JPS6029701B2 - 新規なヒドロキサム酸化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬 - Google Patents

新規なヒドロキサム酸化合物およびその製造方法ならびにそれを含有する医薬

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JPS6029701B2
JPS6029701B2 JP53113636A JP11363678A JPS6029701B2 JP S6029701 B2 JPS6029701 B2 JP S6029701B2 JP 53113636 A JP53113636 A JP 53113636A JP 11363678 A JP11363678 A JP 11363678A JP S6029701 B2 JPS6029701 B2 JP S6029701B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なヒドロキサム酸化合物およびその製造
方法ならびにそれを含有する医薬に関するもので、更に
詳しくは一般式R,一CONHCH2CONHOH
(1)〔式中R,は、炭素数4〜11のアルキル基を
示す〕で表わされる新規なヒドロキサム酸化合物および
それらの薬理学的に許容できる塩;およびその製造方法
;ならびにそれらを有効成分とする尿路結石治療剤・ウ
レアーゼ産生菌感染による賢孟腎炎治療剤に関するもの
である。
上記一般式(1)において、炭素数4〜11のアルキル
基は直鎖状、分枝状若しくは環状のアルキル基などいず
れもよく、例えば、イソブチル,1ーメチルプロピル,
Pr上ーブチル,n−ペンチル,1−エチルプロピル,
イソアミル,nーヘキシル,n−へプチル,n−オクチ
ル,nーノニル,nーデーシル,n−ウンデJシル,シ
クロヘキシル,シクロヘキシルメチル,シクロヘキシル
エチル,アダマンチル基等を例示することができる。
本発明の化合物の代表的なものを列挙すると次のとおり
である。N−(ピバロィル)−グリシノヒドロキサム酸
N−(2−エチル−n−ブチロイル)−グリシノヒドロ
キサム酸N一(DL−2−メチル一n−ブチロイル)ー
グリシノヒドロキサム酸N−(nーデカノイル)一グリ
シノヒドロキサム酸〔CH3(CH2)8CONHCH
2CONHOH〕N−(nーカプロイル)−グリシノヒ
ドロキサム酸〔C星(CH2)4CONHCH2CON
HOH〕N−(イソバレリル)一グリシノヒドロキサム
酸N−(シクロへ千シルカルボニル)一グリシノヒドロ
キサム酸N一(Qーシクロヘキシルアセチル)ーグリシ
/ヒドロキサム酸‐N−(8−シクロヘキシルプロピオ
ニル)−グリシノヒドロキサム酸N−(インカプロイル
)一グリシノヒドロキサム酸N一(nードデカノイル)
ーグリシノヒドロキサム酸〔C仏(CH2),oCON
HCH2CONHOH〕N一(n−ノナノイル)一グリ
シノヒドロキサム酸〔C比(CH2)7CONHCH2
CONHOH〕N−(n−オクタノイル)ーグリシノヒ
ドロキサム酸〔C瓜(CH2)6CONHCH2CON
HOH〕N一(nーヘプタノイル)ーグリシノヒドロキ
サム酸〔C瓜(CH2)5CONHCH2CONHOH
〕一般式(1)で表わされる化合物の薬理学的に許容で
きる塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マ
グネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩等の無機
塩、ピベリジン塩、モルホリン塩、ジメチルァミン塩、
ジェチルアミン塩等の有機塩をあげることができる。
本発明の化合物(1)は、通常は次の反応式にしたがっ
て合成される。
R,一CONHCH2COOR2十NH20日(〇)→
R.−CONHCH2CONHOH+R20日(1)〔
上記反応式中、R,は前記の意味を示し、R2は低級ア
ルキル基を示す〕即ち、式(ロ)で表わされるN−(ア
シル)ーグリシンァルキルェステル化合物に、アルカリ
の存在下、ヒドロキシルアミンを反応させることにより
目的物質(1)を得る。
この反応は通常メタノール、エタノール、プロパノール
、ィソプロバノール等の低級アルコール系溶媒の単一又
