JPS6253228B2 - - Google Patents
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- JPS6253228B2 JPS6253228B2 JP10017679A JP10017679A JPS6253228B2 JP S6253228 B2 JPS6253228 B2 JP S6253228B2 JP 10017679 A JP10017679 A JP 10017679A JP 10017679 A JP10017679 A JP 10017679A JP S6253228 B2 JPS6253228 B2 JP S6253228B2
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- Japan
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- paint
- enamel
- coating
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は塗装化粧板の製造方法に関し、更に詳
しくは凹凸状模様を施した素材又は被塗面を塗装
仕上げして成る塗装化粧板の製造方法に関する。 塗装化粧板は、例えば、建築物の内外装用素材
として合板、ハードボード、スレート板、珪酸カ
ルシウム板、炭酸マグネシウム板、石膏板、木片
セメント板、鉄板、アルミ板などに塗装化粧した
材料として多数使用されており、その他車輛、家
具、楽器、家電製品、厨房器具、船舶内装材など
にも使用されている。特に最近では外観面に種々
の工夫をした塗装化粧板が開発されており、なか
でも表面に凹凸エンボス模様を施した材料が多数
開発されている。このような凹凸エンボス模様を
施した材料には、基材と模様部分の材質が同一の
もののほかに、基材の上にセメント系、石膏系、
合成樹脂系などの別の材料の塗り材を用いて凸模
様を盛り上げたものや複層模様塗料(JIS6910−
1975参照)を塗装乾燥したものがある。これらの
凹凸エンボス模様を施した材料はそれ自体は建築
材料としての機能は備えておらず、材質の保護と
美観向上のため、塗装仕上げされて用いられるの
が通常である。 従来、このような凹凸エンボス模様板(例え
ば、参考写真(1)左側及び同(3)左下側の化粧板試料
参照)を塗装するに当つては、美観の面からエナ
メル仕上、着色クリヤー仕上が行われている。エ
ナメル仕上では材料の凹凸エンボス模様なりの立
体感をもつた外観が得られるが、例えば、最近の
建築材料に見られる凹凸深さ5mm以下程度の材料
の場合には住宅外壁などに使用したときに少し離
れたところからみると凹凸エンボス模様が不明瞭
になり素材の凹凸エンボス模様を効果的に生かし
た仕上方法とは云えない(例えば、参考写真(1)右
側及び同(3)右下側化粧板試料参照)。 素材の凹凸エンボス模様をより効果的に表現す
る仕上方法として着色クリヤーの低粘度塗装法が
知られている。この方法は、エナメル塗料を全面
に塗装し乾燥した凹凸エンボス模様板に更に半透
明の着色クリヤー塗料を低粘度で塗布し、クリヤ
ー塗料の凹部への流れ込みにより凸模様の周辺部
のエナメル色の浮き出しを狙つたものでそれなり
の効果はあげている。 しかしながら、この着色クリヤーの低粘度塗装
方法、則ちエナメル塗料を塗装乾燥した凹凸エン
ボス模様板に低粘度の着色クリヤー塗料を塗装乾
燥する方法によつて得られる凹凸エンボス模様板
の仕上面はその凸部の模様の周辺部に下地色の浮
き出しが縁どりされた如く出てくるものであり、
少し離れたところからみると凹凸エンボス模様が
不明瞭となり素材の凸部分を効果的に表現してい
ない(例えば、参考写真(2)左側及び同(3)左上側の
従来の方法で塗装した化粧板試料参照)。 このような従来技術の問題点を解決するため
