JPH1176765A - 多孔質膜 - Google Patents

多孔質膜

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JPH1176765A
JPH1176765A JP23857897A JP23857897A JPH1176765A JP H1176765 A JPH1176765 A JP H1176765A JP 23857897 A JP23857897 A JP 23857897A JP 23857897 A JP23857897 A JP 23857897A JP H1176765 A JPH1176765 A JP H1176765A
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porous
membrane
porous membrane
substrate
membrane filter
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JP23857897A
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Yoshikazu Nakagawa
美和 中川
Motohiro Oka
素裕 岡
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の基材で多種類の検体液を同時に供与で
き、ハイブリダイゼーションや免疫検定用の基材として
有用な多孔質膜を提供する。 【解決手段】 メンブレンフィルターに不透過部分を設
けることにより区画された多孔質領域を形成した多孔質
膜。上記多孔質膜を用いたサザン、ノーザン、またはウ
エスタンブロッティングハイブリダイゼーション用基
材、免疫検査用基材、バイオセンサ用検体保持部分、細
胞培養プレートの細胞保持部分、細胞培養用基板または
イムノクロマトエッセイ用基板。熱圧着、超音波による
溶融、溶剤による溶解またはフィラー等を含むコーティ
ング液をスクリーン印刷、ロールコート、ノンインパク
トプリンティングにより接触させることによりメンブレ
ンフィルターの特定部分の孔を閉塞させる等の方法によ
りしてメンブレンフィルターに不透過部分を形成する上
記多孔質膜の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濾過・吸着等の機
能を利用した用途に有用な緻密化により区画化されたメ
ンブレンフィルター多孔質膜に関する。
【0002】
【従来の技術】孔径の均一な孔を多数有する高分子メン
ブレンフィルターは液体の分別濾過、生体関連物質の分
離、吸着固定、クロマト基材として広く用いられ、医
療、食品産業、一般工業、半導体産業等に貢献してい
る。メンブレンフィルターの用途は多数あるが、主な使
用方法としては以下のものである。濾過用途に使用され
る場合は、メンブレンフィルターを治具で固定し、メン
ブレンの片面に液体を供与し静水圧、加圧、真空吸引等
により膜面に対し物理的力を加え、強制的に液体がメン
ブレンフィルターを通過するようにせしめるとメンブレ
ンフィルターの有する孔より大きい物質と小さい物質と
に分離される。あるいは、サザンブロッティング、ノー
ザンブロッティング、ウエスタンブロッティング、ドッ
トブロッティングのように核酸、蛋白質等をメンブレン
に転写・吸着・固定させてRI、蛍光等で標識した物質
との相互作用の有無を検索するハイブリダイゼーション
検定に使用される。同様の手法で蛋白質の一種である抗
体をメンブレンに固定させ免疫検定に使用される。ま
た、電解質液で満たしたメンブレンフィルターの一端に
サンプル溶液を供与し、メンブレンの両端に電圧を印加
し、基材との相互作用により物質を分離するクロマトグ
ラフィーの基材としても使用される。最近ではメンブレ
ンフィルターのクロマト基材とブロッティング基材の両
方の性質を生かした、イムノクロマト法を用いて、尿や
血液等を直接供与するだけで体液中に含まれる物質の有
無を検定する体外検査薬が開発されており、妊娠検査、
便潜血、薬物検査等の用途に使用されている。
【0003】しかしながら、濾過用、ハイブリダイゼー
ション用、イムノクロマト用基材として使用する際に
は、基本的には基材1枚に対して、供与するサンプル液
は一種類しか適用されないため、多サンプル対応に不適
である。ハイブリダイゼーション用基材の場合、固定す
る側のサンプルは任意のサンプル数が適用可能である
が、供与する検体液はやはり一種類しか選択できない。
また、免疫検定を含むドットブロッティングの場合、検