は水との混合溶媒を反応溶媒として行なわれる。
反応に際しては通常アルカリを反応系に存在させるが、
アルカリとしては例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム等をあげることができる。本発
明によって得られる上記のヒドロキサム酸化合物(1)
およびそれらの薬理学的に許容できる塩は、すべて文献
未収載の新規化合物であって、尿路結右症の治療剤とし
て極めて優れており、有用なものである。
尿路結石症は、現在の泌尿器科領域において難治性疾患
の一つである。
ただし、ここでいう尿路結石症としては、賢孟、啓杯内
、尿管内、腰雌内、尿道内、前立線内縞石症等の総称を
意味する。尿路縞石をその成分別に大別すると、主なも
のにリン酸結石、修酸結石、尿酸結石、シスチン結石等
があるが臨床的には、これらの混合型結石として確認さ
れることもある。
これらのうち、リン酸結石の全給石に占める割合は、各
種統計資料から、混合型結石をも含めると約40〜60
%と推定され、修酸給石と並んで二大結石の一つである
。リン酸絹石症は、一般に尿路系へ感染した変形菌等の
ウレアーゼ産生菌により、尿中の尿素がアンモニアに分
解され、そのアンモニアによって尿のアルカリ化が起こ
り、その結果不溶性のリン酸マグネシウムアンモニウム
等のリン酸塩として析出して、結石となるものである〔
竹内秀雄ら、泌尿紀要2入{7ー647−651(19
77)〕。このような尿路感染症を背景としたリン酸結
石症は、他の綾石症に比して臨床的に予後が不良である
ために、悪性度の高い尿路結石症とされている。リン酸
結石症の治療法として、今日臨床的におこなわれている
ものとしては、主として次の2つである。一つは、外科
療法による結石の除去であり、一つは、アンピシリン等
の尿路系抗生剤等の薬物による変形菌等のウレアーゼ産
生菌の除去である。しかしながら、前者は、リン酸縞石
が、くずれ易く、もろいため完全除去が困難であり、ま
た再発も高頻度であることから、外科療法にも限界があ
る。後者の尿路系抗生剤等による薬物療法に関してはこ
れら抗生剤の効力が激減することは臨床家の広く認める
ところである。これは、リン酸結石の存在のため抗生剤
による菌のクリアランスがはなはだ不十分なことが一因
と考えられる。更に、耐性菌の出現と菌交替現象および
副作用の問題から、抗生剤の大量あるいは長期連続投与
は好ましくなく、抗生剤単独投与による治療では、治療
の目的を達しえていないのが現状であり、第三の治療法
が臨床家より切望されている。そこで、近年上述のリン
酸系尿路縞石発症の機構に着目し、ウレアーゼによる尿
中の尿素のアンモニアへの分解を特異的に阻害するヒド
ロキサム酸化合物についての研究がなされている。一般
に、ヒドロキサム酸化合物には、特髪的にかつ強力なウ
レアーゼ阻害作用を示すものが多いことが知られている
が〔小橋恭一等.,Biochim.Bioph$.A
cね,65,380−383(1962);Bioch
im.Biophys.Acta, 227 , 42
9− 441(1971)〕,ヒドロキサム酸化合物の
多くのものが、生体内で速やかに代謝を受け、尿中に未
変化体、すなわちウレアーゼ阻害作用を有した形で移行
する割合は、一般に1%前後と極めて低く〔竹内秀雄等
,泌尿紀要23,113−118(1977);小橋恭
一等,薬誌学雑誌93,1564−1572(1973
)〕,実用に供しえないものである。グリフイス(Gr
iffith,D.M,)等は、アセトヒドロキサム酸
を用いて、ラットで尿のアルカリ化の防止と、ラットで
の実験的リン酸結石症の治療を報告している〔M聡ch
er,D.M.,Griffi比,D.M.,et a
l:Clinical Research 21{3}
, 607(1973)〕。
更にグリフィス等は、アセトヒドロキサム酸を用いての
尿路結石症の臨床研究をおこない、尿中のアンモニア量
の抑制と、尿のアリカリ化の防止に有効であったことを
報告している〔Griffith,D.M.,et a
l;The Journal ofUrolo趣,11
9,9〜15(1978)〕。一方、臨床的に変形菌等
のウレアーゼ産生感染による啓孟腎炎は、尿中の尿素の
分解によって生じるアンモニアの毒性によって重篤化す
ることが知られているが〔Maclaren,D.M.
