JPH1176207A - 体型測定方法およびその方法を用いた体型測定装置 - Google Patents

体型測定方法およびその方法を用いた体型測定装置

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JPH1176207A
JPH1176207A JP10131142A JP13114298A JPH1176207A JP H1176207 A JPH1176207 A JP H1176207A JP 10131142 A JP10131142 A JP 10131142A JP 13114298 A JP13114298 A JP 13114298A JP H1176207 A JPH1176207 A JP H1176207A
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智 直 正 越
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田 公 男 武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で且つ、被測定者に緊張感および不快感
を与えることなく、正確な測定結果を得られることがで
きる、体型測定方法およびその方法を用いた体型測定装
置を提供する。 【解決手段】 体型測定方法では、被測定者の身長方向
における任意の高さにおいて、体型測定装置10の採寸
用センサ30により、被測定者の身体の横径が計測され
る。また、同じ高さにおける被測定者の身体の厚さが計
測される。さらに、演算処理装置74によって、計測さ
れた身体の横径および身体の厚さは、それぞれ、楕円の
長軸および短軸の値として変換され、測定部位の形状が
楕円または円にほぼ特定される。そして、演算処理装置
74によって、被測定者の任意高さにおける周囲長さお
よび断面積が算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体型測定方法およ
びその方法を用いた体型測定装置に関し、特にたとえ
ば、人体に触れることなく体型を測定することができ
る、体型測定方法およびその方法を用いた体型測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人間の体の大きさに適したサ
イズの被服類を選択したり、作製したりするためには、
メジャー等を用いて手作業で身体各部の寸法を測定した
り、若しくは、CCDカメラを用いて3次元形状を測定
する測定機を用いて、身体の寸法を測定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手作業
で測定を行う場合には、測定作業を正確に遂行するには
熟練が必要であるため、測定作業に不慣れの者が作業を
行ったときには、作業効率が悪く、非常に多くの時間を
要した。また、測定結果も測定箇所が誤った位置におい
て行われる恐れがあり、誤った測定結果となる場合もあ
った。そして、測定作業を行うときには、測定者が被測
定者の身体に必然的に触れなければならなく、被測定者
に不快感を与える結果となっていた。
【0004】また、CCDカメラを用いた測定機により
測定する場合には、正確な測定結果を得られるのである
が、被測定者が全裸の状態もしくは肌着のみの状態でカ
メラに撮影される必要があるため、被測定者に大きな緊
張感および不快感を与える結果となっていた。また、測
定機にCCDカメラ等の高価な機材が使用されているた
め、測定機を導入するには、多くの出費を強いる結果と
なっていた。
【0005】よって、本発明の目的は、安価で且つ、被
測定者に緊張感および不快感を与えることなく、正確な
測定結果を得ることができる、体型測定方法およびその
方法を用いた体型測定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被測定者の身長方向における任意の高さにおいて被
測定者の横径を計測する工程と、同じ高さにおける被測
定者の身体の厚さを計測する工程と、身体横径を計測す
る工程により得られた横径および身体厚さを計測する工
程により得られた厚さをそれぞれ楕円の長軸および短軸
の値として身体の測定部位を楕円または円の形状に特定
することにより、被測定者の任意高さにおける周囲長さ
および/または断面積を算出する工程とを含む、体型測
定方法である。
【0007】請求項2に記載の発明は、被測定者の身長
方向における任意の高さにおいて被測定者の横径を計測
する工程と、同じ高さにおける被測定者の身体の厚さを
計測する工程と、身体横径を計測する工程により得られ
た横径および身体厚さを計測する工程により得られた厚
さをそれぞれ四角形の幅および高さの値として身体の測
定部位を四角形に定義して、前記四角形に内接する楕円
または円の形状を特定することにより、被測定者の任意
高さにおける周囲長さおよび/または断面積を算出する
工程とを含む、体型測定方法である。
【0008】請求項3に記載の発明は、計測の高さが被
測定者の身長方向に一定の間隔をおいて複数存在するこ
とを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の体型
測定方法である。
【0009】請求項4に記載の発明は、身体の横径およ
び厚さを計測する工程が、局所的に光を照射し照射され
た光を受光することにより、遮断物の有無を検知しつ
つ、光を照射し受光する位置を位置情報を取得しながら
測定方向に移動させる工程と、先の工程により得られた
被測定者による遮断により生ずる光の受光範囲と受光で
きなかった範囲との境界位置を取得し、境界位置より水
平距離を算出する工程とを含むことを特徴とする、請求
項1ないし請求項3のいずれかに記載の体型測定方法で
ある。
【0010】請求項5に記載の発明は、被測定者の測定
部位の遮断により生ずる光の受光範囲と受光できなかっ
た範囲との境界位置の数を取得する作業をそれぞれの計
測高さにおいて行う工程を含み、境界位置の数を測定部
位の高さの低い方から比較判定演算し、最初に境界位置
の数が4から2に変更した計測高さを求め股下高さを求
めるようにした、請求項4に記載の体型測定方法であ
る。
【0011】請求項6に記載の発明は、被測定者の身長
方向における任意の高さにおいて被測定者の横径を計測
する工程と、同じ高さにおける被測定者の身体の厚さを
計測する工程とが、同時に行われることを特徴とする請
求項1または請求項2に記載の体型測定方法である。
【0012】請求項7に記載の発明は、被測定者の測定
部位の任意の高さにおける身体の横径を計測する手段
と、同じ高さにおける被測定者の測定部位の身体の厚さ
を計測する手段と、身体の横径を計測する手段により計
測された身体の横径および身体の厚さを計測する手段よ
り計測された身体の厚さをそれぞれ楕円の長軸および短
軸の値として身体の測定部位の楕円形状を算出し、任意
の高さにおける周囲長さおよび/または断面積を算出す
る処理装置とを含む、体型測定装置である。
【0013】請求項8に記載の発明は、身体の横径を計
測する手段および身体の厚さを計測する手段が、被測定
者の測定部位に対して局所的に光を照射する投光部およ
び受光部を含む光センサと、被測定者の測定部位の身体
の横径に沿って移動した光センサの移動距離を検出する
手段とを含み、光センサおよび光センサの移動距離を検
出する手段からの信号が演算処理装置に送られるように
接続されたことを特徴とする、請求項7に記載の体型測
定装置である。
【0014】請求項9の発明は、身体の横径を計測する
手段および身体の厚さを計測する手段が、被測定者の身
長方向に対して連続して計測されるように、身長方向に
光センサが連続して形成されたことを特徴とする、請求
項7または請求項8に記載の体型測定装置である。
【0015】
【作用】請求項1、請求項2および請求項7の発明によ
れば、同一の高さにおける被測定者の横径および厚さを
計測することにより、計測を行った部位の周囲長さおよ
び断面積を求めることができる。
【0016】請求項3および請求項9の発明によれば、
被測定者の測定部位における形状を立体的に測定するこ
とができる。
【0017】請求項4および請求項8の発明によれば、
被測定者の身体に直接触れることなく、被測定者の測定
部位における周囲長さ、断面積および立体的形状を測定
することができる。
【0018】請求項5の発明によれば、被測定者の股下
高さおよび下肢部分の周囲長さ、断面積および立体的形
状を測定することができる。
【0019】請求項6の発明によれば、被測定者の横径
および厚さの計測が迅速に行われる。
【0020】本発明の上述の目的、その他の目的、特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる体型測定
装置を示す斜視図であり、図2は、その一部を示す一部
を破断した側面図解図であり、図3は、その要部を示す
一部を破断した斜方図解図である。体型測定装置10
は、基台12を含む。基台12は、骨材12aより構成
され、その立体形状が略直方体に形成される。そして、
