JPH1182933A - サイクロン形燃焼装置 - Google Patents
サイクロン形燃焼装置Info
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Abstract
実用することができるサイクロン燃焼装置を提供する。 【解決手段】 円筒状の燃焼室3に、その内周面に開口
したノズル口51から当該内周面に沿ってその接線方向
にガス状燃料と燃焼用空気とを混合させてなる予混合ガ
ス9を噴出させるようにする。燃焼室3は熱媒水71の
貯留領域7に配置されている。燃焼室3の周壁32は、
熱媒水71に接触する伝熱壁に構成されている。ノズル
口51から噴出された予混合ガス9によって形成される
火炎は、伝熱壁32を介して、熱媒水71により冷却,
低温化されることになり、NOx の低減を図ることがで
きる。
Description
に、その内周面に開口したノズル口から当該内周面に沿
ってその接線方向にガス状燃料と燃焼用空気とを混合さ
せてなる予混合ガスを噴出させるように構成されたサイ
クロン形燃焼装置に関するものである。
装置として種々の形式のものが提案されている。しか
し、何れのものにおいても、NOx (特に、サーマルN
Ox )の低減をさほど図り得ないことから、現在のとこ
ろ、我が国では実用されるに至っていないのが実情であ
る。
提案されているサイクロン形燃焼装置においてNOx が
さほど低減されない原因を究明すべく、種々の実験,研
究を行った。その結果、かかる原因が、主として、燃焼
室の構造にあるとの結論を得た。すなわち、提案されて
いるサイクロン形燃焼装置にあっては、燃焼室が耐火壁
構造とされており、火炎温度が高くなるため、理論的に
は低NOx 燃焼であるサイクロン燃焼を行なっているに
拘わらず、NOx がさほど低減されていないことを究明
した。
れたもので、NOx を大幅に低減することができ、充分
に実用することができるサイクロン燃焼装置を提供する
ことを目的とするものである。
焼装置は、円筒状の燃焼室に、その内周面に開口したノ
ズル口から当該内周面に沿ってその接線方向にガス状燃
料と燃焼用空気とを混合させてなる予混合ガスを噴出さ
せるように構成されたものであって、上記の目的を達成
すべく、特に、燃焼室の周壁を囲繞する被加熱媒体の貯
留領域を設けると共に、当該周壁を被加熱媒体に接触す
る伝熱壁に構成して、前記ノズル口から噴出された予混
合ガスによって形成される火炎を被加熱媒体により冷
却,低温化させるようにしたものである。
ラ,炉筒煙管式ボイラ等として使用される場合、燃焼室
を、一端部を閉塞すると共に他端部を燃焼ガス出口とし
て開口したものとすると共に、その軸線を水平とした状
態で被加熱媒体の貯留領域に浸漬配置させておく。例え
ば、温水ボイラ等として使用する場合、被加熱媒体を熱
媒水として、燃焼ガスが、燃焼ガス出口から当該熱媒水
の貯留領域に開口せる伝熱水管群を通過して煙道に排出
されるように構成しておくことが好ましい。また、炉筒
煙管式ボイラ等として使用する場合、被加熱媒体を缶水
として、燃焼ガスが、燃焼ガス出口から当該缶水の貯留
領域に浸漬配置せる煙管群を通過して煙道に排出される
ように構成しておくことが好ましい。
ては、燃焼室の内周面に、当該内周面に沿ってその接線
方向に予混合ガスを噴出する複数のノズル口が開口され
るように構成しておくことができ、かかる場合において
は、ノズル口の数,配置を次のように設定しておくこと
が好ましい。例えば、複数のノズル口を、燃焼室の軸線
方向に齟齬することなく、燃焼室の周方向(以下「燃焼
室周方向」という)に並列配置しておく。この場合にお
いては、各ノズル口から噴出される予混合ガスによる火
炎が、当該ノズル口にその予混合ガス噴出方向において
隣接するノズル口を加熱するように構成しておくことが
好ましい。また、複数のノズル口を、燃焼室周方向に齟
齬することなく、燃焼室の軸線方向(以下「燃焼室軸線
方向」という)に近接状に並列配置しておくことも可能
である。この場合、各ノズル口が燃焼室軸線方向に隣接
するノズル口からの火炎により加熱されるように、ノズ
ル口の燃焼室軸線方向における相互間隔を可及的に小さ
くしておくことが好ましい。また、複数のノズル口を、
各々が燃焼室周方向に齟齬することなく燃焼室軸線方向
に並列する複数のノズル口からなる複数組のノズル口群
に分けて、各ノズル口群を他のノズル口群とは燃焼室周
方向及び燃焼室軸線方向の何れにおいても齟齬するよう
に配置しておくことができる。
〜図17に基づいて具体的に説明する。なお、以下の説
明において、前後とは図1、図4、図10、図12及び
図14における左右を意味するものとする。
ので、この実施の形態における本発明に係るサイクロン
形燃焼装置(以下「第1燃焼装置」という)11 は、本
体ケース2と火炉たる燃焼室3と熱交換器4と予混合ガ
ス供給装置5と着火器6とを具備する温水ボイラに構成
されている。
矩形箱状をなす金属板壁構造のものであり、所定量の被
加熱媒体たる熱媒水71が貯溜されている。また、この
熱媒水71の貯溜領域(以下「熱媒水貯溜領域」とい
う)7の上方空間は、所定圧に減圧した減圧領域10と
されている。なお、減圧領域10には、通常の温水ボイ
ラと同様に、給湯,暖房等のための温水循環路(図示せ
ず)が配置されている。
部を燃焼ガス出口31とした炉筒構造をなすものであ
り、円筒状の周壁32とその前端部を閉塞する円板状の
端壁33とからなる金属板製のものである。燃焼室3
は、その軸線を水平とした状態で且つ端壁33を本体ケ
ース2の前壁2aから所定量離間させた状態で、熱媒水
貯溜領域7に浸漬配置されている。すなわち、周壁32
及び端壁33は、その全面が被加熱媒体たる熱媒水71
に接触する伝熱壁に構成されており、熱媒水71との熱
交換により冷却されるようになっている。また、燃焼室
3の前端部分3aの内周面つまり周壁32の内面には、
後述するように、燃焼室3の内周面に沿ってその接線方
向に予混合ガス9を噴出する複数のノズル口51,52
が、燃焼室軸線方向に齟齬することなく(燃焼室軸線方
向における位置が同一である)、燃焼室周方向に並列す
る状態で、開口されている。なお、端壁33は、適宜の
ステー(図示せず)により本体ケース2の前壁2aに取
