JPH1190331A - 加振装置 - Google Patents

加振装置

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JPH1190331A
JPH1190331A JP26027097A JP26027097A JPH1190331A JP H1190331 A JPH1190331 A JP H1190331A JP 26027097 A JP26027097 A JP 26027097A JP 26027097 A JP26027097 A JP 26027097A JP H1190331 A JPH1190331 A JP H1190331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の永久磁石を組み込むことによりコンパ
クトで騒音の少ない安価な上下方向の1軸加振装置を提
供すること。 【解決手段】 ベースプレート56に対し浮上ユニット
62を上下方向に摺動自在に取り付けるとともに、第1
永久磁石92を水平方向に摺動自在にベースプレート5
6に取り付け、第1永久磁石92と同一磁極が対向する
第2永久磁石96を浮上ユニット62に固定した。ま
た、第1永久磁石92を駆動する第1アクチュエータ6
4を作動させることにより第1永久磁石92と第2永久
磁石96との対向面積を変化させる一方、浮上ユニット
62に接続された第2アクチュエータ102を作動させ
ることにより浮上ユニット62を上下方向に振動させる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向の加振装
置に関し、更に詳しくは、複数の永久磁石の反発力を利
用して上下方向に振動を発生させる1軸加振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ある構造体の振動特性を調べるた
めに、人為的に振動を発生させる加振装置が使用されて
いる。また、加振装置としては、動電型のものと不釣り
合い質量やカム式のものとが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラン
ク等のリンク機構を使用した加振装置では、駆動モータ
に直接負荷が加わることから比較的大きな駆動モータが
必要となり、動電型の場合、低周波の対応ができないと
いう問題があった。また、装置自体が大規模なため、設
置場所の確保及び工事が必要となるばかりか、発熱量が
大きいことから強制空冷が必要となり、ファン等の排気
音により異音評価ができないという問題があった。さら
に、上記加振装置はいずれも構成が複雑で、重たく、か
つ、高価であることから、軽量で安価なものが望まれて
いた。
【0004】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、複数の永久磁石を組
み込むことにより、コンパクトで騒音の少ない安価な上
下方向の1軸加振装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、ベースプ
レートと、該ベースプレートに対し上下方向に摺動自在
に取り付けられた浮上ユニットと、互いに離間し同一磁
極が対向する複数対の永久磁石と、該複数対の永久磁石
の一つである第1永久磁石を駆動する第1アクチュエー
タと、上記浮上ユニットに接続され浮上ユニットを上下
方向に振動させる第2アクチュエータとを備え、上記第
1永久磁石を水平方向に摺動自在に上記ベースプレート
に取り付けるとともに、上記第1永久磁石に対向する第
2永久磁石を上記浮上ユニットに固定し、上記第1アク
チュエータにより上記第1永久磁石を水平方向に周期的
に往復移動させて上記第1永久磁石と第2永久磁石との
対向面積を変化させるとともに上記第2アクチュエータ
を作動させることにより、上記浮上ユニットを上下方向
に振動させるようにしたことを特徴とする加振装置であ
る。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、上記第1
アクチュエータを動電型アクチュエータで構成したこと
