JPS6210221B2 - - Google Patents

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JPS6210221B2
JPS6210221B2 JP53080916A JP8091678A JPS6210221B2 JP S6210221 B2 JPS6210221 B2 JP S6210221B2 JP 53080916 A JP53080916 A JP 53080916A JP 8091678 A JP8091678 A JP 8091678A JP S6210221 B2 JPS6210221 B2 JP S6210221B2
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JP
Japan
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alkylamide
aqueous solution
extraction
chloride
polymerization
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JP53080916A
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Kozo Ito
Shigemitsu Muraoka
Atsushi Ishida
Tetsuo Matsushita
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6210221B2 publication Critical patent/JPS6210221B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は無機塩化物及び重金属イオンを含有す
るN−アルキルアミド水溶液から、N−アルキル
アミドを回収する方法に関する。その目的は無機
塩化物及び重金属イオンを含有するN−アルキル
アミド水溶液から、N−アルキルアミドを安定し
た工程で、安価に、収率よく、かつ高純度で回収
する方法を提供することにある。 近年、業界においては、耐熱性、難燃性、高強
力性、耐薬品性及び寸法安定性を有する有機素材
への要望が強く、そのために芳香族ポリアミド、
ポリアミドヒドラジド、ポリアミドイミド、ポリ
イミド等のいわゆる有機耐熱性ポリマーの製造が
盛んに行なわれている。これらはすでに繊維、フ
イルム、紙、テープ等に成形され各種工業用品と
して利用されてきている。 しかし、これらのポリマーは、極めて難溶性で
あつて、通常の安価な有機溶剤には溶解しない。
ポリマーの重合や成形のためには、N・N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチルピロリドンに代表
されるいわゆるN−アルキルアミドといわれる高
価な溶剤と、溶剤助剤としての塩化リチウムや塩
化カルシウム等の無機塩化物の混合物が使用され
ている。 この無機塩化物を含むN−アルキルアミドを用
いて重合されたポリマーや、成形された成形物は
通常水によつて洗浄され、単離される。一方、N
−アルキルアミドは無機塩化物と共に、水溶液の
形でポリマーや成形物から分離される。そして、
N−アルキルアミドは高価であるが故に、回収し
て再使用する必要があり、この水溶液からいかに
収率よく、安価に、高純度のN−アルキルアミド
を回収するかということが、この工業の成効の鍵
を握るものとされている。 そして、ポリマーの成形に用いたN−アルキル
アミドと無機塩化物(塩化カルシウム)の水溶液
からN−アルキルアミドを、ジクロルメタン他の
抽剤で抽出回収する方法は公知である(特公−昭
48−23415、特公−昭49−48432号各公報)。 しかし、芳香族ポリアミドを得るための芳香族