体液をディスペンサー、ピペット等で滴下後乾燥、熱処
理により吸着固定するが、メンブレンの性質上、滴下し
たパターンが滲む、あるいは一定量の検体液を供与して
もパターンの大きさ面積が一定しない等の問題が生じ、
ハイブリダイゼーション、免疫検定の際の定量測定の信
頼性が乏しいという問題が生じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、単一の基材
で多種類の検体液を同時に供与でき、ハイブリダイゼー
ションや免疫検定用の基材として有用な多孔質膜を提供
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、メンブレンフ
ィルターに不透過部分を設けることにより区画された多
孔質領域を形成した多孔質膜に関する。また本発明は、
上記多孔質膜を用いたサザン、ノーザン、またはウエス
タンブロッティングハイブリダイゼーション用基材、免
疫検査用基材、バイオセンサ用検体保持部分、細胞培養
プレートの細胞保持部分、細胞培養用基板またはイムノ
クロマトアッセイ用基板に関する。また本発明は、メン
ブレンフィルターの孔を、メンブレンフィルターを構成
する高分子樹脂の融点以上の温度で熱圧着することによ
り、緻密化すべき部分に治具を接触させた状態で超音波
を印加してメンブレンフィルターの治具に接触した部分
を加熱することにより、メンブレンフィルターを構成す
る高分子樹脂を溶解することのできる溶剤をディスペン
サー、スクリーン印刷、ロールコーティングまたはイン
クジェット等によりメンブレンフィルターの特定領域に
接触させることにより、または樹脂またはフィラー等の
固形物を含むコーティング液を含浸させることによりメ
ンブレンフィルターの特定部分の孔を閉塞させることに
よりメンブレンフィルターに不透過部分を形成する上記
多孔質膜の製造方法に関する。
【0006】本発明は、多孔質膜に検体液不透過部分を
形成することによって、多孔質膜を区画された複数の多
孔質領域を有する多孔質膜としたものであり、これをハ
イブリダイゼーション、免疫検定またはクロマトアッセ
イとして使用する場合、検体液同士が、連続した多孔質
膜を通じて混合しないようにできるという特徴がある。
またハイブリダイゼーション検定に使用した場合は、吸
着固定される供与蛋白質の領域を明確に限定することに
より吸着固定パターンの滲み、面積ムラを防ぎ、定量検
定の信頼性を高めることができる。本発明の多孔質膜の
もうひとつの特徴は区画された複数の多孔質領域を利用
することにより、同時に多種類の試料または検体につい
て処理または検定を行うことができるため、高効率且つ
高精度が得られることである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用する多孔質膜は、一
般的にメンブレンフィルターと呼ばれる高分子フィルタ
ーであり、同等の孔径を有する孔が連続的に連なった形
状を有している。多孔質膜を構成する高分子材料は特に
限定されないが、例えばニトロセルロース、再生セルロ
ース、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ナイ
ロン、ポリカーボネート、セルロースアセテートを例示
することができる。これらの多孔質膜は特に限定される
ものではなく、市販のメンブレンフィルターを製造する
ために用いられている方法のいずれによって製造された
ものでもよい。本発明で使用できる多孔質膜の好適な孔
径は平均孔径として0.002〜40μm、特に好適な
平均孔径は0.1〜10μmである。平均孔径に加えて
本発明で使用するメンブレンフィルターは均一な孔径を
有するものが好ましい。またメンブレンフィルターでは
ないが、セルロース濾紙、ガラスフィルター等の濾過材
を、固形成分の塗布により非吸水性領域を形成して吸水
性部分を区画して用いることもできる。
【0008】区画された各多孔質領域は、その利用方法
に応じて任意にその形状および寸法を決定することがで
きる。その形状は、例えば円形、正方形、長方形等が一
般的である。各区画の大きさは全く制限されないが、例
えば円形の場合は直径1〜50mmのもの、正方形や長
方形では一辺が1〜50mmのものが代表的である。ま
た区画された多孔質領域を区画する不透過部分の幅は、
メンブレンフィルターの使用方法によって異なる。
【0009】多孔質膜に不透過部分を形成する方法は代
表的なものとして次の2つのものが挙げられる。ひとつ
は、加熱または有機溶剤により樹脂部分を溶融または溶
解して多孔質膜の孔の一部を緻密化して不透過部分を形
成する方法である。加熱は高分子樹脂の融点以上の温度
