JPS62235B2 - - Google Patents
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- JPS62235B2 JPS62235B2 JP23256383A JP23256383A JPS62235B2 JP S62235 B2 JPS62235 B2 JP S62235B2 JP 23256383 A JP23256383 A JP 23256383A JP 23256383 A JP23256383 A JP 23256383A JP S62235 B2 JPS62235 B2 JP S62235B2
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Landscapes
- Earth Drilling (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
この発明は油井管の接続部に使用されるマルテ
ンサイト系ステンレス鋼からなる継手に関し、特
にそのネジ部の脆化を招くことなくネジ部の耐焼
付き性を向上させ得る油井管継手表面処理方法に
関するものである。 一般に油井管には5000〜20000psi程度の高圧が
加わるため、油井管の継手部には高度の気密性が
要求される。このように高圧に耐え得る充分な気
密性を確保するためには、ネジ部に高面圧を与え
なければならず、そのため油井管継手のネジ部は
焼付きが発生し易い。 ところで最近ではCO2あるいはCO2とH2Sを含
む苛酷な環境下にある油井の開発が進んでおり、
このような苛酷な環境下での油井管としてはステ
ンレス鋼の使用が増し、特にCO2のみを含む環境
下ではマルテンサイト系ステンレス鋼が注目され
ている。しかしながらステンレス鋼は普通鋼や低
合金鋼と比較して熱伝導率が低く、そのため焼付
きが一層生じ易い。 従来から、普通鋼や低合金鋼からなる油井管継
手の場合には、ネジ部の焼付き対策として、ネジ
部の表面にSnやZnのメツキを施す方法、あるい
はリン酸塩による化成処理被膜を形成する方法が
採用されている。これらの方法のうち、リン酸塩
による化成処理は安価でしかも普通鋼や低合金鋼
の場合優れた耐焼付き性能を得ることができる。
しかしながらステンレス鋼は普通鋼、低合金鋼と
比較して化学反応性が乏しく、そのためリン酸塩
化成処理を施しても、生成された被膜の下地に対
する接合強度が低く、したがつて継手を締付ける
際に被膜が剥離してしまい、その結果焼付きの発
生を防止できなくなる問題がある。したがつてス
テンレス鋼からなる油井管継手の場合には、例え
ば特開昭58―31097号公報に記載されているよう
に、メツキ法による耐焼付き対策をとらざるを得
ない。しかしながら従来のメツキ法による耐焼付
き対策をマルテンサイト系ステンレス鋼に適用す
る場合、次のような問題がある。 すなわち、通常の炭素鋼においてはメツキを行
なう際に表面を活性化させるため塩酸や硫酸が使
用されており、また前記の特開昭58―31097号公
報には、Crを10%以上含有する合金鋼にメツキ
を施す際に、塩化物を含む酸性の水溶液中で陽極
電解することが記載されている。このように酸性
の水溶液中において活性化処理を行なえば、鋼中
に水素が侵入する。普通鋼や低合金鋼の場合には
水素の侵入はさほど問題とならないが、特にマル
テンサイト系ステンレス鋼の場合はHの侵入によ
る脆化の感受性が高い。したがつてマルテンサイ
ト系ステンレス鋼からなる油井管継手の場合、従
来法にならつて酸性水溶液中で活性化処理を施し
た後、メツキを行なえば、ネジ部が脆化してその
機械的性質が著しく劣化してしまう問題が生じ
る。 この発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
で、マルテンサイト系ステンレス鋼からなる油井
管継手のネジ部に耐焼付き性向上のために表面処
理を施すにあたつて、ネジ部の機械的性質の劣化
を招くことなく耐焼付き性を著しく向上させ得る
ようにした表面処理方法を提供することを目的と
するものである。 本発明者等は、上述の目的を達成するべく、種
種実験・検討を重ねた結果、ステンレス鋼からな
る油井管継手のネジ部表面に、アルカリ性水溶液
中で表面活性化のための予備処理を行ない、次い
でCuの一層メツキもしくはNi、Cuの二層メツキ
