JPS6232914B2 - - Google Patents
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- JPS6232914B2 JPS6232914B2 JP54136373A JP13637379A JPS6232914B2 JP S6232914 B2 JPS6232914 B2 JP S6232914B2 JP 54136373 A JP54136373 A JP 54136373A JP 13637379 A JP13637379 A JP 13637379A JP S6232914 B2 JPS6232914 B2 JP S6232914B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C12J—VINEGAR; PREPARATION OR PURIFICATION THEREOF
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Zoology (AREA)
- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
Description
本発明は食酢の製造法、特に通気発酵法で20%
以上の高い酢酸濃度の食酢を製造する方法に関す
るものである。 なお、本発明では、特に断わらない限り、酢酸
濃度は重量/容量、アルコール濃度は容量/容量
で表わされるものとする。 従来、通気発酵法によつて高い酢酸濃度の食酢
を得るために様々な工夫がなされている。例え
ば、特開昭52−15899号の方法ではアルコールの
添加に工夫をした半連続法で高い酢酸濃度の食酢
を得たり、特開昭52−79092号、特開昭53−4149
号、特開昭53−44696号の方法などでは増殖槽と
生酸槽を分けることで解決を試みている。 しかしながら、酢酸発酵においては酢酸濃度が
高くなればなるほど酢酸菌に対して主生産物であ
る酢酸の阻害が起るため、いまだ20%以上の酢酸
濃度を有する食酢を経済的に製造した例はなくま
た改善すべき点を残している。 また通気発酵法により、食酢を製造する場合、
その発酵温度が高ければ高い程、高酢酸濃度に達
することが困難である。Hromatkaらは、通気発
酵法による食酢製造において、醪の全濃度が高く
なるほど、その至適温度が低くなることを報告し
ているが(Enzymologia Vol.15、1953、337〜
350)、それは12%までの酢酸濃度の食酢の製造に
ついての報告であり、またこの方法は、低温にす
るため酢酸菌の増殖速度が低下し、そのために生
酸速度も著しく低下し、経済的な面からも実用的
ではない。 本発明は、これら従来法の欠点を克服し、20%
以上という高酢酸濃度を有する食酢を通気発酵法
より効率よく製造することを目的とするものであ
つて、本発明は、通気発酵タンクにアルコール、
水、酢酸発酵液又は酢酸、及び酢酸菌の栄養物を
用いて調製した醪を充填し、酢酸菌を接種して通
気下に発酵を開始させ、その後発酵が進行し、醪
の酢酸濃度が充分に上がつたところで通気を中断
することなく醪の一部を残して他はとり出し、次
に原料醪を再充填して通気下に発酵を継続させる
というようにしてサイクルを繰り返す半連続発酵
法でのサイクルにおいて、醪の温度を27〜32℃で
発酵させ醪の酢酸濃度が12〜15%となつたところ
で醪のとり出しを行ない、次にこれに原料醪の再
充填を行なう一方、その際とり出された醪を、そ
の溶存酸素濃度を酢酸菌の活性を低下させない程
度に保持して、他の通気発酵タンクへ充填し、通
気下に発酵を継続させるが、その場合、醪の最終
温度が18℃以下にならないように、しかも一度下
げた温度温度よりも高くならないように醪の温度
を低下させ、必要に応じてアルコールの添加を行
なうことにより、20%以上の高い酢酸濃度を有す
る酢酸発酵液を得ることを特徴とする食酢の製造
法である。 以下、本発明について詳細に説明する。 従来より通気発酵法によつて食酢を製造する場
合、方法こそ種々異なるものの、その発酵温度範
囲としては発酵全期間を通じて26〜40℃、通常28
〜32℃の温度が採用されてきた。これは通気発酵
法による食酢の製造においては、最適な温度条件
