JPS6249698B2 - - Google Patents
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- JPS6249698B2 JPS6249698B2 JP10687878A JP10687878A JPS6249698B2 JP S6249698 B2 JPS6249698 B2 JP S6249698B2 JP 10687878 A JP10687878 A JP 10687878A JP 10687878 A JP10687878 A JP 10687878A JP S6249698 B2 JPS6249698 B2 JP S6249698B2
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- lamp
- metal halide
- arc tube
- rare earth
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
この発明はランプの始動および劣化を改善した
メタルハライドランプに関するものである。 一般にメタルハライドランプは、発光管内部に
希ガスと水銀に加えて、数種の金属ハロゲン化物
を封入することによつて、通常の高圧水銀灯の効
率と演色性を著しく改善したものである。 すなわち、可視領域に多数のスペクトルを放射
させるために希土類金属ハロゲン化物と、アーク
の安定化あるいは若干の発光色修正のためにナト
リウム・セシウム・インジウム・タリウムおよび
トリウムの群から選択された少なくとも一種の金
属のハロゲン化物とが発光管内に封入されたもの
である。また、主電極に塗布または充填する電子
放射物質としては、仕事関数の低い酸化バリウム
系の物質は適用できず、実際には酸化トリウム・
金属トリウムなどの仕事関数が酸化バリウムなど
に比べて高い電子放射物質が用いられているもの
である。しかるに、この主電極に金属のハロゲン
化物の作用も加わつて、この種メタルハライドラ
ンプは始動開始電圧が通常の高圧水銀灯よりも相
当高くなるものである。したがつて、安定器とし
て内部に始動時に高圧パルスを発生する回路を設
けたり、トランスを内蔵させることが必要になつ
て、安定器の価格が非常に高いものになるという
欠点を有していた。 近年、この様なメタルハライドランプの欠点を
改善するために、始動補助用希ガスとしてネオン
−アルゴン(Ne−Ar)あるいはネオン−クリプ
トン(Ne−Kr)などのペニングガスを発光管内
に封入し、これらの混合ガスのペニング効果を利
用して、メタルハライドランプの始動開始電圧を
低下させ、通常の高圧水銀灯用安定器で点灯でき
るメタルハライドランプが実用化されている。 すなわち、このメタルハライドランプは図に示
すような構成を示しとおり、つまり、少量の酸化
チタンを含む石英製の発光管1を備え、その両端
には主電極2a,2bが封着され、口金17側の
一端には始動用の補助極3が封着されている。な
お、発光管1の素材として酸化チタンを含む石英
を用いているのは、外管18内表面に残存付着し
ている水分、ハイドロカーボン等の不純物が発光
管1から紫外線によつて、分解して水素および酸
素を放出する現象を防止するためである。そして
主電極2aはモリブデン箔4a−電流導入リード
5a−ニツケルリード9を通じてステムリード1
1aへ接続され、主電極2bはモリブデン箔4b
−電流導入リード5b−タングステンワイヤー8
を通じてステムリード11bへ接続され、また補
助極3はモリブデン箔4c−電流導入リード5c
−始動抵抗10−バイメタル14−バイメタル接
点15を通じてステムリード11bへ接続されて
いる。また発光管1の下側端部には発光管1内の
封入物の蒸気圧を高めるための保温膜6が塗布さ
れている。発光管1は保持板7および支持枠12
を通じて外管18およびステム16により外管1
8内に固定されている。外管18内にはネオン
(Ne)−チツ素(N2)の混合ガスが所定圧封入され
ていて、発光管1からのネオン(Ne)ガスの拡
散流出を防止している。またチツ素(N2)などの
ガス雰囲気下で不純ガス、特に水素ガスを吸着す