を行なうことによつて、ネジ部の機械的性質を劣
化させることなく、耐焼付き性を著しく向上させ
得ることを見出し、この発明をなすに至つたので
ある。 すなわち第1発明の表面処理方法は、Crを重
量比で11〜14%含むマルテンサイト系ステンレス
鋼からなる油井管継手のネジ部の表面を、5%以
上の濃度のアルカリ水溶液中で活性化処理した
後、直ちに厚さ5μm以上のCuメツキを施すこ
とを特徴とするものである。 また第2発明の表面処理方法は、前記同様の油
井管継手のネジ部の表面を、5%以上の濃度のア
ルカリ水溶液中で活性化処理した後、直ちにNi
メツキを施し、さらに厚さ5μm以上のCrメツ
キを施すことを特徴とするものである。 以下この発明の表面処理方法についてより具体
的に説明する。 この発明において対象とする油井管継手は、そ
の素材がCrを11〜14%含有するマルテンサイト
系ステンレス鋼からなるものである。Crが11%
未満では焼付きが生じにくいためこの発明を適用
する必要がなく、一方Crが14%を越えればアル
カリ水溶液中での活性化が困難となるから、対象
とする素材のCr量を11〜14%に限定した。 このようなマルテンサイト系ステンレス鋼から
なる油井管継手のネジ部に、先ずアルカリ性水溶
液を用いて活性化処理を施した後、直ちにCrメ
ツキ、もしくはNiメツキとCuメツキとの2層メ
ツキを施すことによつて、水素により脆化もなく
しかも接合強度の高いメツキ層が得られる。すな
わち、従来活性化処理に用いていた酸性水溶液に
代え、この発明の方法ではアルカリ性水溶液を用
いて活性化処理を行なうため、活性化処理時にマ
ルテンサイト系ステンレス鋼からなる基材への水
素の侵入がなく、したがつて水素による脆化が生
ぜず、かつまた活性化処理によりメツキ層の接合
強度も高くなるのである。但し、活性化処理に使
用されるアルカリ水溶液の濃度が5%未満ではマ
ルテンサイト系ステンレス鋼表面の活性化が不充
分で、メツキ層の接合強度が低くなり、その結果
優れた耐焼付き性が得られない。したがつて5%
以上の濃度のアルカリ水溶液を用いる必要があ
る。なおこのアルカリ水溶液としては、NaOH水
溶液が代表的であるが、このほかKOH等を用い
ることもできる。 またこの発明の方法ではアルカリ水溶液による
活性化後、Cuメツキを施すか、またNiメツキ後
Cuメツキを施すが、このようなメツキ金属を選
択した理由は次の通りである。すなわちCuメツ
キは従来用いられていたZnメツキ、Snメツキよ
りも耐焼付き性が優れており、特にNiメツキを
施してからその上にCuメツキを施せばより一層
耐焼付き性が向上する。但しCuメツキ層の厚み
が5μm未満ではCuメツキ層による耐焼付き効
果が充分ではないから、Cuメツキ層の厚みは5
μm以上とする必要がある。またNi+Cuの2層
メツキの場合のNiメツキ層の厚みは特に限定し
ないが、通常は1〜20μm程度とすることが好ま
しい。 以下この発明の実施例を比較例とともに記す。 第1表に示す3種の組成のマルテンサイト鋼で
鋼管を製造し、さらにネジ加工を施して、第1図
に示す油井管1およびカツプリング継手2を得
た。なおここで継手は“API Spec 5AX:High
―Strength Casing、Tubing and Drill Pipe”
の表6.5に規定されている“External―upset
tubing and coupling”に準じたものであり、油
井管のボデイー部の外径は3.5″、板厚は0.254″、
アプセツト部の外径は3.75″、またカツプリグ継
手2の外径は4.5″、長は53/4″である。 このようなカツプリング継手2のネジ部に以下
に示す方法でメツキ処理を施した。すなわち先ず
市販のアルカリ脱脂液で90℃×15分間煮沸脱脂し
て水洗し、次に10%NaOH水溶液にキレート剤を
5%添加し、場合によつてはさらにH2O2を5%
添加した溶液中で80℃×10分間活性化処理を行な
い、また比較例として10%H2SO4の水溶液中で60
℃×10分間、または10%HCl水溶液中で50℃×10
分間活性化処理を行なつた。その後直ちにCuメ
ツキ、Ni+Cu2層メツキ、ZnメツキもしくはSn
メツキを行なつた。ここで、Cuメツキは電気メ
ツキにて行ない、その浴組成はCuCN40g/、
NaCN8g/、温度は70℃、電流密度は1〜
2.5A/dm2とした。また2層メツキの場合の下
