JPS5838491B2 - 金属管の焼入装置 - Google Patents

金属管の焼入装置

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JPS5838491B2
JPS5838491B2 JP16028580A JP16028580A JPS5838491B2 JP S5838491 B2 JPS5838491 B2 JP S5838491B2 JP 16028580 A JP16028580 A JP 16028580A JP 16028580 A JP16028580 A JP 16028580A JP S5838491 B2 JPS5838491 B2 JP S5838491B2
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steel pipe
cylindrical body
cooling water
cooling
metal tube
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幸宏 三村
敏男 大島谷
敬一郎 滝谷
健吾 野沢
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Kawasaki Steel Corp
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Priority to FR8120599A priority patent/FR2494300A1/fr
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/08Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for tubular bodies or pipes
    • C21D9/085Cooling or quenching

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は鋼管等の金属管を焼入れする装置に関し、よ
シ詳しくは加熱された鋼管等の金属管を冷却液槽に投入
して金属管の内外両面にその軸線方向に沿う冷却水流を
与えて冷却する新規な焼入装置に関するものである。
周知のように金属管例えば鋼管の焼入装置には、次のよ
うな諸条件が要求される。
すなわち、機能的な面からは(1)冷却能力が大きいこ
と、換言すれば肉厚の大きい鋼管に対しても充分に大き
い冷却速度が得られること、および(2)冷却速度が鋼
管の全体にわたって均一となって、焼むらが生じないよ
うにしたものであることが要求され、また設備的な面か
らは設備コストおよび運転コストが低廉であって、保守
も容易であり、しかも異なる径の管に容易に対応できる
こと等が要求される。
ところで従来の鋼管の焼入装置は、鋼管の外周側に多数
の高圧噴射ノズルを環状に配列して、高圧の冷却液例え
ば冷却水を鋼管の外表面に吹き付ける型式の所謂リング
焼入装置と、鋼管を冷却槽の冷却液例えば冷却水中に投
入浸漬する型式の所謂浸漬焼入装置とに大別される。
前者のリング焼入装置は、後者の浸漬焼入装置と比較し
て冷却能力が低く、しかも通常は鋼管の外面のみを冷却
することになるため特に厚肉管に対しては内面側の冷却
速度が低くなってし19問題がある。
そこでリング焼入装置による外面冷却と併せて、鋼管の
内面側を補助冷却するため、鋼管内に噴射ノズルを備え
たヘッダーを挿入する方法が実用化されているが、この
方法は内径が小さい鋼管に適用することば困難であり、
また1本の鋼管を処理するたびごとに管内にヘッダーを
挿入および抜去する必要があるため、多数の鋼管を次々
に処理する場合にはヘッダーの挿入・抜去の動作時間に
より処理速度が規制されて、ある程度以上処理能力を高
め得なくなる等の問題がある。
一方、後者の浸漬焼入装置は、冷却液例えば冷却水を自
然対流させただけでは冷却能力が小さいから、冷却水を
強制的に攪拌させて、冷却槽内に強制流を生じさせる必
要がある。
すなわち、加熱された鋼管が冷却槽内に投入浸漬されて
冷却水と接触すれば、先ず鋼管表面近傍の冷却水と鋼管
表面との間で熱エネルギが移動して鋼管表面近傍の冷却
