JPH1188043A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH1188043A
JPH1188043A JP24087497A JP24087497A JPH1188043A JP H1188043 A JPH1188043 A JP H1188043A JP 24087497 A JP24087497 A JP 24087497A JP 24087497 A JP24087497 A JP 24087497A JP H1188043 A JPH1188043 A JP H1188043A
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plate waveguide
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健一 柿崎
Hiroyuki Omine
裕幸 大嶺
Teruo Furuya
輝雄 古屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビームを正面方向に向け、周波数特性の小さ
いアンテナ装置を得る。 【解決手段】 平行平板導波路の片側にマイクロストリ
ップ線路で給電するマイクロストリップアンテナを構成
し、平行平板導波路の中央部近傍においてプローブによ
り給電したアンテナを用いたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は2枚の平行平板導
体間に電波を進行させる給電形式のアンテナ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】2枚の平行平板導体間に電波を進行させ
る給電形式のアンテナは、平面的な構成となり、かつ、
低損失な特性を得ることができるため、ミリ波帯のアン
テナに特に有効であり、自動車に搭載する前方監視用レ
ーダとしての適用例が報告されている。図10は199
4年7月にS.A.Zelubowski著”LowC
ost Antenna Alternatives
for Automotive Raders”,MI
CROWAVE JOURNAL pp.54−63に
示された従来のアンテナ装置の構成説明図であり、
(a)は上面図、(b)は断面図である。図において1
a及び1bは2枚の平行な導体板からなる平行平板導波
路、2は上記平行平板導波路1aの片面の導体板に複数
形成された放射スロット、3b〜3dは上記平行平板導
波路1bの内部に置かれた波源、4は上記平行平板導波
路1aと1bとを接続する放物面状反射壁、5は上記波
源3b〜3dと上記放物面状反射壁4とから構成される
給電部、6は上記複数の放射スロット2のアレー配列か
らなる放射部、7は電波吸収体、8は上記平行平板導波
路1aと1b及び上記放物面状反射壁4とからなる放物
面状折り曲げ部である。
【0003】次に動作について説明する。このアンテナ
装置は放射部6の背面に2層構造となるように平行平板
導波路1aと1bとを構成し、これら2層構造の平行平
板導波路1aと1bとの接続を放物面状反射壁4を有す
る放物面状折り曲げ部8により行い、更にこの放物面状
折り曲げ部8の焦点とその近傍にそれぞれ波源3b〜3
dを配置した構成のアンテナ装置である。波源3b〜3
dの波源により励振された電磁波は平行平板導波路1b
を伝搬し、放物面状折り曲げ部8の放物面状反射壁4に
より概ね平面波とみなせる準平面波に変換された後、平
行平板導波路1aを放射部6に向かって伝搬し、放射部
6に設けてある複数の放射スロット2に順次結合し、各
々の放射スロット2より電磁波として放射される。放射
部6に供給される電磁波は平面波に変換されているた
め、放射部6において平面波の進行方向と直交する方向
のスロットは同列に複数配列するだけで、同位相で給電
される。ここで、全ての放射スロット2より放射しきれ
ずに残った残留電力は平行平板導波路1aに設けてある
無反射終端として動作する電波吸収体7により浪費され
る。つまり、このアンテナ装置は放射部6と共平面の位
置に平面波を供給する給電部5を設けることによりアン
テナとして動作する。
【0004】2枚の平行平板導体間に電波を進行させる
給電形式の従来のアンテナ装置は以上のように構成され
ており、例えば、マイクロストリップ線路のような他の
給電形式の平面アンテナと比較して低損失な特性とな
