JPH1199357A - 複合塗膜形成方法 - Google Patents

複合塗膜形成方法

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JPH1199357A
JPH1199357A JP21707098A JP21707098A JPH1199357A JP H1199357 A JPH1199357 A JP H1199357A JP 21707098 A JP21707098 A JP 21707098A JP 21707098 A JP21707098 A JP 21707098A JP H1199357 A JPH1199357 A JP H1199357A
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JP
Japan
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coating
coating film
color
powder
resin
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JP21707098A
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English (en)
Inventor
Yoshio Eguchi
芳雄 江口
Yasuhiko Nakae
泰彦 中江
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車車体および部品において、粉塵等によ
る表層欠陥の補修後に補修塗装が不要である、高彩度の
複合塗膜を形成する方法の提供。 【解決手段】 下塗りおよび中塗り塗膜を順に形成した
基板上に、(i)カラーベース塗膜を形成すること、お
よび(ii)前記カラーベース塗膜上に粉体カラークリア
ー塗料を塗装することから成る複合塗膜形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車車体および
部品の塗装方法であって、粉塵等による表層欠陥の補修
後に補修塗装が不要である塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体および部品の塗装方法は、
典型的に、下塗りおよび中塗りをした金属製基材に、高
い下地隠蔽性(基材、下塗りおよび中塗りの色を隠蔽す
ること)を有するカラーベース塗料を塗装し、その上に
クリアー塗料を塗装した後、焼き付け硬化することによ
り、複合塗膜を形成することから成る。ここで、クリア
ー塗料から形成される塗膜は、通常、無色透明である。
【0003】例えば、特開平8−134385号公報に
は、液体のクリアー塗料に少量の着色顔料を添加した液
体カラークリアー塗料を、前記の複合塗膜の形成におい
て使用することが提案されている。このようなカラーク
リアー塗膜を使用すると、クリアー塗膜の色がカラーベ
ース塗膜の色と相俟って、高彩度の色相を発現すること
ができるため、意匠性が向上すると示唆されている。
【0004】上記複合塗膜形成プロセスにおいて、塗膜
表層に付着したホコリや塵等は、通常表層を研磨するこ
とによって除去される。しかしながら、形成された表層
の上記液体カラークリアー塗膜は、一般に、最大40μ
m程度の薄い塗膜であるため、研磨により色相が変化
し、研磨部は、非研磨部に比べて色相が薄くなるという
不利益を生じる。このため、研磨部を補修するために再
度塗装する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記問題点を克服すべく、上記のような補修塗装を
必要としない、高彩度の複合塗膜形成方法を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下塗りおよび
中塗り塗膜を順に形成した基板上に、(i)カラーベー
ス塗膜を形成すること、および(ii)前記カラーベース
塗膜上に粉体カラークリアー塗料を塗装することから成
る複合塗膜形成方法を提供する。
【0007】本発明において、前記粉体カラークリアー
塗料は、塗料中の全固形分に対して、着色顔料0.05
〜5重量%、特に、0.3〜3重量%を含有し、更に、
形成された粉体カラークリアー塗膜の厚さは、好ましく
は40〜100μm、より好ましくは50〜80μmで
ある。
【0008】本発明は、上記の方法によって形成された
複合塗膜を有する物品も提供する。
