JPS598361B2 - 新規なポリピリジルルテニウム高分子錯体およびその製造法 - Google Patents

新規なポリピリジルルテニウム高分子錯体およびその製造法

Info

Publication number
JPS598361B2
JPS598361B2 JP55022502A JP2250280A JPS598361B2 JP S598361 B2 JPS598361 B2 JP S598361B2 JP 55022502 A JP55022502 A JP 55022502A JP 2250280 A JP2250280 A JP 2250280A JP S598361 B2 JPS598361 B2 JP S598361B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
formulas
polypyridyl
complex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55022502A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56118404A (en
Inventor
正夫 金子
「あきら」 山田
芳實 栗村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN
Original Assignee
RIKEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN filed Critical RIKEN
Priority to JP55022502A priority Critical patent/JPS598361B2/ja
Publication of JPS56118404A publication Critical patent/JPS56118404A/ja
Publication of JPS598361B2 publication Critical patent/JPS598361B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は重合体連鎖の中にポリピリジルルテニウム錯体
構造を含有する新規な高分子錯体およびその製造法に関
するものである。
ポリピリジルルテニウム錯体は3価の錯体の還元電位が
高いために水を酸化して酸素を発生でき、また2価の錯
体に可視光を照射して励起させるとその励起状態の還元
電位が低いために水を還元して水素を発生させることが
可能であるため、可視光で水を分解して酸素と水素を発
生させることが理論的には可能で、太陽光による水の光
分解のための触媒として極めて注目されている(例えば
文献C.Creutz,.N.SutinlPrOc.
Nat.Acad.Sci,.US.72巻、2858
頁、1975年;G.Sprintschnik,.H
.W.Sprintschnik.P.P.Kirsc
h,.D.G.Whitten,.J.Am.Chem
.SOc.98巻、2337頁、1976年)。
しかしながら均一溶液中でこの錯体を単独で用いて光照
射を行つても逆電子移動反応が生起するため水の光分解
は行えない。従つて不均一な反応系を設計して異相界面
での光反応を起させ、光電荷分離を可能ならしめるため
この錯体の修飾が種々提唱されている。このような観点
から高分子化合物にこの種の錯体を導入することは極め
て有用であるが、従来このような高分子ルテニウム錯体
が合成された例はない。さらに、ポリピリジルルテニウ
ム錯体高分子は光反応のフイルム触媒としてあるいは不
溶化触媒として多方面への応用が期待できる。本発明者
らは上記高分子錯体につき鋭意研究の結果本発明を完成
するに至つた。
すなわち、本発明は式 (但し、式中、R1はポリピリジル基、R2はRlHと
同じであることを妨げないポリピリジル化合物、mは1
または2、pは1または2、Xは陰イオン、及びnはO
〜20の整数を表わす。
)で表わされる構造単位、式: (但し、式中、R3はポリピリジル基を示す。
)で表わされる構造単位、式: (但し、式中、Yはハロゲン原子を示す。
で表わされる構造単位、 式: ) で表わされる構造単位、及び 式: (但し、式中、R4はH又はCH3又はハロゲン原子、
R5は、フエニル基、カルボキシル基、アルコキシカル
ボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、アミノカルボ
