JPH1193712A - 筒内噴射式火花点火機関 - Google Patents

筒内噴射式火花点火機関

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JPH1193712A
JPH1193712A JP9255622A JP25562297A JPH1193712A JP H1193712 A JPH1193712 A JP H1193712A JP 9255622 A JP9255622 A JP 9255622A JP 25562297 A JP25562297 A JP 25562297A JP H1193712 A JPH1193712 A JP H1193712A
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timing
combustion
intake port
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    • F02B23/08Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
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    • F02B23/104Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder the injector being placed on a side position of the cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B75/12Other methods of operation
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成層燃焼の安定性低下や未燃HCの増大を伴
わずにNOx 発生の可及的な低減を図る。 【解決手段】 2つの吸気弁5A,5Bの開弁時期に位
相差が設定されていることにより、一方の吸気弁5Aの
開弁が先行して内部EGRが増大されて成層燃焼時のN
Ox 抑制を行える。ピストン2の冠面には一方の吸気弁
5Aに対応する部分12のみ該吸気弁5Aの干渉を回避
するバルブリセス13を設けてあるから、成層燃焼の降
機燃焼が行われるキャビティ燃焼室12のスワール後流
側でスワールおよび噴霧燃料がキャビティ燃焼室12外
へ逃げるのを抑制できて、成層燃焼の安定性を維持する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼室に直接燃料を
噴霧する筒内噴射式火花点火機関に関する。
【0002】
【従来の技術】筒内噴射式火花点火機関は、例えば特開
平8−35429号公報に示されているように、高負荷
運転域(以下、単に高負荷域と称する)では燃焼室に略
均質な空燃比の混合気を形成して所謂均質燃焼を行わせ
る一方、低負荷運転域(以下、単に低負荷域と称する)
では点火プラグ周りにのみ比較的濃い混合気を形成し、
平均的な空燃比を非常に大きく(稀薄化)して所謂成層
燃焼を行わせるようにしたものである。
【0003】このような筒内噴射式火花点火機関は、ペ
ントルーフタイプの燃焼室を形成するシリンダヘッドの
一側部に2つの吸気弁を、および他側部に2つの排気弁
を配設し、燃焼室中央部分に点火プラグを配設すると共
に2つの吸気弁間に燃料噴射弁を配設する一方、ピスト
ン冠面は燃焼室のペントルーフ形状に合わせて山形に形
成して、該ピストン冠面の吸気弁設置側の一側部に偏寄
して、前記点火プラグのプラグ電極を受容できる範囲に
キャビティ燃焼室を凹設してある。
【0004】吸気弁をそれぞれ配設した吸気ポートは例
えばサイヤミズドポートとしてそれぞれ独立ポートに形
成し、そのうちの一方の吸気ポートは燃焼室で吸気に強
いスワールを付与し得るようにヘリカルポートとして構
成している。
【0005】そして、低負荷域では圧縮工程でピストン
上死点付近において前記燃料噴射弁から、キャビティ燃
焼室に生成された吸気のスワール(以下、単にスワール
と称する)の上流側に向けて燃料を噴霧することにより
前述した成層燃焼を可能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】筒内噴射式火花点火機
関にあっては前述のように、低負荷域では平均的な空燃
比を非常に大きく(稀薄化)して成層燃焼を行わせるた
め、排気系に設けられる通常の3元触媒装置ではNOx
の浄化機能を十分に果たせなくなってしまう。
【0007】従って、この筒内噴射式火花点火機関にあ
っては、成層燃焼時におけるNOxの発生を如何に抑え
るかが重要な課題となってくるが、この燃焼室でのNO
x 発生を抑制するための有効手段としては吸気弁の開弁
時期を進角させて排気弁とのバルブオーバーラップを拡
大して内部EGRを増大することが考えられる。
【0008】このNOx 発生の抑制のため吸気弁の開弁
時期を進角させると、2つの吸気弁は1つの動弁機構に
よって同期作動するためピストンの冠面にはこれら2つ
の吸気弁との干渉を回避するために、該ピストン冠面の
両吸気弁に対応する位置にバルブリセスを凹設する必要
がある。
【0009】一方、ピストン冠面に凹設されるキャビテ
ィ燃焼室は圧縮比の兼ね合いで開口面積をむやみに大き
くすることはできず、自ずとその開口形成エリアが制限
されることから該ピストン冠面にバルブリセスを設けよ
うとすると、該バルブリセスがキャビティ燃焼室の開口
