JPH1199486A - ステープル打込機 - Google Patents

ステープル打込機

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JPH1199486A
JPH1199486A JP26475597A JP26475597A JPH1199486A JP H1199486 A JPH1199486 A JP H1199486A JP 26475597 A JP26475597 A JP 26475597A JP 26475597 A JP26475597 A JP 26475597A JP H1199486 A JPH1199486 A JP H1199486A
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Saburo Sugita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステープル交差打込み式のステープル打込機
において、ステープルが打込対象物に座屈することなく
打込まれるようにする。 【解決手段】 1つの頂部55と頂部の両端部から垂下
する2つの脚部57とから成るU字形状のステープル5
1を使用する。ステープルが通る打込通路22が形成さ
れたノーズ部15を備え、ステープル打込み用のブレー
ドによって打込通路から打ち出されたステープルの両脚
部が交差するように打込対象物に打込まれる。ノーズ部
の打込通路の出口部分には、ステープルの両脚部を湾曲
させる脚部成形部33が設けられており、脚部成形部3
3は、各脚部先端部分をステープル頂部の端部より外側
に湾曲させた後、内側に湾曲させるように湾曲した脚部
規制通路34を打込通路の内壁31との間に形成してい
る。更に、脚部成形部33は、脚部規制通路34を、ノ
ーズ部から打ち出されて打込対象物に当たるときの各ス
テープル脚部先端がステープル頂部の端部より僅かに外
側に位置するように湾曲させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つの頂部と該頂部の
両端部から垂下する2つの脚部とから成るU字形状のス
テープルを打ち込むステープル打込機に関し、特に、ス
テープル打込み用のブレードによって、ノーズ部の打込
通路から打込まれたステープルの両脚部が、交差するよ
うに打込対象物に打込まれるステープル打込機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】1つの頂部と該頂部の両端部から垂下す
る2つの脚部とから成るU字形状のステープルを、交差
するように打込対象物に打込むステープル打込機が、特
開平6−270104号公報に開示されている。このス
テープル打込機は、突き合わされた2つの打込材に対し
て、表面側からステープルを打込むことで両打込材を結
合することができ、裏面側からのステープルの打込みを
不要にする利点があると述べている。同様のステープル
打込機は、実開平7−15280号公報及び実開平7−
18804号公報にも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公知のステー
プル交差打込み式のステープル打込機は、表面側からス
テープルを打込むことで2つの打込材を結合できる利点
があるが、ステープルの打込みにおいて、図1に示すよ
うに、脚部1が頂部2の端部に隣接する根元部で座屈3
を生じる惧れがあった。かかる座屈が生じると、2つの
打込材5、6の結合が十分でなくなり、最悪の場合には
その座屈部分で脚部が折れてしまうこともある。
【0004】従って、本発明の目的は、ステープル交差
打込み式のステープル打込機を改良して、ステープルが
打込対象物に座屈することなく打込まれるステープル打
込機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する手段】かかる目的を達成するため、本
発明によれば、1つの頂部と該頂部の両端部から垂下す
る2つの脚部とから成るU字形状のステープルを使用し
ており、該ステープルが通る打込通路が形成されたノー
ズ部を備え、ステープル打込み用のブレードによって前
記打込通路から打ち出されたステープルの両脚部が交差
するように打込対象物に打込まれるステープル打込機で
あって、前記ノーズ部の打込通路の出口部分には、ステ
ープルの両脚部を湾曲させる脚部成形部材が設けられて
おり、該脚部成形部材は、各脚部先端部分をステープル
頂部の端部より外側に湾曲させた後、内側に湾曲させる
ように湾曲した脚部規制通路を前記打込通路の内壁との