【0009】
【発明の効果】カラーベース塗膜に加えて、粉体クリア
ー塗膜中にも少量の顔料を含むため、高彩度の複合塗膜
が形成できる。さらに、表層であるクリアー塗膜が十分
に厚いことから、表層に付着した粉塵の研磨による除去
後に、補修塗装する必要がない。また、補修塗装に係る
製造工程数が減少するため、生産効率も向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に適した基材としては、自動車(オートバイ、バ
ス等を含む。)等の車体に適した金属製被塗物であっ
て、例えば、鉄、鋼、アルミニウム、錫、亜鉛等、およ
びこれらの金属を含む合金、並びにこれらの金属のメッ
キもしくは蒸着製品等が挙げられる。基材は、通常、脱
脂された状態のもの、または予めリン酸塩もしくはクロ
ム酸塩等で化成処理されたものを使用する。
【0011】前記基材は、通常、下塗り塗装された後、
耐候性および平坦性を付与するために、適した中塗り塗
装が施される。下塗り塗装は、防食性の観点から、カチ
オン電着塗装が好ましい。また、上記中塗り塗装は、耐
候性のあるダークグレー、グレーまたは白色系の常套の
中塗り用塗料やカラー中塗り用塗料を用いて行うことが
できる。
【0012】所望により、前記下塗りおよび中塗り塗装
した後に、サッシュ用ブラックアウト塗装を行ってよ
い。
【0013】本発明の方法の工程(i)では、前記の下
塗りおよび中塗り塗装された基材上に、カラーベース塗
膜を形成する。
【0014】前記カラーベース塗料は、当該分野におい
て通常使用される塗料(すなわち、溶剤希釈型、水希釈
型および粉体塗料)がいずれも使用できるが、塗装作業
性面から、溶液系(すなわち、溶剤希釈型または水希釈
型)塗料が特に好ましい。
【0015】溶液系カラーベース塗料は、前記塗膜形成
成分として、水または有機溶剤に溶解もしくは分散し得
る熱硬化性樹脂と硬化剤を包含する。熱硬化性樹脂とし
ては、例えば、熱硬化性アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂およびウレタン樹脂が挙げられ、耐候
性の点から熱硬化性アクリル樹脂およびポリエステル樹
脂が最も好ましい。硬化剤としては、一般に、アミノ樹
脂、特にメラミン樹脂およびブロックイソシアナート等
が挙げられ、好ましくは、アルコキシメチルメラミン樹
脂を使用することができる。
【0016】本発明において、溶液系カラーベース塗料
に適したべース樹脂と硬化剤の組み合わせは、例えば熱
硬化性アクリル樹脂とアルコキシメチルメラミン樹脂の
組み合わせである。
【0017】本発明の方法では、溶液系カラーベース塗
料中の熱硬化性樹脂と硬化剤の重量比は、90:10〜
40:60であり、好ましくは80:20〜60:40
の範囲である。硬化剤の配合比が、90:10未満であ
ると、塗膜の架橋密度が低くなるため、塗膜強度が弱
く、逆に、40:60を超えると、形成される塗膜の内
部応力が高くなり、クラック等をもたらすことがあるた
め、いずれも好ましくない。
【0018】カラーベース塗料には、顔料を配合する。
添加し得る顔料としては、例えば、二酸化チタン、カー
ボンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニン
グリーン、カルバゾールバイオレット、アントラピリジ
ン、アゾオレンジ、フラバンスロンイエロ一、イソイン
ドリンイエロ一、アゾイエロー、インダスロンブルー、
ジブロムアンザスロンレッド、ペリレンレッド、アゾレ
ッド、アントラキノンレッド、キナクリドンレッド、バ
イオレット等の着色顔料;バリタ粉、沈降性硫酸バリウ
ム、炭酸バリウム、石膏、クレー、シリカ、ホワイトカ
ーボン、珪藻土、タルク、炭酸マグネシウム、アルミナ
ホワイト、グロスホワイト、サテン白等の体質顔料;マ
イカ粉、アルミニウム、ステンレス、鉄、銅、ニッケ
ル、錫、グラファイト、偏平着色材料等の光輝性顔料等
が挙げられる。上記顔料は、それぞれ単独で使用するこ
とができるが、2種以上併用して使用してもよい。
【0019】カラーベース塗料には、場合により、上記
顔料に加えて、染料を配合してもよく、耐候性、並びに
水および/または有機溶剤との溶解性等に優れた染料が
好ましい。そのような染料の具体例としては、1:2ク
ロム錯体ブラック、1:2クロム錯体イエロー、1:2
コバルト錯体イエローが挙げられ、これらから選ばれる
1種または2種以上を配合することができる。
【0020】カラーベース塗料は、上記顔料(および染
