JPS6014796B2 - ラノリンの改良、特に低アレルギ−発現性にしたラノリンの製法 - Google Patents

ラノリンの改良、特に低アレルギ−発現性にしたラノリンの製法

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JPS6014796B2
JPS6014796B2 JP52010861A JP1086177A JPS6014796B2 JP S6014796 B2 JPS6014796 B2 JP S6014796B2 JP 52010861 A JP52010861 A JP 52010861A JP 1086177 A JP1086177 A JP 1086177A JP S6014796 B2 JPS6014796 B2 JP S6014796B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はラノリンの改良に関し、更に詳細には、低アレ
ルギー発現性にしたラノリンの製造方法に関する。
低アレルギー発現性ラノリンとは、アレルギー性を低め
るように処理されたラノリンを意味し、すなわち、通常
の禾処理ラノリンに対し過敏な皮膚を有する人々に対し
てもアレルギー症状をごく僅かの程度しか起さない処理
ラノリンを意味する。
ラノリンは羊の毛からの精製ワックスである。
ラノリンは広く医薬軟膏および化粧品に皮膚用高効果軟
化剤として、さらにまた、強力な油中水型乳化剤として
使用される。該物質は通常無水ラノリン(脱水ラノリン
とも称する)の形で製造され販売され、大抵の国の薬局
方には、純度および特性に関する規定、および試験方法
が記載されている。該物質の別名は木脂、羊毛ロウ、ア
デプス・ラナェ(Adeps仏nae)等である。通常
並びに本目的のために該物質をここではラノリンと呼称
する。ラノリンの詳細な化学分析は「該物質が大量のェ
ステル類および少量の遊離状態の脂肪族アルコール(ね
ttylcohols)からならることを示している。
30種以上のラノリンについて行なった分析は、遊離脂
肪族アルコール類(以下では“天然)遊離脂肪族アルコ
ール類”と称する)が常に5%乃至i2.6%存在する
ことを示している。
ラノリン中の天然遊離脂肪族アルコール類が該ラノリン
自体の乳化力に及ぼす影響について研究を行なった。ラ
ノリンの軽減中溶液に、活性アルミナカムラ上の吸着操
作を行ってラノリン中の該遊離脂肪族アルコール類を該
ラノリンから完全に除去した後には、その結果得られた
ラノリンェステル類は、処理前のラノリンとほとんど同
様な乳化力を有しないことが見出された。この場合の処
理ラノリンの収率は62%であった。一般的な用途にお
いては、ラノリンはかなり以前から使用されていた安全
な物質である。
けれども大抵の薬剤の場合と同様に、ラノリンによって
一次的特異性アレルギー症状を起す人が、ごく僅かなが
ら存在する。このアレルギーの出現率はせし・ぜし・約
5.5±4.2(100万当り)程度であると見積られ
ている。一般的な目的のためにはこれは満足すべき低出
現率であると見なすことができるが、皮膚病、特に胸部
潰湯の患者の中には若干種の薬剤(ラノリンもその中に
包含される)に対して過度に過敏になっている人が居り
、これらの皮膚病患者におけるラノリンに対するアレル
ギー症発現率は一般の人々における該発現率よりもかな
り高い傾向がみられる。ラノリンは軟膏基剤の価値ある
成分であり、しかしてこれらの軟膏の或物は皮膚病の治
療に使用されので、たとえ低いとしてもラノリンのアレ
ルギー発現力を減少せしめるようにラノリンを処理する
ことが明らかに有利である。ラノリン中のアレルギー発
現性成分はその全脂肪族アルコール含量に関連し、そし
恐らくはその脂肪族アルコール成分中に存することが既
に示されている。
しかしながら今やラノリン中の全脂肪族アルコール類と
その天然遊離脂肪族アルコール類との間の区別をするこ