水が沸騰し、これにより鋼管表面が蒸気膜で蔽われてし
!い、その結果鋼管と冷却水との間の熱エネルギC移動
速度すなわち冷却速度が著しく低下してし1う。
その後蒸気膜が管表面から離散すれば冷却水と鋼管との
間の直接的熱伝導および対流による冷却に移行すること
になるが、管表面からの蒸気膜の離散が遅れれば、管の
冷却速度が通常の焼入に必要なマルテンサイト変態のた
めの臨界冷却速度よりも遅くなって、焼入れ効果が得ら
れなくなってしlう。
したがって浸漬焼入装置においては管表面に生成される
蒸気膜を速やかに取り去って、通常の熱伝導および対流
による冷却過程に移行させることが重要なポイントとな
り、そのためには前述のように管表面にある速度以上の
流速を有する冷却水流を作用させることが必要となる。
そのため従来の浸漬焼入装置においては、第1図に示す
ように、冷却槽1内の焼入れるべき鋼管2の外周側に、
その周方向へ間隔を置いて複数の噴射ノズル3を配設し
、鋼管2の接線方向に高圧水を噴出させて鋼管2の外周
に沿って円環状の攪拌流4を生じさせるように構成する
のが通常であり、またこのような鋼管2の外面側の強制
流と併せて、鋼管2の一端側から図示し彦い軸流噴射ノ
ズルにより鋼管2の内面側に軸方向の水流を与えること
が行なわれている。
しかしながら従来のこのような浸漬焼入装置にむいては
、特に管外面側にむける強制攪拌流を発生させる手段に
ついて次に記すような種々の問題があった。
すなわち、冷却に必要な流速を有する攪拌流を生じさせ
る際には、噴射ノズルから噴出される噴射流の運動エネ
ルギを冷却槽の静止冷却水に伝達してその静止冷却水を
運動させることになるため、エネルギ効率が低く、その
ため噴出力を高くし、しかも噴出水量を多くしなければ
ならない問題がある。
また鋼管の長さ方向に亘って均一に冷却するためには、
鋼管の長さ方向に小間隔を置いて多数の噴射ノズルを配
列しておかなければならず、そのため装置が複雑かつ高
価なものとなる。
さらに、鋼管の周囲に配列された噴射ノズルは、鋼管か
ら剥離した酸化皮膜や水質汚濁により目詰りが生じ易く
、そのため局部的に冷却能力が低下して焼むらが生じた
りする問題があり、またある噴射ノズルから鋼管に向け
て噴射されて鋼管表面で高温とiつた冷却水が隣の噴射
ノズルから噴射された冷却水に干渉し、これにより冷却
能が低下して前記同様に焼むらを生じさせたりする問題
もある。
そしてまた、鋼管の外周上に環状流を有効に発生させて
鋼管外周面側からの冷却を効果的に行うためには、鋼管
を冷却槽中で支持する受は台の幅、すなわち鋼管の長さ
方向に沿っての幅を小さくして、受は台による環状水流
に対する抵抗を小さくする必要があるが、そのように受
は台の幅を小さくすれば、鋼管が冷却槽内に投入されて
受は台上に落下した際に受ける衝撃応力が大きくなり、
その結果落下時の衝撃による傷が鋼管表面に発生し易く
なる問題がある。
さらに、前述のような従来の浸漬焼入装置では、鋼管の
冷却を終了した冷却水は冷却槽の上縁から浴出させて除
去することになるが、前述のような従来の浸漬焼入装置
では高温になった冷却水のみを有効に排出させることが
困難であり、そのため結果的に冷却効率が低下する問題
がある。
これらの問題を解決するため、本発明者等は既に特願昭
54−127335号にむいて、冷却槽の一端から他端
へ向けて冷却水を流し、その水流方向に沿って加熱され
た鋼管を浸漬して、鋼管の軸線方向に沿う冷却水流によ
り鋼管の内外両面を冷却焼入れする方法を提案している
この提案の方法は思想的には優れているものの、装置的
には未だ不充分であり、例えば鋼管の長さ方向における
冷却の均−性等の点で改良の余地があった。
そこで本発明者等が上述の提案の方法を最良の条件で実
施し得る装置を開発するべく鋭意実験・研究を重ねた結
果、この発明をなすに至ったのである。
すなわち、この発明は肉厚の厚い金属管であっても焼む
らや焼割れ等を生じることなく均一に焼入れをすること
ができ、しかも設備コストおよび運転コストが低置であ
るうえに保守も容易な焼入装置を提供することを目的と
するものであり、焼入れるべき金属管を収容する筒状体
を相互に開閉可能なケーシングとカバーとで構成すると
ともに、この筒状体を冷却槽内に略水平に配置し、その
