JPH1198341A - 電子透かし重畳装置及び電子透かし検出装置 - Google Patents

電子透かし重畳装置及び電子透かし検出装置

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JPH1198341A
JPH1198341A JP25250797A JP25250797A JPH1198341A JP H1198341 A JPH1198341 A JP H1198341A JP 25250797 A JP25250797 A JP 25250797A JP 25250797 A JP25250797 A JP 25250797A JP H1198341 A JPH1198341 A JP H1198341A
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毅 中村
Yoshiaki Moriyama
義明 守山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 映像表示時における画質劣化を抑えつつも所
望の情報を担う電子透かしを映像データ中に重畳する。 【解決手段】 所定の複数の画素からなる画素ブロック
毎に2次元DCT変換することにより周波数成分毎の複
数のDCT係数を生成し、少なくとも1のDCT係数の
値を、情報に応じた量子化規則に基づいて量子化して量
子化DCT係数を得て、上記DCT係数の内の少なくと
も1のDCT係数の値を量子化DCT係数に置換したも
のを2次元逆DCT変換して、映像データ中に上記情報
に対応した電子透かしを重畳した電子透かし重畳映像デ
ータを得る。この際、映像パターンが所定の映像パター
ンよりも平坦とはならない区間中は上記電子透かし重畳
映像データを選択し、平坦となる区間中は電子透かし重
畳映像データに代わり映像データを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像データ中にこ
の映像データとは異なる情報を担う電子透かしを重畳す
る電子透かし重畳装置、及びこの電子透かしが重畳され
た映像データから、かかる電子透かしの検出を行う電子
透かし検出装置に関する。
【0002】
【背景技術】現在、情報データの書き込みが可能な光学
式記録媒体として、DVD−R、又はDVD−RAMが
実用化されつつあるが、これらDVD−RAM又はDV
D−Rを実用化するにあたり、映像ソフト等の違法コピ
ーを防止する為の策を施す必要がある。
【0003】そこで、著作権情報やコピーガードを示す
情報を視覚的に目立ちにくい電子透かし(以下、ウォー
ターマークと称する)と呼ばれるノイズ状の画像パター
ンにて表し、このウォーターマークを映像データに重畳
したものを伝送、又は記録媒体に記録するようにした技
術が着目されている。しかしながら、あくまでこのウォ
ーターマークは、映像データに対してはノイズに過ぎな
いので、かかるウォーターマークが埋め込まれている映
像データにて画像表示を行うと画質劣化が生じてしま
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、映像表示時における画質劣化を抑えつつも所望の情
報を担う電子透かしを映像データ中に重畳することが出
来る電子透かし重畳装置及びその検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によ
る電子透かし重畳装置は、映像データ中に該映像データ
とは異なる情報を担う電子透かしを重畳する電子透かし
重畳装置であって、前記映像データを所定の複数の画素
からなる画素ブロック毎に2次元DCT変換することに
より周波数成分毎の複数のDCT係数を生成するDCT
回路と、前記DCT係数の内の少なくとも1のDCT係
数の値を、前記情報に応じた量子化規則に基づいて量子
化して量子化DCT係数を得る量子化器と、前記DCT
係数の内の少なくとも1のDCT係数の値を前記量子化
DCT係数に置換したものを2次元逆DCT変換するこ
とにより前記映像データ中に前記情報に対応した電子透
かしを重畳した電子透かし重畳映像データを得る逆DC
T回路と、前記映像データによる映像パターンが所定の
映像パターンよりも平坦とはならない区間中は前記電子
透かし重畳映像データを選択してこれを出力する一方、
前記映像データによる映像パターンが所定の映像パター
ンよりも平坦となる区間中は前記電子透かし重畳映像デ
ータに代わり前記映像データを選択してこれを出力する
セレクタとを有する。
【0006】又、本発明の第2の特徴による電子透かし
検出装置は、情報を担う電子透かしが重畳されている映
像データ中から前記電子透かしの検出を行う電子透かし
検出装置であって、前記映像データを所定の複数の画素
