JPH1195103A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JPH1195103A
JPH1195103A JP26917097A JP26917097A JPH1195103A JP H1195103 A JPH1195103 A JP H1195103A JP 26917097 A JP26917097 A JP 26917097A JP 26917097 A JP26917097 A JP 26917097A JP H1195103 A JPH1195103 A JP H1195103A
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lens group
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Hiroshi Koizumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出瞳位置を像面から充分に離間させること
ができ、歪曲収差を抑え、小型で収差が少なく、3倍以
上の変倍比のズームレンズを得る。 【解決手段】 物体側から像側に向かって、順次、負の
第レンズ群G1、正のレンズ群G2および正のレンズ群
G3が配置される。広角端から望遠端ヘのズーミングに
際し、光軸上で、レンズ群G1は、像側ヘ移動し途中か
ら物体側へ反転して移動し、レンズ群G2は、物体側に
単調に移動し、レンズ群G3は、物体側ヘ移動し途中か
ら像側に反転して移動する。開口絞りSは、レンズ群G
2と一体に移動する。第Mレンズ群(M=1〜3)の焦
点距離をfM とし、広角端における全系の合成焦点距離
をfW として、条件(1)2.47<|f1 |/fW
2.61 (f1 <0)、条件(2)f3 /fW <4.
1、および条件(3)0.52<f2 /f3 <0.61
(f2 >0,f3 >0)を満足することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズの光
学系に係り、特に固体撮像素子を受光素子に用いるディ
ジタルスティルカメラおよびビデオカメラ用のテレセン
トリック性を有する小型の広角ズームレンズとして好適
なズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画を撮像するいわゆるビデオカメラに
おいては、従来から、CCD(電荷結合素子)またはM
OS(金属酸化物半導体)等の固体撮像素子が撮像用受
光素子として用いられている。さらに、近年、ディジタ
ルスティルカメラ、あるいは単にディジタルカメラ等と
称され、被写体像を、固体撮像素子により撮像し、被写
体の静止画像(スティル画像)の画像データを得て、I
C(集積回路)カードまたはビデオフロッピーディスク
等にディジタル的に記録するタイプのカメラの普及が著
しい。このディジタルカメラの中には、静止画像のみな
らず動画像(ムービー画像)をも撮像することができる
ものもある。
【0003】ところで、このようなCCD等の固体撮像
素子を使用したカメラの光学系には、射出瞳位置が像面
から充分に離間していることが要求される。これは、次
のような理由による。固体撮像素子の色フィルタが撮像
面からやや離れた位置に存在するため、光束が斜めから
入射した場合には、実質的な開口効率が低下する。固体
撮像素子の周期構造に起因するモアレ現象を防止するた
めの水晶フィルタの実効厚が、軸上と周辺であまり変動
しないことが求められる。また、特に最近の高感度型小
型固体撮像素子では、撮像面の直前にマイクロレンズア
レイを持つものがあり、このような場合にも射出瞳が像
面から充分に離間していないと開口効率が周辺で低下す
る。
【0004】物体側から像側へ向かって、順次、負の屈
折力を有する第1レンズ群、および正の屈折力を有する
第2レンズ群を配設して構成され、これら第1レンズ群
と第2レンズ群との群の間隔を変化させることにより、
変倍を行うズームレンズは、いわゆる2群ズームとして
よく知られている。このような2群ズームの多くは射出
瞳位置が像面に近くなり、CCD等の固体撮像素子を用
いたカメラに適用するには好ましくない。そこで、第2
レンズ群の後方に、正の屈折力を有する固定レンズ群ま
たは移動レンズ群を配置することにより、射出瞳位置を
像面から遠ざけることが考えられており、多くのズーム
レンズが提案されている。このように、第2レンズ群の
後方に、正の屈折力を有するレンズ群を配置するように
したズームレンズの例が、例えば、特公平3−2073
5号公報、特公平7−52256号公報、および特開平
6−94996号公報等に開示されている。
【0005】しかしながら、特公平3−20735号公
報、および特公平7−52256号公報に記載されたズ
ームレンズは、主として一眼レフ(一眼レフレックス)
スチルカメラ用に設計されたものである。このため、こ
れら特公平3−20735号公報、および特公平7−5
2256号公報に記載された構成では、第3レンズ群の
正の屈折力は極めて弱く、射出瞳を像面から充分に遠ざ
けることはできない。また、特開平6−94996号公
報に記載されたズームレンズは、射出瞳位置を像面から
遠ざけるために、絞り位置を第1レンズ群と第2レンズ
群との中間位置に変倍中固定して配置している。このた
め、第1レンズ群および第2レンズ群の移動に制約を受
け、変倍比が2倍弱にとどまっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、上述した
問題に対処するため、3倍程度の変倍比が得られて、し
かも射出瞳位置を像面から充分に離間させることがで
き、小型のディジタルスチルカメラ等に適する明るい広
角ズームレンズを、これまでに提案している。例えば特
願平8−237672号に、そのようなズームレンズの
例が記載されている。しかしながら、これらのズームレ
ンズは、歪曲収差が大きく、広角端で6%程度の歪曲収