ケーシング内には焼入れるべき金属管をその中心軸線が
筒状体の中心軸線と平行となるよう支持する受は台を設
け、また冷却槽には筒状体の一端側に臨んで開口し、筒
状体内の金属管の内外周両側にその軸線方向に沿って冷
却水を流すための噴射装置を受けたことを特徴とするも
のである。
以下この発明の焼入装置を第2図ないし第7図に基づい
てさらに詳細に説明する。
第2図はこの発明の焼入装置の全体構造を模式的に示す
略解図であり、冷却槽10内には、焼入すべき鋼管11
の外径よりも大きい内径を有する中空な筒状体12がほ
ぼ水平に配設されている。
この筒状体12は焼入すべき鋼管11を受は入れるため
のものであって、後述するように開閉可能に構成されか
つ鋼管11をその中心軸線と筒状体12の中心軸線とが
平行となるよう、好1しくはほぼ一致するように支持す
る構成とされている。
したがって鋼管11の外周面と筒状体12の内周面との
間には空間(管外面側流路)13が形成される。
前記筒状体12の一端側には、前記管外面側流路13と
鋼管11内とに筒状体12の軸線方向と平行な水流を与
えるための噴射装置14が配設されている。
この噴射装置14は、その開口端部の内径が筒状体12
の内径と実質的に一致するように作られたものであり、
その噴射装置14は少くとも開口端部の中心軸線が筒状
体12の中心軸線と実質的に一致するよう、かつ開口端
が筒状体12の端面に接するかlたは極く近接するよう
に配置されている。
前記噴射装置14に対し反対側の筒状体12の端部は開
放されてむり、その筒状体12の延長方向には冷却槽1
0が延長され、その冷却槽延長部10Aの側縁には冷却
水温山部10Bが形成され、浴出部10Bの外側には排
水路16が設けられている。
第2図に示される装置において、冷却槽10内に投入さ
れて筒状体12内に収容された鋼管11には、前記噴射
装置14から冷却水を噴射することによりその内外周両
側にその軸線方向に沿う水流が与えられ、したがって鋼
管11から熱を奪った冷却水は瞬時に鋼管11の後端部
方向に流れ去るために常に安定した冷却速度を得ること
ができ、その結果鋼管11全体はほぼ均一に冷却される
なお、前記筒状体12は冷却槽10内の冷却水の水面よ
り上方に位置し、あるいは逆に冷却水中に浸漬していて
もよいが、筒状体12を冷却水中に浸漬させておけば、
鋼管11を筒状体12内に落下させた場合、鋼管11の
落下速度が冷却水によって緩和されるので、鋼管11の
表面に傷が付くことを防止することができ、また鋼管1
1内に冷却水が速やかに浸入するので鋼管11に焼むら
が発生するおそれを解消することができる。
第3図ないし第7図はこの発明の焼入装置の具体例を示
すもので、この具体例は噴射装置として外側ノズルと内
側ノズルとの2本のノズルを設けたものである。
第3図は主要部の平面図、第4図はその■−VI線に沿
う矢視断面図であって、冷却槽10内にはその長手方向
に沿って貫通する回転軸17が水平に設けられており、
この回転軸17の冷却槽10から突出した端部は、冷却
槽10の外部に立設した油圧シリンダー18のロッド1
8AKレバー19を介して連結され、また回転軸17の
冷却槽10内に位置する部分には複数のケーシングアー
ム20が所定間隔毎に取付けられ、これらケーシングア
ーム20の先端上部に筒状体12の一部をなす断面半円
状のケーシング12Aが取付けられて秒り、したがって
前記油圧シリンダー18の非動作状態においてはケーシ
ング12Aは冷却水中に略水平に支持され、油圧シリン
ダー18を動作させて回転軸17を第4図に釦ける反時
計方向に回転させることにより、ケーシング12Aがケ
ーシングアーム20と共に反時計方向に回動するように
構成されている。
前記ケーシング12Aの内面には一対の円弧状片からな
る複数の受は台21が所定間隔毎に設けられ、焼入れる
べき鋼管11に対し線接触するとともに、該鋼管11を
その中心軸線がケーシング12Aの中心軸線すなわち筒
状体12の中心軸線に実質的に一致した状態で略水平に
支持するようになっている。
なお、受は台21は、鋼管11の軸線方向に沿う冷却水
流に乱流を生じさせないようにするため、冷却水流の流
線方向における前後両端部を流線型とし、また鋼管11
との接触面積を小さくしかつ鋼管11に対し冷却水がよ