からなる画素ブロック毎に2次元DCT変換することに
より周波数成分毎の複数のDCT係数を生成するDCT
回路と、前記DCT係数の内の少なくとも1のDCT係
数の値と、該DCT係数を前記情報に応じた量子化規則
に基づいて量子化した量子化DCT係数の値との差分の
絶対値を量子化誤差として求める手段と、前記量子化誤
差の値が0近傍の値になった回数を統計処理する統計処
理手段と、前記統計処理結果により前記映像データ中に
前記情報を担う電子透かしが重畳されているか否かを判
定する電子透かし判定手段とを有する。
【0007】又、本発明の第3の特徴による電子透かし
検出装置は、第1情報を担う電子透かし及び第2情報を
担う電子透かしが重畳されている映像データ中から前記
電子透かしの検出を行う電子透かし検出装置であって、
前記映像データを所定の複数の画素からなる画素ブロッ
ク毎に2次元DCT変換することにより周波数成分毎の
複数のDCT係数を生成するDCT回路と、前記DCT
係数の内の少なくとも1のDCT係数の値と、該DCT
係数を前記第1情報に応じた量子化規則に基づいて量子
化した量子化DCT係数の値との差分の絶対値を量子化
誤差として求める手段と、前記量子化誤差が所定の不感
帯領域の下限値よりも小となる回数と、前記量子化誤差
が前記不感帯領域の上限値よりも大となる回数とを統計
処理する統計処理手段と、前記統計処理結果により前記
映像データ中に電子透かしが重畳されているか否か、及
び前記電子透かしが前記第1情報を担うものであるのか
又は第2情報を担うものであるのかを判定する電子透か
し判定手段とを有する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、記録媒体に記録すべき原
映像データ中に、コピー防止等の情報を担うウォーター
マークを重畳するウォーターマーク重畳装置の構成を示
す図である。図1において、ブロック化回路12は、上
述した如き原映像データとして入力された入力映像デー
タを8x8画素データ毎の画素データブロックに分割
し、これをDCT(discrete cosine transform)回路
13及び後述する第3セレクタ14に供給する。DCT
回路52は、かかる8x8画素データ毎の画素データブ
ロックに対して2次元DCT演算を施すことにより64
系統の周波数成分各々に対応したDCT係数DC1〜D
64に変換し、これらをDCT係数選択回路15、DC
T係数総和回路16及び後述するDCT係数置換回路1
8に夫々供給する。乱数発生器17は、かかる8x8の
画素データからなる画素データブロック毎に"1"〜"64"
なる範囲内にて乱数rを発生し、これを上記DCT係数
選択回路15及び後述するDCT係数置換回路18に供
給する。
【0009】DCT係数選択回路15は、上記DCT係
数DC1〜DC64の内から、上記乱数rによって示され
る次数のDCT係数DCrを少なくとも1つだけ選択
し、これを第1量子化器19、第2量子化器20、及び
第3量子化器21、及び減算器22の各々に供給する。
第1量子化器19は、上記DCT係数DCrを図2
(a)に示されるが如き量子化規則に従って量子化して
得られた第1量子化DCT係数DR1を第1セレクタ23
に供給する。すなわち、第1量子化器19は、{k・n}
以上でありかつ{(k+1)・n}未満の範囲内にあるDC
T係数DCrの値を(k+1/2)・nなる値を有する第1量
子化DCT係数DR1に置換するのである。
【0010】第2量子化器20は、上記DCT係数DC
rを図2(b)に示される量子化規則に従って量子化し
て得られた第2量子化DCT係数DR2を第1セレクタ2
3に供給する。すなわち、第2量子化器20は、{(k+
1/2)・n}以上でありかつ{(k+3/2)・n}未満の範囲内
にある上記DCT係数DCrの値を(k+1)・nなる値を
有する第2量子化DCT係数DR2に置換するのであ
る。
【0011】第3量子化器18は、上記DCT係数DC
rを図2(c)に示される量子化規則に従って量子化し
て得られた第3量子化DCT係数DR3を第2セレクタ
24に供給する。すなわち、第3量子化器18は、{(1/
2)・k・n}以上でありかつ{(1/2)(k+1)・n}未満の範囲内
にある上記DCT係数DCrの値を(1/2)(k+1/2)・nな
る値を有する第3量子化DCT係数DR3に置換するの
である。
【0012】尚、これら第1〜第3量子化器各々での上
記nは量子化パラメータ、上記kは整数を表す。第1セ
レクタ23は、上記第1量子化DCT係数DR1及び第
2量子化DCT係数DR2の内から、情報を担う2種類
のウォーターマークWM1又はWM2のいずれかを指定
すべく図示せぬコントローラから供給されてくる情報ビ
ットに応じた方を選択し、これを選択量子化DCT係数
