JPH1183966A - 磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子 - Google Patents

磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子

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JPH1183966A
JPH1183966A JP9241465A JP24146597A JPH1183966A JP H1183966 A JPH1183966 A JP H1183966A JP 9241465 A JP9241465 A JP 9241465A JP 24146597 A JP24146597 A JP 24146597A JP H1183966 A JPH1183966 A JP H1183966A
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ferromagnetic layer
layer
magnetization
magnetization direction
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JP9241465A
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Inventor
Haruki Yamane
治起 山根
Mitsuro Mita
充郎 見田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁化方向が一方向に固定されている第1の強
磁性体層と、印加される磁界に応じて磁化方向が変化す
る第2の強磁性体層とを含むGMR素子を用いる。この
素子を用いて磁界を高い感度で検出する。 【解決手段】 第1および第2GMR素子を近接させて
配置する。この第1GMR素子に第1の磁界−Haを印
加し、かつ、この第2GMR素子に第3の磁界Hbを印
加する第1の処理と、この第1GMR素子に第2の磁界
Haを印加し、かつ、この第2GMR素子に第4の磁界
−Hcを印加する第2の処理とを交互に実施しながら、
これら第1および第2の素子それぞれの抵抗値を監視す
る。この抵抗値変化に基づいて第1および第2の素子に
及ぶ外部磁界を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巨大磁気抵抗
(GMR:Giant Magnetoresistance )効果を利用した
磁界検出方法、その実施に好適な磁界検出システム、該
システムに用いて好適な磁界検出素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】巨大磁気抵抗効果を利用した従来の磁界
検出素子の一例が、例えば特開平6−11252号公報
に開示されている。この素子は、反強磁性体層、第1の
強磁性体層、非磁性体層および第2の強磁性体層をこの
順に積層した構造を有する(上記公報の図2)。この反
強磁性体層は、第1の強磁性体層の磁化方向を固定する
役割を持つ。
【0003】また、他の従来例として、特開平5−11
4761号公報に開示されている素子がある。この素子
は、第1の強磁性体層と、非磁性体層と、第1の強磁性
体層より小さな保磁力を示す第2の強磁性体層とを、こ
の順に積層した構造を有する。この素子の場合、第1お
よび第2の強磁性体層を保磁力の異なる材料とすること
で、反強磁性体層を不要にできる。
【0004】これらいずれの素子も、第1の強磁性体層
の磁化方向は、使用予定の磁界強度の範囲では、変化し
ない。第2の強磁性体層の磁化方向のみが、外部磁界の
印加の大きさに応じ回転する。したがって、外部磁界の
印加に伴って、これら第1および第2の強磁性体層の磁
化方向の相対的な角度が変わるので、これら層での伝導
電子のスピンに依存する散乱が変化する。これに伴い素
子の電気抵抗値が変化する。そのため、これら素子は、
外部磁界の変化を素子の電気抵抗値の変化として検出で
きた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の磁気検出
素子いずれも、磁気抵抗特性は、図18に示したような
ヒステリシス特性を有した曲線になることが知られてい
る。ただし、第1の強磁性体層の磁化方向が図18の左
向きである例を示している。なお、図18の横軸におい
てプラスの領域は右向きの磁界を示し、マイナスの領域
は左向きの磁界を示す。
【0006】このようにヒステリシス特性を示す理由に
ついて、従来の素子のうちの前者の素子の場合について
説明する。
【0007】この素子は、反強磁性体層1、第1の強磁
性体層3、非磁性体層5および第2の強磁性体層7をこ
の順に有する。第1の強磁性体層3の磁化方向は、反強
磁性体層1によって、この層3の磁化方向と同じ方向
(図中、左向き)に固定されている。この状態の素子
に、図中の左向きに外部磁界−Haを印加して、第2の
強磁性体層7の磁化方向を左向きにする。すると、素子
の電気抵抗は低い値RL になる。次に、この素子に右向
きの外部磁界を印加する。この右向きの外部磁界の強度
が、反強磁性体層1が示す左向きの磁界に打ち勝つ強度
になる前までは(図18中のHu>)、素子の電気抵抗
は低い値RL のままであるが、打ち勝てる強度を越える
と第2の強磁性体層7の磁化方向は回転し始める。する
と、素子の電気抵抗は、徐々に大きくなる。さらに右向
きの磁界の強度が高まりある強度Hvを越えると、第2
の強磁性体層7の磁化方向は、第1の強磁性体層3の磁
化方向と逆の向きになる。すると、素子の電気抵抗は、
高い抵抗値RH になる。このHuとHvとの間の磁界
を、後の本発明の説明の都合上、第1の磁化遷移磁界範
囲と称することにする。
【0008】第2の強磁性体層7の磁化方向が右向きと
なったこの素子に、今度は、左向きの外部磁界をかけ
る。このときは、外部磁界の向きが反強磁性体層1の磁
化方向と同じであるので、第2の強磁性体層7の磁化方
向は、比較的小さな外部磁界−Hwで回転し始める。す
ると、素子の電気抵抗は減少し始める。さらに左向きの
磁界の強度が高まりある強度の磁界−Hxになると、第
2の強磁性体層7の磁化方向は、第1の強磁性体層3の
磁化方向と同じになる。すると、素子の電気抵抗は、低
い抵抗値RL になる。この−Hwと−Hxとの間の磁界
を、後の本発明の説明の都合上、第2の磁化遷移磁界範
囲と称することにする。このようにしてヒステリシス特
性が発現する。
【0009】第1および第2の強磁性体層として保磁力
の異なる材料を用いる素子の場合も、その磁気抵抗特性
は、やはりヒステリシス特性を示す。
【0010】この種の素子を用いて外部磁界を検出する
場合、次のような方法が一般にとられていた。一つの方
法として、初期化磁化として、第1および第2の強磁性
体層3,7の磁化方向が左向きになるように素子を磁化
しておく。この状態の素子では、第2の強磁性体層7の
磁化方向を右向きにできる強度の外部磁界、すなわち図
18中のHv+αの外部磁界が該素子に及んだ場合、素
子の電気抵抗は大きな値に変化するので、この抵抗値の
変動から外部磁界を検出できる。また、初期化磁化とし
て、第1および第2の強磁性体層3,7それぞれの磁化
方向が逆向きになるように素子を磁化しておく。この状
態の素子では、第2の強磁性体層7の磁化方向を左向き
にできる強度の外部磁界すなわち、図18中の−Hx−
αの外部磁界が該素子に及んだ場合、素子の電気抵抗は
小さな値になるので、この抵抗値の変動から外部磁界を
検出できる。したがって、この従来の磁界検出方法の場