ニル基、N−ピロリジル基、ピリジル基、イミダゾリル
基、N−イミダゾリル基、ハロゲン原子、R6はH1又
はR5とR6が11CCを形成してもよい) ノΣ2\ で表わされる構造単位が、a+b+c+d+e一100
とした場合、a−0.1〜30、b=0.1〜90、c
−10〜90,.d=10〜90,.e=10〜95の
割合で重合し、分子量1000〜100000である新
規なポリピリジルルテニウム高分子錯体に関するもので
ある。
本発明はまた、ポリスチレン、又はスチレンと式:(但
し、式中、R4はH又はCH3又はハロゲン原子、R5
はフエニル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル
基、アルキルカルボニルオキシ基、アミノカルボニル基
、N−ピロリジル基、ピリジル基、イミダゾリル基、N
−イミダゾリル基、ハロゲン原子、R6はH、又はR5
とR6がノC5O7CS.を形成してもよい。
)vυ で表わされる化合物との共重合体を、該重合体中の芳香
核の一部をハロゲン原子で置換した後、該ハロゲン原子
をリチウム原子で置換し、次で該リチウム原子をポリピ
リジル基で置換することによりポリピリジル基を連鎖の
一部に含有する重合体を合成し、次にこれをモノ(ポリ
ピリジル)ルテニウム錯体またはビス(ポリピリジル)
ルテニウム錯体と反応せしめることにより、前記の新規
なポリピリジルルテニウム高分子錯体を製造する方法に
関するものである。
なお、本願明細書中、「ポリピリジル基」とは、ビピリ
ジル、ターピリジル、またはo−フエナントロリンを示
すものとする。
本発明に用いられる重合体としてはスチレン単位/−C
.HCH2−\を連鎖中に含有するものでかつ分子量が
1000〜100000のものである。
これらの重合体としてはたとえばスチレン単独重合体の
ほか、スチレン及びこれと共重合し得るビニル単量体と
の二元又は多元共重合体が用いられる。前記ビニル単量
体としては例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、アクリルアミド、酢酸ビニル、無水
マレイン酸、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニ
トリル、ブタジエン、N−ビニルピロリドン、4−ビニ
ルピリジン、2−ビニルピリジン、N−ビニルイミダゾ
ール、4−ビニルイミダゾール、N−ビニルカルバゾー
ルなどが挙げられる。前記スチレン共重合体を使用する
場合には、単量体とスチレンから成る共重合体中にスチ
レン単位が10〜90%含有されたものが好ましい。
このような重合体連鎖の中に一般式:(但し、R1はポ
リピリジル基、R2はRlHと同じであることを妨げな
いポリピリジル化合物、mは1または2、pは1または
2、Xは陰イオン、nは結晶水分子の数でOから20ま
での整数を表わす。
)で表わされる単位を含有する新規なポリピリジルルテ
ニウム高分子錯体において、ポリピリジル基のR1は2
・2′−ビピリジル、o−フエナントロリン、2・2′
・2″一ターピリジル基またはこれらの誘導体基を、R
,はRlHと同じであることを妨げない2・2′−ビピ
リジル、o−フエナントロリン、2・2′・2″一ター
ピリジルまたはこれらの誘導体を表わす。
Ruイオンの配位数は6であるので、R1およびR2中
の配位性窒素の総数は6とならなければならない。たと
えばR1、R2が2・2′−ビピリジル、o−フエナン
トロリンまたはそれらの誘導体のように一官能基または
化合物中に2箇の配位性窒素原子を有する場合はm=2
であり、またR1、R2が共に2・2′・7ーターピリ
ジルまたはその誘導体のように3個の配位性窒素原子を
有する場合はm=1である。Xは配位圏外に存在するR
uカチオンに対するアニオンを表わし、たとえばハロゲ
ンイオン、硫酸イオン、硫酸イオン、過塩素酸イオンな
どが挙げられる。この種の錯体中のRuイオンは通常は
安定な状態で2価であるので、Xの数はXが1価の場合
には2、Xが2価の場合には1である。nはRu錯体に
対する結晶水分子の数を表わし、O〜20の範囲の整数
であり、通常はO〜6の範囲である。このような高分子
金属錯体を合成するには、まず連鎖の中に式゜で表わさ
れるスチレン単位を有する重合体中の芳香核の二部をハ
ロゲン原子で置換した後、該・・ロゲン原子をリチウム
原子で置換し、次で該リチウム原子をポリピリジル基で
置換することにより、ポリピリジル基を連鎖の一部に含
有する重合体を合成して、連鎖中に一般式:(R,は前
