JPH118906A - 鉄道車両用ブレーキ制御装置 - Google Patents
鉄道車両用ブレーキ制御装置Info
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- JPH118906A JPH118906A JP15634597A JP15634597A JPH118906A JP H118906 A JPH118906 A JP H118906A JP 15634597 A JP15634597 A JP 15634597A JP 15634597 A JP15634597 A JP 15634597A JP H118906 A JPH118906 A JP H118906A
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気ブレーキ装置の一部の電動機が制御を遮
断されても、補足流体ブレーキ装置の使用頻度を少ない
鉄道車両用ブレーキ制御装置を提供すること。 【解決手段】 ブレーキ力指令信号に基づいて電気ブレ
ーキ装置4の電気ブレーキ力を制御し、ブレーキ力指令
信号に対する実際の電気ブレーキ力の不足分を補足流体
ブレーキ装置5、6に出力するブレーキ制御部7を有
し、電気ブレーキ力を得る電動機3を各軸単位又は台車
単位のユニットで制御する鉄道車両用ブレーキ制御装置
において、異常を生じた電動機3の属するユニット数を
認識するカットアウト数認識部11と、このカットアウ
ト数認識部11からのカットアウト数信号に応じ、前記
ブレーキ力指令信号を増大させた補償ブレーキ力指令信
号を演算して電気ブレーキ装置4に出力する補償ブレー
キ力演算部10を設けたもの。
断されても、補足流体ブレーキ装置の使用頻度を少ない
鉄道車両用ブレーキ制御装置を提供すること。 【解決手段】 ブレーキ力指令信号に基づいて電気ブレ
ーキ装置4の電気ブレーキ力を制御し、ブレーキ力指令
信号に対する実際の電気ブレーキ力の不足分を補足流体
ブレーキ装置5、6に出力するブレーキ制御部7を有
し、電気ブレーキ力を得る電動機3を各軸単位又は台車
単位のユニットで制御する鉄道車両用ブレーキ制御装置
において、異常を生じた電動機3の属するユニット数を
認識するカットアウト数認識部11と、このカットアウ
ト数認識部11からのカットアウト数信号に応じ、前記
ブレーキ力指令信号を増大させた補償ブレーキ力指令信
号を演算して電気ブレーキ装置4に出力する補償ブレー
キ力演算部10を設けたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両用ブレーキ制
御装置に係り、詳しくは、電気ブレーキ装置と補足流体
ブレーキ装置とを備えた鉄道車両におけるブレーキ制御
装置に関するものである。
御装置に係り、詳しくは、電気ブレーキ装置と補足流体
ブレーキ装置とを備えた鉄道車両におけるブレーキ制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気ブレーキ装置と空気ブレーキ
装置とを有するモータ車と、空気ブレーキ装置を有する
トレーラ車とからなる編成車両全体で編成ブレーキ力
(編成車両の全ブレーキ力)を調整するようにした鉄道
車両のブレーキ制御装置において、上記編成ブレーキ力
を、主として上記モータ車の電気ブレーキ装置で賄うと
ともに、電気ブレーキ装置が上記編成ブレーキ力を賄い
切れない場合、モータ車及びトレーラ車の空気ブレーキ
装置でブレーキ力の不足分を補うようにすることが知ら
れている。
装置とを有するモータ車と、空気ブレーキ装置を有する
トレーラ車とからなる編成車両全体で編成ブレーキ力
(編成車両の全ブレーキ力)を調整するようにした鉄道
車両のブレーキ制御装置において、上記編成ブレーキ力
を、主として上記モータ車の電気ブレーキ装置で賄うと
ともに、電気ブレーキ装置が上記編成ブレーキ力を賄い
切れない場合、モータ車及びトレーラ車の空気ブレーキ
装置でブレーキ力の不足分を補うようにすることが知ら
れている。
【0003】その場合、電気ブレーキ装置が設けられた
モータ車の車軸で空気ブレーキ装置を併用することによ
り、当該車軸におけるブレーキ力が過大となることを抑
制するため、まず、トレーラ車の空気ブレーキ装置で編
成ブレーキ力の不足分を補い、その後、モータ車の空気
ブレーキ装置で補うように制御する、いわゆる、遅れ込
め制御が知られている(例えば、特公平5-19369 号公報
参照) 。なお、従来、上記電気ブレーキ装置は、モータ
車の複数の電動機を一括して制御するようにしていた
が、近年では、車輪軸単位での制御を可能として効率の
向上を図ったり、故障による影響を少なくすることを企
図して、複数の電動機を各車軸毎または各台車に所属す
る車軸単位で個別分散して制御するものとなっている
(例えば、特開平5-276606号公報) 。
モータ車の車軸で空気ブレーキ装置を併用することによ
り、当該車軸におけるブレーキ力が過大となることを抑
制するため、まず、トレーラ車の空気ブレーキ装置で編
成ブレーキ力の不足分を補い、その後、モータ車の空気
ブレーキ装置で補うように制御する、いわゆる、遅れ込
め制御が知られている(例えば、特公平5-19369 号公報
参照) 。なお、従来、上記電気ブレーキ装置は、モータ
車の複数の電動機を一括して制御するようにしていた
が、近年では、車輪軸単位での制御を可能として効率の
向上を図ったり、故障による影響を少なくすることを企
図して、複数の電動機を各車軸毎または各台車に所属す
る車軸単位で個別分散して制御するものとなっている
(例えば、特開平5-276606号公報) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の個別
分散型の電気ブレーキ装置を備えたブレーキ制御装置に
おいて、万一、一部の電動機やその制御部に故障等が生
じ、電気ブレーキ装置が当該電動機をカットアウト、つ
まり、制御を遮断すると、その分、電気ブレーキ装置と
してのブレーキ力が減少するため、結果的に空気ブレー
キ装置の使用頻度が高くなり、空気ブレーキ装置のブレ
ーキシューの磨耗が激しくなって、ブレーキシューの寿
命が短くなる等の問題を有していた。
分散型の電気ブレーキ装置を備えたブレーキ制御装置に
おいて、万一、一部の電動機やその制御部に故障等が生
じ、電気ブレーキ装置が当該電動機をカットアウト、つ
まり、制御を遮断すると、その分、電気ブレーキ装置と
してのブレーキ力が減少するため、結果的に空気ブレー
キ装置の使用頻度が高くなり、空気ブレーキ装置のブレ
ーキシューの磨耗が激しくなって、ブレーキシューの寿
命が短くなる等の問題を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決して、万一、電気ブレーキ装置における一部の電動機
が使用不能となった場合でも、補足流体ブレーキ装置と
しての空気ブレーキ装置の使用頻度を少なくすることの
できる鉄道車両用ブレーキ制御装置を提供することを目
的としている。
決して、万一、電気ブレーキ装置における一部の電動機
が使用不能となった場合でも、補足流体ブレーキ装置と
しての空気ブレーキ装置の使用頻度を少なくすることの
できる鉄道車両用ブレーキ制御装置を提供することを目
的としている。
【0006】そのため、本発明の請求項1の鉄道車両用
ブレーキ制御装置は、ブレーキ指令を受けてブレーキ力
指令信号を演算し、電気ブレーキ装置の電気ブレーキ力
をこのブレーキ力指令信号に基づいて制御するととも
に、前記ブレーキ力指令信号に対する実際の電気ブレー
キ力の不足分を補足流体ブレーキ装置に出力するブレー
キ制御部を有し、前記電気ブレーキ装置は、前記電気ブ
レーキ力を得る複数の電動機を各車軸単位又は各台車単
位のユニット毎に制御するものである鉄道車両用ブレー
