JPH1178922A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JPH1178922A
JPH1178922A JP24156597A JP24156597A JPH1178922A JP H1178922 A JPH1178922 A JP H1178922A JP 24156597 A JP24156597 A JP 24156597A JP 24156597 A JP24156597 A JP 24156597A JP H1178922 A JPH1178922 A JP H1178922A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアリング操舵時に制御系の異常による自励
振動の発生を確実に防止することができる電動式パワー
ステアリング装置を提供する。 【解決手段】操舵系に加えられる操舵トルクを操舵トル
クセンサ13で検出し、その操舵トルク検出信号VT
マイクロコンピュータ15に供給することにより、モー
タ目標電流値i* を算出してこれを出力すると共に、回
転方向信号LD,RDを出力する。一方、操舵トルク検
出信号VT を制限電流発生回路16に供給することによ
り、モータ目標電流値i* に対して高めに設定されたモ
ータ電流上限値iMAX を発生し、このiMAX に基づいて
電流制限回路17でモータ目標電流値i* をiMAX に制
限して、操舵補助モータ8を回転駆動することにより、
マイクロコンピュータ15でのプログラム暴走等の異常
が発生したときに、操舵補助モータ8で過剰な操舵補助
トルクを発生することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵系に加えられ
る操舵トルクを操舵トルク検出手段で検出し、その検出
値に応じて電動機で発生する操舵補助力を制御すること
により、軽い操舵を行うようにした電動式パワーステア
リング装置に関し、特に制御電流異常発生時に運転者に
違和感を与えないようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式パワーステアリング装置と
しては、例えば特公平6−51475号公報(以下、単
に従来例と称す)に記載されているものがある。
【0003】この従来例には、操舵トルク検出器で検出
した操舵トルクをマイクロコンピュータに入力して、操
舵トルクに応じたモータ電流目標値をD/A変換回路を
介してモータ電流検出値が入力された誤差増幅器に出力
し、この誤差増幅器の出力をPWM変調してモータ駆動
回路に供給すると共に、操舵トルク検出値に基づいて2
系統のモータ右方向駆動出力又は左方向駆動出力をイン
タフェース回路を介して例えばHブリッジ回路で構成さ
れるモータ駆動回路に供給するが、インタフェース回路
とモータ駆動回路との間の一方の系統のモータ右方向駆
動出力及び左方向駆動出力に夫々アンド回路が介挿さ
れ、これらアンド回路に操舵トルク検出器の操舵トルク
検出値に基づいてトルク信号方向判別を行うトルク信号
方向判別回路からの右方向駆動信号及び左方向駆動信号
が供給されることにより、マイクロコンピュータからの
モータ右方向駆動出力又はモータ左方向駆動出力とトル
ク信号方向判別回路から出力される右方向駆動信号又は
左方向駆動信号とが一致したときにアンド回路から右方
向駆動出力又は左方向駆動出力がモータ駆動回路に出力
されるように構成された電動式パワーステアリング装置
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電動式パワーステアリング装置にあっては、トルク
検出値に基づいてマイクロコンピュータから出力される
左右の回転方向駆動信号と、モータ回転駆動方向判別回
路から出力される左右の方向駆動信号との一致の有無を
アンド回路で判別して、両信号が一致したときにモータ
駆動回路に対して回転駆動信号を与えるようにしたの
で、マイクロコンピュータが外来ノイズなどの影響によ
ってその回転方向判別機能を失った場合でもモータが不
測の方向に回転すること等が防止されて安全性を著しく
向上させることができるものであるが、ステアリング操
舵時に操舵トルク検出値Tがトルク信号判別回路で右方
向駆動出力又は左方向駆動出力が得られる程度に大きい
電流制御可能状態で、マイクロコンピュータが暴走した
り、制御系の異常によって操舵トルク検出値に基づくモ
ータ電流目標値が通常値に比べて高い異常値となると、
これによって操舵力補助モータで大きな操舵補助力が発
生されることにより、操舵トルク検出値が低下して、ト
ルク信号判別回路からの右方向回転駆動出力又は左方向
駆動出力の出力が停止されることにより、モータ駆動回
路からモータへの駆動電流が停止されて、操舵補助力が
零となって、操舵トルク検出値が増加することを繰り返
すことになり、自励振動が発生するという未解決の課題
がある。
【0005】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、ステアリング操舵
時に制御系の異常による自励振動の発生を確実に防止す
ることができる電動式パワーステアリング装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る電動式パワーステアリング装置は、
操舵系に加えられる操舵トルクを検出する操舵トルク検
出手段と、前記操舵系に対して操舵補助力を付加する電
