JPH1199655A - インク供給装置 - Google Patents

インク供給装置

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JPH1199655A
JPH1199655A JP26142997A JP26142997A JPH1199655A JP H1199655 A JPH1199655 A JP H1199655A JP 26142997 A JP26142997 A JP 26142997A JP 26142997 A JP26142997 A JP 26142997A JP H1199655 A JPH1199655 A JP H1199655A
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JP
Japan
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ink
package
print head
sealing portion
cartridge
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JP26142997A
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English (en)
Inventor
Minoru Sakanobe
稔 坂廼辺
Masaki Takatsugi
正樹 高次
Naohisa Kinoshita
尚久 木下
Takamitsu Kawai
貴光 河合
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク供給圧調整手段を用いることなく、印
字ヘッドへ供給されるインクに負圧を加えることができ
るインク供給装置を提供すること。 【解決手段】 インクパッケージ30をインクカートリ
ッジ40内に収納し、そのインクカートリッジ40を矢
印X方向へスライドさせると、まず、インク抽出部材2
2が通穴42へ挿入され、その後、インク抽出部材22
がインクパッケージ30のインク密封部31内へ刺し込
まれる。これにより、インク供給チューブ23等を介し
て印字ヘッドへインクが供給される。インクパッケージ
30は、形状復元性を有するとともに、ポリエチレン樹
脂等で構成されたフィルムシートを複数枚積層した積層
構造フィルム材で構成されているので、印字ヘッドへ供
給されるインクのインク供給圧は負圧に維持される。ま
た、インク抽出部材は中空針状体に形成されているの
で、インクパッケージ30に形成された凹部32へ容易
に刺し込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク供給圧調整
手段を用いることなく、印字ヘッドへ供給されるインク
に負圧を加えることができるインク供給装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット方式の印字装置で
は、印字ヘッドへ供給されたインクが複数のノズルから
吐出され、印字が行われる。かかる印字装置では、その
印字結果の品質を保持するため、印字ヘッドから吐出さ
れるインクの吐出性を維持する必要がある。このインク
吐出性は、印字ヘッドのノズル内へ供給されたインクの
液面が凹面状のメニスカス(曲面)を形成することによ
り維持される。かかるメニスカス状のインク液面は、印
字ヘッドのノズル内へ供給されるインクのインク供給圧
を負圧に調整することにより形成されるのである。
【0003】このインク供給圧の調整は、印字ヘッドと
インクパッケージとの高低差により行われる。例えば、
印字ヘッドの下方周辺にインクパッケージを配設する
と、両者間に高低差が生じ、負圧の水頭差が発生するの
である。かかる負圧の水頭差によりインク供給圧が負圧
に調整されるが、通常、印字ヘッドの下方には、印字用
紙を搬送するための搬送機構等が配設されているので、
インクパッケージの配設位置や配設スペース等は制限さ
れる。よって、制限ある位置やスペースにインクパッケ
ージを配設するためには、インクパッケージの容量を小
容量化しなければならず、インクパッケージを頻繁に交
換する必要があった。
【0004】そこで、印字ヘッドの下方周辺に小型のサ
ブタンクを配設し、メインタンクとして大容量のインク
パッケージを所望の位置に別途配設する方法が提案され
ている。この方法によれば、インクパッケージ内のイン
クは、印字ヘッドの下方周辺に配設されたサブタンクへ
ポンプアップによって供給され、かかるサブタンクに供
給されたインクは、インク供給圧が負圧に調整されて印
字ヘッドへ供給される。かかる小型のサブタンクは、そ
の容量が小さいので、印字ヘッドの下方周辺に容易に配
設することができる。また、インクパッケージは所望の
位置に別途配設されているので、その容量を小容量化す
る必要がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たサブタンクを用いたインク供給圧の調整によれば、イ
ンク供給圧を負圧に調整するためのサブタンクやインク
パッケージからサブタンクへインクをポンプアップする
ためのポンプ装置等が必要となる。よって、印字装置の
部品点数が増加するとともに、印字装置が大型化してし
まい、かかる印字装置の製造コストが増加するという問
題点があった。また、かかるポンプ装置等の駆動電力が
必要となり、印字装置の消費電力が増加してしまうとい
う問題点があった。
【0006】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、インク供給圧調整手段を用いるこ
となく、印字ヘッドへ供給されるインクに負圧を加える
ことができるインク供給装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1に記載のインク供給装置は、印刷に使用され