記のとおり。
)で表わされる重合体を得る。
次いでこれをモノ(ポリピリジル)ルテニウム錯体また
はビス(ポリピリジル)ルテニウム錯体と反応せしめる
ことにより、一般式:(R1、R2、M,.p,.X,
.nは前記のとおり。
)で表わされる単位を連鎖中に含有する新規な高分子金
属錯体が合成される。ハロゲン原子としてはフツ素、塩
素、臭素あるいはヨウ素の何れでもよいが、一般には臭
素またはヨウ素が用いられる。臭素で置換するには、種
々の方法が用いられる。一例として、まず、スチレン単
位を連鎖中に含有する重合体を四塩化炭素に溶解または
懸濁した後、これに臭素および無水塩化第二鉄(触媒)
の四塩化炭素溶液を添加し、室温下で数時間から20時
間攪拌させるとスチレン単位の主にp一位が臭素化され
る。この反応混合液を過剰のメタノールに添加すると臭
素化された重合体が析出するのでこれを沢別し、メタノ
ールで充分洗浄して乾燥すればよい。反応させる臭素/
スチレン単位のモル比は0.1〜1の範囲で、目的とす
る臭素化の割合に応じて選ばれる。塩化第二鉄は臭素に
対して1/10〜1/500(モル比)程度でよい。反
応温度は10℃〜50℃の範囲で行うが通常は室温でよ
い。反応時間は目的とする臭素化の割合にも依存するが
1時間〜1日の範囲である。反応後、反応混液を臭素化
重合体が溶解しない媒体たとえばメタノール、エチルエ
ーテル、石油エーテルなどに添加することにより目的と
する臭素化重合体の沈殿が得られる。又、適当な媒体が
無い場合には四塩化炭素を減圧下で留去することにより
臭素化重合体が得られるので、これを水などで洗浄して
触媒を除去すればよい。スチレン単位の芳香核をヨウ素
で置換するには種々の方法が用いられる。例えばヨウ素
酸共存下でヨウ素を反応させる方法がある。これはまず
スチレン単位を含有する重合体をニトロベンゼンに溶解
または懸濁させ、これにヨウ素とヨウ素酸を濃硫酸/水
(1/1)混液に溶解したものを添加し、約90℃で4
0時間反応させた後、反応混合液を少量の1N硫酸を含
む過剰のメタノールに添加するとヨウ素化重合体の沈殿
が得られるので、これを沢別し、メタノールで洗浄すれ
ばよい。反応に用いるヨウ素/スチレン単位のモル比は
0.1〜1の範囲で、目的とするヨウ素化度合に応じて
選ばれる。ヨウ素酸はヨウ素に対してモル比で1/2〜
1/10程度であつて、反応時のニトロベンゼン/H2
SO4−H2O混液の割合は50/1〜5/1の範囲が
選ばれる。反応温度は70℃〜100℃の範囲が、また
反応時間は目的のヨウ素化度合に応じて10時間〜3日
の範囲で選ばれる。このようにして得られるスチレン単
位の芳香核がハロゲン原子で置換された重合体は、たと
えばn−ブチルリチウムの反応によりハロゲン原子がリ
チウム原子に置換されリチウム化される。
たとえばハロゲン化重合体をテトラヒドロフラン(TH
F)に溶解または懸濁させ、窒素、アルゴンなどの不活
性気体雰囲気にしてO℃に保ち、n−ブチルリチウムの
n−ヘキサン溶液を加えて1時間撹拌するとハロゲン原
子はリチウム原子により置換されてリチウム化重合体と
なる。仕込みのn−ブチルリチウム/ハロゲン化スチレ
ン単位のモル比は0.2〜1の範囲が選ばれる。反応温
度は−20℃〜室温の範囲、反応時間は10分〜5時間
の範囲で行われるが、通常はO℃で1時間程度の反応条
件がよい。リチウム化重合体は不安定であるためこれを
単離することなく、この溶液を室温下、不活性気体雰囲
気下でポリピリジルのTHF溶液に2時間にわたり滴下
した後、さらに3時間還流(66℃)させ、次に黒褐色
の溶液の色が消える迄この溶液に空気を吹込む(約1〜
5時間)。この混合液を大過剰の石油エーテルに添加す
るとポリピリジル基を含有する重合体が析出するので、
これを沢別し、水で洗浄する。これを精製するにはこの
重合体をTHFまたはジメチルホルムアミド(DMF)
に溶解した溶液を過剰の水に添加すると重合体が沈殿す
るのでこれを沢過、水で洗浄すればよい。仕込みのポリ
ピリジルはリチウム化に用いたn−ブチルリチウムと等
モルまたは2倍モルの範囲が好ましい。リチウム化重合
体がTHFに不溶な場合にはこの懸濁液をポリピリジル
のTHF溶液と単に混合した後還流させて反応させれば
よい。ポリピリジル化の反応条件は40゜c〜媒体の沸
点の範囲で選ばれ、反応時間は1〜10時間の範囲で選
ばれる。ポリピリジル化重合体が反応媒体に溶けない場
合は単にこれを沢過した後、水で洗浄すればよい。この
ようにして得られた、ポリピリジル基含有スチレン単位
