JPH1195154A - 自由空間光配線用光学レンズ装置およびその製造方法 - Google Patents

自由空間光配線用光学レンズ装置およびその製造方法

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JPH1195154A
JPH1195154A JP26925197A JP26925197A JPH1195154A JP H1195154 A JPH1195154 A JP H1195154A JP 26925197 A JP26925197 A JP 26925197A JP 26925197 A JP26925197 A JP 26925197A JP H1195154 A JPH1195154 A JP H1195154A
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light
lens
optical
beam waist
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JP26925197A
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Hironori Sasaki
浩紀 佐々木
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
Real World Computing Partnership
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸と直角な平面上での光源のアライメント
トレランスの増大を図ることのできる自由空間光配線用
光学レンズ装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 第1および第2の集光用レンズ(11a
および11b)のビームスポット半径(ω24)を相
互に等しく設定することにより、この条件下で、第2の
集光用レンズでの所定の光量損失を与える光軸と直角な
平面上での該光軸からの前記光源のずれ量(β)と、光
源(s)のビームウエスト半径(ω1 )との比例関係か
ら、所望のアライメントトレランス(β)を得るために
必要な光源のビームウエスト半径(ω1 )を決定し、こ
の決定されたビームウエスト半径(ω1 )および各設定
値にしたがって、光源(s)、第1および第2の集光用
レンズ(11aおよび11b)および受光エレメント
(d)を設計しかつ配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるオプトエ
レクトロニクスの回路の一部として使用するのに好適
な、ガウス光束を取り扱う自由空間光配線用光学レンズ
装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オプトエレクトロニクス回路では、光の
持つ高帯域特性および光ビームによる集積度の有利性か
ら、例えば基板上のオプトエレクトロニクスチップモジ
ュール間の接続に、自由空間を媒体とする光線を用いて
配線する、いわゆる自由空間光配線用光学レンズ装置が
用いられている。
【0003】このような光配線用光学レンズ装置では、
取り扱うガウス光束の直径およびレンズの直径等は、例
えば望遠レンズや光学顕微鏡のような通常の光学装置に
比較して、取り扱うガウス光束の波長に著しく近似す
る。そのため、光源となる例えば発光エレメントと受光
エレメントとの間に配置される一対の集光レンズから成
るコリメータのレンズ間距離が数センチに達すると、ガ
ウス光束の回折現象が顕著に現れて、種々の問題を引き
起こす。
【0004】その1つとして、コリメータレンズでのコ
リメート光の発散がある。この発散問題の解消のため
に、マイクロ光学系では、第1および第2の集光レンズ
間に第1の集光レンズの結像点であるビームウエストが
位置するように、しかも第2の集光レンズがこのビーム
ウエストを等倍で受光エレメントに投影するように、両
集光レンズが配置されている。このレンズ配置によれ
ば、レンズ結合長の最大化を図ることにより、光源を等
倍で受光エレメントに投影することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな光配線用光学レンズ装置では、光源が光学レンズ装
置の光軸と直角な平面上で、例えば1〜2μmを僅かに
越えるような微量なずれを生じると、その僅かなずれ
が、大きな問題となることから、光軸と直角な平面上で
の光源の配置上の誤差許容量を大きくする技術が要求さ
