JPS62173B2 - - Google Patents
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- JPS62173B2 JPS62173B2 JP58005859A JP585983A JPS62173B2 JP S62173 B2 JPS62173 B2 JP S62173B2 JP 58005859 A JP58005859 A JP 58005859A JP 585983 A JP585983 A JP 585983A JP S62173 B2 JPS62173 B2 JP S62173B2
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Description
本発明は改良されたフエノール樹脂の製造方法
に関し、さらに詳細には、当該フエノール樹脂を
製造するに際して、反応系への水蒸気の吹き込み
と真空蒸留とを併せ行うことから成る。遊離フエ
ノールおよび遊離ホルムアルデヒドが極めて少な
く、しかも低分子量部分の多い水溶性レゾール型
フエノール樹脂の製造方法に関する。 通常、水溶性フエノール樹脂としては、未反応
フエノールおよび未反応ホルムアルデヒド含有率
が少ないものが良好とされ、また樹脂の貯蔵安定
性の点で低分子量部分の多いものが良好とされて
おり、事実、需要者からの要望ともなつている。 かかる要望に添うべく、未反応ホルムアルデヒ
ド含有率を少なくするための手段としては、フ
エノールに対するホルムアルデヒドのモル比を小
さくすることによりホルムアルデヒドの絶対量を
少なくするという方法、反応を十分に進行させ
て遊離ホルムアルデヒド量を少なくすると同時
に、分解ホルムアルデヒド量をも少なくするとい
う方法、ホルマリン・キヤツチヤー剤を使用し
て遊離のホルムアルデヒド量を少なくするという
方法などが考えられるが、これらはいずれも次の
理由で不十分であるといえる。 つまり、の方法による場合には、逆に遊離の
フエノールが多くなるし、の方法では反応が進
み過ぎて高粘度物となり、得られる樹脂の貯蔵安
定性を極端に悪化させることとなるし、の方法
にしても、事実、見掛上の遊離ホルムアルデヒド
を低減させることはできるけれども、ホルムアル
デヒドを簡単に捕捉しうる物質は、反面では簡単
に離散させるものであつて、二次的に分解して離
散してくるこうしたキヤツチヤー剤は概して性能
上悪影響を及ぼすばかりでなく、水希釈能をも低
下させる処から、ひいては樹脂の貯蔵安定性をも
悪化させることとなる。 他方、遊離フエノール含有率を少なくするため
の手段としては、フエノールに対するホルムアル
デヒド量を増大するという方法も行われている
が、かかる方法によれば逆に、遊離のホルムアル
デヒド含有率が増大することとなる。 すなわち、未反応ホルムアルデヒド量の低減化
と未反応フエノール量の低減化とは相反する性格
のものであり、このホルムアルデヒド含有率を減
少させれば未反応フエノール含有率が増大すると
いう具合に、両効相備わつてバランスのとれた目
的樹脂が得られていないというのが現状である。 しかるに、本発明者らは鋭意検討を重ねた結
果、フエノール樹脂製造における脱水縮合工程
で、水蒸気を吹き込みながら真空蒸留を行うこと
によつて、遊離ホルムアルデヒドおよび遊離フエ
ノール含有率が共に少なく、したがつてこれら両
成分のバランスがとれた、低分子量域に入る分子
量部分が多く、したがつて水溶性を保有したレゾ
ール型フエノール樹脂の製造方法を見出すに及ん
で、本発明を完成させるに到つた。 すなわち、本発明はフエノールとホルムアルデ
ヒドとのモル比を1.0〜2.5の間で両者成分を反応
させて初期縮合物を得たのち、反応系に水蒸気を
吹き込むと同時に真空蒸留をも併せ行つて上記初
期縮合物の脱水縮合反応を遂行することから成る
フエノール樹脂の製造方法を提供するものであ
る。 以下に本発明方法をより詳細に説明するが、ま
ずフエノールとホルムアルデヒドとのモル比は
1.0〜2.5、より好ましくは1.35〜1.75なる範囲と
するのが適当である。 反応触媒としてはアルカリ金属、アルカリ土類
金属またはアミン類が単独使用または二種以上の
併用によればよいが、得られる樹脂の分子量分布
を出来る限り低分子量域に押えるためには、反応