差が生ずる。このような歪曲収差は、35mm版、いわゆ
るライカ版の銀塩フィルムを使用する在来のカメラの撮
影レンズと比べても大きく、正確な画像を得ることは困
難である。
【0007】一方、最近のディジタルスチルカメラは、
高画質化を追求する傾向にあり、画像の歪みの小ささ
も、高画質化指向のディジタルスティルカメラにおける
重要な品質項目の一つとなっている。このため、上述し
た特願平8−237672号に記載されたズームレンズ
は、最近の高画質指向のディジタルスチルカメラには不
向きであると考えられる。本発明は、上述した事情に鑑
みてなされたもので、3倍またはそれ以上の変倍比を得
て、射出瞳位置を像面から充分に離間させることができ
るとともに、歪曲収差を抑えることができ、しかも小型
で収差が少なくディジタルスチルカメラ等に好適な明る
い広角ズームレンズとして構成することが可能なズーム
レンズを提供することを目的としている。
【0008】特に、本発明の第1の目的は、小型で且つ
収差が良好に補正されたズームレンズを提供することに
ある。本発明の第2の目的は、特に、少ないレンズ枚数
で構成し、且つレンズ外径を小さくするとともに、第2
レンズ群で発生する収差を効果的に補正するズームレン
ズを提供することにある。本発明の第3の目的は、特
に、短焦点距離側で増大する負の歪曲収差を補正し得る
ズームレンズを提供することにある。本発明の第4の目
的は、特に、球面収差が補正不足となるのを防止し得る
ズームレンズを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明に係るズームレンズは、上述した目的、特に第1の目
的を達成するために、物体側から像側へ向かって、順
次、負の屈折力を有する第1群光学系、正の屈折力を有
する第2群光学系および正の屈折力を有する第3群光学
系を配設し、前記第2群光学系の物体側に、ズーミング
時に該第2群光学系と一体に移動する開口絞りを設ける
とともに、広角端から望遠端へのズーミングに際し、前
記第1群光学系は、光軸上をまず像側へ移動し、途中で
移動方向を物体側へ反転することにより、像側に凸の凸
弧状に移動して焦点位置の変動を補正し、前記第2群光
学系は、光軸上を物体側へ単調に移動して変倍を行い、
そして前記第3群光学系は、光軸上をまず物体側ヘ移動
し、途中で移動方向を像側に反転することにより、物体
側に凸の凸弧状に移動して変倍を行い、第M群光学系
(M=1〜3)の焦点距離をfM 、広角端における全系
の合成焦点距離をfW とするとき、これらが条件: (1)2.47<|f1 |/fW <2.61 (f1
0) (2)f3 /fW <4.1 (3)0.52<f2 /f3 <0.61 (f2 >0,
3 >0) を満足することを特徴としている。
【0010】請求項2に記載した本発明に係るズームレ
ンズは、前記第1群光学系が、物体側から像側へ向かっ
て、順次、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レン
ズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、そ
して物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを配
置してなる3つのレンズを含み、且つ前記第2群光学系
が、物体側から像側へ向かって、順次、物体側に強い屈
折面を向けた正レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカ
ス状の正レンズ、像側に強い屈折面を向けた負レンズ、
正レンズ、そして物体側に凸面を向けたメニスカス状の
正レンズを配置してなる5つのレンズを含むことを特徴
としている。
【0011】請求項3に記載した本発明に係るズームレ
ンズは、前記第1群光学系の3つのレンズのうちの物体
側から2番目に位置するメニスカス状の負レンズが、像
側のレンズ面を、光軸から離れるに従い負の屈折力が弱
くなる形状の非球面としたことを特徴としている。請求
項4に記載した本発明に係るズームレンズは、前記第2
群光学系の5つのレンズのうちの最も物体側にある正レ
ンズが、物体側のレンズ面を、光軸から離れるに従い正
の屈折力が弱くなる形状の非球面としたことを特徴とし
ている。
【0012】
【作用】すなわち、本発明の請求項1によるズームレン
ズは、物体側から像側へ向かって、順次、負の屈折力を
有する第1群光学系、正の屈折力を有する第2群光学系
および正の屈折力を有する第3群光学系を配設し、前記
第2群光学系の物体側に、ズーミング時に該第2群光学
系と一体に移動する開口絞りを設けるとともに、広角端
から望遠端へのズーミングに際し、前記第1群光学系
は、光軸上をまず像側へ移動し、途中で移動方向を物体
側へ反転することにより、像側に凸の凸弧状に移動して
焦点位置の変動を補正し、前記第2群光学系は、光軸上
を物体側へ単調に移動して変倍を行い、そして前記第3
群光学系は、光軸上をまず物体側ヘ移動し、途中で移動
方向を像側に反転することにより、物体側に凸の凸弧状
に移動して変倍を行い、第M群光学系(M=1〜3)の
焦点距離をfM 、広角端における全系の合成焦点距離を
W とするとき、これらが条件: (1)2.47<|f1 |/fW <2.61 (f1
0) (2)f3 /fW <4.1 (3)0.52<f2 /f3 <0.61 (f2 >0,
3 >0) を満足する構成とする。
【0013】このような構成により、第3群光学系を往
復移動させることによって、第2群光学系のパワー負担
を軽減させながら変倍の補助を担わせ、第2群の移動量
を少なくして小型で且つ高変倍を実現させることができ
る。特に、第1群光学系の焦点距離の範囲を条件(1)
の範囲とすることによって、小型化し、収差を少なくす
る。第3群光学系の正の屈折力を条件(2)の範囲とす
ることによって、射出瞳位置を像面から離間させ、テレ
セントリック性を持たせる。さらに第2群光学系と第3
群光学系との正の屈折力の配分を、条件(3)の範囲と