キ制御装置において、前記ブレーキ制御部に、異常を生
じた電動機の属するユニットの制御を前記電気ブレーキ
装置が遮断したことを検出するとともに遮断されたユニ
ット数を認識するカットアウト数認識部と、このカット
アウト数認識部からのカットアウト数信号に応じて、い
ずれのユニットも遮断されていない時は前記ブレーキ力
指令信号をそのまま補償ブレーキ力指令信号として前記
電気ブレーキ装置に出力する一方、いずれかのユニット
が遮断された時は前記ブレーキ力指令信号をカットアウ
ト数に応じて増大させた補償ブレーキ力指令信号を演算
して前記電気ブレーキ装置に出力する補償ブレーキ力演
算部とを設け、前記電気ブレーキ装置はこの補償ブレー
キ力指令信号に応じて電気ブレーキ力を発生させるもの
であることを特徴とするものである。
ブレーキ制御装置は、ブレーキ指令を受けてブレーキ力
指令信号を演算し、電気ブレーキ装置の電気ブレーキ力
をこのブレーキ力指令信号に基づいて制御するととも
に、前記ブレーキ力指令信号に対する実際の電気ブレー
キ力の不足分を補足流体ブレーキ装置に出力するブレー
キ制御部を有し、前記電気ブレーキ装置は、前記電気ブ
レーキ力を得る複数の電動機を各車軸単位又は各台車単
位のユニット毎に制御するものである鉄道車両用ブレー
キ制御装置において、前記ブレーキ制御部に、異常を生
じた電動機の属するユニットの制御を前記電気ブレーキ
装置が遮断したことを検出するとともに遮断されたユニ
ット数を認識するカットアウト数認識部と、このカット
アウト数認識部からのカットアウト数信号に応じて、い
ずれのユニットも遮断されていない時は前記ブレーキ力
指令信号をそのまま補償ブレーキ力指令信号として前記
電気ブレーキ装置に出力する一方、いずれかのユニット
が遮断された時は前記ブレーキ力指令信号をカットアウ
ト数に応じて増大させた補償ブレーキ力指令信号を演算
して前記電気ブレーキ装置に出力する補償ブレーキ力演
算部とを設け、前記電気ブレーキ装置はこの補償ブレー
キ力指令信号に応じて電気ブレーキ力を発生させるもの
であることを特徴とするものである。
【0007】上記構成によれば、万一、いずれかのユニ
ットが電動機の故障等によりブレーキ制御装置による制
御を遮断(カットアウト)された場合、上記補償ブレー
キ力演算部がカットアウト数に応じて上記ブレーキ力指
令信号を増大させた補償ブレーキ力指令信号を電気ブレ
ーキ装置に出力するので、制御を遮断されていないユニ
ットの電動機は、この増大された補償ブレーキ力指令信
号に応じて所定の限界内で電気ブレーキ力を増加させる
ことになり、その結果、カットアウトが生じた場合で
も、補足流体ブレーキ装置でブレーキ力を補う必要がな
くなるか、或いは、補うべきブレーキ力は従来より小さ
くなる。
ットが電動機の故障等によりブレーキ制御装置による制
御を遮断(カットアウト)された場合、上記補償ブレー
キ力演算部がカットアウト数に応じて上記ブレーキ力指
令信号を増大させた補償ブレーキ力指令信号を電気ブレ
ーキ装置に出力するので、制御を遮断されていないユニ
ットの電動機は、この増大された補償ブレーキ力指令信
号に応じて所定の限界内で電気ブレーキ力を増加させる
ことになり、その結果、カットアウトが生じた場合で
も、補足流体ブレーキ装置でブレーキ力を補う必要がな
くなるか、或いは、補うべきブレーキ力は従来より小さ
くなる。
【0008】請求項2の鉄道車両用ブレーキ制御装置
は、請求項1の構成において、前記補償ブレーキ力指令
信号は、(電気ブレーキ装置の全ユニット数)/〔(電
気ブレーキ装置の全ユニット数)−(遮断されたユニッ
ト数)〕の値を前記ブレーキ力指令信号に積算した積算
値として演算されることを特徴とするものである。これ
により、カットアウトされたユニット数に応じて、残り
のユニットにおける電動機の電気ブレーキ力を適正な割
合で増大させ、電気ブレーキ装置全体でカットアウトが
生じない場合と同等のブレーキ力を発揮させることがで
きる。
は、請求項1の構成において、前記補償ブレーキ力指令
信号は、(電気ブレーキ装置の全ユニット数)/〔(電
気ブレーキ装置の全ユニット数)−(遮断されたユニッ
ト数)〕の値を前記ブレーキ力指令信号に積算した積算
値として演算されることを特徴とするものである。これ
により、カットアウトされたユニット数に応じて、残り
のユニットにおける電動機の電気ブレーキ力を適正な割
合で増大させ、電気ブレーキ装置全体でカットアウトが
生じない場合と同等のブレーキ力を発揮させることがで
きる。
【0009】請求項3の鉄道車両用ブレーキ制御装置
は、請求項2の構成において、前記補償ブレーキ力演算
部は、前記カットアウト認識部にて電気ブレーキ装置の
全てのユニットが遮断されたことが検出されると、電気
ブレーキ装置への補償ブレーキ力指令信号の出力を禁止
することを特徴とするものである。
は、請求項2の構成において、前記補償ブレーキ力演算
部は、前記カットアウト認識部にて電気ブレーキ装置の
全てのユニットが遮断されたことが検出されると、電気
ブレーキ装置への補償ブレーキ力指令信号の出力を禁止
することを特徴とするものである。
【0010】請求項4の鉄道車両用ブレーキ制御装置
は、請求項1又は2の構成において、前記補償ブレーキ
力演算部には個々の車軸に加わる最大ブレーキ力を規定
する粘着リミッタが設けられており、前記補償ブレーキ
力指令信号がこの粘着リミッタのリミット値を超える
と、前記電気ブレーキ装置に対する補償ブレーキ力指令
信号が制限されることを特徴とするものである。
は、請求項1又は2の構成において、前記補償ブレーキ
力演算部には個々の車軸に加わる最大ブレーキ力を規定
する粘着リミッタが設けられており、前記補償ブレーキ
力指令信号がこの粘着リミッタのリミット値を超える
と、前記電気ブレーキ装置に対する補償ブレーキ力指令
信号が制限されることを特徴とするものである。
【0011】すなわち、電気ブレーキ装置に対する補償
ブレーキ力指令信号が過大となると、車輪の粘着限界を
超えたブレーキ力が付与されて、車輪がレール上で滑走
する不具合があるため、粘着限界を超えない範囲の最大
ブレーキ力を粘着リミッタにより規定したものである。
ブレーキ力指令信号が過大となると、車輪の粘着限界を
超えたブレーキ力が付与されて、車輪がレール上で滑走
する不具合があるため、粘着限界を超えない範囲の最大
ブレーキ力を粘着リミッタにより規定したものである。
【0012】請求項5の鉄道車両用ブレーキ制御装置
は、請求項4の構成において、前記粘着リミッタは、前
記電気ブレーキ装置に対する補償ブレーキ力指令信号が
前記リミット値を超えて上昇すると、前記補足流体ブレ
ーキ装置によるブレーキ力の補足量に応じて電気ブレー
キ装置に対する補償ブレーキ力指令信号を低減させるこ
とを特徴とするものである。
は、請求項4の構成において、前記粘着リミッタは、前
記電気ブレーキ装置に対する補償ブレーキ力指令信号が
前記リミット値を超えて上昇すると、前記補足流体ブレ
ーキ装置によるブレーキ力の補足量に応じて電気ブレー
キ装置に対する補償ブレーキ力指令信号を低減させるこ
とを特徴とするものである。
【0013】すなわち、電気ブレーキ装置のみでブレー
キ力を賄うのであれば、電気ブレーキ装置のブレーキ力
は上記粘着リミッタのリミット値以下であればよい。こ
れに対して、同一の車軸に取り付けられた電気ブレーキ
装置と補足流体ブレーキ装置とを併用する場合、これら
双方のブレーキ装置のブレーキ力の和が上記リミット値
以下となる必要がある。従って、補足流体ブレーキ装置
へのブレーキ力の補足量に応じて、電気ブレーキ装置に
対する上記補償ブレーキ力指令信号を低減させることに
より、過大なブレーキ力を防止する。
キ力を賄うのであれば、電気ブレーキ装置のブレーキ力
は上記粘着リミッタのリミット値以下であればよい。こ