に、ナチユラルローラーコーター等を用いて凸部
分だけを別に塗装したり、リバースロールコータ
ー等により凸部分だけ塗料をしごきとり下地色を
出したりする方法も試みられているが、異なる色
相の塗料を部分的に塗装する場合にはその境界部
に色相の段差ができ凹部から凸部へかけての自然
な色相変化を表現できない欠点があり、また凸部
のみのロールコーター作業は板の厚み精度、凹凸
エンボス模様の深さ精度、板のソリなどの十分な
管理を要する高度な塗装技術であり、一般的な量
産塗装には好ましくない方法である。 従つて、本発明の目的は、上記した従来の凹凸
エンボス模様板の塗装化粧板の問題点を解消し、
離れた場所から眺めても凸模様が明瞭に見える程
度に化粧板の凸部分と凹部分に色相差がありかつ
模様の凸部と凹部における濃色から淡色への色濃
度の変化に段差が無くこの為なめらかな外観を持
つ塗装化粧板の製造方法を提供することにある。 本発明に従つた塗装化粧板の製造方法は、凹凸
状模様を施した素材又は被塗面に、必要により下
塗りを施した後、前記素材又は被塗面を実質的に
水平に保持した状態で、先ずエナメル塗料を塗装
し、次いで該エナメル塗料の塗膜が未乾燥の状態
で着色クリヤー塗料を塗装し、乾燥することを特
徴とする。 ここで「塗膜が未乾燥の状態」とは、塗膜が濡
れている状態又は塗膜に残留液体のある状態を意
味し、所謂「指触乾燥」の状態は含まない。 本発明に従つた塗装化粧板は、工場塗装仕上に
供される任意の材質の凹凸エンボス模様板から製
造することができ、そのような材料としては、例
えばスレート板、ハードボード、鉄板、アルミニ
ウム板、珪酸カルシウム板、炭酸マグネシウム
板、パルプセメント板、石膏系板、石綿セメント
系板等の凹凸エンボス模様成型板素材や、合板、
木片セメント板、スレート板、ハードボード、珪
酸カルシウム板、炭酸マグネシウム板、パルプセ
メント板、鉄板、アルミニウム板、石膏系ボー
ド、セメント系ボードなどの上にセメント系、石
膏系などの塗り材や複層模様塗料などの塗り材を
塗装乾燥したものがあげられる。これらの凹凸模
様を施した素材や塗り面上に、必要に応じ、中塗
又は上塗塗料の密着性を増強したり、素材の毛羽
押え、中塗又は上塗塗料の吸い込み止め、錆止
め、素材の防水性などを補強したりするため、下
塗りを施すことができる。このような下塗りは通
常の素材塗装に用いる任意の下塗塗料を用いて施
すことができ、如何なる下塗塗料を用いても本発
明の凹凸エンボス模様板の塗装仕上に何ら影響を
及ぼすことはない。また素材色や材質の隠蔽、上
塗塗料の吸い込み止め、性能補強、外観向上など
のために要すれば通常の素材塗装に用いる任意の
中塗塗料を適用することができ、かかる中塗りに
より本発明の凹凸エンボス模様板の塗装仕上げは
何ら影響を受けない。 本発明に従つた塗装化粧板においては上塗り塗
膜がエナメル塗料とその上にエナメル塗料の塗膜
が未乾燥の状態で塗装した着色クリヤー塗料から
構成される。ここでエナメル塗料とは顔料を含有
した有色不透明の液体塗料、例えば溶剤型塗料、
水溶性塗料、エマルジヨン塗料などをいい、着色
クリヤー塗料とはクリヤー塗料(即ち顔料を含有
しない塗料)に着色させるために顔料や染料を配
合したものであるが顔料や染料の量は上記エナメ
ル塗料に比べれば少なく生成する塗膜が透明もし
くは半透明なものをいう。 本発明に用いるエナメル塗料の塗膜形成要素
(給合剤成分という)は天然樹脂及び合成樹脂の
ほとんどのものを単独又は任意の組み合せで用い
ることができる。典型的なものを例示すれば、ア
ルキド樹脂、フエノール樹脂、アミノ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ゴム系樹脂、セ
ルロース系樹脂、アミノアルキド樹脂、アクリル
ウレタン樹旨などである。特に好ましい樹脂は、