るジルコニウム(Nr)−アルミニウム(Al)系の
ゲツター13が外管18内に設置されているもの
である。 そこで、図に示すような構成を有したメタルハ
ライドランプにおいて、その発光管1内に、45mg
の水銀と、希土類金属として2mgのスカンジウム
(Sc)と、6mgの沃化水銀(HgI2)と、金属ハロ
ゲン化物として40mgの沃化ナトリウムを封入した
400Wメタルハライドランプを10本製作した。な
お、希土類金属ハロゲン化物は吸湿性が著しい等
の理由で、希土類金属とハロゲン化水銀の形で封
入し、ランプの点灯時に発光管1内において求土
類金属とハロゲン化水銀との反応を利用して希土
類ハロゲン化物を生成せしめているものである。
そして、この製作したメタルハライドランプにお
いて、16時間エージング後の周囲温度−10℃での
始動電圧と全光束、および高圧水銀灯用安定器に
より点灯し、その点灯6000時間後の周囲温度−10
℃での始動電圧と光束維持率、さらに16時間エー
ジング後および点灯6000時間後のランプ始動時に
おける主極2a−補助極3間のグロー放電持続時
間を測定した。その結果、その10本の平均値は16
時間エージング後の始動電圧が174〔V〕、グロー
持続時間が1.0〔秒〕、全光束が33000〔m〕で
あり、6000時間点灯後の始動電圧が189〔V〕、グ
ロー持続時間が3.0〔秒〕、光束維持率が58〔%〕
であつた。この結果からわかるように、始動時の
グローからアークへの転移が難しく、しかも、始
動開始電圧の上昇、および電極物質のスパツタに
よる光束低下などの現象が生じているものであ
る。 このことは以下のことに基因しているものと推
定される。つまり、エージング時に金属スカンジ
ウムと沃化水銀とは、 Sc+3/2HgI2→ScI3+3/2Hg のように反応して沃化スカンジウムと水銀とを生
成するものである。しかしながら、このエージン
グ時に、発光管1内、発光管1表面、あるいは封
入物などから酸素(O2)等の不純ガスが相当量放
出され、上記反応中に酸素(O2)が介在してScI3
を生成するかわりにScOIなるオキシアイオダイ
ドを生成するのである。このオキシアイオダイド
は沃化物よりも蒸気圧が高いので、ランプ点灯中
にアーク中に蒸発して解離し、アーク中に酸素が
もたらされ、その結果ランプの始動電圧の上昇、
電極構成部材であるタングステンの蒸発促進によ
り光束低下などの悪影響をもたらすものである。 この発明は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、発光管内に希ガスと水銀に加えて希土類金属
ハロゲン化物とナトリウム・セシウム・インジウ
ム・タリウムおよびトリウムの群から選択された
金属のハロゲン化物との共融混合物もしくは複合
化合物と、発光管の容積1c.c.当り1×10-6〜1×
10-5g原子の希土類金属とを封入することによつ
て、発光管内に混入する不純ガスの悪影響を極力
低下させ、よつてランプの始動特性、劣化特性の
改善を可能にしたメタルハライドランプを提供す
るものである。 以下にこの発明の一実施例を説明する。第1図
に示すような構成を有したメタルハライドランプ
において、その発光管1内に、47.7mgの水銀と、
希土類金属ハロゲン化物と金属のハロゲン化物と
の共融混合物として予め高真空中で780℃で沃化
ナトリウム(NaI)、沃化スカンジウム(ScI3)を
6時間混合溶融して作成したNaI/ScI3の重量比
10.5(従来例のNaI/ScI3重量比と等しい)の沃
化スカンジウム(ScI3)と沃化ナトリウム(NaI)
の共融混合物43.8mgと、希土類金属として1.6mg
のスカンジウム(Sc)を封入した400Wメタルハ
ライドランプを10本製作した。そして、上記従来
例と同様にこの製作したメタルハライドランプに
おいて、16時間エージング後の周囲温度−10℃で
の始動電圧と全光束、および高圧水銀灯用安定器
により点灯し、その点灯6000時間後の周囲温度−
10℃での始動電圧と光束維持率、さらに16時間エ
ージング後および点灯6000時間後のランプ始動時
における主極2a−補助極3間グロー放電持続時
間を測定した。その結果、その10本の平均値は16
