JPH1192659A - 印刷用樹脂組成物及びパターニングされた印刷樹脂膜の製造法 - Google Patents

印刷用樹脂組成物及びパターニングされた印刷樹脂膜の製造法

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JPH1192659A
JPH1192659A JP25996097A JP25996097A JPH1192659A JP H1192659 A JPH1192659 A JP H1192659A JP 25996097 A JP25996097 A JP 25996097A JP 25996097 A JP25996097 A JP 25996097A JP H1192659 A JPH1192659 A JP H1192659A
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JP
Japan
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resin composition
film
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polyamic acid
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Application number
JP25996097A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kanetani
雄一 金谷
Naoki Okuda
直紀 奥田
Yasuo Katsuya
康夫 勝谷
Takao Nakagawa
貴夫 中川
Toyoichi Ueda
豊一 植田
Hiroyuki Umeda
啓之 梅田
Katsumi Kondo
克己 近藤
Sukekazu Araya
介和 荒谷
Hisao Yokokura
久男 横倉
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Hitachi Ltd
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐薬品性、密着性、透明性、平坦
性、印刷性などの諸特性に優れ、フォトリソグラフィー
工程を経ずに容易にパターニングされた印刷樹脂膜を形
成しうる印刷用樹脂組成物及びこれを用いたパターニン
グされた印刷樹脂膜の製造法を提供する。 【解決手段】 重量平均分子量が1000〜20000
であるポリアミド酸を含むことを特徴とする印刷用樹脂
組成物及びこの樹脂組成物を印刷した後、加熱乾燥して
樹脂膜を形成することを特徴とするパターニングされた
印刷樹脂膜の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用樹脂組成物
及びこれを用いたパターニングされた印刷樹脂膜の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な樹脂膜に要求される特性として
は、耐熱性、耐薬品性の他に密着性、成膜性、透明性な
どが挙げられる。このような特性を有する樹脂膜用材料
としては、特開昭58−196506号公報や特開昭6
2−119501号公報に記載のアクリル系樹脂、特開
昭60−216307号公報記載のポリグリシジルメタ
クリレート系樹脂、特開昭63−131103号公報記
載のメラミン樹脂など、さらにはエポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂などが提案されている。
【0003】一方、膜厚0.3〜3μmの樹脂膜による
保護膜を形成するには、平均分子量が20000以上の
ワニスによるスピン塗布法が一般的であるが、この方法
では基板全面に樹脂膜を形成した後、フォトリソグラフ
ィー工程を経てパターニングする必要があり、パターニ
ング容易な樹脂膜の形成が望まれている。また、特公昭
61−39913号公報には、ブランケット胴の側面に
印刷パターンの形状に対応した凸部を有する凸版を設け
たオフセット印刷機に対して、前記凸版面に2000〜
10cP(=2000〜10mP・s)のワニスを付着させ
て使用することが記載されているが、使用しているワニ
スの平均分子量が大きいと粘度も高くなり、粘度を20
00〜10mP・sの範囲にするためには、かなり低濃度化
する必要があるため、0.3〜3μmの膜厚でパターニ
ングされた樹脂膜を形成することは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点を解消し、耐熱性、耐薬品性、密着性、透明
性、平坦性、印刷性などの諸特性に優れ、フォトリソグ
ラフィー工程を経ずに容易にパターニングされた印刷樹
脂膜を形成しうる印刷用樹脂組成物及びこれを用いたパ
ターニングされた印刷樹脂膜の製造法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の平
均分子量が大きい樹脂組成物とは異なり、特定の分子量
範囲のポリアミド酸を含む樹脂組成物が上記の目的に合
致するものであり、さらに膜厚0.3〜3μmにおいて
もその膜厚精度が±20%以内になるように、パターニ
ング形成が容易な印刷法による樹脂膜を形成できること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、重量平均分子量が1
000〜20000であるポリアミド酸を含むことを特
徴とする印刷用樹脂組成物に関する。また、本発明は、
固形分濃度が7〜60重量%で、粘度が30〜1000
mPa・sである前記印刷用樹脂組成物に関する。また、本
発明は、これらの印刷用樹脂組成物において、ポリアミ
ド酸が、(a)ベンゼン環を有する剛直性のジアミン化
合物、(b)ベンゼン環を有する剛直性のジヒドラジド
化合物及び(c)スルホン基及び/又はスルフィド基を
有するジアミン化合物からなる群から選択された化合物
を少なくとも1種含むジアミン成分とテトラカルボン酸
二無水物成分とを反応させて得られたものである印刷用
樹脂組成物に関する。また、本発明は、この印刷用樹脂
組成物において、(a)ベンゼン環を有する剛直性のジ
アミン化合物、(b)ベンゼン環を有する剛直性のジヒ
ドラジド化合物及び(c)スルホン基及び/又はスルフ
ィド基を有するジアミン化合物からなる群から選択され
た化合物の合計量が、ジアミン成分の総モル数の30モ
ル%以上である印刷用樹脂組成物に関する。また、本発
明は、テトラカルボン酸二無水物成分が脂肪族テトラカ
ルボン酸二無水物及び/又は脂環式テトラカルボン酸二
無水物を、酸二無水物成分の総モル数の30モル%以上
含む前記印刷用樹脂組成物に関する。
【0007】また、本発明は、テトラカルボン酸二無水
物が一般式(I)
【化2】 〔式中、nは2〜20の整数を示す〕で表されるテトラ
カルボン酸二無水物を、酸二無水物成分の総モル数の2
0モル%以上含む前記印刷用樹脂組成物に関する。ま
た、本発明は、これらの印刷用樹脂組成物のいずれかに
おいて、溶媒として、ラクトン系溶媒を溶媒の総重量の
30重量%以上含む前記印刷用樹脂組成物に関する。ま
た、本発明は、被印刷体表面に、前記したいがれかの印
刷用樹脂組成物を印刷した後、加熱乾燥して樹脂膜を形
成することを特徴とするパターニングされた印刷樹脂膜
の製造法に関する。また、本発明は、このパターニング
された印刷樹脂膜の製造法において、被印刷体が無機質
からなるものである前記パターニングされた印刷樹脂膜
の製造法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の印刷用樹脂組成物は、前
記のように、ポリアミド酸を主成分として含むものであ
る。本発明に用いるポリアミド酸としては、様々なもの
を使用することができるが、(a)ベンゼン環を有する
剛直性のジアミン化合物、(b)ベンゼン環を有する剛
直性のジヒドラジド化合物及び(c)スルホン基及び/
又はスルフィド基を有するジアミン化合物からなる群か
ら選択された化合物を少なくとも1種含むジアミン成分
とテトラカルボン酸二無水物成分とを反応させて得られ
たものであるのが好ましい。
【0009】ジアミン成分のうち、(a)ベンゼン環を
有する剛直性のジアミン化合物としては、好ましくはベ
ンゼン環を分子中に1個有するジアミン化合物、例え
ば、一般式(II)
【化3】 〔式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立に水素
原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表す〕で示される
ジアミン化合物が挙げられる。具体例としては、p−フ
ェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、o−フェ
ニレンジアミンなどが挙げられる。
【0010】また、(b)ベンゼン環を有する剛直性の
