ハロゲン化銀カラー写真エレメント

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JPH1172885A
JPH1172885A JP10184010A JP18401098A JPH1172885A JP H1172885 A JPH1172885 A JP H1172885A JP 10184010 A JP10184010 A JP 10184010A JP 18401098 A JP18401098 A JP 18401098A JP H1172885 A JPH1172885 A JP H1172885A
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sensitive
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Ferdinando Orengo
フェルディナンド・オレンゴ
Antonio Poggi
アントニオ・ポッジ
Luisa Tavella
ルイーザ・タヴェッラ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、2価の5-ピラゾロンマゼンタ染料
形成カプラーを含有するハロゲン化銀カラー写真感光性
エレメントを提供する。 【解決手段】 本発明は、青感性、緑感性および赤感性
ハロゲン化銀エマルジョン層を支持体上に有し、(a)上
記緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層が、可視光の同一
スペクトル領域に感光性を有する、最上、中間および最
下の3つの緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層を含み、
該3つの層の感度が最上層から最下層まで順に低くな
り、(b)上記3つの層が、それぞれ2価の1-フェニル-3-
アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロンマゼンタ染料形
成カプラーを含有し、(c)上記カプラーと上記最上層中
のハロゲン化銀との重量比が、上記カプラーと上記中間
層中のハロゲン化銀との重量比より高く、(d)上記最上
層がDIRカプラーを含有する、感光性ハロゲン化銀多
層カラー写真エレメントに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2価の(2-equival
ent)5-ピラゾロンマゼンタ染料形成カプラー、特に2
価の1-フェニル-3-アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾ
ロンマゼンタ染料形成カプラーを含有するハロゲン化銀
カラー写真感光性エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】色の再現に減色法を用いるカラー写真感
光性エレメントが、青色、緑色および赤色光に選択的に
感光性を有し、かつ(酸化1級アミンタイプのカラー現
像主薬との反応により)それらの補色を形成するイエロ
ー、マゼンタおよびシアン染料形成カプラーと結合した
ハロゲン化銀エマルジョン層を含有することは公知であ
る。例えば、アシルアセトアニリドタイプのカプラーを
用いてイエローカラー画像を形成し、5-ピラゾロン、
ピラゾロトリアゾール、シアンアセトフェノンまたはイ
ンダゾロンタイプのカプラーを用いてマゼンタカラー画
像を形成し、フェニルタイプ、例えばフェノールまたは
ナフトール、カプラーを用いてシアンカラー画像を形成
する。
【0003】通常、カラー写真感光性エレメントは、独
立して上記材料の感光性層に導入される非拡散性カプラ
ー(導入されたカプラー材料)を含有する。従って、カ
ラー写真感光性エレメントは通常、1)イエロー染料形成
カプラーを含有し、主に青色光(実質的に約500nmより
低波長)に感光性を有する青感性ハロゲン化銀エマルジ
ョン層(または複数の層)、2)マゼンタ染料形成カプラ
ーを含有し、主に緑色光(実質的に約500〜600nmの波
長)に感光性を有する緑感性ハロゲン化銀エマルジョン
層(または複数の層)、および3)シアン染料形成カプラ
ーを含有し、主に赤色光(実質的に約590nmより長波
長)に感光性を有する赤感性ハロゲン化銀エマルジョン
層(または複数の層)を含む。
【0004】ピラゾロン環の4-位置がフリーである、
即ち水素置換基のみを有する5-ピラゾロン(4価のマ
ゼンタカプラー)はカラー写真エレメント中でマゼンタ
カプラーとして用いられ、有用な特性を有するマゼンタ
染料画像を提供する。そのようなカプラーの例として、
例えば米国特許第3,519,429号、同3,907,571号、同3,92
8,044号、同3,935,015号および同4,199,361号に開示さ
れている4価の3-アニリノ-5-ピラゾロンカプラーがあ
る。しかしながら、4価の5-ピラゾロンカプラーは、染
料の各分子を形成するのに4当量の銀を必要とし、ホル
ムアルデヒド等の薬品蒸気に感応性であり、染料光安定
性および染料暗安定性(dye dark stability)が劣るので
多くの欠点を有する。これらの欠点は、いわゆる2価の
5-ピラゾロンマゼンタ染料形成カプラーを用いること
により克服することができる。2価の5-ピラゾロンマ
ゼンタ染料形成カプラーは置換基がカプラーの結合位置
(4−位置)に導入され、カラー現像時に放出基(カッ
プリングオフ基(coupling-off group)または分離基(spl
it-off group))として排除され、染料の各分子を形成
するために2当量の銀が必要となる。
【0005】この点に関して公知のカップリングオフ基
には、アリールチオ基があり、例えば米国特許第3,227,
554号、同3,701,783号、同3,935,015号、同4,351,897
号、同4,413,054号、同4,556,630号、同4,584,266号、
同4,740,438号、同4,853,319号、同4,876,182号、同4,9
00,657号、同4,929,540号、同4,942,116号、同5,250,40
7号、同5,262,292号および同5,256,528号、国際特許出
願第88/04795号、同92/18902号および同93/02393号、並
びに英国特許第1,494,777号に開示されている。
【0006】従来、そのような写真エレメントに用いら
れるハロゲン化銀は、いわゆる混合エマルジョン、即
ち、より感光性を有する(粗いハロゲン化銀粒子を含有
する)エマルジョンとより低い感光性を有する(細かい
ハロゲン化銀粒子を含有する)エマルジョンとの組合せ
を含むエマルジョンであり、それによりそれぞれ青色、
緑色および赤色感光層に対して直線の濃度-対数露出曲
線を得ることができる。
【0007】カラー写真エレメント中の染料画像の粒状
性は、主に用いられるハロゲン化銀粒子のサイズに依存
するため、ハロゲン化銀粒子のサイズを増大することに
より上記カラー写真材料の感度を向上しようとする試み
(ハロゲン化銀粒子の感度は一般にハロゲン化銀粒子の
サイズに比例する)は、上記染料画像の粒状性の粗化を
引き起こす。
【0008】感度を向上する方法として、各々の赤感
性、緑感性および青感性ハロゲン化銀エマルジョン層の
規則的層の連続を各エマルジョン層の一部または全部を
より高感度およびより低感度のエマルジョン層に再分
し、各再分層が実質的に他の再分層と同一の色相を形成
するカラーカプラーを有し、これらの層は互いに隣接し
て被覆されることにより、提供する方法が公知である。
【0009】例えば、英国特許第818,687号には、支持
体に最も近く被覆されるエマルジョン層がスペクトルの
同一領域に増感された2つの部分層を含む多層カラー写
真エレメント中の感度を向上する方法が開示されてお
り、下部層がより低感度ハロゲン化銀エマルジョンを含
み、上部層がより高感度ハロゲン化銀エマルジョンを含
み、両方の部分層が同一濃度でカラー形成カプラーを含
む。しかしながら、このタイプのエレメントは、感度の
増加が粒状性の増加を伴うという欠点を有する。
【0010】この欠点およびカラー画像のより低い粒状
性を克服するために、英国特許第923,045号には、最上
のより高感度エマルジョン層および最下のより低感光性
エマルジョン層を提供することにより、染料画像の粒状
性を粗大化することなく、カラー写真エレメントの感度
を向上する方法が開示されている。その場合、最上およ
び最下の両方の層が可視スペクトルの同一領域に感光性
を有し、それぞれが非拡散カラーカプラーを含有し、し
かも高感光性エマルジョン層の最大色濃度が低感光性エ
マルジョンの最大濃度以下、特に0.20〜0.60になるよう
に調節される。
【0011】米国特許第3,516,831号には、カラー画像
の鮮鋭度を向上する方法が開示されている。この方法に
よれば、スペクトルの同一スペクトル領域に増感される
2層が異なるカプラーを含有し、より高感度エマルジョ
ン層が4価カプラーを含み、より低感度エマルジョン層
が2価カプラーを含有する。
【0012】英国特許第923,045号および米国特許第3,5
16,831号に開示の両方法は、高感度写真エレメントの粒
状性の悪化等の非常に多くの欠点を有する。粒状性を改
善する方法が、米国特許第3,726,681号に開示されてお
り、高感度写真エレメントの粒状性が、より高感度ハロ
ゲン化銀エマルジョン層中の速い結合反応速度を有する
カプラーおよびより低感度ハロゲン化銀エマルジョン層
中の遅い結合反応速度を有するカプラーを用いることに
より向上される。しかしながら、鮮鋭度は十分には改善
されないため、欧州特許第107,112号では少なくとも1
つのハロゲン化銀エマルジョン層が同一色に感光性を有
する2つのハロゲン化銀エマルジョン層から構成され、
その高感度層が高反応速度カプラーを含み、低感度層が
低反応速度カプラーを含有し、その高反応速度カプラー
および拡散性DIR(現像抑制剤放出)カプラーの比は
1/1.3〜1/15である。DIRカプラーを用いる目的は、
粒状性を低下するのを補助し、層内または画像内作用
(同一層または同一染料画像内の作用である)により画
像の鮮鋭度を改善し、層間または画像間作用(異なる層
または異なる染料画像間の作用である)により色の再現
を改善することである。
【0013】最近、写真用カメラを小型化するために写
真フィルムの写真サイズが縮小され、写真エレメントの
感度を向上するためにハロゲン化銀粒子が粗くなってき
ている。従って、たとえ前述の二重ハロゲン化銀エマル
ジョン層システムを用いても、粒状性の低下傾向が大き
くなってきている。
【0014】米国特許第3,843,369号には、可視光の同
一スペクトル領域に感光性を有し、画像形成カプラーを
含有する3種のエマルジョン層を提供することにより、
カラー写真エレメントの感度を更に向上する方法が開示
されている。その最上のハロゲン化銀エマルジョン層は
最高感度を有し、上記最下のハロゲン化銀エマルジョン
層が最低感度を有し、上記最上層および中間層はそれぞ
れハロゲン化銀とカプラーの化学当量モル比を約20〜12
0まで増加することにより得られた最大色濃度0.6以上を
有する。
【0015】米国特許第4,145,219号には、画像形赤感
性、緑感性および青感性ハロゲン化銀エマルジョン層を
含有する高速度および低粒状性多層カラー写真エレメン
トが開示されている。このハロゲン化銀エマルジョン層
の少なくとも1つは上部ユニットハロゲン化銀エマルジ
ョン層、中間ユニットハロゲン化銀エマルジョン層およ
び下部ハロゲン化銀エマルジョン層を含み、上記3つの
ユニット層はそれぞれ同一スペクトル波長領域内で可視
光に感光性を有し、上記ユニット層の感度は下部ユニッ
ト層に向かって減少し、上記中間ユニット層はDIRカ
プラーを含有する。上記ユニット層中で、上記上部ユニ
ット層中のカプラー量は、ハロゲン化銀とカプラーのモ
ル比が20:1〜150:1となるように減少し、それによ
り画像の最大色濃度が0.6〜0.1になり、中間ユニット層
内および下部ユニット層内のハロゲン化銀とカプラーの
