JPS6212839A - 黒液の有機成分濃度推定方法およびその推定装置 - Google Patents

黒液の有機成分濃度推定方法およびその推定装置

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JPS6212839A
JPS6212839A JP15169785A JP15169785A JPS6212839A JP S6212839 A JPS6212839 A JP S6212839A JP 15169785 A JP15169785 A JP 15169785A JP 15169785 A JP15169785 A JP 15169785A JP S6212839 A JPS6212839 A JP S6212839A
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liquor
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福島 義和
Yohei Shiogoshi
塩越 陽平
Masaru Nishimura
勝 西村
Yasumitsu Kurosaki
泰充 黒崎
Toshiyuki Iyuka
井床 利之
Shiro Nakabayashi
中林 志郎
Kazuyuki Iizuka
和幸 飯塚
Ryuichi Kuwata
桑田 龍一
Tsugio Kumaki
熊木 亜夫
Itsuo Chikahisa
近久 嚴雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、パルプ蒸解工程および回収ボイラの操業管理
等に利用する方法および装置に係わり、特に紙を生産す
るパルプ蒸解工程の廃液である黒液の有効利用を図るた
めに有機成分濃度を連続的に推定する黒液の有機成分濃
度推定方法およびその推定装置に関する 〔従来の技術〕 パルプ蒸解工程では、チップ、薬剤および蒸気等を用い
てパルプを生産するが、このときパルプ蒸解工程から廃
液として希黒液が排出されるので、この希黒液を濃縮器
で濃縮して濃黒液とした後、回収ボイラ内へ噴射する。
回収ボイラは濃黒液を浮遊乾燥させてチャーベッドを形
成するとともに、このチャーベッドを燃焼することによ
り回収ボイラから蒸気、硫酸化ナトリウムを主成分とす
るダストおよびパルプ蒸解用薬剤等を回収し、蒸気は例
えばプラントの各種駆動装置の駆動や自家発電、更には
パルプ蒸解工程等に使用され、一方、前記回収ダストは
前記濃黒液に混合使用され、また薬剤はパルプ蒸解工程
に使用される。
ところで、前記パルプ蒸解工程から排出される黒液は有
機成分、無機成分および水分により構成されているが、
そのうち有機成分の組成物質としてはチオリグニン、硫
化水素などにより構成され、一方、無機成分は炭酸ナト
リウム、硫酸化ナトリウム、硫化イオウおよび水酸化ナ
トリウムなどにより構成されている。
特に、前記黒液の有機成分濃度は、回収ボイラの操業管
理やパルプ蒸解工程の操業管理に際して非常に重要な情
報量となっているが、パルプ蒸解工程で使用されるチッ
プの材種に基づいて投入される薬剤の調合、量、蒸解時
間などの調整によって黒液性状が変化すると、その変化
に伴って変動する性質をもっており、また、前記濃縮器
の濃縮程度や濃黒液への混合ダスト量の変化によって変
動する性質をもっている。このため、黒液の有機成分濃
度測定手段としては、パルプ蒸解工程から排出される黒
液を採取して数日間を要して分析を行なう直接測定法が
最も確実かつ精度よく測定できる方法であると考えられ
るが、前述したように時々刻々変化する有機成分濃度を
即時に連続して測定することは非常に難しい。一方、測
定精度をある程度犠牲にしても即時に連続して黒液の有
機成分濃度を知ることがパルプ蒸解工程や回収ボイラの
操業管理上からも重要なことである。
そこで、従来、黒液の有機成分濃度を連続的に推定する
方法が採用されているが、その測定原理は異なる2つ以
上の濃度計を用いて黒液の有機成分濃度を推定する方法
であり(PULP  &PAPERCANADA  V