ジヒドラジド化合物としては、例えば、一般式(III)
【化4】 〔式中、R1、R2、R3及びR4は、前記のものを表す〕
で示されるジヒドラジド化合物が挙げられる。具体例と
しては、イソフタロジルジヒドラジド、テレフタロジル
ジヒドラジドなどが挙げられる。
【0011】さらに、(c)スルホン基及び/又はスル
フィド基を有するジアミン化合物としては、一般式(I
V)、(V)及び(VI)
【化5】 〔式中、R1、R2、R3及びR4は、前記のものを表し、
Xは−S−又は−SO2−を表し、Yは−O−、−CO
−、−S−、−SO2−、−CONH−、−(CH2)
m−、−C(CF3)2−又は−C(CH3)2−を表し、mは
1〜8の数値を表す〕で示されるジアミン化合物が挙げ
られる。
【0012】これらのジアミン化合物の具体例として
は、、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、3,
4′−ジアミノジフェニルスルホン、3,3′−ジアミ
ノジフェニルスルホン、4,4′−ジアミノジフェニル
スルフィド、3,4′−ジアミノジフェニルスルフィ
ド、3,3′−ジアミノジフェニルスルフィド、ビス
〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホ
ン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルフィルド、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕スルフィルドなどが挙げられる。
【0013】上記(a)〜(c)のジアミン化合物は、
単独で又は2種以上を組合せて使用することができる。
良好な液晶配向機能、光透過性を確保するためには、こ
れらのジアミン化合物の合計量がジアミン成分の総モル
数の30モル%以上となるように調整することが好まし
い。
【0014】ジアミン成分としては、上記(a)〜
(c)のジアミン化合物の代わりに、あるいは上記
(a)〜(c)のジアミン化合物と共に、その他の共重
合可能なジアミン化合物を使用することができる。その
他の共重合可能なジアミン成分としては、4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテル、3,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテル、2,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3′−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′
−ジアミノジフェニルメタン、2,4′−ジアミノジフ
ェニルメタン、3,4′−ジアミノジフェニルメタン、
3,3′−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、
2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス〔4−(3
−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ビス(4−アミノフェノキシ)ヘキサフル
オロプロパン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,
8−オクタメチレンジアミン、1,10−デカメチレン
ジアミン、1,12−ドデカメチレンジアミン、アゼラ
イン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、2,6
−ナフトエ酸ジヒドラジド、2,4′−ジアミノ−3−
メチル−ステアリルフェニルエーテル、2,4′−ジア
ミノ−3−メチル−ラウリルフェニルエーテル、2,
4′−ジアミノ−3−メチル−パルミチルフェニルエー
テル、2,4′−ジアミノ−1−オクチルオキシベンゼ
ン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕オクタン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕トリデカン、2,2−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ペンタデカン、ビ
ス〔4−(4−アミノベンゾイルオキシ)安息香酸〕デ
カン、ビス〔4−(4−アミノベンゾイルオキシ)安息
香酸〕ドデカン、ビス〔4−(4−アミノベンゾイルオ
キシ)安息香酸〕メチルシクロヘンサン、ビス〔4−
(4−アミノベンゾイルオキシ)安息香酸〕メチン、ビ
ス〔4−(4−アミノベンゾイルオキシ)安息香酸〕ブ
タン、ジアミノシロキサン、1,3−ジ(3−アミノプ
ロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン
などが挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を用い
ることができる。
【0015】一方、テトラカルボン酸二無水物成分とし
ては、特に制限はなく、様々なものを使用しうるが、脂
肪族テトラカルボン酸二無水物、脂環式テトラカルボン
酸二無水物、一般式(I)
【化6】 〔式中、nは2〜20の整数を示す〕で表されるテトラ
カルボン酸二無水物、その他の共重合可能なテトラカル
ボン酸二無水物などを使用することができる。
【0016】脂肪族テトラカルボン酸二無水物及び脂環
式テトラカルボン酸二無水物としては、1,2,3,4
−ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−
シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,
4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水
物、3,3′,4,4′−ビスシクロヘキサンテトラカ
ルボン酸二無水物、ビシクロ(2,2,2)オクタ−7
−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、
オクチルコハク酸二無水物、ドデシルコハク酸二無水
物、ビス(ビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン−2,3−
ジカルボン酸無水物)などが挙げられ、これらは単独で
又は2種以上を組み合わせて使用することができる。平
坦性及び良好な光透過性を確保するためには、脂肪族テ
トラカルボン酸二無水物及び/又は脂環式テトラカルボ
ン酸二無水物を、酸二無水物成分の総モル数の30モル
%以上使用するのが好ましい。
【0017】また、前記の一般式(I)で表されるテト
ラカルボン酸二無水物を、酸二無水物成分の総モル数の
20モル%以上使用することによって、良好な平坦性及
び光透過性を得ることができる。一般式(I)で表され
るテトラカルボン酸二無水物としては、例えば、ジメチ
レントリメリテート酸二無水物、トリメチレントリメリ
テート酸二無水物、テトラメチレントリメリテート酸二
無水物、ペンタメチレントリメリテート酸二無水物、ヘ
キサメチレントリメリテート酸二無水物、ヘプタメチレ
ントリメリテート酸二無水物、オクタメチレントリメリ
テート酸二無水物、デカメチレントリメリテート酸二無
水物、ドデカメチレントリメリテート酸二無水物、ヘキ
サデカメチレントリメリテート酸二無水物、オクタデカ
メチレントリメリテート酸二無水物、イコサメチレント
リメリテート酸二無水物などが挙げられ、これらは単独
で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0018】その他の共重合可能なテトラカルボン酸二
無水物としては、ピロメリット酸二無水物、3,3′,
4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、オキシジフタル
酸二無水物、3,3′,4,4′−ジフェニルメタンテ
トラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ジフェ
ニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、3,3′,
4,4′−テトラカルボキシフェニルエーテル二無水
物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘ
キサフルオロプロパン酸二無水物、2,3,6,7−ナ
フタレンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)テトラジメチルシロ
キサンカルボン酸二無水物などが挙げられ、これらは単
独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
テトラカルボン酸二無水物としては、上記のような、脂
肪族テトラカルボン酸二無水物、脂環式テトラカルボン
