JPH1194103A - 医療用活栓 - Google Patents

医療用活栓

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JPH1194103A
JPH1194103A JP9253016A JP25301697A JPH1194103A JP H1194103 A JPH1194103 A JP H1194103A JP 9253016 A JP9253016 A JP 9253016A JP 25301697 A JP25301697 A JP 25301697A JP H1194103 A JPH1194103 A JP H1194103A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 注入ルートを任意に切り換えられ、外部との
遮断性を有し細菌汚染の可能性を抑え、薬液等を滞留さ
せずに投与できる医療用活栓を提供する。 【解決手段】 側壁に少なくとも2つの分岐管2,3が
設けられた円筒状の本体1と、本体1の一方の端部に嵌
装され側注部品または混注部品の針部等が穿刺されるゴ
ム状弾性体5と、本体の他方の端部に液密かつ回動可能
に嵌合され、一端に本体の他方の端部から外部に露呈し
たハンドル部8を有し、他端にハンドル部8の回動操作
に基づいて分岐管2,3の内腔への流れを閉塞または開
放する切換部9を備えたコック6とからなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸液ラインに薬液
を一時的または長期的に混注したり、動脈ラインから採
血をする場合などに用いられ、主薬液の注入や側注など
注入ルートを切り換える機能を有し、例えば薬液の側注
を行う注射筒などの側注部品が接続されかつ外部とを遮
断するセプタムを備えた医療用活栓に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】中心静脈栄養療法をはじめとする各種の
輸液中において、他の薬液等を注入する場合は、輸液と
並行してあるいは一時中断して行われており、これらの
場合、輸液ルートの途中に別ルートの輸液ラインが接続
された混注部をあらかじめ備えておき、この混注部を介
して薬液を注入する方法が通常用いられている。この混
注部に用いられる部品としては、混注用ゴム管(独楽ゴ
ム)、Y型などの液体混注具(ト字管ともいう)または
三方活栓が知られている。
【0003】また、継続的動脈圧モニタリング等を目的
とする動脈ラインにおいても、あらかじめラインの途中
に混注部とほぼ同じ作用を有する分岐部を設け、必要の
都度、分岐部より採血等を行う方法が用いられている。
この分岐部に用いられる部品としては、三方活栓が一般
的である。なお、三方活栓の分岐管を増やした多方活栓
もあるが、ここでは代表的な三方活栓を例示して説明す
る。
【0004】混注部または分岐部に用いられる三方活栓
は、三方活栓に設けられたコックを捻って(回動して)
主薬液の上流側のルートを遮断し、側注用の分岐管に接
続された注射筒のプランジャーを任意の力と速度で押し
て下流側のルート、つまり患者の体内に側薬液を注入す
るなど、注入ルートの切り換えが便利であるため、現在
最も多用されている。
【0005】図11は従来の代表的な三方活栓の平面図
およびその断面図である。図において、31は側壁に3
方向に分岐した分岐管32,33,34が一体に形成さ
れた有底円筒状の本体で、分岐管32,33はそれぞれ
の内腔が本体31を介して一直線上になるように設けら
れており、分岐管32の端部は注入口32aが形成さ
れ、分岐管33の端部は排出口33aが形成されてい
る。また、分岐管34はその内腔が分岐管32,33の
間でほぼ90゜に等配した位置になるように設けられて
おり、端部は混注口34aが形成されている。そして、
分岐管32,34の注入口32aと混注口34aの外壁
は、不使用時において各口32a,34aを閉塞するた
めのキャップ35が取り付けられるねじ部32b,34
bが形成されており、分岐管33の排出口33aの外壁
は例えば患者の体内の血管などに連通するチューブ(図
示せず)が連結されるようにテーパー状に形成されてい
る。
【0006】36は注入ルート切換用のコックで、本体
1内に回動可能に嵌合された円柱状の軸部37と、その
一方の端部に一体に形成され各分岐管32,33,34
の軸方向に対してそれぞれ水平に延出されたつまみ38
a,38b,38cを有する頭部38とから構成されて
おり、軸部37には、図11(a)に示すように、頭部
38のつまみ38a,38b,38cが各分岐管32,
33,34と同一方向にあるときに、各分岐管32,3
3,34を連通させるほぼT字状の連通孔37aが設け
られている。
【0007】そして、分岐管32の注入口32aにチュ
ーブ(図示せず)を連結し、分岐管33の排出口33a
に患者の体内の血管などに連通されたチューブを連結し
て、分岐管32,33のみが連通孔37aを介して連通
するようにコック36を回動してこれをメインルートと
し、主薬液をメインルートを介して血管に投与する。こ
の時、分岐管34の混注口34aにはキャップ35が装
着されている。また、側注を行う場合は、分岐管34の
キャップ35を取り外して例えば注射筒のルアーチップ
(図示せず)を混注口34aに嵌入して連結し、分岐管
33,34のみが連通孔37aを介して連通するように
コック36を回動してこれを側注ルートとし、高濃度少
量薬液等の側注液を側注ルートを介して血管にワンショ
ット側注する。側注終了後、コック36を回動してメイ
ンルートによる主薬液の投与を行い、混注口34aから
注射筒のルアーチップを外してキャップ35を装着す
る。さらに、主薬液を投与しつつ側注を行う場合は、分
岐管34のキャップ35を取り外して注射筒のルアーチ
ップを混注口34aに嵌入して連結し、分岐管32,3