DSとして減算器22及び第2セレクタ24各々に供給
する。例えば、第1セレクタ23は、かかる情報ビット
の論理レベルが"0"である場合には、第2量子化器20
から供給された第2量子化DCT係数DR2を選択し、
これを上記選択量子化DCT係数DSとして減算器22
及び第2セレクタ24各々に供給する。一方、上記情報
ビットの論理レベルが"1"である場合には、第1量子化
器19から供給された第1量子化DCT係数DR1の方
を選択し、これを上記選択量子化DCT係数DSとして
減算器22及び第2セレクタ24各々に供給するのであ
る。
【0013】減算器22は、かかる選択量子化DCT係
数DSと、上記DCT係数DCrとの差分を求めこれを
量子化雑音値として絶対値化回路25に供給する。絶対
値化回路25は、かかる量子化雑音値の絶対値を第1比
較器26に供給する。第1比較器26は、かかる量子化
雑音値の絶対値が、所定の画像品質を示す画質パラメー
タよりも高い場合には論理レベル"1"、低い場合には論
理レベル"0"を有する第1選択信号SE1を第2セレク
タ24に供給する。
【0014】第2セレクタ24は、上記選択量子化DC
T係数DS及び第3量子化DCT係数DR3の内から、
上記第1選択信号SE1の論理レベルに応じた方を選択
しこれをDCT係数置換回路18に供給する。例えば、
第2セレクタ24は、かかる第1選択信号SE1の論理
レベルが"0"である場合には、上記第1セレクタ23か
ら供給された上記選択量子化DCT係数DSを選択し、
これをDCT係数置換回路18に供給する。一方、第1
選択信号SE1の論理レベルが"1"である場合には、上
記第3量子化器21から供給された上記第3量子化DC
T係数DR3の方を選択し、これをDCT係数置換回路
18に供給するのである。
【0015】DCT係数置換回路18は、上記DCT回
路13から供給された64個のDCT係数DC1〜DC
64の内、上記乱数rによって示される次数のDCT係数
を、上記第2セレクタ24から供給されたDCT係数
(選択量子化DCT係数DS、又は第3量子化DCT係
数DR3)に置換した64個のDCT係数を逆DCT回
路27に供給する。
【0016】逆DCT回路27は、かかるDCT係数置
換回路18から供給された64個のDCT係数に対して
8x8の2次元逆DCT演算を施すことにより、8x8
画素毎の画素データブロック毎にブロック化された映像
データを求め、これを第3セレクタ14に供給する。こ
の際、かかる逆DCT回路27にて求められた映像デー
タは、ウォーターマークが重畳された電子透かし重畳映
像データである。
【0017】DCT係数総和回路16は、上記DCT回
路13から供給されたDCT係数DC1〜DC64各々を
加算してDCT係数の総和を求めこれを第2比較器28
に供給する。第2比較器28は、かかるDCT係数の総
和が、所定の映像平坦度を表す平坦度パラメータPH
りも大である場合には論理レベル"1"、一方、小である
場合には論理レベル"0"の選択信号SE2を第3セレク
タ14に供給する。
【0018】第3セレクタ14は、上記ブロック化回路
12にて8x8画素毎の画素データブロックにブロック
化された入力映像データと、上記逆DCT回路27によ
って得られたウォーターマークの重畳された映像データ
の内から、上記第2選択信号SE2の論理レベルに応じ
た方を選択しこれを映像データ合成器29に供給する。
例えば、第3セレクタ14は、かかる第2選択信号SE
2の論理レベルが"0"である場合には、上記ブロック化
回路12から供給されたウォーターマークの重畳されて
いない映像データを選択してこれを映像データ合成器2
9に供給する。一方、第3セレクタ14は、かかる第2
選択信号SE2の論理レベルが"1"である場合には、上
記逆DCT回路27から供給されたウォーターマークの
重畳されている映像データを選択してこれを映像データ
合成器29に供給するのである。
【0019】映像データ合成器29は、かかる第3セレ
クタ14から供給された映像データ、すなわち、8x8
画素毎の画素データブロックにブロック化されている映
像データ各々を、画面の表示ラインに対応した位置に夫
々並べ替えて通常の映像データフォーマットに復元して
出力する。この出力映像データは、例えば、所定のデー
タ圧縮符号化及び変調を施されてから記録媒体に記録さ
れる。
【0020】以下に、かかる図1に示されるウォーター
マーク重畳装置の動作について説明する。先ず、DCT
回路13は、8x8画素毎の画素データブロック単位に
て、映像データをその周波数成分に対応した64個のD
CT係数DC1〜DC64に変換する。DCT係数選択回
路15は、これら64系統のDCT係数の内から少なく
とも1つをランダムに選択する。第1量子化器19、及
び第2量子化器20各々は、この選択されたDCT係数
