JPH1178055A - 液体噴射記録ヘッドのメンテナンス方法 - Google Patents
液体噴射記録ヘッドのメンテナンス方法Info
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Abstract
射記録ヘッドのメンテナンス方法を提供する。 【解決手段】 液体噴射記録ヘッド21をメンテナンス
ステーションに移動し、その位置で、全ノズルからの液
体の噴射をnドット行なう噴射期間とmドット分の非噴
射期間を1つの周期とし、この周期パターンを繰り返し
行なう。これによって液体流路における液体の振動が発
生する。この周期を、液体噴射記録ヘッドの流体圧力振
動の共振周波数に応じて設定する。設定された周期で駆
動パルス列を駆動素子に間欠的に印加することによって
液体流動の共振状態を作り出し、強制的に共通液室内に
気泡を導入する。これによって、液体噴射時の共通液室
内の圧力変動を緩和させ、リフィルの遅延を抑制するこ
とにより、安定した高速な連続噴射を可能とする。
Description
ルスを印加することによりノズルから液滴を噴射させる
オンデマンド型の液体噴射記録装置に関するものであ
り、特に、非印字期間において行なわれる液体噴射記録
ヘッドのメンテナンス方法に関するものである。
ものに、液体流路に配されたヒータに通電し、液体を気
化させ、その圧力により液体をノズルから噴射させるサ
ーマル型の液体噴射記録装置が知られている。図10
は、液体噴射記録ヘッドの一例の断面図である。図中、
1はヒータ基板、2は厚膜樹脂層、3はチャネル基板、
4は共通液室、5は共通スリット、6は個別流路、7は
ノズル、8はヒータである。ヒータ基板1には多数のヒ
ータ8が形成されるとともに、ヒータ8に駆動パルスを
印加するための図示しない電極や等が形成されている。
また、駆動回路などが形成される場合もある。さらにそ
れらの上に厚膜樹脂層2が形成される。厚膜樹脂層2
は、共通スリット5およびヒータ8上の部分が除去され
ている。共通スリット5は、複数の個別流路6に対応し
て形成される。
応した多数の個別流路6と、1ないし数個の共通液室4
が形成されている。この共通液室4は貫通孔として形成
されている。例えばチャネル基板3はシリコンなどで形
成することができ、その場合には個別流路6や共通液室
4は異方性エッチングによって形成することができる。
層2を挟んで接合される。このとき、各ヒータ8と個別
流路6が位置合わせされる。また、個別流路6の先端が
ノズル7となる。さらに、共通液室4と個別流路6の間
は、共通スリット5によって連通するように構成され
る。液体は、チャネル基板3の接合面とは反対側の共通
液室4の開口から流入し、共通液室4から共通スリット
5を介して個別流路6へと供給される。
体噴射時の液体のメニスカスの変化の説明図である。図
中、11は気泡、12は液滴である。記録を行なってい
ない静止した状態では、図11(A)に示すように、個
別流路6へ供給された液体によってノズル7に液体のメ
ニスカスが形成されている。
11(B)に示すように、ヒータ8上の液体中に気泡1
1が発生し、個別流路6内へと成長する。この気泡11
の成長時の圧力は、ノズル7および共通液室4の方向に
伝わる。そして図11(C)に示すように、ノズル7側
に向かう圧力によって個別流路6内の液体がノズル7か
ら押し出される。
ネルギーが供給されなくなると、気泡11は急速に収縮
を始める。図11(D)に示すように、ノズル7から押
し出された液体はちぎれて液滴12として飛翔し、被記
録媒体に付着して記録が行なわれる。また、ノズル7側
に残った液体は気泡11の収縮とともに個別流路6内へ
と引き込まれる。さらに、共通液室4側も気泡11の収
縮によって液体が引き込まれ、ヒータ8上へと液体が再
供給される。
後退した液体のメニスカスは、図11(E)に示すよう
に毛管力によってノズル7の方向へ復帰する。そして、
図11(A)に示す状態に戻る。この過程で、液滴12
を噴射後、液体が再供給されてもとの状態に戻ることを
リフィルと呼ぶ。
には、図11に示すように液滴の噴射後、速やかにリフ
ィルが行なわれなければならない。すなわち、液滴12
