JPS6143410B2 - - Google Patents
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- JPS6143410B2 JPS6143410B2 JP3181781A JP3181781A JPS6143410B2 JP S6143410 B2 JPS6143410 B2 JP S6143410B2 JP 3181781 A JP3181781 A JP 3181781A JP 3181781 A JP3181781 A JP 3181781A JP S6143410 B2 JPS6143410 B2 JP S6143410B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- steel
- rolling
- winding
- yield point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
本発明は、石油井戸用又は天然ガス井戸用ある
いは前記の井戸から得られた燃料の長距離輸送用
電縫鋼管の製造に供されるコイル状高張力鋼板の
製造方法に関する。 前記用途の電縫鋼管に必要な機械的性質は、各
種の規格によつて、引張り強さ、降伏点、靭性等
に関する値が定められている。ところが、このよ
うな要求に沿う鋼管の製造に供される鋼板は、鋼
板としての機械的性質の外に、造管工程における
変形に起因する機械的性質の変化を見込んだ、造
管後における鋼管として定められた機械的性質を
満足し得るものでなければならないという困難な
問題が生じてくる。 例えば、API規格5K―K55では、引張り強さ
95000b/in(66.8Kg/mm2)以上、降伏点55000
〜80000b/in(38.7〜56.2Kg/mm2)と規定され
ている。従来、このような高張力の電縫鋼管の製
造に供される鋼板は、その強度を確保するため
NbやV等の析出硬化型元素を添加した材質のも
のが用いられてきた。しかし、このような材質の
ものは、造管の際の変形に起因する引張り強さの
上昇と共に降伏点も上昇するが、上昇した降伏点
の値が、規定された上限値をしばしば超えて、不
適格の鋼管を得る結果をもたらしていた。 本発明は、このような問題を解消しようとする
ものであつて、造管の際の機械的性質の変化にお
いて、引張り強さの上昇に比して降伏点の上昇率
が小さいいわゆる低降伏比を有し、歩留りよく電
縫鋼管を製造し得る高張力鋼板を製造することを
目的とするものであり、材質としては造管の際に
引張り強さの上昇よりも降伏点の上昇率が小さい
特定組成の中・高炭素鋼鋼片を用い、圧延条件と
コイルの巻取条件を適正に組合わせることにより
前記目的達成の手段とするものである。即ち、本
発明の要旨とするところは、C:0.30〜0.60%、
Si:0.35%以下、Ma::0.50〜1.50%、So―A
:0.005〜0.070%を含有し残部はFe及び不可避
的不純物よりなる鋼片を圧延してコイル状鋼板を
製造するに当り、圧延仕上温度を750〜850℃の範
囲とし、6〜10℃/秒の冷却速度で冷却しながら
コイルの巻取温度を580〜680℃の範囲で巻取り、
コイルのトツプ部とボトム部の巻取温度をミドル
部の巻取温度よりも5〜50℃の範囲で高くすると
ころにある。 以下に本発明を構成する要件について分説する
と次の如くである。 まず、組成上、Cは必要な高強度を得るために
最も重要な元素であつて、本発明の場合、C以外
に強度に寄与する元素は実質的にMnのみである
関係上、Cが0.30%未満のときは要求される強度
が得難い。反面Cが0.60%を超えて含有される
と、引張り強さの点では規定の値を示すことがで
きても、炭化物の生成を促進せしめやすく、その
ため降伏点の面で規定値を超過するおそれがあ
る。Siは製鋼時点で脱酸剤として用いられて含有
される元素であるが、これが多過ぎると鋼の清浄
度を劣化せしめ、ラミネーシヨン欠陥の原因とも
なるおそれがあるので0.35%以下とした。Mnは
強度を確保するうえでCの補助的役目を果さしめ
るものであるが、これが0.5%未満であれば、強
度確保に益するところが少なく、また多すぎると
焼入性が増加し、特に熱処理をしないで使用に供
されるような電縫鋼管の場合には、シーム部の靭
性を劣化せしめるおそれがあるので、0.50〜1.50
%とした。 So―AはSiと同様に、製鋼段階で脱酸剤
として用いられて含有される元素であり、組織を
