JPH1187629A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1187629A
JPH1187629A JP9267778A JP26777897A JPH1187629A JP H1187629 A JPH1187629 A JP H1187629A JP 9267778 A JP9267778 A JP 9267778A JP 26777897 A JP26777897 A JP 26777897A JP H1187629 A JPH1187629 A JP H1187629A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 50以上の大きな比誘電率を有するキャパシ
タ絶縁膜を備えた半導体装置を製造する。 【解決手段】 半導体基板上に,下部電極3,キャパシ
タ絶縁膜4,上部電極5の順に積層してなる半導体装置
を製造するにあたり,下部電極3の少なくとも最上層
を,白金族の金属,又は白金族の金属の導電性酸化物の
いずれかで構成する。キャパシタ絶縁膜4にTa25
用い,下部電極3上で熱処理してTa25を(001)
面や(200)面に配向させて結晶化させる。その結
果,50以上の比誘電率を有するキャパシタ絶縁膜4が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えばDRAMの
ごときキャパシタを備えた半導体装置の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年,半導体装置の高集積化や高密度化
によって,DRAM中のキャパシタ面積は小さくなって
きている。キャパシタ面積の減少とともに容量も低下す
ると,ソフトエラーなどによるデバイスの誤動作を招き
かねないため,キャパシタ面積が減少しても,十分な容
量を確保しなければならない。この問題を解決する一つ
の方法として,高比誘電率を有する絶縁膜(高誘電体
膜)をキャパシタ絶縁膜として用いる方法がある。ここ
でTa25は,従来一般にキャパシタ絶縁膜として用い
られてきたSiO2やSi34などに比べて3倍以上の
大きな比誘電率をもち,また,CVD法によって容易に
ステップカバレージの優れた薄膜を堆積することができ
るといった特徴がある。このため,次世代のDRAMキ
ャパシタ絶縁膜としてTa25が研究されてきた。この
ようにキャパシタ絶縁膜としてTa25を用いる技術
は,例えば特開平4−349657号に開示されてい
る。
【0003】一方,Ta25をCVD法で成膜して形成
された絶縁膜は,原料や成膜法に起因する不純物や酸素
欠損を多く含み,これらはリーク電流の原因となる。こ
のため,Ta25成膜後にポストアニールを施すことで
リーク特性を改善する方法が知られている。ところが,
例えばPoly−Siからなる下部電極上に成膜したT
25をポストアニールした場合は,Ta25とSiの
界面に低誘電率のSiO2が形成され,キャパシタの容
量が低下してしまう。このためTa25とSiの界面に
RTN(Rapid Thermal Nitriza
tion)やCVD法で成膜した薄いシリコン窒化膜を
バリア層として挿入し,キャパシタを形成することが,
例えば特開平7−169917号で提案されている。
【0004】ここで図13は,Poly−Siからなる
下部電極表面をRTNにより窒化し,Ta25を成膜し
て形成する従来の半導体装置のキャパシタセルの構成
を,プロセスフローに従って示している。この図13に
沿って,従来のキャパシタの一例について具体的に説明
する。
【0005】まず,図13(a)に示すように半導体基
板上に成膜された層間絶縁膜100(SiO2)にコン
タクト用のホールを開口し,埋め込みコンタクト101
を形成する。次に図13(b)に示すように,埋め込み
コンタクト101上にPoly−Siからなる下部電極
102を形成し,RTNにより下部電極102の表面を
窒化してSiN薄膜103を形成する。さらに図13
(c)に示すように,Ta25を膜厚10nm程度に成
膜してキャパシタ絶縁膜104を形成し,ポストアニー
ルを行う。最後に図13(d)に示すように,上部電極
105を堆積して,キャパシタセルを形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
