JPH1186257A - 磁気ヘッドスライダ - Google Patents
磁気ヘッドスライダInfo
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- JPH1186257A JPH1186257A JP24527697A JP24527697A JPH1186257A JP H1186257 A JPH1186257 A JP H1186257A JP 24527697 A JP24527697 A JP 24527697A JP 24527697 A JP24527697 A JP 24527697A JP H1186257 A JPH1186257 A JP H1186257A
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Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 テクスチャのないディスク状記録媒体を用い
る際に磁気ヘッドスライダの浮上面全体の面粗さを粗く
したのでは、磁気ヘッドスライダと磁気記録層との間隔
の精度が落ちる。また、粗い面がディスク状記録媒体に
接触するのでCSS耐久性が劣る。 【解決手段】 磁気ヘッドスライダの浮上面の荷重中心
点より空気流入端側の少なくとも一部の面粗さを粗くし
た。
る際に磁気ヘッドスライダの浮上面全体の面粗さを粗く
したのでは、磁気ヘッドスライダと磁気記録層との間隔
の精度が落ちる。また、粗い面がディスク状記録媒体に
接触するのでCSS耐久性が劣る。 【解決手段】 磁気ヘッドスライダの浮上面の荷重中心
点より空気流入端側の少なくとも一部の面粗さを粗くし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体に情報の記録再生を行うために用いられる磁気ヘッド
スライダに関し、さらに詳しくは磁気ヘッドスライダの
浮上面に関するものである。
体に情報の記録再生を行うために用いられる磁気ヘッド
スライダに関し、さらに詳しくは磁気ヘッドスライダの
浮上面に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク状記録媒体にデータの記録/再
生を行う磁気ディスク装置がコンピュータの外部記憶装
置として広く用いられている。図11に示す様に、磁気
ディスク装置は情報が記録されるディスク状記録媒体1
1、記録/再生を行う磁気ヘッド素子(図示せず)が付
着されている磁気ヘッドスライダ1、磁気ヘッドスライ
ダ1を所定の位置に移動するアクチュエータ29、ディ
スク状記録媒体11を回転するスピンドルモータ31お
よび信号を処理する信号処理回路33などから成ってい
る。磁気ヘッドスライダ1はディスク状記録媒体11が
回転停止している時にはディスク状記録媒体11の表面
に接触しているが、回転時にはディスク状記録媒体11
の回転に伴う空気流を受けて揚力を発生し、この揚力と
ヘッドサスペンション機構35が磁気ヘッドスライダ1
をディスク状記録媒体11の表面に向かって押さえる力
との釣合いによって所定の浮上量を得ている。この様に
回転停止時には磁気ヘッドスライダがディスク状記録媒
体の表面に接触しており、回転時に浮動する方式はコン
タクト・スタート・ストップ(以下CSSと称する)方
式と呼ばれている。磁気ヘッドスライダはCSSの度に
ディスク状記録媒体と摺動を受けるため次第に摩耗し、
それに伴って摩擦係数が上昇して最後には回転出来なく
なることもある。近年、特にノート型パーソナルコンピ
ュータに用いられる磁気ディスク装置では、省電のため
に一定時間アクセスがない場合にはディスク状記録媒体
の回転を停止することが行なわれておりCSSの回数が
増え、100000回以上のCSS耐久性を持つことが
求められている。
生を行う磁気ディスク装置がコンピュータの外部記憶装
置として広く用いられている。図11に示す様に、磁気
ディスク装置は情報が記録されるディスク状記録媒体1
1、記録/再生を行う磁気ヘッド素子(図示せず)が付
着されている磁気ヘッドスライダ1、磁気ヘッドスライ
ダ1を所定の位置に移動するアクチュエータ29、ディ
スク状記録媒体11を回転するスピンドルモータ31お
よび信号を処理する信号処理回路33などから成ってい
る。磁気ヘッドスライダ1はディスク状記録媒体11が
回転停止している時にはディスク状記録媒体11の表面
に接触しているが、回転時にはディスク状記録媒体11