時間エージング後の始動電圧が156〔V〕、グロー
持続時間が0.5〔秒〕、全光束が34500〔m〕で
あり、6000時間点灯後の始動電圧が164〔V〕、グ
ロー持続時間が0.5〔秒〕、光束維持率が70〔%〕
であつた。
メタルハライドランプに関するものである。 一般にメタルハライドランプは、発光管内部に
希ガスと水銀に加えて、数種の金属ハロゲン化物
を封入することによつて、通常の高圧水銀灯の効
率と演色性を著しく改善したものである。 すなわち、可視領域に多数のスペクトルを放射
させるために希土類金属ハロゲン化物と、アーク
の安定化あるいは若干の発光色修正のためにナト
リウム・セシウム・インジウム・タリウムおよび
トリウムの群から選択された少なくとも一種の金
属のハロゲン化物とが発光管内に封入されたもの
である。また、主電極に塗布または充填する電子
放射物質としては、仕事関数の低い酸化バリウム
系の物質は適用できず、実際には酸化トリウム・
金属トリウムなどの仕事関数が酸化バリウムなど
に比べて高い電子放射物質が用いられているもの
である。しかるに、この主電極に金属のハロゲン
化物の作用も加わつて、この種メタルハライドラ
ンプは始動開始電圧が通常の高圧水銀灯よりも相
当高くなるものである。したがつて、安定器とし
て内部に始動時に高圧パルスを発生する回路を設
けたり、トランスを内蔵させることが必要になつ
て、安定器の価格が非常に高いものになるという
欠点を有していた。 近年、この様なメタルハライドランプの欠点を
改善するために、始動補助用希ガスとしてネオン
−アルゴン(Ne−Ar)あるいはネオン−クリプ
トン(Ne−Kr)などのペニングガスを発光管内
に封入し、これらの混合ガスのペニング効果を利
用して、メタルハライドランプの始動開始電圧を
低下させ、通常の高圧水銀灯用安定器で点灯でき
るメタルハライドランプが実用化されている。 すなわち、このメタルハライドランプは図に示
すような構成を示しとおり、つまり、少量の酸化
チタンを含む石英製の発光管1を備え、その両端
には主電極2a,2bが封着され、口金17側の
一端には始動用の補助極3が封着されている。な
お、発光管1の素材として酸化チタンを含む石英
を用いているのは、外管18内表面に残存付着し
ている水分、ハイドロカーボン等の不純物が発光
管1から紫外線によつて、分解して水素および酸
素を放出する現象を防止するためである。そして
主電極2aはモリブデン箔4a−電流導入リード
5a−ニツケルリード9を通じてステムリード1
1aへ接続され、主電極2bはモリブデン箔4b
−電流導入リード5b−タングステンワイヤー8
を通じてステムリード11bへ接続され、また補
助極3はモリブデン箔4c−電流導入リード5c
−始動抵抗10−バイメタル14−バイメタル接
点15を通じてステムリード11bへ接続されて
いる。また発光管1の下側端部には発光管1内の
封入物の蒸気圧を高めるための保温膜6が塗布さ
れている。発光管1は保持板7および支持枠12
を通じて外管18およびステム16により外管1
8内に固定されている。外管18内にはネオン
(Ne)−チツ素(N2)の混合ガスが所定圧封入され
ていて、発光管1からのネオン(Ne)ガスの拡
散流出を防止している。またチツ素(N2)などの
ガス雰囲気下で不純ガス、特に水素ガスを吸着す
るジルコニウム(Nr)−アルミニウム(Al)系の
ゲツター13が外管18内に設置されているもの
である。 そこで、図に示すような構成を有したメタルハ
ライドランプにおいて、その発光管1内に、45mg
の水銀と、希土類金属として2mgのスカンジウム
(Sc)と、6mgの沃化水銀(HgI2)と、金属ハロ
ゲン化物として40mgの沃化ナトリウムを封入した
400Wメタルハライドランプを10本製作した。な
お、希土類金属ハロゲン化物は吸湿性が著しい等
の理由で、希土類金属とハロゲン化水銀の形で封
入し、ランプの点灯時に発光管1内において求土
類金属とハロゲン化水銀との反応を利用して希土
類ハロゲン化物を生成せしめているものである。
そして、この製作したメタルハライドランプにお
いて、16時間エージング後の周囲温度−10℃での