るインクを印字ヘッドへ供給するため、前記インクを密
封するとともに、ポリエチレン樹脂等で構成されたフィ
ルムシートを複数枚積層した積層構造を有し、かつ、形
状復元性を有するフィルム材で形成されたインクパッケ
ージと、そのインクパッケージへ刺し込まれる針状の先
端部分を有し、その針状の先端部分を前記インクパッケ
ージへ刺し込むことにより、そのインクパッケージから
インクを抽出し、その抽出されたインクを前記印字ヘッ
ドへ供給するインク抽出部材とを備えている。
【0008】この請求項1に記載のインク供給装置によ
れば、インク抽出部材の針状の先端部分をインクパッケ
ージへ刺し込むことにより、インク抽出部材がインクパ
ッケージ内へ貫入される。インクパッケージ内に密封さ
れたインクは、このインク抽出部材により抽出されて、
印字ヘッドへ供給され、その印字ヘッドによって印刷に
使用される。
【0009】また、インクパッケージは、ポリエチレン
樹脂等で構成されたフィルムシートを複数枚積層した積
層構造を有するフィルム材で形成されている。よって、
かかるフィルム材はインクパッケージへ貫入されたイン
ク抽出部材の外周面に密着するので、インク抽出部材を
インクパッケージへ貫入する場合に、インクパッケージ
からのインク漏れやインクパッケージへの空気等の浸入
を防止することができる。更に、インクパッケージを形
成するフィルム材は、形状復元性を有しているので、イ
ンクパッケージの内外圧力差によるインクパッケージの
形状変化を抑制することができる。よって、インク抽出
部材によりインクパッケージからインクを抽出する場合
に、インクパッケージの内圧が低下しても、インクパッ
ケージの形状変化が抑制され、インクパッケージ内を負
圧に維持することができる。その結果、印字ヘッドへ供
給されるインクに加わる圧力を負圧に維持するためのイ
ンク供給圧調整手段が不要となる。
【0010】請求項2に記載のインク供給装置は、請求
項1に記載のインク供給装置において、前記インクパッ
ケージはインクを密封するインク密封部を備え、そのイ
ンク密封部の外面の一部分は略平面状または凹面状に形
成されている。この請求項2に記載のインク供給装置に
よれば、請求項1に記載のインク供給装置と同様に作用
する上、インク抽出部材の針状の先端部分をインク密封
部の略平面状または凹面状に形成された外面へ刺し込む
ことにより、インク抽出部材がインク密封部内へ貫入さ
れる。
【0011】請求項3に記載のインク供給装置は、請求
項2に記載のインク供給装置において、前記インク密封
部の略平面状または凹面状に形成される外面は、前記フ
ィルム材の両側部分を溶着することにより、その溶着さ
れた両側辺と交差する面に形成される。
【0012】請求項4に記載のインク供給装置は、請求
項1から3のいずれかに記載のインク供給装置におい
て、前記インクパッケージを形成するフィルム材は、略
30μm以上かつ略300μm以下の厚さに形成されて
いる。
【0013】請求項5に記載のインク供給装置は、請求
項1から4のいずれかに記載のインク供給装置におい
て、前記インクパッケージはインクを密封するインク密
封部を備え、そのインク密封部は縦方向長さが横方向長
さの略10倍以下に形成されている。
【0014】請求項6に記載のインク供給装置は、請求
項1から5のいずれかに記載のインク供給装置におい
て、前記インクパッケージはインクを密封するインク密
封部を備え、そのインク密封部は縦方向または横方向長
さのうちの一方が略200mm以下に形成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例であるインク供給装置を搭載した卓上プリン
タ1の分解斜視図であり、図2は、印字ヘッド21のノ
ズル部22aの部分断面概念図である。この卓上プリン
タ1は、略箱状体に形成されたプリンタ本体2と、その
上部に着脱自在に装着され、印字ヘッド21を搭載した
プリンタカートリッジ3と、インクパッケージ30が収
納されたインクカートリッジ40とを備えている。尚、
図1では、プリンタ本体2の本体フレーム12、用紙搬
出口13、ヘッド移動溝14およびプリンタカートリッ
ジ3のカートリッジフレーム26を2点鎖線で図示して
いる。また、図1中の矢印Xはインクカートリッジ40
の装着方向を示している。
【0016】プリンタ本体2の本体フレーム12には、
印字用紙PP(図2参照)を搬送する搬送ローラである
プラテンローラ4が回転可能に軸支されるとともに、そ
のプラテンローラ4に平行な状態でガイドロッド17が
固着されている。このプラテンローラ4の左端部分には
従動ギヤ4aが取着されており、この従動ギヤ4aはL
Fモータ5によって回転される駆動ギヤ5aに歯合され
ている。よって、LFモータ5を回転することにより、
プラテンローラ4を回転させて、印字用紙PPを搬送す
ることができる。また、ガイドロッド17は、キャリッ
ジ6にスライド可能に嵌挿され、キャリッジ6を印字用
紙PPの搬送方向と直交する方向に移動可能に支持して
いる。尚、図1では、ガイドロッド17の一部を省略し
て図示している。
【0017】キャリッジ6は、プリンタカートリッジ3
の印字ヘッド21を搭載するためのものであり、本体フ
レーム12の右端部分に搭載されたキャリッジモータ7
によって回動される駆動プーリ7aと、本体フレーム1
2の左端部分に設けられた従動プーリ7bとの間に掛け
渡されたベルト7cを介して、ガイドロッド17および
プラテンローラ4に対する平行方向、即ち、プリンタ本
体2の長手方向へ往復移動することができる。よって、
キャリッジ6に搭載された印字ヘッド21をプリンタ本
体2の長手方向へ往復移動させて、印字用紙PP上に印
字を行うことができる。尚、ベルト7cは、プラテンロ
ーラ4およびガイドロッド17の理解を容易にするた
め、その一部を省略して図示している。
【0018】プリンタ本体2の左端部分には、印字ヘッ
ド21のノズル部21aにおける複数のノズル口21b
(図2参照)を密閉することができる吸引キャップ8