れに対して、同一の車軸に取り付けられた電気ブレーキ
装置と補足流体ブレーキ装置とを併用する場合、これら
双方のブレーキ装置のブレーキ力の和が上記リミット値
以下となる必要がある。従って、補足流体ブレーキ装置
へのブレーキ力の補足量に応じて、電気ブレーキ装置に
対する上記補償ブレーキ力指令信号を低減させることに
より、過大なブレーキ力を防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、鉄道車両は、
モータ車M1を含む1又は複数のモータ車(M車)と、
トレーラ車T1を含む1又は複数のトレーラ車(T車)
とを連結して構成されている。例えば、先頭車両にはブ
レーキ指令器1が設けられるとともに、このブレーキ指
令器1から出力されるブレーキ指令B1を各車両に伝達
するためのブレーキ指令線2が各車両間に引き通されて
いる。各モータ車及び各トレーラ車は各々同一構成を有
しているので、以下、モータ車M1とトレーラ車T1と
につき説明する。
に基づいて説明する。図1に示すように、鉄道車両は、
モータ車M1を含む1又は複数のモータ車(M車)と、
トレーラ車T1を含む1又は複数のトレーラ車(T車)
とを連結して構成されている。例えば、先頭車両にはブ
レーキ指令器1が設けられるとともに、このブレーキ指
令器1から出力されるブレーキ指令B1を各車両に伝達
するためのブレーキ指令線2が各車両間に引き通されて
いる。各モータ車及び各トレーラ車は各々同一構成を有
しているので、以下、モータ車M1とトレーラ車T1と
につき説明する。
【0015】モータ車M1には、各々個別の電動機3に
より駆動される、複数、例えば、4つの車軸(図示せ
ず)が設けられ、各電動機3は電気ブレーキ装置4に接
続されている。電気ブレーキ装置4は、個々の電動機3
を1ユニットとして、4つの電動機3における電気ブレ
ーキ力を各車軸毎に個別に制御するようになっている。
本実施の形態では、ユニット数と電動機3の個数が等し
いので、以下では、簡単のため、電動機3の個数のみを
議論する。
より駆動される、複数、例えば、4つの車軸(図示せ
ず)が設けられ、各電動機3は電気ブレーキ装置4に接
続されている。電気ブレーキ装置4は、個々の電動機3
を1ユニットとして、4つの電動機3における電気ブレ
ーキ力を各車軸毎に個別に制御するようになっている。
本実施の形態では、ユニット数と電動機3の個数が等し
いので、以下では、簡単のため、電動機3の個数のみを
議論する。
【0016】モータ車M1の各車軸には、更に、M車空
気ブレーキ装置5(補足流体ブレーキ装置)の図示しな
い作動部(ブレーキシリンダ及びブレーキシュー等)が
設けられ、M車空気ブレーキ装置5からモータ車M1の
各車軸に同時に同一のブレーキ力を作用させることがで
きるようになっている。一方、トレーラ車T1にはT車
空気ブレーキ装置6(補足流体ブレーキ装置)が設けら
れ、このT車空気ブレーキ装置6からトレーラ車T1の
各車軸(図示せず)にブレーキ力を作用させることがで
きるようになっている。
気ブレーキ装置5(補足流体ブレーキ装置)の図示しな
い作動部(ブレーキシリンダ及びブレーキシュー等)が
設けられ、M車空気ブレーキ装置5からモータ車M1の
各車軸に同時に同一のブレーキ力を作用させることがで
きるようになっている。一方、トレーラ車T1にはT車
空気ブレーキ装置6(補足流体ブレーキ装置)が設けら
れ、このT車空気ブレーキ装置6からトレーラ車T1の
各車軸(図示せず)にブレーキ力を作用させることがで
きるようになっている。
【0017】本鉄道車両用ブレーキ制御装置は、ブレー
キ制御部7を備え、このブレーキ制御部7はモータ車M
1に設けられている。ブレーキ制御部7は、前記ブレー
キ指令B1に基づいて、モータ車M1の電気ブレーキ装
置4及びM車空気ブレーキ装置5並びにトレーラ車T1
のT車空気ブレーキ装置6の制御を行うようになってい
る。他のトレーラ車のT車空気ブレーキ装置6は、それ
に隣接する他のモータ車のブレーキ制御部7により制御
されるものである。
キ制御部7を備え、このブレーキ制御部7はモータ車M
1に設けられている。ブレーキ制御部7は、前記ブレー
キ指令B1に基づいて、モータ車M1の電気ブレーキ装
置4及びM車空気ブレーキ装置5並びにトレーラ車T1
のT車空気ブレーキ装置6の制御を行うようになってい
る。他のトレーラ車のT車空気ブレーキ装置6は、それ
に隣接する他のモータ車のブレーキ制御部7により制御
されるものである。
【0018】ブレーキ制御部7は、前記ブレーキ指令B
1と、図示しないエアーサスペンション等から入力され
るモータ車M1及びトレーラ車T1の荷重に応じた応荷
重信号Lとに基づいて、荷重を加味したブレーキ力指令
信号B2を演算するブレーキ力演算部8を備えている。
1と、図示しないエアーサスペンション等から入力され
るモータ車M1及びトレーラ車T1の荷重に応じた応荷
重信号Lとに基づいて、荷重を加味したブレーキ力指令
信号B2を演算するブレーキ力演算部8を備えている。
【0019】また、ブレーキ制御部7は、一部の電動機
3が故障して電気ブレーキ装置4による制御を遮断され
た場合に上記ブレーキ力指令信号B2を増大させた補償
ブレーキ力指令信号B4を演算して電気ブレーキ装置4
に出力する補償ブレーキ力演算部10と、電気ブレーキ
装置4による制御を遮断された電動機3の個数、つま
り、カットアウト数を認識するカットアウト数認識部1
1と、電気ブレーキ装置4による電気ブレーキ力の不足
分を演算し、この不足分をモータ車M1及び/又はトレ
ーラ車T1の空気ブレーキ装置5、6に出力する補足ブ
レーキ力演算部12とを備えている。
3が故障して電気ブレーキ装置4による制御を遮断され
た場合に上記ブレーキ力指令信号B2を増大させた補償
ブレーキ力指令信号B4を演算して電気ブレーキ装置4
に出力する補償ブレーキ力演算部10と、電気ブレーキ
装置4による制御を遮断された電動機3の個数、つま
り、カットアウト数を認識するカットアウト数認識部1
1と、電気ブレーキ装置4による電気ブレーキ力の不足
分を演算し、この不足分をモータ車M1及び/又はトレ
ーラ車T1の空気ブレーキ装置5、6に出力する補足ブ
レーキ力演算部12とを備えている。
【0020】図2に示すように、前記補償ブレーキ力演
算部10は、カットアウト数認識部11からのカットア
ウト数信号Cに応じて5つの接点14a乃至14e間で
切り替えられる切替スイッチ13と、4つの接点14a
乃至14dから入力される前記ブレーキ力指令信号B2
を各々所定の増幅率で増幅して、粘着リミッタ16に補
償ブレーキ力指令信号B3として出力する4つの増幅器
15a乃至15dと、上記補償ブレーキ力指令信号B3
が所定のリミット値を超える時に、電気ブレーキ装置4
に対する補償ブレーキ力指令信号B4を制限する粘着リ
ミッタ16とを備えている。
算部10は、カットアウト数認識部11からのカットア
ウト数信号Cに応じて5つの接点14a乃至14e間で
切り替えられる切替スイッチ13と、4つの接点14a
乃至14dから入力される前記ブレーキ力指令信号B2
を各々所定の増幅率で増幅して、粘着リミッタ16に補
償ブレーキ力指令信号B3として出力する4つの増幅器
15a乃至15dと、上記補償ブレーキ力指令信号B3
が所定のリミット値を超える時に、電気ブレーキ装置4
に対する補償ブレーキ力指令信号B4を制限する粘着リ
ミッタ16とを備えている。
【0021】上記接点14aはカットアウト数が
“0”、つまり、いずれの電動機3も遮断されずに正常
に作動している時に選択され、この接点14aに対応す
る増幅器15aの増幅率は1倍である。すなわち、カッ
トアウト数が“0”の場合、ブレーキ力指令信号B2が
そのまま補償ブレーキ力指令信号B3として粘着リミッ
タ16に出力される。
