JPS5937077B2 - 6−デオキシネオマイシン、その製造法及びそれを有効成分とする抗菌剤 - Google Patents

6−デオキシネオマイシン、その製造法及びそれを有効成分とする抗菌剤

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JPS5937077B2
JPS5937077B2 JP52027528A JP2752877A JPS5937077B2 JP S5937077 B2 JPS5937077 B2 JP S5937077B2 JP 52027528 A JP52027528 A JP 52027528A JP 2752877 A JP2752877 A JP 2752877A JP S5937077 B2 JPS5937077 B2 JP S5937077B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規アミノグリコシドーアミノサイクリトー
ル誘導体詳しくは薬理活性を有する6一を示す。
〕で表わされるエピマーの混合物である。本発明は又上
記化合物の薬理的に許容される酸付加塩をも包含する。
式(1)の本発明化合物はエピマーの混合物の形態で存
在する。
本発明化合物はネオマイシン類似の化学構造を有する。
この理由から式(1)の化合物を、以後6−デオキシネ
オマイシンと呼ぶ。6−デオキシネオマイシンは、下記
2種のエピマーの混合物である。
6−デオキシネオマイシンB・・・・・・R,が水素原
子を、R2がCH2NH2を示す場合。
6−デオキシネオマイシンC・・・・・・R1がデオキ
シネオマイシン、その製造法及びそれを有効成分とする
抗菌剤に関する。
本発明に係る新規アミノグリコシドーアミノサイクリト
ール誘導体は、式〔式中R1及びR2は相異なり水素原
子又はCH2NH2を示し、Rは ツカス オーレウス(StaphylOcOccusa
ureus)、サルシナ ルーテア(Sarcinal
utea)、クレブシエラ エドワードシ一(Kleb
siellaadwardsii)、シゲラ ソンネイ
(ShigellasOnnei).サルモネラ テイ
フイムリウム(SalmOnellatyphimur
ium)等の増殖により惹起される病気の治療に有用性
を発揮する可能性のある有益な抗生作用を有する。
本発明の式(1)の化合物又はその薬理的に許容される
酸付加塩の少なくとも1種を投与することにより宿主で
の病原菌の成長を阻止し得る。数年来、或る種の菌株は
ほとんどの市販抗生物質に対する抵抗力を高め、その結
果これら抗生物質の治療上の価値は半分以下に下がつて
しまい、そのため或る種の菌は今や従来の抗生物質全部
に対し耐性を有するに至つている。従つて、現在用いら
れている抗生物質に耐性を持つに至つた細菌を破壊する
ことができる新しい抗生物質を創製することが極めて必
要であり、巾広い関心を集めている。
抗生物質の上記不活性化は、抗生物質分子の或る抗撃さ
れやすい箇所が酵素により破壊されたり、変質されたり
することに因る。
現在大量に用いられているアミノグリコシドーアミノサ
イクリトール抗生物質は、特に、耐性菌による不活性化
を受けやすい。
これらアミノグリコシドーアミノサイクリトール抗生物
質に対し通常感受性がある或る種の細菌の上記耐性は、
抗生物質のフリーのヒドロキシル基及びアミノ基を攻撃
する加燐分解酵素、アシル化酵素又はアデニル化酵素に
因る(Ann.Rev.BiOchem.242247
,l973)0ヒドロキシル基が除去されると、その部
位で抗生物質が不活性化されにくくなる。
従つて不必要なヒドロキシル基及びアミノ基がより少な
い抗生物質を創製するのが好ましい。米国特許第366
9838号に依れば、アミノサイクリトール サブユニ
ツトを含む抗生物質例えばネオマイシン、パロモマイシ
ン等を生産することが知られている微生物の変異菌を生
成できる。
この変異菌は、アミノサイクリトール生合成経路の欠陥
の為にアミノサイクリトール サブユニツトを生合成す
る能力がなく、従つて之は抗生物質を生産しない。しか
しながらこれらアミノサイクリトール陰性(AminO
cyclitOl−Negative)の変異菌は、適
当なアミノサイクリトール分子を普通培地(Nutri
entmedium)に添加した場合には、該分子を利
用する能力を有し、従つて抗生物質が生産される。又、
この方法は、アミノサイクリトール サブユニツトに代
えプソイドジサツカライドを用いても利用できることが
知られている。しかしながら、上記の開示からは、ジア
ミノサイクリトール又はプソイドジサツカライドが上記
の生化学的変換方法により抗生物質中に取り込まれるか
どうか予想できない。
事実、新規抗生物質を製造しようとするこの方浩は効果
的でないことが、多くの文献に記載されている。従つて
上記方法は、新規半合成又は全合成抗生物質を製造する
のに広く利用できるものではない。このことは例えばザ
ジヤーナル オブ アンチバイオテイツクス(The
JOurnaIOfAntibiOtics)VOl.