り多く接触することにより速やかに冷却が行なわれるよ
うに、鋼管11に接する面に多数の孔を設けたものであ
ることが好ましい。
また、前記冷却槽10にはその長手方向に沿って貫通し
かつ所定間隔毎に懸吊アーム22にて支承された第2の
回転軸23が水平に設けられており、この回転軸23の
冷却槽10から突出した端部は、冷却槽10の外部に立
設した第2の油圧シリンダー24のロッド24Aにレバ
ー25を介して連結され、また回転軸23の冷却槽10
内に位置する部分には複数のカバーアーム26が所定間
隔毎に取付けられ、これらカバーアーム26の先端下部
に前記ケーシング12Aと共に筒状体12を構成する断
面半円状のカバー12Bが取付けられている。
すなわち、筒状体12は前記第2の油圧シリンダー24
を動作させて第2の回転軸23を回転させ、もってカバ
ー12Bをカバーアーム26と共に回動することにより
上下に開閉し得るように構成されている。
なお、前記ケーシング12Aとカバー12Bとのそれぞ
れの突合せ部には半径方向外方へ突出するフランジ部1
2a。
12bが形成され、カバー12Bのフランジ部12bに
はケーシング12Aのフランジ部12aとの間をシール
するためのガスケット27が取付けられ、ケーシング1
2Aとカバー12Bとを合わせることにより筒状体12
を閉じた状態に釦いて、冷却水がケーシング12Aとカ
バー12Bとの間から筒状体12の半径方向外方に流出
しないように構成されている。
さらに、前記カバー12Bの外面には左右方向へ突出す
る一対のブラケット28がカバー12Bの軸線方向に所
定間隔毎に設けられ、各ブラケット28には、先端部が
ケーシング12Aのフランジ部12aに係合してカバー
12Bをケーシング12Aに対してクランプするクラン
プアーム29がその中間部で回転自在に取付けられてお
り、またカバー12Bの上面にはクランプアーム29を
回動させるためのクランプ用シリンダー30が設けられ
ている。
またさらに、カバー12Bの一端部上面には第5図に示
すように、管押え用シリンダー31が下向きに立設され
てむり、そのロッド31Aの先端部には、カバー12B
を貫通しかつ鋼管11を前記ケーシング12A内の受は
台21に押し付けて固定するための押え杆32が取付け
られている。
前記冷却槽10の外側には、焼入れるべき鋼管11を搬
送するための多数の搬送ローラ33が、冷却槽10の長
手方向に沿って並べちれており、また冷却槽10の搬送
ローラ33側の外壁面の上部には冷却槽10の長手方向
に沿う第3の回転軸34が取付けられるとともに、この
回転軸34に、先端部が前記各搬送ローラ33間に延び
る複数の搬入アーム35が所定間隔毎に取付けられてお
り、さらに冷却槽10の回転軸34が設けられた外側壁
の上部に、前記筒状体12に向けて若干下降傾斜する複
数のガイド板36が所定間隔毎に設けられてトリ、前記
搬入アーム35を回転軸34と共に第4図にむける反時
計方向に回動させることにより、搬送ローラ33上の鋼
管11をガイド板36上に移送し、かつ鋼管11を筒状
体12に向けてガイド板36上を転動させるように構成
されている。
そしてまた、前記冷却槽10内の底部に、ケーシング1
2Aから転勤落下させた鋼管11を受は取るための搬出
用ガイド板37が第4図における左方向へ若干下降傾斜
して配置され、この搬出用ガイド板37の端部近辺に配
置したスプロケツ・ト38Aと冷却槽10の上方に配置
したスプロケット38Bとにチェーン39が巻掛けられ
ており、そしてこのチェーン39に前記搬出用ガイド板
37上の鋼管11を冷却槽10内から搬出するための複
数のチェーンドッグ40が取付けられている。
さらにまた、前記冷却槽10の長手方向の一端部に、開
口端部の内径が前記筒状体12の内径と略同−の大径パ
イプ状の外側ノズル14Aが、少なくともその開口端部
の中心軸線が筒状体12の中心軸線と実質的に一致し、
かつ開口端部が筒状体12の端面に接するかまたは極く
近接するように設けられており、この外側ノズル14A
内に小径パイプ状の内側ノズル14Bが外側ノズル14
Aと同軸上に配置されている。
この内側ノズル14Bは前述したように、その開口端部
の内径、外径が焼入れるべき鋼管11の内径、外径にほ
ぼ一致するように作られたものであって、外側ノズル1
