JPS5950730B2 - オ−ステナイト系ステンレス鋼管などの残留応力の改善方法 - Google Patents
オ−ステナイト系ステンレス鋼管などの残留応力の改善方法Info
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- JPS5950730B2 JPS5950730B2 JP53067626A JP6762678A JPS5950730B2 JP S5950730 B2 JPS5950730 B2 JP S5950730B2 JP 53067626 A JP53067626 A JP 53067626A JP 6762678 A JP6762678 A JP 6762678A JP S5950730 B2 JPS5950730 B2 JP S5950730B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/50—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for welded joints
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はオーステナイト系ステンレス鋼管等(以下、単
にステンレス鋼管という)の残留応力を改善する方法に
関するものである。
にステンレス鋼管という)の残留応力を改善する方法に
関するものである。
ステンレス鋼管は、原子力プラントや火力発電プラント
等において、直管、曲管或は継手管などを溶接により接
合して一本の配管系に形成され用いられることが多いが
、近時、この種の配管系の溶接部近傍に応力腐食割れと
称される損傷の現われる事故が数多く見受けられるよう
になつた。
等において、直管、曲管或は継手管などを溶接により接
合して一本の配管系に形成され用いられることが多いが
、近時、この種の配管系の溶接部近傍に応力腐食割れと
称される損傷の現われる事故が数多く見受けられるよう
になつた。
而して、この応力腐食割れは、ステンレス鋼管を溶接す
る際の熱影響によつて管の内面に残留した引張応力や組
織の鋭敏化或はこれらと他の要因が重畳して生じるもの
であることが究明された結果、近時前記溶接時の熱影響
によつて生じる応力腐食割れの原因を除去する方法が種
々提案されており、その一つとして、前記応力腐食割れ
の原因の一つである管の内面に残留した引張応力を改善
、除去する方法が提案されている。この方法は、第1図
に示すように、ステンレス鋼管1の内部を水フなどによ
る冷却材2で冷却し乍ら、該鋼管1の溶接部近傍3の外
側にその溶接部3aが加熱幅の略中央に位置するように
高周波加熱誘導子4(以下、誘導子という)を当てがい
、前記溶接部近傍3を外側から誘導加熱し、該鋼管1の
内面Iiと1外面10との間に充分な温度差を生じさせ
つつ加熱部分に降伏点以上の熱応力を発生させ、この後
、該部分を常温に冷却して管の内外面の温度差を無くす
ようにすることを要旨とするものである。フ この方法
は、ステンレス鋼管1の溶接部近傍3が誘導子4の幅方
向の略中央に位置するので、加熱時、その部分の内外面
に充分な温度差を与えることができ、これによつて管の
外面10に圧縮の降伏を、また、管の内面liには引張
降伏をそれ夕ぞれ生じさせるから、加熱を停止し冷却し
て管の内外面の温度差を無くせば、管外面の圧縮降伏し
た部分は引張られ、また管内面の引張降伏した部分は圧
縮されて、管の外面10には引張、管の内面liには圧
縮の残留応力がそれぞれ生じることθになり、従つて、
溶接時の熱影響によつて引張応力が残留していた管の内
面liは、先の残留応力が軽減されるか又は先の残留応
力が圧縮側へ移行するという効果を得られるが、この方
法は実施する上で重大な難点のあること力神1つた。
る際の熱影響によつて管の内面に残留した引張応力や組
織の鋭敏化或はこれらと他の要因が重畳して生じるもの