3,34が連通孔37aを介して連通するようにコック
36を回動して主薬液および側注液の投与を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の三
方活栓は、コック36を回動するだけで任意の注入ルー
トに切り換えられるため、便利であり多用されている。
しかしながら、例えば分岐管32,33によるメインル
ートでの主薬液の投与を行う場合に、分岐管34は不使
用となり、その閉塞は分岐管34のねじ部34bにキャ
ップ35を装着するだけであって、外部とを遮断するセ
プタムを持たないため細菌の侵入を防止できず、細菌汚
染の可能性が高いものとなってしまっているとともに、
側注部品の1つである注射筒のルアーチップが嵌入して
連結される混注口34aの内腔に残存する薬液の滞留部
が細菌の増殖の温床になってしまうことがあるなど、大
きな問題があった。
【0009】すなわち、薬液の中には、中心静脈栄養療
法で用いられる高カロリー輸液のように細菌にとって絶
好の培地になるものがあり、また、三方活栓の分岐管3
4の内腔は、注射筒のルアーチップの着脱の都度外気に
触れたり、汚染されたベッドシーツ等に接触する危険性
を常にはらんでいるとともに、分岐管34は断面ほぼ凹
状で奥まった形状をしているため、残存した薬液の拭き
取りや消毒が困難であるので、一旦侵入した細菌の内腔
での増殖を阻止することは難しかった。
【0010】また、実際の臨床治療においては、多くの
薬液を投与する必要があるため、頻繁に注入ルートの切
り換えすなわち注射筒のルアーチップの脱着等が行われ
るので、ある時の脱着において一旦侵入した細菌は分岐
管34の内腔で増殖し、次回の薬液投与時には注射筒の
ルアーチップの着脱や薬液等によって三方活栓の奥へと
入り込み、最終的には患者の体内に流れ込んでしまうお
それがあった。
【0011】そこで、このような問題を解決するため
に、図12に示すように、キャップ35に代えて、一方
の端部に外部とを遮断するセプタムであるゴム状弾性体
39aを有し、他方の端部に分岐管34のねじ部34b
に螺合されるねじ部39bを備えたインフュージョンプ
ラグ39が装着される三方活栓、あるいは、図13に示
すように、分岐管34のねじ部34bおよび内腔を省略
して、混注口34aにゴム状弾性体40を嵌装した三方
活栓が考えられ、両者とも分岐管34の不使用時におい
ては両ゴム状弾性体39a,40により細菌の外部から
の侵入が防止され、分岐管34使用時においては注射筒
の針部を穿刺することによって側注が行われる。
【0012】しかしながら、図12に示した三方活栓
は、そのインフュージョンプラグ39により分岐管34
の内腔およびインフュージョンプラグ39の内腔に形成
される薬液の滞留するスペース(以下、デッドスペース
Sという)が大きくなってしまうため、高濃度少量の薬
液をワンショット側注した場合、この薬液がデッドスペ
ースSで滞留してしまって患者の体内に投与されないこ
とがある。そして、患者が薬液に対応せず、さらに薬液
を追加投与した場合は、今度はデッドスペースSで滞留
している薬液とともに多量の薬液が患者の体内に入って
しまうという問題がある。
【0013】また、患者の血液採取が必要となりこの三
方活栓を用いて採血する場合は、血液が輸液で希釈され
ている状態で採取しても意味がないので、一旦分岐管3
4およびインフュージョンプラグ39の上流まで血液を
逆流させてゴム状弾性体39a付近まで希釈されていな
い患者の血液で満たした状態にしてから血液を採取し、
その後輸液を流すことで逆流させた血液を血管内に戻す
という手順が踏まれるのが一般的である。しかしなが
ら、デッドスペースSがあるために相当多量に血液を逆
流させないと輸液による希釈が解消されず、採血終了後
も相当多量の輸液でインフュージョンプラグ39および
分岐管34の内腔の血液を洗い流さなくてはならないな
ど不都合があった。特に動脈ラインにおいては頻回に血
液採取を行う必要があるため、このような不都合は致命
的である。また、輸液ラインの途中で生じた気泡の除去
が難しかったり、輸液ラインを最初に輸液で満たす際の
エアー抜きに手間がかかるという問題もデッドスペース
Sがあることによって生じている。さらに、デッドスペ
ースSが大きいことにより、誤って侵入した細菌の菌増
殖のための温床になるおそれもある。
【0014】図13に示した三方活栓は、デッドスペー
スSがほとんどないため、上述したような問題は発生し
ないが、側注を行おうとすると、分岐管34の内腔が省
略されているため、分岐管34の混注口34a側をコッ
ク36の軸部37で閉塞した状態では注射筒41の針部
41aの穿刺スペースが極めて小さくなって、穿刺が困
難であり、図13に示すように、連通孔37aを用いて
針部41aを穿刺してもこの針部41aが邪魔になって
穿刺した状態のままコック36を回動することができ
ず、注入ルートを任意に切り換えられるという三方活栓
の特長を得ることができないなど、問題があった。ま
た、このような三方活栓を用いて側注を行うと、側注を
行う毎に針部41aの抜き差しをその都度行わなければ
ならないので操作性が悪く、場合によっては細菌の侵入
を防止することができないなどの問題もあった。
【0015】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、注入ルートを任意に切り換えら
れ、外部との遮断性を有して細菌汚染の可能性を抑え、
側注による薬液等が滞留せずに確実に投与できる操作性
のよい医療用活栓を提供することを目的としたものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る医療用活栓
は、側壁に少なくとも2つの分岐管が設けられた円筒状
の本体と、本体の一方の端部に嵌装され側注部品または
混注部品の針部等が穿刺されるゴム状弾性体と、本体の