モル比はそれぞれ10:1〜100:1および2:1〜5:
1である。
【0016】米国特許第4,564,587号には、同一の感色
性を有するが異なる感度を有し、かつ染料画像形成カプ
ラーを含有する少なくとも1つの感光層が複数のハロゲ
ン化銀エマルジョン層から構成される感光性ハロゲン化
銀カラー写真材料が開示されている。この複数層が支持
体側から低感度層、中位感度層および高感度層の順に被
覆することにより提供され、上記中位感度層内のカプラ
ーの濃度が低感度層内のカプラー濃度の10〜60%であ
り、中位感度層内の最大カラー濃度が0.6〜1.2である。
【0017】米国特許第4,582,780号には、可視光の同
一スペクトル領域に感光性を有する3つのエマルジョン
層を提供することにより、感度を向上する方法および調
節作用を提供する方法が開示されており、上記最上のハ
ロゲン化銀エマルジョン層が最高感度を有し、上記最下
のハロゲン化銀エマルジョン層が最低感度を有し、カラ
ー現像後、最上のハロゲン化銀エマルジョン層の最大色
濃度が0.60以下であり、カラー現像後、中間層および最
下のハロゲン化銀エマルジョン層の両方の最大色濃度が
それぞれ0.60以上である。
【0018】欧州特許第583,020号には、複数の青感
性、緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層および3つの赤
感性ハロゲン化銀エマルジョン層を含む多層カラー写真
エレメントを提供することにより、粒状性を改良する方
法が開示されており、上記層は支持体上に以下の順:最
低赤感性層、最低緑感性層、中位赤感性層、最高赤感性
層、最高緑感性層、最高青感性層、および最低青感性に
配置されている。
【0019】欧州特許第608,464号には、少なくとも1
つの層ユニットが、異なるヨウ化物含量の臭化ヨウ化平
板状粒子を含む異なる感度を有する3つの重ねたハロゲ
ン化銀エマルジョン層ユニットを含む青感性、緑感性お
よび赤感性層ユニットを含む多層写真エレメントを提供
することにより、染料画像の速度-粒状性の関係を向上
する方法が開示されている。
【0020】一般に、異なる感度を有し可視光の同一ス
ペクトル領域に感光性を有する3つのハロゲン化銀エマ
ルジョン層を含む多層カラー写真エレメントは、最高感
度最上層において、カプラーとハロゲン化銀(銀として
表される)の重量比が中位感度中間層以下であり、かつ
最低感度最下層より非常に低い値を有する。当業者に知
られているように、最高感度最上層はカプラー「不足(s
tarved)」層であり、それは理論的に最大露出で生じる
酸化現像主薬のすべてと反応可能な量より非常に少ない
染料形成カプラーが存在する層である。
【0021】前述のように、ピラゾロン環の4-位置に
結合したアリールチオ基を有する2価の5-ピラゾロン
マゼンタカプラーは、ピラゾロン環の4-位置がフリー
である(即ち水素原子のみを有する)4価の5-ピラゾ
ロンマゼンタカプラーに比べて、多くの有用性を有す
る。例えば、2価の5-ピラゾロンカプラーは、染料の
各分子を形成するのに2当量の銀を必要とし、ある薬品
蒸気、例えばホルムアルデヒドに対しより低い感応性を
有し、高い染料光安定性および染料暗安定性を有する。
しかしながら、2価の5-ピラゾロンマゼンタカプラー
は、可視スペクトルの緑色スペクトル領域に感光性を有
する3つのハロゲン化銀エマルジョン層すべてに用いる
場合、粒状性および画像内作用の悪化を引き起こすとい
う欠点を有する。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ非拡
散イエロー、マゼンタおよびシアン染料形成カプラーと
結合した青感性、緑感性および赤感性ハロゲン化銀エマ
ルジョン層を支持体上に有する感光性ハロゲン化銀多層
カラー写真エレメントにおいて、(a)該緑感性ハロゲン
化銀エマルジョン層が、可視光の同一スペクトル領域に
感光性を有する、それぞれ最上、中間および最下の3つ
の緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層を含み、該3つの
緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層の感度が該最上ハロ
ゲン化銀エマルジョン層から該最下ハロゲン化銀エマル
ジョン層まで順に低くなり、(b)該3つの緑感性ハロゲ
ン化銀エマルジョン層が、それぞれ2価の1-フェニル-3
-アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロンマゼンタ染料
形成カプラーを含有し、(c)該カプラーと該最高感度の
最上緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層中の(銀として
表される)ハロゲン化銀との重量比が、該カプラーと該
中位感度の中間緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層中の
(銀として表される)ハロゲン化銀との重量比より高
く、(d)該最高感度の最上緑感性ハロゲン化銀エマルジ
ョン層がDIRカプラーを含有する感光性ハロゲン化銀
多層カラー写真エレメントを提供する。
【0023】上記層配置を有するカラー写真エレメント
は、良好な速度-粒状性の関係、良好な画像内作用、お
よびカラー現像前の貯蔵中のホルムアルデヒドガスとの
接触した時の色濃度の減少およびかぶりの増加等の写真
特性の変化が少ないことを提供する。
【0024】本発明に用いられる2価の1-フェニル-3-
アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロンマゼンタカプラ
ーは、式
【化4】 (式中、Zはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、アルコキシカルボニル基、またはシアノ基から選択
される1以上の置換基で置換したフェニル基を表し、Y
はアニリノ基を表し、Xは水素、アルキル、アルコキ
シ、ハロゲン、アリール、アリールオキシ、アシルアミ
ノ、スルホンアミド、スルファモイル、カルバモイル、
アリールスルホニル、アリールオキシカルボニル、アル
コキシカルボニル、アルコキシスルホニル、アリールオ
キシスルホニル、アルキルウレイド、アリールウレイ
ド、ニトロ、シアノ、ヒドロキシまたはカルボキシ基を
表し、mは1〜5の整数であり、Xは、mが2以上の場
合、同一であっても異なってもよい。)により表されて
もよい。
【0025】特に、本発明に用いられる好ましい1-フェ
ニル-3-アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロンマゼン
タカプラーは、式
【化5】 (式中、aは0〜3の整数を表し、bは0〜2の整数を
表し、R1およびR2は、それぞれ独立して水素、アルキ
ル、アルコキシ、ハロゲン、アリール、アリールオキ
シ、アシルアミノ、スルホンアミド、スルファモイル、
カルバモイル、アリールスルホニル、アリールオキシカ
ルボニル、アルコキシカルボニル、アルコキシスルホニ
ル、アリールオキシスルホニル、アルキルウレイド、ア
リールウレイド、ニトロ、シアノ、ヒドロキシルまたは
カルボキシ基であり、R3はハロゲン原子、アルキル基
またはアリール基であり、Xは直接結合または結合基で
あり、Ballは、結合された基の写真被膜中での非拡散性
を保持するサイズおよび形状を有する安定化基であり、
かつR1、R3およびX-Ballのσ値の合計が1.3より小さ
い。)により表される化合物である。
【0026】上記式中で、R1およびR2の例には、水
素;直鎖状または分岐鎖状アルキル基を含むアルキル
基、例えば炭素原子1〜8個を有するアルキル基、例え
ば、メチル、トリフルオロメチル、エチル、ブチルおよ
びオクチル;アルコキシ基、例えば炭素原子1〜8個を
有するアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、2-メトキシエトキシおよび2-エチルヘキシルオ
キシ;ハロゲン、例えば塩素、臭素およびフッ素;アリ
ール基、例えばフェニル、ナフチルおよび4-トリル;ア
リールオキシ基、例えばフェノキシ、p-メトキシフェ
ノキシおよびトリルオキシ;アシルアミノ基、例えばア
セトアミド、ベンズアミド、ブチルアミドおよびt-ブ
チルカーボンアミド;スルホンアミド基、例えばメチル
スルホンアミド、ベンゼンスルホンアミドおよびp-ト
ルイルスルホンアミド;スルファモイル基、例えばN-
メチルスルファモイル、N,N-ジエチルスルファモイル
およびN,N-ジ-メチルスルファモイル;カルバモイル
基、例えばN-メチルカルバモイルおよびN,N-ジメチ
ルカルバモイル;アリールスルホニル基、例えばトリル
スルホニル;アリールオキシカルボニル基、例えばフェ
ノキシカルボニル;アルコキシカルボニル基、例えば炭
素原子2〜10個を有するアルコキシカルボニル基、例え
ばメトキシカルボニル、オクチルオキシスルホニルおよ
び2-エチルヘキシルスルホニル;アリールオキシスルホ
ニル基、例えばフェノキシスルホニル;アルキルウレイ
ド基、例えばN-メチルウレイド、N,N-ジメチルウレ
イド、N,N-ジブチルウレイド;アリールウレイド基、
例えばフェニルウレイド、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ
およびカルボキシ基;が含まれる。
【0027】R3の例には、ハロゲン、例えば塩素、臭
素およびフッ素;直鎖状または分岐鎖状アルキル基を含
むアルキル基、例えば炭素原子1〜8個を有するアルキ
ル基、例えば、メチル、トリフルオロメチル、エチル、
ブチルおよびオクチル;アリール基、例えばフェニル、
ナフチルおよび4-トリル;が含まれる。
【0028】「Ball」は安定化基、即ち、結合された基
の写真エレメントに被覆された層からの非拡散性を保持
するサイズおよび形状を有する有機基である。上記安定
化基は、カプラーに直接または2価結合基、例えばアル
キレン、イミノ、エーテル、チオエーテル、カーボンア
ミド、スルホンアミド、ウレイド、エステルイミド、カ
ルバモイルおよびスルファモイル基を介して結合した炭
素原子8〜32個を有する有機疎水残基を含む。好適な安
定化基の特定例には、アルキル基(直鎖状、分岐鎖状ま
たは環状)、アルキレン基、アルコキシ基、アルキルア
リール基、アルキルアリールオキシ基、アシルアミドア
ルキル基、アルコキシアルキル基、アルコキシアリール
基、アリール基または複素環式基で置換したアルキル
基、アリールオキシアルコキシカルボニル基で置換した
アリール基、およびアルケニルまたはアルケニル長鎖脂
肪族基およびカルボキシまたはスルホ水溶性基残基の両
者が含まれ、それらは例えば、米国特許第3,337,344
号、同3,418,129号、同3,892,572号、同4,138,258号お
よび同4,451,559号、並びに英国特許第1,494,777号に開
示されている。
【0029】「基(group)」または「残基(residue)」の
語を本発明中で用いて化合物または置換基を表す場合、
その化学物質には基本の基、環または残基および常套の
置換基を有する基または残基を含む。「部分(moiety)」
の語を使用して化合物または置換基を表す場合には、非
置換化学物質だけを包含する。例えば、「アルキル基(a
lkyl group)」の語にはそのようなアルキル部分、例え
ばメチル、エチル、ブチル、オクチル、ステアリル等だ
けでなく、置換基、例えばハロゲン、シアノ、ヒドロキ
シル、ニトロ、アミノ、カルボキシレート等を含むその
ような部分も包含することを意味する。これに反して、
「アルキル部分(alkyl moiety)」の語は、メチル、エチ
ル、ステアリル、シクロヘキシル等だけを含む。
【0030】本発明では、1-フェニルおよび3-アニリノ
基の置換基、例えばR1、R3およびX-Ballのσ値の合
計が1.3より小さい。上記σ定数値は、刊行物(「ザ・ケ
ミスツ・コンパニオン(The Chemists' Companion)」、A.