間に形成しており、更に、該脚部成形部材は、前記脚部
規制通路を、ノーズ部から打ち出されて打込対象物に当
たるときの各ステープル脚部先端がステープル頂部の端
部より僅かに外側に位置するように湾曲させていること
を特徴とするステープル打込機が提供される。
【0006】
【作用】公知のステープル打込機においては、打込対象
物に当たるときの脚部先端が頂部の端部より内側に位置
しており、打込みの最後の時点においても、脚部の打込
位置が頂部の端部より内側に位置しているので、脚部が
打込まれている位置と頂部の端部との間に差ができ、そ
の差に相当して頂部の端部から伝達される脚部への打込
み力が、脚部を座屈させる力となっていることが、発明
者の研究によって明らかになった。更に、発明者は、ス
テープル打込機の動作時、打込対象物に接していたノー
ズ先端が、ステープルの打込みの反動によって僅かに打
込対象物から浮き上がることも解明した。この浮き上が
り現象が生じると、公知のステープル打込機において
は、ステープル脚部先端の打込み位置は、頂部の更に内
側になって、前記の差を大きくして、座屈が大きくな
り、脚部の破損を生じる惧れも高くなる。これに対し
て、本発明のステープル打込機においては、ステープル
の脚部の先端部分は、ステープル頂部の端部より外側に
湾曲し、打込対象物に当たるときの各ステープル脚部先
端がステープル頂部の端部より僅かに外側に位置してい
るので、脚部は打込対象物に頂部より外側の位置から交
差方向にそのまま打込まれ、打込み最後の時点において
も、脚部の打込位置と頂部の端部との間には殆ど差がな
く、脚部の根元部への頂部からの打込み力は脚部へその
まま伝達され、座屈することなく打込まれる。そして、
ノーズ先端が、ステープルの打込みの反動によって僅か
に打込対象物から浮き上ったとしても、打込み最後の時
点において脚部の打込位置と頂部の端部との間には差が
なく、ステープルの脚部は座屈することなく打込まれ、
2つの打込対象物の結合力を高く維持する。
【0007】本発明において、ノーズ部を、多数のステ
ープルの連結体を収容するマガジンの出口部に設けられ
たリヤノーズと、該リヤノーズに連結されて協働して前
記打込通路を形成するフロントノーズと、前記の脚部成
形部材とで構成し、前記フロントノーズに、打込通路の
出口部分において開口を形成し、脚部成形部材の脚部成
形部を、前記フロントノーズ開口からリヤノーズに接す
るように入り込んで前記打込通路中に位置させ、該脚部
成形部を、前記打込通路を横切る方向に前記ステープル
頂部の長さより大きい幅広の湾曲に形成し、この湾曲部
分に合わせて打込通路を幅広に形成し、前記湾曲部分の
外壁と打込通路の内壁とによって前記脚部規制通路を形
成することができる。
【0008】前記のステープル打込機において、リヤノ
ーズには、前記脚部成形部の幅広の湾曲部分を受入れる
凹部を形成し、前記脚部規制通路中を移動するステープ
ル脚部の先端が脚部成形部とリヤノーズとの境界に侵入
するのを防止することが望ましい。
【0009】上記のステープル打込機において、前記脚
部成形部の湾曲部分の外壁には、前記脚部規制通路中を
移動する脚部の先端を案内するガイド溝を形成すること
ができる。このステープル打込機において、使用ステー
プルを、ダイバージェントポイントステープルにするこ
とができ、これにより、交差打込みの場合の脚部同士の
干渉を防止できる。また、そのステープル打込機におい
て、前記脚部規制通路の各々を、両脚部が交差打込みさ
れたときの相互干渉を防止するため、各脚部を軸線回り
にひねりつつ進める断面形状を有するように形成するこ
とができ、この場合、使用ステープルを、チゼルポイン
トステープルとすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明のス
テープル打込機の実施例を説明する。図2において、ス
テープル打込機10は、ハンドル11を形成したハウジ
ング13を有し、ハンドル11の端部には圧縮空気が供
給されている。ハウジング13は、空気圧作動のピスト
ンとシリンダと制御弁等から成る本体を収容しており、
ピストンには打込み用のブレードが設けられている。ハ
ンドル11の端部には、多数のステープルを連結したス
テープル連結体を収容するマガジン14の後端が取付け
られ、ハンドル11に並行するように延びている。マガ
ジン14の前端は、ピストンを有する本体の下方に設け
られたノーズ部15に取付けられており、マガジン14
からのステープルが、ノーズ部15の打込通路に送り込
まれる。ステープルがノーズ部15の打込通路に送り込
まれた状態で、ステープル打込機10のハンドル11を