酸二無水物、一般式(I)で表されるテトラカルボン酸
二無水物及びその他の共重合可能なテトラカルボン酸二
無水物のうち、1種又は2種以上を使用することもでき
る。
【0019】本発明に用いるポリアミド酸を製造するに
は、上記のジアミン成分のモル数の総和と、上記の酸二
無水物成分のモル数の総和との比を0.8〜1.2の範
囲、好ましくは1.0にして反応させる。上記のジアミ
ン成分と上記の酸二無水物成分を不活性溶媒に溶解して
反応させてポリアミド酸を得る。不活性溶媒としては、
前記の単量体の全てを溶解する必要はないが、生成する
ポリアミド酸を溶解するものが好ましく、例えば、N−
メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクト
ン、ε−カプロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−バ
レロラクトン、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキ
サンなどが挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を
用いることができる。硬化時の成膜性を良好にするため
に、蒸気圧の高いラクトン系溶媒を溶媒の総重量の30
重量%以上用いることが好ましい。ラクトン系溶媒とし
ては、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトン、γ−
カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどが挙げられ
る。
【0020】上記溶媒と共に、被印刷体への濡れ性を向
上させるために、他の溶媒を反応前又は反応終了後に添
加することもできる。他の溶媒としては、例えば、エチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、ブチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、キシレン、ト
ルエン、1−エトキシ−2−アセトキシプロパン、ジイ
ソブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトンなどが挙
げられる。
【0021】上記のジアミン成分と酸二無水物成分との
反応は、−30℃〜100℃の温度で、30分〜48時
間行うことが好ましい。反応終了後、分子量調整のため
に反応温度60℃〜250℃、好ましくは80℃〜20
0℃、反応時間30分〜72時間で加熱処理を行うこと
が好ましい。本発明においては、成膜時に良好な平坦性
を得るために、ポリアミド酸の重量平均分子量が100
0〜20000となるように分子量調整を行う。本発明
において、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィーにより、標準ポリスチレンの検量線を
利用して測定した標準ポリスチレン換算の重量平均分子
量である。
【0022】さらに、良好な平坦性を得るには、固形分
が7〜60重量%で、粘度が30〜1000mPa・s、好
ましくは固形分が10〜50重量%で、粘度が30〜2
50mPa・s、さらに好ましくは固形分が15〜35重量
%で、粘度が30〜60mPa・sの範囲に調整する。そし
てこの調整により成膜時の良好な平坦性と共に、良好な
印刷性を示す印刷用樹脂組成物が得られる。
【0023】本発明の印刷用樹脂組成物は、基材、例え
ば、ガラス基板上に塗布した後、乾燥、脱水閉環させる
ことによりポリイミド層を形成することができる。ポリ
イミド系樹脂とガラスとの密着性を向上させるために、
本発明の樹脂組成物にシランカップリング剤、チタンカ
ップリング剤等のカップリング剤を添加することができ
る。
【0024】シランカップリング剤としては、例えば、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリプ
ロポキシシラン、γ−アミノプロピルトリブトキシシラ
ン、γ−アミノエチルトリエトキシシラン、γ−アミノ
エチルトリメトキシシラン、γ−アミノエチルトリプロ
ポキシシラン、γ−アミノエチルトリブトキシシラン、
γ−アミノブチルトリエトキシシラン、γ−アミノブチ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノブチルトリプロポキ
シシラン、γ−アミノブチルトリブトキシシランなどが
挙げられる。また、チタンカップリング剤としては、例
えば、γ−アミノプロピルトリエトキシチタン、γ−ア
ミノプロピルトリメトキシチタン、γ−アミノプロピル
トリプロポキシチタン、γ−アミノプロピルトリブトキ
シチタン、γ−アミノエチルトリエトキシチタン、γ−
アミノエチルトリメトキシチタン、γ−アミノエチルト
リプロポキシチタン、γ−アミノエチルトリブトキシチ
タン、γ−アミノブチルトリエトキシチタン、γ−アミ
ノブチルトリメトキシチタン、γ−アミノブチルトリプ
ロポキシチタン、γ−アミノブチルトリブトキシチタン
などが挙げられる。上記のようなカップリング剤の使用
量は、ポリアミド酸樹脂に対して0.5〜5重量%の範
囲であることが好ましい。
【0025】樹脂組成物中のポリアミド酸を脱水閉環し
てポリイミド樹脂膜を形成する温度としては、100〜
400℃、好ましくは150〜250℃の範囲で任意に
選択することができる。また、加熱時間は通常1分〜6
時間、好ましくは1分〜3時間とされる。
【0026】本発明によるパターニングされた印刷樹脂
膜の製造法は、被印刷体表面に、本発明の前記樹脂組成
物を印刷した後、乾燥して樹脂膜を形成することを特徴
とする。ポリイミドから成る樹脂膜の製造法としては、
フォトリソグラフィー工程を必要としないパターニング
形成が容易な印刷法による膜形成が好ましく、樹脂組成
物を保持しやすく被印刷体への転写量も多いフレキソ印
刷機による樹脂膜製造がさらに好ましい。被印刷体とし
ては、ガラス、シリコンウエハー等の無機質基板、プラ
スチックシート、プラスチック板等の樹脂基板などが挙
げられる。
【0027】次に、図面を参照してフレキソ印刷機を用
いて樹脂膜を製造する方法を説明する。図1は、フレキ
ソ印刷機を用いた印刷樹脂膜の製造法の説明図である。
印刷に必要な樹脂組成物は、上部のディスペンサ1から
回転しているドクターロール2上に滴下される。滴下さ
れた樹脂組成物は、2本のロールで練られ、アニックロ
ール3上で均一な液膜を作る。この液膜は、版胴4の上
に刷版5の版パターンに転写され、さらに版パターン上
の液膜は、下部を通過する被印刷体9上に転写される。
その際、被印刷体9は、テーブル6上に載せられ、テー
ブル上下機構7によって適切な高さに調節され、矢印の
方向に移動する。なお、8は位置決め画像処理装置であ
る。
【0028】本発明によれば、0.3〜3.0μmの膜
厚範囲で均一な膜厚を有するポリイミド系樹脂膜を容易
に形成することができる。本発明により形成されたポリ
イミド系樹脂膜は、例えば、半導体用絶縁膜、液晶用カ
ラーフィルタ保護膜、表面をラビングすることによって
液晶配向膜もくしは液晶用保護膜兼配向膜として有用で
ある。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらによって制限されるもの
ではない。
【0030】実施例1 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内でイソフタロジルジヒドラジド2.912
9g(0.015モル)及び4,4′−ジアミノジフェ
ニルスルフィド7.5709g(0.035モル)をγ
−ブチロラクトン30.586g中に溶解させ、これに
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物9.
9066(0.05モル)を加え、室温で8時間攪拌し
て反応させてポリアミド酸を生成させた。得られたポリ
アミド酸樹脂組成物を130℃で1時間加熱処理した。
得られた樹脂組成物は、固形分濃度40重量%で、粘度
220mPa・s(25℃)であり、ポリアミド酸の重量平
均分子量(標準ポリスチレン換算重量平均分子量、以下
同様)は、5100であった。次に、この総固形分40
重量%のポリアミド酸樹脂組成物をガラス基板に300
0rpmでスピンコートし、80℃で10分間、220℃
で30分間熱処理して、厚さ2.66μmのポリイミド
樹脂膜を形成した。このポリイミド樹脂膜について(株)
日立製作所製分光光度計UL−3410で光透過率を測
定したところ、400〜800nmで96.6%以上と良
好な透過性を示した。
【0031】上記の総固形分40重量%のポリアミド酸
樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシランを
樹脂分の2重量%添加し、得られた樹脂組成物(総固形
分40.5重量%)を用いて200mm×270mm×0.