とが重要となる。ここに“全脂肪族アルコール類”は、
ラノリンに人為的に加水分解操作を行うことによって得
られた生成物中に存在する脂肪族アルコール類全体を意
味し“(天然)遊離脂肪族アルコール類”は前記の如く
天然ラノリン中に既に天然物質として存在する遊離脂肪
族アルコールを意味する。後者はラノリンの12%まで
となろうが、全脂肪族アルコール類は代表的ラノリンの
50.5%以上となり、このことは原料ラノリン中の5
0乃至54%で変化する量の全不ケン化物によって証明
される。ラノリンの全脂肪族アルコール類は商業的に価
値ある乳化剤として製造される。その製造工程はアルカ
リ性加水分解によるラノリンェステル類の化学分解を包
含し、生じた全脂肪醸成分を其後に除去して、希望する
不ケン化物を単離するようにする。ラノリンの脂肪族ア
ルコール類は羊毛アルコール類、羊毛ロゥアルコール類
、アルコーリア・ラナェ(山coholiaLaMe)
等の名称で知られている。
本発明者は今や次のことを見出した。先ず第一にラノリ
ン中の天然遊離脂肪族アルコール類はその組成において
、ェステル加水分解によって得られる全脂肪族アルコー
ル類に類似していることを見出した。第二に、更に重要
なこととして、これら遊離脂肪族アルコール類を除去す
るかまたはその存在量を減少せしめた場合には、ラノリ
ンェステルテル類の化学的分解もなく、ラノリン自体の
油中水型乳化力を完全に失うこともなく、ラノリンのア
レルギー性が顕著に低下することを見出した。換言すれ
ばラノリソの潜在的アレルギー性はこれまで考えられた
やうな全アルコール類に主として存するのではなく、比
較的少量の天然遊離脂肪族アルコール類に主として存す
るのである。本発明方法においてはこの遊離脂肪族アル
コール類を、ラノリンヱステル類の顕著な加水分解を伴
なうことなく除去して、その結果ラノリンェステル類が
精製生成物中に実質的に無変化の形で残るようにしなけ
ればならない。この方法による遊離脂肪族アルコール類
の除去は、商業的に全ラノリンアルコール類を製造する
ために使用される前記の完全加水分解方法とは根本的に
相違し、後者はェステル類を完全に加水分解するもので
ある。また、ラノリンアレルギーの出現率を減少せしめ
るよう設計された化学的変換反応を包含する他の方法、
例えばアセチル化によるラノリンの遊離水酸基のブロッ
キング方法とも、本発明方法は根本的に相違する。この
ようなブロッキング方法では、ラノリンは変性し、その
本質的同一性を失う。ェステル加水分解から生ずる全脂
肪族アルコール類はラノリンの如く軟質ではなく皮膚に
直接塗布するには不適当な硬質ロウであり、また、ラノ
リンの分解によって生じた全脂肪酸はラノリン自体とは
化学的にも物理的にも非常に異なり〜充分な乳化力を有
しない。アセチル化ラノリンも非常に不満足な乳化特性
を有するものである。これら化学的に変化せしめた生成
物と異なり、本発明により処理したラノリンは、ラノリ
ンの通常の化学的並びに物理的特性をそのまま保持し、
薬局方の化学的規格に合う。
かくて本発明は、これまで知られた技術に比較して顕著
かつ重要な進歩を示すものである。本発明者はまた、洗
浄後のラノリン中に検知可能量の合成洗浄剤残留物が存
在すると、ラノリンのアレルギー性が、遊離脂肪族アル
コール類のみに起因するアレルギー性よりも一層高度の
ものにならることを見出した。
洗浄剤はラノリン中に残存し得るものであり、これを4
5%ィソプロパノ−ルによる抽出によって除去してラノ
リンの乳化力を増大できることは知られているが、ラノ
リンアレルギーとの関連はこれまで全く知られていなか
った。ラノリン中の洗浄剤残留物は比較的少量でもアレ
ルギー性増大の原因となり得るものであり、特に、ラノ
リン中に天然遊離脂肪族アルコール類がかなり多量存在
する時にはそのアレルギー性増大傾向が顕著である。通
常のラノリンに敏感であることが知られている多数の患