を図2(a)及び図2(b)の如き夫々異なる量子化規
則に従って量子化することにより、かかるDCT係数を
他の値に置換する。
【0021】すなわち、第1量子化器19にて量子化さ
れた第1量子化DCT係数DR1は、図2(a)に示さ
れるような、
【0022】
【数1】 {0.5n、1.5n、2.5n、3.5n、・・・、(k-1/2)n} k:整数 n:量子化パラメータ のいずれかの値に置換される。
【0023】一方、第2量子化器20にて量子化された
第2量子化DCT係数DR2は、図2(b)に示される
ような、
【0024】
【数2】 {1n、2n、3n、4n、・・・、kn} k:整数 n:量子化パラメータ のいずれかの値に置換される。
【0025】この際、上述の如き量子化の違いにより、
情報を担う2種類のウォーターマークWM1及びWM2
を得ることが出来るのである。第1セレクタ23は、こ
れら2種類のウォーターマークWM1及びWM2の内か
ら、情報ビットに対応したウォーターマークを得るべ
く、上記第1量子化DCT係数DR1及び第2量子化D
CT係数DR2のいずれか一方を選択する。かかる第1
セレクタ23によって選択された量子化DCT係数は、
DCT係数置換回路18により64個のDCT係数DC
1〜DC64の内の対応する1つのDCT係数と置換され
る。
【0026】このように、先ず、64個のDCT係数D
1〜DC64の内の少なくとも1つを、図2(a)又は
図2(b)に示されるが如き量子化規則に従って量子化
することにより他の値に置換する。次に、これら64個
のDCT係数の内の少なくとも1つが他の値に置換され
たものを、逆DCT回路27による2次元逆DCT演算
することにより、元の映像データに対してノイズ(視覚
上目立たない程度の)成分が重畳した映像データを得
る。このノイズ成分が前述した如きウォーターマークで
ある。この際、第1量子化DCT係数DR1を用いるこ
とにより映像データ中に重畳されたノイズ成分がウォー
ターマークWM1であり、第2量子化DCT係数DR2
を用いることにより映像データ中に重畳されたノイズ成
分がウォーターマークWM2となる。
【0027】かかるウォーターマークWM1又はWM2
が重畳された映像データは、第3セレクタ14、及び映
像データ合成回路29を介して出力される。ただし、図
1における減算器22、絶対値化回路25、及び第1比
較器26なる構成により、上記ウォーターマークWM1
又はWM2の重畳された映像データが所定の画質パラメ
ータ以下にその映像品質が落ちる可能性があると判定さ
れた場合には、以下の処理を行う。
【0028】すなわち、この際、第2セレクタ24は、
上記選択量子化DCT係数DSに代わり、第3量子化器
21によって量子化された第3量子化DCT係数DR3
を上記DCT係数置換回路18に供給するのである。こ
こで、図2(c)に示されるが如き第3量子化器21に
よる量子化規則によると、第3量子化DCT係数DR 3
は、
【0029】
【数3】 {0.25n、0.75n、1.25n、1.75n、・・・、(1/2k-1/4)n} k:整数 n:量子化パラメータ のいずれかに置換される。
【0030】つまり、第3量子化DCT係数DR3は、
上記第1量子化DCT係数DR1及び第2量子化DCT
係数DR2の中間の値を取るのである。この際、かかる
第3量子化DCT係数DR3を用いた際に得られるノイ
ズ成分は、上記ウォータマークWM1及びWM2の如く
情報としての意味をもつものではないが、このノイズ成
分が重畳された映像データは、所定の映像品質を保ち得
るものと言える。
【0031】すなわち、上記第1量子化DCT係数DR
1又は第2量子化DCT係数DR2を用いてウォーターマ
ーク重畳を行ってしまうと、その映像品質が所定の画質
以下に劣化すると判定された場合には、これら第1量子
化DCT係数DR1又は第2量子化DCT係数DR2に代
わり、所定の映像品質を保ち得る上記第3量子化DCT
係数DR3を用いる構成としたのである。
【0032】尚、かかる第3量子化DCT係数DR
3は、後述するウォーターマーク検出時において、その
検出対象とはならない不感帯領域に属するものである。
このように、ウォーターマークの重畳された映像データ
は、上述したように8x8画素毎にブロック化されてい
るので、これを第3セレクタ14を介して映像データ合
成回路29に供給し、かかる映像データ合成回路29に
てこのブロック化を解除して出力するのである。
【0033】しかしながら、この際、DCT係数総和回
路16及び第2比較器28なる構成により、入力された
映像データの映像パターンが比較的平坦であると判定さ
れた場合には、上記第3セレクタ14は、この2次元逆
DCT演算によって求めたウォーターマークの重畳され
た映像データに代わり、入力された映像データをそのま