の噴射後、速やかに、個別流路6内に液体が満たされ、
ノズル7では液体のメニスカスが噴射前の状態に復帰し
なければならない。
は、近年、高解像度化および多個別流路化が進んでい
る。図11には1本の個別流路についてのみ示している
が、実際には多数の個別流路が同時に駆動され、液滴を
噴射する場合もある。このような場合に液体流路に発生
する圧力は非常に大きなものとなる。しかしリフィル
は、このような圧力に対抗して行なわれなければならな
い。そのため、ノズル7でのメニスカスの復帰により長
い時間が必要となっている。
フィルが不完全な場合の液体噴射時の液体のメニスカス
の変化の説明図である。図中、13は気泡である。リフ
ィルが不完全な状態で次の駆動が始まると、液体の噴射
量が減少したり、あるいは不吐出など印字上の欠陥とな
る。例えば図12(A)に示すように液体のメニスカス
が後退したまま、次の噴射駆動を開始すると、発生した
気泡11とノズル7の間に存在する液体の量が少ない。
そのまま図12(B)に示すように液滴12として噴射
されても、被記録媒体に付着する液体の量が少なく、濃
度低下などを引き起こす。また、図12(B)に示すよ
うに気泡11がノズル7において大気と連通し、ついに
は図12(C)に示すように共通液室4内まで大気と連
通して、図12(D)に示すように気泡13が共通液室
4内に侵入してしまうことになる。
体のメニスカスが安定するのを待ってから印字を行なえ
ばよい。しかし上述のようにリフィルに時間がかかるた
め、印字記録速度を高めることができないという問題が
ある。
に発生する圧力によって生じる共通液室4の方向への液
体の運動による慣性に依存する。すなわち、連続的な印
字が行なわれ、ノズル方向への液体の流れがすでに形成
されている場合には、比較的高速にリフィルが行なわれ
る。しかし、液体が静止している状態から印字を開始し
た直後では、もっともリフィルの遅延が顕著に現われ
る。このため、間欠的な印字パターンでは特に液体のメ
ニスカスが不安定となり、印字に白すじや白抜けなどの
欠陥を起こしやすい。
て、例えば液体を噴射する際に発生する圧力を緩和する
ことで、共通液室4の方向への液体の運動を緩和し、リ
フィルを安定化させる方法が提案されている。例えば特
開平6−344558号公報には、共通液室内に空気室
を設け、そこに保持した空気により液体噴射時に発生す
る圧力を緩和し、リフィルの遅れを制御する方法が提案
されている。しかし、このような空気室内の空気は、や
がて液体と置換し、目的の効果を永続的に発揮すること
はできない。
報に記載されているように、液室の内部に発泡性可撓性
材料を設けることによって、同様に液体噴射時に発生す
る圧力を緩和し、リフィルの遅れを抑制する方法が知ら
れている。しかし、ここで用いられている発泡性シリコ
ーンゴムは撥水性であり、液体噴射記録装置の製造過程
で加熱した際に撥水性の低分子ガスが揮発し、液体流路
を撥水化する恐れがある。液体流路内の撥水部分には気
泡が付着しやすく、長期間の印字に伴い、これらの付着
した気泡は流路を閉塞し、吐出不良を発生させるため、
新たな印字不良を誘発させる恐れがある。
液体噴射記録ヘッドに空気室等の新たな構造を設ける必
要があるため、製造上の複雑さが増し、かつヘッド容積
が増大し、小型化の妨げとなるという問題があった。
情に鑑みてなされたもので、多数の個別流路が配置され
た高解像度の液体噴射記録ヘッドにおいても、安定した
高速な連続噴射を可能とした液体噴射記録ヘッドのメン
テナンス方法を提供することを目的とするものである。
気泡量が経時的に減少することによりリフィル時間も変
動してしまうことに着目したもので、非印字期間に行な
われるメンテナンス動作において、液体噴射記録ヘッド
の流体圧力振動の共振周波数に応じて設定した繰り返し
の周期で駆動パルス列を駆動素子に間欠的に印加するこ
とによって液体流動の共振状態を作り出し、強制的に共
通液室内に気泡を導入する。これによって経時的に減少
した共通液室内の気泡量を回復させ、液体噴射時の共通
液室内の圧力変動を緩和させ、リフィルの遅延を抑制す
ることにより、安定した高速な連続噴射を可能とするこ
とができる。
ッドのメンテナンス方法の第1の実施の形態の説明図、