ジカルボン酸クロライドと芳香族ジアミンの反応
の如く、重合に用いられ、常法に従つて、重合時
に副生する塩酸を中和して水溶液となつたN−ア
ルキルアミドを、この方法で抽出回収するに際し
ては、回収して得られるN−アルキルアミドの品
質上においても、抽出回収する工程上においても
問題を有している事実が見い出された。 即ち、回収したN−アルキルアミドの品質上の
問題とは、再度この溶剤を使用して重合を実施す
る場合、得られるポリマーの重合度が十分なもの
ではなくなるという現象である。この原因は定か
ではないが、回収したN−アルキルアミドに重合
を阻害する不純物が含有されているものと推定さ
れ、この不純物の同定をガスクロマトグラフイー
及びマススペクトルスコピー等の手段で検討して
いるが、現在未だ解明されるには至つていない。 また、抽出回収における工程上の問題とは、抽
出操作時に水溶液と抽剤が接触することによつて
生じる固形物(いわゆる「ノロ」)によるもので
ある。本発明者らの究明によれば、この固形物は
N−アルキルアミド水溶液中に混入する重金属イ
オンによるものであり、N−アルキルアミドある
いはその分解物が、重金属、無機物と何らかの形
で結合したものであると推定された。この固形物
は、抽出操作時に発生し、抽出装置内に付着し液
−液抽出の接触面積を減少させ徐々に抽出率を低
下させ、遂には抽出操作を不可能に至らしめる。
又、この固形物は浮遊性をも有しており、抽廃水
や抽出相中に混入し、抽出工程以降の回収工程に
おいても、熱交換器等に付着して熱伝導を悪くす
る等の各種トラブルを引きおこす。 このトラブルの原因となる重金属イオンの混入
は、ある種の無機塩化物に元来含まれているも
の、及び重合において発生する塩酸による装置材
料の腐蝕によるものである。 周知の如く塩酸は、一般に装置材料として用い
られる鉄材、SUS材を腐蝕し、全く腐蝕を無くす
るためには非常に高価な材料を使用するか、テフ
ロンやガラスのライニング、コーテイング等の処
置を施さなければならない。しかし、このような
材質で、これらの化合物が接触するすべての装置
を作ることは経済的に困難であり、さらに装置に
要求される機械的強度、及び装置製作時の加工性
から物理的に不可能な場合がほとんどであつて、
重合の溶剤として用いたN−アルキルアミドの回
収すべき水溶液中に、重金属イオンが混入するこ
とは不可避の事実である。 本発明者らは、このような無機塩化物及び重金
属イオンを含むN−アルキルアミド水溶液からの
N−アルキルアミドの抽出回収において、該抽出
操作を円滑に行ない得、高純度で収率よく回収で
きる改良方法を開発すべく検討した結果、該水溶
液を特定のPH域に調整することによつて、抽出時
の固形物の発生を防止することに成功した。さら
に、該水溶液を特定のPH域において抽出操作を行
うことにより、回収されたN−アルキルアミド中
の重合阻害不純物を、事実上重合に関与しない量
まで減少させることが可能であり、回収するN−
アルキルアミドの品質上の問題も一挙に解決でき
ることを見い出した。本発明は上記知見に基いて
完成され、所期の目的を達成するに至つたもので
ある。 即ち、本発明は重量で1〜50%の無機塩化物と
5ppm以上の重金属イオンを含有するN−アルキ
ルアミド水溶液から、N−アルキルアミドを回収
するにあたり、該水溶液のPH2.5〜5.5に調整して
抽剤で抽出することよりなるN−アルキルアミド
の抽出回収方法である。 従来、N−アルキルアミド水溶液を抽出するに
際して該水溶液を酸性に保つということは、N−
アルキルアミドの加水分解に対する安定性から好
ましくないと考えられていたものである。しかる
に本発明方法において、この水溶液を特定のPH域
に調整し、抽出を行なうことにより、安定した工
程で、安価に収率よく、かつ高純度のN−アルキ
ルアミドの回収が可能になつたことは驚くべきこ