ま出力する。
【0034】すなわち、平坦な映像パターン中にウォー
ターマークを重畳してしまうと、上述した如きノイズと
してのウォーターマークが視覚上において目立ってしま
うので、映像データ中の平坦な映像パターンに対応した
部分にはウォーターマークを重畳しない構成としたので
ある。かかるウォーターマークの重畳方法によれば、映
像表示時における画質劣化を極力抑えることが可能とな
るのである。
【0035】次に、上記図1に示される装置によってウ
ォーターマークの重畳された映像データから、かかるウ
ォーターマークの検出を行うウォーターマーク検出装置
について説明する。図3は、かかるウォーターマーク検
出装置の構成を示す図である。図3において、ブロック
化回路51は、上記図1に示されるウォーターマーク重
畳装置によって生成された入力映像データを8x8画素
データ毎の画素データブロックに分割し、これをDCT
(discrete cosine transform)回路52に供給する。
DCT回路52は、かかる8x8画素データ毎の画素デ
ータブロックに対して2次元DCT演算を施すことによ
り周波数成分各々に対応したDCT係数DC1〜DC64
を求め、これらをDCT係数選択回路53に供給する。
乱数発生器54は、かかる8x8の画素データからなる
1画素データブロック毎に"1"〜"64"なる範囲内にて乱
数rを発生し、これを上記DCT係数選択回路53に供
給する。尚、かかる乱数発生器54は、図1に示される
ウォーターマーク重畳装置における乱数発生器17と同
一の乱数発生アルゴリズムにて上記乱数rを発生するも
のである。
【0036】DCT係数選択回路53は、上記DCT係
数DC1〜DC64の内から、上記乱数rによって示され
る次数のDCT係数DCrを少なくとも1つだけ選択
し、これを量子化器55及び減算器56の各々に供給す
る。量子化器55は、上記DCT係数DCrを図2
(a)に示されるが如き量子化規則に従って量子化し、
この際得られた量子化DCT係数DRを減算器56に供
給する。すなわち、量子化器55は、{k・n}以上であ
りかつ{(k+1)・n}未満の範囲内にあるDCT係数D
Crの値を(k+1/2)・nなる値を有する量子化DCT係
数DRに量子化し、これを減算器56に供給するのであ
る。尚、上記nは量子化パラメータ、上記kは整数を表
す。
【0037】減算器56は、かかる量子化DCT係数D
Rと、上記DCT係数DCrとの差分により量子化雑音
値を求め、これを絶対値化回路57に供給する。絶対値
化回路57は、かかる量子化雑音値の絶対値を第3比較
器58に供給する。第3比較器58は、かかる量子化雑
音値の絶対値が不感帯幅パラメータhによって示される
領域の下限値よりも小なる場合には、映像データ中に重
畳されているウォーターマークが上記ウォーターマーク
WM1であると暫定的に判別し、この際、1カウントア
ップ信号U1を第1カウンタ59に供給する。又、第3
比較器58は、かかる量子化雑音値の絶対値が不感帯幅
パラメータhによって示される領域の上限値よりも大な
る場合には、映像データ中に重畳されているウォーター
マークが上記ウォーターマークWM2であると暫定的に
判別し、この際、1カウントアップ信号U2を第2カウ
ンタ60に供給する。
【0038】図4は、かかる量子化雑音の絶対値、及び
その不感帯領域と、上記1カウントアップ信号U1及び
U2との対応関係の一例を示す図である。かかる図4に
示されるように、不感帯領域の上限値及び下限値は夫
々、
【0039】
【数4】 上限値={(n/4)+(h/2)} 下限値={(n/4)-(h/2)} n:量子化パラメータ h:不感帯幅パラメータ となる。
【0040】第1カウンタ59は、上記1カウントアッ
プ信号U1が供給される度にそのカウント値を1カウン
トアップさせ、かかるカウント値をカウント値C1とし
て加算器61及び比率計算回路62に夫々供給する。
又、かかる第1カウンタ59は、後述する第4比較器6
3からリセット信号RSが供給された場合には、そのカ
ウント値C1をリセットして"0"に戻す。
【0041】第2カウンタ60は、上記第3比較器58
から1カウントアップ信号U2が供給される度にそのカ
ウント値を1カウントアップさせ、かかるカウント値を
カウント値C2として加算器61に供給する。又、かか
る第1カウンタ59は、後述する第4比較器63からリ
セット信号RSが供給された場合には、そのカウント値
C2をリセットして"0"に戻す。
【0042】加算器61は、上記カウント値C1及びC
2各々を加算した加算結果、すなわち(C1+C2)を
第4比較器63及び比率計算回路62の各々に供給す
る。第4比較器63は、かかる加算結果(C1+C2)
が所定の判定個数パラメータfと等しくなった時に上記
