JPH1184992A - ホログラフィックステレオグラム作製装置 - Google Patents

ホログラフィックステレオグラム作製装置

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JPH1184992A
JPH1184992A JP9238680A JP23868097A JPH1184992A JP H1184992 A JPH1184992 A JP H1184992A JP 9238680 A JP9238680 A JP 9238680A JP 23868097 A JP23868097 A JP 23868097A JP H1184992 A JPH1184992 A JP H1184992A
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holographic stereogram
laser beam
laser light
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Akira Shirokura
明 白倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動等を抑制して回折効率が高く明るいホロ
グラフィックステレオグラムを作成するようにする。 【解決手段】 視差画像列の各画像に基づいて画像変調
された物体レーザ光L2と、物体レーザ光L2に対して
可干渉性を有する参照レーザ光L3とを記録媒体3に入
射してこれら物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との
干渉稿を要素ホログラムとして記録媒体3に記録する光
学系15と、筐体20に対して光学系15を防振支持す
る防振支持手段19と、光学系15を冷却する冷却手段
48乃至52を備える。冷却手段は、筐体側に配設され
ることにより光学系15との振動伝達が抑制された駆動
部48,49と、この駆動部48,49と光学系15と
の間を連結する非剛性体からなるダクト50,51,5
2とからなり、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3を
安定した状態で記録媒体3に入射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、実写画像やコンピュー
タ生成画像等を3次元認識することができるホログラフ
ィックステレオグラム作製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、被
写体を異なる観察点から順次撮像することにより得られ
た多数の画像を原画として、これらを1枚のホログラム
用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとし
て順次記録することにより作製される。このホログラフ
ィックステレオグラムは、使用者がこれをある位置から
片方の目で見た場合に各要素ホログラムの一部分の画像
情報の集合体である2次元画像が識別され、またこの位
置から水平に移動した他の位置で見た場合に各要素ホロ
グラムの別の部分の画像情報の集合体である2次元画像
が識別される。したがって、ホログラフィックステレオ
グラムにおいては、使用者がこれを両目で見た場合に左
右の目の視差により、記録画像が3次元画像として認識
される。
【0003】上述したホログラフィックステレオグラム
は、一般に図9に示すホログラフィックステレオグラム
作製装置100によって作製される。ホログラフィック
ステレオグラム作製装置100は、単一波長で干渉性の
良いレーザ光L10を出射するレーザ光源101と、こ
のレーザ光L10を物体レーザ光L11と参照レーザ光
L12とに分光するハーフミラー102と、物体レーザ
光L11の光学系を構成する光学部品103乃至107
及び表示器108と、参照レーザ光L12の光学系を構
成する光学部品109乃至111と、物体レーザ光L1
1と参照レーザ光L12とが集光するホログラム用記録
媒体112等によって構成されている。
【0004】物体レーザ光L11の光学系は、具体的に
は、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列され
た全反射ミラー103と、物体レーザ光L11を一次元
方向に拡散させる第1のシリンドリカルレンズ104
と、拡散された物体レーザ光L11を平行光化するコリ
メータレンズ105と、投影レンズ106と、物体レー
ザ光L11をホログラム用記録媒体112に導く第2の
シリンドリカルレンズ107とから構成される。表示器
108は、透過型の液晶パネルによって構成され、シリ
ンドリカルレンズ105と投影レンズ106との間に配
設されている。表示器108には、図示しない画像処理
部から出力された画像データに基づく画像が表示され
る。
【0005】参照レーザ光L12の光学系は、具体的に
は、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列され
た、参照レーザ光L12を一次元方向に拡散させるシリ
ンドリカルレンズ109と、拡散された参照レーザ光L
12を平行光化するコリメータレンズ110と、参照レ
ーザ光L12を反射させてホログラム用記録媒体112
に導く全反射ミラー111とから構成される。ホログラ
ム用記録媒体112は、例えば感光フィルムからなり、
供給リール113から繰り出されるとともに、表示器1
08に表示される画像に応じて図示を省略する送り機構
によって間欠的に送られて巻取リール114に巻き取ら
れる。
【0006】レーザ光L10は、レーザ光源101から
出射されてハーフミラー102に入射され、このハーフ
ミラー102により物体レーザ光L11と参照レーザ光
L12とに分光される。物体レーザ光L11は、シリン
ドリカルレンズ104、コリメータレンズ105を介し
て表示器108に入射されるとともに、この表示器10
8を透過する際に表示された画像に応じて画像変調され
る。画像変調された物体レーザ光L11は、投影レンズ
106、シリンドリカルレンズ107を介してホログラ
ム用記録媒体112に入射される。また、参照レーザ光
L12は、シリンドリカルレンズ109、コリメータレ
ンズ110及び全反射ミラー111の光学系を介してホ
ログラム用記録媒体112に入射される。
【0007】したがって、ホログラム用記録媒体112
には、表示器108に表示された映像が、画像変調され
た物体レーザ光L11と参照レーザ光L12との干渉に
よって生じる干渉縞を要素ホログラムとして短冊状又は