基台12の上部には、被測定者が立てるように形成され
た立ち台14が形成される。
【0022】立ち台14は、基台12の上面を被覆する
ように形成されたアッパープレート16上部に形成され
る。立ち台14は、基台12の幅方向に間隔をおいて配
置された一対の桁材14a,14aの上端間に架設され
る。アッパープレート16に一旦上った被測定者は、踏
台14b上に立つことができる。立ち台14は、基台1
2の前部に偏位して、アッパープレート16から踏み板
14bの上に一段上に登るように形成される。
【0023】アッパープレート16の上面で桁材14
a,14aの中間には、立ち台14の中央、すなわち、
踏台14bの中央に形成された円孔14c内に、そのモ
ータ回転子18aがわずかに突出するようにサーボモー
タ18が配置されている。モータ回転子18aには回転
板20が螺着されており、サーボモータ18を回転させ
ることにより、回転板20が回転するように構成されて
いる。そして、回転板20の表面上には、一対の足型状
固定具20a,20aが形成されている。この足型状固
定具20a,20aは、被測定者がその中に足をはめ込
むような形状で形成されており、被測定者は、この足型
状固定具20a,20aを用いることにより、回転板2
0上で直立する場合に、測定作業上適切な位置に配置さ
れるとともに、容易に身体位置がずれないようにされ
る。
【0024】そして、踏台14b下方のモータ回転子1
8aの近傍には、近接スイッチ22が設けられている。
そして、モータ回転子18aの円周部分の一点には、金
属片(図示せず)が付着されて感知手段を形成してい
る。近接スイッチ22は、モータ回転子18aが回転す
ることで、金属片が近接スイッチ22に近づくことによ
り作動し、この信号は、後述する動作用シーケンサ71
に入力され、サーボモータ18を回転させるときに、基
準とする0点を設定する信号として用いられる。
【0025】なお、基台12の側面部には、骨材12a
の外側面から基台12の内部に異物が混入するのを防止
するために、保護板26が螺着されている。基台12の
左右側端側には、採寸用センサ取付体28aおよび28
bが形成されている。採寸用センサ取付体28aおよび
28bは、真っ直ぐな棒状で、その長手方向すなわち、
被測定者の身長方向に沿った垂直方向において、基台1
2の上面に形成されたアッパープレート16の左右側縁
部に穿設された開口部29aおよび29bから、そのほ
ぼ全体が垂直状に立て設けられる。左右の採寸用センサ
取付体28aおよび28bの対向面側には、それぞれ、
採寸用センサ30の投光器32および受光器34が取付
けられている。
【0026】採寸用センサ取付体28aおよび28bに
取り付けられた採寸用センサ30について説明すると、
採寸用センサ30は、垂直方向に複数個の投光部32a
が形成された投光器32と、投光器32と同様に、垂直
方向に複数個の受光部34aが形成された受光器34と
で構成される。投光器32と受光器34とは、それぞれ
採寸用センサ取付体28aおよび28bに対置して設け
られ、同一高さの投光部32aと受光部34aとの一対
で光センサ30aとして作動するように構成されてい
る。
【0027】なお、この実施形態においては、最下位に
位置する投光部32aおよび受光部34aが、回転板2
0の表面の高さより20mm程高く位置するように形成
されている。そして、各投光部32aおよび受光部34
aは、20mm間隔毎に64個垂直に配置される。各投
光部32aおよび受光部34aは、採寸用センサ30の
垂直方向の検出長さがたとえば1260mmとなるよう
に配置され、被測定者の下半身部の体型について測定す
るように形成される。また、この実施形態においては上
述したような構成により形成したが、これに限らず、光
センサ30aは適宜な間隔、個数に変更されてもよい。
【0028】光センサ30aは、投光部32aと受光部
34aとの光の授受により、投光部32aと受光部34
aとの間に被測定者の測定部位等の遮蔽物があるか否か
の検知を行い、各光センサ30aからのフィードバック
信号は、基台12の近傍場所に設置された採寸用センサ
制御部36を介して動作用シーケンサ71に送られる。
【0029】採寸用センサ取付体28aおよび28b
は、基台12の長手方向に移動することができるよう
に、その下部は開口部29aおよび29bより下方に延
設され、基台12の長手方向に形成された直線移動モジ
ュール38に設けられた移動板40の左右端に、取付具
42をもって固定されている。
【0030】直線移動モジュール38は、基台12の底
辺部を構成する骨材12aの短辺方向の骨材12aの中
央で、基台12の長手方向に延びるアンダープレート4
4に固定されている。直線移動モジュール38は、採寸
用センサ取付体28aおよび28bを被測定者の身長方
向と直交する水平方向に移動させる。採寸用センサ取付
体28aおよび28bの移動長さは、たとえば800m
mに設定されている。
【0031】直線移動モジュール38は、その前端に設
けられた支持部材46aと、支持部材46aから適当な
間隔をおいてその後端近くに設けられた支持部材46b
とを含む。そして、支持部材46aと支持部材46bと
の間には、その外周面にネジが形成されたネジ軸48が
回転自在に支持されている。
【0032】ネジ軸48には、ネジ軸48の回転に従い
ネジ軸48の長手方向に移動するボールナット50が螺
合されている。そして、ネジ軸48の左右近傍には、ネ
ジ軸48と平行に断面方形状のガイド部材52aおよび
52bが設けられている。すなわち、ガイド部材52a
および52bは、ネジ軸48から同一の距離をおいて支
持部材46aおよび46b間に架設されている。そし
て、ボールナット50には、ガイド部材52aおよび5
2b上を摺動可能に形成されたスライダ54が取り付け
られている。
【0033】方形の移動板取付片56の中央にボールナ
ット50が固定されることにより、スライダ54は、ボ
ールナット50に固定される。スライダ54の下面に
は、ガイド部嵌合片58および60が固定されている。
ガイド部嵌合片58および60は、それぞれ、ガイド部
嵌合溝58aおよび60aを有し、ガイド部材52aお
よび52bと嵌合するものである。さらに、ガイド部嵌
合片58および60の上面には、それぞれ、スライダ5
4の移動方向に、突条部56aおよび56bが突設され
る。突条部56aおよび56bの上面には、それぞれ、
移動板40が螺着され固定される。すなわち、移動板4
0は、スライダ54の移動方向に対し直交するように、
スライダ54上に固定される。
【0034】ネジ軸48は、直線移動モジュール38後
端の支持部材46bのネジ軸48側に回転自在に設けら
れた継手62に固定されている、そして、継手62に
は、支持部材46bの後方に設けられたネジ軸駆動サー
ボモータ64のモータ軸(図示せず)が連結されてい
る。ネジ軸駆動サーボモータ64を回転させた場合に
は、ネジ軸48とボールナット50とのネジ溝の作用に
より、スライダ54がネジ軸48の回転に従いガイド部
材52aおよび52b上を摺動する。なお、この実施形
態においては、ネジ軸駆動サーボモータ64は、常に一
定の回転数により駆動されるように、後述するネジ軸駆
動サーボモータ制御部66に制御されている。この結
果、スライダ54は常にネジ軸48を一定の速度により
摺動する。
【0035】基台12の後方側部にはコントロールボッ
クス68が設けられている。コントロールボックス68
の内部には、図4に示すように、回転板20を回転させ
るサーボモータ18の回転を制御する回転板用モータ制
御部70と、直線移動モジュール30のネジ軸駆動サー
ボモータ64の動作を制御するネジ軸駆動サーボモータ
制御部66および体型測定装置10の運転の流れを制御
する動作用シーケンサ71が設けられている。なお、図
4は、コントロールボックス68内に設置された各機器
および基台12に設置された各機器の電気的なつながり
を示すブロック図である。
【0036】回転板用モータ制御部70とネジ軸駆動サ
ーボモータ制御部66とは、動作用シーケンサ71に電
気的に接続されており、測定作業の順序通りにサーボモ
ータ18および直線移動モジュール38が稼動されるよ
うに制御されている。また、動作用シーケンサ71に
は、測定開始スイッチ72が電気的に接続されており、
測定開始スイッチ72が押されることにより測定作業が
開始される。さらに、動作用シーケンサ71には、上述
した採寸用センサ制御部36の他に、基台12近傍に設
置された演算処理装置74が電気的に接続され、測定作
業中において採寸用センサ30等より得た検知結果が入
力されるように構成されている。この演算処理装置74
は、演算処理部74aと演算結果を表示するために形成
された表示部74bとで構成されるが、演算処理装置7
4において行われる演算処理については、測定工程の説
明と併せて後で詳述する。なお、コントロールボックス
68内には、動作用シーケンサ71等の他にDC電源装
置(図示せず)が設置されており、各機器に動作用電圧
を供給している。
【0037】次に、体型測定装置10によって体型を測
定する方法について説明する。図5に示すように、最
