JPH1174236A - 半導体ウエハの化学的機械的研磨方法及び装置 - Google Patents
半導体ウエハの化学的機械的研磨方法及び装置Info
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- JPH1174236A JPH1174236A JP22934697A JP22934697A JPH1174236A JP H1174236 A JPH1174236 A JP H1174236A JP 22934697 A JP22934697 A JP 22934697A JP 22934697 A JP22934697 A JP 22934697A JP H1174236 A JPH1174236 A JP H1174236A
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Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フォト・マスクを転写する際のパターン・シ
フトを最小にする化学的機械的研磨法を与えること。 【解決手段】 表面に研磨パッド(11)が設けられた
研磨テーブル(12)に対して、ウエハ・キャリア(1
3)は、固定されたウエハ(14)を押しつけて保持
し、研磨ケーブル(12)とウエハ・キャリア(13)
とを共に回転させ、研磨を行う。ウエハ(13)と研磨
パッド(11)との接触面には、所定の化学的性質を有
するスラリが与えられている。ここで、所望の結果を得
るために、研磨テーブル(12)の回転速度と、ウエハ
・キャリア(13)との回転速度を、実質的に同一にな
るように制御する。
フトを最小にする化学的機械的研磨法を与えること。 【解決手段】 表面に研磨パッド(11)が設けられた
研磨テーブル(12)に対して、ウエハ・キャリア(1
3)は、固定されたウエハ(14)を押しつけて保持
し、研磨ケーブル(12)とウエハ・キャリア(13)
とを共に回転させ、研磨を行う。ウエハ(13)と研磨
パッド(11)との接触面には、所定の化学的性質を有
するスラリが与えられている。ここで、所望の結果を得
るために、研磨テーブル(12)の回転速度と、ウエハ
・キャリア(13)との回転速度を、実質的に同一にな
るように制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハの平
坦化方法及び装置に関する。更に詳しくは、本発明は、
半導体ウエハの研磨による平坦化の次に行われるフォト
リソグラフィ・プロセスにおけるフォトマスクのアライ
メントへの影響を最小限に押さえるように制御された化
学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing = CM
P)のための方法及び装置を提供する。
坦化方法及び装置に関する。更に詳しくは、本発明は、
半導体ウエハの研磨による平坦化の次に行われるフォト
リソグラフィ・プロセスにおけるフォトマスクのアライ
メントへの影響を最小限に押さえるように制御された化
学的機械的研磨(Chemical Mechanical Polishing = CM
P)のための方法及び装置を提供する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスは、半導体基板の上に金
属配線による回路を形成することにより製造される。具
体的には、金属配線は、デバイス内の離散的な複数の素
子を相互に接続して集積回路を形成し、層間絶縁膜によ
って、他の層から絶縁される。層の相互間の電気的な接
続のためには、この絶縁膜を貫通するコンタクト・ホー
ルを形成し、このホールを介して、電気的接続を与え
る。技術の高度化により超LSIの集積の程度が進むに
つれ、半導体基板の上に積層する配線や素子をますます
多層化する必要が生じてきている。
属配線による回路を形成することにより製造される。具
体的には、金属配線は、デバイス内の離散的な複数の素
子を相互に接続して集積回路を形成し、層間絶縁膜によ
って、他の層から絶縁される。層の相互間の電気的な接
続のためには、この絶縁膜を貫通するコンタクト・ホー
ルを形成し、このホールを介して、電気的接続を与え
る。技術の高度化により超LSIの集積の程度が進むに
つれ、半導体基板の上に積層する配線や素子をますます
多層化する必要が生じてきている。
【0003】基板上に金属配線を形成すると、その表面
は粗くなるのが一般的である。しかし、多層化する際に
は、コンタクト・ホールや金属膜を正確に形成しデバイ