縁に跨るようになってしまう。
【0010】この結果、成層燃焼時の圧縮行程中に図1
7のaに示すように燃料噴射弁100からピストン10
1の冠面に凹設したキャビティ燃焼室102に矢印で示
すスワールの上流側に向けて斜線で示すように燃料を噴
霧すると、この燃料噴霧時点では燃料の拡散が進んでい
ないためスワール上流側のバルブリセス103からキャ
ビティ燃焼室102外へ燃料が逃げることは少ないが、
図17のbに示すように燃料噴霧がスワールに乗って点
火プラグ105周りに移行し、該点火プラグ105によ
り着火されると共に更にスワール下流側へ移行して拡散
混合が促進されて該スワール下流側で後期燃焼が行われ
るようになると、該スワール下流側のバルブリセス10
4から図17のCに示すように燃料がキャビティ燃焼室
102外へ逃げてしまい、成層燃焼の安定性が損なわれ
てしまうのみならず、未燃HCが増大してしまう可能性
がある。
【0011】そこで、本発明は成層燃焼の安定性を損な
ったり、未燃HCの増大を招来することなく内部EGR
を積極的に行えて、成層燃焼時のNOx 発生を可及的に
抑制することができる筒内噴射式火花点火機関を提供す
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、2つの吸気弁と、燃焼室に直接燃料を噴射する燃料
噴射弁と、ピストン冠面にキャビティ燃焼室とを備えた
筒内噴射式火花点火機関において、前記2つの吸気弁の
うち一方の吸気弁の開弁時期を他方の吸気弁の開弁時期
よりも進角させて、これら両吸気弁の開弁時期に位相差
を設定すると共に、ピストン冠面に前記一方の吸気弁に
対応する位置にバルブリセスを形成したことを特徴とし
ている。
【0013】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載の2つの吸気弁のバルブタイミングを同時に進角およ
び遅角させる可変動弁機構を備え、該可変動弁機構によ
り成層燃焼を行う低負荷域では両吸気弁のバルブタイミ
ングを進角側に制御し、均質燃焼を行う高負荷域では両
吸気弁のバルブタイミングを遅角側に制御するようにし
たことを特徴としている。
【0014】請求項3の発明にあっては、2つの吸気弁
と、燃焼室に直接燃料を噴射する燃料噴射弁と、ピスト
ン冠面にキャビティ燃焼室とを備えた筒内噴射式火花点
火機関において、前記2つの吸気弁のうち一方の吸気弁
のリフトカーブを切り換え可能な可変動弁機構を備え、
該可変動弁機構により成層燃焼を行う低負荷域では前記
一方の吸気弁の開弁時期が他方の吸気弁の開弁時期より
も進角するリフトカーブに切り換え、均質燃焼を行う高
負荷域では該一方の吸気弁が他方の吸気弁と同一のバル
ブタイミングとなるリフトカーブに切り換えるように
し、かつ、ピストン冠面に前記一方の吸気弁に対応する
位置にバルブリセスを形成したことを特徴としている。
【0015】請求項4の発明にあっては、2つの吸気弁
と、燃焼室に直接燃料を噴射する燃料噴射弁と、ピスト
ン冠面にキャビティ燃焼室とを備えた筒内噴射式火花点
火機関において、前記2つの吸気弁のうち一方の吸気弁
のバルブタイミングを切り換え可能な可変動弁機構を備
え、該可変動弁機構により成層燃焼を行う低負荷域では
両吸気弁の閉弁時期を同一にした状態で一方の吸気弁の
開弁時期を他方の吸気弁の開弁時期よりも進角するバル
ブタイミングに切り換え、均質燃焼を行う高負荷域では
一方の吸気弁の開・閉弁時期が他方の吸気弁の開・閉弁
時期と同一となるバルブタイミングに切り換えるように
し、かつ、ピストン冠面に前記一方の吸気弁に対応する
位置にバルブリセスを形成したことを特徴としている。
【0016】請求項5の発明にあっては、請求項1〜4
に記載の開弁時期が進角される一方の吸気弁を配設した
第1吸気ポートと、他方の吸気弁を配設した第2吸気ポ
ートとを、それぞれ独立したストレートポートとして構
成したことを特徴としている。
【0017】請求項6の発明にあっては、請求項5に記
載の第2吸気ポートには、成層燃焼時に該第2吸気ポー
トを遮蔽し、均質燃焼時に該第2吸気ポートを開放する
遮蔽弁を設けたことを特徴としている。
【0018】請求項7の発明にあっては、請求項6に記
載の第1吸気ポートには、遮蔽弁と同期的に作動され
て、成層燃焼時に該第1吸気ポートを部分的に遮蔽し、
均質燃焼時に該第1吸気ポートを開放する部分遮蔽弁を
設けたことを特徴としている。
【0019】請求項8の発明にあっては、請求項5に記
載の第1吸気ポートと第2吸気ポートの上流側の合流部
には、第1吸気ポートに対応する部分に開口を備えて、
成層燃焼時に第2吸気ポートを遮蔽すると共に第1吸気
ポートを部分的に遮蔽し、均質燃焼時に第2吸気ポート
と第1吸気ポートとを開放する遮蔽弁を設けたことを特
徴としている。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、2つの
吸気弁にはそれらの開弁時期に位相差を設定してあっ
て、一方の吸気弁の開弁時期を他方の吸気弁の開弁時期
よりも進角させてあるため、成層燃焼時にはこの一方の
吸気弁と排気弁とのバルブオーバーラップが大きく積極
的に内部EGR量を増大することができて燃焼室でのN
Ox 発生を抑制することができる。
【0021】また、これら両吸気弁の開弁時期に位相差
を設定してあることによって、燃焼室で吸気にスワール
を生成させることができると共に、ピストン冠面には一
方の吸気弁に対応する部分にのみバルブリセスを設けて
あって、スワール下流側となる部分にはバルブリセスを