と、その吸引キャップ8によって密閉されたノズル部2
1aのノズル口21b内のインクを吸引する吸引ポンプ
9とが配設されている。この吸引キャップ8および吸引
ポンプ9によってインクの吐出状態を回復させる処理
(パージ処理)を行う場合には、キャリッジモータ7に
より印字ヘッド21の搭載されたキャリッジ6を卓上プ
リンタ1の左側へ移動させて、印字ヘッド21における
ノズル部21aの各ノズル口21bを吸引キャップ8に
より密閉する。その後、吸引ポンプ9を作動すると、ノ
ズル口21bから気泡や乾燥して固化したインクが吸引
され、ノズル部21aのノズル口21bの吐出状態を回
復することができるのである。尚、このパージ処理は、
ノズル口21b内に充填されたインク液面により形成さ
れた凹面状のメニスカスM(図2参照)が、インク詰ま
り等により破壊された場合に行われる。
【0019】吸引キャップ8の左側位置には、印字ヘッ
ド21のノズル部21aに被せられる保護キャップ10
が配設されている。保護キャップ10は、印字ヘッド2
1により印字が行われない場合、即ち、キャリッジ6が
待機状態にある場合に、ノズル部21aを被い、その内
部のインクの蒸発を防止して各ノズル口21bのインク
が乾燥するのを回避するものである。
【0020】プリンタ本体2の下部には、卓上プリンタ
1の動作内容に関する制御プログラムに従って卓上プリ
ンタ1を制御するCPU11a等が搭載された制御回路
基板11が配設されている。この制御回路基板11に
は、接続コード16を介して、PCカード15が接続さ
れている。このPCカード15は、パーソナルコンピュ
ータ(図示せず)のPCカードスロットに挿入され、パ
ーソナルコンピュータから出力された印字データ等を卓
上プリンタ1へ入力するものである。尚、卓上プリンタ
1は、PCカードスロットに挿入されたPCカード15
および接続コード16を介して、パーソナルコンピュー
タから電力が供給される。
【0021】プリンタ本体2の本体フレーム12の手前
側の側壁には印字済みの印字用紙PPがプリンタ本体2
から搬出される用紙搬出口13が穿設されている。ま
た、本体フレーム12の裏側の側壁、即ち、用紙搬出口
13が穿設された側壁に対向する側壁であって用紙搬出
口13と対向する位置には未使用の印字用紙PPをプリ
ンタ本体2へ挿入するための用紙挿入口(図示せず)が
穿設されている。更に、本体フレーム12の上面には矩
形状のヘッド移動溝14が穿設されているので、プリン
タカートリッジ3をプリンタ本体2に取り付ける場合、
ヘッド移動溝14を介して、印字ヘッド21をキャリッ
ジ6に搭載することができる。
【0022】プリンタカートリッジ3は、プリンタ本体
2に着脱自在に形成されており、印字ヘッド21と、イ
ンク抽出部材22と、インク供給チューブ23と、取付
部材24,25と、かかる印字ヘッド21等を収納する
ため箱状に形成されたカートリッジフレーム26とを備
えている。印字ヘッド21はピエゾ素子(圧電素子)で
構成されたノズル部21aを備えており、図2に示すよ
うに、ノズル部21aには複数のノズル口(インク吐出
口)21bが設けられている。各ノズル口21b内には
インクパッケージ30から供給されたインクが充填され
ている。このピエゾ素子で構成されたノズル部21aに
電圧が印加されると、その電圧に比例した歪みがノズル
部21aに生じ、各ノズル口21bが収縮する。この収
縮によって、各ノズル口21b内に充填されたインクが
印字用紙PPへ吐出され印字が行われるのである。
【0023】各ノズル口21bは、それぞれ略180d
piの間隔で配列されており、印字ヘッド21の搭載さ
れたキャリッジ6がプリンタ本体2の長手方向へ往動ま
たは復動することにより(図1参照)、180dpiの
解像度の印字を行うことが可能になっている。
【0024】各ノズル口21bの内部下方にあるインク
液面が凹面状のメニスカスMに形成されていると、その
インク吐出性が維持され、鮮明な印字結果を得ることが
できる。この凹面状のメニスカスMは、各ノズル口21
b内に充填されるインクのインク供給圧を負圧に維持す
ることによって、各ノズル口21b内に形成される。例
えば、本実施例で使用される印字ヘッド21では、イン
ク供給圧が大気圧に対して略0mmAq(水柱)以上、
略−300mmAq(水柱)以下の範囲(印字ヘッド動
作圧範囲)内であれば、各ノズル口21b内のインク液
面が凹面状のメニスカスMを形成することが可能であ
る。尚、インク供給圧を負圧に維持する方法について
は、後述するインクパッケージ30とともに説明する。
【0025】図1に示すように、印字ヘッド21の上部
には、印字ヘッド21とインク供給チューブ23の一端
とを継合する取付部材24が配設されており、かかるイ
ンク供給チューブ23の他端は、取付部材25を介して
インク抽出部材22に取り付けられている。このインク
抽出部材22はインクカートリッジ40内に収納された
インクパッケージ30からインクを抽出するためのもの
であり、このインク抽出部材22により抽出されたイン
クは、インク供給チューブ23および取付部材24,2
5を介して、印字ヘッド21へ供給される。尚、インク
供給チューブ23には、印字ヘッド21を駆動するため
の電力を供給するハーネス等(図示せず)が一体形成さ
れている。
【0026】インク抽出部材22は、耐腐食性を有する
ステンレス鋼材等の金属材料やセラミックス材料等で構
成されており、インクパッケージ30のインク密封部3
1へ刺し込まれ、その内部に密封されたインクを抽出す
るものである。このインク抽出部材22は中空針状体に
形成されており(図3参照)、その先端にはインク密封
部31内のインクを抽出するためのインク抽出口22a
が穿設されている。よって、インクパッケージ30の収
納されたインクカートリッジ40が矢印X方向へスライ
ドされプリンタカートリッジ3に装着されると(図1中
2点鎖線)、インク抽出部材22がインクカートリッジ
40の通穴42(図3参照)を介してインク密封部31