することによって、少ないレンズ枚数でも、小型で、収
差を良好に補正する。したがって、3倍またはそれ以上
の変倍比を得て、射出瞳位置を像面から充分に離間させ
ることができるとともに、歪曲収差を抑えることがで
き、小型で収差が少なくディジタルスチルカメラ等に好
適な明るい広角ズームレンズとして構成することが可能
である。
【0014】本発明の請求項2によるズームレンズは、
前記第1群光学系が、物体側から像側へ向かって、順
次、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、物
体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、そして物
体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを配置して
なる3つのレンズを有し、且つ前記第2群光学系が、物
体側から像側へ向かって、順次、物体側に強い屈折面を
向けた正レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の
正レンズ、像側に強い屈折面を向けた負レンズ、正レン
ズ、そして物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レン
ズを配置してなる5つのレンズを有する構成とする。こ
のような構成により、特に、少ないレンズ枚数で構成
し、且つレンズ外径を小さくするとともに、第2群光学
系で発生する収差を効果的に補正する。
【0015】本発明の請求項3によるズームレンズは、
前記第1群光学系の3つのレンズのうちの物体側から2
番目に位置するメニスカス状の負レンズの像側のレンズ
面を、光軸から離れるに従い負の屈折力が弱くなる形状
の非球面として構成する。このような構成により、特
に、短焦点距離側で増大する負の歪曲収差を有効に補正
する。本発明の請求項4によるズームレンズは、前記第
2群光学系の5つのレンズのうちの最も物体側にある正
レンズの物体側のレンズ面を、光軸から離れるに従い正
の屈折力が弱くなる形状の非球面として構成する。この
ような構成により、特に、球面収差が補正不足となるの
を防止する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づき、図面
を参照して本発明のズームレンズを詳細に説明する。図
1は、本発明の第1の実施の形態に係るズームレンズの
構成を示している。図1の(a)は、該ズームレンズを
ズーミングの広角端に設定した状態におけるレンズ構成
を示し、図1の(b)は、該ズームレンズをズーミング
の望遠端に設定した状態におけるレンズ構成を示してい
る。
【0017】図1に示すズームレンズは、被写体、すな
わち物体側から像側に向かって、順次、第1群光学系で
ある第1レンズ群G1、第2群光学系である第2レンズ
群G2および第3群光学系である第3レンズ群G3が配
置されている。第1レンズ群G1は、3枚のレンズL
1、L2およびL3で構成され、第2レンズ群G2は、
5枚のレンズL4、L5、L6、L7およびL8で構成
され、そして第3レンズ群G3は、1枚のレンズL9で
構成されている。第2レンズ群G2の物体側、すなわち
第1レンズ群G1との間には、開口絞りSが配置されて
いる。第3レンズ群G3のさらに像側には、像面との間
に、ローパスフィルタ(LPF)L10および赤外光カ
ットフィルタ(IRCF)L11が組み合わされてなる
フィルタFが設けられている。すなわち、光学素子L1
〜L9はレンズであり、光学素子L10およびL11は
光学フィルタである。
【0018】レンズL1〜L3からなる第1レンズ群G
1は、負の屈折力を有する。レンズL4〜L8からなる
第2レンズ群G2は、正の屈折力を有する。レンズL9
からなる第3レンズ群G3は、正の屈折力を有する。第
1レンズ群G1は、広角端から望遠端ヘのズーミングに
際して、光軸上をまず像側ヘ移動し、途中から移動方向
を反転して物体側に移動する。第1レンズ群G1は、こ
のように、像側に凸の凸弧状の軌跡を描いて移動するこ
とにより、広角端から望遠端ヘのズーミングに際して
の、焦点位置の変動を補正する。
【0019】第2レンズ群G2は、広角端から望遠端ヘ
のズーミングに際して、光軸上を物体側に単調に移動す
る。第3レンズ群G3は、広角端から望遠端ヘのズーミ
ングに際して、光軸上をまず物体側ヘ移動し、途中から
移動方向を反転して像側に移動する。第3レンズ群G3
は、このように、物体側に凸の凸弧状の軌跡を描いて移
動する。これら第2レンズ群G2および第3レンズ群G
3の移動による変倍動作により、広角端から望遠端ヘの
ズーミングが行われる。このように、第3レンズ群G3
を、物体側に凸の凸弧状に往復移動させることにより、
第2レンズ群G2のパワー負担を軽減させながら変倍の
補助を担わせて、第2レンズ群G2の移動量を少なくし
て、小型で且つ高変倍を実現させることを可能としてい
る。
【0020】第2レンズ群G2の物体側に位置する開口
絞りSは、第2レンズ群G2と一体に移動する。したが
って、開口絞りSにより第2レンズ群G2の移動が妨げ
られることはない。上記第1〜第3レンズ群G1〜G3
は、第1レンズ群G1の焦点距離をf1 、第2レンズ群
G2の焦点距離をf2 、そして第3レンズ群G3の焦点
距離をf3 、すなわち第Mレンズ群(M=1〜3)の焦
点距離をfM とし、広角端における全系の合成焦点距離
W とするとき、次の各条件を満足するように構成され
る。
【0021】条件(1): 2.47<|f1 |/fW <2.61 (f1 <0) 条件(2) f3 /fW <4.1 条件(3) 0.52<f2 /f3 <0.61 (f2 >0,f3
>0) 条件(1)は、ズームレンズを小型化し、収差を良好に
補正するための第1レンズ群G1の焦点距離f1 の範囲
を規制する条件である。条件(1)の下限未満では、レ
ンズ全系の小型化には有利であるが、第1レンズ群G1
の負の屈折力が強くなりすぎて、球面収差等の諸収差が