合は、磁界検出感度は、右向きの磁界検出ではHv+α
であり、左向きの磁界検出では−Hx−αであった。
【0011】上述した説明から理解できるように、従来
の磁界検出方法の場合、磁界検出感度は、第2の強磁性
体層の磁気特性により決定される。したがって、磁界検
出感度を高めるためには、第2の強磁性体層の材料を軟
磁気特性の優れた材料、すなわち、ヒステリシス特性に
おける幅Aが狭くかつ高さBが高い(図18参照)材料
を開発するのが良い。しかし、このような材料の開発は
困難である。
【0012】従って、従来の磁性体材料を用いた磁界検
出素子を用いて従来より高い磁界検出感度が得られる磁
界検出方法が望まれる。また、その方法の実施に好適な
磁界検出システムが望まれる。また、そのシステムに用
いて好適な磁界検出素子が望まれる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)そこで、この出願の磁界検出方法の発明によれ
ば、巨大磁気抵抗効果素子を用いて、磁界を検出するに
当たり、2個の巨大磁気抵抗効果素子を近接させて配置
する。そしてこれら第1および第2の素子に対し、以下
の第1の処理(a)および第2の処理(b)を交互に実
施しながら、これら素子の抵抗値を監視する。そして、
この監視している抵抗値に基づいて外部磁界を検出す
る。
【0014】(a)前記第1の素子に、該第1の素子の
第2の強磁性体層の磁化方向を第1の強磁性体層の磁化
方向と同じ方向にする第1の磁界を印加し、かつ、前記
第2の素子に、該第2の素子の第2の強磁性体層の磁化
方向を第1の強磁性体層の磁化方向と逆の方向にする第
3の磁界を印加する第1の処理。
【0015】(b)前記第1の素子に、該第1の素子の
第1の強磁性体層の磁化方向と同じ方向に磁化されてい
る前記第2の強磁性体層の磁化方向を変化させ始める磁
界から前記第1の強磁性体層の磁化方向と逆の方向にさ
せるまでの磁界の範囲(第1の磁化遷移磁界範囲)およ
び該範囲前後の近傍の磁界範囲から選ばれる第2の磁界
を印加し、かつ、前記第2の素子に、該第1の強磁性体
層の磁化方向と逆の方向に磁化されている前記第2の強
磁性体層の磁化方向を変化させ始める磁界から前記第1
の強磁性体層の磁化方向と同じ方向にさせるまでの磁界
の範囲(第2の磁化遷移磁界範囲)および該範囲前後の
近傍の磁界範囲から選ばれる第4の磁界を印加する第2
の処理。
【0016】なお、これら第1および第2の処理を交互
に行う周期は、例えば外部磁界の変化状況等を考慮して
きめる。また、第2の磁界および第4の磁界をどの程度
の大きさの磁界に設定するかは、検出したい磁界感度を
考慮して決める。
【0017】この出願の磁界検出方法の発明では、以下
のような作用が得られる。まず、第1の処理は、第1の
素子および第2の素子それぞれをリセット状態にする役
目をもつ。一方の第2の処理は、第1の素子を第2の磁
界の分だけ活性な状態にして、該第1の素子の電気抵抗
を小さな外部磁界で変動させる役目をもち、第2の素子
を第4の磁界の分だけ活性な状態にして、該第2の素子
の電気抵抗を小さな外部磁界で変動させる役目をもつ。
従って、第2の処理を行なった時に外部磁界が素子に及
ぶと、この外部磁界が小さな磁界であっても素子では電
気抵抗の変化が生じる。そのため、従来より高い感度で
外部磁界を検出できる。
【0018】なお、この磁界検出方法の発明を実施する
に当たり、前記第2の磁界を、前記第1の磁化遷移磁界
範囲近傍の前記磁界範囲から選ばれる磁界とし、かつ、
前記第4の磁界を、前記第2の磁化遷移磁界範囲近傍の
前記磁界範囲から選ばれる磁界であって前記第2の素子
を前記第1の素子の磁化状態に対して逆の磁化状態にす
る磁界とするのが好適である。例えば、後述する図5中
のHaを第2の磁界とし、かつ、−Hcを第4の磁界と
する設定、或は、図7中のHdを第2の磁界とし、か
つ、−Heを第4の磁界とする設定が好適である。こう
すると、第1の素子は、例えば、第1の強磁性体層の磁
化方向と同じ方向の外部磁界を高感度に検出する役目を
果たし、第2の素子は、第1の強磁性体層の磁化方向と
逆方向の外部磁界を高感度に検出する役目を果たすの
で、2方向の外部磁界を従来より高い感度で検出でき
る。
【0019】(2)また、上記の磁界検出方法の発明を
実施するために、互いに近接させた第1および第2の巨
大磁気抵抗効果素子と、前記第1の素子に前記第1の磁
界および第2の磁界を交互に印加し、かつ、前記第1お
よび第2の磁界を印加するタイミングに同期させて、前
記第2の素子に、前記第3の磁界および第4の磁界を交
互に印加する磁界発生手段と、前記第1の素子の抵抗値
および第2の素子それぞれの抵抗値に応じた電気信号を
検出しそれら電気信号を加算して出力する抵抗値検出手
段と、少なくとも前記第2の処理を実施する時の前記抵
抗値検出手段の出力を監視し、該出力に基づいて外部磁
界の有無を判定する磁界判定手段とを具えた磁界検出シ
ステムを用意するのが好適である。
【0020】(3)なお、磁界検出方法の発明および磁
界検出システムの発明を実施するに当たり、巨大磁気抵
抗効果素子として、その第1および第2の強磁性体層が
所定形状にパタ−ニングされている素子を用いるのが好
適である。このような素子は、ヒステリシス特性が四角
形状に近い特性を示す素子となる(詳細は後述す
る。)。したがって、磁化遷移磁界範囲外でかつ該範囲
近傍の磁界を第2の磁界や第4の磁界として用いる場合
に、これら第2の磁界や第4の磁界を、磁化遷移磁界範
囲の近くに設定し易い。したがって、外部磁界をより高
感度に検出し易い。
【0021】また、磁界検出方法の発明および磁界検出
システムの発明を実施するに当たり、第1および第2の
巨大磁気抵抗効果素子それぞれとして、前記各磁界(第
1〜第4の磁界)発生のための電流が流される電流層を
素子内に具えた素子を用いるのが好適である。こうする
と、第1の磁界などを巨大磁気抵抗効果素子に効率良く
印加でき、また、システムの小型化が図れる等の利点が
得られる。
【0022】その意味から、第1および第2の巨大磁気
抵抗効果素子を近接させて配置してなる磁界検出素子と
して、前記第1の素子および第2の素子を、これら素子
にバイアス磁界を印加するための電流を流す電流層を介
在させて積層してある素子を用意するのが好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの出願の
各発明の実施の形態についてそれぞれ説明する。しかし
ながら説明に用いる各図はこの発明を理解出来る程度
に、各構成成分の寸法、形状および配置関係を概略的に
示してあるにすぎない。また、各図において、同様な構
成成分については同一の番号を伏して示し、その重複す
る説明を省略することもある。
【0024】1.第1の実施の形態 図1は、この第1の実施の形態で用いて好適な磁界検出
システム(第1の磁界検出システム)10を示した図で
ある。
【0025】この磁界検出システム10は、第1の巨大
磁気抵抗効果素子10aと、該素子10aに近接させて
配置した第2の巨大磁気抵抗効果素子10bと、磁界発
生手段12と、抵抗値検出手段14と、磁界判定手段1
6とを具えている。これら各構成成分のうち、10a、
10b、12、14は、例えば基板18の上に設けられ
ている。また、磁界判定手段16は、この場合は、基板
18の外部に用意されている。もちろん、この配置例は
一例である。
【0026】なお、以下の説明では、巨大磁気抵抗効果
素子10a、10bを、第1GMR素子10a、第2G
MR素子10b、または素子10a、素子10bと略称
することもある。
【0027】この磁界検出システム10は、例えば、磁