スの歩留りを向上させ最終的な集積回路の信頼性を維持
するためには、層間絶縁膜や配線を含むそれぞれの層を
平坦にすることが非常に重要である。特に、絶縁膜上に
フォトリソグラフィ・プロセスによりマスク・パターン
を正確に転写する際には、その絶縁膜が平坦でなけれ
ば、マスクのアライメント精度を維持することは難し
い。
は粗くなるのが一般的である。しかし、多層化する際に
は、コンタクト・ホールや金属膜を正確に形成しデバイ
スの歩留りを向上させ最終的な集積回路の信頼性を維持
するためには、層間絶縁膜や配線を含むそれぞれの層を
平坦にすることが非常に重要である。特に、絶縁膜上に
フォトリソグラフィ・プロセスによりマスク・パターン
を正確に転写する際には、その絶縁膜が平坦でなけれ
ば、マスクのアライメント精度を維持することは難し
い。
【0004】平坦化のためのプロセスとして現在用いら
れている技術として、化学的機械的研磨法(CMP)が
ある。このCMPでは、研磨粒子(シリカ粒子、アルミ
ナ粒子、硝酸セリウムなど)を分散させた液(スラリ)
を、研磨テーブルの上に貼られたパッドに滴下し含浸さ
せ、ウエハ・キャリアに付着させた半導体ウエハをテー
ブル上のパッドに押しつけ、化学的条件、圧力、温度な
どを制御した上で、研磨テーブルとウエハ・キャリアと
を共に回転させることにより、ウエハを研磨する。この
際に、スラリは、研磨の化学的な効果を最適にするため
に成分の化学的な調整がなされている。この研磨の化学
的及び機械的な複合効果により、研磨表面の優れた平坦
化が達成される。CMPで用いられる機械的な装置構成
やスラリの化学的性質は、従来技術に属し、当業者にと
って、公知の内容である。
れている技術として、化学的機械的研磨法(CMP)が
ある。このCMPでは、研磨粒子(シリカ粒子、アルミ
ナ粒子、硝酸セリウムなど)を分散させた液(スラリ)
を、研磨テーブルの上に貼られたパッドに滴下し含浸さ
せ、ウエハ・キャリアに付着させた半導体ウエハをテー
ブル上のパッドに押しつけ、化学的条件、圧力、温度な
どを制御した上で、研磨テーブルとウエハ・キャリアと
を共に回転させることにより、ウエハを研磨する。この
際に、スラリは、研磨の化学的な効果を最適にするため
に成分の化学的な調整がなされている。この研磨の化学
的及び機械的な複合効果により、研磨表面の優れた平坦
化が達成される。CMPで用いられる機械的な装置構成
やスラリの化学的性質は、従来技術に属し、当業者にと
って、公知の内容である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】CMPが実行された半
導体ウエハ表面上には、次に、フォトリソグラフィ技術
を用いてフォト・マスクのパターン転写が行われる。そ
の際のマスクのアライメント精度を一定水準以上に維持
するために、研磨テーブルの回転数とウエハ・キャリア
の回転数との比率をどのように制御すればよいかについ
ては、従来技術においては、実験的にも理論的にも、一
定の結論は得られていなかった。
導体ウエハ表面上には、次に、フォトリソグラフィ技術
を用いてフォト・マスクのパターン転写が行われる。そ
の際のマスクのアライメント精度を一定水準以上に維持
するために、研磨テーブルの回転数とウエハ・キャリア
の回転数との比率をどのように制御すればよいかについ
ては、従来技術においては、実験的にも理論的にも、一
定の結論は得られていなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、半導
体ウエハ表面のCMPを実行する際に、研磨テーブルの
回転速度とウエハ・キャリアの回転速度とを同一にす
る、すなわち、両回転速度を同期させれば、この研磨プ
ロセスの後に行われるフォト・マスクのパターン転写に
おけるアライメント・シフトを最小化できることを実験
的及び理論的に見いだした。発明者は、この知見に基づ
き、従来よりも優れた半導体ウエハの平坦化方法及び装
置を得た。
体ウエハ表面のCMPを実行する際に、研磨テーブルの
回転速度とウエハ・キャリアの回転速度とを同一にす
る、すなわち、両回転速度を同期させれば、この研磨プ
ロセスの後に行われるフォト・マスクのパターン転写に
おけるアライメント・シフトを最小化できることを実験
的及び理論的に見いだした。発明者は、この知見に基づ
き、従来よりも優れた半導体ウエハの平坦化方法及び装
置を得た。
【0007】具体的には、本発明によれば、研磨面に研
磨パッドが設けられた研磨テーブルに対して、固定され
たウエハをウエハ・キャリアによって押しつけて保持
