JPH1178891A - 軌道回路システムおよび模擬軌道回路 - Google Patents
軌道回路システムおよび模擬軌道回路Info
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- JPH1178891A JPH1178891A JP9244003A JP24400397A JPH1178891A JP H1178891 A JPH1178891 A JP H1178891A JP 9244003 A JP9244003 A JP 9244003A JP 24400397 A JP24400397 A JP 24400397A JP H1178891 A JPH1178891 A JP H1178891A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】列車検知装置や列車運転制御システムなどにお
いて、送受信装置の出力や感度の調整を適正にしたあ
と、その変更結果を実際の軌道回路に対して反映させ、
制御装置と送受信装置と軌道回路の配線の保守管理を容
易とする。 【解決手段】軌道回路1T〜3Tと同等の模擬軌道回路
3と、この模擬軌道回路3および前記軌道回路のそれぞ
れに対して、予め定められた軌道の区間単位毎に列車の
在線を検知するための信号を送受信する複数の送受信装
置21〜26と、これら複数の送受信装置の各々につい
て当該送受信装置を軌道回路1T〜3Tおよび模擬軌道
回路3のいずれか一方に選択的に接続する切替手段と、
前記複数の送受信装置に対して列車検知のための信号の
送信および受信を指示し、その受信信号に応じて列車の
在線を検出する制御装置4とを備える。稼働中の送受信
装置21〜23と待機用の送受信装置24〜26が設け
られ、両者が切り替えて使用される。
いて、送受信装置の出力や感度の調整を適正にしたあ
と、その変更結果を実際の軌道回路に対して反映させ、
制御装置と送受信装置と軌道回路の配線の保守管理を容
易とする。 【解決手段】軌道回路1T〜3Tと同等の模擬軌道回路
3と、この模擬軌道回路3および前記軌道回路のそれぞ
れに対して、予め定められた軌道の区間単位毎に列車の
在線を検知するための信号を送受信する複数の送受信装
置21〜26と、これら複数の送受信装置の各々につい
て当該送受信装置を軌道回路1T〜3Tおよび模擬軌道
回路3のいずれか一方に選択的に接続する切替手段と、
前記複数の送受信装置に対して列車検知のための信号の
送信および受信を指示し、その受信信号に応じて列車の
在線を検出する制御装置4とを備える。稼働中の送受信
装置21〜23と待機用の送受信装置24〜26が設け
られ、両者が切り替えて使用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道回路を用いた
列車検知装置および列車運転制御システムに利用される
軌道回路システムおよび模擬軌道回路に関する。
列車検知装置および列車運転制御システムに利用される
軌道回路システムおよび模擬軌道回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、軌道回路を用いた列車検知お
よび列車運転制御がなされている。軌道回路とは、列車
が走行する実際の線路を含む電気回路である。例えば、
軌道回路に列車検知用の信号を送信することにより、列
車が在線しているときは車軸によって軌道回路が短絡さ
れ信号が消失するので、列車の在線を検知できる。そし
てこの列車の在線する軌道回路に対して列車制御電文を
送信することによって列車の運転制御ができる。
よび列車運転制御がなされている。軌道回路とは、列車
が走行する実際の線路を含む電気回路である。例えば、
軌道回路に列車検知用の信号を送信することにより、列
車が在線しているときは車軸によって軌道回路が短絡さ
れ信号が消失するので、列車の在線を検知できる。そし
てこの列車の在線する軌道回路に対して列車制御電文を
送信することによって列車の運転制御ができる。
【0003】このような処理において、列車検知用電文
は、まず制御装置によって送信対象の軌道回路毎に、各
軌道回路に接続している送受信装置に送信される。この
電文を受信した送受信装置は電文を適当な信号(例えば
3kHz〜50KHzの正弦波信号または変調信号)に
変換して軌道回路に送信する。軌道回路上に列車が存在
しない場合はその軌道回路に送信された信号はその軌道
回路に接続している別の送受信装置によって受信され
る。送受信装置は信号を電文に再変換して制御装置に送
信する。
は、まず制御装置によって送信対象の軌道回路毎に、各
軌道回路に接続している送受信装置に送信される。この
電文を受信した送受信装置は電文を適当な信号(例えば
3kHz〜50KHzの正弦波信号または変調信号)に
変換して軌道回路に送信する。軌道回路上に列車が存在
しない場合はその軌道回路に送信された信号はその軌道
回路に接続している別の送受信装置によって受信され
る。送受信装置は信号を電文に再変換して制御装置に送
信する。
【0004】以上のような列車検知を行なうシステムで
は、多数の軌道回路それぞれに送受信装置を接続してい
るため、制御装置と送受信装置間の電文送信の配線も大
量となり、システムの保守に非常な労力が必要となる。
保守では、季節によって異なる軌道回路の電気特性にあ
わせて送受信装置の出力や感度を調整したり、制御装置
が列車検知の信号レベルの判定基準を動的に修正する必
要がある。また送受信装置の修理交換の時には、制御装
置と送受信装置さらに軌道回路との接続の確認も必要で
ある。
は、多数の軌道回路それぞれに送受信装置を接続してい
るため、制御装置と送受信装置間の電文送信の配線も大
量となり、システムの保守に非常な労力が必要となる。
保守では、季節によって異なる軌道回路の電気特性にあ
わせて送受信装置の出力や感度を調整したり、制御装置
が列車検知の信号レベルの判定基準を動的に修正する必
要がある。また送受信装置の修理交換の時には、制御装
置と送受信装置さらに軌道回路との接続の確認も必要で
ある。
【0005】制御装置と送受信装置の接続をワイヤハー
ネスではなくネットワークにすれば配線が容易になる
が、制御装置と送受信装置と軌道回路とのネットワーク
上の論理的接続の確認も必要となる。
ネスではなくネットワークにすれば配線が容易になる
が、制御装置と送受信装置と軌道回路とのネットワーク
上の論理的接続の確認も必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の軌道
回路を含むシステムは、送受信装置の出力と感度の調整
の必要があり、制御装置が列車検知の信号レベルの判定
基準を動的に変更したとしても、軌道回路の電気特性が
大きく変化してしまうと列車検知に必要な信号レベルが
得られない場合がある。しかし、現実の軌道回路に対し
て稼働中の送受信装置の出力や感度を試行錯誤的に調整
することは、安全性の見地から妥当でない。
回路を含むシステムは、送受信装置の出力と感度の調整
の必要があり、制御装置が列車検知の信号レベルの判定