り付けられている。また、端壁33には、安全対策上、
ノズル口51,52からの火炎及び後述するパイロット
バーナ6による火炎の状態を検出する火炎検出器11が
設けられている。この火炎検出器11は、結露水防止
上、燃焼室3の内方且つ下方に傾斜する状態で取り付け
られている。
燃焼室3の後方に位置して熱媒水貯溜領域7に浸漬配置
されており、燃焼室3の燃焼ガス出口31に接続された
角筒状の周壁41とその上下端部に貫通支持された伝熱
水管群42…とからなる。各水管42は上下方向に延び
ており、上下端部を上記貯溜領域7に開口されている。
水管群42…は、図2に示す如く千鳥状に配置されてお
り、周知のように、水管相互の間隔(ピッチ)を燃焼ガ
ス出口31から後方に向かうに従って小さくなるように
設定すると共に、後方側の水管42…の外周面には適宜
形状のフィン43…が取り付けられている。熱交換器4
の後端部には、金属筒で構成される煙道8が連通接続さ
れている。燃焼室3で発生した燃焼ガス95は燃焼ガス
出口31から水管群42…を通過して煙道8に排出され
るが、各水管42内の熱媒水71は燃焼ガス95との熱
交換により加熱され、自然循環せしめられる。
す如く、天然ガス等のガス状燃料91と燃焼空気92と
を混合させてなる予混合ガス9を予混合ガス燃焼部つま
り燃焼室3に供給させるもので、予混合ガス9を構成す
べき所定流量の燃焼空気92を被混合空気92aと非混
合空気92bとに分流させる分流機構54と、被混合空
気92aと予混合ガス9を構成すべき所定流量のガス状
燃料91とを混合させる一次混合機構55と、一次混合
機構55で得られた一次混合ガス91 と分流機構54を
通過した非混合空気92bとを混合させる二次混合機構
56と、二次混合機構56で得られた二次混合ガス92
をこれに旋回力を付与することにより更に混合,攪拌す
る予混合ガス生成機構57と、予混合ガス生成機構57
で得られた予混合ガス9を予混合ガス燃焼部たる燃焼室
3に供給する予混合ガス供給機構51a,52aとを具
備する。
2を燃焼室3の内周面に開口させた主ノズル51a及び
補助ノズル52aからなる。両ノズル51a,52a
は、図1〜図4に示す如く、端壁33から後方に所定量
L1 離間した位置であって燃焼室3の周方向に齟齬した
位置において、予混合ガス9をノズル口51,52から
燃焼室3の内周面に対する接線方向に噴出させうる形態
で且つその噴出方向が燃焼室3の周方向において同一と
なる形態で、燃焼室3の周壁32に取り付けられてい
る。各ノズル51a,52aは、逆火の発生を効果的に
防止すべく、予混合ガス9を遅速部分や淀み部分を生じ
させることなく円滑に流動させ得る断面形状の金属パイ
プで構成されており、この例では断面円形のものとされ
ている。後述する如く、ノズル51a,52aから噴出
された予混合ガス9の着火により燃焼室3の内周面に沿
う円弧状の火炎93,94が形成されるが、主ノズル5
1aの内径d1 は補助ノズル52aの内径d2 より大き
く(d1 >d2 )設定されていて、主ノズル口51から
の噴出ガス9による火炎93が補助ノズル口52からの
噴出ガス9による火炎94より長尺となるように工夫し
てある。特に、主ノズル51aの内径d1 は燃焼室3の
内径Dに応じて設定しておくことが好ましいが、実験に
より確認したところでは、後述するサイクロン燃焼を効
果的に行わしめるためにはD/d1 >4.5に設定して
おくことが好ましい。また、補助ノズル口52からのガ
ス噴出方向における両ノズル口51,52の間隔(燃焼
室3の中心に対する角度)θ2 は、補助ノズル口52か
らの火炎94が主ノズル口51を直接に加熱するよう
に、主ノズル口51からのガス噴出方向における両ノズ
ル口51,52の間隔(燃焼室3の中心に対する角度)
θ1 より所定量小さく(θ1 >θ2 )設定されている。
さらに、このように火炎94が主ノズル口51を直接に
加熱することを条件として、両間隔θ1 ,θ2 の比率を
火炎93,94の長さの比率に略一致させて、主ノズル
口51からの火炎93もその一部が補助ノズル口52を
直接に加熱するようにしておくことがより好ましい。ま
た、前後方向(燃焼室軸線方向)におけるノズル口5
1,52と端板33との距離L1 は、ノズル口51,5
2と端板33との間における領域で燃焼ガスの再循環が
行われるように、ノズル口径(特に、ガス噴出量の多い
主ノズル51aの口径d1 )に応じて設定しておくこと
が好ましい。実験により確認したところでは、L1 >d
1 (>d2 )となるように設定しておくことが好まし
い。また、前後方向(燃焼室軸線方向)におけるノズル
口51,52と燃焼出口31との距離L2 は、後述する
サイクロン燃焼が行われるように、燃焼室径Dに応じて
設定しておくことが好ましい。実験により確認したとこ
ろでは、L2 >1.5Dとなるように設定しておくこと
が好ましい。また、実験により確認したところでは、サ
イクロン燃焼を良好に行うためには、ノズル口51,5
2からのガス噴出速度を15m/s以上に設定しておく
ことが好ましい。
き所定流量の燃焼空気92を供給する断面円形の燃焼空
気供給管54aの下流端部内に円筒状の分流筒54bを
同心状に配置して、燃焼空気供給管54aの下流端部に
至った燃焼空気92を、分流筒54bの内周領域に流入
する被混合空気92aとその外周領域に流入する非混合
空気92bとに分流するようになっている。なお、分流
筒54bは、非混合空気92bの流動を妨げないステー
(図示せず)を介して、燃料空気供給管54aの内周部
に固定支持されている。
すべき所定流量のガス状燃料91を供給する断面円形の
ガス状燃料供給管55aと、その先端部分に周方向に等
間隔を隔てて放射状に固着した複数枚の旋回ベーン55
b…とを具備する。ガス状燃料供給管55aの先端部分
たる前端部分は、燃焼空気供給管54aの管壁を貫通し
て分流筒54b内に挿入されており、旋回ベーン55b
…を介して分流筒54bの内周部にこれと同心状に固定
支持されている。ガス状燃料供給管55aの前端55c
は閉塞されており、ガス状燃料供給管55aの管壁であ
って旋回ベーン55b…の後方部分には、その全周に亘
って複数の噴出孔55d…が穿設されていて、ガス状燃