図2は、同じく駆動パルスの一例を示すタイミングチャ
ートである。図中、21は液体噴射記録ヘッドである。
以下の説明では、使用する液体噴射記録ヘッドとして例
えば図10に示したものを一例として用いることとし、
図10に示した符号を用いて説明を行なう。もちろん、
他の構造の液体噴射記録ヘッドでも同様にメンテナンス
を行なうことができる。
はキャリッジの端部付近に配置されたメンテナンスステ
ーションにおいて行なわれる。メンテナンスステーショ
ンには、着脱自在に制御されたノズル7の配列面を覆う
キャップが設けられている。メンテナンスの一つとし
て、そのキャップをノズル7の配列面に装着し、液体噴
射記録ヘッドの全てのノズル7から液体を噴射させる動
作を連続的に行なう。この動作をダミージェットと呼ぶ
ことにする。このダミージェットは、通常のメンテナン
スでは、個別流路6内あるいは共通液室4内の液体の固
形物やゴミ、気泡を除去することを目的として行なわれ
る。
共通液室内への気泡の引き込みに利用し、リフィルを安
定化させる。上述のように液体を噴射すると、その後に
生じるリフィルによって液体流路中に流れが生じる。個
別流路6では上述のようにヒータ8の駆動に従って液体
が出入りすることになるが、液体の噴射を連続して行な
った場合、液体流路全体としてみると、共通液室4へと
液体は流れる。液体の噴射を停止すると、液体流路中の
流れも当然止まるが、このとき、液体の慣性力と制止力
などとのバランス、流路抵抗などによって振動する。こ
の振動は、液体噴射記録ヘッドの流体圧力振動の固有周
波数に従ったものである。
7からの液体の噴射を、nドットの噴射期間とmドット
の非噴射期間を一対として、これを繰り返し噴射する。
図1では、縦方向がノズル7の配列方向を示し、横方向
が時間を示している。左側からnドットは全てのノズル
7から液滴を噴射させ、次のmドットは全てのノズル7
について液滴を噴射させない。このような動作を繰り返
し行なう。
ている。図2において時間aが駆動パルスの周期であ
り、時間bがnドットの噴射期間、時間cがmドットの
非噴射期間、時間dがn+mドットの周期を示してい
る。駆動パルスの周期aおよび駆動パルスの高さは、通
常の記録時と同様であり、液体噴射記録ヘッドの駆動回
路には何等変更を加えていない。駆動回路に対しては、
図1に示すように縞状のパターン、すなわち、全てのノ
ズル7から液体を噴射する画像データをn回、その後全
てのノズル7において液体を噴射しない画像データをm
回与える。液体を噴射する画像データが与えられると、
図2の時間bに示すように駆動素子に駆動パルスが印加
され、液体が噴射して液体流路にノズル方向への流れが
生じる。また、液体を噴射しない画像データが洗えられ
ると、図2の時間cに示すように駆動素子には駆動パル
スが印加されず、液体は噴射しない。この場合には液体
流路におけるノズル方向の流れは制止される。このよう
なn回の駆動による噴射期間bとm回分の駆動しない非
噴射期間cによって、全体として周期が時間dのパター
ンで駆動することができる。
噴射記録ヘッドの流体圧力振動と共振する共振周波数と
する。これによって、液体流路中の液体の振動を増大さ
せ留ことができる。液体流路中の液体の振動は、各個別
流路6内の液体のメニスカスの移動を大きくする。そし
て、ついには非噴射期間に大気が共通液室4に侵入する
までになる。このようにして共通液室4内に気泡を引き
込む。このような大気の引き込みは、通常の印字時には
印字不良となるが、メンテナンス動作としては何等支障
はない。
た気泡は、共通液室4内に滞留する。特に、図10に示
した断面図における右下隅に滞留する。この部分は、通
常の記録時には液体の流れがほとんど発生せず、死水域
と呼ばれる部分である。通常の記録時には、この共通液
室4内の気泡が液体噴射時に発生する圧力を緩和し、リ
フィルの遅れを解消して、安定した印字を高速に行なう
ことができるようになる。
て共通液室内に気泡を引き込むための条件について説明
する。気泡の引き込みを左右する条件は、液体噴射時の
圧力変動による液体の慣性に左右される。液体噴射記録
ヘッドにおける噴射時の圧力による液体の運動を、一次
