JPH1193282A - 建築部材間のシール装置 - Google Patents

建築部材間のシール装置

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Publication number
JPH1193282A
JPH1193282A JP27194997A JP27194997A JPH1193282A JP H1193282 A JPH1193282 A JP H1193282A JP 27194997 A JP27194997 A JP 27194997A JP 27194997 A JP27194997 A JP 27194997A JP H1193282 A JPH1193282 A JP H1193282A
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JP
Japan
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concave portion
sealing device
base
sealing
portions
Prior art date
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JP27194997A
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English (en)
Inventor
Kanji Matsuda
寛司 松田
Yutaka Hatanaka
豊 畑中
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RONBIKKU JAPAN KK
Original Assignee
RONBIKKU JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震等により凹部の形状が大幅に変化した場
合であっても、シール材により凹部内を安定してシール
できるようにする。 【解決手段】 壁パネル4,5間に、底部中央に開口部
7を有する溝状の凹部6を形成する。この凹部6内に、
シール材1を挿入して開口部7を密閉した後、シール材
1の外面側に一次シール材8を配設する。シール材1
を、粘着性があり柔軟性に富んだ非加硫ブチルゴム製の
基体2と、基体2の外端面および外端両側面を覆うカバ
ー材3とで構成する。基体2を、二叉状の一対の貼着部
2a,2bで構成し、二叉部内面を、接着防止用の保護
材9で覆う。シール材1を凹部6に挿入した後、外端面
側から押圧すると、基体2が変形して各貼着部2a,2
bの外側面および内端面が凹部6内面に密着固定され
る。凹部6の形状が変化しても、各貼着部2a,2bが
一定範囲で相互に独立して動くので、シール性能が損な
われることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の壁面パネル
間や開口枠と壁面パネルとの間等に形成される凹部内を
シールする建築部材間のシール装置に係り、特に隣位す
る建築部材が地震等により大きく相対移動した場合であ
っても、安定したシール性能が得られる建築部材間のシ
ール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ALC版等のコンクリート版を
用いて建物の壁面を構成する場合、隣位する壁面パネル
間には凹部が形成されることになるが、この凹部には、
その底面や側面下端部等の底部近傍位置に開口部が形成
されるので、この開口部を密閉して凹部内を完全にシー
ルする必要がある。
【0003】そこで従来は、前記凹部内にコーキング材
等のシーリング材等を充填し、このシーリング材によっ
て凹部内をシールする方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のシール方法
の場合、シーリング材が損傷しない限り充分な止水効果
が得られるが、万一シーリング材が損傷した場合には、
防水性が完全に損なわれるという問題がある。また、凹
部に形成された開口部が大きい場合には、シーリング材
のみでは充分な止水効果が得られないおそれもある。そ
こで最近では、シーリング材の充填に先立ち、凹部内の
開口部をシール材でシールし、万一シーリング材が損傷
しても、充分な止水効果が得られるようにする方法が採
られるようになってきており、本発明者等も先に、特願
平7−174188号においてこの種のシール装置を提
案した。
【0005】本発明者等が先に提案したシール装置にお
いては、凹部内を簡単かつ確実にシールすることができ
るため、二次シールとしてはもとより、シーリング材を
省略して一次シールとしても使用することができる等、
多くの利点を有しているが、隣位する建築部材が地震等
により相対移動し、凹部の形状が大幅に変化した場合に
は、シール材の伸びだけではこの変化を吸収できず、シ