であることが究明された結果、近時前記溶接時の熱影響
によつて生じる応力腐食割れの原因を除去する方法が種
々提案されており、その一つとして、前記応力腐食割れ
の原因の一つである管の内面に残留した引張応力を改善
、除去する方法が提案されている。この方法は、第1図
に示すように、ステンレス鋼管1の内部を水フなどによ
る冷却材2で冷却し乍ら、該鋼管1の溶接部近傍3の外
側にその溶接部3aが加熱幅の略中央に位置するように
高周波加熱誘導子4(以下、誘導子という)を当てがい
、前記溶接部近傍3を外側から誘導加熱し、該鋼管1の
内面Iiと1外面10との間に充分な温度差を生じさせ
つつ加熱部分に降伏点以上の熱応力を発生させ、この後
、該部分を常温に冷却して管の内外面の温度差を無くす
ようにすることを要旨とするものである。フ この方法
は、ステンレス鋼管1の溶接部近傍3が誘導子4の幅方
向の略中央に位置するので、加熱時、その部分の内外面
に充分な温度差を与えることができ、これによつて管の
外面10に圧縮の降伏を、また、管の内面liには引張
降伏をそれ夕ぞれ生じさせるから、加熱を停止し冷却し
て管の内外面の温度差を無くせば、管外面の圧縮降伏し
た部分は引張られ、また管内面の引張降伏した部分は圧
縮されて、管の外面10には引張、管の内面liには圧
縮の残留応力がそれぞれ生じることθになり、従つて、
溶接時の熱影響によつて引張応力が残留していた管の内
面liは、先の残留応力が軽減されるか又は先の残留応
力が圧縮側へ移行するという効果を得られるが、この方
法は実施する上で重大な難点のあること力神1つた。
5 即ち、既に原子力発電プラント等に配置されてしま
つた配管系の溶接部近傍に上記の方法を実施する場合、
残留応力を改善すべき溶接部近傍を誘導子の幅方向中心
又は略中心に位置させることができず、従つて、残留応
力を改善すべき部分を充分に加熱することができないと
共に該加熱部分の内外面に応力改善に必要な充分な温度
差を生じさせることができないことがあるからである。
つた配管系の溶接部近傍に上記の方法を実施する場合、
残留応力を改善すべき溶接部近傍を誘導子の幅方向中心
又は略中心に位置させることができず、従つて、残留応
力を改善すべき部分を充分に加熱することができないと
共に該加熱部分の内外面に応力改善に必要な充分な温度
差を生じさせることができないことがあるからである。
例えば、”第2図に示すように、溶接部3aがT字状に
なつた配管の分岐部分にある場合、溶接部3aを有する
管に交叉した他の配管が邪魔になつて前記溶接部3aを
誘導子4の加熱幅中央に位置させることができないこと
になるので、溶接部3aに対する誘導子4の位置をこの
ままで加熱を施しても、溶接部近傍3の内外面に於ける
加熱温度並びにその温度差は第2図に示した線図のよう
な温度分布状態になり、溶接部近傍3に残留応力を改善
するに足る加熱温度並びに管の内外面での温度差を付与
することができないからである。これは、一様な形態の
誘導子では、その幅方向略中央で大きな発熱密度が得ら
れるという高周波加熱誘導子の特性に起因するものであ
る。従って、誘導子の幅方向側端においても大きな発熱
密度が得られる誘導子を用いれば上記のような難点を解
消できるであろうことを予測することはできるが、従来
知られている誘導子の幅方向側端における発熱密度を大
きくすることができるようにした誘導子を単に用いただ
けでは上記難点を.充分改善することはできない。
なつた配管の分岐部分にある場合、溶接部3aを有する
管に交叉した他の配管が邪魔になつて前記溶接部3aを
誘導子4の加熱幅中央に位置させることができないこと
になるので、溶接部3aに対する誘導子4の位置をこの
ままで加熱を施しても、溶接部近傍3の内外面に於ける
加熱温度並びにその温度差は第2図に示した線図のよう
な温度分布状態になり、溶接部近傍3に残留応力を改善
するに足る加熱温度並びに管の内外面での温度差を付与
することができないからである。これは、一様な形態の