J.ゴードン(Gordon)およびR.A.フォード(Ford)、ニュー
ヨーク(New York)のジョン・ウィレイ・アンド・サンズ(Jo
hn Wiley & Sons)、1972年;「サブスティチューエン
ツ・コンスタンツ・フォー・コーレレーション・アナリシス
・イン・ケミストリー・アンド・バイオロジー(Substituent
s Constants for correlation Analysis in Chemistry
and Biology)、C.ハンス(Hansch)およびA.J.レオ(Le
o)、ニューヨーク(New York)のジョン・ウィレイ・アンド
・サンズ(John Wiley & Sons)、1979年;および「コン
プリヘンシブ・メディシナル・ケミストリー(Comprehensi
ve Medicinal Chemistry)」、A.J.レオ(Leo)、ニューヨ
ーク(New York)のパーガモン・プレス(Pergamon Pres
s)、第4巻、1990年を参照)に容易に見い出すことがで
き、メドケム(Medchem)プログラム(「コンプリヘンシ
ブ・メディシナル・ケミストリー(Comprehensive Medicin
alChemistry)」、A.J.レオ(Leo)、ニューヨーク(New Yo
rk)のパーガモン・プレス(Pergamon Press)、第4巻、19
90年を参照)を用いて計算することができる。一般に、
σ値は置換基の電子求引力の増加に伴って増加する(水
素=0)。σ値に関して、フェニル環に近い原子のみが
電子求引作用を有し、離れた原子は作用を有さない。化
学基または原子のσ値の例は以下の通りである:アルキ
ル基=−0.17、塩素原子=0.23、アルコキシカルボニル
基=0.45、アシルアミノ基=0.21、スルファモイル基=
0.57、アルキルスルホニル基=0.78、カルバモイル=0.
36。
【0031】前述のカプラーの内、好ましい態様が、上
記式(R1基は塩素原子であり、aは3であり、上記塩
素原子は、窒素原子に結合した炭素原子に対して位置
2、4および6で炭素原子に結合している)により表さ
れる。
【0032】特に好ましい態様が、上記式(R3基は塩
素原子である)により表される。
【0033】本発明に用いられる2価の1-フェニル-3-
アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロンマゼンタカプラ
ーの特定例を以下に例示するが、本発明はそれらに限定
されるものと解されるべきではない。
【0034】
【化6】
【0035】
【化7】
【0036】他の例示的カプラーには、
【化8】
【化9】 (式中、Qは本発明の解放基(coupling-off group)を表
す)を含む。
【0037】例示的解放基Qは以下の通りである。
【化10】
【化11】
【0038】前述のように、本発明は、それぞれ非拡散
イエロー、マゼンタおよびシアン染料形成カプラーと結
合した青感性、緑感性および赤感性ハロゲン化銀エマル
ジョン層を支持体上に有する多層カラー写真エレメント
において、(a)該緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層
が、可視光の同一スペクトル領域に感光性を有する、そ
れぞれ最上、中間および最下の3つの緑感性ハロゲン化
銀エマルジョン層を含み、該3つの緑感性ハロゲン化銀
エマルジョン層の感度が該最上ハロゲン化銀エマルジョ
ン層から該最下ハロゲン化銀エマルジョン層まで順に低
くなり、(b)該3つの緑感性ハロゲン化銀エマルジョン
層が、それぞれ1-フェニル-3-アニリノ-4-フェニルチオ
-5-ピラゾロンマゼンタ染料形成カプラーを含有し、(c)
該カプラーと該最高感度の最上緑感性ハロゲン化銀エマ
ルジョン層中の(銀として表される)ハロゲン化銀との
重量比が、該カプラーと該中位感度の中間緑感性ハロゲ
ン化銀エマルジョン層中の(銀として表される)ハロゲ
ン化銀との重量比より高く、(d)該最高感度の最上緑感
性ハロゲン化銀エマルジョン層がDIRカプラーを含有
する多層カラー写真エレメントに関する。
【0039】本発明中で、「可視光の同一スペクトル領
域に感光性を有する」とは、低感度ハロゲン化銀エマル
ジョン層、中位感度ハロゲン化銀エマルジョン層および
高感度ハロゲン化銀エマルジョン層のどれかが、緑色領
域の波長領域のどこかに感度を有することを意味する。
上記感度がある波長領域に関して層間で僅かに異なる場
合、そのような感光層は実質的に感色性が同一であると
考えられる。本明細書中で、「最上」、「中間」および
「最下」の語は、露光の入射光および支持体に対して、
最上はこの露光入射光に最も近く、支持体から最も離れ
ている。
【0040】上記3つの緑感性ハロゲン化銀エマルジョ
ン層間の感度差に関する限り、これらはD-logE(濃度
-露出の対数、ここでEはルクス秒単位で表される露出
量)特性曲線に従って当業者に公知のように選択して得
ることができる。カラーカメラフィルムでは、D-logE
曲線が直線、平坦(こぶのない)であり、広い露光寛容
度を有することが望ましい。これは、最上エマルジョン
層に粗い粒子サイズのハロゲン化銀エマルジョンを用い
る(上記エレメントに限界感度を与える)ことにより、
および中位および細かい粒子サイズのハロゲン化銀エマ
ルジョンをそれぞれ中間および最下エマルジョン層に用
いることにより達成される。一般に、高感度最上エマル
ジョン層および中位感度中間エマルジョン層の間の感度
差0.15〜1.3logE、中位感度中間エマルジョン層および
低感度最下エマルジョン層の間の感度差0.1〜0.7log
E、並びに高感度最上エマルジョン層および低感度最下
エマルジョン層の間の感度差0.3〜1.5logEを有するこ
とが好ましい。
【0041】本発明の有用性を得るために、1-フェニル
-3-アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロンマゼンタ染
料形成カプラーと最高感度の最上緑感性ハロゲン化銀エ
マルジョン層中の(銀として表される)ハロゲン化銀と
の重量比が、上記中位感度の中間緑感性ハロゲン化銀エ
マルジョン層中の上記比より高い。上記最上層のカプラ
ー/銀の比は、上記中間層のカプラー/銀の比より高く、
10〜150%、好ましくは20〜100%であることが必要であ
る。一般に、各層に用いられた銀量は、約0.2〜2.0g/
m2、好ましくは約0.4〜1.5g/m2である。上記最上および
中間層はそれぞれ、理論的に露光に続いて現像時に最大
露出で生じる酸化現像主薬のすべてと反応可能な量より
少ない1-フェニル-3-アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラ
ゾロンマゼンタ染料形成カプラーを含有するため、現像
後の高感度最上エマルジョン層の最大色濃度は、中位感
度中間エマルジョン層の上記濃度より高い。各エマルジ
ョン層の最大色濃度は、本発明に従って、上記層の1-フ
ェニル-3-アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロンマゼ
ンタ染料形成カプラー量を減少または増加することによ
り、所望の値に調節することができる。勿論、上記多層
カラー写真エレメントの最大色濃度は、混合法によって
上記3つのエマルジョンのすべての上記濃度を累積する
ことにより作成される所望の「有効」曲線に依存して変
化する。カラーネガ型カメラフィルムの場合、そのよう
な有効曲線は一般に最大色濃度2.0〜3.0、好ましくは2.