設けていないため、成層燃焼時にスワール下流側でスワ
ールおよび噴霧燃料がキャビティ燃焼室外へ逃げるのを
抑制できて、成層燃焼の安定性を維持することができる
と共に未燃HCの発生を抑制することができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、均質燃焼時には開弁時期に位相
差が設定された2つの吸気弁のバルブタイミングが可変
動弁機構によって同時に遅角側へ制御されるため、該均
質燃焼時に吸気弁と排気弁とのバルブオーバーラップを
小さくして均質燃焼の安定性を向上することができる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、2つの吸
気弁のうち一方の吸気弁は可変動弁機構によって成層燃
焼時には開弁時期が他方の吸気弁の開弁時期よりも進角
するリフトカーブに切り換えられるため、該一方の吸気
弁と排気弁とのバルブオーバーラップが拡大され、積極
的に内部EGR量を増大することができて燃焼室でのN
Ox 発生を抑制することができる。
【0024】また、この成層燃焼時には一方の吸気弁と
他方の吸気弁の開弁時期に位相差が生じることによっ
て、燃焼室で吸気にスワールを生成させることができる
と共に、ピストン冠面には一方の吸気弁に対応する部分
にのみバルブリセスを設けてあって、スワール下流側と
なる部分にはバルブリセスを設けていないため、該成層
燃焼時にスワール下流側でスワールおよび噴霧燃料がキ
ャビティ燃焼室外へ逃げるのを抑制できて、成層燃焼の
安定性を維持することができると共に未燃HCの発生を
抑制することができる。
【0025】一方、均質燃焼時には可変動弁機構によっ
て一方の吸気弁が他方の吸気弁と同一のバルブタイミン
グとなるリフトカーブに切り換えられるため、該均質燃
焼時に吸気弁と排気弁とのバルブオーバーラップを小さ
くして均質燃焼の安定性を向上することができると共
に、特に吸気弁の閉弁時期が過遅角とならないため、低
回転域における吸気体積効率が向上して高トルクを得る
ことができる。
【0026】請求項4に記載の発明によれば、2つの吸
気弁のうち一方の吸気弁は可変動弁機構によって成層燃
焼時には他方の吸気弁と閉弁時期を同一にした状態で開
弁時期が該他方の吸気弁の開弁時期よりも進角するバル
ブタイミングに切り換えられるため、該一方の吸気弁と
排気弁とのバルブオーバーラップが拡大され、積極的に
内部EGR量を増大することができて燃焼室でのNOx
発生を抑制することができる。
【0027】また、この成層燃焼時には一方の吸気弁と
他方の吸気弁の開弁時期に位相差が生じることによっ
て、燃焼室で吸気にスワールを生成させることができる
と共に、ピストン冠面には一方の吸気弁に対応する部分
にのみバルブリセスを設けてあって、スワール下流側と
なる部分にはバルブリセスを設けていないため、該成層
燃焼時にはスワール下流側でスワールおよび噴霧燃料が
キャビティ燃焼室外へ逃げるのを抑制できて、成層燃焼
の安定性を維持することができると共に未燃HCの発生
を抑制することができる。
【0028】更に、この成層燃焼時に両吸気弁の閉弁時
期が一致して一方の吸気弁の閉弁時期が他方の吸気弁の
閉弁時期よりも遅角側となることがないため、当該成層
燃焼時に実圧縮比が高められて燃焼効率を改善すること
ができる。
【0029】一方、均質燃焼時には可変動弁機構によっ
て一方の吸気弁の開・閉弁時期が他方の吸気弁の開・閉
弁時期と同一となるバルブタイミングに切り換えられる
ため、該均質燃焼時に吸気弁と排気弁とのバルブオーバ
ーラップを小さくして均質燃焼の安定性を向上すること
ができると共に、特に吸気弁の閉弁時期が過遅角となら
ないため、低回転域における吸気体積効率が向上して高
トルクを得ることができる。
【0030】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明の効果に加えて、吸気弁をそれぞれ配設した
第1吸気ポートおよび第2吸気ポートの何れも独立した
ストレートポートとして形成してあって、従来のように
スワール生成のため一方の吸気ポートをヘリカルポート
としてポート径を絞らなくてもよいから、均質燃焼時に
吸気体積効率が向上して高トルクを得ることができる。
【0031】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の発明の効果に加えて、成層燃焼時には遮蔽弁によって
第2吸気ポートを遮蔽することで、第1吸気ポートから
燃焼室に吸入される吸気に強いスワールを生成させるこ
とができて、成層燃焼の燃焼効率を改善することができ
る。
【0032】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
の発明の効果に加えて、成層燃焼時に第1吸気ポートを
部分遮蔽弁により部分的に遮蔽することで該第1吸気ポ
ートから吸入される吸気の流速が増大し、燃焼室でより
強いスワールを生成することができる。
【0033】請求項8に記載の発明によれば、請求項5
の発明の効果に加えて、吸気ポートの合流部および部分
開口を有する遮蔽弁を2つの吸気弁の近くに設定するこ
とができ、成層燃焼時にこの1つの遮蔽弁により第2吸
気ポートを遮蔽すると共に、第1吸気ポートを吸気弁近
くで部分的に遮蔽することによって、該第1吸気ポート
から吸入される吸気の流速をより一層増大させて燃焼室
でより強いスワールを生成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
