JPS5948814B2 - アルケニル置換芳香族化合物の製法及びその触媒 - Google Patents

アルケニル置換芳香族化合物の製法及びその触媒

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JPS5948814B2
JPS5948814B2 JP51117253A JP11725376A JPS5948814B2 JP S5948814 B2 JPS5948814 B2 JP S5948814B2 JP 51117253 A JP51117253 A JP 51117253A JP 11725376 A JP11725376 A JP 11725376A JP S5948814 B2 JPS5948814 B2 JP S5948814B2
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alumina
mol
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真 今成
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    • B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00—Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/06—Halogens; Compounds thereof
    • B01J27/08—Halides
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/40—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals of the platinum group metals
    • B01J23/44—Palladium
    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C07—ORGANIC CHEMISTRY
    • C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C5/00—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms
    • C07C5/42—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms by dehydrogenation with a hydrogen acceptor
    • C07C5/48—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms by dehydrogenation with a hydrogen acceptor with oxygen as an acceptor

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、不都合な副反応の生起を有利に抑制でき、優
れた触媒活性及び高選択率をもつて、長期間且つ安定に
、アルキル置換芳香族化合物たとえばエチルベンゼンを
接触的に気相酸化脱水素反応せしめて、対応するアルケ
ニル置換芳香族化合物たとえばスチレンに転化できるア
ルケニル置換芳香族化合物の製法に関する。
更に又、本発明は上記製法に用いるのに適した優れた触
媒能及び触媒寿命を有するアルキル置換芳香族化合物の
アルケニル化用酸化脱水素触媒に関する。従来、アルキ
ル置換芳香族化合物たとえばエチルベンゼンから接触的
に対応するアルケニル置換芳香族化合物たとえばスチレ
ンを製造する化表的な方法として、下記式(1)及び(
2)で示すことのできる二つのタイプの気相接触反応が
知られている。
KlV● 二 ▲HV%4晶1AJL!V晶 !i
′上記式(1)で示すことのできる接触的脱水素反応は
、吸熱反応であつて、多量の高温スチームの如き希釈剤
および反応熱供給媒体を必要とする不利益がある。また
、この接触的脱水素反応の進行には、化学平衡上の制約
があり、工業的に有意なエチルベンゼン転化率を達成す
るためには、エチルベンゼン分圧、反応温度その他の反
応条件に可成りな制約をうけ、反応条件の選択ならびに
調節の点でも不利益である。これに対して、上記式(2
)で示すことのできる接触的酸化脱水素反応は発熱反応
であつて、希釈剤および反応熱供給媒体としての高温ス
チームの使用を原理的に必要としないし、且つ又化学平
衡上、平衡がスチレン側に著るしく偏つている利点があ
る。本発明方法は、上記式(2)で示すことのできる接
触的酸化脱水素反応に関するものである。
しかしながら、この後者のタイプの反応は、分子状酸素
の存在下で反応が行われ、燃焼反応や含酸素化合物形成
反応などの不都合な副反応を生起し易いという難点があ
るため、高いエチルベンゼン転化率条件下において高選
択率を維持し、且つ長い触媒寿命で安定な反応を行うこ
とのできる触媒の開発上記接触的酸化脱水素反応に用い
る触媒として、パラジウム金属を包含する白金族金属を
比表面積が10イ/flより大きい担体に担持させた触
媒を用い、50〜350℃の温度で気相酸化脱水素反応
を行う提案が知られている(特公昭44一3322号:
昭和44年2月12日公告)。この提案には、担体とし
てアルミナ担体を包含する担体が例示され、商品名”ア
ルコア”タイプFlOのγ−アルミナの使用が開示され
ている。この提案におけるアルミナ担体上に担持された
パラジウム金属触媒の使用が、触媒活性が低く且つ反応
速度を向上させるために高温で反応を行うと含酸素化合
物形成反応および燃焼反応の如き不都合な副反応の生起
が激しくなる欠陥を有するのを克服する目的で、担体上
に担持されたパラジウム金属、および塩素、臭素、ヨウ
素よりなる原子の群からえらばれた少なくとも一種のハ
ロゲン原子を含有する金属塩よりなる触媒の存在下に、
エチルベンゼンからスチレンを製造する上記接触的酸化
脱水素反応を行う改善提案がなされた(特開昭50−5
3333号:昭和50年5月12日公開)。
この提案には、担体としてアルミナ担体を包含する担体
が例示され、γ−アルミナの使用が開示されている。そ
して、最善の単流収率でエチルベンゼンからスチレンを
得た例に於ては、γ−アルミナ担体上に担持されたパラ
ジウム金属および臭化銅よりなる触媒の存在下に300
℃で反応を行つて、44.1モル%のスチレン単流収率
でスチレンを得ており、副生CO2の生成は3.3モル
%にすぎなかつたことが示されている。この結果は、こ
の改善提案以前に開示されたパラジウム系触媒の使用に
よる結果に比して高い水準の収率であるが、この提案の
方法にも工業的規模での実施に際しては、さらに解決す
べき諸課題があることがわかつた。本発明者等の研究に
よれば、γ一型アルミナ担体上に担持されたパラジウム
金属および金属ハロゲン化合物よりなる上記改良触媒の
存在下に、分子状酸素の存在下でエチルベンゼンを酸化
脱水素反応せしめてスチレンを製造する上記提案方法に
おいては、酸化脱水素反応開始後、数時間〜数百時間で
使用前の触媒重量の約10〜50重量%にも達する炭素
質副生物が触媒上に析出蓄積して、触媒能を顕著に阻害
する欠陥のあることがわかつた。
上記炭素質副生物は、分子状酸素の存在下約400〜5
00℃で燃焼するスチレンの重合体と推測される。更に
、上記提案における金属ハロゲン化合物で修飾されたパ
ラジウム触媒は、反応中に、漸次、そのハロゲン成分を
失つて、金属ハロゲン化合物による改善効果を低下させ
、数時間〜数十時間後には目的とする酸化脱水素反応が
抑制されて、不都合な燃焼反応が促進されるようになる
欠陥のあることがわかつた。本発明者等は上述の如き欠
陥を克服すべく研究を進めた。
その結果、前記アルミナ担体上に担持されたパラジウム
金属触媒或は前記アルミナ担体上に担持されたパラジウ
ム金属および金属ハロゲン化合物よりなる触媒に於て、
共通して利用された高い比表面積を持つγ−アルミナ担
体の利用が、上記諸欠陥発生の重要な原因であつて、X
線回折上、実質的にα一型アルミナよりなる担体の使用
が、前記諸欠陥の克服に優れた性能を発揮するという事
実を発見した。パラジウムの如き貴金属触媒においては
、その利用効率を高める意味からも、担体表面における
貴金属に可能な限り高い分散状態を保持させ得るように
、高い比表面積を持つ担体を利用するのが触媒化学技術
分野における技術常識であり、事実、前記の諸提案にお
いても、共通してγ−アルミナ担体が使用されているこ
とから容易に理解できるように、上記α一型アルミナ担
体の使用によつて達成される顕著な改善は、全く意外な
結果であつた。更に研寄を進めた結果、特に好ましい結
果は、該α一型アルミナの下記式で表わされる細孔容積
但し式中、VA(MV9)は水銀圧入法による圧入圧力
が、6000psi〜60000psiを要する細孔の
細孔容積、B(MVg)は該圧入圧力が900〜600
0psi未満を要する細孔の細孔容積である、が約0.