,J.Pathol.母cteriol.96,45(
19磯);ibid,97,43(1969);D.M
,M鵬Cheretal,TheJomMIofInf
ectiousdisease131{2),177(
1975)〕,マクラーレン(MaclarenD,M
.)は、アセトヒドロキサム酸を用いて、マウスの実験
的啓孟腎炎の治療を報告 し て い る〔Macla
ren,D.M.;InvestjgativeUro
logy,la2},146(1974)〕。また、ア
ンデルセン(Andersen,J.A)は、2−(パ
ラークロo−ペンズアミド)ーアセトヒドロキサム酸〔
一般名べヌレスタツト(茂nmestat)〕を用いて
、ラットでの実験的リン酸結石での有効性を報告してい
る〔Ande岱en,J.A,:Investigat
ive Urology,12‘5’,381(197
5)〕。
しかしながら、この2つのヒドロキサム酸化合物は、本
発明者等が検討した結果、安全性の面で重大な欠点を有
することが判明し、尿路結石症治療剤としては好ましく
ないことが明らかとなった。
すなわち、これらのヒドロキサム酸化合物は、細菌の系
において突然変異誘発能を有することが明らかとなった
。この突然変異誘発能を有することは、遺伝毒性ならび
に発癖性との関連で重大な問題である。殊にリン酸系尿
路結石症は、病藤が難治性かつ複雑性であるため、その
治療剤は、臨床上長期連続投与が予測され、かつ30〜
40歳代の比較的若い患者層の割合が比較的多いので、
突然変異誘発能を有することにより遺伝毒性および発癌
・性の可能性の危倶を有する薬物を長期連続投与するこ
とは、臨床上大きな問題である。本発明者等も、ウレア
ーゼ阻害作用が強力で、かつ尿中移行率が高いヒドロキ
サム酸化合物を精力的に検索し、研究の結果、2−(パ
ラーメトキシベンズアミド)アセトヒドロキサム酸、2
−(メターメトキシベンズアミド)アセトヒドロキサム
酸、2−(2−フロィルアミノ)−アセトヒドロキサム
酸、2−(メターアセチルアミ/ペンズァミノ)アセト
ヒドロキサム酸等が、これらの条件を具備し、尿路結石
治療剤として極めて有望であることを見し、出した〔特
開昭52−100435,特開昭52一151139,
袴関昭52一151158,米国特許4,083996
)。しかし、本発明者等がその後検討した結果これらの
ヒドロキサム酸化合物も、突然変異源性の可能性を有す
ることが明らかとなり、安全性の面で問題があることが
わかった。そこで本発明者等は、強力なウレアーゼ阻害
作用を有し、尿中移行性に優れ、かつ突然変異原性を有
しない安全性の高いヒドロキサム酸化合物について、更
に長期間鋭意研究を重ねた結果、一般式R,一CONH
CH2CONHOH (1)(式中R,は、炭
素数4〜11のアルキル基を示す)で表わされるヒドロ
キサム酸化合物およびそれらの薬理学的に許容できる塩
が上述の条件を満足するものであることを見し、出し、
本発明を完成したものである。
すなわち、本発明によるヒドロキサム酸化合物(1)は
、強力なウレアーゼ阻害作用、強力な結石生成阻止作用
を有し尿中移行率が高く、かつ突然変異原性を有しない
極めて安全性の高い尿路結石治療剤で、連続投与が可能
である。
したがって本発明の目的は、尿路結石症治療剤として極
めて有用で、しかも安全性の高い新規なヒドロキサム酸
化合物を提供するにある。
更に本発明の目的は、尿路結石症治療剤として極めて有
用で、しかも安全性の高い新規なヒドロキサム酸化合物
の製造方法を提供するにある。
更に本発明の目的は、新規なヒドロキサム酸化合物を含
有する尿路結石症治療剤・啓孟轡炎治療剤を提供するに
ある。次に本発明の効果を更に詳しく説明するために、
薬理実験例を示す。
被検化合物として、本発明の化合物より次のものを選定
した。
表 1 〔1〕 ウレアーゼ阻害作用および尿中移行率試験方法
‘1)ウレアーゼ阻害作用ナタマメより採取、精製した
ウレアーゼを使用し、ゥレアーゼ活性の50%を阻害す
る被検化合物のモル濃度を小橋らの方法〔Biochi
m.Bioph$.Acta,227,429〜441
(1971)参照〕により測定した。
‘2) 尿中移行率 体重300g前後のS.D.系ラット(雄性)を用い、
クロスオーバー法で、各被検化合物をそれぞれ100の
9/kg経口投与し、2独特間後までの排池尿のゥレア
−ゼ阻害力を測定し、各被検化合物の尿中移行率を小橋
らの方法〔薬学雑誌93(12),1564〜1572