し、研磨パッドとウエハとの接触面には所定の化学的性
質を有する研磨剤を与え、研磨ケーブルとウエハ・キャ
リアとを共に回転させて実行する半導体ウエハの化学的
機械的研磨(CMP)方法において、研磨テーブルの回
転速度とウエハ・キャリアの回転速度とが実質的に同一
に維持される方法が提供される。
磨パッドが設けられた研磨テーブルに対して、固定され
たウエハをウエハ・キャリアによって押しつけて保持
し、研磨パッドとウエハとの接触面には所定の化学的性
質を有する研磨剤を与え、研磨ケーブルとウエハ・キャ
リアとを共に回転させて実行する半導体ウエハの化学的
機械的研磨(CMP)方法において、研磨テーブルの回
転速度とウエハ・キャリアの回転速度とが実質的に同一
に維持される方法が提供される。
【0008】また、本発明の別の側面によれば、研磨面
に研磨パッドが設けられた研磨テーブルと、固定された
ウエハを研磨テーブルに押しつけて保持するウエハ・キ
ャリアと、研磨パッドとウエハとの接触面に与えられ所
定の化学的性質を有する研磨剤と、から構成される半導
体ウエハの化学的機械的研磨装置において、研磨ケーブ
ルとウエハ・キャリアとの回転速度を実質的に同一に維
持する制御手段を備えていることを特徴とする装置が提
供される。
に研磨パッドが設けられた研磨テーブルと、固定された
ウエハを研磨テーブルに押しつけて保持するウエハ・キ
ャリアと、研磨パッドとウエハとの接触面に与えられ所
定の化学的性質を有する研磨剤と、から構成される半導
体ウエハの化学的機械的研磨装置において、研磨ケーブ
ルとウエハ・キャリアとの回転速度を実質的に同一に維
持する制御手段を備えていることを特徴とする装置が提
供される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるCMPの実際
について、添付した図面を参照して、詳細に説明する。
ここでは、タングステンCMP(W−CMP)の場合に
生じる現象を通じて説明を行うが、本発明のCMPは、
物質としてタングステンに限定されるわけではない。
について、添付した図面を参照して、詳細に説明する。
ここでは、タングステンCMP(W−CMP)の場合に
生じる現象を通じて説明を行うが、本発明のCMPは、
物質としてタングステンに限定されるわけではない。
【0010】図1を参照すると、CMPプロセスのため
の装置的な構成が示されている。表面に研磨パッド11
が設けられた研磨テーブル12に対して、ウエハ・キャ
リア13は、真空チャック(図示せず)などを用いて固
定したウエハ14を押しつけて保持し、研磨ケーブル1
2とウエハ・キャリア13とを共に回転させ、研磨を行
う。ウエハ13と研磨パッド11との接触面には、所定
の化学的性質を有する研磨剤(スラリ)が与えられてい
る。更には、ウエハ・キャリア13を回転させるモータ
15と、そのための電源16とが設けられ、モータ15
と電源16との間には、電流計17が配置されている。
電流計17は、モータ15に期待される設定回転速度を
維持するのに必要な電力をモニタするように機能する。
モータの消費電力は、モータにかかる負荷と比例するか
ら、このモニタリングによって、ウエハ14と研磨パッ
ド11との間の摩擦の大きさの変化を検出でき、従っ
て、所望の研磨が終了したことを示す終点検出(end po
int detection = EDP)を行うことができる。モータを
流れる電流をモニタすることによってCMPによる研磨
の終点検出を行う例としては、例えば、1994年5月3日に
特許登録された「化学的機械的研磨法のための終点検出
装置及び方法」(Endpoint Detection Apparatus and M
ethod for Chmical/Mechanical Polishing)と題するCo
te他への米国特許第5,308,438号に開示されている。
の装置的な構成が示されている。表面に研磨パッド11
が設けられた研磨テーブル12に対して、ウエハ・キャ
リア13は、真空チャック(図示せず)などを用いて固
定したウエハ14を押しつけて保持し、研磨ケーブル1
2とウエハ・キャリア13とを共に回転させ、研磨を行
う。ウエハ13と研磨パッド11との接触面には、所定
の化学的性質を有する研磨剤(スラリ)が与えられてい
る。更には、ウエハ・キャリア13を回転させるモータ
15と、そのための電源16とが設けられ、モータ15
と電源16との間には、電流計17が配置されている。
電流計17は、モータ15に期待される設定回転速度を
維持するのに必要な電力をモニタするように機能する。