悪化するので、好ましくない。また、条件(1)の上限
を超えると、収差は良好に補正することができるが、レ
ンズ全系を小型化することが困難になる。
【0022】条件(2)は、第3レンズ群G3の正の屈
折力を規制する条件である。条件(2)の上限を超える
と、第3レンズ群G3の正の屈折力が不充分となって、
射出瞳位置が像面に近づき、テレセントリック性が失わ
れる。条件(3)は、共に正の屈折力を有する第2レン
ズ群G2と第3レンズ群G3との屈折力の配分を規制す
る条件である。この条件(3)は、第2レンズ群G2お
よび第3レンズ群G3を少ない構成枚数として、しかも
小型化を容易にし、なおかつ収差を良好に補正するため
のものである。
【0023】条件(3)の下限未満では、第3レンズ群
G3の屈折力が不充分となって、該第3レンズ群G3の
効果が減少し、第3レンズ群G3の屈折力を補うため
に、第2レンズ群G2の屈折力負担が過大となるため、
球面収差が悪化し、像の平坦性も悪くなるので好ましく
ない。条件(3)の上限を超えると、第3レンズ群G3
の屈折力負担が大きいため、第2レンズ群G2群の屈折
力負担が軽減され、球面収差は良好となり、像の平坦性
も良好となるが、第1レンズ群G1の負の屈折力および
第2レンズ群G2の正の屈折力双方が弱くなる傾向にも
合致し、全系の小型化の達成が困難となる。
【0024】(以上が本発明の請求項1に対応する。) 図1に示すように、第1レンズ群G1は、物体側に凸面
を向けたメニスカス状の負レンズL1、物体側に凸面を
向けたメニスカス状の負レンズL2、および物体側に凸
面を向けたメニスカス状の正レンズL3で構成され、こ
れら3枚のレンズL1〜L3を、物体側から像面側に向
かって、順次、L1−L2−L3の順で配置している。
また、第2レンズ群G2は、物体側に強い屈折面を向け
た正レンズL4、物体側に凸面を向けたメニスカス状の
正レンズL5、像側に強い屈折面を向けた負レンズL
6、正レンズL7、および物体側に凸面を向けたメニス
カス状の正レンズL8で構成され、これら5枚のレンズ
L4〜L8を物体側から像側に向かって、順次、L4−
L5−L6−L7−L8の順で配置している。
【0025】少ないレンズ枚数で構成し、しかも、レン
ズ外径を小さくするために、第1レンズ群G1を構成す
る負のレンズL1およびL2を物体側に配置している。
そして、第2レンズ群G2で発生する球面収差、コマ収
差、および非点収差を補正するために、まず、2枚の正
レンズL4およびL5で球面収差の発生を極力抑えて全
体として正の屈折力を得て、それに続いて負レンズL6
で補正過剰とし、さらに続く2枚の正レンズL7および
L8で各収差の画角差を平均化する。(以上が本発明の
請求項2に対応する。) 第1レンズ群G1の物体側から2番目に配置されるメニ
スカス状の負レンズL2は、像側のレンズ面を、光軸か
ら離れるに従って負の屈折力が弱くなる形状の非球面に
形成している。
【0026】このように、第1レンズ群G1の物体側か
ら2番目のメニスカス状の負レンズL2の像側のレンズ
面が、光軸から離れるに従って負の屈折力が弱くなる形
状の非球面を形成することによって、特に短焦点距離側
で増大する負の歪曲収差を補正している。(以上が本発
明の請求項3に対応する。) 第2レンズ群G2の最も物体側に配置される正レンズL
4は、物体側のレンズ面を、光軸から離れるに従って正
の屈折力が弱くなる形状の非球面に形成している。この
ように、第2レンズ群G2の最も物体側にある正レンズ
L4の物体側のレンズ面が、光軸から離れるに従って正
の屈折力が弱くなる形状の非球面を形成することによっ
て、主として球面収差が補正不足となるのを防止してい
る。
【0027】(以上が本発明の請求項4に対応する。) 次に、上述した第1の実施の形態に係る実施例1のズー
ムレンズの具体的なデータを表1〜表3に示す。表1
は、ズームレンズを構成する光学系のレンズデータであ
り、表2は、非球面のデータであり、表3は、可変部分
の可変量のデータである。このズームレンズは、全系の
焦点距離をf、FナンバをF/No. 、半画角をω、および
像高をY′としたとき、それぞれf=5.6〜16.8
mm、F/No. =2.8〜5.1、ω=32.3〜11.7
deg 、Y′=3.47である。
【0028】光学系を構成する光学面の物体側からの面
番号をi、各光学面の曲率半径をri 、後続の光学面
(像側に隣接する光学面)との面間隔をdi 、光学素子
番号をj[すなわち各光学素子はLj (j=1〜11の
自然数)であらわされる]、光学素子Lj の光学材料の
屈折率をnj 、および光学素子Lj の光学材料のアッベ
数をνj として、ズームレンズを構成する光学系のレン
ズデータを表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1において曲率半径ri を「0.000 」と
表記したのは、曲率半径ri が無限大(∞)であること
を意味し、当該光学面が平面であることを示している。
したがって、フィルタFを構成する光学素子L10およ
びL11の両面は、平面であり、これら両光学素子L1
0およびL11は密に接合されている。表1における第
4光学面および第8光学面、すなわち第1レンズ群G1
の物体側から2番目に配置されるメニスカス状の負レン
ズL2の像側のレンズ面r4 および第2レンズ群G2の
最も物体側に配置される正レンズL4の物体側のレンズ
面r8 を、非球面としている。非球面は、周知のごとく
光軸に合致させてZ座標軸を、光軸に直交させてY座標
をとるとき、光軸上の曲率半径をr、円錐定数をK、高
次の非球面係数をA、B、およびCとして、数1であら
わされる曲線を光軸の回りに回転させて得られる曲面で
ある。
【0031】
【数1】 すなわち、非球面は、数1の非球面の式に、光軸上の曲
率半径r、円錐定数K、および高次の非球面係数A、
B、およびCの各パラメータを与えて定義することによ
り、形状を特定する。
【0032】したがって、表1における第4光学面、つ