れていた。
【0006】そこで、本発明の目的は、光軸と直角な平
面上での光源の配置上の許容誤差すなわちアライメント
トレランスの増大を図ることのできる自由空間光配線用
光学レンズ装置およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成〉本願発明は、基本的には、ガウス光束を発する
光源と、該光源からのガウス光束を受ける受光エレメン
トと、光源および受光エレメント間に配置され、光源か
らのガウス光束を受ける第1の集光用レンズと、該集光
用レンズに対応して配置され、光源に対応する受光エレ
メントに、ガウス光束のビームウエストを投影する第2
の集光用レンズとを含む自由空間光配線用光学装置にお
いて、第1および第2の集光用レンズのビームスポット
半径を相互に等しく設定し、この条件下では、第2の集
光用レンズでの所定の光量損失を与える光軸と直角な平
面上での該光軸からの前記光源のずれ量と、光源のビー
ムウエスト半径との関係には、比例関係があることに着
目し、この比例関係から、所望のアライメントトレラン
スを得るために必要な光源のビームウエスト半径を決定
し、この決定されたビームウエスト半径および各設定値
にしたがって、光源、第1および第2の集光用レンズお
よび受光エレメントを設計しかつ配置することを特徴と
する。
【0008】〈作用〉本発明によれば、第2の集光用レ
ンズでの所定の光量損失を与える光軸と直角な平面上で
の該光軸からの前記光源のずれ量と、前記光源のビーム
ウエスト半径との関係を予め求めておくことにより、比
較的大きなアライメントトレランスを得るに必要な光源
のビームウエスト半径が求められることから、所望のア
ライメントトレランスを与えるビームウエスト半径を満
足する光源を選択し、あるいは光源のビームウエスト半
径をその値に調整することにより、従来に比較して、ほ
ぼ2倍の5μmを越えるアライメントトレランスを得る
ことができる。
【0009】また、このアライメントトレランスの増大
に伴い、第1の集光用レンズのビームスポット径が減少
することから、多数組の第1および第2の集光用レンズ
の並列的な集合配置に関して、各集光用レンズの配置密
度すなわち光配線密度が高められる。
【0010】この光配線密度の向上に反し、第1および
第2の集光用レンズに関するレンズ結合長が低減される
が、このレンズ結合長の減少を補償するために、第1お
よび第2の集光用レンズの間に、第1の集光用レンズに
よるガウス光束のビームウエストを等倍で第2の集光用
レンズの前方ビームウエスト位置に投影するリレーレン
ズ系を挿入することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明に係る自由空間光配線用光
学レンズ装置の具体例を模式的に示す。
【0012】本発明に係る自由空間光配線用光学レンズ
装置10は、例えば半導体レーザのような発光エレメン
トからなる光源sと、この光源たる発光エレメントsか
らのガウス光束を受ける例えばフォトディテクタのよう
な受光エレメントdとを含み、さらに、両エレメントs
およびd間の光信号の伝達のための1組の集光用レンズ
11aおよび11bを含む。発光エレメントsからのガ
ウス光束は、その光軸と直角な断面で見た光強度がガウ
ス分布に沿った、いわゆるガウシアンビームと呼ばれる
光線である。
【0013】第1の集光用レンズ11aは、図1に示さ
れているように、発光エレメントsからの光束を受ける
べく、該発光エレメントすなわち光源sに対応して配置
されている。また第2の集光用レンズ11bは、第1の
集光用レンズ11aを経た発光エレメントsからのガウ
ス光束を受けるように、該第1の集光用レンズに光軸を
一致して、これから所定の間隔を置いて配置されてい
る。
【0014】図1に示す例では、第1および第2の集光
用レンズ11aおよび11bは、それぞれ焦点距離f1
およびf2 を有する凸状の形状レンズから成る。発光エ
レメントsは、ビームウエスト半径がω1 で示されるガ
ウス光束を第1の集光用レンズ11aに向けて照射す
る。このガウス光束により、発光エレメントsから距離
1 を隔てて配置された第1の集光用レンズ11aに
は、ガウス光束のビームスポット半径がω2 で示される
ビームスポットが形成される。第1の集光用レンズ11
aは、このガウス光束の入射により、距離L2 を隔てた
後方に、ビームウエスト半径がω3 で示される中間像
(ω3 )を投影する。
【0015】この中間像(ω3 )は、この中間像(ω
3 )位置から後方へ距離L3 を隔てて配置された第2の