元の自由振動に置き換えると次のように表わすことがで
きる。 M・d2 x/dt2 +c・dx/dt+kx=f(t) ・・・式1 ここで、xは液体の変位量、f(t)は噴射に伴う圧力
変動、Mは液体の慣性係数、cは液体噴射記録ヘッドの
流路抵抗、kは液体噴射記録ヘッドの流路の弾性係数
(メニスカスや共通液室内の気泡)を表わす。
数および振動の減衰率は次の式で求められる。 共振周波数 fRes =(√(k/M))/(2π) ・・・式2 共振の減衰率 ζRes =c/(2√(Mk)) ・・・式3
動周波数をFとすると、間欠的な噴射を行なう場合の実
質的な記録周波数は噴射期間をn,非噴射期間をmとし
た場合、F/(n+m)となる。この記録周波数が式2
に示した液体噴射記録ヘッドの共振周波数に近い場合
に、液体メニスカスの変動が激しくなり、通常の記録時
には図12に示すような噴射不良が起きやすくなる。以
上から気泡の引き込み条件としてのn+mの値は次の式
から決定されることとなる。
法の第1の実施の形態における具体的な実験結果の説明
図、図4は、画像欠陥の判定基準の説明図である。上述
の式4から(n+m)の値が求められるが、具体的にn
とmの配分は実験により求める。具体例として、実際の
液体噴射記録ヘッドを用い、駆動周波数7.28kHz
で駆動する場合に、式4から得られた(n+m)の値が
16であったとする。このとき、nとmの組み合わせに
よってメンテナンスの効果がどの程度あったかを調べ
る。メンテナンスの効果は、図4に示すような画質欠陥
の判定基準(グレード)に従い、メンテナンスの前後で
どの程度グレードが向上したかを調べる。
のみを示している。nを変化させる(すなわちmも変化
させる)と、n=9のときにグレード差が最大、すなわ
ちメンテナンスによるグレードが大きく向上し、良好な
画質の改善が図られたことがわかる。実験では、nとm
の配分は、n≧mの場合に共振が強く、気泡の引き込み
が加速されることがわかった。しかし、図3(A)に示
すように、あまりnを大きくしても強い共振が得られな
くなるので、最適なnとmを設定することが望ましい。
分の噴射期間とmドット分の非噴射期間からなる周期
(図2中の周期d)を1ないし数回行なっただけでは大
きな液体の振動は得られない。共通液室内へ気泡を引き
込むだけの液体の振動を得るには、このような周期を多
数回繰り返し行ない、液体の振動を大きくする必要があ
る。このときの繰り返し回数Nについて実験を行なう
と、図3(B)に示すような結果が得られた。すなわ
ち、N≦100ではあまりグレードの変化が見られなか
ったが、N=150になると、格段にグレードが向上し
た。このことから、nドット分の噴射期間とmドット分
の非噴射期間とを1サイクルとして150サイクル程度
ダミージェットを行なうことによって、気泡を共通液室
内に引き込むことができた。この例では150サイクル
程度であったが、この繰り返し回数も液体噴射記録ヘッ
ドに依存するため、適当な繰り返し回数を実験などによ
って求めておくとよい。
泡が導入されるに従い、kは小さくなり、共振周波数は
低く変動していき減衰率も大きくなる。そのため、共振
条件が満たされなくなり、共通液室内の圧力変動も抑制
され、結果として自然に気泡導入が停止することで、気
泡量の自律的な制御が可能となっている。このように繰
り返し回数Nを大きくしても、この自立的な制御によっ
て共通液室内へは所定量の気泡が取り込まれるが、ダミ
ージェットによって噴射される液体量も多くなるので、
最適な繰り返し回数に設定することが望ましい。
流路構造と液体物性により決まる定数である。kはそれ
以外に共通液室内の気泡量により変動する値であり、気
泡量に応じて共振周波数も変動する。このため、間欠的
なダミージェットを行なう際の共通液室内の気泡量によ
り、共振周波数は変動する可能性があるため、n,mの
値はただ1種類だけでなく、複数の異なる値によって間
欠的なダミージェットを行なうことにより、気泡引き込
みをより確実に行なうことができる。
ンテナンス方法の第2の実施の形態の説明図である。全
てのノズル7によりダミージェットを行なう際には、一
端のノズル7から他端のノズル7に向かって微小なタイ
ミングをずらしながら液体の噴射が行なわれる。このと