として設定されたものであり、酢酸菌に対して環
境の変化を少なくするためにも重要とされてきた
のである。 しかしながら、本発明者等は、酢酸発酵におい
ては、用いられる酢酸菌は生酸と共に増殖してい
く時期(以下、増殖期という)と、増殖は停止
し、生酸のみを続ける時期(以下、生酸期とい
う)とに大別することができ、この2つの期間を
通じて温度を同じにすることこそが従来高い酢酸
濃度に達するのが困難であつた最大の原因と考え
た。すなわち、本発明者等は、この酢酸菌の特性
に注目した種々検討した結果、先に増殖期と生酸
期においてはその最適温度が異なることを見出
し、これに基いて増殖期においては従来より知ら
れた温度27〜32℃を用い、生酸期においては醪の
温度を増殖期の温度より低温すなわち18〜24℃に
する食酢の製造法を発明した(特願昭54−14216
(特公昭56−21389号公報))。 その後、さらに生酸期において醪の温度を低下
させる通気発酵と通気発酵による半連続発酵法と
を用いて食酢を製造する方法について研究を続け
た結果、ついに本発明を完成するに到つたのであ
る。 そこで先ず、通気発酵による半連続発酵法にお
ける醪のとり出しおよびこの醪の温度低下を行な
う時の酢酸濃度について検討した結果を実験例を
示して説明する。 すなわち、通気発酵槽にアルコール、水、酢酸
発酵液及び酢酸菌の栄養物を用いて調製した醪を
充填し、槽内の温度が30℃となつたところで酢酸
菌を接種して発酵を開始し、その後、温調計によ
り約30℃に制御した。その時の酢酸濃度は6.8%
であり、アルコール濃度は3.2%であつた。そし
て発酵が進み酢酸濃度が8.5%となつたところ
で、アルコール濃度が約50%のアルコールの添加
を開始し、酢酸濃度が増加したきたところで、醪
の温度を制御する温調計の設定を変更することに
より、醪の温度を24℃に下げた。この時、温度を
下げ始める時の酢酸濃度を種々変え、その酢酸濃
度に達する前4時間及び達した後4時間の平均生
酸速度について検討した。その結果を第1表に示
す。 なお第1表中の平均生酸速度AおよびBは次式
により算出したものである。 A=X−Y/4 B=Z−X/4 X:温度を変更した時の酢酸濃度(重量/容量
%) Y:温度を変更する4時間前の酢酸濃度(重量/
容量%) Z:温度を変更して4時間後の酢酸濃度(重量/
容量%)
以上の高い酢酸濃度の食酢を製造する方法に関す
るものである。 なお、本発明では、特に断わらない限り、酢酸
濃度は重量/容量、アルコール濃度は容量/容量
で表わされるものとする。 従来、通気発酵法によつて高い酢酸濃度の食酢
を得るために様々な工夫がなされている。例え
ば、特開昭52−15899号の方法ではアルコールの
添加に工夫をした半連続法で高い酢酸濃度の食酢
を得たり、特開昭52−79092号、特開昭53−4149
号、特開昭53−44696号の方法などでは増殖槽と
生酸槽を分けることで解決を試みている。 しかしながら、酢酸発酵においては酢酸濃度が
高くなればなるほど酢酸菌に対して主生産物であ
る酢酸の阻害が起るため、いまだ20%以上の酢酸
濃度を有する食酢を経済的に製造した例はなくま
た改善すべき点を残している。 また通気発酵法により、食酢を製造する場合、
その発酵温度が高ければ高い程、高酢酸濃度に達
することが困難である。Hromatkaらは、通気発
酵法による食酢製造において、醪の全濃度が高く
なるほど、その至適温度が低くなることを報告し
ているが(Enzymologia Vol.15、1953、337〜
350)、それは12%までの酢酸濃度の食酢の製造に
ついての報告であり、またこの方法は、低温にす
るため酢酸菌の増殖速度が低下し、そのために生
酸速度も著しく低下し、経済的な面からも実用的
ではない。 本発明は、これら従来法の欠点を克服し、20%
以上という高酢酸濃度を有する食酢を通気発酵法
より効率よく製造することを目的とするものであ
つて、本発明は、通気発酵タンクにアルコール、
水、酢酸発酵液又は酢酸、及び酢酸菌の栄養物を
用いて調製した醪を充填し、酢酸菌を接種して通
気下に発酵を開始させ、その後発酵が進行し、醪
の酢酸濃度が充分に上がつたところで通気を中断
することなく醪の一部を残して他はとり出し、次