他方の端部に液密かつ回動可能に嵌合され、一端に本体
の他方の端部から外部に露呈したハンドル部を有し、他
端にハンドル部の回動操作に基づいて分岐管の内腔への
流れを閉塞または開放する切換部を備えたコックとから
なるものである。
【0017】また、本発明に係る医療用活栓は、コック
を、本体の他方の端部に液密かつ回動可能に嵌合された
円柱状の軸部と、軸部の一端に本体の他方の端部から外
部に露呈し軸部を回動させるハンドル部と、軸部の他端
縁部に設けられ、かつ分岐管のそれぞれの内腔に連通す
る本体のチャンバー部に位置し、ハンドル部の回動操作
に基づいて分岐管の内腔への流れを閉塞または開放する
切換部とにより構成し、ハンドル部を回動したときに、
切換部が分岐管のいずれかの内腔を閉塞し、または両内
腔を開放するようにしたものである。
【0018】本発明に係る医療用活栓は、側壁に少なく
とも2つの分岐管が設けられた円筒状の本体と、本体内
に液密かつ回動可能に嵌合され、一端に側注部品または
混注部品の針部等が穿刺されるゴム状弾性体が嵌装され
かつ本体の一方の端部から外部に露呈したハンドル部を
備え、他端に側壁に分岐管の内腔に連通する複数の連通
孔を有しかつ底面により本体に他方の端部を閉塞し、ハ
ンドル部の回動操作に基づいて分岐管の内腔への流れを
閉塞または開放する有底円筒状の切換部を備えたコック
とからなるものである。
【0019】本発明に係る医療用活栓は、側壁に少なく
とも2つの分岐管が設けられた有底円筒状の本体と、本
体内に液密かつ回動可能に嵌合され、一端に側注部品ま
たは混注部品の針部等が穿刺されるゴム状弾性体が嵌装
されかつ本体の一方の端部から外部に露呈したハンドル
部を備え、他端にハンドル部の回動操作に基づいて分岐
管の内腔への流れを閉塞または開放する切換部を備えた
コックとからなるものである。
【0020】また、本発明に係る医療用活栓は、切換部
を、コックの他端縁部から突出し、少なくとも外壁が本
体のチャンバー部の周壁に沿うように円弧状に形成され
た突出部により構成したものである。
【0021】さらに、本発明に係る医療用活栓は、切換
部を、コックの他端周縁部に上端部がゴム状弾性体に当
接または近傍に位置する高さで、外径が本体の内径とほ
ぼ等しく形成され、側壁にハンドル部の回動操作に基づ
いて分岐管の内腔および本体のチャンバー部に連通する
複数の連通孔を有する円筒部により構成したものであ
る。
【0022】また、本発明に係る医療用活栓は、切換部
を、コックの他端周縁部に上端部が本体の底部内面に当
接または近傍に位置する高さで、外径が本体の内径とほ
ぼ等しく形成され、側壁にハンドル部の回動操作に基づ
いて分岐管の内腔および本体のチャンバー部に連通する
複数の連通孔を有する円筒部により構成したものであ
る。
【0023】本発明に係る医療用活栓は、ゴム状弾性体
のほぼ中心部にほぼ垂直なスリットを設けたものであ
る。
【0024】本発明に係る医療用活栓は、本体の側壁
に、ゴム状弾性体に穿刺される鈍針、および鈍針の内腔
に連通する内腔を有し側注部品または混注部品が連結ま
たは結合される連結部を備えた接続具が係止される係止
部を設けたものである。
【0025】また、本発明に係る医療用活栓は、接続具
を前記本体の係止部に係止したときに、前記係止部が前
記接続具の鈍針の位置決め機能を有するものである。
【0026】さらに、本発明に係る医療用活栓は、接続
具の鈍針の先端部側壁に、接続具を本体の係止部に係止
してこの係止部の位置決め機能により鈍針の先端部がコ
ックの他端、有底円筒状の切換部の底部内面または有底
円筒状の本体の底部内面に当接したときに、鈍針の内腔
と分岐管の内腔とを連通する少なくとも1つの側孔を設
けたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1の上面図、
平面図、下面図および上面図のA−A断面図、図2は図
1の平面図のB−B断面で示した作用説明図である。図
において、1は例えばポリカーボネート(PC)、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)またはPET/PC
アロイ等の透明なプラスチック材料により構成された医
療用活栓の本体で、側壁の対向する位置に分岐管2,3
が一体に形成された円筒状からなり、分岐管2,3はそ
れぞれの内腔が本体1のチャンバー部1aを介して連通
されていて、主薬液(輸液)が流れるメインルートを形
成している。そして、分岐管2の端部は注入口2aが形
成され、分岐管3の端部3aは排出口3aが形成されて
おり、分岐管2の注入口2a部分はメスルアー状に形成
され、外壁には不使用時において注入口2aを閉塞する
キャップ(図示せず)が取り付けられるねじ部2bを有
し、分岐管3の排出口3a部分はオスルアー状に形成さ
れて、延長チューブ(図示せず)はもちろんのこと、注
入口2aに注射筒のルアーチップ(図示せず)あるいは
同形状の他の医療用活栓の排出口などが連結され、排出
口3aに同形状の他の医療用活栓の注入口などが連結さ
れて、1本の輸液ラインに複数の混注ラインが接続され
るようになっている。また、本体1の下端部近傍の内壁
には環状の凹部4が形成されている。
【0028】5は例えば天然ゴムまたはイソプロピレン
ゴム等の合成ゴム材料からなり、ほぼ中心部にほぼ垂直
に設けたスリット5aを有するゴム状弾性体で、本体1
の上端部に形成された混注口1bに嵌装されており、外
部とを遮断するセプタムであるとともに、側注等を行う
側注ルートを形成している。そして、ゴム状弾性体5の
下面5bつまり接液面は、繰り返し穿刺耐久性を持た
せ、例えば注射筒の針部の挿入抵抗を低減し、輸液等の
液体の流れをスムーズにするために断面円弧状に形成さ
れている。
【0029】6は例えばポリエチレンまたはポリプロピ
レンなどの着色されたプラスチック材料により構成さ
れ、メインルートまたは側注ルートなど注入ルートを任