き、共通液室4内に発生する圧力は、各個別流路で発生
する圧力の和となる。そのため、先に液体を噴射すると
きよりも、後に液体を噴射するときの方が共通液室内に
発生する圧力は大きくなる。このような理由から、最後
に噴射されるノズル7で圧力変動はもっとも大きくな
り、気泡の引き込み効果も高い。
所定量の気泡が導入されると、それ以上の気泡が導入さ
れないため、最後に噴射されるノズル側に十分な気泡が
導入されるとそれ以上の気泡は導入されず、最初に噴射
する個別流路側では依然気泡量が不足している場合があ
る。このため、この第2の実施の形態では、ダミージェ
ット中に噴射方向を逆転させることにより、気泡の導入
量を安定化させる例を示している。
(B)に矢印で示す順序とし、上述の第1の実施の形態
と同様にして図5(B)に示すようなパターンで間欠的
なダミージェットを行なう。これによって、図5(A)
の状態から気泡13が共通液室に引き込まれて図5
(C)に示す状態となる。このとき、上述のように駆動
順序が最後の側に気泡が引き込まれやすいので、図5
(C)に示すように共通液室の一端におもに気泡が導入
される。この状態で所定量の気泡が導入される。
動順序を逆順として間欠的なダミージェットを行なう。
この場合、駆動開始側には十分な気泡が導入されている
が、駆動終端側では気泡が十分に導入されていない。そ
のため、この間欠的なダミージェットによって駆動終端
側では更なる気泡の引き込みが行なわれ、図5(E)に
示すように共通液室のもう一端にも気泡が引き込まれ
る。このようにして共通液室の両端部に気泡を引き込む
ことができ、ノズル位置によるばらつきを抑えて安定化
させることができる。
5(C),(E)の下部に示すようにノズルから遠い隅
部は死水域であり気泡が滞留しやすい。そのため、導入
された気泡は安定して共通液室内に存在し、共通液室に
かかる圧力を緩和してリフィルの遅延を抑制し、高速な
印字を可能とすることができる。
ンテナンス方法の第2の実施の形態における具体的な実
験結果の説明図である。図5に示すような順方向および
逆方向の駆動順序による間欠的なダミージェットを繰り
返して行なった場合の画質への影響を調べた。図5に示
すような順方向および逆方向の駆動を1回の動作とし、
この動作を3,5,7回繰り返した。この時の図4に示
す画質欠陥のグレードの差、すなわち画質の改善度合い
を図6に示している。この実験では、7回繰り返した場
合に画質が大きく改善された。このように、順方向の駆
動および逆方向の駆動を繰り返し行なうことによって、
安定した気泡の取り込みを行なうことができる。なお、
繰り返し回数は用いる液体噴射記録ヘッドによって異な
るので、例えば実験的に求めておくことが望ましい。
において、間欠的なパターンによるダミージェットで気
泡を導入させる際に、気泡の引き込みを容易にするため
には、液体噴射記録ヘッドの構造として、両端あるいは
片側に設けられている記録に用いないダミーノズルの開
口面積を拡大したり、あるいはダミーノズルに対応する
個別流路の流路抵抗を減少させる構造とすることが効果
的である。
ンテナンス方法を含むメンテナンス動作の一例を示すフ
ローチャートである。例えばユーザからメンテナンス動
作が指定されたり、あるいは液体噴射記録装置内で所定
の条件が検出された場合、例えば図6に示すようなメン
テナンス動作が開始する。メンテナンス動作は、液体噴
射記録ヘッドを例えばメンテナンスステーションに移動
させ、そこで行なう。
温度を設定温度に昇温させる。これによって液体の粘性
などをメンテナンスしやすい状態とする。S32におい
て、メンテナンスステーションに備えられているキャッ
プを液体噴射記録ヘッドに装着して外気と遮断し、吸引
装置によってノズル側から液体を強制的に吸引する。こ
れによってノズルの詰まりを発生させているゴミやほこ
り、気泡などを外部に放出させる。この時点で共通液室
内の気泡はほとんど排出されてしまう。S33におい
て、ノズルから排出されてキャップ内に溜まっている液
体を吸引する。そしてS34においてキャップをはず
す。
の液体噴射記録ヘッドのメンテナンス方法を用いて、間
欠的なパターンによるダミージェットを行なう。これに