速度の大きいアルカリ金属の使用によるよりも、
アルカリ土類金属とかアミン類の使用によるのが
適当であり、代表的なものとしては水酸化バリウ
ム、水酸化カルシウムまたはトリエチルアミンな
どが挙げられる。 アルカリ金属を適用する場合には、フエノール
に対する触媒量を出来るだけ減少させる必要があ
るが、代表的なものとしては水酸化ナトリウムま
たは水酸化カリウムなどが挙げられる。 反応温度および反応時間は特に規制されないけ
れども、高温で短時間というよりも低温で長時間
行うのが効果的である。 また中和剤に関しては、樹脂の安定性を向上さ
せることが期待できることから、中和剤の使用に
よるのがよく、そのさいのPH値としては5.5〜7.0
付近が好適であり、当該中和剤としては公知慣用
の無機酸または有機酸がそのまま適用できる。 以上に詳述した如く、本発明方法を実施するに
さいしての主反応条件は常法と格別に異なるもの
ではない。 ところで、本発明方法の特徴的手段とも言うべ
き脱水縮合反応における水蒸気の吹き込みと真空
蒸留とについて詳説すると、まず水蒸気の吹き込
み方法としては、脱水の開始と同時に吹き込みを
行つてもよく、あるいは所定の真空脱水を終了し
たのちに水蒸気を吹き込みながら更に真空脱水を
行うという方法によつてもよい。 これら諸法のうち、樹脂液の粘度が高い方、す
なわち後者方法による方が脱フエノール化および
脱ホルムアルデヒド化にとつて一層効果がある。 水蒸気の使用量としては、仕込んだフエノール
の重量に対して半分量から等量で十分であるが、
水蒸気量を多くした方が脱フエノール化および脱
ホルムアルデヒド化に一層有効であることは当然
であるから、本発明は上記の範囲に決して限定さ
れるものではない。 水蒸気の吹き込み圧力および温度などの条件は
樹脂の製造に用いる釜の容量および製造数量など
によつて異なるが、他方の真空蒸留における真空
度が、水蒸気を使用せずに行う真空蒸留における
真空度よりも低く、100mmHg以内の真空度になる
ように抑える必要がある。 これ以上に真空度が低下するときは水蒸気が多
くなり過ぎることとなり、余り多い目に吹き込む
と脱水温度が上昇するだけで、その結果は、樹脂
の安定性をいたずらに低下させるだけであつて、
脱フエノール化および脱ホルムアルデヒド化の効
果は却つて減少するので好ましくない。 次に、本発明を実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り重量基準であるものとする。 実施例 1 フエノールの470部(5.00モル)と42%ホルマ
リンの482部(6.75モル)とを温度計、冷却器お
よび撹拌機を備えたフラスコに入れ、かきまぜな
がら40℃以下に冷却してトリエチルアミンの47部
を加えて、1時間を要して65℃に昇温し、粘度
〔25℃のガードナー・ホルト・スケール;以下同
様〕が50cpsとなるまで同温度で反応させたが、
この時点で遊離ホルムアルデヒド分は2%以下と
なつていた。 直ちに冷却を開始せしめると同時に、70%p−
トルエンスルホン酸溶液にてPH6.5に中和せしめ
た。 中和後、水蒸気を吹き込みながら真空脱水を真
空度680mgHgで開始し、粘度が100cpsとなるまで
45〜55℃なる温度で脱水濃縮化を行つてから室温
に冷却し、次いでここにアミノシランカツプリン
グ剤を、この濃縮液を基準として0.5%加えて目
的とするレゾール型フエノール樹脂の溶液を得
た。 なお、このさいの水蒸気蒸留量は約400部であ
つたし、ここに得られた樹脂液および樹脂の性状
値は不揮発分が68%、粘度が100cps、水希釈能
(ウオータートレランス)が150%で、遊離フエノ
ールおよび遊離ホルムアルデヒドの含有率はそれ
ぞれ8.7%および0.8%であつた。 実施例 2 トリエチルアミンの代りに、触媒として水酸化
カルシウムの47部を用い、かつ発熱を制御するた
めにこの触媒を3等分に分割して加えるように変
更させた以外は、実施例1と同様にして目的とす
る樹脂液を得た。 なお、このさいの水蒸気蒸留量は約500部であ
つたし、得られた樹脂液および樹脂の性状値は不
揮発分が69.1%、粘度が120cps、水希釈能が140
%で、かつ遊離フエノールおよび遊離ホルムアル
デヒドの含有率はそれぞれ9.4%および0.15%で
