JPS583741B2 - ビス(リン酸)二水素チタンを基材とする粒状イオン交換体とその製造方法 - Google Patents

ビス(リン酸)二水素チタンを基材とする粒状イオン交換体とその製造方法

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JPS583741B2
JPS583741B2 JP53125774A JP12577478A JPS583741B2 JP S583741 B2 JPS583741 B2 JP S583741B2 JP 53125774 A JP53125774 A JP 53125774A JP 12577478 A JP12577478 A JP 12577478A JP S583741 B2 JPS583741 B2 JP S583741B2
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dihydrogen
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phosphate
titanium bis
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金山忠雄
小林悦郎
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビス(リン酸)二水素チタンを基材とする粒状
イオン交換体及びその製造方法に関するものである。
従来、ビス(リン酸)二水素チタン(以下、単にTip
と略記する)が無機イオン交換体としてすぐれた性能を
有することは知られており、たとえばその1水和物結晶
はリチウムやナトリウムイオンを吸着し、またそのO−
レ2水和物結晶はカリウムイオンやセシウムイオンなど
のイオン半径の大きなものに対して良好な吸着能を示す
ところで、このようなTipは、それ自体すぐれた無機
イオン交換体としての作用を示すものの、その粒径は、
たとえば、1水和物の場合0.3〜0.6μ及び0〜1
/2水和物の場合1〜2μという極めて微細であるため
、使用に際し、種々の困難を生じた。
たとえば、このような微細結晶をカラムに詰めて通水し
ようとしても、カラムはその微細結晶による閉塞を生じ
てほとんど通水困難であるし、また、バッチ法によりイ
オン交換処理した後固液分離する時に、Tipは微結晶
であるために液体からの効率のよい分離を達成すること
は極めて困難である。
本発明者らは、Tipが微細結晶であることに起因する
前記使用上の難点を克服するために、その粒状化法につ
いて種々研究したところ、微粉末の粒状化用バインダー
として考えられるケイ酸ゲル、ポリビニルアルコール、
ゼラチンなどに用いて粒状化しても、満足すべき特性を
有する粒状化物を得ることはできなかったが、意外にも
、Tipに炭素質材料を混合し、この混合物を焼成炭化
する時に、良好な機械的強度を有し、しかも内部が多孔
質となった良好なイオン交換能を有する固形物が得られ
ることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明によれば、ビス(リン酸)二水素チタ
ンと炭素を含む多孔質焼結体からなる粒状イオン交換体
が提供される。
本発明によるイオン交換体は、微細なビス(リン酸)二
水素チタン結晶が炭素を介して所定の粒度に強く結合さ
れている構造を持つことから、耐熱性、耐水性及び耐薬
品性にすぐれるとともに、その機械的強度も大きく、し
かも、その表面及び内部構造は多孔状になっていること
から、炭素の介在によるイオン交換能の低下も極めて小
さい。
本発明による粒状イオン交換体はTipと炭素質材料を
原料として用いて製造される。
Tip は結合水の含量により1水和物( T i
(HPO,)2・H20)とO−鴨水和物( T i
(HPO4)2・0〜”/2 H2 0 )があり、そ
れらはX線回折図形を全く異にするとともに、そのイオ
ン交換性能を異にし、前記したように、1水和物はNa
+,Li+などに対して良好な吸着能を持ち、0 −
14水和物はイオン半径の大きいK+.Ce+ などに
対して良好な吸着能を示す。
炭素質材料としては、Tipと混合容易でかつ焼成炭化
しやすいものであれば種々の有機物質が用いられるが、
一般には、有機高分子の使用が好ましく、このようなも
のとしては、たとえば、シヨ糖、小麦粉、澱粉、カルボ
キシメチルセルロースなどの炭水化物、石油タンパクな