誘導子では、その幅方向略中央で大きな発熱密度が得ら
れるという高周波加熱誘導子の特性に起因するものであ
る。従って、誘導子の幅方向側端においても大きな発熱
密度が得られる誘導子を用いれば上記のような難点を解
消できるであろうことを予測することはできるが、従来
知られている誘導子の幅方向側端における発熱密度を大
きくすることができるようにした誘導子を単に用いただ
けでは上記難点を.充分改善することはできない。
以下、この点について説明する。一般に、高周波加熱誘
導子を用いた加熱では、被加熱材の発熱密度が誘導子の
幅方向側端に近い程小さくなるが、この発熱密度の差を
小さくする.には、被加熱材と誘導子とのクリアランス
を小さくとることによつてある程度改善されることが知
られている。
導子を用いた加熱では、被加熱材の発熱密度が誘導子の
幅方向側端に近い程小さくなるが、この発熱密度の差を
小さくする.には、被加熱材と誘導子とのクリアランス
を小さくとることによつてある程度改善されることが知
られている。
第3図の図表は、等ピツチの多回巻誘導子をそれぞれ被
加熱材とのクリアランスを30mm,20mm,こ10
mmにとつて加熱を施した場合の、各誘導子の幅方向中
央部と同側端部との間における発熱密度の分布状態を採
つたもので、1,がクリアランス30mm、12がクリ
アランス20mm、13がクリアランス10mmの発熱
密度分布を示している。
加熱材とのクリアランスを30mm,20mm,こ10
mmにとつて加熱を施した場合の、各誘導子の幅方向中
央部と同側端部との間における発熱密度の分布状態を採
つたもので、1,がクリアランス30mm、12がクリ
アランス20mm、13がクリアランス10mmの発熱
密度分布を示している。
4この図表から判るように、誘導子と被加熱材のクリ
アランスを小さくすれば誘導子側端部における発熱密度
を或る程度大きくすることはできるが、誘導子中央部と
同等にまですることはできず、またクリアランスを余り
小さ<すると、多回巻誘導子では、線輪の直下部分と線
輪と線輪の間に位置する部分との間に加熱ムラを生じて
加熱状態が好ましくないし、然も残留応力の改善処理が
殆んど現地で施工される点に鑑みれば、装置セツティン
グの作業性或は装置駆動時の安全性に難点を生じ、従つ
て、単に誘導子と被加熱材とのクリアランスを小さ<す
るだけでは、先に提案されている方法の難点を改善する
には到らないのである。一方、多回巻加熱誘導子のもう
一つの特徴に、誘導子側端の巻線ピツチを幅方向中央部
のそれより小さくすれば誘導子側端部に位置する被加熱
材の発熱密度を大きくすることができるということがあ
る (第4図参照)。
アランスを小さくすれば誘導子側端部における発熱密度
を或る程度大きくすることはできるが、誘導子中央部と
同等にまですることはできず、またクリアランスを余り
小さ<すると、多回巻誘導子では、線輪の直下部分と線
輪と線輪の間に位置する部分との間に加熱ムラを生じて
加熱状態が好ましくないし、然も残留応力の改善処理が
殆んど現地で施工される点に鑑みれば、装置セツティン
グの作業性或は装置駆動時の安全性に難点を生じ、従つ
て、単に誘導子と被加熱材とのクリアランスを小さ<す
るだけでは、先に提案されている方法の難点を改善する
には到らないのである。一方、多回巻加熱誘導子のもう
一つの特徴に、誘導子側端の巻線ピツチを幅方向中央部
のそれより小さくすれば誘導子側端部に位置する被加熱
材の発熱密度を大きくすることができるということがあ
る (第4図参照)。
第4図の表において、1。は誘導子中央部から端部まで
のピツチが均一な場合の被加熱材の発熱密度を示し、1
。は誘導子中央部のピツチ1に対し側端部のピツチをそ
の約0.8倍に形成した誘導子による発熱密度分布を、
また1。は誘導子中央部のピツチ1に対し側端部のピツ
チを約0.7倍〜0.6倍に漸縮して形成した誘導子に
よる発熱密度分布をそれぞれ表わしている。尚、各誘導