初、被測定者は、一対の足型状固定具20a,20aに
足を踏み入れた状態で、回転板20上に直立する。この
とき、被測定者は、身体正面を採寸用センサ30の投光
器32と受光器34を結んだ線に対して真正面方向に向
くように、すなわち、たとえば一方の肩のつけ根と他方
の肩のつけ根を結んだ線が、投光器32と受光器34を
結んだ線と略平行となるように位置しなければならな
い。なぜならば、身体の斜め方向より、身体の横径およ
び厚さを計測した場合には、測定結果に誤差が生じやす
いためである。また、このとき、被測定者の側面両部に
ついては、必ず投光器32および受光器34の間に位置
するようにしなければならない。なお、図5は、体型測
定装置の測定作業の一工程を示す側面図である。
【0038】その後、オペレーターが測定開始スイッチ
72を押すことにより、測定作業が開始される。まず、
直線移動モジュール38のネジ軸駆動サーボモータ64
が、一定の回転数により駆動されることにより、採寸用
センサ30が図5の矢印A方向へ一定の移動速度で移動
し、被測定者の側面側からの走査を行う。
【0039】このとき、採寸用センサ30の各光センサ
30aからは、一定時間間隔毎に、被測定者の身体部位
が存在するか否かを示すフィードバック信号が、採寸用
センサ制御部36を介して検知信号に変換され、動作用
シーケンサ71に入力される。なお、光センサ30aの
フィードバック信号は、遮蔽物がない場合には、“o
n”、そして、遮蔽物がある場合には、“off”で表
わされる検知信号が、採寸用センサ制御部36より入力
されるように設定されている。
【0040】動作用シーケンサ71内には、バッファが
内蔵されており、光センサ30aから入力された検知信
号は、たとえば図6に示すように、どの光センサの検知
信号で、いつ検知されたのものであるかを把握できるよ
うに、光センサ番号と検知時間とを有する形式でデータ
群d1に備蓄される。この実施形態においては、最下部
に位置する光センサ30aに光センサ番号“1”を与
え、順次一段あがる毎に、光センサ番号に整数1を加算
していくことにより各光センサ30aを表わしている。
なお、図6は、バッファ内に備蓄されたデータ群の備蓄
状態を示す概念図である。
【0041】直線移動モジュール38が矢印A方向への
移動を終え、被測定者の側面部に対する走査を終えた後
は、回転板20がサーボモータ18により角度が90度
回転され、図7に示すように、被測定者の正面とそれに
対応する背面を結んだ線が投光器32と受光器34を結
んだ線と平行となるように、被測定者の向きが変更され
る。
【0042】被測定者の向きが変更された後、被測定者
の側面側からの走査を行ったときとは、移動方向を逆に
して、採寸用センサ30が図7の矢印B方向へ一定の移
動速度で移動し、被測定者の正面側からの走査を行う。
このときについても、採寸用センサ30の各光センサ3
0aからは、一定時間間隔毎に、被測定者の身体部位が
存在するか否かを示すフィードバック信号が、採寸用セ
ンサ制御部36を介して検知信号に変換され動作用シー
ケンサ71に入力される。そして、バッファ内には、デ
ータ群d1と同様の形式により、データ群d2(図示せ
ず)が備蓄される。
【0043】直線移動モジュール38が矢印B方向への
移動を終え、被測定者の正面部に対する走査を終えた後
は、バッファ内に備蓄されたデータ群d1およびd2
は、演算処理装置74の演算処理部74aに送られ、演
算処理に用いられる。
【0044】演算処理部74aにおいて、データ群d1
およびd2は、直線移動モジュール38の移動速度と、
データ群d1およびd2内に備蓄されている検知時間に
関する値とをもとに、たとえば図8に示すように、各光
センサ30aの検知結果が水平位置のどの位置での検知
結果であるのかを示すために、水平位置に表わす値を有
する形式のデータ群d1′およびd2′(図8では図示
せず)に変換される。なお、図8は、変換されたデータ
群の備蓄状態を示す概念図である。これにより、データ
群d1およびd2は、水平位置を表わすデータ群とな
り、採寸用センサ30の検出幅分の高さと、直線移動モ
ジュール38の移動幅分の幅よりなる平面積内の被測定
者の身体の分布状況を把握することができる。すなわ
ち、データ群d1′は、被測定者の側面方向からの身体
の分布状況を表わしており、データ群d2′について
は、被測定者の正面方向からの身体の分布状況を表わし
ている。
【0045】なお、この実施形態においては、直線移動
モジュール38の移動速度と、データ群d1およびd2
内に備蓄されている検知時間に関する値をもとに、各光
センサ30aの検知結果が水平位置のどの位置での検知
結果であるのかを示すように求めたが、これに限らず、
直線移動モジュール38にエンコーダ等の位置に関する
値を取得できる機器を設け、一定距離間隔毎に各光セン
サ30aの検知結果をバッファに備蓄することにより、
直線移動モジュール38の移動幅分の幅よりなる平面積
内の被測定者の身体の分布状況を把握するように構成さ
れてもよい。
【0046】そして、演算処理部74aは、データ群d
2′について、各光センサ番号毎、すなわち、同一の光
センサ30a毎に入力された検知信号を走査して、検知
信号“on”,“off”の切替り位置および切替り回
数を取得する。
【0047】さらに、演算処理部74aは、上述した工
程より得られた切替り回数を用いて、被測定者の股下高
さを算出する。算出手順は、まず、演算処理部74aが
光センサ番号の低い値を有する検知結果より検索を行
い、被測定者の測定部位の遮断により生ずる光の受光範
囲と受光できなかった範囲との境界位置の数が4回から
2回に切り替わったとき、変化した最初の光センサ番号
を取得する。なお、この切り替わった境界位置の数が4
のときは、被測定者の股より下側部分が測定されている
ことを意味し、境界位置の数が2のときは、被測定者の
股より上側部分が測定されていることを意味している。
そして、演算処理部74aは、光センサ30aの配置間
隔と、先程の検索作業で光センサ番号を積算することに
より、被測定者の股下高さを算出する。たとえば、この
実施形態においては、光センサの配置間隔が20mmで
あるので、光センサ番号が39である場合には、股下高
さは780mmとなる。
【0048】その後、演算処理部74aは、前述の工程
において、股下高さに用いた光センサ番号より値の低い
光センサ番号の検出信号について、被測定者の下肢部分
に関する検知結果として設定し、最初に検出された検知
信号“on”,“off”の切替り位置と、次に検出さ
れた検知信号“on”,“off”の切替り位置との差
を一方の下肢の横径として用いる。その他、前述の工程
で得られた光センサ番号より高い値の光センサ番号を有
する検出信号については、最初に検出された検知信号
“on”,“off”の切替り位置と、最後に検出され
た検知信号“on”,“off”の切替り位置との差を
測定箇所の身体の横径として用いる。
【0049】続いて、演算処理部74aは、被測定者の
厚さについての値を取得するために、データ群d1′に
ついて、各光センサ番号毎、すなわち同一の光センサ3
0a毎に入力された検知信号を走査する。そして、検知
信号“on”,“off”の切替り位置および切替り回
数を取得し、最初に検出された検知信号“on”,“o
ff”の切替り位置と、次に検出された検知信号“o
n”,“off”の切替り位置との差を被測定者の厚さ
として用いる。
【0050】演算処理部74aの走査・演算処理により
得られた被測定者の横径および厚さの値は、被測定者の
測定部位における周囲長さを求めるために、それぞれ、
楕円の長軸および短軸として用いられる。これは、人体
の各部位の水平断面が略楕円形状とみなすことができる
ことから、近似的に被測定者の測定部位における周囲長
さを求める有効な手法である。
【0051】以下、被測定者の横径および厚さの値を用
いて、楕円の周囲長さを求め、結果、被測定者の測定部
位における周囲長さを演算処理部74aにより求める一
手法について説明する
【0052】まず、楕円の方程式である以下に示す数式
1より導かれた数式2に、長軸の半分の値aおよび短軸
の半分の値bとしての被測定者の横径および厚さの値を
半分にした値を適用する。
【0053】
【数1】
【0054】
【数2】
【0055】そして、演算処理部74aは、数式2の変
数xに、長軸の半分の値aを負にした値−aから長軸の
半分の値のaまでの範囲において、非常に小さい刻みに
より変数xを与えて値y求めることにより、xy座標上
に複数のポイントを定義し、楕円形状を求めていく。な
お、この実施形態において、刻みの値としては、a/1
0000を用いた。
【0056】そして、演算処理部74aは、xy座標上
に定義された隣り合ったポイント毎に絶対距離を算出
し、その値を積算することにより、楕円の周囲長さを算
出し、その結果、被測定者の測定部位における周囲長さ
を求めている。
【0057】また、被測定者の測定部位における断面積
を求める場合については、数式3により楕円の面積を求
めることにより容易に求めることができる。
【0058】
【数3】