に原料醪を再充填して通気下に発酵を継続させる
というようにしてサイクルを繰り返す半連続発酵
法でのサイクルにおいて、醪の温度を27〜32℃で
発酵させ醪の酢酸濃度が12〜15%となつたところ
で醪のとり出しを行ない、次にこれに原料醪の再
充填を行なう一方、その際とり出された醪を、そ
の溶存酸素濃度を酢酸菌の活性を低下させない程
度に保持して、他の通気発酵タンクへ充填し、通
気下に発酵を継続させるが、その場合、醪の最終
温度が18℃以下にならないように、しかも一度下
げた温度温度よりも高くならないように醪の温度
を低下させ、必要に応じてアルコールの添加を行
なうことにより、20%以上の高い酢酸濃度を有す
る酢酸発酵液を得ることを特徴とする食酢の製造
法である。 以下、本発明について詳細に説明する。 従来より通気発酵法によつて食酢を製造する場
合、方法こそ種々異なるものの、その発酵温度範
囲としては発酵全期間を通じて26〜40℃、通常28
〜32℃の温度が採用されてきた。これは通気発酵
法による食酢の製造においては、最適な温度条件
として設定されたものであり、酢酸菌に対して環
境の変化を少なくするためにも重要とされてきた
のである。 しかしながら、本発明者等は、酢酸発酵におい
ては、用いられる酢酸菌は生酸と共に増殖してい
く時期(以下、増殖期という)と、増殖は停止
し、生酸のみを続ける時期(以下、生酸期とい
う)とに大別することができ、この2つの期間を
通じて温度を同じにすることこそが従来高い酢酸
濃度に達するのが困難であつた最大の原因と考え
た。すなわち、本発明者等は、この酢酸菌の特性
に注目した種々検討した結果、先に増殖期と生酸
期においてはその最適温度が異なることを見出
し、これに基いて増殖期においては従来より知ら
れた温度27〜32℃を用い、生酸期においては醪の
温度を増殖期の温度より低温すなわち18〜24℃に
する食酢の製造法を発明した(特願昭54−14216
(特公昭56−21389号公報))。 その後、さらに生酸期において醪の温度を低下
させる通気発酵と通気発酵による半連続発酵法と
を用いて食酢を製造する方法について研究を続け
た結果、ついに本発明を完成するに到つたのであ
る。 そこで先ず、通気発酵による半連続発酵法にお
ける醪のとり出しおよびこの醪の温度低下を行な
う時の酢酸濃度について検討した結果を実験例を
示して説明する。 すなわち、通気発酵槽にアルコール、水、酢酸
発酵液及び酢酸菌の栄養物を用いて調製した醪を
充填し、槽内の温度が30℃となつたところで酢酸
菌を接種して発酵を開始し、その後、温調計によ
り約30℃に制御した。その時の酢酸濃度は6.8%
であり、アルコール濃度は3.2%であつた。そし
て発酵が進み酢酸濃度が8.5%となつたところ
で、アルコール濃度が約50%のアルコールの添加
を開始し、酢酸濃度が増加したきたところで、醪
の温度を制御する温調計の設定を変更することに
より、醪の温度を24℃に下げた。この時、温度を
下げ始める時の酢酸濃度を種々変え、その酢酸濃
度に達する前4時間及び達した後4時間の平均生
酸速度について検討した。その結果を第1表に示
す。 なお第1表中の平均生酸速度AおよびBは次式
により算出したものである。 A=X−Y/4 B=Z−X/4 X:温度を変更した時の酢酸濃度(重量/容量
%) Y:温度を変更する4時間前の酢酸濃度(重量/
容量%) Z:温度を変更して4時間後の酢酸濃度(重量/
容量%)
【表】
この実験結果から醪の酢酸濃度が12〜15%好ま
しくは12〜13%の時に温度を低下させ始めるのが
生酸速度にほとんど影響を与えないことがわか
り、したがつて酢酸濃度12〜15%好ましくは12〜
13%の時に醪のとり出しと原料醪の再充填を行な
ういわゆる半連続発酵を行なうことが酢酸菌の旺
盛な増殖を繰り返すのに有効であることがわかつ
た。 このようにして半連続発酵を行なつている発酵
槽(以下、増殖槽という)から醪をとり出して別
の発酵槽(以下、生酸槽という)に移動するに
は、酢酸濃度12〜15%の時がよいことがわかつた
が、このとり出す場合の醪のアルコール濃度は3
〜5%程度が好ましい。 このとり出された醪を移動して発酵を継続する
生酸槽では、充填直後の醪の温度は増殖槽の醪の
温度より低くするのがよく、例えば増殖槽の醪の