で加熱することにより樹脂の流動性が向上し、更に加圧
することにより孔がつぶれて消滅する。加熱方法として
は所望のパターンの形状をした金型で加熱・加圧する方
法、所望のパターンの形状をした治具を用いて超音波を
かけて加熱溶融する方法がある。加熱温度は高分子樹脂
の融点以上の温度であれば基本的に何度でもよいが、融
点より10〜30℃高い温度領域で1〜3秒程度加熱す
るのが好ましい。加圧は加熱の効果を補助するために行
われる。加圧圧力の範囲は特に限定されないが、高すぎ
る圧力で加圧すると場合にとっては、樹脂成分を破壊す
る可能性があるため、2〜10kgf/cm2で加圧す
るのが好ましい。メンブレンの不透過処理と同時に他の
基材の貼り合わせを行う場合は加圧は必須である。この
場合も加圧条件は2〜10kgf/cm2が適切であ
る。例えば、PVDFメンブレン(商品名「デュラポア
HV」;日本ミリポア社製)の場合は230〜250
℃、2〜6kgf/cm2、1〜6秒、またナイロンメ
ンブレンの場合は280〜300℃、2〜6kgf/c
2、1〜3秒の熱圧着により不透過処理を行うのが好
ましい。
【0010】メンブレンフィルターの所望部分を、溶剤
を用いて不透過処理する場合には、スクリーン印刷のよ
うな厚膜印刷、ディスペンサー、インクジェットのよう
なノンインパクトプリンディング、グラビア印刷のよう
なロールコーティングによるパターニングが考えられる
が、有機溶剤単独でパターニング可能な点で、ディスペ
ンサーおよびインクジェット、塗布量の点ではディスペ
ンサーが好ましい。グラビア印刷、ロールコーティング
を行う場合は、インク成分は有機溶剤単独でも構わない
が、粘度調整、揮発時間の調整を考えると、高分子成分
や粘度調整剤を添加するとパターニング適性が向上す
る。粘度調整剤としては、メンブレンへのインキ成分の
浸透を阻害しない点でエアロジル(日本エアロジル社
製)のようなシリカ系の粘度調整剤が好ましい。溶剤は
メンブレンを溶解する物質であれば特に限定されない。
アルコール類、エステル類、アルデヒド類、ケトン類、
エーテル類、アミン類のような有機溶剤、硫酸、硝酸、
塩酸のような酸類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、アンモニウムのようなアルカリ類があるが、溶剤塗
布後の乾燥、後処理等の点で有機溶剤を用いるのが好ま
しい。
【0011】多孔質膜の孔を緻密化するもうひとつの方
法は、固形物で所要部の孔を閉塞する方法である。この
方法では、固形物には孔径よりも粒径の小さい微粒子が
用いられる。微粒子の大きさとしては0.001〜2.0
μmの範囲の粒径が適応可能であるが、インキ組成物に
した場合の流動性、メンブレンへの浸透性等を検討した
場合、粒径が小さいほうが好ましい。好適な粒径は0.
01〜0.2μmである。また微粒子の成分としては、
シリカ、マイカ、炭酸カルシウム、アルミナ、酸化チタ
ン等が使用できる。これらの微粒子は有機溶剤、バイン
ダーと混合し、インキ組成物を形成する。有機溶剤、バ
インダー等の組成は印刷適性を阻害しない限り特に限定
されない。
【0012】また樹脂成分単独、例えば紫外線硬化樹
脂、熱硬化樹脂、電子線硬化樹脂のような微粒子を含ま
ないインキ成分を多孔質膜にパターニングした後、紫外
線照射、電子線照射、加熱処理等により樹脂成分を硬化
させ、不透過部分を形成する方法がある。微粒子含有イ
ンキ組成物、硬化型インキ組成物の両者ともパターニン
グ方法としてはスクリーン印刷、ロールコーティング、
ディスペンサー塗布等が可能である。
【0013】このようにして形成された不透過部分を含
む多孔質膜は、濾過用、ハイブリダイゼーション用、バ
イオセンサ用、クロマト用、細胞培養用の基板として利
用できる。濾過用、バイオセンサ用、クロマト用、細胞
培養用基板では多サンプル適用用途に適用可能である。
使用に際し、不透過部分により区画された領域が個々の
サンプルの適用領域を形成する。
【0014】以下に、基板として用いられる個々の用途
例を説明する。濾過用基板として使用する場合は、図1
に示すようにメンブレンフィルター1において、複数の
濾液ホルダー(培養を行う場合はウェルとしても利用で
きる)用の穴9を有する成形体3の穴9以外の部分に相
当して不透過領域2を形成する。不透過部分を形成しな
い場合は、フィルタ部分は孔を通じて連通しているた
め、フィルタ内で異なるサンプル溶液同士が混合する可
能性があるが、不透過部分の形成により溶液間の混合や
汚染が防止できる。
【0015】ハイブリダイゼーション用、バイオセンサ