7mm(厚)のITO(インジウム・錫酸化物)膜付きガ
ラス基板上にフレキソ印刷法により樹脂膜を形成した。
条件は、アニッロクス:400メッシュ、刷版:150
mm×200mm×2.2mm厚、300メッシュ30%(小
村製版株式会社製)とした。形成された印刷膜を80℃
で10分間、220℃で30分間加熱してポリイミド膜
を得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好であり、
触針式膜厚測定計( Solan TechnologyCo. LTD.製、Dek
tak3030)で2mm測定したところ、中央部分の膜厚は
3.0±0.05μmであり、輪郭部分の膜厚は3.1
±0.05μmであった。
【0032】このポリイミド膜の表面をラビング処理
(ロール押込み量0.4mm、ロール回転速度600rp
m、基板移動速度140mm/分、ラビング回数1回)し
て液晶配向膜として液晶挟持基板を得た。ラビング後、
ポリイミド膜には膜剥離がみられず、良好な密着性を示
した。この液晶挟持基板を上下のラビング方向がほぼ互
いに平行になるように組み合わせ、周りを熱硬化性接着
剤ストラクトボンドXN−21−S(三井東圧化学株式
会社製、商品名)で封止し、150℃で1.5時間加熱
硬化させた後、液晶セルを形成した。この際、液晶セル
のギャップを一定に保つために、直径5μmのガラス粒
子をスペーサーとして介在させた。この基板間に液晶Z
LI−4792(メルク社製、商品名)を真空含浸法で
注入した。液晶ZLI−4792のTNI以上の温度であ
る130℃で1時間熱処理して液晶表示素子を形成し
た。その後、2枚の偏光板(日東電工社製GI220
D)でパネルを挟み、直交としてノーマリクローズ特性
とした。その結果、この液晶表示素子は、ドメインなど
の配向不良は発生せず、そのコントラストは550:1
と高表示品質であった。
【0033】また、上記のγ−アミノプロピルトリエト
キシシランを含むポリアミド酸樹脂組成物を用いて、ク
ロム配線の高さ0.6μm、ライン間隔15μmのパタ
ーンを有する櫛歯電極基板上にフレキソ印刷法により樹
脂膜を形成し、80℃で10分間、220℃で30分間
加熱してポリイミド膜を得た。得られたポリイミド膜
は、膜厚3.0μmに対し、0.10μmの凹凸を示
し、段差が軽減された。
【0034】実施例2 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内でp−フェニルジアミン10.810g
(0.10モル)、4,4′−ジアミノジフェニルスル
ホン24.830g(0.10モル)、3,3′,4,
4′−ビスシクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物4
2.884g(0.14モル)及びデカメチレントリメ
リテート酸二無水物31.350g(0.06モル)を
N−メチル−2−ピロリドン439.496g中に溶解
させ、室温で8時間攪拌して反応させてポリアミド酸を
生成させた。得られたポリアミド酸樹脂組成物を130
℃で1時間加熱処理した。得られた樹脂組成物は、固形
分濃度20重量%で、粘度78.6mPa・s(25℃)で
あり、ポリアミド酸の重量平均分子量は、15000で
あった。次に、この総固形分20重量%のポリアミド酸
樹脂組成物をガラス基板に1000rpmでスピンコート
し、80℃で10分間、220℃で30分間熱処理し
て、厚さ1.19μmのポリイミド樹脂膜を形成した。
このポリイミド樹脂膜について、実施例1と同様の方法
で光透過率を測定したところ、400〜800nmで9
0.0%以上と良好な透過性を示した。
【0035】次に、上記の総固形分20重量%のポリア
ミド酸樹脂組成物をブチルセロソルブにより固形分15
重量%まで希釈したところ、粘度は25mPa・s(25
℃)となった。こうして作製した固形分15重量%のポ
リアミド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキ
シシランを樹脂分の2重量%添加し、得られた総固形分
15.3重量%の樹脂組成物を用いて実施例1と同様の
条件でフレキソ印刷により膜を形成した。形成された膜
を80℃で10分、220℃で30分硬化させてポリイ
ミド膜を得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好で
あり、中央部分の膜厚は0.72±0.02μmであ
り、輪郭部分の膜厚は0.73±0.02μmであっ
た。さらに、実施例1と同様の方法で液晶表示素子を作
製したところ、ドメインなどの配向不良は発生せず、そ
のコントラストは450:1と高表示品質であった。ま
た、このポリイミド膜には、ラビング剥離はみられず、
良好な密着性を示した。また、上記のγ−アミノプロピ
ルトリエトキシシランを含むポリアミド酸樹脂組成物を
用いて、実施例1と同様に櫛歯電極基板上にフレキソ印
刷によりポリイミド膜を形成したところ、膜厚0.72
μmに対し、0.25μmの凹凸を示し、段差が軽減さ
れた。
【0036】実施例3 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内で1,8−オクチルジアミン3.029g
(0.021モル)及び4,4′−ジアミノジフェニル
スルフィド1.9468g(0.009モル)をγ−ブ
チロラクトン25.4795g中に溶解させ、これに
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物5.
9440g(0.03モル)を加え、室温で8時間攪拌
して反応させてポリアミド酸を生成させた。得られたポ
リアミド酸樹脂組成物を130℃で1時間加熱処理し
た。得られた樹脂組成物は、固形分濃度30重量%で、
粘度116mPa・s(25℃)であり、ポリアミド酸の重
量平均分子量は、6800であった。この固形分30重
量%のポリアミド酸樹脂組成物をガラス基板に1000
rpmでスピンコートし、80℃で10分間、220℃で
30分間熱処理して、膜厚1.86μmのポリイミド樹
脂膜を形成した。このポリイミド樹脂膜について、実施
例1と同様の方法で光透過率を測定したところ、400
〜800nmで90.0%以上と良好な透過性を示した。
【0037】次に、上記の固形分30重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物をブチルセロソルブにより固形分25重
量%まで希釈したところ、粘度は35mPa・s(25℃)
となった。こうして作製した固形分25重量%のポリア
ミド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシ
ランを樹脂分の2重量%添加し、得られた総固形分2
5.4重量%の樹脂組成物を用いて実施例1と同様の条
件でフレキソ印刷により膜を形成した。形成された膜を
80℃で10分、220℃で30分硬化させてポリイミ
ド膜を得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好であ
り、中央部分の膜厚は1.51±0.04μmであり、
輪郭部分の膜厚は1.52±0.04μmであった。さ
らに、実施例1と同様の方法で液晶表示素子を作製した
ところ、ドメインなどの配向不良は発生せず、そのコン
トラストは450:1と高表示品質であった。また、こ
のポリイミド膜には、ラビング剥離はみられず、良好な
密着性を示した。また、上記のγ−アミノプロピルトリ
エトキシシランを含むポリアミド酸樹脂組成物を用い
て、実施例1と同様に櫛歯電極基板上にフレキソ印刷に
よりポリイミド膜を形成したところ、膜厚1.51μm
に対し、0.18μmの凹凸を示し、段差が軽減され
た。
【0038】実施例4 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内で2,4−ジアミノジフェニルエーテル1
2.648g(0.063モル)及び2.2−ビス(4
−アミノフェノキシ)ヘキサフルオロプロパン14.0
76g(0.042モル)をγ−ブチロラクトン140
g中に溶解させ、これにオキシジフタル酸二無水物3
1.026g(0.1モル)及び1,3−ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)テトラメチルジシロキサン二
無水物2.244g(0.0053モル)を加え、室温
で8時間攪拌して反応させてポリアミド酸を生成させ
た。得られたポリアミド酸樹脂組成物を150℃で0.
