JPS6033410B2 - 海蛇脂質類の抽出分離法 - Google Patents

海蛇脂質類の抽出分離法

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JPS6033410B2
JPS6033410B2 JP56127915A JP12791581A JPS6033410B2 JP S6033410 B2 JPS6033410 B2 JP S6033410B2 JP 56127915 A JP56127915 A JP 56127915A JP 12791581 A JP12791581 A JP 12791581A JP S6033410 B2 JPS6033410 B2 JP S6033410B2
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【発明の詳細な説明】 この発明は、海蛇の全体、ことにその腹蛭内における脂
質塊より、魚臭を有しない脂質魂を簡便に抽出分離する
方法に関する。
この発明の発明者は、先に海蛇ら全体又はその内臓部か
ら、五十肩、ギックリ腰、鞭打ち症後遺症、変形性腰椎
症、坐骨神経痛などの治療に卓効を有するリン脂質を全
く含まない薬効有力物質である単純脂質物質の抽出製造
法を見出した(袴関昭55−1667松5号)。
しかし、このようにして得られた脂質類はいずれも魚臭
を有するだけでなく抽出分離するのに長い工程を要し、
とくに単純脂質を精製するには力ラムクロマトグラフィ
を用いる必要があった。
この発明の発明者は、この後、更に研究をす)め、海蛇
原料を有機溶媒を用い且つ簡単な工程で抽出し、魚臭を
有しない脂質類を抽出分離する方法を見出したのである
。すなわちこの発明は、海蛇の全体、ことにその腹腔内
における脂質塊のそのま)又はその細片を、アセトン、
クロロホルム−メタノール混液もしくはnーヘキサンー
ェタノールー水混液のいずれかの溶媒中で抽出処理し、
抽出液から脂質類を単離することを特徴とする海蛇脂質
類の抽出分離法を提出するものである。更にこの発明は
、上記の方法によって得られた海蛇の脂質類を石油エー
テルと水性エタノール又は水性メタノールとの混液で分
画抽出して石油エーテル画分から単純脂質を、またアル
コール画分より類脂質を単離することを特徴とする海蛇
脂質類の抽出分離法を提供するものである。すなわち、
この発明によれば以下のようにして海蛇の脂質類を抽出
することができる。
捕獲された海蛇〔海蛇とはヱラブウナギ 蝋tican船senifasciateRe皿w.及
びその同属の海蛇属(HydrophisSP.)の総
称〕は、捕獲後すぐには抽出処理を行わず輸送、一時保
管などの時間を経過してから抽出する場合が多いが、ま
ず捕獲後すぐに海蛇全体ことにその腹腔内の脂質塊るそ
のま)か適当な大きさに切断したものをアセトン、クロ
ロホルムーメタノール混液もしくはn−へキサンーェタ
ノールー水混液などの抽出溶媒中に浸潰して空気から遮
断するのが望ましい。
これによって脂質類が酸化されて変質するのが防止され
ると共に袷浸が行われる。そして適当なときに抽出を完
了させる。すなわち、例えばこの溶媒に浸潰した海蛇を
そのま)ホモジナィザーなどにかけて細片に粉砕される
。この粉砕の程度は細かい程よいが、かゆ状に粉砕する
のが好ましい。抽出溶媒としてはアセトンが好ましく、
また溶媒1夕に対する海蛇原料の量は50〜500夕が
適切であり、好ましいのは100〜300夕である。な
お海蛇の捕獲直後に抽出処理するときは捕獲後の溶媒浸
債時間が短いことを除いて上記と同様に処理される。上
記のようにして得られた海蛇乱京料と溶媒の混合物を遠
心分離又は炉過して上層の透明な抽出液を採取する。
なお下層の沈降部に最初に用いた溶媒の約言〜家。の容
量の溶媒を添加し燈拝して抽出処理を3〜8回繰返し、
得られた上層の透明な抽出液を上記の抽出液とひとつに
合わせる。この抽出液をなるべく減圧下(10〜2仇桝
水銀柱)ロータリーェバポレーターなどを用い35qC
以下で濃縮し、水分を凍結乾燥法で除くと淡黄褐色無臭
の半固体状の海蛇の脂質類が得られる。この脂質類は袷
濠訴蓋中−4ぴ0以下で保存される。上記の抽出は、通
常、常温下でよいが、場合により使用する溶媒の沸点以
下の加湿下であってもよい。
また上記抽出法において、特に腹腔内の脂質塊を原料と
する場合、溶媒で抽出する前に次のような方法で脂質を
分離してもよい。
すなわち、該脂質塊を取り出し、できるだけ早くガーゼ
袋に入れ、これを金属容器内に入れこの金属容器を雛水
中につける。ガーゼ袋中の脂質塊が軟化し液状となれば
手早くガーゼ袋をいまることによって無臭の粗脂質類が