者の皮膚に薬剤貼布試験を行った。使用されたラノリン
試料は次の4種であった。{li 通常の未処理ラノリ
ン。
‘2} 洗浄剤を除去してあるラノリン。
湖 天然遊離脂肪族アルコール類を除去してあるラノリ
ン【4)洗浄剤および遊離アルコール類の両者共除去し
てあるラノリン。
これら4種物質に対する感覚過敏性陽反応(アレルギー
反応)の数:−試料番号m 50.9% 試料番号■ 25.0% 試料番号‘3’ 36.8% 試料番号‘4} 1.9% これらの結果は、ラ/リンから遊離脂肪族アルコール類
か洗浄剤かの何れかを除去すると陽性反応の出現率がか
なり減少するけれども、同一のラノリンかなの双方の除
去は前記出現率の遥かに大きな減少をもたらすことを示
している。
換言すれば遊離脂肪族アルコール類および洗浄剤が共に
ラノリン中にあると、或範囲内では、それらが単独に存
在する場合に比してはるかに強いアレルギー発現作用を
あらわし、すなわち相乗的な作用増大があるように恩、
われる。遊離脂肪族アルコール類をラノリンから除去す
る方法自体は当業者に知られているけれども、このよう
な除去がラノリンのアレルギー発現性を減少せしめるこ
とは今迄全く知られていなかった。
洗浄剤をラノリンから除去することも提案されていたが
、このような除去がラノリンのアレルギー発現性を減少
せしめることは、以前には全く知られていなかった。遊
離脂肪族アルコール類の除去はアレルギー発現性を減少
せしめ洗浄剤の除去もアレルギー発現性を減少せしめる
が、更にまた思いがけなく遊離脂肪族アルコール類およ
び洗浄剤の両者の同一ラノリンからの除去が、アレルギ
ー発現性の大きな減少をもたらし実質的に零に近づくこ
とは、本発明者によって始めて見出されたのである。さ
らに、本発明の基礎となる事項として、3種の別々では
あるが互いに関連した下記の事項に注目されたい。
第一に、ラノリン中の全脂肪族アルコール類よりもラノ
リン中の遊離脂肪族アルコールの方がアレルギー発現性
潜在力を有し、第二に、ラノリン中の洗浄剤残留物がア
レルギー発現作用を増大せしめ、第三に、ラノリンから
の遊離脂肪族アルコール類、および洗浄剤の双方の除去
が、アレルギー反応の出現率の予想外に大きな減少をも
たらし、換言すればラノリンを実質的に低アレルギー発
現性にする手段が発見されたことである。
本発明を実施するためには、ラノリンから遊離脂肪族ア
ルコール類を除去する適当な方法を使用すればよく、こ
れに加えるに洗浄剤残留物を除去する適当な方法を使用
すればよい。本発明は遊離脂肪族アルコール類を3.0
%未満に、並びに洗浄剤含量を0.05%未満に減少せ
しめることにより低アレルギー発現性ラノリンを製造す
る方法からなる。洗浄剤残留物は活性白土(活性化クレ
ー)上の吸着並にそれに引続いた炉過によりラノリンか
ら除去することが出釆ることが見出された。
適当な活性白土の例は、商業的に知られているもの例え
ばフルモント70的(Fulmont70に)またはト
ンシル・オプテイマム(TonsilOptim山m)
であり、吸着は、炉過前3乃至6時間50または80℃
で凝拝することにより有利に実施できる。あいは、活性
白土は直接ラノリンにではなくへキサンのような実質的
に無極性溶媒中のラノリソ溶液に使用することもできる
。この方法における活性白土類の使用は、着色物質の吸
収によるラノリン漂白を行う当業者に既に知られている
。このような吸収・吸着装置が既に使用されている場合
には、この装置によってラノリンより洗浄剤が除去され
るので、本発明を実施するためには遊離アルコール類の
除去のみを行えばよく、これは有利なことである。遊離
脂肪族アルコール類は、ラノリンを例えば分子蒸留器、
薄膜蒸発装置または漆型薄膜蒸発装置等において高温高
真空下に露呈することにより除去できる。
色および臭を改良する目的のため真空下で全ラノリンア
ルコール類を蒸留することは知られているけれども、こ
