JPS62265A - 細胞培養装置および方法 - Google Patents

細胞培養装置および方法

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JPS62265A
JPS62265A JP61008839A JP883986A JPS62265A JP S62265 A JPS62265 A JP S62265A JP 61008839 A JP61008839 A JP 61008839A JP 883986 A JP883986 A JP 883986A JP S62265 A JPS62265 A JP S62265A
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cell
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濱本 公彦
Michiyuki Tokashiki
渡嘉敷 通之
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は細胞を培養増殖させるための装置および方法に
関するもである。更に詳しくは細胞をサスペンジョン状
態で培養するための装置および方法に関するものである
細胞培養技術は、例えばウィルス、ワクチン、インター
フェロンの如き抗ウィルス割成いはホルモンの如き生物
薬品の製造にとって重要である。
更に近年特定タンパク質などを標的とするモノクローナ
ル抗体の生産は抗体産生細胞とエミローマによるハイブ
リドーマの培養によるものであり、その技術の解決は工
業的に重要なテーマである。
(b)従来技術 従来、細胞培養は一般にシャーレ試験管、培養びんなど
を用いて実験室的規模で行なわれている。
一方近年細胞の培養法及びそのための装置として、いく
つかの提案がなされている。これらの提案は、大きく分
けて付着培養(anchorage depend−e
nt culture)と浮遊培養、つまりサスペンジ
ョン培養(suspension culture)と
の2つの方式に分類されるが、これらの方式は培養され
る細胞の特性によっていずれかに決められる。
このうちサスペンジョン培養に関して下記の提案がなさ
れている。例えばマグネティックスクーラーもしくは機
械的に駆動されるシャフト上の羽根車によって、スピナ
ーフラスコの中に調整された撹拌機能を設けた培養方法
が提案されている(米国特許第2.958.517号お
よび同第3.649.465号明細書参照)。
特開昭57−65180号公報には、回転可能なシャフ
ト上に支持される少くとも1枚の比較的大表面積の屈撓
性シートを攪拌機とし、該攪拌機を回転させて該シート
を波立たせ、それによってヒトの2倍体細胞のような成
る種の虚弱細胞に対し所望の隠かな撹拌を作り出すサス
ペンジョン培養装置が提案されている。
しかし、上記装置による培養方法においては、細胞が一
定量の栄養分の中で培養されるため細胞の生長増殖は比
較的低い密度で停止する。
細胞のサスペンジョン培養において、細胞の生長増殖が
比較的低い密度で停止するのを防ぎ、細胞を大量に且つ
高密度で培養するために、一般に新しい培養液を培養槽
中へ供給しつつ生育阻害物質を含んだ古い培養液を培養
槽外へ排出しながら培養する方式すなわち通称バーヒユ
ージョン方式と言われる方式が提案されている(Ann
ual Repor−Ls or Fiamentat
ion Processess vol、 6参照)。
この方式を用いて培養するに当って重要なことの1つは
、サスペンジョン液中の生細胞と前記古い培養液とを効
率よく分離し、古い培養液を培養槽外へ取り出し、培養
槽内の細胞の成育環境を最適条件下に維持することであ
る。サスペンジョン液から生細胞と古い培養液とを分離
するために種々のフィルターやまた種々の形式が提案さ
れているが、フィルター〇目塞りや、装置の構造の煩雑
性などの点で工業的培養装置としてはいずれも満足すべ
きもはのとは言い難い。
特開昭59−82083号公報および特開昭60−94
82号公報には、培養装置内に細胞沈澱管を兼ねた培養
上清排出管と新鮮培地添加用の導管を設け、該導管から
培地を添加し同時に上記排出管から培養上清を排出しつ
つ培養を行うようにした浮遊細胞の高濃度培養装置が提
案されている。
一般に、浮遊性の動物細胞は数ミクロンないし数10ミ