始動電圧と全光束、および高圧水銀灯用安定器に
より点灯し、その点灯6000時間後の周囲温度−10
℃での始動電圧と光束維持率、さらに16時間エー
ジング後および点灯6000時間後のランプ始動時に
おける主極2a−補助極3間のグロー放電持続時
間を測定した。その結果、その10本の平均値は16
時間エージング後の始動電圧が174〔V〕、グロー
持続時間が1.0〔秒〕、全光束が33000〔m〕で
あり、6000時間点灯後の始動電圧が189〔V〕、グ
ロー持続時間が3.0〔秒〕、光束維持率が58〔%〕
であつた。この結果からわかるように、始動時の
グローからアークへの転移が難しく、しかも、始
動開始電圧の上昇、および電極物質のスパツタに
よる光束低下などの現象が生じているものであ
る。 このことは以下のことに基因しているものと推
定される。つまり、エージング時に金属スカンジ
ウムと沃化水銀とは、 Sc+3/2HgI2→ScI3+3/2Hg のように反応して沃化スカンジウムと水銀とを生
成するものである。しかしながら、このエージン
グ時に、発光管1内、発光管1表面、あるいは封
入物などから酸素(O2)等の不純ガスが相当量放
出され、上記反応中に酸素(O2)が介在してScI3
を生成するかわりにScOIなるオキシアイオダイ
ドを生成するのである。このオキシアイオダイド
は沃化物よりも蒸気圧が高いので、ランプ点灯中
にアーク中に蒸発して解離し、アーク中に酸素が
もたらされ、その結果ランプの始動電圧の上昇、
電極構成部材であるタングステンの蒸発促進によ
り光束低下などの悪影響をもたらすものである。 この発明は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、発光管内に希ガスと水銀に加えて希土類金属
ハロゲン化物とナトリウム・セシウム・インジウ
ム・タリウムおよびトリウムの群から選択された
金属のハロゲン化物との共融混合物もしくは複合
化合物と、発光管の容積1c.c.当り1×10-6〜1×
10-5g原子の希土類金属とを封入することによつ
て、発光管内に混入する不純ガスの悪影響を極力
低下させ、よつてランプの始動特性、劣化特性の
改善を可能にしたメタルハライドランプを提供す
るものである。 以下にこの発明の一実施例を説明する。第1図
に示すような構成を有したメタルハライドランプ
において、その発光管1内に、47.7mgの水銀と、
希土類金属ハロゲン化物と金属のハロゲン化物と
の共融混合物として予め高真空中で780℃で沃化
ナトリウム(NaI)、沃化スカンジウム(ScI3)を
6時間混合溶融して作成したNaI/ScI3の重量比
10.5(従来例のNaI/ScI3重量比と等しい)の沃
化スカンジウム(ScI3)と沃化ナトリウム(NaI)
の共融混合物43.8mgと、希土類金属として1.6mg
のスカンジウム(Sc)を封入した400Wメタルハ
ライドランプを10本製作した。そして、上記従来
例と同様にこの製作したメタルハライドランプに
おいて、16時間エージング後の周囲温度−10℃で
の始動電圧と全光束、および高圧水銀灯用安定器
により点灯し、その点灯6000時間後の周囲温度−
10℃での始動電圧と光束維持率、さらに16時間エ
ージング後および点灯6000時間後のランプ始動時
における主極2a−補助極3間グロー放電持続時
間を測定した。その結果、その10本の平均値は16
時間エージング後の始動電圧が156〔V〕、グロー
持続時間が0.5〔秒〕、全光束が34500〔m〕で
あり、6000時間点灯後の始動電圧が164〔V〕、グ
ロー持続時間が0.5〔秒〕、光束維持率が70〔%〕
であつた。
【表】
このように、上記実施例は、全ての特性面で従
来例のものより優れていることがわかる。このよ
うに上記実施例と従来例とのランプの特性差は、
始動時の主極2a−補助極3間のグロー放電持続
時間と密接な関連があり、主極2a−補助極3間
のグロー放電持続時間が長いランプは主極2a−
主極2bの放電路内に酸素(O2)等の不純ガスが
混入して正規な放電開始への移行を妨げていると
考えられている。 しかるに上記実施例のものは、エージング時に
酸素(O2)などの不純ガスが放出されても沃化ス