り、ミリ波帯では特に有効である。また、反射鏡アンテ
ナ等と比較すると装置全体が立体的でなく平面的であり
小型化できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンテナ装置は
以上のように上記平行平板導波路1aを進行する平面波
と上記放射スロット2とを結合させる進行波給電形式で
ある。通常ビームを放射部6の法線方向に向けるために
は、各放射スロットを同相にする必要がある。進行波給
電形式はビームを正面に向ける各放射スロットでの反射
も同相となり、反射波が大きくなる。この形式の給電で
はインピーダンスを変えることが容易でなく、インピー
ダンス整合が取れないという問題がある。そこで通常は
ビームを正面からチルトさせることで反射波の位相をず
らして整合をとっている。このチルト角は数十度が多
い。
【0006】また、ビームチルトアンテナの問題として
ビームシフトがある。進行波で順次スロットを給電する
ため、給電位相誤差が終端側のスロットでは給電長に比
例して大きくなる。1スロットあたり数度の誤差でも終
端部では数十度になり、ビーム方向がシフトする。すな
わち、設計誤差及び製造誤差によりビーム方向がシフト
する問題がある。さらに、ある周波数で設計しても若干
周波数が変化するとビーム方向が変化するため、ビーム
方向の周波数特性が大きい。このように従来のアンテナ
装置は本質的に狭帯域であり、使用できるアプリケーシ
ョンは極めて限定されたものであった。
【0007】また、この種の進行波給電では、励振振幅
の制御が難しい。入力端のスロットからの放射が大きい
と終端のスロットまで電力が伝送されず大きな振幅テー
パがつくため、利得が大幅に低減する。一方、スロット
からの放射を小さくすると終端のスロットまで電力が伝
送されるが、残った電力は吸収体に吸収され損失とな
り、低損失化を図った給電方式としたメリットが生かさ
れない。また、45゜偏波を得るためにはスロットを斜
めにする必要があるが、スロットを斜めにすることで放
射抵抗が小さくなるため、各スロットからの放射が少な
くなり効率が低下する。よって、一般的に等振幅特性が
得られず利得が低下する問題があった。
【0008】そこでインピーダンス整合がとりやすく、
かつ、ビームの放射方向が放射部2の法線方向となり、
かつ、ビーム方向が周波数に大きく依存せず、かつ、複
数のビームを形成することのできるアンテナ装置を得る
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、第1の発明によるアンテナ装置は、平行平板導
波路の片側の入力端に上記平行平板導波路に平面波を給
電するための波源及び放物面状反射壁とから構成される
給電部を有し、上記平行平板導波路の片側の平板面を地
導体とするマイクロストリップアンテナを有し、マイク
ロストリップ線路により平面波進行方向とほぼ同一の向
きに配列したマイクロストリップアンテナを給電し、上
記平行平板導波路の中央部近傍において平面波進行方向
とほぼ垂直となる方向に配列したプローブをマイクロス
トリップ線路から平行平板導波路内に挿入し、上記マイ
クロストリップ線路を上記プローブにより励振し、さら
に上記マイクロストリップアンテナを励振するようにし
たものである。
【0010】また、第2の発明によるアンテナ装置は、
上記平行平板導波路の中央部近傍においてマイクロスト
リップアンテナのある側の平行平板導体に上記平面波進
行方向とほぼ垂直となる方向にスリットを配列し、上記
平行平板導波路内の電磁界と上記マイクロストリップ線
路とを上記スリットにより電磁結合して上記マイクロス
トリップ線路を励振し、さらに上記マイクロストリップ
アンテナを励振するようにしたものである。
【0011】また、第3の発明によるアンテナ装置は、
上記アンテナ装置において平行平板導波路を上記マイク
ロストリップ線路の無い側におよそ180゜折り曲げた
折り曲げ部を設け、平行平板導波路に平面波を給電する
ための給電部をマイクロストリップアンテナの無い背面
側に配置したものである。
【0012】また、第4の発明によるアンテナ装置は、
上記アンテナ装置において平行平板導波路の終端側に電
波吸収体からなる障壁を追加したものである。
【0013】また、第5の発明によるアンテナ装置は、
上記アンテナ装置において平行平板導波路の給電部をレ
ンズとレンズの概ね焦点位置に配置した波源としたもの
である。