ドット状に順次露光記録される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したホ
ログラフィックステレオグラム作製装置100において
は、ホログラム用記録媒体112に各要素ホログラムが
露光記録される際に、振動等が加えられた場合に作製さ
れるホログラフィックステレオグラムに影響が生じると
いった問題があった。すなわち、ホログラフィックステ
レオグラム作製装置100は、レーザ光Lの波長程度の
振動等が加えられた場合にも、ホログラム用記録媒体1
12に露光記録される干渉縞の状態が不安定となり、記
録形成される要素ホログラムの一部に回折効率や明るさ
の低下といった現象が生じる。また、ホログラフィック
ステレオグラム作製装置100は、さらに大きな振動等
が加えられた場合には、ホログラム用記録媒体112に
対する要素ホログラムの記録形成が全く行われないとい
った問題が生じる。
【0009】ホログラフィックステレオグラムは、上述
したように一部の要素ホログラムがその回折効率を低い
状態で記録されていると、再生時において当該要素ホロ
グラムのみが暗くなって再生されることから画像の均一
性が低下してしまう。
【0010】このため、ホログラフィックステレオグラ
ム作製装置100には、一般に、ホログラム用記録媒体
112に要素ホログラムが安定した状態で露光記録され
るようにするために、外部から加えられる振動等を抑制
するとともに、加えられた振動等を素早く減衰させる防
振装置が付設される。防振装置は、上述したレーザ光源
101や光学系を構成する各光学部品を搭載した基板と
装置筐体との間に適宜配設されたエアーダンパやスプリ
ング等によって構成される。
【0011】一方、ホログラフィックステレオグラム作
製装置100においては、レーザ光源101として、例
えば半導体励起YAGレーザや、空冷アルゴンガスレー
ザ、空冷クリプトンレーザ等が用いられる。ホログラフ
ィックステレオグラム作製装置100は、これらレーザ
装置のレーザヘッド部が高温となって光学部品等に対し
て悪影響を及ぼすことから、冷却装置が付設されて冷却
が行われる。冷却装置は、冷却ファンによる送風によっ
て、レーザ装置のレーザヘッド部やヒートシンク部材等
を冷却する。したがって、冷却装置は、レーザ装置に近
接した位置に配設することが効果的である。
【0012】しかしながら、ホログラフィックステレオ
グラム作製装置100は、上述したホログラム用記録媒
体112への要素ホログラムの記録時においても冷却装
置の冷却ファンが回転動作していることにより、この冷
却ファンが振動源となって振動が加えられた状態とな
る。したがって、ホログラフィックステレオグラム作製
装置100は、外部から加えられる振動等に対しては防
振装置が有効に作用するが、内蔵された冷却装置から発
生する振動の影響によって高精度のホログラフィックス
テレオグラムの作製が困難となるといった問題があっ
た。
【0013】したがって、本発明は、上述した従来のホ
ログラフィックステレオグラム作製装置の問題点を解決
してレーザ装置等の効率的な冷却を行うとともに振動等
の影響が抑制されて高精度のホログラフィックステレオ
グラムの作製を可能としたホログラフィックステレオグ
ラム作製装置を提供することを目的に提案されたもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかるホログラフィックステレオグラム作製装置
は、視差画像列の画像に基づいて画像変調された物体レ
ーザ光と可干渉性を有する参照レーザ光とを記録媒体に
入射させるとともにこれら物体レーザ光と参照レーザ光
とによって生じる干渉縞を要素ホログラムとして記録媒
体に露光記録する光学系と、筐体に対して少なくとも光
学系を防振支持する防振支持手段と、少なくとも光学系
を冷却する冷却手段とを備えて構成される。冷却手段
は、筐体側に配設されることによって光学系に対する振
動伝達が抑制された駆動部と、この駆動部と光学系との
間に配設された非剛性体からなるダクトとから構成され
る。
【0015】以上のように構成された本発明にかかるホ
ログラフィックステレオグラム作製装置によれば、外部
から振動等が加えられた場合においても光学系を防振装
置によって防振支持したことにより、物体レーザ光と参
照レーザ光とによる干渉縞が安定した状態となり記録媒
体に対して要素ホログラムが精密に露光記録される。ま
た、ホログラフィックステレオグラム作製装置は、冷却
手段によって光学系を冷却することにより、装置内の高
温化が抑制される。さらに、ホログラフィックステレオ
グラム作製装置においては、冷却手段が筐体側に配設さ
れるとともにこの筐体と光学系との間に防振手段を配設
したことによって、この冷却手段から発生する振動の光
学系に対する影響が抑制されて物体レーザ光と参照レー
ザ光とによる干渉縞が安定した状態となり記録媒体に対
して要素ホログラムが精密に露光記録される。したがっ
て、ホログラフィックステレオグラム作製装置は、回析
効率が高く明るい安定した要素ホログラムからなる高精
度の画質のホログラフィックステレオグラムを作成す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。実施の形態のホログ
ラフィックステレオグラム作製装置10は、短冊状の多
数個の要素ホログラムに基づく物体レーザ光L2と参照
レーザ光L3との干渉縞をホログラム用記録媒体3にそ
のまま記録してホログラフィックステレオグラムとす
る、いわゆるワンステップ・ホログラフィックステレオ
グラムの作製装置である。ホログラム用記録媒体3は、
例えば感光フィルムからなり、後述する記録媒体送り機
構30によって間欠的に駆動される。
【0017】このホログラフィックステレオグラム作製
装置10に用いられるホログラム用記録媒体3は、図5
に示すように、テープ状のフィルムベース材4上に光重
合型フォトポリマからなるフォトポリマ層5が形成され
るとともに、このフォトポリマ層5上にカバーシート層
6が被着形成された、いわゆるフィルム塗布型記録媒体
である。このホログラム用記録媒体3について、図6を
参照して、要素ホログラムの記録原理を説明する。ホロ
グラム用記録媒体3は、図6(A)に示すように、初期
状態においてはフォトポリマ層5を構成する光重合型フ
ォトポリマが、マトリクスポリマ中にモノマMが均一に
分散している状態にある。
【0018】光重合型フォトポリマは、10mJ/cm
2乃至400mJ/cm2 のパワーのレーザ光LAが照
射されることによって、同図(B)に示すように、露光
部においてマトリクスポリマ中に均一に分散していたモ
ノマMが重合してポリマ化した状態となる。光重合型フ
ォトポリマは、ポリマ化によるモノマMの周囲からの移