2〜2.8を有する。本発明の目的のために、単一緑感性エ
マルジョン層の色濃度を、それらを含有する写真エレメ
ントの露光および現像により同一マゼンタカラーを形成
する上記3つの緑感性エマルジョン層により提供される
濃度に対して得、3つの緑感性エマルジョン層中の合計
カプラー量に対する1-フェニル-3-アニリノ-4-フェニル
チオ-5-ピラゾロンマゼンタ染料形成カプラーの%量を
掛けた計算合計マゼンタ色濃度から計算する。前述のベ
ースにより、本発明による上記緑感性高感度最上エマル
ジョン層の最大色濃度は、0.6より高く、好ましくは0.7
より高く、本発明による上記緑感性中位感度中間エマル
ジョン層の最大色濃度は、0.6より低く、好ましくは0.5
より低い。マゼンタ染料形成カプラー以外のカプラー
が、上記緑感性エマルジョン層中に存在してもよく、そ
のようなカプラーは、例えば、時限DIRカプラーおよ
び色修正カプラーを含有してもよい。これらの他のカプ
ラーは通常、1-フェニル-3-アニリノ-4-フェニルチオ-5
-ピラゾロンマゼンタ染料形成カプラーより実質的に低
い濃度で用いられ、上記緑感性層の合計濃度の5%以下
であるマゼンタ染料を形成してもよい。
【0042】本発明により、上記最高感度最上緑感性エ
マルジョン層のカプラー/銀の比をより高くすることに
より引き起こされる画像内作用に関する改良に加えて、
最高感度最上緑感性エマルジョン層中へのDIRカプラ
ーの供給によって粒状性に関する改良された作用を得る
ことができる。DIRカプラー量は、1-フェニル-3-アニリ
ノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロンマゼンタ染料形成カプ
ラーをベースとして、2〜10重量%、好ましくは5〜8
重量%である。
【0043】本発明に用いられる現像抑制剤放出(DI
R)カプラーは、現像抑制剤を放出するために現像主薬
の酸化生成物と結合することが可能なカプラーを含む。
当業者に公知の如何なるDIRカプラーを本発明に用い
てもよい。典型的DIRカプラーが例えば、米国特許第
3,148,062号、同3,227,554号、同3,384,657号、同3,61
5,506号、同3,617,291号および同3,733,201号、独国特
許第2,414,006号および同2,527,652号、日本国特許第15
9,263/75号、同34,615/76号、同30,591/75号、同159,25
5/75号、同7,770/76号、同70,592/75号および同146,570
/75号、並びに英国特許第1,450,479号に開示されてい
る。そのようなDIRカプラーは好ましくは、上記現像
抑制剤部分の酸化結合による放出の時期を合わせたり、
遅らせたりする基を含有しない。特に、上記DIRカプ
ラーは式COUP-Z(式中、Zは放出可能な現像抑制
剤基を表し、COUPはZ基を放出することが可能であ
り、かつカラー現像主薬の酸化生成物と結合することに
より染料を形成することが可能なカプラー部分を表す)
により表される。COUPは、例えば当業者に公知のシ
アン、マゼンタまたはイエローカプラーであってもよ
い。COUPは、当業者に公知の安定化基により安定化
してもよい。COUPは、モノマーであってもよく、ダ
イマー、オリゴマーまたはポリマーカプラーの一部を形
成してもよく、その場合1個より多いZ基を上記DIR
カプラー中に含有してもよい。Zは、放出可能な現像抑
制剤基を表し、写真技術分野で公知の如何なる現像抑制
剤基であってもよい。例には、DIRカプラーに関する
前述の刊行物に開示されている化合物が挙げられる。例
示的Z基には、メルカプトテトラゾール、メルカプトベ
ンゾチアゾール、メルカプトベンズイミダゾール、メル
カプトベンズオキサゾール、メルカプトオキサジアゾー
ル、メルカプトチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、
ベンゾジアゾール、メルカプトトリアゾール、1,2,4-ト
リアゾール、テトラゾールおよびイミダゾールが挙げら
れる。特に好ましい現像抑制剤基は、例えば米国特許第
4,477,563号および同4,782,012号に開示されている。
【0044】好ましくは、本発明に用いられるDIRカ
プラーは以下の式(III):
【化12】 (式中、COUPは前述のものと同様であり、R4はア
ルキル基、好ましくは炭素原子1〜4個を有するアルキ
ル基、またはフェニル基を表す)を有する。上記アルキ
ル基の例として、メチル、エチル、i-プロピル、n-プ
ロピル、n-ブチル、s-ブチルおよびt-ブチルがあ
る。上記アルキル基およびフェニル基は更に置換基、例
えばメトキシ、エトキシ、ヒドロキシおよびカルボキシ
を有してもよい。
【0045】本発明に有用なDIRカプラーの特定例を
以下に例示するが、本発明はそれらに限定されるもので
はない。
【0046】
【化13】
【0047】
【化14】
【0048】
【化15】
【0049】
【化16】
【0050】本発明の多層ハロゲン化銀カラー写真エレ
メントは、感光性物質としてのハロゲン化銀を含有する
従来の写真エレメントであってもよい。
【0051】本発明の多層カラー写真エレメントに用い
られるハロゲン化銀は、親水性バインダー中の塩化銀、
臭化銀、塩化臭化銀、ヨウ化臭化銀および塩化ヨウ化臭
化銀粒子の微細分散体(エマルジョン)であってよい。
好ましいハロゲン化銀は、ヨウ化銀1〜20モル%を含有
するヨウ化臭化銀またはヨウ化臭化塩化銀である。ヨウ
化臭化銀エマルジョンまたはヨウ化臭化塩化銀エマルジ
ョンでは、そのヨウ化物はエマルジョン粒子内に均一に
分散されてもよく、ヨウ化物含量はその粒子内で変化し
てもよい。上記ハロゲン化銀は均一粒径または広い粒度
分布を有してもよい。上記ハロゲン化銀粒子は、等軸結
晶構造、例えば立方晶、八面体晶および十四面体晶、ま
たは球晶または不整結晶構造を有する等軸粒子、または
結晶欠陥、例えば双晶面を有するもの、または平板状形
を有するもの、またはそれらの組合せであってもよい。
【0052】本発明の「立方晶粒子」の語には、実質的
に立方晶粒子、即ち結晶面(100)により限定される等軸
立方晶粒子である粒子、または丸いエッジおよび/また
は頂点または小面(111)を有し得るか、または可溶性ヨ
ウ化物または強熟成剤、例えばアンモニアの存在下で調
製されるとほぼ球状となり得る粒子を含む。平均粒径0.
2〜3μm、より好ましくは0.4〜1.5μmを有するハロゲ
ン化銀粒子を用いて、特に良好な結果が得られた。立方
晶ヨウ化臭化銀粒子を含むハロゲン化銀エマルジョンの
調製が、例えばリサーチ・ディスクロージャー(Research
Disclosure)第184巻、18431項;第176巻、17644項;お
よび第308巻、308119項;に開示されている。
【0053】本発明に用いられるその他のハロゲン化銀
エマルジョンは、1種以上の感光性平板状粒子エマルジ
ョンを用いるものである。本発明のエマルジョン内に含
まれる平板状ハロゲン化銀粒子は、平均直径:厚さの比
(しばしば当業者間ではアスペクト比と言われる)少な
くとも2:1、好ましくは2:1〜20:1、より好ましく
は3:1〜14:1、および最も好ましくは3:1〜8:1を
有する。本発明の使用に好適な平板状ハロゲン化銀粒子
の平均直径は、約0.3〜約5μm、好ましくは0.5〜3μ
m、より好ましくは0.8〜1.5μmの範囲である。本発明の
使用に好適な平板状ハロゲン化銀粒子は、厚さ約0.4μm
以下、好ましくは0.3μm以下および、より好ましくは0.