温度に応じて26〜29℃程度とするのが好ましい。 このようにしてとり出した醪を生酸槽へ充填
し、目的とする酢酸濃度に不足のアルコールを必
要に応じて添加しつつ通気発酵を継続する。通
常、醪の酢酸濃度の増加に伴なつて生酸速度は低
くなつていく。この生酸速度の低下は、醪の温度
を下げていくことによに抑えられるが、その温度
の下げ方および醪の最終温度にも問題があること
がわかつた。この点について実験例を示して説明
する。 すなわち、温度31℃に制御された半連続発酵を
行なつている第1の実験用通気発酵槽で醪の酢酸
濃度が12%、アルコール濃度3%となつた時に、
その醪を別に用意した第2の実験用通気発酵槽に
急速に充填すると同時に、温調計を作動させて醪
の温度を制御し、アルコールの添加も開始して発
酵を継続させ、酢酸濃度の増加に伴なつて温度を
変更しつつ目的の酢酸濃度に達したところで発酵
を停止した。この場合、変更した温度を下記第2
表に記載のように種々変え、最終到達酢酸濃度へ
の影響を調べた結果を第2表に示す。 なお第2表中の平均生酸速度は次式による算出
したものである。 平均生酸速度=U−V/T U:最終到達酢酸濃度(重量/容量%) V:醪充填直後の酢酸濃度(重量/容量%) T:発酵に要した時間(時間)
しくは12〜13%の時に温度を低下させ始めるのが
生酸速度にほとんど影響を与えないことがわか
り、したがつて酢酸濃度12〜15%好ましくは12〜
13%の時に醪のとり出しと原料醪の再充填を行な
ういわゆる半連続発酵を行なうことが酢酸菌の旺
盛な増殖を繰り返すのに有効であることがわかつ
た。 このようにして半連続発酵を行なつている発酵
槽(以下、増殖槽という)から醪をとり出して別
の発酵槽(以下、生酸槽という)に移動するに
は、酢酸濃度12〜15%の時がよいことがわかつた
が、このとり出す場合の醪のアルコール濃度は3
〜5%程度が好ましい。 このとり出された醪を移動して発酵を継続する
生酸槽では、充填直後の醪の温度は増殖槽の醪の
温度より低くするのがよく、例えば増殖槽の醪の
温度に応じて26〜29℃程度とするのが好ましい。 このようにしてとり出した醪を生酸槽へ充填
し、目的とする酢酸濃度に不足のアルコールを必
要に応じて添加しつつ通気発酵を継続する。通
常、醪の酢酸濃度の増加に伴なつて生酸速度は低
くなつていく。この生酸速度の低下は、醪の温度
を下げていくことによに抑えられるが、その温度
の下げ方および醪の最終温度にも問題があること
がわかつた。この点について実験例を示して説明
する。 すなわち、温度31℃に制御された半連続発酵を
行なつている第1の実験用通気発酵槽で醪の酢酸
濃度が12%、アルコール濃度3%となつた時に、
その醪を別に用意した第2の実験用通気発酵槽に
急速に充填すると同時に、温調計を作動させて醪
の温度を制御し、アルコールの添加も開始して発
酵を継続させ、酢酸濃度の増加に伴なつて温度を
変更しつつ目的の酢酸濃度に達したところで発酵
を停止した。この場合、変更した温度を下記第2
表に記載のように種々変え、最終到達酢酸濃度へ
の影響を調べた結果を第2表に示す。 なお第2表中の平均生酸速度は次式による算出
したものである。 平均生酸速度=U−V/T U:最終到達酢酸濃度(重量/容量%) V:醪充填直後の酢酸濃度(重量/容量%) T:発酵に要した時間(時間)
【表】
この実験結果からわかるように、ただ単に温度
を変更すればいいという訳ではなく、途中で温度
を前の温度より高くすると、最終到達酢酸濃度も
低く、また18℃以下にすると酢酸濃度は20%以上
には到達するものの平均生酸速度が低く、発酵に
長時間を要し、経済的な効率の面からも不利であ
る。かくして生酸槽における醪の温度条件は、18
℃を下限とし前の温度より必らず下げていけばよ
いことがわかつた。 本発明は上記の如く一方の通気発酵槽で半連続
発酵を行なわせることにより生産能力の高い酢酸
菌の旺盛な増殖を繰り返し、その菌体を含む醪
を、醪の酢酸濃度が12〜15%となつたところでと
り出すとともに原料醪を再充填し、とり出した醪
を他の通気発酵槽に充填し、充填終了後、最終温
度が18℃以下にならないように、しかも一度下げ
た温度よりも高くならないように醪の温度を低下
させてゆく以外は、従来の通気発酵法による食酢