の回転に伴う空気流を受けて揚力を発生し、この揚力と
ヘッドサスペンション機構35が磁気ヘッドスライダ1
をディスク状記録媒体11の表面に向かって押さえる力
との釣合いによって所定の浮上量を得ている。この様に
回転停止時には磁気ヘッドスライダがディスク状記録媒
体の表面に接触しており、回転時に浮動する方式はコン
タクト・スタート・ストップ(以下CSSと称する)方
式と呼ばれている。磁気ヘッドスライダはCSSの度に
ディスク状記録媒体と摺動を受けるため次第に摩耗し、
それに伴って摩擦係数が上昇して最後には回転出来なく
なることもある。近年、特にノート型パーソナルコンピ
ュータに用いられる磁気ディスク装置では、省電のため
に一定時間アクセスがない場合にはディスク状記録媒体
の回転を停止することが行なわれておりCSSの回数が
増え、100000回以上のCSS耐久性を持つことが
求められている。
【0003】この様な高いCSS耐久性を実現するため
に、ディスク状記録媒体には磁気記録層の上に炭素等の
ディスク保護膜を設け、さらにパーフロロポリエーテル
(PTFE)等の潤滑剤を塗布することが行われてい
る。潤滑剤はCSS時の摺動により除去され次第に失わ
れるので、それを補う流動性が求められるが、流動性が
強すぎると磁気ヘッドスライダとディスク状記録媒体と
の間にメニスカスを形成して吸着(スティクション)を
生じ、回転起動が出来なくなる場合がある。このため、
ディスク状記録媒体の表面はRa=3〜5nm程度にわ
ざと粗くして磁気ヘッドスライダとの間にメニスカスが
形成され難くする対策が行われている。このディスク状
記録媒体の粗さのことをテクスチャと称している。また
磁気ヘッドスライダ13は回転方向に対して10〜50
nmの高さを持つ凸面状に加工されることが行われてい
る。この凸面形状をクラウンと称しているが、この様な
磁気ヘッドスライダでは、回転時には磁気ヘッド素子の
ある空気流出端が最小の浮上量を持ち記録再生特性を維
持するが、回転停止時には荷重中心点である中央部のみ
ディスク状記録媒体と接触するのでメニスカスが生じて
も面積が限られるため大きな力とならずに回転起動時の
吸着による力を低減できる。以上述べたような種々の対
策によりディスク状記録媒体と磁気ヘッドスライダとの
間の吸着力の低減が図られて来たが、ディスク状記録媒
体のテクスチャは粗さの分だけ磁気ヘッド素子とディス
ク状記録媒体の磁気記録層との間隔を増大させるので、
高記録密度化を図る上で好ましくない。そこで、ディス
ク状記録媒体の面粗さを小さくし、その代わりに米国特
許USP5,079,657号公報にあるように磁気ヘ
ッドスライダの浮上面全面の粗さを粗くして吸着を防ぐ
方法が提案されている。図12はこのような従来の磁気
ヘッドスライダの浮上面の図であり、斜線部分が面粗さ
の粗い部分である。
に、ディスク状記録媒体には磁気記録層の上に炭素等の
ディスク保護膜を設け、さらにパーフロロポリエーテル
(PTFE)等の潤滑剤を塗布することが行われてい
る。潤滑剤はCSS時の摺動により除去され次第に失わ
れるので、それを補う流動性が求められるが、流動性が
強すぎると磁気ヘッドスライダとディスク状記録媒体と
の間にメニスカスを形成して吸着(スティクション)を
生じ、回転起動が出来なくなる場合がある。このため、
ディスク状記録媒体の表面はRa=3〜5nm程度にわ
ざと粗くして磁気ヘッドスライダとの間にメニスカスが
形成され難くする対策が行われている。このディスク状
記録媒体の粗さのことをテクスチャと称している。また
磁気ヘッドスライダ13は回転方向に対して10〜50
nmの高さを持つ凸面状に加工されることが行われてい
る。この凸面形状をクラウンと称しているが、この様な
磁気ヘッドスライダでは、回転時には磁気ヘッド素子の
ある空気流出端が最小の浮上量を持ち記録再生特性を維
持するが、回転停止時には荷重中心点である中央部のみ
ディスク状記録媒体と接触するのでメニスカスが生じて
も面積が限られるため大きな力とならずに回転起動時の
吸着による力を低減できる。以上述べたような種々の対
策によりディスク状記録媒体と磁気ヘッドスライダとの
間の吸着力の低減が図られて来たが、ディスク状記録媒
体のテクスチャは粗さの分だけ磁気ヘッド素子とディス
ク状記録媒体の磁気記録層との間隔を増大させるので、
高記録密度化を図る上で好ましくない。そこで、ディス
ク状記録媒体の面粗さを小さくし、その代わりに米国特
許USP5,079,657号公報にあるように磁気ヘ