を特徴とする。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明は、上記第
1アクチュエータに負荷質量調整手段を取り付け、該負
荷質量調整手段により上記第1永久磁石に加わる水平方
向の荷重をキャンセルするようにしたことを特徴とす
る。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、上記第1
及び第2永久磁石以外の複数対の永久磁石のうち、互い
に対向する永久磁石の一方を他方に対し水平方向に移動
させて対向面積を変化させることにより浮上ユニットの
上下位置を調整するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。互いに離間し同一磁
極を対向させた少なくとも二つの永久磁石を有する磁性
バネ構造体の場合、離間した永久磁石同士は非接触のた
め、構造体自体の摩擦損失等を無視すると、その静特性
は入力時(行き)と同一ライン上を非線形で出力され
(帰り)、さらに、非接触対偶特有の自由度、浮上制御
系の不安定度を利用することにより、小さな入力で静磁
界(磁石の配置)を変化させることで負の減衰を生じや
すい。
【0010】本発明はこの事実に着目してなされたもの
であり、二つの永久磁石間の幾何学的寸法を運動行程内
機構あるいは外力により入力側(行き)と出力側(帰
り)で変化させ、その運動系内で反発力に変換させるこ
とにより、二つの永久磁石の平衡位置からの入力側の反
発力より出力側の反発力を大きくしている。
【0011】以下、その基本原理について説明する。図
1は、入力側と出力側における二つの永久磁石2,4の
平衡位置を示した模式図で、図2は、いずれか一方の永
久磁石に加えられた荷重と、二つの永久磁石の平衡位置
からの変位量との関係を示した磁性バネ構造体の基本特
性を示している。
【0012】図1に示されるように、永久磁石2に対す
る永久磁石4の入力側の平衡位置とバネ定数をそれぞれ
,kとし、出力側の平衡位置とバネ定数をそれぞ
れx,kとすると、x0〜x1の間で面積変換が行わ
れ、各平衡位置では次の関係が成立する。 −k/x+mg=0 −k/x+mg=0 k>k
【0013】従って、その静特性は、図2に示されるよ
うに負の減衰特性を示し、位置xと位置xにおける
ポテンシャルの差が発振のポテンシャルエネルギと考え
ることができる。
【0014】また、図1のモデルを製作し、荷重と変位
量との関係を、荷重を加える時間を変えて実測したとこ
ろ、図3に示されるようなグラフが得られた。これは、
二つの永久磁石2,4が最近接位置に近づくと、大きな
反発力が作用すること、また、平衡位置からの変位量が
微小に変化すると摩擦損失が磁性バネのダンパー効果に
より発生し、そのことにより減衰項が現れたものと解釈
される。
【0015】図3において、(a)は一定荷重を加えた
場合のグラフで、(a)、(b)、(c)の順で荷重を
加えた時間が短くなっている。すなわち、荷重の加え方
により静特性が異なり、荷重を加える時間が長いほど力
積が大きい。
【0016】また、希土類磁石は、磁化の強さが磁界に
依存しない。つまり、内部磁気モーメントが磁界による
影響を受けにくいので、減磁曲線上で磁化の強さはほと
んど変化せず、ほぼその飽和磁化の強さの値を保ってい
る。従って、希土類磁石では、端面上に磁荷が均一に分
布していると仮定したチャージモデルを用いて、入出力
が考えられる。
【0017】図4はその考え方を示しており、磁石を最
小単位の磁石の集合と定義し、各単位磁石間の力の関係
を三つに分類して計算したものである。 (a)吸引(r,mとも同一なので、2タイプを1つで
定義する) f(1)=(m/r)dxdydxdyx (1)=f(1)cosθ fz (1)=f(1)sinθ (b)反発 fx (2)=f(2)cosθ fz (2)=f(2)sinθ (c)反発 fx (3)=f(3)cosθ fz (3)=f(3)sinθ 従って、 −fx=2fx (1)−fx (2)−fx (3) −fz=2fz (1)−fz (2)−fz (3) ここで、クーロンの法則は次のように表されるので、 上記−fx,−fzを磁石の寸法の範囲で積分して力を求