得られる。この粕脂質類は、前記の溶媒を用いるこの発
明の方法によって極めて容易に精製することができる。
次いで、上記脂質類を、更に次のようにして抽出分離し
て単離脂質と頚脂質とに分離される。
まず石油エーテルとエタノール又はメタノール水溶液(
好ましくは90%エタノール)の等量を混合してよく振
渇した後放置して上下2層の溶媒(上層をA、下層をB
と称する)を作る。得られた上層と下層とに上記脂質類
を分配し、上層の石油エーテル層に単純脂質が、下層の
アルコール層に類朋旨質が分画される。具体的には次の
ように行われる。このAとBとをほゞ3:1の容量比で
混合し、この混合溶媒の1のこ対し100〜200夕の
比率で上記脂質類を入れ充分振溢して溶解する。得られ
た溶媒の上層alと下層blを分離し、この下層blに
最初に使用したAとほゞ同量の新たなAを添加してよく
振糧する。得られた上層a2と下層b2を分離する。一
方上層a1には最初に用いたBとほゞ同量の新たなBを
添加してよく猿溢した後、これを前記上層a2と混合し
てよく振濁し、得られた上層a3と下層b3とを分離し
、b3は前記b2とひとつに合わせる。次いでこの上層
a3に最初に用いたのとほ)、同量の新たな下層Bを加
えよく振溢して上層a4と下層b4に分離し、この下層
b4を上記b2とb3とに合する。こ)で得られた上層
a4に対して前記上層a3に行ったのと同じ処理を数回
繰り返して行いその都度得られた下層をひとつに合わせ
る。かようにして得られた上層と下層とをそれぞれロー
タリーェバポレーターなどを用い減圧下(10〜2仇舷
水銀柱)35℃以下で濃縮する。そして下層の濃縮物の
水分は凍結乾燥で除去される。上記のようなこの発明の
方法によって上層からは単純脂質、下層からは類脂質が
えられる。
これらは従来法のごとく水中で加熱したりすることなど
がないため、実質的に魚臭がなく優れた製品といえる。
それぞれ以下のような性質を有している。ィ 上層から
得られた単純脂質 ‘ィ} 淡黄色の蝋状物質で軟化点が40〜55qoで
ある。
{o} 水に不落、エタノールに難溶、アセトンに可溶
、クロロホルム、エーテル、石油ヱーナル、ヘキサン、
ベンゼン、トルェンに易溶である。
し一 本品1夕をアセトン100地に溶解した溶液の液
’性は中性である。
0 赤外線吸収スペクトル:IR(HC13)2960
・2870・173Q 1460肌‐1(村 薄層クロ
マトグラフイ(TLC){i)本品1夕をクロロホルム
100泌に溶解した溶液について、添付量:10机、担
体:シリカゲルG(メルク社)、展開溶剤:石油エーテ
ル/エーテル/酢酸(85:15:1.5)、展開距離
:15肌、検出:0.2%、2・ブージクロロフルオレ
セインのエタノール溶液を噴露し乾燥後36印肌の紫外
線を照射の条件でTLCに付すとRf値約0.6の位置
に黄色呈色した大きいスポットを示す(第1図の1に示
した)。
‘ii’‘iーで用いた試料液について、添付量:10
K〆、担体:シリカゲルG(メルク社)、展開溶媒:n
−へキサン/ィソプロピルェーテル/酢酸(60:50
:0.4)、展開距離:15弧、検出:モリブデン試薬
の条件でTLCに付すとRf値約0.8に単一の大きな
スポットを出現する(第2図の1に示した)。
H この物質中にリン脂質が全く含有されていないこと
はディトマー氏ーレスター氏改良法の検出法によって確
認した。
ロ 下層から得られた類脂質 ‘ィー 常温で粘稲な油状で、各種の有機溶媒、植物油
に可溶である。
{o)イb学的組成は、リン脂質37.4%、ホケン化
物3.払%を含み、更に脂肪酸組成は、C,623.9
%、C,6:,0.5%、C,6,6:20.4%、C
,70.2%、C,84.3%、C,8:,9.4%、
C,6:254.3%、C,8:37.0%である。
し一 TLC 前記単純脂質について行ったTLC‘i}及び(iiー
と同様なTLCに付してそれぞれ第1図の2及び第2図
の2のクロマトグラムが得られた。
次にこの発明の方法を実施例によって説明するがこの発
明を限定するものではない。
実施例 1 ェラブ海蛇の腹腔内の脂質塊からの脂質の抽出分離ェラ
ブ海蛇を沖縄で捕獲後すぐにその腹腔内の脂質魂(約2
00十)アセトンの入った缶に入れ次いでその缶の口ま
でアセトンを満たし(アセトン量約1そ)空気から遮断
し、密栓して室温で保管し、大阪に輸送した。
この原料をアセトンに浸潰したま)ホモジナィザーで室
温で2分間燈拝してかゆ状にした。これを遠心分離して
上層のアセトン溶液を取り分け、沈降部の下層にアセト
ン(100の【)を加え2分間蝿拝した。そして得られ
た上層のアセトン溶液を取り分け最初に得たアセトン溶