動機と、前記操舵トルク検出手段の操舵トルク検出値に
基づいて電動機を電流制御する制御手段とを有する電動
式パワーステアリング装置において、前記制御手段は、
前記操舵トルク検出手段の操舵トルク検出値に基づく前
記電動機に供給する電流に対して許容上限値を設定した
ことを特徴としている。
【0007】また、請求項2に係る電動式パワーステア
リング装置は、請求項1の発明において、前記許容上限
値は、操舵トルク検出値に基づいて設定される正常電流
値に所定値を加算した値に設定されていることを特徴と
している。
【0008】さらに、請求項3に係る電動式パワーステ
アリング装置は、請求項1又は2の発明において、車速
を検出する車速検出手段を有し、該車速検出手段の車速
検出値に基づいて前記許容上限値を変更するようにした
ことを特徴としている。
【0009】さらにまた、請求項4に係る電動式パワー
ステアリング装置は、請求項1乃至3の何れかの発明に
おいて、操舵トルク検出手段の操舵トルク検出値が低い
状態で前記電動機に供給する電流に対する許容上限値を
機械的摩擦によって電動機が回転しない程度の電流値に
設定したことを特徴としている。
【0010】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、制御手段
で操舵トルク検出値に基づいて形成される操舵補助力を
発生する電動機に対する電流に対して許容上限値が設定
されているので、マイクロコンピュータの暴走や制御系
の異常によって操舵補助力を発生する電動機に供給する
目標電流値が正常時に比較して大きい異常値となったと
きに、電動機に供給される電流値は許容上限値に制限さ
れるので、電動機で大きな補助操舵力を発生することが
抑制され、操舵力が軽い程度となって、自励振動の発生
を確実に防止することができるという効果が得られる。
【0011】また、請求項2に係る発明によれば、許容
上限値が正常電流値に所定値を加算した値に設定されて
いることにより、操舵トルク検出値の増加による電動機
電流の増加に応じて許容上限値も増加することになり、
操舵トルク制御範囲の全般にわたって過大な操舵補助力
の発生を確実に抑制することができるという効果が得ら
れる。
【0012】さらに、請求項3に係る発明によれば、許
容上限値を車速に応じて変更するようにしたので、操舵
補助力を必要とする低速領域では許容上限値を大きく
し、高速領域では許容上限値を小さくすることにより、
自励振動の発生を確実に防止することができるという効
果が得られる。
【0013】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、操舵トルク検出値が低い状態で電動機に供給する許
容上限値を機械的摩擦によって電動機が回転しない程度
の電流値に設定されているので、操舵トルク検出値が小
さい状態で電動機に予め電流を通電しておくことがで
き、操舵補助力を発生させる際の応答性を向上させるこ
とができるという効果が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
示す概略構成図であり、ステアリングホイール1は、ス
テアリングシャフト2の上端部に連結され、このステア
リングシャフト2は固定部に支持されて下方に延長さ
れ、その下端部にピニオン3が装着されている。
【0015】このピニオン3は、車両幅方向に水平に延
長するラック4に噛合して、ステアリングギヤを構成
し、ステアリングホイール1からステアリングシャフト
2回りの回転運動がラック4の直進運動(並進運動)に
変換される。
【0016】そして、水平に延在するラック4の両端部
は、夫々タイロッド5を介してナックル及び転舵輪6に
接続され、ラック4が水平方向移動(並進運動)するこ
とで左右の転舵輪6が転舵される。
【0017】また、ステアリングシャフト2におけるピ
ニオン3の上部には、減速機を構成するリングギヤ11
が同軸に固定され、このリングギヤ11に操舵補助モー
タ8の駆動軸9に連結されたリングギヤ10が噛合さ
れ、操舵補助モータ8が後述するコントロールユニット
7から出力されるデューティ制御されたパルス電流によ
って操舵トルクに応じた操舵補助力を発生するように制
御される。
【0018】さらに、ステアリングシャフト2における
リングギヤ11の上部にトルク検出機構12が設けられ
ている。このトルク検出機構12は、ステアリングシャ
フト2の下端部とピニオン3の上端部を連結する図示さ
れないトーションバーと、その外周に配置された操舵ト
ルクセンサ13とで構成されている。
【0019】これら操舵トルクセンサ13は、図3に示
すように、操舵トルクが“0”の状態(TN )で所定の
中立電圧VN となり、これよりステアリングホイール1
を右切り(ピニオン3からの入力に対しては左回り)し
たときには、そのときの操舵トルクの増加に応じて中立
電圧より増加する電圧となり、逆にステアリングホイー
ル1を左切り(日にオン3からの入力に対しては右回
り)したときには、そのときの操舵トルクの増加に応じ
て中立電圧VN より減少する電圧となるトルク検出信号
T を出力する。
【0020】また、操舵補助モータ8には電流検出手段
を構成する電流検出器14が取付けられており、この電
流検出器14で操舵補助モータ8に流れる実電流が検出
され、その大きさに応じた電流信号からなる実電流検出
値iが、後述する電流制御回路19に供給される。
【0021】コントロールユニット7は、図2に示すよ
うに、操舵トルクセンサ13から出力される操舵トルク