基準を動的に変更したとしても、軌道回路の電気特性が
大きく変化してしまうと列車検知に必要な信号レベルが
得られない場合がある。しかし、現実の軌道回路に対し
て稼働中の送受信装置の出力や感度を試行錯誤的に調整
することは、安全性の見地から妥当でない。
【0007】また、送受信装置の交換などの保守作業に
おいては、制御装置と送受信装置の接続確認という作業
が複雑であるが、現実の軌道回路に関しての誤接続は一
時的にでもあってはならない。
おいては、制御装置と送受信装置の接続確認という作業
が複雑であるが、現実の軌道回路に関しての誤接続は一
時的にでもあってはならない。
【0008】本発明は、軌道回路を含む列車検知装置や
列車運転制御システムなどにおいて、送受信装置の出力
や感度の調整を適正にしたあと、その変更結果を実際の
軌道回路に対して反映させることができるようにするこ
とを目的とする。
列車運転制御システムなどにおいて、送受信装置の出力
や感度の調整を適正にしたあと、その変更結果を実際の
軌道回路に対して反映させることができるようにするこ
とを目的とする。
【0009】また本発明は、制御装置と送受信装置と軌
道回路の配線の保守管理を容易とすることを目的とす
る。
道回路の配線の保守管理を容易とすることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による軌道回路シ
ステムは、軌道回路と同等の模擬軌道回路と、該模擬軌
道回路および前記軌道回路のそれぞれに対して、予め定
められた軌道の区間単位毎に列車の在線を検知するため
の信号を送受信する複数の送受信装置と、該複数の送受
信装置の各々について当該送受信装置を前記軌道回路お
よび前記模擬軌道回路のいずれか一方に選択的に接続す
る切替手段と、前記複数の送受信装置に対して列車検知
のための信号の送信および受信を指示し、その受信信号
に応じて列車の在線を検出する制御装置とを備えたこと
を特徴とする。
ステムは、軌道回路と同等の模擬軌道回路と、該模擬軌
道回路および前記軌道回路のそれぞれに対して、予め定
められた軌道の区間単位毎に列車の在線を検知するため
の信号を送受信する複数の送受信装置と、該複数の送受
信装置の各々について当該送受信装置を前記軌道回路お
よび前記模擬軌道回路のいずれか一方に選択的に接続す
る切替手段と、前記複数の送受信装置に対して列車検知
のための信号の送信および受信を指示し、その受信信号
に応じて列車の在線を検出する制御装置とを備えたこと
を特徴とする。
【0011】前記送受信装置は、送信機能および受信機
能の両方を切替可能に有することが好ましいが、少なく
とも一方を有するものであれば足りる。
能の両方を切替可能に有することが好ましいが、少なく
とも一方を有するものであれば足りる。
【0012】本発明により、軌道回路を含む列車検知装
置や列車運転制御システムなどにおいて、模擬軌道回路
を利用して送受信装置の出力や感度の調整を適正にした
あと、その変更結果を実際の軌道回路に対して反映させ
ることができる。
置や列車運転制御システムなどにおいて、模擬軌道回路
を利用して送受信装置の出力や感度の調整を適正にした
あと、その変更結果を実際の軌道回路に対して反映させ
ることができる。
【0013】好ましくは、前記複数の送受信装置は、稼
働用と待機用の2組用意され、稼働用の送受信装置は前
記軌道回路に接続され、待機用の送受信装置は前記模擬
軌道回路に接続される。これにより稼働中の送受信装置
に影響を与えることなく待機用の送受信装置において必
要な調整が行える。
働用と待機用の2組用意され、稼働用の送受信装置は前
記軌道回路に接続され、待機用の送受信装置は前記模擬
軌道回路に接続される。これにより稼働中の送受信装置
に影響を与えることなく待機用の送受信装置において必
要な調整が行える。
【0014】前記模擬軌道回路は前記軌道回路と電気的
に等価とみなせるようにその電気特性を調整できる回路
であり、前記模擬軌道回路の電気特性を調整する模擬軌
道回路調整装置をさらに備え、前記制御装置は、前記軌
道回路から信号を受信する送受信装置の受信信号のレベ
ルと前記模擬軌道回路から信号を受信する送受信装置の
受信信号のレベルとを比較してそれぞれの受信信号が同
じになるように、前記模擬軌道回路調整装置により前記
模擬軌道回路の電気特性を調整する。
に等価とみなせるようにその電気特性を調整できる回路
であり、前記模擬軌道回路の電気特性を調整する模擬軌
道回路調整装置をさらに備え、前記制御装置は、前記軌
道回路から信号を受信する送受信装置の受信信号のレベ
ルと前記模擬軌道回路から信号を受信する送受信装置の
受信信号のレベルとを比較してそれぞれの受信信号が同
じになるように、前記模擬軌道回路調整装置により前記
模擬軌道回路の電気特性を調整する。
【0015】前記制御装置は、前記模擬軌道回路に対し
て一の送受信装置から信号を送信して、前記模擬軌道回
路から信号を他の送受信装置により受信し、その受信信
号を参照することにより、前記送受信装置の信号出力を
前記軌道回路システムが目的とする動作に適切な出力に
調整するとともに、前記送受信装置の受信特性を前記軌
道回路システムが目的とする動作に適切な特性に調整す
る。
て一の送受信装置から信号を送信して、前記模擬軌道回
路から信号を他の送受信装置により受信し、その受信信
号を参照することにより、前記送受信装置の信号出力を
前記軌道回路システムが目的とする動作に適切な出力に
調整するとともに、前記送受信装置の受信特性を前記軌
道回路システムが目的とする動作に適切な特性に調整す
る。
【0016】前記制御装置と前記複数の送受信装置とは
ネットワークにより接続され、各送受信装置に対してネ
ットワーク上の固有のアドレスが割り当てられ、前記制
御装置は、前記複数の送受信装置による前記模擬軌道回
路への信号の送受信により前記軌道回路と前記複数の送
受信装置との接続関係の対応を確認する。これによっ
て、制御装置と送受信装置と軌道回路の配線の保守管理
を容易とすることができる。
ネットワークにより接続され、各送受信装置に対してネ
ットワーク上の固有のアドレスが割り当てられ、前記制
御装置は、前記複数の送受信装置による前記模擬軌道回
路への信号の送受信により前記軌道回路と前記複数の送
受信装置との接続関係の対応を確認する。これによっ
て、制御装置と送受信装置と軌道回路の配線の保守管理
を容易とすることができる。
【0017】前記制御装置は、前記模擬軌道回路に対し
て正しい接続関係が確認された送受信装置を前記軌道回
路に接続する。これにより、実際の軌道回路での列車検
知等における誤動作を防止できる。
て正しい接続関係が確認された送受信装置を前記軌道回
路に接続する。これにより、実際の軌道回路での列車検
知等における誤動作を防止できる。
【0018】前記軌道回路の区間毎に前記送受信装置の
送信信号レベル、受信信号レベル、および天候情報に基
づいて予め設定された電気特性情報を格納した電気特性
データベースを有し、前記制御装置は、該電気特性デー
タベースを参照して前記模擬軌道回路の適正な電気特性