/一?HCH2−\を連鎖中に含有する重合体をモノ(
ポリピリジル)ルテニウム錯体またはビス(ポリピリジ
ル)ルテニウム錯体と反応せしめることにより本発明の
目的化合物であるポリピリジルルテニウム高分子錯体が
合成される。
ポリピリジルが2・2′−ビピリジルのように分子内に
配位性窒素を2箇有している場合、出発のルテニウム錯
体としてはビス(ポリピリジル)ルテニウム()錯体を
用いるが、この錯体は次の一般式で表わされる。この場
合ポリピリジル基を含有する重合体との錯形成を円滑に
行うためには錯体の立体構造はシス型が望ましい。
代表的なシスービス(2・2′−ビピリジル)ルテニウ
ム()二塩化物・6水和塩の構造を表わすと次のように
なる。′FsKL.?天は2・2′−ビピリジルを表わ
す。この錯体と2・2′−ビピリジル基含有スチレン単
位を有する重合体との反応により、次のような錯体基を
連鎖中に含有する高分子ルテニウム錯体が得られる。
ポリピリジルが2・2′・2″一ターピリジルのように
分子内に配位性窒素を3箇有する化合物の場合、出発の
ルテニウム錯体としてはモノ(ポリピリジル)ルテニウ
ム()錯体(たとえばモノ(2・2/・2″一ターピリ
ジル)ルテニウム()二塩化物・6水和塩)を用いる。
この錯体と2・2′・7ーターピリジル基含有スチレン
単位を含有する重合体との反応により、たとえば次のよ
うな錯体基を連鎖中に含有する高分子ルテニウム錯体が
得られる。フ ポリピリジル基含有スチレン単位を連鎖中に含有する重
合体(以下簡単のために「P−R1」と略記する。
)とモノまたはビス(ポリピリジル)ルテニウム()錯
体(以下簡単のために「Ru一R2」 と略記する。)
との反応は次のように行われる。極めて一般的に述べれ
ば、P−R,の有機媒体溶液又は懸濁液と、Ru−R2
の有機媒体溶液または懸濁液とを混合し、煮沸すること
により錯形成反応が起り、目的とする高分子ルテニウム
錯体が合成される。この場合両媒体は同じであつても異
なつてよいが、異なる場合には両媒体が均一に混合可能
なものを選ぶのが望ましい。P−R1の媒体としてはた
とえばTHFlベンゼン、キシレン、ジオキサン、メタ
ノール、エタノール、ブチルアルコールなどが用いられ
、Ru−R2の媒体としてはメタノール、エタノール、
ブチルアルコール、THF、ジオキサン、ベンゼン、キ
シレンなどが用いられる。特に、THF/メタノールあ
るいはキシレン/ブチルアルコールの混合媒体が良好な
結果を与える。錯形成反応により得られた高分子ルテニ
ウム錯体(以下簡単のために「P−RlRUR2」と略
記する。
)を単離するには、P−RlRUR2が媒体に不溶で沈
殿していれば単に沢別すればよい。媒体に可溶で溶液と
なつていれば媒体を減圧留去するかあるいはこの溶液を
P−RlRUR2が溶解しない媒体(たとえば石油エー
テル、エチルエーテルなど)の過剰量に添加することに
よりP一RlRUR2の固体が得られる。得られた高分
子ルテニウム錯体の構造は可視スベクトルの極大吸収か
ら同定できる(詳細は実施例に述べる)。
錯形成反応中にあるいは反応後の処理の過程でポリピリ
ジル配位子の一部が脱離して不完全な配位構造の高分子
ルテニウム錯体となつてしまつた場合には少過剰のポリ
ピリジル化合物を共存させて反応させることにより容易
に目的とする構造を持つた高分子ルテニウム錯体が合成
できる。このようにして合成した高分子ルテニウム錯体
(P−R,RuR2)は溶液中でのビオロゲン類の光還
元触媒として有用である。ビオロゲン類を光還元して得
られるカチオンラジカルは白金黒などを触媒としてプロ
トンと反応させると水素ガスを発生することが知られて
いる。従つてビオロゲンの可視光による還元反応は太陽
エネルギーの化学的変換という観点から注目されている
。上述のようにして得られた高分子ルテニウム錯体を触
媒とするとビオロゲンの光還元を経由して結局水素の可
視光による生成が可能となる。本発明方法における高分
子錯体の重要な特徴の一つは重合体成分を選択すること
により、ポリピリジルルテニウム錯体の溶媒に対する溶
解性を自由に変えられることで、その有用性は極めて大
きい。
たとえばトリ(ビピリジル)ルテニウム錯体は水、メタ
ノールなどには可溶であるが、ベンゼン、キシレンなど
の芳香族化合物、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水
素には全く溶解しない。逆に、この錯体構造を含有する
ポリスチレンルテニウム錯体は水、メタノールなどには