検出信号VT を入力し且つ操舵補助モータ8の回転方向
と回転速度とを制御するためのモータ目標電流値i*
出力するマイクロコンピュータ15と、操舵トルクセン
サ13から出力される操舵トルク検出信号VT に基づい
てモータ電流上限値iMAX を出力する制限電流発生回路
16と、マイクロコンピュータ15から出力されるモー
タ目標電流値i* と制限電流発生回路16から出力され
るモータ電流上限値iMAX とを比較してモータ目標電流
値i* がモータ電流上限値iMAX を越えたときにこれを
モータ電流上限値iMAX に制限した実モータ目標電流i
* を出力する電流制限回路17と、この電流制限回路
17から出力されるモータ目標電流ir* と前記電流検
出器14からの実電流検出値iとの偏差をパルス幅変調
したデューティ制御パルスLP及びRPを出力する電流
制御回路19と、操舵トルクセンサ13の操舵トルク検
出信号VT に基づいて検出し、回転方向に応じて高レベ
ルとなる左回転方向信号LT及び右回転方向信号RTを
出力するモータ回転方向検出回路20と、マイクロコン
ピュータ15から出力される左切り及び右切り方向信号
LD及びRDとモータ回転方向検出回路20の左及び右
回転方向信号LT及びRTとが入力されるアンドゲート
21L及び21Rと、これらアンドゲート21L及び2
1Rの出力と電流制御回路19から出力されるデューテ
ィ制御パルスLP及びDPとが入力され、これらに基づ
いて操舵補助モータ8の回転方向と回転速度とを制御す
るモータ駆動回路22とを備えている。
【0022】ここで、マイクロコンピュータ15は、A
/D変換機能を備えた入力側インタフェース回路15
a、マイクロプロセッサユニット等からなる演算処理装
置(CPU)15b及びRAM,ROM等からなる記憶
装置15c及び出力側インタフェース回路15dを有す
る。そして、入力インタフェース回路15aには、前記
操舵トルクセンサ13の操舵トルク検出信号VT が入力
され、出力インタフェース回路15dからは操舵補助モ
ータ8を駆動する例えばアナログ電圧でなるモータ目標
電流値i* を電流制限回路17に出力すると共に、操舵
補助力発生方向を表す左切り方向信号LD及び右切り方
向信号RDと、モータ駆動回路22の通電を制御する通
電制御信号CSとをモータ駆動回路22に出力する。
【0023】また、演算処理装置15bは、後述する図
6の演算処理を所定サンプリング時間ΔT(例えば5m
sec)毎に実行して、操舵トルクセンサ13の操舵ト
ルク検出信号VT を実際の操舵トルク検出値Tに変換
し、この操舵トルク検出値Tをもとに予め記憶装置15
cに格納された目標電流算出制御マップを参照してモー
タ目標駆動電流i* を算出すると共に、操舵方向を判定
して、左右切り方向信号LD,RDを形成し、これらを
出力側インタフェース回路15dに送出する。
【0024】さらに、記憶装置15cには、予め演算処
理装置15bの演算処理に必要な目標電流算出制御マッ
プや演算式、プログラム等が格納されていると共に、演
算処理装置15bの演算過程で必要な演算結果を逐次記
憶する。
【0025】ここで、目標電流算出制御マップは、図4
に示すように、操舵トルク検出値Tが予め設定された設
定トルク値+TR 及び−TL の中間である場合には、モ
ータ目標駆動電流i* が“0”を維持し、操舵トルク検
出値Tが+TR 以上である場合及び−TL 以下である場
合には、夫々操舵トルク検出値Tの増加及び減少に応じ
てモータ目標駆動電流i* が増加するように設定されて
いる。
【0026】一方、制限電流発生回路16は、関数発生
器で構成され、図5に示すように、横軸に操舵トルク検
出信号VT を、縦軸にモータ電流上限値iMAX をとり、
操舵トルク検出信号VT が中立電圧VN より高い値に設
定された所定電圧VH1以上となると操舵トルク検出信号
T の増加に応じてモータ電流上限値iMAX が増加して
操舵トルク検出信号VT が所定電圧VH2以上となると飽
和し、逆に操舵トルク検出信号VT が中立電圧VN より
低い値に設定された所定電圧VL1以下となると操舵トル
ク検出信号VT の減少に応じてモータ電流上限値iMAX
が増加して操舵トルク検出信号VT が所定電圧VL2以下
となると飽和し、操舵トルク検出値Tをもとにマイクロ
コンピュータ15で算出される破線図示のモータ目標駆
動電流i * に対して所定値だけ高いモータ電流上限値i
MAX をアナログ電圧として出力するように構成されてい
る。
【0027】また、電流制限回路17は、マイクロコン
ピュータ15から出力されるモータ目標電流値i* と制
限電流発生回路16から出力されるモータ電流上限値i
MAXとが入力されると共に、選択信号SEが入力され、
選択信号SEが低レベルであるときにモータ目標電流値
* を、選択信号SEが高レベルであるときにモータ電
流上限値iMAX を夫々選択して実モータ目標電流値ir
* として出力するアナログスイッチ17aと、モータ目
標電流値i* が非反転入力端子にモータ電流上限値i
MAX が反転入力端子に入力され、i* <iMAX であると
きに低レベル、i * ≧iMAX であるときに高レベルとな
る選択信号SEをアナログスイッチ17aに出力するコ
ンパレータ17bとを備えている。
【0028】さらに、電流制御回路19は、電流制限回
路17からの実モータ目標電流値i * と操舵補助モータ
8の駆動電流を検出する電流検出器18からの実電流検
出値iとが入力され、これらの偏差に応じた電圧信号を