5時間加熱処理した。得られた樹脂組成物は、固形分濃
度30重量%で、粘度350mPa・s(25℃)であり、
ポリアミド酸の重量平均分子量は、18000であっ
た。この固形分30重量%のポリアミド酸樹脂組成物を
ガラス基板に1500rpmでスピンコートし、80℃で
10分間、220℃で30分間熱処理して、膜厚1.7
8μmのポリイミド樹脂膜を形成した。このポリイミド
樹脂膜について、実施例1と同様の方法で光透過率を測
定したところ、400〜800nmで92.0%以上と良
好な透過性を示した。
【0039】次に、上記の固形分30重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物をブチルセロソルブにより固形分20重
量%まで希釈したところ、粘度は45mPa・s(25℃)
となった。こうして作製した固形分20重量%のポリア
ミド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシ
ランを樹脂分の2重量%添加し、得られた総固形分2
0.3重量%の樹脂組成物を用いて実施例1と同様の条
件でフレキソ印刷により膜を形成した。形成された膜を
80℃で10分、220℃で30分硬化させてポリイミ
ド膜を得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好であ
り、中央部分の膜厚は1.0±0.02μmであり、輪
郭部分の膜厚は1.02±0.02μmであった。さら
に、実施例1と同様の方法で液晶表示素子を作製したと
ころ、ドメインなどの配向不良は発生せず、そのコント
ラストは400:1と高表示品質であった。また、この
ポリイミド膜には、ラビング剥離はみられず、良好な密
着性を示した。また、上記のγ−アミノプロピルトリエ
トキシシランを含むポリアミド酸樹脂組成物を用いて、
実施例1と同様に櫛歯電極基板上にフレキソ印刷により
ポリイミド膜を形成したところ、膜厚1.0μmに対
し、0.22μmの凹凸を示し、段差が軽減された。
【0040】実施例5 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内でイソフタロジルジヒドラジド4.975
1g(0.033モル)及び4,4′−ジアミノジフェ
ニルスルフィド1.903g(0.01モル)をN−メ
チル−2−ピロリドン19.116g中に溶解させ、こ
れに1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物
6.499g(0.05モル)及びγ−ブチロラクトン
11.47gを加え、室温で8時間攪拌して反応させて
ポリアミド酸を生成させた。得られたポリアミド酸樹脂
組成物を130℃で1時間加熱処理した。得られた樹脂
組成物は、固形分濃度35重量%で、粘度118mPa・s
(25℃)であり、ポリアミド酸の重量平均分子量は、
4800であった。この固形分35重量%のポリアミド
酸樹脂組成物をブチルセロソルブにより固形分30重量
%まで希釈したところ、粘度は52mPa・s(25℃)と
なった。この固形分30重量%の樹脂組成物をガラス基
板に1500rpmでスピンコートし、80℃で10分
間、220℃で30分間熱処理して、膜厚1.7μmの
ポリイミド樹脂膜を形成した。このポリイミド樹脂膜に
ついて、実施例1と同様の方法で光透過率を測定したと
ころ、400〜800nmで96.0%以上と良好な透過
性を示した。
【0041】次に、上記の固形分30重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンを樹脂分の2重量%添加し、得られた総固形分30.
4重量%の樹脂組成物を用いて実施例1と同様の条件で
フレキソ印刷により膜を形成した。形成された膜を80
℃で10分、220℃で30分硬化させてポリイミド膜
を得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好であり、
中央部分の膜厚は2.0±0.05μmであり、輪郭部
分の膜厚は2.1±0.05μmであった。さらに、実
施例1と同様の方法で液晶表示素子を作製したところ、
ドメインなどの配向不良は発生せず、そのコントラスト
は550:1と高表示品質であった。また、このポリイ
ミド膜には、ラビング剥離はみられず、良好な密着性を
示した。また、上記のγ−アミノプロピルトリエトキシ
シランを含むポリアミド酸樹脂組成物を用いて、実施例
1と同様に櫛歯電極基板上にフレキソ印刷によりポリイ
ミド膜を形成したところ、膜厚2.0μmに対し、0.
12μmの凹凸を示し、段差が軽減された。
【0042】実施例6 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内でイソフタロジルジヒドラジド17.47
7g(0.09モル)及び4,4′−ジアミノジフェニ
ルスルフィド45.425g(0.21モル)をN−メ
チル−2−ピロリドン285.47g中に溶解させ、こ
れに1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物
59.440g(0.3モル)を加え、室温で8時間攪
拌して反応させてポリアミド酸を生成させた。得られた
ポリアミド酸樹脂組成物を150℃で4時間加熱処理し
た。得られた樹脂組成物は、固形分濃度30重量%で、
粘度102mPa・s(25℃)であり、ポリアミド酸の重
量平均分子量は、4500であった。次に、この総固形
分30重量%のポリアミド酸樹脂組成物をガラス基板に
1500rpmでスピンコートし、80℃で10分間、2
20℃で30分間熱処理して、厚さ1.46μmのポリ
イミド樹脂膜を形成した。このポリイミド樹脂膜につい
て(株)日立製作所製分光光度計UL−3410で光透過
率を測定したところ、400〜800nmで96.0%以
上と良好な透過性を示した。
【0043】上記の総固形分30重量%のポリアミド酸
樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシランを
樹脂分の2重量%添加し、得られた総固形分30.4重
量%の樹脂組成物を用いて200mm×270mm×0.7
mm(厚)のITO付きガラス基板上にフレキソ印刷法に
より樹脂膜を形成した。条件は、アニッロクス:400
メッシュ、刷版:150mm×200mm×2.2mm厚、2
00メッシュ20%(小村製版株式会社製)とした。形
成された印刷膜を80℃で10分間、220℃で30分
間加熱してポリイミド膜を得た。得られたポリイミド膜
の成膜性は良好であり、触針式膜厚測定計( Solan Tec
hnology Co. LTD.製、Dektak3030)で2mm測定したとこ
ろ、中央部分の膜厚は2.0±0.05μmであり、輪
郭部分の膜厚は2.1±0.05μmであった。
【0044】このポリイミド膜の表面をラビング処理
(ロール押込み量0.4mm、ロール回転速度600rp
m、基板移動速度140mm/分、ラビング回数1回)し
て液晶配向膜として液晶挟持基板を得た。ラビング後、
ポリイミド膜には膜剥離がみられず、良好な密着性を示
した。この液晶挟持基板を上下のラビング方向がほぼ互
いに平行になるように組み合わせ、周りを熱硬化性接着
剤ストラクトボンドXN−21−S(三井東圧化学株式
会社製、商品名)で封止し、150℃で1.5時間加熱
硬化させた後、液晶セルを形成した。この際、液晶セル
のギャップを一定に保つために、直径5μmのガラス粒
子をスペーサーとして介在させた。この基板間に液晶Z
LI−4792(メルク社製、商品名)を真空含浸法で
注入した。液晶ZLI−4792のTNI以上の温度であ
る130℃で1時間熱処理して液晶表示素子を形成し
た。その後、2枚の偏光板(日東電工社製GI220
D)でパネルを挟み、直交としてノーマリクローズ特性
とした。その結果、この液晶表示素子は、ドメインなど
の配向不良は発生せず、そのコントラストは550:1
と高表示品質であった。
【0045】また、平坦性を調べるために、上記のγ−
アミノプロピルトリエトキシシランを含むポリアミド酸
樹脂組成物を用いて、クロム配線の高さ0.6μm、ラ
イン間隔15μmのパターンを有する櫛歯電極基板上に
フレキソ印刷法により樹脂膜を形成し、80℃で10分
間、220℃で30分間加熱してポリイミド膜を得た。
得られたポリイミド膜は、膜厚2.0μmで配線高さ
0.6μmに対し、0.15μmの凹凸を示し、段差が
軽減された。
【0046】実施例7 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内でp−フェニルジアミン15.140g
(0.14モル)、4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ン11.896g(0.06モル)、3,3′,4,
4′−ビスシクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物3
0.631g(0.1モル)及びジメチレントリメリテ
ート酸二無水物41.029g(0.1モル)をN−メ
チル−2−ピロリドン394.786g中に溶解させ、
室温で8時間攪拌して反応させてポリアミド酸を生成さ
せた。得られたポリアミド酸樹脂組成物を100℃で5
時間加熱処理した。得られた樹脂組成物は、固形分濃度
20重量%で、粘度238.2mPa・s(25℃)であ
り、ポリアミド酸の重量平均分子量は、17700であ
った。次に、この総固形分20重量%のポリアミド酸樹
脂組成物をガラス基板に2000rpmでスピンコート
し、80℃で10分間、220℃で30分間熱処理し
て、厚さ1.0μmのポリイミド樹脂膜を形成した。こ
のポリイミド樹脂膜について、実施例6と同様の方法で
光透過率を測定したところ、400〜800nmで92.