料91を分流筒54bの内周部に向けて放射状に噴出さ
せるようになっている。旋回ベーン55b…は、図6及
び図8に示す如く、分流筒54b(又はガス状燃料供給
管55aの前端部分)の軸線に対して一定角αをなす傾
斜状に取り付けられた台形板状のものである。したがっ
て、一次混合機構55によれば、分流筒55b内におい
て、被混合空気92aとガス状燃料供給管55aの噴出
孔55d…から噴出されたガス状燃料91とが混合され
た上、旋回ベーン55b…により旋回力を付与されて、
更に混合,攪拌されることになり、両者91,92aの
混合ガスたる一次混合ガス91 が得られる。この一次混
合ガス91 は、旋回流となって分流筒54bの前端部か
ら流出する。
く、燃料空気供給管55aの前端部に軸線を一致させて
接続された断面円形の二次混合筒56aと、二次混合筒
56a内に形成された二次混合通路56bと、二次混合
通路56bの下流端部に設けられた複数枚の整流板56
c…とを具備する。二次混合筒56aは燃料空気供給管
55aより大径のもので、後方に窄まる截頭円錐状の後
端部を燃料空気供給管55aの前端部に接続してある。
二次混合通路56bは、二次混合筒56a内に同心状に
配置された断面円形の内筒56d及び後述する断面円形
の予混合ガス生成筒57aの後端部分と二次混合筒56
aの前端及び内筒56dの後端を閉塞する閉塞板56
e,56fとにより形成されており、これらの筒56
a,56d,57aの内外周部間に形成される同心状の
円筒状通路部分56´b,56´´bを蛇行状に連通さ
せてなる。而して、二次混合通路56b内においては、
分流筒54bの前端部から旋回流をなして流出する一次
混合ガス91 と分流筒54bの外周領域を通過した非混
合空気92bとを合流させつつ蛇行状に流動させること
により、両者91 ,92bを混合させた二次混合ガス9
2 が得られる。すなわち、一次混合ガス91 と非混合空
気92bとは、二次混合筒56aと内筒56dとの間に
形成された第1円筒状通路部分56´bを前方へと流動
した上、二次混合筒56aの閉塞板56eへの衝突によ
り方向転換されて、内筒56dと予混合ガス生成筒57
aとの間に形成された第2円筒状通路部分56´´bを
後方へと流動し、更に内筒56dの閉塞板56fへの衝
突により方向転換されて、予混合ガス生成筒57aの後
端部へと流入されることになり、この間において混合さ
れることになる。整流板56c…は、内筒56dの内周
部と予混合ガス生成筒57aの外周部との間に軸線方向
に平行し且つ周方向に等間隔を隔てた放射状態で取り付
けられていて、二次混合ガス92 を、第2円筒状通路部
分56´´bを通過する間において整流した上で、予混
合ガス生成筒57aの上流端部内にその全周から均等に
流入させるようになっている。
び図7に示す如く、主ノズル51a及び補助ノズル52
aを接続する断面円形の予混合ガス生成筒57aと、予
混合ガス生成筒57a内に配設された複数枚の旋回ベー
ン57c…とを具備する。予混合ガス生成筒57aの後
端部分は、二次混合筒56aの閉塞板56aを貫通し
て、内筒56d内に同心状に挿入されている。予混合ガ
ス生成筒57aの後端部分内には、後端を閉塞した有底
円筒57bを同心状に配置すると共に両筒57a,57
bの内外周部間に複数枚の旋回ベーン57c…を周方向
に等間隔を隔てて放射状に取り付けてある。旋回ベーン
57c…は、筒57a,57bの軸線に対して適当角β
をなす傾斜状に取り付けられた台形板状のものである。
予混合ガス生成筒57aの前端部分は二次混合筒56a
から前方に突出しており、その周壁には主ノズル51a
及び補助ノズル52aが連通接続されている。なお、予
混合ガス生成筒57aの前端は閉塞されている。したが
って、予混合ガス生成機構57によれば、整流板56c
…を配置した第2円筒状通路部分56´´bから予混合
ガス生成筒57aの後端部に流入した二次混合ガス92
は、旋回ベーン57c…により旋回力を付与されること
によって、混合,攪拌されることなり、ガス状燃料91
と燃焼空気92とが均一に混合された予混合ガス9が得
られる。このとき、二次混合ガス92 が整流板56c…
で整流された上、予混合ガス生成筒57aにその周方向
において均等に流入することから、旋回ベーン57c…
による旋回付与作用及び旋回による二次混合ガス92 の
混合,攪拌作用がより均一且つ効果的に行なわれること
になる。かくして得られた予混合ガス9は、旋回ベーン
57c…から旋回流をなして前方へ流動して、各ノズル
51a,52aから燃焼室3に噴出される。なお、予混
合ガス生成筒57aには圧力検出器13が設けられてい
て、燃焼室3での所定の燃焼量を確保するに必要な予混
合ガス量に対応する適正圧力が維持されているか否かを
検出し、適正圧力より降圧した場合に、安全上、燃焼が
停止されるように工夫されている。
って付与される旋回力の程度は旋回ベーン55b,57
cの傾斜角α,βによって決定されるが、実験により確
認したところでは、ガス状燃料91と燃焼空気92との
比重が大きく異なるため、傾斜角α,βが10°未満で
あると、ガス状燃料と空気との混合,攪拌作用を充分に
発揮しうる旋回力を得ることができず、傾斜角α,βが
20°を超えると、旋回による攪拌作用が過大となっ
て、混合されたガス状燃料と空気とが再分離する虞れが
あった。したがって、旋回ベーン55b,57cの傾斜
角α,βは10°〜20°の範囲で設定しておくことが
好ましく、この例では15°に設定してある。また、旋
回ベーン55b,57cの枚数も旋回力に影響を与える
が、必要以上に多くしておくことは圧力損失の面から好
ましくなく、この例では8枚に設定してある。
52aにそのノズル口52の近傍に配して内装されたパ
イロットバーナで構成されており、バイロットバーナ6
によるパイロット炎により、各ノズル口51,52から
噴出される予混合ガス9に着火させるようになってい
る。なお、パイロットバーナ6は予混合ガス9の着火後
に停止されるものであり、パイロットバーナ6の点火に
先立って、予混合ガス供給装置5、燃焼室3及び熱交換
器4がパージされるようになっている。
によれば、燃焼室3において所謂サイクロン燃焼が行わ
れ、低NOx 燃焼を実現することができる。