出力する誤差増幅器19aと、この誤差増幅器19aか
ら出力される電圧信号をパルス幅変調(PWM)してデ
ューティ制御用パルス信号DPを形成するパルス幅変調
回路19bと、このパルス幅変調回路19bから出力さ
れるパルス信号DPが入力されると共に、アンドゲート
21Lから出力される左方向信号LDが選択信号として
入力され、左方向信号LDが低レベルであるときに右方
向出力端子からパルス信号DPを右方向パルス信号RP
として出力し、左方向信号LDが高レベルであるときに
左方向出力端子からパルス信号DPを左方向パルス信号
LDとして出力するアナログスイッチ19cとを備えて
いる。
【0029】さらにまた、モータ回転方向検出回路20
は、反転入力端子に操舵トルクセンサ13の操舵トルク
検出信号VT が、非反転入力端子に非操舵時における操
舵トルク検出信号VN の中立電圧VN より高く前述した
制限電流発生回路16の所定電圧VH1と等しいか又はこ
れより小さい値に設定された参照電圧ER が夫々入力さ
れたコンパレータ20Rと、非反転入力端子に操舵トル
クセンサ13の操舵トルク検出信号VT が、反転入力端
子に非操舵時における操舵トルク検出信号VTの中立電
圧VN より低く前述した制限電流発生回路16の所定電
圧VL1と等しいか又はこれより大きい値に設定された参
照電圧EL が夫々入力されたコンパレータ20Lとを備
えている。
【0030】そして、コンパレータ20Rから操舵トル
ク検出信号VT が参照電圧ER より高い時に右方向操舵
であることを表す高レベルの右方向信号RTがアンド回
路21Rに出力され、コンパレータ20Lから操舵トル
ク検出信号VT が参照電圧E L より低いときに左方向操
舵であることを表す高レベルの左方向信号LTがアンド
回路21Lに出力される。
【0031】なおさらに、モータ駆動回路22は、4個
のMOSFET等のスイッチング素子T1〜T4を2個
づつ直列に接続して2組の直列回路を構成し、これら直
列回路のスイッチング素子T1及びT2間とT3及びT
4間との間に操舵補助モータ8を接続し、且つスイッチ
ング素子T1及びT3の入力側が互いに接続されてモー
タリレー23、キースイッチ24を介して負極側が接地
されたバッテリ25の正極側に接続され、スイッチング
素子T2及びT4の出力側が互いに接続されて電流検出
用抵抗でなる電流検出器18を介して接地されて、所謂
Hブリッジ回路に構成されている。
【0032】そして、スイッチング素子T1及びT3に
夫々アンド回路21L及び21Rから出力される左方向
信号及び右方向信号が、スイッチング素子T4及びT2
に夫々電流制御回路19のアナログスイッチ19cから
から出力されるデューティ制御用パルス信号LP及びR
Pが夫々供給され、モータリレー23のリレーコイルの
一端がスイッチング素子としてのNPNトランジスタ2
6を介してキースイッチ24に接続されていると共に、
他端が接地され、このトランジスタ26にマイクロコン
ピュータ15の出力側インタフェース回路15dから出
力される通電制御信号CSが供給され、さらに電流検出
器18を構成する電流検出用抵抗の上流側が電流制御回
路19の誤差増幅器19aに接続されている。
【0033】次に、上記実施形態の動作をマイクロコン
ピュータ15における演算処理装置15bで実行される
操舵補助制御処理手順を示す図6を伴って説明する。図
6の操舵補助制御処理は、メインプログラムとして実行
され、先ずステップS1で、モータ駆動回路22に通電
を開始するモータリレー23をオン状態とする通電制御
信号CSをオン状態とし、次いでS2に移行して操舵ト
ルクセンサ13の操舵トルク検出信号Tを読込んでから
ステップS3に移行する。
【0034】このステップS3では、読込んだ操舵トル
ク検出信号VT から非操舵状態即ち操舵トルクが“0”
を表す中立電圧VN を減算した値から操舵トルク検出値
Tを算出し、次いでステップS4に移行して、上記ステ
ップS3で算出した操舵トルク検出値Tをもとに図4の
制御マップを参照して、操舵補助モータの目標駆動電流
* を算出する。
【0035】次いで、ステップS5に移行して、前記ス
テップS2で読込んだ操舵トルク検出値Tが零を含む負
であるか否かを判定し、T≦0であるときには左切り状
態であると判断してステップS6に移行し、左切り方向
信号LDをオン状態とし、且つ右切り方向信号RDをオ
フ状態とすると共に、ステップS4で算出されたモータ
目標電流値i* を出力してからステップS8に移行し、
T>0であるときには右切り状態であると判断してステ
ップS7に移行し、右切り方向信号RDをオン状態と
し、且つ左切り方向信号LDをオフ状態とすると共に、
ステップS4で算出されたモータ目標電流値i* を出力
してからステップS8に移行する。
【0036】ステップS8では、操舵補助制御処理を終
了するか否かを判定し、操舵補助制御処理を継続する場
合には、前記ステップS2に戻り、操舵補助制御処理を
終了する場合には、ステップS9に移行して、モータ駆
動回路22に対する通電制御信号CSをオフ状態として
から操舵補助制御処理を終了する。
【0037】したがって、今、キースイッチ24がオフ
状態で車両が停止状態にあるものとすると、この状態で
は、コントロールユニット7の電源が遮断状態にあり、
モータ駆動回路22のモータリレー23もオフ状態とな
って、操舵補助モータ8への通電が遮断状態となってい
る。
【0038】この停止状態で、キースイッチ24をオン
