JPS6140790B2 - - Google Patents
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- JPS6140790B2 JPS6140790B2 JP3979383A JP3979383A JPS6140790B2 JP S6140790 B2 JPS6140790 B2 JP S6140790B2 JP 3979383 A JP3979383 A JP 3979383A JP 3979383 A JP3979383 A JP 3979383A JP S6140790 B2 JPS6140790 B2 JP S6140790B2
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- fabric
- compound
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Description
〔発明の詳細な説明〕
この発明は、布帛の処理方法に関するものであ
る。さらに詳しく云えば、この発明は、布帛の強
度を低下させないで、ウオツシユ アンド ウエ
ア性を付与することを目的とする、セルロース繊
維を含んだ布帛の処理方法に関するものである。 セルロース繊維は、水洗し乾燥すると硬くな
り、皺の多い状態となる。従つて、セルロース繊
維から成る布帛は、洗濯後にアイロンをかけない
と、そのままでは無皺の美麗な状態とならない。
このため、セルロース繊維の布帛は、洗濯のたび
に、あとでアイロンをかけなければならない。し
かし、洗濯のたびごとにアイロンをかけることは
煩瑣である。そこで、アイロンをかけないでも、
そのままで着用できるように改良しようとの試み
がなされた。アイロンをかけないでもよい布帛
は、水洗後直ちに着用できるものであるから、ウ
オツシユ アンド ウエア性を持つと云われてい
る。 セルロース繊維からなる布帛にウオツシユ ア
ンド ウエア性(以下この性質をW−W性とい
う)に付与するには、樹脂加工を施せばよいこと
が知られている。その場合に用いられる樹脂とし
ては、数種のものがある。例えば、N−メチロー
ル系の樹脂、ウレタンプレポリマーとグリオキザ
ール系の樹脂、エポキシ系の樹脂等が、今まで用
いられてきた。しかし、何れの樹脂を用いても、
樹脂加工によつて得られた布帛は、引裂強度及び
引張強度が低いものとなり、極端に云えば、恰か
も紙のように破れ易いものになる、という欠点が
あつた。そこで、強度の低下を来さないで、W−
W性を付与する方法の出現が望まれた。 上に述べた従来の方法では、樹脂加工が主に繊
維の表面だけで行われるために、強度の低下が起
ることが知られている。すなわち、強度の低下
は、樹脂加工が、繊維の内部まで均等に行われな
いで、表面だけで局部的に行われるために起るこ
とが知られている。そこで、樹脂加工の前に、何
らかの方法で繊維の表面処理を行い、繊維の表面
に位置するセルロース分子中の水酸基を減少させ
ることにより、あとで行う樹脂加工を繊維表面で
起りにくくしよう、との試みがなされた。しか
し、これまでの試みでは、表面処理をすると、あ
とで樹脂加工をする際に、樹脂液が浸透しにくく
なり、従つてあとの樹脂加工が円滑に行い得ない
という欠点を生じた。だから、結局、強度の低下
をもたらさないW−W性の付与は、今までなし得
なかつた。そこで、この発明者は、強度の低下を
来さないで、W−W性を付与する方法を開発しよ
うと企てた。 この発明者は、セルロース繊維に強度の低下を
もたらさないで、W−W性を付与するのに適した
予備処理用の薬剤を見出した。その薬剤は、セル
ロース分子の水酸基と反応する官能基を薬剤分子
中に2個以上持つとともに、長鎖アルキル基と親
水性基とを持つべきことを確認した。その薬剤
は、例えば1分子中に官能基として重亜硫酸塩に
より封鎖された少くとも2個のイソシアネート基
を持つとともに、炭素数12個以上のアルキル基1
個と、親水性基としてポリオキシエチレン基1個
とを持つたものである。この薬剤を用いて、セル
ロース繊維を予じめ処理しておき、あとで従来ど
おりの樹脂加工を行うときは、セルロース繊維の
強度を低下させないで、W−W性を付与できるこ
とが確認された。この発明は、このような確認に