クロンと小さくしかもその比重は培地の比重と大きな差
がないため、浮遊細胞と培地とを動によって分離する上
記の如き装置では、細胞沈降を有利に達成するために沈
降面積を大きくする必要があるが上記2件の特開昭に開
示された装置では沈降面積をあまり大きくとることはで
きない。
(c)発明の目的 そこで本発明の目的は、簡単な構造でサスペンジョン培
養液から生細胞と培養液とを分離することが可能な装置
および方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、フィルターなどを使用しなくとも
生細胞と古い培養液とを分離することが可能な装置およ
び方法、従ってフィルター〇自暴りなどによる問題の発
生を解消した装置および方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、細胞沈降を有利に達成する
ための沈降面積を非常に大きくとることのできる工業的
に有利なサスペンジョン培養のための装置および方法を
提供することにある。゛本発明の更に他の目的は、サス
ペンジョン培養においてしばしば問題となる死細胞およ
びその破壊片を培養槽外へ容易に除去可能な装置および
方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、細胞の大量且つ高密度の培養
に適したパーヒユージョン方式による工業的装置および
方法を提供することにある。
更に他の目的および利点は、以下の説明から明らかとな
るであろう。
(d)発明の構成および効果 すなわち、本発明者の研究によれば、前記した本発明の
目的および利点は、第1に細胞培養槽が、細胞のサスペ
ンジョン培養ゾーン、細胞のセトリングゾーン、該セト
リングゾーンからの培養液排出口および該サスペンジョ
ン培養ゾーンへの培養液供給口とを有し該サスペンジョ
ン培養ゾーンと該サスペンジョンゾーンとは該細胞培養
槽内で該セトリングゾーンの下方部位を通じて連絡する
ように仕切りによって仕切られており、そして該セトリ
ングゾーンは該細胞培養槽の槽側壁と該仕切りの間に形
成されていることを特徴とするサスペンジョン培養のた
めの細胞培養槽から構成される潅流培養のための細胞培
養装置によって達成される。
かかる本発明によれば、培養槽中に設置されたセトリン
グゾーンにおいて、生細胞は重力方向の下部へ沈降し、
古い培養液や細胞破壊片などはセトリングゾーンの上部
へ分離されることになるので、セトリングゾーンの上部
に設けられた培養液の排出口から生細胞を実質的に含ま
ない培養液を排出することができる。従って本発明は、
自暴りの原因となるフィルターを使用することなり、簡
単な方式によって生細胞と培養液を効率よく分離するこ
とを可能とするので、細胞の大量且つ高密度培養に適用
することができる。
本発明の培養装置は、細胞をサスペンドさせて実質的な
細胞培養を実施する区域と規定できる細胞のサスペンジ
ョン培養ゾーンおよび細胞を重力によって培養液から分
離する区域と規定できる細胞のセトリングゾーンを有し
ている。細胞のサスペンジョン培養ゾーンと細胞のセト
リングゾーンとは、細胞培養槽内において該セトリング
ゾーンの下方部位を通じて連絡するように仕切りによっ
て仕切られている。このような構造を有するため、細胞
のセトリングゾーンにおいて、沈降しそして培養液から
分離された細胞は該セトリングゾーンの下方部位を通じ
て細胞のサスペンジョン培養ゾーンに再び導入され、そ
の区域で再び培養される。
本発明の装置において、培養槽内の該セトリングゾーン
は、該培養槽の槽側壁と上記仕切りの間に形成されてい
る。このような構造によって、培養槽内でセトリングゾ
ーンの有効なセトリング面積を非常に大きくとることの
できる利点がある。
本発明の装置は、セトリングゾーンにおいて細胞と分離
された古い培養液を排出するための培養液排出口および
培養ゾーンへ新しい培養液を供給するための培養液供給
口を上記培養槽に有している。
本発明の装置の培養槽において、該セトリングゾーンは
、好ましくは、該サスペンジョン培養ゾーンの周囲に該
サスベンジジン培養ゾーンを取囲むように槽側壁と該仕
切りとの間に形成されている。この好ましい態様におい
て、例えば該サスベンジョン培養ゾーンと該セトリング
ゾーンは円筒状仕切りによって仕切られている。この場
合、さらに好ましくは、該円筒状仕切りと対向する槽側