用およびクロマト用基板として使用される場合を図5〜
図9を用いて以下に説明する。いずれの図においても
1′は透過部分、2は不透過部分である。フィルタと同
様、異なるサンプル間のコンタミネーションが防止でき
るため、多サンプルの同時計測が可能である。図5はハ
イブリダイゼーション用としての本発明の不透過部分を
形成したパターニングメンブレンである。図5(b)は
ハイブリダイゼーション用基板25にブロッティング液
を付与してハイブリダイゼーションシートを形成する従
来の方法を示す。ドットブロットハイブリダイゼーショ
ンにおいては、図に示すように通常検体溶液をディスペ
ンサ、ピペットによりメンブレンに染みこませて固定化
するため、一定量の検体液であっても、パターン26の
大きさが異なる、にじみが生じる等の問題があり、パタ
ーン26が不均一になり、ELISA検出、蛍光検出の
ような光学読取りにおいては、定量的な信頼性に劣ると
いう問題が生じている。図5(a)はこのような不都合
を解消することのできる本発明のハイブリダイゼーショ
ン用シートである。図5(a)において2はこれまで説
明したように熱処理、コーティング等の方法で形成され
たメンブレンフィルターの不透過部分である。この処理
により形状および面積の定まった透過部分1′がブロッ
ティング領域1′として明確に規定されている。透過部
分1′に加えられたブロッティング溶液はその一定の面
積に固定することができる。
【0016】またバイオセンサのリガンド固定部分に関
しても、同様にセンシング部位が明確に規定される。図
6〜図8は本発明の多孔質膜を用いた血糖値測定用基板
を説明している。また図9は不透過部分を形成して複数
のクロマトグラフィゾーンを区画したイムノクロマト用
基板としての本発明の多孔質膜の利用の例を示す。
【0017】濾過、ハイブリダイゼーション、クロマト
グラフィー、バイオセンサーに固定する物質、溶液、サ
ンプル溶液に関しては不透過部分を破壊する物質でない
かぎり特に限定されない。固定物質としては核酸、蛋白
質、糖類等が考えられる。検出手段としては電気化学的
検出、蛍光、反射光、放射能、磁気検出等が使用可能で
ある。
【0018】メンブレンフィルターはしばしば細胞培養
用基板に用いられる。例えば、細胞分泌成分の機能、細
胞-細胞間の生理機能を解明する場合にメンブレンフィ
ルターを介して、検体液、細胞を接触させる方法があ
る。このような解析はしばしば細胞のスクリーニングに
使用され多サンプル解析が必要とされる場合が多い。
【0019】
【実施例】以下の実施例により本発明をより詳細具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって限定される
ものでない。実施例 1:濾過用基板としての利用 濾過用基板上で異なる株の大腸菌を培養した後、大腸菌
を溶菌し、その複数種のDNAを濾過する例、およびこ
こでは更に、この複数種のDNAをメンブレンフィルタ
ー上に固定し、大腸菌DNAのハイブリダイゼーション
用メンブレンフィルターを作成する例を説明する。PV
DFメンブレンフィルター(孔径0.4μm;ミリポア
社製)を真鍮製の金型を用いて、240℃、4kgf/
cm2で3秒間加熱し、多孔質部分1′を直径3mmの
円形として間隔1mmで残して不透過部分2を形成し
た。別に直径3mmの円形の抜き加工を1mm間隔で施
した厚さ10mmのポリプロピレン製板状成型体3を、
上記PVDFメンブレンフィルター1上に、同じ形状に
円形打ち抜きをしたシリコーン系両面粘着シート4を介
して貼り合わせ、更にPVDFメンブレンフィルター1
の下面に、上記と同じ円形打ち抜きをしたシリコーン系
両面粘着シート5を介してDNA吸着能を有するメンブ
レンフィルター6としてのプラスチャージナイロンメン
ブレン(商品名「Hybond−N+」;アマシャム
製)を貼り合わせて濾過装置を作製した。濾過装置の底
部には更にアクリル系粘着剤8を塗布した防水材7とし
て無延伸ポリプロピレンフィルムを気泡が生じないよう
に貼り合わせた(図1(a))。
【0020】貼り合わせにより形成された底部がフィル
ター材料であるそれぞれの濾過用ホルダー兼ウェル(図
1(b)の9)にそれぞれ異なる株の大腸菌を含むLB
培地をそれぞれ60μl加えた。図2に示すように天面
をアクリル系粘着剤付きPETフィルムのカバーシート
10でシールし、37℃で一昼夜培養した(図3
(a))。培養後、各ウェルにグアニジン、界面活性
剤、プロテアーゼK、RNAアーゼを含むバッファーを
加えてpHを7.3に調整し、大腸菌を溶菌させた(図
3(b))のち、底部のポリプロピレンフィルムを剥離