もって、ノーズ部15の先端を木材等の打込対象物にあ
てがい、ハンドル11に設けられたトリガレバー17を
動作させると、ハンドル11の端部に供給された加圧空
気が、本体のシリンダに供給されてピストンを動作さ
せ、ブレードが打ち出され、ノーズ部15にあるステー
プルを対象物に打込む。以上の構成及び動作のうち、ノ
ーズ部以外は、公知のステープル打込機と同じであり、
これ以上の説明を省略する。
【0011】図3の(A)及び(B)は、ノーズ部15
の正面図及び側面図を示している。ノーズ部15は、フ
ロントノーズ18とリヤノーズ19と脚部成形部材21
との3つの部材で形成されている。フロントノーズ18
の詳細は、図4に示されており、リヤノーズ19の詳細
は、図5に示されており、脚部成形部材21の詳細は、
図6に示されている。ノーズ部15は、フロントノーズ
18とリヤノーズ19とによって、ステープルを受入れ
る打込通路が形成され、打込通路には、ブレードが延び
てきて、打込通路にあるステープルを出口から打ち出し
て、打込対象物に打込む。本発明に係るステープル打込
機は、打込通路から打ち出されたステープルの両脚部を
交差するように打込対象物に打込む、ステープル交差打
込み式のステープル打込機であり、ステープルが打込対
象物に座屈することなく打込まれるように改良を加えた
ステープル打込機である。この改良のため、本発明のス
テープル打込機には、ステープルの脚部を湾曲させる脚
部成形部材21が設けられている。
【0012】以下、フロントノーズ18とリヤノーズ1
9と脚部成形部材21とから成るノーズ部15につい
て、図3〜図6に加えて、図7及び図8も参照して説明
する。図4はフロントノーズ18を示しており、同図
(A)は正面図、(B)は(A)の4B−4B線断面
図、(C)は背面図、(D)は(C)の上面図である。
このフロントノーズ18は、ノーズ部15の前面を覆う
カバーとなるもので、リヤノーズ19にボルト連結され
て、ブレードが往復動してステープルを打込む打込通路
22(図7参照)を形成する。この打込通路22には、
ブレードを打込通路の中心軸線に案内するガイド溝が設
けられるのが好ましい。そのため、フロントノーズ18
の裏面には、打込通路に沿って延びるガイド溝23が形
成されている。フロントノーズ18の前面には、脚部成
形部材21を旋回可能に支持する一対のピン受け部25
が設けられている。ピン受け部25の間には、脚部成形
部材21のピン受け部を収容する穴26が形成されてい
る。フロントノーズ18の先端すなわち打込通路の出口
部には、脚部成形部材21の脚部成形部を受入れる台形
の開口27が形成されている。フロントノーズ18の他
の端部側すなわちハウジング13側の端部(図4(A)
の上端部)には、脚部成形部材21を付勢する弾性部材
を受ける座29が形成されている。
【0013】リヤノーズ19は図5に示されており、同
図(A)は正面図、(B)は(A)の5B−5B線断面
図、(C)は(A)の上面図、(D)は(A)の5D−
5D線断面図、(E)は(A)の5E−5E線断面図で
ある。リヤノーズ19は、マガジン14の出口を形成す
るとともに、フロントノーズ18と協働してステープル
の打込通路22(図7参照)を形成している。図5
(A)において、リヤノーズ19の中央には、マガジン
14からのステープルの出口を形成する出口穴30が形
成されている。また、図5(A)において、リヤノーズ
19には、ハウジング13側の端部(図5(A)の上端
部)から出口側の先端(図5(A)の下端)まで、ステ
ープルが通過できる幅をもつ溝すなわち打込通路22が
形成されている。この打込通路22は、一対の内壁3
1、31の間隔によって打込通路の幅が定められ、内壁
31の高さは使用するステープルの脚部が滑らかに且つ
がたつきなく通過するように定められる。この内壁31
は、出口付近(図5(A)の下端付近)において、一旦
打込通路22の幅を広くし、その後先端に向けてその幅
を小さくするように、湾曲している。この幅広の打込通
路部分には、脚部成形部材21の脚部成形部33が入り
込み、この部分を通るステープルの各脚部がステープル
頂部の端部より外側に湾曲させられた後、内側に湾曲さ
せるように湾曲した脚部規制通路34(図8参照)を、
内壁31と脚部成形部33の外壁との間に形成する。こ
の脚部規制通路34の湾曲の形状は、ステープルがノー
ズ部から打ち出されて打込対象物に当たるとき、各ステ
ープル脚部先端がステープル頂部の端部より僅かに外側
に位置するように、形成されている。
【0014】図5(A)において、リヤノーズ19の打
込通路の出口部(図の下端)には、脚部成形部材21の