OL、75.No。
12.1974  P83)、その具体例としては光屈
折式濃度計とガンマ線式濃度計を用いて有機成分濃度を
推定する方法である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、この黒液の有機成分濃度推定方法は、2成分を
含む溶液の成分濃度を推定する方法(工業測定便覧 コ
ロナ社 P2S5)として一般的なものであり、光屈折
率の物質による差違と密度の物質による差違を利用しよ
うとするものであるが、黒液の濃度を精度よく推定した
という結果は未だ得られていない。また、光屈折式濃度
計は黒液の有機成分に対して検出感度が^いことは周知
であるが、光屈折式濃度計のみによって有機成分濃度を
推定しても操業管理上充分な精度が得られず、また燃焼
制御を適切に行うための範囲内に推定誤差を収めること
が非常に難しい。
そこで、第1の発明は、以上のような点に着目してなさ
れたもので、黒液の有機成分濃度を即時に連続的に推定
でき、しかも操業管理、燃焼制御等の使用に充分耐えろ
る精度の有機成分濃度を推定し得る黒液の有機成分濃度
推定方法を提供することを目的とする。
また、第2の発明の目的とするところは、簡単な構成で
有機成分濃度を連続的かつ高精度に測定し得、操業管理
、燃焼制御等に充分寄与させ得る黒液の有機成分濃度測
定装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
第1の発明は、以上のような目的を達成するために、チ
ップと薬剤を用いてパルプを蒸解するパルプ蒸解工程よ
り排出される黒液の有機成分濃度を推定する方法におい
て、前記黒液溶液の屈折率および黒液の温度を検知し、
この屈折率および温度に基づき黒液中の有機成分濃度を
推定するようにした黒液の有機成分濃度推定方法である
一方、第2の発明は、チップと薬剤を用いてパルプを蒸
解するパルプ蒸解工程より排出される黒液の有機成分濃
度を推定する装置において、回収ボイラへ黒液を供給す
る黒液供給ラインに濃度計および温度計を設けて前記黒
液の溶液の屈折率および黒液の温度をそれぞれ検知する
とともに、前記濃度計および温度計の出力側に有機成分
濃度推定手段を設け、ここで前記屈折率および温度に基
づき黒液中の有機成分濃度を推定するようにした黒液の
有機成分濃度推定装置である。
〔作用〕
従って、第1の発明は、以上のような手段とすることに
より、黒液中に溶解している固形分が温度よって大きく
変化し、これに伴って黒液溶液の屈折率が大きく変化す
るが、黒液の溶液の屈折率に加えて温度を検知するよう
にすれば、黒液の溶液のみならず、黒液の固形分に含ま
れる有機成分濃度をも測定できて精度良い推定が可能と
なり、よって即時に連続的に測定しても操業管理、燃焼
管理等の使用に充分耐えうる有機成分濃度を推定できる
ものである。
また、第2の発明においては、黒液供給ラインに濃度計
と温度計を設けるだけの簡単な構成により黒液溶液およ
び黒液の固形分の有機成分濃度を高感度で検知でき、更
にこれらの濃度計および温度計の出力を用いて有機成分
濃度を推定するようにすれば、温度変化に応じて最適な
有機成分濃度を連続的かつ高精度に推定でき、よって操
業管理、燃焼制御等に充分対処できるものとなる。
〔実施例〕
以下、第1および第2の発明における実施例を説明する
にあたり、先ず、これらの発明の原理について簡単に説
明する。一般に、黒液は第1図に示すような成分構成を
有している。すなわち、黒液A1は、大きく分けて有機
成分A2、無機成分A3および水分A4によって構成さ
れており、有機成分A2、無機成分A3の大部分は水分
A4を伴った溶液A5となっており、この溶液A5以外
の部分が非溶解成分へ6となっている。そして、溶液A
5中の溶液固形成分A7と非溶液成分A6との和が固形
分へ8と考えられる。
従って、溶液の屈折率Nは、溶液A5中の水分A4、溶
液固形成分A7の中の有機成分A2−aおよび無機成分
A3−aの各濃度によって決り、一定温度下では近似的
に各成分濃度による屈折率の加重和として表わすことが
できる。