情報を求め、該求められた電気特性情報を前記模擬軌道
回路調整装置に与えることにより前記模擬軌道回路の電
気特性を調整するようにしてもよい。
送信信号レベル、受信信号レベル、および天候情報に基
づいて予め設定された電気特性情報を格納した電気特性
データベースを有し、前記制御装置は、該電気特性デー
タベースを参照して前記模擬軌道回路の適正な電気特性
情報を求め、該求められた電気特性情報を前記模擬軌道
回路調整装置に与えることにより前記模擬軌道回路の電
気特性を調整するようにしてもよい。
【0019】あるいは、この電気特性データベースに代
えて、前記制御装置は、予め設定された計算モジュール
を用いて、前記軌道回路の区間毎に前記送受信装置の送
信信号レベル、受信信号レベル、および天候情報に基づ
き電気特性情報を算出し、該算出された電気特性情報を
前記模擬軌道回路調整装置に与えることにより前記模擬
軌道回路の電気特性を調整するようにしてもよい。
えて、前記制御装置は、予め設定された計算モジュール
を用いて、前記軌道回路の区間毎に前記送受信装置の送
信信号レベル、受信信号レベル、および天候情報に基づ
き電気特性情報を算出し、該算出された電気特性情報を
前記模擬軌道回路調整装置に与えることにより前記模擬
軌道回路の電気特性を調整するようにしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1を用いて説明する。
1を用いて説明する。
【0021】図1は、本発明を列車検知装置に適用した
場合の構成図を示したものである。まず送受信装置のレ
ベル調整を例に説明する。
場合の構成図を示したものである。まず送受信装置のレ
ベル調整を例に説明する。
【0022】列車検知装置は、列車検知電文を生成する
制御装置4、この制御装置4と後述の送受信装置間の電
文送信のためのネットワークN、電文を適当な信号に変
換して後述の軌道回路に送信し、また軌道回路からの電
文を受信する送受信装置21から26、軌道回路1Tか
ら3T(図では3つだけ示すが、実際には連続して多数
存在する)、この軌道回路と同じ電気特性に調整可能な
模擬軌道回路3、この模擬軌道回路を調整する模擬軌道
回路調整装置5、制御装置4に対して必要な情報を与え
ることができる外部情報装置6の各要素から構成され
る。
制御装置4、この制御装置4と後述の送受信装置間の電
文送信のためのネットワークN、電文を適当な信号に変
換して後述の軌道回路に送信し、また軌道回路からの電
文を受信する送受信装置21から26、軌道回路1Tか
ら3T(図では3つだけ示すが、実際には連続して多数
存在する)、この軌道回路と同じ電気特性に調整可能な
模擬軌道回路3、この模擬軌道回路を調整する模擬軌道
回路調整装置5、制御装置4に対して必要な情報を与え
ることができる外部情報装置6の各要素から構成され
る。
【0023】なお、本明細書では、列車検知(在線検
知)の単位である線路の各区間についての回路を「軌道
回路」と呼ぶが、これらの総称として全体の回路を軌道
回路と呼ぶ場合もある。
知)の単位である線路の各区間についての回路を「軌道
回路」と呼ぶが、これらの総称として全体の回路を軌道
回路と呼ぶ場合もある。
【0024】この例では、送受信装置21、22、23
が稼働中で、送受信装置24、25、26が待機状態で
あるとする。また各送受信装置は、ネットワークの再構
築の際などに送受信機能の交換が行えるように送信およ
び受信のいずれの機能をも有しているが、図の例では、
送信・受信の役割が固定されているものとする。すなわ
ち、送受信装置21、23、24、26は送信専用であ
り、送受信装置22、25は受信専用である。図では無
絶縁軌道回路を想定しており、各軌道回路1Tから3T
は電気的な導通状態にある。各軌道回路1Tから3Tの
境界点に接続された送受信装置に対して順次交互に送信
および受信の機能が割り当てられる。但し、本発明は無
絶縁軌道回路への適用に限定されるものではなく、絶縁
軌道回路にも適用できる。
が稼働中で、送受信装置24、25、26が待機状態で
あるとする。また各送受信装置は、ネットワークの再構
築の際などに送受信機能の交換が行えるように送信およ
び受信のいずれの機能をも有しているが、図の例では、
送信・受信の役割が固定されているものとする。すなわ
ち、送受信装置21、23、24、26は送信専用であ
り、送受信装置22、25は受信専用である。図では無
絶縁軌道回路を想定しており、各軌道回路1Tから3T
は電気的な導通状態にある。各軌道回路1Tから3Tの
境界点に接続された送受信装置に対して順次交互に送信
および受信の機能が割り当てられる。但し、本発明は無
絶縁軌道回路への適用に限定されるものではなく、絶縁
軌道回路にも適用できる。
【0025】次に、各送受信装置が軌道回路に出力する
信号レベルを調整する機能について説明する。
信号レベルを調整する機能について説明する。
【0026】軌道回路の電気特性は図2(a)に示す等
価回路によって近似できる。各軌道回路のR、L、C成
分はレールの形状および設置構成によってほぼ静的であ
るが、漏れコンダクタンスのG成分は、雨などの天候に
よって大きく変化する。このため、季節や天候の変化な
どの原因により軌道回路1Tから3Tの電気特性が変化
し列車検知のための電文信号のレベルも大きく変化す
る。図2(b)は送受信装置が接続された軌道回路の等
価回路を示す。この等価回路については後述する。
価回路によって近似できる。各軌道回路のR、L、C成
分はレールの形状および設置構成によってほぼ静的であ
るが、漏れコンダクタンスのG成分は、雨などの天候に
よって大きく変化する。このため、季節や天候の変化な
どの原因により軌道回路1Tから3Tの電気特性が変化
し列車検知のための電文信号のレベルも大きく変化す
る。図2(b)は送受信装置が接続された軌道回路の等
価回路を示す。この等価回路については後述する。
【0027】図3に信号レベルの変化の例を示す。図3
(a)は軌道回路1T,2Tがともにその受信信号レベ
ルが在線検知閾値を超えている場合を示し、図3(b)
は軌道回路1T,2Tの一方の受信信号レベルが在線検
知閾値より低下した場合を示している。列車の在線状態
は、例えば0.数秒間隔で受信信号レベルをチェック
し、受信信号レベルが在線検知閾値より低い状態が連続
して所定回数発生した場合に、その軌道回路に列車が在
線していると判定される。しかし、軌道回路の電気特性
の変化等の要因により電文の受信状態が変化し、列車検
知に支障が生じる場合がある。例えば、不連続的に在線
が検知された場合、すなわち、ある軌道回路において在
線が検知されたにも拘わらず、直前にその隣接する軌道
回路において在線が検知されていないような場合であ
る。これ以外にも現実的にはあり得ない在線状態が検知
される場合がある。
(a)は軌道回路1T,2Tがともにその受信信号レベ
ルが在線検知閾値を超えている場合を示し、図3(b)
は軌道回路1T,2Tの一方の受信信号レベルが在線検
知閾値より低下した場合を示している。列車の在線状態