2以下、好ましくは約0.15以下である場合に得られ
ることが発見された。
又更に、担持されたパラジウム金属の結晶サイズが約2
00人〜600λ程度である場合に好ましい結果が得ら
れることもわかつた。従来提案におけるγ−アルミナ担
体では、上記水銀圧入法によつて測定して、圧入圧力が
6000psi以上の細孔のみから実質的に成ること及
び従来提案におけるγ−アルミナ担体上に担持されたパ
ラジウム金属は上記結晶サイズを示さないことからみて
、本発明の酸化脱水素触媒は、従来公知の触媒とは完全
に区別される新しいタイプの触媒と云うことができる。
斯くして、本発明者等の研究によれば、アルミナ担体上
に担持されたバラジウム系触媒技術分野における技術常
識に逆行して、実質的にα一型アルミナよりなる担体上
に担持せしめたパラジウム系触媒を用いることによつて
、前記従来提案に伴う技術的欠陥を克服できることがわ
かつた。従つて、本発明の目的は、従来法における不都
合な副反応の生起を有利に抑制でき、優れた触媒活性及
び高選択率をもつて、長期間且つ安定に、アルキル置換
芳香族化合物を接触的に気相酸化脱水素反応せしめて、
対応するアルケニル置換芳香族化合物を製造できるアル
ケニル置換芳香族化合物の製法を提供するにある。本発
明の他の目的は、上記アルケニル置換芳香族化合物の製
造にとくに有用なパラジウム系酸化脱水素触媒を提供す
るにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的ならびに利点
は以下の記載から一層明らかとなるであろう。
本発明方法によれば、前記式で表わされる細孔容積率(
Vmin)が約0.2以下である。
X線回折上、実質的にα一型アルミナよりなる担体上に
担持されたパラジウム金属および周期律表第1族及び第
族金属からえらばれた金属の金属ハロゲン化合物よりな
る触媒の存在下に、分子状酸素の存在下でアルキル置換
芳香族化合物とくにはエチルベンゼンを接触的に気相酸
化脱水素反応して、該アルキル置換芳香族化合物に対応
するアルケニル置換芳香族化合物とくにはスチレンを工
業的に有利に製造できる。X線回折上、上記実質的にα
一型アルミナよりなる担体は、前記式で表わされる細孔
容積率(Vmin)が約0.2以下、好ましくは約0.
15以下、一層好ましくは約0.07以下、特に好まし
くは約0.01以下であるのがよい。
尚、本発明に於て上記VA及びVBは、America
nnstrumentCO.,Inc.製POrOsi
meter6OOOOpsi,.屋5−7125A(3
3690−2)を用いて水銀圧入法により測定した細孔
容積(a/9)である。
測定は触媒成分担持前、担持後使用前もしくは担持後使
用後のいづれにおいて測定しても、その値はほぼ一致す
るので、任意の時点で測定して差支えない。本発明にお
いては、通常、触媒成分担持後、反応に用いる前もしく
は反応に用いた後に測定した値を用いる。実質的にγ一
型アルミナよりなる担体或はδ一型もしくはθ一型アル
ミナよりなる担体の水銀圧入法による上記細孔容積率(
Vmin)は、ほば1である。
すなわち、上記型のアルミナ担体は、水銀圧入法による
圧入圧力が6000psi以上の細孔のみを実質的に有
しており、一方、α一型アルミナよりなる担体は、水銀
圧入法による圧入圧力が900〜6000psi未満に
主たる細孔分布を有する細孔を有し、該圧入圧力が60
00ps以上の細孔は痕跡程度しか存在せず、且つ20
0メツシユ(タイラーメツシユ:以下、同様に本発明で
はタイラーメツシユで表わす)以下に粉砕した場合には
完全に消失する900psi未満の巨大細孔も可成りの
割合で存在することが、本発明者等の研究により確かめ
られている。従つて、上記細孔容積率(Vmin)は完
全にα一型アルミナのみの場合にはほぼ0である。上述
の通り、本発明におけるα一型アルミナよりなる担体に
おいては、Vmin.が約0.2以下であることが好ま
しいということは、完全にα一型アルミナのみからなる
ことを必要とせず、実質的にα一型アルミナよりなる担
体であればよいことを意味する。Vmin.が約0.2
を超えて過大になると、副反応による触媒上への炭素質
副生物の析出蓄積量が増大するので、Min.が約0.