へ刺し込まれ、インク抽出口22aから中空状のインク
抽出部材22の内部へインクパッケージ30内のインク
が流入するのである。
【0027】このように、インク抽出部材22内へ流入
したインクは、取付部材25を介してインク供給チュー
ブ23へ流入し、更に、取付部材24を介して印字ヘッ
ド21へ供給される。尚、かかるインク抽出部材22の
外径d(図3参照)については、後述するインクパッケ
ージ30とともに説明する。
【0028】次に、図3から図6を参照して、インクパ
ッケージ30と、それを収納するインクカートリッジ4
0とについて説明する。図3は、インクカートリッジ4
0の分解斜視図である。図3に示すように、インクカー
トリッジ40は、プリンタカートリッジ3に着脱可能に
形成されており(図1参照)、略中空箱状体に形成され
ている。このインクカートリッジ40のカートリッジ本
体41は、その上部がインクパッケージ30を収納する
ために開放されており、その内部にインクパッケージ3
0が収納された後に天蓋体43が覆設される。この天蓋
体43の覆設後、天蓋体43がカートリッジ本体41に
溶着されて、カートリッジ本体41に天蓋体43が取り
付けられる。尚、天蓋体43を取り付ける場合、カート
リッジ本体41と天蓋体43とを溶着することなく、両
者に取付部材等をそれぞれ配設して、天蓋体43をカー
トリッジ本体41に取り付けても良い。
【0029】カートリッジ本体41の左側面には通穴4
2が穿設されている。この通穴42は、インク抽出部材
22をインクカートリッジ40へ挿入するための穴であ
り、かかる通穴42へインク抽出部材22を挿入するこ
とにより、インクカートリッジ40に収納されたインク
パッケージ30の凹部32へインク抽出部材22を刺し
込むことができる。また、この通穴42にNBR(アク
リロニトリルブタジエンゴム)等で構成されたパッキン
等のシール部材を取着することにより、一旦装着された
インクカートリッジ40をプリンタカートリッジ3から
取り外す場合に、インクカートリッジ40内からのイン
ク漏れを防止することができる。尚、このインクカート
リッジ40にインクパッケージ30を収納する場合、イ
ンクパッケージ30の溶着部33,34,35を折り曲
げて収納しても良く、また、インクパッケージ30の溶
着部33,34,35を切断してカートリッジ本体41
内へ収納しても良い。
【0030】また、図3に示すように、インクパッケー
ジ30は、略矩形状の袋体に形成されており、ポリエチ
レン樹脂等で構成されたフィルムシートを複数枚、例え
ば、略10枚程度積層した積層構造フィルム材で構成さ
れている。インクパッケージ30の略中央部分にはイン
ク密封部31が形成され、その内部には印刷に使用され
るインクが密封されている。このインク密封部31の左
縁部分には凹部32が形成され、他の縁部分には溶着部
33,34,35が形成されている。この凹部32はイ
ンク抽出部材22が刺し込まれる部分であり、その両端
部が溶着部33,34により支持されているので、上面
視略凹面状に形成される。よって、インク抽出部材22
をこの凹部32へ刺し込むことにより、インクパッケー
ジ30のインク密封部31内へインク抽出部材22を容
易に貫入させることができる。
【0031】インクパッケージ30の製造方法は、ま
ず、矩形状の積層構造フィルム材を二つ折の状態に重ね
合わせ、その重ね合わされた縁部分のうち、二つ折りに
された縁部分に相対向する一辺を溶着して溶着部35を
形成し、中空筒状体を形成する。この中空筒状体はその
相対向する両縁部分が開放されているので、そのいずれ
か一方を溶着して溶着部33を形成し、溶着部34が形
成される縁部分が開放された袋体を成形する。かかる袋
体成形後、その開放部分から袋体内へインクを注入す
る。インク注入後、溶着部33に対向する部分が溶着さ
れ、溶着部34が形成されると、凹部32がインク密封
部31の縁部分に形成されるとともに、インク密封部3
1内にインクが密封されたインクパッケージ30が上述
した袋体の一端に形成される。インクパッケージ30形
成後、溶着部34を切断して、袋体からインクパッケー
ジ30を切り離すことにより、インクパッケージ30の
製造が完了する。尚、インクを注入する際に、インク密
封部31の内圧Pを正圧に維持することにより、未使用
のインクパッケージ30のインク密封部31内への空気
等の浸入を防止することができる。
【0032】次に、印字ヘッド21へ供給されるインク
のインク供給圧を維持する方法について説明する。イン
クパッケージ30は、上述した積層構造フィルム材で形
成されているので、インク抽出部材22が刺し込まれる
と、刺し込まれたインク抽出部材22の外周面に密着す
る性質(密着性)を備えている。よって、インク密封部
31からのインク漏れやインク密封部31への空気等の
浸入を防止することができる。特に、インク抽出部材2
2によってインクの抽出(インク消費)が行われる場合
に、インク密封部31への空気等の浸入が防止されるの
で、インク密封部31内のインク消費量に相当する容積
が空気等により置換されることがない。従って、インク
密封部31の内圧Pを負圧に維持することができる。
【0033】また、インクパッケージ30を形成する積
層構造フィルム材の剛性を強化させることにより、かか
る積層構造フィルム材に形状復元性が付与されるととも
に、インクパッケージ30のインク密封部31の形状変
化が抑制される。よって、インク抽出部材22によりイ
ンク密封部31からインクが抽出される場合に、インク
密封部31が大気圧等に押し潰されることがなく、イン
ク密封部31の内圧Pを負圧に維持することができる。
その結果、インク抽出部材22により抽出されたインク
を印字ヘッド21へ供給する場合に、インクのインク供
給圧を負圧に維持することができる。
【0034】以下、図4から図6を参照して、積層構造
フィルム材の剛性を強化させる具体的な方法について説
明する。図4から図6は、いずれもインク消費量Vとイ
