JPH1176185A - 大脳誘発電位診断装置 - Google Patents

大脳誘発電位診断装置

Info

Publication number
JPH1176185A
JPH1176185A JP9248975A JP24897597A JPH1176185A JP H1176185 A JPH1176185 A JP H1176185A JP 9248975 A JP9248975 A JP 9248975A JP 24897597 A JP24897597 A JP 24897597A JP H1176185 A JPH1176185 A JP H1176185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cerebral
evoked potential
waveform
wavelet
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9248975A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Ikuta
琢己 生田
Shoichi Kihara
章一 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP9248975A priority Critical patent/JPH1176185A/ja
Publication of JPH1176185A publication Critical patent/JPH1176185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Complex Calculations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被験者の精神神経科疾患を含む疾患の有無、
あるいは当該被験者の罹患している精神神経科疾患を含
む疾患の種類を、体性感覚誘発電位、視覚性誘発電位お
よび聴覚性誘発電位などの大脳誘発電位の測定結果に基
づき高い検出率で診断する。 【解決手段】 各被験者から記録された体性感覚誘発電
位、視覚性誘発電位および聴覚性誘発電位の波形につい
て、Wavelet 関数、特にHarr Wavelet関数により固有値
分解し、その数値を波形のWavelet 値とし、これらのWa
velet 値を、正常者、精神分裂病、躁鬱病、てんかん等
の各被験者群の間で計測しその差異を統計検定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大脳誘発電位を用
いて精神分裂病、躁鬱病、てんかん等の精神神経科疾患
を含む疾患を診断する診断装置に関するもので、詳しく
は被験者(又は患者)から記録された体性感覚誘発電
位、視覚性誘発電位および聴覚性誘発電位などの大脳誘
発電位の波形から、当該被験者の疾患の有無、あるいは
当該被験者(患者)の罹患している、精神神経科疾患を
含む疾患を診断する診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大脳誘発電位の測定波形は、例えば、高
血圧性脳出血、脊髄空洞症、脳内血腫など神経系の疾患
を特定するために広く用いられており、精神神経科疾患
を含む疾患の診断への応用も試みられている。
【0003】大脳誘発電位は電気、視覚、音などの感覚
刺激を生体に与え、感覚受容器を経由し脳幹、大脳で誘
発される微小電位変化のことで、それを誘発する刺激に
よって、体性感覚誘発電位(Somatosensory Evoked Pot
ential:SEP)、視覚性誘発電位(Visual Evoked Po
tential :VEP)、および聴覚性誘発電位(Auditory
Evoked Potential :AEP)などがある。
【0004】体性感覚誘発電位は、例えば上肢の正中神
経を、刺激電極を介してパルス電流で刺激したときに、
その刺激への反応が神経を上行して大脳に誘発される電
位である。このため上腕神経叢から大脳皮質に到るま
で、および中枢神経の病変の診断に利用されている。視
覚性誘発電位は、目を光刺激装置で刺激したときに、そ
の刺激への反応として大脳に誘発される電位である。通
常、例えば視覚神経路の障害の検査に利用されている。
聴覚性誘発電位、例えば耳を音響刺激装置を介してクリ
ック、トーンバースト等の音刺激を与えた時に、その刺
激への反応として大脳に誘発される電位である。聴覚機
能の客観的検査として用いられ、また脳幹内の聴覚伝導
路の活動が頭皮上から記録できるので、例えば脳幹の機
能状態を捉えることができる。
【0005】これらの大脳誘発電位は、頭皮上の記録電
極を介して記録される。そして、人体の内外からのノイ
ズを除くために、複数回の測定結果を加算平均してSign
al/Noise 比の高いアベレージ波形として記録される。
このように複数回の測定結果を加算平均してSignal/No
ise 比を高めて記録された大脳誘発電位も、被験者の個
人差、記録条件の差異によって、なおバラツキの大きい
波形である。
【0006】従来の大脳誘発電位記録装置は、記録され
たこれらの大脳誘発電位、即ち、体性感覚誘発電位、視
覚性誘発電位および聴覚性誘発電位などを、アナログ波
形としてCRTやサーマルアレイレコーダなどにより表