(1973);J.Biochem.83,287〜2
93(1978)参照〕で測定した。
測定結果 各被検化合物は、それぞれウレアーゼ阻害作用および活
性型での尿中移行が認められた。
その結果を表2に示す。表 2 ヮレァ−せ阻害作用お
よび塚中移行率麦2より明らかな如く、被検化合物は、
いずれも強力なウレアーゼ阻害作用を示した。
しかも、尿中移行率は5%〜15%であり、ヒドロキサ
ム酸としては著しく高い値を示した。〔ロ〕 尿のアル
カリ化および結石生成抑制作用■ 試験方法健常人の新
鮮尿18の‘ずつを取り、各々に検体化合物を10‐3
Mおよび2×10‐4Mの濃度となるように添加したも
のを調製する。
一方、被検化合物無添加のものをブランクとして調整す
る。それらにウレアーゼ産生菌であるプロテウス・ミラ
ビリスOM−1を2.75×1びケ/泌の菌数となるよ
うに接種し、37q0で培養し、投与前および投与後8
時間におけるpHを測定した。また生成沈澱した結石重
量の測定値より結石生成抑制率を算出した。■ 測定結
果表3に被検化合物による尿のアルカリ化抑制作用の測
定結果を示す。
表 3 尿のアルカリ化抑制作用 次に表4に検体化合物による尿中の結石生成抑制作用の
測定結果を示す。
表 4 尿中の続石生成抑制作用 麓轡−鰹錘袈) ※結石生成抑制率(%)=(無添加群における生成結石
重量)×100表3および表4より明らかなように、化
合物AおよびBは、健常人の尿に接種したプロテウス・
ミラビリスOM−1による尿のアルカリ化と鯖石生成を
抑制した。
〔m〕 急性毒性(LD5。
)■ 試験方法 SD系ラツト(体重;雄性270g前後、雌性17眼前
後)を用い、被検化合物を経口投与して測定した。
■測定結果 表5に示す。
表 5 急性毒性(LD5o)測定結果 表5より明らかな如く、化合物A,B,Cの急性毒性は
、いずれも低く、安全性の高いものであることが確認さ
れた。
〔W〕 急性毒性(尿所見) ■ 試験方法 SD系ラット(雌性、体重20雌前後)に彼検化合物1
,000の夕/k9を1回強制経口投与し、投与後0〜
6時間および6〜2独特間の自然排他尿を採取して以下
の検査を行なった。
i) 蛋白、グルコース、ケトン体、潜血反応ラブステ
ィックス定性試験紙(マィルス・三共(株)製)を用い
た。
U)ビリルビン ィクトスティックス定性試験紙(マィルス.三共(株)
製)を用いた。
iii) ウロビリノーゲン ウロビリスティックス定性試験紙(マィルス・三共(株
)製)を用いた。
■ 測定結果 表6に示す。
表 6 表6から明らかな如く、化合物A,化合物Bによる尿所
見上の異常は認められず啓への毒性は、観察されなかっ
た。
本発明の化合物は、この点においても安全性が高いこと
がわかる。〔V〕 突然変異原性試験 ■ 試験方法 現在突然変異原性検出試験として世界的に広く利用され
ているAmestest〔Ames.B.N.etal
,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,
72, 979〜983(1975)参照〕によってス
クリーニングした。
供試菌としては、Salmonelatyphimmj
山mTA98およびTAIOO株を選び、被検化合物を
S−9(PCBで誘導したラツト肝ホモジェネートの9
,000xg上清画分)で処理しない場合と、S−9で
処理して代謝活性化をさせた場合とを観察した。測定濃
度は、被検化合物が溶解する最大(40,00狐g/地
)まで設定した。溶媒としては、ジメチルスルホキサイ
ド(DMSO)を使用した。突然変異誘発能の有無の判
定は、被検化合物溶液を加えた場合の復帰変異コロニー
数が、陰性対照に比べ2倍以上で用量−作用関係が認め
られた場合、試験結果を陽・性とした。
■ 測定結果 表7に示す。
表 7 表において突然変異誘発作用が、腸性を (十),陰性を(一)とした。
表7より明らかな如く、本発明の化合物は、突然変異誘
発能が認められなかった。
他の対照化合物はいずれも突然変異議発能が認められ、
遺伝毒性および発癌・性の可能性が懸念される。以上の
薬理実験の結果より本発明の化合物は強力なゥレァーゼ
阻害作用を有し、かつ尿中移行率も5〜15%と高く、
きたがってそれに基づく馨明な結石生成抑制作用を有す
ることが明らかとなった。
更に、重要なことは、アセトヒドロキサム酸、ベヌレス
タツト〔2−パラークロローベンズアミド)−アセトヒ
ドロキサム酸〕をはじめとする表7に示した公知のヒド