リセット信号RSを発生し、これを上記第1カウンタ5
9、第2カウンタ60、及び比率計算回路62の各々に
供給する。
【0043】比率計算回路62は、上記リセット信号R
Sに応じて上記カウント値C1と、かかるカウント値C
1及びC2の加算結果(C1+C2)との比率Hを以下
の如く求め、これをWM(ウォーターマーク)判定回路
64に供給する。
【0044】
【数5】比率H=C1/(C1+C2) WM判定回路64は、上記比率Hが所定の判定比率パラ
メータx以上の値である場合には、映像データ中にウォ
ーターマークが重畳していることを示す論理レベル"1"
のWM検出フラグを出力する。更に、この際、かかる映
像データに重畳しているウォーターマークが上記ウォー
ターマークWM1であることを示す論理レベル"0"の情
報ビットを出力する。又、WM判定回路64は、上記比
率Hが、(1−判定比率パラメータx)以下の値である
場合には、映像データ中にウォーターマークが重畳して
いることを示す論理レベル"1"のWM検出フラグを出力
すると共に、かかる映像データに重畳しているウォータ
ーマークがウォーターマークWM2であることを示す論
理レベル"1"の情報ビットを出力する。例えば、これら
ウォーターマークをコピー防止に用いる際には、ウォー
ターマークWM1を"コピー禁止"、ウォーターマークW
M2は"コピー自由"を示すように規定しておくのであ
る。
【0045】又、WM判定回路64は、上記比率Hが、
上述の如き条件のいずれにも該当しない場合には、映像
データ中にウォーターマークが重畳していないことを示
す論理レベル"0"のWM検出フラグを出力する。以下
に、上記図3に示されるウォーターマーク検出装置の動
作による作用について説明する。
【0046】先ず、図3におけるブロック化回路51、
DCT回路52、DCT係数選択回路53及び乱数発生
器54なる構成により、8x8画素毎にブロック化され
た入力映像データに対してDCT演算を施し、この際得
られた64個のDCT係数DC1〜DC64の中からラン
ダムに少なくとも1つのDCT係数DCrを選択する。
尚、上述したように、かかる乱数発生器54の乱数発生
アルゴリズムは、図1に示されるウォーターマーク重畳
装置における乱数発生器17と同一である。従って、上
記DCT係数選択回路53によって選択されたDCT係
数DCrは、かかるウォーターマーク重畳装置における
第1量子化器19〜第3量子化器20のいずれかによっ
て量子化された量子化DCT係数なのである。
【0047】次に、量子化器55、減算器56及び絶対
値化回路57なる構成は、かかるDCT係数DCrを図
2(a)に示されるが如き量子化規則に従って量子化
し、この量子化によって生じた量子化誤差の絶対値を求
める。この際、DCT係数DCrが第1量子化器19に
よって量子化された量子化DCT係数、すなわち、図2
(a)に示されるが如き量子化規則に従って量子化され
たものであるならば、かかる量子化DCT係数によって
求められる上記量子化誤差の絶対値は"0"近傍の値とな
る。又、上記DCT係数DCrが第2量子化器20によ
って量子化された量子化DCT係数、すなわち、図2
(b)に示される量子化規則に従って量子化されたもの
であるならば、上記量子化誤差の絶対値は"n/2"近傍の
値となる。又、上記DCT係数DCrが第3量子化器2
1によって量子化された量子化DCT係数、すなわち、
図2(c)に示される量子化規則に従って量子化された
ものであるならば、上記量子化誤差の絶対値は"n/4"近
傍の値となるのである。
【0048】第3比較器58は、かかる量子化誤差の絶
対値が、上述した如き"0"及び"n/2"のどちらにより近
い値であるのかを比較判定することにより、映像データ
中に重畳されているウォーターマークの種別、すなわ
ち、ウォーターマークWM1であるのか、又はWM2で
あるのかを暫定的に判断する。かかる比較判定を行うべ
く、第3比較器58は、図4に示されるが如き不感帯領
域の上限値及び下限値をその判定基準となるスレッショ
ルドとして用いている。これは、量子化誤差の絶対値
が、"0"及び"n/2"の中間値である"n/4"の近傍、つま
り"0"及び"n/2"の双方から離れた値となっている場合
には、これを"0"及び"n/2"のどちらかに判定するには
そのデータとしての信頼性が低いと考えられるからであ
る。つまり、上記量子化誤差の絶対値に基づいてウォー
ターマークの暫定的な種別判別を行うにあたり、この量
子化誤差の絶対値が上記不感帯領域内にある場合には、
これを判定対象外としているのである。従って、上記D
CT係数DCrが、図1における第3量子化器21にて
量子化されたものである場合にも判定対象外となるので
ある。
【0049】かかる処置によれば、信頼性の高いデータ
のみでウォーターマークの判定が為されるようになるの