不溶であるが、芳香族化合物、・・ロゲン化炭化水素な
どには極めて容易に溶解する。従つて従来低分子の錯体
ではその不溶性のため全く不可能であつた媒体中の光反
応が、高分子化された可溶性の錯体を用いることにより
これが可能となり、光反応の触媒として有効に作用する
場合がしばしばある。これとは逆に高分子錯体とするこ
とにより溶媒不溶性となる性質を利用すると不均一な光
反応系を組み立てることができ、はじめに述べた太陽光
エネルギーの化学的変換という観点から極めて有用であ
る。
またこのように触媒を不溶化することにより、カラム法
あるいはフロー法などを用いることができ、反応溶液を
流して触媒と接触させ連続的に生成物を取り出すことも
可能となる。またこのような高分子錯体は高分子である
ことの特徴を生かしてフィルム化することが出来、実用
上の価値は非常に大きい。以下実施例を以て本発明を説
明するが、本発明の範囲はこれら実施例に何ら限定され
るものではない。
実施例 1 ポリスチレン(分子量約4400)7×103モル(7
.28y)を四塩化炭素140Tn1に溶解し、これに
臭素7×10−2モル(5.577)と無丞塩化第二鉄
1.75X10−3モル(0.2847)を加え、室温
下で14時間攪拌反応させる。
反応後に約10倍量のメタノールに添加するとブロム化
ポリスチレンの沈殿が得られるのでこれを沢別し、メタ
ノールで洗浄して乾燥する。収率はほ〜定量的でブロム
化率は60,5%であつた。このブロム化ポリスチレン
9.32yを脱水ベンゼン500m1に溶解し、これを
n−ブチルリチウムの15%ヘキサン溶液31.4m1
を脱水ベンゼン500m1に添加した溶液と混合し、2
時間還流(80℃)してリチウム化を行う。得られるリ
チウム化ポリスチレンは単離することなくそのベンゼン
溶液を2・2′−ビピリジル0.1モル(15.67)
を溶解した脱水THF溶液に煮沸下(66℃)で4時間
にわたりゆつくり滴下する。反応後室温まで冷却し、充
分空気を吹込んだ後、約1/3量に濃縮し、10倍量の
石油エーテルに添加してビピリジル化ポリスチレンの沈
殿を得、これを沢別して水で充分に洗浄して乾燥する。
収率はほK定量的で、ビピリジル化率は51%であつた
。このビピリジル化ポリスチレン2yをTHF2OOm
lに溶解し、これをシスービス(ビピリジル)ルテニウ
ム()二塩化物・4水和塩(Cis−Ru(Bpy)2
C12・4H20)0.5387の200m1メタノー
ル溶液と混合し、72時間還流して反応させる。
冷却後溶媒を減圧留去して得られた固体を水、次でメタ
ノールでよく洗浄し、乾燥し、褐色の粉末を得た。これ
をDMFlOOmlに溶解し、2・2′−ビピリジル2
7を加えて24時間還流(153℃)した後10倍量の
水に添加して得られた沈殿を沢別し、乾燥したところ淡
褐色粉末2.1yを得た。得られた高分子錯体のDMF
溶液の可視スペクトルでは456nmにトリス(ビピリ
ジル)ルテニウム()錯体特有の吸収がみられ、トリス
(ビピリジル)ルテニウム()錯体構造を含有する高分
子錯体が合成されていることがわかつた。赤外線吸収ス
ペクトルにおいてもビピリジル化ポリスチレンに特有の
吸収に重なつてトリス(ビピリジル)ルテニウム()構
造に起因する1465、1424、738?−1の吸収
がみられた。得られた高分子ルテニウムの組成は元素分
析から次のようになる。但しNNは2・2′−ビピリジ
ルを表わす。得られた高分子ルテニウム錯体は水、メタ
ノールに不溶、ベンゼン、クロロホルム、THFlDM
Fに可溶であつたO実施例 2 分子量約5万のポリスチレン5.27をニトロベンゼン
250dに溶解し、これにヨウ素5,17を加え、さら
にヨウ素酸1.97の濃硫酸/水(1/1)溶液10m
1を添加して90℃にて35時間反応させる。
反応後反応混液を21のメタノールに添加するとヨウ素
化ポリスチレンの沈殿が得られるのでこれをf別し、メ
タノールで洗浄し乾燥した。ヨウ素化率は約46%で重
合体はほ〜定量的に回収された。このヨウ素化ポリスチ
レンを実施例1に示したのと同様な方法でリチウム化お
よびビピリジル化を行い、得られたビピリジル化ポリス
チレンをシスービス(0−フエナントロリン)ルテニウ
ム()二塩化物・6水和塩と実施例1と同様な方法で反
応させたところトリス(0−フエナントロリン)ルテニ
ウム()型のポリスチレン錯体が得られた。
錯体が導入されたスチレン単位は2モル%であつた。実
施例 3 スチレンと無水マレイン酸の交互共重合体(分子量約2
万)を実施例1と同様な方法で臭素化、リチウム化、.