ロキサム酸化合物が、突然変異誘発能を有しているにも
かかわらず、本発明の化合物は、突然変異議発能が認め
られず、極めて安全性の高いものである。この点は、尿
路結石症は、病態が難治性でかつ複雑性であるため、尿
路結石症治療剤を用いる場合は、臨床上長期連続投与が
必要とされ、更に30〜4仮康代の比較的若い患者に投
与する場合を考慮すると、非常に重要なことである。す
なわち、アセトヒドロキサム酸、ベヌレスタツトをはじ
めとする表7に示した公知のヒドロキサム酸化合物がい
ずれも突然変異誘発能が認められるということは、これ
らのヒドロキサム酸化合物を薬剤として長期投与する場
合には、臨床応用上その安全性の面から極めて大きな問
題がある。一方本発明の化合物は、このような突然変異
誘発能を有しないので尿路結石治療剤として臨床上大き
な価値を有するものである。
この際、本発明の化合物単独で優れた尿路結石症治療効
果を有するが、もちろん他の尿路系抗菌剤、例えばアン
ピシリン、スルフアメトキサゾール、スルフイソメゾー
ル、スルフアメトピラジン、ニトロフラントィン等と併
用することも可能である。更に、臨床的に変形菌等のウ
レアーゼ産生菌感染による腎孟腎炎は、尿中の尿素の分
解によって生じるアンモニアの毒性が原因となり車篤化
するものであるといわれているが、本発明の化合物は、
この種の腎孟腎炎の治療剤としても有用である。
この際同様に上述した尿路系抗菌剤と併用することも可
能である。本発明の化合物の尿路結石症治療剤、啓孟腎
炎治療剤として使用する場合は、経口投与若しくは非経
口投与(筋肉内、皮下、静脈内、坐薬等)により投与さ
れる。
投与量は、症状により異なるが通常成人1日当り20〜
3,000の9ほ、好ましくは500〜1,500雌で
ある。本発明の化合物を製剤化するためには、製剤の技
術分野における通常の方法で錠剤、額粒剤、散剤、カプ
セル剤、注射剤、坐薬等の剤型とする。
すなわち、経口用固形製剤を調製する場合は主薬に賦形
剤、更に必要に応じて結合剤、崩壊剤、糟沢剤、着色剤
、矯味矯臭剤を加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、
額粒剤、散剤、カプセル剤等とする。賦形薬としては例
えば、乳糖、コーンスターチ、白糖、ブドウ糖、ソルビ
ツト、結晶セルロースなどが、結合剤としては例えば、
ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、エチルセ
ルロース、メチルセルロース、アラビアゴム、トラガン
ト、ゼラチン、シエラツク、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリ
ドン、白糠、ソルビツトなどが、崩壊剤としては例えば
、デンプン、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、炭酸
カルシウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カルシウム
、デキストリン、ペクチン等が、糟沢剤としては例えば
、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレング
リコール、シリカ、硬化植物油等が、着色剤としては医
薬品に添加することが許可されているものが、矯味橋臭
剤としては、ココア末、ハッカ脳、芳香散、ハッカ油、
館脳、桂皮末等が用いられる。
これらの錠剤、額粒剤には糖衣、ゼラチン衣、その他必
要により適宜コーティングすることはもちろんさしつか
えない。また経口用液状製剤を調製する場合には主秦に
必要により矯味矯臭剤、緩衝剤、安定化剤等を加えて、
常法によりシロップ剤などにすることができる。
注射剤を調製する場合には、主薬に必要によりpH調整
剤、緩衝剤、懸濁化剤、熔解補助剤、安定化剤、等狼化
剤、保存剤などを添加し、常法により皮下、筋肉内、静
脈内用注射剤とする。
懸濁化剤としては、例えばメチルセルロース、ポリソル
ベート80、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアゴ
ム、トラガント末、カルポキシメチルセルロースナトリ
ウム、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ−ト等
が、溶解補助剤としては、ポリオキシェチレン硬化ヒマ
シ油、ポリソルベート80、ニコチン酸ァミド、ポリオ