【0014】また、第6の発明によるアンテナ装置は、
上記アンテナ装置において上記マイクロストリップアン
テナを平面波進行方向に対し概ね斜め45゜偏波とした
ものである。
【0015】また、第7の発明によるアンテナ装置は、
上記アンテナ装置において上記マイクロストリップアン
テナの替わりに放射スロットを用いたものである。
【0016】また、第8の発明によるアンテナ装置は、
上記アンテナ装置において上記給電部を構成する波源を
複数個配列したものである。
【0017】また、第9の発明によるアンテナ装置は、
上記アンテナ装置において上記給電部を構成する波源を
複数個配列し、さらにそれらの波源をMMICと一体化
し、このMMICスイッチ等を用いて切り替えて励振す
る構成としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す概
略構成図である。(a)は全体図、(b)は平行平板導
波路内部の平面図、(c)は断面図である。図におい
て、1aは2枚の平行な導体板からなる平行平板導波
路、9は上記平行平板導波路1aの片側の平板面で地導
体として作用する。また、10は地導体9の上部に構成
される誘電体基板、11はマイクロストリップアンテナ
で放射素子として作用する。マイクロストリップアンテ
ナ11は上記平行平板導波路1aの内部の平面波の進行
方向とほぼ平行となる向きに配線されているマイクロス
トリップ線路12により直列に給電され、多数のマイク
ロストリップアンテナのアレー配列により放射部6を構
成する。マイクロストリップアンテナは構成が簡単であ
り、通常は銅張誘電体基板をエッチングするだけで容易
に製作することができるため、低コスト化・薄型化・小
型化が可能である。また、電力合成・分配回路等の給電
線路をマイクロストリップ線路で放射素子と同一平面上
に構成することにより一回のエッチングで簡単に製作で
きる薄型アンテナが得られる。13は上記平行平板導波
路1aの中央部近傍においてマイクロストリップ線路1
2から上記平行平板導波路1a内部に挿入されるプロー
ブである。また、波源3aと放物面状反射壁4とで給電
部5が構成されるのは従来の装置と全く同一である。
【0019】次に動作について説明する。波源3aは平
行平板導波路1a内部に例えば導波管のごとき形状で構
成され、上記導波管に設けた開口部より電磁波を放物面
状反射壁4に向けて放射する。上記導波管は導波管コー
ナあるいは導波管ベンド等の立体回路か、あるいは同軸
導波管変換器等により平行平板導波路1aの背面に取り
出すことで、本発明によるアンテナ装置の電気的インタ
ーフェース点となる。なお、波源3aとして作用する上
記導波管の開口部はホーンアンテナのようにテーパをつ
けても良い。波源3aと放物面状反射壁4とから構成さ
れる給電部5により平行平板導波路1a内部に励振され
た平面波は、プローブ13による定在波給電とすること
でマイクロストリップ線路12をほぼ等位相で励振す
る。そこで、マイクロストリップ線路12に直列に給電
されたマイクロストリップアンテナ11を等振幅、等位
相で給電するようにマイクロストリップ線路を配線する
ことにより、上記放射部6はほぼ均一の開口分布とな
り、放射部6とほぼ直交する方向に電波を放射すること
ができる。また、マイクロストリップ線路により給電線
路を構成しているため、自由にインピーダンス整合をと
ることができる。
【0020】また、上記マイクロストリップ線路12を
励振するための上記プローブ13を上記マイクロストリ
ップ線路12の中央付近に配置したことにより、周波数
が設計中心周波数から若干ずれた場合の上記放射部6の
位相分布は、上記放射部6の上記プローブ13の配列し
た線上に対してほぼ線対称な位相進み、あるいは、位相
遅れとなって現れるため、周波数変化によるビーム方向
の変化はほとんど無い。さらにマイクロストリップアン
テナの励振振幅位相が乱れビームがチルトしても、給電
点に対し対称に配列しているためチルト分を相殺するこ
とができる。
【0021】また、上記マイクロストリップ線路12に
より平行平板導波路内部の平面波進行方向とほぼ平行と
なる向きに配列したマイクロストリップアンテナ11の
励振分布を均一分布としない場合もこの発明は有効であ
り、例えば、テーラー分布として低サイドローブ型のア
ンテナ装置を得ることも可能である。さらに、マイクロ
ストリップ線路に適当な位相分布をつけることにより、
放射部6と直交する軸からビームをシフトさせることも