2以下であることが好ましい。上記Vmln.がほぼ1
であるγ一型アルミナ担体を用いた従来法では、既に述
べたように、可及的短期間で可成り多量の炭素質副生物
の析出蓄積を生じ、長期間にわたつて優れた活性及び選
択率をもつて安定した反応を行うことはできない。更に
、本発明に於ては、上述のX線回折上、実質的にα一型
アルミナよりなる担体上に担持されたパラジウム金属の
結晶サイズが約200〜約600λであることが好まし
く、一層好ましくは約300〜約550λ、更に好まし
くは約400〜約500λである。
尚、本発明において、パラジウムの該結晶サイズは、担
体に担持後、反応に用いる前もしくは反応に用いた後、
触媒を200メツシユ以下に粉砕した試料を用いて、以
下のようにして測定、算出した結晶サイズを意味する。
下記測定条件、 ターゲツト(Target)、Cu;フイルタ一、Ni
:電圧、40KVP:電流、30mA:カウントフル・
スケール(COuntFullScale)、2000
〜4000c/Sec;時定数(TimeCOn一St
ant)、1秒;走査速度(ScanningSpee
dXO.25/Min.;記録計チヤート速度(Rec
OrderChartSpeed)、2工1n・:ダイ
バージエンシ一(Divergency)、1工;レシ
ーピングスリツト、(RecewingSllt)、0
.311:ソラ一・スリツト(SOllerSlit)
、1.:で、ガイガーフレツクス(理学電機株式会社製
、全自動遠隔操作型)を用いて、上記試料の回折線を観
察する。
ASTMカード黒5−0681に従い、d=2.246
λ(111面、2θ=40.11t)の面間隔における
上記観察結果に基づく回折線図を記録して、試料の半値
巾を測定する。B.D.Cullity6ELEMEN
TSOFX−RayDIFFRACTlON6Addi
sOn−WesleyPubli−ShingCO.,
INC,(1967)262頁に記載の下記式(3−1
3)、式中、λ=1.5405λ(Cu−Kα,の定数
)COsθ=0.76604B=半値巾をラジアン単位
に換算した値、に従つて、上記半値巾の測定値を用いて
式中tで示されるパラジウムの結晶サイズ(λ)を算出
決定する。
既述のように、パラジウムの如き貴金属触媒においては
、その利用効率を高める意味からも、担体表面における
貴金属に可能なかぎり高い分散状態を保持させ得る高い
表面積を持つ担体を利用し且つ貴金属の集塊化などによ
る活性低下を防ぐために高温度での利用を極力避けるの
が技術常識であつた。
ところが、本発明においては、前述のように、実質的に
α一型アルミナよりなる担体を利用し且つ好ましくは担
体されたパラジウム金属の結晶サイズが約200λ以上
、更には約300λ以上のような従来技術常識に逆行し
た結晶サイズ条件の採用によつて、長時間にわたつて優
れた高選択率で、前記接触的酸化脱水素反応を行わせる
ことができるという意外な結果がわかつた。尚、上記パ
ラジウムの結晶サイズの決定に際して、金属ハロゲン化
合物による修飾の条件などによつては、担体に担持後、
反応に使用前の状態に於て、パラジウムは酸化パラジウ
ムやK2PdBr4の如き化合物として担体上に存在す
る場合がある。このような場合には、上記結晶サイズの
決定のための測定は、反応に用いた後もしくは反応条件
と同様な条件にさらしたのちに行えばよい。上記本発明
好適態様に於て、反応初期のまだ触媒が定常活性状態に
達する以前には、パラジウムの結晶サイズ200人未満
の触媒と200λ以上の触媒とでは、その選択率に実質
的に大きな差異はないが、定常活性状態においては、結
晶サイズ200Å以上の場合には、例えばエチルベンゼ
ンからスチレン・\の酸化脱水素反応に際して、約90
%以上、例えば約95〜97%の高選択率を維持できる
が、200A未満の場合には約80%程度の選択率とな
るので、パラジウムの結晶サイズ200A以上を満足す
る触媒の利用が好ましい。
本発明のX線回折上実質的にα一型アルミナ、とくに前
記細孔容積率(Vmin)が約0.2以下のアルミナ担
体は、市場で入手されるα一型アルミナ或はそれ自体公
知の手段によりγ一型アルミナ、δ一型アルミナ、θ一
型アルミナなどを加熱処理して得られたα一型アルミナ
であつてもよい。加熱処理によるα一型アルミナベの転
化は、金属ハロゲン化合物担持前の触媒調製の任意の段
階で行うことができる。例えば、γ一,δ−もしくはθ
−型アルミナを約1100〜約1300℃程度の温度に
加熱してもよいし、或はこれらアルミナにパラジウム化
合物を含浸もしくは吸着など任意の手段で担持したのち
、上記温度に加熱したり、上記担持後、水素還元してパ
ラジウム化合物をパラジウム金属に還元したのち上記温
度に加熱したり、或は又、このような還元処理物を更に
空気中で加熱処理した後に上記加熱処理を行つて、担体
アルミナを実質的にα一型アルミナに転化させてもよい
。又例えば、γ一型アルミナを予め約1000℃前後に
加熱処理してδ一型もしくはθ一型アルミナにしたのち
、パラジウム化合物を担持させ、次いで上記同様に約1
1000C〜約1300℃の熱処理を行つてα一型アル
ミナに転化することもできる。更に、パラジウム化合物
とアルミナゾルとの混練物、或はパラジウム化合物とア
ルミニウム化合物の水溶液からの共沈物を上記同様に加
熱処理して実質的にα一型のアルミナに転化してもよい
。又、本発明におけるX線回折上実質的にα一型アルミ
ナからなる担体は、他の金属酸化物の微量を含有してい
てもよく、例えば、担体重量に基いて約0.01%以下
のFe2O3,CaO,Na2O,K2O,M9Oなど
の金属酸化物、約0.1%以下のSiO,などを含有し
ていることができる。本発明において、パラジウムの結
晶サイズの調整も種々p手段で行うことができる。例え
ば、実質的にα一型アルミナからなる担体に担持された
パラジウム化合物、例えば塩化パラジウム、金属パラジ
ウム又は酸化パラジウム等を、約700〜約1300℃
、好ましくは約800〜約1200℃、一層好ましくは
約900〜約1100℃の温度で焼成処理することによ
つて、結晶サイズ約200Å以上のパラジウム結晶サイ
ズとすることができる。この焼成処理によるパラジウム
結晶サイズの調製は、例えば、α一型アルミナにパラジ