N−xl−N1+x2−N2+x3−N3+NO・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)但
し、N:黒液溶液の屈折率、N1:溶解固形成分中の有
機成分A2−aの平均屈折率、×1:同様の有機成分A
2−aの濃度、N2:溶解固形成分中の無機成分A3−
aの平均屈折率、同様の無機成分A3−aの濃度、N3
:水の屈折率、×3=水の濃度、NO:定数である。上
式においてN1の感度はN2、N3に比べて大きく、溶
液中の有機成分濃度×1と屈折率Nとの相関が比較的強
いので、非溶解成分へ6が少ない場合には溶液中の有機
成分濃度×1から黒液A1中の有機成分A2の濃度であ
る黒液の有機成分を推定することができる。しかし、温
度が変化すると固形分へ8の溶解度が大きく変化し、そ
れに伴って屈折率が大きく変化する。例えば無機成分の
みに非溶解成分が含まれている場合は無機成分溶解成分
A3−aの濃度が高くなり、屈折率としては無機成分の
割合いが大きくなり、屈折率は同じ黒液の有機成分濃度
であっても低い値として表われる。
本発明は以上の原理に基づいて実現したものであって、
以下、第1の発明である黒液の有機成分濃度推定方法に
ついて具体的に説明する。先ず、パルプ蒸解工程におい
ては、蒸解釜に投入される木材チップに対し薬剤および
蒸気を加えてパルプを生産するが、このとき蒸解釜から
廃液として希黒液が排出されるので、これを濃縮器で濃
縮して濃黒液とし、ざらに濃黒液に芒硝および回収ボイ
ラより回収された回収ダストを補給混合して混合黒液を
得る。そして、この混合黒液を適宜な温度に調整した後
、噴射黒液として回収ボイラ内に噴射し、この回収ボイ
ラから蒸気、ダストおよび薬剤等を回収するものである
ところで、通常、以上のような構成において黒液の有機
成分濃度は黒液溶液の屈折率Nの関数として推定してい
る。しかし、温度が変化すると前記固形分の溶解度が大
きく変化し、それに伴って屈折率が変化し、結果として
有機成分濃度が変化する。第2図は温度変化に対する光
屈折式濃度計の濃度(固形分濃度推定値)と有機成分濃
度との関係を示す図であるが、この図からも明らかなよ
うに同一濃度であっても僅かの温度変化によりその有機
成分濃度が大きく変化する。
そこで、第1の発明においては、回収ボイラに供給され
る噴射黒液の溶液に対して例えば光屈折手段を用いて固
形分濃度推定値を検知し、さらに黒液の温度を検知する
。そして、この固形分濃度推定値に温度の関数としての
補正値を加えることにより、有機成分濃度を推定するも
のである。従って、温度変化の影響を除去することがで
き、精度の高い有機成分濃度を推定することができる。
また、黒液溶液の屈折率と黒液の有機成分濃度との関係
は黒液性状により溶解度の変化、屈折率の変化が生じる
ので、予めパルプ蒸解工程に投入されるチップ材種に基
づいて得られる黒液性状により複数の有機成分濃度を得
、これらの有機成分濃度の中から前記黒液性状に応じて
1つを推定して出力するようにすれば正確な有機成分濃
度を推定できる。
従って、この発明の実施例の構成によれば、黒液溶液の
屈折率だけでなく、黒液の温度を検知し、この検知温度
に応じて固形分濃度推定値を補正して有機成分濃度を推
定する推定方法をとっているので、即時に連続的に有機
成分濃度を推定しても操業管理、燃焼制御等の使用に充
分耐えうる精度の有機成分濃度を推定できるものである
通常、黒液の温度は変動しているので、回収ボイラに投
入される噴射黒液粒径を適正にするために噴射黒液温度
が所定の範囲内に入るように制御している。その他の黒
液ラインにおいては黒液温度を所定値に制御する運転は
なされていない。従来、かかる状態において黒液を光屈
折式濃度計のみ、または光屈折式濃度計と密度計から有
機成分濃度を推定していたが、上述したような理由から
充分な精度の推定を行うことができない。
本発明におていては、黒液の屈折率のみならず、温度や
黒液性状等の影響を考慮してより精度の高い有機成分濃
度を推定できる。因みに、第2図は噴射黒液をサンプル
分析して得られた黒液の有機成分濃度およびサンプル時