は、例えば0.数秒間隔で受信信号レベルをチェック
し、受信信号レベルが在線検知閾値より低い状態が連続
して所定回数発生した場合に、その軌道回路に列車が在
線していると判定される。しかし、軌道回路の電気特性
の変化等の要因により電文の受信状態が変化し、列車検
知に支障が生じる場合がある。例えば、不連続的に在線
が検知された場合、すなわち、ある軌道回路において在
線が検知されたにも拘わらず、直前にその隣接する軌道
回路において在線が検知されていないような場合であ
る。これ以外にも現実的にはあり得ない在線状態が検知
される場合がある。
【0028】このような場合、制御装置4は、列車検知
電文による列車検知結果と実際の列車の在線状態に矛盾
が生じたことを判定できる。そこで制御装置4は、送受
信装置22が受信した信号レベルをもとに現在の軌道回
路1Tから3Tの電気特性を推定する。
電文による列車検知結果と実際の列車の在線状態に矛盾
が生じたことを判定できる。そこで制御装置4は、送受
信装置22が受信した信号レベルをもとに現在の軌道回
路1Tから3Tの電気特性を推定する。
【0029】制御装置による軌道回路の電気特性パラメ
タの推定方法を図4の構成図で示す。制御装置4は受信
した信号レベルおよび送受信装置21、23の送信信号
の信号レベルを検索キーとして、軌道回路電気特性デー
タベース7を検索する。このデータベース7は、各軌道
回路の漏れコンダクタンスGnと送信信号レベルと受信
信号レベルのデータの組合せを持ち、検索によって検索
キーの信号レベルの組合せに最も近い漏れコンダクタン
スGnを制御装置4に返す。
タの推定方法を図4の構成図で示す。制御装置4は受信
した信号レベルおよび送受信装置21、23の送信信号
の信号レベルを検索キーとして、軌道回路電気特性デー
タベース7を検索する。このデータベース7は、各軌道
回路の漏れコンダクタンスGnと送信信号レベルと受信
信号レベルのデータの組合せを持ち、検索によって検索
キーの信号レベルの組合せに最も近い漏れコンダクタン
スGnを制御装置4に返す。
【0030】このデータベース7が持つデータの組合せ
に、天候の情報などがある場合は、制御装置4は外部情
報装置6から、天候の情報などを取得し検索キーに加え
る。
に、天候の情報などがある場合は、制御装置4は外部情
報装置6から、天候の情報などを取得し検索キーに加え
る。
【0031】検索キーを増やすことによって、より正確
な電気特性のパラメタの推定が可能となる。
な電気特性のパラメタの推定が可能となる。
【0032】他に、軌道回路電気特性計算モジュール6
を用いて電気特性パラメタを推定する方法を示す。この
場合、制御装置4は受信した信号レベルおよび送受信装
置21、23の送信信号の信号レベルを軌道回路電気特
性計算モジュール8に送る。この計算モジュール8は図
2(b)に示す軌道回路と送受信装置からなる電気回路
の等価回路の計算式をこの計算モジュール8内に構成
し、推定すべき電気特性パラメタを計算する。この場合
は軌道回路の漏れコンダクタンスGnを計算する。計算
された漏れコンダクタンスGnによって軌道回路の電気
特性が推定できる。
を用いて電気特性パラメタを推定する方法を示す。この
場合、制御装置4は受信した信号レベルおよび送受信装
置21、23の送信信号の信号レベルを軌道回路電気特
性計算モジュール8に送る。この計算モジュール8は図
2(b)に示す軌道回路と送受信装置からなる電気回路
の等価回路の計算式をこの計算モジュール8内に構成
し、推定すべき電気特性パラメタを計算する。この場合
は軌道回路の漏れコンダクタンスGnを計算する。計算
された漏れコンダクタンスGnによって軌道回路の電気
特性が推定できる。
【0033】モジュール8における計算方式の一例を説
明する。軌道回路を図2(b)の等価回路と考えた場
合、軌道回路T1のVl、Il.V2、I2の関係は以
下のようにあらわせる。
明する。軌道回路を図2(b)の等価回路と考えた場
合、軌道回路T1のVl、Il.V2、I2の関係は以
下のようにあらわせる。
【0034】
【数1】
【0035】ただし、ここでZa、Zbは
【0036】
【数2】
【0037】
【数3】
【0038】である。V1、I1ば列車検知信号の発生
回路の構成から特定でき、例えば送受信装置インピーダ
ンスzおよび信号の電圧vが一定ならば
回路の構成から特定でき、例えば送受信装置インピーダ
ンスzおよび信号の電圧vが一定ならば
【0039】
【数4】
【0040】という関係がなりたつので、Vlまたは1
1を観測すれば他方も決定できる。ある条件、例えば晴
天時のV1、Il、R1、Ll、C1、G1が既知であ
れば式1、式2、式3によりV2、I2が計算できる。
V2の値が観測値と異なる場合は、既知とした値、特に
G1が異なっていること考えられる。よってG1を2分
法などにより修正してV2、12の計算を繰り返す。V
2の計算値と観測値がどの差が十分小さくなった時点で
G1を特定できたものとすることができる。G2、G3
といった他の漏れコンダクタンスについても同様に計算
できる。
1を観測すれば他方も決定できる。ある条件、例えば晴
天時のV1、Il、R1、Ll、C1、G1が既知であ
れば式1、式2、式3によりV2、I2が計算できる。
V2の値が観測値と異なる場合は、既知とした値、特に
G1が異なっていること考えられる。よってG1を2分
法などにより修正してV2、12の計算を繰り返す。V
2の計算値と観測値がどの差が十分小さくなった時点で
G1を特定できたものとすることができる。G2、G3
といった他の漏れコンダクタンスについても同様に計算
できる。
【0041】制御装置4は推定された電気特性を模擬軌
道回路調整装置5に送信する。これを受けた模擬軌道回
路調整装置5は、図5に示すように、受信した電気特性
と同じになるように模擬軌道回路3の電気特性を調整す
る。
道回路調整装置5に送信する。これを受けた模擬軌道回
路調整装置5は、図5に示すように、受信した電気特性
と同じになるように模擬軌道回路3の電気特性を調整す
る。
【0042】図6に模擬軌道回路3の電気特性を調整す
るための構成例を示す。模擬軌道回路調整装置5は内部
にコンダクタンス調整テーブル51を持つ。この模擬軌
遠回路調整装置5は制御装置4からネットワークNを通
じて模擬軌道回路の漏れコンダクタンスを切り替える指
令をうけると、このテーブル51を参照することによっ
て模擬軌道回路内のコンダクタンスGnを調整するため
に必要なスイッチ切替状態を得る。模擬軌道回路3内の
漏れコンダクタンス31は調整可能であり、模擬軌道回
路調整装置5からの調整信号によってスイッチ311が
切り替えられ、漏れコンダクタンス31のコンダクタン
スの値が調整される。
るための構成例を示す。模擬軌道回路調整装置5は内部
にコンダクタンス調整テーブル51を持つ。この模擬軌
遠回路調整装置5は制御装置4からネットワークNを通
じて模擬軌道回路の漏れコンダクタンスを切り替える指
令をうけると、このテーブル51を参照することによっ
て模擬軌道回路内のコンダクタンスGnを調整するため