壁の実質的部分が円筒状であり、そして上記円筒状仕切
りと上記円筒状槽側壁とが実質的に同心に位置している
また、本発明の装置は、セトリングゾーンにおける細胞
のセトリングを助長するため、セトリングゾーン内に細
胞のセトリングを助長する手段を有することができる。
その様な手段は、細胞が沈降する重力方向の距離を短く
するような手段であさらに、セトリングゾーン中には、
細胞のサスペンジョン培養ゾーン中に形成される培養液
の流動の影響を可及的に小さくする目的で、重力方向に
伸びてセトリングゾーンを仕切るじゃま板を設けること
もできる。重力方向に角度を有してセトリングゾーン内
に設けられたじゃま板は沈降板としての機能を発揮する
ことは容易に理解されよう。
本発明の装置の培養槽は、細胞のサスペンジョン培養ゾ
ーン中の培養液を強制的に流動させるための手段を備え
ることができる。そのような手段は、例えば培養液中に
細胞を強制的にサスペンドさせるための機械的攪拌手段
であることができる。
また、培養槽に、酸素含有ガス導入口、または酸素台を
ガス導入口と酸素含有ガス案内筒を設け、該導入口から
導入された酸素含有ガスが上昇する際の攪拌効果により
培養液中に細胞を強制的にサスペンドさせることもでき
る。
本発明の細胞培養装置はサスペンジョン型の細胞培養に
適用されるが、サスペンジョン型とは、水性媒体中で細
胞それ自体が浮遊しながら、或いは細胞を微小担体(マ
イクロキャリアー)に担持して浮遊しながら、またマイ
クロカプセル中で細胞が生育されるような種々の浮遊培
養をいう。殊に本発明は、細胞自体を浮遊させながら培
養する方式に有利に用いられる。
本発明の細胞培養装置において培養される細胞は、植物
細胞、動物細胞、微生物細胞などであってもよく、また
人為的或いは遺伝子操作により変性された細胞例えばハ
イブリドーマであってもよい。殊に本発明の培養装置は
、動物細胞の培養に適している。
本発明におけるサスペンジョン型の細胞培養槽中におい
ては、培養しようとする細胞が培養液中に浮遊した状態
で培養される。培養液は実質的に水よりなる水性媒体に
、種々の無機塩、ビタミン類、補酵素、ブドウ糖、アミ
ノ酸、抗生物質などの通常細胞培養に使用される添加成
分が加えられている。また培養液には血清を加えること
もできるし、血清を用いない所謂無血清培地を培養液と
して使用することも出来る。
本発明の培養装置を用いて細胞を潅流培養する本発明方
法は、セトリングゾーンから細胞を実質的に含まない培
養液を抜出しそしてサスペンジョン培養ゾーンへ新しい
培養液を導入することによって有利に実施される。
その際、セトリングゾーンによって規定される細胞の有
効セトリング面積(S (Cd))と、サスペンジョン
培養ゾーン内の培養液の体積(V (cnり)との比V
/Sが好ましくは0.1〜500 cm。
特に好ましくは1〜100 cmの範囲にある。
以下本発明の装置および方法について更に詳細に説明す
る。
先ず添付した図1および図2により本発明を説明すると
、図1および図2は、それぞれ本発明の装置の概略図の
一例を示したものである。
図1において培養槽本体1にはその内壁の内側に隔壁2
によって仕切られたセトリングゾーン6が設けられてい
る。培養槽1には新しい培養液の供給導管3を通じて培
養液の供給口が備えられ、導管5を通じて酸素または酸
素含有ガスが供給されるようになっており、また排ガス
の排出導管9が設けられている。さらにセトリングゾー
ン6の上部には古い培養液の排出口が設けられ、導管4
を通じて培養槽外へ培養液を排出するうようになってい
る。
図1は培養槽1中に攪拌装置7が設置され、それを回転
させることによって、細胞がサスペンジョン状態に維持
されている。
一方図2において、1〜6は図1と同じ機能を持った手
段および装置を意味する。図1と異なるのは、培養槽1
の中に案内筒8が設けられ、その案内筒8の下部に酸素
または酸素含有ガスを導管5を介して供給するようにな
っている点である。
この案内筒8の下部に酸素または酸素含有ガスを供給す
ることによってサスペンジョン液は案内筒8の内部を下
部から上部へ上昇し、案内筒8の外側では逆に上部から
下部へとサスペンジョン液の移動が起り、全体としてサ
スペンジョン液の攪拌が行なわれる。
上記図1および図2において、いずれも培養槽の内壁の
内側に隔壁2によって仕切られたセトリングゾーン6が