とである。 本発明によつて見い出されたPH域において、な
ぜ、従来の技術で発生した固形物が発生せず、重
合を阻害する不純物が、抽出相から回収したN−
アルキルアミドに含まれなくなつたかは明確では
ないが、いずれもこれらのものが水溶液のPHによ
つて抽出率が変化することによるものであろうと
推定される。 本発明は、重合に用いられたN−アルキルアミ
ド水溶液のみならず、成形に用いられたN−アル
キルアミド水溶液においても適用することができ
る。即ち、長期間成形の凝固液として用いられた
無機塩化物を含むN−アルキルアミドは無機塩化
物の腐蝕性ゆえに、装置機材を浸蝕し、重金属イ
オンを無視できぬ量含有しており、さらにN−ア
ルキルアミドの分解等により、重合時に反応を阻
害する不純物をも含有していることによるもので
あり、このような場合には本発明の効果が発揮さ
れる。 本発明でいうN−アルキルアミドとは、N・N
−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン、テトラメチルウレア、N−アセチルピロリジ
ン、N−アセチルモルホリン等の溶剤を云い、こ
れらは一種単独であるいは二種以上混合されて用
いられる。 また本発明においてN−アルキルアミド水溶液
に含有される無機塩化物とは、N−アルキルアミ
ドを用いてポリマーを重合する、あるいは成形す
るに際し共存させることによつて有利であると知
られている塩化リチウム、塩化マグネシウム、塩
化カルシウム、塩化亜鉛等の重合あるいは成形時
に添加された無機塩化物を云い、またジカルボン
酸クロライドを用いた重合時に副生する塩酸を中
和することによつて生じる上記の無機塩化物及び
塩化ナトリウム、塩化アンモニウム等の副生無機
塩化物も含まれる。これらの無機塩化物は一種単
独でも二種以上混合されても本発明の効果をそこ
なうものではなく、水溶液中の濃度が重量で1〜
50%の場合に本発明に適用される。 本発明ではN−アルキルアミド水溶液のPHは
2.5〜5.5の任意の値がとられてよい。ただし、本
発明者らによる検討検果、安定した工程でN−ア
ルキルアミドを回収するために適するPH範囲の上
限が水溶液に含有される重金属イオンの濃度と相
関があることが判明した。即ち本発明でいう重金
属イオンとは一般的な装置材料として使用されて
いる各種鉄材、SUS材を構成する元素で、周期律
表第4周期の第、、族を構成する元素のう
ちの金属イオンを言い、鉄、ニツケル、クロム、
マンガンの各イオンが含まれ、二種以上の混合物
でもよいが、この重金属イオンの総和が5ppm以
上になると抽出時に固形物の析出がみられ、これ
を防止するためには水溶液のPH6.0以下にするこ
とが必要であつた。ちなみに重金属イオンが
50ppmの場合に適するPH値上限は5.2であり、重
金属イオンの濃度によつてこれらの上限値以下の
PH値をとることによつて工程的トラブルを回避す
ることができる。 一方、重合を阻害する不純物の回収溶剤への混
入を防止する事は、水溶液のPHを2.5〜5.5に調整
することによつて達成される。さらに好ましいPH
領域は3.0〜5.0である。 N−アルキルアミド水溶液のPHが2.5〜5.5で抽
出を受けるための方法は任意の方法が採られても
よい。そして容易に採用される方法は無機塩化
物、重金属イオンを含むN−アルキルアミド水溶
液の抽出操作を実施する前に、PHを本発明領域に
調整する方法である。即ち、中和水溶液に塩酸等
の酸類を微量加えてPHを調整する方法である。ま
たN−アルキルアミドを用いて重合する際に塩酸
が副生するような場合には、すでに中和した水溶
液に酸類を添加して調整する上述の方法の他、完
全に中和することなく、副生する塩酸の一部のみ
中和するか、あるいは、全く中和操作を行なわず
にPHを本発明領域に保つ方法等が任意にとられて
よい。また場合によつては抽剤に酸類を加えてお
き抽出時の水溶液相のPHを実質的に2.5〜5.5にす