地のNiメツキは浸漬メツキで行ない、その浴組
成はNi9g/、次亜リン酸塩28g/、温度は
90℃とした。一方Znメツキは電気メツキで行な
い、その浴組成はZn17g/、Cl 180g/、
温度は20℃、電流密度は2A/dm2とした。また
Snメツキは電気メツキで行ない、その浴組成は
SnSO440g/、H2SO460g/、クレゾールス
ルフオン酸40g/、浴温度は20℃、電流密度は
2A/dm2とした。 上述のようにしてそれぞれネジ部にメツキ層を
形成したカツプリング継手2と、前記油井管1と
を、第1図に示すLが84mmとなるように締付け
た。次いでカツプリング継手を取外してそのネジ
部の表面を目視により観察して、焼付きの発生の
有無を調べた。ここで、焼付きが発生しない場合
にはメツキの表面層が荒れる程度であつてその表
面の粗さも0.05mm以下であり、一方焼付きが発生
した場合はその焼付き部分のメツキが剥離してス
テンレス鋼の表面が露出し、その表面粗さも0.1
mm以上となり、したがつて焼付きの発生の有無は
明瞭に区別することができた。また熱処理のまま
のカツプリング継手(すなわち活性化処理―メツ
キ処理を施していないもの)、およびメツキ後の
カツプリング継手について、それぞれネジ部の近
傍より2mmVノツチシヤルピー衝撃試験片(フル
サイズ)を採取し、シヤルピー衝撃試験を施して
0℃吸収エネルギー値を測定した。そして熱処理
のままの継手における吸収エネルギーとメツキ後
の継手における吸収エネルギーとの差をもつて脆
化度を判定した。 これらの試験結果を第2表に示す。なお第2表
において本発明例1〜5、比較例6〜11はいずれ
も第1表に示す3鋼種について実施したものであ
るが、鋼種間の差は顕著ではなかつた。
ンサイト系ステンレス鋼からなる継手に関し、特
にそのネジ部の脆化を招くことなくネジ部の耐焼
付き性を向上させ得る油井管継手表面処理方法に
関するものである。 一般に油井管には5000〜20000psi程度の高圧が
加わるため、油井管の継手部には高度の気密性が
要求される。このように高圧に耐え得る充分な気
密性を確保するためには、ネジ部に高面圧を与え
なければならず、そのため油井管継手のネジ部は
焼付きが発生し易い。 ところで最近ではCO2あるいはCO2とH2Sを含
む苛酷な環境下にある油井の開発が進んでおり、
このような苛酷な環境下での油井管としてはステ
ンレス鋼の使用が増し、特にCO2のみを含む環境
下ではマルテンサイト系ステンレス鋼が注目され
ている。しかしながらステンレス鋼は普通鋼や低
合金鋼と比較して熱伝導率が低く、そのため焼付
きが一層生じ易い。 従来から、普通鋼や低合金鋼からなる油井管継
手の場合には、ネジ部の焼付き対策として、ネジ
部の表面にSnやZnのメツキを施す方法、あるい
はリン酸塩による化成処理被膜を形成する方法が
採用されている。これらの方法のうち、リン酸塩
による化成処理は安価でしかも普通鋼や低合金鋼
の場合優れた耐焼付き性能を得ることができる。
しかしながらステンレス鋼は普通鋼、低合金鋼と
比較して化学反応性が乏しく、そのためリン酸塩
化成処理を施しても、生成された被膜の下地に対
する接合強度が低く、したがつて継手を締付ける
際に被膜が剥離してしまい、その結果焼付きの発
生を防止できなくなる問題がある。したがつてス
テンレス鋼からなる油井管継手の場合には、例え
ば特開昭58―31097号公報に記載されているよう
に、メツキ法による耐焼付き対策をとらざるを得
ない。しかしながら従来のメツキ法による耐焼付
き対策をマルテンサイト系ステンレス鋼に適用す
る場合、次のような問題がある。 すなわち、通常の炭素鋼においてはメツキを行
なう際に表面を活性化させるため塩酸や硫酸が使
用されており、また前記の特開昭58―31097号公
報には、Crを10%以上含有する合金鋼にメツキ
を施す際に、塩化物を含む酸性の水溶液中で陽極
電解することが記載されている。このように酸性
の水溶液中において活性化処理を行なえば、鋼中
に水素が侵入する。普通鋼や低合金鋼の場合には
水素の侵入はさほど問題とならないが、特にマル
テンサイト系ステンレス鋼の場合はHの侵入によ
る脆化の感受性が高い。したがつてマルテンサイ
ト系ステンレス鋼からなる油井管継手の場合、従
来法にならつて酸性水溶液中で活性化処理を施し
た後、メツキを行なえば、ネジ部が脆化してその
機械的性質が著しく劣化してしまう問題が生じ