の製造に従つて実施することができる。 すなわち、醪としては、アルコール、水、酢酸
発酵液または酢酸、及び酢酸菌の栄養物(例えば
酒粕浸出液、酵母エキス、無機塩類、糖類、有機
酸のうち適当なもの)で調製した醪が用いられ
る。 発酵を行なう通気発酵槽としては、主原料であ
るアルコール、主生産物である酢酸が共に揮発性
であるため、比較的少量の通気(例えば毎回醪量
に対して5〜30%)が十分混合されるような発酵
槽(例えば通気撹拌式発酵装置、エアーリフト型
発酵装置、気体巻き込み式培養装置など)が用い
られる。 さらに酢酸菌の接種や発酵終了後の酢酸発酵液
を食酢にするための熟成、過、殺菌なども常法
にしたがつて行なうことができる。 かくして本発明によれば通気発酵法で20%以上
の高い酢酸濃度の通気発酵液を短時間で効率よく
得ることができ、この通気発酵液を常法により熟
成、過、及び殺菌して20%以上の高い酢酸濃度
の食酢を製造することができる。しかも本発明に
おけるように、生酸槽において酢酸濃度の増加に
伴なつて順次低温にしていくことは、生酸速度の
極端な低下を防ぐばかりでなく、食酢の主原料で
あるアルコール及び主生産物である酢酸の蒸発損
失を極力抑えることができるので、本発明は通気
発酵による食酢の製造法として非常に有用な方法
である。 次に本発明の実施例を示すが本発明はこれによ
り制限されるものではない。 実施例 内部に通気撹拌装置を備えた全容量25000の
通気発酵タンク(第1槽)に、変性アルコール、
水、未過のホワイトビネガー、及び酵母エキ
ス、無機塩類、糖分等の酢酸菌のアルコールを混
合して調製した酢酸濃度7%、アルコール濃度4
%の醪18000を充填した。 そして撹拌装置を始動させて第1槽の醪の通気
撹拌を開始した。醪の温度が上昇して31℃に達し
たところで温調計を作動させ、31℃に保持した。
そこで酢酸濃度15%以上まで生産しうる能力を有
する酢酸菌を接種し、発酵を開始させた。発酵
は、醪量に対して毎分10%の通気量、31℃の温度
で撹拌下に行なつた。 発酵が進行して醪の酢酸濃度が8.5%、アルコ
ール2.5%となつた時、約50%のアルコール濃度
を有する変性アルコールの添加を定量ポンプを用
いて開始した。18時間後、合計約2500の変性ア
ルコールの添加を終了して第1槽の全醪量を約
20500となり、醪の酢酸濃度が12.5%となつた
ので、その醪約11500を通気を中断することな
く毎分1000の吐出能力を有する自給式ポンプで
全容量20000の他の通気発酵タンク(第2槽)
へ急速に移動した。 この醪の移動開始後、直ちに第2槽の通気撹拌
装置を始動して第2槽の醪の通気撹拌を開始する
と同時に温調計を作動させ29℃に設定した。上記
した醪の充填中及び充填後の通気量は醪量に対し
て毎分10%とした。この醪の移動終了と同時に約
50%のアルコール濃度を有する変性アルコールの
第2槽への添加を定量ポンプを用いて開始した。
その後、すなわち第2槽の発酵を開始してから10
時間目、25時間目、41時間目に温調計の設定に変
更し、それぞれ27℃、24℃、21℃としたが、その
時の酢酸濃度は、それぞれ14.5%、16.6%、18.7
%であつた。更に50時間目には酢酸濃度19.6%、
アルコール濃度1.6%となつたのでアルコールの
添加を中止した。この時点で醪の全容量は約
13700となつた。更に発酵を継続し第2槽の発
酵を開始して62時間目に酢酸濃度20.8%、アルコ
ール濃度0.3%となつたので、通気撹拌装置及び
温調計を停止し、すべての醪約13700をとり出
したが、停止直前の温度は20.8℃であつた。 一方、上記のようにして醪をとり出した第1槽
には醪のとり出し終了後、アルコール、水、酢酸
発酵液及び酢酸菌の栄養物を混合して調製した酢
酸濃度2.3%、アルコール濃度4.0%の原料醪9000
を再充填した。この原料醪の再充填後、第1槽
の酢酸濃度は7.4%、アルコール濃度は3.6%とな
つた。その後、第1槽における発酵を前記と同様
の条件で行ない、醪の酢酸濃度が8.5%、アルコ
ール濃度が2.5%となつたところで、上記したと
同様に変性アルコールの添加を行ない、酢酸濃度
が12.5%となつた時、上記したと同様に醪をとり
出して第2槽へ移動し、そして第1槽には原料醪