基づいてなされたものである。 この発明は、一分子中に、水酸基、カルボキシ
ル基、スルホン酸基又はそれらの塩又はポリオキ
シエチレン基から成る親水性基の1つと、炭素数
12個以上のアルキル基とを含み、かつ環状オキシ
エチレン基又はイソシアネート基から成る官能基
2個以上とを含んだ化合物を、セルロース繊維を
含んだ布帛に含ませて熱処理したのち、従来法に
従つて布帛に樹脂加工を施すことを特徴とする、
布帛の処理方法に関するものである。 この発明方法において、初めの処理に用いられ
る化合物は、1分子中に2個の官能基と、少くと
も1個の疎水性基と、少くとも1個の親水性基と
を持つた化合物である。このうち、官能基は、環
状オキシエチレン基又はイソシアネート基を意味
している。疎水性基は、炭素数12個以上の長鎖ア
ルキル基である。親水性基は、水酸基、カルボキ
シル基、スルホン酸基、又はそれらの塩、又はポ
リオキシエチレン基を意味している。 環状オキシエチレン基は、 を意味している。環状オキシエチレン基を含む化
合物を作るには、例えばグリシジルアルコール を用い、これを例えばエーテル又はエステル化す
ることによつて、これを作ることができる。イソ
シアネート基は、−N=C=Oであるが、この発
明方法で使用するには、重亜硫酸ソーダで封鎖さ
れた形、すなわち、例えば の形として用いることが望ましい。これらの官能
基は、化合物の末端に存在している。 長鎖アルキル基は、化合物中にアルキルアミン
又は脂肪酸エステル又はエーテルの形で存在させ
る。長鎖アルキル基は、炭素数12個以上のもので
ある。長鎖アルキル基は、炭素が直鎖状に連なる
ものでも、枝分れしたものであつてもよい。長鎖
アルキル基は、化合物1分子中に、1個含まれた
ものでも、複数個含まれたものでもよい。 親水性基は、水酸基、カルボキシル基、スルホ
ン酸基又はそれらの塩又はポリオキシエチレン基
から成る。これらの親水性基は、化合物の1分子
中に1個含まれていても、複数個含まれていても
よい。親水性基は化合物の分子中で、末端に位置
していても、中程に位置していてもよい。 この発明方法において、予備処理に用いられる
化合物は、その具体例を挙げると、次のような分
子式を有するものである。R1及びR2は長鎖アル
キル基を表わし、n1、n2、n3、n4は正の整数を表
わすものとする。 上述の化合物のうち、官能基として環状オキシ
エチレン基を含む化合物は、水によく溶解しない
ものが多い。そこで、この化合物をセルロース繊
維に含浸させるには、この化合物を有機溶媒に溶
解して用いる。有機溶媒としては、ベンゼン、メ
タノール、トリクレン、パークレン等を用いる。
また、官能基として環状オキシエチレン基を含む
化合物は、これをセルロース分子中の水酸基と反
応させるために触媒を加える。触媒としてはアル
カリ、例えば苛性ソーダ又はほう弗化化合物例え
ばほう弗化亜鉛を用いる。 上述の化合物のうち、官能基としてイソシアネ
ート基を含む化合物は、一般に反応性に富むの
で、これをセルロース分子中の水酸基と反応させ
るのに、格別触媒を加える必要がない。また、イ
ソシアネート基のうち、重亜硫酸塩で封鎖された
イソシアネート基を含む化合物は、一般に水に可
溶性である。従つて、この化合物は水溶液として
用いる。 これらの化合物は1ないし20重量%の溶液とし
て用いる。そのうちで好ましいのは、3ないし5
重量%の溶液である。この溶液をセルロース繊維
に含ませるには、種々の方法を採ることができ
る。例えば、セルロース繊維を上記化合物の溶液
中に浸漬したり、セルロース繊維上に水溶液を噴
霧したり、塗布したりすることができる。何れに
しても、溶液が繊維の表面だけにとどまるのが望
ましいので、余り大量の溶液を含ませるのは好ま
しくない。従つて、浸漬した場合には、素早くマ
ングル等で絞るようにする。また、この化合物を
繊維に含ませたあとでは、素早く乾燥させる。上
記の化合物は、セルロース繊維の絶乾重量に対し
て0.1ないし20重量%とする。乾燥は80ないし100
℃で、2ないし10分位が適当である。乾燥後に行
う熱処理は、120ないし180℃で0.5ないし10分程
度が適当である。このように熱処理すると、上記
化合物は、その中の官能基がセルロース分子中の
水酸基と反応して、セルロース分子中に架橋結合
を生ずるものと推定される。 セルロース繊維としては、これを布帛の形にし