意に切り換えるコックで、本体1内の下部に液密かつ回
動可能に嵌合された軸部7と、本体1の下端部から外部
に露呈するように軸部7の下部側壁に一体に形成され例
えば分岐管3の軸方向に対してほぼ水平に延出し軸部7
を回動させるハンドル部8と、軸部7の上面縁部から上
方に突出し、少なくとも外壁が本体1のチェンバー部1
aの周壁に沿うように円弧状に形成され、ハンドル部8
の回動操作に基づいて分岐管2または分岐管3の内腔へ
の流れを閉塞または開放する切換部である突出部9とに
よって構成されている。また、軸部7の外壁には本体1
の凹部4に嵌合され、軸部7が本体1内から抜けたりせ
ず回動自在になるように複数または環状の突起部7aが
形成されている。そして、ハンドル部8が分岐管3側に
位置しているときは、突出部9が分岐管3の内腔への流
れを閉塞しており、メインルートの閉塞、OFF状態と
なっている。
【0030】このように構成されたこの実施の形態1に
おいて、主薬液の輸液を行う場合、まず、延長チューブ
(図示せず)を分岐管2,3にそれぞれ連結し、分岐管
3に連結された延長チューブの先端部を患者の血管に留
置した留置針の基部に連結する。この時、コック6のハ
ンドル部8は、分岐管3側のOFF状態に位置してお
り、図2(a)に示すように、コック6の突出部9は分
岐管3の内腔への流れを閉塞している。ついで、図2
(b)に示すように、コック6をそのハンドル部8が分
岐管2,3に対してほぼ直交するように回動して突出部
9による分岐管3の内腔の閉塞を解除し、主薬液を分岐
管2に連結した延長チューブから注入口2aに送って、
メインルートである分岐管2の内腔から本体1のチャン
バー部1aを介して分岐管3の内腔に送り、さらに排出
口3aおよび分岐管3に連結された延長チューブを通っ
て患者の体内(血管)に投与する。輸液中、本体1の混
注口1bに設けられた外部とを遮断するゴム状弾性体5
によって、輸液ラインへの細菌の侵入が防止される。
【0031】また、高濃度少量薬液である側注液をワン
ショット側注する場合、まず、図2(a)に示すよう
に、コック6のハンドル部8をOFF状態に位置させて
突出部9により分岐管3の内腔への流れを閉塞する。つ
いで、ゴム状弾性体5に注射筒(図示せず)の針部をス
リット5aに沿って穿刺し、針部の先端部が本体1のチ
ャンバー部1aのほぼ中心部に位置するように挿入す
る。そして、図2(c)に示すように、コック6をその
ハンドル部8が分岐管2側に位置し、突出部9が分岐管
3の閉塞を解除しかつ分岐管2の内腔からの流れを閉塞
するように回動する。ついで、注射筒内の側注液を注射
筒のプランジャーを押して針部から側注ルートである本
体1のチャンバー部1aを介して分岐管3の内腔に送
り、さらに排出口3aおよび分岐管3に連結された延長
チューブを通って患者の体内(血管)にワンショット側
注する。この時、本体1内にデッドスペースが形成され
ることなく、側注液はスムーズに側注される。側注終了
後、コック6をハンドル部8が分岐管3側のOFF状態
に位置し、突出部9が分岐管2の内腔の閉塞を解除しか
つ分岐管3の内腔への流れを閉塞するように回動して、
ゴム状弾性体5から注射筒の針部を抜去して側注を完了
させる。
【0032】ここで、ワンショット側注を行う場合、図
3に示すように、先端部の外壁の外径が先端部に向かう
にしたがって縮径された鈍針11と、鈍針11の内腔1
1aに連通する内腔12aを有しメスルアー状に形成さ
れた連結部12とからなる接続具10などを用いてもよ
い。この場合、接続具10の鈍針11がゴム状弾性体5
にスリット5aに沿って穿刺され、連結部12に注射筒
のルアーチップが連結されて、注射筒内の側注液が注射
筒のプランジャーを押すことによって鈍針11の内腔1
1aから本体1のチャンバー部1aを介して分岐管3の
内腔に送られ、さらに排出口3aおよび分岐管3に連結
された延長チューブを通って患者の体内(血管)にワン
ショット側注される。
【0033】次に、主薬液の輸液中において、他の薬液
を持続的に混注する場合は、図3に示した接続具10に
本体1に対して固定機能を有する接続具(図示せず)を
用いる。そして、主薬液の輸液中、一旦コック6のハン
ドル部8をOFF状態に位置させて突出部9により分岐
管3の内腔への流れを閉塞し、ゴム状弾性体5に接続具
の鈍針をスリット5aに沿って穿刺して鈍針の先端部が
本体1のチャンバー部1aのほぼ中心部に位置するよう
に挿入する。ついで、接続具の連結部に延長チューブの
先端部を連結し、コック6をそのハンドル部8が分岐管
2,3に対してほぼ直交するように回動して突出部9に
よる分岐管3の内腔の閉塞を解除し、接続具の連結部に
連結された延長チューブからの他の薬液を、延長チュー
ブの先端部から接続具の鈍針の内腔を介して本体1のチ
ャンバー部1aに送り、メインルートを流れる主薬液と
混合させつつ分岐管3の内腔に送って、排出口3aおよ
び分岐管3に連結された延長チューブから患者の体内
(血管)に持続的に混注する。この時、本体1内にデッ
ドスペースが形成されることなく、他の薬液は主薬液と
ともに混注される。
【0034】また、主薬液の輸液中において、他の薬液
を間欠的に側注または混注する場合は、他の薬液を持続
的に混注する場合と同様に固定機能を有する接続具など
を用い、接続具の鈍針をゴム状弾性体に挿入した状態の
まま、接続具の連結部に連結された延長チューブをクラ
ンプ等で閉塞または開放して行う。この時、コック6の
ハンドル部8は、図2(b)に示すように、分岐管2,
3に対してほぼ直交する位置にあり、突出部9による分
岐管2,3の内腔の閉塞は解除されている。そして、側
注の場合は、接続具の連結部に連結された延長チューブ
をクランプ等で閉塞または開放するとともに、コック6
を回動して突出部9による分岐管2,3の内腔の閉塞ま
たは解除も行う。
【0035】さらに、血液採取を行う場合は、上述した