半導体装置のキャパシタに用いられるキャパシタ絶縁膜
は,例えば50以上といったような大きな比誘電率を示
すことはできない。その理由を,図13に示した従来の
キャパシタセルによって具体的に説明する。図14は,
図13に示した従来のキャパシタセルにおいて,ポスト
アニールにより結晶化させられたTa25のXRD回折
パターンを示す。Ta25結晶のピークが見られ,ピー
ク位置とピーク強度はASTMカードの値とほぼ一致し
ている。2θが23度と28度付近に現れるピークがT
25のメインピークであり,それぞれのピーク強度を
1,I2としたときの強度比(I1/I2)が(001)
面と(200)面への配向性を示す。この図14に示さ
れるように,SiN上で結晶化したTa25の強度比
(I1/I2)は0.5〜1程度であり,配向性は見られ
ない。このような配向性の低いTa25結晶は,約20
〜25程度の比誘電率しか示さず,キャパシタの容量を
更に大きくすることはできない。また,図13に示した
従来のキャパシタセルは,Ta25より比誘電率の小さ
なSiNをバリア層として挿入するため,キャパシタの
容量が更に低下してしまう。
【0007】一方,このような比誘電率が約20〜25
程度のTa25を256MDRAMのキャパシタ絶縁膜
に適用するには,3次元的なキャパシタを形成して表面
積を大きくすることが考えられる。しかしキャパシタ絶
縁膜の薄膜化とキャパシタ形状の複雑化には限界があ
り,1G移行のDRAMキャパシタにはより高い比誘電
率をもつ誘電体膜の開発を行う必要がある。
【0008】本発明の目的は,例えば50以上といった
ような大きな比誘電率を示すことができるキャパシタ絶
縁膜を備えた半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために,請求項1の発明によれば,半導体基板上に,下
部電極,キャパシタ絶縁膜,上部電極を順次積層して半
導体装置を製造する方法において,前記下部電極を,少
なくとも最上層が白金族の金属,又は白金族の金属の導
電性酸化物で構成し,さらに前記下部電極上にTa25
を堆積した後,この下部電極上で該Ta25を,比誘電
率を高める特定の結晶面に配向させるように,熱処理に
よって結晶化してキャパシタ絶縁膜を形成し,その後前
記キャパシタ絶縁膜上に上部電極を積層することを特徴
とする,半導体装置の製造方法が提供される。
【0010】ここで比誘電率を高める特定の結晶面と
は,Ta25のXRD回折パターンの2θが,23゜又
は28゜付近に現れるピークに配向した面であり,例え
ば(001)面や(200)面である。そして例えばこ
れら(001)面や(200)面に主配向させれば,本
発明の所期の目的を達成することができる。
【0011】このように,最上層が白金族の金属,又は
白金族の金属の導電性酸化物からなる下部電極上でTa
25を堆積した後,この下部電極上で該Ta25を,比
誘電率を高める特定面に配向させるように結晶化させる
と,後述の実施形態で示したように,Ta25の比誘電
率は飛躍的に向上し,従来は20〜25程度とされてい
たTa25の比誘電率を,その2倍以上に向上させるこ
とができた。なおTa25を結晶化する際の熱処理は,
窒素やアルゴン雰囲気などの非酸化性雰囲気中で行うこ
とが好ましい。
【0012】下部電極は,請求項2に記載したように,
白金族の金属上に,さらに白金族の金属又は白金族の導
電性酸化物が積層した構成であってもよい。
【0013】またこれらの各製造方法において,請求項
3に記載したように,前記下部電極上にTa25を堆積
する前に,熱処理によって前記下部電極の少なくとも最
上層の配向性を高める工程を含むようにしてもよい。例
えば,熱処理による下部電極の最上層の配向性を向上さ
せ,その後Ta25を堆積させて,再び該Ta25を比
誘電率を高める特定面に配向させるように,熱処理によ
って結晶化させるプロセスを連続して行うようにしても
よい。かかる方法によれば,実際のプロセスを効率よく
実施することが可能になる。しかも,そのように下部電
極上にTa25を堆積する前に,熱処理によって前記下
部電極の少なくとも最上層の配向性を高めておけば,従
来よりも低温でTa25の結晶化を進めることができ,
後述の実施形態で示したように,Ta25の比誘電率を
さらに向上させることができる。なお請求項1〜3の発