と共に詳述する。
【0035】図1,2において、1はシリンダブロッ
ク、2はピストン、3はシリンダヘッド、4はこれらシ
リンダブロック1,ピストン2およびシリンダヘッド3
とで形成された燃焼室を示す。
【0036】燃焼室4はペントルーフタイプの燃焼室形
状に形成してあって、前記ピストン2の冠面はこの燃焼
室4のペントルーフ形状に合わせて冠面中央部に稜線を
有する頂部を持つ山形に形成して周縁部にスキッシュエ
リアSを形成してある。
【0037】シリンダヘッド3は2つの吸気弁5と、該
吸気弁5と対向配置した2つの排気弁6を備え、一側の
吸気ポート7から吸気して他側の排気ポート8から排気
するクロスフローポート構造としてある。
【0038】吸気弁5を配設した第1吸気ポート7Aと
第2吸気ポート7Bは、何れも独立したストレートポー
トとして構成してあり、下流側を2股に分岐させてサイ
ヤミズド構造とした吸気マニホールド9に連通接続して
ある。
【0039】シリンダヘッド3には燃焼室4の略中央部
にプラグ電極10aを臨ませて点火プラグ10を配設し
てあると共に、2つの吸気弁5A,5Bの間に直接燃料
を燃焼室4に噴霧する燃料噴射弁11を設けてある。
【0040】この燃料噴射弁14は成層燃焼時に後述す
るキャビティ燃焼室12に向けて燃料を噴霧し得る任意
の角度で取付けてある。
【0041】ピストン2の冠面には頂部の稜線を境に前
記吸気弁5を設置した側に偏寄した略半部にキャビティ
燃焼室12を形成してある。
【0042】ここで、前記2つの吸気弁5のうち、第1
吸気ポート7Aに配設した吸気弁5Aは、図3のバルブ
開閉特性図に示すようにその開弁時期を、第2吸気ポー
ト7Bに配設した吸気弁5Bの開弁時期よりも所要角度
進角させて、これら吸気弁5A,5Bの開弁時期に位相
差を設定してある。
【0043】この吸気弁5A,5Bの開弁時期の位相差
の設定は、例えば図3の吸気弁開閉特性図に併記した吸
気弁動弁系のカム配置によって行うことができる。
【0044】即ち、同一の吸気弁駆動用カムシャフト2
0に固設した2つのカム21,22のうち、吸気弁5A
側のカム21を吸気弁5B側のカム22よりも前記所要
の進角分だけカム回転方向に位相をずらして設けること
によって、前記開弁時期の位相差を容易に設定すること
ができる。同図において、23は吸気弁5Aおよびカム
21に対応するロッカーアーム、24は吸気弁5Bおよ
びカム22に対応するロッカーアームで、何れも同一の
ロッカーシャフト25に回転自在に軸支してある。
【0045】一方、前記ピストン2の冠面には前記一方
の吸気弁5Aに対応する位置に、該吸気弁5Bとの干渉
を避けるバルブリセス13を凹設してある。
【0046】このバルブリセス13は前述のように吸気
弁5Aの対応位置に所要深さで凹設されるため、キャビ
ティ燃焼室12に部分的に跨り、従って、キャビティ燃
焼室12の開口縁はこのバルブリセス13によって部分
的に切欠かれた状態となっている。
【0047】以上の実施形態の構造によれば、吸気弁5
Aと5Bにはそれらの開弁時期に位相差を設定してあっ
て、吸気弁5Aの開弁時期を吸気弁5Bの開弁時期より
も進角させてあるため、成層燃焼を行う低負荷域では吸
気弁5Aと排気弁6とのバルブオーバーラップが図3に
示すように大きく、積極的に内部EGR量を増大するこ
とができて燃焼室4でのNOx 発生を抑制することがで
きる。
【0048】また、これら吸気弁5A,5Bの開弁時期
に位相差を設定してあって、初めに第1吸気ポート7A
から吸気が行われ、続いて第2吸気ポート7Bから吸気
が行われることによって、図4のaに矢印で示すように
燃焼室4で吸気にスワールを付与することができる。
【0049】従って、成層燃焼時に圧縮工程の上死点付
近で燃料噴射弁11からキャビティ燃焼室12に図4の
斜線で示すように燃料を噴霧すると、この燃料の噴霧は
キャビティ燃焼室12内のスワールに乗って吸気弁5A
側のスワール上流側から吸気弁5B側のスワール下流側
へ拡散混合しながら移行し、点火プラグ10周りに濃い
混合気を形成させることができて確実な着火を行わせる
ことができると共にスワール下流側で燃焼を継続させる
ことができて、平均的な空燃比を非常に大きく(稀薄
化)した状態での成層燃焼が可能となる。
【0050】ここで、ピストン冠面には吸気弁5Aに対
応する位置にキャビティ燃焼室12に跨ってバルブリセ
ス13を設けて吸気弁5Aとの干渉を回避するようにし
てあるが、前記成層燃焼時に燃料噴射弁11からキャビ
ティ燃焼室12に燃料を噴霧した初期時点では、噴霧燃
料はキャビティ燃焼室12内のスワール流によってバル
ブリセス13を設けた側の周壁面に衝突するようになる
が、この時点では燃料の拡散が進んでいないため燃料が
バルブリセス13からキャビティ燃焼室12外へ逃げ出
ることはなく、図4のbに示すように燃料の全てをスワ
ールに乗せて点火プラグ10側へ移行させることができ
る。
【0051】そして、噴霧燃料の拡散混合と気化が促進
されて前記点火プラグ10による着火後に後期燃焼が行
われる吸気弁5B側のスワール下流側では、ピストン冠
面にキャビティ燃焼室12に跨るバルブリセスを設けて
いないため、該スワール下流側で図4のCに示すように
燃料をキャビティ燃焼室12内に確保して燃料がキャビ
ティ燃焼室12外へ逃げるのを抑制することができ、従
って、成層燃焼の安定性を維持することができると共に
未燃HCの発生を抑制することができる。
【0052】また、第1吸気ポート7Aおよび第2吸気
ポート7Bは何れもストレートポートとして構成してあ