ンク密封部31の内圧Pとの関係を示したグラフであ
る。
【0035】図4は、積層構造フィルム材の厚さwが異
なるインクパッケージ30について比較したグラフであ
り、図5は、インク密封部31における縦方向長さAと
横方向長さBとの比率(縦横比)hが異なるインクパッ
ケージ30について比較したグラフであり、図6は、イ
ンク密封部31の縦方向長さA又は横方向長さBのうち
一方の長さが異なるインクパッケージ30について比較
したグラフである。尚、図4から図6は、横軸51,6
1,71がインク密封部31に密封されたインクのイン
ク消費量Vを示しており、縦軸52,62,72がイン
ク密封部31の内圧Pを示している。また、図3中の矢
印Xはインクカートリッジ40の装着方向を示してい
る。
【0036】図4に示される各インクパッケージ30に
おける積層構造フィルム材の厚さwは、曲線53(2点
鎖線)が160μmであり、曲線54(実線)が100
μmであり、曲線55(点線)が80μmである。図4
の各曲線53〜55を比較すると、インク消費量Vの増
加に対して、内圧Pは、曲線53,54,55の順に急
激に減少している。即ち、積層構造フィルム材の厚さw
が大きいほど、インク密封部31を形成する積層構造フ
ィルム材の剛性が大きくなるので、積層構造フィルム材
の形状復元性が顕著となり、インク密封部31の形状変
化が抑制されるからである。よって、本実施例では、か
かる図4の結果に基づき、インク供給圧、即ち、インク
密封部31の内圧Pを略0mmAq以上かつ略−300
mmAq以下の印字ヘッド動作圧範囲内にするために、
積層構造フィルム材の厚さwを略30μm以上かつ略3
00μm以下に形成している。
【0037】このように、本実施例では、積層構造フィ
ルム材の厚さwを略30μm以上かつ略300μm以下
に形成しているので、インクパッケージ30の溶着部3
3,34,35を形成するための加熱(溶着)工程にお
いて、加熱時間の過剰な増加や加熱温度の過剰な上昇が
防止される。よって、インクパッケージ30の製造コス
トを低減することもできる。また、積層構造フィルム材
の厚さを上述した範囲内で形成することにより、インク
抽出部材22をインクパッケージ30へ刺し込む際の抵
抗力を低減することができる。
【0038】図5に示される各インクパッケージ30に
おけるインク密封部31の縦横比hは、曲線63(2点
鎖線)が「1」であり、曲線64(実線)が「1.5」
であり、曲線65(点線)が「2」である。図5の各曲
線63〜65を比較すると、インク消費量Vの増加に対
して、内圧Pは、曲線63,64,65の順に急激に減
少している。即ち、インク密封部31の縦横比hが小さ
いほど、インク密封部31を形成する積層構造フィルム
材の剛性が大きくなるので、積層構造フィルム材の形状
復元性が顕著となり、インク密封部31の形状変化が抑
制されるからである。よって、本実施例では、かかる図
5の結果に基づき、インク供給圧、即ち、インク密封部
31の内圧Pを略0mmAq以上かつ略−300mmA
q以下の印字ヘッド動作圧範囲内にするために、インク
密封部31の縦横比hを略「10」以下、即ち、インク
密封部31の縦方向長さA(横方向長さB)を横方向長
さB(縦方向長さA)の略10倍以下に形成している。
【0039】図6に示される各インクパッケージ30に
おけるインク密封部31の縦方向長さA(横方向長さ
B)は、曲線73(2点鎖線)が50mmであり、曲線
74(実線)が70mmであり、曲線75(点線)が1
00mmである。図6の各曲線73〜75を比較する
と、インク消費量Vの増加に対して、内圧Pは、曲線7
3,74,75の順に急激に減少している。即ち、イン
ク密封部31の縦方向長さA(横方向長さB)が小さい
ほど、インク密封部31の剛性が大きくなるので、積層
構造フィルム材の形状復元性が顕著となり、インク密封
部31の形状変化が抑制されるからである。よって、本
実施例では、かかる図6の結果に基づき、インク供給
圧、即ち、インク密封部31の内圧Pを略0mmAq以
上かつ略−300mmAq以下の印字ヘッド動作圧範囲
内にするために、インク密封部31の縦方向長さA(横
方向長さB)を略200mm以下に形成している。
【0040】次に、図7を参照して、インクパッケージ
30とインク抽出部材22との密着性と、インク抽出部
材22の外径dとの関係について説明する。図7は、イ
ンク抽出部材22の外径dとインクパッケージ30に負
荷される押圧力Fとの関係を示した図である。尚、この
押圧力Fとは、外径dの異なるインク抽出部材22をイ
ンクパッケージ30へ刺し込んだ後、かかるインクパッ
ケージ30をその厚さ方向に押圧した場合に、そのイン
ク抽出部材22がインクパッケージ30から抜け出る押
圧力のことである。また、インクパッケージ30は、積
層構造フィルム材の厚さwが略100μmのものを使用
している。
【0041】この図7に示すように、インク抽出部材2
2の外径dが増加するとともに、インク抽出部材22が
インクパッケージ30から抜け出る押圧力Fが低下して
いる。この結果に基づいて、インクパッケージ30へ刺
し込まれたインク抽出部材22の外周面と、インクパッ
ケージ30の積層構造フィルム材との密着性を維持する
ために、インク抽出部材22の外径dを略5mm以下に
形成している。
【0042】このよう形成されたインクパッケージ30
およびインク抽出部材22を用いて、印字ヘッド21へ
インクを供給することによって、インク供給圧は負圧に
調整され維持される。よって、印字ヘッド21の下方周
辺にインク供給圧を負圧にするためのサブタンクやイン
ク供給用のポンプ装置等(インク供給圧調整手段)が不
要となり、卓上プリンタ1の部品点数が減少され、かか
る製造コストを低減させることができる。また、かかる
インク供給用のポンプ等が不要となるので、卓上プリン
タ1の消費電力をも低減させることができる。
【0043】次に、図1から図3を参照して、卓上プリ
ンタ1の組立方法について説明する。まず、図3に示す