れは本発明とは根本的に異なった方法である。例えば全
ラノリンアルコール類を蒸留する際には経済的理由のた
め該物質を出来得る限り完全に蒸留して、通常供給量の
10乃至20%となる最少残留物を残すようにすること
が重要である。また残留物の色は比較的重要でない。こ
れに対し、本発明を実施する際には、ラノリン中の遊離
脂肪族アルコールの充分な減少を伴なう最少量の蟹出が
要求される。
残留物の割合は供給物の75乃至95%の量となるのが
好ましい。しかしながら、遊離脂肪族アルコール類をラ
ノリンから、所望ェステル類の損失を全く伴わずに蟹去
することはほとんど不可能であることが見出された。し
たがって、このような損失を最少にするような条件の下
に実施することが重要である。代表的な操作条件は18
00乃至240o0の温度および20乃至150ミリト
ルの圧力である。この領域の圧力は、ラノリンの脱臭の
際の圧力として当業者に知られているものより遥かに低
く、即ち脱臭の際の圧力は一般に500ミリトル乃至1
00トルである。本発明によれば上記の如く低い圧力が
使用されらので、温度も比較的低い値でよく、これによ
って、原料ラノリンの熱分解を最小限に抑制できる。使
用する実際的実施条件および供給原料の種類によるが、
本発明による処理ラノリンの収率は一般に全供給量の約
75%乃至95%程度である。本発明方法の一具体例で
ある上記二段法の他に、洗浄剤、遊離脂肪族アルコール
類双方を同時にラノリンより除去することからな一段法
も実施可能である。この一段法は有利な方法である。一
段法ではラノリンに一連の洗浄(すなわち抽出)操作を
、樋性低級脂肪族アルコール(例えばメタノール「エタ
ノール、イソプロパノールまたはn−プロパノール等)
、または他の極性溶媒(例えばアセトンまたは氷酢酸)
を用いて行うのである。この場合には、洗浄剤の単独除
去の場合に必要な45%濃度より実質的に高い濃度で行
うのがよい。該極性溶媒を高濃度にし、処理温度を高く
する程余計に遊離アルコール類がラノリンより除去され
らるが、ラノリンェステル類の溶解度の不所望の増加も
伴う。磁性溶媒を適当な濃度および温度において使用す
ることによって、遊離脂肪族アルコール類および洗浄剤
を同時に原料ラノリンから、所望ラノリンェステル類の
過剰損失を伴うことなく抽出できる。好ましい極性溶媒
はエタノールであり、たとえば英国規格の工業用メチル
化アルコール(IMS)が、70%乃至100%、好ま
しくは90%乃至97%の濃度において有利に使用でき
る。必要な洗浄回数は、原料ラノリン中の遊離脂肪族ア
ルコール類および洗浄剤の量によって種々変わるが一般
に約5乃至30回であり、通常10乃至20回が適当で
ある。各回の洗浄操作では、ラノIJンおよび樋性溶媒
を等容量づっ使用するのがよい。洗浄中の温度はラノリ
ンの融点以上に保ち、液々分離を行なうのがよいが、必
要以上に高くしてはならず、さもなくば望ましくない有
価ェステル類の損失が起り、また沸騰が問題を起すこと
もある。この温度範囲は他の条件にも左右されるが一般
に約40乃至80qoであり、45乃至65午○が好ま
しし、。上記の如くして樋性溶媒を用いて間欠的に洗浄
操作を行なってラノリンを処理する代りに、洗浄操作を
連続的に行なうこともでき、この場合には適当な塔また
は容器中に原料ラノリンを入れ、そして樋性溶媒を流動
通過させ、この操作を所望容積比に到達するまで行なう
のである。
犠牲溶媒である供給物は、全過程新鮮溶媒とするかまた
はラノリン容器から出る廃極性溶媒を連続的に蒸留精製
し、その蟹出物(すなわち精製物)を循環せしめてもよ
い。該ラノリンに対する極性溶媒の供繋合は、適当な分
散装置、例えば溶媒を小滴に微細化するための1または
それ以上の開孔板を用いて有利に実施できる。該連続洗
浄方法の別の態様として、未処理ラノリンを連続的に塔
の頂上に誘導し、極性溶媒を底部に誘導し、この二相の
流れを向流として接触させることもできる。