状態とすることにより、コントロールユニット7の各部
に電源が投入され、マイクロコンピュータ15で処理が
開始される。このとき、演算処理装置15bでは、図6
の操舵補助制御処理が実行開始され、ステップS1でオ
ン状態の通電制御信号CSをモータ駆動回路22のトラ
ンジスタ26に出力する。
【0039】このため、トランジスタ26がオン状態と
なって、モータリレー23がオン状態となり、バッテリ
ー25からの直流電力がHブリッジ回路に供給開始され
る。このときステアリングホイール1を操舵していない
ときには、操舵トルクセンサ13の操舵トルク検出信号
T は略中立電圧VN となっており、図6の操舵補助制
御処理が実行されたときに、ステップS3で算出される
操舵トルク検出値Tが略“0”となっている。
【0040】このため、ステップS4で算出されるモー
タ目標電流値i* も“0”となると共に、ステップS5
を経てステップS6に移行して、高レベルの左切り方向
信号LDをモータ駆動回路22に出力し、且つモータ目
標電流値i* を電流制限回路17に出力する。
【0041】一方、制限電流発生回路16でも、入力さ
れる操舵トルク検出信号VT が中立電圧VN であること
により、モータ電流上限値iMAX も“0”となる。この
ため、電流制限回路17では、コンパレータ17bに入
力されるモータ目標電流値i* 及びモータ電流上限値i
MAX が共に零であるので、高レベルの選択信号SEがア
ナログスイッチ17aに出力され、このアナログスイッ
チ17aでモータ電流上限値iMAX が選択され、これが
実モータ目標電流値ir* として電流制御回路19に出
力される。
【0042】電流制御回路19では、誤差増幅器19a
に入力される実モータ目標電流値ir* 及び操舵補助モ
ータ8の実電流検出値iが共に“0”であるので、その
出力も“0”となり、パルス幅変調回路19bの出力も
デューティ比“0”即ちオフ状態を維持する。
【0043】また、モータ回転方向検出回路20では、
操舵トルクセンサ13から入力される操舵トルク検出信
号VT が中立電圧VN であるので、E1 >VN >E2
なり、左回転方向信号LT及び右回転方向信号RTが共
に低レベルとなり、これらがアンドゲート21L及び2
1Rに供給されるので、これらアンドゲート21L及び
21Rの出力信号はマイクロコンピュータ15からの左
切り方向信号LD及び右切り方向信号RDのレベルにか
かわらず低レベルとなり、これらがモータ駆動回路22
のスイッチング素子T1及びT3に供給されるので、こ
れらが共にオフ状態となり、H型ブリッジ回路には電流
が流れず、操舵補助モータ8は非通電状態に維持され、
この操舵補助モータ8で発生する操舵補助トルクは
“0”を維持し、非操舵状態が継続される。
【0044】この停車状態で、ステアリングホイール1
を右切りする所謂据え切りを行うと、これに応じて操舵
トルクセンサ13で検出される操舵トルク検出信号VT
が中立電圧VN から増加するため、図6の操舵補助制御
処理が実行されたときに、操舵トルク検出値Tが正方向
に増加し、この操舵トルク検出値Tに基づいてモータ目
標電流値i* が算出される。
【0045】そして、操舵トルク検出値Tが正であるの
で、ステップS5からステップS7に移行して、右切り
方向信号RDをオン状態、左切り方向信号LDをオフ状
態とすると共に、モータ目標電流値i* を出力する。
【0046】一方、モータ回転方向検出回路20では、
操舵トルク検出信号VT が参照電圧ER を越えると、コ
ンパレータ20aから出力される右方向信号RTが高レ
ベルとなり、これがアンドゲート21Rに入力されるの
で、このアンドゲート21Rが開いてマイクロコンピュ
ータ15からの左切り方向信号RDがモータ駆動回路2
2のスイッチング素子T3に供給される。
【0047】また、制限電流発生回路16でも、操舵ト
ルク検出信号VT に基づいてモータ目標電流値i* より
大きな値のモータ電流上限値iMAX を出力するので、電
流制限回路17のコンパレータ17bから出力される選
択信号SEが低レベルとなり、アナログスイッチ17a
でモータ目標電流値i* が選択され、これが実モータ目
標電流値ir* として電流制御回路19に出力される。
【0048】このため、電流制御回路19のアナログス
イッチ19cから実モータ目標電流値ir* に応じたデ
ューティ比のデューティ制御パルスRPが出力され、こ
れがスイッチング素子T2に出力される。したがって、
モータ駆動回路22のスイッチング素子T3がオン状態
を継続し、これに加えてスイッチング素子T2がデュー
ティ制御パルスRPのデューティ比でオン・オフするの
で、操舵補助モータ8にデューティ比に応じた右切り用
の駆動電流iが流れることになり、操舵補助モータ8が
回転駆動されて操舵トルク検出信号VT に応じた右切り
用操舵補助トルクを発生することにより、軽い操舵を行
うことができる。
【0049】その後、据え切りを終了すると、操舵トル
ク検出値VT が略中立電圧VN となる初期状態に戻る。
この状態から、車両を直進走行させてステアリングホイ
ール1を操舵した場合も、上記と同様に操舵トルクセン
サ13の操舵トルク検出信号VT の値に応じた操舵方向
及び電流値の電流iが操舵補助モータ8に供給されて操
舵補助トルクを発生し、軽い操舵を行うことができる。
【0050】このように、操舵トルク検出値Tが正又は
負方向に増加してマイクロコンピュータ15から右切り
方向信号RD及び左切り方向信号LDの何れかが高レベ