ワンショット側注の場合と同様に、コック6のハンドル
部8をOFF状態に位置させて突出部9により分岐管3
の内腔への流れを閉塞し、ゴム状弾性体5に注射筒の針
部をスリット5aに沿って穿刺して針部の先端部が本体
1のチャンバー部1aのほぼ中心部に位置するように挿
入する。ついで、コック6をそのハンドル部8が分岐管
2側に位置し、突出部9が分岐管3の閉塞を解除しかつ
分岐管2の内腔から流れを閉塞するように回動した後、
注射筒のプランジャーを引き、分岐管3の内腔および本
体1のチャンバー部1aまで血液を逆流させ、希釈され
ていない血液を注射筒で採取する。採取後、注射筒より
輸液を流して逆流させた血液を血管内に戻す。この時、
突出部9によって本体1のチャンバー部1aまで逆流し
ている血液の分岐管2の内腔への流れおよび分岐管2の
内腔からの輸液などの流れが遮断されるとともに、本体
1内にデッドスペースが形成されないので、必要最小限
の血液を本体1側に逆流させれば採血が可能であり、採
血終了後も最小限の輸液で本体1および分岐管3の血液
が洗い流せる。
【0036】このように、本体1の側壁の対向する位置
に分岐管2,3を設け、本体1の上端部に形成された混
注口1bにゴム状弾性体5を嵌装し、分岐管2,3の内
腔への流れを閉塞または開放する突出部9を有し回動操
作に基づいて注入ルートを切り換えられるコック6を本
体1内の下部に液密かつ回動可能に嵌合したので、メイ
ンルートでの主薬液の輸液においては、ゴム状弾性体5
によって輸液ラインへの細菌の侵入を確実に防止するこ
とができる。また、ワンショット側注においては、側注
部品である注射筒の針部または接続具10の鈍針11を
ゴム状弾性体5に挿入した状態のまま注入ルートを側注
ルートに切り換えられ、本体1内にデッドスペースが形
成されないので、側注液を確実に側注することができ、
患者が側注液に対して反応せず側注液を追加投与した際
にデッドスペースで滞留している側注液とともにたくさ
んの側注液が患者に側注されるおそれもない。そして、
採血においてもデッドスペースが形成されないために必
要最小限の血液を逆流させれば採取が可能であり、採取
後の最小限の輸液で本体1および分岐管3等を洗い流す
ことができる。これにより、頻回に血液採取を行う必要
がある動脈ラインにおいて非常に便利である。また、気
泡の除去またはエアー抜き等においても同様の効果を奏
する。
【0037】さらに、間欠的に混注または側注を行う場
合においては、例えば接続具の鈍針をゴム状弾性体5に
挿入した状態のまま、コック6を回動して突出部9によ
る分岐管2,3の内腔の閉塞または開放を行うことがで
きるので、取り扱いの容易な医療用活栓を得ることがで
きる。
【0038】なお、上述の実施の形態1では分岐管2,
3を本体1の側壁の対向する位置に設けた場合を示した
が、これに限定するものではなく、分岐管2,3を対向
させずに傾けた位置に設けてもよく、また分岐管を複数
設けてもよい。
【0039】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2の一部を断面で示した側面図およびそのC−C断面図
である。この実施の形態2は、実施の形態1に係るコッ
ク6において、突出部9に代えて、軸部7の上面周縁部
に上端部がゴム状弾性体5の下面5bに当接または近傍
に位置する高さを有し、外径が本体1の内径とほぼ等し
くなるように形成された円筒部13を設け、円筒部13
の側壁に複数の連通孔13a,13b,13cを設けた
ものである。そして、図4に示すように、コック6のハ
ンドル部8が分岐管3側つまりOFF状態にあるとき、
連通孔13cにより分岐管2の内腔が本体1のチャンバ
ー部1aに連通し、図5に示すように、コック6のハン
ドル部8が分岐管2,3に対してほぼ直交する位置にあ
るとき、連通孔13a,13bにより分岐管2,3の内
腔が本体1のチャンバー部1aを介して連通し、また、
図6に示すように、コック6のハンドル部8が分岐管2
側にあるとき、連通孔13cにより分岐管3の内腔が本
体1のチャンバー部1aに連通するように構成されてい
る。
【0040】このように構成したことにより、実施の形
態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、ゴム状弾性体
5によって輸液ラインへの細菌の侵入を確実に防止し、
本体1内にデッドスペースを形成することなく側注等を
確実に行うことができるとともに、円筒部13によって
分岐管2,3の内腔の閉塞を確実に行うことができる。
【0041】実施の形態3.図7は本発明の実施の形態
3の縦断面図で、この実施の形態3は、実施の形態2に
係る本体1において、混注口1bを省略するとともに、
実施の形態2に係るコック6において、軸部7を円筒部
13の外壁の外径より大径の円筒状に形成して下端部に
混注口14を設け、混注口14でかつ軸部7の内腔にほ
ぼ中心部にスリット5aを有するゴム状弾性体5を嵌装
したものである。なお、ゴム状弾性体5の上面5cは、
繰り返し穿刺耐久性を持たせ挿入抵抗を低減し輸液等の
液体の流れをスムーズにするために断面円弧状に形成さ
れている。
【0042】このように構成したことにより、実施の形
態2とほぼ同じ作用および効果が得られ、ゴム状弾性体
5によって輸液ラインへの細菌の侵入を確実に防止し、
本体1内にデッドスペースを形成することなく側注等を
確実に行うことができるとともに、円筒部13によって
分岐管2,3の内腔の閉塞を確実に行うことができる。
また、本体1の上端部の混注口1bは省略されているの
で、外部との遮断性を高め細菌汚染の可能性を抑えた医
療用活栓を得ることができる。
【0043】実施の形態4.図8は本発明の実施の形態
4の縦断面図で、この実施の形態4は、実施の形態3に
係るコック6において、円筒部13を有蓋円筒状に形成
するとともに、実施の形態3に係る本体1の上面部に円