ール材が凹部内面から剥離したりシール材が切断してシ
ール性能が喪失または低下するという問題がある。
【0006】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、隣位する建築部材が地震等により相対移動し、凹部
の形状が大幅に変化した場合であっても、この変形をシ
ール材で吸収して安定したシール性能を得ることができ
る建築部材間のシール装置を提供することを目的とす
る。
【0007】本発明の他の目的は、基体の凹部内面との
密着固定状態を、より安定させることができる建築部材
間のシール装置を提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、各貼着部の外側面と
凹部内面との間に部分的に隙間が生じた場合であって
も、基体を外面側から押圧するだけで各貼着部の外側面
を凹部内面に確実に密着固定することができる建築部材
間のシール装置を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、底面に開口部が設け
られている凹部に適用することにより、凹部内を完全に
シールすることができる建築部材間のシール装置を提供
するにある。
【0010】本発明の他の目的は、側面下端部に開口部
が設けられている凹部に適用することにより、凹部内を
完全にシールすることができる建築部材間のシール装置
を提供するにある。
【0011】本発明の他の目的は、シール材を凹部内に
挿入する際に、いずれかの貼着部の外側面が凹部の側面
に接着し、シール材を凹部の底部まで完全に挿入するこ
とができないといった不具合を防止することができる建
築部材間のシール装置を提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、カバー材の素材量を
可及的に少なくして、しかも凹部の形状が変化した際の
シール材の追従性を向上させることができる建築部材間
のシール装置を提供するにある。
【0013】本発明の他の目的は、凹部の形状が変化し
た際のシール材の追従性をより向上させることができる
建築部材間のシール装置を提供するにある。
【0014】本発明の他の目的は、凹部の形状が大幅に
変化しても、シール材の伸びを増大させて充分な追従性
を得ることができる建築部材間のシール装置を提供する
にある。
【0015】本発明の他の目的は、シール材を二次シー
ル材として用いる場合に、一次シール材と二次シール材
との接着を防止して、一次シール材の二面接着構造を確
保することができる建築部材間のシール装置を提供する
にある。
【0016】本発明のさらに他の目的は、シーリング材
を省略してシール材のみにより凹部内をシールする場合
に、雨水や太陽光等による基体の劣化を防止してシール
性能を安定させることができる建築部材間のシール装置
を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、隣位する建築部材間に形成された凹部内にシ
ール材を挿入配置し、このシール材により前記凹部の底
部近傍位置に形成された開口部を密閉して建築部材間を
シールする建築部材間のシール装置において、前記シー
ル材を、基体と基体の少なくとも外端面を覆うカバー材
とで構成し、前記基体を、カバー材側の端部が連結され
て断面二叉状をなす一対の貼着部と、各貼着部の少なく
とも外側面にそれぞれ設けられた粘着層とで構成するよ
うにしたことを特徴とする。
【0018】ところで、各貼着部は、少なくともその外
側面に粘着層が設けられているので、シール材を凹部内
に挿入して外面側から押圧すると、各貼着部が偏平に変
形し、各粘着層が凹部の側面にそれぞれ貼着固定され
る。このため、凹部内をシール材により完全にシールす
ることが可能となる。
【0019】このシール状態において、地震等により凹
部の形状が変化した場合には、これに伴ないシール材も
変形することになるが、この際、変形はまず一対の貼着
部外端の連結部分に生じ、この部分の伸縮で変形が吸収
される。変形がさらに大きくなると、各貼着部外側面の
粘着層が凹部の内面から剥離することになるが、一対の
貼着部の凹部底面側の部分は、相互に完全に分断されて
いるので、凹部内面からの剥離は、常にカバー材側の端
部で生じ、各粘着層の凹部底面側の部分は、凹部内面に
密着固定されたままの状態が維持される。このため、凹
部の形状が大幅に変化した場合であっても、安定したシ
ール性能を得ることが可能となる。
【0020】本発明はまた、粘着層を非加硫ブチルゴム
で形成するようにしたことを特徴とする。ところで、非
加硫ブチルゴムは、凹部がコンクリート製である場合に
は、そのカルボキシル基がセメント中のCaO成分と反
応してイオン結合するので、凹部内面に化学的に強固に
接着一体化され、単なる接着よりも基体の凹部内面との
密着固定状態を、より安定させることが可能となる。
【0021】本発明はまた、基体を非加硫ブチルゴムで