ルとなってもモータ回転方向検出回路20の右方向信号
RT及び左方向信号LTの何れかが高レベルとならない
限り操舵補助モータ8の駆動が禁止されるので、マイク
ロコンピュータ15で何らかの異常が発生して方向判別
機能が失われた場合に、操舵補助モータ8で操舵トルク
とは逆方向の操舵補助トルクを発生することを確実に防
止することができる。
【0051】一方、マイクロコンピュータ15が何らか
の異常によってプログラム暴走が発生して、操舵トルク
検出値Tに基づいて算出されるモータ目標電流値i*
正常値に対して非常に高い異常値となったときには、制
限電流発生回路16では、操舵トルク検出信号VT に基
づいてマイクロコンピュータ15で算出されるモータ目
標電流値i* の正常値よりは所定値だけ高いモータ電流
上限値iMAX が出力されているので、電流制限回路17
のコンパレータ17bから出力される選択信号SEが高
レベルとなり、これがアナログスイッチ17aに供給さ
れることにより、このアナログスイッチ17aで異常値
となったモータ目標電流値i* に代えてモータ電流上限
値iMAX が選択されることになり、これが実モータ目標
電流値ir* として電流制御回路19に入力されること
になる。
【0052】このとき、マイクロコンピュータ15から
例えば右切り方向信号RDが高レベルで、左切り方向信
号LDが低レベルであり、これらが正常であるものとす
ると、モータ駆動回路22のスイッチング素子T3がオ
ン状態に制御され、且つ電流制御回路19のアナログス
イッチ19cでモータ電流上限値iMAX に応じたデュー
ティ比のパルス信号RPが選択され、これがスイッチン
グ素子T2に入力されるので、スイッチング素子T2が
テューティ制御されて、操舵補助モータ8に正常時の電
流値よりは高いが過剰な補助操舵とならない程度の電流
が供給されることになり、この操舵補助モータ8でステ
アリングホイール1の操舵が正常時よりは多少軽くなる
程度の操舵補助トルクが発生され、操舵補助トルクが過
大となって自励振動を発生することを確実に防止するこ
とができる。
【0053】また、左切り方向信号RDが高レベルで、
右切り方向信号が低レベルである場合も、上記と同様
に、正常時の操舵補助トルクよりは大きめの操舵補助ト
ルクを発生して、自励振動の発生を確実に防止すること
ができる。
【0054】このように、上記第1の実施形態による
と、制限電流発生回路16で操舵トルクセンサ13の操
舵トルク検出信号VT に基づいてモータ電流上限値i
MAX を発生し、このモータ電流上限値iMAX とマイクロ
コンピュータ15で算出されるモータ目標電流値i*
を電流制限回路17に供給することにより、この電流制
限回路17で、両者を比較して、モータ目標電流値i*
がモータ電流上限値iMAXを越えたときに、モータ電流
上限値iMAX に制限することができ、操舵補助モータ8
で過大な操舵補助トルクを発生することを確実に防止し
て、自励振動の発生を防止することができる。
【0055】次に、本発明の第2の実施形態を図7につ
いて説明する。この第2の実施形態は、車速に応じてモ
ータ電流上限値iMAX を変更することにより、車両の走
行状況に応じた最適な電流制限機能を発揮させるように
したものである。
【0056】この第2の実施形態では、図7に示すよう
に、操舵トルクセンサ13に特性の異なる2つの制限電
流発生回路16A,16Bを並列に接続し、各制限電流
発生回路16A,16Bから出力されるモータ電流上限
値iAMAX,iBMAXをアナログスイッチ31に入力して選
択し、このアナログスイッチ31で選択されたモータ電
流上限値を電流制限回路17に供給すると共に、車両の
車速をパルス信号として検出する車速センサ32を設
け、この車速センサ32の車速検出パルスPSPを周波数
−電圧変換回路33に供給して電圧に変換し、この出力
電圧を車速判別回路34に供給して車速が予め設定され
た低車速域及び高車速域の何れであるかを判別し、その
判別結果を表す2つの選択信号SESPをアナログスイッ
チ31に供給するように構成されていることを除いては
前記第1の実施形態における図2と同様の構成を有す
る。
【0057】ここで、制限電流発生回路16Aは、操舵
トルクセンサ13の操舵トルク検出信号VT に対してマ
イクロコンピュータ15で算出される正常時のモータ目
標電流値i* に比較して十分に大きな値のモータ電流上
限値iAMAXを出力するように電流許容幅が大きく設定さ
れ、制限電流発生回路16Bは制限電流発生回路16A
の電流許容幅の例えば1/4程度のモータ電流上限値i
BMAXを出力するように設定されされている。
【0058】一方、アナログスイッチ31は、入力され
る選択信号SESPが低レベルであるときに低車速領域で
あると判断して制限電流発生回路16Aを選択し、選択
信号SESPが高レベルであるときにルであるときに高車
速領域であると判断して制限電流発生回路16Bを選択
するように構成されている。
【0059】さらに、車速判別回路34は、周波数−電
圧変換回路33の出力電圧VSPが反転入力側端子に、所
定の中車速に相当する閾値電圧に設定された参照電圧V
M が非反転入力端子に夫々入力されるコンパレータ34
aを有し、このコンパレータ34aからVSP≦VM であ
るときに低レベル、VSP>VM であるときに高レベルと
なる選択信号SESPがマルチプレクサ31に出力され
る。
【0060】この第2の実施形態によると、車両が停車
中か又は低速走行している低車速領域であるときには、