めることができる。
【0018】これを図5に示されるように、対向する磁
石を各磁気ギャップ毎に完全にラップした状態(x軸移
動量=0mm)から完全にずれた状態(x軸移動量=5
0mm)まで移動させて計算したのが図6のグラフであ
る。ただし、「内部磁気モーメントは一定」と定義して
あるが、磁気ギャップが小さいときは磁石の周辺で乱れ
が生じるので、補正している。
【0019】上記計算結果は実測値とも略一致してお
り、図2のポイントaからbに移動させる力がx方向荷
重で、出力はz方向荷重で表されており、不安定系故の
入力<出力の関係が静的に明確になっている。
【0020】また、図7は、図5に示される磁石の離間
距離を3mmに保持し、完全にずれた状態から完全にラ
ップした状態まで移動させ、さらにこの状態から完全に
ずれた状態まで移動した時の関係を表したグラフであ
る。このグラフは、x方向荷重の絶対値は同じで出力方
向が逆になって出てくる特性で、完全ラップ状態に近づ
く場合は抵抗つまり減衰となり、完全ラップ状態から完
全にずれた状態に移行する場合は加速されることを示し
ている。
【0021】また、図8に示されるように、対向する磁
石の回転角度を変化させると、図9に示されるようなグ
ラフが得られた。当然のことながら、対向面積が減少す
ると最大荷重が減少し、所定の入力を加えることによる
面積変換を介して出力を変化させることが可能なことを
示している。
【0022】図10は、永久磁石としてネオジム系磁石
を採用した場合の磁石間距離と荷重との関係を示すグラ
フであり、反発力は質量増加とともに増加する。ここ
で、反発力Fは、 F∝Br×(幾何学的寸法) Br:磁化の強さ で表され、幾何学的寸法とは、対向する磁石の離間距
離、対向面積、磁束密度、磁界の強さ等により決定され
る寸法を意味する。磁石材料が同一の場合、磁化の強さ
(Br)は一定であるので、幾何学的寸法を変化させる
ことにより磁石の反発力を変えることができる。
【0023】図11は、永久磁石2,4の一方を他方に
対しスライドさせて対向面積を変化させることにより幾
何学的寸法を変化させるようにしたスライド型原理モデ
ルを示している。
【0024】図11に示されるように、永久磁石2は基
台6に摺動自在に取り付けられており、直動スライダ8
は基台6に固定されるとともに、上方に垂直に立設せし
められている。直動スライダ8にはL型アングル10が
上下動自在に取り付けられており、L型アングル10の
下面には、永久磁石4が永久磁石2に対し同一(反発)
磁極を対向させた状態で固定されている。
【0025】上記構成のスライド型原理モデルにおい
て、永久磁石2,4として50mmL×25mmW×1
0mmHのもの(商品名:NEOMAX-39SH)を使用すると
ともに、合計質量3.135kgの負荷を使用して、永
久磁石2をスライドさせたところ、図12に示されるよ
うな結果が得られた。
【0026】図12は、入出力の実験値を仕事(J)で
示したもので、約0.5Jの入力仕事に対し約4Jの出
力仕事が得られており、対向する二つの永久磁石2,4
で構成される磁性バネが有する負の減衰特性を利用する
ことにより、あるいは、静磁エネルギを変化させること
により小さな入力仕事で大きな出力仕事を引き出すこと
が可能となる。
【0027】図13は、上記スライド型原理モデルの応
用例を示す振動発生機構を示している。図13に示され
る振動発生機構は、摺動自在の第1永久磁石12と、第
1永久磁石12から所定距離離間し上下動自在の第2永
久磁石14と、第1永久磁石12に連結されたリンク機
構16と、リンク機構16を介して第1永久磁石12を
スライドさせるVCM(ボイスコイルモータ)等の駆動
源18とを備えており、第1永久磁石12と第2永久磁
石14は、同一(反発)磁極が対向した状態で配置され
ている。リンク機構は、第1永久磁石12に連結された
ロッド20と、ロッド20の略中間部に回動自在に連結
された一端を有する第1レバー22と、第1レバー22
の他端に回動自在に連結された第2レバー24と、第1