0%以上と良好な透過性を示した。
【0047】次に、上記の総固形分20重量%のポリア
ミド酸樹脂組成物をγ−アミノプロピルトリエトキシシ
ランを樹脂分の2重量%添加し、ブチルセロソルブによ
り固形分15重量%まで希釈したところ、粘度は87.
0mPa・s(25℃)となった。こうして作製した固形分
15重量%のポリアミド酸樹脂組成物を用いて実施例6
と同様の条件でフレキソ印刷により樹脂膜を形成した。
得られたポリイミド膜の成膜性は良好であり、中央部分
の膜厚は1.0±0.03μmであり、輪郭部分の膜厚
は1.1±0.03μmであった。さらに、実施例6と
同様の方法で液晶表示素子を作製したところ、ドメイン
などの配向不良は発生せず、そのコントラストは50
0:1と高表示品質であった。また、このポリイミド膜
には、ラビング剥離はみられず、良好な密着性を示し
た。また、上記の固形分15重量%のポリアミド酸樹脂
組成物を用いて、実施例6と同様に櫛歯電極基板上にフ
レキソ印刷によりポリイミド膜を形成したところ、配線
高さ0.6μmに対し、ポリイミド膜の膜厚1.0μm
で、0.3μmの凹凸を示し、段差が軽減された。
【0048】実施例8 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内で4,4′−ジアミノジフェニルエーテル
20.024g(0.1モル)及び4,4′−ジアミノ
ジフェニルスルホン24.831g(0.1モル)をγ
−ブチロラクトン319.992g中に溶解させ、これ
に3,3′,4,4′−ビスシクロヘキサンテトラカル
ボン酸二無水物12.253g(0.06モル)及びオ
キシジフタル酸二無水物43.430g(0.14モ
ル)を加え、室温で8時間攪拌して反応させてポリアミ
ド酸を生成させた。得られたポリアミド酸樹脂組成物を
130℃で1時間加熱処理した。得られた樹脂組成物
は、固形分濃度25重量%で、粘度50.6mPa・s(2
5℃)であり、ポリアミド酸の重量平均分子量は、70
00であった。この固形分25重量%のポリアミド酸樹
脂組成物をガラス基板に1500rpmでスピンコート
し、80℃で10分間、220℃で30分間熱処理し
て、膜厚1.46μmのポリイミド樹脂膜を形成した。
このポリイミド樹脂膜について、実施例6と同様の方法
で光透過率を測定したところ、400〜800nmで9
0.0%以上と良好な透過性を示した。
【0049】次に、上記の固形分25重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンを樹脂分の2重量%添加し、ブチルセロソルブにより
固形分20重量%まで希釈したところ、粘度は25.0
mPa・s(25℃)となった。こうして作製した固形分2
0重量%のγ−アミノプロピルトリエトキシシランを含
むポリアミド酸樹脂組成物を用いて実施例6と同様の条
件でフレキソ印刷により膜を形成した。形成された膜を
80℃で10分間、220℃で30分間硬化させ、ポリ
イミド膜を得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好
であり、中央部分の膜厚は1.2±0.03μmであ
り、輪郭部分の膜厚は1.22±0.03μmであっ
た。さらに、実施例6と同様の方法で液晶表示素子を作
製したところ、ドメインなどの配向不良は発生せず、そ
のコントラストは450:1と高表示品質であった。ま
た、このポリイミド膜には、ラビング剥離はみられず、
良好な密着性を示した。また、上記の固形分20重量%
のγ−アミノプロピルトリエトキシシランを含むポリア
ミド酸樹脂組成物を用いて実施例6と同様に櫛歯電極基
板上にフレキソ印刷によりポリイミド膜を形成したとこ
ろ、配線高さ0.6μmに対し、ポリイミド膜の膜厚
1.2μmで、0.25μmの凹凸を示し、段差が軽減
された。
【0050】実施例9 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内でp−フェニレンジアミン10.8143
g(0.1モル)をN−メチル−2−ピロリドン16
1.435g中に溶解させ、これに1,2,3,4−ブ
タンテトラカルボン酸二無水物13.8692g(0.
07モル)及びデカメチレントリメリテート酸二無水物
15.6752g(0.03モル)を加え、室温で8時
間攪拌して反応させてポリアミド酸を生成させた。得ら
れたポリアミド酸樹脂組成物を100℃で3時間加熱処
理した。得られた樹脂組成物は、固形分濃度20重量%
で、粘度72.0mPa・s(25℃)であり、ポリアミド
酸の平均平均分子量は、12000であった。この固形
分20重量%のポリアミド酸樹脂組成物をガラス基板に
1500rpmでスピンコートし、80℃で10分間、2
20℃で30分間熱処理して、膜厚1.28μmのポリ
イミド樹脂膜を形成した。このポリイミド樹脂膜につい
て、実施例6と同様の方法で光透過率を測定したとこ
ろ、400〜800nmで90.0%以上と良好な透過性
を示した。
【0051】次に、上記の固形分20重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンを樹脂分の2重量%添加し、ブチルセロソルブにより
固形分15重量%まで希釈したところ、粘度は38.9
mPa・s(25℃)となった。得られた固形分15重量%
のγ−アミノプロピルトリエトキシシランを含むポリア
ミド酸樹脂組成物を用いて実施例6と同様の条件でフレ
キソ印刷により膜を形成した。形成された膜を80℃で
10分間、220℃で30分間硬化させ、ポリイミド膜
を得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好であり、
中央部分の膜厚は1.0±0.02μmであり、輪郭部
分の膜厚は1.02±0.02μmであった。さらに、
実施例6と同様の方法で液晶表示素子を作製したとこ
ろ、ドメインなどの配向不良は発生せず、そのコントラ
ストは600:1と高表示品質であった。また、このポ
リイミド膜には、ラビング剥離はみられず、良好な密着
性を示した。また、上記の固形分15重量%のγ−アミ
ノプロピルトリエトキシシランを含むポリアミド酸樹脂
組成物を用いて実施例6と同様に櫛歯電極基板上にフレ
キソ印刷によりポリイミド膜を形成したところ、配線高
さ0.6μmに対し、ポリイミド膜の膜厚1.0μm
で、0.25μmの凹凸を示し、段差が軽減された。
【0052】実施例10 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内で2,6−ナフトエ酸ジヒドラジド17.