び熱交換器4が上記した如くパージされた後、各ノズル
口51,52から予混合ガス9が噴出される。このと
き、各ノズル51a,52aには、予混合ガス供給装置
5により、ガス状燃料91と燃焼空気92とが均一に混
合された極めて高混合精度の予混合ガス9が供給され
る。
された燃焼空気92は分流筒54b内に流入する被混合
空気92aと分流筒54b外を通過する非混合空気92
bとに分流される。分流筒54b内においては、ガス状
燃料91がガス状燃料供給管55aの噴出孔55d…か
ら被混合空気92aの流入方向に直交する方向に放射状
に噴出され、この噴出ガス91と被混合空気92aとが
混合される。さらに、その混合ガス91,92aたる一
次混合ガス91 は、旋回ベーン55b…を経て分流筒5
4bの前端部から流出するが、この間においては、傾斜
角αを上記した如く設定された旋回ベーン55b…によ
り、一次混合ガス91 にその構成ガス91,92aが再
分離しない程度の旋回つまり弱旋回が付与されることに
なり、一次混合ガス91 の混合精度が向上する。分流筒
54bの前端部から流出した一次混合ガス91 は、分流
筒54bの外周部を通過した非混合空気92bと共に二
次混合筒56aに流入し、二次混合筒56a内に形成さ
れた蛇行状の二次混合通路56bを方向転換しつつ流動
する。このとき、分流筒54bから流出する一次混合ガ
ス91 には旋回ベーン55b…により旋回力が付与され
ていることから、二次混合通路56bの始端部において
一次混合ガス91 と非混合空気92bとが良好に混合に
されて、所望する予混合ガス9と同一成分をなす二次混
合ガス92 が得られる。ところで、ガス状燃料91と燃
焼空気92との間に大きな比重差があるから、予混合ガ
ス9を構成すべき燃焼空気92の一部92aとガス状燃
料91とを混合させて得られた一次混合ガス91 に残部
の燃焼空気92bを更に混合させた二次混合ガス92 の
混合精度は、全量の燃焼空気92にガス状燃料91を混
合させたものに比して高くなる。
混合通路56bを方向転換しつつ流動され、方向転換に
よる攪拌作用により均一に混合されることになる。しか
も、二次混合通路56bの軸線方向長さ(前後方向長
さ)は短いものの、それが蛇行状のものであり、二次混
合通路56b内における二次混合ガス92 の流動経路は
十分に長くなっていることから、二次混合通路56b内
を流動する間において二次混合ガス92 の混合精度は更
に高められことになる。換言すれば、二次混合通路56
bを蛇行状に構成しておくことにより、予混合ガス供給
装置5を可及的に小型化させつつ、ガス状燃料91と燃
焼空気92との混合精度を高めることができるのであ
る。
56bから予混合ガス生成筒57aに流入して、旋回ベ
ーン57c…により旋回力を付与され、旋回による攪拌
作用により最終的に混合精度を調整された予混合ガス9
が得られる。このとき、二次混合ガス92 は、二次混合
通路56bの下流端部分(第2円筒状通路部分56´´
b)に設けられた整流板56c…により、二次混合通路
56bにおける反転流動による乱れを整流された上で、
予混合ガス生成筒57a内にその後端縁における全周か
ら均等に流入せしめられる。したがって、旋回ベーン5
7c…により二次混合ガス92 に付与される旋回力にム
ラが生じず、二次混合ガス92 に均一な旋回力が付与さ
れることになる。その結果、旋回ベーン57c…から流
出した予混合ガス9の混合精度は極めて高いものとな
る。このとき、旋回ベーン57c…は、その傾斜角βを
上記した如く設定されたものであるから、旋回を付与す
ることによる不都合、つまり比重差のあるガス状燃料9
1と燃焼空気92とが再分離するといった不都合を生じ
ることなく、高混合精度の予混合ガス9が得られる。
ガス生成筒57aから各ノズル51a,52aに供給さ
れ、ノズル口51,52から燃焼室3内に噴出される。
このとき、予混合ガス生成筒57aで得られた予混合ガ
ス9には旋回力が付与されているから、予混合ガス9は
その混合精度を維持しつつ各ノズル51a,52aに供
給されることになり、ノズル口51,52からは極めて
高混合精度の予混合ガス9が噴出されることになる。
供給されると、パイロットバーナ6により各ノズル口5
1,52から噴出される予混合ガス9が着火され、サイ
クロン燃焼が開始される。すなわち、予混合ガス9が燃
焼室3の内周面の接線方向に噴出されることから、図3
に示す如く、各ノズル口51,52から燃焼室3の内周
面つまり周壁32の内周面に沿って当該内周面を嘗める
ように延びる円弧状の火炎93,94が形成される。
71に接触する伝熱壁となっていることから、上記火炎
93,94は熱媒水71により冷却されることになる。
このような火炎93,94の冷却,低温化により、サー
マルNOx の生成が抑制されることになる。
NOx の生成を抑制できる反面、火炎93,94が不安
定となるといった問題が生じる虞れがある。しかし、前
述した如く、補助ノズル口52からの火炎94が主ノズ
ル口51を直接に加熱すると共に主ノズル口51からの
火炎93の一部が補助ノズル口52を加熱すること、及
びノズル口51,52から端壁33までの前後方向距離
L1 を前記した如く設定してノズル口51,52の前部
側に燃焼ガス95の再循環領域が形成されるようにした
ことから、上記問題は生じず、火炎93,94が安定す
る。すなわち、ノズル口51,52の火炎による加熱作
用と燃焼ガス95の再循環作用とによって火炎93,9
4が安定した状態となるのである。なお、図10以下に
例示するように複数のノズル口53…を相互に火炎96
…により充分に加熱しうるように配置しておくことによ
って、上記した燃焼ガス95の再循環作用が生じない状
態においても、火炎を安定させることができる。このよ
うに、ノズル口の数,配置は、良好なサイクロン燃焼及
び安定した火炎を確保できる範囲において、任意に設定
することができる。
の接線方向に予混合ガス9を高速で噴出させることによ
り、燃焼ガス95が燃焼室2の内周面に沿う旋回流をな
して燃焼ガス出口31へと向かうことになり、所謂サイ
クロン火炎が形成されて、燃焼室2の中心部において燃
焼ガス95による再循環領域が形成されることになる。
このような燃焼ガス95による再循環作用により、NO