【0059】そして、上述の体型測定方法により算出さ
れた被測定者の身体の計測部位の周囲長さおよび断面積
は、表示部74bで表示される。この場合、計測結果の
表示については、計測した身体の測定部位の全てについ
て表示するようにしてもよいし、あるいは、身体の任意
の高さにおける測定部位、たとえば大腿部についてのみ
その計測結果を表示するようにしてもよい。さらに、計
測結果は、表示部74bで表示するだけでなく、演算処
理装置74にプリンタ等の出力装置を設けて、たとえば
紙に印刷して表示するようにしてもよく、また、ハード
ディスク等の記憶装置を設けて、記憶し保存するように
してもよい。
【0060】なお、ここで説明した楕円の周囲長さを求
める手法は一例であり、これに限らず、たとえば、四角
形に内接する円を算出する方法において、被測定者の横
径および厚さの値を長方形等の四角形の長辺もしくは短
辺に適用することにより、楕円の周囲長さおよび面積を
求めてもよい。また、楕円の長軸および短軸の長さが等
しい場合には、測定部位の形状が円形となるので、適
宜、その円周および/または面積を求めればよい。さら
に、メジャーなどで実測した各部の寸法から平均的な誤
差を算出し、演算処理部74aにおいて、寸法の補正を
行ってもよい。
【0061】図9は、本発明にかかる体型測定装置の他
の例を示す斜視図であり、図10は、図9に示す体型測
定装置の側面図解図であり、図11は、図9,図10に
示す体型測定装置の電気的なつながりを示すブロック図
である。なお、図9〜図11の図中において、図1〜図
8の図中の参照符号と同じものは、その基本的な構造お
よび効果・作用が同様に構成されるので、その詳しい説
明は省略する。本実施例では、図1〜図8で説明した上
述の実施例と比べて、特に、被測定者の身体の横径を計
測する採寸用センサと身体の厚さを計測する採寸用セン
サとが併設されている点に特徴を有するものである。ま
た、このことに起因して、本実施例では、図1〜図8に
示す実施例のような、被測定者の姿勢を変更するための
回転板20が設けられていない。
【0062】すなわち、図9〜図11に示す実施例の体
型測定装置10は、基台76を含む。基台76の上に
は、立ち台78が固着される。立ち台78の中央には、
足型状固定具20a,20aが形成される。立ち台78
には、被測定者の身体の横径を計測するための第1の採
寸用センサ30が配設される。第1の採寸用センサ30
は、上述の実施例と同様に、立ち台78の幅方向の両側
に配置された採寸用センサ取付体28aおよび28bに
取り付けられる。したがって、第1の採寸用センサ30
は、立ち台78の長さ方向に往復移動可能に形成され
る。
【0063】また、基台76には、被測定者の身体の厚
さを計測するための第2の採寸用センサ30が配設され
る。この第2の採寸用センサ30は、立ち台78の長さ
方向の両側に配置された採寸用センサ取付体28aおよ
び28bに取り付けられる。したがって、この第2の採
寸用センサ30は、立ち台78の幅方向に往復移動可能
に形成される。この場合、第2の採寸用センサ30は、
基台76の裏面側に配置された直線移動モジュール38
上に固定される。直線移動モジュール38の下には、立
ち台76の幅方向に往復摺動可能な移動板40が形成さ
れ、この移動板40の長さ方向の一端側および他端側上
部に、それぞれ、採寸用センサ取付体28aおよび28
bが立設されている。
【0064】図9〜図11に示す実施例では、図1〜図
8の実施例と同様に、被測定者が、立ち台78上の足型
状固定具20a,20aに足を踏み入れた状態で直立さ
れる。そして、第1および第2の採寸用センサ30,3
0が同時に作動することによって、被測定者の身体の任
意の部位の横径および厚さが同時に計測される。そのた
め、本実施例では、特に、図1〜図8に示す実施例と比
べて、計測時間の短縮化が可能となる。しかも、被測定
者は、立ち台14上で姿勢の方向転換をする必要がない
ので、その分、測定誤差を少なくすることができる。な
お、図9〜図11に示す実施例において、第1の採寸用
センサ30を作動させた後、第2の採寸用センサ30を
作動させるようにして、被測定者の身体の所望する部位
の横径および厚さを計測することもできる。この場合、
第1および第2の採寸用センサ30,30を同時に作動
させるときよりも、計測時間は長くなるが、図1〜8に
示す実施例と比べて、計測誤差は少なくすることができ
る。
【0065】
【発明の効果】上述のように、本発明にかかる体型測定
方法およびその方法を用いた体型測定装置によれば、測
定した身体の横径と厚さとを測定することにより、容易
に被測定者の測定部位における周囲長さ、断面積および
立体形状を測定することができる。また、股下高さを計
測できるように構成したので、股より下側の部分(下肢
部分)についても正確な周囲長さ、断面積および立体形
状を測定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる体型測定装置を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明にかかる体型測定装置の一部を示す一部
を破断した側面図解図である。
【図3】本発明にかかる体型測定装置の要部を示す一部
を破断した斜方図解図である
【図4】本発明にかかる体型測定装置の電気的なつなが
りを示すブロック図である。
【図5】本発明にかかる体型測定装置の測定作業の一工
程を示す側面図である。
【図6】バッファ内に備蓄されたデータ群の備蓄状態を
示す概念図である。
【図7】本発明にかかる体型測定装置の測定作業の別の
一工程を示す側面図である。
【図8】変換されたデータ群の備蓄状態を示す概念図で
ある。
【図9】本発明にかかる体型測定装置の他の例を示す斜
視図である。
【図10】図9に示す体型測定装置の側面図解図であ
る。
【図11】図9,図10に示す体型測定装置の電気的な
つながりを示すブロック図である。
【符号の説明】
10 体型測定装置 12,76 基台 12a 骨材 14,78 立ち台 14a 桁材 14b 踏台 14c 円孔 16 アッパープレート 18 サーボモータ 18a モータ回転子 20 回転板 20a,20a 足型状固定具 22 近接スイッチ 26 保護板 28a,28b 採寸用センサ取付体 29a,29b 開口部 30 採寸用センサ 30a 光センサ 32 投光器 32a 投光部 34 受光器 34a 受光部 36 採寸用センサ制御部 38 直線移動モジュール 40 移動板 42 取付具 44 アンダープレート 46a,46b 支持部材 48 ネジ軸 50 ボールナット 52a,52b ガイド部材 54 スライダ 56 移動板取付片 56a,56b 突条部 58,60 ガイド部嵌合片 58a,60b ガイド部嵌合溝 62 継手 64 ネジ軸駆動サーボモータ 66 ネジ軸駆動サーボモータ制御部 68 コントロールボックス 70 回転板用モータ制御部 71 動作用シーケンサ 72 測定開始スイッチ 74 演算処理装置 74a 演算処理部 74b 表示部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 体型測定方法およびその方法を用いた
体型測定装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体型測定方法およ
びその方法を用いた体型測定装置に関し、特にたとえ
ば、人体に触れることなく体型を測定することができ
る、体型測定方法およびその方法を用いた体型測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人間の体の大きさに適したサ
イズの被服類を選択したり、作製したりするためには、
メジャー等を用いて手作業で身体各部の寸法を測定した
り、若しくは、CCDカメラを用いて3次元形状を測定
する測定機を用いて、身体の寸法を測定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手作業
で測定を行う場合には、測定作業を正確に遂行するには
熟練が必要であるため、測定作業に不慣れの者が作業を
行ったときには、作業効率が悪く、非常に多くの時間を
要した。また、測定結果も測定箇所が誤った位置におい
て行われる恐れがあり、誤った測定結果となる場合もあ
った。そして、測定作業を行うときには、測定者が被測
定者の身体に必然的に触れなければならなく、被測定者
に不快感を与える結果となっていた。
【0004】また、CCDカメラを用いた測定機により
測定する場合には、正確な測定結果を得られるのである
が、被測定者が全裸の状態もしくは肌着のみの状態でカ
メラに撮影される必要があるため、被測定者に大きな緊
張感および不快感を与える結果となっていた。また、測
定機にCCDカメラ等の高価な機材が使用されているた
め、測定機を導入するには、多くの出費を強いる結果と
なっていた。
【0005】よって、本発明の目的は、安価で且つ、被
測定者に緊張感および不快感を与えることなく、正確な
測定結果を得ることができる、体型測定方法およびその