子と被加熱材のクリアランスはいずれも20mmである
。このことから、誘導子側端部のピツチを中央部のそれ
より小さく形成した多回巻加熱誘導子を用いれば、均一
ピツチの誘導子における誘導子側端部における発熱密度
の低下を補償できるということは判るが、単に誘導子の
側端部を小さなピツチにするだけでは、残留応力を改善
すべき溶接部近傍に常に前記縮小ピツチ部分を当てがう
ようにしなければならないという煩しさがあるのみなら
ず、仮に、このように形成した誘導子で、溶接部近傍に
縮小ピツチ部分以外の個所を位置させて応力改善のため
加熱すると、溶接部近傍が所定温度にまで加熱される間
に縮小ピツチ部分に位置する被加熱材は必要以上に加熱
されて不都合な結果を招来するおそれがあり、汎用性に
欠ける憾がある。
のピツチが均一な場合の被加熱材の発熱密度を示し、1
。は誘導子中央部のピツチ1に対し側端部のピツチをそ
の約0.8倍に形成した誘導子による発熱密度分布を、
また1。は誘導子中央部のピツチ1に対し側端部のピツ
チを約0.7倍〜0.6倍に漸縮して形成した誘導子に
よる発熱密度分布をそれぞれ表わしている。尚、各誘導
子と被加熱材のクリアランスはいずれも20mmである
。このことから、誘導子側端部のピツチを中央部のそれ
より小さく形成した多回巻加熱誘導子を用いれば、均一
ピツチの誘導子における誘導子側端部における発熱密度
の低下を補償できるということは判るが、単に誘導子の
側端部を小さなピツチにするだけでは、残留応力を改善
すべき溶接部近傍に常に前記縮小ピツチ部分を当てがう
ようにしなければならないという煩しさがあるのみなら
ず、仮に、このように形成した誘導子で、溶接部近傍に
縮小ピツチ部分以外の個所を位置させて応力改善のため
加熱すると、溶接部近傍が所定温度にまで加熱される間
に縮小ピツチ部分に位置する被加熱材は必要以上に加熱
されて不都合な結果を招来するおそれがあり、汎用性に
欠ける憾がある。
そこで、実験に基づくデータを基礎にして、巻線のピツ
チが全体に等ピツチの誘導子と、側端部における巻線ピ
ツチが中央部におけるそれの0.8倍の誘導子と同じく
0.6倍の誘導子とを用意し.、各誘導子によつて被加
熱材を加熱した時の温度分布を採つたところ、第5図に
示すような結果が得られた。
チが全体に等ピツチの誘導子と、側端部における巻線ピ
ツチが中央部におけるそれの0.8倍の誘導子と同じく
0.6倍の誘導子とを用意し.、各誘導子によつて被加
熱材を加熱した時の温度分布を採つたところ、第5図に
示すような結果が得られた。
図中、17は全体が等ピツチの誘導子による温度分布、
18,19はそれぞれ側端部の巻線ピツチが中央部のそ
れの0.8倍、0.6倍の誘導子による温度分布で、各
誘導子と被加熱材とのクリ ,アランスはすべて20m
mである。第5図の図表に示すように、誘導子側端部の
ピツチが中央部のそれに比べ0.6倍、0.8倍に縮小
した誘導子では、縮小ピツチ部分における被加熱材の温
度上昇は約500〜550℃前後であり且つ誘導子1の
他の部分も残留応力を改善するのに必要な加熱温度を被
加熱材に与え得ることを知得した。
18,19はそれぞれ側端部の巻線ピツチが中央部のそ
れの0.8倍、0.6倍の誘導子による温度分布で、各
誘導子と被加熱材とのクリ ,アランスはすべて20m
mである。第5図の図表に示すように、誘導子側端部の
ピツチが中央部のそれに比べ0.6倍、0.8倍に縮小
した誘導子では、縮小ピツチ部分における被加熱材の温
度上昇は約500〜550℃前後であり且つ誘導子1の
他の部分も残留応力を改善するのに必要な加熱温度を被
加熱材に与え得ることを知得した。
本発明の発明者らは上述のような多回巻加熱誘導子の加
熱特性に関する種々の実験及び研究を通して、該誘導子
の被加熱材に対するクリアランス7と誘導子側端部に於
て巻数ピツチを小さくすべき部分の幅並びにそのピツチ
の大きさの間に一定の相関関係があることを究明し、本