“0”、つまり、いずれの電動機3も遮断されずに正常
に作動している時に選択され、この接点14aに対応す
る増幅器15aの増幅率は1倍である。すなわち、カッ
トアウト数が“0”の場合、ブレーキ力指令信号B2が
そのまま補償ブレーキ力指令信号B3として粘着リミッ
タ16に出力される。
【0022】接点14b乃至14dは各々カットアウト
数が“1”乃至“3”の場合に選択され、これらに対応
する各増幅器15b乃至15dの増幅率は、各々(4/
3)倍、2倍、4倍である。すなわち、一部の電動機3
が制御を遮断された場合、これを残りの電動機3の電気
ブレーキ力で補うため、ブレーキ力指令信号B2をカッ
トアウト数に応じて増大させた補償ブレーキ力指令信号
B3が粘着リミッタ16に出力される。
数が“1”乃至“3”の場合に選択され、これらに対応
する各増幅器15b乃至15dの増幅率は、各々(4/
3)倍、2倍、4倍である。すなわち、一部の電動機3
が制御を遮断された場合、これを残りの電動機3の電気
ブレーキ力で補うため、ブレーキ力指令信号B2をカッ
トアウト数に応じて増大させた補償ブレーキ力指令信号
B3が粘着リミッタ16に出力される。
【0023】例えば、カットアウト数が“1”の場合、
3つの電動機3で4つの電動機3と同等の電気ブレーキ
力を得るために、ブレーキ力指令信号B2を(4/3)
倍に増大した補償ブレーキ力指令信号B3が粘着リミッ
タ16に出力される。また、接点14eはカットアウト
が“4”、つまり、全ての電動機3が遮断された場合に
選択され、この時、粘着リミッタ16に補償ブレーキ力
指令信号B3は出力されない。
3つの電動機3で4つの電動機3と同等の電気ブレーキ
力を得るために、ブレーキ力指令信号B2を(4/3)
倍に増大した補償ブレーキ力指令信号B3が粘着リミッ
タ16に出力される。また、接点14eはカットアウト
が“4”、つまり、全ての電動機3が遮断された場合に
選択され、この時、粘着リミッタ16に補償ブレーキ力
指令信号B3は出力されない。
【0024】上記粘着リミッタ16は、ブレーキ力を車
両の減速度に換算し、例えば、重力加速度9.8m/s
2 =35.28((km/h)/s)の約15%に相当
する減速度5.25((km/h)/s)に相当するブ
レーキ力をリミット値として設定している。そして、粘
着リミッタ16は前記補償ブレーキ力指令信号B3に対
応するブレーキ力が上記リミット値以下の場合は、前記
補償ブレーキ力指令信号B3をそのまま電気ブレーキ装
置4に補償ブレーキ力指令信号B4として出力する一
方、上記補償ブレーキ力指令信号B3に対応するブレー
キ力が上記リミット値を超える場合は、上記リミット値
に対応する値を補償ブレーキ力指令信号B4として電気
ブレーキ装置4に出力するようになっている。
両の減速度に換算し、例えば、重力加速度9.8m/s
2 =35.28((km/h)/s)の約15%に相当
する減速度5.25((km/h)/s)に相当するブ
レーキ力をリミット値として設定している。そして、粘
着リミッタ16は前記補償ブレーキ力指令信号B3に対
応するブレーキ力が上記リミット値以下の場合は、前記
補償ブレーキ力指令信号B3をそのまま電気ブレーキ装
置4に補償ブレーキ力指令信号B4として出力する一
方、上記補償ブレーキ力指令信号B3に対応するブレー
キ力が上記リミット値を超える場合は、上記リミット値
に対応する値を補償ブレーキ力指令信号B4として電気
ブレーキ装置4に出力するようになっている。
【0025】電気ブレーキ装置4は、この電気ブレーキ
装置4の全体制御を司る主制御部17と、個々の電動機
3に対応して設けられ、主制御部17からの指令に基づ
いて各電動機3の電気ブレーキ力を制御する個別制御部
18と、各電動機3に対応して設けられ各電動機3にお
ける実際の電気ブレーキ力を検出する検出手段20と、
各検出手段20の検出信号を加算して、ブレーキ制御部
7内の前記補足ブレーキ力演算部12に実際の電気ブレ
ーキ力に対応する電気ブレーキ力信号B5を出力する加
算器21とを備えている。
装置4の全体制御を司る主制御部17と、個々の電動機
3に対応して設けられ、主制御部17からの指令に基づ
いて各電動機3の電気ブレーキ力を制御する個別制御部
18と、各電動機3に対応して設けられ各電動機3にお
ける実際の電気ブレーキ力を検出する検出手段20と、
各検出手段20の検出信号を加算して、ブレーキ制御部
7内の前記補足ブレーキ力演算部12に実際の電気ブレ
ーキ力に対応する電気ブレーキ力信号B5を出力する加
算器21とを備えている。
【0026】上記主制御部17には前記粘着リミッタ1
6から前記補償ブレーキ力指令信号B4が入力され、こ
の補償ブレーキ力指令信号B4により指示される電気ブ
レーキ力が4等分された値が各個別制御部18に送られ
て、個別制御部18が個々の電動機3の電気ブレーキ力
を制御するものである。また、個別制御部18は、対応
する電動機3で故障等が生じて使用不能となり制御を遮
断した場合、主制御部17に遮断信号を送り、主制御部
17はこの遮断信号を前記ブレーキ制御部7内のカット
アウト数認識部11に転送する。カットアウト数認識部
11は、これに基づいてカットアウト数を認識するよう
になっている。
6から前記補償ブレーキ力指令信号B4が入力され、こ
の補償ブレーキ力指令信号B4により指示される電気ブ
レーキ力が4等分された値が各個別制御部18に送られ
て、個別制御部18が個々の電動機3の電気ブレーキ力
を制御するものである。また、個別制御部18は、対応
する電動機3で故障等が生じて使用不能となり制御を遮
断した場合、主制御部17に遮断信号を送り、主制御部
17はこの遮断信号を前記ブレーキ制御部7内のカット
アウト数認識部11に転送する。カットアウト数認識部
11は、これに基づいてカットアウト数を認識するよう
になっている。
【0027】また、前記補足ブレーキ力演算部12に
は、ブレーキ力演算部8から前記荷重を加味したブレー
キ力指令信号B2が入力され、補足ブレーキ力演算部1
2はこのブレーキ力指令信号B2に対応する必要ブレー
キ力と、前記加算器21から入力される電気ブレーキ力
信号B5により求められる実際の電気ブレーキ力とを比
較し、実際の電気ブレーキ力が上記必要ブレーキ力より
小さい場合、その不足分の補足空気ブレーキ力に対応す
る補足空気ブレーキ力指令信号B6及び/又はB7を、
M車空気ブレーキ装置5及び/又はT車空気ブレーキ装
置6に出力するようになっている。
は、ブレーキ力演算部8から前記荷重を加味したブレー
キ力指令信号B2が入力され、補足ブレーキ力演算部1
2はこのブレーキ力指令信号B2に対応する必要ブレー
キ力と、前記加算器21から入力される電気ブレーキ力
信号B5により求められる実際の電気ブレーキ力とを比
較し、実際の電気ブレーキ力が上記必要ブレーキ力より
小さい場合、その不足分の補足空気ブレーキ力に対応す
る補足空気ブレーキ力指令信号B6及び/又はB7を、
M車空気ブレーキ装置5及び/又はT車空気ブレーキ装
置6に出力するようになっている。
【0028】上記補足空気ブレーキ力は、モータ車M1
とトレーラ車T1の各空気ブレーキ装置5、6で均等に
得るようにしてもよいが、モータ車M1における車輪の
滑走を有効に防止するためには、補足空気ブレーキ力は
T車空気ブレーキ装置6を優先的に使用し、T車空気ブ
レーキ装置6で必要な補足空気ブレーキ力を得られない
場合のみ、M車空気ブレーキ装置5を併用する、いわゆ
る遅れ込め方式によることが一層好ましい。
とトレーラ車T1の各空気ブレーキ装置5、6で均等に
得るようにしてもよいが、モータ車M1における車輪の
滑走を有効に防止するためには、補足空気ブレーキ力は
T車空気ブレーキ装置6を優先的に使用し、T車空気ブ
レーキ装置6で必要な補足空気ブレーキ力を得られない