方法を用いた体型測定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被測定者の身長方向における任意の高さにおいて被
測定者の横径を計測する工程と、同じ高さにおける被測
定者の身体の厚さを計測する工程と、身体横径を計測す
る工程により得られた横径および身体厚さを計測する工
程により得られた厚さをそれぞれ楕円の長軸および短軸
の値として身体の測定部位を楕円または円の形状に特定
することにより、被測定者の任意高さにおける周囲長さ
および/または断面積を算出する工程とを含み、計測の
高さは、被測定者の身長方向に一定の間隔をおいて多数
形成され、身体の横径および厚さを計測する工程は、局
所的に光を照射し照射された光を受光することにより、
被測定者の測定部位の有無を検知しつつ、光を照射し受
光する位置を測定方向に一定の速度で移動させると同時
に、移動方向における一定間隔毎の位置情報を取得する
工程と、先の工程により得られた被測定者の測定部位の
遮断により生ずる光の受光範囲と受光できなかった範囲
との境界位置を取得し、境界位置より水平距離を算出す
る工程とを含むことを特徴とする、体型測定方法であ
る。
【0007】請求項2に記載の発明は、位置情報は光を
照射し受光する位置を水平方向に移動させることによ
り、1mm毎の水平位置での位置情報が取得されること
を特徴とする、請求項1に記載の体型測定方法である。
【0008】請求項3に記載の発明は、被測定者の任意
高さにおける周囲長さおよび/または断面積を算出する
工程は、身体横径を計測する工程により得られた横径お
よび身体厚さを計測する工程により得られた厚さをそれ
ぞれ四角形の幅および高さの値として身体の測定部位を
四角形に定義して、四角形に内接する楕円または円の形
状を特定することを含む、請求項1または請求項2に記
載の体型測定方法である。
【0009】請求項4に記載の発明は、被測定者の測定
部位の遮断により生ずる光の受光範囲と受光できなかっ
た範囲との境界位置の数を取得する作業をそれぞれの計
測高さにおいて行う工程を含み、境界位置の数を測定部
位の高さの低い方から比較判定演算し、最初に境界位置
の数が4から2に変更した計測高さを求め股下高さを求
めるようにした、請求項1ないし請求項3のいずれかに
記載の体型測定方法である。
【0010】請求項5に記載の発明は、被測定者の身長
方向における任意の高さにおいて被測定者の横径を計測
する工程と、同じ高さにおける被測定者の身体の厚さを
計測する工程とは、同時に行われることを特徴とする、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の体型測定方
法である。
【0011】請求項6に記載の発明は、被測定者の身長
方向における任意の高さにおいて身体の横径を計測する
手段と、同じ高さにおける被測定者の測定部位の身体の
厚さを計測する手段と、身体の横径を計測する手段によ
り計測された身体の横径および身体の厚さを計測する手
段より計測された身体の厚さをそれぞれ楕円の短軸およ
び長軸の値として身体の測定部位の楕円形状を算出し、
任意の高さにおける周囲長さおよび/または断面積を算
出する処理装置とを含み、身体の横径を計測する手段お
よび身体の厚さを計測する手段は、被測定者の身長方向
に対して連続して計測されるように、被測定者の測定部
位に対して局所的に光を照射する投光部と受光部とを有
し、被測定者の身長方向に一定間隔毎に連続して形成さ
れる光センサおよび被測定者の測定部位の有無を検知し
つつ、光センサを水平方向に一定の速度で移動させる手
段と、光センサの移動方向における一定間隔毎の位置情
報を取得して、移動した光センサの移動距離を検出する
手段とを含み、光センサおよび光センサの移動距離を検
出する手段からの信号が演算処理装置に送られるように
接続されたことを特徴とする、体型測定装置である。
【0012】請求項7に記載の発明は、光センサは被測
定者の身長方向における任意の高さにおいて被測定者の
横径を計測する第1の光センサと、同じ高さにおける被
測定者の身体の厚さを計測する第2の光センサとを含
み、被測定者の身体の任意の部位の横径および厚さが併
行して計測されることを特徴とする、請求項6に記載の
体型測定装置である。
【0013】
【作用】請求項1〜請求項7にかかる発明によれば、同
一の高さにおける被測定者の横径および厚さを計測する
ことにより、計測を行った部位の周囲長さおよび断面積
を求めることができ、被測定者の測定部位における形状
を立体的に測定することができる。
【0014】 また、 被測定者の身体に直接触れることな
く、被測定者の測定部位における周囲長さ、断面積およ
び立体的形状を測定することができる。
【0015】請求項4にかかる 発明によれば、被測定者
の股下高さおよび下肢部分の周囲長さ、断面積および立
体的形状を測定することができる。
【0016】請求項5および請求項7にかかる発明によ
れば、被測定者の横径および厚さの計測が同時に行うこ
とが可能となり、計測が迅速となる。そのため、計測時
間が短縮化される。
【0017】 本発明の上述の目的、その他の目的、特徴
および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の
形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる体型測定
装置を示す斜視図であり、図2は、その一部を示す一部
を破断した側面図解図であり、図3は、その要部を示す
一部を破断した斜方図解図である。体型測定装置10
は、基台12を含む。基台12は、骨材12aより構成
され、その立体形状が略直方体に形成される。そして、
基台12の上部には、被測定者が立てるように形成され
た立ち台14が形成される。
【0019】 立ち台14は、基台12の上面を被覆する
ように形成されたアッパープレート16上部に形成され
る。立ち台14は、基台12の幅方向に間隔をおいて配
置された一対の桁材14a,14aの上端間に架設され
る。アッパープレート16に一旦上った被測定者は、踏
台14b上に立つことができる。立ち台14は、基台1
2の前部に偏位して、アッパープレート16から踏み板
14bの上に一段上に登るように形成される。
【0020】 アッパープレート16の上面で桁材14
a,14aの中間には、立ち台14の中央、すなわち、
踏台14bの中央に形成された円孔14c内に、そのモ
ータ回転子18aがわずかに突出するようにサーボモー
タ18が配置されている。モータ回転子18aには回転
板20が螺着されており、サーボモータ18を回転させ
ることにより、回転板20が回転するように構成されて
いる。そして、回転板20の表面上には、一対の足型状
固定具20a,20aが形成されている。この足型状固
定具20a,20aは、被測定者がその中に足をはめ込
むような形状で形成されており、被測定者は、この足型
状固定具20a,20aを用いることにより、回転板2
0上で直立する場合に、測定作業上適切な位置に配置さ
れるとともに、容易に身体位置がずれないようにされ
る。
【0021】 そして、踏台14b下方のモータ回転子1
8aの近傍には、近接スイッチ22が設けられている。
そして、モータ回転子18aの円周部分の一点には、金
属片(図示せず)が付着されて感知手段を形成してい
る。近接スイッチ22は、モータ回転子18aが回転す
ることで、金属片が近接スイッチ22に近づくことによ
り作動し、この信号は、後述する動作用シーケンサ71
に入力され、サーボモータ18を回転させるときに、基
準とする0点を設定する信号として用いられる。
【0022】 なお、基台12の側面部には、骨材12a
の外側面から基台12の内部に異物が混入するのを防止
するために、保護板26が螺着されている。基台12の
左右側端側には、採寸用センサ取付体28aおよび28
bが形成されている。採寸用センサ取付体28aおよび
28bは、真っ直ぐな棒状で、その長手方向すなわち、
被測定者の身長方向に沿った垂直方向において、基台1
2の上面に形成されたアッパープレート16の左右側縁
部に穿設された開口部29aおよび29bから、そのほ
ぼ全体が垂直状に立て設けられる。左右の採寸用センサ
取付体28aおよび28bの対向面側には、それぞれ、
採寸用センサ30の投光器32および受光器34が取付
けられている。
【0023】 採寸用センサ取付体28aおよび28bに
取り付けられた採寸用センサ30について説明すると、
採寸用センサ30は、垂直方向に複数個の投光部32a
が形成された投光器32と、投光器32と同様に、垂直
方向に複数個の受光部34aが形成された受光器34と
で構成される。投光器32と受光器34とは、それぞれ
採寸用センサ取付体28aおよび28bに対置して設け
られ、同一高さの投光部32aと受光部34aとの一対
で光センサ30aとして作動するように構成されてい
る。
【0024】 なお、この実施形態においては、最下位に
位置する投光部32aおよび受光部34aが、回転板2
0の表面の高さより20mm程高く位置するように形成
されている。そして、各投光部32aおよび受光部34
aは、20mm間隔毎に64個垂直に配置される。各投