キシェチレンソルビタンモノラウレート、マグロコ−ル
、ヒマシ油脂肪酸エチルェステル等が、安定化剤として
は例えば、亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、
エーテル等が、保存剤としては、パラオキシ安息香酸メ
チル、バラオキシ安息香酸エチル、ソルビン酸、フェノ
ール、クレゾール、クロロクレゾール等をあげることが
できる。
次に本発明を更に具体的に詳述するため、実施例をあげ
るが本発明がそれのみに限定されないことはいうまでも
ない。
実施例 1 N−(ピバロィル)−グリシノヒドロキサム酸の合成メ
タノール600の‘に水酸化カリウム(85.5%)1
96.隣(3M) を冷却下溶解させる。
一方メタノール600泌にヒドロキシルァミン塩酸塩1
11.蟹(1.8M)を加溢しつつ溶解させる。両者を
冷時混合し、生じた塩化カリウムを除いてアルカリ性の
ヒドロキシルアミンのメタノール溶液を調製する。これ
にN−(ピバロイル)ーグリシンエチルェステル224
.腿(1.2M)を加えて、室温で蝿投下2時間反応さ
せ、一夜放置した。次いで、反応液を減圧下6000で
溶媒を蟹去し水800の‘を加えて残澄を溶解し、冷却
しつつ損梓下酢酸で中和して液性をpH5.0とする。
生じた結晶を炉取し、エタノール・水3:1混液より再
結晶して融点(分解点)170〜17100の目的物N
−(ピバロィル)−グリシノヒドロキサム酸を得た。収
量17暖(収率83.3%)元素分析値 C7日,40
3N2として C 日 N 理論値(%) 48.26 8.10 16.08実
測値(%) 48.27 8.37 16.17実施
例 2N−(2−エチル一nープチロィル)−グリシノ
ヒドロキサム酸の合成メタノール600の‘に水酸化カ
リウム(85.5%)147.鍵(2.29ゆ を冷却
下落解させる。
一方ヒドロキシルアミン塩酸塩83.唆(1.2M)を
メタノ−ル600の上に加溢しつつ溶解させる。両者を
冷時混合し、生じた塩化カリウムを除いてアルカリ性の
ヒドロキシルアミンのメタノ−ル溶液を調製する。これ
にN−(2−エチル−n−ブチロイル)−グリシンェチ
ルェステル181.偽(0.割M)を加え、室温下2時
間反応させ、一夜放置する。反応液を減圧下、60qo
で溶媒を蟹去し水800のとに残澄を溶解して、酢酸で
中和して液性をpH5.0とする。生じた結晶を炉取し
、エタノール・水3:1*濠液より再結晶して融点(分
解点)181〜183℃の目的物N−(2ーヱチルーn
−ブチロィル)−グリシノヒドロキサム酸を得た。収量
12斑(収率76.3%)元素分析値 C8日,603
N2として C 日 N 理論値(%) 51.058.57 14.88実測
値(%) 50.978.77 15.02実施例
3〜15実施例1または実施例2の方法に準じた方法に
より次の表8に示す化合物が得られる。
表 8 R,0皿HOH2皿M肌 次に本発明の製剤例の一例を示す。
製剤例 1 錠剤 N−(ピバロィル)−グリシノヒドロキサム酸100g
コンスタ−チ l
og乳糖 20g
力ルボキシメチルセルロースカルシウム log微結
晶セルロース 45gポリビニル
ピロリドン 5gタルク
10g上記の
処方にて常法により重量200の9の錠剤とした。
製剤例 2 カプセル剤 N−(2−エチル一n−ブチロイル)− グリシノヒドロキサム酸 10雌乳糖
100g上記の処方によ
て常法により1カプセル当り200双9を硬カプセルに
充填した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式R_1−CONHCH_2CONHOH〔式
    中、R_1は炭素数4〜11のアルキル基を示す〕で表
    わされるヒドロキサム酸化合物およびそれらの薬理学的
    に許容できる塩。 2 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる特許請求の範囲第1項記載のヒドロキサム
    酸化合物およびその薬理学的に許容できる塩。 3 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる特許請求の範囲第1項記載のヒドロキサム
    酸化合物およびその薬理学的に許容できる塩。 4 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる特許請求の範囲第1項記載のヒドロキサム