ウム化合物たとえば塩化パラジウムを担持させ、水素還
元処理を行うことなしに、上記の如き温度で焼成処理す
ることによつても行うことができる。又、たとえば、γ
−、δ−もしくはθ一型などのアルミナ担体にパラジウ
ム化合物たとえば塩化パラジウム担持させた組成物、或
はこれを水素還元処理した組成物、或はこの水素還元処
理組成物をさらに空気中で例えば約200〜約1000
℃の如き温度で熱処理した組成物、等を、実質的にα型
アルミナに転化できる約1100〜1300℃の温度で
焼成処理して行うこともできる。本発発の触媒において
は、BET法比表面積が約2d/9以上、好ましくは約
5イ/9以上、一層好ましくは約10Tr1/l以上で
あることが好ましく、約1300℃を超える高温での焼
成処理は担体の比表面積をいたずらに低下させるので、
約1300℃以下の焼成温度の採用が好ましい。本発明
において担体へのパラジウム化合物の担持は、アルミナ
ゾルとパラジウム化合物とを混練したり、アルミニウム
化合物たとえば、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム
、酢酸アルミニウム等の水溶液とパラジウム化合物の水
溶液からの共沈法による共沈物の形成で行うこともでき
るし、又、担体へパラジウム化合物を含浸もしくは吸着
せしめる手段で行うこともできる。
混練法や共沈法による前者の態様においては、担体への
パラジウムの担体率は任意に変更できる。例えば得られ
た触媒の担体100重量部に対して約0.01〜約10
0重量部好ましくは約0.1〜約50重量部一層好まし
くは約0.5〜20重量部のパラジウム金属を担持せし
めることができる。又、後者の含浸法や吸着法による態
様においては、得られた触媒の担体100重量部に対し
て好ましくは約0.1〜約10重量部、一層好ましくは
約0.1〜約5重量部のパラジウム金属が担持せしめら
れるのがよい。用いるパラジウム化合物の具体例として
は、たとえば塩化パラジウム、硝酸パラジウム、硫酸パ
ラジウムの如きパラジウム化合物が好ましく例示でき、
塩化パラジウムの利用がとくに好適である。担持手段そ
れ自体はよく知られており、例えば、混練法では10〜
30wt%のアルミナを含有する市販アルミナゾルに塩
化パラジウム粉末もしくは水溶液を添加し、これを二ー
ダ一で数時間程度混練した後例えば湯浴中で押出し成型
に適した程度に乾燥し、これを1〜20m1Zの押出孔
を備えた成型機で押し出し成型し、これを適当な長さに
切断後乾燥して水素還元処理を行い、1100℃以上で
アルミナを実質的にα化し、さらにハロゲン化金属塩で
修飾して触媒を得ることができ、含浸法では塩化パラジ
ウム水溶液中にαアルミナを浸し、適当時間後引き上げ
て乾燥しても良いし、多量のパラジウムを担持する場合
には減圧下で蒸発乾固して強制的に塩化パラジウムを担
持した後に水素還元や高温処理を行いさらにハロゲン化
金属塩で修飾して触媒を得ることができ、γ、δ、θ−
アルミナの如く大きな比表面積を有するアルミナを用い
る場合には2wt%程度の塩イレ杓ジウムは完全に吸着
されるので、上澄液をろ過し、さらに純水で洗浄後乾燥
し例えば水素還元で塩素を除いたのちに、アルミナがα
化するに充分な温度と時間で加熱処理し、更にこれをハ
ロゲン化金属塩で修飾して触媒を得ることができる。担
持されたパラジウム化合物のパラジウム金属への還元は
、例えば、水素雰囲気中で約100〜約800℃の温度
に加熱して行うことができる。本発明の触媒は、X線回
折上、実質的にα一型アルミナよりなる担体、とくに細
孔容積率(Vmin)が約0.2以下、一層好ましくは
約0.15以下のα一型アルミナ担体上に担持されたパ
ラジウム金属、好ましくは結晶サイズが約200〜60
0λのパラジウム金属、および金属ハロゲン化合物より
成る。
上記金属ハロゲン化合物としては、周期律表B第1族及
び第族金属からえらばれた金属の金属ハロゲン化合物と
くには金属臭素化合物がとくに好ましく、周期律表第1
族及び第族に属する金属の臭素化物の利用が好ましい。
これら金属臭素化合物の例としては、臭化カリウム、臭
化ナトリウム、臭化セシウム、臭化ルビジウム、臭化マ
グネシウム、臭化カルシウム、臭化銅、臭化銀、臭化亜
鉛、臭化水銀などをあげることができる。望むならば、
弗素以外の他のハロゲン化合物も利用できる。臭化カリ
ウム、臭化ナトリウム利用がとくに好ましい。このよう
な金属ハロゲン化合物の担体上への担持は、パラジウム
金属を担持せしめた後で行うのがよく、例えば、上記例
示の如き水溶性金属臭素化合物の水溶液をパラジウム金
属担持α−アルミナに含浸せしめ、乾燥すればよい。乾
燥は約110℃もしくはそれ以上の温度で行うのがよく
、初期活性を高めるために、空気雰囲気中で加熱処理す
ることができる。この加熱処理は、約2000〜約45
0℃程度、一層好ましくは約2500〜約400℃程度
の温度で約2〜20時間加熱することにより行うことが
できる。上記金属ハロゲン化合物の使用量は、パラジウ
ム金属に対するモル比で、好ましくは約0.1〜約20
、一層好ましくは約0.25〜約10、さらに好ましく
は約0.5〜約5程度である。本発明の触媒の形状は自
由に選択でき、成型された形状であつても粉形状であつ
てもよい。
成型物を微粉砕して再成型して用いることもできる。本
発明によれば、以上説明したX線回折上実質的にα一型
アルミナ、好ましくは細孔容積率(Min)が約0.2
以下のα一型アルミナ担体上に担持されたパラジウム金
属、好ましくは結晶サイズが約200〜600λのパラ
ジウム金属及び金属ハロゲン化合物、好ましくは金属臭
素化合物よりなる触媒の存在下で、分子状酸素の存在下
にアルキル置換芳香族化合物を気相接触反応せしめて、
対応するアルケニル置換芳香族化合物を製造する。原料
アルキル置換芳香族化合物としては、例えば、エチルベ
ンゼン、エチルトルエン、ジエチルベンゼン、キユメン
、メチル・イソプロピルベンゼン、n−ブチルベンゼン
、Tertブチルベンゼン、IsO−ブチルベンゼン、
メチル・Tertブチルベンゼン、エチル・Tert−
ブチルベンゼン等をあげることができるが、本発明にお
いてはエチルベンゼンからスチレンの製造にとくに好適
であるので、以下、エチルベンゼンからスチレンの製造