した。ポリプロピレンフィルムの代わりに吸水性シート
を底部に取り付けて、大腸菌残渣14の除去と大腸菌の
染色体DNA15のメンブレンフィルターへの吸着固定
を兼ねて濾過を行い(図3(c))、このような簡単な
操作によって大腸菌染色体DNAのハイブリダイゼーシ
ョン用メンブレンを作製した(図3(d)および図
4)。
【0021】実施例 2:バイオセンサー用基板として
の例 50mm×50mmの再生セルロースメンブレン(シュ
ライヒャー・アンド・シェル社製)1に真鍮製の加熱治
具を用いて350℃で3秒間加熱を施して、多孔質部分
1′を直径10mmの円形として間隔1mmで残して不
透過部分2を形成した。このメンブレン上にスクリーン
印刷によって金ペーストインキを用いて電極16および
配線部分17を形成した(図6)。次にフェロセン修飾
したグルコースオキシダーゼを含むインキをグラビア印
刷によって上記電極の一方の上に塗布し、グルコース測
定用酵素電極18を作製した。この構成を図7に示す。
これを、プラスチックシート製支持体19に貼り合わ
せ、断裁を行い、簡単な方法で血糖値測定用基板(図
8)を作製した。
【0022】ランセットを用いて指の出血部分に上記で
作製した血糖値測定用基板を接触させることにより、メ
ンブレンフィルターの毛細管現象により安定に検体液が
基板に供給された。検体液の量はメンブレンフィルター
の一定面積の吸収容量により規定されているため、検体
量を常に一定とすることができ測定の再現性得られた。
【0023】実施例 3:イムノクロマト用基板として
の例 図9を用いて説明する。ニトロセルロースメンブレン
(ミリポア社製)1に、セリコールメジウム(帝国イン
キ社製)にシクロヘキサノンを10%V/Vで加えたも
のをスクリーン印刷し、多数のクロマトゾーンが区画さ
れるように不透過部分2を形成した。抗ヒトミオグロビ
ン抗体と抗ヒトトロポニンT抗体、抗ヒトクレアチンキ
ナーゼ抗体、抗ヒトミオシン軽鎖抗体をメンブレンの多
孔質部分のそれぞれの検出領域21に固定し、プラスチ
ックシート製の支持体20に貼り合わせた。区画された
それぞれのクロマトゾーンの上流部23に金コロイド標
識抗ミオグロビン抗体、金コロイド標識抗ヒトトロポニ
ンT抗体、金コロイド標識抗ヒトクレアチンキナーゼ抗
体、金コロイド標識抗ヒトミオシン軽鎖抗体をそれぞれ
含浸したポリエステル不織布23を設置して心筋障害検
査用テストストリップを簡便に作製した。検体供与部分
24の吸水体(例えば合成繊維製不織布)に検体を滴下
して、同一検体で4項目の心筋障害マーカーの有無を同
時に測定した。
【0024】
【発明の効果】メンブレンフィルターに不透過部分を設
けることによって区画された複数の多孔質領域を有する
本発明の多孔質膜は、単一の素材で多種類の検出液を同
時に供与でき、ハイブリダイゼーションや免疫検定用の
素材として広い応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多孔質膜を使用した濾過用基材。
(a)構成断面図、(b)外観図。
【図2】 本発明の多孔質膜を使用した濾過用基材によ
る大腸菌培養状況を示す模式図。
【図3】 本発明の多孔質膜を使用した濾過用基材によ
る大腸菌培養とそれに続く大腸菌DNAのメンブレンフ
ィルターへの固定の工程を説明するウェル一個当たりの
模式図。(a)大腸菌の培養工程、(b)大腸菌の溶菌
工程、(c)吸水性シートによる脱水による大腸菌の分
離除去とDNAのメンブレンフィルターへの固定の工
程、(d)大腸菌の固定されたメンブレンフィルターの
剥離工程。
【図4】 図3の工程により得られたDNAハイブリダ
イゼーション用メンブレン。
【図5】 本発明の多孔質膜を用いたドットハイブリダ
イゼーション用基板の例。(a)不透過部分を設けた本
発明のハイブリダイゼーション用メンブレン、(b)従
来のハイブリダイゼーション基板を用いたブロッティン
グの状況を説明する模式図。
【図6】 本発明の多孔質膜上に形成された血糖値測定
用基板用電極および配線。
【図7】 電極上に更にフェロセン修飾グルコースオキ
シダーゼを含むインキを印刷した血糖値測定用基板中間
体。(a)平面図、(b)断面図。
【図8】 血糖値測定用バイオセンサー基板。
【図9】 心筋障害検査用イムノクロマト基板。
【符号の説明】