光部32aおよび受光部34aは、採寸用センサ30の
垂直方向の検出長さがたとえば1260mmとなるよう
に配置され、被測定者の下半身部の体型について測定す
るように形成される。また、この実施形態においては上
述したような構成により形成したが、これに限らず、光
センサ30aは適宜な間隔、個数に変更されてもよい。
【0025】 光センサ30aは、投光部32aと受光部
34aとの光の授受により、投光部32aと受光部34
aとの間に被測定者の測定部位等の遮蔽物があるか否か
の検知を行い、各光センサ30aからのフィードバック
信号は、基台12の近傍場所に設置された採寸用センサ
制御部36を介して動作用シーケンサ71に送られる。
【0026】 採寸用センサ取付体28aおよび28b
は、基台12の長手方向に移動することができるよう
に、その下部は開口部29aおよび29bより下方に延
設され、基台12の長手方向に形成された直線移動モジ
ュール38に設けられた移動板40の左右端に、取付具
42をもって固定されている。
【0027】 直線移動モジュール38は、基台12の底
辺部を構成する骨材12aの短辺方向の骨材12aの中
央で、基台12の長手方向に延びるアンダープレート4
4に固定されている。直線移動モジュール38は、採寸
用センサ取付体28aおよび28bを被測定者の身長方
向と直交する水平方向に移動させる。採寸用センサ取付
体28aおよび28bの移動長さは、たとえば800m
mに設定されている。
【0028】 直線移動モジュール38は、その前端に設
けられた支持部材46aと、支持部材46aから適当な
間隔をおいてその後端近くに設けられた支持部材46b
とを含む。そして、支持部材46aと支持部材46bと
の間には、その外周面にネジが形成されたネジ軸48が
回転自在に支持されている。
【0029】 ネジ軸48には、ネジ軸48の回転に従い
ネジ軸48の長手方向に移動するボールナット50が螺
合されている。そして、ネジ軸48の左右近傍には、ネ
ジ軸48と平行に断面方形状のガイド部材52aおよび
52bが設けられている。すなわち、ガイド部材52a
および52bは、ネジ軸48から同一の距離をおいて支
持部材46aおよび46b間に架設されている。そし
て、ボールナット50には、ガイド部材52aおよび5
2b上を摺動可能に形成されたスライダ54が取り付け
られている。
【0030】 方形の移動板取付片56の中央にボールナ
ット50が固定されることにより、スライダ54は、ボ
ールナット50に固定される。スライダ54の下面に
は、ガイド部嵌合片58および60が固定されている。
ガイド部嵌合片58および60は、それぞれ、ガイド部
嵌合溝58aおよび60aを有し、ガイド部材52aお
よび52bと嵌合するものである。さらに、ガイド部嵌
合片58および60の上面には、それぞれ、スライダ5
4の移動方向に、突条部56aおよび56bが突設され
る。突条部56aおよび56bの上面には、それぞれ、
移動板40が螺着され固定される。すなわち、移動板4
0は、スライダ54の移動方向に対し直交するように、
スライダ54上に固定される。
【0031】 ネジ軸48は、直線移動モジュール38後
端の支持部材46bのネジ軸48側に回転自在に設けら
れた継手62に固定されている、そして、継手62に
は、支持部材46bの後方に設けられたネジ軸駆動サー
ボモータ64のモータ軸(図示せず)が連結されてい
る。ネジ軸駆動サーボモータ64を回転させた場合に
は、ネジ軸48とボールナット50とのネジ溝の作用に
より、スライダ54がネジ軸48の回転に従いガイド部
材52aおよび52b上を摺動する。なお、この実施形
態においては、ネジ軸駆動サーボモータ64は、常に一
定の回転数により駆動されるように、後述するネジ軸駆
動サーボモータ制御部66に制御されている。この結
果、スライダ54は常にネジ軸48を一定の速度により
摺動する。
【0032】 基台12の後方側部にはコントロールボッ
クス68が設けられている。コントロールボックス68
の内部には、図4に示すように、回転板20を回転させ
るサーボモータ18の回転を制御する回転板用モータ制
御部70と、直線移動モジュール30のネジ軸駆動サー
ボモータ64の動作を制御するネジ軸駆動サーボモータ
制御部66および体型測定装置10の運転の流れを制御
する動作用シーケンサ71が設けられている。なお、図
4は、コントロールボックス68内に設置された各機器
および基台12に設置された各機器の電気的なつながり
を示すブロック図である。
【0033】 回転板用モータ制御部70とネジ軸駆動サ
ーボモータ制御部66とは、動作用シーケンサ71に電
気的に接続されており、測定作業の順序通りにサーボモ
ータ18および直線移動モジュール38が稼動されるよ
うに制御されている。また、動作用シーケンサ71に
は、測定開始スイッチ72が電気的に接続されており、
測定開始スイッチ72が押されることにより測定作業が
開始される。さらに、動作用シーケンサ71には、上述
した採寸用センサ制御部36の他に、基台12近傍に設
置された演算処理装置74が電気的に接続され、測定作
業中において採寸用センサ30等より得た検知結果が入
力されるように構成されている。この演算処理装置74
は、演算処理部74aと演算結果を表示するために形成
された表示部74bとで構成されるが、演算処理装置7
4において行われる演算処理については、測定工程の説
明と併せて後で詳述する。なお、コントロールボックス
68内には、動作用シーケンサ71等の他にDC電源装
置(図示せず)が設置されており、各機器に動作用電圧
を供給している。
【0034】 次に、体型測定装置10によって体型を測
定する方法について説明する。図5に示すように、最
初、被測定者は、一対の足型状固定具20a,20aに
足を踏み入れた状態で、回転板20上に直立する。この
とき、被測定者は、身体正面を採寸用センサ30の投光
器32と受光器34を結んだ線に対して真正面方向に向
くように、すなわち、たとえば一方の肩のつけ根と他方
の肩のつけ根を結んだ線が、投光器32と受光器34を
結んだ線と略平行となるように位置しなければならな
い。なぜならば、身体の斜め方向より、身体の横径およ
び厚さを計測した場合には、測定結果に誤差が生じやす
いためである。また、このとき、被測定者の側面両部に
ついては、必ず投光器32および受光器34の間に位置
するようにしなければならない。なお、図5は、体型測
定装置の測定作業の一工程を示す側面図である。
【0035】 その後、オペレーターが測定開始スイッチ
72を押すことにより、測定作業が開始される。まず、
直線移動モジュール38のネジ軸駆動サーボモータ64
が、一定の回転数により駆動されることにより、採寸用
センサ30が図5の矢印A方向へ一定の移動速度で移動
し、被測定者の側面側からの走査を行う。
【0036】 このとき、採寸用センサ30の各光センサ
30aからは、一定時間間隔毎に、被測定者の身体部位
が存在するか否かを示すフィードバック信号が、採寸用
センサ制御部36を介して検知信号に変換され、動作用
シーケンサ71に入力される。なお、光センサ30aの
フィードバック信号は、遮蔽物がない場合には、“o
n”、そして、遮蔽物がある場合には、“off”で表
わされる検知信号が、採寸用センサ制御部36より入力
されるように設定されている。
【0037】 動作用シーケンサ71内には、バッファが
内蔵されており、光センサ30aから入力された検知信
号は、たとえば図6に示すように、どの光センサの検知
信号で、いつ検知されたのものであるかを把握できるよ
うに、光センサ番号と検知時間とを有する形式でデータ
群d1に備蓄される。この実施形態においては、最下部
に位置する光センサ30aに光センサ番号“1”を与
え、順次一段あがる毎に、光センサ番号に整数1を加算
していくことにより各光センサ30aを表わしている。
なお、図6は、バッファ内に備蓄されたデータ群の備蓄
状態を示す概念図である。
【0038】 直線移動モジュール38が矢印A方向への
移動を終え、被測定者の側面部に対する走査を終えた後
は、回転板20がサーボモータ18により角度が90度
回転され、図7に示すように、被測定者の正面とそれに
対応する背面を結んだ線が投光器32と受光器34を結
んだ線と平行となるように、被測定者の向きが変更され
る。
【0039】 被測定者の向きが変更された後、被測定者
の側面側からの走査を行ったときとは、移動方向を逆に
して、採寸用センサ30が図7の矢印B方向へ一定の移
動速度で移動し、被測定者の正面側からの走査を行う。
このときについても、採寸用センサ30の各光センサ3
0aからは、一定時間間隔毎に、被測定者の身体部位が
存在するか否かを示すフィードバック信号が、採寸用セ
ンサ制御部36を介して検知信号に変換され動作用シー
ケンサ71に入力される。そして、バッファ内には、デ
ータ群d1と同様の形式により、データ群d2(図示せ
ず)が備蓄される。
【0040】 直線移動モジュール38が矢印B方向への
移動を終え、被測定者の正面部に対する走査を終えた後
は、バッファ内に備蓄されたデータ群d1およびd2