ように、インクパッケージ30の溶着部33〜35を折
り曲げるか、または、切断するかしてインクパッケージ
30をカートリッジ本体41内に収納する。インクパッ
ケージ30の収納後、カートリッジ本体41の上部に天
蓋体43を覆設して、カートリッジ本体41と天蓋体4
3とを溶着し、インクパッケージ30をインクカートリ
ッジ40内に密封しつつ収納される。
【0044】このインクカートリッジ40の通穴42と
インク抽出部材22とを対向させつつ、インクカートリ
ッジ40を矢印X方向へスライドさせると、インクカー
トリッジ40の通穴42にインク抽出部材22が挿入さ
れる。インク抽出部材22の挿入後、インク抽出部材2
2は、インクカートリッジ40に収納されたインクパッ
ケージ30の凹部32から容易にインク密封部31内へ
刺し込まれる。また、このインクパッケージ30の凹部
32は、その両端部分が溶着部33,34によって支持
されているので、インク抽出部材22の刺し込みに伴う
負荷によるインク密封部31の変形を抑制することがで
きる。
【0045】更に、インクカートリッジ40を矢印X方
向へスライドさせ続けると、インクカートリッジ40は
プリンタカートリッジ3の左端部分の2点鎖線の位置
(図1中左側)へ到達して、インクカートリッジ40の
プリンタカートリッジ3への装着が完了する。この際、
インクインクパッケージ30を形成する積層構造フィル
ム材とインク抽出部材22の外周面とが密着するので、
インクパッケージ30からのインク漏れやインクパッケ
ージ30への空気等の浸入が防止される。
【0046】インクパッケージ30のインク密封部31
へ刺し込まれたインク抽出部材22は、その内部へイン
ク抽出口22aを介してインクを抽出し、取付部材25
を介してインク供給チューブ23へインクを流入させ
る。インク供給チューブ23へ流入したインクは、取付
部材24を介して印字ヘッド21へ供給される。インク
パッケージ30を形成する積層構造フィルム材の剛性を
強化させることにより、かかる積層構造フィルム材に形
状復元性が付与されるとともに、インクパッケージ30
のインク密封部31の形状変化が抑制される。よって、
インク密封部31からインク抽出部材22を用いてイン
クが抽出される場合に、インク密封部31が大気圧等に
押し潰されることがなく、インク密封部31の内圧Pは
負圧に維持される。よって、インク抽出部材22により
抽出されたインクを印字ヘッド21へ供給する場合に、
インクのインク供給圧が負圧に維持される。従って、各
ノズル口21b内にメニスカスMを形成することができ
るので、印字ヘッド21のインク吐出性が維持され、鮮
明な印字結果を得ることができる。
【0047】次に、プリンタカートリッジ3の印字ヘッ
ド21をプリンタ本体2のキャリッジ6に搭載させつ
つ、プリンタカートリッジ3をプリンタ本体2に装着す
る。プリンタカートリッジ3の装着後、卓上プリンタ1
のPCカード15がパーソナルコンピュータのPCスロ
ットに挿入されると、卓上プリンタ1は、パーソナルコ
ンピュータと印字データ等の送受信が可能となるととも
に、パーソナルコンピュータからの電力供給を受けて、
動作可能な状態となる。
【0048】かかる卓上プリンタ1は、パーソナルコン
ピュータから印字データの送信を受けると、印字用紙P
Pに印字を行う。この場合、まず、未使用の印字用紙P
Pが用紙挿入口(図示せず)へ挿入されると、印字用紙
PPは、プラテンローラ4によって、印字ヘッド21の
下方の搬送経路を搬送される。搬送された印字用紙PP
は、印字ヘッド21の下方の搬送経路を通過する際に、
印字ヘッド21の各ノズル口21bから吐出されるイン
クによって印字され、この印字された印字用紙PPは用
紙搬出口13から搬出される。
【0049】次に、図8を参照して、第2実施例の卓上
プリンタ100について説明する。第2実施例の卓上プ
リンタ100は、上述した第1実施例の卓上プリンタ1
のプリンタカートリッジ3を変更したものである。以
下、第1実施例と同一の部分には、同一の番号を付し
て、その説明は省略し異なる部分のみを説明する。尚、
図8はインクパッケージ30を使用する卓上プリンタ1
00の分解斜視図である。
【0050】卓上プリンタ100のプリンタカートリッ
ジ103は、印字ヘッド21に隣接配置された印字ヘッ
ド21と同一種類の印字ヘッド121を備えている。印
字ヘッド121は、印字ヘッド21と同様に、その下部
にノズル部21aと、そのノズル部21aの下面に設け
れたれた複数のノズル口21bとを備えている。また、
印字ヘッド121の各ノズル口21bは、印字ヘッド2
1の各ノズル口21bに対して、その前後方向(プリン
タカートリッジ3の長手方向と直交する方向)に略36
0dpiの間隔ズレて設けられている。よって、印字ヘ
ッド21,121の双方を使用して印字する場合、印字
ヘッド21,121の搭載されたキャリッジ6がプリン
タ本体2の長手方向へ往動または復動することにより、
360dpiの解像度の印字を行うことができる。よっ
て、第1実施例の卓上プリンタ1と比較して、高解像度
の印字を短時間で行うことができる。
【0051】尚、卓上プリンタ100は、プリンタ本体
2が第1実施例の卓上プリンタ1と共通化されているの
で、プリンタカートリッジ103を第1実施例のプリン
タカートリッジ3と交換することにより、卓上プリンタ
1として使用することができる。
【0052】次に、図9を参照して、第3実施例の卓上
プリンタ200について説明する。第3実施例の卓上プ
リンタ200は、上述した第1実施例の卓上プリンタ1
のプリンタカートリッジ3およびインクカートリッジ4
0を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部
分には、同一の番号を付して、その説明は省略し異なる
部分のみを説明する。尚、図9は、インクパッケージ3
0を使用する卓上プリンタ200の分解斜視図である。
【0053】卓上プリンタ200のプリンタカートリッ