まり第1レンズ群G1の物体側から2番目に配置される
メニスカス状の負レンズL2の像側のレンズ面r4 、お
よび表1における第8光学面、つまり第2レンズ群G2
の最も物体側に配置される正レンズL4の物体側のレン
ズ面r8 は、表2に示す光軸上の曲率半径r4 ,r8
円錐定数K、および高次の非球面係数A、B、およびC
の各パラメータで定義される非球面に形成される。
【0033】
【表2】
【0034】表1において、面間隔di を「可変」とし
た第6光学面r6 、第17光学面r17および第19光学
面r19の次の(面番号の)光学面との面間隔は、全系の
焦点距離fが5.60mmの広角端、焦点距離fが9.7
0mmの中間焦点距離、および焦点距離fが16.79mm
の望遠端において、表3に示されるように変化する。
【0035】
【表3】
【0036】この場合の、広角端におけるレンズ全長、
すなわち光学系の第1光学面から像面までの距離は、4
2.1mmである。図2〜図4に、この実施例1における
収差図を示す。このうち、図2は広角端、図3は中間焦
点距離、そして図4は望遠端における収差図である。な
お、収差図において、SAは球面収差、SCは正弦条
件、Astは非点収差、そしてDistは歪曲収差を示
している。各収差図における「d」はd線に対する収差
を示し、「g」はg線に対する収差を示している。球面
収差図においては、球面収差を実線で、正弦条件を破線
でそれぞれ示し、非点収差図においては、サジタル光線
を実線、メリディオナル光線を破線でそれぞれ示してい
る。図2〜図4によれば、ズーム域における広角端、中
間焦点距離および望遠端のいずれにおいても収差は良好
に補正されており、性能良好であることが確認された。
【0037】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
ズームレンズの要部の構成を示している。図5の(a)
は、該ズームレンズをズーミングの広角端に設定した状
態におけるレンズ構成を示し、図5の(b)は、該ズー
ムレンズをズーミングの望遠端に設定した状態における
レンズ構成を示している。図5に示すズームレンズは、
被写体すなわち物体側から像側に向かって、順次、第1
群光学系である第1レンズ群G1′、第2群光学系であ
る第2レンズ群G2′および第3群光学系である第3レ
ンズ群G3′が配置されている。
【0038】第1レンズ群G1′は、3枚のレンズL
1′、L2′およびL3′で構成され、第2レンズ群G
2′は、5枚のレンズL4′、L5′、L6′、L7′
およびL8′で構成され、そして第3レンズ群G3′は
1枚のレンズL9′で構成されている。第2レンズ群G
2′の物体側、すなわち第1レンズ群G1′との間に
は、開口絞りSが配置されている。第3レンズ群G3′
のさらに像側には、像面との間に、ローパスフィルタL
10′および赤外光カットフィルタL11′が組み合わ
されてなるフィルタFが設けられている。すなわち、光
学素子L1′〜L9′はレンズであり、光学素子L1
0′およびL11′は光学フィルタである。
【0039】レンズL1′〜L3′からなる第1レンズ
群G1′は、負の屈折力を有する。レンズL4′〜L
8′からなる第2レンズ群G2′は、正の屈折力を有す
る。レンズL9′からなる第3レンズ群G3′は、正の
屈折力を有する。第1レンズ群G1′は、広角端から望
遠端ヘのズーミングに際して、光軸上をまず像側ヘ移動
し、途中から移動方向を反転して物体側に移動する。第
1レンズ群G1′は、このように、像側に凸の凸弧状の
軌跡を描いて移動することにより、広角端から望遠端ヘ
のズーミングに際しての、焦点位置の変動を補正する。
【0040】第2レンズ群G2′は、広角端から望遠端
ヘのズーミングに際して、光軸上を物体側に単調に移動
する。第3レンズ群G3′は、広角端から望遠端ヘのズ
ーミングに際して、光軸上をまず物体側ヘ移動し、途中
から移動方向を反転して像側に移動する。第3レンズ群
G3′は、このように、物体側に凸の凸弧状の軌跡を描
いて移動する。これら第2レンズ群G2′および第3レ
ンズ群G3′の移動による変倍動作により、広角端から
望遠端ヘのズーミングが行われる。このように、第3レ
ンズ群G3′を、物体側に凸の凸弧状に往復移動させる
ことにより、第2レンズ群G2′のパワー負担を軽減さ
せながら変倍の補助を担わせて、第2レンズ群G2′の
移動量を少なくして、小型で且つ高変倍を実現させるこ
とを可能としている。
【0041】第2レンズ群G2′の物体側に位置する開
口絞りSは、第2レンズ群G2′と一体に移動する。し
たがって、開口絞りSにより第2レンズ群G2′の移動
が妨げられることはない。上記第1〜第3レンズ群G
1′〜G3′は、第1の実施の形態の場合と同様に、第
Mレンズ群(M=1〜3)の焦点距離をfM とし、広角
端における全系の合成焦点距離fW とするとき、上述し
た条件(1)〜(3)を満足するように構成される。
【0042】図5に示すように、第1レンズ群G1′
は、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズL
1′、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズL
2′、および物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レ
ンズL3′で構成され、これら3枚のレンズL1′〜L
3′を、物体側から像面側に向かって、順次、L1′−
L2′−L3′の順で配置している。また、第2レンズ
群G2′は、物体側に強い屈折面を向けた正レンズL
4′、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズL
5′、像側に強い屈折面を向けた負レンズL6′、正レ
ンズL7′、および物体側に凸面を向けたメニスカス状
の正レンズL8′で構成され、これら5枚のレンズL
4′〜L8′を物体側から像側に向かって、順次、L
4′−L5′−L6′−L7′−L8′の順で配置して