形成し、両貼着部の二叉部内面を、接着防止用の保護材
で被覆するようにしたことを特徴とする。ところで、基
体が非加硫ブチルゴム製の場合には、押圧して変形した
後の弾性復帰力が皆無または極めて弱いため、基体を外
面側から押圧すると、各貼着部が偏平に変形し、各貼着
部の外側面が凹部内面に確実に密着固定される。このた
め、各貼着部の外側面と凹部内面との間に部分的に隙間
が生じた場合であっても、この隙間を完全に埋めて安定
した密着固定状態が得られる。
【0022】また、各貼着部は、その内端面が凹部の底
面に密着固定されるので、密着固定面積が増大し、底面
に開口部が設けられている凹部に適用することにより、
凹部内をより完全にシールすることが可能となる。
【0023】本発明はまた、基体を非加硫ブチルゴムで
形成し、両貼着部の二叉部内面および一方の貼着部の内
端面を、接着防止用の保護材で被覆するようにしたこと
を特徴とする。ところで、側面下端部に開口部が設けら
れている凹部に適用した場合、内端面が保護材で被覆さ
れている貼着部を開口部側に位置させることにより、こ
の貼着部は、凹部底面には貼着されず、凹部の一側面に
のみ密着固定されることになる。このため、この種の構
造の凹部に適用することにより、凹部が変形した際に不
具合を生じさせることなく、凹部内を完全にシールする
ことが可能となる。
【0024】本発明はまた、少なくともいずれか一方の
貼着部の外側面を、少なくとも内端側の端部が凹部の底
部に向かって凹部の中心側に傾斜する傾斜面とするよう
にしたことを特徴とする。そしてこれにより、シール材
を凹部内に挿入する際に、いずれかの貼着部の外側面が
凹部の側面に接着し、シール材を凹部の底部まで完全に
挿入することができないといった不具合を防止すること
が可能となる。
【0025】本発明はまた、基体の外端面およびいずれ
か一方の貼着部の外端面を、カバー材で覆うようにした
ことを特徴とする。そしてこれにより、カバー材で覆わ
れた貼着部の外端外側面の部分が、シール材に伸びが生
じた際の余裕部として作用し、カバー材の素材量を可及
的少なくして、しかも凹部の形状が変化した際のシール
材の追従性を向上させることが可能となる。
【0026】本発明はまた、基体の外端面および両貼着
部の外端外側面を、カバー材でそれぞれ覆うようにした
ことを特徴とする。そしてこれにより、カバー材で覆わ
れた両貼着部の外端外側面の部分がともに、シール材に
伸びが生じた際の余裕部として作用し、凹部の形状が変
化した際のシール材の追従性を、より向上させることが
可能となる。
【0027】本発明はまた、基体の外端面を、外側に向
かって凸の円弧とするようにしたことを特徴とする。そ
してこれにより、基体外端の円弧面部分が、シール材に
伸びが生じた際の余裕部として作用し、カバー材で貼着
部の外端面を覆うことなく、凹部の形状が大幅に変化し
ても充分な追従性を得ることが可能となる。
【0028】本発明はまた、カバー材に、シール材の外
面側に配される一次シール材との接着を防止する機能を
持たせるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、シール材を二次シール材として用いる場合に、一次
シール材と二次シール材との接着を防止して、一次シー
ル材の二面接着構造を確保することが可能となる。
【0029】本発明はさらに、カバー材に、基体の劣化
を防ぐ耐候性を持たせるようにしたことを特徴とする。
そしてこれにより、シーリング材を省略してシール材の
みにより凹部内をシールする場合に、雨水や太陽光等に
よる基体の劣化を防止してシール性能を安定させること
が可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1(a)〜(d)および図2は、本発明の第
1の実施の形態に係る建築部材間のシール装置を示すも
ので、このシール装置は、基体2と基体2の外端面側を
覆うカバー材3とを有するシール材1を備えており、こ
のシール材1は、ALC版製等の一対の壁パネル4,5
間に形成される溝状の凹部6内に挿入配置され、凹部6
の底面中央部に形成された開口部7を密閉して凹部6内
をシールするようになっている。そして、このシール材
1の外面側には、コーキング材等の一次シール材8が配
設されるようになっている。
【0031】前記シール材1の基体2は、図2に示すよ
うに、例えば粘着性および柔軟性を有し変形後の弾性復
帰力が皆無または極めて弱い非加硫ブチルゴムを用いて
構成されており、その外端面および両側面の外端側の端
部は、カバー材に3によりより断面門形状に被覆されて
いる。
【0032】すなわち、カバー材3は、図2に示すよう
に、基体2の外端面を覆う本体部3aと、基体2両側面
の外端側の端部をそれぞれ覆う折曲げ部3bとから、全
体として断面門形状をなしており、このカバー材3は、
上面にシリコンを塗布した紙で形成され、その下面を基
体2の上面および両側面に重ね合わせることにより、基