脚部成形部33の幅広の湾曲部分から延びる突出部を受
入れる、一対の対向するCの字形状の凹部35、35が
形成されている。これによって、脚部規制通路34中を
移動するステープル脚部の先端が脚部成形部33とリヤ
ノーズ19との境界に侵入するのを防止できる。また、
図5(A)、(E)において、マガジンからのステープ
ルの出口穴30の先端側には、ステープルの脚部先端を
打込通路に滑らかに案内するテーパした一対のガイド溝
37、37が形成されている。更に、リヤノーズ19の
裏面には、図5(B)〜(D)に図示のように、マガジ
ン14の取付けのガイドを成すガイド突部38、38が
設けられている。
【0015】脚部成形部材21は図6に示されており、
同図(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は背面
図、(D)は(B)の6D−6D線断面図である。脚部
成形部材21は、フロントノーズ18の開口27からリ
ヤノーズ19の面に接するように入り込んで、打込通路
22中に位置する脚部成形部33と、脚部成形部33か
らフロントノーズ18上を打込通路に沿ってハウジング
側に延びる支持部39とから成る。既述のように、脚部
成形部33は、外壁と打込通路22の内壁31とによっ
て、脚部規制通路34(図8参照)を形成している。支
持部39は、脚部成形部33を、打込通路22中に位置
したり、打込通路22から退避することができるよう
に、支持する。このため、支持部39の中間には、ピン
受け部41が形成され、フロントノーズ18の一対のピ
ン受け部25の間に収容される。図3に明らかなよう
に、両ピン受け部25、41には、ピン42が取付けら
れて、支持部39をフロントノーズ18に旋回可能に軸
支する。支持部39のハウジング側の端部には、通常
時、脚部成形部33が打込通路22中にあるように付勢
する弾性部材43(図7参照)を収容する穴45が形成
されている。なお、この弾性部材43は、合成ゴム等で
ピン形状に形成されたものであるが、弾性的に付勢する
ものであれば、他の部材でもよく、例えばばね等でもよ
い。
【0016】脚部成形部33は、ステープルの脚部先端
部分をステープル頂部の長さより外側に湾曲させた後、
内側に湾曲させるように湾曲した脚部規制通路34(図
8参照)を打込通路22の内壁31との間に形成する。
形成した脚部規制通路は、ノーズ部から打ち出されて打
込対象物に当たるときの各ステープル脚部先端がステー
プル頂部の端部より僅かに外側に位置するように湾曲さ
せるように作用する。このため、脚部成形部33は、ス
テープル脚部先端を外側に湾曲させる位置で幅広にな
り、出口部に向かって幅が狭くなる、台形部46を有す
る。また、幅広部分よりハウジング側(図6(B)、
(C)の上側)の部分47は、三角形状に形成されて支
持部39に向けてテーパしており、ブレードが、このテ
ーパ部分47に至ると、脚部成形部33をテーパに従っ
て打込通路22から退避するように移動させる。脚部成
形部33の台形部46の下面には、脚部成形部の外壁を
高く形成するように、一対の対向するCの字形状の突部
49、49が形成されている。この突部49、49は、
リヤノーズ19のCの字形状の凹部35、35に収容さ
れるので、脚部規制通路34の3面がリヤノーズとフロ
ントノーズで形成され、他の一面を可動の脚部成形部3
3の外壁で形成することになる。この様子が、図10に
図示されている。脚部規制通路34の底面(図10の上
面)には可動の脚部成形部33はないので、脚部規制通
路34中を移動するステープル脚部の先端が脚部成形部
33とリヤノーズ19との境界に侵入するのを防止で
き、これにより、ステープル脚部の先端の成形不良を防
止できる。更に、脚部成形部33のテーパ部分47から
台形部46に至る一対の外壁の部分には、脚部規制通路
34中を移動する脚部の先端を案内するガイド溝50
が、それぞれ形成されている。このガイド溝50によっ
て、ステープル脚部の脚部規制通路34中での進行を一
層滑らかにする。
【0017】図7において、マガジン14に連結して収
容されたステープル51は、リヤノーズ19の出口穴3
0から打込通路に1本ずつ送り込まれ、送り込まれたス
テープル51は、ハウジング13のピストン(図示せ
ず)に連結されたブレード53によって、木材等の打込
対象物54に打込まれる。この打込みにおいて、ブレー
ド53が、脚部成形部材21の脚部成形部33に至る
と、脚部成形部材21の支持部39は、ピン42によっ
て旋回可能に支持され、脚部成形部33と反対側の端部
には弾性部材53が設けられているので、実線の位置か
ら想像線の位置に脚部成形部33をはねあげ、ステープ