可能である。また、図では放射素子として正方形マイク
ロストリップアンテナの例を示したが、このほかに、長
方形マイクロストリップアンテナ、円形マイクロストリ
ップアンテナ等を用いても同様の効果が得られる。
【0022】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2を示す概略構成図である。(a)は実施の形態と同
一のマイクロストリップアンテナ11のアレー配列の一
部の拡大図、(b)は断面図である。図において、14
は地導体9に設けたスリットであり、給電部5により平
行平板導波路1a内部に励振された平面波は、スリット
14によりマイクロストリップ線路12をほぼ等位相で
電磁結合することによりマイクロストリップ線路12を
励振する。マイクロストリップ線路12がマイクロスト
リップアンテナ11を励振する動作は上記実施の形態1
と全く同一であり、放射部6とほぼ直交する軸にビーム
を放射することができる。このように、本発明の実施の
形態2では電磁結合形式の給電となるため、上記実施の
形態1のようなプローブ13を必要とせず、構成が簡単
になり製作が容易になる。
【0023】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3を示す概略構成図である。(a)は全体図、(b)
は断面図である。図において波源3aと放物面状反射壁
4とで構成される給電部5が平行平板導波路1aの背面
に設置した平行平板導波路1bの内部に配置されたこと
を特徴とする。ここで平行平板導波路1aと1bとは平
行平板導波路を幅広導波管のE面コーナとみなせるよう
な折り曲げ部15により接続されている。平行平板導波
路1a及び放射部6の構成は上記実施の形態1と全く同
一である。給電部5を放射部6の背面に構成したことに
より小型化が図れる。また、折り曲げ部を従来のアンテ
ナ装置のような放物面状の折り曲げ部とせず、幅広導波
管のE面コーナとみなせるような直線的な形状としたこ
とで、機械加工が容易となり、また、この折り曲げ部で
ハードウェアが分割されている場合、放物面状の折り曲
げ部より組立精度が緩和できるため、加工及び組立容易
なアンテナ装置が得られる。上記給電部5により平行平
板導波路1bに発生した平面波は折り曲げ部15により
平行平板導波路1aに伝搬し、放射部6により放射部6
とほぼ直交する軸にビームを放射することができる。ま
た、図では平行平板導波路1a内部の電磁界からマイク
ロストリップ線路12を励振する方法として上記実施の
形態1と同一のプローブ13を用いる方法を示している
が、上記実施の形態2と同様に地導体9にスリット14
を設けることによりマイクロストリップ線路を電磁結合
形式により給電する構成としても良い。
【0024】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4を示す断面図である。図において、7は電波吸収体
からなる障壁であり、上記平行平板導波路1aの内部の
平面波の電力のうち上記プローブ13あるいは上記スリ
ット14と結合しきれなかった電力が、平行平板導波路
の終端部で反射し、アンテナ装置としての反射特性を劣
化させるのを防ぐ目的と、平行平板導波路の終端部で反
射した電力が上記プローブ13あるいは上記スリット1
4と結合し、放射部6を構成するマイクロストリップア
ンテナ11のアレー配列の開口分布を乱す要因になるの
を防ぐ目的で挿入する。なお、図では上記実施例3のよ
うに平行平板導波路の折り曲げ部15を用いて給電部5
を放射部6の背面の平行平板導波路1bに配置した例を
示したが、上記実施例1あるいは上記実施例2のように
折り曲げ部15を用いずに平行平板導波路1aと共平面
に給電部5を配置しても良い。
【0025】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5を示す概略構成図である。(a)は平行平板導波路
1b内部の平面図、(b)は断面図を示す。図におい
て、16はレンズであり、レンズ16の焦点付近に配置
した波源3aと共に給電部5を構成し、波源3aにより
励振された電磁波を平行平板導波路1b内部の平面波に
変換することができる。波源3aから励振された電磁波
はそのまま進行方向に進みレンズ16を通って平面波と
なり、折り曲げ部15を経由して放射部6に供給され
る。放射部6の動作は上記実施例と全く同一である。従