アクリル樹脂又はアクリルウレタン樹脂である。 本発明に用いるエナメル塗料の顔料としては通
常塗料の配合に用いられる任意の無機及び有機の
顔料を単独又は任意の組合せで用いることができ
る。このような無機顔料としては、例えば、二酸
化チタンなどの白色顔料、カーボンブラツクなど
の黒色顔料、黄鉛、カドミウム黄、オーカーなど
の黄色顔料、朱、カドミウム赤、べんがらなどの
赤色顔料、紺青、群青、コバルト青などの青色顔
料、酸化クロム緑などの緑色顔料などが挙げら
れ、一方有機顔料としては、ハンザエロー、トル
イジンレツド、リソールレツドなどのアゾ系顔
料、フタロシヤニンブルー、フタロシヤニングリ
ーンなどのフタロシアニン系顔料、シンカシヤレ
ツドなどのキナクリドン系顔料、その他建染染料
系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン
系顔料などをあげることができる。上記着色顔料
のほかに、白亜、沈降性炭酸カルシウム、胡粉、
バライト粉、沈降性硫酸バリウム、クレイ、との
粉、タルク、ケイ石粉、珪そう土、アルミナ、石
膏などの体質顔料を組み合せて使用することがで
きる。更にアルミニウム粉(銀粉)、ブロンズ粉
(金粉)、パール顔料などの塗料に一般に使用され
るその他の顔料も単独又は組合せて使用すること
ができる。エナメル塗料中の顔料含量は5〜50重
量%であるのが好ましい。 本発明で用いるエナメル塗料には上記塗膜形成
要素及び顔料の他に、溶剤、分散媒、沈降防止
剤、界面活性剤、乳化剤、レベリング剤、色分れ
防止剤、乾燥促進剤、硬化剤、硬化促進剤などの
各種添加剤を配合することができる。また硬化剤
を併用する二液タイプの塗料形態としてもよい。 本発明に用いる着色クリナー塗料の構成成分は
上記エナメル塗料と全く同様であるが、着色した
透明もしくは半透明の塗膜を与えるために塗料中
の顔料含量は0.0001〜10重量%と少なくするのが
好ましい。顔料の配合量が10重量%を超えると塗
膜の不透明性が増して凸部エナメル層の色相のス
ケ出しが無くなるためエナメル仕上調になるので
好ましくない。エナメル塗料と着色クリヤー塗料
の色差は大きい方が望ましく、エナメル塗料とエ
ナメル及び着色クリヤー塗り重ね塗膜の色相差Δ
E(=√2+2+2)は2以上であること
が望ましい。このΔEが2未満では塗装化粧板の
凹部と凸部との色相差がはつきりせず、目的とす
る凹凸感が十分感じられない傾向となる。エナメ
ル塗料と着色クリヤー塗料の塗膜形成要素は、そ
れぞれ同じ樹脂であることが一般には好ましい
が、同一の樹脂を用いることは必須ではなく、異
なる樹脂を適宜組み合せて用いることができる。 本発明に従つた塗装化粧板の塗装仕上げにあた
つては前述の如く、素材又は被塗面を実質的に水
平状態に保持してエナメル塗料と着色クリヤー塗
料とをこの順に連続して中間に乾燥工程を入れず
に塗装(エナメル塗料の塗膜が未乾燥の状態で塗
装)することが必須である。本発明に従つて塗装
化粧板を製造する場合には、エナメル塗料を塗装
後、エナメル塗料の塗膜が濡れている状態(即ち
残留液体のある状態)でかつこの塗膜とその上に
塗布する着色クリヤー塗料が実質的に混り合わな
い状態で着色エナメル塗料を塗装することが肝要
である。エナメル塗膜と着色クリヤー塗料との混
り合いは塗装間隔及び両塗料の粘度などを適宜調
節することによつて容易に回避することができ
る。 凹凸状模様を施した素材又は被塗面を水平状態
に保持してエナメル及び着色クリヤー塗料をウエ
ツト オン ウエツト塗装する技術としては、所
謂カーテンフローコーターによる塗装、スプレー
による塗装、ロールコーターによる塗装などの様
様な塗装技術を用いることができるが、水平状態
の凹凸表面へ均一な仕上りの塗膜を高作業速度で
与えるカーテンフローコーターによる塗装が最も
好適である。カーテンフローコーターによる塗装