ル51はそのまま打込対象物53に打込まれる。
【0018】図8において、ステープル53は、1つの
頂部55と頂部55の両端部から垂下する2つの脚部5
7とから成るU字形状をしている。本発明において、打
込通路22の出口部には、脚部成形部33の外壁と打込
通路22の内壁31とによって、ステープル脚部57を
ステープル頂部55の端部より外側に湾曲させた後、内
側に湾曲させるように湾曲した脚部規制通路34を形成
しているので、一対のステープル脚部57、57は、図
8に示すように、相互に交差する方向に打込まれる。こ
の交差打込みにおいて、ダイバージェントポイント加工
したダイバージェントポイントステープルが使用されて
おり、打込まれたステープル脚部57は打込まれるにつ
れて、斜めに打込まれて衝突を避ける(図7参照)。こ
のダイバージェントポイントステープルを図9に示す。
図9のステープルにおいて、一方の脚部57の先端58
は、(B)に図示のように、一方の側のみ斜め切りさ
れ、他方は直線のままに形成された形状に形成されてい
る。もう一方の脚部の先端は、反対の側に斜め切りさ
れ、前記の一方の脚部先端と反対の三角形状をなしてい
る。従って、脚部57は打込まれるにつれて、斜めに進
み、衝突をすることはない。
【0019】脚部規制通路34は、既述のように、ノー
ズ部15から打ち出されて打込対象物54に当たると
き、各ステープル脚部57の先端がステープル頂部55
の端部より僅かに外側に位置するように湾曲させるよう
に形成されている。脚部57は打込みの最後の時点にお
いても、打込対象物54への打込位置と、頂部55の端
部との間には殆ど差がなく、図8のように、同じ位置に
ある。従って、ブレードから頂部55に伝わり、頂部5
5の端部すなわち脚部57の根元部に伝わった脚部57
の打込み力はそのまま伝達され、脚部57は、座屈する
ことなく打込まれる。また、ステープル打込機の動作
時、打込対象物54に接していたノーズ部の先端が、ス
テープルの打込みの反動によって僅かに打込対象物から
浮き上がる場合でも、打込みの最後の時点においては、
脚部57の打込位置と頂部55の端部との間には差がな
く、ステープル脚部は座屈することなく打込まれる。従
って、2つの打込対象物にまたがってステープルを打込
めば、その打込対象物は高い結合力で結合される。図8
は、本発明によって、適正な姿勢で打込まれたステープ
ルを示している。図8において、第1円59は、ステー
プル脚部の先端を拡げる方向に当接する部分を示してお
り、第2円61は、拡げたステープル脚部を内側に向け
るときに当接する部分を示している。ノーズ出口におい
て、ステープル脚部57、57の先端の間隔は頂部55
より広くなっている。
【0020】なお、図10は、脚部成形部33の外壁と
打込通路内壁とで形成される脚部規制通路34が、ダイ
バージェントポイントステープルを用いた場合でも、ス
テープル脚部の先端が、脚部成形部33を持ち上げるよ
うには作用しないことを示している。脚部規制通路34
の突部49、49は、リヤノーズ19のCの字形状の凹
部35、35に収容されるので、脚部規制通路34の3
面がリヤノーズ19とフロントノーズ18とで形成さ
れ、他の一面だけが可動の脚部成形部33の外壁で形成
されている。ダイバージェントポイントステープルの場
合、その脚部先端の形状から、1つの脚部先端が脚部規
制通路34の底面(図10の上面)をえぐるようにスラ
イドするが、図10のように、この底面には可動の脚部
成形部33はないので、ステープル脚部先端が脚部成形
部33とリヤノーズ19との境界に侵入することはでき
ない。これにより、ステープル脚部の先端の成形不良を
防止できる。なお、脚部成形部33のテーパ部分47か
ら台形部46に至る一対の外壁の部分に、脚部規制通路
34中を移動する脚部の先端を案内するガイド溝50
が、それぞれ形成されている。このガイド溝50は、ス
テープル脚部が拡がる際に適正な姿勢のままに規制する
ので、ステープルの脚部規制通路34中での進行を一層
滑らかにする。
【0021】図11は、チゼルポイント加工されたチゼ
ルポイントステープル62を示している。チゼルポイン
トステープル62は、脚部先端が両脚部とも同じ形状に
尖っている。従って、このステープル62を交差するよ
うに打込んだ場合、交差部分において、両脚部が衝突す
る惧れがある。そのため、図12に示すように、脚部規
制通路63の各々を、ステープル62の各脚部65を軸
線回りにひねりつつ進める断面形状を有するように形成
する。図示のように、脚部規制通路63は、図10の脚
部規制通路34と対比すると、断面形状において傾斜し