気記録媒体に記録されている磁気データを再生するため
の装置として用いることができる。磁気データは、磁気
記録媒体に画成されている記録領域の磁化の向きを制御
することにより記録される。磁気データを再生する(読
み出す)ためには、素子10a、10bにより記録媒体
の漏洩磁界すなわち、素子にとっての外部磁界を検出す
る。この発明では、これら素子10a、10bは、外部
磁界の変化を、各素子の電気抵抗の変化として検出する
(詳細は後述する。)。
【0028】また、これらのGMR素子10a、10b
には、抵抗値検出手段14が導線によって結合されてい
る。この抵抗値検出手段14は、この導線を通して第1
および第2GMR素子10a、10bに電流を流し、そ
の電流の変化に基づいて素子10a、10bの電気抵抗
を検出する。
【0029】図2は、この抵抗値検出手段14の具体的
な構成例を示した図である。この抵抗値検出手段14
は、素子10aの抵抗値を検出する第1検出素子14a
と、素子10bの抵抗値を検出する第2検出素子14b
と、これら第1および第2検出素子の出力を加算する加
算器14cとで構成してある。これら検出素子14a、
14bは抵抗測定器などの従来公知の任意の手段で実現
できる。また、素子の電気抵抗の検出は、抵抗値そのも
のでも、電圧値でも、電流値でも良い。ここでは、抵抗
値を電圧値の形で検出する。
【0030】また、第1および第2GMR素子10a、
10bそれぞれは、その側面11を基板18の端縁18
aにそろえた状態にして設けられている。この磁気検出
システム10は、外部磁気を検出する時、被検出対象領
域(例えば磁気記録媒体)に、上述の側面11を近接さ
せて用いられる。
【0031】また、この第1、第2GMR素子10a、
10bの、被検出対象領域側の側面11とは反対側の側
面に近接させて、磁界発生手段12を設けてある。
【0032】この磁界発生手段12は、第1GMR素子
10aにこの発明でいう第1の磁界および第2の磁界を
交互に印加し、かつ、この第1および第2の磁界を印加
するタイミングに同期させて、第2GMR素子10b
に、この発明でいう第3の磁界および第4の磁界を交互
に印加する。
【0033】この場合の磁界発生手段12は、第1GM
R素子10aに近接させたソレノイドコイル12aと、
第2GMR素子10bに近接させたソレノイドコイル1
2bと、これらに共通な交流電源12cとを具えてい
る。これら交流電源12cおよびソレノイドコイル12
a、12b間は導線によって結合されている。そして、
磁界検出動作時には交流電源12cによりソレノイドコ
イル12a、12bに電流を流して、電磁石として機能
させる。そして、ソレノイドコイル12aにより、第1
GMR素子10aに、この発明でいう第1および第2の
磁界を印加でき、ソレノイドコイル12bにより、第2
のGMR素子10bに、この発明でいう第3および第4
の磁界を印加できるように、ソレノイドコイルの向きや
交流電源の出力電流の大きさ等を考慮してある。
【0034】また、磁界判定手段16は、少なくともこ
の発明でいう第2の処理の時の、抵抗値検出手段14の
出力(ここでは電圧出力)を監視する。そしてこの出力
に基づいて、前記第1および第2GMR素子10a,1
0bに外部磁界が及んだか否かを判定する。この磁界判
定手段16は、例えば、公知の比較回路、論理回路、メ
モリ等を組み合わせた電子回路、またはコンピュータで
構成できる。
【0035】次に、第1および第2GMR素子10a,
10bの構成について説明する。両者は、この場合、同
じ構造の素子としてある。そこで、素子10aに着目し
て説明する。図3は、GMR素子10aの構造を示す断
面図である。図3は、図1に示すI−I線の位置の切り
口の断面を示す図である。
【0036】GMR素子10aは、基板18の上に反強
磁性体層28、第1強磁性体層22、非磁性体層24お
よび第2強磁性体層26を順次に積層させて具えてい
る。反強磁性体層28として、27.0nmの膜厚のN
iO層を用いている。また、第1強磁性体層22は、
2.0nmの膜厚のNi35Fe20Co45層である。ま
た、非磁性体層24は、2.0nmの膜厚のCu層であ
る。さらに、第2強磁性体層26は、10.0nmの膜
厚のNi35Fe20Co45層である。これら各層は、スパ
ッタ法により成膜する。もちろん、ここで述べた各層の
材料や、膜厚は、一例にすぎない。
【0037】このGMR素子10aの磁気抵抗特性を、
直流4端子法により測定した結果を、図4(A),
(B)に示した。これらの図のうち、図4(A)はいわ
ゆるメジャーループを示し、図4(B)はいわゆるマイ
ナーループを示す。いずれの図も、横軸は磁界の強度エ
ルステッド(Oe)であり、縦軸は素子の抵抗値変化率
(%)である。ただし、抵抗値変化率は、第1および第
2の強磁性体層の磁化方向が同じになっているときの電
気抵抗を、基準としている。なお、この場合反強磁性体
層28の磁化方向が図4の左向きの磁界である。また、
図4の横軸においてプラスの領域は右向きの磁界を示
し、マイナスの領域は左向きの磁界を示す。
【0038】図4(A)から理解できるように、この素
子10aの磁気抵抗特性は、反強磁性体層と第1の強磁
性体層との交換結合のため、印加磁界に対し非対称とな
る。また、図4(B)は、素子10aに、左向きの50
0Oe以上の強度の磁界を印加した後、±40Oeまで
の低磁界を印加したときの、磁気抵抗特性である。この
素子10aは、図18を用いて既に説明した理由と同様
の理由から、ヒステリシス特性を持つ磁気抵抗特性を示
す。
【0039】この図4(B)のような磁気抵抗特性を示
すGMR素子での、この発明でいう第1の磁化遷移磁界
範囲は、おおよそ+26〜+34Oeであり、第2の磁
化遷移磁界範囲は、おおよそ−5〜−12Oeである。
【0040】次に、磁界検出動作について説明する。こ
こでは、外部磁界として、右向きのΔh、右向きのΔ
H、左向きの−Δhおよび左向きの−ΔHを検出する例
を考える。図5および図6(A)、(B)はその説明の
ための図である。詳細には、図5は、ちょうど、第1お
よび第2GMR素子10a,10bそれぞれの磁気抵抗
特性を模式的に示した図である。また、図6(A)、
(B)は、この発明の磁界検出方法を実施した時に抵抗
値検出手段で検出される信号を電圧値として示した図で
ある。
【0041】第1GMR素子10aおよび第2GMR素
子10bそれぞれに初期化磁界として左向きの大きな磁
界を印加する。たとえば、強度が500Oeの左向きの
磁界を印加する。
【0042】続いて磁界検出動作を開始する。磁界検出
動作時は、素子10aに、この発明でいう第1の磁界お
よび第2の磁界を交互に印加する。同時に、素子10b
に、この発明でいう第3の磁界および第4の磁界を交互
に印加する。
【0043】この第1の磁界は、素子10aの第1およ
び第2の強磁性体の磁化方向をそろえることのできる強
度の磁界の範囲から選ぶ。この第1の磁界を左向きの磁
界−Haとする(図5参照)。図4(B)の磁気抵抗特
性の例で考えると、この第1の磁界−Haを、例えば−
24Oeとする。一方、第2の磁界は、この発明でいう
第1の磁化遷移磁界範囲δH1(図5参照)およびその
前後の近傍の磁界範囲から選ぶ。この実施の形態では、
この第2の磁界を、右向きの磁界であって、第1の磁化
遷移磁界範囲δH1の下限値よりやや小さな強度の磁界
Haとする。図4(B)の磁気抵抗特性の例で考える
と、この第2の磁界Haを、例えば24Oeとする。
【0044】また、この第3の磁界は、素子10bの第
2の強磁性体層の磁化方向を第1の強磁性体層の磁化方
向と逆の方向にできる強度の磁界の範囲から選ぶ。この