は一般のカーテンフローコーター塗装条件、例え
ば塗料粘度約30〜120秒(#4フオードカツプ、
20℃)及び塗布量約50〜300g/m2程度で行なう
ことがでできる。しかしながら、(i)素材凹部の塗
り残しのないこと、(ii)カーテン切れやタンク及び
カーテン内に泡が発生しないこと及び(iii)塗装粘
度、塗布量及びコンベアースピードなどの条件を
連続塗装作業中一定に管理することなどに注意を
払う必要があることはいうまでもない。好ましい
塗料の粘稠度は、#4フオードカツプ(20℃)の
値で、エナメル塗料が30〜120秒で、着色クリヤ
ー塗料が8〜30秒(更に好ましくは10〜20秒)で
ある。本発明に従つて着色クリヤー塗料をエナメ
ル塗膜上にウエツト オン ウエツト塗装する
と、塗装後素材上の凸部から凹部へ着色クリヤー
塗料の流れ落ち現象が起つて凸部のエナメル色の
浮き出しを良くし凸部の立体感を明瞭に現出する
(例えば、参考写真(2)右側及び同(3)右上側の本発
明の方法で塗装した化粧板試料参照)。この傾向
は着色クリヤー塗料の粘稠度(#4フオードカツ
プ、20℃)が上記8〜30秒の範囲にある場合に極
めて顕著に現われる。粘稠度が8秒未満の場合に
はカーテン切れなどが起り易くなる。 エナメル塗装と着色クリヤー塗装とはエナメル
塗料の塗膜が未乾燥の状態で連続して実施しなけ
ればならないのは前述の通りであるが、塗布間隔
時間は使用される塗料の種類、樹脂系、溶剤系、
塗装条件、環境条件などに依存して大幅に変動す
るが、一般には0.1秒〜1分程度である。いずれ
にしても、前述の如く、エナメル塗膜が未乾燥の
状態でしかも着色クリヤー塗装時にエナメル塗膜
と着色クリヤー塗料が混り合わない状態で塗装す
ることが肝要である。着色クリヤー塗装後は常法
に従つて自然乾燥又は熱風強制乾燥など任意の方
法で塗膜を乾燥させることができる。 以下に本発明の実施例を説明する。 例 JIS A−5403−1974に規定されている6mm厚フ
レキシブル板にJIS A−6910−1975に規定されて
いる合成樹脂エマルジヨン系複層模様吹付剤を以
下の表−1及び表−2の塗装工程により塗装し凹
凸エンボス模様板()及び()を作成した。
しくは凹凸状模様を施した素材又は被塗面を塗装
仕上げして成る塗装化粧板の製造方法に関する。 塗装化粧板は、例えば、建築物の内外装用素材
として合板、ハードボード、スレート板、珪酸カ
ルシウム板、炭酸マグネシウム板、石膏板、木片
セメント板、鉄板、アルミ板などに塗装化粧した
材料として多数使用されており、その他車輛、家
具、楽器、家電製品、厨房器具、船舶内装材など
にも使用されている。特に最近では外観面に種々
の工夫をした塗装化粧板が開発されており、なか
でも表面に凹凸エンボス模様を施した材料が多数
開発されている。このような凹凸エンボス模様を
施した材料には、基材と模様部分の材質が同一の
もののほかに、基材の上にセメント系、石膏系、
合成樹脂系などの別の材料の塗り材を用いて凸模
様を盛り上げたものや複層模様塗料(JIS6910−
1975参照)を塗装乾燥したものがある。これらの
凹凸エンボス模様を施した材料はそれ自体は建築
材料としての機能は備えておらず、材質の保護と
美観向上のため、塗装仕上げされて用いられるの
が通常である。 従来、このような凹凸エンボス模様板(例え
ば、参考写真(1)左側及び同(3)左下側の化粧板試料
参照)を塗装するに当つては、美観の面からエナ
メル仕上、着色クリヤー仕上が行われている。エ
ナメル仕上では材料の凹凸エンボス模様なりの立
体感をもつた外観が得られるが、例えば、最近の
建築材料に見られる凹凸深さ5mm以下程度の材料
の場合には住宅外壁などに使用したときに少し離
れたところからみると凹凸エンボス模様が不明瞭
になり素材の凹凸エンボス模様を効果的に生かし
た仕上方法とは云えない(例えば、参考写真(1)右