を例に、本発明方法を説明する。本発明方法においては
、反応は大気圧条件下に行うことができるが、望むなら
ば加圧もしくは減圧条件を採用することもでき、例えば
、約0.1kg/DG.AbS.〜約20k9/〜ゲー
ジ程度の減圧乃至加圧条件が採用できる。
反応温度は、例えば約1500〜約450℃程度がよく
、好ましくは約200〜約400℃、さらに好ましくは
約250〜約350℃程度である。反応は、上記例示の
如き圧力及び温度において、エチルベンゼン及び分子状
酸素たとえば空気を前記本発明触媒を収容した反応区域
に導入し、該触媒と接触せしめればよい。反応は、好ま
しくは、エチルベンゼン及び空気のほかに、反応条件下
に気相をなす臭素および/又は塩素の化合物の共存下に
行うことが好結果を与える。更に水蒸気の共存下に行う
ことも好結果を与え、本発明方法の好適態様においては
、前記本発明触媒の存在下、接触反応区域へエチルベン
ゼン、分子状酸素、水蒸気及び反応条件下に気相をなす
臭素および/又は塩素の化合物を導入して酸化脱水素反
応を行うことができる。分子状酸素としては、例えば、
空気、酸素或はこれらを窒素や希ガスの如き不活性ガス
で希釈した分子状酸素含有ガスなどが利用できるが、工
業的実施においては空気の利用が好ましい。また、反応
条件下に気相をなす臭素および/又は塩素の化合物とし
ては、例えば、臭化水素、塩化水素の如き無機化合物の
ほかに、プロモホルム、臭化エタン、臭化プロピル、臭
化イソプロピル、クロロホルム、塩化エチル、プロモク
ロロエタン、塩化エチレン、塩化プロピル、塩化イソプ
ロピル、プロムベンゼン、クロロベンゼンなどの如きC
1〜C6の炭化水素類の臭素及び/又は塩素置換体類を
あげることができる。これら化合物の中で、添加効果及
び価格の点から臭化水素、塩化水素、臭化エタンなどの
利用がより好ましい。とくに臭化水素の利用が好ましい
。反応に際して、酸素とエチルベンゼンとのモル比は、
約1/10〜約5程度にえらぶのが好ましく、約1/4
〜約1程度が一層好ましい。
また、水蒸気は、水蒸気/エチルベンゼン(モル比)=
0〜約20程度で利用するのがよく、好ましくは約1/
2〜約10、一層好ましくは約1〜約5程度である。又
、前記臭素及び/又は塩素の化合物は、原料アルキル置
換芳香族化合物たとえばエチルベンゼンと分子状酸素の
混合ガス中の濃度として50ppm未満が好ましく、例
えば約0.1〜50ppm未満、さらには約1〜約30
ppm、とくに好ましくは約2〜約20ppmの如き使
用量を例示することができる。本発明方法の実施に際し
て、上記微量の反応条件下に気相をなす臭素及び/又は
塩素の化合物の50ppm未満の微量、とくには約30
ppm以下、更に好ましくは約20ppm以下の微量で
の存在は、本発明触媒の触媒活性の長期間維持を顕著に
助長して有用である。
例えば、X線回折上、実質的にα一型アルミナよりなる
担体上に担持された結晶サイズ約200A以上のパラジ
ウム金属及び金属臭素化合物よりなる本発明触媒を用い
、約2〜約20ppmの微量の前記臭素及び/又は塩素
の化合物の共存下に反応を行うと、約300時間以上、
屡々、1000時間以上にもおよぶ長時間、優れた触媒
活性を安定に保持して、約90〜約98%の高いスチレ
ン選択率でエチルベンゼンからスチレンを製造できる。
更に、使用後の触媒中の臭素量も、使用前に担体に担持
せしめた金属臭化物の臭素量の約92〜約99%程度の
高い水準で保持されていることがわかつた。これに対し
て、上記結晶サイズが200A未満の場合には、同じ条
件で反応を行つて例えば約80%程度の臭素保持量に低
下するので、臭素及び/又は塩素の化合物を用いる場合
には、とくにパラジウム金属の結晶サイズが約200N
以上である触媒の使用が好ましい。又、反応に際して共
存させる臭素及び/又は塩素の化合物の量が50ppm
以上過剰量の場合には、スチレンの高選択率は維持され
るが、エチルベンゼン転化活性の著しい低下をもたらす
ので好ましくない。また添加化合物の消費量増加によつ
て助剤費増加や器機腐蝕の可能性等をもたらす点におい
ても好ましくない。本発明方法においては、前記微量の
臭素及び/又は塩素の化合物を共存させればよく、装置
の腐蝕のトラブル、回収再利用の必要などの不利益を伴
わずに、前記触媒活性を長時間安定に維持する優れた効
果を達成できる。なお、本発明において、上記臭素及び
/又は塩素の化合物は、従来提案におけるこれら化合物
とは異なる挙動を示すことが判明している。本発明方法
において、触媒は固定床、移動床、流動床など任意の形
式で利用できる。又、本発明方法の実施に際しては、例
えばエチルベンゼンの供給速度は約0.01〜約1、好
ましくは約0.02〜約0.5モル/9一触媒/時間を
用いることができ、又、反応原料混合ガスと触媒との熱
時接触時間は約0.1〜約20秒、好ましくは約0.2
〜約5秒程度を用いることができる。さらに、ガス空間
速度(GHSV)は例えば約100〜約 100001
好ましくは約500〜約5000標準状態換算原料混合
ガス(STP−MO/MI3一触媒/時間を用いること
ができる。 詞← 反応管
径の大小は同一のGHSVでも、その原料ガス線速度に
著しい影響を与え、触媒表面での物質拡散速度や、反応
系内での物質混合速度に影響する。また触媒の形状や大
きさも同様の効果をもち、不活性物質による触媒の希釈
もまた同様である。従つて本発明を更に具体的に説明す
るための実施例中に記されるエチルベンゼン転化率はあ
くまでも並記された管径の反応管および触媒の形状、大
きさによつて限定された数値であつて、本発明の触媒が
到達し得る最高の活性を表わすものではなく、各種触媒
の相対的な位置付けをするものである。よつて、本発明
は、実施例中のエチルベンゼン転化率の数値に完全に拘
束されるものではない。また本発明の触媒は固定床、移
動床、流動床等の反応形式のいずれを用いてもよい。以
下に実施例、および比較例によつて本発明の内容を具体
的に提示する。なお反応生成物の分析、定量は全てガス
クロマトグラフによつた。また転化率、選択率は次式の
定義により、全てモル%で表わした。反応条件のモル比
はポンプに接続したピユレツトの読み取り値および空気
流量メーターの読み取り値から計算した。