連続向流洗浄はまた、二種の実質的に不混和の液相を互
に進行接触させるよう設計された他の適当な形の装置例
えばパルスコラム中でも実施できる。
本明細書には、本発明の具体例が多数記載されているけ
れども、本発明の範囲は決してこれらの具体例のみに限
定されるものはない。
ラノリンから洗浄剤残留物を除去する適当な方法と、ラ
ノリンから遊離脂肪族アルコール類を除去する適当な方
法とを、同時または別々に実施することによって、原料
ラノリンを低アレルギー発現性のものにすることができ
る。原料ラノリンが合成洗浄剤残留物を全くまたは僅か
しか含まないものである場合も、まれにはある。その例
には、合成洗剤以外の洗浄剤(例えば普通の右ケンまた
は有機溶剤)で羊毛を洗浄したときに得られた粗羊毛グ
リースから分離されたラノリンがあげられる。かかるラ
ノリンだけについては、遊離脂肪族アルコール類の除去
のみが本発明の目的を達成するために必要であり、この
除去は前記の如く極性溶媒による洗浄または高温高真空
に露呈または他の適当な手段により実施すればよい。遊
離脂肪族アルコール含量の非常に低いラノリンの製造が
所望される場合には、極性溶媒による洗浄、および高真
空高温度での処理の双方を、二段階法の形で実施するの
が有利である。
なお、もう一つの具体例について説明すれば、この場合
には溶媒による洗浄をラノリン自体に対して直接に行わ
ず実質的に無極性でありかつ前記極性溶媒と不混和性の
有無溶媒(例えばへキサンまたは他の比較的低沸点石油
留出物)にラノリンを溶解してなるラノリン溶液に対し
て、極性溶媒による洗浄を行うのである。
本発明方法は、ヘキサン溶液中の羊毛グリースを、アル
カリ性ィソフ。
ロパノールの濃度を35.7%乃至60%として洗浄す
ることによって該羊毛グリースの酸性を減ずることから
なる公知のネウミ法(Neum1prMess)とは全
く相違なものである。ネウミ法では、実質的にラノリン
の遊離アルコール含量を次の二つの理由により減少せし
め得ないことが見出された。第一の理由はアルコール濃
度が稀薄過ぎることであり、第二の理由は、アルカリ性
条件下で行なわれるために該ラノリンェステルの加水分
解反応が起り、この反応によって遊離脂肪族アルコール
類が新たに生ずることがあり得ることである。この遊離
アルコールの生成は、本発明の目的と正に相反するもの
である。しかしながら、ラノリンの直接洗浄の場合と同
様な方法によって、ィソプロパノールまたは他の適当な
極性溶媒を70〜100%程度の高濃度で非アルカリ性
条件の下で使用することにより、非極・性溶媒中溶液の
形のラノリンの中の遊離脂肪族アルコール濃度を実質的
に低下させることができる。この操作がラノリンの直接
洗浄操作と異なる点は、この溶液洗浄操作が高温下でな
く室温付近の温度で実施できることである。遊離脂肪族
アルコール類をラノリンから完全には除去せずに一部残
しておくのが有利であることが見出された。
もし除去が完全であれば、最終生成物は非常に低い水吸
収力を有し、例えば原ラノリンの場合の水吸収力355
%に比較して16%まで低下する。ラノリンの遊離脂肪
族アルコール含量約3.0%またはそれ以下への減少が
、ラノリンを実質的に低アレルギー発現性にするが、こ
のときの水吸収力は通常100%乃至200%の範囲と
なる。これは多くの目的に適当である。なぜならば、そ
の結果生じたェマルジョンが良好な安定度を有するから
である。しかし或特定の場合にはさらに大なる水吸収力
が要求されるかもしれない。このような場合には、本発
明により処理したラノリンに、比較的少量、約0.5乃
至3.0%の範囲の無害脂肪族アルコール、例えばセチ
ルアルコ−ル、ステアリルアルコール、コレステロール
、シトステロールまたはかかる脂肪族アルコール類の混
合物を添加するこによって該ラノリンの水吸収力が20
0%乃至300%まで増加できる。上記の添加用アルコ