あつた。 実施例 3 フエノールの470部(5.00モル)と42%ホルマ
リンの554部(7.76モル)とを温度計、冷却器お
よび撹拌機を備えたフラスコに入れ、かきまぜな
がら40℃に冷却し、水酸化バリウムの23.5部を加
え、1時間を要して80℃に昇温し、粘度が60cps
となるまで同温度で反応させたが、この時点で遊
離ホルムアルデヒド分は2%以下となつていた。 直ちに冷却を開始すると同時に、70%燐酸水溶
液にてPH6.0に中和した。 中和後、水蒸気を吹き込みながら真空脱水を真
空度650mmHgで開始し、粘度が110cpsとなるまで
45〜55℃なる温度で脱水濃縮化を行つた(最終的
には真空度は700mmHgとなつた)。 次いで室温に冷却してから、この濃縮液を基準
として0.5%のアミノシランカツプリング剤を加
えて目的とする樹脂液を得た。 なお、このさいの水蒸気蒸留量は約400部であ
つたし、得られた樹脂液および樹脂の性状値は不
揮発分が67.5%、粘度が110cps、水希釈能が100
%で、かつ遊離フエノールおよび遊離ホルムアル
デヒドの含有率はそれぞれ6.7%および0.3%であ
つた。 実施例 4 反応触媒として、48%水酸化ナトリウム水溶液
の23.6部を使用するように変更させた以外は、実
施例3と全く同様にして目的とする樹脂液を得
た。 なお、このさいの水蒸気蒸留量は約400部であ
つたし、樹脂液および樹脂の性状値は不揮発分が
67.0%、粘度が110cps、水希釈能が220%で、か
つ遊離フエノールおよび遊離ホルムアルデヒドの
含有率はそれぞれ6.5%および0.4%であつた。 比較例 1 脱水縮合反応工程において、水蒸気蒸留は行わ
ず、単に680mmHgなる真空度で以て脱水せしめる
ように変更した以外は、実施例1と同様にして対
照用の樹脂液を得た。 なお、得られた樹脂液および樹脂の性状値は不
揮発分が68.9%、粘度が100cps、水希釈能が160
%で、かつ遊離フエノールおよび遊離ホルムアル
デヒドの含有率はそれぞれ15%および0.9%であ
つた。 比較例 2 脱水縮合反応を行うに当つて、水蒸気蒸留は行
わずに単に670mmHgなる真空度で以て脱水せしめ
るように変更させた以外は、実施例4と同様にし
て対照用の樹脂液を得た。 なお、得られた樹脂液および樹脂の性状値は不
揮発分が65.2%、粘度が110cps、水希釈能が240
%で、かつ遊離フエノールおよび遊離ホルムアル
デヒドの含有率はそれぞれ9.8%および1.3%であ
つた。 各実施例および比較例で得られた各樹脂液の性
能評価を、鋳物鋳型用酸硬化型自硬性フエノール
樹脂として、次の方法で行つた。 すなわち、「圧縮強さ」は小型多腕ミキサー
(90rpm)に、フリーマントル珪砂の3000部を入
れ、さらに80%アルキルベンゼンスルホン酸のメ
タノール溶液の15部を硬化剤として加えて1分間
混練させたのち、各樹脂液の30部を各別に加えて
1分間混練させ、直ちに50mmφ×50mmなる圧縮強
さ試験用テストピース枠型に詰め込んで行われる
が、第1表なる性能表には経時時間毎の当該圧縮
強さを測定して示すものである。 次に、「可使強度」は樹脂液添加後における1
分間の混練を行つてから10分間放置させておいた
混練砂を用いて造形し、そのまま24時間放置させ
たのちの圧縮強さを以て表示したものである。 さらに、「ホルマリン臭」は前記した配合に従
つて樹脂液の添加直後から3分間混練を続ける間
に、混練開始直後より北川式検知管を使つて前記
多腕ミキサー直上10cmなる位置において1分間隔
で3回吸引したものを1回分として、2回分の平
均値をとつたものである。
に関し、さらに詳細には、当該フエノール樹脂を
製造するに際して、反応系への水蒸気の吹き込み
と真空蒸留とを併せ行うことから成る。遊離フエ
ノールおよび遊離ホルムアルデヒドが極めて少な
く、しかも低分子量部分の多い水溶性レゾール型
フエノール樹脂の製造方法に関する。 通常、水溶性フエノール樹脂としては、未反応
フエノールおよび未反応ホルムアルデヒド含有率
が少ないものが良好とされ、また樹脂の貯蔵安定
性の点で低分子量部分の多いものが良好とされて
おり、事実、需要者からの要望ともなつている。 かかる要望に添うべく、未反応ホルムアルデヒ
ド含有率を少なくするための手段としては、フ