る。 この発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
で、マルテンサイト系ステンレス鋼からなる油井
管継手のネジ部に耐焼付き性向上のために表面処
理を施すにあたつて、ネジ部の機械的性質の劣化
を招くことなく耐焼付き性を著しく向上させ得る
ようにした表面処理方法を提供することを目的と
するものである。 本発明者等は、上述の目的を達成するべく、種
種実験・検討を重ねた結果、ステンレス鋼からな
る油井管継手のネジ部表面に、アルカリ性水溶液
中で表面活性化のための予備処理を行ない、次い
でCuの一層メツキもしくはNi、Cuの二層メツキ
を行なうことによつて、ネジ部の機械的性質を劣
化させることなく、耐焼付き性を著しく向上させ
得ることを見出し、この発明をなすに至つたので
ある。 すなわち第1発明の表面処理方法は、Crを重
量比で11〜14%含むマルテンサイト系ステンレス
鋼からなる油井管継手のネジ部の表面を、5%以
上の濃度のアルカリ水溶液中で活性化処理した
後、直ちに厚さ5μm以上のCuメツキを施すこ
とを特徴とするものである。 また第2発明の表面処理方法は、前記同様の油
井管継手のネジ部の表面を、5%以上の濃度のア
ルカリ水溶液中で活性化処理した後、直ちにNi
メツキを施し、さらに厚さ5μm以上のCrメツ
キを施すことを特徴とするものである。 以下この発明の表面処理方法についてより具体
的に説明する。 この発明において対象とする油井管継手は、そ
の素材がCrを11〜14%含有するマルテンサイト
系ステンレス鋼からなるものである。Crが11%
未満では焼付きが生じにくいためこの発明を適用
する必要がなく、一方Crが14%を越えればアル
カリ水溶液中での活性化が困難となるから、対象
とする素材のCr量を11〜14%に限定した。 このようなマルテンサイト系ステンレス鋼から
なる油井管継手のネジ部に、先ずアルカリ性水溶
液を用いて活性化処理を施した後、直ちにCrメ
ツキ、もしくはNiメツキとCuメツキとの2層メ
ツキを施すことによつて、水素により脆化もなく
しかも接合強度の高いメツキ層が得られる。すな
わち、従来活性化処理に用いていた酸性水溶液に
代え、この発明の方法ではアルカリ性水溶液を用
いて活性化処理を行なうため、活性化処理時にマ
ルテンサイト系ステンレス鋼からなる基材への水
素の侵入がなく、したがつて水素による脆化が生
ぜず、かつまた活性化処理によりメツキ層の接合
強度も高くなるのである。但し、活性化処理に使
用されるアルカリ水溶液の濃度が5%未満ではマ
ルテンサイト系ステンレス鋼表面の活性化が不充
分で、メツキ層の接合強度が低くなり、その結果
優れた耐焼付き性が得られない。したがつて5%
以上の濃度のアルカリ水溶液を用いる必要があ
る。なおこのアルカリ水溶液としては、NaOH水
溶液が代表的であるが、このほかKOH等を用い
ることもできる。 またこの発明の方法ではアルカリ水溶液による
活性化後、Cuメツキを施すか、またNiメツキ後
Cuメツキを施すが、このようなメツキ金属を選
択した理由は次の通りである。すなわちCuメツ
キは従来用いられていたZnメツキ、Snメツキよ
りも耐焼付き性が優れており、特にNiメツキを
施してからその上にCuメツキを施せばより一層
耐焼付き性が向上する。但しCuメツキ層の厚み
が5μm未満ではCuメツキ層による耐焼付き効
果が充分ではないから、Cuメツキ層の厚みは5
μm以上とする必要がある。またNi+Cuの2層
メツキの場合のNiメツキ層の厚みは特に限定し
ないが、通常は1〜20μm程度とすることが好ま
しい。 以下この発明の実施例を比較例とともに記す。 第1表に示す3種の組成のマルテンサイト鋼で
鋼管を製造し、さらにネジ加工を施して、第1図
に示す油井管1およびカツプリング継手2を得
た。なおここで継手は“API Spec 5AX:High
―Strength Casing、Tubing and Drill Pipe”
の表6.5に規定されている“External―upset
tubing and coupling”に準じたものであり、油
井管のボデイー部の外径は3.5″、板厚は0.254″、
アプセツト部の外径は3.75″、またカツプリグ継
手2の外径は4.5″、長は53/4″である。 このようなカツプリング継手2のネジ部に以下
に示す方法でメツキ処理を施した。すなわち先ず