り、従来のようにスワール生成のため第1吸気ポート7
Aをヘリカルポートとしてポート径を絞らなくてもよい
から、成層燃焼、均質燃焼の何れの燃焼時にも吸気体積
効率が向上して高トルクを得ることができる。
【0053】一方、均質燃焼を行う高負荷域にも前記吸
気弁5Aと5Bは開弁時期に位相差をもったまま開閉す
ることになるが、吸気弁5Aの開弁時期の進角度を排気
ポート8で生じる排気脈動の負圧サイクルに整合し得る
ように任意に調整しておけば、この均質燃焼時には吸気
弁5Aと排気弁6とのバルブオーバーラップが拡大され
ることによって掃気効果が助長されて吸気体積効率を高
めることができる。
【0054】図5は前記実施形態における開弁時期に位
相差を設定した吸気弁5Aと5Bのバルブタイミング
を、後述する可変動弁機構30によって成層燃焼時には
同時に進角側へ制御し、均質燃焼時には同時に遅角側へ
制御するようにした例を示している。
【0055】このように吸気弁5Aと5Bとを開弁時期
に位相差をもったまま可変動弁機構30によりバルブタ
イミングを同時に進角側あるいは遅角側へ制御すること
によって、成層燃焼時にはバルブタイミングの進角側へ
の制御(図5のa)によって前記第1実施形態と同様の
効果を得ることができる一方、均質燃焼時にはバルブタ
イミングが遅角側へ制御される(図5のb)ことによっ
て、吸気弁5Aと排気弁6とのバルブオーバーラップが
小さくなり均質燃焼の安定性を向上することができる。
【0056】前記吸気弁5A,5Bのバルブタイミング
を同時に進角側、遅角側へ制御する可変動弁機構30と
しては、例えば図6に示す公知(特開平5−33211
2号公報参照)の可変バルブタイミング装置を用いるこ
とができる。
【0057】この可変バルブタイミング装置30は、吸
気弁駆動用カムシャフト20とその軸端のカムプーリー
31との軸装部分の間に、これら両者にヘリカルギヤ3
3で噛合したプランジャ32を内装し、前記吸気弁駆動
用カムシャフト20の油孔20aに連通したドレーン孔
20bに設けられた制御バルブ34を、機関運転状態に
応じてコントロールユニット35を介してON・OFF
制御される可変バルブタイミング制御用ソレノイド36
によって駆動し、シリンダブロックオイルギャラリ37
から前記プランジャ32の一端側への油圧供給制御を行
うことにより、吸気弁駆動用カムシャフト20をタイミ
ングベルトとの相対位置関係が固定的なカムプーリー3
1に対して周方向へ回動させて相対位置を変化させ、該
吸気弁駆動用カムシャフト20に所謂ひねりを付与する
ものである。
【0058】従って、この可変バルブタイミング装置3
0によって、成層燃焼を行う低負荷域では吸気弁駆動用
カムシャフト20に吸気弁5A,5Bのバルブタイミン
グが進角側へ移行する方向にひねりを与え、均質燃焼を
行う高負荷域ではこれら吸気弁5A,5Bのバルブタイ
ミングが遅角側へ移行するように吸気弁駆動用カムシャ
フト20をイニシャル位置へ復元させることによってバ
ルブタイミングを適切に可変制御することができる。
【0059】図7は前記2つの吸気弁5A,5Bのう
ち、一方の吸気弁5Aのリフトカーブを後述する可変動
弁機構40によって、成層燃焼時に図7のaに示すよう
に該一方の吸気弁5Aの開弁時期が他方の吸気弁5Bの
開弁時期よりも進角するリフトカーブに切り換え、均質
燃焼時に図7のbに示すように該一方の吸気弁5Aが他
方の吸気弁5Bと同一のバルブタイミングとなるリフト
カーブに切り換えるようにした例を示している。
【0060】この実施形態のように、可変動弁機構40
によって成層燃焼時に一方の吸気弁5Aのリフトカーブ
を開弁時期が他方の吸気弁5Bの開弁時期よりも進角す
るリフトカーブ(図7のa)に切り換えることにより、
前記第1実施形態と同様の効果を得ることができる一
方、均質燃焼時には該可変動弁機構40によって前記一
方の吸気弁5Aが他方の吸気弁5Bと同一のバルブタイ
ミングとなるリフトカーブ(図7のb)に切り換えられ
ることによって、当該均質燃焼時に一方の吸気弁5Aと
排気弁6とのバルブオーバーラップを小さくして均質燃
焼の安定性を向上することができることに加えて、特に
該均質燃焼時に吸気弁5Aの閉弁時期が過遅角とならな
いため、低回転域における吸気体積効率が向上して高ト
ルクを得ることができる。この吸気弁5Aのリフトカー
ブを切り換え制御する可変動弁機構40としては、例え
ば図8〜10に示す公知(特開平5−332112号公
報,特開平6−123207号公報参照)の可変バルブ
リフト装置を用いることができる。
【0061】この可変バルブリフト装置40にあって
は、一方の吸気弁5Aに対応して平面略方形のメインロ
ッカーアーム23Aが設けられている。このメインロッ
カーアーム23Aの基端はロッカーシャフト25を介し
てシリンダヘッド3に揺動自在に支持され、その先端に
は吸気弁5Aのステム頂部を当接させるアジャストスク
リュー41を配設してある。
【0062】吸気弁駆動用カムシャフト20には前記メ
インロッカーアーム23Aに対応して2つのカム21A
と21Bとを設けてある。
【0063】カム21Aは他方の吸気弁5Bのカム22
と同一のカムプロフィルに形成してある一方、カム21
Bはカム21Aよりもバルブリフト量が大きくなり、か
つ、開弁時期を進角させ得るバルブ作動角の所要のカム
プロフィルに形成してある。
【0064】メインロッカーアーム23Aにはカム21
Aに対応する位置にローラー42を回転自在に軸支し
て、該ローラー42をカム21Aに転接させている。
【0065】メインロッカーアーム23Aのカム21B