第3の磁界を右向きの磁界Hbとする(図5参照)。図
4(B)の磁気抵抗特性の例で考えると、この第3の磁
界Hbを、例えば42Oeとする。一方、第4の磁界
は、この発明でいう第2の磁化遷移磁界範囲δH2(図
5参照)およびその前後の近傍の磁界範囲から選ぶ。こ
の実施の形態では、この第4の磁界を、左向きの磁界で
あって、第2の磁化遷移磁界範囲δH2の上限値よりや
や大きな強度の磁界−Hcとする(図5参照)。図4
(B)の磁気抵抗特性の例で考えると、この第2の磁界
−Hcを、例えば−6Oeとする。
【0045】これら第1の磁界および第2の磁界を、素
子10aに、所定周期で交互に印加する。また、これら
第3の磁界および第4の磁界を、素子10bに、前記第
1の磁界および第2の磁界に同期させて交互に印加す
る。この周期は、測定対象の外部磁界がどのような頻度
で生じるか等を考慮して決める。また、これら第1〜第
4の磁界をパルス状に加える。
【0046】素子10a、素子10bに外部磁界が及ば
ない時は、この素子10aに印加される磁界は、上記の
第1および第2の磁界そのもの(−Ha、+Ha)であ
り、また、この素子10bに印加される磁界は、上記の
第3および第4の磁界そのもの(Hb、−Hc)であ
る。したがって、素子10aの電気抵抗は、低い状態R
L1であるので、第1検出素子14aで検出される出力
は、VL1であり、また、素子10bの電気抵抗は、高い
状態RH1であるので、第2検出素子14bで検出される
出力は、VH1である。これらのため、加算器14cの出
力は、VL1+VH1になる(図6(B)の領域I)。
【0047】また、素子10a、素子10bに外部磁界
Δhが及んだ時は、素子10aに印加される磁界は、第
1の処理では−Ha+Δhになり、第2の処理ではHa
+Δhになり、また、素子10bに印加される磁界は、
第1の処理ではHb+Δhになり、第2の処理では−H
c+Δhになる。この外部磁界Δhの大きさが、第1の
磁界Haに該Δhが加わると素子10aに印加される磁
界を第1の磁化遷移磁界範囲δH1内の磁界にするよう
な大きさであるとする。すると、この第2の磁界Haが
印加されたときの素子10aの電気抵抗は、この外部磁
界Δhの影響でRM1になるので、第1検出素子14aの
出力はVM1になる。一方、素子10bの抵抗値はRH1
ままであるので、第2検出素子14bの出力はVH1であ
る。これらのため、加算器14cの出力は、第1の処理
と第2の処理との切り換えごとに、VL1+VH1と、VM1
+VH1との間で変化する(図6(B)の領域II)。
【0048】また、素子10a、素子10bに外部磁界
ΔHが及んだ時は、素子10aに印加される磁界は、第
1の処理では−Ha+ΔHになり、第2の処理ではHa
+ΔHになり、また、素子10bに印加される磁界は、
第1の処理ではHb+ΔHになり、第2の処理では−H
c+ΔHになる。この外部磁界ΔHの大きさが、第1の
磁界Haに該ΔHが加わると素子10aに印加される磁
界を第1の磁化遷移磁界範囲δH1を越える磁界にする
ような大きさであるとする。すると、この第2の磁界H
aが印加されたときの素子10aの電気抵抗は、この外
部磁界ΔHの影響でRH1になるので、第1検出素子14
aの出力はVH1になる。一方、素子10bの抵抗値はR
H1のままであるので、第2検出素子14bの出力はVH1
である。これらのため、加算器14cの出力は、第1の
処理と第2の処理との切り換えごとに、VL1+VH1と、
H1+VH1(すなわち2VH1)との間で変化する(図6
(B)の領域III)。
【0049】また、素子10a、素子10bに外部磁界
−Δhが及んだ時は、素子10aに印加される磁界は、
第1処理では−Ha−Δhになり、第2処理ではHa−
Δhになり、また、素子10bに印加される磁界は、第
1処理ではHb−Δhになり、第2処理では−Hc−Δ
hになる。この外部磁界−Δhの大きさが、第3の磁界
−Hcに該−Δhが加わると素子10bに印加される磁
界を第2の磁化遷移磁界範囲δH2内の磁界にするよう
な大きさであるとする。すると、この第4の磁界−Hc
が印加されたときの素子10bの電気抵抗は、この外部
磁界−Δhの影響でRM1になるので、第2検出素子14
bの出力はVM1になる。一方、素子10aの抵抗値はR
L1のままであるので、第1検出素子14aの出力はVL1
である。これらのため、加算器14cの出力は、第1の
処理と第2の処理との切り換えごとに、VL1+VH1と、
L1+VM1との間で変化する(図6(B)の領域I
V)。
【0050】また、素子10a、素子10bに外部磁界
−ΔHが及んだ時は、素子10aに印加される磁界は、
第1処理では−Ha−ΔHになり、第2処理ではHa−
ΔHになり、また、素子10bに印加される磁界は、第
1処理ではHb−ΔHになり、第2処理では−Hc−Δ
Hになる。この外部磁界−ΔHの大きさが、第3の磁界
−Hcに該−ΔHが加わると素子10bに印加される磁
界を第2の磁化遷移磁界範囲δH2を越える磁界にする
ような大きさであるとする。すると、この第4の磁界−
Hcが印加されたときの素子10bの電気抵抗は、この
外部磁界−ΔHの影響でRL1になるので、第2検出素子
14bの出力はVL1になる。一方、素子10aの抵抗値
はRL1のままであるので、第1検出素子14aの出力は
L1である。これらのため、加算器14cの出力は、第
1の処理と第2の処理との切り換えごとに、VL1+VH1
と、VL1+VL1(すなわち2VL1)との間で変化する
(図6(B)の領域V)。これら出力変動を観測するこ
とで、外部磁界を検出できる。
【0051】これらの説明から理解できるように、この
発明の磁界検出方法によれば、第2の磁界Haが、第1
GMR素子10aに対し、右向きの外部磁界を検出する
ために好適なバイアス磁界として作用する。また、第4
の磁界−Hcが、第2GMR素子10bに対し、左向き
の外部磁界を検出するために好適なバイアス磁界として
作用する。そのため、第1のGMR素子10aにより、
ΔhaやΔHa程度に小さな外部磁界であってもそれを
検出でき、また、第2のGMR素子10bにより、−Δ
haや−ΔHa程度に小さな外部磁界であってもそれを
検出できる。例えば、図4(B)の磁気抵抗特性を持つ
素子の例で具体的に説明すれば、従来方法では、約40
Oe以上の強度の外部磁界でないと検出できなかったの
に対し、この発明の場合は、ΔHaとして約8Oeの外
部磁界を、また、−ΔHとして約−8Oeの外部磁界
を、それぞれ検出できる。
【0052】なお、この発明でいう第2の磁界および第
4の磁界は上述したHaおよび−Hcに限られない。例
えば、図7に示したように、第2の磁界として第1の磁
化遷移磁界範囲δH1近傍で、かつ、第1のGMR素子
10aを高抵抗RH1の状態にする磁界Hdを用い、第4
の磁界として第2の磁化遷移磁界範囲δH2近傍で、か
つ、第2のGMR素子10bを低抵抗RL1の状態にする
磁界−Heを用いても良い。この場合は、第1のGMR
素子10aが、左向きの外部磁界−Δh、−ΔHを検出
し、第2のGMR素子10bが、右向きの外部磁界+Δ
h、+ΔHを検出する。
【0053】また、この発明でいう第2の磁界を、第1
の磁化遷移磁界範囲δH1内の磁界とし、第4の磁界
を、第2の磁化遷移磁界範囲δH2内の磁界とする場合
があっても良い。
【0054】また、この実施の形態では、磁界発生手段
12で発生させる第1〜第4の磁界をパルス波形を示す
交流磁界としたが、これに限らなくてもよい。例えば、
正弦波や三角波などの波形の交流磁界としてもよい。
【0055】また、第1強磁性体層22および第2強磁
性体層26として、例えばFeやNiやCoやこれらの
合金を用いてもよい。さらに、反強磁性体層28とし