集光用レンズ11bに、ビームスポット半径がω4 で示
されるビームスポットを形成する。その結果、第2の集
光用レンズ11bは、該レンズから後方へ距離L4 を隔
てた受光エレメントdに、ビームウエスト半径がω5
示される結像(ω5 )を投影する。
【0016】第1および第2の集光用レンズ11aおよ
び11bは、例えばエンボス法あるいはイオン交換法に
より形成されるレンズあるいは計算機ホログラム素子を
用いることができる。
【0017】図1に示した光学装置10についての光源
たる発光エレメントsの前記光軸からのずれを検討する
に先立ち、光学装置10に関する一般的な関係式につい
て、次ぎに説明する。
【0018】光学装置10に示すガウス光の振る舞いは
従来よく知られている。この光学装置10における第1
の集光用レンズ11aと光源sとの距離L1 、第1の集
光用レンズ11aと中間像(ω3 )位置との距離L2
該中間像(ω3)から第2の集光用レンズ11bまでの
距離L3 および該第2の集光用レンズ11bから受光エ
レメントdまでの距離L4 は、ガウス光の波長λ、各ビ
ームウエスト半径ω1 、ω3 、ω5 および各ビームスポ
ット半径ω2 およびω4 とを用いて、従来よく知られて
いるように、図2の式(1−1〜4)に示すとおり、表
すことができる。
【0019】また、自由空間光配線では、2つの集光用
レンズ11aおよび11b間の結合長(L=L2 +L
3 )を最大化することが望まれている。この結合長Lを
最大化する条件は、従来よく知られているように、式
(1−2および3)を用い、結合長Lをω3 の関数とし
て表し、ω3 に関して偏微分することにより、求めるこ
とができる。このようにして求められた、結合長Lの最
大化条件が、図2の式(2)に示されている。
【0020】この最大化された結合長Lを第1の集光用
レンズ11aおよび第2の集光用レンズ11bのそれぞ
れのビームスポット半径ω2 およびω4 で表すと、最大
化結合長Lは、図2の式(3)で示される。
【0021】また、各集光用レンズ11aおよび11b
のそれぞれの焦点距離f1 およびf2 は、図2の式(4
−1〜2)に示されているとおり、表すことができる。
【0022】ところで、光学装置10における光源sの
前記光軸と直角な平面上での該光軸からのずれ量βと、
このずれ量βによって生じるであろう第2の集光用レン
ズ11bでのビームスポット(ω3 )の軸ずれ量Δxと
は、光源sから第2の集光用レンズ11bまでの光線行
列を用いて、図3の式(5)に示されるとおり、関係付
けられる。
【0023】ここでは、近軸条件が成り立つものとし、
式(5)では、第2の集光用レンズ11bでの光束の角
度ずれΔθが示されているが、この角度ずれΔθは、軸
ずれ量Δxに比較して、十分に小さいことから、実質的
に無視することができる。従って、式(5)を変形する
ことにより、第2の集光用レンズ11bでのビームスポ
ット(ω3 )の軸ずれ量Δxを、光源sの前記光軸と直
角な平面上での該光軸からのずれ量βの関数式が導き出
される。
【0024】また、軸ずれ量Δxが生じたときの第2の
集光用レンズ11bの透過光量Pは、その軸ずれ量Δx
を考慮すると、図3の式(6)で表される。式(6)で
は、軸ずれ量Δxが零のとき、透過光量Pが最大値であ
る1をとるように、この透過光量Pが正規化されてい
る。
【0025】前記した式(1−1〜4)、式(2〜
3)、式(4−1〜2)および式(5〜6)の関係式が
導かれる光学装置10の設計のために、光源sのビーム
ウエスト半径ω1 と、第2の集光用レンズ11bでの光
量損失を所定の値以下に抑制し得る光源sのアライメン
トトレランスとの関係を求める。
【0026】この例では、光量損失の最大値すなわち光
量損失の許容量は、12.5%と設定された。この値
は、矩形に配列された8個のレンズによる8本の平行な
光配線が配線では、1チャンネルあたりの漏れ光量が8
分の1(12.5%)を越えると、正常な光通信が困難
になると考えられることから、導き出された。
【0027】また、第1の集光用レンズ11aおよび第
2の集光用レンズ11bの各開口は、光源sの軸ずれ量
βが零のときの光量損失を無視し得るように、一辺が4
ω4の矩形であると仮定した。
【0028】さらに、現実的な設計条件として、光源の
波長λは、1.3μmが採用され、光源sから第1の集
光用レンズ11aまでの距離L1 の値として、337μ
mが採用された。この337μmの値は、次のような一
般的な事柄から、その一例として、導き出された。すな
わち、発光エレメントsは、例えば厚さ1mmのシリコン