に必要なスイッチ切替状態を得る。模擬軌道回路3内の
漏れコンダクタンス31は調整可能であり、模擬軌道回
路調整装置5からの調整信号によってスイッチ311が
切り替えられ、漏れコンダクタンス31のコンダクタン
スの値が調整される。
【0043】図6ではスイッチは仮に3段階としたが、
これは更に多段階または無段階で連続値の調整が可能で
ある構成にすることもできる。
これは更に多段階または無段階で連続値の調整が可能で
ある構成にすることもできる。
【0044】また図6の模擬軌道回路3は素子を組み合
わせて等価回路を構成する例を示したが、図8に示すよ
うに、入力信号に対する出力信号が軌道回路と等価な電
気特性となり、模擬軌道回路調整装置5によって電気特
性が調整可能である計算機にによって構成されるシミュ
レータ34による模擬等価回路でもよい。送受信装置か
ら送信される信号は受信信号変換装置381、382に
よって、例えばディジタル情報のようなシミュレーショ
ン処理が可能な形式に変換され、入力インタフェース3
6を介して軌道回路シミュレータ34に入力される。模
擬軌道回路調整装置5から送信される信号は調整信号受
信装置37によって受信され、同様にシミュレーション
処理可能な形式に変換されてこのシミュレータ34に入
力される。シミュレーションの計算結果は出カインタフ
ェース35を介して出力信号合成装置383に出力さ
れ、出力信号として合成されて送受信装置24へ送信さ
れる。
わせて等価回路を構成する例を示したが、図8に示すよ
うに、入力信号に対する出力信号が軌道回路と等価な電
気特性となり、模擬軌道回路調整装置5によって電気特
性が調整可能である計算機にによって構成されるシミュ
レータ34による模擬等価回路でもよい。送受信装置か
ら送信される信号は受信信号変換装置381、382に
よって、例えばディジタル情報のようなシミュレーショ
ン処理が可能な形式に変換され、入力インタフェース3
6を介して軌道回路シミュレータ34に入力される。模
擬軌道回路調整装置5から送信される信号は調整信号受
信装置37によって受信され、同様にシミュレーション
処理可能な形式に変換されてこのシミュレータ34に入
力される。シミュレーションの計算結果は出カインタフ
ェース35を介して出力信号合成装置383に出力さ
れ、出力信号として合成されて送受信装置24へ送信さ
れる。
【0045】待機状態の送受信装置を用いて適正な送信
出力および受信感度を求める処理を図9に示す。制御装
置4は待機状態の送受信装置24、26に対して列車検
知に支障が生じた時と同じ電文を送信する。これに応じ
て、待機状態の送受信装置24、26は模擬軌道回路3
へ列車検知用信号を出力する(S92)。待機状態の送
受信装置25は模擬軌道回路3から信号を受信する。同
時に、制御装置4は稼働状態の送受信装置21、23に
対して同じ電文を送信する。これに応じて、稼働状態の
送受信装置21、23は軌道回路へ列車検知用信号を出
力する。稼働状態の送受信装置22は軌道回路から信号
を受信する。制御装置4は稼働中の送受信装置22と待
機中の送受信装置25に対してそれぞれの信号の受信レ
ベルを要求する。制御装置4はそれぞれの受信レベルを
比較して軌道回路の電気特性を推定して(S93)、模
擬軌道回路調整装置5に電気特性の情報を送信する(S
91)。制御装置4は推定される電気特性の精度が送受
信装置の信号レベル調整に十分な精度になるまで、軌道
回路の電気特性の推定と模擬軌道回路3の電気特性の調
整を繰り返す(S91〜S93)。
出力および受信感度を求める処理を図9に示す。制御装
置4は待機状態の送受信装置24、26に対して列車検
知に支障が生じた時と同じ電文を送信する。これに応じ
て、待機状態の送受信装置24、26は模擬軌道回路3
へ列車検知用信号を出力する(S92)。待機状態の送
受信装置25は模擬軌道回路3から信号を受信する。同
時に、制御装置4は稼働状態の送受信装置21、23に
対して同じ電文を送信する。これに応じて、稼働状態の
送受信装置21、23は軌道回路へ列車検知用信号を出
力する。稼働状態の送受信装置22は軌道回路から信号
を受信する。制御装置4は稼働中の送受信装置22と待
機中の送受信装置25に対してそれぞれの信号の受信レ
ベルを要求する。制御装置4はそれぞれの受信レベルを
比較して軌道回路の電気特性を推定して(S93)、模
擬軌道回路調整装置5に電気特性の情報を送信する(S
91)。制御装置4は推定される電気特性の精度が送受
信装置の信号レベル調整に十分な精度になるまで、軌道
回路の電気特性の推定と模擬軌道回路3の電気特性の調
整を繰り返す(S91〜S93)。
【0046】模擬軌道回路3の電気特性の調整が終了
後、待機状態の送受信装置24、26の送信出力を調整
し(S94)、列車検知電文を送受信装置24、26に
送信する(S95)。送受信装置24、26は模擬軌道
回路3に対して列車検知電文の信号を出力し、送受信装
置25がそれぞれの列車検知電文の信号を受信する。制
御装置4は送受信装置25の受信レベルを調べ(S9
6)、模擬軌道回路3の電気特性において列車検知電文
の信号が適切に出力されるための送受信装置24、26
の送信出力、および信号を適切に受信するための送受信
装置25の受信特性(受信感度)を調整する(S9
4)。その後、稼働状態への切替待ち状態となる(S9
7)。ステップS96またはS97において、例えば、
突然の雨などで軌道回路の信号レベル変化(列車の進入
時のレベル変化よりは緩慢な変化)があった場合には、
模擬軌道回路での調整結果は意味がなくなるので、再
度、ステップS93に戻って上記の処理を実行する。
後、待機状態の送受信装置24、26の送信出力を調整
し(S94)、列車検知電文を送受信装置24、26に
送信する(S95)。送受信装置24、26は模擬軌道
回路3に対して列車検知電文の信号を出力し、送受信装
置25がそれぞれの列車検知電文の信号を受信する。制
御装置4は送受信装置25の受信レベルを調べ(S9
6)、模擬軌道回路3の電気特性において列車検知電文
の信号が適切に出力されるための送受信装置24、26
の送信出力、および信号を適切に受信するための送受信
装置25の受信特性(受信感度)を調整する(S9
4)。その後、稼働状態への切替待ち状態となる(S9
7)。ステップS96またはS97において、例えば、
突然の雨などで軌道回路の信号レベル変化(列車の進入
時のレベル変化よりは緩慢な変化)があった場合には、
模擬軌道回路での調整結果は意味がなくなるので、再
度、ステップS93に戻って上記の処理を実行する。
【0047】待機状態の送受信装置24〜26の送信出
力・受信感度の調整終了後、制御装置4は、送受信装置
に信号出力を切り替える指示(切替信号)を送り、稼働
中の送受信装置21〜23への列車検知電文の送信を中
止し、これらの送受信装置を待機状態にする。そして待
機状態であった送受信装置24〜26を稼動状態にし列
車検知電文の信号の出力を軌道回路に出力する(S9
8)様に切り替える。
力・受信感度の調整終了後、制御装置4は、送受信装置