XXVI,./F6lO,第551〜561頁(197
3)により明らかである。即ちこの文献は、上記米国特
許の方法に依り、異なる29種のアミノサイクリトール
が抗生物質中に取込まれるかどうかを調べた試験につい
て述べられている。上記試験を行なつた29種のアミノ
サイクリトール中で、ストレプタミン及び2−エピスト
レプタミンのみが、ストレプトマイシス フラジアエ(
StreptOmycesfradiae)、ストレプ
トマイシス リモサス フオーマ パロモマイシナス(
StreptOmycesrimOsusfOrmap
arOmOmycinus)及びストレプトマイシスカ
ナマイセチカス(StreptOmyceskanam
yceticus′)0)2−デオキシストレプタミン
一陰性(D−)変異菌により取込まれることがわかつた
同様に、フランス特許第2203808号記載のジアミ
ノサイクリトールも、上記文献で用いられたのと同じS
.フラジアエ及びS.リモサスフオーマ パロモマイシ
ナスの変異菌を用いた場合、抗生物質中に取込まれなか
つた。
バイオケミストリ一(BiOchemistry)01
13,屋25,第5073〜5078頁(1974)に
依れば、ネアミン、パロマミン(ParOmamine
)又は6−カノサミニド一2ーデオキシストレプタミン
として知られるプソイドジサッカラードを、S.フラジ
アエ、S.リモサス フオーマ パロモマイシナス及び
S.カナマイセチカスを用いて取込ませようとする試み
は成功しなかつた。
同様に、TheJOurnalOfAntibiOti
csツ01.XXI,.7i68,第573〜579頁
(1975)に依れば、プソイドジサツカライドである
ゲンタミン類(Gentamines)は、ミクロモノ
スポラ インヨエンシス(MicrOmOnOspOr
OinyOensis)のD一変異菌を用いた場合、抗
生物質中に取込まれなかつた。
又上記方法に従つてS.フラジアエ及びS.リモサス
フオーマ パロモマイシナスのD一変異菌を用いた場合
、5−0−βD−リボピラノシル一2,4−ジデオキシ
ストレプタミンからは抗生物質を製造できなかつた。先
行技術に依れば、すでに公知の抗生物質例えばストレプ
トマイシン、ブルーエンソマイシン(BluensOm
ycin)、ハイグロマイシン等中に存在するジアミノ
サイクリトール又はプソイドジサツカライドは、上記の
変異種を用いた場合、抗生物質中に取り込まれないこと
が判つている。
例えば上記ザ ジヤーナル オブ アンチバイオテイツ
クスVOI.XXVI,席10に依れば、ブルーエンサ
ミン(BIuensamine)、ストレプチジン、ブ
ルーエンシジン(Bluensidine)、ヒヨサミ
ン(HyOsamine)、アクチナミン(Actin
amine)等はS.フラジアエ、S.リモサス フオ
ーマ パロモマイシナス及びS.カナマイセチカス夫々
のD一変異菌を用いた場合、抗生物質中に取込まれない
。同様に、ネオマイシン及びパロモマイシンに夫夫見出
されるネアミン及びパロマミンも、S.フラジアエのD
一変異菌を用いた場合、抗生物質中に取込まれない(上
記「バイオケミストリ一」)。
更に、上記米国特許の方法に従つた変異菌を用いた場合
抗生物質中に取り込まれるジアミノサイクリトール又は
プソイドジサツカライドは、他の変異菌を用いた場合、
必ずしも抗生物質中に取込まれるとは限らないことが判
明した。例えば上記ザ ジヤーナル オブ アンチバイ
オテイツクスVOl.XXVI,腐10に依れば、S.
リモサスフオーマ パロモマイシナスのD−の変異菌は
、2−エピストレプタミンの存在下に抗生物質を生産し
ないが、S.フラジアエのD一変異菌及びS.カナマイ
セチカスのD一変異菌は、このサブユニツトを抗生物質
中に取込む。しかも、上記S.カナマイセチカスのD一
変異菌は、ストレプタミンの存在下に抗生物質を生産し
ないが、上記S.フラジアエのD一変異菌及びS.リモ
サス フオーマ パロモマイシナスのD一変異菌は上記
ジアミノサイクリトールを抗生物質中に取込む。
ザ ジャーナル オブ アンチバイオテイクスVOl.