側及び同(3)右下側化粧板試料参照)。 素材の凹凸エンボス模様をより効果的に表現す
る仕上方法として着色クリヤーの低粘度塗装法が
知られている。この方法は、エナメル塗料を全面
に塗装し乾燥した凹凸エンボス模様板に更に半透
明の着色クリヤー塗料を低粘度で塗布し、クリヤ
ー塗料の凹部への流れ込みにより凸模様の周辺部
のエナメル色の浮き出しを狙つたものでそれなり
の効果はあげている。 しかしながら、この着色クリヤーの低粘度塗装
方法、則ちエナメル塗料を塗装乾燥した凹凸エン
ボス模様板に低粘度の着色クリヤー塗料を塗装乾
燥する方法によつて得られる凹凸エンボス模様板
の仕上面はその凸部の模様の周辺部に下地色の浮
き出しが縁どりされた如く出てくるものであり、
少し離れたところからみると凹凸エンボス模様が
不明瞭となり素材の凸部分を効果的に表現してい
ない(例えば、参考写真(2)左側及び同(3)左上側の
従来の方法で塗装した化粧板試料参照)。 このような従来技術の問題点を解決するため
に、ナチユラルローラーコーター等を用いて凸部
分だけを別に塗装したり、リバースロールコータ
ー等により凸部分だけ塗料をしごきとり下地色を
出したりする方法も試みられているが、異なる色
相の塗料を部分的に塗装する場合にはその境界部
に色相の段差ができ凹部から凸部へかけての自然
な色相変化を表現できない欠点があり、また凸部
のみのロールコーター作業は板の厚み精度、凹凸
エンボス模様の深さ精度、板のソリなどの十分な
管理を要する高度な塗装技術であり、一般的な量
産塗装には好ましくない方法である。 従つて、本発明の目的は、上記した従来の凹凸
エンボス模様板の塗装化粧板の問題点を解消し、
離れた場所から眺めても凸模様が明瞭に見える程
度に化粧板の凸部分と凹部分に色相差がありかつ
模様の凸部と凹部における濃色から淡色への色濃
度の変化に段差が無くこの為なめらかな外観を持
つ塗装化粧板の製造方法を提供することにある。 本発明に従つた塗装化粧板の製造方法は、凹凸
状模様を施した素材又は被塗面に、必要により下
塗りを施した後、前記素材又は被塗面を実質的に
水平に保持した状態で、先ずエナメル塗料を塗装
し、次いで該エナメル塗料の塗膜が未乾燥の状態
で着色クリヤー塗料を塗装し、乾燥することを特
徴とする。 ここで「塗膜が未乾燥の状態」とは、塗膜が濡
れている状態又は塗膜に残留液体のある状態を意
味し、所謂「指触乾燥」の状態は含まない。 本発明に従つた塗装化粧板は、工場塗装仕上に
供される任意の材質の凹凸エンボス模様板から製
造することができ、そのような材料としては、例
えばスレート板、ハードボード、鉄板、アルミニ
ウム板、珪酸カルシウム板、炭酸マグネシウム
板、パルプセメント板、石膏系板、石綿セメント
系板等の凹凸エンボス模様成型板素材や、合板、
木片セメント板、スレート板、ハードボード、珪
酸カルシウム板、炭酸マグネシウム板、パルプセ
メント板、鉄板、アルミニウム板、石膏系ボー
ド、セメント系ボードなどの上にセメント系、石
膏系などの塗り材や複層模様塗料などの塗り材を
塗装乾燥したものがあげられる。これらの凹凸模
様を施した素材や塗り面上に、必要に応じ、中塗
又は上塗塗料の密着性を増強したり、素材の毛羽
押え、中塗又は上塗塗料の吸い込み止め、錆止
め、素材の防水性などを補強したりするため、下
塗りを施すことができる。このような下塗りは通
常の素材塗装に用いる任意の下塗塗料を用いて施
すことができ、如何なる下塗塗料を用いても本発
明の凹凸エンボス模様板の塗装仕上に何ら影響を
及ぼすことはない。また素材色や材質の隠蔽、上
塗塗料の吸い込み止め、性能補強、外観向上など
のために要すれば通常の素材塗装に用いる任意の
中塗塗料を適用することができ、かかる中塗りに
より本発明の凹凸エンボス模様板の塗装仕上げは
何ら影響を受けない。 本発明に従つた塗装化粧板においては上塗り塗