は、演算処理装置74の演算処理部74aに送られ、演
算処理に用いられる。
【0041】 演算処理部74aにおいて、データ群d1
およびd2は、直線移動モジュール38の移動速度と、
データ群d1およびd2内に備蓄されている検知時間に
関する値とをもとに、たとえば図8に示すように、各光
センサ30aの検知結果が水平位置のどの位置での検知
結果であるのかを示すために、水平位置に表わす値を有
する形式のデータ群d1′およびd2′(図8では図示
せず)に変換される。なお、図8は、変換されたデータ
群の備蓄状態を示す概念図である。これにより、データ
群d1およびd2は、水平位置を表わすデータ群とな
り、採寸用センサ30の検出幅分の高さと、直線移動モ
ジュール38の移動幅分の幅よりなる平面積内の被測定
者の身体の分布状況を把握することができる。すなわ
ち、データ群d1′は、被測定者の側面方向からの身体
の分布状況を表わしており、データ群d2′について
は、被測定者の正面方向からの身体の分布状況を表わし
ている。
【0042】 なお、この実施形態においては、直線移動
モジュール38の移動速度と、データ群d1およびd2
内に備蓄されている検知時間に関する値をもとに、各光
センサ30aの検知結果が水平位置のどの位置での検知
結果であるのかを示すように求めたが、これに限らず、
直線移動モジュール38にエンコーダ等の位置に関する
値を取得できる機器を設け、一定距離間隔毎に各光セン
サ30aの検知結果をバッファに備蓄することにより、
直線移動モジュール38の移動幅分の幅よりなる平面積
内の被測定者の身体の分布状況を把握するように構成さ
れてもよい。
【0043】 そして、演算処理部74aは、データ群d
2′について、各光センサ番号毎、すなわち、同一の光
センサ30a毎に入力された検知信号を走査して、検知
信号“on”,“off”の切替り位置および切替り回
数を取得する。
【0044】 さらに、演算処理部74aは、上述した工
程より得られた切替り回数を用いて、被測定者の股下高
さを算出する。算出手順は、まず、演算処理部74aが
光センサ番号の低い値を有する検知結果より検索を行
い、被測定者の測定部位の遮断により生ずる光の受光範
囲と受光できなかった範囲との境界位置の数が4回から
2回に切り替わったとき、変化した最初の光センサ番号
を取得する。なお、この切り替わった境界位置の数が4
のときは、被測定者の股より下側部分が測定されている
ことを意味し、境界位置の数が2のときは、被測定者の
股より上側部分が測定されていることを意味している。
そして、演算処理部74aは、光センサ30aの配置間
隔と、先程の検索作業で光センサ番号を積算することに
より、被測定者の股下高さを算出する。たとえば、この
実施形態においては、光センサの配置間隔が20mmで
あるので、光センサ番号が39である場合には、股下高
さは780mmとなる。
【0045】 その後、演算処理部74aは、前述の工程
において、股下高さに用いた光センサ番号より値の低い
光センサ番号の検出信号について、被測定者の下肢部分
に関する検知結果として設定し、最初に検出された検知
信号“on”,“off”の切替り位置と、次に検出さ
れた検知信号“on”,“off”の切替り位置との差
を一方の下肢の横径として用いる。その他、前述の工程
で得られた光センサ番号より高い値の光センサ番号を有
する検出信号については、最初に検出された検知信号
“on”,“off”の切替り位置と、最後に検出され
た検知信号“on”,“off”の切替り位置との差を
測定箇所の身体の横径として用いる。
【0046】 続いて、演算処理部74aは、被測定者の
厚さについての値を取得するために、データ群d1′に
ついて、各光センサ番号毎、すなわち同一の光センサ3
0a毎に入力された検知信号を走査する。そして、検知
信号“on”,“off”の切替り位置および切替り回
数を取得し、最初に検出された検知信号“on”,“o
ff”の切替り位置と、次に検出された検知信号“o
n”,“off”の切替り位置との差を被測定者の厚さ
として用いる。
【0047】 演算処理部74aの走査・演算処理により
得られた被測定者の横径および厚さの値は、被測定者の
測定部位における周囲長さを求めるために、それぞれ、
楕円の長軸および短軸として用いられる。これは、人体
の各部位の水平断面が略楕円形状とみなすことができる
ことから、近似的に被測定者の測定部位における周囲長
さを求める有効な手法である。
【0048】 以下、被測定者の横径および厚さの値を用
いて、楕円の周囲長さを求め、結果、被測定者の測定部
位における周囲長さを演算処理部74aにより求める一
手法について説明する
【0049】 まず、楕円の方程式である以下に示す数式
1より導かれた数式2に、長軸の半分の値aおよび短軸
の半分の値bとしての被測定者の横径および厚さの値を
半分にした値を適用する。
【0050】
【数1】
【0051】
【数2】
【0052】そして、演算処理部74aは、数式2の変
数xに、長軸の半分の値aを負にした値−aから長軸の
半分の値のaまでの範囲において、非常に小さい刻みに
より変数xを与えて値y求めることにより、xy座標上
に複数のポイントを定義し、楕円形状を求めていく。な
お、この実施形態において、刻みの値としては、a/1
0000を用いた。
【0053】 そして、演算処理部74aは、xy座標上
に定義された隣り合ったポイント毎に絶対距離を算出
し、その値を積算することにより、楕円の周囲長さを算
出し、その結果、被測定者の測定部位における周囲長さ
を求めている。
【0054】 また、被測定者の測定部位における断面積
を求める場合については、数式3により楕円の面積を求
めることにより容易に求めることができる。
【0055】
【数3】
【0056】そして、上述の体型測定方法により算出さ
れた被測定者の身体の計測部位の周囲長さおよび断面積
は、表示部74bで表示される。この場合、計測結果の
表示については、計測した身体の測定部位の全てについ
て表示するようにしてもよいし、あるいは、身体の任意
の高さにおける測定部位、たとえば大腿部についてのみ
その計測結果を表示するようにしてもよい。さらに、計
測結果は、表示部74bで表示するだけでなく、演算処
理装置74にプリンタ等の出力装置を設けて、たとえば
紙に印刷して表示するようにしてもよく、また、ハード
ディスク等の記憶装置を設けて、記憶し保存するように
してもよい。
【0057】 なお、ここで説明した楕円の周囲長さを求
める手法は一例であり、これに限らず、たとえば、四角
形に内接する円を算出する方法において、被測定者の横
径および厚さの値を長方形等の四角形の長辺もしくは短
辺に適用することにより、楕円の周囲長さおよび面積を
求めてもよい。また、楕円の長軸および短軸の長さが等
しい場合には、測定部位の形状が円形となるので、適
宜、その円周および/または面積を求めればよい。さら
に、メジャーなどで実測した各部の寸法から平均的な誤
差を算出し、演算処理部74aにおいて、寸法の補正を
行ってもよい。
【0058】 図9は、本発明にかかる体型測定装置の他
の例を示す斜視図であり、図10は、図9に示す体型測
定装置の側面図解図であり、図11は、図9,図10に
示す体型測定装置の電気的なつながりを示すブロック図
である。なお、図9〜図11の図中において、図1〜図
8の図中の参照符号と同じものは、その基本的な構造お
よび効果・作用が同様に構成されるので、その詳しい説
明は省略する。本実施例では、図1〜図8で説明した上
述の実施例と比べて、特に、被測定者の身体の横径を計
測する採寸用センサと身体の厚さを計測する採寸用セン
サとが併設されている点に特徴を有するものである。ま
た、このことに起因して、本実施例では、図1〜図8に
示す実施例のような、被測定者の姿勢を変更するための
回転板20が設けられていない。
【0059】 すなわち、図9〜図11に示す実施例の体
型測定装置10は、基台76を含む。基台76の上に
は、立ち台78が固着される。立ち台78の中央には、
足型状固定具20a,20aが形成される。立ち台78
には、被測定者の身体の横径を計測するための第1の採
寸用センサ30が配設される。第1の採寸用センサ30
は、上述の実施例と同様に、立ち台78の幅方向の両側
に配置された採寸用センサ取付体28aおよび28bに
取り付けられる。したがって、第1の採寸用センサ30
は、立ち台78の長さ方向に往復移動可能に形成され
る。
【0060】 また、基台76には、被測定者の身体の厚
さを計測するための第2の採寸用センサ30が配設され
る。この第2の採寸用センサ30は、立ち台78の長さ
方向の両側に配置された採寸用センサ取付体28aおよ
び28bに取り付けられる。したがって、この第2の採
寸用センサ30は、立ち台78の幅方向に往復移動可能
に形成される。この場合、第2の採寸用センサ30は、
基台76の裏面側に配置された直線移動モジュール38
上に固定される。直線移動モジュール38の下には、立
ち台76の幅方向に往復摺動可能な移動板40が形成さ
れ、この移動板40の長さ方向の一端側および他端側上
部に、それぞれ、採寸用センサ取付体28aおよび28