モータの消費電力は、モータにかかる負荷と比例するか
ら、このモニタリングによって、ウエハ14と研磨パッ
ド11との間の摩擦の大きさの変化を検出でき、従っ
て、所望の研磨が終了したことを示す終点検出(end po
int detection = EDP)を行うことができる。モータを
流れる電流をモニタすることによってCMPによる研磨
の終点検出を行う例としては、例えば、1994年5月3日に
特許登録された「化学的機械的研磨法のための終点検出
装置及び方法」(Endpoint Detection Apparatus and M
ethod for Chmical/Mechanical Polishing)と題するCo
te他への米国特許第5,308,438号に開示されている。
【0011】図2は、研磨テーブル12とウエハ・キャ
リア13との幾何学的な関係を示している。ウエハ・キ
ャリア13は、研磨テーブル12の中心Oからずれた位
置に配置されている。ウエハ・キャリア13上の任意の
点Pの幾何学的位置を記述するために、中心Cを原点と
したxy座標軸を考える。OCの距離はR、CPの距離
はrとする。研磨テーブル12は、反時計回りに角速度
ωで回転し、ウエハ・キャリア13も、反時計回りに角
速度φで回転する。
リア13との幾何学的な関係を示している。ウエハ・キ
ャリア13は、研磨テーブル12の中心Oからずれた位
置に配置されている。ウエハ・キャリア13上の任意の
点Pの幾何学的位置を記述するために、中心Cを原点と
したxy座標軸を考える。OCの距離はR、CPの距離
はrとする。研磨テーブル12は、反時計回りに角速度
ωで回転し、ウエハ・キャリア13も、反時計回りに角
速度φで回転する。
【0012】図3は、研磨されるウエハの断面図を表し
ている。半導体ウエハの基板上に第1の層が積層され、
コンタクト・ホールや、ステッパ(図示せず)によるフ
ォト・マスク転写の際に使用するアライメント・マーク
などが形成され、更にその上に第2の層が積層されてい
る。本発明によるCMPでは、第2の層を研磨してい
き、図1の電流計17による摩擦変化のモニタリングに
おいて終点が検出されるまで、すなわち、実質的に、第
1の層の頂部のレベル(点線の部分)に到達するまで、
第2の層を除去する。
ている。半導体ウエハの基板上に第1の層が積層され、
コンタクト・ホールや、ステッパ(図示せず)によるフ
ォト・マスク転写の際に使用するアライメント・マーク
などが形成され、更にその上に第2の層が積層されてい
る。本発明によるCMPでは、第2の層を研磨してい
き、図1の電流計17による摩擦変化のモニタリングに
おいて終点が検出されるまで、すなわち、実質的に、第
1の層の頂部のレベル(点線の部分)に到達するまで、
第2の層を除去する。
【0013】図4には、ウエハ上の各箇所におけるアラ
イメント・シフトの方向と大きさとが、矢線ベクトルを
用いて模式的に表されている。W−CMPを、タングス
テンのエッチ・バック・プロセスと比較すると、フォト
・マスクの転写プロセスにおいて、大きなパターン・シ
フトが見られる。
イメント・シフトの方向と大きさとが、矢線ベクトルを
用いて模式的に表されている。W−CMPを、タングス
テンのエッチ・バック・プロセスと比較すると、フォト
・マスクの転写プロセスにおいて、大きなパターン・シ
フトが見られる。
【0014】回転速度は、ウエハ14が研磨パッド11
に接触する圧力や、接触面の温度などと並ぶ重要な物理
的パラメータであるから、ウエハ・キャリア13の回転
速度φと研磨テーブル12の回転速度ωとの相互関係
が、CMPの研磨面に何らかの力学的な効果を及ぼし、
従って、CMP終了後のウエハ上でのアライメント・シ
フトの発生にも影響するであろうことは、容易に予想で
きる。本発明の発明者たちは、この回転速度間の相互関
係に着目し、ウエハ・キャリア13の回転速度φと研磨
テーブル12の回転速度ωとを様々な組合せに設定し
て、それぞれの場合に生じるパターン・シフトの大きさ
を測定した。実験の結果は、図5においてグラフ化され
ているが、このグラフは、両回転速度が等しいφ=ωの
場合にパターン・シフトが最小になることを示してい
る。
に接触する圧力や、接触面の温度などと並ぶ重要な物理
的パラメータであるから、ウエハ・キャリア13の回転
速度φと研磨テーブル12の回転速度ωとの相互関係
が、CMPの研磨面に何らかの力学的な効果を及ぼし、
従って、CMP終了後のウエハ上でのアライメント・シ
フトの発生にも影響するであろうことは、容易に予想で
きる。本発明の発明者たちは、この回転速度間の相互関