膜がエナメル塗料とその上にエナメル塗料の塗膜
が未乾燥の状態で塗装した着色クリヤー塗料から
構成される。ここでエナメル塗料とは顔料を含有
した有色不透明の液体塗料、例えば溶剤型塗料、
水溶性塗料、エマルジヨン塗料などをいい、着色
クリヤー塗料とはクリヤー塗料(即ち顔料を含有
しない塗料)に着色させるために顔料や染料を配
合したものであるが顔料や染料の量は上記エナメ
ル塗料に比べれば少なく生成する塗膜が透明もし
くは半透明なものをいう。 本発明に用いるエナメル塗料の塗膜形成要素
(給合剤成分という)は天然樹脂及び合成樹脂の
ほとんどのものを単独又は任意の組み合せで用い
ることができる。典型的なものを例示すれば、ア
ルキド樹脂、フエノール樹脂、アミノ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ゴム系樹脂、セ
ルロース系樹脂、アミノアルキド樹脂、アクリル
ウレタン樹旨などである。特に好ましい樹脂は、
アクリル樹脂又はアクリルウレタン樹脂である。 本発明に用いるエナメル塗料の顔料としては通
常塗料の配合に用いられる任意の無機及び有機の
顔料を単独又は任意の組合せで用いることができ
る。このような無機顔料としては、例えば、二酸
化チタンなどの白色顔料、カーボンブラツクなど
の黒色顔料、黄鉛、カドミウム黄、オーカーなど
の黄色顔料、朱、カドミウム赤、べんがらなどの
赤色顔料、紺青、群青、コバルト青などの青色顔
料、酸化クロム緑などの緑色顔料などが挙げら
れ、一方有機顔料としては、ハンザエロー、トル
イジンレツド、リソールレツドなどのアゾ系顔
料、フタロシヤニンブルー、フタロシヤニングリ
ーンなどのフタロシアニン系顔料、シンカシヤレ
ツドなどのキナクリドン系顔料、その他建染染料
系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリノン
系顔料などをあげることができる。上記着色顔料
のほかに、白亜、沈降性炭酸カルシウム、胡粉、
バライト粉、沈降性硫酸バリウム、クレイ、との
粉、タルク、ケイ石粉、珪そう土、アルミナ、石
膏などの体質顔料を組み合せて使用することがで
きる。更にアルミニウム粉(銀粉)、ブロンズ粉
(金粉)、パール顔料などの塗料に一般に使用され
るその他の顔料も単独又は組合せて使用すること
ができる。エナメル塗料中の顔料含量は5〜50重
量%であるのが好ましい。 本発明で用いるエナメル塗料には上記塗膜形成
要素及び顔料の他に、溶剤、分散媒、沈降防止
剤、界面活性剤、乳化剤、レベリング剤、色分れ
防止剤、乾燥促進剤、硬化剤、硬化促進剤などの
各種添加剤を配合することができる。また硬化剤
を併用する二液タイプの塗料形態としてもよい。 本発明に用いる着色クリナー塗料の構成成分は
上記エナメル塗料と全く同様であるが、着色した
透明もしくは半透明の塗膜を与えるために塗料中
の顔料含量は0.0001〜10重量%と少なくするのが
好ましい。顔料の配合量が10重量%を超えると塗
膜の不透明性が増して凸部エナメル層の色相のス
ケ出しが無くなるためエナメル仕上調になるので
好ましくない。エナメル塗料と着色クリヤー塗料
の色差は大きい方が望ましく、エナメル塗料とエ
ナメル及び着色クリヤー塗り重ね塗膜の色相差Δ
E(=√2+2+2)は2以上であること
が望ましい。このΔEが2未満では塗装化粧板の
凹部と凸部との色相差がはつきりせず、目的とす
る凹凸感が十分感じられない傾向となる。エナメ
ル塗料と着色クリヤー塗料の塗膜形成要素は、そ
れぞれ同じ樹脂であることが一般には好ましい
が、同一の樹脂を用いることは必須ではなく、異
なる樹脂を適宜組み合せて用いることができる。 本発明に従つた塗装化粧板の塗装仕上げにあた
つては前述の如く、素材又は被塗面を実質的に水
平状態に保持してエナメル塗料と着色クリヤー塗
料とをこの順に連続して中間に乾燥工程を入れず