明において,下部電極の最上層を構成している白金族の
金属や白金族の金属の導電性酸化物と,基板との間に,
予め結晶性を有するTiNやWNを積層させた下部電極
を用いるようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は,本発明の第1の実施の形
態にかかる半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロ
セスフローに従って示した説明図である。先ず,図1
(a)に示すように,半導体基板上に成膜された層間絶
縁膜1(SiO2)の所定の位置にコンタクト用のホー
ルを開口し,埋め込みコンタクト2としてのポリシリコ
ンを埋め込む。次に図1(b)に示すように,埋め込み
コンタクト2上に例えばRu,Pt,Irなどといった
白金族の金属もしくはそれら金属同士の合金からなる下
部電極(ストレージノード)3を形成した後,Ta25
を10nm程度堆積し,これに700℃以上のポストア
ニールを加えてTa25を結晶化させ,キャパシタ絶縁
膜4を形成する。そして図1(c)に示すように,上部
電極5を堆積し,キャパシタを形成する。
【0015】この第1の実施の形態によれば,下部電極
3にRu,Pt,Irなどといった酸化されにくい比較
的安定な金属を用いているので,キャパシタ絶縁膜4を
700℃以上の高温でポストアニールした時に,キャパ
シタ絶縁膜4であるTa25と下部電極3との反応を抑
えることができる。また,ポストアニールによってTa
25を下部電極3の結晶構造に配向して結晶化させるこ
とができる。
【0016】ここで,図2は,第1の実施の形態に従っ
て製造されるキャパシタ絶縁膜4と同じ条件で,ポスト
アニールにより結晶化させたTa25のXRD回折パタ
ーンを示す。図2からわかるように,Ta25結晶のピ
ークが見られ,ピーク位置とピーク強度はASTMカー
ドの値とほぼ一致している。2θが23゜と28゜付近
に現れるピークがTa25のメインピークであり,各々
のピーク強度をI1,I2としたときの強度比(I1
2)が(001)面と(200)面への配向性を示
す。この図2に示すように,例えばRu上にてポストア
ニールによって結晶化させたTa25は(001)面に
配向し,強度比(I1/I2)が10以上となる。また,
Pt上で結晶化させたTa25は強度比(I1/I2)が
0.1以下になる。これに対して,SiN上で結晶化し
たTa25の強度比(I1/I2)は0.5〜1程度であ
り,配向性は見られない。同じ温度でポストアニールし
た場合,図3に示すように,(001)面や(200)
面に大きく配向したTa25は,配向せずに結晶化した
Ta25よりも大きい,50以上の比誘電率をもつこと
がわかる。
【0017】この第1の実施の形態に従って製造される
半導体装置は,キャパシタ絶縁膜4と下部電極3との界
面にSiNなどといった反応防止用の低誘電率の膜をは
さむ必要がないので,キャパシタの容量が低下すること
もない。このように,第1の実施の形態に従って製造さ
れる半導体装置は,大きく配向したTa25結晶を用い
ることで大きな比誘電率を有するキャパシタ絶縁膜4を
形成でき,小面積で大容量を持つ高誘電体キャパシタを
実現することができる。
【0018】図4は,本発明の第2の実施の形態にかか
る半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロセスフロ
ーに従って示した説明図である。先ず,図4(a)に示
すように,層間絶縁膜11上の所定の位置に,埋め込み
コンタクト12を設けるまでは第1の実施の形態と同様
である。次に図4(b)に示すように,埋め込みコンタ
クト2上に例えばRuO2などといった白金族の金属の
導電性酸化物もしくは白金族の金属同士の合金の導電性
酸化物からなる下部電極(ストレージノード)13を形
成する。この後,図4(c)に示すように,Ta25
堆積し,前記第1の実施形態と同様,700℃以上のポ
ストアニールを加えてTa25を結晶化させ,キャパシ
タ絶縁膜14を形成する。更に,図4(d)に示すよう
に,上部電極15を成膜し,キャパシタを形成する。
【0019】この第2の実施の形態によれば,下部電極
13として例えばRuO2などの導電性酸化物を用いて
いる。このため,第1実施の形態と同様に,700℃以
上のポストアニールにより,キャパシタ絶縁膜14のT