ッドスライダの浮上面全面の粗さを粗くして吸着を防ぐ
方法が提案されている。図12はこのような従来の磁気
ヘッドスライダの浮上面の図であり、斜線部分が面粗さ
の粗い部分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、磁気ヘッド素子近傍の浮上面まで面
粗さを粗くするので磁気ヘッド素子とディスク状記録媒
体の磁気記録層との間隔を正確に保つのが困難であると
いう課題があった。また、CSS時に生じる磁気ヘッド
スライダとディスク状記録媒体との摺動の際、面粗さの
粗い部分が接触するために、ディスク状記録媒体を傷つ
けやすいという課題があった。
た従来の技術では、磁気ヘッド素子近傍の浮上面まで面
粗さを粗くするので磁気ヘッド素子とディスク状記録媒
体の磁気記録層との間隔を正確に保つのが困難であると
いう課題があった。また、CSS時に生じる磁気ヘッド
スライダとディスク状記録媒体との摺動の際、面粗さの
粗い部分が接触するために、ディスク状記録媒体を傷つ
けやすいという課題があった。
【0005】上記課題を解決するため、本発明の目的
は、ディスク状記録媒体にテクスチャが無くても吸着力
によってディスク状記録媒体の起動が妨げられることが
なく、しかも磁気ヘッド素子とディスク状記録媒体の磁
気記録層との距離を低減し高記録密度化を実現でき、高
いCSS耐久性を有する磁気ヘッドスライダを提供する
ことにある。
は、ディスク状記録媒体にテクスチャが無くても吸着力
によってディスク状記録媒体の起動が妨げられることが
なく、しかも磁気ヘッド素子とディスク状記録媒体の磁
気記録層との距離を低減し高記録密度化を実現でき、高
いCSS耐久性を有する磁気ヘッドスライダを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、磁気ヘッドスライダ浮上面の荷重中心点
より空気流入端側の少なくとも一部の面粗さを空気流出
端側の面粗さより粗くした。
に、本発明は、磁気ヘッドスライダ浮上面の荷重中心点
より空気流入端側の少なくとも一部の面粗さを空気流出
端側の面粗さより粗くした。
【0007】本発明の様に、荷重中心点より空気流入端
側だけ面粗さを粗くすると、空気流出端にある磁気ヘッ
ド素子近傍の粗さは小さいので磁気ヘッド素子とディス
ク状記録媒体の間の距離をバラツキなく保つことができ
る。また、CSS時に磁気ヘッドスライダとディスク状
記録媒体の摺動する部分は荷重中心点付近であるので粗
さの粗い部分がディスク状記録媒体と摺動することがな
く、ディスク状記録媒体を傷つけることがない。また、
ディスク状記録媒体停止時に磁気ヘッドスライダとディ
スク状記録媒体との間に吸着力が働いても、ディスク状
記録媒体の動きに伴って磁気ヘッドスライダとディスク
状記録媒体との接触点が空気流入端側に移動すると粗さ
の粗い部分が接触点となるためメニスカスが解除され、
ディスク状記録媒体は起動出来る。
側だけ面粗さを粗くすると、空気流出端にある磁気ヘッ
ド素子近傍の粗さは小さいので磁気ヘッド素子とディス
ク状記録媒体の間の距離をバラツキなく保つことができ
る。また、CSS時に磁気ヘッドスライダとディスク状
記録媒体の摺動する部分は荷重中心点付近であるので粗
さの粗い部分がディスク状記録媒体と摺動することがな
く、ディスク状記録媒体を傷つけることがない。また、
ディスク状記録媒体停止時に磁気ヘッドスライダとディ
スク状記録媒体との間に吸着力が働いても、ディスク状
記録媒体の動きに伴って磁気ヘッドスライダとディスク
状記録媒体との接触点が空気流入端側に移動すると粗さ
の粗い部分が接触点となるためメニスカスが解除され、
ディスク状記録媒体は起動出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】荷重中心点より空気流入端側の浮
上面の少なくとも一部分の面粗さを空気流出端側の浮上
面の面粗さよりも粗くしたことを特徴とする磁気ヘッド
スライダ。
上面の少なくとも一部分の面粗さを空気流出端側の浮上
面の面粗さよりも粗くしたことを特徴とする磁気ヘッド
スライダ。
【0009】
(実施例1)以下、本発明による実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の磁気ヘッドスライダ1
の浮上面3の図であり、斜線部分が面粗さの粗い部分で
ある。荷重中心点5より空気流出端7側の面粗さはRa
=1nm以下であるのに対し、荷重中心点5より少し空