発明を完成するに到つたのである。而して、本発明は、
前述した近時提案されてい,るステンレス鋼管に於ける
溶接部近傍の残留応力を改善する方法の実施上の難点に
鑑み、応力改善すべき溶接部近傍が誘導子の略央部に位
置する場合は勿論、前記溶接部近傍が誘導子の端部に位
置せざるを得ないような場合でも充分に残留応力の改善
を施すことができる方法に関するもので、その構成は、
オーステナイト系ステンレス鋼管等の溶接部近傍を、そ
の内側を水などにより冷却し乍ら外側から誘導子により
加熱する際、誘導子の少なくとも一側から該誘導子と前
記鋼管等とのクリアランスの2〜3倍の幅方向の範囲内
における巻線ピツチを、誘導子の幅方向央部における巻
線ピツチの0.6〜0.9倍に形成した多回巻誘導子を
用いて加熱し、その後冷却することを特徴とするもので
ある。
熱特性に関する種々の実験及び研究を通して、該誘導子
の被加熱材に対するクリアランス7と誘導子側端部に於
て巻数ピツチを小さくすべき部分の幅並びにそのピツチ
の大きさの間に一定の相関関係があることを究明し、本
発明を完成するに到つたのである。而して、本発明は、
前述した近時提案されてい,るステンレス鋼管に於ける
溶接部近傍の残留応力を改善する方法の実施上の難点に
鑑み、応力改善すべき溶接部近傍が誘導子の略央部に位
置する場合は勿論、前記溶接部近傍が誘導子の端部に位
置せざるを得ないような場合でも充分に残留応力の改善
を施すことができる方法に関するもので、その構成は、
オーステナイト系ステンレス鋼管等の溶接部近傍を、そ
の内側を水などにより冷却し乍ら外側から誘導子により
加熱する際、誘導子の少なくとも一側から該誘導子と前
記鋼管等とのクリアランスの2〜3倍の幅方向の範囲内
における巻線ピツチを、誘導子の幅方向央部における巻
線ピツチの0.6〜0.9倍に形成した多回巻誘導子を
用いて加熱し、その後冷却することを特徴とするもので
ある。
次に、本発明方法により、溶接部近傍が誘導子の側端部
に位置することがあつても、その残留応力を改善するこ
とができることについて説明するが、それに先立ち、本
発明方法に使用する誘導子の形態について説明する。
に位置することがあつても、その残留応力を改善するこ
とができることについて説明するが、それに先立ち、本
発明方法に使用する誘導子の形態について説明する。
本発明方法の実施に使用する誘導子において、その巻線
ピツチを縮小すべき幅を、誘導子の側端から中心側へ向
つて誘導子と被加熱材のクリアランスの2〜3倍にとる
のは、第3図において、10〜30mmの各クリアラン
スを持たせて誘導加熱する際、誘導子側端において発熱
密度が低下している範囲が、誘導子側端からおおむね前
記クリアランスの2〜3倍の量に相当する距離だけ誘導
子中心側に入った地点から始まつているからである。
ピツチを縮小すべき幅を、誘導子の側端から中心側へ向
つて誘導子と被加熱材のクリアランスの2〜3倍にとる
のは、第3図において、10〜30mmの各クリアラン
スを持たせて誘導加熱する際、誘導子側端において発熱
密度が低下している範囲が、誘導子側端からおおむね前
記クリアランスの2〜3倍の量に相当する距離だけ誘導
子中心側に入った地点から始まつているからである。
また、巻線ピツチを中心部のそれの約0.6〜0.9倍
に形成するのは、第5図に示すように、ピツチを縮小し
た部分の巻線ピツチが中心部のそれに比べておよそ0.
9倍から0.6倍の間にあれば、誘導子側端付近で応力
改善に必要な加熱温度を具現することができると共に、
該誘導子の中心側においても応力改善に必要な加熱温度
を確保することができるからである。そこで、本発明方
法を呼び径20B.SCh100、肉厚30.2mmの
ステンレス鋼管の溶接部近傍に施した際における当該鋼
管の溶接部近傍の内外面での加熱温度分布を第6図に示
す。
に形成するのは、第5図に示すように、ピツチを縮小し
た部分の巻線ピツチが中心部のそれに比べておよそ0.