25は下部電極13の結晶に配向し,Ta25は(0
01)面に配向して強度比(I1/I2)が10以上にな
る。このように高配向したTa25の結晶は50以上の
比誘電率を示す。
【0020】これはPoly−SiやSiNなどのアモ
ルファス上で配向せずにTa25が結晶化したときに比
べて,2倍以上の大きな比誘電率になる。またRuO2
などは酸化物であるため,Ta25堆積後のポストアニ
ールによってそれ以上酸化されることはない。更に,キ
ャパシタ絶縁膜14と下部電極13の界面に誘電率の低
いSiNをバリア層としてはさむ必要がないので,キャ
パシタの容量が低下することはない。RuO2のほかに
IrO2などの結晶性の導電性酸化物を用いたときも同
様の効果が期待できる。このように導電性酸化物からな
る下部電極13上で高配向させたTa25結晶をキャパ
シタ絶縁膜14に用いることで,50以上の大きな比誘
電率を有するキャパシタを形成でき,小面積で大容量を
持つ高誘電体キャパシタを実現できる。
【0021】図5は,本発明の第3の実施の形態にかか
る半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロセスフロ
ーに従って示した説明図である。先ず,図5(a)に示
すように,層間絶縁膜21上の所定の位置に,埋め込み
コンタクト22を設けるまでは第1の実施の形態と同様
である。次に図5(b)に示すように,500オングス
トローム程度のRu23を堆積した後,Ru23上に更
にRuO224を積層することにより,埋め込みコンタ
クト22上にこれらRu23とRuO224を積層した
構成の下部電極25(ストレージノード)を形成する。
この後,図5(c)に示すように,Ta25を堆積し,
前出各実施の形態と同様,700℃以上のポストアニー
ルを加えてTa25を結晶化させ,キャパシタ絶縁膜2
6を形成する。その後図5(d)に示すように,上部電
極27を成膜し,キャパシタを形成する。
【0022】この第3の実施の形態によれば,下部電極
25としてRu23とRuO224の積層構造を用いて
いる。下部電極25の表面はRuO224であり,ポス
トアニールにより結晶化するキャパシタ絶縁膜26のT
25は(001)面に配向し,強度比(I1/I2)が
10以上になる。このため,第1,2の実施の形態と同
様の効果がある。また,RuO224と層間絶縁膜21
(Si基板表面)との界面にRu23を介在させること
で,ポストアニールによるコンタクト界面の酸化を防止
し,RuO224と層間絶縁膜21にかかるストレス
(熱応力)を緩和することができる。これによりキャパ
シタ絶縁膜26のリーク電流を小さくすることができ
る。このように,下部電極25上で大きく配向したTa
25結晶のキャパシタ絶縁膜26を用いることにより,
50以上の大きな比誘電率を有するキャパシタを形成で
き,リーク電流を低く抑えて,小面積で大きな容量を持
つ高誘電体キャパシタを実現することができる。
【0023】図6は,本発明の第4の実施の形態にかか
る半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロセスフロ
ーに従って示した説明図である。図6(a)に示すよう
に,層間絶縁膜31上の所定の位置に,埋め込みコンタ
クト32を設けるまでは第1の実施の形態と同様であ
る。次に図6(b)に示すように,層間絶縁膜31上に
例えばRuなどといった白金族の金属33もしくは白金
族の金属同士の合金33を堆積し,700℃程度で30
秒ほど窒素やアルゴンなどの非酸化性雰囲気中でRTA
(Rapid Thermal Annealing)
などの熱処理を施す。
【0024】次に,例えばフォトリソ工程によって,図
6(c)に示すように,埋め込みコンタクト32上に下
部電極34(ストレージノード)を形成する。その後,
図6(c)に示すように,Ta25を堆積し,550℃
程度のポストアニールを加えてTa25を結晶化させ,
キャパシタ絶縁膜35を形成する。更に,図6(d)に
示すように,上部電極36を堆積し,キャパシタを形成
する。
【0025】この第4の実施の形態によれば,下部電極
34がRuなどといった白金族の金属やその合金にRT
Aを施して結晶性を向上させた構成になっている。非酸
化性雰囲気中でRTAすることにより,Ruなどは成膜
時より結晶性が向上し,図7に示すように(002)面