液とひとつに合わせた。この新たなアセトンを加えて行
う操作を5回線返した。このようにして集めて得たアセ
トン溶液をロータリーェバポレーターと水流ポンプを用
い減圧下(10〜2仇岬水銀社)3び0で濃縮した。濃
縮エキス中の水分は凍結乾燥法で除き、淡黄褐色無臭の
半固体状の脂質を得た。これを冷凍庫中−4び○で保存
した。また溶媒としてアセトンの代りにクロロホルム一
メタ/ール混液(容量比1:2)又はn−ヘキサンーェ
タノール−水温液(10:9:1)を用いても同様の生
成物が縛られた。実施例 2 実施例1で得た脂質から単純脂質と頚朗旨質との抽出分
離石油エーテルと90%エタノールの等量をよく振覆し
放置して上下2層(上層をA、下層をBと称す)をなす
溶媒を作製してこのA及びBを用いて実施例1で得た脂
質を分画抽出した。
実施例1で得た脂質(10のを、A(45M)とB(1
5の【)と共に分液炉斗1に入れ、よく振濠し溶解した
。
得られた下層bl(約15肌)を新たなA(45の‘)
を予め入れておいた分液淀斗D‘こ入れ充分振渇し溶解
した後得た上層a2(約45の【)と下層b2(約15
の【)の中下層b2をフラスコ1に取り出した。一方分
液炉斗1に残っている上層al(約15の‘)に新たな
B(15叫)を加えてよく振覆した後、これを上記上層
a2(約45の‘)の入っている分液炉斗ローこ入れ充
分振浸し上層a3(約90泌)と下層b3(約15の上
)とを得、この下層b3(約15の‘)をフラスコ1に
取り出し下層b2と合した。次いで上層a3(約90叫
)の残っている分液炉斗n‘こ新たなB(15机)を入
れ充分振浸した後得られた上層a4(約90の‘)と下
層b4(約15の‘)の中、下層b4をフラスコ1に取
り出し下層b2及びb3と合した。残った上層a4(約
90の‘)を新たなB(15私)で処理する操作を更に
3回繰り返した。以上の操作によって得られた上層(9
0の‘)と下層(90の【)とをそれぞれェバポレータ
ーと水流ポンプを用い減圧下・(10〜2仇奴水銀柱)
30qoで濃縮した。
下層中の水分は凍結乾燥法によって除いた。このように
して上層(約90の‘)から前記のごとき性質を有する
単純脂質(9夕、90%)を、下層(約90の【)から
前記性質を有する類脂質を(0.7夕、7%)得た。
【図面の簡単な説明】
第1図の1及び2並びに第2図の1及び2はこの発明の
方法によって得られた脂質類の薄層クロマトグラムであ
る。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 海蛇の全体、ことにその腹腔内における脂質塊のそ
    のまゝ又はその細片を、アセトン、クロロホルム−メタ
    ノール混液もしくはn−ヘキサン−エタノール−水混液
    のいずれかの溶媒中で抽出処理し、抽出液から脂質類を
    単離することを特徴とする海蛇脂質類の抽出分離法。 2 抽出溶媒がクロロホルム−メタノール混液(容量比
    1:2)である特許請求の範囲第1項記載の抽出分離法
    。 3 抽出溶媒がn−ヘキサン−エタノール−水混液(容
    量比10:9:1)である特許請求の範囲第1項記載の
    抽出分離法。 4 抽出溶媒がアセトンであり、これに脂質塊を浸漬し
    た後に細切して抽出を完了させる特許請求の範囲第1項
    記載の抽出分離法。 5 海蛇の全体、ことにその腹腔内における脂質塊のそ
    のまゝ又はその細片を、アセトン、クロロホルム−メタ
    ノール混液もしくはn−ヘキサン−エタノール−水混液
    のいずれかの溶媒中で抽出処理し、抽出液から脂質類を
    単離し、これを石油エーテルと水性エタノール又は水性
    メタノールとの混液で分画溶出して石油エーテル画分か
    ら単純脂質をまたアルコール画分より類脂質を単離する
    ことを特徴とする海蛇脂質類の抽出分離法。 6 抽出溶媒がクロロホルム−メタノール混液(容量比
    1:2)である特許請求の範囲第5項記載の抽出分離法
    。 7 抽出溶媒がn−ヘキサン−エタノール−水混液(容
    量比10:9:1)である特許請求の範囲第5項記載の
    抽出分離法。 8 抽出溶媒がアセトンであり、これに脂質塊を浸漬し
    た後に細切して抽出を完了させる特許請求の範囲第5項
    記載の抽出分離法。 9 分画溶媒が、等量の石油エーテルと水性エタノール
    を混合振盪して得た上下層液の上層−下層(容量比3:
    1)である特許請求の範囲第5項記載の抽出分離法。
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