場合のみ、M車空気ブレーキ装置5を併用する、いわゆ
る遅れ込め方式によることが一層好ましい。
【0029】次に、図3のグラフに基づいて、実際のブ
レーキ力の制御例を説明する。図3の横軸はブレーキ制
御部7のブレーキ力演算部8に入力されるブレーキ指令
B1を示し、ここでは、“0”乃至“7”の8段階で出
力される。また、縦軸は、モータ車M1の電気ブレーキ
装置4における正常に作動している1つの電動機3当た
りで得られる電気ブレーキ力を車両の減速度((km/
h)/s)に換算して示している。なお、粘着リミッタ
16のリミット値としては、前述のように、例えば、減
速度5.25((km/h)/s)に対応するブレーキ
力が設定されている。
レーキ力の制御例を説明する。図3の横軸はブレーキ制
御部7のブレーキ力演算部8に入力されるブレーキ指令
B1を示し、ここでは、“0”乃至“7”の8段階で出
力される。また、縦軸は、モータ車M1の電気ブレーキ
装置4における正常に作動している1つの電動機3当た
りで得られる電気ブレーキ力を車両の減速度((km/
h)/s)に換算して示している。なお、粘着リミッタ
16のリミット値としては、前述のように、例えば、減
速度5.25((km/h)/s)に対応するブレーキ
力が設定されている。
【0030】図3中の実線Iはカットアウト数が
“0”、つまり、電気ブレーキ装置4の4つの電動機3
が全て正常に作動している場合におけるブレーキ指令B
1と1つの電動機3当たりの電気ブレーキ力(減速度相
当値)との関係を示している。この場合、ブレーキ指令
B1の最大値“7”に対応する1つの電動機3当たりの
電気ブレーキ力の大きさは、減速度3.5((km/
h)/s)に対応する値であり、前記粘着リミッタ16
のリミット値5.25((km/h)/s)より小さい
ため、必要ブレーキ力が全て電気ブレーキ力で賄われて
いる。
“0”、つまり、電気ブレーキ装置4の4つの電動機3
が全て正常に作動している場合におけるブレーキ指令B
1と1つの電動機3当たりの電気ブレーキ力(減速度相
当値)との関係を示している。この場合、ブレーキ指令
B1の最大値“7”に対応する1つの電動機3当たりの
電気ブレーキ力の大きさは、減速度3.5((km/
h)/s)に対応する値であり、前記粘着リミッタ16
のリミット値5.25((km/h)/s)より小さい
ため、必要ブレーキ力が全て電気ブレーキ力で賄われて
いる。
【0031】カットアウト数が“0”の場合、図2の切
替スイッチ13は接点14aに接続され、ブレーキ力指
令信号B2がそのまま補償ブレーキ力指令信号B3とし
て粘着リミッタ16に出力されるとともに、この補償ブ
レーキ力指令信号B3がそのまま補償ブレーキ力指令信
号B4として電気ブレーキ装置4に出力される。
替スイッチ13は接点14aに接続され、ブレーキ力指
令信号B2がそのまま補償ブレーキ力指令信号B3とし
て粘着リミッタ16に出力されるとともに、この補償ブ
レーキ力指令信号B3がそのまま補償ブレーキ力指令信
号B4として電気ブレーキ装置4に出力される。
【0032】次に、カットアウト数が“1”、つまり、
電気ブレーキ装置4のいずれか1つの電動機3が故障等
により使用不能となり制御が遮断された場合、カットア
ウト数認識部11からのカットアウト数信号Cに基づい
て、図2の切替スイッチ13が接点14bに接続され、
増幅器15bによりブレーキ力指令信号B2が(4/
3)倍に増大されて、この増大された補償ブレーキ力指
令信号B3が粘着リミッタ16に入力される。
電気ブレーキ装置4のいずれか1つの電動機3が故障等
により使用不能となり制御が遮断された場合、カットア
ウト数認識部11からのカットアウト数信号Cに基づい
て、図2の切替スイッチ13が接点14bに接続され、
増幅器15bによりブレーキ力指令信号B2が(4/
3)倍に増大されて、この増大された補償ブレーキ力指
令信号B3が粘着リミッタ16に入力される。
【0033】ところで、前記ブレーキ指令B1の最大値
“7”に対応する1つの電動機3当たりの電気ブレーキ
力の大きさは、カットアウト数が“0”の場合、前述の
ように、減速度3.5((km/h)/s)に対応する
値であり、カットアウト数が“1”、つまり、3つの電
動機3で全電気ブレーキ力を得る場合、ブレーキ力指令
信号B1の最大値“7”に対して、1つの電動機3は、
3.5×(4/3)≒4.67((km/h)/s)の
減速度相当の電気ブレーキ力を発揮する必要がある。
“7”に対応する1つの電動機3当たりの電気ブレーキ
力の大きさは、カットアウト数が“0”の場合、前述の
ように、減速度3.5((km/h)/s)に対応する
値であり、カットアウト数が“1”、つまり、3つの電
動機3で全電気ブレーキ力を得る場合、ブレーキ力指令
信号B1の最大値“7”に対して、1つの電動機3は、
3.5×(4/3)≒4.67((km/h)/s)の
減速度相当の電気ブレーキ力を発揮する必要がある。
【0034】この値は、粘着リミッタ16のリミット値
5.25((km/h)/s)より小さいため、カット
アウトが“1”の場合も電気ブレーキ力のみで必要ブレ
ーキ力を賄えることになる。この場合、ブレーキ指令B
1と正常な1つの電動機3当たりの電気ブレーキ力(減
速度)との関係は、図3の一点鎖線IIのようになる。
5.25((km/h)/s)より小さいため、カット
アウトが“1”の場合も電気ブレーキ力のみで必要ブレ
ーキ力を賄えることになる。この場合、ブレーキ指令B
1と正常な1つの電動機3当たりの電気ブレーキ力(減
速度)との関係は、図3の一点鎖線IIのようになる。
【0035】カットアウト数が“1”の場合、粘着リミ
ッタ16からの補償ブレーキ力指令信号B4は補償ブレ
ーキ力指令信号B3の値がそのまま出力され、主制御部
17は(4/3)倍に増大された補償ブレーキ力指令信
号B4を受信し、これを4等分して各個別制御部18に
出力する。その結果、制御を遮断していない3つの個別
制御部18は、対応する電動機3における電気ブレーキ
力を各々(4/3)倍に増大させることになる。
ッタ16からの補償ブレーキ力指令信号B4は補償ブレ
ーキ力指令信号B3の値がそのまま出力され、主制御部
17は(4/3)倍に増大された補償ブレーキ力指令信
号B4を受信し、これを4等分して各個別制御部18に
出力する。その結果、制御を遮断していない3つの個別
制御部18は、対応する電動機3における電気ブレーキ
力を各々(4/3)倍に増大させることになる。
【0036】次に、カットアウト数が“2”、つまり、
モータ車M1の2つの電動機3が制御を遮断され、残り
の2つの電動機3のみで電気ブレーキ力を得る場合、ブ
レーキ指令B1の最大値“7”に対して、1つの電動機
3当たり、3.5×(4/2)=7.0((km/h)
/s)の減速度相当の電気ブレーキ力を得る必要があ
る。この値は、粘着リミッタ16のリミット値5.25
((km/h)/s)より大きいため、高ブレーキ域で
は電気ブレーキ装置4のみによる制動が不可能となり、
補足空気ブレーキ力が必要となる。
モータ車M1の2つの電動機3が制御を遮断され、残り
の2つの電動機3のみで電気ブレーキ力を得る場合、ブ
レーキ指令B1の最大値“7”に対して、1つの電動機
3当たり、3.5×(4/2)=7.0((km/h)
/s)の減速度相当の電気ブレーキ力を得る必要があ
る。この値は、粘着リミッタ16のリミット値5.25
((km/h)/s)より大きいため、高ブレーキ域で
は電気ブレーキ装置4のみによる制動が不可能となり、
補足空気ブレーキ力が必要となる。
【0037】すなわち、カットアウト数が“2”の場
合、ブレーキ指令B1と、正常な1つの電動機3当たり
の電気ブレーキ力との関係は、図3に二点鎖線III及び
点線IVで示すようになるが、ブレーキ指令B1が“0”
乃至“5”の範囲では、1つの電動機3当たりの電気ブ