4Aの外部からその外側ノズル14Aの湾曲部分の外壁
を貫通して設けたシール用スリーブ41を介して外側ノ
ズル14Aの内側に挿入され、かつその開口端部の中心
軸線が筒状体12の中心軸線と一致するように位置決め
されている。
筐た、内側ノズル14Bは第5図に示すように全体とし
てU字状をなし、てその後端部はシール用スリーブ42
を介して給水本管43Aにスライド自在に挿入されてお
り、そしてこの内側ノズル14Bはその中間部の近辺に
水平に配置した進退用シリンダー44により、その開口
端部が筒状体12内に収容された鋼管11の開口端に接
近離隔する方向へ移動し得るように構成されている。
次に上記のように構成された焼入装置の動作について説
明すると、1ず第6図Aに示すようにカバー12Bを上
昇させて筒状体12を開放しておき、この状態で搬入ア
ーム35を回動させることにより搬送ローラ33上の加
熱された鋼管11を搬入用のガイド板36上に移送し、
鋼管11をこのガイド板36上を転動させて冷却槽10
内に落下させ、斯くすることにより鋼管11をケーシン
グ12A内の受は台21上に載置する。
この場合、鋼管11が内側ノズル14Bに衝突すること
を防ぐために、予め内側ノズル14Bを進退用シリンダ
ー44にて後退させておき、筐た鋼管11内の空気を早
期に抜くために、各ノズル14A、14Bから冷却水を
わずか噴射することによシ冷却槽10内の冷却水45を
流動させて訃く。
しかる後第6図Bに示すように、前記第2の油圧シリン
ダー24を動作させて回転軸23およびカバーアーム2
6と共にカバー12Bを回動させることにより、カバー
12Bをケーシング12Aに重ね合せて筒状体12を閉
じ、そしてクランプ用シリンダー30を動作させてクラ
ンプアーム29をケーシング12Aの7ランノ部12a
に係合させることによりケーシング12Aとカバー12
Bとを一体化させる。
この状態において、鋼管11が受は台21にて支持され
ていることにより鋼管11と筒状体12の中心軸線とが
実質的に一致し、その結果鋼管11の外周に管外面側流
路13が形成され。
た状態となっている。
以上のようにして鋼管11を筒状体12内に収容した後
、管押えシリンダー31を動作させて押え杆32にて鋼
管11を受は台21に押し付けることにより鋼管11を
固定するとともに、進退用シリンダー44にて内側ノズ
ル14Bを前進させることによりその開口端部を鋼管1
1の開口端に接触させるか、昔たは極く接近させる。
この状態で各ノズル14A、14Bから噴射する冷却水
量を予め設定した最大流量まで上げると、冷却水45が
筒状体12内1に収容された鋼管11の外周側と内周側
をその軸線方向に沿って流れ、鋼管11が急速に冷却さ
れ、焼入れが行なわれる。
この場合、鋼管11の内外周各面近傍の流速分布は、冷
却水45が鋼管11の軸線方向に流れていることにより
、いずれの箇所を採ってみても等しく、したがって鋼管
11は全体としてほぼ均一に冷却され、その結果焼むら
や焼割れ等を生じることはない。
ここで、鋼管11の外面側と内面側との冷却速度換言す
れば鋼管11の外面側における冷却水45の流速と内面
側における冷却水45の流速とについて若干説明すると
、鋼管11の外面側の流路の断面積が焼入れに必要な最
小面積以上でしかも鋼管11の外面側と内周面側との流
路の断面積がほぼ等しく、かつ内側ノズル14Bと鋼管
11とが同径であり、そして内側ノズル14Bの開口端
部が鋼管11に実質的に接続され、鋼管11の内外周両
側における冷却水45の流路が明確に区分されている状
態を想定すれば、鋼管11の外面側と内周面側とにおけ
る冷却水45の流量比はほぼ1対1で良いと考えられる
が、鋼管11の組成、内外各面における熱伝達係数ある
いは蒸気膜の生成状態さらには圧延あるいは熱処理時に
おける酸化皮膜の生成状態が、鋼管11の内外各面で必
ずしも同一ではないから、冷却時の熱応力−による形状
不良等を未然に防ぐうえで、外面側における冷却水45
の流速を内周面側におけるそれよりも速く設定すること
が好1しく、またその流速は実験的に求めることができ
る。
筐た、冷却水45の循環系路について説明すると、第7
図に示すように冷却槽10の冷却水溢水部10Bから溢
れ出た冷却水45を排水路16を介して専用ピット46