x の生成が抑制されることになる。なお、実験により確
認したところでは、装置11 の構造を含む燃焼条件によ
って異なるが、一般に、かかる再循環作用を十分に生ぜ
しめて良好なサイクロン燃焼を行わしめるためには予混
合ガス9の噴出速度を15m/s以上としておくことが
好ましい。
れる予混合ガス9は、上記した如くガス状燃料91と燃
焼空気92とが均一に混合された高混合精度のものであ
るから、燃焼室3内において均一に燃焼されて局部的な
高温部を生じることがなく、このことによってもNOx
の生成が抑制されることになる。
NOx の大幅な低減を図るつつ、良好なサイクロン燃焼
を行うことができる。
行った実験結果からも確認された。すなわち、この実験
は、ガス状燃料:天然ガス13A,予混合ガスの噴出速
度:15m/s,燃焼室径(D):600mm,燃焼室
長さ(L1 +L2 ):1200mm,主ノズル径
(d1 ):116mm,補助ノズル径(d2 ):60m
mの条件下で定格燃焼(140Nm3 /h)を行い、O
2 濃度との関係において燃焼室3で発生するNOx 濃度
(ppm(O2 =0%換算))及びCO濃度(ppm
(O2 =0%換算))を測定した。その結果、低出力
(燃焼ガス量:32〜44Nm3 /h)及び高出力(燃
焼ガス量:123〜155Nm3 /h)の何れにおいて
もCOの発生量は0ppmであり、NOx の発生量も図
9に示す如く極めて低減された。なお、図9において、
実線は低出力時におけるNOx 濃度を示したものであ
り、鎖線は高出力時におけるNOx 濃度を示したもので
ある。
を示したもので、この実施の形態における本発明に係る
サイクロン形燃焼装置(以下「第2燃焼装置」という)
12は、本体ケース20と燃焼室30と熱交換器40と
予混合ガス供給装置50と着火器60とを具備する煙管
式ボイラに構成されている。
す如く、円筒状をなす金属板壁構造のものであり、内部
には被加熱媒体たる缶水72の貯溜領域(以下「缶水貯
溜領域」という)70が形成されている。なお、缶水貯
溜領域70の上部空間は蒸気発生領域12とされてい
る。
く、前記燃焼室3と同様構造をなすものであり、前端部
を閉塞された円筒状の周壁32を有し、その後端部を燃
焼ガス出口31とした金属板製のものである。すなわ
ち、燃焼室30は、その軸線を水平とした状態で缶水貯
溜領域70に浸漬配置されており、その周壁32及び端
壁33は缶水72との熱交換により冷却される伝熱壁に
構成されている。また、燃焼室30の前端部分30aの
内周面つまり周壁32の内面には、後述するように、燃
焼室30の内周面に沿ってその接線方向に予混合ガス9
を噴出する複数のノズル口53…が、燃焼室周方向に齟
齬することなく、燃焼室軸線方向に並列する状態で、開
口されている。
如く、燃焼室30の側方に位置して前後方向に水平に延
びる煙管群44…を缶水貯溜領域70に浸漬配置し、こ
の煙管群44…の後端部を連通室45を介して燃焼ガス
出口31に連通接続すると共に前端部を煙道80に連通
させてなり、燃焼ガス95が燃焼ガス出口31から煙管
群44…を経て煙道80に排出される間において、被加
熱媒体である缶水72との間で熱交換されるように構成
されている。
3に示す如く、天然ガス等のガス状燃料91と燃焼空気
92とを混合させてなる予混合ガス9を予混合ガス燃焼
部つまり燃焼室30に供給させるもので、予混合ガス9
を構成すべき所定流量の燃焼空気92を被混合空気92
aと非混合空気92bとに分流させる分流機構54と、
被混合空気92aと予混合ガス9を構成すべき所定流量
のガス状燃料91とを混合させる一次混合機構55と、
一次混合機構55で得られた一次混合ガス91と分流機
構54を通過した非混合空気92bとを混合させる二次
混合機構56と、二次混合機構56で得られた二次混合
ガス92 をこれに旋回力を付与することにより更に混
合,攪拌する予混合ガス生成機構57と、予混合ガス生
成機構57で得られた予混合ガス9を予混合ガス燃焼部
たる燃焼室30に供給する予混合ガス供給機構53a…
とを具備する。
燃焼室30の内周面に開口させた複数(図示の例では3
個)のノズル53a…からなる。これらノズル53a…
は、同一断面形状をなす円筒状の金属パイプで構成され
ており、図10及び図11に示す如く、ノズル口53…
が燃焼室周方向に齟齬することなく燃焼室軸線方向に近
接して並列する配置形態であって、予混合ガス9をノズ
ル口53…から燃焼室30の内周面に対する接線方向に
噴出させうる形態で且つその噴出方向が燃焼室30の周
方向において同一となる配置形態で、燃焼室30の周壁
32に取り付けられている。ところで、第1燃焼装置1
1 にあっては、端壁32からノズル口設置箇所までの距
離L1 を、ノズル口51,52の前方に燃焼ガス95の
再循環領域が形成されるに充分な寸法に設定して、火炎
93,94の安定を図っているが、第2燃焼装置12 に
あっては、複数のノズル口53…を近接配置しているこ
とから、端壁33とノズル口群53…との前後方向距離
を上記したように配慮しておく必要はない。すなわち、
第2燃焼装置12 では、ノズル口53…の燃焼室軸線方
向における相互間隔を、各ノズル口53から噴出される
予混合ガス9による火炎96が当該ノズル口53に隣接
するノズル口53を加熱するように、可及的に小さく設
定して、かかるノズル口53の火炎96による加熱作用
により、各ノズル口53からの火炎96が缶水72によ
り冷却,低温化されるにも拘わらず安定せしめられるよ
うに工夫してある。なお、最後位のノズル口53と燃焼
ガス出口31との距離L3 については、サイクロン燃焼
を良好に行なわしめるべく、第1燃焼装置11 における
相当距離L2 と同様に設定される。また、各ノズル53
aには、ノズル口53…から噴出される予混合ガス量を
均一とすべく、流量調整器(オリフィス等)53bが設
けられている。なお、各ノズル口53からのガス噴出速
度は、第1燃焼装置11 におけると同様に、15m/s
以上に設定しておくことが好ましい。
る分流機構と同一構造をなしている。すなわち、図13
に示す如く、予混合ガス9を構成すべき所定流量の燃焼
空気92を供給する断面円形の燃焼空気供給管54aの
下流端部内に円筒状の分流筒54bを同心状に配置し