カンジウム(ScI3)は沃化ナトリウム(NaI)とと
もに安定な共融混合物を形成しているので、酸素
(O2)は沃化スカンジウムと反応せず、スカンジ
ウム(Sc)と反応して安定な化合物である酸化
スカンジウム(Sc2O3)を形成するため、アーク
中に酸素がもたらされてランプ特性に悪影響を及
ぼすことを防ぐのである。 なお、上記実施例では沃化スカンジウムと沃化
ナトリウムの共融混合物について説明してきた
が、少なくとも一種の希土類金属のハロゲン化物
とナトリウム・セシウム・インジウム・タリウム
およびトリウムの群から選択された少なくとも一
種の金属のハロゲン化物との共融混合物もしくは
複合化合物であればよいものである。 また、封入希土類金属の封入量についても、前
述の実施例と同様の400Wメタルハライドランプ
を作成し、希土類金属の量のみを変化させ、点灯
6000時間後の周囲温度−10℃での始動電圧と光束
維持率、さらにランプ始動時のグロー接続時間を
調べた。その結果を第2図に示す。なお、実施例
で用いた発光管は内容積が15.5c.c.であり、第2図
でSc金属の封入量は発光管内容積1c.c.当りのSs
金属のg原子で表した。第2図において△はグロ
ー接続時間、◎は始動電圧、×は光束維持率、を
それぞれ示している。第2図から判るように、
Sc封入量が1×10-6原子/c.c.未満ではグロー接続
時間が長く、始動電圧が180Vを越え実用的に支
障が生ずる。一方、Sc封入量が1×10-5g原子/
c.c.を越えると光束維持率の低下が大きくなり、実
用上問題がある。従つて、希土類金属の封入量と
しては、発光管内容積1c.c.当り1×10-6〜1×
10-5g原子程度が良い結果を得られた。 さらに、本発明を実施してなるメタルハライド
ランプは寿命中の色特性の変化が極めて少ないと
いう新しい効果を有することが発見された。すな
わち、第3図には表1の実施例に基づき発光管内
容積1c.c.当りのSc金属の封入量を変えた場合の
ランプの点灯中の色温度の変化の測定結果を示
す。第3図において、○・は従来例、△・はSc金属
の封入量が2×10-5g原子/c.c.、・はSc金属の封
入量が2×10-6g原子/c.c.、▲はScは金属の封入
量が8×10-6g原子/c.c.、×はSc金属の封入量が
5×10-7g原子/c.c.の場合を示し、横軸は点灯時
間、縦軸は色温度を示している。 第3図から判るように、従来例においては0時
間から100時間にかけての寿命初期並びに寿命中
の色温度変化が著しい。一方、共融混合物を形成
している場合はSc金属の封入量に拘ず寿命初期
のランプの色温度変化は小さいものの、長時間点
灯後の色温度変化はSc金属の封入量に依存す
る。特に上記封入量が2×10-5g原子/c.c.以上に
なると寿命中の色温度変化は特に大きくなる。 また、上記封入量が2×10−7g原子以下とな
ると寿命中の色温度の変化が大きくなる傾向も認
められた。特に上記Sc金属の封入量が1×10-6〜
1×10-5g原子の範囲では寿命中のランプの色温
度の変化は特に少なかつた。この様な実験結果は
以下の事に基因していると考えられる。 上記実験における共融混合物においては、予め
NaIとScI3が長時間溶融され安定した共融混合物
が形成されているので、NaIの一部てScI3が反応
し、上記混合物は均一なNaScI4+NaIなる共塩混
合塩を形成している。従つて、この混合塩は
NaScI4の混合塩中のモル分率でランプ点灯中の
蒸気圧が支配されているため、寿命初期封入ハロ
ゲン化物の付着状態が不安定になり易い場合でも
蒸気圧が安定し易い。しかしながら、混合塩と同
時に封入するSc金属量が多いと、点灯中Sc金属
が徐々に上記混合塩中に溶融し、NaScI4と反応
してこの化合物を〔NaI+ScI3〕なる二つの単一化
合物に解離してしまい、NaIの蒸気圧はNaScI4蒸
気圧に比べ2ケタ以上低いためNaの発光が減少
し、蒸気圧は寿命時間と共に上昇する。 一方、封入Sc金属が少ないと点灯中発光管内
に存在する酸素などと共融塩中のNaScI4とが反
応し、反応生成物である酸素Sc2O3などが徐々に
点灯し溶融している共融塩表面を覆い、点灯時間
の経過とともに酸化物層が共融塩の蒸発の妨げと