筒部13の蓋部13dが嵌合する嵌合穴1cを設けたも
のである。
【0044】このように構成したことにより、実施の形
態3とほぼ同じ作用および効果が得られ、ゴム状弾性体
5によって輸液ラインへの細菌の侵入を確実に防止し、
本体1内にデッドスペースを形成することなく側注等を
確実に行うことができ、円筒部13によって分岐管2,
3の内腔の閉塞を確実に行うことができる。
【0045】実施の形態5.図9は本発明の実施の形態
5の側面図、そのD−D断面図およびそのE−E断面図
である。この実施の形態5は、実施の形態1に係る本体
1において、分岐管2,3とほぼ直交する側壁の下部に
係止部15を設け、他の薬液を持続的に混注する場合な
どに用いられる後述する接続具16を着脱可能に取り付
けられるように構成したものである。
【0046】そして、接続具16は、一対の側板17
a,17bと、両側板17a,17bを連結する連結板
17cとにより平面ほぼH状に形成され、両側板17
a,17bの間隔が下部になるにしたがって幅狭で、か
つ上部外面に複数の滑り止め用突起17dが設けられ、
また下端部に互いに内側に突出し本体1の係止部15に
係止する係止爪17eが設けられた接続部17と、連結
板17cのほぼ中心部に設けられメスルアー状に形成さ
れた連結部18と、先端部の外壁の外径が先端部に向か
うにしたがって縮径され、連結部18の下面のほぼ中心
部に連結部18の内腔18aに連通する内腔19aを有
する鈍針19とによって構成されている。また、本体1
の係止部15は接続具16の鈍針19の位置決め機能を
有しており、図9(c)に示すように、接続具16の係
止爪17eを本体1の係止部15に係止させつつ鈍針1
9をゴム状弾性体5に穿刺して挿入すると、鈍針19の
先端部19bはコック6の軸部7上面との間に間隙Gが
形成されるように位置決めされる。
【0047】このように構成したこの実施の形態5にお
いては、主薬液の輸液中に他の薬液を持続的に混注する
場合、まず、コック6のハンドル部8をOFF状態に位
置させて突出部9により分岐管3の内腔への流れを閉塞
し、ゴム状弾性体5に接続具16の鈍針19をスリット
5aに沿って穿刺し、さらに鈍針19を挿入しつつ接続
具16の係止爪17eを本体1の係止部15に係止させ
る。ついで、接続具16の連結部18に延長チューブの
先端部を連結し、コック6をそのハンドル部8が分岐管
2,3に対してほぼ直交するように回動して突出部9に
よる分岐管3の内腔の閉塞を解除し、接続具16の連結
部18に連結された延長チューブからの他の薬液を、延
長チューブの先端部から接続具16の鈍針19の内腔1
9aを介して本体1のチャンバー部1aに送り、メイン
ルートを流れる主薬液と混合させつつ分岐管3の内腔に
送って、排出口3aおよび分岐管3に連結された延長チ
ューブから患者の体内(血管)に持続的に混注する。こ
の時、本体1内にデッドスペースが形成されることな
く、他の薬液は主薬液とともに混注される。なお、主薬
液の輸液中において他の薬液を間欠的に側注または混注
する場合もこの接続具16を用いて同様に行い、ワンシ
ョット側注を行う場合は、注射筒のルアーチップから針
部を外して注射筒のルアーチップを接続具16の連結部
18に連結して行う。
【0048】このように、本体1の側壁下部に係止部1
5を設け、この係止部15に接続具16の係止爪17e
を係止して確実に接続具16を接続できるようにしたの
で、長時間の側注または混注における固定性が高く、操
作性のよい取り扱いの容易な医療用活栓を得ることがで
きる。また、注射筒の針部を用いることなくワンショッ
ト側注等を行うことができるので、針部がゴム状弾性体
5を穿刺通過する場合に生じるゴム状弾性体5の損傷
や、針部を穿刺挿入した場合に発生する針部の曲がり、
針部がコック6の軸部7上面に接触することによって発
生する軸部7の損傷、ゴム状弾性体5等の損傷によって
発生するゴム状弾性体5および軸部7の欠片の患者の体
内への搬送などを防ぐことができる。さらに、ゴム状弾
性体5によって輸液ラインへの細菌の侵入を確実に防止
し、本体1内にデッドスペースを形成することなく側注
等を確実に行うことができる。
【0049】なお、上述の実施の形態5では本体1の係
止部15に接続具16の鈍針19の位置決め機能を設
け、接続具16を本体1に取り付けたときに鈍針19の
先端部19bがコック6の軸部7上面との間に間隙Gが
形成されるようにした場合を示したが、図10に示すよ
うに、接続具16を本体1に取り付けたときに鈍針19
の先端部19bがコック6の軸部7上面に当接するよう
にしてもよい。この場合、鈍針19の先端部側壁に、本
体1のチャンバー部1aおよび分岐管2,3の内腔に連
通する側孔19cを少なくとも1つ設ける。
【0050】また、係止部15を分岐管2,3とほぼ直
交する側壁の下部に設けた場合を示したが、これに限定
するものではなく、分岐管2,3の取付位置により適宜
変更することができる。
【0051】さらに、上述の実施の形態5では実施の形
態1にこの発明を実施した場合を示したが、実施の形態
2,3および4においてもこの発明を実施することがで
き、これらの場合も同様の効果を奏する。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明に係る医療用活栓
は、側壁に少なくとも2つの分岐管が設けられた円筒状
の本体と、本体の一方の端部に嵌装され側注部品または
混注部品の針部等が穿刺されるゴム状弾性体と、本体の
他方の端部に液密かつ回動可能に嵌合され、一端に本体
の他方の端部から外部に露呈したハンドル部を有し、他
端にハンドル部の回動操作に基づいて分岐管の内腔への
流れを閉塞または開放する切換部を備えたコックとから
なり、コックを、本体の他方の端部に液密かつ回動可能
に嵌合された円柱状の軸部と、軸部の一端に本体の他方
の端部から外部に露呈し軸部を回動させるハンドル部