に強く配向する。このようにRTA処理したRu上では
Ta25は成膜直後でも(001)面に配向した結晶性
を示す。
【0026】そして,本実施形態によれば,前記した7
00℃より低い550℃程度の低温アニールで(00
1)配向したまま結晶化が進み,図8に示すように,そ
の強度比(I1/I2)が100以上になる。いわば従来
より低温プロセスによってある配向をもった結晶化をす
ることができる。この結晶性の向上に伴ってTa25
比誘電率も増加し,図9に示すように,3時間のアニー
ル後には比誘電率が50以上になる。従って,この第4
の実施の形態のように,結晶性を向上させた下部電極3
4上で配向したTa25結晶からなるキャパシタ絶縁膜
35を形成することで,低温プロセスが可能で50以上
の比誘電率を有する,小面積で大容量を持つ高誘電体キ
ャパシタを実現するできる。また,先に説明した第2,
3の実施の形態にも,この第4の実施の形態のように,
予め下部電極の結晶性を向上させておくことによって,
同様の効果が期待できる。
【0027】図10は,本発明の第5の実施の形態にか
かる半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロセスフ
ローに従って示した説明図である。図10(a)に示す
ように,層間絶縁膜41上の所定の位置に,埋め込みコ
ンタクト42を設けるまでは第1の実施の形態と同様で
ある。次に,図10(b)に示すように,Ti43を3
00オングストローム程度,TiN44を500オング
ストローム程度堆積した後に,Ru45を堆積し,70
0℃程度で30秒ほど窒素またはアルゴン中などの非酸
化性雰囲気中でRTAする。
【0028】この後,例えばフォトリソ工程により,図
10(c)に示すように,埋め込みコンタクト42上
に,これらTi43,TiN44,Ru45の積層した
構成の下部電極46(ストレージノード)を形成する。
その後,図10(c)に示すように,Ta25を堆積
し,550℃程度のポストアニールを加えてTa25
結晶化させ,キャパシタ絶縁膜47を形成する。更に,
図10(d)に示すように,上部電極48を成膜し,キ
ャパシタを形成する。
【0029】この第5の実施の形態によれば,結晶配向
したTiN44上にRu45を堆積し,更にRTAでR
u45の結晶性を向上させている。このようなRu45
上ではTa25は,図11に示すように,(200)面
のピークが見られないほどに(001)面に強く配向
し,前記実施の形態と同様,550℃程度の低温で結晶
化が進む。この結晶性の向上とともにTa25の比誘電
率は増加し,図12に示すように,3時間のアニール後
には比誘電率が60以上になる。このように,結晶性を
向上させた下部電極46にTa25を成膜することでキ
ャパシタ絶縁膜47は大きな比誘電率を有し,かつ低温
プロセスを可能にし,小面積で大きな容量を持つ高誘電
体キャパシタを実現できる。また,先に説明した第2〜
4の実施の形態にも,この第5の実施の形態のように,
予め下部電極の結晶性を向上させておくことによって,
同様の効果が期待できる。
【0030】DRAMキャパシタの誘電体膜として研究
されているTa25は,これまで比誘電率は20〜25
程度と考えられていた。しかし,前記実施の形態で明ら
かなように,白金族の金属や合金又はそれらの金属酸化
物上では,Ta25はRuなどの下地によって強く配向
して結晶化し,50以上の大きな比誘電率を示すことが
判明した。
【0031】なお,ポストアニール時にTa25と反応
せず,結晶性をもつあらゆる下部電極上で結晶配向させ
たTa25をキャパシタ絶縁膜として用いた場合は,同
様の効果が期待できる。以上の実施の形態では,(00
1)面と(200)面に配向したTa25について述べ
たが,配向する面方位に関係なく高配向させて結晶化さ
せたTa25結晶は,高い比誘電率をもつことが期待で
きる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば,キャパシタ絶縁膜とし
て用いたTa25の比誘電率を,従来の2倍の50以上
の大きな値とすることができ,小面積で大容量のキャパ
シタを備えた高集積化や高密度化が可能な半導体装置を
製造することができる。またとくに,請求項3によれ
ば,Ta25を結晶化させるための熱処理が,従来より