レーキ力が二点鎖線IIIのようにリミット値以下である
ので、車輪の粘着は生じず、電気ブレーキ装置4のみに
よる制動が可能である。
合、ブレーキ指令B1と、正常な1つの電動機3当たり
の電気ブレーキ力との関係は、図3に二点鎖線III及び
点線IVで示すようになるが、ブレーキ指令B1が“0”
乃至“5”の範囲では、1つの電動機3当たりの電気ブ
レーキ力が二点鎖線IIIのようにリミット値以下である
ので、車輪の粘着は生じず、電気ブレーキ装置4のみに
よる制動が可能である。
【0038】一方、ブレーキ指令B1が“6”及び
“7”の場合、電気ブレーキ力のみにより必要ブレーキ
力を賄おうとすると、点線IVのようにリミット値を超え
るので、この範囲では、補足空気ブレーキ力が必要とな
る。ここでは、簡単のため、M車空気ブレーキ装置5の
補足空気ブレーキ力のみを用いる場合を考える。このM
車空気ブレーキ装置5の補足空気ブレーキ力は、モータ
車M1の4つの車軸に均等に付与され、従って、正常に
作動している電動機3の接続された車軸にも作用するの
で、正常な電動機3の接続された車軸においては、電気
ブレーキ力と補足空気ブレーキ力の合計値を前記リミッ
ト値以下とする必要がある。
“7”の場合、電気ブレーキ力のみにより必要ブレーキ
力を賄おうとすると、点線IVのようにリミット値を超え
るので、この範囲では、補足空気ブレーキ力が必要とな
る。ここでは、簡単のため、M車空気ブレーキ装置5の
補足空気ブレーキ力のみを用いる場合を考える。このM
車空気ブレーキ装置5の補足空気ブレーキ力は、モータ
車M1の4つの車軸に均等に付与され、従って、正常に
作動している電動機3の接続された車軸にも作用するの
で、正常な電動機3の接続された車軸においては、電気
ブレーキ力と補足空気ブレーキ力の合計値を前記リミッ
ト値以下とする必要がある。
【0039】そのため、M車空気ブレーキ装置5の作動
するブレーキ指令B1の“6”及び“7”に対応する高
ブレーキ域では、図3中二点鎖線Vのように、正常な1
つの電動機3当たりの電気ブレーキ力を減少させる一
方、点線VIで示すように、電気ブレーキ力の減少に伴っ
て補足空気ブレーキ力を増加させる必要がある。
するブレーキ指令B1の“6”及び“7”に対応する高
ブレーキ域では、図3中二点鎖線Vのように、正常な1
つの電動機3当たりの電気ブレーキ力を減少させる一
方、点線VIで示すように、電気ブレーキ力の減少に伴っ
て補足空気ブレーキ力を増加させる必要がある。
【0040】この場合、ブレーキ指令B1の最大値
“7”に対応する正常な1つの電動機3当たりの電気ブ
レーキ力は、3.5((km/h)/s)の減速度に対
応する大きさであり、また、1つの車軸当たり補足空気
ブレーキ力は、点線VIで示すように、1.75((km
/h)/s)の減速度に対応する大きさであって、正常
な電動機3の接続された車軸には、合計で上記リミット
値と等しい5.25((km/h)/s)の減速度に相
当するブレーキ力が作用することになる。
“7”に対応する正常な1つの電動機3当たりの電気ブ
レーキ力は、3.5((km/h)/s)の減速度に対
応する大きさであり、また、1つの車軸当たり補足空気
ブレーキ力は、点線VIで示すように、1.75((km
/h)/s)の減速度に対応する大きさであって、正常
な電動機3の接続された車軸には、合計で上記リミット
値と等しい5.25((km/h)/s)の減速度に相
当するブレーキ力が作用することになる。
【0041】一方、モータ車M1全体でのブレーキ力
は、3.5×2+1.75×4=14.0((km/
h)/s)の減速度に相当する値となり、これは、上記
カットアウト数が“0”、つまり、4つの電動機3にお
ける電気ブレーキ力のみで全ブレーキ力を得る場合の
3.5×4=14.0((km/h)/s)の減速度相
当のブレーキ力と等しくなる。
は、3.5×2+1.75×4=14.0((km/
h)/s)の減速度に相当する値となり、これは、上記
カットアウト数が“0”、つまり、4つの電動機3にお
ける電気ブレーキ力のみで全ブレーキ力を得る場合の
3.5×4=14.0((km/h)/s)の減速度相
当のブレーキ力と等しくなる。
【0042】カットアウト数が“3”の場合について
は、説明を省略するが、上記カットアウト数が“2”の
場合より広い範囲、つまり、ブレーキ指令B1が“3”
以上の範囲で空気ブレーキ装置5、6による補足空気ブ
レーキ力が必要となる。更に、カットアウト数が
“4”、つまり、全ての電動機3が故障等により制御を
遮断された場合、前述のように、電気ブレーキ装置4の
制御は行わず、空気ブレーキ装置5、6のみで必要ブレ
ーキ力を得ることになる。
は、説明を省略するが、上記カットアウト数が“2”の
場合より広い範囲、つまり、ブレーキ指令B1が“3”
以上の範囲で空気ブレーキ装置5、6による補足空気ブ
レーキ力が必要となる。更に、カットアウト数が
“4”、つまり、全ての電動機3が故障等により制御を
遮断された場合、前述のように、電気ブレーキ装置4の
制御は行わず、空気ブレーキ装置5、6のみで必要ブレ
ーキ力を得ることになる。
【0043】なお、電気ブレーキ力が不足する場合の補
足空気ブレーキ力としては、M車空気ブレーキ装置5の
みを使用するよりも、前述したように、M車とT車の空
気ブレーキ装置5、6を併用したり、T車空気ブレーキ
装置6のみを使用するのがより一般的である。例えば、
補足空気ブレーキ力として、M車とT車の空気ブレーキ
装置5、6を併用する場合、高ブレーキ域における電気
ブレーキ力の減少割合を図3の二点鎖線Vで示す割合よ
り緩やかにすることができ、また、補足空気ブレーキ力
として、T車空気ブレーキ装置6のみを使用する場合
は、高ブレーキ域において、電気ブレーキ力が上記リミ
ット値で横ばい状態となるように制御することもでき
る。
足空気ブレーキ力としては、M車空気ブレーキ装置5の
みを使用するよりも、前述したように、M車とT車の空
気ブレーキ装置5、6を併用したり、T車空気ブレーキ
装置6のみを使用するのがより一般的である。例えば、
補足空気ブレーキ力として、M車とT車の空気ブレーキ
装置5、6を併用する場合、高ブレーキ域における電気
ブレーキ力の減少割合を図3の二点鎖線Vで示す割合よ
り緩やかにすることができ、また、補足空気ブレーキ力
として、T車空気ブレーキ装置6のみを使用する場合
は、高ブレーキ域において、電気ブレーキ力が上記リミ
ット値で横ばい状態となるように制御することもでき
る。
【0044】上記の実施の形態では、補足流体ブレーキ
装置として空気ブレーキ装置5、6を使用したが、補足
流体ブレーキ装置としては、例えば、油圧ブレーキ装置
等、他の流体ブレーキ装置を使用することもできる。ま
た、上記の実施の形態では、電気ブレーキ装置4は複数
の電動機3を、各車軸毎に1つずつ個別に制御するよう
にしたが、例えば、1つの台車上に設置されている複
数、例えば、2つの電動機3を1ユニットとして、ユニ
ット毎に制御するようにしてもよい。
装置として空気ブレーキ装置5、6を使用したが、補足
流体ブレーキ装置としては、例えば、油圧ブレーキ装置
等、他の流体ブレーキ装置を使用することもできる。ま
た、上記の実施の形態では、電気ブレーキ装置4は複数
の電動機3を、各車軸毎に1つずつ個別に制御するよう
にしたが、例えば、1つの台車上に設置されている複
数、例えば、2つの電動機3を1ユニットとして、ユニ
ット毎に制御するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の請求項1の鉄道車両用ブレーキ
制御装置は、ブレーキ指令を受けてブレーキ力指令信号
を演算し、電気ブレーキ装置の電気ブレーキ力をこのブ
レーキ力指令信号に基づいて制御するとともに、前記ブ
レーキ力指令信号に対する実際の電気ブレーキ力の不足