来のアンテナ装置のように波源3a自身が平行平板導波
路内の平面波の進路を遮るいわゆるブロッキングとなら
ないため、損失を低減することができ、低サイドローブ
化を図ることができる。また、ブロッキングとならない
ことにより平行平板導波路内部の電磁界の乱れを低減で
きるので放射部6の開口分布を設計値と合わせ易いとい
う利点もある。なお、図では上記実施例3のように平行
平板導波路の折り曲げ部15を用いて給電部5を放射部
6の背面の平行平板導波路1bに配置した例を示した
が、上記実施例1あるいは上記実施例2のように折り曲
げ部15を用いずに平行平板導波路1aと共平面に給電
部5を配置しても良い。また、図ではレンズ16の形状
をいわゆる凸レンズ形式としたが、波源3aにより励振
した電磁波を平面波に変換することができる任意の形状
としても、同様の効果が得られる。
【0026】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6を示す概略構成図であり、放射部6の平面図であ
る。図において、11はマイクロストリップアンテナ、
12はマイクロストリップ線路、13はマイクロストリ
ップ線路12から平行平板導波路1aに挿入するプロー
ブであり、上記実施の形態1と全く同一のものである。
また、17は放射される電波の偏波の方向を示す。一般
にマイクロストリップアンテナの偏波方向は、マイクロ
ストリップ線路12とマイクロストリップアンテナ11
とを接続する給電点とマイクロストリップアンテナ11
の中心点とを結ぶ直線に平行となる。そこで、上記給電
点をマイクロストリップアンテナ11に対して、平行平
板導波路1a内部の平面波進行方向と概ね斜め45゜と
なる位置に配置することにより、上記平面波進行方向に
対して概ね斜め45゜となる偏波を励振することができ
る。例えば、自動車に搭載する前方監視レーダ用のアン
テナでは、対向車のレーダ波との電波干渉を避ける目的
で大地に対して斜め45゜偏波を適用することが検討さ
れているが、本発明による斜め45゜偏波を放射するア
ンテナ装置を自動車に搭載する前方監視レーダ用のアン
テナとして適用する場合、アンテナ装置の取付け向きを
車体に対して水平、垂直とすることができ、装置を45
゜傾けて設置する必要がないため、装置全体の専有面積
を小さくできる。なお、ここでは斜め45゜偏波とした
が、給電点の位置を変えることで自由に偏波方向を変え
ることができる。
【0027】実施の形態7.図7はこの発明の実施の形
態7を示す概略構成図である。(a)は全体図、(b)
は断面図である。図において、18は誘電体基板10上
に配置した導体板であり、2は導体板18に設けた放射
スロットである。平行平板導波路1a内部の電磁界は地
導体9に設けたスリット14により上記放射スロット2
と結合し、放射部6とほぼ直交する方向に電波を放射す
ることを特徴とする。一般にマイクロストリップアンテ
ナをマイクロストリップ線路により給電する場合、マイ
クロストリップ線路とマイクロストリップアンテナとの
整合をとるために高インピーダンスの線路が必要とな
る。マイクロストリップ線路は線路幅が細くなると高線
路インピーダンスとなるが、マイクロストリップ線路を
ミリ波帯に適用する場合、線路幅がかなり細くなるため
損失が増加し、また、エッチング等で製作する際の精度
管理を厳密に行う必要がある。この発明の実施の形態7
では、マイクロストリップアンテナの替わりに放射スロ
ットを用いたことにより損失を低減でき、また、製作が
容易で安価なアンテナが得られる。図では放射スロット
の例として概ね斜め45゜偏波の例を示したが、この発
明は特に偏波の方向には依存しないため、任意の向きに
放射スロットを設けても差し支えない。
【0028】実施の形態8.図8はこの発明の実施の形
態7を示す概略構成図である。(a)は全体図、(b)
は断面図である。図において、3b〜3dはレンズ16
の焦点近傍に配置した波源でありレンズ16と共に給電
部5を構成するが、特に波源3cはレンズ16の焦点の
きわめて近傍に配置されている。また19は平行平板導
波路1a内部の平面波進行方向と直交する仮想的な平
面、20a〜20cは本実施の形態8によるアンテナ装
置の仮想平面19の面内のビームの方向を示し、特に2
0aは放射部6の法線方向を示す。上記波源3cにより
励振された電磁波はレンズ16により平行平板導波路1
b内部の平面波となって折り曲げ部15により平行平板