料)を、通常、塗料中の全固形分に対し、1〜50重量
%の量で含有してよい。
【0021】さらに、上記カラーベース塗料は、当該分
野において既知の添加剤も包含してよく、例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸等の硬化触媒、シリコーンまた
はアクリルオリゴマー等の表面調整剤(代表的には、ジ
メチルシリコーン、メチルシリコーン等)、ベンゾフェ
ノン等の酸化防止剤、可塑剤、紫外線吸収剤、ベンゾイ
ン類、タレ止め剤、増粘剤等が挙げられる。
【0022】本発明に適した溶剤希釈型カラーベース塗
料としては、例えば、スーパーラックM-155(日本ペイ
ント(株)製、アクリル樹脂系カラーベース塗料)等が
市販されている。
【0023】また、水希釈型カラーベース塗料として
は、例えば、スーパーニックスNWB-230(日本ペイント
(株)製、アクリル系カラーベース塗料)等が市販され
ている。
【0024】溶液系カラーベース塗料はいずれも、使用
時に、適当な希釈剤(例えば、有機溶剤または水)を用
いて適した塗装粘度(溶剤希釈型:10〜30秒/#4
フォードカップ/20℃、水希釈型:10〜30秒/2
0℃/#4フォードカップ/20℃)まで希釈し得る。
【0025】溶液系もしくは水性のカラーベース塗料
は、当該分野において既知の塗装方法により塗装され得
る。
【0026】カラーベース塗料を塗装した後、通常、塗
膜を1〜10分間放置(セッティング)後、または予備
乾燥(例えば、60〜120℃で1〜10分間)に付し
た後、次の塗装工程に付されても良く、あるいは120
〜200℃で5〜60分間焼付硬化した後、次の塗装工
程を行っても良い。
【0027】カラーベース塗膜の乾燥膜厚は、通常、1
0〜50μm、特に13〜25μmの範囲であり得る。
【0028】本発明の方法の工程(ii)では、前記カラ
ーベース塗膜上に粉体カラークリアー塗料を塗装する。
【0029】本発明での使用に適する粉体カラークリア
ー塗料は、塗膜形成成分である熱硬化性樹脂と硬化剤を
主成分とし、さらに顔料、表面調整剤およびその他の添
加剤を含んで成る。
【0030】適した熱硬化性樹脂としては、室温で固体
である熱硬化性樹脂が好ましく、例えば、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂(アルキド樹脂を含む。)が挙げ
られる。場合により、上記熱硬化性樹脂のうち2種以上
を混合して包含してよい。
【0031】アクリル樹脂の典型的な例としては、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-ブチル、(メタ)ア
クリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert-ブチル、
グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、
または2-メチルグリシジルメタクリレート等のアクリ
ル系モノマーを通常の方法で重合させたものが挙げら
れ、それらとスチレンとの共重合体も包含する。
【0032】ポリエステル樹脂の典型的な例としては、
エチレングリコール、プロパンジオール、ペンタンジオ
ール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価
アルコールと、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
β-オキシプロピオン酸等のカルボン酸を常套の方法で
反応させたもの、またはアルキド樹脂が挙げられる。
【0033】上記熱硬化性樹脂のガラス転移温度(T
g)は、好ましくは25〜80℃、より好ましくは40
〜70℃である。Tgが25℃よりも低いと粉砕時の発
熱により、粉砕機に樹脂粒子が融着するため製造が困難
であり、Tgが80℃を超えると、形成された塗膜に表
面平滑性が得られ難いため、いずれも好ましくない。
【0034】本発明で使用する粉体カラークリアー塗料
に適した硬化剤としては、前記樹脂の官能基種により適
宜選択でき、例えば、ブロックイソシアネート、セバシ
ン酸等の脂肪族多価カルボン酸、アミノプラスト樹脂、
脂肪族酸無水物、トリグリシジルイソシアヌレート、ア
ミン系硬化剤、ジシアンジアミド、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、アルキルメチルメラミン樹脂またはベンゾ
グアナミン樹脂等が挙げられる。