ール類のうちではステアリルアルコールが好ましい。
なぜならばこれは特定の低アレルギー性が特に低く、か
つ、良好な乳化作用を有するからである。このような脂
肪族アルコール類を石油ゼリーに添加することは、水吸
収力を増加させる手段をして当業者に知られており、ま
た、石油ゼリー中にラノリンアルコール類および(また
は)ラノリンと共にセチルアルコールを同機の目的(す
なわち水吸収力の増大)のために添加することも公知で
ある。しかしながら、ラノリンからアレルギー発現性遊
離脂肪族アルコール類を完全または部分的に除去し、そ
してその一部の代替物として実質的に無害の脂肪族アル
コールを添加してラノリンの水吸収力を回復させること
は、従来全く知られていなかったのである。ラノリン中
の総ての遊離脂肪族アルコール類がアレルギー発現性の
ものというわけではないと思われる。アレルギーを誘発
するものは僅か一成分または二三の特定の成分であろう
。けれども本発明によりラノリンの遊離脂肪族アルコー
ルを除去または減少せしめることによって、ラノリンの
アレルギー発現性を減少せしめることができ、このこと
は、特に洗浄剤の不存在下にはっきり認められる。此処
に述べたラノリン中の遊離脂肪族アルコール類の含量は
、試料をアセチル化し、固定相としてOVIを使用し、
担体ガスとして窒素を使用し、フレームイオン化検出器
を有するガスクロマトグラフカラム中に該試料を注入す
る方法によって測定されたものである。
アセチル化された全ラノリンアルコール類含有試料を参
照標準試料として使用した。次の実施例は、本発明を実
施する方法を具体例に例示したものある。
例1 100夕の無水ラノリン(BP)を4yoにおいて毎回
loo似の95%エタノール(1.M.S)で10回洗
浄した。
これら1の蚤の抽出物を集め、蒸発し乾燥し、固体残留
物を前と同様に20回洗浄した。2種の洗浄ラノリン試
料を混合し、分析した。
その遊離脂肪族アルコール含量は2.1であった。一方
、原料ラノリンの該アルコール舎量は9.0%であった
。前記試料の洗浄剤含量は0.01%であった(原料ラ
ノリンの洗浄剤含量は0.10%)。皮膚科病院のラノ
リン敏感性患者におけるラノリンアレルギー出現率は、
40%(原ラノリン)から0%(本処理試料)に減少し
た。例2 無水ラノリン(BP)を4時間60qoにおいて5重量
%の活性白土(商品名「フルモント70唯一〉で櫨伴下
に処理し、次に熱い間に炉過した。
洗浄剤含量はこれにより0.12%より0.01%以下
に減少した。得られた無洗浄剤ラノリンを、次に分子蒸
留器(型式「CVCMSI弘一中を220℃および80
ミリトル絶対圧の条件下に通過せしめたし。遊離アルコ
ール類含量はこれにより8.7%から2.2%に減少し
た。全処理の後の最終生成物の総収率は81%であった
。予め通常ラノリンに敏感であると認められた病院患者
に、この処理ラノリン生成物を試験した。アレルギー出
現率は或病院では89.47%から5%に減少し、別の
病院では23%から0%に減少した。例3 無水ラノリン(BP)を連続的に関孔分散板を有する塔
内において95%容積のエタノール(IMS)中を50
ooで20回通過せしめて洗浄し、次に乾燥した。
生成物の収率は供給物の79%であり、残留遊離脂肪族
アルコールおよび洗浄剤の含量は、原料ラノリン中では
それぞれ7.3%および0.28%であったのと比較し
てて、処理ラノリン生成物中ではそれぞれ1.8%およ
び0.01%であった。該洗浄によってラノリンの水吸
収力は180%から1130%に減少した。洗浄処理し
たラノIJン中に2%のコレステロールを添加すること
によって水吸収力は200%に増大した。例4 例3の場合と同じ原料ラノリン15夕を85の【のへキ
サン中に溶解し該溶液を室温において毎時50の‘の9
3%1.M.S.で8回洗浄した。
ラノリンからの溶媒を蒸留除去した後の処理試料の遊離
脂肪族アルコール類および洗浄剤の含量はそれぞれ2.