の黒液温度と光屈折式濃度計の濃度(固形分濃度推定値
)との関係について調べた図であるが、この図から明ら
かなように濃度計の濃度が同じであっても黒液の温度が
±2℃程度異なれば有機成分濃度は濃度計のみによる濃
度推定値の約±2%も変化し、これによって有機成分濃
度の変動が更に大きくなる。本発明においては以上のよ
うな温度の変動を捕えて補正するので、高精度に有機成
分濃度を推定できるものである。
なお、本発明は上記実施例に限定されずに種々変形して
実施できる。即ち、黒液の無機成分量の変化は、溶液と
して飽和している状態では屈折率の変化として表われな
いので黒液の有機成分濃度の推定に誤差を与えるが、黒
液密度の変化として表られれる。そこで、黒液の密度を
検知して推定関数に組込むようにして補正を行えば、よ
り高精度に有機成分濃度を推定することができる。
次に、第2の発明における実施例について第3図を参照
して説明する。同図において1はパルプ蒸解工程の一部
である蒸解釜であって、これには木材チップ2、薬剤3
および蒸気4が供給され、チップ2が薬剤3および蒸気
4により蒸解されてパルプ5が生産され、その結果、蒸
解釜1から廃液として希黒液6が排出される。この希黒
液6は濃縮器7によって濃縮されて濃黒液8とされ、後
段のミキシングタンク9に導入されるようになっている
。このミキシングタンク9では濃縮器7の濃縮液8に回
収ボイラ10から回収された回収ダスト11と芒硝12
が混合されて混合黒液13とされて出力される。14は
黒液ヒータであって、ここでは混合黒液13が例えば回
収ボイラ10から回収された蒸気15により適宜な温度
に調整されて噴射黒液16として回収ボイラ10に送ら
れ、該ボイラ10内で噴射されて燃焼に供される。この
回収ボイラ1oは噴射黒液を乾燥させて燃焼し、蒸解釜
1および黒液ヒータ14等に供給する蒸気4.15を回
収し、またダスト11および薬剤3等を回収する機能を
もっている。また、黒液ヒータ14と回収ボイラ10の
間の噴射黒液供給うイン17には測定の同時性が損われ
ない程度に光屈折式濃度計18および温度計が設けられ
ている。
この光屈折式濃度計18は屈折率の関数となっている固
形分濃度推定値S1を得るもので、黒液溶液の屈折率を
測定するものであれば使用される波長帯域上の制約はな
いものである。20は有機成分濃度推定演算部であって
、これには濃度計18から固形分濃度推定値S1が供給
され、また温度計19から黒液の温度S2が供給される
。この有機成分濃度推定演算部20は後述する第(2)
式に示す推定演算式により有機成分濃度を推定するもの
である。21は黒液性状設定部であり、ここではチップ
の種類や薬剤3の種類によって予め定められる黒液性状
設定信号S4が出力され、有機成分濃度推定演算部20
に供給される。従って、この有機成分濃度推定演算部2
0は黒液性状信号に基づいて温度および屈折率の関数と
して複数の有機成分濃度を推定するようになっている。
つまり、有機成分濃度演算部20は黒液性状設定部21
から例えばあるチップ材種の黒液性状信号が入力される
と、そのチップ材種に応じた有機成分濃度のみを選択し
て出力するようになっている。推定関数を選択するのは
黒液性状によって溶解度および屈折率が変化するためで
ある。なお、黒液性状によっである1つの有機成分濃度
を出力する手段としては図示点線に示すように有機成分
濃度推定演算部20の出力端に選択部22を設け、黒液
性状設定部21からの黒液性状信号S4に応じて前記有
機成分濃度推定演算部20から出力される複数の有機成
分濃度の中から1つを選択して出力する構成であっても
よい。
次に、以上のように構成された装置の動作を説明する。
パルプ蒸解工程としての蒸解釜1にはチップ2の外、回
収ボイラ10から薬剤3および蒸気4等が供給され、こ
こでチップ2が薬剤3および蒸気4によって蒸解されて
パルプ5を生産するとともに、該蒸解釜1から廃液とし
て希黒液6が排出される。この希黒液6は濃縮器7に送
られ、ここで濃縮されて濃黒液8を得た後、ミキシング
タンク9に導入される。このミキシングタンク9では濃