気流入端9側の位置から空気流入端9側の一部分の面粗
さを3〜5nm程度として粗くしている。浮上面3は凸
面状のいわゆるクラウン形状に加工され、その高さは3
0nm程度である。
づいて説明する。図1は本発明の磁気ヘッドスライダ1
の浮上面3の図であり、斜線部分が面粗さの粗い部分で
ある。荷重中心点5より空気流出端7側の面粗さはRa
=1nm以下であるのに対し、荷重中心点5より少し空
気流入端9側の位置から空気流入端9側の一部分の面粗
さを3〜5nm程度として粗くしている。浮上面3は凸
面状のいわゆるクラウン形状に加工され、その高さは3
0nm程度である。
【0010】次に本発明による磁気ヘッドスライダ1が
ディスク状記録媒体11の回転起動、定常回転、回転停
止時のそれぞれについてディスク状記録媒体11とどの
ような接触状態をとるのかについて図2を用いて説明す
る。ディスク状記録媒体11の静止時には磁気ヘッドス
ライダ1は荷重中心点5の真下付近でディスク状記録媒
体11と接触している(図2(a))。ディスク状記録
媒体11が動き始めようとするとディスク状記録媒体1
1との間の吸着力のために磁気ヘッドスライダ1は空気
流出端7側へ引っ張られるので、ディスク状記録媒体1
1との接触点は空気流入端9側に移動する(図2
(b))。この移動により接触点が面粗さを粗くした部
分に入りメニスカスは解消され、ディスク状記録媒体1
1は回転起動される。定常回転時には磁気ヘッドスライ
ダ1は回転に伴う空気流の影響により空気流出端7を下
にした姿勢をとり、ディスク状記録媒体11と一定の浮
上量を維持する(図2(c))。回転停止時には回転速
度の低下に伴って浮上量は次第に減少して行き、荷重中
心点近傍で接触しながら摺動して停止に至る。この際、
荷重中心点近傍の粗さは小さいのでディスク状記録媒体
上の潤滑剤の上をなめらかに滑るため、ディスク状記録
媒体の表面を傷つけることがない。
ディスク状記録媒体11の回転起動、定常回転、回転停
止時のそれぞれについてディスク状記録媒体11とどの
ような接触状態をとるのかについて図2を用いて説明す
る。ディスク状記録媒体11の静止時には磁気ヘッドス
ライダ1は荷重中心点5の真下付近でディスク状記録媒
体11と接触している(図2(a))。ディスク状記録
媒体11が動き始めようとするとディスク状記録媒体1
1との間の吸着力のために磁気ヘッドスライダ1は空気
流出端7側へ引っ張られるので、ディスク状記録媒体1
1との接触点は空気流入端9側に移動する(図2
(b))。この移動により接触点が面粗さを粗くした部
分に入りメニスカスは解消され、ディスク状記録媒体1
1は回転起動される。定常回転時には磁気ヘッドスライ
ダ1は回転に伴う空気流の影響により空気流出端7を下
にした姿勢をとり、ディスク状記録媒体11と一定の浮
上量を維持する(図2(c))。回転停止時には回転速
度の低下に伴って浮上量は次第に減少して行き、荷重中
心点近傍で接触しながら摺動して停止に至る。この際、
荷重中心点近傍の粗さは小さいのでディスク状記録媒体
上の潤滑剤の上をなめらかに滑るため、ディスク状記録
媒体の表面を傷つけることがない。
【0011】図3は本発明の磁気ヘッドスライダ1と従
来の浮上面全体の面粗さが滑らかな磁気ヘッドスライダ
(従来例1)および従来の浮上面全体の面粗さが粗い磁
気ヘッドスライダ(従来例2)のそれぞれについて、起
動時に磁気ヘッドスライダに加わる摩擦力を測定した結
果である。本発明の磁気ヘッドスライダは従来例1の磁
気ヘッドスライダよりも摩擦力が2分の1程度に減少し
ていることがわかる。一方、従来例2の磁気ヘッドスラ
イダとの差はわずかである。図4は本発明の磁気ヘッド
スライダと従来例1の磁気ヘッドスライダおよび従来例
2の磁気ヘッドスライダのそれぞれについて、複数個の
磁気ヘッドスライダの再生出力を測定した結果である。
本発明の磁気ヘッドスライダは従来例2の磁気ヘッドス
ライダに比べて再生出力が安定しており、従来例1の磁
気ヘッドスライダと同等であることがわかる。これは、
従来例2の磁気ヘッドスライダでは磁気ヘッド素子近傍
まで粗さが粗いので、浮上面に対する磁気ヘッド素子1
3の突出量を一定に製作することが困難であり、図5に
示すように物によっては面粗さの最上部より磁気ヘッド
素子が上に出っ張っている(図(a))物もあれば、他
の物では出っ張っていない(図(b))というようにバ
ラツキが大きいためである。本発明の磁気ヘッドスライ
ダでは磁気ヘッド素子近傍の浮上面の面粗さは小さいの