に信号出力を切り替える指示(切替信号)を送り、稼働
中の送受信装置21〜23への列車検知電文の送信を中
止し、これらの送受信装置を待機状態にする。そして待
機状態であった送受信装置24〜26を稼動状態にし列
車検知電文の信号の出力を軌道回路に出力する(S9
8)様に切り替える。
【0048】このような稼働用と待機用の送受信装置の
切替を定期的に行うことにより、待機状態では検出でき
ない故障などが潜在する可能性を減らすことが可能とな
る。
切替を定期的に行うことにより、待機状態では検出でき
ない故障などが潜在する可能性を減らすことが可能とな
る。
【0049】なお、ステップS93での信号レベルの比
較の前提として、送受信装置が稼働状態から待機状態に
なった場合、待機状態になった送受信装置の送信出力お
よび受信感度は、新たに稼働状態になった送受信装置の
それらに合わせられる。
較の前提として、送受信装置が稼働状態から待機状態に
なった場合、待機状態になった送受信装置の送信出力お
よび受信感度は、新たに稼働状態になった送受信装置の
それらに合わせられる。
【0050】また、図9の処理は循環しているが、処理
のスタートは、S91〜S93での模擬軌道回路に対す
る送信出力と受信レベルを軌道回路に対するそれらと同
じになるように、模擬軌道回路の電気特性を調整するこ
とである。
のスタートは、S91〜S93での模擬軌道回路に対す
る送信出力と受信レベルを軌道回路に対するそれらと同
じになるように、模擬軌道回路の電気特性を調整するこ
とである。
【0051】図7に送受信装置が信号出力を切り替える
構成を示す。電文・信号変換装置211と241は制御
装置4から送信された電文を軌道回路に送信する信号
(例えば正弦波信号または変調信号)に変換する装置で
ある。稼動状態の送受信装置21は電文・信号変換装置
211の信号を信号出力切替スイッチ212によって軌
道回路に出力している。待機状態の送受信装置24は同
様に、信号を模擬軌道回路3に出力している。送受信装
置24は制御装置4から信号出力を切り替える指示を受
け取ると、信号出力切替スイッチ242を動作させて信
号の出力先を模擬軌道回路3から軌道回路ヘ、または軌
道回路から模擬軌道回路3に切り替える。制御装置4
は、待機状態になった送受信装置21、23に対して、
列車検知電文を送信し、模擬軌道回路3へ信号を送信さ
せることによって、同様に送信出力と受信感度を調整す
る。以上で、軌道回路の電気特性の変化に対応した送受
信装置の送信出力および受信感度が調整される。
構成を示す。電文・信号変換装置211と241は制御
装置4から送信された電文を軌道回路に送信する信号
(例えば正弦波信号または変調信号)に変換する装置で
ある。稼動状態の送受信装置21は電文・信号変換装置
211の信号を信号出力切替スイッチ212によって軌
道回路に出力している。待機状態の送受信装置24は同
様に、信号を模擬軌道回路3に出力している。送受信装
置24は制御装置4から信号出力を切り替える指示を受
け取ると、信号出力切替スイッチ242を動作させて信
号の出力先を模擬軌道回路3から軌道回路ヘ、または軌
道回路から模擬軌道回路3に切り替える。制御装置4
は、待機状態になった送受信装置21、23に対して、
列車検知電文を送信し、模擬軌道回路3へ信号を送信さ
せることによって、同様に送信出力と受信感度を調整す
る。以上で、軌道回路の電気特性の変化に対応した送受
信装置の送信出力および受信感度が調整される。
【0052】このように、送受信装置が待機状態の時に
模擬軌道回路3に電文を送信することによって、実際の
軌道回路に電文を送信することなく、電文のレベル調整
が可能となる。
模擬軌道回路3に電文を送信することによって、実際の
軌道回路に電文を送信することなく、電文のレベル調整
が可能となる。
【0053】次に、制御装置4と送受信装置間のネット
ワークの接続についての確認作業について図10のフロ
ーに従って説明する。
ワークの接続についての確認作業について図10のフロ
ーに従って説明する。
【0054】システムの保守、例えば送受信装置の交換
やネットワークの再構築を行った時、軌道回路と送受信
装置の接続関係だけでなく、制御装置と各送受信装置と
のネットワーク上の論理的接続を確認しなくてはならな
い。仮に送受信装置26に他の送受信装置のネットワー
ク上のアドレスが割り当てられた場合、送受信装置26
が稼動状態になった時に軌道回路2Tと3Tに本来送信
される電文の信号とは異なる信号が送信されることにな
り、列車検知が正常に行われなくなる。
やネットワークの再構築を行った時、軌道回路と送受信
装置の接続関係だけでなく、制御装置と各送受信装置と
のネットワーク上の論理的接続を確認しなくてはならな
い。仮に送受信装置26に他の送受信装置のネットワー
ク上のアドレスが割り当てられた場合、送受信装置26
が稼動状態になった時に軌道回路2Tと3Tに本来送信
される電文の信号とは異なる信号が送信されることにな
り、列車検知が正常に行われなくなる。
【0055】そこで、ネットワーク接続確認における模
擬軌道回路3の役割を説明する。待機状態の送受信装置
24〜26に交換作業(S1001)によって、送受信
装置26に誤ったネットワークアドレスが割り当てられ
たとする(S1002)。制御装置4は保守作業終了
後、待機状態の送受信装置24、26に列車検知電文を
送信し、両送受信回路から模擬軌道回路3に列車検知電
文の信号を送信させる(S1003)。但し、この例で
は実際には両送受信装置のうち送受信装置24のみが模
擬軌道回路3に列車検知電文の信号を送信し、送受信装
置25は模擬軌道回路3から信号を受信する。そこで、
両送受信回路からの信号が受信されたかを確認する(S
1004)。両信号は例えば周波数または搬送波周波数
の違いにより識別できる。(なお、システム起動時に、
各送受信器が処理を開始する前に、制御装置4がネット
ワークを通じて各送受信器に対してその設定に必要なこ
のような送信・受信周波数を伝送する。)この例では、
送受信装置26は、間違ったネットワークアドレスを与
えられているために制御装置4からの電文を受信するこ
とができず模擬軌道回路3に対しても信号を出力しな
い。よって、送受信装置25は本来受信すべき送受信装
置26からの信号を受信しない。このことから、送受信
装置26のネットワーク上の接続に不備があることが検
出される(S1005)。受信すべき受信信号がない場
合には、当該送受信装置26の正しい設定情報を出力す
る(S1006)。
擬軌道回路3の役割を説明する。待機状態の送受信装置
24〜26に交換作業(S1001)によって、送受信
装置26に誤ったネットワークアドレスが割り当てられ
たとする(S1002)。制御装置4は保守作業終了
後、待機状態の送受信装置24、26に列車検知電文を
送信し、両送受信回路から模擬軌道回路3に列車検知電
文の信号を送信させる(S1003)。但し、この例で
は実際には両送受信装置のうち送受信装置24のみが模
擬軌道回路3に列車検知電文の信号を送信し、送受信装
置25は模擬軌道回路3から信号を受信する。そこで、