エノールに対するホルムアルデヒドのモル比を小
さくすることによりホルムアルデヒドの絶対量を
少なくするという方法、反応を十分に進行させ
て遊離ホルムアルデヒド量を少なくすると同時
に、分解ホルムアルデヒド量をも少なくするとい
う方法、ホルマリン・キヤツチヤー剤を使用し
て遊離のホルムアルデヒド量を少なくするという
方法などが考えられるが、これらはいずれも次の
理由で不十分であるといえる。 つまり、の方法による場合には、逆に遊離の
フエノールが多くなるし、の方法では反応が進
み過ぎて高粘度物となり、得られる樹脂の貯蔵安
定性を極端に悪化させることとなるし、の方法
にしても、事実、見掛上の遊離ホルムアルデヒド
を低減させることはできるけれども、ホルムアル
デヒドを簡単に捕捉しうる物質は、反面では簡単
に離散させるものであつて、二次的に分解して離
散してくるこうしたキヤツチヤー剤は概して性能
上悪影響を及ぼすばかりでなく、水希釈能をも低
下させる処から、ひいては樹脂の貯蔵安定性をも
悪化させることとなる。 他方、遊離フエノール含有率を少なくするため
の手段としては、フエノールに対するホルムアル
デヒド量を増大するという方法も行われている
が、かかる方法によれば逆に、遊離のホルムアル
デヒド含有率が増大することとなる。 すなわち、未反応ホルムアルデヒド量の低減化
と未反応フエノール量の低減化とは相反する性格
のものであり、このホルムアルデヒド含有率を減
少させれば未反応フエノール含有率が増大すると
いう具合に、両効相備わつてバランスのとれた目
的樹脂が得られていないというのが現状である。 しかるに、本発明者らは鋭意検討を重ねた結
果、フエノール樹脂製造における脱水縮合工程
で、水蒸気を吹き込みながら真空蒸留を行うこと
によつて、遊離ホルムアルデヒドおよび遊離フエ
ノール含有率が共に少なく、したがつてこれら両
成分のバランスがとれた、低分子量域に入る分子
量部分が多く、したがつて水溶性を保有したレゾ
ール型フエノール樹脂の製造方法を見出すに及ん
で、本発明を完成させるに到つた。 すなわち、本発明はフエノールとホルムアルデ
ヒドとのモル比を1.0〜2.5の間で両者成分を反応
させて初期縮合物を得たのち、反応系に水蒸気を
吹き込むと同時に真空蒸留をも併せ行つて上記初
期縮合物の脱水縮合反応を遂行することから成る
フエノール樹脂の製造方法を提供するものであ
る。 以下に本発明方法をより詳細に説明するが、ま
ずフエノールとホルムアルデヒドとのモル比は
1.0〜2.5、より好ましくは1.35〜1.75なる範囲と
するのが適当である。 反応触媒としてはアルカリ金属、アルカリ土類
金属またはアミン類が単独使用または二種以上の
併用によればよいが、得られる樹脂の分子量分布
を出来る限り低分子量域に押えるためには、反応
速度の大きいアルカリ金属の使用によるよりも、
アルカリ土類金属とかアミン類の使用によるのが
適当であり、代表的なものとしては水酸化バリウ
ム、水酸化カルシウムまたはトリエチルアミンな
どが挙げられる。 アルカリ金属を適用する場合には、フエノール
に対する触媒量を出来るだけ減少させる必要があ
るが、代表的なものとしては水酸化ナトリウムま
たは水酸化カリウムなどが挙げられる。 反応温度および反応時間は特に規制されないけ
れども、高温で短時間というよりも低温で長時間
行うのが効果的である。 また中和剤に関しては、樹脂の安定性を向上さ
せることが期待できることから、中和剤の使用に
よるのがよく、そのさいのPH値としては5.5〜7.0
付近が好適であり、当該中和剤としては公知慣用
の無機酸または有機酸がそのまま適用できる。 以上に詳述した如く、本発明方法を実施するに
さいしての主反応条件は常法と格別に異なるもの
ではない。 ところで、本発明方法の特徴的手段とも言うべ
き脱水縮合反応における水蒸気の吹き込みと真空
蒸留とについて詳説すると、まず水蒸気の吹き込
み方法としては、脱水の開始と同時に吹き込みを
行つてもよく、あるいは所定の真空脱水を終了し
たのちに水蒸気を吹き込みながら更に真空脱水を
行うという方法によつてもよい。 これら諸法のうち、樹脂液の粘度が高い方、す
なわち後者方法による方が脱フエノール化および
脱ホルムアルデヒド化にとつて一層効果がある。 水蒸気の使用量としては、仕込んだフエノール
の重量に対して半分量から等量で十分であるが、