分を補足流体ブレーキ装置に出力するブレーキ制御部を
有し、前記電気ブレーキ装置は、前記電気ブレーキ力を
得る複数の電動機を各車軸単位又は各台車単位のユニッ
ト毎に制御するものである鉄道車両用ブレーキ制御装置
において、前記ブレーキ制御部に、異常を生じた電動機
の属するユニットの制御を前記電気ブレーキ装置が遮断
したことを検出するとともに遮断されたユニット数を認
識するカットアウト数認識部と、このカットアウト数認
識部からのカットアウト数信号に応じて、いずれのユニ
ットも遮断されていない時は前記ブレーキ力指令信号を
そのまま補償ブレーキ力指令信号として前記電気ブレー
キ装置に出力する一方、いずれかのユニットが遮断され
た時は前記ブレーキ力指令信号をカットアウト数に応じ
て増大させた補償ブレーキ力指令信号を演算して前記電
気ブレーキ装置に出力する補償ブレーキ力演算部とを設
け、前記電気ブレーキ装置はこの補償ブレーキ力指令信
号に応じて電気ブレーキ力を発生させるものであるか
ら、万一、いずれかのユニットが電動機の故障等により
前記ブレーキ制御装置による制御を遮断(カットアウ
ト)された場合、前記補償ブレーキ力演算部がカットア
ウト数に応じて前記ブレーキ力指令信号を増大させた補
償ブレーキ力指令信号を電気ブレーキ装置に出力するの
で、遮断されていないユニットの電動機は、この補償ブ
レーキ力指令信号に応じて所定の限界内で電気ブレーキ
力を増大させることになり、その結果、カットアウトが
生じた場合でも、補足流体ブレーキ装置でブレーキ力を
補う必要がなくなるか、或いは、補うべきブレーキ力は
従来より小さくなる。これにより、ブレーキシューの磨
耗等を減少させて、補足流体ブレーキ装置の長寿命化を
図ることができる。
制御装置は、ブレーキ指令を受けてブレーキ力指令信号
を演算し、電気ブレーキ装置の電気ブレーキ力をこのブ
レーキ力指令信号に基づいて制御するとともに、前記ブ
レーキ力指令信号に対する実際の電気ブレーキ力の不足
分を補足流体ブレーキ装置に出力するブレーキ制御部を
有し、前記電気ブレーキ装置は、前記電気ブレーキ力を
得る複数の電動機を各車軸単位又は各台車単位のユニッ
ト毎に制御するものである鉄道車両用ブレーキ制御装置
において、前記ブレーキ制御部に、異常を生じた電動機
の属するユニットの制御を前記電気ブレーキ装置が遮断
したことを検出するとともに遮断されたユニット数を認
識するカットアウト数認識部と、このカットアウト数認
識部からのカットアウト数信号に応じて、いずれのユニ
ットも遮断されていない時は前記ブレーキ力指令信号を
そのまま補償ブレーキ力指令信号として前記電気ブレー
キ装置に出力する一方、いずれかのユニットが遮断され
た時は前記ブレーキ力指令信号をカットアウト数に応じ
て増大させた補償ブレーキ力指令信号を演算して前記電
気ブレーキ装置に出力する補償ブレーキ力演算部とを設
け、前記電気ブレーキ装置はこの補償ブレーキ力指令信
号に応じて電気ブレーキ力を発生させるものであるか
ら、万一、いずれかのユニットが電動機の故障等により
前記ブレーキ制御装置による制御を遮断(カットアウ
ト)された場合、前記補償ブレーキ力演算部がカットア
ウト数に応じて前記ブレーキ力指令信号を増大させた補
償ブレーキ力指令信号を電気ブレーキ装置に出力するの
で、遮断されていないユニットの電動機は、この補償ブ
レーキ力指令信号に応じて所定の限界内で電気ブレーキ
力を増大させることになり、その結果、カットアウトが
生じた場合でも、補足流体ブレーキ装置でブレーキ力を
補う必要がなくなるか、或いは、補うべきブレーキ力は
従来より小さくなる。これにより、ブレーキシューの磨
耗等を減少させて、補足流体ブレーキ装置の長寿命化を
図ることができる。
【0046】請求項2の鉄道車両用ブレーキ制御装置
は、請求項1の構成において、前記補償ブレーキ力指令
信号は、(電気ブレーキ装置の全ユニット数)/〔(電
気ブレーキ装置の全ユニット数)−(遮断されたユニッ
ト数)〕の値を前記ブレーキ力指令信号に積算した積算
値として演算されることを特徴とするものである。これ
により、カットアウトされたユニット数に応じて、残り
のユニットにおける電動機の電気ブレーキ力を適正な割
合で増大させ、電気ブレーキ装置全体でカットアウトが
生じない場合と同等のブレーキ力を発揮させることがで
きる。
は、請求項1の構成において、前記補償ブレーキ力指令
信号は、(電気ブレーキ装置の全ユニット数)/〔(電
気ブレーキ装置の全ユニット数)−(遮断されたユニッ
ト数)〕の値を前記ブレーキ力指令信号に積算した積算
値として演算されることを特徴とするものである。これ
により、カットアウトされたユニット数に応じて、残り
のユニットにおける電動機の電気ブレーキ力を適正な割
合で増大させ、電気ブレーキ装置全体でカットアウトが
生じない場合と同等のブレーキ力を発揮させることがで
きる。
【0047】請求項3の鉄道車両用ブレーキ制御装置
は、請求項2の構成において、前記補償ブレーキ力演算
部は、前記カットアウト認識部にて電気ブレーキ装置の
全てのユニットが遮断されたことが検出されると、電気
ブレーキ装置への補償ブレーキ力指令信号の出力を禁止
するものであるから、電気ブレーキ装置の全てのユニッ
トが遮断された場合、前記ブレーキ力指令信号が補足流
体ブレーキ装置のみに送られて、これに見合ったブレー
キ力が補足流体ブレーキ装置で与えられ、前記ブレーキ
力指令信号に対する実際の電気ブレーキ力の不足分を演
算する等の手間が省略できるので、制御の煩雑化を回避
できる利点がある。
は、請求項2の構成において、前記補償ブレーキ力演算
部は、前記カットアウト認識部にて電気ブレーキ装置の
全てのユニットが遮断されたことが検出されると、電気
ブレーキ装置への補償ブレーキ力指令信号の出力を禁止
するものであるから、電気ブレーキ装置の全てのユニッ
トが遮断された場合、前記ブレーキ力指令信号が補足流
体ブレーキ装置のみに送られて、これに見合ったブレー
キ力が補足流体ブレーキ装置で与えられ、前記ブレーキ
力指令信号に対する実際の電気ブレーキ力の不足分を演
算する等の手間が省略できるので、制御の煩雑化を回避
できる利点がある。
【0048】請求項4の鉄道車両用ブレーキ制御装置
は、請求項1又は2の構成において、前記補償ブレーキ
力演算部には個々の車軸に加わる最大ブレーキ力を規定
する粘着リミッタが設けられており、前記補償ブレーキ
力指令信号がこの粘着リミッタのリミット値を超える
と、前記電気ブレーキ装置に対する補償ブレーキ力指令
信号が制限されるものであるから、電気ブレーキ装置に
対する補償ブレーキ力指令信号が過大となることによっ
て、車輪の粘着限界を超えたブレーキ力が付与されて、
車輪がレール上で滑走する不具合を未然に防止すること
ができる。
は、請求項1又は2の構成において、前記補償ブレーキ
力演算部には個々の車軸に加わる最大ブレーキ力を規定
する粘着リミッタが設けられており、前記補償ブレーキ
力指令信号がこの粘着リミッタのリミット値を超える
と、前記電気ブレーキ装置に対する補償ブレーキ力指令
信号が制限されるものであるから、電気ブレーキ装置に
対する補償ブレーキ力指令信号が過大となることによっ
て、車輪の粘着限界を超えたブレーキ力が付与されて、
車輪がレール上で滑走する不具合を未然に防止すること
ができる。
【0049】請求項5の鉄道車両用ブレーキ制御装置
は、請求項4の構成において、前記粘着リミッタは、前
記電気ブレーキ装置に対する補償ブレーキ力指令信号が
前記リミット値を超えて上昇すると、前記補足流体ブレ
ーキ装置によるブレーキ力の補足量に応じて電気ブレー
キ装置に対する補償ブレーキ力指令信号を低減させるも
のであるから、同一の車軸に設けられた電気ブレーキ装
置と補足流体ブレーキ装置とを併用する場合でも、これ