市販のアルカリ脱脂液で90℃×15分間煮沸脱脂し
て水洗し、次に10%NaOH水溶液にキレート剤を
5%添加し、場合によつてはさらにH2O2を5%
添加した溶液中で80℃×10分間活性化処理を行な
い、また比較例として10%H2SO4の水溶液中で60
℃×10分間、または10%HCl水溶液中で50℃×10
分間活性化処理を行なつた。その後直ちにCuメ
ツキ、Ni+Cu2層メツキ、ZnメツキもしくはSn
メツキを行なつた。ここで、Cuメツキは電気メ
ツキにて行ない、その浴組成はCuCN40g/、
NaCN8g/、温度は70℃、電流密度は1〜
2.5A/dm2とした。また2層メツキの場合の下
地のNiメツキは浸漬メツキで行ない、その浴組
成はNi9g/、次亜リン酸塩28g/、温度は
90℃とした。一方Znメツキは電気メツキで行な
い、その浴組成はZn17g/、Cl 180g/、
温度は20℃、電流密度は2A/dm2とした。また
Snメツキは電気メツキで行ない、その浴組成は
SnSO440g/、H2SO460g/、クレゾールス
ルフオン酸40g/、浴温度は20℃、電流密度は
2A/dm2とした。 上述のようにしてそれぞれネジ部にメツキ層を
形成したカツプリング継手2と、前記油井管1と
を、第1図に示すLが84mmとなるように締付け
た。次いでカツプリング継手を取外してそのネジ
部の表面を目視により観察して、焼付きの発生の
有無を調べた。ここで、焼付きが発生しない場合
にはメツキの表面層が荒れる程度であつてその表
面の粗さも0.05mm以下であり、一方焼付きが発生
した場合はその焼付き部分のメツキが剥離してス
テンレス鋼の表面が露出し、その表面粗さも0.1
mm以上となり、したがつて焼付きの発生の有無は
明瞭に区別することができた。また熱処理のまま
のカツプリング継手(すなわち活性化処理―メツ
キ処理を施していないもの)、およびメツキ後の
カツプリング継手について、それぞれネジ部の近
傍より2mmVノツチシヤルピー衝撃試験片(フル
サイズ)を採取し、シヤルピー衝撃試験を施して
0℃吸収エネルギー値を測定した。そして熱処理
のままの継手における吸収エネルギーとメツキ後
の継手における吸収エネルギーとの差をもつて脆
化度を判定した。 これらの試験結果を第2表に示す。なお第2表
において本発明例1〜5、比較例6〜11はいずれ
も第1表に示す3鋼種について実施したものであ
るが、鋼種間の差は顕著ではなかつた。
【表】
【表】
第2表から明らかなようにアルカリ水溶液で活
性化して5μm以上の膜厚のCuメツキ、または
Niの下地メツキ後5μm以上の膜厚のCuメツキ
を施した本発明例1〜5においては、いずれもネ
ジ部の脆化が極めて少なく、しかも焼付きも発生
せず優れた耐焼付き性を示すことが確認された。
一方比較例6においては、硫酸により表面を活性
化したため水素により脆化した。しかしながら
Cuメツキを施したため、焼付きは生じなかつ
た。また比較例7は、塩酸により表面を活性化し
たため水素により脆化したが、Cuメツキを施し
たため、焼付きは生じなかつた。比較例8は硫酸
により表面を活性化したため水素による脆化が生
じたが、Niメツキ後Cuメツキを施したため焼付
きは生じなかつた。比較例9はアルカリ性水溶液
により表面を活性化したため水素による脆化は生
じなかつたが、Znメツキを施したため焼付きが
発生した。比較例10もアルカリ性水溶液にて活性
化したため水素による脆化が生じなかつたが、
Snメツキを施したため焼付きが発生した。さら
に比較例11もアルカリ性水溶液により表面を活性
化しているため水素による脆化が生じなかつた
が、Cuメツキの厚みが2μmと小さいため焼付
きが生じた。 以上の説明で明らかなようにこの発明の油井管
継手の表面処理方法によれば、マルテンサイト系
ステンレス鋼を基材とする油井管継手のネジ部の
脆化を招くことなく、優れた耐焼付き性を有する
油井管継手を得ることが可能となつた。
性化して5μm以上の膜厚のCuメツキ、または
Niの下地メツキ後5μm以上の膜厚のCuメツキ
を施した本発明例1〜5においては、いずれもネ
ジ部の脆化が極めて少なく、しかも焼付きも発生
せず優れた耐焼付き性を示すことが確認された。
一方比較例6においては、硫酸により表面を活性
化したため水素により脆化した。しかしながら
Cuメツキを施したため、焼付きは生じなかつ
た。また比較例7は、塩酸により表面を活性化し