次いでビピリジル化した後、シスービス(ビピリジル)
ルテニウム()二塩化物・4ノ水和塩と同様に反応させ
、トリス(ビピリジル)ルテニウム()錯体構造を含有
したスチレン一無水マレイン酸共重合体を得た。
錯体導入率はスチレン単位につき7.5%であつた。実
施例 4 スチレン単位14%から成るスチレン−N−ビニルピロ
リドン共重合体(分子量約1万)を実施例と同様な方法
で臭素化、リチウム化、ビピリジル化を行い、次でビス
(2・2′、ビピリジル)ルテニウム()・二過塩素酸
塩・4水和塩を反応させてルテニウム錯体化し、トリス
(ビピリジル)ルテニウム()錯体二塩化物・4水和塩
構造を有する重合体を得た。
錯体化率はスチレン単位の12%であつた。実施例 5 ポリスチレン(分子量約4400)を実施例1と同様な
方法で臭素化、リチウム化した後2・2t2″一ターピ
リジル0.1モルと同様に反応させてターピリジル化ポ
リスチレンを合成した。
これをモノ(2・2′・2″一ターピリジル)ルテニウ
ム()・二塩化物・6水和塩と実施例1と同様な方法で
反応させ、ビス(2・2/・7ーターピリジル)ルテニ
ウム()構造を含有するポリスチレンを得た。錯体化率
はスチレン単位の約6%であつた。参考例 1実施例1
で得られたトリス(ビピリジル)ルテニウム()錯体構
造を有するポリスチレンをジメチルホルムアミド4m1
(錯体構造単位で5×10−5m01/l濃度とした。
)に溶解し、これをメチルビオロゲンおよびエチレンジ
アミン四酢酸・2ナトリウム塩(EDTA)の各4X1
0→MOl/lの水溶液1m1と混合し、アルゴンガス
雰囲気にした後、これにハロゲンランプからの光を紫外
カツトフイルタ一および紫外カツトフィルタ一を通して
400〜800nmの波長範囲のみを選択した可視光を
照射したところ、メチルビオロゲンの光還元が起つて溶
液は青く着色し、可視スベクトルには395および60
5nmにメチルビオロゲンのカチオンラジカルに基づく
吸収が現われた。その生成速度は1.5×10−5m0
1/1.―であつた。カチオンラジカルの光生成はES
Rスペクトルによつても確かめられた。この水溶液をア
ルゴン雰囲気下で弱酸性にし、白金黒を添加したところ
これを触媒としてカチオンラジカルがプロトンで還元し
、水素が発生した。水素ガスの定性・定量はガスクロマ
トグラフイ一およびワールブルク検圧計により行つた。
水素の発生量はメチルビオロゲンカチオンラジカルに対
してほK定量的であつた。参考例 2 実施例1で得られたトリス(ビピリジル)ルテニウム(
)錯体を含有したポリスチレン8.2mgとEDTA8
ll7r9を乳鉢で充分粉砕混合し、この混合物75.