設けられていて、そのセトリングゾーンにはサスペンジ
ョン液の攪拌効果は実質的に及ばないようになっている
。セトリングゾーン6の内部では、細胞が重力方向へ沈
降し、細胞を実質的に含まなC)生育阻害物質を含む古
い培養液が上部に存在するように設計されている。
図1および図2に示すように槽の高さをH1槽の直径を
Dとしたとき、H/Dが0.5〜10、好ましくは1〜
5の範囲となるような槽が、本発明の培養槽として好ま
しく使用される。また槽の全体の形状としては一般に細
胞のサンペンション型培養に使用されるものであれば種
々のものが用いられる。
セトリングゾーンは、その中における培養液の線速度が
、細胞の沈降速度よりも遅く且つ培養槽内のサスペンジ
ョン液の攪拌が及ばない領域が確保されていればよく、
その形状および構造に限定を受けない。
図1および図2の装置は、セトリングゾーン6とサスペ
ンジョン培養ゾーンとが円筒状隔壁2によって仕切られ
ており、該円筒状隔壁2と対向する槽側壁の実質的部分
が円筒状であり、そして上記円筒状隔壁と上記円筒状槽
側壁とが実質的に同心に位置しているものである。
この装置において、V/S (ここで、■はサスペンジ
ョン培養ゾーン内の培養液の体積であり、Sは細胞の有
効なセトリング面積である)を算出する基礎となるSは
下記式で表わされる。
S = −(D” −d ”) ここで、Dは円筒状槽側壁部の直径であり、dは円筒状
隔壁2の直径である。また、■は培養槽の容積から、培
養液の存在しない空間部の体積とセトリングゾーンの容
積とを差し引いた体積と理解されるべきである。
図3および図4にば、本発明の装置の平断面の概略図が
図示されている。図3および図4において、10はセト
リングゾーン6に設けられたじゃま板を示している。じ
ゃま板10は、区画されたセトリングゾーンが図3のよ
うに格子状になるように設けることができ、図4のよう
に扇形を形成するように設けることもできる。図5およ
び図6には、それぞれ図3および図4に示した装置の縦
断面の概略図である。
図7には、セトリングゾーンに沈降板11を有する本発
明の他の装置の縦断面の概略図が示されている。
図8には本発明の装置のさらに他の態様の縦断面の概略
図が示されている。図8の装置において、セトリングゾ
ーン6は培養槽の高さ方向の中途までしか伸びておらず
、あたかもサスペンジョン培養ゾーンが2段に形成され
ているように構成されている。上段のサスペンジョン培
養ゾーンにも攪拌翼が設けられている。
さらに培養装置には、酸素、二酸化炭素や栄養素の濃度
、pHO値を測定し、それらを成る範囲に維持する装置
が一般に設置されているが、本発明の細胞培養槽にもこ
れらの装置が備えられてもよいことは言うまでもない。
しかし添付図面にはこれらの付属装置は省略されている
本発明の方法を実施するに当って、新しい培養液は、こ
の中にブドウ糖、蛋白質の如き栄養源、種々のアミノ酸
、無機塩、抗生物質などの細胞培養に必要な成分を水溶
液として含むものが使用さるが、さらに血清を含んでい
てもよく、また含んでいなくてもよい。
かかる新しい培養液は、サスペンジョン培養ゾーンへの
培養液供給口から、例えば図1および図2に示すように
培養槽の上部に設けられた培養液供給口から供給される
。またサスペンジョン液中へ直接導管を通じて供給して
もよい。
また本発明の方法を実施するに当って、新しい培養液の
供給と、古い培養液の排出とは、培養槽中の液面の水準
がほぼ一定となるように維持することが望ましいが、必
ずしもその必要はない。新しい培養液の供給と古い培養
液の排出とは、それぞれ独立して、連続的に行なうこと
もできまた間歇的に行なうこともできる。
本発明の培養方法において、サスベンジジン液中の酸素
濃度を一定に維持するために、酸素を供給する方法とし
ては、前述の如く、サスペンジョン液中の酸素または酸
素含有ガスを直接供給してもよく、また他の供給手段に
よってもよい。他の供給手段としては、例えば酸素キャ
リアーを用いる方法である。酸素キャリアーとしては、
水と実質的に混合しないで酸素を溶解し得る液状の化合
物が使用され、その例としては、人工血液の素材として
使用されるような種々のフルオロカーボンが挙げられる
。かようなフルオロカーボンを酸素   ゛供給手段と
して使用する場合には、酸素を溶解させたフルオロカー
ボンをサスペンジョン液中の上部から液滴状または薄膜
状で添加すればよい。