レバー22の略中間部に回動自在に連結された一端を有
する第3レバー26とを備えており、第2レバー24の
他端は、例えばベースプレート等の基台28に回動自在
に取り付けられるとともに、第3レバー26の他端は、
駆動源18の往復軸18aに連結されている。また、ロ
ッド20の第1永久磁石12との連結端部の反対側の端
部は、ロッド保持部30に遊挿されるとともに、ロッド
20に固着されたストッパ32とロッド保持部30との
間のロッド20には負荷調整手段としてのスプリング3
4が巻装されている。
【0028】上記構成において、第2永久磁石14に負
荷Wを加えた状態で、駆動源18からリンク機構16を
介して第1永久磁石12を水平方向に往復移動させる
と、第1永久磁石12に対し同一磁極が対向する第2永
久磁石14は上下方向に移動する。すなわち、図13の
振動発生機構は、対向する一対の永久磁石12,14の
対向面積を周期的に変化させることより励振を発生し、
上下方向の周期的な振動を発生させる。
【0029】なお、第2永久磁石14に加えられる負荷
Wに応じて、第1及び第2永久磁石12,14の片側に
一対の永久磁石36,38と、その反対側にもう一対の
永久磁石40,42とを同一磁極を対向させて配置する
こともできる。この構成において、第2永久磁石14
と、その両側に配置される永久磁石38,42とを例え
ば頂板44に固着させる一方、頂板44を基台28に対
し複数のリニアシャフト(垂直軸)等を介して上下方向
に摺動自在に取り付けることにより、負荷Wに周期的振
動を発生させることが可能である。
【0030】上記構成をさらに詳述すると、固定磁石3
6,38,40,42で荷重を支持するとともに、平衡
点と加振磁石(第1永久磁石12)のボリュームで振幅
を仮設定し、加振磁石12のスライド移動により上下方
向の振動を発生させる。また、加振磁石12のストロー
ク量については、荷重曲線、振幅及び負荷質量で設定す
る。その中心が基準位置となり駆動源18の中立位置と
し、中立位置に設定するためにアシストメカ(負荷調整
用スプリング34等)で荷重の谷を設定する。ここで荷
重の谷とは、第2永久磁石14を介して加振磁石12に
加わる水平方向荷重が駆動源のアシストメカでキャンセ
ルされ、釣り合った状態になっている位置をいう。
【0031】また、加振磁石12の水平方向のストロー
ク量で上下方向の上死点と下死点が決定され、上下各死
点における加振磁石12の第2永久磁石14に対するラ
ップ量とギャップ量で各点の水平方向及び上下方向の荷
重が決定される。さらに、駆動源18のアシストメカの
バネ定数については、上下各死点における水平方向荷重
で決定される。
【0032】なお、上記構成において、互いに対向する
永久磁石36,38及び40,42に代えて複数(例え
ば2本)のコイルスプリング等の弾性部材を使用するこ
ともでき、弾性部材の復元力を利用して第2永久磁石1
4に加えられる負荷Wを支持することもできる。
【0033】次に、上記構成の振動発生機構の制御につ
いて説明する。VCM等の駆動源18の駆動波としてs
in波あるいはランダム波等が使用され、VCM等を所
定の位置や加速度に制御(フィードバック)するために
は、図14の機械モデルで示されるように、VCMの動
きを感知するポテンショメータ等のセンサが必要とな
る。
【0034】すなわち、駆動波としてsin波を使用し
た場合、加振台(図13における頂板44)の動きを感
知し振幅制御を行う場合、ロータリエンコーダやポテン
ショメータ等の位置センサが必要となり、加振台の加速
度を感知し加速度制御を行う場合、加速度センサが必要
となる。また、駆動波としてランダム波を使用した場
合、加振台の動きを感知するロータリエンコーダ等の位
置センサが必要となる。
【0035】図15は、駆動源18としてVCMを使用
し、VCMを図16に示されるsin波で駆動する場合
のクローズドループ制御のブロック図を示している。図
15において、sin波テーブル46から所定のタイミ
ング(例えば1msec毎)でD/A(デジタルーアナ
ログ変換器)48にデータを出力し、その電圧値をPW
M(パルス幅変調)制御アンプ等のVCM用アンプ50