に塗装(エナメル塗料の塗膜が未乾燥の状態で塗
装)することが必須である。本発明に従つて塗装
化粧板を製造する場合には、エナメル塗料を塗装
後、エナメル塗料の塗膜が濡れている状態(即ち
残留液体のある状態)でかつこの塗膜とその上に
塗布する着色クリヤー塗料が実質的に混り合わな
い状態で着色エナメル塗料を塗装することが肝要
である。エナメル塗膜と着色クリヤー塗料との混
り合いは塗装間隔及び両塗料の粘度などを適宜調
節することによつて容易に回避することができ
る。 凹凸状模様を施した素材又は被塗面を水平状態
に保持してエナメル及び着色クリヤー塗料をウエ
ツト オン ウエツト塗装する技術としては、所
謂カーテンフローコーターによる塗装、スプレー
による塗装、ロールコーターによる塗装などの様
様な塗装技術を用いることができるが、水平状態
の凹凸表面へ均一な仕上りの塗膜を高作業速度で
与えるカーテンフローコーターによる塗装が最も
好適である。カーテンフローコーターによる塗装
は一般のカーテンフローコーター塗装条件、例え
ば塗料粘度約30〜120秒(#4フオードカツプ、
20℃)及び塗布量約50〜300g/m2程度で行なう
ことがでできる。しかしながら、(i)素材凹部の塗
り残しのないこと、(ii)カーテン切れやタンク及び
カーテン内に泡が発生しないこと及び(iii)塗装粘
度、塗布量及びコンベアースピードなどの条件を
連続塗装作業中一定に管理することなどに注意を
払う必要があることはいうまでもない。好ましい
塗料の粘稠度は、#4フオードカツプ(20℃)の
値で、エナメル塗料が30〜120秒で、着色クリヤ
ー塗料が8〜30秒(更に好ましくは10〜20秒)で
ある。本発明に従つて着色クリヤー塗料をエナメ
ル塗膜上にウエツト オン ウエツト塗装する
と、塗装後素材上の凸部から凹部へ着色クリヤー
塗料の流れ落ち現象が起つて凸部のエナメル色の
浮き出しを良くし凸部の立体感を明瞭に現出する
(例えば、参考写真(2)右側及び同(3)右上側の本発
明の方法で塗装した化粧板試料参照)。この傾向
は着色クリヤー塗料の粘稠度(#4フオードカツ
プ、20℃)が上記8〜30秒の範囲にある場合に極
めて顕著に現われる。粘稠度が8秒未満の場合に
はカーテン切れなどが起り易くなる。 エナメル塗装と着色クリヤー塗装とはエナメル
塗料の塗膜が未乾燥の状態で連続して実施しなけ
ればならないのは前述の通りであるが、塗布間隔
時間は使用される塗料の種類、樹脂系、溶剤系、
塗装条件、環境条件などに依存して大幅に変動す
るが、一般には0.1秒〜1分程度である。いずれ
にしても、前述の如く、エナメル塗膜が未乾燥の
状態でしかも着色クリヤー塗装時にエナメル塗膜
と着色クリヤー塗料が混り合わない状態で塗装す
ることが肝要である。着色クリヤー塗装後は常法
に従つて自然乾燥又は熱風強制乾燥など任意の方
法で塗膜を乾燥させることができる。 以下に本発明の実施例を説明する。 例 JIS A−5403−1974に規定されている6mm厚フ
レキシブル板にJIS A−6910−1975に規定されて
いる合成樹脂エマルジヨン系複層模様吹付剤を以
下の表−1及び表−2の塗装工程により塗装し凹
凸エンボス模様板()及び()を作成した。
【表】
【表】
【表】
一方、これらの凹凸エンボス模様板上にウエツ
ト オン ウエツト塗装する上塗りエナメル塗料
A及びB並びに上塗り着色クリヤー塗料A及びB
を以下の表−3及び表−4の配合により調製し
た。
ト オン ウエツト塗装する上塗りエナメル塗料
A及びB並びに上塗り着色クリヤー塗料A及びB
を以下の表−3及び表−4の配合により調製し
た。
【表】
【表】
【表】
このようにして調製した上塗塗料を表−5に示
すような条件で上記凹凸エンボス模様板()及
び()にウエツト オン ウエツト塗装した。
結果も表−5に示す。
すような条件で上記凹凸エンボス模様板()及