ジ203には、4個のインクカートリッジ40が装着さ
れており、各インクカートリッジ40には、図9の上か
ら順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンダの4色
のインクが密封されたインクパッケージ30がそれぞれ
収納されている。これらの4色のインクは、印字ヘッド
221,222にそれぞれ設けられた複数個のノズル口
(図示せず)から吐出され、印字用紙PPにフルカラー
印字が行われる。
【0054】尚、卓上プリンタ200は、プリンタ本体
2が第1および第2実施例の卓上プリンタ1,100と
共通化されているので、プリンタカートリッジ203を
第1実施例のプリンタカートリッジ3または第2実施例
のプリンタカートリッジ103と交換することにより、
卓上プリンタ1または卓上プリンタ100として使用す
ることができる。
【0055】また、各インク抽出部材22の各取付部材
25における取付位置は、図9の前後方向の異なる位置
にそれぞれ取り付けられており、各インクカートリッジ
40の通穴42は、各インク抽出部材22の位置に対応
して穿設されている。よって、プリンタカートリッジ2
03にインクカートリッジ40を装着する場合、常に、
図9の上からブラック、イエロー、シアン、マゼンダの
順に各インクカートリッジ40を装着しなければ、各イ
ンク抽出部材22を各通穴42へ挿入することができな
い。従って、間違ったインクカートリッジ40の装着に
よるインクの混色を防止することができる。
【0056】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変
更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0057】例えば、本実施例では、インクパッケージ
30の全体を積層構造フィルム材で形成し、その凹部3
2へインク抽出部材22を刺し込んでインクを抽出し
た。しかし、かかるインク抽出方法は、必ずしもこれに
限られるものではなく、インクパッケージを使用せず
に、インクカートリッジの内部にインクを直接密封して
も良い。この場合、インクカートリッジの一部に積層構
造フィルム材を溶着することにより、インク抽出部材を
刺し込む部分を形成し、その積層構造フィルム材にイン
ク抽出部材を刺し込んで、インクカートリッジ内のイン
クを抽出しても良い。尚、この場合、インクカートリッ
ジは、印刷に使用されるインクとの相性の良い材質、例
えば、ポリオキシメチレン(POM)系樹脂等で形成す
ると良い。
【0058】
【発明の効果】請求項1に記載のインク供給装置によれ
ば、インクパッケージを形成するフィルム材には形状復
元性が付与されているので、インクパッケージの内外圧
力差によるインクパッケージの形状変化が抑制される。
よって、インクの抽出によりインクパッケージ内の圧力
が低下しても、インクパッケージは外圧に押し潰され
ず、負圧を維持することができる。従って、インク抽出
部材によりインクパッケージから抽出され印字ヘッドへ
供給されるインクには負圧が加えられるので、インクに
負圧を加えるためのインク供給圧調整手段を別途設ける
ことが不要となる。その結果、かかるインクパッケージ
が使用される印字装置の部品点数を減少し、その製造コ
ストを低減することができるという効果がある。
【0059】また、インクパッケージを形成するフィル
ム材はポリエチレン樹脂等で構成されたフィルムシート
を複数枚積層した積層構造を有しているので、インクパ
ッケージへ貫入されたインク抽出部材によりインクの抽
出がなされる場合、フィルム材がインク抽出部材の外周
面に密着する。よって、インク抽出部材とフィルム材と
の隙間からのインク漏れや空気等の浸入を防止すること
ができるという効果がある。特に、インクパッケージ内
への空気等の浸入が防止されるので、インクパッケージ
内の負圧を維持することができるという効果がある。
【0060】更に、インクパッケージ内のインクの抽出
は、単に、インク抽出部材の針状の先端部分をインクパ
ッケージへ刺し込むことにより行われるので、インクパ
ッケージ内に密封されたインクを容易に抽出することが
できるという効果がある。
【0061】請求項2に記載のインク供給装置によれ
ば、請求項1に記載のインク供給装置の奏する効果に加
え、インクパッケージにおけるインク密封部の外面の一
部分は、略平面状または凹面状に形成されているので、
インク抽出部材をインクパッケージのインク密封部へ容
易に刺し込み貫入することができるという効果がある。
【0062】請求項3に記載のインク供給装置によれ
ば、請求項2に記載のインク供給装置の奏する効果に加
え、インク密封部の略平面状または凹面状に形成される
外面は、フィルム材の両側部分を溶着することにより形
成することができる。よって、インクパッケージの外面
を略平面状または凹面状に形成するための部材を、別
途、インクパッケージに取り付けることが不要となるの
で、インクパッケージの製造工程を簡素化し、その製造
コストを低減することができるという効果がある。
【0063】請求項4に記載のインク供給装置によれ
ば、請求項1から3のいずれかに記載のインク供給装置
の奏する効果に加え、フィルム材は、略30μm以上か
つ略300μm以下の厚さに形成されているので、その
形状復元性を向上させることができるという効果があ
る。また、フィルム材を略300μm以下の厚さに形成
することにより、インクパッケージ内に加わる負圧の過
剰な増加が抑制されるので、印字ヘッドに供給されるイ
ンクに加わる負圧を印字ヘッドの動作可能範囲内に維持
することができるという効果がある。更に、フィルム材
は略300μm以下の厚さに形成されているので、イン
ク抽出部材をインクパッケージへ容易に刺し込み貫入す
ることができるという効果がある。
【0064】請求項5に記載のインク供給装置によれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載のインク供給装置