係に着目し、ウエハ・キャリア13の回転速度φと研磨
テーブル12の回転速度ωとを様々な組合せに設定し
て、それぞれの場合に生じるパターン・シフトの大きさ
を測定した。実験の結果は、図5においてグラフ化され
ているが、このグラフは、両回転速度が等しいφ=ωの
場合にパターン・シフトが最小になることを示してい
る。
【0015】経験的には、フォトリソグラフィ・プロセ
スにおけるパターン・シフトを最小にするという観点か
らは、φ=ωという関係が最適制御条件であることがこ
の実験によって得られたが、次に、図2に関する説明で
与えた記号を用いて、回転速度の相互関係とパターン・
シフトとの関係を、理論的に考察する。
スにおけるパターン・シフトを最小にするという観点か
らは、φ=ωという関係が最適制御条件であることがこ
の実験によって得られたが、次に、図2に関する説明で
与えた記号を用いて、回転速度の相互関係とパターン・
シフトとの関係を、理論的に考察する。
【0016】図2に示されているウエハ・キャリア13
の中心を原点とするxy座標系を用いると、ウエハ・キ
ャリア13上の点Pの相対速度Vのx座標成分Vxとy
座標成分Vyとは、次のように定式化できる。なお、t
は、経過時間である。
の中心を原点とするxy座標系を用いると、ウエハ・キ
ャリア13上の点Pの相対速度Vのx座標成分Vxとy
座標成分Vyとは、次のように定式化できる。なお、t
は、経過時間である。
【数1】Vx=−ωRsin(φt)
【数2】Vy=r(φ−ω)−ωRcos(φt)
【0017】数式1からわかるように、Vのx成分Vx
は、パラメータrを含まない。従って、Vxは、点Pの
ウエハ・キャリア13の中心Cからの距離と独立であ
る、すなわち、ウエハ・キャリア13における点Pの位
置と独立である。Vyは、パラメータrを含むが、(φ
−ω)=0、すなわち、回転速度が等しい場合には、r
をふくむ項はキャンセルされ、Vxと同様に、点Pのウ
エハ・キャリア13の中心Cからの距離と独立、すなわ
ち、ウエハ・キャリア13における点Pの位置と独立と
なる。この場合には、数式2は次のようになる。
は、パラメータrを含まない。従って、Vxは、点Pの
ウエハ・キャリア13の中心Cからの距離と独立であ
る、すなわち、ウエハ・キャリア13における点Pの位
置と独立である。Vyは、パラメータrを含むが、(φ
−ω)=0、すなわち、回転速度が等しい場合には、r
をふくむ項はキャンセルされ、Vxと同様に、点Pのウ
エハ・キャリア13の中心Cからの距離と独立、すなわ
ち、ウエハ・キャリア13における点Pの位置と独立と
なる。この場合には、数式2は次のようになる。
【数3】Vy=−ωRcos(φt)
【0018】従って、ウエハ・キャリア13上の任意の
点であるPの相対速度Vのx座標成分とy座標成分と
は、数式1と数式3とによって表されることになる。ベ
クトルV=(Vx,Vy)の絶対値は、これらの式から
ωRであり、点Pの位置に左右されず、時間経過と共に
変化しない一定の値である。ベクトルVの向きは、ウエ
ハ・キャリア13の回転と共に変化する。ウエハ・キャ
リア13が1回転すると、ベクトルVの向きも1回転す
る。その結果として、ウエハ・キャリア13が1回転す
る間には、研磨されるべきウエハ14上の任意の点P
が、絶対値が一定である同一の相対速度Vを有すること
になる。これを研磨に即して解釈すると、それぞれの回
転速度が等しい場合には、ウエハ14の表面上のすべて
の点は、ウエハ内の位置とは無関係に、均一性及び一様
性が維持されながら研磨がなされることがわかる。以上
の理論的な考察は、既に述べた経験的な実験結果と一致
する。
点であるPの相対速度Vのx座標成分とy座標成分と
は、数式1と数式3とによって表されることになる。ベ
クトルV=(Vx,Vy)の絶対値は、これらの式から
ωRであり、点Pの位置に左右されず、時間経過と共に
変化しない一定の値である。ベクトルVの向きは、ウエ
ハ・キャリア13の回転と共に変化する。ウエハ・キャ
リア13が1回転すると、ベクトルVの向きも1回転す
る。その結果として、ウエハ・キャリア13が1回転す
る間には、研磨されるべきウエハ14上の任意の点P
が、絶対値が一定である同一の相対速度Vを有すること
になる。これを研磨に即して解釈すると、それぞれの回
転速度が等しい場合には、ウエハ14の表面上のすべて
の点は、ウエハ内の位置とは無関係に、均一性及び一様
性が維持されながら研磨がなされることがわかる。以上
の理論的な考察は、既に述べた経験的な実験結果と一致
する。
【0019】次に、数式1から3を用いて得られたもの