示し、さらにアナログ波形やディジタルのデータとして
随時外部装置へ出力する。また、測定データは、加算、
減算、スムージング、スーパーインポーズ、高速フーリ
エ変換による周波数分析などの波形処理により、また各
波形成分の潜時や振幅などの詳細な波形計測が行えるよ
うに、より観察し易いデータとして提供される。
【0007】大脳誘発電位、即ち、体性感覚誘発電位、
視覚性誘発電位および聴覚性誘発電位などの波形は、脳
血管障害や脳腫瘍など、当該神経路に障害を及ぼす疾患
によって異常を呈するものであり、医師がかかる精神神
経科疾患の有無を判断するに当たって、かかる大脳誘発
電位の波形を直接目視により観察し、またはデータ処理
装置による波形解析の結果を見て、疾患の有無、病巣の
所在を判断している。波形成分の分析は、通常、注目す
る波形成分の潜時、成分間の伝導時間、および各成分の
振幅の観察、さらに特定の成分の有無などにより行われ
る。波形の陽性成分および陰性成分がともに観察の対象
となる。しかしながら、まだ器質的病変が認められない
精神分裂病や躁鬱病、多様な病因や病変をもつてんかん
等についてはそれらの大脳誘発電位の差異について、波
形解析による報告はあるが、一般的に認められているも
のはない。まして、個人間で大きなバラツキを持つ大脳
誘発電位の波形を医師が目視して、それらの波形からこ
れらの疾患の有無を判断し診断するなどは、医師の目視
による主観的な判断能力の限界を超えるものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の、このような大
脳誘発電位の目視による判断は、医師の個人的判断に依
存するため、医師間で判断が相違する場合が生ずるとい
う問題点があった。脳血管障害や濃腫瘍などを診断する
場合にも、大脳誘発電位の波形の異常は、特定の出血
部、腫瘍部等からの特異な信号としてその疾患、あるい
はその疾患部位に規則的に対応して現われるわけではな
く、複数の要因に基づいて複数の波形成分に発生した異
常に基づき、その疾患に特有の異常を抽出して総合的に
判断する必要があるため、同じ医師においても判断にバ
ラツキが生ずる可能性があるという問題点があった。さ
らに大きな個人差の中に埋没している精神分裂病や躁鬱
病、てんかん等の大脳誘発電位の波形の差異を判断する
ことは、医師の目視による主観的な判断の限界を超える
ものであり、データ処理装置による波形解析の結果か
ら、疾患の有無、疾患の種類を判断することも、まだ試
行の段階にあった。
【0009】人為的判断のバラツキを改善するため、お
よび主観的な目視による判断の限界を超えて大脳誘発電
位の波形の異常を特定するためには、観測された波形を
デジタル化しパターン認識することが従来より行われて
いる。信号波形のパターン認識には、例えば、観測波形
から高速フーリエ変換を利用してスペクトルパターンを
抽出し標準的なパターンと比較する方法、特に、時間軸
上のある部分的な空間のみを取出し短時間のスペクトル
を求める方法、信号の相互の順序関係を崩さずに波形を
局所的に伸縮しつつ比較する伸縮マッチング法、線形予
測係数(LinearPrediction Coefficient :LPC)を
求める方法、およびテンプレートマッチングなどを用い
ることができる。しかし、上記一般的なパターン認識技
術では、主要な波形パターンの特徴を抽出し識別するこ
とは容易であっても、本願の目的とするような、その信
号の特徴を示す正常者のパターンに付加される比較的振
幅の小さい多種類の異常パターンの特徴を抽出し、その
異常パターンの組合わせから総合的な判断を必要とする
精神神経科的疾患の有無を高い精度で識別することは困
難ないしは不可能であった。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、被験者の精神神経科疾患を含む疾患の有
無、あるいは当該被験者の罹患している精神神経科疾患
を含む疾患の種類を、体性感覚誘発電位、視覚性誘発電
位および聴覚性誘発電位などの大脳誘発電位の測定結果
に基づき、高い検出率で診断できる診断装置を提供する
ことを、その目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、各被験者から
記録された大脳誘発電位、即ち、体性感覚誘発電位、視
覚性誘発電位および聴覚性誘発電位の波形について、Wa
velet 関数、特にHarrWavelet関数により固有値分解
し、その数値を波形のWavelet 値とし、これらのWavele
t 値を、正常者、精神分裂病、躁鬱病、てんかん等の各
被験者群の間で計測し、その差異をt−検定により統計
検定するものである。
【0012】本発明は精神神経科疾患等の所定の疾患を
罹患する患者の示す所定の各感覚に対する大脳誘発電位
の波形についてWavelet 関数を用いて処理した第1の処
理値を記録する記録手段と、被験者の所定の感覚を刺激
する手段と、前記所定の刺激により誘発された各大脳誘
発電位を測定する手段と、前記測定された各大脳誘発電
位の波形をWavelet 関数を用いて処理しその結果得られ
た第2の処理値を記録する手段と、前記第1の処理値と
対応する前記第2の処理値を比較する手段と、前記比較
結果に基づき当該被験者の疾患の有無あるいは当該被験
者の罹患している精神神経科疾患を含む疾患の種類を出