縮器7からの濃黒液8に前記回収ボイラ10からのダス
ト11と芒硝12とを混合して混合黒液13を得、更に
後段の黒液ヒータ14に送り、ここで蒸気15の熱で適
宜な温度に調整して回収ボイラ10に供給し、回収ボイ
ラ内に噴射黒液16として噴射するものである。
このとき、噴射黒液供給うイン17に光屈折式濃度計1
8および温度計19が設置され、これらの計器18.1
9により固形分濃度推定値S1、黒液の温度S2が検知
され、有機成分濃度演算部20に供給される。この有機
成分濃度演算部20はチップ2の材種や薬剤3の種類等
によって異なる黒液性状に対する有機成分濃度55−1
〜85−nが計算され、黒液性状設定部21によって設
定される黒液性状信号S4によって該当する有機成分濃
度を選択し、有機成分濃度推定値S5として出力する。
前記有機成分濃度演算部20の推定演算式としては、温
度変化範囲および固形分濃度変化範囲が比較的小さけれ
ば、下式のような簡単な演算式で充分な精度の推定が可
能となる。
ここで、α1.β1.δ+  (+ =1.2.・・・
・・・n)は定数、濃度計18から出力される固形分濃
度推定値S1は第(1)式に示す黒液溶液の屈折率Nの
関数として推定されるので、51−f (n)で表わせ
る。S2は温度計19の検知温度である。
なお、温度変化範囲や固形分濃度変化範囲が大きければ
、更に複雑な演算式により精度よく有機成分濃度S5を
推定できる。
従って、以上のような第2の発明の実施例の構成によれ
ば、噴射黒液供給うイン17に光屈折式濃度計18の外
に温度計19を設け、屈折率の関数となっている固形分
濃度推定値S1に屈折率の変動要因である黒液の温度を
補正値として考慮し、有機成分濃度を推定するようにし
ているので、簡単な構成で即時に連続的に有機成分濃度
を推定できる。しかも、黒液性状設定部21で予めチッ
プ材種や薬剤3の種類によって黒液性状信号を設定し、
この黒液性状信号ごとに第(2)式に示すように複数の
有機成分濃度を定め、黒液性状信号に応じて複数の有機
成分濃度の中から1つを選択して有機成分濃度と推定し
て出力する構成としているので、温度のみならず、黒液
性状の変化によって生じる推定誤差をも除去し得、高精
度に有機成分濃度を推定でき、パルプ蒸解工程や回収ボ
イラを適切に操業管理、燃焼制御等を行い得るものであ
る。
なお、この発明は上記実施例に限定されずに種々変形し
て実施できるものである。例えば有機成分濃度推定演算
部20に黒液性状設定部21を含めて構成してもよい。
また、第3図に示す点線のように噴射黒液供給ライン1
7に濃度計18、温度計19の外に、ガンマ線式密度計
または振動式密度計23を設けるようにすれば、無機成
分の影響を補正して推定精度を上げることができる。つ
まり、黒液の無機成分量の変化は前述したように溶液と
して飽和している状態では屈折率の変化として現われず
に黒液の密度変化として現われるので、黒液の有機成分
濃度の推定値に誤差を生じる。
そこで、密度計23により黒液の密度S3を検知し、こ
の密度S3によって補正するようにすればその誤差を除
去でき、より高精度に有機成分濃度を推定することがで
きる。この場合、上記(2)式の各黒液性状信号84−
rごと例えば54−1の時、 S5−α181+βIS2+γ183+δ1により有機
成分濃度を推定すればよい。S3は検知密度、γ1は定
数である。
次に、第4図は本発明方法およびその推定装置の応用例
の1つとして噴射黒液の有機成分濃度推定値を用いた回
収ボイラの燃焼制御を説明する構成図である。即ち、こ
の装置は、第3図に示す装置に、新たに黒液の体積流量
を検知する体積流量計31、燃焼空気流量演算部32お
よび下段空気流量調節計33、中段空気流量調節計34
、上段空気流量調節計35を設けてなる構成である。通
常、回収ボイラ10は噴射黒液16を燃焼するボイラで
あるが、このボイラの燃焼効率を上げるために、有機成
分濃度推定!11s5、噴射黒液の体積流量計31によ
り検知される黒液の体積流186、ガンマ線密度S3お
よび黒液性状信号84等を燃焼空気流量演算部32に供
給し、ここでこれらの信号83〜S6を用いて必要な燃