と、軸部の他端縁部に設けられ、かつ分岐管のそれぞれ
の内腔に連通する本体のチャンバー部に位置し、ハンド
ル部の回動操作に基づいて分岐管の内腔への流れを閉塞
または開放する切換部とにより構成し、ハンドル部を回
動したときに、切換部が分岐管のいずれかの内腔を閉塞
し、または両内腔を開放するようにしたので、ゴム状弾
性体によって輸液ラインへの細菌の侵入を確実に防止す
ることができるとともに、本体内にデッドスペースが形
成されないので、側注等を確実に行うことができる。
【0053】本発明に係る医療用活栓は、側壁に少なく
とも2つの分岐管が設けられた円筒状の本体と、本体内
に液密かつ回動可能に嵌合され、一端に側注部品または
混注部品の針部等が穿刺されるゴム状弾性体が嵌装され
かつ本体の一方の端部から外部に露呈したハンドル部を
備え、他端に側壁に分岐管の内腔に連通する複数の連通
孔を有しかつ底面により本体に他方の端部を閉塞し、ハ
ンドル部の回動操作に基づいて分岐管の内腔への流れを
閉塞または開放する有底円筒状の切換部を備えたコック
とからなるので、ゴム状弾性体によって輸液ラインへの
細菌の侵入を確実に防止し、本体内にデッドスペースを
形成することなく側注等を確実に行うことができるとと
もに、有底円筒状の切換部によって分岐管の内腔の閉塞
を確実に行うことができる。
【0054】本発明に係る医療用活栓は、側壁に少なき
とも2つの分岐管が設けられた有底円筒状の本体と、本
体内に液密かつ回動可能に嵌合され、一端に側注部品ま
たは混注部品の針部等が穿刺されるゴム状弾性体が嵌装
されかつ本体の一方の端部から外部に露呈したハンドル
部を備え、他端にハンドル部の回動操作に基づいて分岐
管の内腔への流れを閉塞または開放する切換部を備えた
コックとからなるので、ゴム状弾性体によって輸液ライ
ンへの細菌の侵入を確実に防止し、本体内にデッドスペ
ースを形成することなく側注等を確実に行うことができ
るとともに、本体が有底円筒状に形成されているので、
外部との遮断性を高め細菌汚染の可能性を抑えた医療用
活栓を得ることができる。
【0055】本発明に係る医療用活栓は、切換部を、コ
ックの他端縁部から突出し、少なくとも外壁が本体のチ
ャンバー部の周壁に沿うように円弧状に形成された突出
部により構成した、または、切換部を、コックの他端周
縁部に上端部がゴム状弾性体に当接または近傍に位置す
る高さで、外径が本体の内径とほぼ等しく形成され、側
壁にハンドル部の回動操作に基づいて分岐管の内腔およ
び本体のチャンバー部に連通する複数の連通孔を有する
円筒部により構成した、あるいは、切換部を、コックの
他端周縁部に上端部が本体の底部内面に当接または近傍
に位置する高さで、外径が本体の内径とほぼ等しく形成
され、側壁にハンドル部の回動操作に基づいて分岐管の
内腔および本体のチャンバー部に連通する複数の連通孔
を有する円筒部により構成したので、分岐管の内腔の閉
塞を確実に行うことができる。
【0056】本発明に係る医療用活栓は、ゴム状弾性体
のほぼ中心部にほぼ垂直なスリットを設けたので、側注
部品または混注部品の針部等の穿刺を容易に行うことが
でき、取り扱いの便利な医療用活栓を得ることができ
る。
【0057】本発明に係る医療用活栓は、本体の側壁
に、ゴム状弾性体に穿刺される鈍針、および鈍針の内腔
に連通する内腔を有し側注部品または混注部品が連結ま
たは結合される連結部を備えた接続具が係止される係止
部を設けたので、長時間の側注または混注における固定
性が高く、また操作性のよい取り扱いの容易な医療用活
栓を得ることができる。
【0058】また、本発明に係る医療用活栓は、接続具
を前記本体の係止部に係止したときに、前記係止部が前
記接続具の鈍針の位置決め機能を有するので、側注や混
注等を行う場合に適した位置に鈍針を設置させることが
でき、操作性のよい医療用活栓を得ることができる。
【0059】さらに、本発明に係る医療用活栓は、接続
具の鈍針の先端部側壁に、接続具を本体の係止部に係止
してこの係止部の位置決め機能により鈍針の先端部がコ
ックの他端、有底円筒状の切換部の底部内面または有底
円筒状の本体の底部内面に当接したときに、鈍針の内腔
と前記分岐管の内腔とを連通する少なくとも1つの側孔
を設けたので、注射筒の針部を用いることなくワンショ
ット側注等を行うことができ、針部がゴム状弾性体を穿
刺通過する場合に生じるゴム状弾性体の損傷や、針部を
穿刺挿入した場合に発生する針部の曲がり、針部がコッ
クに接触することによって発生するコックの損傷、ゴム
状弾性体等の損傷によって発生するゴム状弾性体等の欠
片の患者の体内への搬送などを防ぐことができ、操作性
がよい取り扱いの容易な医療用活栓を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の上面図、平面図、下面
図および上面図のA−A断面図である。
【図2】図1の平面図のB−B断面で示した作用説明図
である。
【図3】本発明の実施の形態1に用いられる接続具の平
面図および断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2の一部を断面で示した側
面図およびそのC−C断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2の作用を示す一部を断面
で示した側面図およびそのC−C断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2の他の作用を示す一部を
断面で示した側面図およびそのC−C断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3の縦断面図である。
【図8】本発明の実施の形態4の縦断面図である。
【図9】本発明の実施の形態5の側面図、そのD−D断
面図およびそのE−E断面図である。