の奏する効果に加え、インクパッケージのインク密封部
は、その縦方向長さが横方向長さの略10倍以下に形成
されているので、インクパッケージを形成するフィルム
材の形状復元性を向上させることができるという効果が
ある。
【0065】請求項6に記載のインク供給装置によれ
ば、請求項1から5のいずれかに記載のインク供給装置
の奏する効果に加え、インクパッケージのインク密封部
は、その縦方向または横方向長さのうちの一方が略20
0mm以下に形成されているので、インクパッケージを
形成するフィルム材の形状復元性を向上させることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるインク供給装置を搭
載した卓上プリンタの分解斜視図である。
【図2】 印字ヘッドのノズル部の部分断面概念図であ
る。
【図3】 インクカートリッジの分解斜視図である。
【図4】 積層構造フィルム材の厚さが異なるインクパ
ッケージについて比較したグラフである。
【図5】 インク密封部における縦方向長さと横方向長
さとの比率(縦横比)が異なるインクパッケージについ
て比較したグラフである。
【図6】 インク密封部の縦方向長さ又は横方向長さの
うち一方の長さが異なるインクパッケージについて比較
したグラフである。
【図7】 インク抽出部材の外径とインクパッケージに
負荷される押圧力との関係を示した図である。
【図8】 第2実施例における卓上プリンタの分解斜視
図である。
【図9】 第3実施例における卓上プリンタの分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 卓上プリンタ 2 プリンタ本体 3 プリンタカートリッ
ジ(インク供給装置) 4 プラテンローラ 5 LFモータ 6 キャリッジ 7 キャリッジモータ 15 PCカード 17 ガイドロッド 21,121,221,222 印字ヘッド 21a ノズル部 21b ノズル口 22 インク抽出部材 22a インク抽出口 23 インク供給チューブ 30 インクパッケージ 31 インク密封部 32 凹部(インク密封部
の外面の一部) 33,34 溶着部(溶着された
両側辺) 35 溶着部 40 インクカートリッジ 41 カートリッジ本体 42 通穴 43 天蓋体 A 縦方向長さ(インク
密封部の縦方向長さ) B 横方向長さ(インク
密封部の横方向長さ) d 外径(インク抽出部
材の外径) h 縦横比 M メニスカス PP 印字用紙 w 厚さ(フィルム材の
厚さ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 貴光 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷に使用されるインクを印字ヘッドへ
    供給するインク供給装置において、 前記インクを密封するとともに、ポリエチレン樹脂等で
    構成されたフィルムシートを複数枚積層した積層構造を
    有し、かつ、形状復元性を有するフィルム材で形成され
    たインクパッケージと、 そのインクパッケージへ刺し込まれる針状の先端部分を
    有し、その針状の先端部分を前記インクパッケージへ刺
    し込むことにより、そのインクパッケージからインクを
    抽出し、その抽出されたインクを前記印字ヘッドへ供給
    するインク抽出部材とを備えていることを特徴とするイ
    ンク供給装置。
  2. 【請求項2】 前記インクパッケージはインクを密封す
    るインク密封部を備え、そのインク密封部の外面の一部
    分は略平面状または凹面状に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 【請求項3】 前記インク密封部の略平面状または凹面
    状に形成される外面は、前記フィルム材の両側部分を溶
    着することにより、その溶着された両側辺と交差する面
    に形成されることを特徴とする請求項2記載のインク供
    給装置。
  4. 【請求項4】 前記インクパッケージを形成するフィル
    ム材は、略30μm以上かつ略300μm以下の厚さに
    形成されていることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載のインク供給装置。
  5. 【請求項5】 前記インクパッケージはインクを密封す
    るインク密封部を備え、そのインク密封部は縦方向長さ
    が横方向長さの略10倍以下に形成されていることを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインク供給
    装置。
  6. 【請求項6】 前記インクパッケージはインクを密封す
    るインク密封部を備え、そのインク密封部は縦方向また
    は横方向長さのうちの一方が略200mm以下に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに
    記載のインク供給装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6739707B2 (en) 1998-09-30 2004-05-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6739707B2 (en) 1998-09-30 2004-05-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridge
US7229163B2 (en) 1998-09-30 2007-06-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printer

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