両送受信回路からの信号が受信されたかを確認する(S
1004)。両信号は例えば周波数または搬送波周波数
の違いにより識別できる。(なお、システム起動時に、
各送受信器が処理を開始する前に、制御装置4がネット
ワークを通じて各送受信器に対してその設定に必要なこ
のような送信・受信周波数を伝送する。)この例では、
送受信装置26は、間違ったネットワークアドレスを与
えられているために制御装置4からの電文を受信するこ
とができず模擬軌道回路3に対しても信号を出力しな
い。よって、送受信装置25は本来受信すべき送受信装
置26からの信号を受信しない。このことから、送受信
装置26のネットワーク上の接続に不備があることが検
出される(S1005)。受信すべき受信信号がない場
合には、当該送受信装置26の正しい設定情報を出力す
る(S1006)。
【0056】このように、軌道回路と同じ構成で送受信
装置に接続している模擬軌道回路3に列車検知電文の信
号を出力することによって、制御装置4と送受信装置と
軌道回路の接続関係を確認することができ、仮に保守作
業に不備があった場合でも待機状態の送受信装置を稼動
する前に、制御装置4は送受信装置26のネットワーク
上の接続ミスを検出し不備の内容を運転員に提示するこ
とができる。
装置に接続している模擬軌道回路3に列車検知電文の信
号を出力することによって、制御装置4と送受信装置と
軌道回路の接続関係を確認することができ、仮に保守作
業に不備があった場合でも待機状態の送受信装置を稼動
する前に、制御装置4は送受信装置26のネットワーク
上の接続ミスを検出し不備の内容を運転員に提示するこ
とができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の軌道回路システムによれば、送
受信装置が待機状態の時に模擬軌道回路に電文を送信す
ることによって、実際の軌道回路に電文を送信せずに電
文のレベル調整が可能となる。
受信装置が待機状態の時に模擬軌道回路に電文を送信す
ることによって、実際の軌道回路に電文を送信せずに電
文のレベル調整が可能となる。
【0058】また、制御装置と送受信装置間の配線を保
守したとき等に、模擬軌道回路に出力された電文をどの
送受信装置が受信するかを調べることによって、制御装
置と送受信装置と軌道回路間の接続が正しいことを検証
できる。
守したとき等に、模擬軌道回路に出力された電文をどの
送受信装置が受信するかを調べることによって、制御装
置と送受信装置と軌道回路間の接続が正しいことを検証
できる。
【図1】本発明の全体構成図である。
【図2】軌道回路の電気特性を示す等価回路を示す回路
図である。
図である。
【図3】在線検知の信号レベル変動の例を示すグラフで
ある。
ある。
【図4】制御装置が軌道回路の電気特性パラメタを推定
するための構成図である。
するための構成図である。
【図5】模擬軌道回路調整装置がもぎ軌道回路の漏れコ
ンダクタンスを調整する様子を示す説明図である。
ンダクタンスを調整する様子を示す説明図である。
【図6】模擬軌道回路の電気特性を調整するための構成
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図7】送受信装置が信号出力を切り替える構成を示す
説明図である。
説明図である。
【図8】模擬軌道回路として、入力信号に対する出力信
号が軌道回路と等価な電気特性となり、模擬軌道回路調
整装置によって電気特性が調整可能である計算機による
シミュレータを用いた例を示す説明図である。
号が軌道回路と等価な電気特性となり、模擬軌道回路調
整装置によって電気特性が調整可能である計算機による
シミュレータを用いた例を示す説明図である。
【図9】待機状態の送受信装置を用いて適正な送信出力
および受信感度を求める処理手順を示すフローチャート
である。
および受信感度を求める処理手順を示すフローチャート
である。
【図10】制御装置と送受信装置間のネットワークの接
続についての確認作業の処理手順を示すフローチャート
である。
続についての確認作業の処理手順を示すフローチャート
である。
1 列車 21から26 送受信装置 211、241 電文・信号変換装置 212、242 信号出力切替スイッチ 1Tから3T 軌道回路 3 模擬軌道回路 31、32 模擬軌道回路の可変漏れコンダクタンス
素子 311 コンダクタンス切替スイッチ 34 軌道回路シミュレータ 35 軌道回路シミュレータ出力インタフェース 36 軌道回路シミュレータ入力インタフェース 37 調整信号受信装置 381、382 受信信号変換装置 383 送信信号合成装置 N 制御装置と送受信装置装置を結ぶネットワーク 4 制御装置 5 模擬軌道回路調整装置 51 コンダクタンス調整テーブル 6 外部情報装置 7 軌道回路電気特性データベース 8 軌道回路電気特性計算モジュール
素子 311 コンダクタンス切替スイッチ 34 軌道回路シミュレータ 35 軌道回路シミュレータ出力インタフェース 36 軌道回路シミュレータ入力インタフェース 37 調整信号受信装置 381、382 受信信号変換装置 383 送信信号合成装置 N 制御装置と送受信装置装置を結ぶネットワーク 4 制御装置 5 模擬軌道回路調整装置 51 コンダクタンス調整テーブル 6 外部情報装置 7 軌道回路電気特性データベース 8 軌道回路電気特性計算モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小熊 賢司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 永田 剛士 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (11)
- 【請求項1】軌道回路と同等の模擬軌道回路と、 該模擬軌道回路および前記軌道回路のそれぞれに対し
て、予め定められた軌道の区間単位毎に列車の在線を検
知するための信号を送受信する複数の送受信装置と、 該複数の送受信装置の各々について当該送受信装置を前
記軌道回路および前記模擬軌道回路のいずれか一方に選
択的に接続する切替手段と、 前記複数の送受信装置に対して列車検知のための信号の
送信および受信を指示し、その受信信号に応じて列車の
在線を検出する制御装置とを備えたことを特徴とする軌
道回路システム。 - 【請求項2】前記複数の送受信装置は、稼働用と待機用
の2組用意され、稼働用の送受信装置は前記軌道回路に
接続され、待機用の送受信装置は前記模擬軌道回路に接
続される請求項1記載の軌道回路システム。 - 【請求項3】前記模擬軌道回路は前記軌道回路と電気的
に等価とみなせるようにその電気特性を調整できる回路
であり、 前記模擬軌道回路の電気特性を調整する模擬軌道回路調
整装置をさらに備え、 前記制御装置は、前記軌道回路から信号を受信する送受
信装置の受信信号のレベルと前記模擬軌道回路から信号
を受信する送受信装置の受信信号のレベルとを比較して
それぞれの受信信号が同じになるように、前記模擬軌道