たものを用いる。その布帛は、セルロース繊維を
含むものであれば、何でも使用することができ
る。例えば、布帛は、木綿と合成繊維との混紡又
は交織によるものであつてもよい。実際には、木
綿とポリエステル繊維との混紡布帛について好結
果が得られている。 こうして、上述の化合物により初めの処理を施
された布帛は、次いで樹脂加工を施される。この
樹脂加工は従来の樹脂加工の工程そのままに行う
ことができる。すなわち、加工に用いられる樹脂
は、N−メチロール基を含んだ樹脂の初期縮合物
である。それは、例えば尿素樹脂の切期縮合物で
あり、またメラミン樹脂の初期縮合物である。初
期縮合物の濃度及び含浸量、並びにその後の加熱
温度等は、何れも公知の方法をそのまま踏襲して
行うことができる。 この発明方法によれば、疎水性基と親水性基と
官能基とを持つた化合物で、セルロース繊維を含
む布帛をまず熱処理し、その後に従来の樹脂加工
を施すので、セルロース繊維の強度を低下させな
いで、布帛にW−W性を与えることができる。こ
れは、前述のように、官能基等を持つた化合物が
セルロース分子中の水酸基に結合したために、も
たらされる効果だと考えられる。強度の低下が少
ないこと、及びW−W性の付与が充分であること
は、以下の実施例及び比較例の対比から明らかで
ある。 実施例及び比較例において、W−W性及び強度
の測定方法は、以下のとおりである。まず、W−
W性はJIS L1072のA法に従つて測定し、引裂強
度はJIS L1096のD法(ペンジユラム法)に従つ
て測定し、引張強度はJIS L1096A法(ストリツ
プ法)に従つて測定した。 実施例 1 この実施例では、布帛として、たて糸に綿40番
手の糸を1インチあたり123本配列し、よこ糸に
綿40番手の糸を1インチあたり65本打ち込んだ下
晒上り布を用いた。また化合物としては、前記化
合物(3)を用いた。 まず、化合物(3)の10%水溶液を調製し、この中
に上記布帛を浸漬し、直ちに引上げてマングルで
絞り率80%となるように絞つた。次いで、直ちに
この布帛を85℃で2分間乾燥し、引続き160℃で
3分間熱処理した。こうして、予備処理布を得
た。 次いで、樹脂加工液として、尿素樹脂初期縮合
物(住友化学社製、スミテツクスレジンNS−
11)を8重量%含み、硬化用触媒(住友化学社
製、スミテツクスアクセレレーターX80)を2.4
重量%含み、さらに柔軟剤(日華化学社製、ニツ
カシリコンAM)を2重量%含む水溶液を用い、
この水溶液中に上記布帛を浸漬し、マングルで絞
り率が80%になるように絞り、85℃で2分間乾燥
し、さらに160℃で3分間熱処理して樹脂加工を
行なつた。その後、布帛を水洗乾燥し、本発明の
処理布を得た。この処理布について、W−W性と
強度とを測定した。 比較のために、同種の布帛を用いて、化合物(3)
で前処理をしないこととした以外は、上と全く同
様に樹脂加工し、その後水洗乾燥して普通の樹脂
加工布を得た。この普通の樹脂加工布について、
W−W性と強度とを測定した。その結果を表にし
て示すと、下記第1表の通りである。
る。さらに詳しく云えば、この発明は、布帛の強
度を低下させないで、ウオツシユ アンド ウエ
ア性を付与することを目的とする、セルロース繊
維を含んだ布帛の処理方法に関するものである。 セルロース繊維は、水洗し乾燥すると硬くな
り、皺の多い状態となる。従つて、セルロース繊
維から成る布帛は、洗濯後にアイロンをかけない
と、そのままでは無皺の美麗な状態とならない。
このため、セルロース繊維の布帛は、洗濯のたび
に、あとでアイロンをかけなければならない。し
かし、洗濯のたびごとにアイロンをかけることは
煩瑣である。そこで、アイロンをかけないでも、
そのままで着用できるように改良しようとの試み
がなされた。アイロンをかけないでもよい布帛
は、水洗後直ちに着用できるものであるから、ウ
オツシユ アンド ウエア性を持つと云われてい
る。 セルロース繊維からなる布帛にウオツシユ ア
ンド ウエア性(以下この性質をW−W性とい
う)に付与するには、樹脂加工を施せばよいこと
が知られている。その場合に用いられる樹脂とし
ては、数種のものがある。例えば、N−メチロー
ル系の樹脂、ウレタンプレポリマーとグリオキザ
ール系の樹脂、エポキシ系の樹脂等が、今まで用