に一時貯留した後冷却塔47にて空気冷却し、しかる後
ポンプ48にて汲み上げ、バルブ50A、50Bがそれ
ぞれ介装された給水本管43A、43Bを介して前記各
ノズル14A、14Bに送り、ここから前記筒状体12
内に噴射するように冷却水45の循環系路を構成するこ
とが好ましい。
この場合ポンプ48の吐出側に高架槽49を設けておけ
ば、ポンプ48の容量を左程大きくしなくても高架槽4
9による水頭差と併せて冷却水45を噴射するに十分な
圧力および水量を得ることができる。
筐た、外側ノズル14Aから噴射すべき水量と内側ノズ
ル15Bから噴射すべき水量とは前記バルブ50A。
50Bにて個別に制御し、各々について最適水量を得る
ことができる。
なお、各ノズル14A、14Bから冷却水45を噴射し
ている間は、鋼管11は押え杆32により固定されてい
るので、軸線方向へ移動することはない。
以上のようにして鋼管11の焼入れを所定時間(数十秒
間)行なった後、各ノズル14A、14Bから噴射する
冷却水量を絞り、同時にクリンプ用シリンダー30を復
帰動作させてクランプアーム29によるカバー12Bの
クランプを解除するとともに、第6図Cに示すように前
記第2の油圧シリンダー24を動作させることによりカ
バー12Bを上昇させて筒状体12を開き、また第1の
油圧シリンダー18を動作させることによりケーシング
12Aをケーシングアーム20と共に第6図Cにおける
反時計方向へ回動させる。
すると、焼入完了後の鋼管11が受は台21から搬出用
ガイド板37上に転勤落下するとともに、搬出用ガイド
板37上を転ってその端部に到り、ここからチェーンド
ッグ40にて冷却槽10から引上げら修串れて図示しな
い搬出ローラ等適宜の箇所に移動される。
一方、チェーンドッグ40にて鋼管11を引上げている
間にケーシング12Aは第6図Aに示す元の位置に油圧
シリンダー18により復帰動作されて後続の鋼管11を
受取るべく待機し、斯くして1本の鋼管11についての
焼入工程が完了し、以降上述した動作を繰返すことによ
り連続的に焼入れ作業を行なうことができる。
つぎに、上記構成の焼入装置により行なった鋼ン管の焼
入試験について記す。
供試管として、外径177.8mm、肉厚30mm(し
たがって内径117.8mm )、長さ12000閣、
鋼種はAl5I 4130 (チェック分析0.29
%C、0,23%Si 、 0.51 %Mn、0.9
81 %Cr、0.20%Mo)を使用した。
また、外側ノズルの内径を476調、内側ノズルの内径
を117.8mmとした。
1ず、前記供試管を920℃に加熱、均熱した後、直ち
に筒状体内に収容し、外側ノズルからン 6600rr
?/h、平均流速12.0m/s1内側ノズルから10
0m’/h、平均流速2.5 m / sで冷却水を噴
射し、この状態で25秒間冷却した後、冷却槽内に15
秒間浸漬し、しかる後チェーンドッグで引上げた。
; 以上のようにして焼入れを行なった鋼管の硬さ試験
の結果を第1表に示す。
上記供試鋼の連続冷却変態図によれば、同調の90%マ
ルテンサイト比の硬さはHRo 43.3であるから、
上記供試管の焼入れ後の硬さは第1表から明らかなよう
に実用上十分な硬さを呈し、しかも長尺、肉厚管である
にも拘わらず、長さ方向および厚さ方向のいずれの方向
においてもほぼ均一な焼入れ硬さになってむり、したが
って前述した焼入装置によれば、鋼管のすべての部分が
均一かつ急速に冷却され、優れた焼入効果を得ることが
できる。
なお−1上記具体例では外側ノズル14Aと内側ノズル
14Bとの2本のノズルにより噴射装置を構成した例に
ついて説明したが、被焼入管の肉厚が薄い場合には必ず
しも2本のノズルを用いる必要はなく、開口端の内径が
筒状体12の内径とほぼ同一径のノズルにて噴射装置を
構威し、そのノズルから冷却水を噴射することにより被
焼入管の外周側と内周側との両方に軸線方向に沿う冷却
水流を与えるようにしてもよい。
また、筒状体12は冷却水中に浸漬していてもよく、あ
るいは冷却水の水面上に位置していてもよいが、筒状体
12を冷却水中に浸漬させてかけば、ケーシング12A
上に鋼管11を落下させた場合、筒状体12の落下速度
が冷却水によって緩和されるために、筒状体12に作用