XXVI,席12,第784〜785頁(1973)に
報告されているように、S.リボシジフイカス(S.r
ibOsidificus)のD一変異菌を用いると、
ネアミンはリボスタマイシン(RibOstamyci
n)を与えるが、例えばS.フラジアエの変異菌を用い
るとネアミンは抗生物質中に取込まれない。
最後に、先行技術に依れば、ジアミノサイクリトール又
はプソイドジサツカライドを変異種と共に用いた場合は
、いかなる場合も、生産されるであろう抗生物質の構造
を予測することはできない。
即ち上記ザ ジヤーナル オブ アンチバイオテイツク
ス VOl.XXVI,/F6l2に依れば、S.カナ
マイセチカスのD一変異菌を1−N−メチルーデオキシ
ストレプタミン又はミオーイノサ一1,3−ジアミンの
存在下に用いた場合、得られる生成物は、予想された生
成物ではなく、他の化合物であつた。同様に、ネアミン
及びM.インヨエンシス(M.inyOensis)の
D一変異菌は、シソマイシン(SisOmicin)を
与えるが、該変異菌は、上記と異なるプソイドジサツカ
ライドであるパロマミンの存在下にやはりシソマイシン
を与える(ザ ジヤーナル オブ アンチバイオテイツ
クス01.XXVIII,滝8)。又、S.リボシジフ
イカスのD一変異菌は、ネアミンの存在下では予想に反
しネオマイシンの類似化合物を与えず、リボスタマイシ
ンのみを与える(ザ ジヤーナル オブ アンチバイオ
テイツクス VOl.XXVI,腐12)以上のことか
ら、前記米国特許の方法に従つた変異種を用いて特定の
ジアミノサイクリトール又はプソイドジサツカライドを
抗生物質中に取込ませることに関しては、正確な予想が
できないことが明らかである。
該方法が有用であるとか、生産されるべき抗生物質の正
確な構造がどのようなものになるかということを予想す
ることはできない。従つて、ジヤーナル オブ オーガ
ニツク ケミストリ一(J.Org.Chem.)VO
l.4O,滝4,第456〜461頁(1975)に依
れば、2,4−ジデオキシストレプタミンが、生変換方
法によつてネオマイシン類、パロモマイシン類及びリボ
スタマイシン中に取込まれ得ると記載されているが、之
は極めてあいまいで不明確であり、妥当で確実な根拠に
欠けていると考えられる。 1ところが、本発明に依
れば実に予想外なことに、S.フラジアエのD一変異菌
により2,4−ジデオキシストレプタミンが新規抗生物
質中に取込まれ得ることが判明した。この発見は、S.
カナマイセチカスD一変異菌が、2,4−ジデオキシス
トレプタミンの存在下に抗生物質を生産しないことを考
慮すれば、極めて驚くべきものである。2,4−ジデオ
キシストレプタミンに関して行つた試験結果は、全てこ
の分野の現状から見れば、本発明が実に予期できないも
のであることを示す。
二本発明化合物は、可溶性炭水化物、同化窒素源及び必
須無機塩並びにa)次式で表わされる1D−(1,3:
5/2)−1,5−ジアミノ−2,3−シクロヘキサン
ジオール即ち2,4−ジデオキシストレプタミン若しく
はその酸付加塩例えば二塩酸塩を含む適当な培地中で、
ストレプトマイシスのデオキシストレプタミン一陰性の
変異菌を培養することにより製造できる。
本発明の製造法において、一般式()のジアミノサイク
リトールは遊離塩基の形態であれ塩の形態であれ、抗生
物質は遊離塩基の形態で得られる。得られる抗生物質を
塩の形態で用いるのが望ましい場合は、適当な有機酸若
しくは無機酸例えば硫酸を該抗生物質に反応させて、そ
の薬理的に許容される酸付加塩とすればよい。本発明で
用いられる微生物は、D−ストレフトあり、米国特許第
3669838号に開示されている。
D−ストレプトマイシス フラジアエATCC2l4O
lを用いることにより本発明の6−デオキシネオマイシ
ンを製造できる。公知の方法に従い、上記微生物は適当
なPH値を有し、例えばグルコース、カゼイン水解物、
(NH4)2HP04,MgS04・7H20,FeS
04・7H20,cus04・5H20,cac03等
を含む普通培地中で培養される。次いでこの培養物を式
()のジアミノサイクリトールを遊離塩基又はその酸付