力する手段を具備する診断装置である。そして、前記所
定の各感覚の刺激による誘発電位は体性感覚誘発電位、
視覚性誘発電位および聴覚性誘発電位のいずれか、また
は体性感覚誘発電位、視覚性誘発電位および聴覚性誘発
電位のうち少なくとも2つの組み合わせである診断装置
であり、前記各大脳誘発電位の波形をWavelet 関数を用
いて処理する手段は、測定された各大脳誘発電位の波形
とWavelet 関数との合成積を数値積分する手段と各階層
のWavelet 値を決定する手段を含むことを特徴とする診
断装置であり、前記Wavelet 関数はHarr Wavelet関数で
あることを特徴とする診断装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。なお、以
下説明する実施の形態は本発明の実施の1例を示すもの
に過ぎず、本発明の実施には、本発明の範囲内において
行われる多様の実施が含まれることはいうまでもない。
【0014】本発明の大脳誘発電位診断装置は、各被験
者から、大脳誘発電位記録手段によってディジタル信号
として記録されたこれらの大脳誘発電位、即ち体性感覚
誘発電位、視覚性誘発電位および聴覚性誘発電位の波形
を、さらにHarr Wavelet関数を利用して判別関数により
信号処理し、当該被験者の大脳誘発電位により当該被験
者の疾患の有無、あるいは当該被験者の罹患している精
神神経科疾患を含む疾患の種類を、高い検出率で診断で
きる診断装置を提供するものである。本発明において上
記3種類の大脳誘発電位うち任意の1種類を又は2種類
の組合せを用いて診断することも可能である。しかし、
好ましくは上記3種類の組合せを用いることにより精度
の高い診断を行うことができる。
【0015】このように構成された本発明による診断装
置を図1、乃至図6に基づいて説明する。まず大脳誘発
電位として体性感覚誘発電位、視覚性誘発電位および聴
覚性誘発電位の3種類の誘発電位を測定する。
【0016】体性感覚誘発電位の測定は、例えば、上肢
の正中神経を、感覚刺激手段である刺激電極1を介して
パルス電流で刺激し、その刺激への反応が神経を上行し
て大脳を刺激し大脳に誘発される電位を誘発電位測定手
段により測定することにより行う。正常者の波形には例
えば刺激から40msec以内に出現する短潜時SEPと40ms
ec以降に出現する中〜長潜時SEPとがある。患者の波
形はこれにその疾病特有の波形が重畳されて出力され
る。
【0017】視覚性誘発電位の測定は、目を感覚刺激手
段である光刺激装置2(フラッシュ・ライト、またはL
ED内蔵ゴーグルなど)で刺激し、その刺激への反応と
して大脳に誘発される電位を誘発電位測定手段により測
定する。約500msec 以内に反応波形が認められる。
【0018】聴覚性誘発電位の測定は、例えば耳を感覚
刺激手段である音刺激装置3(スピーカーまたはイヤホ
ーン)を介してクリック、トーンバースト等の音刺激を
与えた時に、その刺激への反応として大脳に誘発される
電位を誘発電位測定手段により測定する。聴覚性誘発電
位は、潜時の短いものから長いものまで数多くの成分を
含んでいる。
【0019】これらの大脳誘発電位は、頭皮上の記録電
極4を介して記録される。記録電極4は例えば大脳皮質
の各感覚領域付近、頭頂部傍矢状線上、後頭部、頭頂な
ど測定される誘発電位の種類に応じて最適の場所に設置
される。必要な場合記録電極は複数箇所に設置される。
【0020】記録電極4は大脳誘発電位記録手段5と接
続されており大脳誘発電位は記録手段5に記録される。
大脳誘発電位記録手段5は記録されたこれらの大脳誘発
電位、即ち体性感覚誘発電位、視覚性誘発電位および聴
覚性誘発電位をディジタルデータに変換する。その後、
人体の内外からのノイズ、例えば背景脳波など刺激とは
因果関係のない電位変化を除くために、一般的には大脳
誘発電位記録手段5の中で、通常、約100回の測定結
果を加算平均して、Signal/Noise 比の高いアベレージ
波形として記録する。一般には、誘発電位の方がノイズ
より振幅が小さいことが多く、刺激を与えた時間でトリ
ガーして記録された誘発電位の100回程度の加算を必
要とする。
【0021】それぞれ加算平均化された上記3種類の誘
発電位は大脳誘発電位診断手段6に送られる。大脳誘発
電位診断手段6は、診断のための論理演算および数値計
算その他の処理を行うコンピュータ手段および演算およ
び計算結果などの記録手段(図示せず)、そして診断過
程および診断結果などを表示するCRT、プリンターを
具備する。
【0022】大脳誘発電位診断手段6による診断処理は
Wavelet関数、さらに望ましくはHarr Wavelet関数を用
いて次の手順で実施される。ここで、 Wavelet関数ψ
(x)は、時間的、周波数的に局在した特有の基底関数
であり、一般的に図2aのように表現される。即ち、平
均値が零で原点x=0のまわりにΔxの幅で局在する関
数であり、そのフーリエ変換は、図2bに示すようにΩ
=(ΩL +ΩH )/2を中心にΔΩ=ΩL −ΩH で局在
する関数である。また、以下の実施例に用いたHarr Wav
elet関数は図2cのように表現される関数である。
【0023】ここで、ここでψ(x)について、実数a
とbを用いて、下記 Wavelet基底関数ψab(x)を定義
する。