導波路1aに伝搬し放射部6から放射部6の法線方向2
0aにビームを放射するのは上記実施例と全く同一であ
る。上記レンズ16の焦点から若干ずれた位置に配置さ
れた波源3bあるいは3dにより励振された電磁波はレ
ンズ16によりやはり平面波となるが、それらの波面の
位相分布は上記仮想的な平面19に対して傾いているた
め、上記仮想的な平面内にビームをチルトできるマルチ
ビームアンテナを得ることを特徴とする。図では波源が
3個の場合を示したが、レンズ19の焦点近傍に更に波
源を配置することができれば、特に波源の数の制限はな
い。なお、図8では波源3cをレンズ16の焦点のきわ
めて近傍に配置して少なくとも1つのビームが放射部6
の法線方向20aに放射される構成とした例を示した
が、特にビームを放射部6の法線方向20aに向ける必
要が無い場合、例えば、放射部6の法線方向20aから
わずかに傾いた2つのビームを形成してモノパルスアン
テナとして適用するような場合には、レンズ16の焦点
付近に配置する複数個の波源の少なくとも1つをレンズ
16の焦点のきわめて近傍に配置する必要はない。ま
た、レンズ16の替わりに放物面状反射壁4を用いて、
上記放物面状反射壁4の焦点近傍に複数個配列した場合
も同様の効果が得られる。
【0029】実施の形態9.図9はこの発明の実施の形
態7を示す概略構成図である。上記実施の形態8にMM
IC(Monolithic Microwave I
ntegratedCircuit)を一体化したもの
である。MMIC21により波源3b〜3dにより発生
する複数のビームを任意に切り替えて放射可能で小型で
軽量な電子制御アンテナが得られる。このMMIC21
にはビームを切り替える切替手段や送受信器等の回路が
含まれる。
【0030】
【発明の効果】第1の発明によれば、平行平板導波路の
片側の入力端に上記平行平板導波路に平面波を給電する
ための波源及び放物面状反射壁とから構成される給電部
を有し、上記平行平板導波路の片側の平板面を地導体と
するマイクロストリップアンテナを有し、マイクロスト
リップ線路により平面波進行方向とほぼ同一の向きに配
列したマイクロストリップアンテナを給電し、上記平行
平板導波路の中央部近傍において平面波進行方向とほぼ
垂直となる方向に配列したプローブをマイクロストリッ
プ線路から平行平板導波路内に挿入し、上記マイクロス
トリップ線路を上記プローブにより励振することで上記
マイクロストリップアンテナを励振する構成としたの
で、ビームの放射方向を放射部のほぼ法線方向とするア
ンテナが得られる効果がある。また、プローブの挿入位
置を平行平板導波路の中央部近傍としたことでビーム方
向の周波数特性の小さいアンテナが得られる効果があ
る。また、マイクロストリップ線路により給電線路を構
成したことで自由にインピーダンス整合をとることがで
きる効果がある。
【0031】また、第2の発明によれば、平行平板導波
路内の電磁界とマイクロストリップ線路とを電磁結合す
る構成としたので、構成が簡単で製作が容易になる効果
がある。
【0032】また、第3の発明によれば、上記アンテナ
装置において平行平板導波路を上記マイクロストリップ
線路の無い側におよそ180゜折り曲げた折り曲げ部を
設け、平行平板導波路に平面波を給電するための給電部
をマイクロストリップアンテナの無い背面側に配置した
ことで、小型化できる効果がある。
【0033】また、第4の発明によれば、平行平板導波
路の終端側に電波吸収体からなる障壁を追加したこと
で、プローブあるいは電磁結合スリットで結合しきれな
い残留電力の平行平板導波路終端側での反射を低減する
ことができ、アンテナの反射特性を改善でき、かつ、ビ
ームの乱れを低減できる効果がある。
【0034】また、第5の発明によれば、波源により励
振された電磁波を平面波に変換するために作用する放物
面状反射壁をレンズとしたことで、波源によるブロッキ
ングが無く、アンテナの反射特性を低減し、かつ、高利
得、低サイドローブな放射特性が得られる効果がある。
【0035】また、第6の発明によれば、マイクロスト
リップアンテナを平面波進行方向に対し概ね斜め45゜
偏波としたことで、放射特性を劣化させずに容易に概ね
斜め45゜偏波を放射することができるアンテナを得ら
れる効果がある。この効果により、自動車に搭載する前
方監視用レーダ用のアンテナに適用した場合、装置を大
型化せずに対向車との電波干渉を低減できる効果があ
る。