でこの様な問題は生じないので磁気記録特性は安定して
いる。
来の浮上面全体の面粗さが滑らかな磁気ヘッドスライダ
(従来例1)および従来の浮上面全体の面粗さが粗い磁
気ヘッドスライダ(従来例2)のそれぞれについて、起
動時に磁気ヘッドスライダに加わる摩擦力を測定した結
果である。本発明の磁気ヘッドスライダは従来例1の磁
気ヘッドスライダよりも摩擦力が2分の1程度に減少し
ていることがわかる。一方、従来例2の磁気ヘッドスラ
イダとの差はわずかである。図4は本発明の磁気ヘッド
スライダと従来例1の磁気ヘッドスライダおよび従来例
2の磁気ヘッドスライダのそれぞれについて、複数個の
磁気ヘッドスライダの再生出力を測定した結果である。
本発明の磁気ヘッドスライダは従来例2の磁気ヘッドス
ライダに比べて再生出力が安定しており、従来例1の磁
気ヘッドスライダと同等であることがわかる。これは、
従来例2の磁気ヘッドスライダでは磁気ヘッド素子近傍
まで粗さが粗いので、浮上面に対する磁気ヘッド素子1
3の突出量を一定に製作することが困難であり、図5に
示すように物によっては面粗さの最上部より磁気ヘッド
素子が上に出っ張っている(図(a))物もあれば、他
の物では出っ張っていない(図(b))というようにバ
ラツキが大きいためである。本発明の磁気ヘッドスライ
ダでは磁気ヘッド素子近傍の浮上面の面粗さは小さいの
でこの様な問題は生じないので磁気記録特性は安定して
いる。
【0012】図6は本発明の磁気ヘッドスライダと従来
例2の磁気ヘッドスライダのそれぞれについてCSSを
繰り返し、摩擦力の変化を見た測定結果である。本発明
の磁気ヘッドスライダの方が摩擦力の上昇が小さいのが
わかる。これは、本発明の方が磁気ヘッドスライダとデ
ィスク状記録媒体との接触部分の粗さが従来例2に比べ
て小さいので摺動の際のディスク状記録媒体のダメージ
が小さいためである。
例2の磁気ヘッドスライダのそれぞれについてCSSを
繰り返し、摩擦力の変化を見た測定結果である。本発明
の磁気ヘッドスライダの方が摩擦力の上昇が小さいのが
わかる。これは、本発明の方が磁気ヘッドスライダとデ
ィスク状記録媒体との接触部分の粗さが従来例2に比べ
て小さいので摺動の際のディスク状記録媒体のダメージ
が小さいためである。
【0013】次に本発明の磁気ヘッドスライダの製造方
法について説明する。図7は本発明の磁気ヘッドスライ
ダの製造工程を示した概略図である。磁気ヘッド素子1
3が形成されたアルミナ(Al2O3)と炭化チタン(T
iC)からなるセラミック基板(以下アルチック基板1
5と称する)は短冊状のロー17に切断された後、浮上
面となる面を磁気ヘッド素子13が所定の高さとなるま
で研磨される。その後、エア溝19の加工が施される。
エア溝加工が施されたロー17は浮上面を上にしてXY
ステージ27に取付けられる。レーザ光源21から発せ
られたエキシマレーザはミラー23で反射され、照射し
たい形状に穴の開けられたマスク25を介してロー17
の浮上面に照射される。アルチック基板はアルミナ部分
と炭化チタンの部分が島状に混合しているので、エキシ
マレーザに対するそれぞれのエッチングレートの違いか
ら凹凸が生じ、粗さのある面が得られる。エキシマレー
ザのエネルギー密度を1〜5J/cm2 、1パルス20
msecの照射を1〜10パルス加えたところ浮上面と
して適当な粗さであるRa=3〜5nmの粗さを得るこ
とができた。
法について説明する。図7は本発明の磁気ヘッドスライ
ダの製造工程を示した概略図である。磁気ヘッド素子1
3が形成されたアルミナ(Al2O3)と炭化チタン(T
iC)からなるセラミック基板(以下アルチック基板1
5と称する)は短冊状のロー17に切断された後、浮上
面となる面を磁気ヘッド素子13が所定の高さとなるま
で研磨される。その後、エア溝19の加工が施される。
エア溝加工が施されたロー17は浮上面を上にしてXY
ステージ27に取付けられる。レーザ光源21から発せ
られたエキシマレーザはミラー23で反射され、照射し
たい形状に穴の開けられたマスク25を介してロー17
の浮上面に照射される。アルチック基板はアルミナ部分
と炭化チタンの部分が島状に混合しているので、エキシ
マレーザに対するそれぞれのエッチングレートの違いか
ら凹凸が生じ、粗さのある面が得られる。エキシマレー
ザのエネルギー密度を1〜5J/cm2 、1パルス20
msecの照射を1〜10パルス加えたところ浮上面と
して適当な粗さであるRa=3〜5nmの粗さを得るこ
とができた。