【0024】 ψab(x)=(1/|a|1/2 )・ψ((x−b)/a) (1) ここで、aはψ(x)を拡大・縮小するスケール係数で
あり、bは時間的な移動量を決定するシフト係数であ
る。そして、|a|1/2 は正規化のための係数である。
【0025】次に、誘発電位の測定結果である波形を示
す時間に関する信号f(x)と、 Wavelet基底関数ψab
(x)の内積として、下記のように関数(Wψn f)
(b,a)を定義する。
【0026】
【数1】
【0027】ここでψn は階数nの Wavelet関数であ
る。
【0028】Harr Wavelet関数を用いて、単一正弦波の
時間周波数解析を行った結果を、図3に示す。図3aは
Spline m=4の場合であり、図3bはSpline m=2
の場合である。j=−0は分析対象の単一正弦波であ
り、j=−1〜−5は各階層について得られた Wavelet
値である。
【0029】本発明は式(2) を用いて大脳誘発電位のう
ち体性感覚誘発電位、視覚性誘発電位および聴覚性誘発
電位のいずれかまたはこれらの組合わせにより波形分析
を行うものである。
【0030】本実施例では、特に、分析を容易にするた
めHarr Wavelet関数を用いて大脳誘発電位波形の波形分
析を行った。分析手順を以下に示す。
【0031】図4は、Harr Wavelet関数を用いた大脳誘
発電位の波形分析のフローチャートである。このフロー
チャートのうち、各階数の Wavelet値の決定の部分のフ
ローチャートを図5に示す。各階数の Wavelet値の決定
は、 Wavelet関数により大脳誘発電位の波形f(x)を
固有値に分解することにより行う。
【0032】まず、大脳誘発電位の各波形のデータ値f
(x)とHarr Wavelet関数{Hn }との合成積を下記の
式 f(x)Hn ((x−b)/a) (3) を用いて数値積分する。その積分値を、各解像度での W
avelet値とする。各数値a,b,xは、正の実数であ
り、これは、各階数でのHarr Wavelet関数による固有値
分解を与えている。この数値は、各解像度での誘発電位
波形を定量的に表すものである。解像度は例えば6〜1
4程度でも解析可能であるが、解析精度と解析時間の関
係から特に10程度とするのが実際的である。本実施例
では、解像度を10とした。この数値の組を、各波形の
Wavelet値という。したがって大脳誘発電位の各波形の
Wavelet値は10個の数値の組である。
【0033】次に Wavelet値の統計解析を行う。解析実
行に先だって、精神分裂病、躁鬱病、てんかん等の診断
すべき精神神経科疾患、および正常者のそれぞれのサン
プルの体性感覚誘発電位、視覚性誘発電位および聴覚性
誘発電位について、上記の計算処理をそれぞれ行い、上
記各疾患および正常者のサンプル標準値として10階数
の Wavelet値をそれぞれ決定し記録しておく。
【0034】被験者から測定された各波形の10個の数
値の組からなる Wavelet値を決定し記録し、精神分裂
病、躁鬱病、てんかん等の精神神経科疾患患者、および
正常被験者の誘発電位から求められた上記10階数の W
avelet値と比較する。比較は、例えば、各解像度の Wav
elet値に対して、その個々の Wavelet値の差の2乗和を
指標として、平均値及び標準偏差を計算する統計処理に
より行う。統計処理は、精神分裂病、躁鬱病、てんかん
等、および正常者の各被験者群ごとに、その各解像度1
0組ごとの Wavelet値の平均、標準偏差を計算するもの
で、この処理により被験者群間での有意差を求める。
【0035】以上の統計解析により、各疾患群での Wav
elet値の分布を求める。
【0036】次に、各被験者群における Wavelet値の分
布から、精神分裂病、躁鬱病、てんかん、正常者等の特
定(診断)を行う。特定の方法としては種々の方法が考
えられるが、例えば、図6に示すように各波形の各階数
の Wavelet値の分布から、各被験者群で、t−検定によ
り、95%の信頼区間に入るものの数が一番多いもの
を、その波形の疾患(または正常)と診断することによ
り行う。なお、この95%の信頼区間は、あらかじめ標
準的な疾患群の患者、および正常被験者群のサンプルを
取り、各被験者群10組の Wavelet値のそれぞれについ
て標本平均と標本分散を計算して作成しておく。
【0037】診断の一例を以下に述べる。例えばある被
験者の10組の Wavelet値のうち、精神分裂病群に6組
が該当し、てんかん患者群に3組が該当し、正常群に1
組が該当するという場合には、この被験者は精神分裂病
群に該当すると診断する。もし該当数が同数の場合に
は、各10組の Wavelet値と、各疾患群の標準から、先
に計算しておいた標本平均値との差の2乗和の差の小さ
い方をその被験者の診断とする。
【0038】当該被験者の大脳誘発電位についての上記
診断の結果をCRT上に表示しさらにプリンターにより
印字する。
【0039】以上の方法による診断を正常者(男性10
0人、女性100人)、精神分裂病の患者(男性100
人、女性81人)、躁鬱病の患者(男性20人、女性2
0人)、およびてんかんの患者(男性99人、女性65
人)について実施した結果、下記の検出率が得られた。
【0040】 正常者 精神分裂病 躁鬱病 てんかん 男子 88% 84% 75% 86% 女子 86% 84% 80% 87% この検出率は大脳誘発電位の測定結果からのみ得られる