る方法が採られてもよく、抽剤自体が酸性で安定
なものについては抽剤の分解を防止する意味から
も推奨される。 本発明の抽出に用いる抽剤は、通常の水溶液か
らのN−アルキルアミドの抽出に用いる抽剤が用
いられてよく、ジクロメタン、クロルベンゼン等
のハロゲン化炭化水素、ベンゼン等の炭化水素、
アミールアルコール等の高級アルコール、蓚酸ジ
エチル等のエステル化合物、アジポニトリル、ベ
ンゾニトリル等のニトリル化合物が知られてい
る。本発明者らの検討によれば、本発明の抽剤と
して好ましいのはハロゲン化炭化水素であり、さ
らに好ましくはジクロルメタン、1・2−ジクロ
ルエタン、クロロホルム、1・1・2−トリクロ
ルエタンであり、これらは一種のみあるいは二種
以上混合して用いられる。これらのハロゲン化炭
化水素は抽出率において秀れているばかりでな
く、本発明の特徴である酸性水溶液との接触によ
り抽剤自体の分解が抑制され好結果をもたらすこ
とも判明した。 この抽剤を用いるN−アルキルアミドの抽出条
件、即ち抽出温度、抽剤量等はN−アルキルアミ
ドの種類、水溶液中の濃度、及び抽剤の種類によ
つて任意に選択しうる。 またこの抽出に用いる装置も特に制限されず、
連続式、回分式を問わず、回転翼内臓式塔、充填
式塔、棚段式塔あるいは遠心力を利用した抽出装
置、邪魔板を利用した抽出装置、通常の撹拌機能
を有する混合槽を用いる抽出装置等が有効に利用
できる。 また本発明に従つて抽出された抽出相から、N
−アルキルアミドを回収するための方法は制限さ
れるものではなく、一般のN−アルキルアミドと
抽剤を分離するための各種の方法がとられてよ
い。容易な方法は通常の分離蒸留であり、連続
式、回分式を問わず用いられる。回収すべきN−
アルキルアミドの純度は再使用される条件にあわ
せて任意に選択できる。しかも本発明による場合
は固形物の混入がないために蒸留残渣として除去
すべきN−アルキルアミドの量が減少し、N−ア
ルキルアミドの回収率を飛躍的に増大させること
ができる。さらには蒸留中における固形物の存在
がないために、熱交換器への固形物付着による熱
伝導の低下がみられず、またフラツデイング現象
も生じないために、安定な品質の回収N−アルキ
ルアミドを得ることができる。 本発明を実施することにより発生する抽廃水の
処理については任意の方法が採られてよい。即
ち、本発明により得られる抽廃水は酸性を示し、
中和緩放流するも、あるいは含まれる無機塩化物
を回収するも任意であり、無機塩化物の原価と、
回収に要する費用と決定される。通常、無機塩化
物の濃度が高ければ回収されるのが有利であり、
このための方法も自由に選ばれてよい。即ち回収
された無機塩化物に要求される純度等を考慮して
回収方法条件、装置等が決定される。例えば回収
する無機塩化物の必要純度がそれ程厳密でなけれ
ば抽廃水をそのまま、あるいは中和後濃縮する。
あるいは重金属イオンの一部を水酸化物として除
去後濃縮する等の方法を採る。さらに高純度の無
機塩化物が要求されるならば、抽廃水を重金属選
択吸着性のイオン交換樹脂あるいはキレート樹脂
で処理して完全に重金属を除去して濃縮回収する
といつた方法をとることができる。 なお、本発明の実施においては、N−アルキル
アミド水溶液中に、無機塩化物及び重金属イオン
以外の有機物、無機物が含まれていてもよく、又
抽剤中に含まれる安定剤等も何ら本発明の効果を
そこなわない。 以上詳記したように、本発明方法によれば耐熱
性、難燃性、高強力性、耐薬品性を有する有機ポ
リマーの重合、成形に好んで用いられるN−アル
キルアミドを水溶液から回収するにあたり、工程
的なトラブルを実質的に皆無にし、安定した工程
で、安価な高収率の回収が可能になり、さらに高
純度での回収が容易になりN−アルキルアミドの
品質を極めて安定なものとすることができる。 さらに本発明の効果は上記の如くN−アルキル