0977g(0.07モル)及び4,4′−ジアミノジ
フェニルスルフィド6.4893g(0.03モル)を
N−メチル−2−ピロリドン101.267g中に溶解
させ、これに1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸
二無水物19.8132g(0.1モル)を加え、室温
で8時間攪拌して反応させてポリアミド酸を生成させ
た。得られたポリアミド酸樹脂組成物を130℃で1時
間加熱処理した。得られた樹脂組成物は、固形分濃度3
0重量%で、粘度207mPa・s(25℃)であり、ポリ
アミド酸の重量平均分子量は、16000であった。こ
の固形分30重量%のポリアミド酸樹脂組成物をガラス
基板に2000rpmでスピンコートし、80℃で10分
間、220℃で30分間熱処理して、膜厚1.5μmの
ポリイミド樹脂膜を形成した。このポリイミド樹脂膜に
ついて、実施例6と同様の方法で光透過率を測定したと
ころ、400〜800nmで94.0%以上と良好な透過
性を示した。
【0053】次に、上記の固形分30重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンを樹脂分の2重量%添加し、ブチルセロソルブにより
固形分25重量%まで希釈したところ、粘度は57.1
mPa・s(25℃)となった。得られた固形分25重量%
のγ−アミノプロピルトリエトキシシランを含むポリア
ミド酸樹脂組成物を用いて実施例6と同様の条件でフレ
キソ印刷により膜を形成した。形成された膜を80℃で
10分間、220℃で30分間硬化させ、ポリイミド膜
を得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好であり、
中央部分の膜厚は1.45±0.03μmであり、輪郭
部分の膜厚は1.45±0.03μmであった。さら
に、実施例6と同様の方法で液晶表示素子を作製したと
ころ、ドメインなどの配向不良は発生せず、そのコント
ラストは400:1と高表示品質であった。また、この
ポリイミド膜には、ラビング剥離はみられず、良好な密
着性を示した。また、上記の固形分25重量%のγ−ア
ミノプロピルトリエトキシシランを含むポリアミド酸樹
脂組成物を用いて、実施例6と同様に櫛歯電極基板上に
フレキソ印刷によりポリイミド膜を形成したところ、配
線高さ0.6μmに対し、ポリイミド膜の膜厚1.45
μmで、0.23μmの凹凸を示し、段差が軽減され
た。
【0054】実施例11 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内で1,8−オクチルジアミン144.26
1g(0.1モル)及びデカメチレントリメリテート酸
二無水物52.251g(0.1モル)をN−メチル−
2−ピロリドン377.836g中に溶解させ、室温で
8時間攪拌して反応させてポリアミド酸を生成させた。
得られたポリアミド酸樹脂組成物を100℃で1時間加
熱処理した。得られた樹脂組成物は、固形分濃度15重
量%で、粘度53.8mPa・s(25℃)であり、ポリア
ミド酸の重量平均分子量は、11500であった。この
固形分15重量%のポリアミド酸樹脂組成物をガラス基
板に1000rpmでスピンコートし、80℃で10分
間、220℃で30分間熱処理して、膜厚1.06μm
のポリイミド樹脂膜を形成した。このポリイミド樹脂膜
について、実施例6と同様の方法で光透過率を測定した
ところ、400〜800nmで91.2%以上と良好な透
過性を示した。
【0055】次に、上記の固形分15重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンを樹脂分の2重量%添加し、ブチルセロソルブにより
固形分10重量%まで希釈したところ、粘度は38.9
mPa・s(25℃)となった。得られた固形分10重量%
のγ−アミノプロピルトリエトキシシランを含むポリア
ミド酸樹脂組成物を用いて実施例6と同様の条件でフレ
キソ印刷により膜を形成した。形成された膜を80℃で
10分間、220℃で30分間硬化させ、ポリイミド膜
を得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好であり、
中央部分の膜厚は0.68±0.03μmであり、輪郭
部分の膜厚は0.69±0.03μmであった。さら
に、実施例6と同様の方法で液晶表示素子を作製したと
ころ、ドメインなどの配向不良は発生せず、そのコント
ラストは330:1と高表示品質であった。また、この
ポリイミド膜には、ラビング剥離はみられず、良好な密
着性を示した。また、上記の固形分10重量%のγ−ア
ミノプロピルトリエトキシシランを含むポリアミド酸樹
脂組成物を用いて、実施例6と同様に櫛歯電極基板上に
フレキソ印刷によりポリイミド膜を形成したところ、配
線高さ0.6μmに対し、ポリイミド膜の膜厚0.68
μmで、0.32μmの凹凸を示し、段差が軽減され
た。
【0056】比較例1 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内で4,4′−ジアミノジフェニルエーテル
10.012g(0.05モル)をN−メチル−2−ピ
ロリドン83.712g中に溶解させ、これにピロメリ
ット酸二無水物10.906g(0.05モル)を加
え、室温で8時間攪拌して反応させてポリアミド酸を生
成させた。得られたポリアミド酸樹脂組成物を130℃
で1時間加熱処理した。得られた樹脂組成物は、固形分
濃度20重量%で、粘度105mPa・s(25℃)であ
り、ポリアミド酸の重量平均分子量は、25000であ
った。この固形分20重量%のポリアミド酸樹脂組成物
をN−メチル−ピロリドンにより固形分10重量%まで
希釈したところ、粘度は15mPa・s(25℃)となっ
た。この固形分10重量%の樹脂組成物をガラス基板に
800rpmでスピンコートし、80℃で10分間、22
0℃で30分間熱処理して、膜厚0.78μmのポリイ
ミド樹脂膜を形成した。このポリイミド樹脂膜につい
て、実施例1と同様の方法で光透過率を測定したとこ
ろ、400nmで48.0%以上の光透過性を示した。
【0057】次に、上記の固形分10重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンを樹脂分の2重量%添加し、得られた総固形分10.
2重量%の樹脂組成物を用いて実施例1と同様の条件で
フレキソ印刷により樹脂膜を形成した。得られたポリイ
ミド膜の成膜性は不良であり、中央部分の膜厚は0.2
±0.01μmであり、輪郭部分の膜厚は0.22±
0.01μmであり、0.3μm以上の膜厚は得られな
かった。さらに、実施例1と同様の方法で液晶表示素子
を作製したところ、表面が黄色味ががっており、良好な
液晶表示素子は得られなかった。また、上記のγ−アミ
ノプロピルトリエトキシシランを含むポリアミド酸樹脂
組成物を用いて、実施例1と同様に櫛歯電極基板上にフ
レキソ印刷によりポリイミド膜を形成したところ、膜厚
0.2μmに対し、0.42μmの凹凸を示し、段差は
軽減されなかった。
【0058】比較例2 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内で4,4′−ジアミノジフェニルメタン1
9.813g(0.1モル)をN−メチル−2−ピロリ
ドン279.02g中に溶解させ、これに3,3′,
4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物29.