いる。
【0043】第1レンズ群G1′の物体側から2番目に
配置されるメニスカス状の負レンズL2′は、像側のレ
ンズ面を、光軸から離れるに従って負の屈折力が弱くな
る形状の非球面に形成している。第2レンズ群G2′の
最も物体側に配置される正レンズL4′は、物体側のレ
ンズ面を、光軸から離れるに従って正の屈折力が弱くな
る形状の非球面に形成している。
【0044】尚、図5(a),(b)において、レンズ
L1′〜L9′およびフィルタF′の各面の曲率半径お
よび面間隔の符号については、図示を省略したが、図1
(a),(b)において付した符号r1 〜r22およびd
1 〜d21と共通であるものとする。次に、上述した第2
の実施の形態に係る実施例2のズームレンズの具体的な
データを表4〜表6に示す。表4は、ズームレンズを構
成する光学系のレンズデータであり、表5は非球面のデ
ータであり、表6は可変部分の可変量のデータである。
【0045】
【表4】
【0046】表4における第4光学面、つまり第1レン
ズ群G1′の物体側から2番目に配置されるメニスカス
状の負レンズL2′の像側のレンズ面r4 、および表4
における第8光学面、つまり第2レンズ群G2′の最も
物体側に配置される正レンズL4′の物体側のレンズ面
8 は、表5に示す光軸上の曲率半径r、円錐定数K、
および高次の非球面係数A、B、およびCの各パラメー
タで定義される非球面に形成される。
【0047】
【表5】 表1において、面間隔di を「可変」とした第6光学面
6 、第17光学面r17および第19光学面r19の次の
(面番号の)光学面r7 ,r18およびr20との面間隔
は、全系の焦点距離fが5.60mmの広角端、焦点距離
fが9.70mmの中間焦点距離、および焦点距離fが1
6.80mmの望遠端において、表6に示されるように変
化する。
【0048】
【表6】 この場合も、広角端におけるレンズ全長、すなわち光学
系の第1光学面r1 から像面までの距離は、42.1mm
である。
【0049】図6〜図8に、この第2の実施の形態にお
ける収差図を示す。このうち、図6は広角端、図7は中
間焦点距離、そして図8は望遠端における収差図であ
る。図6〜図8によれば、ズーム域における広角端、中
間焦点距離および望遠端のいずれにおいても収差は良好
に補正されており、性能良好であることが確認された。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係るズームレンズ
の要部の構成を示している。図9の(a)は、該ズーム
レンズをズーミングの広角端に設定した状態におけるレ
ンズ構成を示し、図9の(b)は、該ズームレンズをズ
ーミングの望遠端に設定した状態におけるレンズ構成を
示している。
【0050】図9に示すズームレンズは、被写体すなわ
ち物体側から像側に向かって、順次、第1群光学系であ
る第1レンズ群G1″、第2群光学系である第2レンズ
群G2″および第3群光学系である第3レンズ群G3″
が配置されている。第1レンズ群G1″は、3枚のレン
ズL1″、L2″およびL3″で構成され、第2レンズ
群G2″は、5枚のレンズL4″、L5″、L6″、L
7″およびL8″で構成され、そして第3レンズ群G
3″は1枚のレンズL9″で構成されている。
【0051】第2レンズ群G2″の物体側、すなわち第
1レンズ群G1″との間には、開口絞りSが配置されて
いる。第3レンズ群G3″のさらに像側には、像面との
間に、ローパスフィルタL10″および赤外光カットフ
ィルタL11″が組み合わされてなるフィルタFが設け
られている。すなわち、光学素子L1″〜L9″はレン
ズであり、光学素子L10″およびL11″は光学フィ
ルタである。レンズL1″〜L3″からなる第1レンズ
群G1″は、負の屈折力を有する。レンズL4″〜L
8″からなる第2レンズ群G2″は、正の屈折力を有す
る。レンズL9″からなる第3レンズ群G3″は、正の
屈折力を有する。
【0052】第1レンズ群G1″は、広角端から望遠端
ヘのズーミングに際して、光軸上をまず像側ヘ移動し、
途中から移動方向を反転して物体側に移動する。第1レ
ンズ群G1″は、このように、像側に凸の凸弧状の軌跡
を描いて移動することにより、広角端から望遠端ヘのズ
ーミングに際しての、焦点位置の変動を補正する。第2
レンズ群G2″は、広角端から望遠端ヘのズーミングに
際して、光軸上を物体側に単調に移動する。第3レンズ
群G3″は、広角端から望遠端ヘのズーミングに際し
て、光軸上をまず物体側ヘ移動し、途中から移動方向を
反転して像側に移動する。第3レンズ群G3″は、この
ように、物体側に凸の凸弧状の軌跡を描いて移動する。
これら第2レンズ群G2″および第3レンズ群G3″の
移動による変倍動作により、広角端から望遠端ヘのズー
ミングが行われる。
【0053】このように、第3レンズ群G3″を、物体
側に凸の凸弧状に往復移動させることにより、第2レン
ズ群G2″のパワー負担を軽減させながら変倍の補助を
担わせて、第2レンズ群G2″の移動量を少なくして、
小型で且つ高変倍を実現させることを可能としている。
第2レンズ群G2″の物体側に位置する開口絞りSは、
第2レンズ群G2″と一体に移動する。したがって、開
口絞りSにより第2レンズ群G2″の移動が妨げられる
ことはない。上記第1〜第3レンズ群G1″〜G3″
は、第1および第2の実施の形態の場合と同様に、第M
レンズ群(M=1〜3)の焦点距離をfM とし、広角端
における全系の合成焦点距離fW とするとき、上述した
条件(1)〜(3)を満足するように構成される。
【0054】図9に示すように、第1レンズ群G1″
は、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズL
1″、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズL
2″、および物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レ