2ηをメチルビオロゲンの10−2m01/l?メタノ
ール溶液中に沈める。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中、R_1はポリピリジル基、R_2はR_
    1Hと同じであることを妨げないポリピリジル化合物、
    mは1または2、pは1または2、xは陰イオン、及び
    nは0〜20の整数を表わす。 )で表わされる構造単位、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中、R_3はポリピリジル基を示す。 )で表わされる構造単位、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中、Yはハロゲン原子を示す。 )で表わされる構造単位、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる構造単位、及び 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中、R_4はH又はCH_3又はハロゲン原
    子、R_5は、フェニル基、カルボキシル基、アルコキ
    シカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、アミノ
    カルボニル基、N−ピロリジル基、ピリジル基、イミダ
    ゾリル基、N−イミダゾリル基、ハロゲン原子、R_6
    はH、又はR_5とR_6が▲数式、化学式、表等があ
    ります▼を形成してもよい)で表わされる構造単位が、
    a+b+c+d+e=100とした場合、a=0.1〜
    30、b=0.1〜90、c=10〜90、d=10〜
    90、e=10〜95の割合で重合し、分子量1000
    〜100000である新規なポリピリジルルテニウム高
    分子錯体。 2 ポリスチレン、又はスチレンと式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中、R_4はH又はCH_3又はハロゲン原
    子、R_5はフェニル基、カルボキシル基、アルコキシ
    カルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、アミノカ
    ルボニル基、N−ピロリジル基、ピリジル基、イミダゾ
    リル基、N−イミダゾリル基、ハロゲン原子、R_6は
    H、又はR_5とR_6が▲数式、化学式、表等があり
    ます▼を形成してもよい。 )で表わされる化合物との共重合体を、該重合体中の芳
    香核の一部をハロゲン原子で置換した後、該ハロゲン原
    子をリチウム原子で置換し、次で該リチウム原子をポリ
    ピリジル基で置換することによりポリピリジル基を連鎖
    の一部に含有する重合体を合成し、次にこれをモノ(ポ
    リピリジル)ルテニウム錯体またはビス(ポリピリジル
    )ルテニウム錯体と反応せしめることにより、式:▲数
    式、化学式、表等があります▼ (但し式中、R_1はポリピリジル基、R_2はR_1
    Hと同じであることを妨げないポリピリジル化合物、m
    は1または2、pは1または2、xは陰イオン、及びn
    は0〜20の整数を表わす。 )で表わされる構造単位、 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中、R_3はポリピリジル基を示す。 )で表わされる構造単位、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中、Yはハロゲン原子を示す。 )で表わされる構造単位、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる構造単位及び 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中、R_4はH又はCH_3又はハロゲン原
    子、R_5は、フェニル基、カルボキシル基、アルコキ
    シカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、アミノ
    カルボニル基、N−ピロリジル基、ピリジル基、イミダ
    ゾリル基、N−イミダゾリル基、ハロゲン原子、R_6
    はH、又はR_5とR_6が▲数式、化学式、表等があ
    ります▼を形成してもよい)で表わされる構造単位が、
    a+b+c+d+e=100とした場合、a=0.1〜
    30、b=0.1〜90、c=10〜90、d=10〜
    90、e=10〜95の割合で重合し、分子量1000
    〜100000である新規なポリピリジルルテニウム高
    分子錯体を製造する方法。
JP55022502A 1980-02-25 1980-02-25 新規なポリピリジルルテニウム高分子錯体およびその製造法 Expired JPS598361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55022502A JPS598361B2 (ja) 1980-02-25 1980-02-25 新規なポリピリジルルテニウム高分子錯体およびその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55022502A JPS598361B2 (ja) 1980-02-25 1980-02-25 新規なポリピリジルルテニウム高分子錯体およびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56118404A JPS56118404A (en) 1981-09-17
JPS598361B2 true JPS598361B2 (ja) 1984-02-24

Family

ID=12084512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55022502A Expired JPS598361B2 (ja) 1980-02-25 1980-02-25 新規なポリピリジルルテニウム高分子錯体およびその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS598361B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7348290B2 (en) 2002-03-11 2008-03-25 Japan Science And Technology Agency Arene-ruthenium complexes immobilized on polymers, catalysts consisting of the complexes, and processes for organic syntheses with the same
JP7634224B2 (ja) * 2021-05-10 2025-02-21 日本化学工業株式会社 ハイパーブランチ構造を有するポリウレタン、その製造方法及び高分子触媒

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56118404A (en) 1981-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Klinkhammer Tris (trimethylsilyl) silanides of the heavier alkali metals—a structural study
Wang et al. Synthesis of Pyrazinoporphyrazine Derivatives Functionalised with Tetrathiafulvalene (TTF) Units: X‐Ray Crystal Structures of Two Related ttf Cyclophanes and Two Bis (1, 3‐Dithiole‐2‐Thione) Intermediates