水蒸気量を多くした方が脱フエノール化および脱
ホルムアルデヒド化に一層有効であることは当然
であるから、本発明は上記の範囲に決して限定さ
れるものではない。 水蒸気の吹き込み圧力および温度などの条件は
樹脂の製造に用いる釜の容量および製造数量など
によつて異なるが、他方の真空蒸留における真空
度が、水蒸気を使用せずに行う真空蒸留における
真空度よりも低く、100mmHg以内の真空度になる
ように抑える必要がある。 これ以上に真空度が低下するときは水蒸気が多
くなり過ぎることとなり、余り多い目に吹き込む
と脱水温度が上昇するだけで、その結果は、樹脂
の安定性をいたずらに低下させるだけであつて、
脱フエノール化および脱ホルムアルデヒド化の効
果は却つて減少するので好ましくない。 次に、本発明を実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り重量基準であるものとする。 実施例 1 フエノールの470部(5.00モル)と42%ホルマ
リンの482部(6.75モル)とを温度計、冷却器お
よび撹拌機を備えたフラスコに入れ、かきまぜな
がら40℃以下に冷却してトリエチルアミンの47部
を加えて、1時間を要して65℃に昇温し、粘度
〔25℃のガードナー・ホルト・スケール;以下同
様〕が50cpsとなるまで同温度で反応させたが、
この時点で遊離ホルムアルデヒド分は2%以下と
なつていた。 直ちに冷却を開始せしめると同時に、70%p−
トルエンスルホン酸溶液にてPH6.5に中和せしめ
た。 中和後、水蒸気を吹き込みながら真空脱水を真
空度680mgHgで開始し、粘度が100cpsとなるまで
45〜55℃なる温度で脱水濃縮化を行つてから室温
に冷却し、次いでここにアミノシランカツプリン
グ剤を、この濃縮液を基準として0.5%加えて目
的とするレゾール型フエノール樹脂の溶液を得
た。 なお、このさいの水蒸気蒸留量は約400部であ
つたし、ここに得られた樹脂液および樹脂の性状
値は不揮発分が68%、粘度が100cps、水希釈能
(ウオータートレランス)が150%で、遊離フエノ
ールおよび遊離ホルムアルデヒドの含有率はそれ
ぞれ8.7%および0.8%であつた。 実施例 2 トリエチルアミンの代りに、触媒として水酸化
カルシウムの47部を用い、かつ発熱を制御するた
めにこの触媒を3等分に分割して加えるように変
更させた以外は、実施例1と同様にして目的とす
る樹脂液を得た。 なお、このさいの水蒸気蒸留量は約500部であ
つたし、得られた樹脂液および樹脂の性状値は不
揮発分が69.1%、粘度が120cps、水希釈能が140
%で、かつ遊離フエノールおよび遊離ホルムアル
デヒドの含有率はそれぞれ9.4%および0.15%で
あつた。 実施例 3 フエノールの470部(5.00モル)と42%ホルマ
リンの554部(7.76モル)とを温度計、冷却器お
よび撹拌機を備えたフラスコに入れ、かきまぜな
がら40℃に冷却し、水酸化バリウムの23.5部を加
え、1時間を要して80℃に昇温し、粘度が60cps
となるまで同温度で反応させたが、この時点で遊
離ホルムアルデヒド分は2%以下となつていた。 直ちに冷却を開始すると同時に、70%燐酸水溶
液にてPH6.0に中和した。 中和後、水蒸気を吹き込みながら真空脱水を真
空度650mmHgで開始し、粘度が110cpsとなるまで
45〜55℃なる温度で脱水濃縮化を行つた(最終的
には真空度は700mmHgとなつた)。 次いで室温に冷却してから、この濃縮液を基準
として0.5%のアミノシランカツプリング剤を加
えて目的とする樹脂液を得た。 なお、このさいの水蒸気蒸留量は約400部であ
つたし、得られた樹脂液および樹脂の性状値は不
揮発分が67.5%、粘度が110cps、水希釈能が100
%で、かつ遊離フエノールおよび遊離ホルムアル
デヒドの含有率はそれぞれ6.7%および0.3%であ
つた。 実施例 4 反応触媒として、48%水酸化ナトリウム水溶液
の23.6部を使用するように変更させた以外は、実
施例3と全く同様にして目的とする樹脂液を得
た。 なお、このさいの水蒸気蒸留量は約400部であ
つたし、樹脂液および樹脂の性状値は不揮発分が
67.0%、粘度が110cps、水希釈能が220%で、か
つ遊離フエノールおよび遊離ホルムアルデヒドの