て、NiMn、IrMn、FeMn、CoO、アモルフ
ァスFe23 などを用いてもよい。
【0056】また、上述の実施の形態では外部磁界その
ものを検出する例を説明したが、この発明でいう外部磁
界とは、次のような場合も該当する。例えば、第2の磁
界を印加した素子10aおよび第4の磁界を印加した素
子10bに金属が近づいて、第2の磁界および第4の磁
界の強度を変化させた場合のように、素子10a、10
bに印加されている磁界が変化する場合も、外部磁界の
変化に該当する。すなわち、この発明の磁界検出方法
は、金属探知にも応用できる。
【0057】2.第2の実施の形態 次に、図3を用いて説明した素子10aの代わりに、別
の構造のGMR素子を用いて本発明の方法により磁界を
検出する例を説明する。すなわち、第1および第2の強
磁性体層を保磁力が異なる材料で構成した第2構造のG
MR素子を、第1および第2GMR素子として用いる例
を説明する。
【0058】図8は、第2構造のGMR素子41を示す
断面図である。このGMR素子41は、基板18の上に
複数の積層単位40f、40e、40d、40c、40
bおよび40aをこの順序で積層させて具えている(図
8(A))。各積層単位40a〜40fはそれぞれ同じ
構造である。図8(B)に、積層単位40aの構造の一
例を示してある。
【0059】積層単位40aは、順次に積層した第2強
磁性体層42、非磁性体層44、第1強磁性体層46お
よび非磁性体層48を有する積層構造である。そして、
第1強磁性体層46の保磁力を第2強磁性体層42の保
磁力に比べて大きくしてある。第2強磁性体層42とし
て、10.0nmの膜厚のNi35Fe20Co45層を用い
ている。また、第1強磁性体層46として、6.0nm
の膜厚のCo層を用いている。非磁性体層44および4
8の各々は、それぞれ2.8nmの膜厚のCu層であ
る。上述した各層はスパッタ法により成膜する。
【0060】なお、この第2構造のGMR素子41は6
層の積層単位を積層させて構成してあるが、この層数に
限らない。また、各積層単位を構成する層の積層順は逆
にしてもよい。
【0061】この第2構造のGMR素子41では、第1
強磁性体層46の保磁力と第2強磁性体層42の保磁力
との間に差をもたせてある。従って、第1構造のGMR
素子10aのような反強磁性体層は不要である。すなわ
ち、第1強磁性体層46の保磁力が比較的大きいので、
この第1強磁性体層46の磁化の向きは一方向に固定さ
れる。そして、第2強磁性体層42の保磁力は比較的弱
く設定してあるので、外部磁界に応じて第2強磁性体層
42の磁化だけが自在に向きを変える。
【0062】このGMR素子41の磁気抵抗特性を、直
流4端子法により測定した結果を、図9(A),(B)
に示した。これらの図のうち、図9(A)はいわゆるメ
ジャーループを示し、図9(B)はいわゆるマイナール
ープを示す。いずれの図も、横軸は磁界の強度(Oe)
であり、縦軸は素子の抵抗値変化率(%)である。ただ
し、抵抗値変化率は、第1および第2の強磁性体層の磁
化方向が同じになっているときの電気抵抗を、基準とし
ている。なお、以下の説明では、保磁力が大である第1
の強磁性体層46の磁化方向が図9の左向きの磁界であ
るとする。また、図9の横軸においてプラスの領域は右
向きの磁界を示し、マイナスの領域は左向きの磁界を示
す。
【0063】図9(A)から理解できるように、この素
子41では、第1および第2の強磁性体の保磁力の違い
に起因する磁気抵抗特性が得られることが分かる。ま
た、図9(B)は、素子41に、マイナス方向の150
Oe以上の強度の磁界を印加した後、±60Oeまでの
低磁界を印加したときの、磁気抵抗特性である。ヒステ
リシス特性を持つ磁気抵抗特性を示すことが分かる。
【0064】この図9(B)のような磁気抵抗特性を示
すGMR素子での、この発明でいう第1の磁化遷移磁界
範囲は、おおよそ+33〜+47Oeであり、第2の磁
化遷移磁界範囲は、おおよそ−6〜+15Oeである。
【0065】この場合、この発明でいう第1の磁界を例
えば−30Oe、第2の磁界を例えば30Oe、第3の
磁界を例えば75Oe、第4の磁界を例えば15Oeと
することが出来る。すなわちこの場合は、第3の磁界お
よび第4の磁界として、同じ方向の磁界(非交流磁界)
を使用する。
【0066】この第2構造の素子41を用いた場合の磁
界検出動作は、第1の実施の形態の場合と同様であるの
で、その説明を省略する。
【0067】3.第3の実施の形態 この第1の発明の磁界検出方法の実施に当たり、第1G
MR素子および第2GMR素子として、以下に説明する
第3構造の素子(図示せず)をそれぞれ用いても良い。
【0068】この第3構造の素子は、上述の第1構造の
素子10aの構成での反強磁性体層、第1の強磁性体
層、非磁性体層および第2の強磁性体層それぞれを、所
定形状に、パターニングした素子である。または、上述
の第2構造の素子10bの構成での第1の強磁性体層、
非磁性体層および第2の強磁性体層それぞれを、所定形
状に、パターニングした素子である。パターニングは、
例えば数10μm程度の四角形状に、行う。また、その
手法として、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエ
ッチング技術を用いる。各磁性体層をパターニングする
と、第2の強磁性体層は単磁区状となり、そうしない場
合に比べて、ヒステリシス特性が四角形状になる。すな
わち、第1および第2の磁化遷移磁界範囲が狭いヒステ
リシス特性、つまり、急激に抵抗変化を示すヒステリシ
ス特性を持つGMR素子が得られる。
【0069】図10は、第1構造の素子10aの反強磁
性体層、第1の強磁性体層、非磁性体層および第2の強
磁性体層それぞれを、50μm×30μmの長方形状に
加工した場合の素子の、磁気抵抗特性である。ただし、
第1および第2の強磁性体の磁化容易軸の方向が上記の
50μmとなるようにパターニングした素子での磁気抵
抗特性である。測定は、いままで同様、直流4端子法で
行った。
【0070】この図10と図4(B)とを、比較するこ
とで理解できるように、各磁性体層をパターニングした
GMR素子の方が、ヒステリシス特性が四角状になるこ
とが分かる。然も、ヒステリシス特性は、磁界ゼロを中
心にして対称の特性になる。
【0071】この図10のような磁気抵抗特性を示すG
MR素子での、この発明でいう第1の磁化遷移磁界範囲
は、おおよそ+22〜+23Oeであり、第2の磁化遷
移磁界範囲は、おおよそ−22〜−21Oeである。こ
の第3の素子構造の場合、第1および第2の磁化遷移磁
界範囲それぞれが、第1構造の素子10aや第2構造の
素子41に比べて、非常に狭い。
【0072】次に、第3構造の素子を用いた場合の磁界
検出動作について説明する。この説明を図11および図
12(A)、(B)を参照して行う。図11は、第1お
よび第2GMR素子それぞれの磁気抵抗特性を模式的に
示した図である。また、図12(A)、(B)は、この
発明の磁界検出方法を実施した時に抵抗値検出手段で検
出される信号を電圧値として示した図である。
【0073】図11の例では、この発明でいう第1の磁
界として第1および第2の強磁性体層の磁化方向を同じ
にできる強度の磁界−Hfを用い、第2の磁界として、
第1の磁化遷移磁界範囲外の、かつ、該範囲の下限より
やや小さな磁界Hgを用いる。また、この発明でいう第
3の磁界として第1および第2の強磁性体層の磁化方向
を逆方向にできる強度の磁界Hfを用い、第4の磁界と
して、第2の磁化遷移磁界範囲外の、かつ、該範囲の上
限よりやや大きな磁界−Hgを用いる。すなわち、第1
の磁界および第3の磁界として、大きさが同じで方向が