1%および0.03%にすぎなかった。処理前のラノリ
ンの水吸収力は180%であり、処理後のラノリンの該
値は155%であった。1重量%のステアリルアルコー
ルを処理ラノリンに添加することせによって、水吸収力
が250%に増加した。
例5例3におけると同様の技術およびラノリンを使用し
て洗浄を82%のィソプロパノールにより50qoで3
回実施したし。
遊離脂肪族アルコール含量および洗浄剤含量の減少量は
次のとおりであった。3咳容積のィソプロパノールによ
り洗浄した後のラノリンの水吸収力は140%であった
1.5%のセチルアルコールの添加により水吸収力は2
40%に増加した。
例6 100夕の無水ラノリンを55q0において毎回100
の‘の割合で種々の極性溶媒を使用して20回洗浄した
結果は次のとおりであった。例7 無水ラノリン(BP)を、例3記載の技術を使用して洗
浄した。
洗浄後のラノリンを、其後に例2記載の技術を使用して
分子蒸留器内を通過せしめた。結果は次のとおりであっ
た。例8 15夕の無水ラノリン(BP)を85の‘のへブタン中
に溶解し、該溶液を15.5つ0において毎回50叫の
nープロパノールで5回洗浄した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 20−150ミリトルの絶対圧のもとで180−2
    40℃の温度において低圧蒸留を行うことによって原料
    ラノリンの遊離脂肪アルコール含量を3.0%未満の量
    に減少させ、そして活性白土処理および其後の濾過によ
    って洗浄剤含量を0.05%未満の量に減少させること
    を特徴とする低アレルギー発現性ラノリンを製造する方
    法。 2 実質的に不飽和性の極性溶媒または該極性溶媒の混
    合物を70−100容量%の濃度で含む水溶液を5−3
    0倍の容量(原料ラノリン容量基準)で用いて、原料ラ
    ノリンを直接にまたは実質的に無極性溶媒中溶液の形で
    洗浄することによって、原料ラノリンの遊離脂肪アルコ
    ール含量を3.0%未満の量に、そして洗浄剤含量を0
    05%未満の量に同時に減少させることを特徴とする低
    アレルギー発現性ラノリンの製造方法。 3 前記の極性溶媒がメタノール、エタノール、工業用
    メチル変性アルコール、イソプロパノール、n−プロパ
    ノール、アセトンおよび酢酸からなる群から選択された
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記
    載の低アレルギー発現性ラノリンの製造方法。 4 前記の無極性溶媒がヘキサン、ヘプタンまたは沸点
    範囲40−100℃の炭化水素溶媒であることを特徴と
    する特許請求の範囲第2項に記載の低アレルギー発現性
    ラノリンの製造方法。 5 ラノリンの直接洗浄のときの温度が40−80℃で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の低
    アレルギー発現性ラノリンの製造方法。
JP52010861A 1976-02-05 1977-02-04 ラノリンの改良、特に低アレルギ−発現性にしたラノリンの製法 Expired JPS6014796B2 (ja)

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DE (1) DE2704294C2 (ja)
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