微細化して鋼の靭性を向上せしめるが、0.005%
未満ではこの効果は期待できず、0.070%を超え
ると電縫時の鍛接性を劣化せしめるおそれがある
ので、その範囲は0.005〜0.070%とした。 次に、圧延仕上温度と巻取温度とは、本発明に
係る鋼板の強度に大きな影響を及ぼすものである
から、極めて重要な要素である。特に、前記API
規格5A―K55に規定されているような引張り強
さと降伏点の範囲を両者共に満足するような電縫
鋼管に供される鋼板は、金属組織的にはオーステ
ナイトの結晶粒径が50〜200μで、かつ、フエラ
イト・パーライト組織を有するものが必要である
が、このような組織を得るには、圧延終了時から
巻取時まで、即ちホツトランテーブル上で、鋼板
に対し適度な冷却速度を与えて経過せしめる必要
がある。そして、圧延仕上温度と巻取温度は、冷
却速度と密接な関係がある。 一般的に圧延仕上温度が高いと必然的にホツト
ランテーブル上での冷却速度は早くなり、それは
鋼板の降伏点を上昇せしめる作用を呈する。本発
明に係る組成の鋼においては、圧延仕上温度が
850℃を超えた場合と750℃未満の場合には、いず
れも降伏点が急に上昇する現象を呈する。前者の
場合は、巻取までの温度差が大となることにとも
なう急速過冷却によるものであり、後者の場合
は、A3変態点以下の低温圧延によるものであ
る。従つて、上記の如き圧延仕上温度による場合
は降伏比の上昇をきたし、その鋼板を用いて造管
したときには、規定された降伏点を超える鋼管を
得ることとなりやすい。このような理由から、本
発明では圧延仕上温度を750〜850℃とした。巻取
温度については、これが680℃を超えるようにな
ると急に強度不足ときたすようになり、580℃未
満のものは降伏点が上昇する傾向を示す。前者は
仕上圧延から巻取りまでの間の温度差が小となる
ことにともなう冷却速度の緩慢化のためであり、
後者は仕上圧延から巻取りに至るまでの間の温度
差が大なるための急速過冷却によるものである。
このような理由から、本発明の巻取温度は580〜
680℃の範囲内に維持されねばならないものであ
る。 発明者等は、ホツトランテーブル上で、鋼板に
与える冷却速度の遅速が、該鋼板の引張り強さに
どのような影響を及ぼすかについて具体的な実験
を試みた。その結果を第1図に示す。この実験で
は、第1表に示す組成の鋼片(寸法1300w×200t
×8000)を用い、厚さ7.72mmの鋼板に仕上圧延
してコイルに巻取り、そのミドル部の引張試験値
をプロツトした(第1図参照)。
いは前記の井戸から得られた燃料の長距離輸送用
電縫鋼管の製造に供されるコイル状高張力鋼板の
製造方法に関する。 前記用途の電縫鋼管に必要な機械的性質は、各
種の規格によつて、引張り強さ、降伏点、靭性等
に関する値が定められている。ところが、このよ
うな要求に沿う鋼管の製造に供される鋼板は、鋼
板としての機械的性質の外に、造管工程における
変形に起因する機械的性質の変化を見込んだ、造
管後における鋼管として定められた機械的性質を
満足し得るものでなければならないという困難な
問題が生じてくる。 例えば、API規格5K―K55では、引張り強さ
95000b/in(66.8Kg/mm2)以上、降伏点55000
〜80000b/in(38.7〜56.2Kg/mm2)と規定され
ている。従来、このような高張力の電縫鋼管の製
造に供される鋼板は、その強度を確保するため
NbやV等の析出硬化型元素を添加した材質のも
のが用いられてきた。しかし、このような材質の
ものは、造管の際の変形に起因する引張り強さの
上昇と共に降伏点も上昇するが、上昇した降伏点
の値が、規定された上限値をしばしば超えて、不
適格の鋼管を得る結果をもたらしていた。 本発明は、このような問題を解消しようとする
ものであつて、造管の際の機械的性質の変化にお
いて、引張り強さの上昇に比して降伏点の上昇率
が小さいいわゆる低降伏比を有し、歩留りよく電
縫鋼管を製造し得る高張力鋼板を製造することを
目的とするものであり、材質としては造管の際に
引張り強さの上昇よりも降伏点の上昇率が小さい
特定組成の中・高炭素鋼鋼片を用い、圧延条件と
コイルの巻取条件を適正に組合わせることにより
前記目的達成の手段とするものである。即ち、本
発明の要旨とするところは、C:0.30〜0.60%、
Si:0.35%以下、Ma::0.50〜1.50%、So―A
:0.005〜0.070%を含有し残部はFe及び不可避
的不純物よりなる鋼片を圧延してコイル状鋼板を
製造するに当り、圧延仕上温度を750〜850℃の範