【0035】前記熱硬化性樹脂と硬化剤との組み合わせ
において、例えば、アクリル樹脂またはポリエステル樹
脂とメラミン樹脂の配合割合は、重量比9:1〜5:
5、好ましくは8:2〜6:4に設定することが望まし
い。上記配合割合を超えると塗膜強度が不足し、また前
記配合割合を下回ると塗膜にクラックが生じるようにな
る。あるいは、水酸基を含有する熱硬化性樹脂とポリイ
ソシアナート化合物との配合割合は、当量比で0.3:
1〜1.5:1の間、特に0.7:1〜1.5:1の間が
好ましい。上記配合割合を超えると耐水性が減退し、前
記配合割合を下回ると硬化不良となるため好ましくな
い。あるいは、グリシジル基を含有するアクリル樹脂と
脂肪族多価カルボン酸および/またはその酸無水物との
配合割合は、当量比で1:0.5〜1:1.2、好ましく
は1:0.6〜1:1である。前記配合割合を超えると
塗膜強度が不足し、また前記配合割合を下回ると外観が
低下し、好ましくない。
【0036】上記粉体カラークリアー塗料は、顔料とし
て、着色顔料を好ましく含有する。ここで、着色顔料と
は、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック、フタロ
シアニンブルー、フタロシアニングリーン、カルバゾー
ルバイオレット、アントラピリジン、アゾオレンジ、フ
ラバンスロンイエロ一、イソインドリンイエロ一、アゾ
イエロー、インダスロンブルー、ジブロムアンザスロン
レッド、ペリレンレッド、アゾレッド、アントラキノン
レッド、キナクリドンレッド、バイオレット等の着色顔
料;バリタ粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、石
膏、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、珪藻土、タル
ク、炭酸マグネシウム、アルミナホワイト、グロスホワ
イト、サテン白等の体質顔料等が挙げられる。上記顔料
は、それぞれ単独で使用することができるが、2種以上
併用して使用してもよい。
【0037】前記着色顔料は、粉体カラークリアー塗料
中の全固形分に対して0.05〜5重量%、より好まし
くは0.3〜3重量%の量で含まれていてよい。
【0038】粉体カラークリアー塗料に包含され得る添
加剤としては、上記と同様に、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸等の硬化触媒、シリコーンまたはアクリルオリゴマ
ー等の表面調整剤(代表的には、ジメチルシリコーン、
メチルシリコーン等)、ベンゾフェノン等の酸化防止
剤、可塑剤、紫外線吸収剤、ベンゾイン類、タレ止め
剤、増粘剤等が挙げられる。
【0039】上記粉体塗料の調製方法は、当該分野にお
いて公知の技術である。それは、例えば、原料準備工程
の後、予備混合し、溶融混練し、冷却した後、粉砕し、
粒度分布調整のために分級することから成る。
【0040】上記工程により製造された粉体塗料は、好
ましくは、平均粒径5〜40μmまで粉砕・分級する。
【0041】本発明の方法において、粉体カラークリア
ー塗料については、塗膜化の際に揮散物の揮散を容易に
し、塗膜をより高外観なものにするために、平均粒径は
15μm以下、および粒度分布の標準偏差は20μm以
下であることが好ましい。さらに、粉体クリアー塗料自
身の貯蔵時のブロッキングを有効に阻止するために、平
均粒径が0.001〜10μm、ガラス転移温度50〜
150℃、溶解パラメーター(SP)値が9〜15の樹
脂微粒子を粉体粒子の少なくとも表面上に存在させたも
のを使用することが好ましい。前記樹脂微粒子は、例え
ば、常法のエマルション重合によって得られる樹脂エマ
ルションを、噴霧乾燥または凍結乾燥したものであって
よい。
【0042】前記粉体クリヤー塗料において、粉体塗料
粒子の表面に前記樹脂微粒子を付着すると同様に、シリ
カ微粒子を外添剤として添加してもよい。そのようなシ
リカ微粒子としては、例えば表面がトリメチルシリル基
でおおわれた商品名HDKH2000、HDK H3
0、HDK H20(以上何れもヘキスト社製)や、表
面にあるシラノールグループをジメチルジクロルシラン
と反応して疎水性を付与したアエロジルR972(日本
アエロジル社製)として市販されているものが挙げられ
る。なお、本発明では上記疎水性シリカが特に有効であ
る。
【0043】上記粉体カラークリヤー塗料は、静電塗
装、特に好ましくは静電スプレー塗装(例えば、コロナ