いられてきた。しかし、何れの樹脂を用いても、
樹脂加工によつて得られた布帛は、引裂強度及び
引張強度が低いものとなり、極端に云えば、恰か
も紙のように破れ易いものになる、という欠点が
あつた。そこで、強度の低下を来さないで、W−
W性を付与する方法の出現が望まれた。 上に述べた従来の方法では、樹脂加工が主に繊
維の表面だけで行われるために、強度の低下が起
ることが知られている。すなわち、強度の低下
は、樹脂加工が、繊維の内部まで均等に行われな
いで、表面だけで局部的に行われるために起るこ
とが知られている。そこで、樹脂加工の前に、何
らかの方法で繊維の表面処理を行い、繊維の表面
に位置するセルロース分子中の水酸基を減少させ
ることにより、あとで行う樹脂加工を繊維表面で
起りにくくしよう、との試みがなされた。しか
し、これまでの試みでは、表面処理をすると、あ
とで樹脂加工をする際に、樹脂液が浸透しにくく
なり、従つてあとの樹脂加工が円滑に行い得ない
という欠点を生じた。だから、結局、強度の低下
をもたらさないW−W性の付与は、今までなし得
なかつた。そこで、この発明者は、強度の低下を
来さないで、W−W性を付与する方法を開発しよ
うと企てた。 この発明者は、セルロース繊維に強度の低下を
もたらさないで、W−W性を付与するのに適した
予備処理用の薬剤を見出した。その薬剤は、セル
ロース分子の水酸基と反応する官能基を薬剤分子
中に2個以上持つとともに、長鎖アルキル基と親
水性基とを持つべきことを確認した。その薬剤
は、例えば1分子中に官能基として重亜硫酸塩に
より封鎖された少くとも2個のイソシアネート基
を持つとともに、炭素数12個以上のアルキル基1
個と、親水性基としてポリオキシエチレン基1個
とを持つたものである。この薬剤を用いて、セル
ロース繊維を予じめ処理しておき、あとで従来ど
おりの樹脂加工を行うときは、セルロース繊維の
強度を低下させないで、W−W性を付与できるこ
とが確認された。この発明は、このような確認に
基づいてなされたものである。 この発明は、一分子中に、水酸基、カルボキシ
ル基、スルホン酸基又はそれらの塩又はポリオキ
シエチレン基から成る親水性基の1つと、炭素数
12個以上のアルキル基とを含み、かつ環状オキシ
エチレン基又はイソシアネート基から成る官能基
2個以上とを含んだ化合物を、セルロース繊維を
含んだ布帛に含ませて熱処理したのち、従来法に
従つて布帛に樹脂加工を施すことを特徴とする、
布帛の処理方法に関するものである。 この発明方法において、初めの処理に用いられ
る化合物は、1分子中に2個の官能基と、少くと
も1個の疎水性基と、少くとも1個の親水性基と
を持つた化合物である。このうち、官能基は、環
状オキシエチレン基又はイソシアネート基を意味
している。疎水性基は、炭素数12個以上の長鎖ア
ルキル基である。親水性基は、水酸基、カルボキ
シル基、スルホン酸基、又はそれらの塩、又はポ
リオキシエチレン基を意味している。 環状オキシエチレン基は、 を意味している。環状オキシエチレン基を含む化
合物を作るには、例えばグリシジルアルコール を用い、これを例えばエーテル又はエステル化す
ることによつて、これを作ることができる。イソ
シアネート基は、−N=C=Oであるが、この発
明方法で使用するには、重亜硫酸ソーダで封鎖さ
れた形、すなわち、例えば の形として用いることが望ましい。これらの官能
基は、化合物の末端に存在している。 長鎖アルキル基は、化合物中にアルキルアミン
又は脂肪酸エステル又はエーテルの形で存在させ
る。長鎖アルキル基は、炭素数12個以上のもので
ある。長鎖アルキル基は、炭素が直鎖状に連なる
ものでも、枝分れしたものであつてもよい。長鎖
アルキル基は、化合物1分子中に、1個含まれた
ものでも、複数個含まれたものでもよい。 親水性基は、水酸基、カルボキシル基、スルホ
ン酸基又はそれらの塩又はポリオキシエチレン基
から成る。これらの親水性基は、化合物の1分子
中に1個含まれていても、複数個含まれていても
よい。親水性基は化合物の分子中で、末端に位置
していても、中程に位置していてもよい。 この発明方法において、予備処理に用いられる
化合物は、その具体例を挙げると、次のような分
子式を有するものである。R1及びR2は長鎖アル
キル基を表わし、n1、n2、n3、n4は正の整数を表