囲とし、6〜10℃/秒の冷却速度で冷却しながら
コイルの巻取温度を580〜680℃の範囲で巻取り、
コイルのトツプ部とボトム部の巻取温度をミドル
部の巻取温度よりも5〜50℃の範囲で高くすると
ころにある。 以下に本発明を構成する要件について分説する
と次の如くである。 まず、組成上、Cは必要な高強度を得るために
最も重要な元素であつて、本発明の場合、C以外
に強度に寄与する元素は実質的にMnのみである
関係上、Cが0.30%未満のときは要求される強度
が得難い。反面Cが0.60%を超えて含有される
と、引張り強さの点では規定の値を示すことがで
きても、炭化物の生成を促進せしめやすく、その
ため降伏点の面で規定値を超過するおそれがあ
る。Siは製鋼時点で脱酸剤として用いられて含有
される元素であるが、これが多過ぎると鋼の清浄
度を劣化せしめ、ラミネーシヨン欠陥の原因とも
なるおそれがあるので0.35%以下とした。Mnは
強度を確保するうえでCの補助的役目を果さしめ
るものであるが、これが0.5%未満であれば、強
度確保に益するところが少なく、また多すぎると
焼入性が増加し、特に熱処理をしないで使用に供
されるような電縫鋼管の場合には、シーム部の靭
性を劣化せしめるおそれがあるので、0.50〜1.50
%とした。 So―AはSiと同様に、製鋼段階で脱酸剤
として用いられて含有される元素であり、組織を
微細化して鋼の靭性を向上せしめるが、0.005%
未満ではこの効果は期待できず、0.070%を超え
ると電縫時の鍛接性を劣化せしめるおそれがある
ので、その範囲は0.005〜0.070%とした。 次に、圧延仕上温度と巻取温度とは、本発明に
係る鋼板の強度に大きな影響を及ぼすものである
から、極めて重要な要素である。特に、前記API
規格5A―K55に規定されているような引張り強
さと降伏点の範囲を両者共に満足するような電縫
鋼管に供される鋼板は、金属組織的にはオーステ
ナイトの結晶粒径が50〜200μで、かつ、フエラ
イト・パーライト組織を有するものが必要である
が、このような組織を得るには、圧延終了時から
巻取時まで、即ちホツトランテーブル上で、鋼板
に対し適度な冷却速度を与えて経過せしめる必要
がある。そして、圧延仕上温度と巻取温度は、冷
却速度と密接な関係がある。 一般的に圧延仕上温度が高いと必然的にホツト
ランテーブル上での冷却速度は早くなり、それは
鋼板の降伏点を上昇せしめる作用を呈する。本発
明に係る組成の鋼においては、圧延仕上温度が
850℃を超えた場合と750℃未満の場合には、いず
れも降伏点が急に上昇する現象を呈する。前者の
場合は、巻取までの温度差が大となることにとも
なう急速過冷却によるものであり、後者の場合
は、A3変態点以下の低温圧延によるものであ
る。従つて、上記の如き圧延仕上温度による場合
は降伏比の上昇をきたし、その鋼板を用いて造管
したときには、規定された降伏点を超える鋼管を
得ることとなりやすい。このような理由から、本
発明では圧延仕上温度を750〜850℃とした。巻取
温度については、これが680℃を超えるようにな
ると急に強度不足ときたすようになり、580℃未
満のものは降伏点が上昇する傾向を示す。前者は
仕上圧延から巻取りまでの間の温度差が小となる
ことにともなう冷却速度の緩慢化のためであり、
後者は仕上圧延から巻取りに至るまでの間の温度
差が大なるための急速過冷却によるものである。
このような理由から、本発明の巻取温度は580〜
680℃の範囲内に維持されねばならないものであ
る。 発明者等は、ホツトランテーブル上で、鋼板に
与える冷却速度の遅速が、該鋼板の引張り強さに
どのような影響を及ぼすかについて具体的な実験
を試みた。その結果を第1図に示す。この実験で
は、第1表に示す組成の鋼片(寸法1300w×200t
×8000)を用い、厚さ7.72mmの鋼板に仕上圧延
してコイルに巻取り、そのミドル部の引張試験値
をプロツトした(第1図参照)。
【表】
この図からもわかるように、冷却速度が6℃/
秒に満たないものは強度が規定値を下まわるが、
10℃/秒を超えるものは、引張り強さが、75Kg/
mm2にも達し、このような高強度の場合は規定の降
伏点値を超えることは明らかである。この実験結
果からすれば、仕上圧延機から巻取機に至るホツ
トランテーブル上での鋼板の冷却速度は、6〜10
℃/秒とするのがよい。冷却速度が6℃/秒未満
の状態で巻取ると、結晶粒の粗大化によつて所望
の強度が得られ難くなる。また10℃/秒を超える