て、燃焼空気供給管54aの下流端部に至った燃焼空気
92を、分流筒54bの内周領域に流入する被混合空気
92aとその外周領域に流入する非混合空気92bとに
分流するようになっている。
旋回ベーン55bに代えてバッフル板55eを設けた点
を除いて、第1燃焼装置11 における一次混合機構と同
様構造をなすものであり、予混合ガス9を構成すべき所
定流量のガス状燃料91を供給する断面円形のガス状燃
料供給管55aと、分流筒54bの近傍前位に配設した
バッフル板55eとからなる。ガス状燃料供給管55a
の先端部分は、燃焼空気供給管54aの管壁を貫通して
分流筒54b内に挿入されており、その先端55cは閉
塞されている。ガス状燃料供給管55aの先端部分にお
ける管壁には、その全周に亘って複数の噴出孔55d…
が穿設されていて、ガス状燃料91を分流筒54bの内
周部に向けて放射状に噴出させるようになっている。し
たがって、分流筒55b内において、被混合空気92a
とガス状燃料供給管55aの噴出孔55d…から噴出さ
れたガス状燃料91とが混合され、その混合ガスたる一
次混合ガス91 がバッフル板55eへの衝突作用に攪拌
されて、分流筒55bとバッフル板55eとの環状隙間
から流出される。なお、分流筒55bの下流端部を閉塞
すると共に、その閉塞部に一次混合ガス91 の噴出孔を
設けて、バッフル板55eを廃しておくようにしてもよ
い。
示す如く、二次混合筒56aを燃料空気供給管55aの
下流端部に軸線を直交させて接続した点を除いて、第1
燃焼装置11 の二次混合機構と同一構造をなすものであ
り、断面円形の二次混合筒56aと二次混合筒56a内
に形成された蛇行状の二次混合通路56bと二次混合通
路56bの下流端部に設けられた複数枚の整流板56c
…とを具備する。二次混合筒56aは燃料空気供給管5
5aより大径のもので、その軸線が燃焼室30の軸線に
平行する状態で、燃料空気供給管55aの下流端部に直
交状に接続してある。二次混合通路56bは、二次混合
筒56a並びにその内部に同心状に配置された断面円形
の内筒56d及び断面円形の予混合ガス生成筒57aの
内外周部間に形成される同心状の円筒状通路部分56´
b,56´´bを蛇行状に連通させてなる。而して、二
次混合通路56b内においては、分流筒54bの前端部
から旋回流をなして流出する一次混合ガス91 と分流筒
54bの外周領域を通過した非混合空気92bとを合流
させつつ蛇行状に流動させることにより、両者91,9
2bを混合させた二次混合ガス92 が得られる。すなわ
ち、一次混合ガス9 1 と非混合空気92bとは、燃料空
気供給管55aの下流端部から二次混合筒56aと内筒
56dとの間に形成された第1円筒状通路部分56´b
を前方へと流動した上、二次混合筒56aの閉塞板56
eへの衝突により方向転換されて、内筒56dと予混合
ガス生成筒57aとの間に形成された第2円筒状通路部
分56´´bを後方へと流動し、更に内筒56dの閉塞
板56fへの衝突により方向転換されて、予混合ガス生
成筒57aの後端部へと流入されることになり、この間
において混合されることになる。整流板56c…は、内
筒56dの内周部と予混合ガス生成筒57aの外周部と
の間に軸線方向に平行し且つ周方向に等間隔を隔てた放
射状態で取り付けられていて、二次混合ガス92 を、第
2円筒状通路部分56´´bを通過する間において整流
した上で、予混合ガス生成筒57a内にその後端縁にお
ける全周から均等に流入させるようになっている。
如く、第1燃焼装置11 における予混合ガス生成機構5
7と同一構造をなすものであり、ノズル53a…を接続
する断面円形の予混合ガス生成筒57aと、予混合ガス
生成筒57a内に配設された複数枚の旋回ベーン57c
…とを具備する。予混合ガス生成筒57aの後端部分
は、二次混合筒56aの閉塞板56aを貫通して、内筒
56d内に同心状に挿入されている。予混合ガス生成筒
57aの後端部分内には、後端を閉塞した有底円筒57
bを同心状に配置すると共に両筒57a,57bの内外
周部間に複数枚の旋回ベーン57c…を周方向に等間隔
を隔てて放射状に取り付けてある。旋回ベーン57c…
は、筒57a,57bの軸線に対して適当角(第1燃焼
装置11 における傾斜角βと同様に10〜20°に設定
しておくことが好ましく、一般には15°に設定され
る)をなす傾斜状に取り付けられた台形板状のものであ
る。予混合ガス生成筒57aの前端部分は、二次混合筒
56aから前方に突出しており、その周壁にはノズル5
3a…の基端部が連通接続されている。なお、予混合ガ
ス生成筒57aの前端は閉塞されている。したがって、
予混合ガス生成機構57によれば、整流板56c…を配
置した第2円筒状通路部分56´´bから予混合ガス生
成筒57aの後端部に流入した二次混合ガス92 は、旋
回ベーン57c…により旋回力を付与されることによっ
て、混合,攪拌されることなり、ガス状燃料91と燃焼
空気92とが均一に混合された予混合ガス9が得られ
る。このとき、二次混合ガス92 が整流板56c…で整
流された上、予混合ガス生成筒57aにその周方向にお
いて均等に流入することから、旋回ベーン57c…によ
る旋回付与作用及び旋回による二次混合ガス92 の混
合,攪拌作用がより均一且つ効果的に行なわれることに
なる。かくして得られた予混合ガス9は、旋回ベーン5
7c…から旋回流をなして前方へ流動して、各ノズル5
3aから燃焼室30に噴出される。
30の周壁32に設けた点火ノズル61にパイロットバ
ーナ62を配設してなる。点火ノズル61は、ノズル口
53に向けて燃焼空気97を噴出しうるように、燃焼室
30の内周面に面一状に開口されている。この着火器6
0によれば、点火ノズル61から燃焼空気97を噴出さ
せつつ、バイロットバーナ6によるパイロット炎を形成
することにより、ノズル53a…から噴出される予混合
ガス9に着火させるようになっている。なお、燃焼空気
97の供給及びパイロットバーナ62の点火は予混合ガ
ス9の着火後に停止されるものであり、パイロットバー
ナ62の点火に先立って、予混合ガス供給装置50、燃
焼室30及び煙管群44…がパージされるようになって
いる。
によれば、第1燃焼装置11 による場合と同様に、燃焼