わすものとする。 上述の化合物のうち、官能基として環状オキシ
エチレン基を含む化合物は、水によく溶解しない
ものが多い。そこで、この化合物をセルロース繊
維に含浸させるには、この化合物を有機溶媒に溶
解して用いる。有機溶媒としては、ベンゼン、メ
タノール、トリクレン、パークレン等を用いる。
また、官能基として環状オキシエチレン基を含む
化合物は、これをセルロース分子中の水酸基と反
応させるために触媒を加える。触媒としてはアル
カリ、例えば苛性ソーダ又はほう弗化化合物例え
ばほう弗化亜鉛を用いる。 上述の化合物のうち、官能基としてイソシアネ
ート基を含む化合物は、一般に反応性に富むの
で、これをセルロース分子中の水酸基と反応させ
るのに、格別触媒を加える必要がない。また、イ
ソシアネート基のうち、重亜硫酸塩で封鎖された
イソシアネート基を含む化合物は、一般に水に可
溶性である。従つて、この化合物は水溶液として
用いる。 これらの化合物は1ないし20重量%の溶液とし
て用いる。そのうちで好ましいのは、3ないし5
重量%の溶液である。この溶液をセルロース繊維
に含ませるには、種々の方法を採ることができ
る。例えば、セルロース繊維を上記化合物の溶液
中に浸漬したり、セルロース繊維上に水溶液を噴
霧したり、塗布したりすることができる。何れに
しても、溶液が繊維の表面だけにとどまるのが望
ましいので、余り大量の溶液を含ませるのは好ま
しくない。従つて、浸漬した場合には、素早くマ
ングル等で絞るようにする。また、この化合物を
繊維に含ませたあとでは、素早く乾燥させる。上
記の化合物は、セルロース繊維の絶乾重量に対し
て0.1ないし20重量%とする。乾燥は80ないし100
℃で、2ないし10分位が適当である。乾燥後に行
う熱処理は、120ないし180℃で0.5ないし10分程
度が適当である。このように熱処理すると、上記
化合物は、その中の官能基がセルロース分子中の
水酸基と反応して、セルロース分子中に架橋結合
を生ずるものと推定される。 セルロース繊維としては、これを布帛の形にし
たものを用いる。その布帛は、セルロース繊維を
含むものであれば、何でも使用することができ
る。例えば、布帛は、木綿と合成繊維との混紡又
は交織によるものであつてもよい。実際には、木
綿とポリエステル繊維との混紡布帛について好結
果が得られている。 こうして、上述の化合物により初めの処理を施
された布帛は、次いで樹脂加工を施される。この
樹脂加工は従来の樹脂加工の工程そのままに行う
ことができる。すなわち、加工に用いられる樹脂
は、N−メチロール基を含んだ樹脂の初期縮合物
である。それは、例えば尿素樹脂の切期縮合物で
あり、またメラミン樹脂の初期縮合物である。初
期縮合物の濃度及び含浸量、並びにその後の加熱
温度等は、何れも公知の方法をそのまま踏襲して
行うことができる。 この発明方法によれば、疎水性基と親水性基と
官能基とを持つた化合物で、セルロース繊維を含
む布帛をまず熱処理し、その後に従来の樹脂加工
を施すので、セルロース繊維の強度を低下させな
いで、布帛にW−W性を与えることができる。こ
れは、前述のように、官能基等を持つた化合物が
セルロース分子中の水酸基に結合したために、も
たらされる効果だと考えられる。強度の低下が少
ないこと、及びW−W性の付与が充分であること
は、以下の実施例及び比較例の対比から明らかで
ある。 実施例及び比較例において、W−W性及び強度
の測定方法は、以下のとおりである。まず、W−
W性はJIS L1072のA法に従つて測定し、引裂強
度はJIS L1096のD法(ペンジユラム法)に従つ
て測定し、引張強度はJIS L1096A法(ストリツ
プ法)に従つて測定した。 実施例 1 この実施例では、布帛として、たて糸に綿40番
手の糸を1インチあたり123本配列し、よこ糸に
綿40番手の糸を1インチあたり65本打ち込んだ下
晒上り布を用いた。また化合物としては、前記化
合物(3)を用いた。 まず、化合物(3)の10%水溶液を調製し、この中
に上記布帛を浸漬し、直ちに引上げてマングルで
絞り率80%となるように絞つた。次いで、直ちに
この布帛を85℃で2分間乾燥し、引続き160℃で
3分間熱処理した。こうして、予備処理布を得
た。 次いで、樹脂加工液として、尿素樹脂初期縮合
物(住友化学社製、スミテツクスレジンNS−