で、ウォーターマークの検出精度を高めることが出来る
のである。このように、上述した如き構成によれば、映
像データ中の8x8画素データブロック毎に重畳されて
いるウォーターマークがウォーターマークWM1である
のか、あるいはウォーターマークWM2であるのかを暫
定的に判別することが出来る。
【0050】しかしながら、前述したように図1に示さ
れるウォーターマーク重畳装置においては、映像データ
の全ての区間にウォーターマークを重畳するものではな
い。従って、このウォーターマークが重畳されていない
区間中に得られる上記ウォーターマークの暫定的な判別
結果は、誤ったものとなる。そこで、図3に示されるウ
ォーターマークの検出装置においては、第1カウンタ5
9、第2カウンタ60、加算器61、第4比較器63、
比率計算回路62及びWM判定回路64なる構成によっ
て、ウォーターマークWM1であると暫定判別したブロ
ックの累算数(カウント値C1)と、ウォーターマーク
WM2であると暫定判別したブロックの累算数(カウン
ト値C2)とを用いた統計処理を行って、最終的なウォ
ーターマーク判別を行うようにしたのである。
【0051】すなわち、先ず、
【0052】
【数6】比率H=C1/(C1+C2) なる計算により、ウォーターマークWM1であると暫定
判別したブロックの累算数(カウント値C1)と、ウォ
ーターマークWM2であると暫定判別したブロックの累
算数(カウント値C2)との総和(C1+C2)、すな
わち全ブロック数に対するウォーターマークWM1であ
ると暫定判別したブロックの累算数(カウント値C1)
の比率Hを求める。
【0053】この際、かかる比率Hが所定の判定比率パ
ラメータx以上の値である場合には、映像データ中には
ウォーターマークWM1が重畳しており、又、この比率
Hが(1−判定比率パラメータx)以下の値である場合
には、ウォーターマークWM2が重畳していると判定で
きるのである。更に、上記比率Hが、所定の判定比率パ
ラメータxよりも小であり、かつ(1−判定比率パラメ
ータx)よりも大なる場合には、映像データ中にはウォ
ーターマークが重畳されていないと判定できるのであ
る。
【0054】よって、上記図3に示されるウォーターマ
ーク検出装置によれば、映像データ中におけるウォータ
ーマークの重畳区間が既知でなくとも、かかる映像デー
タ中からこのウォーターマークの存在区間を検出し、更
に、その種別を明らかにすることが可能となるのであ
る。尚、上記図1に示されるウォーターマーク重畳装
置、及び図3に示されるウォーターマーク検出装置で
は、そのウォーターマークを重畳するデータ対象を映像
データとしているが、音声データであっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウォーターマーク重畳装置の構成
を示す図である。
【図2】第1量子化器19、第2量子化器20、及び第
3量子化器21各々における量子化規則を示す図であ
る。
【図3】本発明によるウォーターマーク検出装置の構成
記を示す図である。
【図4】量子化雑音の絶対値及びその不感帯領域と、1
カウントアップ信号U1及びU2との対応関係示す図で
ある。
【符号の簡単な説明】
13 DCT回路 14 第3セレクタ 15 DCT係数選択回路 16 DCT係数総和回路 17 乱数発生器 18 DCT係数置換回路 19 第1量子化器 20 第2量子化器 21 第3量子化器 22 減算器 23 第1セレクタ 24 第2セレクタ 25 絶対値化回路 26 第1比較器 27 逆DCT回路 28 第2比較器 58 第3比較器 59 第1カウンタ 60 第2カウンタ 61 加算器 62 比率計算回路 63 第4比較器 64 WM判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/08 H04N 7/08 Z 7/081 7/133 Z 7/30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像データ中に該映像データとは異なる
    情報を担う電子透かしを重畳する電子透かし重畳装置で
    あって、 前記映像データを所定の複数の画素からなる画素ブロッ
    ク毎に2次元DCT変換することにより周波数成分毎の
    複数のDCT係数を生成するDCT回路と、 前記DCT係数の内の少なくとも1のDCT係数の値
    を、前記情報に応じた量子化規則に基づいて量子化して
    量子化DCT係数を得る量子化器と、 前記DCT係数の内の少なくとも1のDCT係数の値を
    前記量子化DCT係数に置換したものを2次元逆DCT
    変換することにより前記映像データ中に前記情報に対応
    した電子透かしを重畳した電子透かし重畳映像データを
