JPH117914A - イオン照射装置 - Google Patents
イオン照射装置Info
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- JPH117914A JPH117914A JP9177610A JP17761097A JPH117914A JP H117914 A JPH117914 A JP H117914A JP 9177610 A JP9177610 A JP 9177610A JP 17761097 A JP17761097 A JP 17761097A JP H117914 A JPH117914 A JP H117914A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】試料から放出された二次電子による二次電子電
流を正確に測定できる技術を提供する。 【解決手段】このイオン照射装置は、イオン源から引き
出し減速電極41で低エネルギー化したイオンビームを
試料43に照射し、発生した二次電子電流量を測定す
る。減速電極41の前方にサプレッサー電極5を配置
し、電圧を印加して、サプレッサー電極の前面に、イオ
ンビーム進行方向に負の電位勾配を形成する。コリメー
タ32や真空槽34内で発生した二次電子は負の電位勾
配で押し戻されるので、減速電極41の後方に侵入せ
ず、試料43から放出された二次電子による二次電子電
流を正確に求めることができる。
流を正確に測定できる技術を提供する。 【解決手段】このイオン照射装置は、イオン源から引き
出し減速電極41で低エネルギー化したイオンビームを
試料43に照射し、発生した二次電子電流量を測定す
る。減速電極41の前方にサプレッサー電極5を配置
し、電圧を印加して、サプレッサー電極の前面に、イオ
ンビーム進行方向に負の電位勾配を形成する。コリメー
タ32や真空槽34内で発生した二次電子は負の電位勾
配で押し戻されるので、減速電極41の後方に侵入せ
ず、試料43から放出された二次電子による二次電子電
流を正確に求めることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイオン照射装置の技
術分野にかかり、特に、二次電子電流を精度良く測定で
きるイオン照射装置に関する。
術分野にかかり、特に、二次電子電流を精度良く測定で
きるイオン照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン照射装置は、所望元素を含むガス
をプラズマ化し、イオンビームとして引き出して処理対
象物に照射する装置であり、例えば半導体基板への不純
物注入や基板表面のエッチングの他、試料表面の分析に
も用いられている。
をプラズマ化し、イオンビームとして引き出して処理対
象物に照射する装置であり、例えば半導体基板への不純
物注入や基板表面のエッチングの他、試料表面の分析に
も用いられている。
【0003】図3の符号102は、従来技術の低エネル
ギー型イオン照射装置であり、イオン源110、真空槽
117、134、135、試料チャンバー140を有し
ている。
ギー型イオン照射装置であり、イオン源110、真空槽
117、134、135、試料チャンバー140を有し
ている。
【0004】イオン源110は、金属製の円筒容器から
成るプラズマ源111と、有機物若しくはセラミックか
ら成る絶縁円筒112と、高融点金属で構成された引出
電極113とを有している。
成るプラズマ源111と、有機物若しくはセラミックか
ら成る絶縁円筒112と、高融点金属で構成された引出
電極113とを有している。
【0005】プラズマ源111は、導波管115によっ
て、電気的に絶縁した状態でマイクロ波発振器114に
接続されており、プラズマ源111には100〜500
Vの電圧が印加され、マイクロ波発振器115はグラウ
ンド電位に置かれている。
て、電気的に絶縁した状態でマイクロ波発振器114に
接続されており、プラズマ源111には100〜500
Vの電圧が印加され、マイクロ波発振器115はグラウ
ンド電位に置かれている。
【0006】真空槽117の外部には、ガス導入系16
0が配置されており、そのガス導入系160からプラズ
マ源111内に、プローブイオンの元となる材料ガスを
導入し、マイクロ波発振器114を動作させると、プラ
ズマ源111内に材料ガスのプラズマが発生する。
0が配置されており、そのガス導入系160からプラズ
マ源111内に、プローブイオンの元となる材料ガスを
導入し、マイクロ波発振器114を動作させると、プラ
ズマ源111内に材料ガスのプラズマが発生する。
【0007】プラズマ源111は、絶縁円筒112を介
して真空槽117に取り付けられており、真空槽117
内部のプラズマ源111の後方位置には、プラズマ源1
11に近接した状態で引出電極113が設けられてい
る。引出電極113には、−7000の電圧が印加され
ており、プラズマ源111内で発生したプラズマ中から