検出率としては極めて高い検出率であり、上記診断方法
が精神分裂病、躁鬱病、およびてんかんの診断方法とし
て臨床的に十分利用できる値であることを示している。
【0041】以上、大脳誘発電位の波形をWavelet 解析
を利用した信号処理により、被験者の疾患の有無、ある
いは被験者の罹患している精神神経科疾患を含む疾患の
種類を検出(診断)する実施の態様について説明した
が、ここに記載された本発明の実施の態様は単なる例示
であり、本発明の技術的範囲を逸脱せずに、種々の変形
が可能であることはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】本発明により、高い検出率で、当該被験
者について精神神経科疾患を含む疾患の有無、あるい
は、当該被験者の罹患している疾患の種類を診断するこ
とが、初めて可能となった。
【0043】従来の各医師による大脳誘発電位の波形の
目視による診断に比較して、医師間の判断の個人差を少
なくすると共に、判断の確度を著しく高めることできる
などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の大脳誘発電位診断装置を示す
ブロック図。
【図2】Wavelet 関数およびHarr Wavelet関数を示す図
【図3】Wavelet 関数による単一正弦波の解析例
【図4】本発明の大脳誘発電位診断装置による診断処理
のフローチャート図
【図5】Wavelet値の計算のフローチャート図
【図6】Wavelet値による判別のフローチャート図
【符号の説明】
1…刺激電極 2…光刺激装置 3…音刺激装置 4…記録電極 5…大脳誘発電位記録手段 6…大脳誘発電位診断手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精神分裂病、躁鬱病、てんかんなど精神
    神経科疾患を含む所定の各疾患を罹患する患者群、およ
    び正常被験者群の示す所定の各感覚に対する各大脳誘発
    電位の波形についてWavelet 関数を用いて処理した第1
    の処理値を記録する記録手段と、 被験者の所定の各感覚を刺激する手段と、 前記刺激により誘発された各大脳誘発電位を測定する手
    段と、 前記測定された各大脳誘発電位の波形をWavelet 関数を
    用いて処理しその結果得られた第2の処理値を記録する
    手段と、 前記第1の処理値と対応する前記第2の処理値とを比較
    する手段と、 前記比較結果に基づき当該被験者の疾患の有無あるいは
    当該被験者の罹患している精神神経科疾患を含む疾患の
    種類を出力する手段を具備することを特徴とする診断装
    置。
  2. 【請求項2】 前記所定の各感覚の刺激による大脳誘発
    電位は、体性感覚誘発電位、視覚性誘発電位および聴覚
    性誘発電位のいずれか、または体性感覚誘発電位、視覚
    性誘発電位および聴覚性誘発電位のうち少なくとも2つ
    の組み合わせである請求項1記載の診断装置。
  3. 【請求項3】 前記各大脳誘発電位の波形をWavelet 関
    数を用いて処理する手段は、測定された各大脳誘発電位
    の波形とWavelet 関数との合成積を数値積分する手段と
    各階層のWavelet 値を決定する手段を含むことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の診断装置。
  4. 【請求項4】 前記Wavelet 関数はHarr Wavelet関数で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    1項に記載の診断装置。
JP9248975A 1997-09-12 1997-09-12 大脳誘発電位診断装置 Pending JPH1176185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9248975A JPH1176185A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 大脳誘発電位診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9248975A JPH1176185A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 大脳誘発電位診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1176185A true JPH1176185A (ja) 1999-03-23

Family

ID=17186178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9248975A Pending JPH1176185A (ja) 1997-09-12 1997-09-12 大脳誘発電位診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1176185A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001309898A (ja) * 2000-04-28 2001-11-06 Takumi Ikuta ウェーブレット・ニューロ波形診断方法および装置