アミドの回収率、品質の向上に顕著であるだけで
なく、抽剤の分解を抑制する効果をも奏するもの
であつて、抽剤の原単位を低下せしめ、無機塩化
物の回収においても高純度のものの回収を容易に
する著効を有する。 以下に本発明の実施例及び比較例を掲記し、本
発明の実施態様及び効果をより具体的に示す。 なお実施例中の重金属イオンの定量は、吸光光
度法(JIS−K−0102等)によつて測定したもの
であり、ppm単位はmg/で表示したものであ
る。 また重金属イオン以外の物質の含量を表示する
%、重量%による表示である。 実施例中のポリマーの重合度を表わすパラメー
ターとして用いる対数粘度(ηinh)は、次式に
よつて定義される。 ηinh=ln ηr/0.5 (式中、ηrは98重量%硫酸中でのポリマー濃度
0.5g/100mlの相対粘度を示し、25℃で毛細管粘
度計で測定したポリマー溶液と98重量%硫酸との
落下秒数の比である。) 実施例 1 撹拌機を有するSUS304製の容器に、N・N−
ジメチルアセトアミド(以下DMAと略記する。)
を1.0Kg仕込み、塩化リチウム50gとメタフエニ
レンジアミン108gを溶解した。これらが溶解し
た後、イソフタル酸クロライド203gを粉末状で
一時に添加し、撹拌を行つた。撹拌に要する動力
負荷が液の粘度と共に上昇し、30分後に負荷が一
定になり重合は終了した。得られた粘稠な液を水
酸化リチウム48gを含む水と共に、小型ミキサー
にて混合して重合したポリ−メタフエニレンイソ
フタルアミドを凝固させ、ガラスフイルターにて
該ポリマーを分離して回収すべきDMAの水溶液
を得た。 この水溶液はPH=6.7であり、DMAを23%、塩
化リチウムを3%含有しており、重金属として鉄
イオンを15ppm、クロムイオンを2ppm、ニツケ
ルイオンを1ppm、マンガンイオンを1ppm含ん
でいた。 このDMA水溶液を100g採取して、0.1N塩酸水
溶液でPH=4.0に調整して分液漏斗に入れ、ジク
ロルメタン100gを添加して振とう後静置させ
た。液は完全に二相に分離され、界面等に異物の
発生はなく、容易に二相を分取できた。DMAの
抽出相濃度は10%、抽廃水相濃度は19%であつ
た。 比較例 1 実施例1で用いたDMA水溶液100gをPH調整す
ることなく、実施例1と同様にジクロルメタン
100gを添加して分液漏斗で分離を試みた。 液は二相に分離されDMAの抽出相、抽廃水相
への分配は実施例1と同様の値であつたが、界面
近辺に褐色の浮遊性のある固形物が析出してお
り、界面近辺の二相の分取は困難であつた。 実施例 2 撹拌機を有するSUS 316製の容器にN−メチル
ピロリドン(以下、NMPと略記する。)を500g
入れて、25gの塩化リチウムと、15.5gのテレフ
タル酸ジヒドラジド及び2.2gのパラフエニレン
ジアミンを溶解した。この系を冷却し、撹拌を続
けながら20.3gのテレフタル酸クロライドを粉末
状で一時に添加した。粘度の急速な上昇がみら
れ、1時間後に透明なポリアミドヒドラジドの溶
液が得られた。この溶液に、水酸化リチウム4.8
gを含む水でポリマーを凝固させ、ポリマーを漏
別してNMPの水溶液を得た。 この水溶液はPH=7.5であり、NMPを25%、塩
化リチウムを1.7%含有しており、重金属として
鉄イオンを10ppm、クロム、ニツケルの各イオ
ンをそれぞれ1ppm含んでいた。 このNMP水溶液を100g採取し、0.1N塩酸でPH
=3.5に調整して分液漏斗に入れ、クロロホルム
を100g添加して振とう後静置させた。液は完全
に二相に分離し容易に二相を分取できた。 なお、NMPの濃度は抽出相が14%、抽廃水相
が12%であつた。 比較例 2 実施例2で用いたNMP水溶液100gをPH調整す
ることなく実施例2と同様にクロロホホルム100
gを添加し、分液漏斗での分離を試みた。 液は二相に分離され、抽出相、抽廃水相の