回収したエチルベンゼンとの収支は常に95%以上が保
たれた。また生成ガス中の窒素量から空気量を逆算して
入量の妥当性をチエツクした。実施例 1 市販の高純度ガンマ一・アルミナ(球状、1.5mm径
、BET法による表面積180m79を1000℃で4
時間マツフル炉で焼成して得られたアルミナ100重量
部を2重量部のパラジウムを担持する量の塩化パラジウ
ムを含む0.1規定塩酸溶液に含浸し、ロータリー・エ
バポレーターを用いて50℃で減圧乾燥し、更に110
℃で乾燥した。
石英製反応管に得られた組成物を充填し、水素気流中5
00℃で4時間還元した。窒素置換後450℃で2時間
空気気流中で加熱処理した。得られた組成物を1100
℃で4時間マツフル炉で処理した。さらに担持パラジウ
ムの当モル量の臭化カリウムを含む0.25規定臭化カ
リウム溶液に含浸し、ロータリー・エバボレータ一を用
いて50℃で減圧乾燥し、さらに110℃で24時間乾
燥器で乾燥した。得られた組成物をステンレススチール
製焼成管に充填し、空気気流中350℃で7時間処理し
て触媒とした。この触媒を1KBr−2Pd−100A
1203なる組成比で表わす。触媒のアルミナは主とし
てα型で、パラジウム結晶径は450A,.Vminは
0.123であつた。内径201L1Lのステンレスス
チール製反応管に触媒20m1を充填し、上層部に20
C7rLの層高で磁製ラシヒリングを充填し原料予熱部
とした。ナイタ一浴で加熱し、水蒸気/酸素(空気とし
て供給)/エチルベンゼン=2,8/0.43/1(モ
ル/モノ(ハ)、ガス空間速度(GHSV)ニ725(
STP−ml原料/ml一触媒/時間)、反応温度=2
85℃、原料中の臭化水素濃度(HBr)=5ppm(
容積比)で反応を行つた。反応開始20時間目以降触媒
性能は安定し、反応開始200時間目でエチルベンゼン
転化率42.9モル%、スチレン選択率97.6モル%
、ベンゼン環分解率1.8モル%を得た。取出し触媒上
の炭素質析出量を示差熱重量分析法で測定したところ、
新触媒重量の0.45wt%であつた。実施例 2 実施例1と同じ組成のアルミナ(径0.3〜0.5m0
を1100℃で6時間処理し、担体とした。
パラジウムとアルミナから成る組成物のマツフル炉での
熱処理条件を900℃で6時間とした他は実施例1の触
媒調製条件に準じて、3KBr−2Pd−100A12
03なる組成比の触媒を得た。実施例1の反応管に触媒
を20m1充填した。水蒸気/酸素(空気)/エチルベ
ンゼン=3/0.6/1,GHSV=850,.HBr
=7ppm1反応温度=288℃なる条件で反応を行つ
た。反応開始20時間で定常活性が得られ、反応開始1
000時間目でエチルベンゼン転化率43.0モル%、
スチレン選択率96.5モル%、ベンゼン環分解率3.
0モル%が保たれた。取り出した触媒の炭素質析出量は
0.3wt%、Vminは0.066、パラジウム粒子
径は399人、アルミナは主としてα−型という結果が
得られた。実施例 3 実施例1に用いたガンマ一・アルミナを1100℃で6
時間マツフル炉で焼成した。
パラジウムとアルミナから成る組成物のマツフル炉での
熱処理条件を900℃で6時間とした他は実施例1の触
媒調製条件に準じて1KBr−2Pd−100A120
3なる組成比の触媒を得た。実施例1の反応管に触媒を
20WII充填し、表1に総括した反応条件で360時
間連続して使用した。反応開始から2時間目、20時間
目および360時間目での性能を観察した結果を表1に
示した。使用後触媒のVminは0.107、パラジウ
ム結晶径は432λ、アルミナは主としてα型であつた
。使用前後の臭素担持量を螢光X線法で定量した。使用
前の臭素量を1.0とすると、使用後は0.94であつ
た。実施例4および5実施例3と同一のロッドでアルミ
ナの焼成および塩化パラジウムの浸漬を行ない、パラジ
ウムとアルミナから成る組成物のマツフル炉での焼成温
度を1000成C(実施例4)および1200温C(実
施例5)と変えた他は実施例3と同じ方法で触媒を調製
した。
両触媒ともに主としてα型のアルミナをもち、Vmin
は、実施例4で0.118、実施例5で0.001であ
つた。実施例3と同じ条件で触媒性能を観察した。得ら
れた結果、使用前後の触媒のパラジウム結晶径および臭
素担持量の比を表1に総括した。比較例 1 実施例3と同一のロッドで調製した組成物を用いパラジ
ウムとアルミナから成る組成物のマツフル炉での焼成温
度を600℃と変えた他は実施例3と同じ方法で触媒を
調製した。
触媒は主としてα−アルミナを含み、Vminは0.1
09であつた。実施例3と同じ条件で触媒性能を観察し
た。得られた結果、使用前後触媒の臭素担持量の比、使
用後触媒のパラジウム結晶径を表1に総括した。比較例
2実施例2に用いた球径0.3〜0.57nmのγ−
アルミナを塩化パラジウムの0.1規定塩酸溶液に浸漬
し、実施例1の条件で蒸発乾固後乾燥し水素還元、空気
中加熱処理した後マツフル炉で1100℃で4時間焼成
した。
実施例1に従つて臭化カリウムを担持し、1KBr−2
Pd−100A1203なる触媒を得た。触媒のアルミ
ナは主としてα型であり、Vminは0.215、パラ
ジウムの結晶径は430人であつた。実施例1の反応管
に触媒20m1を充填し水蒸気/酸素(空気)/エチル
ベンゼン=4.8/0.47/1.0(モル/モル)、
GHSV一1000,.HBr=10ppm1反応温度
=2900Cで反応を行ない、反応開始600時間目に
おいてエチルベンゼン転化率35.3モル%、スチレン
選択率94.7モル%、ベンゼン環分解率4.6モル%
を与えた。取り出した触媒の炭素質析出量は4.4重量
%であつた。比較例 3 Ketjene社製CK−300を塩化パラジウムの0
.1規定塩酸溶液に浸漬し、一昼夜放置してパラジウム
を吸着させた。
上澄液を吸引済過し純水で洗浄後110℃で24時間乾
燥した。得られた組成物を水素気流中450℃で4時間
還元し、窒素置換後空気気流中で350℃で2時間処理
した。得られた組成物を0.25規定臭化カリウム溶液
に浸漬し、ロータリー・エバポレーターを用いて50℃
で減圧乾燥し、更に110℃で24時間乾燥器で乾燥し
た。1KBr−2Pd−100A1203なる組成物を
空気気流中350℃で7時間処理して触媒とした。