    酸化合物およびその薬理学的に許容できる塩。 5 式CH_3(CH_2)_1_0−CONHCH_
    2CONHOHで表わされる特許請求の範囲第1項記載
    のヒドロキサム酸化合物およびその薬理学的に許容でき
    る塩。 6 式CH_3(CH_2)_8−CONHCH_2C
    ONHOHで表わされる特許請求の範囲第1項記載のヒ
    ドロキサム酸化合物およびその薬理学的に許容できる塩
    。 7 式CH_3(CH_2)_7−CONHCH_2C
    ONHOHで表わされる特許請求の範囲第1項記載のヒ
    ドロキサム酸化合物およびその薬理学的に許容できる塩
    。 8 式CH_3(CH_2)_6−CONHCH_2C
    ONHOHで表わされる特許請求の範囲第1項記載のヒ
    ドロキサム酸化合物およびその薬理学的に許容できる塩
    。 9 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる特許請求の範囲第1項記載のヒドロキサム
    酸化合物およびその薬理学的に許容できる塩。 10 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる特許請求の範囲第1項記載のヒドロキサム
    酸化合物およびその薬理学的に許容できる塩。 11 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる特許請求の範囲第1項記載のヒドロキサム
    酸化合物およびその薬理学的に許容できる塩。 12 一般式R_1−CONHCH_2COOR_2〔
    式中R_1は、炭素数4〜11のアルキル基を示し、R
    _2は低級アルキル基を示す〕で表わされるN−アシル
    −グリシンアルキルエステル化合物を、ヒドロキシルア
    ミンと反応させることを特徴とする一般式R_1−CO
    NHCH_2CONHOH 〔式中R_1は前述の意味を有する〕 で表わされるヒドロキサム化合物の製造方法。 13 一般式R_1−CONHCH_2CONHOH〔
    式中R_1は、炭素数4〜11のアルキル基を示す〕で
    表わされるヒドロキサム酸化合物またはそれらの薬理学
    的に許容できる塩を有効成分とする尿路結石症治療剤。 14 有効成分が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるヒドロキサム酸化合物またはその薬理学的
    に許容できる塩である特許請求の範囲第13項記載の尿
    路結石症治療剤。 15 有効成分が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるヒドロキサム酸化合物またはその薬理学的
    に許容できる塩である特許請求の範囲第13項記載の尿
    路結石症治療剤。 16 有効成分が式 CH_3(CH_2)_6CONHCH_2CONHO
    Hで表わされるヒドロキサム酸化合物またはその薬理学
    的に許容できる塩である特許請求の範囲第13項記載の
    尿路結石症治療剤。 17 一般式R_1−CONHCH_2CONHOH〔
    式中R_1は、炭素数4〜11のアルキル基を示す〕で
    表わされるヒドロキサム酸化合物またはそれらの薬理学
    的に許容できる塩を有効成分とするウレアーゼ産生菌感
    染による腎盂腎炎治療剤。 18 有効成分が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるヒドロキサム酸化合物またはその薬理学的
    に許容できる塩である特許請求の範囲第17項記載のウ
    レアーゼ産生菌感染による腎盂腎炎治療剤。 19 有効成分が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるヒドロキサム酸化合物またはその薬理学的
    に許容できる塩である特許請求の範囲第17項記載のウ
    レアーゼ産生菌感染による腎盂腎炎治療剤。 20 有効成分が式 CH_3(CH_2)_6CONHCH_2CONHO
    Hで表わされるヒドロキサム酸化合物またはその薬理学
    的に許容できる塩である特許請求の範囲第17項記載の
    ウレアーゼ産生菌感染による腎盂腎炎治療剤。
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