Kelly et al. Preparation, spectroscopic characterization, and photochemical and electrochemical properties of some bis (2, 2'-bipyridyl) ruthenium (II) and tetracarbonyltungsten (0) complexes of 6-p-tolyl-2, 2'-bipyridyl and of 6-p-styryl-2, 2'-bipyridyl and its copolymers
Hanack et al. Synthesis and properties of a new kind of one-dimensional conductor VIII. Synthesis and characterization of trans-bis-1-alkynyl substituted silicon, germanium, tin phthalocyanines and germanium hemiporphyrazines
Dudkin et al. Hybrid iron (ii) phthalocyaninatoclathrochelates with a terminal reactive vinyl group and their organo-inorganic polymeric derivatives: synthetic approaches, X-ray structures and copolymerization with styrene
Davarcı et al. Mercury (II) coordination polymers based on aniline-substituted tetra pyridyloxy cyclotriphosphazene: Syntheses, characterizations and UV–Vis absorption properties
JPS598361B2 (ja) 新規なポリピリジルルテニウム高分子錯体およびその製造法
Kaliyappan et al. Studies on poly (2-Hydroxy-4-methacryloyloxybenzophe-none)-metal complexes
Bahrin et al. Alkali-and alkaline-earth metal–organic networks based on a tetra (4-carboxyphenyl) bimesitylene-linker
Warnick et al. Compounds containing weak, non-covalent interactions to the metal in the backbone of 1, 1′-bis (phosphino) metallocene ligands
Li et al. Syntheses, crystal structures, electrochemical and photocatalytic properties of two mixed-ligand cobalt (II) coordination polymers based on flexible bis (2-methylbenzimidazole) dicarboxylic acid ligands
Blum et al. Reactivity of tungsten-platinum bimetallic dicyclohexylphosphido-bridged complexes. Synthesis of tungsten-platinum-copper and tungsten-platinum-silver clusters from the electron-rich complex [Cp (OC) 2W (. mu.-PCy2) Pt (CO)(PCy2H)]
Burns et al. Photochemical synthesis of a palladium dichloromethyl complex,{(hexyl) HC (N-methyl-imidazol-2-yl) 2} Pd (CHCl2) Cl.: X-ray molecular structures of {(hexyl) HC (N-methylimidazolyl-2-yl) 2} Pd (X) Cl, X= Cl, and CHCl2
Dı́ez et al. Copper (I) complexes containing 1, 1′-bis (diphenylphosphino) ferrocene (dppf) as a chelate ligand. X-ray crystal structures of [Cu2 (μ-Cl) 2 (κ2-P, P-dppf) 2] and [Cu (CNtBu) 2 (κ2-P, P-dppf)][BF4]
Kim et al. Synthesis, structural features, and methyl methacrylate polymerisation of binuclear zinc (II) complexes with tetradentate pyrazolyl ligands
El-Sonbati et al. Polymer complexes. LXVI, thermal, spectroscopic studies and supramolecular structure of N-[β-(ethylamino)] acrylamide polymer complexes
Vicente et al. Synthesis, characterization, and metal complexes of polyacetylenes with pendant 2, 2′‐bipyridyl groups
JPS597721B2 (ja) 新規なトリス(ビピリジル)ルテニウム型高分子錯体及びその製造法
Saghatforoush et al. Formation of 1D coordination polymers by reaction of a tetrazine ligand and PbX2 (X: Br, I) salts: Spectral, structural and theoretical studies
JP2971927B2 (ja) テルピリジル基を担持した親水性ポリマーおよびこれを配位した高分子錯体
Gavrish et al. Crystal structure of the one-dimensional coordination polymer formed by the macrocyclic [Ni (cyclam)] 2+ cation and the dianion of diphenylsilanediylbis (4-benzoic acid)
JPS62260808A (ja) オルト位に置換基を有するフエニルアセチレン重合体
Qian et al. Novel intramolecular coordination chemistry of some new metallocene complexes
Isobe et al. Some mixed-ligand manganese (III) complexes produced by the reactions of tris (acetylacetonato) manganese (III) with hydrogen halides in organic solvents
Lemenovskii et al. Mono-and di-cationic species of a [1, 1-dimercurio] ferrocenophane bisdimethylaminomethyl derivative