動によりこのモノマMの濃度が不均一になることから露
光部と未露光部とで屈折率の変調が生じる。光重合型フ
ォトポリマは、この後同図(C)に示すように、100
0mJ/cm2 程度のパワーの紫外線又は可視光LBが
全面に照射されることによって、マトリクスポリマ中に
おいてモノマMの重合が完了する。ホログラム用記録媒
体3は、このようにフォトポリマ層5を構成する光重合
型フォトポリマが入射されたレーザ光に応じて屈折率が
変化することから、物体レーザ光L2と参照レーザ光L
3との干渉によって生じる干渉縞を屈折率の変化として
記録する。
【0019】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、ホログラム用記録媒体3として上述した光重合
型フォトポリマによってフォトポリマ層5を構成したフ
ィルム塗布型記録媒体を用いたことにより、露光後にこ
のホログラム用記録媒体3に特別な現像処理を施す工程
が不要とされる。したがって、ホログラフィックステレ
オグラム作製装置10は、現像装置等が不要とされるこ
とによってその構成が簡易化されるとともにホログラフ
ィックステレオグラムを迅速に作製することが可能とさ
れる。
【0020】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、図1に示すように、記録対象の画像データの処
理を行う画像データ処理部11と、この装置全体の制御
を行う制御用コンピュータ13を有する制御部12と、
ホログラフィックステレオグラム作製用の光学系15を
有するホログラフィックステレオグラム作製部14とか
ら構成されている。画像データ処理部11は、画像処理
用コンピュータ16及び記憶装置17を備え、多眼式カ
メラや移動式カメラ等を備えた視差画像列撮像装置1か
ら供給される視差情報を含む多数の撮像画像データD1
や、画像データ生成用コンピュータ2によって生成され
た視差情報を含む多数のコンピュータ画像データD2等
の要素ホログラム画像データに基づいて視差画像データ
列D3を生成する。
【0021】画像データ処理部11は、これら視差画像
データ列D3に対して画像処理用コンピュータ16によ
ってホログラフィックステレオグラム用の所定の画像処
理を施すとともに、画像処理が施されたホログラム画像
データD4をコンピュータのメモリーやハードディスク
装置等の記憶装置17に一時格納する。なお、撮像画像
データD1は、例えば多眼式カメラによる同時撮影或い
は移動式カメラによる連続撮影により得られた複数画像
分の画像データであり、視差情報が含まれてなる。ま
た、コンピュータ画像データD2は、例えば、CAD装
置(Computer Aided Design)や
CG装置(Computer Graphics)によ
って作製された視差情報を含む複数の画像データからな
る。
【0022】画像データ処理部11は、後述するように
ホログラム用記録媒体3に要素ホログラム画像を記録す
る際に、記憶装置17に格納されたホログラム画像デー
タD4から1画像分毎の要素ホログラム画像データD5
を順番に読み出して、これら要素ホログラム画像データ
D5を制御部12の制御用コンピュータ13に送出す
る。制御用コンピュータ13は、ホログラフィックステ
レオグラム作製部14を駆動して、データ処理部11か
ら供給された要素ホログラム画像データD5に基づく画
像を、ホログラフィックステレオグラム作製部14内に
セットされたホログラム用記録媒体3に、短冊状の要素
ホログラムとして順次記録する。
【0023】制御用コンピュータ2は、後述するように
ホログラフィックステレオグラム作製部14の各機構の
動作を制御する。ホログラフィックステレオグラム作製
部14は、図1に示すように、光学系15を構成する各
部材が支持基板18に配設支持されるとともにこの支持
基板18をダンパ19を介して装置筐体20に支持して
なる。光学系15は、図1及び図2に示すように、入射
レーザ光学系15Aと、物体レーザ光学系15B及び参
照レーザ光学系15Cとからなる。物体レーザ光学系1
5Bと参照レーザ光学系15Cとは、その光路長がほぼ
同一となるように構成されている。なお、装置筐体20
は、感光材であるホログラム用記録媒体3を用いること
から、少なくとも光学系15の遮光性を保持した構造と
されている。
【0024】入射レーザ光学系15Aは、レーザ光L1
を出射するレーザ光源21と、このレーザ光L1を分光
するハーフミラー22とから構成されている。なお、入
射レーザ光学系15Aには、図示しないがレーザ光L1
を適宜屈折反射させる全反射ミラーやシャッタ機構を設
けてもよい。レーザ光源21は、例えば単一波長でかつ
干渉性の良いレーザ光L1を出射する半導体励起YAG
レーザ装置や、空冷アルゴンガスレーザ装置、空冷クリ
プトンレーザ装置等のレーザ装置によって構成される。
ハーフミラー22は、入射されたレーザ光L1を、透過
成分の物体レーザ光L2と反射成分の参照レーザ光L3
とに分光する。
【0025】物体レーザ光学系15Bは、具体的には、
光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された、
全反射ミラー23と、第1のシリンドリカルレンズ24
と、コリメータレンズ25と、投影レンズ26及び第2
のシリンドリカルレンズ27等の光学部品によって構成
される。第1のシリンドリカルレンズ24は、凸レンズ
とピンホールとが組み合わされてなり、ハーフミラー2
2を透過して全反射ミラー23によって屈折された物体
レーザ光L2を後述する液晶表示器28の表示面幅に対
応して一次元方向に拡散させる。コリメータレンズ25
は、第1のシリンドリカルレンズ24によって拡散され
た物体レーザ光L2を平行レーザ光化して液晶表示器2
8へと導く。投影レンズ26は、物体レーザ光L2を第
2のシリンドリカルレンズ27へと投影する。第2のシ
リンドリカルレンズ27は、平行レーザ光化された物体
レーザ光L2について、横方向に対して集光する作用を
奏する。
【0026】物体レーザ光学系15Bには、コリメータ
レンズ25と投影レンズ26との間に位置して透過型液
晶表示器28が配設されるとともに、ホログラム用記録
媒体3の前方に位置してシャッタ機構29が配設されて
いる。透過型液晶表示器28には、制御用コンピュータ
13から出力された要素ホログラム画像データD5に基
づいて要素ホログラム画像が順次表示される。また、シ
ャッタ機構29は、詳細を省略するがホログラム用記録
媒体3に短冊状の要素ホログラムが記録されることか
ら、短冊状のシャッタ片を備えている。シャッタ機構2
9は、要素ホログラム画像データD5の出力タイミング
に対応して制御用コンピュータ13から出力された制御