体2が有する粘着力により基体2に固定されるようにな
っている。そしてこのカバー材3により、シール材1と
一次シール材8との接着が完全に防止できるとともに、
充分な防水性および耐候性が得られるようになってい
る。
【0033】一方、前記基体2は、図2に示すように、
カバー材3側の端部が連結されて断面二叉状をなす一対
の貼着部2a,2bを備えており、両貼着部2a,2b
の角溝状をなす二叉部内面は、両貼着部2a,2b相互
の接着を防止するための保護9で被覆されている。そし
てこれにより、両貼着部2a,2b間に大きな自由度が
確保されるとともに、基体2が空気と触れるのを防止
し、永年使用しても基体2が劣化するのを防止できるよ
うになっている。
【0034】また、前記各貼着部2a,2bの外側面
は、図2に示すように、カバー材3の折曲げ部3b端部
から凹部6の底部に向かって凹部6の中心側に角度θで
傾斜する傾斜面をなしており、この傾斜面により、シー
ル材1を凹部6の底部まで完全に挿入することができる
ようになっている。
【0035】すなわち、各貼着部2a,2bの外側面が
カバー材3の本体部3aに対して直角状をなす垂直面で
ある場合には、シール材1を凹部6内に挿入した際に、
わずかでも挿入位置が図1(a)において左右にずれる
と、いずれかの貼着部2a,2bが凹部6の側面に接着
し、シール材1を凹部6の底部まで完全に挿入すること
ができないおそれがあるが、各貼着部2a,2bの外側
面を傾斜面とした場合には、図1(b)に示すように、
各貼着部2a,2bの外側面と凹部6の各内面との間に
間隙Gが形成され、シール材1を凹部6の底部まで完全
に挿入することができるようになっている。
【0036】このシール材1は、図3に示すように、カ
バー材を外側した状態で、芯材10の外面に粘着テープ
状に巻回されるようになっており、この状態においてカ
バー材3は、基体2の粘着面の剥離紙を兼ねるようにな
っている。そして、このシール材1は、外端側から順次
開放し所定長さに切断して使用されるようになってい
る。なお、粘着テープ状に巻回した状態のシール材1の
両側面部は、ドーナツ円板状をなす保護紙11で被覆さ
れるようになっている。
【0037】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。凹部6のシールに際しては、まず図3に示すよう
に、芯材10の外面に巻回されているシール材1をその
外端側から順次開放し、その先端を図1(a)に示すよ
うに凹部6上に位置させる。そして、指等で押圧してシ
ール材1を凹部6内に挿入し、図1(b)に示すよう
に、各貼着部2a,2bの内端面を、凹部6の底面に貼
着する。すると、開口部7は凹部6底面の開口部7両側
にそれぞれ貼着され、両貼着部2a,2bにより開口部
7が完全に密閉されることになる。
【0038】またこの際、各貼着部2a,2bの外側面
は、図2に示すように、カバー材3の折曲げ部3b端部
から凹部6の底部に向かって凹部6の中心側に角度θで
傾斜する傾斜面となっている。このため、図1(b)に
示すように、各貼着部2a,2bの外側面と凹部6の各
内面との間に間隙Gが形成され、各貼着部2a,2bの
外側面が凹部6内面に接着することなく、シール材1を
凹部6の底部まで完全に挿入し、各貼着部2a,2bの
内端面を凹部6の底面に確実に貼着させることができ
る。
【0039】このようして、シール材1を凹部6内に挿
入し、各貼着部2a,2bの内端面を凹部6の底面に貼
着させたならば、指等によりシール材1を外面側から凹
部6の底部に向かって押圧する。ここで、基体2は非加
硫ブチルゴム製で、非加硫ブチルゴムは、押圧して変形
した後の弾性復帰力が皆無または極めて弱いため、シー
ル材1を外面側から押圧すると、図1(c)に示すよう
に、各貼着部2a,2bが偏平に変形し、各貼着部2
a,2bの外側面が寸法L1 の範囲に亘って凹部6内面
に確実に密着固定され、この状態が維持される。なお、
カバー材3の各折曲げ部3bに対応する寸法L2 の範囲
は、凹部6内面に密着しているが接着されることはな
く、この部分は、後述するようにシール材1に変形が生
じた際の余裕部として機能する。
【0040】このようにして、凹部6内にシール材1を
挿入配置し、両貼着部2a,2bの外側面を、凹部6の
内面に寸法L1 の範囲に亘り密着固定させて開口部7を
完全に密閉したならば、図1(d)に示すように、シー
ル材1の外面側に一次シール材8を配設してシール作業
を完了させる。この際、カバー材3は一次シール材8と
の接着を防止する機能を有しているので、一次シール材
8の二面接着構造(一次シール材8が凹部6両側の内面
のみに接着されて、シール材1には接着されない構造)
が確保され、凹部6が変形した際の一次シール材8の追
従性が向上し、一次シール材8のシール性能を向上させ
ることができる。
【0041】このシール状態において、地震等により凹
部6の形状が変化した場合、凹部6の変形に伴ない一次