2μm以下を有する。
【0054】上記の平板状銀粒子の特徴を、当業者に公
知の方法により容易に確認し得る。「直径(diameter)」
の語は、粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径
として定義される。「厚さ(thickness)」の語により、
平板状ハロゲン化銀粒子を構成する2つの実質的に平行
な主要面間の距離を表す。各粒子の直径および厚さの測
定から、各粒子の直径:厚さの比が計算され、全平板状
粒子の直径:厚さの比を平均し、平均直径:厚さの比を
求め得る。この定義によれば、平均直径:厚さの比は、
個々の平板状粒子の直径:厚さの比の平均である。実際
には、平板状粒子の平均直径および平均厚さを求めるこ
と、およびこれら2つの平均の比として平均直径:厚さ
の比を計算することはより簡単である。どんな方法を用
いても、得られた平均直径:厚さの比は大きくは違わな
い。
【0055】その平板状ハロゲン化銀粒子を含むハロゲ
ン化銀エマルジョン層内では、少なくとも15%、好まし
くは少なくとも25%および、より好ましくは少なくとも
50%のハロゲン化銀粒子が、平均直径:厚さの比2:1
以上を有する平板状粒子である。前記のそれぞれの比
率、「15%」、「25%」および「50%」は、層内の全ハ
ロゲン化銀粒子の投影面積に対する、直径:厚さの比少
なくとも2:1および厚さ0.4μm以下を有する平板状粒
子の総投影面積の比率を表す。
【0056】感光性ハロゲン化銀エマルジョンが、バイ
ンダー、好ましくはバインダーとして用いられるゼラチ
ンを含む水性分散媒のハロゲン化銀粒子を沈殿すること
により形成され得ることは公知である。
【0057】ハロゲン化銀粒子を様々な常套の方法によ
り沈殿させてもよい。ハロゲン化銀エマルジョンは、放
射線透過写真エレメントの調製方法として既知の様々な
方法により調製し得る。ハロゲン化銀エマルジョンを、
シングル・ジェット(single jet)法、ダブル・ジェット(d
ouble jet)法、またはこれらの方法の組合せを用いて調
製してもよく、また、例えばアンモニア法、中性法また
は酸性法を用いて生長させてもよく、また、加速または
定速沈殿、断続(interrupted)沈殿、沈殿中の遠心分離
等を行ってもよい。それらは、トリベリ(Trivelli)およ
びスミス(Smith)のザ・フォトグラフィック・ジャーナル
(The Photographic Journal)、第LXXIX巻、1939年5月、
330〜338頁;T.H.ジェイムス(James)のザ・セオリー・オ
ブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス(The Theory of th
e Photographic Process)、第4版、第3章;米国特許
第2,222,264号、同3,650,757号、同3,917,485号、同3,7
90,387号、同3,716,276号、同3,979,213号;リサーチ・
ディスクロージャー(ResearchDisclosure)、1989年12
月、308119項「フォトグラフィック・シルバー・ハライド
・エマルジョンズ、プレパレーションズ・アデンダ・プロ
セッシング・アンド・システムズ(Photographic Silver H
alide Emulsions、Preparations、Addenda、Processing
and Systems)」、およびリサーチ・ディスクロージャー
(Research Disclosure)、1976年9月、14987項;に開示
されている。
【0058】1つの一般的技術は、銀塩水溶液およびハ
ロゲン化物塩水溶液を共に分散媒の入った反応容器中に
加えるダブル・ジェット(double jet)法として通常表さ
れるバッチ法である。
【0059】アルカリ性ハロゲン化物溶液および硝酸銀
溶液を共にゼラチン溶液に加えるダブル・ジェット法で
は、生成されたハロゲン化銀粒子の形状およびサイズを
ゼラチン溶液中に存在する溶媒の種類および濃度によ
り、および添加速度により制御し得る。ダブル・ジェッ
ト沈殿法が、例えば英国特許第1,027,146号および同1,3
02,405号、米国特許第3,801,326号、同4,046,376号、同
3,790,386号、同3,897,935号、同4,147,551号および同
4,171,224号に開示されている。
【0060】硝酸銀溶液をハロゲン化物およびゼラチン
溶液に加えるシングル・ジェット(single jet)法は、長
く写真エマルジョンの製造に用いられている。この方法
では、ハロゲン化銀粒子が形成される溶液中のハロゲン
化物の濃度変化を決定するため、生成されたハロゲン化
銀粒子は異種の形状およびサイズの混合物である。
【0061】ハロゲン化銀粒子の沈殿は通常2つの別の
段階で起こる。第1段階では、成核、微細ハロゲン化銀
粒子の形成が起こる。これに続いて第2段階、生長段階
が起こり、反応生成物として生成される付加的ハロゲン
化銀が初期に形成されるハロゲン化銀粒子上に沈殿し、
これらのハロゲン化銀粒子が生長する。バッチ・ダブル・
ジェット沈殿法は通常、反応体の高速撹拌条件下で行わ
れ、ハロゲン化銀沈殿および可溶性塩がハロゲン化銀粒
子に加えて生成される間に、反応容器内の容積が絶えず
増加する。
【0062】写真材料のエマルジョン層中の可溶性塩
が、被覆およびその他の写真または機械的不都合(粘着
性、脆性等)後に晶出するのを回避するため、沈殿中に
生成される可溶性塩を除去しなければならない。
【0063】本発明に用いられるハロゲン化銀エマルジ
ョンの調製では、様々なハロゲン化銀用親水性分散剤を
使用し得る。親水性分散剤として、写真に常套に用いら
れる如何なる親水性ポリマーも都合よく使用し得、ゼラ
チン、ゼラチン誘導体、例えばアクリル化ゼラチン、グ
ラフトゼラチン等;アルブミン;アラビアゴム;寒天;
セルロース誘導体、例えばヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等;合成樹脂、例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリルアミド等を含む。有用であることが当業者に公知
のその他の親水性材料が、例えばリサーチ・ディスクロ
ージャー(Research Disclosure)308巻、308119項、第IX
節に開示されている。
【0064】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子エマ
ルジョンは写真業者に公知の増感剤を用いて化学増感さ
れてもよい。硫黄含有化合物、金および貴金属化合物、
およびポリオキシアルキレン化合物が特に好適である。
特に、ハロゲン化銀エマルジョンは硫黄増感剤、例えば
チオ硫酸ナトリウム、アリルチオシアネート、アリルチ
オ尿素、チオスルフィン酸およびそのナトリウム塩、ス
ルホン酸およびそのナトリウム塩、アリル-チオカルバ
ミド、チオ尿素、シスチン等;活性または不活性セレン
増感剤;還元増感剤、例えば錫塩、ポリアミン等;貴金
属増感剤、例えば金増感剤、特に、チオシアン酸第二金
(aurithiocyanate)カリウム、クロロ金酸カリウム等;
または例えばルテニウム、ロジウム、イリジウム等の水
溶性塩、特にアンモニウムクロロパラデート、カリウム
クロロプラチネート、ナトリウムクロロパラダイト等;
を用いて化学増感されてもよく、それぞれ単独または適
当に組合せて用いる。化学増感剤のその他の有用な例
が、例えばリサーチ・ディスクロージャー(Research Dis
closure)17643項、第III節、1978年およびリサーチ・デ
ィスクロージャー(Research Disclosure)308119項、第I
II節、1989年に開示されている。
【0065】本発明に用いられるハロゲン化銀エマルジ
ョンを、様々な種類からの染料を用いて分光増感しても
よく、その染料にはポリメチン染料種を含み、それらに
はシアニン類、メロシアニン類、複合シアニン類および
メロシアニン類、オキソノール類、ヘミオキソノール
類、スチリル類およびストレプトシアニンを含む。
【0066】メチン結合により結合されるシアニン分光
増感染料には、2種の塩基性複素環式核、例えばキノリ
ン、ピリミジン、イソキノリン、インドール、ベンズイ
ンドール、オキサゾール、チアゾール、セレナゾール、
イミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾー
ル、ベンゾセレナゾール、ベンゾイミダゾール、ナフト
オキサゾール、ナフトチアゾール、ナフトセレナゾー
ル、テルラゾール、オキサテルラゾールから誘導される
ものを含む。
【0067】メチン結合により結合されるメロシアニン
分光増感染料には、シアニン染料タイプの塩基性複素環
式核および酸性核を含み、それらはバルビツル酸、2-チ
オバルビツル酸、ローダニン、ヒダントイン、2-チオヒ
ダントイン、2-ピラゾリン-5-オン、2-イソオキサゾリ
ン-5-オン、インダン-1,3-ジオン、シクロヘキサン-1,3
-ジオン、1,3-ジオキサン-4,6-ジオン、ピラゾリン-3,5
-ジオン、ペンタン-2,4-ジオン、アルキルスルホニルア
セトニトリル、マロノニトリル、イソキノリン-4-オ
ン、クロマン-2,4-ジオン等から誘導され得る。
【0068】1種以上の分光増感染料を用いてもよい。
可視および赤外スペクトルの全体の波長で増感最大を有
し、非常に様々な分光感度曲線形状を有する染料が公知
である。染料の選択および相対比率は、所望の感度であ
り、所望の分光感度の形状であるスペクトル領域に依存
する。
【0069】増感染料の例は、ベンカタラマン(Venkata
raman)のザ・ケミストリー・オブ・シンセティック・ダイズ
(The of Synthetic Dyes)、アカデミック・プレス(Acade
micPress)、ニューヨーク(New York)、1971年、第V章;
ジェイムス(James)のザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラ
フィック・プロセス(The Theory of the Photographic P
rocess)、第4版、マックミラン(Macmillan)社、1977
年、第8章;F.M.ハーマー(Hamer)のシアニン・ダイズ・
アンド・リレイティド・コンパウンズ(Cyanune Dyes and
Related Compounds)、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ
(John Wiley andSons)社、1964年;およびリサーチ・デ
ィスクロージャー(Research Disclosure)308119項、第I
II節、1989年;に開示されている。
【0070】本発明に用いられるハロゲン化銀エマルジ
ョンには、光学増白剤、かぶり防止剤および安定剤、フ
ィルターおよびハロー防止染料、硬膜剤、被覆助剤、可
塑剤および滑剤および他の補助物質を含有してもよく、
例えばそれらはリサーチ・ディスクロージャー(Research
Disclosure)17643項、V、VI、VIII、X、XIおよびXII
節、1978年;およびリサーチ・ディスクロージャー(Rese
arch Disclosure)308119項、第V、VI、VIII、X、XIおよ
びXII節、1989年に開示されている。