出力S1によって開閉動作され、物体レーザ光L2をホ
ログラム用記録媒体3に入射させるとともに物体レーザ
光L2のホログラム用記録媒体3への入射を遮断する。
【0027】なお、制御用コンピュータ13は、要素ホ
ログラム画像データD5の出力タイミングに対応して駆
動出力S2をホログラム用記録媒体3の記録媒体送り機
構30に送出して、その供給ローラ31及び巻取ローラ
32の動作制御を行うことによりホログラム用記録媒体
3の送り動作を制御する。
【0028】以上のように構成された物体レーザ光学系
15Bにおいては、入射レーザ光学系15Aから分光さ
れて入射される点光源状態の物体レーザ光L2が第1の
シリンドリカルレンズ24によって拡散レーザ光化され
るとともにコリメータレンズ25に入射されて平行レー
ザ光化される。物体レーザ光学系15Bは、コリメータ
レンズ25を介して透過型液晶表示器28に入射された
物体レーザ光L2を、この透過型液晶表示器28に表示
された要素ホログラム画像に応じて画像変調するととも
に、投影レンズ26を介して第2のシリンドリカルレン
ズ27へと入射する。物体レーザ光学系15Bは、シャ
ッタ機構29が開放動作されている間、画像変調された
物体レーザ光L2をホログラム用記録媒体3に入射させ
て要素ホログラム画像に対応してこれを露光する。
【0029】一方、参照レーザ光L3の光学系15C
は、具体的には、光軸に沿ってその入力側からそれぞれ
順に配列されたシリンドリカルレンズ33と、コリメー
タレンズ34と、全反射ミラー35とから構成される。
シリンドリカルレンズ33は、上述した物体レーザ光学
系15Bの第1のシリンドリカルレンズ24と同様に、
凸レンズとピンホールとが組み合わされてなりハーフミ
ラー22によって屈折分光された参照レーザ光L3を所
定幅、すなわち液晶表示器28の表示面幅に対応して一
次元方向に拡散させる。コリメータレンズ34は、シリ
ンドリカルレンズ33によって拡散された参照レーザ光
L3を平行レーザ光化する。全反射ミラー35は、参照
レーザ光L3を屈折反射させてホログラム用記録媒体3
の後方へと導いて入射させる。
【0030】また、参照レーザ光学系15Cには、ホロ
グラム用記録媒体3の後方に位置して上述した物体レー
ザ光学系15Bのシャッタ機構29と対向してシャッタ
機構36が配設されている。シャッタ機構36は、シャ
ッタ機構29のシャッタ片と同様に短冊状のシャッタ片
を備えており、このシャッタ片が要素ホログラム画像デ
ータD5の出力タイミングに対応して制御用コンピュー
タ13から出力された制御出力S1によって物体レーザ
光学系15Bのシャッタ機構29と同期して開閉動作さ
れる。シャッタ機構36は、この開閉動作によって参照
レーザ光L3をホログラム用記録媒体3に入射させると
ともに参照レーザ光L3のホログラム用記録媒体3への
入射を遮断する。
【0031】参照レーザ光学系15Cは、シャッタ機構
36が開放動作されている間、参照レーザ光L3をホロ
グラム用記録媒体3に入射させる。参照レーザ光学系1
5Cは、シャッタ機構36が物体レーザ光L2の光学系
のシャッタ機構29と同期して開閉動作されることか
ら、詳細を後述するように要素ホログラム画像に対応し
て参照レーザ光L3と物体レーザ光L2との干渉縞をホ
ログラム用記録媒体3に記録する。シャッタ機構29,
36は、例えばシャッタ片を機械的に駆動するように構
成したものや、音響光学変調器(AOM:acoust
o−opticModulation)を用いた電子シ
ャッタによって構成したものであってもよい。これらシ
ャッタ機構29,36は、要するに物体レーザ光L2或
いは参照レーザ光L3を遮蔽可能とする開閉自在なもの
であれば良い。
【0032】以上のように構成された光学系15におい
ては、レーザ光源21から出射されてハーフミラー22
によって分光された物体レーザ光L2と参照レーザ光L
3とが、物体レーザ光学系15B及び参照レーザ光学系
15Cとに常時入射されるとともにシャッタ機構29,
36の開放動作によってホログラム用記録媒体3に入射
されるように構成されている。したがって、光学系15
は、例えば記録動作に伴って入射レーザ光L1が出射さ
れるように構成された場合と比較して、構成各光学部品
の熱変形が防止された構成となっている。光学系15
は、これによって構成各光学部品が安定した状態に保持
されて安定した状態の物体レーザ光L2及び参照レーザ
光L3とがホログラム用記録媒体3に入射されることか
ら、良好な状態の干渉縞がホログラム用記録媒体3に露
光形成され、回析効率に優れ、明るいホログラフィクス
テレオグラムを作製する。
【0033】また、光学系15は、上述したようにハー
フミラー22によって分光された物体レーザ光L2と参
照レーザ光L3とのそれぞれの光学系の光路長がほぼ同
一に構成されている。したがって、光学系15は、物体
レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉性の向上が図
られて、より鮮明な再生像が得られるホログラフィクス
テレオグラムを作製する。
【0034】光学系15には、振動等によって良好な状
態のホログラフィックステレオグラムが作製されない虞
が生じた場合に、ホログラム用記録媒体3の露光記録を
停止させる干渉縞検出部37が備えられている。干渉縞
検出部37は、上述した各光学系を介してそれぞれホロ
グラム用記録媒体3に入射される物体レーザ光L2と参
照レーザ光L3とにより露光形成される干渉縞の状態を
検出する。干渉縞検出部37は、例えばCCDカメラ
(Charge Coupled Deviceカメ
ラ)によって構成され、ホログラム用記録媒体3のホロ
グラフィックステレオグラムの形成領域と異にする検出
領域に露光形成される干渉縞の揺らぎ状態をレーザ光源
21から出射される入射レーザ光L1の波長オーダで検
出する。
【0035】干渉縞検出部37は、検出領域に所定値以
上の揺らぎ状態の干渉縞の出現を検出したときには、制
御用コンピュータ13に対して検出出力を送出する。制
御用コンピュータ13は、この検出出力に基づいて各シ
ャッタ機構29,36を不動作状態とする。したがっ
て、ホログラム用記録媒体3には、物体レーザ光L2と
参照レーザ光L3との入射が遮断されることにより、ホ
ログラフィックステレオグラムの作製が停止される。ま
た、干渉縞検出部37は、検出領域に形成される干渉縞
が所定値の揺らぎ状態となったときには、制御用コンピ
ュータ13に対する検出出力の送出を停止する。制御用
コンピュータ13は、これによって各シャッタ機構2
9,36を動作状態として、ホログラム用記録媒体3に
物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とが入射されるよ