正電荷を有するイオン粒子がイオンビームとなって引き
出される。
して真空槽117に取り付けられており、真空槽117
内部のプラズマ源111の後方位置には、プラズマ源1
11に近接した状態で引出電極113が設けられてい
る。引出電極113には、−7000の電圧が印加され
ており、プラズマ源111内で発生したプラズマ中から
正電荷を有するイオン粒子がイオンビームとなって引き
出される。
【0008】図4の符号101はイオンビームの進行方
向を示しており、その下方に、このイオン照射装置10
2の電位勾配を説明するためのグラフを示す。引出電極
113の後方には、コンデンサーレンズ118が配置さ
れており、引出電極113によって引き出されたイオン
ビームはコンデンサーレンズ118に照射される。
向を示しており、その下方に、このイオン照射装置10
2の電位勾配を説明するためのグラフを示す。引出電極
113の後方には、コンデンサーレンズ118が配置さ
れており、引出電極113によって引き出されたイオン
ビームはコンデンサーレンズ118に照射される。
【0009】コンデンサレンズ118内には所定の電界
が形成されており、通過するイオンビームはコンデンサ
レンズ118内で集束され、後方に配置されたウィーン
フィルタ121内に照射される。
が形成されており、通過するイオンビームはコンデンサ
レンズ118内で集束され、後方に配置されたウィーン
フィルタ121内に照射される。
【0010】ウィーンフィルタ121は、電磁石とコン
デンサとで構成されており、内部には互いに直交する電
界と磁界が形成されている。イオンビームはウィーンフ
ィルタ121内を通過する際に、その電界と磁界によっ
て、所望のイオン種が分離され、他のイオン種は壁面に
衝突し、所望イオン種から成るイオンビームが生成され
る。
デンサとで構成されており、内部には互いに直交する電
界と磁界が形成されている。イオンビームはウィーンフ
ィルタ121内を通過する際に、その電界と磁界によっ
て、所望のイオン種が分離され、他のイオン種は壁面に
衝突し、所望イオン種から成るイオンビームが生成され
る。
【0011】ウィーンフィルタ121の後方には、偏向
電極131が配置されており、ウィーンフィルタ121
を通過したイオンビームは、その偏向電極131内に入
射する。
電極131が配置されており、ウィーンフィルタ121
を通過したイオンビームは、その偏向電極131内に入
射する。
【0012】偏向電極131は、所定間隔を隔てて配置
された2枚の金属板で構成されており、一方の金属板の
先端が外側に向けて曲げられ、後方が広がるようにされ
ている。
された2枚の金属板で構成されており、一方の金属板の
先端が外側に向けて曲げられ、後方が広がるようにされ
ている。
【0013】偏向電極131に入射したイオンビーム中
には中性粒子が含まれているが、前記一方の金属板に負
電圧、他方の金属板に正電圧を印加すると、イオンビー
ム中の正電荷のイオン粒子は負電圧が印加された方の金
属板に向けて曲げられ、他方、イオンビーム中に含まれ
る中性粒子は直進し、真空槽117の壁面に衝突してイ
オンビーム中から除去される。
には中性粒子が含まれているが、前記一方の金属板に負
電圧、他方の金属板に正電圧を印加すると、イオンビー
ム中の正電荷のイオン粒子は負電圧が印加された方の金
属板に向けて曲げられ、他方、イオンビーム中に含まれ
る中性粒子は直進し、真空槽117の壁面に衝突してイ
オンビーム中から除去される。
【0014】偏向電極131後方のイオンビーム飛行方
向には、真空槽134が配置されており、その真空槽1
34内には、円盤状のコリメータ132が設けられてい
る。
向には、真空槽134が配置されており、その真空槽1
34内には、円盤状のコリメータ132が設けられてい
る。
【0015】コリメータ132中央にはオリフィス13
7が設けられており、真空槽134内に入射するイオン
ビームは、コンデンサレンズ118によって収束される
際に、オリフィス137付近で焦点を結ぶようにされて
いる。イオンビームがオリフィス137を通過する際
に、イオンビームの周辺部分はコリメータ132に衝突
し、焦点を結んだ部分がオリフィス137を通過する。
7が設けられており、真空槽134内に入射するイオン
ビームは、コンデンサレンズ118によって収束される
際に、オリフィス137付近で焦点を結ぶようにされて
いる。イオンビームがオリフィス137を通過する際
に、イオンビームの周辺部分はコリメータ132に衝突
し、焦点を結んだ部分がオリフィス137を通過する。
【0016】コリメータ132の前方位置には、真空槽
134とは電気的に絶縁した状態で真空排気系170が
接続されており、コリメータ132と衝突したイオン粒
子や、偏向電極131でイオンビーム中から除去された
中性粒子等から成る残留ガス粒子は真空排気系170に
よって真空排気され、オリフィス137の後方には侵入
しないように構成されている。
134とは電気的に絶縁した状態で真空排気系170が