どの蛋白質、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、フェノー
ル樹脂などの合成樹脂、その他リグニンスルホン酸ナト
リウム、ピッチなどが適用される。
Tipと炭素質材料との使用割合は、T ipと炭素と
の重量比が1.0:0.1〜5、好ましくは、1.0:
0.2〜1.0の範囲になるような割合である。
Tipと炭素質材料との混合比は、焼結体の機械的強度
及びイオン交換容量とに影響を与え、炭素質材料の割合
が余りにも多くなるとイオン交換容量が阻害されるよう
になり、一方、余りにも少なくなると機械的強度が損な
われるようになるので、前記のような範囲に保持するの
がよい。
また、本発明では、炭化促進剤として非揮発性の酸を用
いるのが有利であり、このようなものには、たとえば、
硫酸、リン酸などがある。
これらの酸は、脱水作用及び熱分解に対する触媒作用に
より、前記炭素質材料の炭化を著しく促進させる。
この炭化促進剤は、炭素質材料100重量部あたり、1
5〜30重量部の割合で用いられる。
本発明による粒状イオン交換体を製造するには、まず、
前記したTipと炭素質材料及び必要に応じての炭化促
進剤を均一に混合する。
この場合、混合媒体として、適量の水を存在させるのが
よい。
次に、このようにして得た均一混合物を乾燥し、固形化
する。
この場合、硫酸やリン酸などの炭化促進剤を加えると、
混合物は、105℃、3時間の乾燥条件で黒褐色状の固
形物を与える。
乾燥温度は100℃以上、通常100〜200℃である
次いで、どのようにして得た固形物を高温で焼成炭化し
たのち、得られた焼結体を適当粒度に粉砕し、篩分ける
本発明において、焼成炭化条件は得られる製品の性能に
影響を与えるので適当範囲に設定することが必要である
本発明においては、185〜400℃、好ましくは20
0〜250℃の温度が採用される。
この焼成温度が高すぎると、製品中の炭素質が減少し、
機械的強度が低下するようになるとともに、Tipの構
造変化が著しくなり、製品のイオン交換容量が低下する
ようになる。
一方、この焼成温度が低すぎると、焼成炭化に際しての
発泡が起らなくなり、製品のイオン交換容量は低下する
したがって、前記範囲の温度の採用が有利である。
本発明により粒状イオン交換体を得る場合、原料混合物
をあらかじめ粒状に成形しておき、これをそのまま焼成
炭化することもできる。
本発明による粒状イオン交換体は、良好な機械的強度及
びイオン交換容量を有し、その上、その構造が炭素を含
む多孔質(1Å程度のイオンを自由に通過させる)であ
るために、色素などの有機物を吸着する能力をも有する
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 I A:粒状イオン交換体の製造 内容積5 0 mlの磁製ルツボに所定量のT ip、
炭素質材料を加え、さらに炭化促進剤として9M硫酸と
7 Mリン酸及び適量の水を加えて均一にかきまぜた後
、混合物が黒褐色の固形物になるまで105℃で約3時
間乾燥した。
次に、このルツボにふたをして、所定温度に加熱した電
気炉中で加熱し、内容物を焼結した。
放冷後、焼成物の収量を求め、次いでこの焼成物を粉砕
し、篩分けしたのち、水を用いて酸分がなくなるまで充
分に洗浄し、そして、50〜60℃で24時間乾燥した
第1表にこのようにして得られた製品の成分組成を製造
条件との関連において示す。
B: イオン吸着試験(バッチ法) 前記のようにして調製された試料(粒度60〜100メ
ッシュ)を用いて、バッチ法において、粒状化物と塩化
物(NaCt,KCt)水溶液との平衡イオン交換容量
( QAmeq/S’ )及びpH4.5に,おける飽
和イオン交換容量( Q meq/y)を測定し、こ
れらのイオン交換容量より選択係数(KH)、分布係数
(KD)などのイオン交換特性を求めた。
その結果を第2表に示す。
表中に示した試料番号は第1表の試料に対応する。
フなお、第2表における選択係数
、吸着量、及び分布係数は次のことを意味している。
(但し、前記式中Cは塩化物MCAの最初の使用量(2
.5meq)、SはMCtの容量(251ILl)及び
■はイオン交換体使用量(0.5Si’)を各示す)第
2表からわかるように、TiP・/2H20を含む粒状
化物(No.6〜No.10)の平衡イオン交換容量(
QA)は350℃焼結体を除き、Na+,K+に対し
て0.86〜1.1 0 meq/g , 1.4 6
〜1.98meq/gであり、TiP−H20を含むも
の(No.1〜No.5)のQAは0.4 3 〜0.