うにしてホログラフィックステレオグラムが作製される
ようにする。
【0036】このように、ホログラフィックステレオグ
ラム作製装置10は、干渉縞検出部37を備えるによっ
て、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とによる干渉
縞が安定な状態でホログラム用記録媒体3にホログラフ
ィックステレオグラムが露光記録されることを可能と
し、回折効率が高く、明るいホログラフィックステレオ
グラムを作製する。また、ホログラフィックステレオグ
ラム作製装置10は、干渉縞検出部37を備えることに
より、設置場所に制限を受けることが無く使い勝手が向
上する。
【0037】なお、上述した干渉縞検出部37は、ホロ
グラム用記録媒体3の近傍に配設されてその検出領域に
露光形成される干渉縞の一部を検出するように構成した
がかかる構成に限定されるものでは無い。干渉縞検出部
37は、例えばミラー等を用いて物体レーザ光L2と参
照レーザ光L3の一部を別の位置へと導いて干渉縞を形
成するようにして、この干渉縞を検出するように構成し
てもよい。また、干渉縞検出部37は、ハーフミラー等
を用いて物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とに分光
した検出レーザ光によって干渉縞を形成し、この干渉縞
を検出するように構成してもよい。さらに、干渉縞検出
部37は、レーザ光源21から出射された入射レーザ光
L1の一部を直接取り出して振動検出用の干渉縞を形成
し、この干渉縞を検出するように構成してもよい。ま
た、干渉縞検出部37としては、光学系15とは別の振
動検出用の光学系を設け、この光学系による干渉縞を検
出して振動を検出するように構成してもよい。
【0038】上述したようにホログラフィックステレオ
グラム作製装置10は、ホログラム用記録媒体3を1要
素ホログラム分だけ間欠送りする記録媒体送り機構30
を備えている。記録媒体送り機構30は、制御用コンピ
ュータ13から送出される駆動出力S2に基づいて、供
給ローラ31と巻取ローラ32とが連動して回転動作
し、ホログラム用記録媒体3を間欠的に駆動する。ま
た、ホログラフィックステレオグラム作製装置10は、
この記録媒体送り機構30の動作に連動して制御用コン
ピュータ13から送出される制御出力S1に基づいて、
上述した物体レーザ光学系15B側のシャッタ機構29
と参照レーザ光学系15C側のシャッタ機構36がそれ
ぞれ動作されてそれぞれの光路を解放する。
【0039】記録媒体送り機構30は、図7及び図8に
示すように、フィルムカートリッジ38内に回転自在に
備えられるとともにホログラム用記録媒体3を巻回した
供給ローラ31と、フィルムカートリッジ38から繰り
出されたホログラム用記録媒体3を間欠的に走行させる
巻取ローラ32と、ホログラム用記録媒体3に所定の走
行テンションを付与する図示しないトーションスプリン
グ等によって構成されている。記録媒体送り機構30
は、供給ローラ31と巻取ローラ32とにより、図8に
示すように、ホログラム用記録媒体3の感光面を物体レ
ーザ光学系15Bと参照レーザ光学系15Cの光軸に対
してそれぞれ垂直となるように支持している。
【0040】記録媒体送り機構30は、巻取ローラ32
が図示しない駆動用のステッピングモータによって間欠
的に回転駆動される。ステッピングモータは、制御部1
2の制御用コンピュータ13から送出される駆動出力S
2によって1画像分の露光終了毎に1要素ホログラムに
対応した所定角度だけ回転駆動される。したがって、ホ
ログラム用記録媒体3は、このステッピングモータによ
って回転駆動される巻取ローラ32を介して1画像分の
露光毎に1要素ホログラム分だけ間欠的に走行駆動され
て物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉縞によ
るホログラフィックステレオグラムが露光記録される。
【0041】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10には、図7に示すように、記録媒体送り機構30の
後段に位置してホログラム用記録媒体3の走行路に沿っ
て紫外線ランプ39が配設されている。紫外線ランプ3
9は、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉縞
によるホログラフィックステレオグラムが露光記録され
たホログラム用記録媒体3に対して、1000mJ/c
2 程度のパワーの紫外線LBを照射することにより、
マトリクスポリマ中においてモノマMの重合を完了させ
る。
【0042】また、ホログラフィックステレオグラム作
製装置10には、紫外線ランプ39の後段に位置してヒ
ートローラ40と、一対の排出用送りローラ41,42
及びカッター43とが順次配設されている。ヒートロー
ラ40は、その外周部にホログラム用記録媒体3を約半
周の巻付角を以って掛け合わせて走行させる。また、ヒ
ートローラ40は、図示を省略するが内部にヒータが備
えらて約120℃程度の温度に保持されることにより、
ホログラム用記録媒体3を加熱してそのフォトポリマ層
5の屈折率変調度を増加させる。
【0043】排出用送りローラ41,42は、制御部1
2の制御用コンピュータ13から送出される駆動出力S
2によって駆動される図示しないステッピングモータに
よって回転駆動される。また、排出用送りローラ41,
42は、上述した記録媒体送り機構30の巻取ローラ3
2と同期して回転駆動されることにより、ホログラム用
記録媒体3を1画像分の露光終了毎に1要素ホログラム
に対応して間欠的に送り出す。したがって、ホログラム
用記録媒体3は、これら排出用送りローラ41,42に
より巻取ローラ32との間において撓むことなくヒート
ローラ40の外周部に密着した状態で走行される。
【0044】カッター43は、制御用コンピュータ12
から送出される駆動出力S2によって駆動され、走行す
るホログラム用記録媒体3を一定長さ、すなわちホログ
ラム用記録媒体3に視差画像列の各画像データに基づく
各ホログラフィックステレオグラムが全て露光記録され
るとともに、この記録部分が外部に排出された状態にお
いてこれを切断する。
【0045】記録媒体送り機構30には、ホログラム用
記録媒体3に物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との
干渉縞に基づく各要素ホログラムを露光形成中に、この
ホログラム用記録媒体3を保持する保持機構44が付設
されている。保持機構44は、図8に示すように、ホロ
グラム用記録媒体3に対する露光記録部を構成する供給