接続されており、コリメータ132と衝突したイオン粒
子や、偏向電極131でイオンビーム中から除去された
中性粒子等から成る残留ガス粒子は真空排気系170に
よって真空排気され、オリフィス137の後方には侵入
しないように構成されている。
【0017】コンデンサレンズ118、ウィーンフィル
タ121、偏向電極131が配置された真空槽117
と、コリメータ132が配置された真空槽134とは電
気的に接続され、引出電極113と同電位の−7000
Vにされている。
タ121、偏向電極131が配置された真空槽117
と、コリメータ132が配置された真空槽134とは電
気的に接続され、引出電極113と同電位の−7000
Vにされている。
【0018】真空槽134後方位置には、絶縁体138
を介して真空槽135が接続され、その真空槽135に
は、測定チャンバー140が接続されている。コリメー
タ132が配置された真空槽134内には、円筒電極1
39の一端が固定され、その他端は後方の真空槽135
内に挿入されている。
を介して真空槽135が接続され、その真空槽135に
は、測定チャンバー140が接続されている。コリメー
タ132が配置された真空槽134内には、円筒電極1
39の一端が固定され、その他端は後方の真空槽135
内に挿入されている。
【0019】円筒電極139の後方の測定チャンバー1
40内には、2枚の電極1411、1412で構成された
減速電極141が設けられており、各電極1411、1
412は、それぞれ電源151、152に接続されてい
る。1枚目の電極1411は、引出電極113の電位に
対して正電圧が印加されており、その後方位置の2枚目
の電極1412には、1枚目の電極1411の電位に対し
て、更に正電圧が印加されており、2枚目の電極141
2の電位は約−4000Vになっている。
40内には、2枚の電極1411、1412で構成された
減速電極141が設けられており、各電極1411、1
412は、それぞれ電源151、152に接続されてい
る。1枚目の電極1411は、引出電極113の電位に
対して正電圧が印加されており、その後方位置の2枚目
の電極1412には、1枚目の電極1411の電位に対し
て、更に正電圧が印加されており、2枚目の電極141
2の電位は約−4000Vになっている。
【0020】減速電極141後方には、測定チャンバー
140と共にグラウンド電位に置かれたシールド用の電
極148が配置されており、円筒電極139はコリメー
タ132が配置された真空槽134と同電位にされてい
るから、引出電極113から円筒電極139先端までは
電位勾配は平坦であるのに対し、円筒電極139の先端
部分からシールド用の電極148までの間には、正の電
位勾配が形成されている。
140と共にグラウンド電位に置かれたシールド用の電
極148が配置されており、円筒電極139はコリメー
タ132が配置された真空槽134と同電位にされてい
るから、引出電極113から円筒電極139先端までは
電位勾配は平坦であるのに対し、円筒電極139の先端
部分からシールド用の電極148までの間には、正の電
位勾配が形成されている。
【0021】オリフィス137を通過したイオンビーム
は、円筒電極139を通過した後、正の電位勾配中を進
行する間に速度が減じられ、低エネルギー化された状態
で、シールド用の電極148の後方に配置されたコリメ
ータ145を通過し、円筒形形状のファラデーケージ1
44内に照射され、最後に、ファラデーケージ144の
後方位置の試料台142上に配置された試料143に照
射される。
は、円筒電極139を通過した後、正の電位勾配中を進
行する間に速度が減じられ、低エネルギー化された状態
で、シールド用の電極148の後方に配置されたコリメ
ータ145を通過し、円筒形形状のファラデーケージ1
44内に照射され、最後に、ファラデーケージ144の
後方位置の試料台142上に配置された試料143に照
射される。
【0022】測定チャンバー140内は高真空状態にさ
れており、試料143にイオンビームが照射されると、
試料143表面から二次電子が放出される。試料台14
2はグラウンド電位に置かれており、ファラデーゲージ
144は、グラウンド電位に対して100V程度の正電
圧が印加されている。試料143表面から放出された二
次電子は、ファラデーケージ144によって捕集され、
二次電子電流Iseが発生する。
れており、試料143にイオンビームが照射されると、
試料143表面から二次電子が放出される。試料台14
2はグラウンド電位に置かれており、ファラデーゲージ
144は、グラウンド電位に対して100V程度の正電
圧が印加されている。試料143表面から放出された二
次電子は、ファラデーケージ144によって捕集され、
二次電子電流Iseが発生する。
【0023】試料台142とファラデーケージ144に
は、電流計156、157がそれぞれ接続されており、
イオンビームによって生成されるイオン電流Iionは、