JP2009518076A (ja) * 2005-12-01 2009-05-07 レキシコル メディカル テクノロジー エルエルシー 脳波(eeg)測定値を使って抑うつおよびその他の気分障害を分析し、評価するシステムおよび方法
JP2012529344A (ja) * 2009-06-09 2012-11-22 セーフオーピー サージカル インコーポレイテッド ポジショニングの影響を自動的に検出するシステム、方法、装置、デバイスおよびコンピュータプログラム製品
US10073280B2 (en) 2012-05-30 2018-09-11 Tokai Optical Co., Ltd. Method for assessing spectacle lens by evoked activity in visual cortex of brain or the like, and method for designing spectacle lens using said method for assessment
CN112515687A (zh) * 2020-12-03 2021-03-19 中国科学院深圳先进技术研究院 测量精神疾病指标的方法及相关产品
US11963775B2 (en) 2017-03-22 2024-04-23 Safeop Surgical, Inc. Medical systems and methods for detecting changes in electrophysiological evoked potentials
US11963784B2 (en) 2013-11-07 2024-04-23 Safeop Surgical, Inc. Systems and methods for detecting nerve function
US11986321B2 (en) 2016-09-22 2024-05-21 Safeop Surgical, Inc. System and method for detecting and removing periodic non-physiological artifact from evoked potentials
US12558034B2 (en) 2013-09-30 2026-02-24 Safeop Surgical, Inc. Systems and methods for preventing contamination of recorded biological signals during surgery

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001309898A (ja) * 2000-04-28 2001-11-06 Takumi Ikuta ウェーブレット・ニューロ波形診断方法および装置
JP2009518076A (ja) * 2005-12-01 2009-05-07 レキシコル メディカル テクノロジー エルエルシー 脳波(eeg)測定値を使って抑うつおよびその他の気分障害を分析し、評価するシステムおよび方法
JP2012529344A (ja) * 2009-06-09 2012-11-22 セーフオーピー サージカル インコーポレイテッド ポジショニングの影響を自動的に検出するシステム、方法、装置、デバイスおよびコンピュータプログラム製品
US10342443B2 (en) 2009-06-09 2019-07-09 Safeop Surgical, Inc. System, method, apparatus, device and computer program product for automatically detecting positioning effect
US10073280B2 (en) 2012-05-30 2018-09-11 Tokai Optical Co., Ltd. Method for assessing spectacle lens by evoked activity in visual cortex of brain or the like, and method for designing spectacle lens using said method for assessment
US12558034B2 (en) 2013-09-30 2026-02-24 Safeop Surgical, Inc. Systems and methods for preventing contamination of recorded biological signals during surgery
US11963784B2 (en) 2013-11-07 2024-04-23 Safeop Surgical, Inc. Systems and methods for detecting nerve function
US11986321B2 (en) 2016-09-22 2024-05-21 Safeop Surgical, Inc. System and method for detecting and removing periodic non-physiological artifact from evoked potentials