【図10】本発明の実施の形態5の変形例である一部を
断面で示した側面図である。
【図11】従来の代表的な三方活栓の平面図およびその
断面図である。
【図12】従来の他の三方活栓の断面図である。
【図13】従来のさらに他の三方活栓の断面図および作
用説明図である。
【符号の説明】
1 本体 1a チャンバー部 1b,14 混注口 1c 嵌合穴 2,3 分岐管 5 ゴム状弾性体 5a スリット 6 コック 7 軸部 8 ハンドル部 9 突出部 13 円筒部 13a,13b,13c 連通孔 13d 蓋部 15 係止部 16 接続具 17e 係止爪 18 連結部 18a 内腔 19 鈍針 19a 内腔 19b 先端部 19c 側孔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁に少なくとも2つの分岐管が設けら
    れた円筒状の本体と、該本体の一方の端部に嵌装され側
    注部品または混注部品の針部等が穿刺されるゴム状弾性
    体と、前記本体の他方の端部に液密かつ回動可能に嵌合
    され、一端に前記本体の他方の端部から外部に露呈した
    ハンドル部を有し、他端に前記ハンドル部の回動操作に
    基づいて前記分岐管の内腔への流れを閉塞または開放す
    る切換部を備えたコックとからなる医療用活栓。
  2. 【請求項2】 コックを、前記本体の他方の端部に液密
    かつ回動可能に嵌合された円柱状の軸部と、該軸部の一
    端に前記本体の他方の端部から外部に露呈し前記軸部を
    回動させるハンドル部と、前記軸部の他端縁部に設けら
    れ、かつ前記分岐管のそれぞれの内腔に連通する前記本
    体のチャンバー部に位置し、前記ハンドル部の回動操作
    に基づいて前記分岐管の内腔への流れを閉塞または開放
    する切換部とにより構成し、前記ハンドル部を回動した
    ときに、前記切換部が前記分岐管のいずれかの内腔を閉
    塞し、または両内腔を開放するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の医療用活栓。
  3. 【請求項3】 側壁に少なくとも2つの分岐管が設けら
    れた円筒状の本体と、該本体内に液密かつ回動可能に嵌
    合され、一端に側注部品または混注部品の針部等が穿刺
    されるゴム状弾性体が嵌装されかつ前記本体の一方の端
    部から外部に露呈したハンドル部を備え、他端に側壁に
    前記分岐管の内腔に連通する複数の連通孔を有しかつ底
    面により前記本体に他方の端部を閉塞し、前記ハンドル
    部の回動操作に基づいて前記分岐管の内腔への流れを閉
    塞または開放する有底円筒状の切換部を備えたコックと
    からなる医療用活栓。
  4. 【請求項4】 側壁に少なくとも2つの分岐管が設けら
    れた有底円筒状の本体と、該本体内に液密かつ回動可能
    に嵌合され、一端に側注部品または混注部品の針部等が
    穿刺されるゴム状弾性体が嵌装されかつ前記本体の一方
    の端部から外部に露呈したハンドル部を備え、他端に前
    記ハンドル部の回動操作に基づいて前記分岐管の内腔へ
    の流れを閉塞または開放する切換部を備えたコックとか
    らなる医療用活栓。
  5. 【請求項5】 切換部を、前記コックの他端縁部から突
    出し、少なくとも外壁が前記本体のチャンバー部の周壁
    に沿うように円弧状に形成された突出部により構成した
    ことを特徴とする請求項1,2または4記載の医療用活
    栓。
  6. 【請求項6】 切換部を、前記コックの他端周縁部に上
    端部が前記ゴム状弾性体に当接または近傍に位置する高
    さで、外径が前記本体の内径とほぼ等しく形成され、側
    壁に前記ハンドル部の回動操作に基づいて前記分岐管の
    内腔および本体のチャンバー部に連通する複数の連通孔
    を有する円筒部により構成したことを特徴とする請求項
    1または2記載の医療用活栓。
  7. 【請求項7】 切換部を、前記コックの他端周縁部に上
    端部が前記本体の底部内面に当接または近傍に位置する
    高さで、外径が前記本体の内径とほぼ等しく形成され、
    側壁に前記ハンドル部の回動操作に基づいて前記分岐管
    の内腔および本体のチャンバー部に連通する複数の連通
    孔を有する円筒部により構成したことを特徴とする請求
    項4記載の医療用活栓。
  8. 【請求項8】 ゴム状弾性体のほぼ中心部にほぼ垂直な
    スリットを設けたことを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれか記載の医療用活栓。
  9. 【請求項9】 本体の側壁に、前記ゴム状弾性体に穿刺
    される鈍針、および該鈍針の内腔に連通する内腔を有し
    側注部品または混注部品が連結または結合される連結部
    を備えた接続具が係止される係止部を設けたことを特徴
    とする請求項1乃至8のいずれか記載の医療用活栓。
  10. 【請求項10】 接続具を前記本体の係止部に係止した
    ときに、前記係止部が前記接続具の鈍針の位置決め機能
    を有することを特徴とする請求項9記載の医療用活栓。
  11. 【請求項11】 接続具の鈍針の先端部側壁に、前記接
    続具を前記本体の係止部に係止して該係止部の位置決め
    機能により前記鈍針の先端部が前記コックの他端、前記
    有底円筒状の切換部の底部内面または前記有底円筒状の
    本体の底部内面に当接したときに、前記鈍針の内腔と前
    記分岐管の内腔とを連通する少なくとも1つの側孔を設
    けたことを特徴とする請求項10記載の医療用活栓。
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