に入力し、VCM18を駆動する。VCM18にはポテ
ンショメータ52が接続されており、ポテンショメータ
52の値と出力を比較器54で比較するとともに、その
差分をD/A48に出力してVCM18を目的の位置ま
で駆動する。また、sin波テーブル46を例えばパソ
コン等に接続し、パソコンからstartコマンドを送
信することによりsin波テーブル46から所定のsi
n波を出力し、stopコマンドあるいはclearコ
マンドが送信されるまで出力し続けるようにすることも
できる。
【0036】また、駆動波として図17に示されるよう
なランダム波を使用することも可能で、パソコンから送
信されるstartコマンドに基づいて所定のタイミン
グでアンプ50より振幅値を出力し、VCM18が目的
の位置に設定されるようクローズドループ制御を行うと
ともに、次のデータがアンプ50から送信されるまでそ
の出力を保持することができる。
【0037】図18及び図19は、図13の振動発生機
構をさらに具体化するとともに低周波振動のみならず高
周波振動をも発生できるようにした上下方向の1軸加振
装置Mを示している。この加振装置Mは、ベースプレー
ト56と、4本のリニアシャフト58,…,58を介して
ベースプレート56に取り付けられベースプレート56
から所定距離離間した頂板60と、浮上ユニット62と
を備えている。
【0038】ベースプレート56の略中央部には、図2
0に示される動電型アクチュエータ64が固定されてい
る。動電型アクチュエータ64は、ホルダ66と、ホル
ダ66の両側に設けられた磁気回路68,68(図20
では片側のみ示されている)と、ホルダ66の下面に取
り付けられたリニアベアリング70と、取付台72に固
定されリニアベアリング70が摺動自在に取り付けられ
たリニアガイド74とを備えている。
【0039】磁気回路68,68はホルダ66の両端に
巻回されたコイル(図示せず)と、ホルダ66の各側に
おいてコイルと上下方向(ホルダ66の摺動面に対し垂
直な方向)に所定距離離間した複数の永久磁石(図示せ
ず)とからなり、コイルを挟んで上下に配設された永久
磁石は逆磁極が対向している。
【0040】上記構成の磁気回路に励磁電流を流すと、
フレミングの左手の法則に基づいてコイルには力が加わ
り、ホルダ66がリニアガイド74に沿って移動する。
したがって、コイルにパルス励磁電流を流すと、コイル
はホルダ66と一体的に往復運動を行う。すなわち、動
電型アクチュエータ64は、電気エネルギを機械的エネ
ルギに変換する。
【0041】リニアガイド74の一端部近傍において、
ホルダ66の摺動方向に延在するシャフト76の一端が
固定されたブラケット78が取付台72に螺着されてお
り、シャフト76の周囲にはバランススプリング(コイ
ルスプリング)80が巻回されている。バランススプリ
ング80は、アーム82を介してホルダ66の一端に螺
着されたガイドプレート84とブラケット78に挟持さ
れており、負荷質量調整手段として作用する。ガイドプ
レート84の内面にはブッシュ86が取り付けられてお
り、シャフト76との摺動抵抗を小さくしている。ま
た、ホルダ66はプレート88を介して可動部水平位置
検出センサ90に連結されるとともに、ホルダ66の上
面には第1永久磁石92が固着されている。
【0042】一方、浮上ユニット62は、リニアブッシ
ュ94,…,94を介してリニアシャフト58,…,58に
摺動自在に取り付けられており、動電型アクチュエータ
64に固着された第1永久磁石92と同一磁極が対向す
る第2永久磁石96が浮上ユニット62の下面に固着さ
れている。また、浮上ユニット62にはテーブルフレー
ム98を介して加振テーブル100が取り付けられてい
る。
【0043】また、リニアシャフト58,…,58の上端
に固定された頂板60にはVCM(ボイスコイルモー
タ)等のアクチュエータ102が固定されており、アク
チュエータ102の駆動軸は逆U字状のアーム104を
介して浮上ユニット62に連結されている。
【0044】図18及び図19をさらに参照すると、動
電型アクチュエータ64の両側には重量調整機構10
6,106が配設されており、重量調整機構106,1