ローラ31と巻取ローラ32との間に位置して配設さ
れ、互いにほぼ同一曲率を以って湾曲形成されるととも
に一体に貼り合わされた1次元拡散板45とルーバフィ
ルム46とからなる。保持機構44は、図示しない駆動
機構によってホログラム用記録媒体3に対して接離動作
される。
【0046】1次元拡散板45は、入射される物体レー
ザ光L2を縦方向、すなわち作製される各要素ホログラ
ムの長軸方向に拡散させて作製されるホログラフィック
ステレオグラムに縦方向の視野角を付与するように作用
する。また、ルーバフィルム46は、微細な簾状の格子
を有する光学部品であり、ホログラム用記録媒体3を透
過した参照レーザ光L3が1次元拡散板45によって反
射されて再びホログラム用記録媒体3に入射して不正な
干渉縞が記録されることを防止する。
【0047】保持機構44は、ホログラム用記録媒体3
に干渉縞が露光記録されている間、図示しない駆動機構
によってこのホログラム用記録媒体3を押圧保持する。
保持機構44は、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3
との干渉縞が露光記録されている間に加えられるレーザ
光L1の波長オーダー程度の微小な振動の影響を排除す
るとともに走行されたホログラム用記録媒体3を速やか
に安定した状態で停止させて干渉縞の露光記録を行い得
るように作用する。したがって、ホログラフィックステ
レオグラム作製装置10は、ホログラム用記録媒体3に
物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との安定した干渉
縞が露光記録されることから、回折効率の高いホログラ
フィックステレオグラムの作製が可能となる。
【0048】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、図1及び図3,図4に示すように、上述した光
学系15の構成各部材や部品等をアルミ板やアルミ合金
板等によって形成された支持基板(光学定盤)18に搭
載して構成されている。ホログラフィックステレオグラ
ム作製装置10は、上述したように振動等が加えられた
場合に、物体レーザ光L2及び参照レーザ光L3とが安
定した状態でホログラム用記録媒体3に入射されないた
めにこのホログラム用記録媒体3に良好な状態の干渉縞
が露光形成されないといった事態が生じる。このため、
ホログラフィックステレオグラム作製装置10は、光学
系15等に対するかかる振動等の影響を抑制するために
支持基板18を複数個のダンパ19によって支持してい
る。
【0049】各ダンパ19は、詳細を省略するが例えば
空気ばねやゴム、コイルバネ等の弾性部材によって構成
されており、一端部が支持基板18に結合されてこれを
保持するとともに他端部が装置筐体20のベース部材2
0A上に固定されている。これらダンパ19は、光学系
15に加えられる振動等を、物体レーザ光L2及び参照
レーザ光L3の波長(約1μm)以下、より好ましくは
1/5以下に抑制するように作用する。したがって、ホ
ログラフィックステレオグラム作製装置10は、外部か
ら振動等が加えられた場合においても、光学系15が安
定した状態で保持されることから物体レーザ光L2及び
参照レーザ光L3とが揺るぎの無い安定した状態でホロ
グラム用記録媒体3に入射されるようにする。ホログラ
フィックステレオグラム作製装置10は、これによって
回析効率に優れ、明るいホログラフィクステレオグラム
の作製を可能としている。
【0050】ところで、ホログラフィックステレオグラ
ム作製装置10においては、上述したように物体レーザ
光L2及び参照レーザ光L3を出射するレーザ光源21
として半導体励起YAGレーザ装置や空冷アルゴンガス
レーザ装置、空冷クリプトンレーザ装置等が用いられて
いる。レーザ光源21は、レーザヘッド部が高熱となっ
て装置内の温度を上昇させてしまうことから、図3及び
図4に示すように詳細を省略するヒートシンク部材47
等からなる冷却手段が付設されている。そして、ホログ
ラフィックステレオグラム作製装置10には、このヒー
トシンク部材47を冷却するために、冷却装置が付設さ
れている。
【0051】冷却装置は、図4に示すように、装置筐体
20に取り付けられた送風用ファン48及び排気用ファ
ン49と、送風用ダクト50及び排気用ダクト51、連
結ダクト52等によって構成されている。送風用ファン
48は、詳細を省略するが装置筐体20に設けた取付孔
に組み付けられており、筒状筐体に回転自在に支持され
たファン及びこのファンを回転するモータ等によって構
成されている。送風用ファン48は、ファンの回転によ
って外気を装置筐体20の内部へと取り込む。同様に、
排気用ファン49も、詳細を省略するが装置筐体20に
設けた取付孔に組み付けられており、筒状筐体に回転自
在に支持されたファン及びこのファンを回転するモータ
等によって構成されている。排気用ファン49は、ファ
ンの回転によって装置筐体20から高温となった空気を
外部へと放出する。
【0052】送風用ダクト50、排気用ダクト51及び
連結ダクト52は、例えばジャバラ状のゴムパイプ材に
よってそれぞれ形成されている。送風用ダクト50は、
一端部が送風用ファン48に接続されるとともに、他端
部がレーザ光源21のレーザヘッド部に臨ませられてい
る。連結ダクト52は、レーザ光源21のレーザヘッド
部とヒートシンク部材47との間に接続されている。排
気用ダクト51は、一端部が排気用ファン49に接続さ
れるとともに他端部がヒートシンク部材47に接続され
ている。なお、これら送風用ダクト50、排気用ダクト
51及び連結ダクト52については、ジャバラ状のゴム
パイプ材に限定されるものでは無いが、振動等の伝達を
抑制するために可撓性を有する合成樹脂材等の非剛性体
によって形成される。
【0053】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10においては、上述した送風用ファン48及び排気用
ファン49によって装置筐体20内において空気の対流
が生じて塵埃等を舞い上がらせ無いようにするために構
成部材によっていわゆる閉ループによる冷却回路が構成
されている。すなわち、冷却回路は、送風用ファン48
−送風用ダクト50−レーザ光源21−連結ダクト52
−ヒートシンク部材47−排気用ダクト51−排気用フ
ァン49からなる。装置筐体20内を対流する塵埃は、
光学系15内に進入した場合に、物体レーザ光L2や参
照レーザ光L3を不安定な状態とし、干渉縞を揺るがせ
て均一性を損なわせる原因となる。したがって、ホログ
ラフィックステレオグラム作製装置10は、閉ループか