試料台142から電流計156を通ってグラウンドに流
れる。他方、二次電子電流Iseは、ファラデーケージ1
44から試料台142を通ってグラウンドへ流れる。こ
のとき、二次電子電流Iseは2つの電流計156、15
7を流れる。
は、電流計156、157がそれぞれ接続されており、
イオンビームによって生成されるイオン電流Iionは、
試料台142から電流計156を通ってグラウンドに流
れる。他方、二次電子電流Iseは、ファラデーケージ1
44から試料台142を通ってグラウンドへ流れる。こ
のとき、二次電子電流Iseは2つの電流計156、15
7を流れる。
【0024】従って、試料台142に接続された電流計
156では、二次電子電流Iseとイオン電流Iionとを
合計した電流値が測定出される。他方、ファラデーケー
ジ144に接続された電流計157では二次電子電流I
seだけが測定出される。試料台142に接続された電流
計156の測定値をIM1、ファラデーケージ144に接
続された電流計157の測定値をIM2とすると、 IM1 = Iion+Ise ……(3) IM2 = −Ise ……(4) となるので、二次電子電流Iseは測定値から直接求める
ことができ、イオン電流IionはIM1+IM2を計算して
求めることができる。
156では、二次電子電流Iseとイオン電流Iionとを
合計した電流値が測定出される。他方、ファラデーケー
ジ144に接続された電流計157では二次電子電流I
seだけが測定出される。試料台142に接続された電流
計156の測定値をIM1、ファラデーケージ144に接
続された電流計157の測定値をIM2とすると、 IM1 = Iion+Ise ……(3) IM2 = −Ise ……(4) となるので、二次電子電流Iseは測定値から直接求める
ことができ、イオン電流IionはIM1+IM2を計算して
求めることができる。
【0025】このように構成されたイオン照射装置10
2では、イオン源111から引き出されたイオンビーム
は、コンデンサレンズ118で収束され、しかも、広が
った部分はオリフィス137を通過できずに除去されて
いるので、測定チャンバー140の壁面にはイオンビー
ムは衝突せず、試料143から放出された二次電子によ
る二次電子電流Iseの大きさを正確に測定できるように
なっている。
2では、イオン源111から引き出されたイオンビーム
は、コンデンサレンズ118で収束され、しかも、広が
った部分はオリフィス137を通過できずに除去されて
いるので、測定チャンバー140の壁面にはイオンビー
ムは衝突せず、試料143から放出された二次電子によ
る二次電子電流Iseの大きさを正確に測定できるように
なっている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな構成のイオン照射装置102では、イオンビームの
周辺部分がコリメータ132に衝突したときや、中性粒
子が真空槽117壁面等に衝突したときに、二次電子が
放出されてしまう。そのような二次電子がオリフィス1
37を通過すると、円筒電極139と減速電極141の
間に形成された正の電位勾配や、減速電極141内に形
成された正の電位勾配によって加速され、測定チャンバ
ー140内に進入し、ファラデーケージ144に捕集さ
れてしまうという問題がある。このような二次電子も二
次電子電流を発生させてしまうため、試料143から放
出された二次電子による二次電子電流Iseを正確に測定
できなくなってしまう。
うな構成のイオン照射装置102では、イオンビームの
周辺部分がコリメータ132に衝突したときや、中性粒
子が真空槽117壁面等に衝突したときに、二次電子が
放出されてしまう。そのような二次電子がオリフィス1
37を通過すると、円筒電極139と減速電極141の
間に形成された正の電位勾配や、減速電極141内に形
成された正の電位勾配によって加速され、測定チャンバ
ー140内に進入し、ファラデーケージ144に捕集さ
れてしまうという問題がある。このような二次電子も二
次電子電流を発生させてしまうため、試料143から放
出された二次電子による二次電子電流Iseを正確に測定
できなくなってしまう。
【0027】本発明は、上記のような従来技術の不都合
を解決するために創作されたもので、その目的は、試料
から放出された二次電子による二次電子電流を正確に求
めることができるイオン照射装置を提供することにあ
る。
を解決するために創作されたもので、その目的は、試料
から放出された二次電子による二次電子電流を正確に求
めることができるイオン照射装置を提供することにあ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、イオン源と、引出電極と、
減速電極とを有し、前記引出電極に電圧を印加して前記
イオン源からイオンビームを引き出し、前記減速電極に
よって減速させた後、該減速電極の後方に配置された試
料に照射し、該試料から二次電子を放出させ、発生した