ら双方のブレーキ装置のブレーキ力の和を上記リミット
値以下として、車輪の粘着に伴うレール上での車輪の滑
走を未然に防止することができる。
は、請求項4の構成において、前記粘着リミッタは、前
記電気ブレーキ装置に対する補償ブレーキ力指令信号が
前記リミット値を超えて上昇すると、前記補足流体ブレ
ーキ装置によるブレーキ力の補足量に応じて電気ブレー
キ装置に対する補償ブレーキ力指令信号を低減させるも
のであるから、同一の車軸に設けられた電気ブレーキ装
置と補足流体ブレーキ装置とを併用する場合でも、これ
ら双方のブレーキ装置のブレーキ力の和を上記リミット
値以下として、車輪の粘着に伴うレール上での車輪の滑
走を未然に防止することができる。
【図1】本発明の実施の形態における鉄道車両用ブレー
キ制御装置を示す説明図。
キ制御装置を示す説明図。
【図2】上記ブレーキ制御装置における補償ブレーキ力
演算部を示す説明図。
演算部を示す説明図。
【図3】上記ブレーキ制御装置におけるブレーキ力指令
信号と正常な1つの電動機当たりの電気ブレーキ力(減
速度相当値)との関係を示すグラフ。
信号と正常な1つの電動機当たりの電気ブレーキ力(減
速度相当値)との関係を示すグラフ。
3 電動機 4 電気ブレーキ装置 5 M車空気ブレーキ装置(補足流体ブレーキ装置) 6 T車空気ブレーキ装置(補足流体ブレーキ装置) 7 ブレーキ制御部 10 補償ブレーキ力演算部 11 カットアウト数認識部 16 粘着リミッタ
Claims (5)
- 【請求項1】 ブレーキ指令を受けてブレーキ力指令信
号を演算し、電気ブレーキ装置の電気ブレーキ力をこの
ブレーキ力指令信号に基づいて制御するとともに、前記
ブレーキ力指令信号に対する実際の電気ブレーキ力の不
足分を補足流体ブレーキ装置に出力するブレーキ制御部
を有し、前記電気ブレーキ装置は、前記電気ブレーキ力
を得る複数の電動機を各車軸単位又は各台車単位のユニ
ット毎に制御するものである鉄道車両用ブレーキ制御装
置において、 前記ブレーキ制御部に、異常を生じた電動機の属するユ
ニットの制御を前記電気ブレーキ装置が遮断したことを
検出するとともに遮断されたユニット数を認識するカッ
トアウト数認識部と、このカットアウト数認識部からの
カットアウト数信号に応じて、いずれのユニットも遮断
されていない時は前記ブレーキ力指令信号をそのまま補
償ブレーキ力指令信号として前記電気ブレーキ装置に出
力する一方、いずれかのユニットが遮断された時は前記
ブレーキ力指令信号をカットアウト数に応じて増大させ
た補償ブレーキ力指令信号を演算して前記電気ブレーキ
装置に出力する補償ブレーキ力演算部とを設け、前記電
気ブレーキ装置はこの補償ブレーキ力指令信号に応じて
電気ブレーキ力を発生させるものであることを特徴とす
る鉄道車両用ブレーキ制御装置。 - 【請求項2】 前記補償ブレーキ力指令信号は、(電気
ブレーキ装置の全ユニット数)/〔(電気ブレーキ装置
の全ユニット数)−(遮断されたユニット数)〕の値を
前記ブレーキ力指令信号に積算した積算値として演算さ
れることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用ブレー
キ制御装置。 - 【請求項3】 前記補償ブレーキ力演算部は、前記カッ
トアウト認識部にて電気ブレーキ装置の全てのユニット
が遮断されたことが検出されると、電気ブレーキ装置へ
の補償ブレーキ力指令信号の出力を禁止することを特徴
とする請求項2記載の鉄道車両用ブレーキ制御装置。 - 【請求項4】 前記補償ブレーキ力演算部には個々の車
軸に加わる最大ブレーキ力を規定する粘着リミッタが設
けられており、前記補償ブレーキ力指令信号がこの粘着
リミッタのリミット値を超えると、前記電気ブレーキ装
置に対する補償ブレーキ力指令信号が制限されることを
特徴とする請求項1又は2記載の鉄道車両用ブレーキ制
御装置。 - 【請求項5】 前記粘着リミッタは、前記電気ブレーキ
装置に対する補償ブレーキ力指令信号が前記リミット値
を超えて上昇すると、前記補足流体ブレーキ装置による
ブレーキ力の補足量に応じて電気ブレーキ装置に対する
補償ブレーキ力指令信号を低減させることを特徴とする
請求項4記載の鉄道車両用ブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15634597A JPH118906A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15634597A JPH118906A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH118906A true JPH118906A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15625742
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15634597A Pending JPH118906A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH118906A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103264640A (zh) * | 2013-05-22 | 2013-08-28 | 南车株洲电力机车有限公司 | 轨道电力工程车的混合制动控制方法及装置 |
| WO2014167711A1 (ja) * | 2013-04-12 | 2014-10-16 | 三菱電機株式会社 | 推進制御装置および推進制御方法 |
| CN112224029A (zh) * | 2020-10-15 | 2021-01-15 | 中车青岛四方车辆研究所有限公司 | 轨道车辆的电子机械制动系统的冗余控制方法 |
| CN114906110A (zh) * | 2021-02-08 | 2022-08-16 | 纳博特斯克有限公司 | 控制系统 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP15634597A patent/JPH118906A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014167711A1 (ja) * | 2013-04-12 | 2014-10-16 | 三菱電機株式会社 | 推進制御装置および推進制御方法 |
| US9452681B2 (en) | 2013-04-12 | 2016-09-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Propulsion control device and propulsion control method |
| JPWO2014167711A1 (ja) * | 2013-04-12 | 2017-02-16 | 三菱電機株式会社 | 推進制御装置および推進制御方法 |
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| CN112224029A (zh) * | 2020-10-15 | 2021-01-15 | 中车青岛四方车辆研究所有限公司 | 轨道车辆的电子机械制动系统的冗余控制方法 |
| CN114906110A (zh) * | 2021-02-08 | 2022-08-16 | 纳博特斯克有限公司 | 控制系统 |
| CN114906110B (zh) * | 2021-02-08 | 2024-03-26 | 纳博特斯克有限公司 | 控制系统 |
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