基板(屈折率n=3.48)上に形成され、光源sから
の光は、このシリコン基板を透過して第1の集光用レン
ズ11aに至る。そのため、光源sと第1の集光用レン
ズ11aまでの距離L1 は、シリコン基板の厚さ分に相
当するシリコン中の光の等価距離(シリコン基板の屈折
率を考慮すると自由空間中の距離287μmに相当す
る。)と、フリップチップボンディング用バンプによる
間隔50μmとの和から導き出された。
【0029】また、第1および第2のレンズ11aおよ
び11bの面積効率の最大化を図るために、第1の集光
用レンズ11aのビームスポット半径ω2 および第2の
集光用レンズ11bのビームスポット半径ω4 が相互に
等しく設定される。
【0030】前記した条件下で、第2の集光用レンズで
の所定の光量損失を与える光軸と直角な平面上での該光
軸からの前記光源のずれ量βと、光源のビームウエスト
半径ω1 との関係を求める。そのために、光源のビーム
ウエスト半径ω1 をパラメータとして、既知の値L1
基に、式(1−1)から第1の集光用レンズ11aのビ
ームスポット半径ω2 を求め、さらに、このω2 を基
に、ω2 =ω4 の条件より、式(2)から中間ビームウ
エスト半径ω3 が求められる。
【0031】これらの値を基に、式(4−1および2)
からパラメータω1 に対応する第1の集光用レンズ11
aの焦点距離f1 および第2の集光用レンズ11bの焦
点距離f2 が求められる。これらの値を用いて、前記し
たとおり式(5)の関係から、第2の集光用レンズ11
bのビームスポット(ω2 )のずれ量Δxを光源sの光
軸からのずれ量βの関数として表すことができる。
【0032】光量損失の最大値すなわち光量損失の許容
量は、この例では、12.5%と設定されることから、
光源sの前記光軸からのずれ量βの関数として表わされ
た式(5)の変形式で、光量Pとして、限界光量である
87.5%を表す0.875の値が代入される。この値
の代入により、所定の光量損失を越えることのない、光
源sの誤差許容量であるアライメントトレランスβが、
パラメータω1 に対応して算出される。
【0033】図4は、その算出結果を示すグラフであ
る。図4のグラフの横軸は、パラメータとして選択され
た光源sのビームウエスト半径ω1 (μm)を示し、そ
の縦軸はパラメータに対応して算出された光源sのアラ
イメントトレランスβ(μm)を表す。
【0034】図4のグラフに示された特性線1Aで示さ
れているように、第1の集光用レンズ11aのビームス
ポット半径ω2 が第2の集光用レンズ11bのビームス
ポット半径ω4 に等しい条件下では、光源sのビームウ
エスト半径ω1 と、光源sのアライメントトレランスβ
との間には、明確な比例関係が見られる。
【0035】すなわち、図4のグラフによれば、光源s
のビームウエスト半径ω1 を選択することにより、その
値に対応した光源sのアライメントトレランスβ(μ
m)を得ることができることを表す。また、光源sのビ
ームウエスト半径ω1 は、光源となる発光エレメントの
選択あるいは光源の開口調整手段等を用いることによ
り、所望のビームウエスト半径ω1 を得ることができ
る。
【0036】従って、本発明によれば、図4に示された
グラフから光源sの所望のアライメントトレランスβを
実現できる光源sのビームウエスト半径ω1 を決定し、
このビームウエスト半径ω1 を含む前記した各値から、
前記各式に基づき両集光用レンズ11aおよび11bを
含む各要素を設計し、当該各要素を所定の適正な関係で
配置することにより、図4のグラフから明らかなよう
に、従来に比較して大きな、例えば光源sのアライメン
トトレランスが6μmを越える光学レンズ装置10を得
ることができる。
【0037】また、図5は、本発明に係る光学レンズ装
置10における光源sのビームウエスト半径ω1 と、第
1の集光用レンズ11aのビームスポット半径ω2 およ
び光配線密度との関係を示すグラフである。図5のグラ
フでは、横軸にビームウエスト半径ω1 (μm)が示さ
れ、左縦軸にビームスポット半径ω2 (μm)が表さ
れ、両者の関係が特性曲線2Aで示されている。また、
右縦軸に光配線密度(1/cm2 )が示され、この密度と
光源sのビームウエスト半径ω1 との関係が特性曲線2
Bで示されている。
【0038】特性曲線2Aが全体的な右下がりの曲線で
あることから明らかなように、光源sのビームウエスト
半径ω1 を拡大することにより、これに対応して第1の
集光用レンズ11aのビームスポット半径ω2 が減少す
る。また、このビームスポット半径ω2 の減少に伴い、