よって上述のように所定量の気泡が共通液室内に引き込
まれる。その後、S36において、ダミージェットによ
ってキャップに排出された液体を吸引する。
液体をワイパーによって拭き取り、S38において連続
的なダミージェットを少し行なってワイピングでノズル
内に入り込んだ不要な液体などを排出する。このような
メンテナンス動作を行なった後、S39において液体噴
射記録ヘッドのノズル面にキャップを装着してノズル面
を外気と遮断し、ノズルの乾燥を防止する。
ンテナンス方法を含むメンテナンス動作の一例を行なっ
た場合の共通液室内の気泡量の変化の一例を示すグラ
フ、図9は、共通液室への気泡の取り込みを行なわない
場合の共通液室内の気泡量の変化の一例を示すグラフで
ある。液体噴射記録装置を使用して記録動作を行なった
り、あるいは放置しているだけでも、共通液室内の気泡
は増加していく。例えば液体充填時あるいは液体の目詰
まり等が発生すると、メンテナンス動作を行なう。例え
ば図7に示したようなメンテナンス動作を行なう場合、
S32における吸引動作によって共通液室内の気泡が排
出される。このため、この液体の吸引動作により共通液
室内の気泡量は最も少なくなる。
ような共通液室への気泡の引き込みを行なわずにメンテ
ナンス動作を終了して記録動作を開始すると、図9に示
すように記録や放置によって共通液室内の気泡量は増加
するものの、吸引動作直後では共通液室内に必要量の気
泡が存在しない。そのため、リフィルの遅延による噴射
不良が発生しやすい。
するためには、図7に示したように吸引動作後に本発明
による間欠的なダミージェットを行なうことが効果的で
ある。これにより図8に示すように吸引動作直後の気泡
量の少ない状態の時に共通液室内に気泡を引き込み、記
録開始時には必要量の気泡が共通液室内に存在する状態
にしている。これによって、メンテナンス動作直後でも
リフィルの遅延などは発生せず、常に安定した噴射を行
なうことができる。
通液室内の気泡がほとんど除去され、吸引動作後に共通
液室内に気泡がほとんど残留しない場合がある。このよ
うな状態では共通液室内の圧力を緩和するものがないた
め、間欠的なダミージェットを行なうとその気泡取り込
みの効果が高くなり、気泡の導入が過度に行なわれる可
能性がある。このような問題を回避するために、吸引動
作および間欠的なダミージェットを2回以上連続して行
なうとよい。これにより、2回目以降の吸引動作後の気
泡量をある一定以上に保つことができ、その後の間欠的
なダミージェットによる共通液室内へ導入する気泡量を
必要十分な量に制御することができる。
によれば、非印字期間に行なわれるメンテナンス動作に
おいて、液体噴射記録ヘッドの流体圧力振動の共振周波
数に応じて設定した繰り返しの周期で駆動パルス列を駆
動素子に間欠的に印加する。これによって液体流動の共
振状態を作り出し、不安定な噴射状態を加速することで
意図的に空気を共通液室に引き込む。記録時にはこの引
き込んだ空気により液体噴射時に発生する圧力を緩和さ
せ、リフィルを促進し、安定した連続噴射を行なうこと
ができるという効果がある。
トによる気泡の引き込みは、引き込んだ気泡の作用で共
通液室内の圧力変動が緩和し、所定量の気泡が導入され
た時点で自然に終了する。このため、共通液室内への引
き込み気泡量は概ね一定にかつ自律的に制御され、導入
した気泡が記録時の妨げになるほどの量に達することは
ない。
射記録ヘッドのメンテナンス動作としてダミージェット
は一般的に行なわれており、本発明ではこのダミージェ
ットを利用するため、液体噴射記録ヘッドに新たな構造
部材を設けるなどの変更は一切必要とせず、かつ必要な
場合に常に所望の効果を得ることができる。
方法の第1の実施の形態の説明図である。
方法の第1の実施の形態を説明するための駆動パルスの
一例を示すタイミングチャートである。
方法の第1の実施の形態における具体的な実験結果の説
明図である。
方法の第2の実施の形態の説明図である。
方法の第2の実施の形態における具体的な実験結果の説
明図である。
方法を含むメンテナンス動作の一例を示すフローチャー
トである。
方法を含むメンテナンス動作の一例を行なった場合の共