【0071】本発明に用いられるハロゲン化銀エマルジ
ョンを、多層感光性ハロゲン化銀カラー写真エレメン
ト、例えばカラーネガ写真エレメント、カラー反転写真
エレメント、カラーポジ写真エレメント、偽色彩アドレ
ス写真エレメント(例えば、米国特許第4,619,892号に
開示)等の製造用に用いられ、好ましいのはカラーネガ
写真エレメントである。
【0072】支持体上に被覆されるハロゲン化銀多層カ
ラー写真エレメントには通常、シアン染料形成カラーカ
プラーと結合する赤感性ハロゲン化銀エマルジョン層、
マゼンタ染料形成カラーカプラーと結合する緑感性ハロ
ゲン化銀エマルジョン層およびイエロー染料形成カラー
カプラーと結合する青感性ハロゲン化銀エマルジョン層
から成る。上記緑感性層は、前述の3つの緑感性層から
成る。赤感性層および青感性層はそれぞれ通常、可視ス
ペクトルの所定の領域に感光性を有する多数の(2層以
上)エマルジョン下塗り層から成る。多層材料に、多数
の青色または赤色の下塗り層を含む場合、どんな場合に
も比較的速いまたは比較的遅い下塗り層が存在し得る。
これらのエレメントはさらに他の非感光性層、例えば中
間層、フィルター層、ハレーション防止層および保護層
を含み、従って多層構造を形成する。これらのカラー写
真エレメントは、化学線への画像的露光後、発色剤(chr
omogenic developer)により処理されて可視カラー画像
を得る。その層ユニットは、支持体の最も近くに被覆
し、かつ緑感性層、イエローフィルター層および青感性
層によりオーバーコートした赤感性層を含む層配置で被
覆されてもよい。
【0073】好ましくは好適なカラーカプラーを、拡散
防止基、例えば非分離(non-splitting-off)位置にカプ
ラー分子を導入した約8〜32個の炭素原子を有する疎水
性有機残基を有する基を有するカプラーから選択する。
そのような残基を「安定化(ballast)基」と呼ぶ。その
安定化基をカプラー核と直接、またはイミノ、エーテ
ル、カーボンアミド、スルホンアミド、ウレイド、エス
テル、イミド、カルバモイル、スルファモイル結合等を
介して結合する。好適な安定化基の例が、米国特許第3,
892,572号に開示されている。
【0074】上記非拡散性カプラーを、感光性ハロゲン
化銀エマルジョン層またはそれらに隣接する非感光性層
に導入する。露光およびカラー現像により、上記カプラ
ーは、そのハロゲン化銀エマルジョン層が感光性を有す
る光色の補色である色を提供する。結果として、少なく
とも1つの非拡散性シアン画像形成カラーカプラー、一
般にフェノールまたはα-ナフトール化合物を、赤感性
ハロゲン化銀エマルジョン層と結合し;少なくとも1つ
の非拡散性マゼンタ画像形成カラーカプラー、一般に1-
フェニル-3-アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロン
を、緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層と結合し;少な
くとも1つの非拡散性イエロー画像形成カラーカプラ
ー、一般にアシルアセトアニリド化合物を、青感性ハロ
ゲン化銀エマルジョン層と結合する。
【0075】上記カラーカプラーは4価および/または
2価のカプラーであってもよく、後者により発色に対し
てより少量のハロゲン化銀を必要とする。公知のよう
に、2価のカプラーは4価のカプラーから誘導する。な
ぜなら、その結合位置では、それらは結合反応中に放出
される置換基を有する。ハロゲン化銀カラー写真エレメ
ントに使用され得る2価のカプラーには、実質的に無色
のものおよび着色したもの(「マスキングカプラー」)
の両方を含む。また、2価のカプラーにはカラー現像剤
酸化生成物との反応により染料を形成しない白色カプラ
ーを含む。また、その2価のカプラーには、カラー現像
剤酸化生成物との反応により拡散現像抑制化合物を放出
し得るDIRカプラーを含む。
【0076】最も有用なシアン形成カプラーは、常套の
フェノール化合物およびα-ナフトール化合物である。
シアンカプラーの例を、米国特許第2,369,929号、同2,4
74,293号、同3,591,383号、同2,895,826号、同3,458,31
5号、同3,311,476号、同3,419,390号、同3,476,563号お
よび同3,253,924号、および英国特許第1,201,110号およ
びリサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)
308119項、第VII節、1989年;に開示のものから選択し
得る。
【0077】最も有用なマゼンタ形成カプラーは前述の
化合物である。
【0078】最も有用なイエロー形成カプラーは常套の
開鎖ケトメチレンタイプのカプラーである。そのような
カプラーの特定例はベンゾイルアセトアニリンタイプお
よびピバロイルアセトアニリンタイプの化合物である。
使用され得るイエロー形成カプラーは特に、米国特許第
2,875,057号、同3,235,924号、3,265,506号、同3,278,6
58号、同3,369,859号、同3,408,194号、同3,415,652
号、同3,528,322号、同3,551,151号、同3,682,322号、
同3,725,072号および同3,891,445号、独国特許出願第2,
219,917号、同2,261,361号および同2,414,006号、英国
特許第1,425,020号;特願昭47-26,133号、同昭48-73,14
7号、同昭51-102,636号、同昭50-6,341号、同昭50-123,
342号、同昭50-130,442号、同昭51-1,827号、同昭50-8
7,650号、同昭52-82,424号および同昭52-115,219号;お
よびリサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosur
e)308119項、第VII節、1989年;に開示されている。
【0079】米国特許第3,476,560号、同2,521,908号お
よび同3,034,892号、日本国特許公開昭44-2,016号、同
昭38-22,335号、同昭42-11,304号および同昭44-32,461
号、日本国特許出願昭51-26,034号および昭52-42,121
号、および独国特許出願第2,418,959号に開示されてい
る着色カプラーが使用され得る。感光性ハロゲン化銀カ
ラー写真エレメントには、高分子量カラーカプラーを含
有してもよく、それらは例えば、米国特許第4,080,211
号、欧州特許出願第27,284号、独国特許出願第1,297,41
7号、同2,407,569号、同3,148,125号、同3,217,200号、
同3,320,079号、同3,324,932号、同3,331,743号および
同3,340,376号、リサーチ・ディスクロージャー(Researc
h Disclosure)308119項、第VII節、1989年に開示されて
いる。
【0080】着色シアンカプラーは米国特許第3,934,80
2号、同3,386,301号および同2,434,272号に開示のもの
から選択されてもよく、着色マゼンタカプラーは米国特
許第2,434,272号、同3,476,564号および同3,476,560
号、および英国特許第1,464,361号に開示されている着
色マゼンタカプラーから選択してもよい。無色カプラー
は英国特許第861,138号、同914,145号および同1,109,96
3号、および米国特許第3,580,722号、およびリサーチ・
ディスクロージャー(Research Disclosure)308119項、
第VII節、1989年に開示のものから選択されてもよい。
【0081】また、拡散性有色染料を提供するカプラー
が前述のカプラーと共に粒状性を改善するのに使用され
てもよく、これらのカプラーの特定例は米国特許第4,36
6,237号および英国特許第2,125,570号欧州特許第号に開
示されているマゼンタカプラー、および欧州特許第96,8
73号、独国特許出願第3,324,533号およびリサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure)308119項、第VII
節、1989年に開示のイエロー、マゼンタおよびシアンカ
プラーである。
【0082】また、カラー現像反応により放出されてあ
る一定の写真活性、例えばカラー現像抑制剤または促進
剤または漂白促進剤を、直接または最初に放出された基
から更に1種以上の基を除去した後のどちらかで提供す
る基を結合位置に運搬するそれらのカプラーは、2価の
カプラー中にある。そのような2価カプラーの例には、
公知のDIRカプラー、そしてDARおよびFARカプ
ラーを含む。上記カプラーの典型的な例が、独国特許出
願第2,703,145号、同2,855,697号、同3,105,026号、同
3,319,428号、同1,800,420号、同2,015,867号、同2,41
4,006号、同2,842,063号、同3,427,235号、同3,209,110
号および同1,547,640号、英国特許第953,454号および同
1,591,641号、欧州特許出願第89,843号、同117,511号、
同118,087号、同193,389号および同301,477号、および
リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)30
8119項、第VII節、1989年に開示されている。
【0083】ハロゲン化銀カラーエレメントに使用され
得る非色形成DIR結合化合物の例には、米国特許第3,
938,996号、同3,632,345号、同3,639,417号、同3,297,4
45号および同3,928,041号;独国特許出願第2,405,442
号、同2,523,705号、同2,460,202号、同2,529,350号お
よび同2,448,063号;日本国特許出願昭50-143,538号お
よび同昭50-147,716号;および、英国特許第1,423,588
号および同1,542,705号および同301,477号、およびリサ
ーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)308119
項、第VII節、1989年に開示のものを含む。
【0084】そのカプラーをハロゲン化銀エマルジョン
層に導入するために、当業者に公知のいくつかの従来の
方法が使用され得る。米国特許第2,322,027号、同2,80
1,170号、同2,801,171号および同2,991,177号に従っ
て、分散技術によりカプラーをハロゲン化銀エマルジョ
ン層に導入し得、それはカプラーを水-非混和性高沸点
有機溶剤中に溶解する工程、続いてそのような溶液を親
水性コロイドバインダー中に微小液体粒子の形で分散す
る工程から成る。いくつかの他の種類のバインダーが使
用され得るが、好ましいコロイドバインダーはゼラチン
である。
【0085】ハロゲン化銀エマルジョン層中へのカプラ
ーの別のタイプの導入は、所謂「充填ラテックス技術」
から成る。そのような技術の詳細が、ベルギー特許第85
3,512号および同869,816号、米国特許第4,214,047号お
よび同4,199,363号、欧州特許第14,921号に開示されて
いる。それは、そのカプラーの水混和性有機溶剤溶液
を、連続相としての水および分散相としての平均粒径0.