に対応する位置にはサブロッカーアーム43を支軸44
を介してメインロッカーアーム23Aと相対回転可能に
軸支してある。
【0066】このサブロッカーアーム43は吸気弁5A
に当接する部位は持たず、その先端上面にはカム21B
に当接するカムフオロワ45を設けてあり、その下側に
は該カムフオロワ45をカム21Bに押し付けるロスト
モーションスプリング46を配設してある。
【0067】また、サブロッカーアーム43の先端には
サブロッカーアーム43のメインロッカーアーム23A
に対する相対回転を停止(ロック)させるための連結手
段47を設けてある。
【0068】この連結手段47はサブロッカーアーム4
3とメインロッカーアーム23Aとに跨って同軸上に隣
接配置した複数個のプランジャを備え、ロッカーシャフ
ト25の中心部に設けたオイルギャラリ48を介して該
プランジャ連の一端側に作動油圧が供給されることによ
りロック作動してサブロッカーアーム43の相対回転を
停止(ロック)し、作動油圧が解除されることによって
ロック解除作動するもので、この作動油圧の切換制御は
図外のソレノイドバルブによって行われ、成層燃焼を行
う低負荷域で前記連結手段47への油圧供給を行い、均
質燃焼を行う高負荷域では油圧解除を行わせるようにし
てある。
【0069】即ち、この可変バルブリフト装置40は成
層燃焼を行う低負荷域ではサブロッカーアーム43が連
結手段47によってロックされることにより、2つのカ
ム21A,21Bのうちカム21Bによるバルブタイミ
ングが優先され(ローラー42はカム21Aから離間す
る)、該カム21Bのカムプロフィルによって吸気弁5
Aのバルブリフト量が拡大されると共にその開弁時期が
進角される。
【0070】そして、均質燃焼を行う高負荷域では前記
連結手段47がロック解除作動することによってサブロ
ッカーアーム43の相対回転が許容されるから、カム2
1Bの回転によってもサブロッカーアーム43が空振り
回転するだけで、吸気弁5Aはカム21Aのカムプロフ
ィルで設定されたバルブタイミングに,即ち、他方の吸
気弁5Bと同一のバルブタイミングとなるリフトカーブ
に切り換えられ、従って、前述のように成層燃焼と均質
燃焼の何れの燃焼時にあっても安定性を向上することが
できる。
【0071】図11は前記2つの吸気弁5A,5Bのう
ち、一方の吸気弁5Aのバルブタイミングを後述する可
変動弁機構50によって、成層燃焼時に図11のaに示
すように両吸気弁5A,5Bの閉弁時期を同一にした状
態で該一方の吸気弁5Aの開弁時期が他方の吸気弁5B
の開弁時期よりも進角するバルブタイミングに切り換
え、均質燃焼時に図11のbに示すように該一方の吸気
弁5Aの開・閉弁時期が他方の吸気弁5Bの開・閉弁時
期と同一となるバルブタイミングに切り換えるようにし
た例を示している。
【0072】この実施形態のように、可変動弁機構50
によって成層燃焼時に一方の吸気弁5Aをその閉弁時期
を他方の吸気弁5Bの閉弁時期と同一にした状態で、該
一方の吸気弁5Aの開弁時期を他方の吸気弁5Bの開弁
時期よりも進角するバルブタイミング(図11のa)に
切り換えることにより、前記実施形態と同様の効果が得
られる他、該成層燃焼時に両吸気弁5A,5Bの閉弁時
期が一致して一方の吸気弁5Aの閉弁時期が他方の吸気
弁5Bの閉弁時期よりも遅角側となることがないため、
当該成層燃焼時に実圧縮比が高められて燃焼効率が改善
され、より一層成層燃焼の安定性の向上と出力の向上と
を図ることができる。
【0073】また、均質燃焼時には可変動弁機構50に
よって前記第3実施形態と同様に、一方の吸気弁5Aの
開・閉弁時期が他方の吸気弁5Bの開・閉弁時期と同一
となるバルブタイミング(図11のb)に切り換えるこ
とによって、該均質燃焼時に吸気弁5Aと排気弁6との
バルブオーバーラップを小さくして均質燃焼の安定性を
向上することができると共に、特に吸気弁5Aの閉弁時
期が過遅角とならないため、低回転域における吸気体積
効率が向上して高トルクを得ることができる。
【0074】この吸気弁5Aのバルブタイミングを切り
換える可変動弁機構50としては、例えば図12,13
に示す可変バルブタイミング装置を用いることができ
る。
【0075】この可変バルブタイミング装置50は、一
方の吸気弁5Aのロッカーアーム23に転接するカム2
1をカムシャフト20に対して回転自在に軸支してあっ
て、このカム21の一側には周側に突出するフォーク部
21Cを一体に形成してある。
【0076】カムシャフト20にはフォーク部21Cに
隣接して該フォーク部21Cと反対側に突出するフォー
ク部材51を固設してあって、フォーク部21Cとフォ
ーク部材51との間に円環状のディスク52を配置して
ある。
【0077】ディスク52はピン53,54を介してフ
ォーク部21Cとフォーク部材51とに係合連結してあ
って、該ディスク52はその外周が制御リング55に回
転自在に支持されている。
【0078】制御リング55は外周の下側の突起56を
介してシリンダヘッド3に揺動自在に支持されていて、
外周の上側に形成した歯車部57を前記ロッカーアーム
23を回転自在に軸支するロッカーシャフト25に設け
た歯車環58に噛合させている。
【0079】歯車環58は図外の駆動機構により機関運
転状態に応じて正逆回転され、以て、制御リング55を
突起56の支持点を中心に揺動させるようにしてある。
【0080】ディスク52の中心Pが図12に示すよう
にカムシャフト20の中心と一致していると、ディスク
52はカムシャフト20と同期回転し、カム21をカム