なる。従つて、ハロゲン物の蒸気圧は点灯時間と
ともに低下し、色温度が上昇する。 このようにSc金属の始動特性・寿命特性及び
上記した色特性を勘案すると、封入量を1×10-6
〜1×10-5g原子/c.c.と規制することが必要であ
る。 なお、この発明は、金属ハロゲン化物の封入物
を共融混合物あるいは複合化合物の形で封入し、
かつ1×10-6〜1×10-5g原子/c.c.の希土類金属
を同時に封入することにより、従来では得られな
かつた寿命中の良好な特性を実現するものであ
る。従つて、封入金属ハロゲン化物の種類と封入
量は、メタルハライドランプの目標性能(発光効
率、発光特性、寿命特性等)に応じて決めてやれ
ばよい。 なお、封入する希土類金属は上記実施例では
Scを用いたが、例えばHg−Dy−Tl−IではDy
金属を、Ho−Tm−Tl−Na−IではHoあるいは
Tmを封入すると同様の効果が得られる。 また、上記実施例ではペニンガスを封入した通
常の高圧水銀灯安定器で点灯可能なメタルハライ
ドランプについて行なつたが、専用安定器で点灯
する一般のメタルハライドランプの始動特性およ
び劣化特性の改善にも有効であることは言うまで
もない。 この発明は以上に述べたように、希ガスと水銀
に加えて、少なくとも一種の希土類金属のハロゲ
ン化物とナトリウム・セシウム・インジウム・タ
リウムおよびトリウムの群から選択された少なく
とも一種の金属ハロゲン化物との共融混合物もし
くは複合化合物と、少なくとも一種の希土類金属
を発光管の内容積1c.c.当り1×10-6〜1×10-5g
原子発光管内に封入したものであるから、発光管
内に残存する酸素等の不純ガスによるランプへの
悪影響を極力防止でき、ランプの初期始動電圧、
初光束および寿命中の始動電圧、光束維持率など
のランプ特性を著しく改善でき、しかも寿命中の
ランプの色特性の変化が極めて少ない効果があ
る。
来例のものより優れていることがわかる。このよ
うに上記実施例と従来例とのランプの特性差は、
始動時の主極2a−補助極3間のグロー放電持続
時間と密接な関連があり、主極2a−補助極3間
のグロー放電持続時間が長いランプは主極2a−
主極2bの放電路内に酸素(O2)等の不純ガスが
混入して正規な放電開始への移行を妨げていると
考えられている。 しかるに上記実施例のものは、エージング時に
酸素(O2)などの不純ガスが放出されても沃化ス
カンジウム(ScI3)は沃化ナトリウム(NaI)とと
もに安定な共融混合物を形成しているので、酸素
(O2)は沃化スカンジウムと反応せず、スカンジ
ウム(Sc)と反応して安定な化合物である酸化
スカンジウム(Sc2O3)を形成するため、アーク
中に酸素がもたらされてランプ特性に悪影響を及
ぼすことを防ぐのである。 なお、上記実施例では沃化スカンジウムと沃化
ナトリウムの共融混合物について説明してきた
が、少なくとも一種の希土類金属のハロゲン化物
とナトリウム・セシウム・インジウム・タリウム
およびトリウムの群から選択された少なくとも一
種の金属のハロゲン化物との共融混合物もしくは
複合化合物であればよいものである。 また、封入希土類金属の封入量についても、前
述の実施例と同様の400Wメタルハライドランプ
を作成し、希土類金属の量のみを変化させ、点灯
6000時間後の周囲温度−10℃での始動電圧と光束
維持率、さらにランプ始動時のグロー接続時間を
調べた。その結果を第2図に示す。なお、実施例
で用いた発光管は内容積が15.5c.c.であり、第2図
でSc金属の封入量は発光管内容積1c.c.当りのSs
金属のg原子で表した。第2図において△はグロ
ー接続時間、◎は始動電圧、×は光束維持率、を
それぞれ示している。第2図から判るように、
Sc封入量が1×10-6原子/c.c.未満ではグロー接続
時間が長く、始動電圧が180Vを越え実用的に支
障が生ずる。一方、Sc封入量が1×10-5g原子/
c.c.を越えると光束維持率の低下が大きくなり、実
用上問題がある。従つて、希土類金属の封入量と
しては、発光管内容積1c.c.当り1×10-6〜1×
10-5g原子程度が良い結果を得られた。 さらに、本発明を実施してなるメタルハライド