CK−300をマツフル炉で1000℃で4時間焼成し
たアルミナ(表面積120イ/9)201ILIと、触
媒20m1,とを充分混合して実施例1の反応管に充填
した。水蒸気/酸素(空気)/エチルベンゼン=5/0
.5/1、HBr=5ppm,.GHS=1000、反
応温度=250℃で反応を行つた。反応開始3.5時間
目でエチルベンゼン転化率43.8モル%、スチレン選
択率96.5モル%、ベンゼン環分解率0.8モル%を
得た。337時間目ではエチルベンゼン転化率17.7
モル%、スチレン選択率83.4モル%、ベンゼン環分
解率13.0モル%を得た。
取り出した触媒(アルミナはγ型でVminは0.96
6、パラジウム結晶径は2θ=40.11はのピークが
検出できない程に小さかつた)および1000℃処理C
K−300(アルミナは主としてδおよびθ型、Min
は0.962)の上にはそれぞれ42.2重量%および
17.3重量%の炭素質の析出が認められた。また使用
後触媒の臭素担持量は使用前触媒の15%しかなかつた
。比較例 4 実施例1と同一組成のアルミナ(径310を1000℃
で4時間処理し、比較例3と同じ調製条件で1KBr−
2Pd−100A120,なる組成の触媒を得た。
実施例1の反応管に触媒を20m1,充填し、水蒸気/
酸素(空気)/エチルベンゼン=15.4/0.5/1
、GHSV=1500、反応温度=275℃、HBr=
5ppmで反応を行つた。反応開始2時間目でエチルベ
ンゼン転化率28.2モル%、スチレン選択率96.8
モル%、ベンゼン環分解率0.7モル%を得た。反応開
始230時間目でエチルベンゼン転化率24.9モル%
、スチレン選択率87.0モル%、ベンゼン環分解率9
.8モル%を得た。取り出した触媒はδおよびθ−アル
ミナを含み、Vminは0.999でありパラジウム結
晶径は測定できなかつた。11.0重量%の炭素質の析
出が観察された。
実施例 6 実施例1で用いたガンマ一.アルミナを1100℃で6
時間マツフル炉で処理した他は実施例1に準じて2KB
r−1Pd−100A1203なる組成比の触媒を得た
。
触媒は主としてα型アルミナを含み、Vminは0.0
04、パラジウム結晶径は330Aであつた。内径15
11のステンレス製反応管に触媒を12.7m1,充填
し上部に15CWLの層高でラシヒリングを充填して原
料予熱層とし、ナイタ一浴で加熱した。水蒸気/酸素(
空気)エチルベンゼン=5/0.5/1、GHSV=1
000、反応温度=285℃、HBr=5ppmなる条
件で反応を行なつた。反応開始20時間目での触媒性能
観察結果を表2に記した。実施例7および8 実施例6の臭素化金属塩を臭化ナトリウム(実施例7)
および臭化カルシウム(実施例8)とした他は実施例6
と同じ条件で触媒調製および反応を行なつた。
反応開始6時間目での触媒性能観察結果を表2に記した
。α型結晶型、Vmin、パラジウム結晶径は実施例6
とほとんど同じであつた。比較例 5実施例6の調製法
に準じて1KBr−2Pd一100A1203なる組成
比の触媒を得た。
触媒20m1を実施例1の反応管に充填し、水蒸気/酸
素(空気)/エチルベンゼン=5/0.5/1(モル/
モル)、GHSV=1000、反応温度=300℃なる
条件で反応を行なつた。反応開始3.5、17,33お
よび100時間目の触媒性能観察結果を表3に示した。
実施例 9 原料ガス中濃度=5ppmの臭化エチルを添加した以外
は比較例5と同一ロツトの触媒を用い、同様の反応条件
で触媒性能を観察した。
得られた結果を表3に示した。取り出した触媒のアルミ
ナは実質的にα型であり、Minは0.011、パラジ
ウム結晶径は461λであつた。実施例 10 実施例2と同じ担体、調製条件および組成比の触媒20
m1を実施例1の反応管に充填し、水蒸気/酸素(空気
としての供給)/エチルベンゼン=3.1/0.52/
1.0,.GHSV=1030、HCl=10ppm、
反応温度二288℃なる条件で反応を行なつた。
反応開始288時間目でエチルベンゼン転化率35.2
モル%、スチレン選択率95.2モル%、ベンゼン環分
解率4.3モル%を与えた。取り出した触媒のアルミナ
は実質上α型であり、Minは0.075、パラジウム
粒子径は379λであつた。使用前触媒の臭素担持量を
1.0とすると、取り出し触媒の臭素担持量は0.86
であり、0.12に相当する塩素が担持されていること
が螢光X線分析により明らかとなつた。実施例 11実
施例2で用いた、γ−アルミナを1150つCで6時間
マツフル炉で焼成し、これを塩化パラジウムの0.1規
定塩酸溶液に浸漬し、減圧下ロータリーエバポレーター
で乾燥し更に110℃で乾燥した。
これを石英反応管に充衛し、500℃で4時間水素気流
中で還元後水素を窒素で置換して室温まで冷却した。得
られた組成物を0.25規定臭化カリウム水溶液に含浸
した後は実施例1の手順と条件で3KBr−2Pd−1
00A1203なる組成比の触媒を得た。触媒のアルミ
ナは実質的にα型であり、Vminは0.001であり
、パラジウムの結晶径は3・72λであつた。触媒12
.7dを実施例6の反応管に充填し、水蒸気/酸素(空
気)/エチルベンゼン=5.6/0.52/1.0..
GHS=1070、HBr二5ppm、反応温度=28
5℃なる条件で反応を行なつた。
反応開始483時間目でエチルベンゼン転化率37.0
モル%、スチレン選択率95.7モル%、ベンゼン環分
解率3.8モル%が得られた。比較例 6実施例5で用
いた触媒と同一ロツトの触媒12.7m1を、実施例6
の反応管に充填した。
臭化水素の添加を行なわなかつた以外は実施例5と同じ
反応条件で7時間反応を行なつた。その後水蒸気の供給
を停止し、酸素(空気)/エチルベンゼン=0.69/
1(モル/モル)、GHSV52O(STP−ml原料
/ml一触媒/時間)、反応温度=285℃なる条件で
反応を継続した。反応開始10.5時間目でエチルベン
ゼン転化率24.7モル%、スチレン選択率97.0モ
ル%、ベンゼン環分解率1.0モル%、(ベンゼン+ト
ルエン)選択率2.0モル%を得た。実施例 12 実施例1の触媒調製法に従つて2KBr−2Pd−10
0A1203なる組成比の触媒を得た。
触媒のアルミナは実質的にα型であり、Vminは0.