車速センサ31で検出される車速検出パルスPSPの単位
時間当たりのパルス数が少ないので、周波数−電圧変換
回路33の出力電圧VSPは“0”又は車速に応じた参照
電圧VM より低い値となる。
【0061】このため、車速判別回路34のコンパレー
タ34aから出力される選択信号SESPが低レベルとな
り、これがアナログスイッチ31に入力され、このアナ
ログスイッチ31で制限電流発生回路16Aから出力さ
れるモータ電流上限値iAMAXが選択され、これが電流制
限回路17に入力される。
【0062】したがって、据切り等の大きな操舵補助ト
ルクを必要とする低車速領域では、電流許容幅の広い制
限電流発生回路16Aが選択されて、そのモータ電流上
限値iAMAXが電流制限回路17に入力されるので、マイ
クロコンピュータ15で何らかの原因でプログラム暴走
が発生して、モータ目標電流値i* が正常時に比較して
大きな値の異常値となったときに、操舵補助モータ8で
余裕代の大きなモータ電流上限値iAMAXに応じた操舵補
助トルクを発生させることができ、自励振動の発生を確
実に防止しながら操舵補助トルク不足感を与えることを
防止することができる。
【0063】また、車両が高車速領域で走行している場
合には、電流許容幅が低車速領域の制限電流発生回路1
6Aより小さく設定された制限電流発生回路16Bが選
択されるので、セルフアライニングトルクが大きく大き
な操舵補助トルクを必要としていない高車速領域で操舵
補助トルクが過大となって自励振動の発生を確実に防止
することができると共に、運転者が過剰な操舵補助トル
クが作用していると認識することを確実に防止すること
ができる。
【0064】なお、上記第2の実施形態においては、特
性の異なる2つの制限電流発生回路16A,16Bを設
け、これらからのモータ電流上限値iAMAX及びiBMAX
車速に応じて選択する場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、特性の異なる3つ以上の制限
電流発生回路を設け、これらを車速に応じて選択するよ
うにしてもよいことは言うまでもない。
【0065】さらに、本発明の第3の実施形態を図8に
ついて説明する。この第3の実施形態は、操舵トルクが
小さい範囲内で操舵補助モータ8への電流供給を可能と
することにより、操舵の応答性を向上させるようにした
ものである。
【0066】この第3の実施形態においては、図8に示
すように、前述した第1の実施形態における図2のモー
タ回転方向検出回路20及びアンドゲート21L,21
Rが省略されて、マイクロコンピュータ15から出力さ
れる左切り方向信号LD及び右切り方向信号RDが直接
モータ駆動回路22のスイッチング素子T1及びT3に
供給されていると共に、マイクロコンピュータ15にお
ける記憶装置15cに格納されている目標電流算出用制
御マップが、図9に示すように、前述した図4の特性線
1 と操舵補助モータが操舵系の機械的摩擦力よって回
転しない程度の停止維持モータ電流値iMIN を維持する
直線L2 とによって設定され、さらに制限電流発生回路
16の特性が、図10に示すように、操舵トルク検出信
号VT が所定電圧VH1及びVL1の範囲内にあるときに、
操舵補助モータ8に対して、この操舵補助モータ8を含
む操舵系の機械的摩擦力によって操舵補助モータ8が回
転しない程度の上述した図9の停止維持モータ電流値i
MIN と略等しいモータ電流値のモータ電流上限値iMAX0
を出力するように構成されことを除いては前述した第1
の実施形態と同様の構成を有する。
【0067】この第3の実施形態によれば、前述した第
1の実施形態において操舵補助モータ8を駆動しない不
感帯領域においても、操舵補助モータ8に対して、操舵
系の機械的摩擦力によって回転を開始しない程度の停止
維持モータ電流値iMIN が操舵トルク検出値Tに応じた
回転方向となるように供給されることになり、操舵トル
ク検出値Tが不感帯を外れた際に、操舵系に対して操舵
補助トルクを増加させることが可能となり、操舵補助制
御の応答性を向上させることができる。
【0068】なお、上記各実施形態においては、制限電
流発生回路16,16A,16B及び電流制限回路17
をハードウェアで構成する場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、マイクロコンピュータ1
5とは異なるマイクロコンピュータを別途適用して、ソ
フトウェア処理するようにしてもよい。
【0069】また、上記各実施形態においては、操舵ト
ルクセンサ13から中立電圧VN に対して増減するアナ
ログ電圧が出力される場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、操舵トルクが“0”であると
きに“0”で例えば右操舵時に正(又は負)、左操舵時
に負(又は正)となる電圧を出力するようにしてもよ
く、これに応じて制限電流発生回路16及びモータ回転
方向検出回路20の構成を変更すればよい。
【0070】さらに、モータ駆動回路22も上記構成に
限定されるものではなく、H型ブリッジ回路を構成する
スイッチング素子はトランジスタやリレー等の他の任意
のスイッチング素子を適用することができる。
【0071】さらにまた、上記各実施形態においては、
マイクロコンピュータ15における目標電流算出用制御
マップが固定されている場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、車速に応じて特性が異なる