NMP濃度は実施例2と同様の値であつたが、界
面近辺に黄褐色の浮遊性のある固形物が析出して
おり、界面近辺の二相の分取は容易ではなかつ
た。 実施例 3 ポリ−メタフエニレンイソフタルアミドを塩化
カルシウム5%を含有するDMAに溶解し、ポリ
マー濃度が20%の成形用の原液を作成し、SUS
316製の湿式紡糸設備を用いたポリ−メタフエニ
レンイソフタルアミドを紡糸する実験を行ない、
凝固浴組成は塩化カルシウム25%、DMA30%の
水溶液とし、この凝固浴からDMAを回収するた
めの検討を実施した。 この液はPH=7.8であり重金属として、鉄イオ
ンを45ppm、クロムイオン及びマンガンイオン
をそれぞれ2ppm含んでいた。 この液をPH=3.0に調整した後、連続抽出装置
により、抽出回収する実験を実施した。抽出装置
はガラス製25mmφ、高さ1.5mのパイプにSUS
316製のラシヒリングを有する充填塔及び定量ポ
ンプ、タンクよりなる装置であり、DMA水溶液
を塔底より180g/分、抽剤の1・1・2−トク
ロルエタンを塔頂より200g/分の流量で連続し
て流した。連続して8時間の運転が可能であり、
それ以降の運転にも支障をきたす事象はみられな
かつた。また抽廃水中のDMA濃度はガスクロマ
トグラフイー法によつては検出できない量
(50ppm以下)であり、完全な抽出操作が可能で
あつた。 比較例 3 実施例3で用いたDMA水溶液を調整すること
なく同一装置及び同一条件で抽出処理を行つた。
運転開始後30分頃から明らかな褐色固形物の充填
塔内部での発生がみられ、1時間後には充塔物へ
の付着による塔内部随所での偏流がみられた。そ
してこの時点での抽廃水中のDMA濃度はガスク
ロマトグラフイー法による定量が可能であり、
300ppmであつた。さらに1時間の運転で褐色固
形物の析出が激しくなり、抽廃水相や抽出液中に
浮遊物が見られるに至り、抽出操作が不可能にな
つた。 実施例 4 SUS製の重合装置を用いてポリ−パラフエニレ
ンテレフタルアミドの重合を実施し、その重合に
用いた溶剤を回収し、くり返し重合に使用するテ
ストを実施した。 入荷精製したNMPを撹拌機構を有するSUS
304製容器に10Kg仕込み、それに塩化カルシウム
を800g、パラフエニレンジアミンを540gを添加
して溶解した後、テレフタル酸クロライド1015g
を撹拌下に粉末状で添加した。この液は急速に粘
度を増し約3分でゲル状に変化し、それ以上の撹
拌が困難になつた。このゲル状物をすばやく回分
式ニーダーに移し、15分間破砕・混練し重合を完
了させた。得られた粉末状の重合体をヘンシエル
ミキサーに移し、285gの水酸化カルシウムを含
むスラリー水溶液を加えて混合してポリマーを凝
固させた。固液を分離し、ポリマーは水洗・乾燥
される一方、NMP水溶液は回収されるべく貯槽
にストツクさせた。 上記重合操作を5回繰り返しηinhは、以下の
如き数値となつた。 5.62、5.54、5.64、5.68、5.57 一方ストツクされたNMP水溶液は全体混合さ
れ、PH=7.2で35%のNMPを含み、塩化カルシウ
ムを4.7%含んでおり、鉄イオンを30ppmクロム
イオンを5ppm、ニツケルイオンを2ppm、マン
ガンイオンを1ppm含んでいた。 この水溶液の半量を用いて、以下の回収操作を
実施して、再び重合に供した。 まず水溶液を0.1N塩酸水溶液にてPH=4.0調整
し、連続抽出装置による抽出回収した。即ち抽出
装置は、ガラス製の25mmφで高さ1.5mのパイプ
に磁製のインターロツクサドルを入れた充填塔、
及び定量ポンプ、タンクよりなる装置であり、
NMP水溶液を塔底より200g/分、抽剤のジクロ
ルメタンを塔頂より300g/分の流量で流し、連
続処理を行つた。得られた抽出相よりNMPを回
収するために、蒸留塔にて分離蒸留を行ない、ジ
クロルメタンを除去後、NMPの本留分として10