143であり、パラジウム結晶径は434λであつた。
触媒12.7m1を内径6mmのステンレススチール製
反応管に充填し上層部15CTfLには径1〜1.5m
mの焼結アルミナを充填し、予熱部とした。水蒸気/酸
素(空気)/エチルベンゼン=5/0.5/1、GHS
V=1000,.HBr=2ppm1反応温度285℃
、ナイタ一浴で加熱、なる条件で反応を行なつた。反応
開始1.5時間目でエチルベンゼン転化率37,0モル
%、スチレン選択率97.7モル%、ベンゼン環分解率
1.1モル%が得られた。実施例 13実施例12で用
いた触媒と同一ロツトの触媒12.7m1を、実施例1
のガンマ一・アルミナを1300℃で5時間焼成して得
たアルミナ33.3m1と充分に混合し、実施例6の反
応管に充填した。
実施例12と同じ反応条件で反応を行つた。反応開始2
時間目でエチルベンゼン転化率29.5モル%、スチレ
ン選択率97.8モル%、ベンゼン環分解率1.0モル
%が得られた。実施例 14 実施例12で用いた触媒と同一ロツトの触媒12.7m
1を実施例6の反応管(内径15mm)に充填した。
実施例12と同じ反応条件で反応を行い、反応開始2時
間目でエチルベンゼン転化率21.4モル%、スチレン
選択率97.3モル%、ベンゼン環分解率1.1モル%
が得られた。実施例 15 実施例1のガンマ一・アルミナをマツフル炉で1100
℃で4時間処理したアルミナに実施例1に準じて塩化パ
ラジウムを担持、水素還元、空気気流中加熱処理を行な
い、マツフル炉で1100℃で6時間焼成した。
実施例1に準じて2KBr−2Pd−100A1203
なる組成比の触媒を得、これを粉砕し、100〜150
メツシユの粒度に篩分けた。触媒のアルミナは主として
α型であり、Vminは0.005であり、パラジウム
の結晶径は470人であつた。原料予熱管を備えた17
m1の石英製反応管(中心に外径51!の熱電対保護管
が貫通している)の下部に石英細片層によるガス整流部
を設けた。触媒粉体10dを充填し、水蒸気/酸素(空
気)/エチルベンゼン=5/0.5/1(モル/モル)
、GHSV=2000(STP−d原料/d一触媒/時
間)、HBr=20ppm、反応温度=325℃(筒状
電気炉にて加熱)なる条件で流動層での反応を行つた。
反応開始10時間目でエチルベンゼン転化率25.7モ
ル%、スチレン選択率96.9モル%、ベンゼン環分解
率2.0モル%、(ベンゼン+トルエン)選択率1.1
モル%を得た。実施例 16 実施例15で用いた触媒と同一ロツトの触媒を粉砕せず
に、比較例5の反応管に12.7m1充填した。
触媒のMinおよびパラジウム結晶径は粉砕品と同じで
あつた。水蒸気/酸素(空気)/エチルベンゼン=4.
7/0.44/1(モル/モル)、GHSV=980(
STP−ml原料/ml一触媒/時間)、原料中の臭化
水素濃度=5PPm、反応温度=275℃なる条件で反
応を行い、反応開始8時間目でエチルベンゼン転化率3
6.8モル%、スチレン選択率98.7モル%、ベンゼ
ン環分解率0.4モル%を得た。比較例 7 Ketjene社製CK−300を900℃で3時間マ
ツフル炉で処理し、比較例3の手順および条件で1KB
r−1Pd−100A120,なる組成の触媒を調製し
た。
実施例6の反応管に触媒を12.7a充填し、水蒸気/
酸素(空気)/エチルベンゼン。9.3/1/1、GH
SV=21001反応温度=250℃で反応を行なつた
。
反応開始35時間目でエチルベンゼン転化率36.7モ
ル%、スチレン選択率95.8モル%、ベンゼン環分解
率1.9モル%を得た。反応開始48時間目でエチルベ
ンゼン転化率25.3モル%、スチレン選択率72.9
モル%、ベンゼン環分解率22.3モル%を得た。比較
例 8実施例1のガンマ−アルミナを比較例3に準じて
処理して1KBr−2Pd−100A1,03なる組成
の触媒を得た。
実施例6の反応管に触媒を12.77n1充填した。水
蒸気/酸素(空気)/エチルベンゼンニ5/0.5/1
、GHS=1000、反応温度=275℃、で反応を行
なつた。反応開始4時間目でエチルベンゼン転化率52
.1モル%、スチレン選択率94.2モル%、ベンゼン
環分解率1.9モル%を得た。16時間目でエチルベン
ゼン転化率24.3モル%、スチレン選択率73.1モ
ル%、ベンゼン環分解率14.3モル%を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルミナ担体上に担持されたパラジウム金属および
    金属ハロゲン化合物よりなる触媒の存在下に、分子状酸
    素の存在下でエチルベンゼンを気相接触反応せしめて、
    スチレンを製造するに際し、下記式で表わされる細孔容
    積率(Vmin)、V_m_i_n=V_A/(V_A
    −V_B)但し式中、V_A(ml/g)は水銀圧入法
    による圧入圧力が、6000psi〜60000psi
    を要する細孔の細孔容積、V_B(ml/g)は該圧入
    圧力が900psi〜6000psi未満を要する細孔
    の細孔容積である、が約0.2以下であるX線回析上、
    実質的にα−型アルミナよりなる担体上に担持されたパ
    ラジウム金属および周期律表第 I 族及び第II族金属か
    らえらばれた金属の金属ハロゲン化合物よりなる触媒の
    存在下に、上記気相接触反応を行うことを特徴とする方
    法。 2 該細孔容積率(Vmin)が約0.15以下である
    特許請求の範囲1記載の方法。 3 該パラジウムの結晶サイズが約200〜600Åで
    ある特許請求の範囲1記載の方法。 4 該金属ハロゲン化合物が臭素化合物である特許請求
    の範囲1記載の方法。 5 該気相接触反応が、反応条件下に気相をなす臭素お
    よび/または塩素の化合物の共存下に行われることを特
    徴とする特許請求の範囲1記載の方法。 6 該臭素および/または塩素の化合物が、該アルキル
    置換芳香族化合物と該分子状酸素の混合ガス中の濃度と
    して、50ppm未満である特許請求の範囲5記載の方
    法。 7 下記式で表わされる細孔容積率(Vmin)、V_
    m_i_n=V_A/(V_A−V_B)但し式中、V
    _A(ml/g)は水銀圧入法による圧入圧力が、60
    00psi〜60000psiを要する細孔の細孔容積
    、V_B(ml/g)は該圧入圧力が900psi〜6
    000psi未満を要する細孔の細孔容積である、が約
    0.2以下であるX線回折上、実質的にα−型アルミナ
    よりなる担体上に担持されたパラジウム金属および周期
    律表第 I 族及び第II族金属からえらばれた金属の金属
    ハロゲン化合物からなるエチルベンゼンのアルケニル化
    用酸化脱水素触媒。
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