の再充填を行なうことを繰り返すというようにし
て、第1槽においては半連続発酵を、第2槽にお
いては回分発酵を継続した。 以上のようにしてさらに10回、第1槽の醪を第
2槽へ移動し、上記の如く低温にして発酵を継続
させることを行ない平均20.6%の酢酸濃度を有す
る酢酸発酵液を得た。 この酢酸発酵液を常法により熟成、過、及び
殺菌して高酢酸濃度の食酢を得た。
を変更すればいいという訳ではなく、途中で温度
を前の温度より高くすると、最終到達酢酸濃度も
低く、また18℃以下にすると酢酸濃度は20%以上
には到達するものの平均生酸速度が低く、発酵に
長時間を要し、経済的な効率の面からも不利であ
る。かくして生酸槽における醪の温度条件は、18
℃を下限とし前の温度より必らず下げていけばよ
いことがわかつた。 本発明は上記の如く一方の通気発酵槽で半連続
発酵を行なわせることにより生産能力の高い酢酸
菌の旺盛な増殖を繰り返し、その菌体を含む醪
を、醪の酢酸濃度が12〜15%となつたところでと
り出すとともに原料醪を再充填し、とり出した醪
を他の通気発酵槽に充填し、充填終了後、最終温
度が18℃以下にならないように、しかも一度下げ
た温度よりも高くならないように醪の温度を低下
させてゆく以外は、従来の通気発酵法による食酢
の製造に従つて実施することができる。 すなわち、醪としては、アルコール、水、酢酸
発酵液または酢酸、及び酢酸菌の栄養物(例えば
酒粕浸出液、酵母エキス、無機塩類、糖類、有機
酸のうち適当なもの)で調製した醪が用いられ
る。 発酵を行なう通気発酵槽としては、主原料であ
るアルコール、主生産物である酢酸が共に揮発性
であるため、比較的少量の通気(例えば毎回醪量
に対して5〜30%)が十分混合されるような発酵
槽(例えば通気撹拌式発酵装置、エアーリフト型
発酵装置、気体巻き込み式培養装置など)が用い
られる。 さらに酢酸菌の接種や発酵終了後の酢酸発酵液
を食酢にするための熟成、過、殺菌なども常法
にしたがつて行なうことができる。 かくして本発明によれば通気発酵法で20%以上
の高い酢酸濃度の通気発酵液を短時間で効率よく
得ることができ、この通気発酵液を常法により熟
成、過、及び殺菌して20%以上の高い酢酸濃度
の食酢を製造することができる。しかも本発明に
おけるように、生酸槽において酢酸濃度の増加に
伴なつて順次低温にしていくことは、生酸速度の
極端な低下を防ぐばかりでなく、食酢の主原料で
あるアルコール及び主生産物である酢酸の蒸発損
失を極力抑えることができるので、本発明は通気
発酵による食酢の製造法として非常に有用な方法
である。 次に本発明の実施例を示すが本発明はこれによ
り制限されるものではない。 実施例 内部に通気撹拌装置を備えた全容量25000の
通気発酵タンク(第1槽)に、変性アルコール、
水、未過のホワイトビネガー、及び酵母エキ
ス、無機塩類、糖分等の酢酸菌のアルコールを混
合して調製した酢酸濃度7%、アルコール濃度4
%の醪18000を充填した。 そして撹拌装置を始動させて第1槽の醪の通気
撹拌を開始した。醪の温度が上昇して31℃に達し
たところで温調計を作動させ、31℃に保持した。
そこで酢酸濃度15%以上まで生産しうる能力を有
する酢酸菌を接種し、発酵を開始させた。発酵
は、醪量に対して毎分10%の通気量、31℃の温度
で撹拌下に行なつた。 発酵が進行して醪の酢酸濃度が8.5%、アルコ
ール2.5%となつた時、約50%のアルコール濃度
を有する変性アルコールの添加を定量ポンプを用
いて開始した。18時間後、合計約2500の変性ア
ルコールの添加を終了して第1槽の全醪量を約
20500となり、醪の酢酸濃度が12.5%となつた
ので、その醪約11500を通気を中断することな
く毎分1000の吐出能力を有する自給式ポンプで
全容量20000の他の通気発酵タンク(第2槽)
へ急速に移動した。 この醪の移動開始後、直ちに第2槽の通気撹拌
装置を始動して第2槽の醪の通気撹拌を開始する
と同時に温調計を作動させ29℃に設定した。上記
した醪の充填中及び充填後の通気量は醪量に対し
て毎分10%とした。この醪の移動終了と同時に約
50%のアルコール濃度を有する変性アルコールの
第2槽への添加を定量ポンプを用いて開始した。
その後、すなわち第2槽の発酵を開始してから10