逆の磁界をそれぞれ用い、かつ、第2の磁界および第4
の磁界として、大きさが同じで方向が逆の磁界をそれぞ
れ用いる。
【0074】そして、磁界検出動作時は、これら第1お
よび第2の磁界を、第1GMR素子に交互に印加し、か
つ、これら第3および第4の磁界を、第2GMR素子
に、前記第1および第2の磁界の印加タイミングに同期
させて、印加する。
【0075】この磁界検出動作での、外部磁界が素子に
及ばない場合と、及んだ場合それぞれの動作原理は、第
1の実施の形態の場合と同様である。以下、簡単に説明
する。
【0076】第1および第2GMR素子に外部磁界が及
ばない場合は、第1GMR素子の抵抗値は低い状態RL3
であり、第2GMR素子の抵抗値は高い状態RH3であ
る。したがって、抵抗値検出手段14(図1)から出力
される電圧は、VL3+VH3である(図12(B)の領域
I)。
【0077】第1および第2GMR素子に右向きの外部
磁界+Δhが及ぶと、第1GMR素子には、第1の処理
時に−Hf+Δh、第2の処理時にHg+Δhの磁界が
それぞれ印加され、第2GMR素子には、第1の処理時
にHf+Δh、第2の処理時に−Hg+Δhの磁界がそ
れぞれ印加される。このため、第1GMR素子のみが、
第1および第2の磁界の交互印加に応じて、低抵抗状態
と高抵抗状態との間で変化し、第2GMR素子は高抵抗
状態のままである。したがって、抵抗値検出手段14
(図1)から出力される電圧は、VL3+VH3と2VH3
の間で変化する(図12(B)の領域II)。
【0078】第1および第2GMR素子に左向きの外部
磁界−Δhが及ぶと、第1GMR素子には、第1の処理
時に−Hf−Δh、第2の処理時にHg−Δhの磁界が
それぞれ印加され、第2GMR素子には、第1の処理時
にHf−Δh、第2の処理時に−Hg−Δhの磁界がそ
れぞれ印加される。このため第2GMR素子のみが、第
1および第2の磁界の交互印加に応じて、高抵抗状態と
低抵抗状態との間で変化し、第1GMR素子は低抵抗状
態のままである。したがって、抵抗値検出手段14(図
1)から出力される電圧は、VH3とVL3との間で変化す
る(図12(B)の領域III)。
【0079】この第3構造の素子の場合は、図10の磁
気抵抗特性を持つ素子の例でいえば、外部磁界+Δhが
3Oe程度、外部磁界−Δhが−3Oe程度でも、それ
らを検出できる。
【0080】また、この第3構造の素子の場合、上記の
ように四角形状のヒステリシス特性を持つため、抵抗値
検出時のノイズを低減することができる。そのため、磁
界検出を、高いS/N比で行うことができる。また、第
3構造は、第1の磁界と第3の磁界とを大きさが同じで
逆向きの磁界にし、および、第2の磁界と第4の磁界と
を大きさが同じで逆向きの磁界にし易い構造といえる。
したがって、磁界発生手段の構成を簡易にできる。
【0081】ただし、第3構造の素子では、上述のよう
なヒステリシス特性であるため、磁化遷移磁界範囲内の
強度の磁界を素子に印加するのが難しい。そのため、磁
化遷移磁界範囲内の磁界に起因する抵抗値、すなわち、
素子の抵抗値として、RL3とRH3との中間値を利用した
磁界検出を行いにくい。したがって、外部磁界の大きさ
を定量的に評価するのは困難である。
【0082】4.第4の実施の形態 上述の各実施の形態では、第1の磁界〜第4の磁界は、
GMR素子に近接させた別途の磁界発生手段から印加さ
れていた。しかし、GMR素子上に磁界発生のための電
流が流される電流層(バイアス電流層ともいう。)を形
成し、該バイアス電流層に、前記の第1〜第4の磁界を
生じさせる電流を電流源から供給する構成としても良
い。この第4の実施の形態はその例である。
【0083】図13は、この第4の実施の形態の実施に
好適な磁界検出システム(第2の磁界検出システム)5
2の構成を示す平面図である。また、図14は、第4構
造のGMR素子50aすなわちバイアス電流層54aを
具えたGMR素子50aの構造を示す断面図である。図
14は、図13に示すJ−J線の位置の切り口の断面を
示す図である。
【0084】この第2の磁界検出システム52では、磁
界発生手段12を、第1GMR素子50aに設けたバイ
アス電流層54aと、第2GMR素子50bに設けたバ
イアス電流層54bと、交流電源12cとで構成する。
各素子50a、50bのバイアス電流層54a、54b
は、所定の交流電流を流すことにより、この発明でいう
第1の磁界〜第4の磁界を発生させる膜体である。この
バイアス電流層54a、54bは、例えば1.0μmの
膜厚のCu層である。
【0085】第1および第2GMR素子50a、50b
は、ここでは、同様の構造としてある。すなわち、図1
4に示すように、GMR素子50aは、基板18の上に
反強磁性体層28、第1強磁性体層22、非磁性体層2
4および第2強磁性体層26を順次に積層させて具えて
いる。また、GMR素子50aは、第2強磁性体層26
の上に絶縁体層60を具えている。そして、この絶縁体
層60の上にバイアス電流層54aが設けられている。
従って、バイアス電流層54aとGMR素子50aとは
絶縁体層60によって絶縁分離されている。
【0086】また、GMR素子50aは、反強磁性体層
28、第1強磁性体層22、非磁性体層24および第2
強磁性体層26の各々の側面に接触させて抵抗検出用電
極58を具えている。この抵抗検出用電極58は、導線
によって抵抗値検出手段14に結合されている。この抵
抗検出用電極58とバイアス電流層54aとは、非接触
の状態となるように設計してある。
【0087】反強磁性体層28、第1強磁性体層22、
非磁性体層24および第2強磁性体層26の積層構造
は、第1構造のGMR素子10aと同一の構造である。
絶縁体層60は、1.0μmの膜厚のSiO2 層であ
る。このSiO2 層は、スパッタ法により第2強磁性体
層26の上面に成膜される。そして、フォトリソグラフ
ィ技術を用いてパタン形成することにより、所定形状の
絶縁体層60を完成させている。絶縁体層60は、直方
体形状の膜体である。絶縁体層60は、下側の積層構造
に比べてJ−J線に沿う方向のサイズが小さく形成され
ている。
【0088】上述の抵抗値検出用電極58は、例えば、
Cu層をスパッタ法により成膜して形成する。このCu
層の膜厚は1.0μmである。
【0089】また、各層は、逆の順に積層させてもよ
い。すなわち、基板18の上にバイアス電流層54a、
絶縁体層60、第2強磁性体層26、非磁性体層24、
第1強磁性体層22および反強磁性体層28をこの順序
で積層させる。
【0090】この第4構造のGMR素子50aの磁気抵
抗特性は、第1構造のGMR素子10aの磁気抵抗特性
(図4)と同じであるから説明を省略する。
【0091】上述のバイアス電流層54aには、図14
の矢印で示される方向に沿ってバイアス電流62が流れ
る。従って、バイアス電流層54aの周囲に磁界が発生
する。この磁界は、第1強磁性体層22の磁化の方向に
沿って印加される。この磁界がこの発明でいう第1の磁
界および第2の磁界(第2GMR素子50bについては
第3の磁界および第4の磁界)となるように、バイアス
電流層54aに流す電流を制御する。こうすることで、
この発明の磁界検出方法を実施できる。磁界検出の原理
は第1の実施の形態で説明した原理と同様であるので、
その説明は省略する。
【0092】この第4の実施の形態の場合、第1の実施
の形態で必要であったソレノイドコイルを不要にできる
ので、磁界検出システムの小型化を図りつつ本発明の磁
界検出方法を実施できる。
【0093】なお、バイアス電流層をGMR素子に設け
るという思想は、第2の実施の形態で用いた第2構造の