シャフト20と同期回転させる。
【0081】制御リング55が一方向に揺動されるとデ
ィスク52の中心Pがカムシャフト20の中心に対して
制御リング55の揺動方向に偏心し、カムシャフト20
の1回転毎にカム21の回転位相がディスク52に対し
て変化し、ディスク52のカムシャフト20に対する位
相差の2倍の位相差で回転するようにしてある。
【0082】従って、成層燃焼を行う低負荷域でディス
ク52を一方の吸気弁5Aの開弁時にカムシャフト20
に対して偏心させ、閉弁時に復元させることによって、
該吸気弁5Aの開弁時期のみが進角され、閉弁時期が他
方の吸気弁5Bと一致するバルブタイミングに切り換え
られる。
【0083】また、均質燃焼を行う高負荷域では、ディ
スク52とカムシャフト20とを同心状態に維持するこ
とにより、両方の吸気弁5A,5Bの開・閉時期が同一
となるバルブタイミングに切り換えられる。
【0084】図14〜16に示す実施形態は、何れも成
層燃焼時に燃焼室4内で強いスワールを生成させるよう
にした例を示している。
【0085】これらの実施形態では何れも前記第1実施
形態と同様に、第1吸気ポート7Aおよび第2吸気ポー
ト7Bは何れも独立したストレートポートとして構成し
てあって、図14に示す実施形態にあっては前記第2吸
気ポート7Bに、成層燃焼を行う低負荷域では該第2吸
気ポート7Bを遮蔽し、均質燃焼を行う高負荷域では運
転状態に合わせて弁開度が制御されて該第2吸気ポート
7Bを開放する遮蔽弁60を配設してある。
【0086】従って、この実施形態の構造によれば、成
層燃焼時には前記各実施形態のように吸気弁5Aと吸気
弁5Bの開弁時期の位相差で吸気にスワールを付与する
のではなくこの位相差で内部EGR量の増大を図り、該
成層燃焼時には遮蔽弁60によって第2吸気ポート7B
を遮蔽し、第1吸気ポート7Aからのみ吸気を行わせて
図14の矢印で示すように燃焼室4で吸気に強いスワー
ルを生成することができるため、前記各実施形態の効果
に加えて、燃焼のサイクル変動が低減する他、吸気およ
び噴霧燃料の筒内流動が強化されて圧縮上死点付近での
乱れ強さが大きくなって燃焼が促進され、従って、成層
燃焼の燃焼効率を一段と改善することができる。
【0087】図15に示す実施形態にあっては、前記図
14に示した構造を基本構造として、第1吸気ポート7
Aに遮蔽弁60と同期的に作動されて、成層燃焼時に該
第1吸気ポート7Aを部分的に遮蔽し、均質燃焼時に該
第1吸気ポート7Aを開放する部分遮蔽弁61を設けた
ものである。
【0088】従って、この実施形態によれば前記図14
に示した第5実施形態に較べて、成層燃焼時には部分遮
蔽弁61により第1吸気ポート7Aの開口面積を小さく
することによって吸気流速が増大し、燃焼室4でより強
いスワールを生成することができる。
【0089】図16に示す実施形態は、第1吸気ポート
7Aと第2吸気ポート7Bの上流側の合流部に、第1吸
気ポート7Aに対応する部分に開口63を備えて、成層
燃焼時に第2吸気ポート7Bを遮蔽すると共に第1吸気
ポート7Aを部分的に遮蔽し、均質燃焼時には第2吸気
ポート7Bと第1吸気ポート7Aとを開放する遮蔽弁6
2を設けたものである。
【0090】この実施形態によれば、前記第5,6実施
形態に較べて、吸気ポート7の合流部および遮蔽弁62
を2つの吸気弁5A,5Bの近くに設定することがで
き、成層燃焼時にこの1つの遮蔽弁62によって第2吸
気ポート7Bを遮蔽すると共に第1吸気ポート7Aを吸
気弁5Aの近くで部分的に遮蔽して開口面積を小さくす
ることで、該第1吸気ポート7Aから吸入される吸気の
流速を更に高めて燃焼室4でより強いスワールを生成さ
せることができる。
【0091】なお、前述の各実施形態では吸気ポート7
の第1吸気ポート7Aおよび吸気ポート7Bを何れも独
立したストレートポートとした構造を示したが、従来の
ように第1吸気ポート7Aをヘリカルポートとし、スト
レートポートの第2吸気ポート7Bにスワールコントロ
ールバルブを設けた吸気系構造としても所期の目的を達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒内噴射式火花点火機関を示す断
面図。
【図2】図1のA−A線矢視図。
【図3】本発明の第1実施形態のバルブ開閉特性図。
【図4】同実施形態の吸気ポート構造およびピストン冠
面構造を示す平面図。
【図5】本発明の第2実施形態のバルブ開閉特性図。
【図6】同実施形態に用いられる可変動弁機構の説明
図。
【図7】本発明の第3実施形態のバルブ開閉特性図。
【図8】同実施形態に用いられる可変動弁機構の平面
図。
【図9】図8のB−B線に沿う断面図。
【図10】図8のC−C線に沿う断面図。
【図11】本発明の第4実施形態のバルブ開閉特性図。
【図12】同実施形態に用いられる可変動弁機構の説明
図。
【図13】図12のD−D線に沿う断面図。
【図14】本発明の第5実施形態の吸気ポート構造およ
びピストン冠面構造を示す平面図。
【図15】本発明の第6実施形態の吸気ポート構造およ
びピストン冠面構造を示す平面図。
【図16】本発明の第7実施形態の吸気ポート構造およ
びピストン冠面構造を示す平面図。
【図17】2つのバルブリセスを設けたピストン冠面の
構造例を示す平面図。
【符号の説明】
2 ピストン 4 燃焼室 5A 一方の吸気弁 5B 他方の吸気弁 6 排気弁 7A 第1吸気ポート 7B 第2吸気ポート 11 燃料噴射弁 12 キャビティ燃焼室 13 バルブリセス 30,40,50 可変動弁機構 60,62 遮蔽弁 61 部分遮蔽弁 63 開口