11)を8重量%含み、硬化用触媒(住友化学社
製、スミテツクスアクセレレーターX80)を2.4
重量%含み、さらに柔軟剤(日華化学社製、ニツ
カシリコンAM)を2重量%含む水溶液を用い、
この水溶液中に上記布帛を浸漬し、マングルで絞
り率が80%になるように絞り、85℃で2分間乾燥
し、さらに160℃で3分間熱処理して樹脂加工を
行なつた。その後、布帛を水洗乾燥し、本発明の
処理布を得た。この処理布について、W−W性と
強度とを測定した。 比較のために、同種の布帛を用いて、化合物(3)
で前処理をしないこととした以外は、上と全く同
様に樹脂加工し、その後水洗乾燥して普通の樹脂
加工布を得た。この普通の樹脂加工布について、
W−W性と強度とを測定した。その結果を表にし
て示すと、下記第1表の通りである。
【表】
これにより、本発明の処理布がW−W性にすぐ
れ強度の低下が小さいことが確認された。 実施例 2 この実施例では布帛として、たて糸に綿40番手
の糸を1インチあたり86本配列し、よこ糸に綿40
番手の糸を1インチあたり80本配列した綿ローン
地を用いた。また、前処理用化合物として前記化
合物(2)を用いた。 まず、化合物(2)の3%水溶液を調製し、この中
に上記布帛を浸漬し、直ちに引上げてマングルで
絞り率80%となるように絞り、次いで直ちにこの
布帛を2分間85℃で乾燥し、引続き16℃で3分間
熱処理した。こうして予備処理布を得た。 その後、普通の方法で樹脂加工を行つた。樹脂
加工液としては、尿素樹脂初期縮合物(大日本イ
ンキ社製、スーパーベツカミン311)を8重量%
含み、硬化用触媒(大日本インキ社製、カタリス
トFT)を1.2重量%含み、さらに柔軟剤(日本化
薬社製、ニツカシリコンAM)を2重量%含む水
溶液を調製して用いた。この水溶液に上記予備処
理布を浸漬し、絞り率80%に絞り、85℃で2分間
中間乾燥してのち、130℃で3分間熱処理を行つ
た。これを水洗乾燥して、本発明の処理布を得
た。 比較のために、化合物(2)の水溶液で予備処理を
しないこととした以外は、上と全く同様に布帛を
樹脂加工して、普通の樹脂加工布を得た。 これら処理布及び樹脂加工布についてW−W性
及び強度を測定した。その結果を表にして示す
と、下記第2表の通りである。
れ強度の低下が小さいことが確認された。 実施例 2 この実施例では布帛として、たて糸に綿40番手
の糸を1インチあたり86本配列し、よこ糸に綿40
番手の糸を1インチあたり80本配列した綿ローン
地を用いた。また、前処理用化合物として前記化
合物(2)を用いた。 まず、化合物(2)の3%水溶液を調製し、この中
に上記布帛を浸漬し、直ちに引上げてマングルで
絞り率80%となるように絞り、次いで直ちにこの
布帛を2分間85℃で乾燥し、引続き16℃で3分間
熱処理した。こうして予備処理布を得た。 その後、普通の方法で樹脂加工を行つた。樹脂
加工液としては、尿素樹脂初期縮合物(大日本イ
ンキ社製、スーパーベツカミン311)を8重量%
含み、硬化用触媒(大日本インキ社製、カタリス
トFT)を1.2重量%含み、さらに柔軟剤(日本化
薬社製、ニツカシリコンAM)を2重量%含む水
溶液を調製して用いた。この水溶液に上記予備処
理布を浸漬し、絞り率80%に絞り、85℃で2分間
中間乾燥してのち、130℃で3分間熱処理を行つ
た。これを水洗乾燥して、本発明の処理布を得
た。 比較のために、化合物(2)の水溶液で予備処理を
しないこととした以外は、上と全く同様に布帛を
樹脂加工して、普通の樹脂加工布を得た。 これら処理布及び樹脂加工布についてW−W性
及び強度を測定した。その結果を表にして示す
と、下記第2表の通りである。
【表】
これによつて、本発明の処理布がW−W性にす
ぐれ、強度の低下が少ないことが確認された。 実施例 3 この実施例では、実施例2と同じ綿ローンの布
を用いた。まず、前記化合物(1)の3%ジメチルホ
ルムアミド(以下、DMFという)溶液を調製
し、この中に上記布を浸漬し、直ちに引上げてマ
ングルで絞り率が80%になるように絞り、次いで
直ちにこの布を160℃で3分間キユアリングし、
次いで湯洗乾燥し仕上げた。その後、普通の方法
で樹脂加工を行なつた。 樹脂加工液としては、尿素樹脂初期縮合物(住
友化学社製、スミテツクスレジン901)を8重量