制御マップを複数用意しておき、これらを車速に応じて
選択するようにしてもよい。
【0072】なおさらに、上記各実施形態においては、
モータ電流上限値iMAX が図5に示すように、モータ目
標電流値i* に対して所定値を加算した値に設定されて
いる場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、操舵トルク検出信号VT が中立電圧VN から離
れるに従って徐々にモータ目標電流値i* に対する加算
値が大きくなるようにして放物線状に変化させるように
してもよく、この場合には、大きな操舵補助トルクを必
要とする場合に、これに対応してモータ電流上限値i
MAX も大きくなるので、十分な操舵補助トルクを発生す
ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1のコントロールユニットの具体例を示すブ
ロック図である。
【図3】操舵トルクセンサの操舵トルクに対する操舵ト
ルク検出信号の関係を示す特性線図である。
【図4】コントロールユニットにおけるマイクロコンピ
ュータの操舵トルク検出値とモータ目標電流値との関係
を示す制御マップである。
【図5】制限電流発生回路の操舵トルク検出信号に対す
るモータ電流上限値の関係を示す特性線図である。
【図6】コントロールユニットにおけるマイクロコンピ
ュータの操舵補助制御処理の一例を示すフローチャート
である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す図2と同様のコ
ントロールユニットの具体例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態を示す図2と同様のコ
ントロールユニットの具体例を示すブロック図である。
【図9】第3の実施形態におけるマイクロコンピュータ
の操舵トルク検出値とモータ目標電流値との関係を示す
制御マップである。
【図10】第3の実施形態における制限電流発生回路の
操舵トルク検出信号とモータ電流上限値との関係を示す
特性線図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 7 コントロールユニット 8 操舵補助モータ 13 操舵トルクセンサ 14 電流検出器 15 マイクロコンピュータ 16,16A,16B 制限電流発生回路 17 電流制限回路 19 電流制御回路 20 モータ回転方向検出回路 22 モータ駆動回路 31 アナログスイッチ 32 車速センサ 34 車速判別回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵系に加えられる操舵トルクを検出す
    る操舵トルク検出手段と、前記操舵系に対して操舵補助
    力を付加する電動機と、前記操舵トルク検出手段の操舵
    トルク検出値に基づいて電動機を電流制御する制御手段
    とを有する電動式パワーステアリング装置において、前
    記制御手段は、前記操舵トルク検出手段の操舵トルク検
    出値に基づく前記電動機に供給する電流に対して許容上
    限値を設定したことを特徴とする電動式パワーステアリ
    ングの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記許容上限値は、操舵トルク検出値に
    基づいて設定される正常電流値に所定値を加算した値に
    設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電動
    式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 車速を検出する車速検出手段を有し、該
    車速検出手段の車速検出値に基づいて前記許容上限値を
    変更するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の電動式パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 操舵トルク検出手段の操舵トルク検出値
    が低い状態で前記電動機に供給する電流に対する許容上
    限値を機械的摩擦によって電動機が回転しない程度の電
    流値に設定したことを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    かに記載の電動式パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009107407A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
US7992672B2 (en) 2006-12-01 2011-08-09 Honda Motor Co., Ltd. Electric power steering system
US11010229B2 (en) 2017-05-29 2021-05-18 Mitsubishi Electric Corporation Abnormality determination apparatus, abnormality determination method, and computer readable medium

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