と、ベーナイト組織が生成して強度の過大化を招
来すると共に、性質が非常に硬くもろいものとな
り易い。圧延仕上温度と巻取温度との差は冷却速
度と相関のあること前述のとおりであり、第1図
における6〜10℃/秒のものはいずれも圧延仕上
温度750〜850℃、巻取温度580〜680℃の範囲にお
さめたものである。 なお、本発明の実施においては、前記の適正冷
却速度を得るため、ホツトランテーブル上に、噴
出水量が調節可能なスプレーゾーンを設けた。 前記の圧延仕上温度条件と巻取温度条件とを満
足すれば、コイルのミドル部は規定の降伏点上限
値を超えるようなことはないが、トツプ部とボト
ム部ではしばしばその上限値を超えるものが発生
している。発明者等の実験によれば、トツプ部と
ボトム部ではコイル全長の5〜20%に相当する両
端部分において、規定の降伏点上限を超える不適
格部が発生している。本発明では、このような不
適格部を極力減縮し、この減縮によつてもミドル
部には引張り強さの下限を割る不適格部が生ずる
おそれのないようにし、電縫鋼管の製造において
歩留りの良好な鋼板を提供することをも目的の一
つとしている。 前記のトツプ部及びボトム部に、降伏点の不適
格部が発生するのは、その部分が巻取中や巻取完
了後にミドル部よりも早く低温になりやすいから
であり、コイル全体を可能な限り一律な温度条件
で冷却すれば、前記の不適格部を少なくできるこ
とがわわかつた。そのため本発明では、巻取りに
際してトツプ部とボトム部に、その端部に至る程
5〜50℃の範囲で高温となるような温度勾配をも
たせることとした。このようにして、本発明に係
る鋼板にあつては、造管工程において、トツプ部
及びボトム部が寸法不整等の理由のために通常切
捨てられる範囲以上にわたつて、強度上の不適格
部が発生することのないようにすることができ
た。その実施例に関し、第2図及び第3図を参照
して説明する。 この実施例では、第2表に示す組成の鋼片(寸
法1300w×200t×8000)を用い、これを厚さ
6.35mmの鋼板に仕上圧延してコイルに巻取つたも
のにつき、そのトツプ部、ミドル部及びボトム部
の引張試験結果をプロツトした。第2図のもの
は、圧延仕上温度を820℃とし、巻取温度を670℃
としてトツプ部、ミドル部及びボトム部が一律温
度になるように巻取つたものであり、第3図のも
のは、圧延仕上温度を810℃とし、巻取温度はミ
ドル部を650℃、トツプ部及びボトム部は各670℃
となるように巻取つたものである。
秒に満たないものは強度が規定値を下まわるが、
10℃/秒を超えるものは、引張り強さが、75Kg/
mm2にも達し、このような高強度の場合は規定の降
伏点値を超えることは明らかである。この実験結
果からすれば、仕上圧延機から巻取機に至るホツ
トランテーブル上での鋼板の冷却速度は、6〜10
℃/秒とするのがよい。冷却速度が6℃/秒未満
の状態で巻取ると、結晶粒の粗大化によつて所望
の強度が得られ難くなる。また10℃/秒を超える
と、ベーナイト組織が生成して強度の過大化を招
来すると共に、性質が非常に硬くもろいものとな
り易い。圧延仕上温度と巻取温度との差は冷却速
度と相関のあること前述のとおりであり、第1図
における6〜10℃/秒のものはいずれも圧延仕上
温度750〜850℃、巻取温度580〜680℃の範囲にお
さめたものである。 なお、本発明の実施においては、前記の適正冷
却速度を得るため、ホツトランテーブル上に、噴
出水量が調節可能なスプレーゾーンを設けた。 前記の圧延仕上温度条件と巻取温度条件とを満
足すれば、コイルのミドル部は規定の降伏点上限
値を超えるようなことはないが、トツプ部とボト
ム部ではしばしばその上限値を超えるものが発生
している。発明者等の実験によれば、トツプ部と
ボトム部ではコイル全長の5〜20%に相当する両
端部分において、規定の降伏点上限を超える不適
格部が発生している。本発明では、このような不
適格部を極力減縮し、この減縮によつてもミドル
部には引張り強さの下限を割る不適格部が生ずる
おそれのないようにし、電縫鋼管の製造において
歩留りの良好な鋼板を提供することをも目的の一
つとしている。 前記のトツプ部及びボトム部に、降伏点の不適
格部が発生するのは、その部分が巻取中や巻取完
了後にミドル部よりも早く低温になりやすいから
であり、コイル全体を可能な限り一律な温度条件
で冷却すれば、前記の不適格部を少なくできるこ
とがわわかつた。そのため本発明では、巻取りに
際してトツプ部とボトム部に、その端部に至る程