ンズL3″で構成され、これら3枚のレンズL1″〜L
3″を、物体側から像面側に向かって、順次、L1″−
L2″−L3″の順で配置している。また、第2レンズ
群G2″は、物体側に強い屈折面を向けた正レンズL
4″、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズL
5″、像側に強い屈折面を向けた負レンズL6″、正レ
ンズL7″、および物体側に凸面を向けたメニスカス状
の正レンズL8″で構成され、これら5枚のレンズL
4″〜L8″を物体側から像側に向かって、順次、L
4″−L5″−L6″−L7″−L8″の順で配置して
いる。
【0055】第1レンズ群G1″の物体側から2番目に
配置されるメニスカス状の負レンズL2″は、像側のレ
ンズ面r4 を、光軸から離れるに従って負の屈折力が弱
くなる形状の非球面に形成している。第2レンズ群G
2″の最も物体側に配置される正レンズL4″は、物体
側のレンズ面r8 を、光軸から離れるに従って正の屈折
力が弱くなる形状の非球面に形成している。
【0056】尚、図6(a),(b)において、レンズ
L1″〜L9″およびフィルタF″の各面の曲率半径お
よび面間隔の符号については、図示は省略したが、図1
(a),(b)において付した符号r1 〜r22およびd
1 〜d21と共通であるものとする。次に、上述した第3
の実施の形態に係る実施例3のズームレンズの具体的な
データを表7〜表9に示す。表7は、ズームレンズを構
成する光学系のレンズデータであり、表8は非球面のデ
ータであり、表9は可変部分の可変量のデータである。
【0057】
【表7】
【0058】表7における第4光学面、つまり第1レン
ズ群G1″の物体側から2番目に配置されるメニスカス
状の負レンズL2″の像側のレンズ面r4 、および表7
における第8光学面、つまり第2レンズ群G2″の最も
物体側に配置される正レンズL4″の物体側のレンズ面
8 は、表8に示す光軸上の曲率半径r、円錐定数K、
および高次の非球面係数A、B、およびCの各パラメー
タで定義される非球面に形成される。
【0059】
【表8】】 表7において、面間隔di を「可変」とした第6光学面
6 、第17光学面r17および第19光学面r19の次の
(面番号の)光学面r7 ,r18およびr20との面間隔
は、全系の焦点距離fが5.60mmの広角端、焦点距離
fが9.70mmの中間焦点距離、および焦点距離fが1
6.81mmの望遠端において、表9に示されるように変
化する。
【0060】
【表9】 この場合は、広角端におけるレンズ全長、すなわち光学
系の第1光学面r1 から像面までの距離は、42.0mm
である。
【0061】図10〜図12に、この実施例3における
収差図を示す。図10は広角端、図11は中間焦点距
離、そして図12は望遠端における収差図である。図1
0〜図12によれば、ズーム域における広角端、中間焦
点距離および望遠端のいずれにおいても収差は良好に補
正されており、性能良好であることが確認された。上述
した実施例1〜実施例3における各パラメータ|f1
/fW 、f3 /fW、f2 /f3 、および像高比:1.
0における広角端での歪曲収差DW (1.0 )を表10に
示す。
【0062】
【表10】 上述のように、本発明の第1〜第3の実施の形態によれ
ば、変倍比が3倍で射出瞳位置を像面から充分に離間さ
せて、しかも小型で且つ収差が良好に補正され、さら
に、歪曲収差を2%以下に抑えたズームレンズとするこ
とができる。このようなズームレンズは、ディジタルス
ティルカメラ等に好適な明るい広角ズームレンズとして
構成することができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
よれば、物体側から像側へ向かって、順次、負の屈折力
を有する第1群光学系、正の屈折力を有する第2群光学
系および正の屈折力を有する第3群光学系を配設し、前
記第2群光学系の物体側に、ズーミング時に該第2群光
学系と一体に移動する開口絞りを設けるとともに、広角
端から望遠端へのズーミングに際し、前記第1群光学系
は、光軸上をまず像側へ移動し、途中で移動方向を物体
側へ反転することにより、像側に凸の凸弧状に移動して
焦点位置の変動を補正し、前記第2群光学系は、光軸上
を物体側へ単調に移動して変倍を行い、そして前記第3
群光学系は、光軸上をまず物体側ヘ移動し、途中で移動
方向を像側に反転することにより、物体側に凸の凸弧状
に移動して変倍を行い、第M群光学系(M=1〜3)の
焦点距離をfM 、広角端における全系の合成焦点距離を
W とするとき、これらが条件: (1)2.47<|f1 |/fW <2.61 (f1
0) (2)f3 /fW <4.1 (3)0.52<f2 /f3 <0.61 (f2 >0,
3 >0) を満足する構成とすることにより、3倍またはそれ以上
の変倍比を得て、射出瞳位置を像面から充分に離間させ
ることができるとともに、歪曲収差を抑えることがで
き、しかも小型で収差が少なくディジタルスチルカメラ
等に好適な明るい広角ズームレンズとして構成すること
が可能で、特に、小型で且つ収差が良好に補正されたズ
ームレンズを提供することができる。
【0064】特に、本発明の請求項2のズームレンズに
よれば、前記第1群光学系が、物体側から像側へ向かっ
て、順次、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レン
ズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、そ
して物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを配
置してなる3つのレンズを有し、且つ前記第2群光学系
が、物体側から像側へ向かって、順次、物体側に強い屈
折面を向けた正レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカ
ス状の正レンズ、像側に強い屈折面を向けた負レンズ、
正レンズ、そして物体側に凸面を向けたメニスカス状の
正レンズを配置してなる5つのレンズを有する構成とす
ることにより、特に、少ないレンズ枚数で構成し、且つ
レンズ外径を小さくするとともに、第2レンズ群で発生
する収差を効果的に補正することができる。
【0065】本発明の請求項3のズームレンズによれ
ば、前記第1群光学系の3つのレンズのうちの物体側か
ら2番目に位置するメニスカス状の負レンズの像側のレ
ンズ面を、光軸から離れるに従い負の屈折力が弱くなる
形状の非球面として構成することにより、特に、短焦点
距離側で増大する負の歪曲収差を有効に補正することが
できる。本発明の請求項4のズームレンズによれば、前
記第2群光学系の5つのレンズのうちの最も物体側にあ
る正レンズの物体側のレンズ面を、光軸から離れるに従
い正の屈折力が弱くなる形状の非球面として構成するこ
とにより、特に、球面収差が補正不足となるのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るズームレンズ
の光学系の配置構成を模式的に示す光学系配置図であ
る。
【図2】図1のズームレンズの広角端における球面収
差、非点収差および歪曲収差を示す収差図である。
【図3】図1のズームレンズの中間焦点距離における球
面収差、非点収差および歪曲収差を示す収差図である。
【図4】図1のズームレンズの望遠端における球面収
差、非点収差および歪曲収差を示す収差図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るズームレンズ
の光学系の配置構成を模式的に示す光学系配置図であ
る。
【図6】図5のズームレンズの広角端における球面収
差、非点収差および歪曲収差を示す収差図である。
【図7】図5のズームレンズの中間焦点距離における球
面収差、非点収差および歪曲収差を示す収差図である。
【図8】図5のズームレンズの望遠端における球面収
差、非点収差および歪曲収差を示す収差図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るズームレンズ
の光学系の配置構成を模式的に示す光学系配置図であ
る。
【図10】図9のズームレンズの広角端における球面収
差、非点収差および歪曲収差を示す収差図である。
【図11】図9のズームレンズの中間焦点距離における
球面収差、非点収差および歪曲収差を示す収差図であ
る。
【図12】図9のズームレンズの望遠端における球面収
差、非点収差および歪曲収差を示す収差図である。
【符号の説明】
G1,G1′,G1″ 第1レンズ群 G2,G2′,G2″ 第2レンズ群 G3,G3′,G3″ 第3レンズ群 S 開口絞り F,F′,F″ フィルタ L1〜L11,L1′〜L11′,L1″〜L11″
光学素子 L1〜L9,L1′〜L9′,L1″〜L9″ レンズ L10,L10′,L10″,L11,L11′,L1
1″ 光学フィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から像側へ向かって、順次、負の
    屈折力を有する第1群光学系、正の屈折力を有する第2
    群光学系および正の屈折力を有する第3群光学系を配設
    し、 前記第2群光学系の物体側に、ズーミング時に該第2群
    光学系と一体に移動する開口絞りを設けるとともに、 広角端から望遠端へのズーミングに際し、前記第1群光
    学系は、光軸上をまず像側へ移動し、途中で移動方向を
    物体側へ反転することにより、像側に凸の凸弧状に移動
    して焦点位置の変動を補正し、前記第2群光学系は、光
    軸上を物体側へ単調に移動して変倍を行い、そして前記
    第3群光学系は、光軸上をまず物体側ヘ移動し、途中で
    移動方向を像側に反転することにより、物体側に凸の凸
    弧状に移動して変倍を行い、 第M群光学系(M=1〜3)の焦点距離をfM 、広角端
    における全系の合成焦点距離をfW とするとき、これら
    が条件: (1)2.47<|f1 |/fW <2.61 (f1
    0) (2)f3 /fW <4.1 (3)0.52<f2 /f3 <0.61 (f2 >0,
    3 >0) を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記第1群光学系は、物体側から像側へ
    向かって、順次、物体側に凸面を向けたメニスカス状の
    負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レン
    ズ、そして物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レン
    ズを配置してなる3つのレンズを含み、且つ前記第2群
    光学系は、物体側から像側へ向かって、順次、物体側に
    強い屈折面を向けた正レンズ、物体側に凸面を向けたメ
    ニスカス状の正レンズ、像側に強い屈折面を向けた負レ
    ンズ、正レンズ、そして物体側に凸面を向けたメニスカ
    ス状の正レンズを配置してなる5つのレンズを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 【請求項3】 前記第1群光学系の3つのレンズのうち
    の物体側から2番目に位置するメニスカス状の負レンズ
    は、像側のレンズ面が光軸から離れるに従い負の屈折力
    が弱くなる形状の非球面であることを特徴とする請求項
    2に記載のズームレンズ。
  4. 【請求項4】 前記第2群光学系の5つのレンズのうち
    の最も物体側にある正レンズは、物体側のレンズ面が光
    軸から離れるに従い正の屈折力が弱くなる形状の非球面
    であることを特徴とする請求項1に記載のズームレン
    ズ。
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