室30において所謂サイクロン燃焼が行われ、低NOx
燃焼を実現することができる。
り、前記予混合ガス供給装置5によると同様の混合,攪
拌作用が行なわれて、ガス状燃料91と燃焼空気92と
が均一に混合された極めて高混合精度の予混合ガス9が
生成され且つノズル53a…に供給される。このとき、
予混合ガス生成筒57aで得られた予混合ガス9には、
その構成ガス分が再分離しない程度の旋回力が付与され
ているから、予混合ガス9はその混合精度を維持しつつ
ノズル53a…に供給されることになり、ノズル口53
…からは極めて高混合精度の予混合ガス9が噴出される
ことになる。
ズル口53から噴出される予混合ガス9が着火される
と、図11に示す如く、各ノズル口53から燃焼室30
の内周面に沿って当該内周面を嘗めるように延びる円弧
状の火炎96が形成される。このとき、燃焼室30の周
壁32は、缶水72に接触する伝熱壁となっていること
から、各火炎96は缶水72により冷却されることにな
る。また、各ノズル口53から周壁32の接線方向に予
混合ガス9を高速で噴出させることにより、燃焼ガス9
5が燃焼室2の内周面に沿う旋回流をなして燃焼ガス出
口31へと向かうことになり、所謂サイクロン火炎が形
成されて、ノズル口群53…の後方部であって燃焼室2
の中心部には燃焼ガス95による再循環領域が形成され
ることになる。さらに、各ノズル口53から噴出される
予混合ガス9は、上記した如くガス状燃料91と燃焼空
気92とが均一に混合された高混合精度のものであるか
ら、燃焼室30内において均一に燃焼されて局部的な高
温部を生じることがない。このような火炎96…の冷却
作用及び燃焼ガス95の再循環作用並びに高混合精度の
予混合ガス9による燃焼温度の均一化により、第1燃焼
装置11 と同様に、COの低減は勿論、NOx も大幅に
低減されることになる。また、各ノズル口53がこれに
近接して隣接するノズル口53からの火炎96により加
熱されることから、火炎96が冷却,低温化されるにも
拘わらず安定することになり、良好なサイクロン燃焼を
行なうことができる。
態を示したもので、この実施の形態における本発明に係
るサイクロン形燃焼装置(以下「第3燃焼装置」とい
う)1 3 は、次の点を除いて、第1燃焼装置11 と同様
構造に構成されたものである。すなわち、第3燃焼装置
13 にあっては、図14及び図15に示す如く、燃焼室
3における予混合ガス9の噴出部分である前端部分3a
を、本体ケース2の前壁2aより前方に突出させると共
に本体ケース2の前壁2aに設けた膨出部2b,2cで
囲繞させてある。かかる構成とすることにより、装置製
作が容易となると共に、本体ケース2と燃焼室3との間
に発生する熱応力による悪影響を排除することができ
る。膨出部は、周壁32の前端部分を囲繞する筒状部2
bと筒状部2bの前端を閉塞して端壁33に直対向する
円板部2cとからなり、燃焼室3の前端部分3aを膨出
部2b,2cとの間に充満する熱媒水71で冷却するよ
うになっている。なお、この膨出部2b,2c内の熱媒
水71はケース本体2内との間で循環されることにな
る。また、燃焼室3の内周面には、周壁32に第2燃焼
装置12 におけるノズルと同一断面形状をなす複数のノ
ズル53a…を取り付けることにより、第2燃焼装置1
2 におけると同様に燃焼室軸線方向に近接状に並列する
複数のノズル口53…からなる2組のノズル口群5
31 ,532 が、燃焼室軸線方向に齟齬しない状態で、
つまり燃焼室周方向に180°間隔を隔てた対向状態で
開口されていて、予混合ガス9…を同一の燃焼室周方向
であって燃焼室3の内周面の接線方向に向けて同一量噴
出させるようになっている。各ノズル53aは、流量調
整器53bを介して、前記予混合ガス供給装置5又は5
0の予混合ガス生成筒57aに連通接続されている。第
3燃焼装置13 にあっては、第2燃焼装置12 における
と同様に、各ノズル口53が燃焼室軸線方向に隣接する
ノズル口53からの火炎96によって加熱される(燃焼
室3の内径等の条件によっては、燃焼室周方向に隣接す
るノズル口53からの火炎96によっても加熱される場
合がある)ことにより、各火炎96を安定させることが
できるのであり、ノズル口群53…の前部側に所定の再
循環領域を確保しておくといった配慮、つまり第1燃焼
装置11 における如き、予混合ガス噴出部から端壁33
までの距離L1を火炎安定のための再循環領域を形成し
うる寸法に設定しておくといった配慮は、特に必要とさ
れない。勿論、サイクロン燃焼作用については、第1及
び第2燃焼装置11 ,12 と同様に行なわれる。
もので、この実施の形態における本発明に係るサイクロ
ン燃焼装置(以下「第4燃焼装置」という)14 では、
第3燃焼装置13 におけると同様に燃焼室軸線方向に近
接状に並列する複数のノズル口53…からなる2組のノ
ズル口群531 ,532 が、燃焼室周方向に180°間
隔を隔てた状態で且つ燃焼室軸線方向に齟齬する状態で
開口されている。第4燃焼装置14 にあって、上記した
点以外の構成及び火炎安定化作用を含む燃焼作用は第3
燃焼装置13 におけると同様である。
態を示したもので、この実施の形態における本発明に係
るサイクロン燃焼装置(以下「第5燃焼装置」という)
15では、適当数のノズル口53…を燃焼室軸線方向に
齟齬することなく燃焼室周方向に等間隔を隔てて配置し
てあって、ノズル口53…の数及び燃焼室周方向におけ
る相互間隔を、燃焼室3の内径及び各ノズル口53から
の予混合ガス噴出量に応じて、各ノズル口53からの火
炎がその噴出方向に隣接するノズル口53を直接に加熱
しうるように設定してある。図示の例では、4個のノズ
ル口53…を燃焼室内周方向に90°間隔を隔てて配置
してあり、これらのノズル口53…から同一の燃焼室内
周方向であって燃焼室3の内周面に沿う接線方向に予混
合ガス9を噴出させるようにしてある。また、本体ケー
ス2の膨出部(筒状部2b)の周囲に円環状をなす断面
円形のヘッダ管53cを配設して、このヘッダ管53c
にノズル53a…を連通接続すると共に前記予混合ガス
供給装置5又は50の予混合ガス生成筒57aを連通接
続してある。各ノズル53aには、前記したオリフィス
等の流量調整器(図示せず)が設けられていて、各ノズ