図9には、培養槽にフルオロカーボンに溶解させて酸素
を導入する装置の縦断面の概略図が示されている。図9
の装置は、サンペンション培養ゾーンが図1の装置等に
較べると、さらに下方へ伸びたような形態をなしている
。フルオロカーボン導入口12から酸素を溶解されたフ
ルオロカーボンが導入され、下方へ落下する間に培養液
と接触して培養液に酸素を供給し、その後培養槽の下方
に貯まり、フルオロカーボン排出口13から排出される
。 本発明の培養槽を用いて培養を効率的に行なうた。
めには、新しい培養液および酸素などをサスペンジョン
液中へ均一に供給し、一方古い培養液を槽外へ排出する
必要があり、そのためサスペンジョン液は良く攪拌され
ていることが望ましい。
攪拌方法としては、図1の示した攪拌翼の回転による如
き機械的攪拌方法、また図2に示した案内筒を用いたド
ラフト効果による方法、この他前記した如き酸素を溶解
した酸素キャリアーを用いることによる酸素供給と攪拌
を同時に行なう方法などが挙げられる。もちろんこれら
撹拌手段を2つ以上併用することもできる。
また培養は、培養槽の有効培養容積(V)に対して新し
い培養液を供給する割合(新しい培養液の供給t/V)
は1日当り0.2〜10、好ましくは0.5〜5の範囲
とするのが適当である。
かくして本発明によれば、細胞のサスペンジョン培養に
おいて、生細胞を含まない古い培養液を簡単に分離する
ことができ、また細胞破壊片も古い培養液と共にサスペ
ンジョン液から除去できる。
また本発明の装置は構造が簡単であり、その操作が煩雑
でなく工業的装置として適している。殊に細胞の大量培
養、高密度培養に有利である。
以下実施例を掲げて本発明を詳述する。
実施例1 (1)  培養液の形状 添付図1に示したような構造をした内容積が約200m
j?のガラス容器を培養槽として使用した。培養槽の高
さくH)と直径(D)の比(H/D)は2:lであった
。この培養槽には図1に示したように攪拌効果の実質的
に及ばないセトリングゾーンが設けられている。このゾ
ーンにおけるV/Sは5.3  Cam)であり、hは
8cmであった。
(2)新しい培養液の組成 基礎培地として、RP M I 1640培地とハムピ
ー12培地とダルベツコ変法イーグル培地を2:1:1
で混合したものを用い、増殖因子として次のものを加え
た。
インシュリン       9μg / m 1トラン
スフエリン     10μg / m 1エタノール
アミン     10μg/mβ亜セレン酸     
 2 X 10−”mole/ ll(3)培養方法 前記培養槽に液容積が150m7!となるように新しい
培養液を入れ、これにマウスミエローマ細胞P3U1を
親株とするマウス−マウスバイブリド−74C10B6
細胞株を8.OXIO3個/m1.となるように加えた
。この細胞は免疫グロブリン(IgG)産生型の株であ
る。
培養槽においては、炭酸ガス5%含有空気および炭酸ガ
ス5%含有酸素のそれぞれがサスペンジョン液中へ供給
され、それらの供給はそれぞれ系内のpH6,5〜7.
0、溶存酸素量が3〜4ppmの範囲で一定となるよう
に制御された。
培養槽中のサスペンジョン液は37.0℃に保持され、
またマリン型攪拌子は60rpmの速度で回転させた。
新しい培養液の供給と古い培養液の排出は、培養開始直
後から行ない、1日における新しい培養液の培養槽への
供給量は150mj!であった。
培養開始5日経過後は、この新しい培養液の供給を1日
あたり300m1まで増加させた。
(4)培養結果 かくして7日間培養を行なった結果は下記の表1の通り
であった。
表1 比較例1 培養槽および新しい培養液は実施例1と全く同じものを
使用した。
この培養槽に液容積が150m6となるように新しい培
養液を入れ、これに4C10B6細胞株を8゜OXIO
3個/mβとなるように加えた。
新しい培養液を供給せず、古い培養液を排出しないほか
は実施例1と全く同じ条件で培養を行なった。5日間培
養を行なった結果は下記の表2の通りであった。
表2 比較例2 (11培養方法 柴田バリオ硝子■製100mfスピンナーフラスコを培
養槽として使用した。
該フラスコに液容積が100mIlとなるように新しい
培養液を入れた。新しい培養液には、実施例1と同じも
のを用いた。
培養槽にマウスミエローマ細胞P3U1を親株とするマ
ウス−マウスハイブリドーマ4010B6細胞株を8.