【0036】また、第7の発明によれば、マイクロスト
リップアンテナの替わりに放射スロットを用いたこと
で、低損失で安価なアンテナが得られる効果がある。
【0037】また、第8の発明によれば、給電部を構成
する波源を複数個配列したことで、平行平板導波路内の
平面波と直交する平面内に複数本のビームを放射するマ
ルチビームアンテナを得られる効果がある。
【0038】また、第9の発明によれば、給電部を構成
する波源を複数個配列し、さらにそれらの波源とMMI
Cスイッチとを一体化する構成としたことで小型化が図
られ、平行平板導波路内の平面波と直交する平面内に複
数本のビームを切り替えて放射する電子制御アンテナを
得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるアンテナ装置の実施の形態1
を示す概略構成図である。
【図2】 この発明によるアンテナ装置の実施の形態2
を示す概略構成図である。
【図3】 この発明によるアンテナ装置の実施の形態3
を示す概略構成図である。
【図4】 この発明によるアンテナ装置の実施の形態4
を示す断面図である。
【図5】 この発明によるアンテナ装置の実施の形態5
を示す概略構成図である。
【図6】 この発明によるアンテナ装置の実施の形態6
を示す概略構成図である。
【図7】 この発明によるアンテナ装置の実施の形態7
を示す概略構成図である。
【図8】 この発明によるアンテナ装置の実施の形態8
を示す概略構成図である。
【図9】 この発明によるアンテナ装置の実施の形態9
を示す概略構成図である。
【図10】 2枚の平行平板導体間に電波を進行させる
給電形式の従来のアンテナ構成例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 平行平板導波路、2 放射スロット、3 波源、4
放物面状反射壁、5給電部、6 放射部、7 電波吸
収体、8 放物面状折り曲げ部、9 地導体、10 誘
電体基板、11 マイクロストリップアンテナ、12
マイクロストリップ線路、13 プローブ、14 スリ
ット、15 折り曲げ部、16 レンズ、17 偏波の
方向、18 導体板、19 仮想的な平面、20 ビー
ムの方向、21 MMIC。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の平行平板導体および上記平行平板
    導体を互いにある間隙を保って保持するための導体壁が
    上記平行平板導体のある第1の端面と上記第1の端面と
    対向する側の第2の端面に配置された平行平板導波路
    と、上記平行平板導波路の上記導体壁の無い側のある第
    3の端面からなる入力端と、上記平行平板導波路の上記
    第3の端面と対向する側の第4の端面からなる終端と、
    上記入力端側に上記平行平板導波路に平面波を給電する
    ための波源と放物面状反射壁とから構成される給電部
    と、上記平行平板導波路のある片側の平板面を地導体と
    して、上記地導体上の誘電体基板、誘電体基板上の放射
    素子とから構成された複数個のマイクロストリップアン
    テナと、上記放射素子と同一平面上の上記地導体と上記
    誘電体基板とからなるマイクロストリップ線路と、上記
    平行平板導波路内の平面波進行方向とほぼ同一の向きに
    配列された上記複数個のマイクロストリップアンテナが
    上記マイクロストリップ線路と接続されて給電される一
    列の構造と、上記一列の構造を複数個配列したアレー配
    列と、上記アレー配列を構成する各列のそれぞれのほぼ
    中央部近傍でかつ上記平行平板導波路の中央部近傍にお
    いて上記平面波進行方向とほぼ垂直となる方向に配列さ
    れたプローブが上記各々のマイクロストリップ線路から
    上記平行平板導波路内に挿入された構造とで構成される
    アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 2枚の平行平板導体および上記平行平板
    導体を互いにある間隙を保って保持するための導体壁が
    上記平行平板導体のある第1の端面と上記第1の端面と
    対向する側の第2の端面に配置された平行平板導波路
    と、上記平行平板導波路の上記導体壁の無い側のある第
    3の端面からなる入力端と、上記平行平板導波路の上記