二次電子電流を測定できるように構成されたイオン照射
装置であって、前記減速電極の前方にはサプレッサー電
極が設けられ、該サプレッサー電極に電圧を印加する
と、その前方の空間に、前記イオンビーム進行方向に向
けて負の電位勾配を形成できるように構成されたことを
特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、イオン源と、引出電極と、
減速電極とを有し、前記引出電極に電圧を印加して前記
イオン源からイオンビームを引き出し、前記減速電極に
よって減速させた後、該減速電極の後方に配置された試
料に照射し、該試料から二次電子を放出させ、発生した
二次電子電流を測定できるように構成されたイオン照射
装置であって、前記減速電極の前方にはサプレッサー電
極が設けられ、該サプレッサー電極に電圧を印加する
と、その前方の空間に、前記イオンビーム進行方向に向
けて負の電位勾配を形成できるように構成されたことを
特徴とする。
【0029】このような構成によれば、サプレッサー電
極の前方で発生した二次電子は、サプレッサー電極によ
って形成された負の電位勾配によって押し戻され、サプ
レッサー電極の後方には侵入できないので、試料から放
出された二次電子電流を測定する際に一緒に測定される
ことがなく、二次電子電流を正確に測定することが可能
となる。
極の前方で発生した二次電子は、サプレッサー電極によ
って形成された負の電位勾配によって押し戻され、サプ
レッサー電極の後方には侵入できないので、試料から放
出された二次電子電流を測定する際に一緒に測定される
ことがなく、二次電子電流を正確に測定することが可能
となる。
【0030】また、請求項2記載の発明は、コンデンサ
レンズを有し、前記イオンビームが前記コンデンサレン
ズを通過する際に収束されるように構成された請求項1
記載のイオン照射装置であって、前記負の電位勾配が形
成された空間の前方にはコリメータが配置され、前記イ
オンビームは前記コリメータに設けられたオリフィス近
傍で収束するように構成されたことを特徴とする。
レンズを有し、前記イオンビームが前記コンデンサレン
ズを通過する際に収束されるように構成された請求項1
記載のイオン照射装置であって、前記負の電位勾配が形
成された空間の前方にはコリメータが配置され、前記イ
オンビームは前記コリメータに設けられたオリフィス近
傍で収束するように構成されたことを特徴とする。
【0031】このようなイオン照射装置では、収束され
たイオンビームがオリフィスを通過する際に、イオンビ
ームの周辺部分がコリメータに衝突し、多量の二次電子
が放出されるが、請求項2記載の発明によれば、サプレ
ッサー電極が形成した負の電位勾配によって、多量に放
出された二次電子を押し戻してしまうので、試料から放
出された二次電子による二次電子電流を正確に測定する
ことができる。
たイオンビームがオリフィスを通過する際に、イオンビ
ームの周辺部分がコリメータに衝突し、多量の二次電子
が放出されるが、請求項2記載の発明によれば、サプレ
ッサー電極が形成した負の電位勾配によって、多量に放
出された二次電子を押し戻してしまうので、試料から放
出された二次電子による二次電子電流を正確に測定する
ことができる。
【0032】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2のいずれか1項記載のイオン照射装置であっ
て、前記サプレッサー電極の後方には、正の電位勾配が
形成できるように構成されたことを特徴とする。
は請求項2のいずれか1項記載のイオン照射装置であっ
て、前記サプレッサー電極の後方には、正の電位勾配が
形成できるように構成されたことを特徴とする。
【0033】このようなイオン照射装置では、減速電極
近傍に二次電子があった場合、正の電位勾配によって試
料方向に加速されてしまうが、請求項3記載の発明の構
成によれば、サプレッサー電極によって形成した負の電
位勾配で、正の電位勾配中に二次電子を侵入させないの
で、サプレッサー電極の前方で発生した二次電子が二次
電子電流の誤差になることがない。
近傍に二次電子があった場合、正の電位勾配によって試
料方向に加速されてしまうが、請求項3記載の発明の構
成によれば、サプレッサー電極によって形成した負の電
位勾配で、正の電位勾配中に二次電子を侵入させないの
で、サプレッサー電極の前方で発生した二次電子が二次
電子電流の誤差になることがない。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態のイ
オン照射装置の特徴的な部分を示す図面であり、真空槽
34の一部と、その真空槽34に接続された真空槽35
と、真空槽35に接続された測定チャンバー40とが示
されている。
オン照射装置の特徴的な部分を示す図面であり、真空槽
34の一部と、その真空槽34に接続された真空槽35
と、真空槽35に接続された測定チャンバー40とが示
されている。
【0035】このイオン照射装置も上述のイオン照射装