時間目、25時間目、41時間目に温調計の設定に変
更し、それぞれ27℃、24℃、21℃としたが、その
時の酢酸濃度は、それぞれ14.5%、16.6%、18.7
%であつた。更に50時間目には酢酸濃度19.6%、
アルコール濃度1.6%となつたのでアルコールの
添加を中止した。この時点で醪の全容量は約
13700となつた。更に発酵を継続し第2槽の発
酵を開始して62時間目に酢酸濃度20.8%、アルコ
ール濃度0.3%となつたので、通気撹拌装置及び
温調計を停止し、すべての醪約13700をとり出
したが、停止直前の温度は20.8℃であつた。 一方、上記のようにして醪をとり出した第1槽
には醪のとり出し終了後、アルコール、水、酢酸
発酵液及び酢酸菌の栄養物を混合して調製した酢
酸濃度2.3%、アルコール濃度4.0%の原料醪9000
を再充填した。この原料醪の再充填後、第1槽
の酢酸濃度は7.4%、アルコール濃度は3.6%とな
つた。その後、第1槽における発酵を前記と同様
の条件で行ない、醪の酢酸濃度が8.5%、アルコ
ール濃度が2.5%となつたところで、上記したと
同様に変性アルコールの添加を行ない、酢酸濃度
が12.5%となつた時、上記したと同様に醪をとり
出して第2槽へ移動し、そして第1槽には原料醪
の再充填を行なうことを繰り返すというようにし
て、第1槽においては半連続発酵を、第2槽にお
いては回分発酵を継続した。 以上のようにしてさらに10回、第1槽の醪を第
2槽へ移動し、上記の如く低温にして発酵を継続
させることを行ない平均20.6%の酢酸濃度を有す
る酢酸発酵液を得た。 この酢酸発酵液を常法により熟成、過、及び
殺菌して高酢酸濃度の食酢を得た。
Claims (1)
- 1 通気発酵タンクにアルコール、水、酢酸発酵
液又は酢酸、及び酢酸菌の栄養物を用いて調製し
た醪を充填し、酢酸菌を接種して通気下に発酵を
開始させ、その後発酵が進行し醪の酢酸濃度が充
分に上がつたところで通気を中断することなく醪
の一部を残して他はとり出し、次に原料醪を再充
填して通気下に発酵を継続させるというようにし
てサイクルを繰り返す半連続発酵法でのサイクル
において、醪の温度を27〜32℃で発酵させ醪の酢
酸濃度が12〜15%となつたところで醪のとり出し
を行ない、次にこれに原料醪の再充填を行なう一
方、その際とり出された醪を、その溶存酸素濃度
を酢酸菌の活性を低下させない程度に保持して、
他の通気発酵タンクへ充填し、通気下に発酵を継
続させるが、その場合、醪の最終温度が18℃以下
にならないように、しかも一度下げた温度よりも
高くならないように醪の温度を低下させ、必要に
応じてアルコールの添加を行なうことにより、20
%以上の高い酢酸濃度を有する酢酸発酵液を得る
ことを特徴とする食酢の製造法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13637379A JPS5661987A (en) | 1979-10-24 | 1979-10-24 | Preparation of vinegar |
| US06/192,468 US4364960A (en) | 1979-10-24 | 1980-09-30 | Process for the production of vinegar with high acetic acid concentration |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13637379A JPS5661987A (en) | 1979-10-24 | 1979-10-24 | Preparation of vinegar |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5661987A JPS5661987A (en) | 1981-05-27 |
| JPS6232914B2 true JPS6232914B2 (ja) | 1987-07-17 |
Family