通液室内の気泡量の変化の一例を示すグラフである。
合の共通液室内の気泡量の変化の一例を示すグラフであ
る。
る。
液体のメニスカスの変化の説明図である。
完全な場合の液体噴射時の液体のメニスカスの変化の説
明図である。
4…共通液室、5…共通スリット、6…個別流路、7…
ノズル、8…ヒータ、11,13…気泡、12…液滴、
21…液体噴射記録ヘッド。
Claims (1)
- 【請求項1】 非印字期間に駆動素子に駆動パルスを印
加することによりノズルから液滴を噴射させるオンデマ
ンド型の液体噴射記録ヘッドのメンテナンス方法におい
て、前記液体噴射記録ヘッドの流体圧力振動の共振周波
数に応じて設定した繰り返しの周期で前記駆動パルス列
を前記駆動素子に間欠的に印加することを特徴とする液
体噴射記録ヘッドのメンテナンス方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23971797A JP3543564B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 液体噴射記録ヘッドのメンテナンス方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23971797A JP3543564B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 液体噴射記録ヘッドのメンテナンス方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1178055A true JPH1178055A (ja) | 1999-03-23 |
| JP3543564B2 JP3543564B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=17048886
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23971797A Expired - Fee Related JP3543564B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 液体噴射記録ヘッドのメンテナンス方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3543564B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006007770A (ja) * | 2004-06-23 | 2006-01-12 | Oce Technologies Bv | インクジェットシステム、該インクジェットシステムの製造方法、および該インクジェットシステムの使用 |
| CN112297625A (zh) * | 2019-07-29 | 2021-02-02 | 兄弟工业株式会社 | 液体排出设备、液体排出方法和非瞬时计算机可读介质 |
-
1997
- 1997-09-04 JP JP23971797A patent/JP3543564B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006007770A (ja) * | 2004-06-23 | 2006-01-12 | Oce Technologies Bv | インクジェットシステム、該インクジェットシステムの製造方法、および該インクジェットシステムの使用 |
| CN112297625A (zh) * | 2019-07-29 | 2021-02-02 | 兄弟工业株式会社 | 液体排出设备、液体排出方法和非瞬时计算机可读介质 |
| CN112297625B (zh) * | 2019-07-29 | 2023-11-10 | 兄弟工业株式会社 | 液体排出设备、液体排出方法和非瞬时计算机可读介质 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3543564B2 (ja) | 2004-07-14 |
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