焼空気量である回収ボイラ10の各段へ投入される空気
流量指令値87〜S9を求め、各段の空気流量調節計3
3〜35に供給する。そして、これら゛各段の空気流量
調節計33〜35にて空気流量指令値87〜S9と実空
気流量817〜S19とを比較しその偏差が零となるよ
うに回収ボイラ10の下段、中段および上段の燃焼用流
1827〜829を得、回収ボイラ10に供給するもの
である。従って、本発明の推定方法およびその推定装置
を回収ボイラ10に応用すれば、回収ボイラ1oの燃焼
制御を適正に行うことができる。
〔発明の効果〕
以上詳記したように第1の発明によれば、温度による誤
差要因を排除することにより、高精度に有機成分濃度を
推定でき、よって即時に連続的に有機成分濃度を推定し
ても操業管理、燃焼管理等の使用に充分側えうる有機成
分濃度を推定し得る黒液の有機成分濃度推定方法を提供
できる。
また、第2の発明によれば、濃度計と温度計を設けて黒
液溶液の屈折率および黒液の温度を検知し、更に有機成
分濃度推定手段により屈折率および温度の関数として複
数の有機成分濃度を得、これらの有機成分濃度の中から
1つを推定して出力するようにすれば、簡単な構成によ
り有機成分濃度を即時に連続的に推定し得、操業管理、
燃焼管理等を適切に行ない得る黒液の有機成分濃度推定
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第3図は本発明方法およびその装置を説明
するために示したもので、第1図は本発明方法およびそ
の装置を実現するための原理説明図、第2図は黒液温度
の変化に対する濃度計出力と有機成分濃度の関係図、第
3図は第2の発明の一実施例を説明するための構成図、
第4図は本発明方法およびその装置を応用した回収ボイ
ラの燃焼制御を説明する構成図である。 1・・・蒸解釜、7・・・濃縮器、9・・・ミキシング
タンク、10・・・回収ボイラ、14・・・黒液ヒータ
、18・パ・光屈折式濃度計、19・・・温度計、20
 用有機成分濃度推定演算部、21・・・黒液性状設定
部、22・・・選択部、23・・・ガンマ線式密度計。 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦手続補正書 61.4.26 昭和  年  月  日 特許庁長官  宇 買 道 部 殿 1、事件の表示 特願昭60−151697号 2、発明の名称 黒液の有機成分濃度推定方法およびその推定装置3、補
正をする者 事件との関係  特許出願人 十條製紙株式会社 (ほか2名) 4、代理人 東京都港区虎ノ門1丁目26番5号 第17森ビル5、
自発補正 7、補正の内容 (1)明細書の[2、特許請求の範囲」を別紙のように
訂正する。 (2)図面第2図を別紙のように訂正する。 (3)明細書第3頁第4行目、同頁第6行目、同頁第1
1行目、同頁第12行目ないし同頁第13行目および同
頁第19行目の「パルプ蒸解」とあるを「チップ蒸解」
と訂正する。 (4)明細書第3頁第6行目の「紙を生産」とあるを「
紙パルプを生産」と訂正する。 (5)明細書第3頁第19行目の「薬剤」とあるを「薬
剤原料」と訂正する。 (6)明細書第3頁第18行目の「硫酸化」とあるを「
硫酸」と訂正する。 (7)明細書第4頁第1行目、同頁第3行目、同頁第4
行目、同頁第12行目、同頁第13行目および同頁第2
0行目の「パルプ蒸解」とあるを「チップ蒸解」と訂正
する。 (8)明細書第4頁第2行目ないし同頁第3行目の「薬
剤」とあるを「薬剤原料は薬剤として」と訂正する。 (9)明細書第4頁第7行目ないし同頁第10行目の「
ではチオリグニン・・・・・・構成されている。」とあ
るを[ではリグニン、ヒドロキシン酸類などにより構成
され、一方、無機成分は炭酸ナトリウム、Fa駿ナナト
リウムよび硫化ナトリウムなどにより構成されている。 」と訂正する。 (10)明細書第4頁第7行目の「パルプ蒸解」とある
を「チップ蒸解」と訂正する。 (11)明細書第6頁第4行目ないし同頁第10行目の
「また、光屈折式・旧・・そこで、第1の発明」とあ゛
る記載を下記のように訂正する。 記 一方、光屈折式濃度計は、通常黒液の濃度として第1図