06の各々は、駆動モータ108と、駆動モータ108
に連結されたスライドスクリュー110と、スライドス
クリュー110と螺合するスライドナット(図示せず)
と、スライドナットに取り付けられた永久磁石112と
を備えている。
【0045】また、永久磁石112と同一磁極が対向す
る永久磁石114(図19では片側のみ示されている)
が浮上ユニット62を構成するテーブルフレーム98の
下面に固定されており、動電型アクチュエータ64の両
側の各々で二つの永久磁石112,114の反発力を利
用して浮上ユニット62を浮上させるとともに、動電型
アクチュエータ64の取付台72に固定されたテーブル
上下位置検出センサ116により加振テーブル100の
上下位置を検出している。
【0046】図21は、図18乃至図20に示される加
振装置Mのブロック図を示している。図21に示される
ように、動電型アクチュエータ64と、頂板60に固定
されたアクチュエータ102と、重量調整機構106,
106の駆動モータ108,108は全てアクチュエー
タドライバ118を介して制御ユニット(MPU)12
0に接続されており、各アクチュエータは、インターフ
ェース(RS−232C)122を介して制御ユニット
120に接続された端末機(図示せず)により適宜制御
される。制御ユニット120にはさらに、可動部水平位
置検出センサ90とテーブル上下位置検出センサ116
が接続されており、可動部水平位置検出センサ90から
の信号を受けて動電型アクチュエータ64のホルダ66
は目的の位置まで駆動される一方、上下位置検出センサ
116からの信号を受けて重量調整機構106,106
の駆動モータ108,108が作動することにより加振
テーブル100は一定の高さに保持される。
【0047】上記構成の加振装置Mの作用を以下説明す
る。ある対象物を加振テーブル100に載置して、その
振動特性を調べる場合、加振テーブル100に載置され
る質量負荷の大きさに応じて浮上ユニット62が下降す
る。しかしながら、浮上ユニット62の上下位置はテー
ブル上下位置検出センサ116により検出されており、
このテーブル上下位置検出センサ116からの信号を受
けて、重量調整機構106,106の駆動モータ10
8,108がスライドスクリュー110,110を所定
の方向に回転させる。スライドスクリュー110,11
0はスライドナットと螺合しているので、スライドスク
リュー110,110の回転に伴い、スライドナットと
永久磁石112,112とは一体的に摺動する。その結
果、永久磁石112,112と対応する永久磁石11
4,114との対向面積が変化することになり反発力が
変化する。本願発明では、加振テーブル100に載置さ
れる質量負荷の大きさに応じて、永久磁石112,11
2,と永久磁石114,114の対向面積を変化させる
ことにより、浮上ユニット62の高さを略一定に保持し
ている。
【0048】この状態で、動電型アクチュエータ64の
磁気回路68,68にある周波数のパルス励磁電流を流
すと、上述したようにホルダ66と第1永久磁石92と
が一体的にリニアガイド74に沿って往復運動を行う。
その結果、互いに対向する第1及び第2永久磁石92,
96の対向面積が周期的に変化して反発力が変化するこ
ととなり、浮上ユニット62は上下方向の周期的な振動
を行う。なお、ホルダ66の中立位置(上述)は、質量
負荷の大きさに応じてバランススプリング80が適宜伸
縮することにより決定される。
【0049】ここで、動電型アクチュエータ64のみを
作動させただけでは、10Hzまでの低周波振動しか発
生させることができないが、頂板60に固定されたアク
チュエータ102を作動させて、駆動軸の上下振動をア
ーム104を介して浮上ユニット62に伝達することに
より20Hzまでの振動を発生させることができる。
【0050】なお、動電型アクチュエータ64及びアク
チュエータ102は、例えば図15に示されるクローズ
ドループ制御と同様の制御に基づいて駆動されるので、
その詳細については省略する。
【0051】図22乃至図24のグラフは、振動振幅を
それぞれ10mm、7mm、5mmの一定値に設定した