加塩の形態で含有し且つ例えば大豆粥(SOyabea
nmeal)、酵母工キズ、NaCbcacO3、グル
コース等を含有し、適当なPH値を有する別の増殖培地
中に加える。該培養物を、目的とする6−デオキシネオ
マイシンを最大の収率で製造すべく、少くとも5日間振
とうし、充分通気し、28〜30℃にて培養する。6−
デオキシネオマイシンB及び6−デオキシネオマイシン
Cが、6−デオキシネオマイシンから得られ、公知方法
例えばペーパータロマトグラフイ一により分離される。
式()のジアミノサイクリトールは公知化合物であり、
英国特許第1445675号に開示されている。
この英国特許の方法は、1L−1,5−ジ一0−トシル
一1,2,5/3−シクロヘキサンテトロール及びアジ
化ナトリウムから得られた1D−(1,3,5/2)−
1,5−ジアジド−2,3−シクロハキサンジオールを
、触媒例えばラネーニツケルの存在下に水素化するもの
である。前述の如く本発明の6−デオキシネオマイシン
は、有用な抗生作用を有する。
種々の供試細菌に対する抗菌性作用は下記の通りである
a)6−デオキシネオマイシンの抗菌性作用抗菌性作用
の試験は、無菌水に試験すべき化合物を秤量して加え、
之を普通寒天に添加することにより行つた。
次いで試験すべき化合物の含有濃度を漸増させて調整し
た複数の寒天を夫々ペトリ皿に入れ、之に、事前に適当
な培地中で増殖させ、増殖培地とグリセロールの1:1
混合物中に−20培Cにて保存しておいた数種の異なる
細菌をマルチイノキユレータを用いて機械的に添加した
該ペトリ皿を14時間37℃に保温し、次いでその増殖
を観察した。細菌の増殖をちようど阻止する抗生物質濃
度を記録し、之を「最小阻止濃度」即ちM.I.C.と
する。
この試験で得られた結果を、ネオマイシン硫酸塩と比較
して、第1表に示す。
該表中の数値は遊離塩基の量に対応する。この結果に依
れば、ネオマイシンのアミノサイクリトール部の6位の
ヒドロキシル基が脱離(6−デオキシネオマイシンに対
応)しても、ネオマイシンの抗菌性作用は全体として実
質上変らない。
注目すべきは、エシエリヒア コリW3llOに対する
6−デオキシネオマイシンの抗菌性作用がネオマイシン
に比べ優れていることである。6−デオキシネオマイシ
ンB及び6−デオキシネオマイシンCの抗菌性作用普通
培地としてD.S.T寒天を用い、上記方法と同様にし
て、6−デオキシネオマイシンB及び6−デオキシネオ
マイシンCの抗菌性作用を試験した。
ネオマイシン及び6−デオキシネオマイシンと比較して
M.I.C.を第2表に示す。該表中の数値は遊離塩基
の量に対応する。この結果から6−デオキシネオマイシ
ンBはネオマイシンBに比し幾分劣つているが、6−デ
オキシネオマイシンCはネオマイシンCよりも優れてい
る。本発明化合物を治療に用いる場合には、目的とする
投与様式に適した投与単位に形成した薬理組成物又は獣
医学的組成物である抗菌剤の形態で通常投与するのがよ
い。
該組成物は薬理担体又は賦形剤と共に本発明化合物の少
なくとも1種を有効成分として含む。該組成物は、経口
投与用には例えば被覆若しくは無被覆錠剤、硬一若しく
は軟一ゼラチンカプセル、懸濁液、シロツプ等の形態と
する。或いは、直腸内投与用又は腟内投与用には坐薬、
非経口的投与用には溶液又は懸濁液、局所的投与用には
クリーム又は軟膏とする。下記に実施例を掲げて本発明
化合物の製造法を詳述する。
実施例 1 6−デオキシネオマイシン及びその硫酸塩の製造a)遊
離塩基形態の6−デオキシネオマイシンフラスコ中で、
D−ストレプトマイシス フラジアエ ATCC2l4
Olを、事前にPH7.2〜7.3に調整した下記培地
で48時間培養する。
上記培養物を指示期間振とうし、28℃に保つ。
次いで該培養物の10%の接種物を、事前にPH7.2
〜7.3に調整した下記の増殖培地に添加する。この培
養物を充分通気しながら回転振とう器土エルレンマイヤ
ーフラスコ中で28とC〜30℃にて培養する。
2日後6−デオキシネオマイシンの生産が始まり、5日
後に生産は最大となる。
2,4−ジデオキシストレプタミJゼラ鮪_塩を含まない