02〜0.2μmを有するポリマー粒子から成るポリマーラテ
ックスと混合することから成る。
【0086】その他の有用な方法はフィッシャー(Fishe
r)法である。そのような方法に従って、水溶性基、例え
ばカルボキシル基、ヒドロキシ基、スルホン基またはス
ルホンアミド基を有するカプラーを写真層に、例えばそ
れらをアルカリ性水溶液に溶解することにより、加えて
もよい。
【0087】カプラーをハロゲン化銀エマルジョンへ導
入する有用な方法が、リサーチ・ディスクロージャー(Re
search Disclosure)308119項、第VII節、1989年に開示
されている。
【0088】写真エレメント層を様々な支持体、例え
ば、リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosur
e)308119項、第VII節、1989年に開示されているよう
な、セルロースエステル支持体(例えば、セルロース三
酢酸エステル支持体)、紙支持体、ポリエステルフィル
ム支持体(例えば、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム支持体またはポリエチレンナフタレートフィルム支持
体)等に被覆してもよい。
【0089】本発明の写真エレメントを、露光後に処理
して、現像剤の存在下にハロゲン化銀のアルカリ性水性
媒質との会合により可視画像を形成する。写真用カラー
現像組成物に用いられる芳香族1級アミンカラー現像剤
は、様々なカラー写真処理に広く用いられるp-フェニレ
ンジアミン誘導体の種類の如何なる公知の化合物であっ
てもよい。特に有用なカラー現像剤はp-フェニレンジア
ミン誘導体、特にアルキル基または芳香族核が置換され
得る、または置換され得ないN,N-ジアルキル-p-フェ
ニレンジアミン誘導体である。
【0090】p-フェニレンジアミン現像剤の例には、
N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-5-
ジエチルアミノ-トルエン、4-アミノ-N-エチル-N-(α
-メタンスルホンアミドエチル)-m-トルイジン、4-アミ
ノ-3-メチル-N-エチル-N-(α-ヒドロキシ-エチル)-ア
ニリン、4-アミノ-3-(α-メチルスルホンアミドエチル)
-N,N-ジエチルアニリン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3
-(N'-メチル-α-メチルスルホンアミド)-アニリン、N
-エチル-N-メトキシ-エチル-3-メチル-p-フェニレン
ジアミン等;の塩を含み、例えば米国特許第2,552,241
号、同2,556,271号、同3,656,950号および同3,658,525
号に開示されている。
【0091】通常用いられるp-フェニレンジアミン塩
タイプの現像主薬の例には、2-アミノ-5-ジエチルアミ
ノトルエン塩酸塩(一般にCD2として公知であり、カ
ラーポジ写真材料用の現像液に用いられる)、4-アミノ
-N-エチル-N-(β-ヒドロキシ-エチル)-アニリンスル
フェート(一般にCD3として公知であり、印画紙およ
びカラー反転材料用の現像液に用いられる)および4-ア
ミノ-3-メチル-N-エチル-N-(β-ヒドロキシ-エチル)-
アニリンスルフェート(一般にCD4として公知であ
り、カラーネガ写真材料用の現像液に用いられる)があ
る。
【0092】上記カラー現像主薬は一般に、写真用カラ
ー現像組成物1リットル当たり、量約0.001〜約0.1モ
ル、好ましくは約0.0045〜約0.04モルで用いられる。
【0093】カラー写真材料の場合、その処理には、少
なくとも1種のカラー現像槽および、要すれば、前硬化
槽、中和槽、第1(白黒)現像槽等を有する。これらの槽
は当業者に公知であり、例えばリサーチ・ディスクロー
ジャー(Research Disclosure)17643項、1978年、および
リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)30
8119項、第XIX節および第XX節、1989年に開示されてい
る。
【0094】カラー現像後、画像的に現像した金属銀お
よび残存銀塩は一般にその写真エレメントから除去され
なければならない。これは、別々の漂白槽および定着槽
で、または画像を単一工程で漂白および定着するブリッ
クス(blix)と呼ばれる単一槽で行われる。漂白槽はpH
5.60を有し、かつ酸化剤、通常、アルカリ金属またはア
ンモニウムおよび有機酸を有する3価の鉄の錯塩、例え
ばEDTA.Fe.NH4(ここで、EDTAはエチレンジ
アミノ四酢酸である)を含有する水溶液である。処理の
間、この槽には連続的に空気を送り2価の鉄を酸化し、
それは銀画像を漂白し再生する間に生成して、当業者に
公知のように、漂白有効性を維持する。これらの操作の
不適当な作業により、染料のシアン濃度のロスという不
利益を生じる。
【0095】更に前述の酸化剤に関して、ブリックス浴
には公知の定着剤、例えばアンモニウムまたはアルカリ
金属チオスルフェート類を含有してもよい。漂白および
定着槽両方にはその他の添加剤、例えば英国特許第933,
008号に開示のように槽の有効性を向上するためにポリ
アルキレンオキシド化合物を含有してもよく、または漂
白促進剤として公知のチオエーテル化合物を含有しても
よい。
【0096】本発明は以下の実施例の記載により説明さ
れるが、この実施例を理解するべきものであり、本発明
を限定するものではない。
【0097】
【実施例】
実施例1 ゼラチン下塗り層を有する透明酢酸セルロースフィルム
支持体上に被覆した以下の組成の層を有する多層カラー
写真材料(試料101)を調製した。以下の組成中、ハロ
ゲン化銀、ゼラチンおよび他の添加剤の被覆量をg/m2
位で示した。全ハロゲン化銀エマルジョンを、4-ヒドロ
キシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラアザインデンで安定化
し、適当な分光赤色、緑色および青色増感染料で分光増
感した。
【0098】
【表1】層1(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 0.190 ゼラチン 1.280 染料1 0.013 染料2 0.038 マゼンタマスキングカプラーMM-1 0.011 マゼンタマスキングカプラーMM-2 0.010 溶剤4 0.030
【0099】
【表2】層2(中間層) ゼラチン 1.100 染料1 0.016 化合物1 0.021 UV-1 0.056 UV-2 0.056 シアンカプラーC-3 0.018 溶剤1 0.100 溶剤4 0.025
【0100】
【表3】層3(第1(最低)赤感性エマルジョン層) ヨウ化臭化銀エマルジョン 0.630 (AgI2.5モル%、平均粒径0.22mm) ゼラチン 1.230 シアンカプラーC-1 0.302 DIRカプラーD-1 0.018 シアンマスキングカプラーCM-1 0.007 染料2 0.010 溶剤2 0.583 溶剤3 0.250
【0101】
【表4】層4(第2(より高)赤感性エマルジョン層) ヨウ化臭化銀エマルジョン 0.600 (AgI6モル%、平均粒径0.60mm) ゼラチン 1.090 シアンカプラーC-1 0.223 DIRカプラーD-1 0.013 シアンマスキングカプラーCM-1 0.051 溶剤2 0.408 溶剤3 0.175
【0102】
【表5】層5(第3(最高)赤感性エマルジョン層) ヨウ化臭化銀エマルジョン 0.650 (AgI12モル%、平均粒径1.10mm) ゼラチン 0.960 シアンカプラーC-1 0.085 シアンカプラーC-2 0.013 DIRカプラーD-1 0.007 シアンマスキングカプラーCM-1 0.026 染料1 0.002 溶剤1 0.200 溶剤4 0.200
【0103】
【表6】層6(中間層) ゼラチン 1.170 化合物1 0.070 溶剤4 0.110 硬膜剤H-1 0.074
【0104】
【表7】層7(第1(最低)緑感性層) ヨウ化臭化銀エマルジョン 0.510 (AgI2.5モル%、平均粒径0.22mm) ゼラチン 0.980 マゼンタカプラーI-1 0.335 DIRカプラーD-2 0.012 マゼンタマスキングカプラーMM-1 0.015 マゼンタマスキングカプラーMM-2 0.007 化合物1 0.010 染料1 0.060 溶剤4 0.526
【0105】
【表8】層8(第2(より高)緑感性層) ヨウ化臭化銀エマルジョン 0.810 (AgI6.0モル%、平均粒径0.60mm) ゼラチン 1.190 マゼンタカプラーI-1 0.100 DIRカプラーD-2 0.020 マゼンタマスキングカプラーMM-1 0.041 マゼンタマスキングカプラーMM-2 0.020 化合物1 0.015 溶剤4
0.200
【0106】
【表9】層9(第3(最高)緑感性層) ヨウ化臭化銀エマルジョン 0.960 (AgI12.0モル%、平均粒径1.10mm) ゼラチン 1.630 マゼンタカプラーM-2 0.160 DIRカプラーD-2 0.002 マゼンタマスキングカプラーMM-1 0.040 マゼンタマスキングカプラーMM-2 0.021 化合物1 0.015 溶剤4 0.300
【0107】
【表10】層10(中間層) ゼラチン 1.090
【0108】
【表11】層11(イエローフィルター層) イエローコロイド銀 0.056 ゼラチン 1.040 硬化剤H-1 0.065
【0109】
【表12】層12(第1(より低)青感性層) ヨウ化臭化銀エマルジョン 0.230 (AgI2.5モル%、平均粒径0.22mm) ヨウ化臭化銀エマルジョン 0.281 (AgI6.0モル%、平均粒径0.60mm) ゼラチン 1.070 イエローカプラーY-1 0.869 DIRカプラーD-3 0.046 溶剤5 0.288 溶剤1 0.288
【0110】
【表13】層13(第2(より高)青感性層) ヨウ化臭化銀エマルジョン 0.480 (AgI12.0モル%、平均粒径1.10mm) ゼラチン 1.110 イエローカプラーY-1 0.286 DIRカプラーD-3 0.029 シアンカプラーC-2 0.072 溶剤5 0.088 溶剤1 0.088
【0111】
【表14】層14(第1保護層) 未増感臭化銀リップマンエマルジョン 0.210 ゼラチン 1.150 UV-1 0.098 UV-2 0.098 化合物2 0.134
【0112】
【表15】 層15(第2保護層) ゼラチン 1.020 艶消ポリメチルメタクリレートビーズ 0.014 艶消コポリ(エチルメタクリレート-メタクリル酸)ビーズ 0.179 硬化剤H-2 0.356
【0113】層9(第3最高緑感性エマルジョン層)に
おけるマゼンタ染料形成4価カプラーM-2の代わりに、
層7および8における0.103g/m2の同様のマゼンタ染料
形成2価カプラーI-1を用い、DIRカプラーD-2の量を
0.008g/m2に増加した以外は、試料101と同様の方法によ
り、多層カラー写真材料(試料102)を調製した。
【0114】層9(第3最高緑感性エマルジョン層)に
おけるマゼンタ染料形成4価カプラーM-2の代わりに、
層7および8における0.207g/m2の同様のマゼンタ染料
形成2価カプラーI-1を用い、DIRカプラーD-2の量を
0.015g/m2に増加した以外は、試料101と同様の方法によ
り、多層カラー写真材料(試料103)を調製した。
【0115】試料101〜103の層8および層9の構成を表
1に示した。カプラー/銀およびDIRC/銀の比は重量
比である。
【0116】
【表16】
【0117】試料101〜103を独立して、それぞれ色温度
5,500Kを有する白色光に露光し、次いで、コダック(Kod
ak)C-41カラーネガ法(ブリティッシュ・ジャーナル・オ
ブ・フォトグラフィー・アニューアル(British Journal o
f Photography Annual)、196〜198頁、1988年に開示)
に従って処理した。すべての試料について、感光度特性
(最大濃度、最低濃度、速度およびコントラスト)に関
する優れた、かつ同等の結果が得られた。粒状性は、試