    得る逆DCT回路と、 前記映像データによる映像パターンが所定の映像パター
    ンよりも平坦とはならない区間中は前記電子透かし重畳
    映像データを選択してこれを出力する一方、前記映像デ
    ータによる映像パターンが所定の映像パターンよりも平
    坦となる区間中は前記電子透かし重畳映像データに代わ
    り前記映像データを選択してこれを出力するセレクタ
    と、を有することを特徴とする電子透かし重畳装置。
  2. 【請求項2】 前記逆DCT回路は、前記量子化DCT
    係数による量子化誤差が所定値よりも大である場合に
    は、前記DCT係数の内の少なくとも1のDCT係数の
    値を前記量子化規則とは異なる他の量子化規則に従って
    量子化したものに置換したものを前記2次元逆DCT変
    換することにより前記電子透かし重畳映像データを得る
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子透かし
    重畳装置。
  3. 【請求項3】 情報を担う電子透かしが重畳されている
    映像データ中から前記電子透かしの検出を行う電子透か
    し検出装置であって、 前記映像データを所定の複数の画素からなる画素ブロッ
    ク毎に2次元DCT変換することにより周波数成分毎の
    複数のDCT係数を生成するDCT回路と、 前記DCT係数の内の少なくとも1のDCT係数の値
    と、該DCT係数を前記情報に応じた量子化規則に基づ
    いて量子化した量子化DCT係数の値との差分の絶対値
    を量子化誤差として求める手段と、 前記量子化誤差の値が0近傍の値になった回数を統計処
    理する統計処理手段と、 前記統計処理結果により前記映像データ中に前記情報を
    担う電子透かしが重畳されているか否かを判定する電子
    透かし判定手段と、を有することを特徴とする電子透か
    し検出装置。
  4. 【請求項4】 前記統計処理手段は、前記量子化誤差の
    値が0近傍の値になった回数と前記画素ブロックの総数
    との比率を前記統計処理結果として求め、 前記電子透かし判定手段は、前記比率が所定比率よりも
    大である場合に前記映像データ中に前記情報を担う電子
    透かしが重畳されていると判定することを特徴とする請
    求項3記載の電子透かし検出装置。
  5. 【請求項5】 第1情報を担う電子透かし及び第2情報
    を担う電子透かしが重畳されている映像データ中から前
    記電子透かしの検出を行う電子透かし検出装置であっ
    て、 前記映像データを所定の複数の画素からなる画素ブロッ
    ク毎に2次元DCT変換することにより周波数成分毎の
    複数のDCT係数を生成するDCT回路と、 前記DCT係数の内の少なくとも1のDCT係数の値
    と、該DCT係数を前記第1情報に応じた量子化規則に
    基づいて量子化した量子化DCT係数の値との差分の絶
    対値を量子化誤差として求める手段と、 前記量子化誤差が所定の不感帯領域の下限値よりも小と
    なる回数と、前記量子化誤差が前記不感帯領域の上限値
    よりも大となる回数とを統計処理する統計処理手段と、 前記統計処理結果により前記映像データ中に電子透かし
    が重畳されているか否か、及び前記電子透かしが前記第
    1情報を担うものであるのか又は第2情報を担うもので
    あるのかを判定する電子透かし判定手段と、を有するこ
    とを特徴とする電子透かし検出装置。
  6. 【請求項6】 前記統計処理手段は、前記量子化誤差が
    前記不感帯領域の下限値よりも小となる回数と、前記量
    子化誤差が前記不感帯領域の上限値よりも大となる回数
    との合計回数に対する前記下限値よりも小となる回数の
    比率を求めこれを前記統計処理結果とし、 前記電子透かし判定手段は、前記比率が所定比率以上で
    ある場合には、前記映像データ中には前記第1情報を担
    う電子透かしが重畳されていると判定する一方、前記比
    率が(1−前記所定比率)以下の値である場合には前記
    映像データ中には前記第2情報を担う電子透かしが重畳
    されていると判定することを特徴とする請求項5記載の
    電子透かし検出装置。
  7. 【請求項7】 前記電子透かし判定手段は、前記比率が
    前記所定比率よりも小であり、かつ(1−前記所定比
    率)よりも大なる場合には前記映像データ中には電子透
    かしが重畳されていないと判定することを特徴とする請
    求項6記載の電子透かし検出装置。
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