対照培養物は6−デオキシネオマイシンを全く生産しな
かつた。
次いで前記培養物を遠心分離し、土澄液を、中位の多孔
性の弱酸性カルボキシル(ポリメタクリノ(ハ)型のカ
チオン交換樹脂(アンバーライト(AInberlit
e)IRC−50,商標名)をアンモニ,ウムの形態で
含むカラムに通す。この操作を2回行ない、6−デオキ
シネオマイシン及び変化しなかつた2,4−ジデオキシ
ストレプタミZ二塩酸塩を抽出する。カラムを水洗し、
6−デオキシネオマイシンを2Nの水酸化アンモニウム
水溶液で溶離する。溶離物を真空下ロータリーエバポレ
ータで濃縮し、セフアデツクス G−10カラムにかけ
る。0.1M水酸化アンモニウム溶液で溶離して第1フ
ラクシヨンとして6−デオキシネオマイシンを、第2フ
ブクシヨンとして2,4−ジデオキシストレプタミンニ
塩酸塩を得る。
この方法により、83ユニツト(1ユニツト=1μg/
mlネオマイシン)の活性を有する量の6−デオキシネ
オマイシンを遊離塩基の形態で得る。これは、始めに用
いた2,4−ジデオキシストレプタミJゼラ鮪_塩の約2
2%が、上記のようにして得られた6−デオキシネオマ
イシンに取込まれたことに対応する。これは得られうる
最大の活性であり、更に培養しても6−デオキシネオマ
イシンは増加しなかつた。他の方法としては、粗製の6
−デオキシネオマイシンを、メタノール/水酸化アンモ
ニウムの4:1溶液を溶媒とするワツトマン(What
man)7f63MMペーパー土でペーパークロマトグ
ラフイ一により精製する。
6−デオキシネオマイシンのスポツトを、各操作の間に
空気乾燥させながら、0.25%次亜塩素酸ナトリウム
、無水エタノール、1%可溶性澱粉と1%ヨウ化カリの
水溶液を用いて顕色する。
この結果6−デオキシネオマイシンのRfは0.30で
あつた。比較のためにネオマイシン、2−デオキシスト
レプタミン及び2,4−ジデオキシストレプタミンのR
fを挙げると同一溶媒系で下記の通りである。
上記で得た6−デオキシネオマイシンの遊離塩基の元素
分析結果を示す。
b) 6−デオキシネオマイシン硫硫酸 上記のようにして得られた6−デオキシネオマイシンを
、等量の希硫酸と反応させてその硫酸塩とする。
6−デオキシネオマイシン硫酸塩の〔α〕5Mc)6−
デオキシネオマイシンの構造上記のようにして得られた
式(1)の抗生物質の遊離塩基の形態における構造を、
2−デオキシストレプタミンを適当な培地で培養して得
られる抗生物質ネオマイシンと比較することにより決定
した。
6−デオキシネオマイシンであると仮定する化合物を以
後化合物Xとする。
ネオマイシン及び化合物Xをいずれも塩酸の10%メタ
ノール溶液を用いて2時間還流下にメタノリシスすると
2つの主生成物が得られる。
このうち1つはメチルネオビスアミニドであり、双方の
化合物から得られた。他の生成物を以後化合物Zと呼ぶ
。之は2つの抗生物質により異なる。メタノール/水酸
化アンモニウムの4:1溶液を溶離溶媒として用いたク
ロマトグラフイ一試験(Assay)に依れば、ネオマ
イシンから得られた化合物Zは、化合物Xから得られた
化合物Zに比べ泳動しにくい。夫々の化合物Zの構造決
定は、そのパートリメチルシリル誘導体についてのマス
スペクトルにより行つた。分子イオンは得られなかつた
が、ネオマイシンから得られた化合物Zのスペクトルと
化合物Xから得られた化合物Zのスペクトルとは非常に
似ている。相異点としては、前者のスペクトルにおける
2つのピーク(m/E343及び460)は、後者にお
いて之等から88質量単位低い位置に現れた(m/E2
55及び372)。このことは0Si(CH3)3がな
く、水素で置換されていることに対応する。従つてネオ
マイシンからの化合物Zの構造はネアミンに、化合物X
からの化合物Zは6−デオキシネアミンに対応する。メ
タノール中で双方の化合物Zをアセチル化し、3N塩酸
を用い10時間還流して加水分解すると、2つの主生成
物が得られる。
ペーパークロマトグラフイ一では、これらのうち1つは
ネオマイシンからの化合物Zから得られたものも、化合