bが立設されている。
【0061】 図9〜図11に示す実施例では、図1〜図
8の実施例と同様に、被測定者が、立ち台78上の足型
状固定具20a,20aに足を踏み入れた状態で直立さ
れる。そして、第1および第2の採寸用センサ30,3
0が同時に作動することによって、被測定者の身体の任
意の部位の横径および厚さが同時に計測される。そのた
め、本実施例では、特に、図1〜図8に示す実施例と比
べて、計測時間の短縮化が可能となる。しかも、被測定
者は、立ち台14上で姿勢の方向転換をする必要がない
ので、その分、測定誤差を少なくすることができる。な
お、図9〜図11に示す実施例において、第1の採寸用
センサ30を作動させた後、第2の採寸用センサ30を
作動させるようにして、被測定者の身体の所望する部位
の横径および厚さを計測することもできる。この場合、
第1および第2の採寸用センサ30,30を同時に作動
させるときよりも、計測時間は長くなるが、図1〜8に
示す実施例と比べて、計測誤差は少なくすることができ
る。
【0062】
【発明の効果】上述のように、本発明にかかる体型測定
方法およびその方法を用いた体型測定装置によれば、測
定した身体の横径と厚さとを測定することにより、容易
に被測定者の測定部位における周囲長さ、断面積および
立体形状を測定することができる。また、股下高さを計
測できるように構成したので、股より下側の部分(下肢
部分)についても正確な周囲長さ、断面積および立体形
状を測定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる体型測定装置を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明にかかる体型測定装置の一部を示す一部
を破断した側面図解図である。
【図3】本発明にかかる体型測定装置の要部を示す一部
を破断した斜方図解図である
【図4】本発明にかかる体型測定装置の電気的なつなが
りを示すブロック図である。
【図5】本発明にかかる体型測定装置の測定作業の一工
程を示す側面図である。
【図6】バッファ内に備蓄されたデータ群の備蓄状態を
示す概念図である。
【図7】本発明にかかる体型測定装置の測定作業の別の
一工程を示す側面図である。
【図8】変換されたデータ群の備蓄状態を示す概念図で
ある。
【図9】本発明にかかる体型測定装置の他の例を示す斜
視図である。
【図10】図9に示す体型測定装置の側面図解図であ
る。
【図11】図9,図10に示す体型測定装置の電気的な
つながりを示すブロック図である。
【符号の説明】 10 体型測定装置 12,76 基台 12a 骨材 14,78 立ち台 14a 桁材 14b 踏台 14c 円孔 16 アッパープレート 18 サーボモータ 18a モータ回転子 20 回転板 20a,20a 足型状固定具 22 近接スイッチ 26 保護板 28a,28b 採寸用センサ取付体 29a,29b 開口部 30 採寸用センサ 30a 光センサ 32 投光器 32a 投光部 34 受光器 34a 受光部 36 採寸用センサ制御部 38 直線移動モジュール 40 移動板 42 取付具 44 アンダープレート 46a,46b 支持部材 48 ネジ軸 50 ボールナット 52a,52b ガイド部材 54 スライダ 56 移動板取付片 56a,56b 突条部 58,60 ガイド部嵌合片 58a,60b ガイド部嵌合溝 62 継手 64 ネジ軸駆動サーボモータ 66 ネジ軸駆動サーボモータ制御部 68 コントロールボックス 70 回転板用モータ制御部 71 動作用シーケンサ 72 測定開始スイッチ 74 演算処理装置 74a 演算処理部 74b 表示部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定者の身長方向における任意の高さ
    において、被測定者の横径を計測する工程と、 前記同じ高さにおける被測定者の身体の厚さを計測する
    工程と、 前記身体横径を計測する工程により得られた横径、およ
    び、前記身体厚さを計測する工程により得られた厚さ
    を、それぞれ、楕円の長軸および短軸の値として、前記
    身体の測定部位を楕円または円の形状に特定することに
    より、被測定者の任意高さにおける周囲長さおよび/ま
    たは断面積を算出する工程とを含む、体型測定方法。
  2. 【請求項2】 被測定者の身長方向における任意の高さ
    において被測定者の横径を計測する工程と、 前記同じ高さにおける被測定者の身体の厚さを計測する
    工程と、 前記身体横径を計測する工程により得られた横径、およ
    び、前記身体厚さを計測する工程により得られた厚さ
    を、それぞれ、四角形の幅および高さの値として、前記
    身体の測定部位を四角形に定義して、前記四角形に内接
    する楕円または円の形状を特定することにより、被測定
    者の任意高さにおける周囲長さおよび/または断面積を
    算出する工程とを含む、体型測定方法。
  3. 【請求項3】 前記計測の高さは、被測定者の身長方向
    に一定の間隔をおいて複数存在することを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載の体型測定方法。
  4. 【請求項4】 前記身体の横径および厚さを計測する工
    程は、 局所的に光を照射し前記照射された光を受光することに
    より、被測定者の測定部位の有無を検知しつつ、前記光
    を照射し受光する位置を位置情報を取得しながら測定方
    向に移動させる工程と、 前記工程により得られた被測定者の測定部位の遮断によ
    り生ずる前記光の受光範囲と受光できなかった範囲との
    境界位置を取得し、前記境界位置より水平距離を算出す
    る工程とを含むことを特徴とする、請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載の体型測定方法。
  5. 【請求項5】 被測定者の測定部位の遮断により生ずる
    前記光の受光範囲と受光できなかった範囲との境界位置
    の数を取得する作業をそれぞれの計測高さにおいて行う
    工程を含み、 前記境界位置の数を前記測定部位の高さの低い方から比
    較判定演算し、最初に境界位置の数が4から2に変更し
    た計測高さを求め股下高さを求めるようにした、請求項
    4に記載の体型測定方法。
  6. 【請求項6】 前記被測定者の身長方向における任意の
    高さにおいて被測定者の横径を計測する工程と、前記同
    じ高さにおける被測定者の身体の厚さを計測する工程と
    は、同時に行われることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の体型測定方法。
  7. 【請求項7】 被測定者の身長方向における任意の高さ
    において身体の横径を計測する手段と、 前記同じ高さにおける被測定者の測定部位の身体の厚さ
    を計測する手段と、 前記身体の横径を計測する手段により計測された前記身
    体の横径、および、前記身体の厚さを計測する手段より
    計測された前記身体の厚さを、それぞれ、楕円の短軸お
    よび長軸の値として、前記身体の測定部位の楕円形状を
    算出し、任意の高さにおける周囲長さおよび/または断
    面積を算出する処理装置とを含む、体型測定装置。
  8. 【請求項8】 前記身体の横径を計測する手段および前
    記身体の厚さを計測する手段は、 被測定者の測定部位に対して局所的に光を照射する投光
    部および受光部を含む光センサ、および、 被測定者の測定部位の身体の横径に沿って移動した前記
    光センサの移動距離を検出する手段を含み、 前記光センサおよび前記光センサの移動距離を検出する
    手段からの信号が演算処理装置に送られるように接続さ
    れたことを特徴とする、請求項7に記載の体型測定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記身体の横径を計測する手段および前
    記身体の厚さを計測する手段は、被測定者の身長方向に
    対して連続して計測されるように、身長方向に光センサ
    が連続して形成されたことを特徴とする、請求項8に記
    載の体型測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101118372B1 (ko) * 2009-12-30 2012-06-12 강원대학교산학협력단 가상 마커 방식을 이용한 비만/체형을 평가하는 시스템 및 방법
KR101368174B1 (ko) * 2012-07-26 2014-03-03 한국 한의학 연구원 체형측정 장치 및 방법
JP2025146471A (ja) * 2024-03-22 2025-10-03 株式会社アリストル 腹囲推定装置及び腹囲推定プログラム

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