5〜50℃の範囲で高温となるような温度勾配をも
たせることとした。このようにして、本発明に係
る鋼板にあつては、造管工程において、トツプ部
及びボトム部が寸法不整等の理由のために通常切
捨てられる範囲以上にわたつて、強度上の不適格
部が発生することのないようにすることができ
た。その実施例に関し、第2図及び第3図を参照
して説明する。 この実施例では、第2表に示す組成の鋼片(寸
法1300w×200t×8000)を用い、これを厚さ
6.35mmの鋼板に仕上圧延してコイルに巻取つたも
のにつき、そのトツプ部、ミドル部及びボトム部
の引張試験結果をプロツトした。第2図のもの
は、圧延仕上温度を820℃とし、巻取温度を670℃
としてトツプ部、ミドル部及びボトム部が一律温
度になるように巻取つたものであり、第3図のも
のは、圧延仕上温度を810℃とし、巻取温度はミ
ドル部を650℃、トツプ部及びボトム部は各670℃
となるように巻取つたものである。
【表】
この両者は、圧延仕上温度と巻取温度におい
て、共に本発明で限定する温度範囲内で実施され
たものではあるが、第2図のものの方は、ミドル
部において引張り強さの規定下限値を外れたもの
が生じ、またトツプ部とボトム部において降伏点
の規定上限値を外れたものが発生している。これ
に対し、第3図のものは、トツプ部、ミドル部お
よびボトム部のすべてにおいて、引張り強さと降
伏点の規定値に適合したものが得られており、降
伏比においても第2図のものよりも格段に低い値
にあることを示している。従つて、本発明を実施
して得られた鋼板は、そのコイルのほぼ全長にわ
たつて、油井用として強度が規定されている鋼管
の製造に供する適格性を有するものであり、歩留
りの向上に寄与するところ極めて大である。な
お、ミドル部との温度差が5℃未満では効果はな
く、50℃を超える場合は、トツプ部とボトム部
に、却つて強度不足の部分を生ぜしめやすい。 第4図は、鋼板のうち油井用巻取温度に供する
適格性ある部分と、そうでない部分の顕微鏡写真
である。そのうちaは引張り強さが規定の下限に
満たないもので、大部分が層状パーライトによつ
て占められており、これは主としてホツトランテ
ーブル上での冷却速度が緩慢であつたことに起因
するものである。bは本発明の実施によつて得ら
れたものであり、適度の粒度になるオーステナイ
トとフエライト及びパーライトの組織を有してお
り、引張り強さと降伏点が規定の値に適合してい
ることは勿論である。cは降伏点の値が規定の上
限値を外れたもので、多くの部分がトルースタイ
ト及びソルバイト組織によつて占められており、
これは急速な過冷却に起因して生成されたもので
ある。
て、共に本発明で限定する温度範囲内で実施され
たものではあるが、第2図のものの方は、ミドル
部において引張り強さの規定下限値を外れたもの
が生じ、またトツプ部とボトム部において降伏点
の規定上限値を外れたものが発生している。これ
に対し、第3図のものは、トツプ部、ミドル部お
よびボトム部のすべてにおいて、引張り強さと降
伏点の規定値に適合したものが得られており、降
伏比においても第2図のものよりも格段に低い値
にあることを示している。従つて、本発明を実施
して得られた鋼板は、そのコイルのほぼ全長にわ
たつて、油井用として強度が規定されている鋼管
の製造に供する適格性を有するものであり、歩留
りの向上に寄与するところ極めて大である。な
お、ミドル部との温度差が5℃未満では効果はな
く、50℃を超える場合は、トツプ部とボトム部
に、却つて強度不足の部分を生ぜしめやすい。 第4図は、鋼板のうち油井用巻取温度に供する
適格性ある部分と、そうでない部分の顕微鏡写真
である。そのうちaは引張り強さが規定の下限に
満たないもので、大部分が層状パーライトによつ
て占められており、これは主としてホツトランテ
ーブル上での冷却速度が緩慢であつたことに起因
するものである。bは本発明の実施によつて得ら
れたものであり、適度の粒度になるオーステナイ
トとフエライト及びパーライトの組織を有してお
り、引張り強さと降伏点が規定の値に適合してい
ることは勿論である。cは降伏点の値が規定の上
限値を外れたもので、多くの部分がトルースタイ
ト及びソルバイト組織によつて占められており、
これは急速な過冷却に起因して生成されたもので
ある。
第1図は仕上圧延後の冷却速度が鋼板の引張り
強さに与える影響を示す図、第2図は圧延仕上温
度と巻取温度が適正であつても、本発明の場合と
は異なつてコイル全長にわたつて一律の温度で巻