らなる冷却回路を備えることによって、塵埃等の対流を
抑制するとともに、取り込んだ冷却用空気がヒートシン
ク部材47へと効率よく送られてこれを冷却するととも
に、熱交換された空気が外部へと排気されることから冷
却効率の向上が図られている。
【0054】ところで、上述した送風用ファン48及び
排気用ファン49は、ファンの回転によって振動が生
じ、ホログラフィックステレオグラム作製装置10にお
いて内部振動源を構成する。これら送風用ファン48及
び排気用ファン49は、従来のホログラフィックステレ
オグラムプリンタ装置において、動作状態における光学
系15に対する振動の影響をレーザドップラー振動計に
よって測定したところ10μm(p−p)のレベルに達
していた。
【0055】勿論、ホログラフィックステレオグラム作
製装置10は、上述したように感光材であるホログラム
用記録媒体3が用いられることから、遮光性を有して構
成された装置筐体20に対して送風用ファン48や排気
用ファン49が遮光性を保持した状態で取り付けられ
る。
【0056】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、上述したように送風用ファン48及び排気用フ
ァン49が装置筐体20に配設されるとともに、光学系
15の構成部材等を支持する支持基板18がダンパ19
を介して装置筐体20のベース部材20Aに支持されて
構成されている。換言すれば、ホログラフィックステレ
オグラム作製装置10においては、内部振動源となる送
風用ファン48や排気用ファン49に対して、光学系1
5がダンパ19を介して振動伝達を抑制されるようにし
て装置筐体20に支持された構成となっている。ホログ
ラフィックステレオグラム作製装置10は、かかる構成
から送風用ファン48及び排気用ファン49の動作状態
における光学系15に対する振動の影響をレーザドップ
ラー振動計によって測定したところ、0.1μm(p−
p)のレベルにまで低減されている。
【0057】したがって、ホログラフィックステレオグ
ラム作製装置10は、外部から加えられる振動等がダン
パ19によって吸収されるとともに、レーザ光源21を
冷却するために設けられた送風用ファン48及び排気用
ファン49から発生する振動等も光学系15に直接影響
を及ぼすことが無い。ホログラフィックステレオグラム
作製装置10は、上述したように振動等がレーザ光L1
の波長の1/5以下にまで低減された状態に保持されて
物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とがホログラム用
記録媒体3に入射されることから、これら物体レーザ光
L2と参照レーザ光L3とによる干渉縞が安定した状態
となってホログラム用記録媒体3に対して要素ホログラ
ムの精密な露光記録が可能となり、回析効率が高くかつ
明るいホログラフィックステレオグラムを作製する。
【0058】以上のように構成されたホログラフィック
ステレオグラム作製装置10によるホログラフィックス
テレオグラムの作製動作について説明する。ホログラフ
ィックステレオグラム作製装置10においては、画像デ
ータ処理部11から制御部12に要素ホログラム画像デ
ータD5が供給されることによって制御用コンピュータ
12から制御出力S1及び駆動出力S2が各部に送出さ
れる。また、透過型液晶表示器28には、要素ホログラ
ム画像データD5に基づいて対応する要素ホログラム画
像が順次表示される。一方、ホログラフィックステレオ
グラム作製装置10は、レーザ光源21から入射レーザ
光L1が出射され、この入射レーザ光L1がハーフミラ
ー22によって物体レーザ光L2と参照レーザ光L3と
に分光されてそれぞれ物体レーザ光学系15Bと参照レ
ーザ光学系15Cとに導かれる。
【0059】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、制御用コンピュータ12から送出された駆動出
力S2によってシャッタ機構29,36が透過型液晶表
示器28に表示された1要素ホログラム画像分の露光に
必要な間それぞれ開放動作されることにより、物体レー
ザ光L2と参照レーザ光L3とがホログラム用記録媒体
3に入射されてこれを露光する。物体レーザ光L2は、
透過型液晶表示器28を透過する際に画像変調された状
態でホログラム用記録媒体3に入射される。ホログラム
用記録媒体3には、要素ホログラム画像に対応して画像
変調された物体レーザ光L2と物体レーザ光L2とによ
る干渉縞が露光記録される。
【0060】また、ホログラフィックステレオグラム作
製装置10は、干渉縞検出部37によって所定値以上の
振動が検出されたときには、制御用コンピュータ12か
ら送出された駆動出力S2によってシャッタ機構29,
36がそれぞれ閉鎖動作してホログラム用記録媒体3に
対する要素ホログラム画像の露光記録が行われないよう
にする。ホログラフィックステレオグラム作製装置10
は、所定時間が経過してホログラム用記録媒体3に要素
ホログラム画像の露光記録が行われると、制御用コンピ
ュータ12から送出された駆動出力S2によってシャッ
タ機構29,36がそれぞれ閉鎖動作してホログラム用
記録媒体3に対して物体レーザ光L2と参照レーザ光L
3とが入射されないようにする。しかる後、ホログラフ
ィックステレオグラム作製装置10は、制御用コンピュ
ータ12から送出された駆動出力S2によって記録媒体
送り機構30が駆動されてホログラム用記録媒体3が所
定量走行される。
【0061】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、画像データ処理部11から供給される次の要素
ホログラム画像データD5に基づいて上述した動作と同
様の動作が行われて、この要素ホログラム画像データD
5に対応した要素ホログラムがホログラム用記録媒体3
に露光記録される。ホログラフィックステレオグラム作
製装置10は、要素ホログラムが露光記録されたホログ
ラム用記録媒体3に紫外線ランプ39によって紫外線L
Bを照射することにより、これを定着する。ホログラフ
ィックステレオグラム作製装置10は、以下順次この動
作が繰り返されて、ホログラム用記録媒体3に視差画像
列の各要素ホログラム画像データD5に基づいて横方向
に連続する短冊状の要素ホログラムからなるホログラフ
ィックステレオグラムが全て露光記録されると、制御用
コンピュータ12から送出された駆動出力S2によって
カッター43が駆動されてホログラム用記録媒体3が所
定の長さに切断される。
【0062】したがって、切断されたホログラム用記録
媒体3は、視差画像データ列D3に対応して横方向の視
差を有する要素ホログラムが連続して露光記録されたホ
ログラフィックステレオグラムを構成する。