び()にウエツト オン ウエツト塗装した。
結果も表−5に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 凹凸状模様を施した素材又は被塗面に、必要
により下塗りを施した後、前記素材又は被塗面を
実質的に水平に保持した状態で、先ずエナメル塗
料を塗装し、次いで該エナメル塗料の塗膜が未乾
燥の状態で着色クリヤー塗料を塗装し、乾燥する
ことを特徴とする塗装化粧板の製造方法。 2 前記エナメル塗料が着色顔料含量5〜50重量
%及び粘稠度30〜120秒(#4フオードカツプ、
20℃)であり、前記着色クリヤー塗料が着色顔料
含量0.0001〜10重量%及び粘稠度8〜30秒(#4
フオードカツプ、20℃)である特許請求の範囲第
1項記載の製造方法。 3 塗布量が50〜300g/m2であつて、前記エナ
メル塗料塗膜と前記エナメル及び着色クリヤー塗
料塗り重ね塗膜との色相差ΔEが2以上となる塗
料の組合せを用いた特許請求の範囲第1項又は第
2項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10017679A JPS5625448A (en) | 1979-08-08 | 1979-08-08 | Painted smoothly planed board |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10017679A JPS5625448A (en) | 1979-08-08 | 1979-08-08 | Painted smoothly planed board |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5625448A JPS5625448A (en) | 1981-03-11 |
| JPS6253228B2 true JPS6253228B2 (ja) | 1987-11-09 |
Family
ID=14266999
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10017679A Granted JPS5625448A (en) | 1979-08-08 | 1979-08-08 | Painted smoothly planed board |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5625448A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0632771B2 (ja) * | 1986-06-13 | 1994-05-02 | 関西ペイント株式会社 | メタリツク仕上げ方法 |
| JP2013252479A (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-19 | Kmew Co Ltd | 塗装方法 |
| JP6261943B2 (ja) * | 2013-10-28 | 2018-01-17 | 旭トステム外装株式会社 | 建築用化粧材及びその製造方法 |
| JP6167866B2 (ja) * | 2013-11-12 | 2017-07-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 木質化粧板の製造方法 |
-
1979
- 1979-08-08 JP JP10017679A patent/JPS5625448A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5625448A (en) | 1981-03-11 |
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