取られた鋼板の引張試験結果を示した図、第3図
は本発明の実施になる鋼板の引張試験結果を示し
た図、第4図は油井用電縫鋼管製造に供する適格
を有するものと有しないものの顕微鏡組織を比較
して示した写真である。
強さに与える影響を示す図、第2図は圧延仕上温
度と巻取温度が適正であつても、本発明の場合と
は異なつてコイル全長にわたつて一律の温度で巻
取られた鋼板の引張試験結果を示した図、第3図
は本発明の実施になる鋼板の引張試験結果を示し
た図、第4図は油井用電縫鋼管製造に供する適格
を有するものと有しないものの顕微鏡組織を比較
して示した写真である。
Claims (1)
- 1 重量%で、C:0.30〜0.60%、Si:0.35%以
下、Mn:0.50〜1.50%、So−A:0.005〜
0.070%を含有し残部はFe及び不可避的不純物よ
りなる鋼片を圧延してコイル状に巻取る鋼板の製
造に当り、圧延仕上温度を750〜850℃の範囲と
し、6〜10℃/秒の冷却速度で冷却しながらコイ
ル巻取温度を580〜680℃の範囲で巻取り、コイル
のトツプ部とボトム部の巻取温度をミドル部の巻
取温度よりも5〜50℃の範囲で高くすることを特
徴とする電縫鋼管用鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3181781A JPS57145928A (en) | 1981-03-04 | 1981-03-04 | Production of steel plate for producing electric welded steel pipe |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3181781A JPS57145928A (en) | 1981-03-04 | 1981-03-04 | Production of steel plate for producing electric welded steel pipe |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57145928A JPS57145928A (en) | 1982-09-09 |
| JPS6143410B2 true JPS6143410B2 (ja) | 1986-09-27 |
Family
ID=12341638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3181781A Granted JPS57145928A (en) | 1981-03-04 | 1981-03-04 | Production of steel plate for producing electric welded steel pipe |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57145928A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6021325A (ja) * | 1983-07-13 | 1985-02-02 | Kawasaki Steel Corp | 形状および加工性に優れた電縫油井管用熱延高張力鋼の製造方法 |
| JPS6148518A (ja) * | 1984-08-15 | 1986-03-10 | Nippon Steel Corp | 熱延鋼板の製造方法 |
| US10738371B2 (en) | 2015-12-21 | 2020-08-11 | Nippon Steel Corporation | As-rolled type K55 electric resistance welded oil well pipe and hot-rolled steel sheet |
| KR102321263B1 (ko) * | 2019-12-09 | 2021-11-02 | 주식회사 포스코 | 가공성이 우수한 용접강관용 고강도 강판, 이의 제조방법 및 이를 이용한 용접강관 |
-
1981
- 1981-03-04 JP JP3181781A patent/JPS57145928A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57145928A (en) | 1982-09-09 |
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