1:メンブレンフィルター、 1′:不透過処理メンブレンフィルターの透過部、 2:メンブレンフィルターの不透過処理部、 3:濾過ホルダー(兼ウェル)用の穴を有する成形体、 4、5:シリコーン系粘着シート、 6:DNA吸着用メンブレンフィルター、 7:防水シート、 8:粘着剤、 9:濾過用ホルダー(兼ウェル)部分、 10:カバーシート、 11:大腸菌を含むLB培地、 12:大腸菌、 13:大腸菌中のDNA、 13′:大腸菌から放出分離されたDNA、 14:大腸菌残渣、 15:DNAハイブリダイゼーション用メンブレン、 16:金ペーストインキを印刷した電極部、 17:金ペーストインキを印刷した配線部、 18:フェロセン修飾グルコースオキシダーゼを形成し
た電極部、 19、20:支持体、 21:抗体を塗布した検出領域、 22:吸水体、 23:金コロイド標識した抗体の含浸領域、 24:検体供与領域。 25:ハイブリダイゼーション用基板 26:従来のハイブリダイゼーション用基板上に固定さ
れたブロッティング液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 71/50 B01D 71/50 71/56 71/56 G01N 33/543 525 G01N 33/543 525C

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メンブレンフィルターに不透過部分を設
    けることにより区画された多孔質領域を形成した多孔質
    膜。
  2. 【請求項2】 区画された各多孔質領域が直径1〜50
    mmの円形である請求項1記載の多孔質膜。
  3. 【請求項3】 区画された各多孔質領域が一辺1〜50
    mmの長方形または正方形である請求項1記載の多孔質
    膜。
  4. 【請求項4】 多孔質膜がニトロセルロース、再生セル
    ロース、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ナ
    イロン、ポリカーボネート、セルロースアセテートから
    なる群から選ばれる1種または2種以上の積層膜である
    請求項1〜3のいずれかに記載の多孔質膜。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質
    膜を用いたサザン、ノーザン、またはウエスタンブロッ
    ティングハイブリダイゼーション用基材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質
    膜を用いた免疫検査用基材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質
    膜を用いたバイオセンサ用検体保持部分。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質
    膜を用いた細胞培養プレートの細胞保持部分。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質
    膜を用いた細胞培養用基板。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4のいずれかに記載の多孔
    質膜を用いたイムノクロマトアッセイ用基板。
  11. 【請求項11】 メンブレンフィルターを構成する高分
    子樹脂の融点以上の温度で熱圧着し、メンブレンフィル
    ターの孔を溶融・閉塞して不透過部分を形成する請求項
    1〜3のいずれかに記載の多孔質膜の製造方法。
  12. 【請求項12】 メンブレンフィルターの緻密化すべき
    部分に治具を接触させた状態で超音波を印加してメンブ
    レンフィルターの治具に接触した部分を加熱することに
    より該部のメンブレンフィルターを溶融し、該部の孔を
    閉塞して不透過部分を形成する請求項1〜3のいずれか
    に記載の多孔質膜の製造方法。
  13. 【請求項13】 メンブレンフィルターを構成する高分
    子樹脂を溶解することのできる溶剤をディスペンサー、
    スクリーン印刷、ロールコーティングまたはインクジェ
    ット等によりメンブレンフィルターの特定領域に接触さ
    せることにより、メンブレンフィルターの孔を溶着・閉
    塞して不透過部分を形成する請求項1記載の多孔質膜の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 樹脂またはフィラー等の固形物を含む
    コーティング液を含浸させることによりメンブレンフィ
    ルターの特定部分の孔を閉塞させてメンブレンフィルタ
    ーに不透過部分を形成する請求項1記載の多孔質膜の製
    造方法。
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