含有率はそれぞれ6.5%および0.4%であつた。 比較例 1 脱水縮合反応工程において、水蒸気蒸留は行わ
ず、単に680mmHgなる真空度で以て脱水せしめる
ように変更した以外は、実施例1と同様にして対
照用の樹脂液を得た。 なお、得られた樹脂液および樹脂の性状値は不
揮発分が68.9%、粘度が100cps、水希釈能が160
%で、かつ遊離フエノールおよび遊離ホルムアル
デヒドの含有率はそれぞれ15%および0.9%であ
つた。 比較例 2 脱水縮合反応を行うに当つて、水蒸気蒸留は行
わずに単に670mmHgなる真空度で以て脱水せしめ
るように変更させた以外は、実施例4と同様にし
て対照用の樹脂液を得た。 なお、得られた樹脂液および樹脂の性状値は不
揮発分が65.2%、粘度が110cps、水希釈能が240
%で、かつ遊離フエノールおよび遊離ホルムアル
デヒドの含有率はそれぞれ9.8%および1.3%であ
つた。 各実施例および比較例で得られた各樹脂液の性
能評価を、鋳物鋳型用酸硬化型自硬性フエノール
樹脂として、次の方法で行つた。 すなわち、「圧縮強さ」は小型多腕ミキサー
(90rpm)に、フリーマントル珪砂の3000部を入
れ、さらに80%アルキルベンゼンスルホン酸のメ
タノール溶液の15部を硬化剤として加えて1分間
混練させたのち、各樹脂液の30部を各別に加えて
1分間混練させ、直ちに50mmφ×50mmなる圧縮強
さ試験用テストピース枠型に詰め込んで行われる
が、第1表なる性能表には経時時間毎の当該圧縮
強さを測定して示すものである。 次に、「可使強度」は樹脂液添加後における1
分間の混練を行つてから10分間放置させておいた
混練砂を用いて造形し、そのまま24時間放置させ
たのちの圧縮強さを以て表示したものである。 さらに、「ホルマリン臭」は前記した配合に従
つて樹脂液の添加直後から3分間混練を続ける間
に、混練開始直後より北川式検知管を使つて前記
多腕ミキサー直上10cmなる位置において1分間隔
で3回吸引したものを1回分として、2回分の平
均値をとつたものである。
【表】
他方、実施例1および比較例2で得られたそれ
ぞれの樹脂液の分子量分布を第1図および第2図
に示すことにするが、両図はHLC(ハイ・スピ
ード・リキツド・クロマトグラフイー)チヤート
であつて、各図中におけるA,BおよびCはそれ
ぞれ3核体以上、2核体および1核体の領域を表
すものとし、各図中の各数字は1が2核体組成
物、2が2,4,6−トリメチロール化フエノー
ル、3が2,4−ジメチロール化フエノール、4
が4−メチロール化フエノール、5が2−メチロ
ール化フエノールおよび6が遊離フエノールであ
ることを示すものである。 両チヤートを得るに当つての測定条件は次の通
りである。 装 置……東洋曹達工業(株)製品 カラム……G2000×G2000でRIセンスは32 レコーダ……レコーダーセンスはOJ 流速は1.2ml/分で、 液送圧は40Kg/cm2で、 チヤート・スピードは10mm/分 サンプル……サンプリング量(濃度)は125mg/
10cmで、溶剤にはテトラヒドロフランを使用 以上の結果からも明らかなように、本発明方法
により得られるフエノール樹脂は低分子量域に属
する化合物(低分子量物)が多いにも拘わらず、
遊離フエノールおよび遊離ホルムアルデヒドの含
有率が少なく、バランスのとれたものであること
がわかる。
ぞれの樹脂液の分子量分布を第1図および第2図
に示すことにするが、両図はHLC(ハイ・スピ
ード・リキツド・クロマトグラフイー)チヤート
であつて、各図中におけるA,BおよびCはそれ
ぞれ3核体以上、2核体および1核体の領域を表
すものとし、各図中の各数字は1が2核体組成
物、2が2,4,6−トリメチロール化フエノー
ル、3が2,4−ジメチロール化フエノール、4
が4−メチロール化フエノール、5が2−メチロ
ール化フエノールおよび6が遊離フエノールであ
ることを示すものである。 両チヤートを得るに当つての測定条件は次の通
りである。 装 置……東洋曹達工業(株)製品 カラム……G2000×G2000でRIセンスは32 レコーダ……レコーダーセンスはOJ 流速は1.2ml/分で、 液送圧は40Kg/cm2で、 チヤート・スピードは10mm/分 サンプル……サンプリング量(濃度)は125mg/