US11963775B2 (en) 2017-03-22 2024-04-23 Safeop Surgical, Inc. Medical systems and methods for detecting changes in electrophysiological evoked potentials
CN112515687A (zh) * 2020-12-03 2021-03-19 中国科学院深圳先进技术研究院 测量精神疾病指标的方法及相关产品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lindsay et al. Evoked potentials in severe head injury--analysis and relation to outcome.
US8712514B2 (en) Neurophysiological central auditory processing evaluation system and method
US5230346A (en) Diagnosing brain conditions by quantitative electroencephalography
CN100333688C (zh) 评估脑皮层中神经元损伤程度的装置
Joutsiniemi et al. The mismatch negativity for duration decrement of auditory stimuli in healthy subjects
US20060036152A1 (en) Systems & methods for detecting deception by measuring brain activity
US20090221930A1 (en) Questions and control paradigms for detecting deception by measuring brain activity
JP2007524448A (ja) 初期の緑内障を検出し、モニタする自動処置方法及び装置
US20180279938A1 (en) Method of diagnosing dementia and apparatus for performing the same
CA2588027C (en) System and method for diagnosis of brainstem disorders
Calhoun et al. Aberrant processing of deviant stimuli in schizophrenia revealed by fusion of fMRI and EEG data
JPH1176185A (ja) 大脳誘発電位診断装置
JP2019154789A (ja) 気分障害測定装置および気分障害測定方法
Wang et al. Objective neurophysiological indices for the assessment of chronic tinnitus based on EEG microstate parameters
Buján et al. Cortical auditory evoked potentials in mild cognitive impairment: Evidence from a temporal‐spatial principal component analysis
JP4145344B1 (ja) 脳活動測定装置
RU2314028C1 (ru) Способ диагностики и коррекции психоэмоционального состояния "нейроинфография"
Kotecha et al. Time, frequency and volumetric differences of high-frequency neuromagnetic oscillation between left and right somatosensory cortices
WO2002047547A1 (en) A method of measuring the activity of a biological system
Ignatious et al. Study of correlation between EEG electrodes for the analysis of cortical responses related to binaural hearing
CN113545792B (zh) 一种基于tms-eeg的神经生物标记物的检测方法
RU2670668C9 (ru) Способ выявления и дифференциальной диагностики шизофрении от расстройств личности
CN111182834B (zh) 利用稀疏建模的疼痛分类和瞬时疼痛的判别
RU2675060C1 (ru) Способ диагностики когнитивных нарушений
JP7444003B2 (ja) 気分障害測定装置および気分障害測定方法