に示す溶液A5中の溶解固形成分A7における無機成分
A3−aと有機成分A2−aの割合が一定であると仮定
し、非溶解成カム6の影響も無視して溶解Aの光屈折率
の変化から黒液A1中の固形カム8の濃度即ち固形分濃
度を推定する装置として用いられている。この固形分濃
度推定装置としての光屈折式濃度計は黒液の有機成分に
対して検出感度が高いと一般に経験上古われていたが、
発明者等の行なった実験によると、この光屈折式濃度計
のみによって有機成分濃度を推定しようとすると、推定
値と分析値の差は標11!偏差として推定値の約2.4
%も変動することが確認されている。 従って、第1の発明 (12)明Ill書第7頁第3行目ないし同頁第4行目
および同頁第9行目ないし同頁第10行目の「パルプを
蒸解するパルプ蒸解」とあるを「チップを蒸解するチッ
プ蒸解」と訂正する。 (13)明細書第9頁第20目の「屈折率、同様」とあ
るを「屈折率、×2二同様」と訂正する。 (14)明細書第10頁第8行目ないし同頁第宇 1o行目の「しかし、温度・・・・・・変化する。」あ
るを[しかし、第2図に示すように温度が変化すると、
固形カム8の溶解度が大きく変化し、それに伴って屈折
率が変化して有機成分濃度が大きく変化する。」と訂正
する。 (15)明細書第10頁第18行目の「パルプ蒸解」と
あるを「チップ蒸解」と訂正する。 (16)明細書第17頁第7行目の「材等を回収」とあ
るを「材原料等を回収」と訂正する。 (17)明細書第11頁第12行目の「有機成分濃度が
変化」とあるを「有機成分濃度推定値が変化」と訂正す
る。 (18)明IIII!第12頁第8行目ないし同頁第9
行目の[パルプ蒸解工程に投入されるチップ材種に」と
あるを「チップ蒸解工程に投入されるチップ材種などに
」と訂正する。 (19)明細書第13頁第1行目ないし同頁第4行目の
「通常、黒液の・・・・・・制御している。」とあるを
「通常、回収ボイラに投入される噴射黒液粒径を適正に
するために噴射黒液温度の設定値を操作することが行わ
れている。」と訂正する。 (20)明細書第13頁第19行目ないし同頁第20行
目の「変化し、これによって有機成分濃度の変動が更に
大きくなる。」とあるを「変化する。jと訂正する。 (21)明細書第14頁第13行目の「パルプ」とある
を「チップ」と訂正する。 (22)明細書第15頁第11行目の「薬剤」とあるを
「薬剤原料」と訂正する。 (23)明細書第17頁第6行目の「パルプ蒸解」とあ
るを「チップ蒸解」と訂正する。 (24)明細書第17頁第7行目の「薬剤」とあるを「
薬剤原料」と訂正する。 (25)明細書第20頁第4行目の「パルプ」とあるを
「チップ」と訂正する。 2、特許請求の範囲 (1)チップと薬剤を用いてチップを蒸解するチップ蒸
解工程より排出される黒液の有機成分濃度を推定する方
法において、前記黒液の溶液の屈折率および黒液の温度
を検知し、この屈折率および温度に基づき黒液中の有機
成分濃度を推定することを特徴とする黒液の有機成分濃
度推定方法。 (2)黒液の有機成分濃度を推定する手段は、前記屈折
率より求めた有機成分濃度を前記温度によって補正して
推定するものである特許請求の範囲第(1)項記載の黒
液の有機成分濃度推定方法。 (3)黒液の有機成分濃度を推定する手段は、±−°2
−1−蒸解工程に投入されるチップ材種および薬剤に基
づいて得られる黒液性状にm有機成分1度を推二社−す
るものである特許請求の範囲第(1))記載の黒液の有
機成分濃度推定方法。 (4)チップと薬剤を用いてチップを蒸解するチップ蒸
解工程より排出される黒液の有機成分濃度を推定する装
置において、前記黒液の溶液の屈折率を検知する濃度計
と、前記黒液の濃度を検知する温度計と、前記濃度計お
よび温度計により検知される屈折率および温度に基づき
黒液中の有機成分濃度を推定する有機成分濃度推定手段
とを備えたことを特徴とする黒液の有機成分濃度推定装
置。 (5)黒液の有機成分濃度推定手段は、前記屈折率より
求めた有機成分濃度を前記温度によって補正して推定す
るものである特許請求の範囲第(4)項記載の黒液の有