    第3の端面と対向する側の第4の端面からなる終端と、
    上記入力端側に上記平行平板導波路に平面波を給電する
    ための波源と放物面状反射壁とから構成される給電部
    と、上記平行平板導波路のある片側の平板面を地導体と
    して、上記地導体上の誘電体基板、誘電体基板上の放射
    素子とから構成された複数個のマイクロストリップアン
    テナと、上記放射素子と同一平面上の上記地導体と上記
    誘電体基板とからなるマイクロストリップ線路と、上記
    平行平板導波路内の平面波進行方向とほぼ同一の向きに
    配列した上記複数個のマイクロストリップアンテナが上
    記マイクロストリップ線路と接続されて給電される一列
    の構造と、上記一列の構造を複数個配列したアレー配列
    と、上記アレー配列を構成する各列のそれぞれのほぼ中
    央部近傍でかつ上記平行平板導波路の中央部近傍におい
    て上記マイクロストリップアンテナのある側の平行平板
    導体に上記平面波進行方向とほぼ垂直となる方向に配列
    された複数個のスリットとにより構成されるアンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記複数個のマイクロストリップアンテ
    ナで構成されるアレー配列の端部近傍において、平行平
    板導波路を幅広導波管のE面コーナとみなせるように、
    上記平行平板導波路を上記マイクロストリップアンテナ
    の無い側におよそ180゜折り曲げて構成した折り曲げ
    部と、上記折り曲げ部と上記平行平板導波路に平面波を
    給電するための波源及び放物面状反射壁とから構成され
    る給電部とが接続されることにより、上記給電部を上記
    平行平板導波路の上記マイクロストリップアンテナの無
    い背面側に配置されたことを特徴とする請求項1または
    2のいずれかに記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 上記平行平板導波路の上記終端側に電波
    吸収体からなる障壁が構成されたことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 上記平行平板導波路の上記入力側にレン
    ズと上記レンズの概ね焦点位置に配置された波源とから
    なる給電部が構成されたことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 上記マイクロストリップアンテナを上記
    平行平板導波路内の平面波進行方向の方向ベクトルの向
    きに対し概ね斜め45゜となる方向となる偏波面とした
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアン
    テナ装置。
  7. 【請求項7】 上記マイクロストリップアンテナの替わ
    りに放射スロットとされたことを特徴とする請求項2〜
    6のいずれかに記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 上記平行平板導波路内の平面波進行方向
    と概ね垂直となる方向に複数個配列された上記平行平板
    導波路の上記給電部を構成する波源と、それらの波源が
    励振されることにより平面波進行方向と直交する面内に
    複数のビームが形成されることを特徴とする請求項1〜
    7のいずれかに記載のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 上記平行平板導波路内の平面波進行方向
    と概ね垂直となる方向に複数個配列された上記平行平板
    導波路の上記給電部を構成する波源と、それらの波源と
    一体化されたMMIC(Monolithic Mic
    rowaveIntegrated Circuit)
    と、上記MMICスイッチ等の切替手段を用いて上記波
    源が切り替えて励振されることにより平面波進行方向と
    直交する面内のビーム方向が切替可能な構成とされたこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のアンテ
    ナ装置。
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