9 5meq/g,0.1 4 〜0.24meq/g
であり、本発明による製品は炭素質を含んでいるにもか
かわらず、吸着能が大きいことがわかる。
TiP−H20を含むもの(A1〜16. 5 )にお
いて、pH4.5におけるNa+に対する飽和イオン交
換容量QOはかなり大きな値を示しているが、選択係数
(KH)、分布係数( KD)などからわかるように、
Na+とK+とを分離できるものではない。
これに対し、/2水和物を含む粒化物(No.6〜No
.10)のNa”,K+に対する飽和イオン交換容量Q
Oは350℃の焼成物を除けば、それぞれ1.2 8
〜1.7 8meq/g、1. 5 6 〜2. 3
4meq/gであり、Kに対するKH,KDはNa+に
対するそれらにくらべ著しく大きな値を示しており、%
水和物を含む粒状化物がK+に対して優れた選択吸着性
を有することが確められた。
QA及びQ0は、焼結温度が200℃において最大値を
示し温度が高くなるに従ってこれらの値は減少する。
特に350℃焼成物のイオン交換容量は200℃焼成物
のそれの約%に減少している。
これは高温焼成において、%水和物の構造変化が起って
いるものと考えられる。
No.1 1 ,No.12では、イオン交換特性に及
ぼす焼成時の添加剤の影響を調べた。
その結果、添加剤を加えたA12の方がイオン交換容量
が若干増大している。
これは無機酸の添加により炭化が若干促進されているか
らであろう。
No.1 2 ,No.l 3 ,No.1 4ではイ
オン交換特性に及ぼす炭素質の影響を調べた。
その結果、QA及びQOはシヨ糖、小麦粉、リグニンス
ルホン酸ナトリウムの順に減少した。
またその傾向はKMKDなどのイオン交換特性にも現わ
れた。
すなわち、用いた炭素質材料では、シヨ糖が最も良好な
結果を与えている。
実施例 2 硬質ガラス性カラム(内径9mm、高さ2 0 0 m
m)に、乾燥した粒状化イオン交換体(60〜100メ
ッシュ)5.Ogを、あらかじめ水で湿潤させてから詰
めた。
これに試料溶液の所定量を通液速度0.4〜0. 5m
l/ minで流し、カラムからの流出液をフラクショ
ンコレクターで10mlづつ分取し、各フラクションに
含まれているNa+,K+を炎光光度計、Mg2+とC
a2+を原子吸光光度計で定量し、各イオンが粒状化物
に吸着される過程を調べた。
さらに粒状化イオン交換体に吸着された陽イオンを6M
の塩酸30mlと適量の水で完全に溶離し、溶離液中の
各イオンを定量して粒状化イオン交換体のイオン交換容
量及びKD、分離係数(αHa)などのイオン交換特性
を求めた。
これらの結果を第3表に示す。
なお、実験煮7では人工海水を用い、Ca2+,Mg2
+の存在下でのK”,Na+の吸着動向を調べた。
表中における分布係数KD ,KD及び分離係数KMは
次のことを意味している。
(式中のmNa,mKは交換体1g当りに吸着されたN
a+,K+の量(meq)を表わし、mNa,mKは溶
液1mA’中に存在するNa+,K+の量を示す)(式
中、MはNa,Mg,Ca等の元素を示す)No.I
,No.2では、供試NaCl−KClの混合水溶液の
濃度は、海水中に含まれる両塩の濃度の約2倍に相当し
、そのNa/Kの原子比は50.8である。
カラムに詰めた1水和物を含む粒状化物(A1)は、K
+をわずかしか吸着しなかったので、K+のイオン交換
体としては不適当であった。
0〜%水和物を含む粒状化物(A2)のK+に対するイ
オン交換容量は、0. 5 7 7 meq /gであ
るが、吸着されたNaとKの原子比は1.83、αN8
は27.9を示した。
A3 , 116. 4 , A 5では海水中に含ま
れるNa CLとKClとほゞ同濃度の溶液が用いられ
ている。
この溶液をカラムに通水した場合、液量の増加に従って
Na+とK”(7)吸着量及びαbaの値も遂次増加し
た。
A6では、NaClとKClの濃度の和がNo.2で用
いた溶液と全く同じものを用いたが、NaClの濃度を
小さくし、KClの濃度を10倍に増大した。
その結果、Na+の交換量は1.05meq/gより0
. 8 5 6 meq/gに減少したが、K+の交換
量は0. 5 7 7 meq/gより1. 0 5
meq/gに増大した。
この場合、溶液中のK+濃度が比較的高いのでαHaの
値は約5であった。
No.7では人工海水を試供液として用いた。
その結果、Na+とK+の交換容量は、同濃度のNaC
l−KCl混合溶液を用いたA4のそれよりも、いずれ
も若干減少したが、NaとKの原子比は2.13で全く
同じ値を示した。
人工海水中には、K+にくらべ、かなりの量のMg”,
Ca2+が含まれている。
それにもかかわらず、これらのイオンは0〜1/2水和
物を含む粒状化物には、わずかにしか吸着されず、一し
,α%aはいずれも大きな値を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビス(リン酸)二水素チタンと炭素とを含む多孔質
    焼結体からなる粒状イオン交換体。 2 ビス(リン酸)二水素チタンと炭素質材料との混合
    物を焼成炭化し,多孔質焼結体を得る工程を含む粒状イ
    オン交換体の製造方法。 3 無機酸を炭化促進剤として用いて焼成炭化を行なう
    特許請求の範囲第2項の方法。 4 180〜400℃の温度を用いて焼成炭化を行なう
    特許請求の範囲第2項又は第3項の方法。
JP53125774A 1978-10-13 1978-10-13 ビス(リン酸)二水素チタンを基材とする粒状イオン交換体とその製造方法 Expired JPS583741B2 (ja)

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