物Xからの化合物Zから得られたものも同一と思われ、
2,6−ジアミノ−2,6−ジデオキシ−D−グルコー
スであると推定できる。他の2つの化合物は、クロマト
グラフイ一によりネアミンからの2−デオキシストレプ
タミン及びデオキシネアミンからの2,4−ジデオキシ
ストレプタミンと同定された。これらの結果から化合物
Xは、6−デオキシネオマイシンに対応すると結論され
る。
参考例 1 6−デオキシネオマイシンの6−デオキシネオマイシン
B及び6−デオキシネオマイシンCへの分離実施例1に
記載の方法に従つて得られた6−デオキシネオマイシン
を、Tert−ブタノール/ブタノン/6.5N水酸化
アンモニウム溶液/メタノールの3:16:6:1溶液
を溶媒として用いるペーパークロマトグラフイ一により
、6−デオキシネオマイシンBと6−デオキシネオマイ
シンCとに分離した。
6−デオキシネオマイシンBと6一デオキシネオマイシ
ンCは上記方法と同じ方法によりペーパー上で確認した
3MMワツトマンクロマトグラフイーペーパ一上でメタ
ノール/水酸化アンモニウムの4:1溶液を用い、6−
デオキシネオマイシンB及びC(7)Rf値を対応する
ネオマイシンのエピマーと比較して得た。
下記にその結果を示す。6−デオキシネオマイシンBO
.29 6−デオキシネオマイシン0.21 ネオマイシンB0.25 ネオマイシンC0.165

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )〔式中R_
    1及びR_2は相異つて水素原子又はCH_2NH_2
    を示し、Rは▲数式、化学式、表等があります▼ を示す。 〕で表わされるエピマーの混合物である6−デオキシネ
    オマイシン及びその薬理的に許容される酸付加塩。 2 薬理的に許容される酸付加塩が硫酸塩である特許請
    求の範囲第1項記載の酸付加塩。 3 式▲数式、化学式、表等があります▼( I )〔式
    中R_1及びR_2は相異つて水炭原子又はCH_2N
    H_2を示し、Rは▲数式、化学式、表等があります▼ を示す。 〕で表わされるエピマーの混合物である6−デオキシネ
    オマイシン及びその薬理的に許容される酸付加塩を製造
    する方法であつて、a)ストレプトマイシスに属するデ
    オキシストレプタミン−ネガテイブ変異菌のD^−スト
    レプトマイシスフラジアエ(Streptomyces
    fradiae)ATCC21401を、可溶性炭水化
    物、同化窒素源、必須無機塩及び式▲数式、化学式、表
    等があります▼ で表わされる2,4−ジデオキシストレプタミン若しく
    はその酸付加塩を含む適当な培地で培養することにより
    式( I )の化合物を遊離塩基の形態で得、之を必要に
    応じ適当な有機酸又は無機酸と反応させることによりそ
    の薬理的に許容される酸付加塩を得ることを特徴とする
    製造法。 4 D^−ストレプトマイシスフラジアエATCC21
    401を、2,4−ジデオキシストレプタミン二塩酸基
    の存在下に培養することにより6−デオキシネオマイシ
    ンを遊離塩基の形態で得る特許請求の範囲第3項記載の
    製造法。 5 無機酸が硫酸である特許請求の範囲第3項記載の製
    造法。 6 式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )〔式中R_
    1及びR_2は相異つて水素原子又はCH_2NH_2
    を示し、Rは▲数式、化学式、表等があります▼ を示す。 〕で表わされるエピマーの混合物である6−デオキシネ
    オマイシン及びその薬理的に許容される酸付加塩の少な
    くとも1種を有効成分として含む人又は動物用抗菌剤。
JP52027528A 1976-03-11 1977-03-11 6−デオキシネオマイシン、その製造法及びそれを有効成分とする抗菌剤 Expired JPS5937077B2 (ja)

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