【0014】(実施例2)次に他の実施例について図を
用いて説明する。図8(a)〜(c)は浮上面の粗さの
粗い部分の幅を空気流入端から空気流出端に向かってし
だいに狭くした実施例である。実施例1のように粗さの
粗い部分の幅が一定の形状でも回転起動時の摩擦力低減
に対して十分な効果はあるが、場合によって回転起動時
に振動が生じることがわかってきた。実施例2ではこの
ような現象は生じない。図9は実施例2と、このような
振動が生じた時の実施例1の回転起動時の摩擦力変化の
様子を比較した図である。実施例1で振動が生じるの
は、ディスク状記録媒体の回転起動に伴い磁気ヘッドス
ライダが引っ張られた際に、ディスク状記録媒体と磁気
ヘッドスライダの接触部の全体が一度に面粗さの粗い部
分に入るため、急激にメニスカスが解除され大きな摩擦
力の変化が生じるためであると理解される。これに対し
て実施例2では接触部に占める面粗さの粗い部分が次第
に増加して行くため急激な摩擦力変化がなく、摩擦力が
振動することもない。
用いて説明する。図8(a)〜(c)は浮上面の粗さの
粗い部分の幅を空気流入端から空気流出端に向かってし
だいに狭くした実施例である。実施例1のように粗さの
粗い部分の幅が一定の形状でも回転起動時の摩擦力低減
に対して十分な効果はあるが、場合によって回転起動時
に振動が生じることがわかってきた。実施例2ではこの
ような現象は生じない。図9は実施例2と、このような
振動が生じた時の実施例1の回転起動時の摩擦力変化の
様子を比較した図である。実施例1で振動が生じるの
は、ディスク状記録媒体の回転起動に伴い磁気ヘッドス
ライダが引っ張られた際に、ディスク状記録媒体と磁気
ヘッドスライダの接触部の全体が一度に面粗さの粗い部
分に入るため、急激にメニスカスが解除され大きな摩擦
力の変化が生じるためであると理解される。これに対し
て実施例2では接触部に占める面粗さの粗い部分が次第
に増加して行くため急激な摩擦力変化がなく、摩擦力が
振動することもない。
【0015】以上では浮上面が左右二つの部分からなる
いわゆる2レールタイプの磁気ヘッドスライダを例とし
たが、荷重中心点より空気流入端9側の浮上面の一部分
を粗くすることが効果を生じるのであり浮上面の形状は
どのようなものであっても構わないのは言うまでもな
い。例えば図10に示す様な異形スライダに適用しても
同様の効果が得られる。
いわゆる2レールタイプの磁気ヘッドスライダを例とし
たが、荷重中心点より空気流入端9側の浮上面の一部分
を粗くすることが効果を生じるのであり浮上面の形状は
どのようなものであっても構わないのは言うまでもな
い。例えば図10に示す様な異形スライダに適用しても
同様の効果が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上に記したように、本発明のよれば、
磁気ヘッド素子とディスク状記録媒体の間の距離をバラ
ツキなく保つことができるという効果がある。また、C
SS時に磁気ヘッドスライダとディスク状記録媒体の摺
動する部分は荷重点付近であるので粗さの粗い部分がデ
ィスク状記録媒体と摺動することがなく、ディスク状記
録媒体を傷つけることがないという効果がある。さら
に、ディスク状記録媒体停止時に磁気ヘッドスライダと
ディスク状記録媒体との間に吸着力が働いても、ディス
ク状記録媒体の動きに伴って磁気ヘッドスライダとディ
スク状記録媒体との接触点が空気流入端側に移動すると
粗さの粗い部分が接触点となるためメニスカスが解除さ
れ、ディスク状記録媒体が容易に回転起動出来るという
効果がある。
磁気ヘッド素子とディスク状記録媒体の間の距離をバラ
ツキなく保つことができるという効果がある。また、C
SS時に磁気ヘッドスライダとディスク状記録媒体の摺
動する部分は荷重点付近であるので粗さの粗い部分がデ
ィスク状記録媒体と摺動することがなく、ディスク状記
録媒体を傷つけることがないという効果がある。さら
に、ディスク状記録媒体停止時に磁気ヘッドスライダと
ディスク状記録媒体との間に吸着力が働いても、ディス
ク状記録媒体の動きに伴って磁気ヘッドスライダとディ
スク状記録媒体との接触点が空気流入端側に移動すると
粗さの粗い部分が接触点となるためメニスカスが解除さ
れ、ディスク状記録媒体が容易に回転起動出来るという
効果がある。
【図1】本発明による磁気ヘッドスライダの浮上面を示
す図である。
す図である。
【図2】本発明による磁気ヘッドスライダにおける回転
起動時の浮上面とディスク状記録媒体との接触状態を説