帯電法、または摩擦帯電法等)によって塗装される。塗
装後、所望により、オーブン等の常套の加熱手段を用い
て、80〜120℃において5〜30分間予備乾燥に付
すことにより、連続な粉体塗膜を形成してよい。このよ
うな連続塗膜の形成において、所望の色相および色の深
みを得るために、通常、上記塗装工程から予備乾燥工程
までを繰り返し行ってもよい。
【0044】上記の製法により形成される粉体カラーク
リアー塗膜の下地隠蔽膜厚は、好ましくは200μm以
上である。
【0045】形成された粉体カラークリアー塗膜の乾燥
膜厚は、40〜100μm、特に50〜80μmの範囲
である。塗膜の膜厚が40μm未満であると、塗膜形成
後に表層に付着した粉塵を研磨によって除去した後に、
補修塗装する必要が生じ、100μmを超えるとタレが
生じやすくなるため、いずれも好ましくない。
【0046】上記の如く形成された複合塗膜の焼付け硬
化条件は、通常、120〜200℃において5〜60分
間である。前記条件は、使用する塗料種に応じて変化し
てよい。
【0047】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。調製例1:粉体カラークリアー塗料の調製 以下の組成を用い、下記の製法に従って、粉体カラーク
リアー塗料組成物を調製した。先ず、2Lコルベンに、
キシレン63重量部を入れ、130℃に昇温した。そこ
に、グリシジルメタクリレート55重量部、スチレン2
5重量部、メチルメタクリレート20重量部、t-ブチ
ルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート8重量部の混合
物を、窒素吹き込み下、3時間かけて滴下した。滴下終
了30分後、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノ
エート0.5重量部を30分かけて滴下した。1時間エ
ージングした後、溶剤を除去し、固形樹脂を得た。溶剤
除去の条件を、減圧後、5mmHg、130℃で1時間
保持した。こうして得られた基体樹脂のガラス転移温度
は50℃、数平均分子量は、2500であった。得られ
た基体樹脂70重量部、着色顔料:イルガジンDPPレ
ッドBO(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)0.5
重量部、1,10-デカンジカルボン酸(DDA)23.
4重量部、ベンゾイン1.0重量部、ポリシロキサン系
表面調整剤YF-3919(東芝シリコーン製)0.3重量部
を混合後、ブスコニーダー(ブス製)中で溶融混練し、
これを粉砕、分級(150メッシュ)し、さらに気流分
級機DS-2型(日本ニューマチック工業社)で分級して熱
硬化型粉体カラークリアー塗料組成物(I)を得た。こ
の粉体塗料組成物中、COOH/エポキシ官能基比は
0.75であり、塗料中の樹脂の平均粒径は10μm、
および粒度分布の標準偏差は20μm以下であった。な
お粒径測定はマイクロトラックMK-2(日機装製)を使用
した。この熱硬化型粉体カラークリアー塗料組成物の下
地隠蔽膜厚は、200μm以上であった。
【0048】実施例1 リン酸亜鉛で前処理したダル鋼板1(寸法:0.8mm
×10cm×30cm)に、先ず、カチオン電着塗料2
(日本ペイント製、「パワートップV-20」)を、乾燥膜
厚約20μmとなるようにカチオン電着塗装して、16
0℃で30分間焼き付けて、カチオン電着塗膜を形成し
た。次に、前記カチオン電着塗膜上に、グレーの中塗り
塗料3(日本ペイント製、「オルガP-2グレー」)を乾
燥膜厚約35〜40μmとなるようにスプレー塗装し、
140℃で30分間焼き付けた(下地用塗膜形成)。
【0049】上記の如く下地形成した基材上に、スーパ
ーラックM-155(日本ペイント製、アクリル樹脂系赤色
カラーベースコート)4を、乾燥膜厚20μmとなるよ
うに塗装した。なお、前記カラーベースコートは、使用
前に希釈剤(酢酸エチル/キシロール=1/1)で塗装
粘度(14秒/#4フォードカップ/20℃)まで希釈
したものを用いた。上記カラーベース塗膜を、140℃
において20分間焼付け硬化した後、上記調製例1で調
製した熱硬化型粉体カラークリアー塗料組成物5を、乾
燥膜厚が80μmとなるように塗装した。その後、14
0℃で30分間焼き付けて、複合塗膜10を得た。
【0050】実施例2 カラーベース塗膜を焼付け硬化せずに常温(25℃)に
おいて8分間放置(セッティング)したこと以外は、実
施例1と同様にして複合塗膜を形成した。