特性曲線2Bで示されるとおり、1/(4ω22 で定
義される光配線密度が増大する。従って、本発明によれ
ば、光源sのアライメントトレランスの増大に加えて、
配線密度の増大をも図ることができる。このため、本発
明は、パッケージ型光配線モジュールに極めて有効であ
る。
【0039】ところで、本発明に係る光学レンズ装置1
0では、光源sのビームウエスト半径ω1 と、結合長す
なわち光配線長Lとの間に、図6に示すような関係が生
じる。図6は、横軸が光源sのビームウエスト半径ω1
(μm)を示し、縦軸が光配線長Lをを示すグラフであ
る。その特性曲線3Aで明らかなように、光源sのビー
ムウエスト半径ω1 の増大に伴い、光配線長Lが減少す
る結果となる。このことは、光源sの光軸からのずれ量
βの増大を図るために、光源sのビームウエスト半径ω
1 の増大を図ると、この光源sのビームウエスト半径ω
1 の増大に伴い、光配線長Lが減少することを意味す
る。
【0040】〈具体例2〉そこで、この光源sのビーム
ウエスト半径ω1 の増大に伴う光配線長Lの減少を補償
するために、図7に示すとおり、第1の集光用レンズ1
1aと、第2の集光用レンズ11bとの間に、リレーレ
ンズ系12(12aおよび12b)を挿入することがで
きる。このリレーレンズ系12が挿入された光学レンズ
装置は、図7に全体に符号110で示されており、具体
例1と同様な構成部分は、その参照符号と同一の参照符
号が付されている。
【0041】リレーレンズ系12は、それぞれが凸状の
形状レンズからなる第3および第4の集光用レンズ12
aおよび12bで構成されており、両集光用レンズ12
aおよび12bは、共焦条件を満たすべく、互いに等し
い焦点距離(f=Lr )を有する。
【0042】リレーレンズ系12を構成する第3の集光
用レンズ12aは、第1の集光用レンズ11aの中間像
(ω3 )の位置から焦点距離Lr を隔てて配置されてい
る。また、第4の集光用レンズ12bは、第3の集光用
レンズ12aからそれらの焦点距離の2倍の値である2
r を隔てて配置されている。リレーレンズ系12は、
共焦条件を満たしていることから、第3の集光用レンズ
12aの前方焦点位置にある第1の集光用レンズ11a
のビームウエスト(ω 3 )を、第4の集光用レンズ12
bの後方へ焦点距離Lr を隔てた第2の集光用レンズ1
1bの前方ビームウエスト(ω3 ′)位置に、等倍で投
影する。
【0043】そのため、光学レンズ装置110では、リ
レーレンズ系12の挿入により、結合長を4Lr 分増大
することができ、これにより前記したとおり、光源sの
ビームウエスト半径ω1 の増大による光配線長Lの減少
を補償することができる。
【0044】図7に示した具体例2では、第1の集光用
レンズ11aと第2の集光用レンズ11bとの間に、単
一のリレーレンズ系12を挿入した例を示したが、これ
に代えて、複数のリレーレンズ系12を相互に直列的に
挿入することができ、これにより結合長の増大を図るこ
とができる。
【0045】従って、集光用レンズ11aおよび11b
間に、リレーレンズ系12を挿入することによって、結
合長の低減を招くことなく、光源sの光軸に対するアラ
イメントトレランスすなわち光源sの第1の集光用レン
ズ11aに対する誤差許容量の増大を図ることが可能と
なる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、前記したように、第1
および第2の集光用レンズのための光源のビームウエス
ト半径の選択により、従来に比較して、ほぼ2倍の5μ
mを越えるアライメントトレランスを得ることができ、
またこのアライメントトレランスの増大に伴い、多数組
の第1および第2の集光用レンズの並列的な集合配置に
関して、光配線密度を高めることができることから、従
来に比較してコンパクトな自由空間光配線用光学装置を
比較的容易に製造することができる。
【0047】また、レンズ結合長の減少を補償するため
の等倍のリレーレンズ系を第1および第2の集光レンズ
間に挿入することにより、レンズ結合長の低減を招くこ
となく、好適な自由空間光配線用光学装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自由空間光配線用光学レンズ装置
の具体例1を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明に係る具体例1に関連する光学的諸要素
の関係を整理して示す説明図(その1)である。
【図3】本発明に係る具体例1に関連する光学的諸要素