ランプは寿命中の色特性の変化が極めて少ないと
いう新しい効果を有することが発見された。すな
わち、第3図には表1の実施例に基づき発光管内
容積1c.c.当りのSc金属の封入量を変えた場合の
ランプの点灯中の色温度の変化の測定結果を示
す。第3図において、○・は従来例、△・はSc金属
の封入量が2×10-5g原子/c.c.、・はSc金属の封
入量が2×10-6g原子/c.c.、▲はScは金属の封入
量が8×10-6g原子/c.c.、×はSc金属の封入量が
5×10-7g原子/c.c.の場合を示し、横軸は点灯時
間、縦軸は色温度を示している。 第3図から判るように、従来例においては0時
間から100時間にかけての寿命初期並びに寿命中
の色温度変化が著しい。一方、共融混合物を形成
している場合はSc金属の封入量に拘ず寿命初期
のランプの色温度変化は小さいものの、長時間点
灯後の色温度変化はSc金属の封入量に依存す
る。特に上記封入量が2×10-5g原子/c.c.以上に
なると寿命中の色温度変化は特に大きくなる。 また、上記封入量が2×10−7g原子以下とな
ると寿命中の色温度の変化が大きくなる傾向も認
められた。特に上記Sc金属の封入量が1×10-6〜
1×10-5g原子の範囲では寿命中のランプの色温
度の変化は特に少なかつた。この様な実験結果は
以下の事に基因していると考えられる。 上記実験における共融混合物においては、予め
NaIとScI3が長時間溶融され安定した共融混合物
が形成されているので、NaIの一部てScI3が反応
し、上記混合物は均一なNaScI4+NaIなる共塩混
合塩を形成している。従つて、この混合塩は
NaScI4の混合塩中のモル分率でランプ点灯中の
蒸気圧が支配されているため、寿命初期封入ハロ
ゲン化物の付着状態が不安定になり易い場合でも
蒸気圧が安定し易い。しかしながら、混合塩と同
時に封入するSc金属量が多いと、点灯中Sc金属
が徐々に上記混合塩中に溶融し、NaScI4と反応
してこの化合物を〔NaI+ScI3〕なる二つの単一化
合物に解離してしまい、NaIの蒸気圧はNaScI4蒸
気圧に比べ2ケタ以上低いためNaの発光が減少
し、蒸気圧は寿命時間と共に上昇する。 一方、封入Sc金属が少ないと点灯中発光管内
に存在する酸素などと共融塩中のNaScI4とが反
応し、反応生成物である酸素Sc2O3などが徐々に
点灯し溶融している共融塩表面を覆い、点灯時間
の経過とともに酸化物層が共融塩の蒸発の妨げと
なる。従つて、ハロゲン物の蒸気圧は点灯時間と
ともに低下し、色温度が上昇する。 このようにSc金属の始動特性・寿命特性及び
上記した色特性を勘案すると、封入量を1×10-6
〜1×10-5g原子/c.c.と規制することが必要であ
る。 なお、この発明は、金属ハロゲン化物の封入物
を共融混合物あるいは複合化合物の形で封入し、
かつ1×10-6〜1×10-5g原子/c.c.の希土類金属
を同時に封入することにより、従来では得られな
かつた寿命中の良好な特性を実現するものであ
る。従つて、封入金属ハロゲン化物の種類と封入
量は、メタルハライドランプの目標性能(発光効
率、発光特性、寿命特性等)に応じて決めてやれ
ばよい。 なお、封入する希土類金属は上記実施例では
Scを用いたが、例えばHg−Dy−Tl−IではDy
金属を、Ho−Tm−Tl−Na−IではHoあるいは
Tmを封入すると同様の効果が得られる。 また、上記実施例ではペニンガスを封入した通
常の高圧水銀灯安定器で点灯可能なメタルハライ
ドランプについて行なつたが、専用安定器で点灯
する一般のメタルハライドランプの始動特性およ
び劣化特性の改善にも有効であることは言うまで
もない。 この発明は以上に述べたように、希ガスと水銀
に加えて、少なくとも一種の希土類金属のハロゲ
ン化物とナトリウム・セシウム・インジウム・タ
リウムおよびトリウムの群から選択された少なく
とも一種の金属ハロゲン化物との共融混合物もし
くは複合化合物と、少なくとも一種の希土類金属
を発光管の内容積1c.c.当り1×10-6〜1×10-5g
原子発光管内に封入したものであるから、発光管
内に残存する酸素等の不純ガスによるランプへの
悪影響を極力防止でき、ランプの初期始動電圧、