素子や、第3の実施の形態で用いた第3構造の素子にも
もちろん適用できる。
【0094】5.第5の実施の形態 この発明の磁界検出方法は、第1および第2GMR素子
それぞれとして以下に説明する第5構造のGMR素子6
8を用いる場合にも適用できる。
【0095】図15は、第5構造のGMR素子68を示
す断面図である。このGMR素子68は、基板18の上
に第2強磁性体層26、非磁性体層24および第1強磁
性体層22を順次に積層させて具えている。そして、こ
の第1強磁性体層22の上に絶縁性の反強磁性体層66
が設けられている。さらに、この絶縁性の反強磁性体層
66の上にバイアス電流層54aを具えている。また、
第2強磁性体層26、非磁性体層24および第1強磁性
体層22の側面に接触させて抵抗検出用電極58を具え
ている。
【0096】このように、この第5構造のGMR素子6
8は、反強磁性体層(例えば第4構造の反強磁性体層2
8)と絶縁体層(例えば第4構造の絶縁体層60)とを
共通の膜体として構成している。従って、絶縁性の反強
磁性体層66は、交換バイアス磁界により第1強磁性体
層22の磁化の向きを固定する。また、絶縁性の反強磁
性体層66は、バイアス電流層54aと第1強磁性体層
22との間を絶縁分離させる。
【0097】よって、この構成は、例えば第4構造のG
MR素子50aに比べると層数を少なくできるから、作
製が容易である。絶縁性の反強磁性体層66として、C
oOやアモルファスFe23 などを用いるのが好適で
ある。
【0098】なお、この第5構造の素子であって、第3
の実施の形態で説明したように、各磁性体層を所定形状
にパターニングした素子に対しても、この発明の磁界検
出方法は適用できる。
【0099】6.第6の実施の形態 上述した第4の実施の形態では、第1および第2GMR
素子を基板18上に平面的に配置する例であった。その
ため、第1および第2GMR素子を形成するための領域
が広く必要になる。GMR素子形成面積を縮小するため
に、第1GMR素子および第2GMR素子を、これら素
子にバイアス磁界を印加するための電流を流す電流層を
介在させて積層させるのが良い。この第6の実施の形態
は、その例である。
【0100】図16は第1および第2GMR素子74
a、74bをバイアス電流層54を介在させて積層した
素子、すなわち第6構造のGMR素子の断面図、図17
はこの第6構造の素子を用いた磁界検出システム(第3
の磁界検出システム)70の説明図である。図16は、
図17のk−k線に沿ってGMR素子を切った断面図あ
る。
【0101】この場合の第6構造のGMR素子は、図1
4を参照して説明した第4構造のGMR素子上に、もう
1つの第4構造のGMR素子を逆さ状態に積層した構造
に相当する構造となっている。ただし、バイアス電流層
は、両素子で共用している。
【0102】この第6の実施の形態では、磁界発生手段
12は、第1および第2GMR素子74a、74bで共
用されるバイアス電流層54と、交流電源12cとで構
成してある。
【0103】この第6構造の素子では、第1および第2
GMR素子74a、74bを、バイアス電流層54を介
在させて積層してあるので、バイアス電流層54に電流
を流すと、第1および第2GMR素子に逆向きの磁界を
印加できる。したがって、この発明の磁界検出方法を実
施できる。しかも、第1および第2GMR素子を積層し
てあるので、第1および第2のGMR素子をほぼ1個分
の面積で形成できるので、磁気検出システムの小型化を
図りつつ、この発明の磁界検出方法を実施できる。
【0104】なお、この実施の形態では、第4構造のG
MR素子をバイアス電流層を介在させて積層する例を説
明した。しかし、第1および第2GMR素子をバイアス
電流層を介在させて積層するという思想は、第1〜第3
構造のGMR素子、第5構造のGMR素子を任意に組み
合わせて積層する場合にも適用できる。
【0105】
【発明の効果】この出願の磁界検出方法の発明によれ
ば、第1および第2GMR素子を近接させて配置してお
き、この第1GMR素子に所定の第1の磁界を印加し、
かつ、この第2GMR素子に所定の第3の磁界を印加す
る第1の処理と、この第1GMR素子に所定の第2の磁
界を印加し、かつ、この第2GMR素子に所定の第4の
磁界を印加する第2の処理とを交互に実施しながら、こ
れら第1および第2の素子それぞれの抵抗値を監視し
て、これら第1および第2の素子に及ぶ外部磁界を検出
する。
【0106】上記の第1の処理は、第1の素子および第
2の素子それぞれをリセット状態にする役目をもつ。一
方の第2の処理は、第1の素子を第2の磁界の分だけ活
性な状態にして、該第1の素子の電気抵抗を小さな外部
磁界で変動させる役目をもち、第2の素子を第4の磁界
の分だけ活性な状態にして、該第2の素子の電気抵抗を
小さな外部磁界で変動させる役目をもつ。従って、第2
の処理を行なった時に外部磁界が素子に及ぶと、この外
部磁界が小さな磁界であっても素子では電気抵抗の変化
が生じる。したがって、従来より高い感度で外部磁界を
検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の磁界検出システムの説明図である。
【図2】抵抗値検出手段の構成例を示した図である。
【図3】GMR素子の第1構造を示す図である。
【図4】第1構造の素子の特性例を示した図である。
【図5】第1の実施の形態での磁界検出動作の説明図で
あり、第1〜第4の磁界例の説明図である。
【図6】第1の実施の形態での外部磁界と検出出力との
関係を説明する図である。
【図7】磁界検出動作の他の例の説明図である。
【図8】GMR素子の第2構造を示す図である。
【図9】第2構造の素子の特性例を示した図である。
【図10】第3構造の素子の特性例を示した図である。
【図11】第3の実施の形態での磁界検出動作の説明図
である。
【図12】第3の実施の形態での検出出力の説明図であ
る。
【図13】第2の磁界検出システムの説明図である。
【図14】GMR素子の第4構造を示す図である。
【図15】GMR素子の第5構造を示す図である。
【図16】GMR素子の第6構造を示す図である。
【図17】第3の磁界検出システムの説明図である。
【図18】課題の説明図である。
【符号の説明】
−Ha:第1の磁界 Ha:第2の磁界 δH1:第1の磁化遷移磁界範囲 δH2:第2の磁化遷移磁界範囲 Hb:第3の磁界 −Hc:第4の磁界 10:磁界検出システム 10a:第1GMR素子 10b:第2GMR素子 12:磁界発生手段 14:抵抗値検出手段 14a:第1検出素子 14b:第2検出素子 14c:加算器 16:磁界判定手段 18:基板 22:第1強磁性体層 24:非磁性体層 26:第2強磁性体層 28:反強磁性体層 41:GMR素子 40a〜40f:積層単位 42:第2強磁性体層 44、48:非磁性体層 46:第1強磁性体層 50a:第1GMR素子 50b:第2GMR素子 52:磁界検出システム 54、54a、54b:バイアス電流層 58:抵抗値検出用電極 60:絶縁体層 62:バイアス電流 66:絶縁性の反強磁性体層 68:GMR素子 70:磁界検出システム 74a:第1GMR素子 74b:第2GMR素子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁化方向が一方向に固定されている第1
    の強磁性体層と、印加される磁界に応じて磁化方向が変
    化する第2の強磁性体層とを含み、これら第1および第
    2の強磁性体層の磁化方向の相対的な角度に応じて異な
    る電気抵抗値を示す第1の巨大磁気抵抗効果素子と、 磁化方向が一方向に固定されている第1の強磁性体層
    と、印加される磁界に応じて磁化方向が変化する第2の