【0051】実施例3 カラーベース塗膜を焼付け硬化する代わりに、80℃に
おいて5分間予備乾燥したこと以外は、実施例1と同様
にして複合塗膜を形成した。
【0052】比較例 熱硬化型粉体カラークリアー塗料組成物を、(日本ペイ
ント製、溶剤希釈型カラークリアー塗料組成物(イルガ
ジンDPPレッドBO;PWC=1%)、隠蔽膜厚20
0μm以上)に代え、乾燥膜厚が40μmとなるように
塗装したこと以外は、実施例1と同様にして複合塗膜を
形成した。
【0053】上記実施例1〜3および比較例において形
成した複合塗膜の構成を表1にまとめる。
【0054】
【表1】
【0055】スーパーラックM-155:日本ペイント製、
アクリル樹脂系カラーベース塗料組成物 粉体カラークリアー:調製例1からの熱硬化型粉体カラ
ークリアー塗料組成物 スーパーラックO-150:日本ペイント製、溶剤希釈型カ
ラークリアー塗料組成物表1中、「硬化せず+」とは、
焼付け硬化せずに、常温(25℃)において8分間セッ
ティングしたことを表す。
【0056】評価方法 上記実施例1〜3および比較例において作製した複層膜
の表層(クリアー塗膜)を、耐水研磨紙およびコンパウ
ンドを用いて、それぞれ所定膜厚(5、10、15およ
び20μm)だけ研磨した。その後、研磨部と非研磨部
(研磨しなかった表層部分)について、以下の手順に従
って、色差(ΔE)測定、外観目視評価および促進耐候
性試験を行った。
【0057】(1)色差(ΔE)測定 研磨後の複合塗膜の研磨部と非研磨部の明度をそれぞ
れ、スガ試験(株)製「SMカラーコンピューターSM-
4」色差計を用いて測定した。研磨部と非研磨部の明度
の差を色差(ΔE)とした。ただし、色差は、明度の差
の絶対値とした。結果を表2に示す。
【0058】(2)外観目視評価 研磨後の複合塗膜において、研磨部と非研磨部の表層外
観を、以下の評価基準に基づいて、目視評価した。結果
を表2に示す。評価基準 ○:研磨部と非研磨部の区別がつかない ×:研磨部が目立つ
【0059】(3)促進耐候性試験 研磨後の各複合塗膜を、サンシャインウェザオメーター
(スガ試験機(株)製、促進耐候性試験機)内において
2000時間促進耐候性試験に付した後、上記(1)と
同様にして色差(ΔE)を算出した。結果を表2に示
す。
【0060】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の複層膜形成方法により作製した複層
膜の模式的な断面図を示す。
【符号の説明】
1…ダル鋼板、2…カチオン電着塗膜、3…中塗り塗
膜、4…溶液系カラーベース塗膜、5…熱硬化型粉体カ
ラークリアー塗膜、10…複層膜。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下塗りおよび中塗り塗膜を順に形成した
    基板上に、 (i)カラーベース塗膜を形成すること、および(ii)
    前記カラーベース塗膜上に粉体カラークリアー塗料を塗
    装することから成る複合塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記粉体カラークリアー塗料が、着色顔
    料0.05〜5重量%含有する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 工程(ii)によって形成された粉体カラ
    ークリアー塗膜の厚さが40〜100μmである請求項
    1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の方法で
    形成された複合塗膜を有する物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001219106A (ja) * 2000-02-08 2001-08-14 Kansai Paint Co Ltd 粉体塗料の塗装方法及びその装置
WO2005115055A1 (de) * 2004-05-22 2005-12-01 Sika Deutschland Gmbh Elektrische kunstharz - widerstandsheizung
JP2009227805A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Kansai Paint Co Ltd 着色塗料組成物

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