ル口53からの予混合ガス噴出量が均一となるように工
夫してある。さらに、第5燃焼装置15 にあっては、本
体ケース2の膨出部(円板部2c)及び燃焼室3の端壁
33を貫通する円形の点検窓34を形成して、この点検
窓34を耐火材製の蓋体35で取り外し可能に閉塞する
ように構成して、燃焼室3の保守,点検を容易に行うこ
とができるように工夫してある。第5燃焼装置15 にあ
って、上記した点以外の構成及び燃焼作用は第4燃焼装
置14 におけると同様である。
定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない
範囲において適宜に改良,変更することができる。例え
ば、本発明は上記した温水ボイラ11 ,13 ,14 ,1
5 や炉筒煙管式ボイラ12 に適用できる他、燃焼室3,
30が円筒状であり、その周壁32を水71,72等の
被加熱媒体で冷却する伝熱壁に構成することができるも
のであれば、如何なる形式の燃焼装置にも適用すること
ができる。また、ノズル口51,52,53の数,配置
等の予混合ガス噴出条件も、燃焼室3,30の内径等の
燃焼条件に応じて、上記したサイクロン燃焼及び火炎安
定化を確保できる範囲において任意に設定することがで
きる。特に、主ノズル口51の他に、点火用としても機
能させる補助ノズル口52を設けた第1燃焼装置11 に
おいては、着火手段によっては、補助ノズル口52を設
けず、一のノズル口51のみによってサイクロン燃焼を
行なうように構成することもできる。この場合、火炎9
3の安定化は、ノズル口51の近傍領域で生じる燃焼ガ
スの再循環作用によって行なわれることになる。また、
着火手段は、第1及び第2燃焼装置11 ,12 において
採用した着火器6,60に限定されず、ノズル口から噴
出される予混合ガス9に着火できるものであればよく、
その構成は任意である。
に、本発明のサイクロン形燃焼装置は、NOx を大幅に
低減させつつ安定したサイクロン燃焼を行なうことがで
きるものであり、その実用的価値極めて大なるものであ
る。すなわち、本発明によれば、充分に実用することが
できるサイクロン形燃焼装置を提供することができるの
である。
示す縦断正面図である。
ある。
を示す縦断正面図である。
る。
ある。
第2燃焼装置(サイクロン形燃焼装置)、13 …第3燃
焼装置(サイクロン形燃焼装置)、14 …第4燃焼装置
(サイクロン形燃焼装置)、15 …第5燃焼装置(サイ
クロン形燃焼装置)、2,20…本体ケース、3,30
…燃焼室、4,40…熱交換器、5,50…予混合ガス
供給装置、6…着火器(パイロットバーナ)、7,70
…被加熱媒体の貯溜領域、8,80…煙道、9…予混合
ガス、91 …一次混合ガス、92…二次混合ガス、32
…燃焼室の周壁、42…伝熱水管、44…煙管、51,
52,53…ノズル口、51a,52a,53a…ノズ
ル(予混合ガス供給機構)、54…分流機構、55…一
次混合機構、56…二次混合機構、57…予混合ガス生
成機構、60…着火器、61…点火ノズル、62…パイ
ロットバーナ、71…熱媒水(被加熱媒体)、72…缶
水(被加熱媒体)、91…ガス状燃料、92…燃焼空
気、92a…被混合空気、92b…非混合空気。
Claims (8)
- 【請求項1】 円筒状の燃焼室に、その内周面に開口し
たノズル口から当該内周面に沿ってその接線方向にガス
状燃料と燃焼用空気とを混合させてなる予混合ガスを噴
出させるように構成されたサイクロン形燃焼装置におい
て、燃焼室の周壁を囲繞する被加熱媒体の貯留領域を設
けると共に、当該周壁を被加熱媒体に接触する伝熱壁に
構成して、前記ノズル口から噴出された予混合ガスによ
って形成される火炎を被加熱媒体により冷却,低温化さ
せるようにしたことを特徴とするサイクロン形燃焼装
置。 - 【請求項2】 燃焼室が、一端部を閉塞すると共に他端
部を燃焼ガス出口として開口したものであり、その軸線
を水平とした状態で被加熱媒体の貯留領域に浸漬配置さ
れていることを特徴とする、請求項1に記載するサイク
ロン形燃焼装置。 - 【請求項3】 被加熱媒体が熱媒水であり、燃焼ガス
が、燃焼ガス出口から当該熱媒水の貯留領域に開口せる
伝熱水管群を通過して煙道に排出されるように構成した
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載するサ
イクロン形燃焼装置。 - 【請求項4】 被加熱媒体が缶水であり、燃焼ガスが、
燃焼ガス出口から当該缶水の貯留領域に浸漬配置せる煙
管群を通過して煙道に排出されるように構成したことを
特徴とする、請求項1又は請求項2に記載するサイクロ
ン形燃焼装置。 - 【請求項5】 燃焼室の内周面に、当該内周面に沿って
その接線方向に予混合ガスを噴出する複数のノズル口が
開口されていることを特徴とする、請求項1、請求項
2、請求項3又は請求項4に記載するサイクロン形燃焼
装置。 - 【請求項6】 複数のノズル口が、燃焼室の軸線方向に
齟齬することなく、燃焼室の周方向に並列して配置され
ていることを特徴とする、請求項5に記載するサイクロ
ン形燃焼装置。 - 【請求項7】 各ノズル口から噴出される予混合ガスに
よる火炎が、当該ノズル口にその予混合ガス噴出方向に
おいて隣接するノズル口を加熱するように構成したこと
を特徴とする、請求項6に記載するサイクロン形燃焼装
置。 - 【請求項8】 複数のノズル口が、燃焼室の周方向に齟
齬することなく、燃焼室の軸線方向に近接状に並列して
配置されたものであり、各ノズル口がこれに隣接するノ
ズル口からの火炎により加熱されるように構成したこと
を特徴とする、請求項5に記載するサイクロン形燃焼装
置。
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1997
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1998
- 1998-08-26 US US09/140,401 patent/US6036475A/en not_active Expired - Lifetime
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