も低温で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に従って製造される
半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロセスフロー
に従って示した説明図である。
【図2】第1の実施の形態に従って製造されるキャパシ
タ絶縁膜と同じ条件で,ポストアニールにより結晶化さ
せたTa25のXRD回折パターンを示すグラフであ
る。
【図3】第1の実施の形態に従って製造されるキャパシ
タ絶縁膜と同じ条件で,ポストアニールにより結晶化さ
せたTa25の比誘電率を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に従って製造される
半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロセスフロー
に従って示した説明図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に従って製造される
半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロセスフロー
に従って示した説明図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に従って製造される
半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロセスフロー
に従って示した説明図である。
【図7】第4の実施の形態に従って製造されるキャパシ
タ絶縁膜と同じ条件で,RTAにより結晶化させたRu
のXRD回折パターンを示すグラフである。
【図8】第4の実施の形態に従って製造されるキャパシ
タ絶縁膜と同じ条件で,ポストアニールにより結晶化さ
せたTa25のXRD回折パターンを示すグラフであ
る。
【図9】第4の実施の形態に従って製造されるキャパシ
タ絶縁膜と同じ条件で,ポストアニールにより結晶化さ
せたTa25の比誘電率を示すグラフである。
【図10】本発明の第5の実施の形態に従って製造され
る半導体装置のキャパシタセルの構成を,プロセスフロ
ーに従って示した説明図である。
【図11】第5の実施の形態に従って製造されるキャパ
シタ絶縁膜と同じ条件で,ポストアニールにより結晶化
させたTa25の比誘電率を示すグラフである。
【図12】第5の実施の形態に従って製造されるキャパ
シタ絶縁膜と同じ条件で,ポストアニールにより結晶化
させたTa25の比誘電率を示すグラフである。
【図13】従来技術の説明図である。
【図14】従来のキャパシタセルにおいて,ポストアニ
ールにより結晶化されたTa25のXRD回折パターン
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 層間絶縁膜 2 埋め込みコンタクト 3 下部電極 4 キャパシタ絶縁膜 5 上部電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に,下部電極,キャパシタ
    絶縁膜,上部電極を順次積層して半導体装置を製造する
    方法において,前記下部電極を,少なくとも最上層が白
    金族の金属,又は白金族の金属の導電性酸化物で構成
    し,さらに前記下部電極上にTa25を堆積させた後,
    この下部電極上で該Ta25を,比誘電率を高める特定
    結晶面に配向させるように,熱処理によって結晶化して
    キャパシタ絶縁膜を形成し,その後前記キャパシタ絶縁
    膜上に上部電極を積層することを特徴とする,半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記下部電極が,白金族の金属上に,白
    金族の金属又は白金族の導電性酸化物が積層した構成で
    あることを特徴とする,請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記下部電極上にTa25を堆積する前
    に,熱処理によって前記下部電極の少なくとも最上層の
    配向性を高める工程を含むことを特徴とする,請求項1
    又は2に記載の半導体装置の製造方法。
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