10cmで、溶剤にはテトラヒドロフランを使用 以上の結果からも明らかなように、本発明方法
により得られるフエノール樹脂は低分子量域に属
する化合物(低分子量物)が多いにも拘わらず、
遊離フエノールおよび遊離ホルムアルデヒドの含
有率が少なく、バランスのとれたものであること
がわかる。
第1図は本発明の方法により得られたフエノー
ル樹脂液のHLCチヤートを、第2図は比較対照
品のHLCチヤートを示す説明図であり、各図中
のA,BおよびCはそれぞれ3核体以上、2核体
および1核体の領域を表す。 また、各図中の数字は、1……2核体組成物、
2……2,4,6−トリメチロール化フエノー
ル、3……2,4−ジメチロール化フエノール、
4……4−メチロール化フエノール、5……2−
メチロール化フエノールおよび、6……遊離フエ
ノール。
ル樹脂液のHLCチヤートを、第2図は比較対照
品のHLCチヤートを示す説明図であり、各図中
のA,BおよびCはそれぞれ3核体以上、2核体
および1核体の領域を表す。 また、各図中の数字は、1……2核体組成物、
2……2,4,6−トリメチロール化フエノー
ル、3……2,4−ジメチロール化フエノール、
4……4−メチロール化フエノール、5……2−
メチロール化フエノールおよび、6……遊離フエ
ノール。
Claims (1)
- 1 フエノールとホルムアルデヒドとのモル比を
1.0〜2.5として両者成分を反応させて初期縮合物
を得、次いでこの初期縮合物に対して脱水縮合反
応を行うに当つて、反応系に水蒸気を吹き込むと
同時に真空蒸留をも併せ行うことを特徴とする、
遊離フエーノルおよび遊離ホルムアルデヒドが少
なく、かつ水溶性を有するレゾール型フエノール
樹脂の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP585983A JPS59131616A (ja) | 1983-01-19 | 1983-01-19 | フエノ−ル樹脂の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP585983A JPS59131616A (ja) | 1983-01-19 | 1983-01-19 | フエノ−ル樹脂の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59131616A JPS59131616A (ja) | 1984-07-28 |
| JPS62173B2 true JPS62173B2 (ja) | 1987-01-06 |
Family
ID=11622696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP585983A Granted JPS59131616A (ja) | 1983-01-19 | 1983-01-19 | フエノ−ル樹脂の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59131616A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61174214A (ja) * | 1985-01-29 | 1986-08-05 | Sumitomo Deyurezu Kk | フエノ−ル樹脂の製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL127155C (ja) * | 1959-01-10 | |||
| JPS57165418A (en) * | 1981-04-07 | 1982-10-12 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | Production of modified aromatic hydrocarbon resin |
-
1983
- 1983-01-19 JP JP585983A patent/JPS59131616A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59131616A (ja) | 1984-07-28 |
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