回路調整装置により前記模擬軌道回路の電気特性を調整
することを特徴とする請求項2記載の軌道回路システ
ム。 - 【請求項4】前記制御装置は、前記模擬軌道回路に対し
て一の送受信装置から信号を送信して、前記模擬軌道回
路から信号を他の送受信装置により受信し、その受信信
号を参照することにより、前記送受信装置の信号出力を
前記軌道回路システムが目的とする動作に適切な出力に
調整するとともに、前記送受信装置の受信特性を前記軌
道回路システムが目的とする動作に適切な特性に調整す
ることを特徴とする請求項1、2または3記載の軌道回
路システム。 - 【請求項5】前記制御装置と前記複数の送受信装置とは
ネットワークにより接続され、各送受信装置に対してネ
ットワーク上の固有のアドレスが割り当てられ、前記制
御装置は、前記複数の送受信装置による前記模擬軌道回
路への信号の送受信により前記軌道回路と前記複数の送
受信装置との接続関係の対応を確認することを特徴とす
る請求項1〜4のいずれかに記載の軌道回路システム。 - 【請求項6】前記制御装置は、前記模擬軌道回路に対し
て正しい接続関係が確認された送受信装置を前記軌道回
路に接続することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
に記載の軌道回路システム。 - 【請求項7】前記軌道回路の区間毎に前記送受信装置の
送信信号レベル、受信信号レベル、および天候情報に基
づいて予め設定された電気特性情報を格納した電気特性
データベースを有し、前記制御装置は、該電気特性デー
タベースを参照して前記模擬軌道回路の適正な電気特性
情報を求め、該求められた電気特性情報を前記模擬軌道
回路調整装置に与えることにより前記模擬軌道回路の電
気特性を調整することを特徴とする請求項3記載の軌道
回路システム。 - 【請求項8】前記制御装置は、予め設定された計算モジ
ュールを用いて、前記軌道回路の区間毎に前記送受信装
置の送信信号レベル、受信信号レベル、および天候情報
に基づき電気特性情報を算出し、該算出された電気特性
情報を前記模擬軌道回路調整装置に与えることにより前
記模擬軌道回路の電気特性を調整することを特徴とする
請求項3記載の軌道回路システム。 - 【請求項9】前記模擬軌道回路は電気特性を切り替える
ためのスイッチを有し、前記模擬軌道回路調整装置は前
記与えられた電気特性情報に応じて前記スイッチを切り
替えることを特徴とする請求項3または7記載の軌道回
路システム。 - 【請求項10】前記模擬軌道回路は電気特性を切り替え
るための計算機によるシミュレータを有し、前記模擬軌
道回路調整装置は前記与えられた電気特性情報に応じて
前記シミュレータを制御することを特徴とする請求項3
または7記載の軌道回路システム。 - 【請求項11】入力信号に対する出力信号が軌道回路と
等価な電気特性となるように電気特性が調整可能である
計算機によるシミュレータと、 列車検知信号を送信する装置から送信される信号をディ
ジタル情報に変換する受信信号変換装置と、 模擬軌道回路調整装置から送信される信号をシミュレー
ション処理可能な形式に変換する調整信号受信装置と、 該調整信号受信装置と前記受信信号変換装置からの信号
を受けて前記シミュレータに入力する入力インタフェー
スと、 前記シミュレータの計算結果を受ける出力インタフェー
スと、 該出力インタフェースの出力を出力信号として合成する
出力信号合成装置とを備える模擬軌道回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24400397A JP3261081B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 軌道回路システムおよび模擬軌道回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24400397A JP3261081B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 軌道回路システムおよび模擬軌道回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1178891A true JPH1178891A (ja) | 1999-03-23 |
| JP3261081B2 JP3261081B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=17112275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24400397A Expired - Fee Related JP3261081B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 軌道回路システムおよび模擬軌道回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3261081B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006159976A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Railway Technical Res Inst | 軌道回路方式 |
| JP2008235984A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Omron Corp | 信号波形解析・判定装置ならびに信号波形解析・判定方法 |
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| US8185940B2 (en) | 2001-07-12 | 2012-05-22 | Jpmorgan Chase Bank, N.A. | System and method for providing discriminated content to network users |
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| JP2017007459A (ja) * | 2015-06-19 | 2017-01-12 | 株式会社日立製作所 | 軌道回路用送信器 |
| JP2019106076A (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-27 | 三菱重工機械システム株式会社 | 車両検知装置、車両検知方法及び車両検知プログラム |
-
1997
- 1997-09-09 JP JP24400397A patent/JP3261081B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3261081B2 (ja) | 2002-02-25 |
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