置102と同様に、図2に示すように、引出電極13に
よってイオン源11からイオンビームが引き出されてお
り、ここでは、イオン源11には100〜500V、引
出電極13には−7000Vの電圧が印加されている。
置102と同様に、図2に示すように、引出電極13に
よってイオン源11からイオンビームが引き出されてお
り、ここでは、イオン源11には100〜500V、引
出電極13には−7000Vの電圧が印加されている。
【0036】引出電極13によって引き出されたイオン
ビームは、コンデンサレンズ18を通過する際に収束さ
れ、ウィーンフィルタ21内で所望イオン種に分離さ
れ、図示しない偏向電極を通過する際に中性粒子が除去
され、後方に配置されたコリメータ32へ向けて照射さ
れている。
ビームは、コンデンサレンズ18を通過する際に収束さ
れ、ウィーンフィルタ21内で所望イオン種に分離さ
れ、図示しない偏向電極を通過する際に中性粒子が除去
され、後方に配置されたコリメータ32へ向けて照射さ
れている。
【0037】イオンビームがコンデンサレンズ18によ
って収束される際に、コリメータ32中央に設けられた
オリフィス37付近で焦点を結ぶようにされており、オ
リフィス37を通過したイオンビームは、後方に配置さ
れた円筒電極39内に進入する。他方、コリメータ32
に衝突したイオン粒子は、他の残留ガスと共に、コリメ
ータ32前方の図示しない真空排気系によって除去され
る。
って収束される際に、コリメータ32中央に設けられた
オリフィス37付近で焦点を結ぶようにされており、オ
リフィス37を通過したイオンビームは、後方に配置さ
れた円筒電極39内に進入する。他方、コリメータ32
に衝突したイオン粒子は、他の残留ガスと共に、コリメ
ータ32前方の図示しない真空排気系によって除去され
る。
【0038】円筒電極39の一端は、コリメータ32が
設けられた真空槽34の壁面に固定され、その真空槽3
4と同電位に置かれている。真空槽34の後方には、電
気的に絶縁した状態で、真空槽35が接続されており、
その真空槽35内には、減速電極41が設けられてい
る。
設けられた真空槽34の壁面に固定され、その真空槽3
4と同電位に置かれている。真空槽34の後方には、電
気的に絶縁した状態で、真空槽35が接続されており、
その真空槽35内には、減速電極41が設けられてい
る。
【0039】円筒電極39の他端である先端部分は非接
触の状態で真空槽35内に挿入されており、更に、その
先端部分には、絶縁体6を介してサプレッサー電極5が
設けられている。従って、サプレッサー電極5は、円筒
電極39と減速電極41の間に位置している。
触の状態で真空槽35内に挿入されており、更に、その
先端部分には、絶縁体6を介してサプレッサー電極5が
設けられている。従って、サプレッサー電極5は、円筒
電極39と減速電極41の間に位置している。
【0040】減速電極41が設けられた真空槽35と測
定チャンバー40とは、どちらもグラウンド電位に置か
れており、他方、コリメータ32が設けられた真空槽3
4は、引出電極13と同じ−7000Vの電位に置かれ
ている。
定チャンバー40とは、どちらもグラウンド電位に置か
れており、他方、コリメータ32が設けられた真空槽3
4は、引出電極13と同じ−7000Vの電位に置かれ
ている。
【0041】真空槽35の外部には電源8が配置されて
おり、サプレッサー電極5は、真空槽35に設けられた
絶縁碍子7によって、真空槽35内の真空雰囲気を維持
した状態で電源8に接続されており、電源8を動作させ
ると、サプレッサー電極5には所望の電圧を印加できる
ように構成されている。
おり、サプレッサー電極5は、真空槽35に設けられた
絶縁碍子7によって、真空槽35内の真空雰囲気を維持
した状態で電源8に接続されており、電源8を動作させ
ると、サプレッサー電極5には所望の電圧を印加できる
ように構成されている。
【0042】サプレッサー電極5の後方の減速電極41
は、2枚の電極411、412から構成されており、各電
極411、412には、電源51、52がそれぞれ接続さ
れている。
は、2枚の電極411、412から構成されており、各電
極411、412には、電源51、52がそれぞれ接続さ
れている。
【0043】2枚目の電極412には−4000Vの電
圧が印加されており、1枚目の電極411には−400
0Vよりも低い電圧が印加されている。また、サプレッ
サー電極5には−35000Vの電圧が印加されてお
り、−7000Vの電位の円筒電極39からサプレッサ
ー電極5の間の空間には、イオンビームの進行方向に向
けて負の電位勾配が形成されている。
圧が印加されており、1枚目の電極411には−400
0Vよりも低い電圧が印加されている。また、サプレッ
サー電極5には−35000Vの電圧が印加されてお
り、−7000Vの電位の円筒電極39からサプレッサ
ー電極5の間の空間には、イオンビームの進行方向に向
けて負の電位勾配が形成されている。