422g(0.1モル)を加え、室温で4時間攪拌して
反応させてポリアミド酸を生成させた。得られたポリア
ミド酸樹脂組成物を130℃で1時間加熱処理した。得
られた樹脂組成物は、固形分濃度15重量%で、粘度8
38mPa・s(25℃)であり、ポリアミド酸の重量平均
分子量は、26000であった。この固形分15重量%
の樹脂組成物をガラス基板に1000rpmでスピンコー
トし、80℃で10分間、220℃で30分間熱処理し
て、膜厚0.95μmのポリイミド樹脂膜を形成した。
このポリイミド樹脂膜について、実施例6と同様の方法
で光透過率を測定したところ、400nmで53.4%以
上の光透過性を示した。
【0059】次に、上記の固形分15重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンを樹脂分の2重量%添加し、ブチルセロソルブにより
固形分6重量%まで希釈したところ、粘度は28mPa・s
(25℃)となった。この固形分6重量%のポリアミド
酸樹脂組成物を用いて実施例6と同様の条件でフレキソ
印刷により膜を形成した。形成された膜を80℃で10
分間、220℃で30分間硬化させ、ポリイミド膜を得
た。得られたポリイミド膜の成膜性は不良であり、中央
部分の膜厚は0.2±0.01μmであり、輪郭部分の
膜厚は0.2±0.01μmであり、0.3μm以上の
膜厚は得られなかった。さらに、実施例6と同様の方法
で液晶表示素子を作製したところ、表面が黄色味ががっ
ており、良好な液晶表示素子は得られなかった。
【0060】比較例3 温度計、攪拌装置、冷却管及び窒素導入管を備えた四つ
口フラスコ内でセバシン酸ジヒドラジド23.031g
(0.1モル)及びピロメリット酸二無水物21.81
2g(0.1モル)をN−メチル−2−ピロリドン13
4.529g中に溶解させ、室温で8時間攪拌して反応
させてポリアミド酸を生成させた。得られたポリアミド
酸樹脂組成物を80℃で1時間加熱処理した。得られた
樹脂組成物は、固形分濃度25重量%で、粘度531.
4mPa・s(25℃)であり、ポリアミド酸の重量平均分
子量は、23500であった。この固形分25重量%の
樹脂組成物をガラス基板に2000rpmでスピンコート
し、80℃で10分間、220℃で30分間熱処理し
て、膜厚1.56μmのポリイミド樹脂膜を形成した。
このポリイミド樹脂膜について、実施例6と同様の方法
で光透過率を測定したところ、400nmで77.7%以
上の光透過性を示した。
【0061】次に、上記の固形分25重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物にγ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ンを樹脂分の2重量%添加し、ブチルセロソルブにより
固形分20重量%まで希釈したところ、粘度は288.
7mPa・s(25℃)となった。この固形分20重量%の
γ−アミノプロピルトリエトキシシランを含むポリアミ
ド酸樹脂組成物を用いて実施例6と同様の条件でフレキ
ソ印刷により膜を形成した。形成された膜を80℃で1
0分間、220℃で30分間硬化させ、ポリイミド膜を
得た。得られたポリイミド膜の成膜性は良好であり、中
央部分の膜厚は1.1±0.06μmであり、輪郭部分
の膜厚は1.12±0.06μmであった。さらに、実
施例6と同様の方法で液晶表示素子を作製したところ、
表面が黄色味ががっており、良好な液晶表示素子は得ら
れなかった。また、上記の固形分25重量%のポリアミ
ド酸樹脂組成物を用いて、実施例6と同様に櫛歯電極基
板上にフレキソ印刷によりポリイミド膜を形成したとこ
ろ、配線高さ0.6μmに対し、ポリイミド膜の膜厚
1.1μmで、0.45μmの凹凸を示し、分子量が高
いため良好な平坦性は得られなかった。
【0062】
【発明の効果】本発明の印刷用樹脂組成物及びこれを用
いた印刷樹脂膜の製造法によれば、耐熱性、耐薬品性、
密着性、透明性、平坦性、印刷性などの諸特性に優れ、
フォトリソグラフィー工程を経ずに容易にパターニング
された印刷樹脂膜を0.3〜3μmの膜厚で形成するこ
とができ、得られる樹脂膜は、膜厚が均一で、400〜
800nmの範囲の光の透過性が高い(90%以上)も
のである。したがって、本発明によれば、例えば、半導
体用絶縁膜、液晶用カラーフィルタ保護膜、表面をラビ
ングすることによって液晶配向膜もくしは液晶用保護膜
兼配向膜などとして有用なポリイミド系樹脂膜を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレキソ印刷機を用いた本発明の印刷樹脂膜の
製造法の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスペンサ 2 ドクターロール 3 アニックスロール 4 版胴 5 刷版 6 テーブル 7 テーブル上下機構 8 位置決め画像 9 被印刷体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝谷 康夫 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 中川 貴夫 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 植田 豊一 東京都港区芝浦4−9−25 日立化成工業 株式会社内 (72)発明者 梅田 啓之 茨城県日立市大みか町7−1−1 株式会 社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 近藤 克己 茨城県日立市大みか町7−1−1 株式会 社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 荒谷 介和 茨城県日立市大みか町7−1−1 株式会 社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 横倉 久男 茨城県日立市大みか町7−1−1 株式会 社日立製作所日立研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が1000〜20000
    であるポリアミド酸を含むことを特徴とする印刷用樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 固形分濃度が7〜60重量%で、粘度が
    30〜1000mPa・sである請求項1記載の印刷用樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 ポリアミド酸が、(a)ベンゼン環を有
    する剛直性のジアミン化合物、(b)ベンゼン環を有す
    る剛直性のジヒドラジド化合物及び(c)スルホン基及
    び/又はスルフィド基を有するジアミン化合物からなる
    群から選択された化合物を少なくとも1種含むジアミン
    成分とテトラカルボン酸二無水物成分とを反応させて得
    られたものである請求項1又は請求項2記載の印刷用樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 (a)ベンゼン環を有する剛直性のジア
    ミン化合物、(b)ベンゼン環を有する剛直性のジヒド
    ラジド化合物及び(c)スルホン基及び/又はスルフィ
    ド基を有するジアミン化合物からなる群から選択された
    化合物の合計量が、ジアミン成分の総モル数の30モル
    %以上である請求項3記載の印刷用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 テトラカルボン酸二無水物成分が脂肪族
    テトラカルボン酸二無水物及び/又は脂環式テトラカル
    ボン酸二無水物を、酸二無水物成分の総モル数の30モ
    ル%以上含む請求項3記載の印刷用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 テトラカルボン酸二無水物が一般式
    (I) 【化1】 〔式中、nは2〜20の整数を示す〕で表されるテトラ
    カルボン酸二無水物を、酸二無水物成分の総モル数の2
    0モル%以上含む請求項3記載の印刷用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 溶媒として、ラクトン系溶媒を溶媒の総
    重量の30重量%以上含む請求項1〜6のいずれかに記
    載の印刷用樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 被印刷体表面に、請求項1〜8のいずれ
    かに記載の樹脂組成物を印刷した後、加熱乾燥して樹脂
    膜を形成することを特徴とするパターニングされた印刷
    樹脂膜の製造法。
  9. 【請求項9】 被印刷体が無機質からなるものである請
    求項8記載のパターニングされた印刷樹脂膜の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008007744A (ja) * 2006-05-31 2008-01-17 Toray Ind Inc 耐熱性樹脂組成物およびそれを用いた金属樹脂複合体ならびに電子部品
WO2020189555A1 (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 三菱ケミカル株式会社 ポリイミド
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KR20250083121A (ko) 2023-11-30 2025-06-09 아사히 가세이 가부시키가이샤 플렉소 인쇄판용 수성 현상액 조성물 및 플렉소 인쇄판의 제조 방법

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