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02B 29/08 F02B 29/08 E F02D 41/02 320 F02D 41/02 320 F02F 3/26 F02F 3/26 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの吸気弁と、燃焼室に直接燃料を噴
    射する燃料噴射弁と、ピストン冠面にキャビティ燃焼室
    とを備えた筒内噴射式火花点火機関において、前記2つ
    の吸気弁のうち一方の吸気弁の開弁時期を他方の吸気弁
    の開弁時期よりも進角させて、これら両吸気弁の開弁時
    期に位相差を設定すると共に、ピストン冠面に前記一方
    の吸気弁に対応する位置にバルブリセスを形成したこと
    を特徴とする筒内噴射式火花点火機関。
  2. 【請求項2】 2つの吸気弁のバルブタイミングを同時
    に進角および遅角させる可変動弁機構を備え、該可変動
    弁機構により成層燃焼を行う低負荷域では両吸気弁のバ
    ルブタイミングを進角側に制御し、均質燃焼を行う高負
    荷域では両吸気弁のバルブタイミングを遅角側に制御す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の筒内噴
    射式火花点火機関。
  3. 【請求項3】 2つの吸気弁と、燃焼室に直接燃料を噴
    射する燃料噴射弁と、ピストン冠面にキャビティ燃焼室
    とを備えた筒内噴射式火花点火機関において、前記2つ
    の吸気弁のうち一方の吸気弁のリフトカーブを切り換え
    可能な可変動弁機構を備え、該可変動弁機構により成層
    燃焼を行う低負荷域では前記一方の吸気弁の開弁時期が
    他方の吸気弁の開弁時期よりも進角するリフトカーブに
    切り換え、均質燃焼を行う高負荷域では該一方の吸気弁
    が他方の吸気弁と同一のバルブタイミングとなるリフト
    カーブに切り換えるようにし、かつ、ピストン冠面に前
    記一方の吸気弁に対応する位置にバルブリセスを形成し
    たことを特徴とする筒内噴射式火花点火機関。
  4. 【請求項4】 2つの吸気弁と、燃焼室に直接燃料を噴
    射する燃料噴射弁と、ピストン冠面にキャビティ燃焼室
    とを備えた筒内噴射式火花点火機関において、前記2つ
    の吸気弁のうち一方の吸気弁のバルブタイミングを切り
    換え可能な可変動弁機構を備え、該可変動弁機構により
    成層燃焼を行う低負荷域では両吸気弁の閉弁時期を同一
    にした状態で一方の吸気弁の開弁時期を他方の吸気弁の
    開弁時期よりも進角するバルブタイミングに切り換え、
    均質燃焼を行う高負荷域では一方の吸気弁の開・閉弁時
    期が他方の吸気弁の開・閉弁時期と同一となるバルブタ
    イミングに切り換えるようにし、かつ、ピストン冠面に
    前記一方の吸気弁に対応する位置にバルブリセスを形成
    したことを特徴とする筒内噴射式火花点火機関。
  5. 【請求項5】 開弁時期が進角される一方の吸気弁を配
    設した第1吸気ポートと、他方の吸気弁を配設した第2
    吸気ポートとを、それぞれ独立したストレートポートと
    して構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載の筒内噴射式火花点火機関。
  6. 【請求項6】 第2吸気ポートには、成層燃焼時に該第
    2吸気ポートを遮蔽し、均質燃焼時に該第2吸気ポート
    を開放する遮蔽弁を設けたことを特徴とする請求項5に
    記載の筒内噴射式火花点火機関。
  7. 【請求項7】 第1吸気ポートには、遮蔽弁と同期的に
    作動されて、成層燃焼時に該第1吸気ポートを部分的に
    遮蔽し、均質燃焼時に該第1吸気ポートを開放する部分
    遮蔽弁を設けたことを特徴とする請求項6に記載の筒内
    噴射式火花点火機関。
  8. 【請求項8】 第1吸気ポートと第2吸気ポートの上流
    側の合流部には、第1吸気ポートに対応する部分に開口
    を備えて、成層燃焼時に第2吸気ポートを遮蔽すると共
    に第1吸気ポートを部分的に遮蔽し、均質燃焼時に第2
    吸気ポートと第1吸気ポートとを開放する遮蔽弁を設け
    たことを特徴とする請求項5に記載の筒内噴射式火花点
    火機関。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006077769A (ja) * 2004-09-06 2006-03-23 Robert Bosch Gmbh 排気ガス再循環装置付き直接噴射式内燃機関の運転方法及び装置
CN100363597C (zh) * 2006-01-19 2008-01-23 清华大学 一种实现汽油机配气相位快速切换的装置及其方法
US8800530B2 (en) 2010-12-22 2014-08-12 Caterpillar Inc. Stratified charge port injection engine and method
CN106555714A (zh) * 2015-09-29 2017-04-05 日立汽车系统(苏州)有限公司 具有废气再循环系统的发动机系统及其控制方法

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