する衝撃荷重が小さくなり、したがって鋼管11の表面
が傷付くことをより確実に防止し得、また鋼管11内に
速やかに冷却水が侵入するため、焼むら等の不都合が発
生することを、より確実に防止することができる。
以上の説明で明らかなようにこの発明の焼入装置によれ
ば、冷却水を筒状体の一端側に配置した噴射装置から、
筒状体内に収容した金属管に対しその軸線方向に沿って
噴射し、冷却水を焼入れるべき金属管に対しその軸線方
向に沿う平行流として冷却を行なうように構成したので
、金属管から熱を奪った冷却水は瞬時に金属管の後方へ
流れ去るために常に安定した冷却速度を得ることができ
、また焼入れるべき金属管を受は台にてその中心軸線が
筒状体の中心軸線に一致するよう支持する構成としたこ
とによシ、金属管の内外周両側に軸線方向に釦いて断面
積が均等な筒状流路が形成されるので、金属管の内外周
各面近傍にむける冷却水の流速分布がいずれの断面を採
ってもほぼ均一となり、したがってこの発明の焼入装置
によれば冷却速度が安定化することと相1って、金属管
を全体に亘って均一に焼入れることかでき、その結果従
来のリング焼入装置や浸漬焼入装置にかいて問題となっ
ていた焼むらや焼割れ、あるいはこれらに伴う湾曲など
の形状不良等を有効に解消するととができる。
また、冷却水を金属管の軸線方向に沿う平行流として金
属管の冷却を行なうものであるため、焼入効果を阻害す
ることなく金属管の受は台をある程度幅の広いものとす
ることができ、したがって受は台上に金属管を落下させ
ることに伴って生じる衝撃応力を低減し、金属管表面の
傷の発生を未然に防止することができる。
さらに、冷却水を金属管の外面側に通水するための外側
ノズルと金属管の内周面側に通水するための内側ノズル
との2本のノズルを設ければ、金属管の内外周各面側に
おける冷却水の流水量換言すれば各々の面側における冷
却速度を個別に制御することが可能となり、したがって
より適格な冷却速度の制御を行なうことができ、特に焼
割れを確実に防止し、より一層熱処理管の品質の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の浸漬焼入装置の一例を示す模式図、第2
図はこの発明の焼入装置を模式的に示す略解図、第3図
はこの発明の一実施例の主要部を示す部分平面図、第4
図は第3図のIV−IV線矢視断面図、第5図は外側ノ
ズル、内側ノズルおよび押え杆を主に示す部分断面正面
図、第6図A 、B、Cはケーシングおよびカバーの動
作過程を示す断面図、第7図は冷却水の循環系路を示す
模式図である。 10・・・冷却槽、11・・・鋼管、12・・・筒状体
、12A・・・ケーシング、12B・・・カバー 14
・・・噴射装置、14A・・・外側ノズル 14B・・
・内側ノズル、21・・・受は台。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 相互に開閉可能なケーシングとカバーとからなりか
    つこれら両者一体となって焼入れるべき金属管を収容す
    る筒状体が冷却槽内に略水平に配置され、前記ケーシン
    グ内には前記金属管をその中心軸線が筒状体の中心軸線
    とほぼ平行となるよう支持するための受は台が設けられ
    、また前記冷却槽には前記筒状体の一端側に臨んで開口
    する噴射装置が設けられ、冷却水を前記筒状体内に収容
    された金属管の外周側と内周側とにその軸線方向に沿っ
    て前記噴射装置から噴射するよう構成されていることを
    特徴とする金属管の焼入装置。 2 前記噴射装置は、開口端の内径が前記筒状体の内径
    とほぼ同一径の外側ノズルと、この外側ノズル内に挿通
    されかつ開口端の内外径が前記筒状体内に収容された金
    属管の内外径とほぼ同一径の内側ノズルとからなること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の金属管の焼入
    装置。
JP16028580A 1980-11-14 1980-11-14 金属管の焼入装置 Expired JPS5838491B2 (ja)

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