機成分濃度推定装置。 (6)黒液の有機成分濃度推定手段は、チップ蒸解工程
に投入されるチップ材種LLL薬剤に基づいて定められ
る黒液性状信号を出力する黒液性状設定部と、この黒液
性状設定部から出力される黒液性状信号に基づいて有機
成分濃度を[するものである特許請求の範囲第(4)項
記載の黒液の有機成分濃度推定装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)チップと薬剤を用いてパルプを蒸解するパルプ蒸
    解工程より排出される黒液の有機成分濃度を推定する方
    法において、前記黒液の溶液の屈折率および黒液の温度
    を検知し、この屈折率および温度に基づき黒液中の有機
    成分濃度を推定することを特徴とする黒液の有機成分濃
    度推定方法。
  2. (2)黒液の有機成分濃度を推定する手段は、前記屈折
    率より求めた有機成分濃度を前記温度によって補正して
    推定するものである特許請求の範囲第(1)項記載の黒
    液の有機成分濃度推定方法。
  3. (3)黒液の有機成分濃度を推定する手段は、パルプ蒸
    解工程に投入されるチップ材種または薬材に基づいて得
    られる黒液性状に応じて前記屈折率および温度によって
    推定される有機成分濃度を選択して出力するものである
    特許請求の範囲第(1)項記載の黒液の有機成分濃度推
    定方法。
  4. (4)チップと薬剤を用いてパルプを蒸解するパルプ蒸
    解工程より排出される黒液の有機成分濃度を推定する装
    置において、前記黒液の溶液の屈折率を検知する濃度計
    と、前記黒液の温度を検知する温度計と、前記濃度計お
    よび温度計により検知される屈折率および温度に基づき
    黒液中の有機成分濃度を推定する有機成分濃度推定手段
    とを備えたことを特徴とする黒液の有機成分濃度推定装
    置。
  5. (5)黒液の有機成分濃度推定手段は、前記屈折率より
    求めた有機成分濃度を前記温度によって補正して推定す
    るものである特許請求の範囲第(4)項記載の黒液の有
    機成分濃度推定装置。
  6. (6)黒液の有機成分濃度推定手段は、パルプ蒸解工程
    に投入されるチップ材種または薬材に基づいて定められ
    る黒液性状信号を出力する黒液性状設定部と、この黒液
    性状設定部から出力される黒液性状信号に応じて前記屈
    折率および温度により推定される有機成分濃度を選択し
    て出力するものである特許請求の範囲第(4)項記載の
    黒液の有機成分濃度推定装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5223393A (en) * 1975-08-18 1977-02-22 Nippon Kokan Kk <Nkk> Method of measuring concentration of tempering fluid for skin-pass rol ling mills
JPS56392A (en) * 1979-06-12 1981-01-06 Katayama Chemical Works Co Prevention of pitch obstacle

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5223393A (en) * 1975-08-18 1977-02-22 Nippon Kokan Kk <Nkk> Method of measuring concentration of tempering fluid for skin-pass rol ling mills
JPS56392A (en) * 1979-06-12 1981-01-06 Katayama Chemical Works Co Prevention of pitch obstacle

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