【0044】従って、サプレッサー電極5前方では負電
荷を押し戻す力が働いている。他方、サプレッサー電極
5後方では正の電位勾配が形成されているが、オリフィ
ス37から円筒電極39内に侵入した二次電子は負の電
位勾配によってコリメータ32の方に押し戻され、正の
電位勾配中には侵入できない。
荷を押し戻す力が働いている。他方、サプレッサー電極
5後方では正の電位勾配が形成されているが、オリフィ
ス37から円筒電極39内に侵入した二次電子は負の電
位勾配によってコリメータ32の方に押し戻され、正の
電位勾配中には侵入できない。
【0045】減速電極41の後方には、測定チャンバー
40と電気的に接続され、グラウンド電位に置かれたシ
ールド用の電極48が設けられており、1枚目の電極4
11からシールド用の電極48の間には、正の電位勾配
が形成されている。
40と電気的に接続され、グラウンド電位に置かれたシ
ールド用の電極48が設けられており、1枚目の電極4
11からシールド用の電極48の間には、正の電位勾配
が形成されている。
【0046】このように、サプレッサー電極5を通過し
たイオンビームは、正の電位勾配中を走行し、減速さ
れ、低エネルギー化された状態で、シールド用の電極4
8と、その後方に配置されたコリメータ45とを通過
し、円筒形形状のファラデーケージ44内に進入する。
ファラデーケージ44内に進入したイオンビームは、最
後に、ファラデーケージ44後方位置の試料台42上に
配置された試料43に照射される。
たイオンビームは、正の電位勾配中を走行し、減速さ
れ、低エネルギー化された状態で、シールド用の電極4
8と、その後方に配置されたコリメータ45とを通過
し、円筒形形状のファラデーケージ44内に進入する。
ファラデーケージ44内に進入したイオンビームは、最
後に、ファラデーケージ44後方位置の試料台42上に
配置された試料43に照射される。
【0047】試料台42はグラウンド電位に置かれてお
り、他方、ファラデーケージ44には約100Vの正電
圧が印加されており、試料43にイオンビームが照射さ
れ、試料43から放出された二次電子はファラデーケー
ジ44に捕集され、二次電子電流Iseが発生する。
り、他方、ファラデーケージ44には約100Vの正電
圧が印加されており、試料43にイオンビームが照射さ
れ、試料43から放出された二次電子はファラデーケー
ジ44に捕集され、二次電子電流Iseが発生する。
【0048】試料台42とファラデーケージ44には、
電流計56、57がそれぞれ接続されており、試料台4
2に接続された電流計56によってイオンビームによる
イオン電流Iionと、二次電子電流Iseとを合計した電
流値が測定され、ファラデーケージ44に接続された電
流計57によって、二次電子電流Iseが測定される。
電流計56、57がそれぞれ接続されており、試料台4
2に接続された電流計56によってイオンビームによる
イオン電流Iionと、二次電子電流Iseとを合計した電
流値が測定され、ファラデーケージ44に接続された電
流計57によって、二次電子電流Iseが測定される。
【0049】このとき、サプレッサー電極5よりも前方
で発生した二次電子は測定チャンバー40内には進入せ
ず、ファラデーケージ44に入射しないので、試料43
から放出された二次電子による二次電子電流Iseを精度
よく検出することができるようになっている。
で発生した二次電子は測定チャンバー40内には進入せ
ず、ファラデーケージ44に入射しないので、試料43
から放出された二次電子による二次電子電流Iseを精度
よく検出することができるようになっている。
【0050】以上説明したように、本発明のイオン照射
装置によれば、イオン電流Iionの大きさに比べて微小
な二次電子電流Iseを精度よく測定することができる。
従って、Ise/Iionの値を正確に算出できるので、試
料43の二次電子放出係数を正確に求めることが可能に
なっている。
装置によれば、イオン電流Iionの大きさに比べて微小
な二次電子電流Iseを精度よく測定することができる。
従って、Ise/Iionの値を正確に算出できるので、試
料43の二次電子放出係数を正確に求めることが可能に
なっている。
【0051】
【発明の効果】試料から放出された二次電子による二次
電子電流を正確に測定できる。従って、試料の二次電子
放出係数を正確に求められるので、試料の評価を正確に
行うことができる。
電子電流を正確に測定できる。従って、試料の二次電子
放出係数を正確に求められるので、試料の評価を正確に
行うことができる。
【図1】本発明の一例のイオン照射装置の試料チャンバ
ーを説明するための図
ーを説明するための図
【図2】イオンビーム径の求め方の一例を説明するため
の図
の図
【図3】従来技術のイオン照射装置を説明するための図
【図4】二次電子電流の測定方法を説明するための図
5……サプレッサー電極 11……イオン源 13
……引出電極 41……減速電極 32……コリメ