と同様の理論的結論を、別個の幾何学的な考察から導く
ことにする。図6は、研磨テーブル12上にウエハ14
がある様子を示している。ウエハ14の上には複数の点
が想定され、それぞれの点における相対速度のx成分と
y成分とが示されている。図2の場合と同様に、xy座
標は、ウエハ上に固定されているものとする。また、ウ
エハ14とテーブル12とは、同じ方向に回転するもの
とする。この条件で、ウエハ14の回転速度が研磨テー
ブル12の回転速度と等しい場合(Xでプロットされて
いる)と、ウエハ14の回転速度が研磨テーブル12の
回転速度と等しくない場合(Δでプロットされている)
との2通りを考察する。
と同様の理論的結論を、別個の幾何学的な考察から導く
ことにする。図6は、研磨テーブル12上にウエハ14
がある様子を示している。ウエハ14の上には複数の点
が想定され、それぞれの点における相対速度のx成分と
y成分とが示されている。図2の場合と同様に、xy座
標は、ウエハ上に固定されているものとする。また、ウ
エハ14とテーブル12とは、同じ方向に回転するもの
とする。この条件で、ウエハ14の回転速度が研磨テー
ブル12の回転速度と等しい場合(Xでプロットされて
いる)と、ウエハ14の回転速度が研磨テーブル12の
回転速度と等しくない場合(Δでプロットされている)
との2通りを考察する。
【0020】図7は、研磨テーブルの原点からエッジ方
向への距離を横軸にとり、研磨テーブル12とウエハ1
4とのそれぞれの速度を示している。
向への距離を横軸にとり、研磨テーブル12とウエハ1
4とのそれぞれの速度を示している。
【0021】図8では、1段目に、時間の経過に対する
研磨テーブル12上の点の速度ベクトルVの変化を表し
ている。2段目と3段目には、やはり時間の経過に伴う
VxtとVytとの変化をプロットしてある。ただし、
時間の経過は、0度から360度までの角度の変化とし
て横軸の単位に設定されている。tはテーブルの意味で
ある。それに対して、図9では、1段目に、時間の経過
に対するウエハ14上の点の速度ベクトルVの変化を表
している。2段目と3段目には、やはり時間の経過に伴
うVxwとVywとの変化をプロットしてある。ここ
で、wは、ウエハの意味である。
研磨テーブル12上の点の速度ベクトルVの変化を表し
ている。2段目と3段目には、やはり時間の経過に伴う
VxtとVytとの変化をプロットしてある。ただし、
時間の経過は、0度から360度までの角度の変化とし
て横軸の単位に設定されている。tはテーブルの意味で
ある。それに対して、図9では、1段目に、時間の経過
に対するウエハ14上の点の速度ベクトルVの変化を表
している。2段目と3段目には、やはり時間の経過に伴
うVxwとVywとの変化をプロットしてある。ここ
で、wは、ウエハの意味である。
【0022】図10は、図8と図9とを各プロットした
点ごとに合成したものであり、テーブル12とウエハ1
4との相対速度を示している。すなわち、図10の上段
では、ウエハ14上の点の相対速度Vのx座標成分であ
るVxtotal=Vxt−Vxwが、ウエハ14の回
転速度が研磨テーブル12の回転速度と等しい場合(X
でプロット)と、ウエハ14の回転速度が研磨テーブル
12の回転速度と等しくない場合(Δでプロット)との
2通りが示されている。下段には、ウエハ14の回転速
度が研磨テーブル12の回転速度と等しい場合のVyt
otal=Vytが、示されている。
点ごとに合成したものであり、テーブル12とウエハ1
4との相対速度を示している。すなわち、図10の上段
では、ウエハ14上の点の相対速度Vのx座標成分であ
るVxtotal=Vxt−Vxwが、ウエハ14の回
転速度が研磨テーブル12の回転速度と等しい場合(X
でプロット)と、ウエハ14の回転速度が研磨テーブル
12の回転速度と等しくない場合(Δでプロット)との
2通りが示されている。下段には、ウエハ14の回転速
度が研磨テーブル12の回転速度と等しい場合のVyt
otal=Vytが、示されている。
【0023】研磨テーブル12とウエハ14とのそれぞ
れの回転速度が等しい場合(図10の上段のXでプロッ
トされているグラフの場合)は、その点における相対速
度は、ウエハ14が360度回転することに伴って、0
度から180度で正から負となり、180度から360
度で同様の形状を保ちながら再び正に戻っている。幾何
学的にも容易に理解できることであるが、このXでプロ
ットされた曲線と横軸とに囲まれる部分の面積は、正負
を込めて0度から360度まで積分すれば、ゼロであ
る。Δでプロットされた曲線の場合、すなわち、研磨テ