9倍から0.6倍の間にあれば、誘導子側端付近で応力
改善に必要な加熱温度を具現することができると共に、
該誘導子の中心側においても応力改善に必要な加熱温度
を確保することができるからである。そこで、本発明方
法を呼び径20B.SCh100、肉厚30.2mmの
ステンレス鋼管の溶接部近傍に施した際における当該鋼
管の溶接部近傍の内外面での加熱温度分布を第6図に示
す。
即ち、ここでは、高周波誘導子に、中央部のピツチが3
6mm、一側端側のピツチを中央部の約0.8倍の29
mmにした有効加熱幅330mmの10回巻誘導子を用
い、ステンレス鋼管の溶接部の中心を前記誘導子の一側
端から80mmの所に位置させ、前記鋼管の内部に冷却
材として水を充填しておき誘導子に電力を投入し鋼管の
内外面における温度を測定したところ、第6図に示すよ
うな温度分布が得られたのである。
6mm、一側端側のピツチを中央部の約0.8倍の29
mmにした有効加熱幅330mmの10回巻誘導子を用
い、ステンレス鋼管の溶接部の中心を前記誘導子の一側
端から80mmの所に位置させ、前記鋼管の内部に冷却
材として水を充填しておき誘導子に電力を投入し鋼管の
内外面における温度を測定したところ、第6図に示すよ
うな温度分布が得られたのである。
而して、このステンレス鋼管の溶接部近傍の内面におけ
る残留応力が改善されるべき範囲(溶接部中心から両側
約15mmの範囲)は、管の内外面にノおいて、内面の
引張残留応力が減少するか或は圧縮側に移動するに足る
約400℃前後の温度差を生じている。
る残留応力が改善されるべき範囲(溶接部中心から両側
約15mmの範囲)は、管の内外面にノおいて、内面の
引張残留応力が減少するか或は圧縮側に移動するに足る
約400℃前後の温度差を生じている。
従つて、この加熱後、冷却により管の内外面の温度差を
なくせば、当初の目的通り、ステンレステ鋼管の溶接部
近傍の内面に残留する引張応力を無くすか或は圧縮側に
移行させる処理が可能になるわけである。
なくせば、当初の目的通り、ステンレステ鋼管の溶接部
近傍の内面に残留する引張応力を無くすか或は圧縮側に
移行させる処理が可能になるわけである。
上記実施例は、誘導子の一側端のみの巻線ピツチを所定
のピツチに縮小した誘導子を用いたもの9であるが、誘
導子の両側端の巻線ピツチを所定ピツチにした誘導子を
用いて本発明方法を実施すれば、溶接部近傍を該誘導子
の全幅に対し比較的広範囲内に位置させて充分な残留応
力の改善ができる。
のピツチに縮小した誘導子を用いたもの9であるが、誘
導子の両側端の巻線ピツチを所定ピツチにした誘導子を
用いて本発明方法を実施すれば、溶接部近傍を該誘導子
の全幅に対し比較的広範囲内に位置させて充分な残留応
力の改善ができる。
因に、先に提案されている方法では、溶接部近傍がほぼ
誘導子の中心部に位置しなければ、応力改善に必要な加
熱温度及び内外面の温度差を実現することは不可能であ
つた。
誘導子の中心部に位置しなければ、応力改善に必要な加
熱温度及び内外面の温度差を実現することは不可能であ
つた。
本発明方法は上述の通りであつて、従来方法では溶接部
近傍を誘導子の略中央に位置させることができない場合
には、前記溶接部近傍の残留応力の改善はできなかつた
が、本発明においては、誘導子に、その少なくとも一側
からそれと被加熱材とのクリアランスの2〜3倍の幅に
おける巻線ピツチを中央部の巻線ピツチの0.6〜0.