料101および103に関して良好な結果が得られ、試料102
に関して悪い結果が得られた。3つの緑感性ハロゲン化
銀エマルジョン層の合計最高色濃度および各単層の最高
濃度を表2に示した。
【0118】
【表17】
【0119】第2の1組の試料101〜103の耐ホルムアル
デヒド性試験を以下の通り行った。各試料の幅35mmのフ
ィルムストリップを、コアにかたく巻き付けて、0.42重
量%ホルムアルデヒド水溶液を密閉容器の底に入れて容
器中の相対湿度90%とすることにより得られるホルムア
ルデヒド蒸気に暗室条件で暴露した。室温で10日後、上
記フィルムをほどき、白色光に均一に露光し、コダック
(Kodak)C-41カラーネガ法に従って処理し、コダック・ロ
ーヤル・カラー・ペーパー(Kodak Royal colorpaper)にプ
リントした。緑感性層7および8中の2価のマゼンタカ
プラーI-1および緑感性層9中の4価のマゼンタカプラ
ーM-2を有する試料101のプリントは、横エッジ上にマゼ
ンタ着色があった。緑感性層7、8および9中の2価の
マゼンタカプラーI-1を有する試料102および103のプリ
ントは、横エッジ上にマゼンタ着色はなかった。
【0120】画像間作用を以下の通り計算した。各フィ
ルムの試料を、コダック・ラッテン(Kodak WrattenTM) W
99フィルター(緑感性層の選択的露光)を通して、また
はコダック・ラッテン(Kodak WrattenTM) W29フィルター
および光学的段階ウェッジ(赤感性層の選択的露光)を
通してカラー温度5,500Kを有する光源に露光した。各フ
ィルムの他の試料を、如何なるフィルターも通さずに、
上記と同様に露光した(白色光露光)。上記露光試料
を、前述のように現像した。得られた感光度曲線の選択
的露出(γs)および白色光露出(γw)コントラスト
を、各フィルムに関して低染料濃度またはトウ領域(β
1)および高染料濃度またはショルダー領域(β2)で測
定した。画像間作用(IIE)を以下の式: IIE=(γs−γw)/γw×100 (式中、上記数字が大きくなるほど、画像間作用は良好
となる)により測定した。その結果を表3に示す。
【0121】
【表18】
【0122】実施例に使用した化合物の化学式を以下に
示した。
【0123】染料1:
【化17】
【0124】染料2:
【化18】
【0125】化合物1:
【化19】
【0126】UV−1
【化20】
【0127】UV-2:
【化21】
【0128】シアンカプラーC-1:
【化22】
【0129】シアンカプラーC-2:
【化23】
【0130】シアンカプラーC-3:
【化24】
【0131】シアンマスキングカプラーCM-1:
【化25】
【0132】DIRカプラーD-1:
【化26】
【0133】 溶剤1:N-ブチルアセトアニリド 溶剤2:トリフェニルホスフェート 溶剤3:ジブチルフタレート 溶剤4:トリクレジルホスフェート 溶剤5:ビス-(2-エチルヘキシル)-フタレート
【0134】硬膜剤H-1:
【化27】
【0135】マゼンタカプラーI-1:
【化28】
【0136】マゼンタカプラーM-2:
【化29】
【0137】DIRカプラーD-2:
【化30】
【0138】マゼンタマスキングカプラーMM-1:
【化31】
【0139】マゼンタマスキングカプラーMM-2:
【化32】
【0140】イエローカプラーY-1:
【化33】
【0141】DIRカプラーD-3:
【化34】
【0142】化合物2: (-CH2NHCONH2)2
【0143】硬膜剤H-2:
【化35】
【0144】実施例2 実施例1の試料101と同様の方法により、多層カラー写
真エレメント(試料201)を調製した。多層カラー写真
材料(試料202〜208)を、表4に示した構成を層9に含
む以外は、実施例1の試料103と同様に調製した。
【0145】
【表19】
【0146】以下の表5には、実施例1と同様に測定し
た各試料のマゼンタユニットに関する画像間作用の値を
示す。
【0147】
【表20】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントニオ・ポッジ イタリア、イ−17016フェラーニア(サヴ ォーナ)、イメイション・リチェルケ・ソ シエタ・ペル・アチオニ内 (72)発明者 ルイーザ・タヴェッラ イタリア、イ−17016フェラーニア(サヴ ォーナ)、イメイション・リチェルケ・ソ シエタ・ペル・アチオニ内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ非拡散イエロー、マゼンタおよ
    びシアン染料形成カプラーを供えた青感性、緑感性およ
    び赤感性ハロゲン化銀エマルジョン層を支持体上に有す
    る感光性ハロゲン化銀多層カラー写真エレメントにおい
    て、(a)該緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層が、可視
    光の同一スペクトル領域に感光性を有する、それぞれ最
    上、中間および最下の3つの緑感性ハロゲン化銀エマル
    ジョン層を含み、該3つの緑感性ハロゲン化銀エマルジ
    ョン層の感度が該最上ハロゲン化銀エマルジョン層から
    該最下ハロゲン化銀エマルジョン層まで順に低くなり、
    (b)該3つの緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層の各々
    が、2価の1-フェニル-3-アニリノ-4-フェニルチオ-5-
    ピラゾロンマゼンタ染料形成カプラーを含有し、(c)該
    カプラーと該最高感度の最上緑感性ハロゲン化銀エマル
    ジョン層中の(銀として表される)ハロゲン化銀との重
    量比が、該カプラーと該中位感度の中間緑感性ハロゲン
    化銀エマルジョン層中の(銀として表される)ハロゲン
    化銀との重量比より高く、(d)該最高感度の最上緑感性
    ハロゲン化銀エマルジョン層がDIRカプラーを含有す
    る感光性ハロゲン化銀多層カラー写真エレメント。
  2. 【請求項2】 前記2価の1-フェニル-3-アニリノ-4-フ
    ェニルチオ-5-ピラゾロンマゼンタ染料形成カプラー
    が、式 【化1】 (式中、Zはアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカ
    ルボニル基、またはシアノ基から選択される1以上の置
    換基で置換したフェニル基を表し、Yはアニリノ基を表
    し、Xは水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アリ
    ール、アリールオキシ、アシルアミノ、スルホンアミ
    ド、スルファモイル、カルバモイル、アリールスルホニ
    ル、アリールオキシカルボニル、アルコキシカルボニ
    ル、アルコキシスルホニル、アリールオキシスルホニ
    ル、アルキルウレイド、アリールウレイド、ニトロ、シ
    アノ、ヒドロキシまたはカルボキシ基を表し、mは1〜
    5の整数であり、Xは、mが2以上の場合、同一であっ
    ても異なってもよい。)により表される請求項1記載の
    多層写真エレメント。
  3. 【請求項3】 前記2価の1-フェニル-3-アニリノ-4-フ
    ェニルチオ-5-ピラゾロンマゼンタ染料形成カプラー
    が、式 【化2】 (式中、 aは0〜3の整数を表し、 bは0〜2の整数を表し、 R1およびR2は、それぞれ独立して水素、アルキル、ア
    ルコキシ、ハロゲン、アリール、アリールオキシ、アシ
    ルアミノ、スルホンアミド、スルファモイル、カルバモ
    イル、アリールスルホニル、アリールオキシカルボニ
    ル、アルコキシカルボニル、アルコキシスルホニル、ア
    リールオキシスルホニル、アルキルウレイド、アリール
    ウレイド、ニトロ、シアノ、ヒドロキシルまたはカルボ
    キシ基であり、 R3はハロゲン原子、アルキル基またはアリール基であ
    り、 Xは直接結合または結合基であり、 Ballは、結合された基の写真被膜中での非拡散性を保持
    するサイズおよび形状を有する安定化基であり、かつR
    1、R3およびX-Ballのσ値の合計が1.3より小さい。)
    により表される請求項1記載の多層写真エレメント。
  4. 【請求項4】 aが3を表し、R1およびR3が塩素であ
    り、R1置換基が、窒素原子に結合した炭素原子の2、
    4および6位置にあり、Xはイミノ、エーテル、カーボ
    ンアミド、スルホンアミド、ウレイド、イミド、カルバ
    モイルまたはスルファモイル基であり、Ballは少なくと
    も8個の疎水基を有する炭素原子を含有する請求項3記
    載の多層写真エレメント。
  5. 【請求項5】 前記カプラーと前記最高感度の最上緑感
    性ハロゲン化銀エマルジョン層中の(銀として表され
    る)ハロゲン化銀との重量比が、該カプラーと前記中位
    感度の中間緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層中の(銀
    として表される)ハロゲン化銀との重量比より10〜150
    %高い請求項1記載の多層写真エレメント。
  6. 【請求項6】 前記最高感度の最上緑感性ハロゲン化銀
    エマルジョン層の現像後の最大色濃度が、前記中位感度
    の中間緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層の最大色濃度
    より高い請求項1記載の多層写真エレメント。
  7. 【請求項7】 前記最高感度の最上緑感性ハロゲン化銀
    エマルジョン層の現像後の最大色濃度が0.6より高く、
    かつ前記中位感度の中間緑感性ハロゲン化銀エマルジョ
    ン層の最大色濃度0.6より低い請求項6記載の多層写真
    エレメント。
  8. 【請求項8】 前記DIRカプラーが、式COUP-Z
    (式中、Zは放出可能な現像抑制剤基を表し、COUP
    は該Z基を放出することが可能であり、かつカラー現像
    主薬の酸化生成物と結合することにより染料を形成する
    ことが可能なカプラー部分を表す)により表される請求
    項1記載の多層写真エレメント。
  9. 【請求項9】 前記DIRカプラーが、式 【化3】 (式中、COUPはカプラー部分を表し、R4はアルキ
    ル基またはフェニル基を表す。)により表される請求項
    1記載の多層写真エレメント。
  10. 【請求項10】 前記DIRカプラーが、前記最高感度
    の最上緑感性ハロゲン化銀エマルジョン層中に、2価の
    1-フェニル-3-アニリノ-4-フェニルチオ-5-ピラゾロン
    マゼンタ染料形成カプラー量をベースとして2〜10重量
    %存在する請求項1記載の多層写真エレメント。
JP10184010A 1997-06-30 1998-06-30 2価の5−ピラゾロンマゼンタカプラーを含有する感光性ハロゲン化銀カラー写真エレメント Pending JPH1172885A (ja)

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IT97110640-6 1997-06-30
EP97110640A EP0889358B1 (en) 1997-06-30 1997-06-30 Light-sensitive silver halide color photographic elements containing 2-equivalent 5-pyrazolone magenta couplers

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JP10184010A Pending JPH1172885A (ja) 1997-06-30 1998-06-30 2価の5−ピラゾロンマゼンタカプラーを含有する感光性ハロゲン化銀カラー写真エレメント

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