シール材8もシール材1も変形することになるが、一次
シール材8はシール材1に比較して変形に対する余裕度
が少なく、比較的小さな変形でも損傷してしまい、以後
はシール材1のみのシールとなる。
【0042】シール材1が変形した場合、その変形はま
ず一対の貼着部2a,2b外端の連結部分に生じ、この
部分の伸縮により変形が吸収される。この際、カバー材
3の各折曲げ部3bに対応する寸法L2 の部分は、凹部
6の内面に接着されてはいないので、両貼着部2a,2
bの連結部分の伸びが一定以上なると、各折曲げ部3b
が凹部6の内側に倒れた状態となって、凹部6の変形を
吸収することになる。
【0043】凹部6の変形がさらに大きくなり、各折曲
げ部3bに対応する部分の変形だけでは吸収できなくな
ると、各貼着部2a,2b外側面の凹部6内面に密着固
定されている部分が、凹部6内面から剥離することにな
る。
【0044】ところで、一対の貼着部2a,2bの凹部
6底面側の部分は、相互に完全に分断されているので、
各貼着部2a,2bの凹部6内面からの剥離は、常にカ
バー材3側の端部から生じ、凹6の変形が極めて大きく
なっても、各貼着部2a,2bの凹6底面側の端部は、
凹部6内面に密着固定されたままの状態が維持され、こ
れにより安定したシール性能を得ることができる。
【0045】しかして、隣位する壁パネル4,5が地震
等により相対移動し、凹部6の形状が大幅に変化した場
合であっても、この変形をシール材1で吸収して安定し
たシール性能を得ることができる。
【0046】図4は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、一対の貼着部2a,2bの二叉部の形状を、V
溝状にしたものであり、このV溝状をなす二叉内面は、
両貼着部2a,2b相互の接着を防止するための保護材
9で被覆されている。なお、その他の点については、前
記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同
一である。
【0047】しかして、一対の貼着部2a,2bの二叉
部の形状をV溝状に形成しても、前記第1の実施の形態
と同様の効果を得ることができる。
【0048】図5は、本発明の第3の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の形態におけるカバー材3に代
え、カバー材23を用いるようにしたものである。
【0049】すなわち、このカバー材23は、図5に示
すように、基体2の端面を覆う本体部23aと、本体部
23aの一側端部から直角状に折曲げられ一方の貼着部
2bの外端側の端部を覆う折曲げ部23bとから、全体
として断面逆L形状をなしており、その素材構成は、前
記第1の実施の形態におけるカバー材3と同一となって
いる。なお、点については、前記第1の実施の形態と同
一構成となっており、作用も同一である。
【0050】しかして、このカバー材23を用いた場合
には、折曲げ部23bが一方の貼着部2b側にしかない
ので、シール材1の変形に対する余裕度は、前記第1の
実施の形態の場合よりも多少低下するが、反面貼着部2
aの凹部6内面への密着固定面積が増大し、通常時のシ
ール性能を向上させることができる。
【0051】図6は、本発明の第4の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の形態におけるカバー材3に代
え、カバー材33を用いる用にしたものである。
【0052】すなわち、このカバー材33は、図6に示
すように、基体2の外端面を覆う本体部33aと、本体
部33aの両側端部から基体2の外方にそれぞれ突出す
る突出部33bとで構成され、その素材構成は、前記第
1の実施の形態におけるカバー材3と同一となってお
り、前記両突出部33bは、シール材1を凹部6内に挿
入した際に、凹部6の内面にそって外端側に湾曲するよ
うになっている。なお、その他の点については、前記第
1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一で
ある。
【0053】しかして、このカバー材33を用いた場合
には、両貼着部2a,2bの外側面全域が完全に凹部6
内面に貼着固定されることになるため、シール材1の変
形に対する余裕度は、前記第1の実施の形態の場合より
も稍低下することになるが、反面両貼着部2a,2bの
凹部6内面への密着固定面積がいずれも増大し、通常時
におけるシール性能を向上させることができる。
【0054】図7は、本発明の第5の実施の形態を示す
もので、一方の貼着部2aの外側面は垂直面とし、他方
の貼着部2bの外側面のみ角度θの傾斜面とするように
したものである。なお、その他の点については、前記第
1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一で
ある。
【0055】しかして、一対の貼着部2aの外側面が垂
直面となっているので、両貼着部2a,2bの外側面が