ータ Iion……イオン電流 Ise……2次電子電流
……引出電極 41……減速電極 32……コリメ
ータ Iion……イオン電流 Ise……2次電子電流
Claims (3)
- 【請求項1】イオン源と、引出電極と、減速電極とを有
し、 前記引出電極に電圧を印加して前記イオン源からイオン
ビームを引き出し、 前記減速電極によって減速させた後、該減速電極の後方
に配置された試料に照射し、該試料から二次電子を放出
させ、発生した二次電子電流を測定できるように構成さ
れたイオン照射装置であって、 前記減速電極の前方にはサプレッサー電極が設けられ、 該サプレッサー電極に電圧を印加すると、その前方の空
間に、前記イオンビーム進行方向に向けて負の電位勾配
を形成できるように構成されたことを特徴とするイオン
照射装置。 - 【請求項2】コンデンサレンズを有し、 前記イオンビームが前記コンデンサレンズを通過する際
に収束されるように構成された請求項1記載のイオン照
射装置であって、 前記負の電位勾配が形成された空間の前方にはコリメー
タが配置され、前記イオンビームは前記コリメータに設
けられたオリフィス近傍で収束するように構成されたこ
とを特徴とするイオン照射装置。 - 【請求項3】前記サプレッサー電極の後方には、正の電
位勾配が形成できるように構成されたことを特徴とする
請求項1又は請求項2のいずれか1項記載のイオン照射
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9177610A JPH117914A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | イオン照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9177610A JPH117914A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | イオン照射装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH117914A true JPH117914A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=16034023
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9177610A Pending JPH117914A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | イオン照射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH117914A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4862020A (en) * | 1988-06-20 | 1989-08-29 | Tektronix, Inc. | Electronic delay control circuit having pulse width maintenance |
| WO2012011293A1 (ja) * | 2010-07-22 | 2012-01-26 | 株式会社コガネイ | イオン量測定装置 |
-
1997
- 1997-06-18 JP JP9177610A patent/JPH117914A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4862020A (en) * | 1988-06-20 | 1989-08-29 | Tektronix, Inc. | Electronic delay control circuit having pulse width maintenance |
| WO2012011293A1 (ja) * | 2010-07-22 | 2012-01-26 | 株式会社コガネイ | イオン量測定装置 |
| JP2012026850A (ja) * | 2010-07-22 | 2012-02-09 | Koganei Corp | イオン量測定装置 |
| US8901506B2 (en) | 2010-07-22 | 2014-12-02 | Koganei Corporation | Air ion measuring apparatus |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040401 |
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|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050524 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051005 |