%含み、硬化用触媒(住友化学社製、スミテツク
スアクセレレーターX−80)を1ラ6重量%含
み、さらに柔軟剤(日華化学社製、ニツカシリコ
ンAM)を2重量%含む水溶液を用い、この水溶
液中に上記布を浸漬し、マングルで絞り率が80%
になるように絞り、85℃で2分間乾燥し、さらに
140℃で3分間熱処理を行つた。これを水洗乾燥
して、本発明の処理布を得た。 比較のために、化合物(1)のDMF溶液で予備処
理をしないこととした以外は、上と全く同様に布
を樹脂加工して、普通の樹脂加工布を得た。 これら処理布及び樹脂加工布について、W−W
性及び強度を測定した。その結果を表にして示す
と、下記第3表のとおりである。
ぐれ、強度の低下が少ないことが確認された。 実施例 3 この実施例では、実施例2と同じ綿ローンの布
を用いた。まず、前記化合物(1)の3%ジメチルホ
ルムアミド(以下、DMFという)溶液を調製
し、この中に上記布を浸漬し、直ちに引上げてマ
ングルで絞り率が80%になるように絞り、次いで
直ちにこの布を160℃で3分間キユアリングし、
次いで湯洗乾燥し仕上げた。その後、普通の方法
で樹脂加工を行なつた。 樹脂加工液としては、尿素樹脂初期縮合物(住
友化学社製、スミテツクスレジン901)を8重量
%含み、硬化用触媒(住友化学社製、スミテツク
スアクセレレーターX−80)を1ラ6重量%含
み、さらに柔軟剤(日華化学社製、ニツカシリコ
ンAM)を2重量%含む水溶液を用い、この水溶
液中に上記布を浸漬し、マングルで絞り率が80%
になるように絞り、85℃で2分間乾燥し、さらに
140℃で3分間熱処理を行つた。これを水洗乾燥
して、本発明の処理布を得た。 比較のために、化合物(1)のDMF溶液で予備処
理をしないこととした以外は、上と全く同様に布
を樹脂加工して、普通の樹脂加工布を得た。 これら処理布及び樹脂加工布について、W−W
性及び強度を測定した。その結果を表にして示す
と、下記第3表のとおりである。
Claims (1)
- 1 分子中に、水酸基、カルボキシル基、スルホ
ン酸基又はそれらの塩又はポリオキシエチレン基
からなる親水性基の1つと、炭素数12個以上のア
ルキル基とを含み、かつ環状オキシエチレン基は
イソシアネート基から成る官能基2個以上を含ん
だ化合物を、セルロース繊維を含んだ布帛に含ま
せて熱処理をしたのち、布帛に樹脂加工を施すこ
とを特徴とする、布帛の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3979383A JPS59168186A (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 布帛の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3979383A JPS59168186A (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 布帛の処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59168186A JPS59168186A (ja) | 1984-09-21 |
| JPS6140790B2 true JPS6140790B2 (ja) | 1986-09-11 |
Family
ID=12562827
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3979383A Granted JPS59168186A (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 布帛の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59168186A (ja) |
-
1983
- 1983-03-09 JP JP3979383A patent/JPS59168186A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59168186A (ja) | 1984-09-21 |
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