ている。図13は、脚部規制通路63を用いて、チゼル
ポイントステープル62を打込対象物に打込んだ場合の
ステープルの脚部の横断面を示している。図13(A)
は、打込に前のステープル脚部の横断面であり、(B)
は、脚部規制通路63によってひねられたステープル脚
部の横断面である。(C)は、打込対象物に打込れたと
きのステープル脚部の横断面を示している。(D)は、
打込対象物中でのステープル脚部の打込みの状態を示し
ており、ステープル脚部は、ひねられた分の角度をもっ
て進入し、交差打込みにおいても、ステープル脚部の衝
突がないことを示している。このひねりの角度は任意で
あるが、ステープルの進入の容易さの点で、ステープル
脚部の衝突がない範囲で、ひねりを少なくするのが好ま
しい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ステープルの脚部は、
ステープル頂部の端部より外側に湾曲し、打込対象物に
当たるときの各ステープル脚部先端がステープル頂部の
端部より僅かに外側に位置しているので、脚部は打込対
象物に頂部より外側の位置から交差方向にそのまま打込
まれ、打込み最後の時点においても、脚部の打込位置と
頂部の端部との間には殆ど差がなく、脚部の根元部への
頂部からの打込み力は脚部へそのまま伝達され、座屈す
ることなく打込まれる。そして、ノーズ先端が、ステー
プルの打込みの反動によって僅かに打込対象物から浮き
上ったとしても、打込み最後の時点において脚部の打込
位置と頂部の端部との間には差がなく、ステープルの脚
部は座屈することなく打込まれ、2つの打込対象物の結
合力を高く維持する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のステープル交差打込み式のステープル打
込機のステープルの座屈を示す説明図である。
【図2】本発明に係るステープル打込機の全体を示す側
面図である。
【図3】本発明に係るステープル打込機のノーズ部を示
しており、(A)はノーズ部の正面図、(B)はノーズ
部の側面図である。
【図4】図3のノーズ部のフロントノーズを示してお
り、(A)はフロントノーズの正面図、(B)は(A)
の4B−4B線断面図、(C)はフロントノーズの背面
図、(D)は(C)のノーズフロントの上面図である。
【図5】図3のノーズ部のリヤノーズを示しており、
(A)はリヤノーズの正面図、(B)は(A)の5B−
5B線断面図、(C)は(A)のリヤノーズの上面図、
(D)は(A)の5D−5D線断面図、(E)は(A)
の5E−5E線断面図である。
【図6】図3のノーズ部の脚部成形部材を示しており、
(A)は脚部成形部材の正面図、(B)は脚部成形部材
の側面図、(C)は脚部成形部材の背面図、(D)は、
(B)の6D−6D線断面図である。
【図7】本発明に係るステープル打込機の動作を説明す
るノーズ部付近の縦断面図である。
【図8】図7のステープル打込機の動作を正面側から示
す説明図である。
【図9】ダイバージェントポイントステープルを示す図
であり、(A)はダイバージェントポイントステープル
の正面図、(B)は連結したダイバージェントポイント
ステープルの側面図である。
【図10】脚部規制通路を示す図8の図10−図10線
断面図である。
【図11】チゼルポイントステープルを示す図であり、
(A)はチゼルポイントステープルの正面図、(B)は
連結したチゼルポイントステープルの側面図である。
【図12】ステープル脚部の各々に、軸線回りにひねり
を加える、脚部規制通路を示す、図と同様の断面図であ
る。
【図13】図12の脚部規制通路を用いた場合のチゼル
ポイントステープルの打込状態を示す各段階の図であ
る。
【符号の説明】
1 ステープル脚部 2 ステープル頂部 3 座屈部 5、6 打込材 10 ステープル打込機 11 ハンドル 13 ハウジング 14 ステープルのマガジン 15 ノーズ部 17 トリガレバー 18 フロントノーズ 19 リヤノーズ 21 脚部成形部材 22 打込通路 27 フロントノーズの開口 30 マガジンからのステープルの出口穴 31 打込通路の内壁 33 脚部成形部 34 脚部規制通路 35 脚部成形部の突部受入れ用凹部 37 ガイド溝 39 支持部 42 旋回用ピン 43 弾性部材 45 弾性部材収容穴 46 脚部成形部の台形部 47 脚部成形部のテーパ部 49 脚部成形部の突部 50 ガイド溝 51 ステープル 53 ブレード 54 打込対象物 55 ステープル頂部 57 ステープル脚部 58 脚部先端 62 チゼルポイントステープル 63 脚部規制通路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの頂部と該頂部の両端部から垂下す