の関係を整理して示す説明図(その2)である。
【図4】光源のビームウエスト半径ω1 と所定の光量損
失での光源の軸ずれ許容量βとの関係を示すグラフであ
る。
【図5】光源のビームウエスト半径ω1 と、ビームスポ
ット半径ω2 および光配線密度との関係を示すグラフで
ある。
【図6】光源のビームウエスト半径ω1 と、光配線長
(L2+L3 )との関係を示すグラフである。
【図7】本発明に係る光学装置の具体例2を模式的に示
す説明図である。
【符号の説明】
10 光学レンズ装置 11aおよび11b 第1および第2の集光用レンズ 12 リレーレンズ系 s (発光エレメント)光源 d 受光エレメント λ ガウス光束の波長 π 円周率 ω1 光源のビームウエスト半径 ω2 第1集光用レンズのビームスポット半径 ω3 第1集光用レンズによる中間像のビームウエスト
半径 ω4 第2集光用レンズのビームスポット半径 ω5 受光エレメントdのビームウエスト半径 L1 光源s(ω1 )から第1集光用レンズまでの距離 L2 第1集光用レンズからその中間像(ω3 )までの
距離 L3 中間像(ω3 )から第2集光用レンズまでの距離 L4 第2集光用レンズから受光エレメントd(ω5
までの距離 f1 第1集光用レンズの焦点距離 f2 第2集光用レンズの焦点距離 f リレーレンズ系を構成する第3および第4の集光用
レンズの焦点距離 4Lr リレーレンズ系の長さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガウス光束を発する光源と、該光源から
    の前記ガウス光束を受ける受光エレメントと、前記光源
    および前記受光エレメント間に配置され、前記光源から
    のガウス光束を受ける第1の集光用レンズと、該集光用
    レンズに対応して配置され、前記光源に対応する前記受
    光エレメントに、前記ガウス光束のビームウエストを投
    影する第2の集光用レンズとを含む自由空間光配線用光
    学装置の製造方法であって、 前記第1および第2の集光用レンズのビームスポット半
    径を相互に等しく設定すること、 当該ビームスポット半径の条件下で、第2の集光用レン
    ズでの所定の光量損失を与える、光軸と直角な平面上で
    の該光軸からの前記光源のずれ量と、前記光源のビーム
    ウエスト半径との関係を求めること、 前記ずれ量と前記光源のビームウエスト半径との関係か
    ら、前記平面上での所望のアライメントトレランスを得
    べく、前記光源の所望のビームウエスト半径を決定する
    こと、 決定されたビームウエスト半径および各設定値にしたが
    って、前記光源、第1および第2の集光用レンズおよび
    受光エレメントを設計しかつ配置すること、 を含む自由空間光配線用光学装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガウス光束を発する光源と、該光源から
    の前記ガウス光束を受ける受光エレメントと、前記光源
    および受光エレメント間に配置され、前記光源からのガ
    ウス光束を受ける第1の集光用レンズと、該集光用レン
    ズに対応して配置され、前記光源に対応する前記受光エ
    レメントに、前記ガウス光束のビームウエストを投影す
    る第2の集光用レンズとを含む自由空間光配線用光学装
    置であって、 前記第1および第2の集光用レンズのビームスポット半
    径が相互に等しく設定され、第2の集光用レンズでの所
    定の光量損失を与える、光軸と直角な平面上での該光軸
    からの前記光源のずれ量と、前記光源のビームウエスト
    半径との関係から、前記平面上での所望のアライメント
    トレランスを得べく、前記光源の所望のビームウエスト
    半径が決定されていることを特徴とする自由空間光配線
    用光学装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第1および第2の集光用レ
    ンズの間には、前記第1の集光用レンズによる前記ガウ
    ス光束のビームウエストを等倍で前記第2の集光用レン
    ズの前方ビームウエスト位置に投影するリレーレンズ系
    が挿入されていることを特徴とする請求項2記載の自由
    空間光配線用光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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