明するための説明図である。
起動時の浮上面とディスク状記録媒体との接触状態を説
明するための説明図である。
【図3】回転起動時の摩擦力の変化の様子を本発明によ
る磁気ヘッドスライダと従来例とで比較して示した図で
ある。
る磁気ヘッドスライダと従来例とで比較して示した図で
ある。
【図4】再生出力のバラツキを本発明と従来例とで比較
した図である。
した図である。
【図5】従来例2の再生出力のバラツキの原因を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図6】本発明による磁気ヘッドスライダのCSS耐久
試験の結果を従来例2と比較した図である。
試験の結果を従来例2と比較した図である。
【図7】本発明による磁気ヘッドスライダの製造工程を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図8】本発明による実施例2の磁気ヘッドスライダの
浮上面を示す図である。
浮上面を示す図である。
【図9】本発明による磁気ヘッドスライダの回転起動時
の摩擦力変化の様子を示した図である。
の摩擦力変化の様子を示した図である。
【図10】本発明の他の実施例の磁気ヘッドスライダの
浮上面を示す図である。
浮上面を示す図である。
【図11】磁気ディスク装置を示す図である。
【図12】従来の磁気ヘッドスライダの浮上面を示す図
である。
である。
1 磁気ヘッドスライダ 3 浮上面 5 荷重中心点 7 空気流出端 9 空気流入端 11 ディスク状記録媒体 13 磁気ヘッド素子 15 アルチック基板 17 ロー 19 エア溝 21 レーザ光源 23 ミラー 25 マスク 27 XYステージ
Claims (2)
- 【請求項1】 荷重中心点より空気流入端側の浮上面の
少なくとも一部分の面粗さを空気流出端側の浮上面の面
粗さよりも粗くしたことを特徴とする磁気ヘッドスライ
ダ。 - 【請求項2】 前記浮上面の面粗さの粗い部分の幅を空
気流出端に向かうほど狭くしたことを特徴とする請求項
1記載の磁気ヘッドスライダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24527697A JPH1186257A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 磁気ヘッドスライダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24527697A JPH1186257A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 磁気ヘッドスライダ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1186257A true JPH1186257A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17131277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24527697A Pending JPH1186257A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 磁気ヘッドスライダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1186257A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6373658B2 (en) * | 1998-03-19 | 2002-04-16 | Seagate Technology Llc | Optimum location for slider landing pads |
-
1997
- 1997-09-10 JP JP24527697A patent/JPH1186257A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6373658B2 (en) * | 1998-03-19 | 2002-04-16 | Seagate Technology Llc | Optimum location for slider landing pads |
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