9倍に形成した多回巻加熱誘導子を用いて加熱を施すよ
うにしたから、残留応力を改善すべき溶接部近傍を誘導
子全幅に対し比較的広範囲内に位置させて、残留応力の
改善をすることができるので、様々な形態の配管中に存
在するステンレス鋼管などの溶接部の残留応力を容易に
改善することができる。
近傍を誘導子の略中央に位置させることができない場合
には、前記溶接部近傍の残留応力の改善はできなかつた
が、本発明においては、誘導子に、その少なくとも一側
からそれと被加熱材とのクリアランスの2〜3倍の幅に
おける巻線ピツチを中央部の巻線ピツチの0.6〜0.
9倍に形成した多回巻加熱誘導子を用いて加熱を施すよ
うにしたから、残留応力を改善すべき溶接部近傍を誘導
子全幅に対し比較的広範囲内に位置させて、残留応力の
改善をすることができるので、様々な形態の配管中に存
在するステンレス鋼管などの溶接部の残留応力を容易に
改善することができる。
第1図は従来方法の実態の態様の一例並びに温度分布を
示す説明図、第2図は同じく別例及び温度分布を示す説
明図、第3図は誘導子と被加熱材とのクリアランスと発
熱密度との関係を表わすクリアランス−発熱密度図表、
第4図は誘導子側端部の巻線ピツチと発熱密度との関係
を表わすピツチ一発祢密度図表、第5図は誘導子側端部
の巻線ピツチと加熱温度との関係を表わすピツチー温度
図表、第6図は本発明方法による加熱態様の一例とその
時のステンレス鋼管内外面での温度分布を表わす説明図
である。
示す説明図、第2図は同じく別例及び温度分布を示す説
明図、第3図は誘導子と被加熱材とのクリアランスと発
熱密度との関係を表わすクリアランス−発熱密度図表、
第4図は誘導子側端部の巻線ピツチと発熱密度との関係
を表わすピツチ一発祢密度図表、第5図は誘導子側端部
の巻線ピツチと加熱温度との関係を表わすピツチー温度
図表、第6図は本発明方法による加熱態様の一例とその
時のステンレス鋼管内外面での温度分布を表わす説明図
である。
Claims (1)
- 1 オーステナイト系ステンレス鋼管等の溶接部近傍を
、その内側を水などにより冷却し乍ら外側から誘導子に
より加熱する際、誘導子の少なくとも一側から該誘導子
と前記鋼管等とのクリアランスの2〜3倍の幅方向の範
囲内における巻線ピッチを、誘導子の幅方向央部におけ
る巻線ピッチの0.6〜0.9倍に形成した多回巻誘導
子を用いて加熱し、その後冷却することを特徴とするオ
ーステナイト系ステンレス鋼管などの残留応力の改善方
法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53067626A JPS5950730B2 (ja) | 1978-06-07 | 1978-06-07 | オ−ステナイト系ステンレス鋼管などの残留応力の改善方法 |
| US06/046,490 US4354883A (en) | 1978-06-07 | 1979-06-07 | Method for improving the residual stress in austenitic stainless steel pipes and the like by induction heating |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53067626A JPS5950730B2 (ja) | 1978-06-07 | 1978-06-07 | オ−ステナイト系ステンレス鋼管などの残留応力の改善方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54159315A JPS54159315A (en) | 1979-12-17 |
| JPS5950730B2 true JPS5950730B2 (ja) | 1984-12-10 |
Family
ID=13350368
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP53067626A Expired JPS5950730B2 (ja) | 1978-06-07 | 1978-06-07 | オ−ステナイト系ステンレス鋼管などの残留応力の改善方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4354883A (ja) |
| JP (1) | JPS5950730B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS60141825A (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-26 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 二重管部を有する管体の熱処理方法 |
| JPS60255930A (ja) * | 1984-05-31 | 1985-12-17 | Dai Ichi High Frequency Co Ltd | 枝付管の溶接部における残留応力改善のための加熱方法及び加熱装置 |
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Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1978
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-
1979
- 1979-06-07 US US06/046,490 patent/US4354883A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4354883A (en) | 1982-10-19 |
| JPS54159315A (en) | 1979-12-17 |
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