OXIO3個/mβとなるように加えた。培養の条件は
実施例1と全く同じになるようにした。
培養開始後、新しい培養液の供給と古い培養液の排出を
該フラスコに装着された導管を通じて行なった。1日に
おける新しい培地の供給量は100mj!であった。
(2)培養結果 かくして培養を8日間行なった結果は下記の表3の通り
であった。
(本頁以下、余白) 表3 実施例2 (11培養装置 添付図10に示す培養システムを使用した。培養槽は図
IOに示されるように外壁の内側に設けられた隔壁2に
よって仕切られたセトリングゾーン6が設けられ、その
上部には培養液の排出のための導管4を有しており、攪
拌装置7が設置されていて正味培養容積は約200mA
であり、V、D、d、Hはそれぞれ120 m l! 
、 6.5 cm、4.5 am、14c+n、、V/
Sは7.0であった。
(2)培養液 RPM11640培地、ハム・F12培地およびダルベ
ツコ変法イーグル培地を2:1:1で混合したものにさ
らにアミノ酸、グルコース等を添加したもの(以下eR
DFと称する)を基本培地として用い−た。これに増殖
因子としてインスリン、トランスフェリン、エタノール
アミン、亜セレン酸を添加したものを培養に用いた。こ
れらの増殖因子の添加量は、インスリン9μg/mll
、トランスフェリン10μg / m l 、エタノー
ルアミン10μM1亜セレン酸2X10−”Mであった
(3)培養方法 細胞はマウスミエローマ細胞P3U1株を親株とするマ
ウス×ヒトハイブリドーマH1株を用いた。この細胞は
TgG産生株である。。
あらかじめオートクレーブ滅菌した前記培養槽に培地を
入れ、これに細胞を2,5 X10’cells/mβ
となるように播種した。培養槽では炭酸ガス5%を含む
酸素ガスが、溶存酸素3 ppmとなるように吹込みノ
ズル5を通して自動的にコントロールされて送入された
。培養液と接触したのちガスはノズル9から糸外へ取出
された。
培養槽中の培養液は37℃に保持された。培養槽中には
マリン型攪拌翼が取付けられており、攪拌速度は35r
pmであった。
播種後1日間は回分培養を行い、この後バーヒユージョ
ンを開始した。すなわち、新培地をノズル3から送入し
、培養槽1の液面が一定になるように細胞を分離された
培養液を導管4を経由して系外へ取出した。
バーヒユージョンのR度として正味培養容積の1日当り
の置換率を実験結果に併記する。
(4)培養結果 かくして13日間培養を行った結果を表4に示す。
実施例3 (1)培養装置 V、D、d、Hそれぞれ1200mj!、13cm、 
s。
5■、26.5cm、とし、V/Sを約15とした以外
は実施例1で用いたものと同じものを用いた。
(2)培養液 基本培地eRDFインスリン、トランスフェリン、エタ
ノールアミン、亜セレン酸および0゜5%(W/V)の
BSA (ウシ血清アルブミン)を添加したものを用い
た。
(3)培養方法 実施例1と同様に行った。
(4)培養結果 表5に示す。
実施例4 培地に実施例3と同様のものを用いた以外は実施例2と
同様にして培養実験を行なった。
実験結果を表6に示す。
実施例5 次に記す事項以外は実施例2と同様にして培養実験を行
なった。
培地:基本培地eRDFに10%(W/V)のFe2(
牛胎児血清)を添加したもの。
実験結果を表7に示す。
実施例6 次に記す事項以外は実施例2と同様にして培養実験を行
なった。
培地:培養8日目からPluronic F1aを0.