たため水素により脆化したが、Cuメツキを施し
たため、焼付きは生じなかつた。比較例8は硫酸
により表面を活性化したため水素による脆化が生
じたが、Niメツキ後Cuメツキを施したため焼付
きは生じなかつた。比較例9はアルカリ性水溶液
により表面を活性化したため水素による脆化は生
じなかつたが、Znメツキを施したため焼付きが
発生した。比較例10もアルカリ性水溶液にて活性
化したため水素による脆化が生じなかつたが、
Snメツキを施したため焼付きが発生した。さら
に比較例11もアルカリ性水溶液により表面を活性
化しているため水素による脆化が生じなかつた
が、Cuメツキの厚みが2μmと小さいため焼付
きが生じた。 以上の説明で明らかなようにこの発明の油井管
継手の表面処理方法によれば、マルテンサイト系
ステンレス鋼を基材とする油井管継手のネジ部の
脆化を招くことなく、優れた耐焼付き性を有する
油井管継手を得ることが可能となつた。
第1図はこの発明の実施例における油井管継手
の連結時の状態を示す略解断面図である。 1……油井管、2……カツプリング継手、3…
…ネジ部。
の連結時の状態を示す略解断面図である。 1……油井管、2……カツプリング継手、3…
…ネジ部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Crを重量比で11〜14%含有するマルテンサ
イト系ステンレス鋼からなる油井管継手のネジ部
の表面を、5%以上の濃度のアルカリ水溶液中で
活性化した後、直ちに厚さ5μm以上のCuメツ
キを施すことを特徴とするマルテンサイト系ステ
ンレス鋼製油井管継手の表面処理方法。 2 Crを重量比で11〜14%含有するマルテンサ
イト系ステンレス鋼からなる油井管継手のネジ部
の表面を、5%以上の濃度のアルカリ水溶液中で
活性化処理した後、直ちにNiメツキを施し、さ
らに厚さ5μm以上のCuメツキを施すことを特
徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼製油井管
継手の表面処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23256383A JPS60125391A (ja) | 1983-12-09 | 1983-12-09 | マルテンサイト系ステンレス鋼油井管継手の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23256383A JPS60125391A (ja) | 1983-12-09 | 1983-12-09 | マルテンサイト系ステンレス鋼油井管継手の表面処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60125391A JPS60125391A (ja) | 1985-07-04 |
| JPS62235B2 true JPS62235B2 (ja) | 1987-01-06 |
Family
ID=16941292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23256383A Granted JPS60125391A (ja) | 1983-12-09 | 1983-12-09 | マルテンサイト系ステンレス鋼油井管継手の表面処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60125391A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9470044B1 (en) | 2015-07-06 | 2016-10-18 | Pegasis S.r.l. | Threaded connection having high galling resistance and method of making same |
-
1983
- 1983-12-09 JP JP23256383A patent/JPS60125391A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60125391A (ja) | 1985-07-04 |
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