場合の加振装置Mの加振特性を示している。図22乃至
図24に示されるように、本発明にかかる加振装置M
は、いずれの振幅に対しても、0.1〜20Hzの周波
数領域において良好な加振特性を示しているのに対し、
従来のある加振装置は2Hz以下の低周波領域において
は作動しない。なお、加速度(G)の大きさは、アクチ
ュエータ102の能力に依存し、アクチュエータ102
の能力を大きくすることにより加速度(G)を大きくす
ることができる。また、図中理論値とは、全ての抵抗が
0で、どの周波数においても装置が完全に追従した場合
の値であり、周波数の二乗に比例して大きくなる。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、第1永久
磁石を駆動する第1アクチュエータ(動電型アクチュエ
ータ64)と、浮上ユニットに接続され浮上ユニットを
上下方向に振動させる第2アクチュエータ(アクチュエ
ータ102)とを設け、第1アクチュエータにより第1
永久磁石を水平方向に周期的に往復移動させて第1永久
磁石と第2永久磁石との対向面積を変化させるとともに
第2アクチュエータを作動させることにより、浮上ユニ
ットを上下方向に振動させるようにしたので、コンパク
トな構成で20Hzまでの周波数にも対応できる安価な
加振装置を提供することができる。
【0053】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1アクチュエータを動電型アクチュエータで構成したの
で、騒音が少なくコンパクトで安価な加振装置を実現す
ることができる。
【0054】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
第1アクチュエータに負荷質量調整手段を取り付け、こ
の負荷質量調整手段により第1永久磁石に加わる水平方
向の荷重をキャンセルするようにしたので、負荷質量の
大きさに関係なく所望の振動を発生させることができ
る。
【0055】また、請求項4に記載の発明によれば、第
1及び第2永久磁石以外の永久磁石のうち、互いに対向
する永久磁石の一方を他方に対し水平方向に移動させて
対向面積を変化させることにより浮上ユニットの上下位
置を調整するようにしたので、負荷質量の大きさに関係
なく浮上ユニットの高さを略一定に保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる加振装置に採用した磁性バネ
において、二つの永久磁石の入力側と出力側の平衡位置
を示した模式図である。
【図2】 図1の磁性バネにおいて、加えられた荷重と
永久磁石の平衡位置からの変位量との関係を示す基本特
性のグラフである。
【図3】 実測された荷重と変位量との関係を示すグラ
フである。
【図4】 永久磁石の端面上に磁荷が均一に分布してい
ると仮定したチャージモデルにおける入出力の考え方を
示す模式図であり、(a)は吸引を、(b)は反発を、
(c)は(b)とは異なる部位の反発をそれぞれ示して
いる。
【図5】 同一磁極を対向させた永久磁石において、一
方を他方に対し移動させた(対向面積を変えた)場合の
模式図である。
【図6】 図5に基づいて計算した場合のX軸移動量に
対するX軸及びZ軸方向の荷重を示すグラフである。
【図7】 図5の永久磁石の離間距離を一定に保持し、
一方を他方に対し完全にずれた状態から完全にラップし
た状態まで移動し、さらにこの状態から完全にずれた状
態まで移動させた時の変位量と荷重との関係を示すグラ
フである。
【図8】 同一磁極を対向させた永久磁石において、一
方を他方に対し回転させた(対向面積を変えた)場合の
模式図である。
【図9】 図8に基づいて永久磁石を回転させた場合の
対向面積に対する最大荷重を示すグラフである。
【図10】 永久磁石としてネオジム系磁石を採用した
場合の磁石間距離と荷重との関係を示すグラフである。
【図11】 永久磁石の対向面積を変化させることによ
り幾何学的寸法を変化させるようにしたスライド型原理
モデルの斜視図である。
【図12】 図11のスライド型原理モデルにより得ら