    強磁性体層とを含み、これら第1および第2の強磁性体
    層の磁化方向の相対的な角度に応じて異なる電気抵抗値
    を示す第2の巨大磁気抵抗効果素子とを、近接させて配
    置しておき、 前記第1の素子に、該第1の素子の第2の強磁性体層の
    磁化方向を第1の強磁性体層の磁化方向と同じ方向にす
    る第1の磁界を印加し、かつ、前記第2の素子に、該第
    2の素子の第2の強磁性体層の磁化方向を第1の強磁性
    体層の磁化方向と逆の方向にする第3の磁界を印加する
    第1の処理と、 前記第1の素子に、該第1の素子の第1の強磁性体層の
    磁化方向と同じ方向に磁化されている前記第2の強磁性
    体層の磁化方向を変化させ始める磁界から前記第1の強
    磁性体層の磁化方向と逆の方向にさせるまでの磁界の範
    囲(第1の磁化遷移磁界範囲)および該範囲前後の近傍
    の磁界範囲から選ばれる第2の磁界を印加し、かつ、前
    記第2の素子に、該第1の強磁性体層の磁化方向と逆の
    方向に磁化されている前記第2の強磁性体層の磁化方向
    を変化させ始める磁界から前記第1の強磁性体層の磁化
    方向と同じ方向にさせるまでの磁界の範囲(第2の磁化
    遷移磁界範囲)および該範囲前後の近傍の磁界範囲から
    選ばれる第4の磁界を印加する第2の処理とを、 交互に実施しながら、前記第1および第2の素子それぞ
    れの抵抗値を監視して、 前記第1および第2の素子に及ぶ外部磁界を検出するこ
    とを特徴とする磁界検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁界検出方法におい
    て、 前記第2の磁界を、前記第1の磁化遷移磁界範囲近傍の
    前記磁界範囲から選ばれる磁界とし、かつ、前記第4の
    磁界を、前記第2の磁化遷移磁界範囲近傍の前記磁界範
    囲から選ばれる磁界であって前記第2の素子を前記第1
    の素子の磁化状態に対して逆の磁化状態にする磁界とす
    ることを特徴とする磁界検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁界検出方法におい
    て、 前記第1および第2の素子それぞれとして、前記第1お
    よび第2の強磁性体層が所定形状にパタ−ニングされ、
    前記第2の強磁性体層が単磁区状の磁気特性を示す素子
    を用いることを特徴とする磁界検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の磁界検出方法におい
    て、 前記第1の素子として、前記第1および第2の磁界を発
    生させるための電流が流される電流層を素子内に具えた
    素子を用い、かつ、前記第2の素子として、前記第3お
    よび第4の磁界を発生させるための電流が流される電流
    層を素子内に具えた素子を用いることを特徴とする磁界
    検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または3に記載の磁界検出方法
    において、 前記第1の磁界および前記第3の磁界として、大きさが
    同じで方向が逆の磁界をそれぞれ用い、かつ、 前記第2の磁界および前記第4の磁界として、大きさが
    同じで方向が逆の磁界をそれぞれ用いることを特徴とす
    る磁界検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の磁界検出方法におい
    て、 前記抵抗値の監視は、前記第1の素子および第2の素子
    それぞれの抵抗値に応じた電気信号を加算した信号を監
    視することにより行なうことを特徴とする磁界検出方
    法。
  7. 【請求項7】 互いに近接させた請求項1に記載の第1
    および第2の巨大磁気抵抗効果素子と、 前記第1の素子に請求項1に記載の第1の磁界および第
    2の磁界を交互に印加し、かつ、前記第1および第2の
    磁界を印加するタイミングに同期させて、前記第2の素
    子に、請求項1に記載の第3の磁界および第4の磁界を
    交互に印加する磁界発生手段と、 前記第1の素子の抵抗値および第2の素子の抵抗値に応
    じた電気信号を検出しそれら電気信号を加算して出力す
    る抵抗値検出手段と、 少なくとも前記第2の処理を実施する時の前記抵抗値検
    出手段の出力を監視し該出力に基づいて外部磁界の有無
    を判定する磁界判定手段とを具えたことを特徴とする磁
    界検出システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の磁界検出システムにお
    いて、 前記第1および第2の巨大磁気抵抗効果素子それぞれと
    して、前記第1および第2の強磁性体層が所定形状にパ
    タ−ニングされ、前記第2の強磁性体層が単磁区状の磁
    気特性を示す素子を具えたことを特徴とする磁界検出シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の磁界検出システムにお
    いて、 前記磁界発生手段を、 前記第1の素子上に形成された磁界発生のための電流が
    流される電流層と、 前記第1の磁界および第2の磁界を生じさせる電流を前
    記電流層に供給する電流源と、 前記第2の素子上に形成された磁界発生のための電流が
    流される電流層と、 前記第3の磁界および第4の磁界を生じさせる電流を前
    記第2の素子上の前記電流層に供給する電流源とで構成
    したことを特徴とする磁界検出システム。
  10. 【請求項10】 磁化方向が一方向に固定されている第
    1の強磁性体層と、印加される磁界に応じて磁化方向が
    変化する第2の強磁性体層とを含み、これら第1および
    第2の強磁性体層の磁化方向の相対的な角度に応じて異
    なる抵抗値を示す第1の巨大磁気抵抗効果素子と、磁化
    方向が一方向に固定されている第1の強磁性体層と、印
    加される磁界に応じて磁化方向が変化する第2の強磁性
    体層とを含み、これら第1および第2の強磁性体層の磁
    化方向の相対的な角度に応じて異なる抵抗値を示す第2
    の巨大磁気抵抗効果素子とを、近接させて配置した構成
    の磁界検出素子において、 前記第1の素子および第2の素子を、これら素子にバイ
    アス磁界を印加するための電流を流す電流層を介在させ
    て積層してあることを特徴とする磁界検出素子。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517289A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 コミサリア、ア、レネルジ、アトミク 磁気抵抗センサーを用いた磁場測定方法および磁場測定装置
JP2018115972A (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 旭化成エレクトロニクス株式会社 磁気センサ
JP2019207167A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 株式会社東芝 磁気センサ及び診断装置
WO2021145132A1 (ja) * 2020-01-14 2021-07-22 Yoda-S株式会社 演算装置

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