初光束および寿命中の始動電圧、光束維持率など
のランプ特性を著しく改善でき、しかも寿命中の
ランプの色特性の変化が極めて少ない効果があ
る。
第1図はメタルハライドランプの構成を示す正
面図、第2図はこの発明における始動電圧、グロ
ー接続時間及び光束維持率の実験結果を示す図、
第3図は点灯時間と色温度との関係についての実
験結果を示す図である。 図において、1は発光管、2a,2bは主電
極、18は外管である。
面図、第2図はこの発明における始動電圧、グロ
ー接続時間及び光束維持率の実験結果を示す図、
第3図は点灯時間と色温度との関係についての実
験結果を示す図である。 図において、1は発光管、2a,2bは主電
極、18は外管である。
Claims (1)
- 1 発光管内に希ガスと水銀に加えて少なくとも
一種の希土類金属ハロゲン化物とナトリウム、セ
シウム、インジウム、タリウムおよびトリウムの
群から選択された少なくとも一種の金属ハロゲン
化物との安定な共融混合物あるいは複合化合物
と、点灯時に発生する不純ガスと反応する少なく
とも一種の希土類金属とを封入し、かつ発光管内
の容積1c.c.当りの希土類金属の封入量を1×10-6
〜1×10-5g原子としたことを特徴とするメタル
ハライドランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10687878A JPS5533739A (en) | 1978-08-31 | 1978-08-31 | Metal halide lamp |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10687878A JPS5533739A (en) | 1978-08-31 | 1978-08-31 | Metal halide lamp |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5533739A JPS5533739A (en) | 1980-03-10 |
| JPS6249698B2 true JPS6249698B2 (ja) | 1987-10-21 |
Family
ID=14444768
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10687878A Granted JPS5533739A (en) | 1978-08-31 | 1978-08-31 | Metal halide lamp |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5533739A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63235700A (ja) * | 1987-03-23 | 1988-09-30 | Matsushita Electric Works Ltd | モ−タフアン |
| JPS648395A (en) * | 1987-06-30 | 1989-01-12 | Tokyo Electric Co Ltd | Blade body structure |
-
1978
- 1978-08-31 JP JP10687878A patent/JPS5533739A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63235700A (ja) * | 1987-03-23 | 1988-09-30 | Matsushita Electric Works Ltd | モ−タフアン |
| JPS648395A (en) * | 1987-06-30 | 1989-01-12 | Tokyo Electric Co Ltd | Blade body structure |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5533739A (en) | 1980-03-10 |
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