ーブル12とウエハ14との回転速度の異なる場合に
は、やや下方にシフトしており、面積がゼロにならな
い。図10の下段には、Xでのプロットの場合だけが示
されているが、同様のことがいえる。
れの回転速度が等しい場合(図10の上段のXでプロッ
トされているグラフの場合)は、その点における相対速
度は、ウエハ14が360度回転することに伴って、0
度から180度で正から負となり、180度から360
度で同様の形状を保ちながら再び正に戻っている。幾何
学的にも容易に理解できることであるが、このXでプロ
ットされた曲線と横軸とに囲まれる部分の面積は、正負
を込めて0度から360度まで積分すれば、ゼロであ
る。Δでプロットされた曲線の場合、すなわち、研磨テ
ーブル12とウエハ14との回転速度の異なる場合に
は、やや下方にシフトしており、面積がゼロにならな
い。図10の下段には、Xでのプロットの場合だけが示
されているが、同様のことがいえる。
【0024】この幾何学的な現象を、ウエハ14上の各
点における研磨の状態に即して考察すると、研磨テーブ
ル12とウエハ14とのそれぞれの回転速度が同一の場
合、すなわち、Xの曲線の場合には、ウエハ14の表面
上のすべての点は、ウエハ14が1回転する間に、36
0度すべての方向に関しての研磨パッド11との摩擦が
均衡することがわかる。換言すれば、ウエハ14上の各
点が受ける摩擦力は、それぞれの時点での微小量を、方
向を込めて(つまり、ベクトルとして)1回転に亘って
積分すれば、各方向が打ち消し合い、ゼロとなる。従っ
て、ウエハ上の点は、ウエハ内の位置とは無関係に、均
一性及び一様性が維持されながら研磨がなされ、パター
ン・シフトが少なくとも理論的には生じないことがわか
る。以上の幾何学的な考察は、やはり、既に述べた経験
的な実験結果と一致する。
点における研磨の状態に即して考察すると、研磨テーブ
ル12とウエハ14とのそれぞれの回転速度が同一の場
合、すなわち、Xの曲線の場合には、ウエハ14の表面
上のすべての点は、ウエハ14が1回転する間に、36
0度すべての方向に関しての研磨パッド11との摩擦が
均衡することがわかる。換言すれば、ウエハ14上の各
点が受ける摩擦力は、それぞれの時点での微小量を、方
向を込めて(つまり、ベクトルとして)1回転に亘って
積分すれば、各方向が打ち消し合い、ゼロとなる。従っ
て、ウエハ上の点は、ウエハ内の位置とは無関係に、均
一性及び一様性が維持されながら研磨がなされ、パター
ン・シフトが少なくとも理論的には生じないことがわか
る。以上の幾何学的な考察は、やはり、既に述べた経験
的な実験結果と一致する。
【0025】本発明の好適な実施例に関する以上の記載
は、例示と説明との目的でなされたものであって、ここ
に開示した特定の装置構成そのものに本発明を限定する
ことは意図していない。当業者であれば、種々の修正や
改変を容易に行うことができるはずである。本発明の技
術的範囲は、冒頭の特許請求の範囲とその均等の範囲と
によってのみ画定されるものとする。
は、例示と説明との目的でなされたものであって、ここ
に開示した特定の装置構成そのものに本発明を限定する
ことは意図していない。当業者であれば、種々の修正や
改変を容易に行うことができるはずである。本発明の技
術的範囲は、冒頭の特許請求の範囲とその均等の範囲と
によってのみ画定されるものとする。
【図1】本発明によるCMPプロセスを実行するための
装置の構成が示されている。
装置の構成が示されている。
【図2】研磨テーブルとウエハ・キャリアとの幾何学的
関係と、各パラメータを示している。
関係と、各パラメータを示している。
【図3】研磨される半導体ウエハの断面図である。
【図4】CMP後に生じるパターン・シフトを示してい
る。
る。
【図5】ウエハ・キャリアと研磨テーブルとのそれぞれ
の回転速度の種々な組合せの場合のパターン・シフトを
示すグラフである。
の回転速度の種々な組合せの場合のパターン・シフトを
示すグラフである。
【図6】図6は、研磨テーブルとウエハとの幾何学的関
係示している。
係示している。
【図7】研磨テーブルの原点からエッジ方向への距離を
横軸にとり、研磨テーブル12とウエハ14とのそれぞ
れの速度を示したグラフである。
横軸にとり、研磨テーブル12とウエハ14とのそれぞ
れの速度を示したグラフである。
【図8】1段目は、時間の経過に対する研磨テーブル1
2上の点の速度ベクトルVの変化を表したグラフであ
る。2段目と3段目とは、やはり時間の経過に伴うVx
tとVytとの変化をプロットしたグラフである。