ID=15173638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13637379A Granted JPS5661987A (en) | 1979-10-24 | 1979-10-24 | Preparation of vinegar |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4364960A (ja) |
| JP (1) | JPS5661987A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4405717A (en) * | 1981-10-26 | 1983-09-20 | Cpc International Inc. | Recovery of acetic acid from a fermentation broth |
| US4503078A (en) * | 1982-03-08 | 1985-03-05 | Heinrich Frings Gmbh & Co. Kg | Process for the production of vinegar with more than 12 gms/100 ml acetic acid |
| AT380270B (de) * | 1982-07-02 | 1986-05-12 | Vogelbusch Gmbh | Verfahren zur chargenweisen herstellung von essig |
| US4456622A (en) * | 1982-12-06 | 1984-06-26 | Nabisco Brands, Inc. | Combination semi-continuous and batch process for preparation of vinegar |
| EP1231257A1 (en) * | 2001-02-12 | 2002-08-14 | Davide Maletti | A process for the production of aromatic vinegar |
| PL222528B1 (pl) * | 2012-03-30 | 2016-08-31 | Inst Biotechnologii Przemysłu Rolno Spożywczego Im Prof Wacława Dąbrowskiego | Sposób uruchomienia fermentacji octowej w warunkach przemysłowych |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3445245A (en) * | 1965-12-28 | 1969-05-20 | Heinrich Frings | Process for acetic acid fermentation |
| US3779868A (en) * | 1971-07-15 | 1973-12-18 | P Nikolaev | Microbiological method of producing edible acetic acid |
| US4076844A (en) * | 1975-12-22 | 1978-02-28 | Firma Heinrich Frings | Two stage process for the production of vinegar with high acetic acid concentration |
| JPS55108283A (en) * | 1979-02-13 | 1980-08-20 | Nakano Vinegar Co Ltd | Production of vinegar |
-
1979
- 1979-10-24 JP JP13637379A patent/JPS5661987A/ja active Granted
-
1980
- 1980-09-30 US US06/192,468 patent/US4364960A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5661987A (en) | 1981-05-27 |
| US4364960A (en) | 1982-12-21 |
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