    る2つの脚部とから成るU字形状のステープルを使用し
    ており、該ステープルが通る打込通路が形成されたノー
    ズ部を備え、ステープル打込み用のブレードによって前
    記打込通路から打ち出されたステープルの両脚部が交差
    するように打込対象物に打込まれるステープル打込機に
    おいて、 前記ノーズ部の打込通路の出口部分には、ステープルの
    両脚部を湾曲させる脚部成形部材が設けられており、該
    脚部成形部材は、各脚部先端部分をステープル頂部の端
    部より外側に湾曲させた後、内側に湾曲させるように湾
    曲した脚部規制通路を前記打込通路の内壁との間に形成
    しており、更に、該脚部成形部材は、前記脚部規制通路
    を、ノーズ部から打ち出されて打込対象物に当たるとき
    の各ステープル脚部先端がステープル頂部の端部より僅
    かに外側に位置するように湾曲させていることを特徴と
    するステープル打込機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のステープル打込機にお
    いて、前記ノーズ部は、多数のステープルの連結体を収
    容するマガジンの出口部に設けられたリヤノーズと、該
    リヤノーズに連結されて協働して前記打込通路を形成す
    るフロントノーズとを有し、前記フロントノーズは、打
    込通路の出口部分において開口が形成されており、前記
    脚部成形部材は、前記フロントノーズ開口からリヤノー
    ズに接するように入り込んで前記打込通路中に位置する
    脚部成形部を有し、該脚部成形部は、前記打込通路を横
    切る方向に前記ステープル頂部の長さより大きい幅広の
    湾曲部分を有し、この湾曲部分に合わせて前記打込通路
    は幅広に形成され、前記湾曲部分の外壁と打込通路の内
    壁とによって前記脚部規制通路を形成していることを特
    徴とするステープル打込機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のステープル打込機にお
    いて、前記リヤノーズには、前記脚部成形部の幅広の湾
    曲部分を受入れる凹部が形成されており、前記脚部規制
    通路中を移動するステープル脚部の先端が脚部成形部と
    リヤノーズとの境界に侵入するのを防止することを特徴
    とするステープル打込機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のステープル打込機にお
    いて、前記脚部成形部の湾曲部分の外壁には、前記脚部
    規制通路中を移動する脚部の先端を案内するガイド溝が
    形成されていることを特徴とするステープル打込機。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のステープル打込
    機において、使用ステープルが、ダイバージェントポイ
    ントステープルであることを特徴とするステープル打込
    機。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のステープル打込機にお
    いて、前記脚部規制通路の各々は、両脚部が交差打込み
    されたときの相互干渉を防止するため、各脚部を軸線回
    りにひねりつつ進める断面形状を有するように形成され
    ていることを特徴とするステープル打込機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のステープル打込機にお
    いて、使用ステープルが、チゼルポイントステープルで
    あることを特徴とするステープル打込機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255272A (ja) * 2008-02-22 2009-11-05 Makita Corp 打ち込み工具
JP2010023171A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Max Co Ltd ステープル打ち用釘打機
JP2010036311A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Hitachi Koki Co Ltd ステープル打込機

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