02%(W/V)を添加した。
細胞:マウスミエローマP3U1を親株とするIgG産
生マウス×ヒトハイブリドーマH2株 実験結果を表8に示す。
実施例7 次に記す事項以外は実施例2と同様にして培養実験を行
なった。
培地:実施例3に同じ、 細胞:実施例6に同じ、 実験結果を表9に示す。
実施例8 次に記す事項以外は実施例2と同様にして培養実験を行
なった。
培地: ITES−eRDFにH5A (ヒト血清アル
ブミン)を065%(W/V)添加したもの。
細胞:実施例6に同じ 実験結果を表10に示す。
実施例9 次に記す事項以外は実施例2と同様にして培養実験を行
なった。
培地:実施例5に同じ 細胞:実施例6に同じ 実験結果を表11に示す。
実施例10 次に記す事項以外は実施例2と同様にして培養実験を行
なった。
培地:実施例3に同じ 細胞:マウスミエローマP3U1を親株とするIgG産
生マウス×ヒトハイブリドーマH3株 実験結果を表12に示す。
実施例11 次に記す事項以外は実施例2と同様にして培養実験を行
なった。
゛培地:実施例3に同じ 細胞:マウスミエローマP3U1を親株とする″IgG
産生マウス×ヒトハイブリドーマ■1株 実験結果を表13に示す。
実施例12 次に記す事項以外は実施例2と同様にして培養実験を行
なった。
培地:実施例3に同じ。培養199日目らPluron
ic F1aを0.02%(W/’V)添加した。
細胞:マウスミエローマP3U1を親株とするIgG産
生マウス×ヒトハイブリドーマV2株 実験結果を表14に示す。
実施例13 次に記す事項以外は実施例2と同様にして培養実験を行
なった。
培地:実施例3に同じ。
細胞:マウスミエローマP3U1を親株とするIgG産
生マウス×ヒトハイブリドーマ■6株 実験結果を表15に示す。
(本頁、以下余白)
【図面の簡単な説明】
図1〜10は、それぞれ本発明の培養装置の概略図を示
したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、細胞培養槽が、細胞のサスペンジョン培養ゾーン、
    細胞のセトリングゾーン、該セトリングゾーンからの培
    養液排出口および該サスペンジョン培養ゾーンへの培養
    液供給口とを有し、該サスペンジョン培養ゾーンと該セ
    トリングゾーンとは該細胞培養槽内で該セトリングゾー
    ンの下方部位を通じて連絡するように仕切りによって仕
    切られており、そして該セトリングゾーンは該細胞培養
    槽の槽側壁と該仕切りの間に形成されていることを特徴
    とするサスペンジョン培養のための細胞培養槽から構成
    される潅流培養のための細胞培養装置。 2、該セトリングゾーンが該サスペンジョン培養ゾーン
    の周囲に該サスペンジョン培養ゾーンを取囲むように槽
    側壁と該仕切りとの間に形成されている第1項記載の装
    置。 3、該セトリングゾーンが細胞のセトリングを助長する
    ための手段を有する第1項記載の装置。 4、該サスペンジョン培養ゾーンと該セトリングゾーン
    が円筒状仕切りによって、仕切られている第1項記載の
    装置。 5、該サスペンジョン培養ゾーンと該セトリングゾーン
    が円筒状仕切りによって仕切られており、該円筒状仕切
    りと対向する槽側壁の実質的部分が円筒状であり、そし
    て上記円筒状仕切りと上記円筒状槽側壁とが実質的に同
    心に位置している第1項記載の装置。 6、装置が培養液中に細胞を強制的にサスペンドさせる
    ための機械的攪拌手段を有する第1項記載の装置。 7、装置が酸素含有ガス導入口および酸素含有ガス案内
    筒を有し、該案内筒内を酸素含有ガスが上昇する際の攪
    拌効果により培養液中に細胞を強制的にサスペンドさせ
    る第1項記載の装置。 8、第1項記載の細胞培養装置によって細胞を潅流培養
    する方法であって、セトリングゾーンから細胞を実質的
    に含まない培養液を抜出し、そしてサスペンジョン培養
    ゾーンへ新しい培養液を導入することを特徴とする方法
    。 9、セトリングゾーンによって規定される細胞の有効セ
    トリング面積〔S(cm^2)〕と、サスペンジョン培
    養ゾーン内の培養液の体積〔V(cm^2)〕との比、
    V/Sが0.1〜500cmの範囲にある第1項記載の
    方法。 10、細胞が動物細胞である第1項記載の方法。
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DE3681805D1 (de) 1991-11-14
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EP0191356A1 (en) 1986-08-20

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