2上の点の速度ベクトルVの変化を表したグラフであ
る。2段目と3段目とは、やはり時間の経過に伴うVx
tとVytとの変化をプロットしたグラフである。
【図9】1段目は、時間の経過に対するウエハ14上の
点の速度ベクトルVの変化を表したグラフである。2段
目と3段目とは、やはり時間の経過に伴うVxwとVy
wとの変化をプロットしたグラフである。
点の速度ベクトルVの変化を表したグラフである。2段
目と3段目とは、やはり時間の経過に伴うVxwとVy
wとの変化をプロットしたグラフである。
【図10】図8と図9とを各プロットした点ごとに合成
したグラフであり、研磨テーブルとウエハとの相対速度
を示している。
したグラフであり、研磨テーブルとウエハとの相対速度
を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 修 茨城県つくば市北原10番地 株式会社エル エスアイロジック ジャパン セミコンダ クター内 (72)発明者 室橋 徹晶 茨城県つくば市北原10番地 株式会社エル エスアイロジック ジャパン セミコンダ クター内 (72)発明者 上野 昭久 茨城県つくば市北原10番地 株式会社エル エスアイロジック ジャパン セミコンダ クター内 (72)発明者 佐久間 悦文 茨城県つくば市北原10番地 株式会社エル エスアイロジック ジャパン セミコンダ クター内 (72)発明者 コスタス・アンベリアディス 茨城県つくば市北原10番地 株式会社エル エスアイロジック ジャパン セミコンダ クター内 (72)発明者 岩城 達也 茨城県つくば市北原10番地 株式会社エル エスアイロジック ジャパン セミコンダ クター内
Claims (2)
- 【請求項1】 研磨面に研磨パッドが設けられた研磨テ
ーブルに対して、固定されたウエハをウエハ・キャリア
によって押しつけて保持し、前記研磨パッドと前記ウエ
ハとの接触面には所定の化学的性質を有する研磨剤を与
え、前記研磨ケーブルと前記ウエハ・キャリアとを共に
回転させて実行する半導体ウエハの化学的機械的研磨
(CMP)方法において、 前記研磨テーブルの回転速度と前記ウエハ・キャリアの
回転速度とが実質的に同一であることを特徴とする方
法。 - 【請求項2】研磨面に研磨パッドが設けられた研磨テー
ブルと、固定されたウエハを前記研磨テーブルに押しつ
けて保持するウエハ・キャリアと、前記研磨パッドと前
記ウエハとの接触面に与えられ所定の化学的性質を有す
る研磨剤と、から構成される半導体ウエハの化学的機械
的研磨装置において、 前記研磨ケーブルと前記ウエハ・キャリアとの回転速度
を実質的に同一に維持する制御手段を備えていることを
特徴とする装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22934697A JPH1174236A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 半導体ウエハの化学的機械的研磨方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22934697A JPH1174236A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 半導体ウエハの化学的機械的研磨方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1174236A true JPH1174236A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=16890733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22934697A Pending JPH1174236A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 半導体ウエハの化学的機械的研磨方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1174236A (ja) |
-
1997
- 1997-08-26 JP JP22934697A patent/JPH1174236A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040826 |
|
| A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20050311 |