れた入出力の関係を示すグラフである。
【図13】 図11のスライド型原理モデルの応用例を
示す振動発生機構の概略斜視図である。
【図14】 図13の振動発生機構の機械モデルを示す
概略図である。
【図15】 振動発生機構の駆動源としてVCMを使用
するとともに、VCMをsin波で駆動する場合のクロ
ーズドループ制御のブロック図である。
【図16】 駆動波として使用されるsin波を示すグ
ラフである。
【図17】 駆動波として使用されるランダム波を示す
グラフである。
【図18】 本発明にかかる1軸加振装置の斜視図であ
る。
【図19】 図18の加振装置の分解斜視図である。
【図20】 図18の加振装置に設けられた動電型アク
チュエータの部分断面斜視図である。
【図21】 図18の加振装置の駆動制御系のブロック
図である。
【図22】 振動振幅を10mmの一定値に設定した場
合の図18の加振装置の加振特性を示すグラフであり、
(a)は0〜20Hzの周波数領域における特性を、
(b)は0〜5Hzの周波数領域における特性を示して
いる。
【図23】 振動振幅を7mmの一定値に設定した場合
の図18の加振装置の加振特性を示すグラフであり、
(a)は0〜20Hzの周波数領域における特性を、
(b)は0〜5Hzの周波数領域における特性を示して
いる。
【図24】 振動振幅を5mmの一定値に設定した場合
の図18の加振装置の加振特性を示すグラフであり、
(a)は0〜20Hzの周波数領域における特性を、
(b)は0〜5Hzの周波数領域における特性を示して
いる。
【符号の説明】
60 頂板 62 浮上ユニット 64 動電型アクチュエータ 80 バランススプリング 90 可動部水平位置検出センサ 92 第1永久磁石 96 第2永久磁石 100 加振テーブル 102 アクチュエータ 106 重量調整機構 112,114 永久磁石 116 テーブル上下位置検出センサ M 加振装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートと、該ベースプレートに
    対し上下方向に摺動自在に取り付けられた浮上ユニット
    と、互いに離間し同一磁極が対向する複数対の永久磁石
    と、該複数対の永久磁石の一つである第1永久磁石を駆
    動する第1アクチュエータと、上記浮上ユニットに接続
    され浮上ユニットを上下方向に振動させる第2アクチュ
    エータとを備え、上記第1永久磁石を水平方向に摺動自
    在に上記ベースプレートに取り付けるとともに、上記第
    1永久磁石に対向する第2永久磁石を上記浮上ユニット
    に固定し、上記第1アクチュエータにより上記第1永久
    磁石を水平方向に周期的に往復移動させて上記第1永久
    磁石と第2永久磁石との対向面積を変化させるとともに
    上記第2アクチュエータを作動させることにより、上記
    浮上ユニットを上下方向に振動させるようにしたことを
    特徴とする加振装置。
  2. 【請求項2】 上記第1アクチュエータを動電型アクチ
    ュエータで構成した請求項1に記載の加振装置。
  3. 【請求項3】 上記第1アクチュエータに負荷質量調整
    手段を取り付け、該負荷質量調整手段により上記第1永
    久磁石に加わる水平方向の荷重をキャンセルするように
    した請求項1または2に記載の加振装置。
  4. 【請求項4】 上記第1及び第2永久磁石以外の複数対
    の永久磁石のうち、互いに対向する永久磁石の一方を他
    方に対し水平方向に移動させて対向面積を変化させるこ
    とにより浮上ユニットの上下位置を調整するようにした
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の加振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109622346A (zh) * 2018-12-20 2019-04-16 张隆弟 一种超声换能器的新型阵列结构

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