ともに傾斜面となっている第1の実施の形態のシール材
1に比較すると、施工性が多少悪くなるが、両貼着部2
a,2bの外側面がともに垂直面のものに比較すると、
各貼着部2a,2bの外側面が凹部6内面に接着して、
シール材1を凹部6の底部まで完全に挿入することがで
きなくなるといった事態を減少させることができる。
【0056】図8は、本発明の第6の実施の形態を示す
もので、基体2の外端面を、外側に凸の円弧面に形成
し、カバー材3の本体部3aも、この円弧面に倣った円
弧状とするようにしたものである。なお、その他の点に
ついては、前記第1の実施の形態と同一構成となってお
り、作用も同一である。
【0057】しかして、基体2の外端面およびカバー材
3の本体部3aを、外側に凸の円弧面とすることによ
り、基体2外端の円弧面部分が、シール材1に伸びが生
じた際の余裕部として作用し、より大きな変形に対して
もシール材1のシール性能を安定させることができる。
【0058】図9は、本発明の第7の実施の形態を示す
もので、前記第1の実施の形態における基体2に代え、
基体42を用いるようにしたものである。
【0059】すなわち、この基体42は、図9に示すよ
うに、カバー材3側の端部が連結されて断面二叉状をな
す一対の貼着部42a,42bを備えており、各貼着部
42a,42b間の二叉部は角溝状に形成され、また各
貼着部42a,42bの外端面は、それぞれ角度θの傾
斜面となっている。
【0060】この基体42は、柔軟性を有し変形後の弾
性復帰力が皆無または極めて弱い非加硫ブチルゴム類似
の合成樹脂材で形成されており、前記42a,42bの
外側面および内端面には、図9に示すように、例えば非
加硫ブチルゴム製の粘着層50a,50bがそれぞれ設
けられている。そして、カバー材3は、接着層51を介
し基体42に固定されている。なお、その他の点につい
ては、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、
作用も同一である。
【0061】しかして、粘着層50a,50bにより、
各貼着部42a,42bの外側面および内端面に粘着性
が与えられるので、前記第1の実施の形態とほぼ同様の
効果が得られる。
【0062】なお、各粘着層50a,50bは、必ずし
も非加硫ブチルゴム製である必要はなく、また各粘着層
50a,50bは、各貼着部42a,42bの外側面に
のみ設けられていれば、所期の効果は期待できる。
【0063】図10および図11(a)〜(d)は、本
発明の第8の実施の形態を示すもので、前記第1の実施
の形態におけるシール材1に代え、凹部66に適用され
るシール材61を用いるようにしたものである。
【0064】すなわち、このシール材61は、図10お
よび図11(a)〜(d)に示すように、基体2とこの
基体2の外端側を覆うカバー材3とを備えており、この
シール材61は、一対の壁パネル4,5間に形成される
溝状の凹部66内に挿入配置され、凹部66の一側面下
端部に形成された開口部67を密閉して凹部66内をシ
ールするようになっている。そして、このシール材61
の外面側には、一次シール材8が配設されるようになっ
ている。
【0065】前記基体2は、図10に示すように、一対
の貼着部2a,2bを備えており、両貼着部2a,2b
の角溝状をなす二叉部内面および一方の貼着部2aの内
端面は、一体構造の保護材69により被覆されている。
そして、この保護材69による被覆により、両貼着部2
a,2b相互の接着が防止されるとともに、貼着部2a
内端面の凹部66底面への貼着固定が阻止され、貼着部
2aを一方の壁パネル4側にのみ貼着固定できるように
なっている。なお、その他の点については、前記第1の
実施の形態と同一構成となっている。
【0066】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。凹部66のシールに際しては、まず図11(a)に
示すように、シール材61の先端部を凹部66上に位置
させ、図11(b)に示すように、指等で押圧してシー
ル材61を凹部66内に挿入し、各貼着部2a,2bの
内端面を、凹部66の底面に圧接させる。この圧接によ
り、一方の貼着部2bの内端面は凹部66の底面に貼着
固定されるが、他方の貼着部2aの内端面は、保護材6
9で被覆されているので、凹部66の底面に接触してい
るのみである。
【0067】このようにして、シール材61を凹部66
内に挿入配置したならば、指等によりシール材61を外
面側から凹部66の底部に向かってさらに押圧する。す
ると、図11(c)に示すように、各貼着部2a,2b
が偏平に変形し、各貼着2a,2bの外側面が凹部66
の内面に貼着固定される。そしてこれにより、開口部6
7が完全に密閉される。そこでその後、図11(d)に
示すように、シール材61の外面側に一次シール材8を
配設してシール作業を完了させる。
【0068】しかして、一方の貼着部2aは壁パネル4