Kgを得た。 この液を用いて再び同一装置、同一条件、同一
の原料(ただしNMPを除く。)でポリ−パラフエ
ニレンテレフタルアミドの重合を実施したところ
そのηinhは5.71であつた。 比較例 4 実施例4の当初の重合から得た回収液の半量を
用いて従来技術による抽出回収を実施して再び重
合に使用した例を示す。 重合回収液をPH調整することなく、実施例3と
同一の充填塔による処理は固形物の発生のために
出来なかつた。そこで重合回収液をPH=9に
0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液で調整し、含有
される重金属を水酸化物としてポリプロピレン製
の布を用いて漏別した後再び塩酸にて中和しPH=
7の中性とした。漏過された液中の重金属含有量
は、鉄イオンが2ppmに低下しており、ニツケ
ル、クロロホルム、マンガンの各イオンは検出限
界以下であることが判つた。このようにほとんど
の重金属を除去した後、実施例4と同一の装置を
用い、同一条件によつて抽出を実施したところ抽
出時の固形物の析出はわずかに観察されたが、こ
の量の処理では工程に支障を与えなかつた。得ら
れた抽出液を実施例3と同様に蒸留塔にて分離蒸
留し、ジクロルメタンを除去後、NMPの本留分
として10Kgを採取した。 この液を用いてポリ−パラフエニレンテレフタ
ルアミドの重合を実施したが、そのηinhは3.83
と当初の重合に比して明らかな低下を示してい
た。 実施例5〜7(比較例5〜6) 撹拌機構を有するSUS 304製容器に、入荷精製
したDMAを10Kg仕込み、500gの塩化リチウム、
1080gのメタフエニレンジアミンを溶解し、イソ
フタル酸クロライドを2030g粉末状で添加し1時
間撹拌することによつて粘稠なポリマー溶液を得
た。この溶液を800gの水酸化ナトリウムを含む
水と共にヘンシエルミキサーに移し、ポリマーを
凝固、粉砕して回収すべきDMAの水溶液を得
た。一方得られたポリマーを洗浄して溶液粘度を
測定したところηinh=2.28であつた。 このようにして得られたDMAの水溶液はPH=
6.8で、鉄イオンを19ppm、クロムイオンを
3ppm、ニツケルイオンを1ppm含有していた。
このDMAの水溶液を5分割し、それぞれ以下の
所定のPHに調整した後、1・2−ジクロルエタン
にて抽出し、それぞれを蒸留精製し、回収DMA
を得て実施例1で示したポリメタフエニレンイソ
フタルアミドの重合を行つた。このようにして得
られた回収DMAを用いた重合結果を次表に示
す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量で1〜50%の無機塩化物と5ppm以上の
    重金属イオンを含有するN−アルキルアミド水溶
    液からN−アルキルアミドを回収するにあたり、
    該水溶液のPHを2.5〜5.5に調整した後、抽剤で抽
    出することを特徴とするN−アルキルアミドの抽
    出回収方法。 2 N−アルキルアミド水溶液に含まれる重金属
    イオンが周期律表において第4周期の族、
    族、及び族を構成する元素のうちの1種あるい
    は2種以上の金属元素イオンである特許請求の範
    囲第1項に記載のN−アルキルアミドの回収方
    法。 3 抽剤としてジクロルメタン、1・2−ジクロ
    ルエタン、クロロホルム、1・1・2−トリクロ
    ルエタンよりなる群から選ばれる少なくとも1種
    のハロゲン化炭化水素を用いる特許請求の範囲第
    1項に記載のN−アルキルアミドの回収方法。
JP8091678A 1978-07-05 1978-07-05 Recovery of n-alkylamide Granted JPS559009A (en)

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