【0063】上述したホログラフィックステレオグラム
作製装置10は、ホログラム用記録媒体3に要素ホログ
ラム画像をモノクロで露光記録する装置であるが、本発
明はかかるホログラフィックステレオグラム作製装置に
限定されるものではない。ホログラフィックステレオグ
ラム作製装置は、例えば赤、緑、青の3原色のレーザ光
源を備えるとともにこれらレーザ光源に対応して各光学
系と液晶表示装置とを備えることによって、ホログラム
用記録媒体3に合成された要素ホログラム画像をカラー
で露光記録する装置であってもよい。
【0064】また、ホログラフィックステレオグラム作
製装置10は、横方向の視差情報のみを有するホログラ
フィックステレオグラム(いわゆるHorizonta
lParallax Only)を露光記録する装置で
あるが、本発明は、横方向及び縦方向の視差情報を有す
るホログラフィックステレオグラム(いわゆるFull
Parallax)にも適用可能であることは勿論で
ある。かかるホログラフィックステレオグラム作製装置
においては、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とを
シリンドリカルレンズ24,33で短冊状に集光する代
わりにドット状に集光させるとともに、ホログラム用記
録媒体3を集光位置に対して相対的に2次元的に移動さ
せて全面露光を行うように構成される。また、かかるホ
ログラフィックステレオグラム作製装置には、円形の開
口部を有するシャッタが用いられる。さらに、ホログラ
フィックステレオグラム作製装置は、各レーザ光源を冷
却する冷却手段を独立に設けてもよく、また送風用ファ
ン48と排気用ファン49からそれぞれ送風用ダクト5
0と排気用ダクト51とを分岐接続して構成してもよ
い。
【0065】なお、送風用ファン48と排気用ファン4
9については、その電源スイッチをレーザ光源21の電
源スイッチと共通接続することによって、レーザ光源2
1からレーザ光L1が出射された状態においてその冷却
を行うように構成されるが、独立に制御するようにして
もよい。さらに、送風用ファン48と排気用ファン49
は、レーザ光源21に例えばサーモスタットスイッチを
付設し、レーザ光源21が所定の温度以上となった場合
に電源が投入されてその冷却を行うように構成してもよ
い。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるホログラフィックステレオグラム作製装置によれ
ば、筐体に対して少なくとも光学系を防振支持する防振
支持手段と少なくとも光学系を冷却して装置内の高温化
を抑制する冷却手段とを備え、この冷却手段を筐体側に
配設することによって光学系に対する振動伝達が抑制さ
れた駆動部とこの駆動部と光学系との間に配設された非
剛性体からなるダクトとから構成したことにより、外部
から加えられる振動等ばかりでなく冷却手段の駆動部等
から発生する内部振動に対しても光学系への影響を確実
に抑制される。したがって、ホログラフィックステレオ
グラム作製装置は、物体レーザ光と参照レーザ光とを記
録媒体に対して安定した状態で入射させることによって
これら物体レーザ光と参照レーザ光とによる干渉縞から
なる要素ホログラムが安定した状態で記録媒体に対して
精密に露光記録されるようにし、回折効率が高くかつ明
るいホログラフィックステレオグラムの作製を可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホログラフィックステレオグラム作製装置の全
体構成を模式的に説明した図である。
【図2】同ホログラフィックステレオグラム作製装置の
光学系を模式的に説明した図である。
【図3】同ホログラフィックステレオグラム作製装置の
概略構成図である。
【図4】同ホログラフィックステレオグラム作製装置に
備えられた冷却機構の概略構成を説明する図である。
【図5】同ホログラフィックステレオグラム作製装置に
用いられるホログラム用記録媒体を説明する要部断面図
である。
【図6】同ホログラム用記録媒体の感光プロセスの説明
図であり、同図(A)は初期状態を示し、同図(B)は
露光状態を示し、同図(C)は定着状態を示す。
【図7】同ホログラフィックステレオグラム作製装置に
備えられた記録媒体送り機構の構成を模式的に説明する
図である。
【図8】同ホログラフィックステレオグラム作製装置の
露光記録部の構成を模式的に説明する図である。
【図9】従来のホログラフィックステレオグラム作製装
置の光学系をを模式的に説明した図である。
【符号の説明】
3 ホログラム用記録媒体、10 ホログラフィックス
テレオグラム作製装置、11 画像データ処理部、12
制御部、13 制御用コンピュータ、14ホログラフ
ィックステレオグラム作製部、15 光学系、15A
入射レーザ光学系、15B 物体レーザ光学系、15C
参照レーザ光学系、16 画像処理コンピュータ、1
7 記憶装置、18 光学系の支持基板、19 ダンパ
(防振支持手段)、20 装置筐体、21 レーザ光
源、22 ハーフミラー、28透過型液晶表示器、47
ヒートシンク部材、48 送風用ファン(冷却手
段)、49 排気用ファン(冷却手段)、50 送風用
ダクト、51 排気用ダクト、52 連結用ダクト、L
1 レーザ光、L2 物体レーザ光、L3 参照レーザ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視差画像列の各画像に基づいて画像変調
    された物体レーザ光と、この物体レーザ光に対して可干
    渉性を有する参照レーザ光とを記録媒体に入射させると
    ともに、これら物体レーザ光と参照レーザ光とによって
    生じる干渉縞を要素ホログラムとして上記記録媒体に記
    録する光学系と、 筐体に対して少なくとも上記光学系を防振支持する防振
    支持手段と、 少なくとも上記光学系を冷却する冷却手段とを備え、 上記冷却手段は、上記筐体側に配設されることによって
    上記光学系に対する振動伝達が抑制された駆動部と、こ
    の駆動部と上記光学系との間に配設された非剛性体から
    なるダクトとから構成されたことを特徴とするホログラ
    フィックステレオグラム作製装置
  2. 【請求項2】 上記冷却手段は、上記駆動部が一対の送
    風用ファンと排気ファンとによって構成され、これら送
    風用ファンと排気用ファンとの間を上記光学系を挟んで
    上記ダクトによって連結して構成されたことを特徴とす
    る請求項1に記載のホログラフィックステレオグラム作
    製装置。
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