側にのみ貼着固定され、他方の貼着部2bは壁パネル5
側にのみ貼着固定されるので、凹部6内をシール材1で
シールする場合と同様の効果が得られる。
【0069】なお、前記各実施の形態においては、シー
ル材1,61の外面側に一次シール材8を配設し、シー
ル材1,61を二次シール材として用いる場合について
説明したが、カバー材3,23,33に充分な耐候性を
持たせるようにすれば、一次シール材8を省略し凹部
6,66内をシール材1,61のみでシールする場合に
も同様に適用でき、同様の効果を期待することができ
る。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シール材
を、基体と基体の少なくとも外端面を覆うカバー材とで
構成し、前記基体を、カバー材側の端部が連結されて断
面二叉状をなす一対の貼着部と、各貼着部の少なくとも
外側面にそれぞれ設けられた粘着層とで構成するように
しているので、凹部内をシール材により完全にシールす
ることができるとともに、凹部の形状が大幅に変化した
場合であっても、安定したシール性能を得ることができ
る。
【0071】本発明はまた、粘着層を非加硫ブチルゴム
で形成するようにしているので、凹部がコンクリート製
である場合には、カルボキシル基がセメント中のCaO
成分と反応してイオン結合し、単なる接着よりも安定し
たシール性能が得られ、かつこの性能を永続させること
ができる。
【0072】本発明はまた、基体を非加硫ブチルゴムで
形成し、両貼着部の二叉部内面を、接着防止用の保護材
で被覆するようにしているので、各貼着部の外側面が凹
部内面に確実に密着固定され、各貼着部の外側面と凹部
内面との間に部分的に隙間が生じた場合であっても、こ
の隙間を完全に埋めて安定した密着固定状態を得ること
ができる。また、各貼着部は、その内端面が凹部の底面
に密着固定されるので、密着固定面積が増大し、底面に
開口部が設けられている凹部に適用することにより、凹
部内をより完全にシールすることができる。
【0073】本発明はまた、基体を非加硫ブチルゴムで
形成し、両貼着部の二叉内面および一方の貼着部の内端
面を、接着防止用の保護材で被覆するようにしているの
で、側面下端部に開口部が設けられている凹部に適用す
ることにより、凹部が変形した際に不具合を生じさせる
ことなく、凹部内を完全にシールすることができる。
【0074】本発明はまた、少なくともいずれか一方の
貼着部の外側面を、少なくとも内端側の端部が凹部の底
部に向かって凹部の中心側に傾斜する傾斜面となるよう
にしているので、シール材を凹部内に挿入する際に、い
ずれかの貼着部の外側面が凹部の内側面に接着し、シー
ル材を凹部の底部まで完全に挿入することができないと
いった不具合を防止することができる。
【0075】本発明はまた、基体の外端およびいずれか
一方の貼着部の外端面を、カバー材で覆うようにしてい
るので、カバー覆われた貼着部の外端外側面の部分が、
シール材に伸びが生じた際の余裕部として作用し、カバ
ー材の素材量を可及的少なくして、しかも凹部の形状が
変化した際のシール材の追従性を向上させることができ
る。
【0076】本発明はまた、基体の外端面および両貼着
部の外端外側面を、カバー材でそれぞれ覆うようにして
いるので、カバー材で覆われた両貼着部の外端外側面の
部分がともに、シール材に伸びが生じた際の余裕部とし
て作用し、凹部の形状が変化した際のシール材の追従性
を、より向上させることができる。
【0077】本発明はまた、基体の外端面を、外側に向
かって凸の円弧面とするようにしているので、基体外端
の円弧面部分が、シール材に伸びが生じた際の余裕部と
して作用し、カバー材で貼着部の外端外側面を覆うこと
なく、凹部の形状が大幅に変化しても、充分な追従性を
得ることができる。
【0078】本発明はまた、カバー材に、シール材の外
面側に配される一次シール材との接着を防止する機能を
持たせるようにしているので、シール材を二次シール材
として用いる場合に、一次シール材と二次シール材との
接着を防止して、一次シール材の二面接着構造を確保す
ることができる。
【0079】本発明はさらに、カバー材に、基体の劣化
を防ぐ耐候性を持たせるようにしているので、シーリン
グ材を省略してシール材のみにより凹部内をシールする
場合に、雨水や光等による基体の劣化を防止してシール
性能を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施の形態に
係るシール装置を用いた建築部材間のシール方法を手順
に従って順次示す説明図である。
【図2】図1のシール材の詳細図である。
【図3】シール材が粘着テープ状に巻回されている状態
を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す図2相当図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す図2相当図で
ある。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す図2相当図で
ある。
【図7】本発明の第5の実施の形態を示す図2相当図で
ある。
【図8】本発明の第6の実施の形態を示す図2相当図で
ある。
【図9】本発明の第7の実施の形態を示す図2相当図で
ある。
【図10】本発明の第8の実施の形態を示す図2相当図
である。
【図11】(a)〜(d)は図10のシール材を用いた
建築部材間シール方法を手順に従って順次示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1,61 シール材 2,42 基体 2a,2b,42a,42b 貼着部 3,23,33 カバー材 3a,23a,33a 本体部 3b,23b 折曲げ部 4,5 壁パネル 6,66 凹部 7,67 開口部 8 一次シール材 9,69 保護材 33b 突出部 50a,50b 粘着層 θ 角度 G 間隙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣位する建築部材間に形成された凹部内
    にシール材を挿入配置し、このシール材により前記凹部
    の底部近傍位置に形成された開口部を密閉して建築部材
    間をシールする建築部材間のシール装置において、前記
    シール材は、基体と基体の少なくとも外端面を覆うカバ
    ー材とを備え、前記基体は、カバー材側の端部が連結さ
    れて断面二叉状をなす一対の貼着部と、各貼着部の少な
    くとも外側面にそれぞれ設けられた粘着層とを有してい
    ることを特徴とする建築部材間のシール装置。
  2. 【請求項2】 粘着層は、非加硫ブチルゴムで形成され
    ていることを特徴ととする請求項1記載の建築部材間の
    シール装置。
  3. 【請求項3】 基体は、非加硫ブチルゴムで形成され、
    両貼着部の二叉部内面は、接着防止用の保護材で被覆さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の建築部材間の
    シール装置。
  4. 【請求項4】 基体は、非加硫ブチルゴムで形成され、
    両貼着部の二叉部内面および一方の貼着部の内端面は、
    接着防止用の保護材で被覆されていることを特徴とする
    請求項1記載の建築部材間のシール装置。
  5. 【請求項5】 少なくともいずれか一方の貼着部の外側
    面は、少なくとも内端側の端部が凹部の底部に向かって
    凹部の中心側に傾斜する傾斜面をなしていることを特徴
    とする請求項1,2,3または4記載の建築部材間のシ
    ール装置。
  6. 【請求項6】 カバー材は、基体の外端面およびいずれ
    か一方の貼着部の外端外側面を覆っていることを特徴と
    する請求項1,2,3,4または5記載の建築部材間の
    シール装置。
  7. 【請求項7】 カバー材は、基体の外端面および両貼着
    部の外端外側面をそれぞれ覆っていることを特徴とする
    請求項1,2,3,4,または5記載の建築部材間のシ
    ール装置。
  8. 【請求項8】 基体の外端面は、外側に向かって凸の円
    弧面をなしていることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6または7記載の建築部材間のシール装置。
  9. 【請求項9】 カバー材は、シール材の外面側に配され
    る一次シール材との接着を防止する機能を有しているこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8記載の建築部材間のシール装置。
  10. 【請求項10】 カバー材は、基体の劣化を防ぐ耐候性
    を有していることを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6,7または8記載の建築部材間のシール装置。
JP27194997A 1997-09-19 1997-09-19 建築部材間のシール装置 Pending JPH1193282A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1422219A4 (en) * 2001-08-30 2005-08-17 Kowa Co CYCLIC AMINE COMPOUND
JP2007239316A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Toli Corp 床材用目地部材
JP2009293318A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Sekisui House Ltd 建築用外壁の目地構造

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