JPS6253269B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6253269B2 JPS6253269B2 JP4045579A JP4045579A JPS6253269B2 JP S6253269 B2 JPS6253269 B2 JP S6253269B2 JP 4045579 A JP4045579 A JP 4045579A JP 4045579 A JP4045579 A JP 4045579A JP S6253269 B2 JPS6253269 B2 JP S6253269B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- current
- pulse
- output
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims description 113
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 8
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 25
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 6
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 5
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 5
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 3
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 230000002459 sustained effect Effects 0.000 description 1
- 238000005493 welding type Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Arc Welding Control (AREA)
Description
本発明は溶接ベース電流にパルス電流を重畳す
るパルス溶接機に関するものである。 溶接施工技術の発達に伴ない、施工対象に応じ
て、溶接ベース電流にパルス状の大電流を周期的
に重畳するいわゆるパルスアーク溶接法を適用す
ることが多くなつている。特に、消耗性電極ワイ
ヤを被溶接物に向けて送給しつつ溶接を行なう
MIGアーク溶接においては、パルス状の大電流
(以下パルス電流という)によるピンチ力によ
り、ワイヤ電極先端の溶融金属がスプレー状の小
粒子となつてワイヤ電極先端から高速で離脱し被
溶接物に向つて移行する。このワイヤ電極先端の
溶融金属の移行形態は、第1図に示す如く溶接電
流の大きさにより独特の形態を有する。溶接電流
の小さい領域においては、アーク発生時のワイヤ
電極は、溶融した状態で、被溶接物に接触短絡す
るまで送給される。ワイヤ電極と被溶接物が接触
すると、大きな短絡電流が流れるので、ワイヤ電
極先端の溶融金属はピンチ力により激しくちぎれ
て被溶接物側に移行する。いわゆる、短絡移行型
溶接またはシヨートアーク溶接と称される溶融金
属の移行形態であるが、この場合、移行する金属
が飛散する、いわゆるスパツタが多いことが欠点
である。第1図は、溶接電流を横軸にとり、短絡
回数を縦軸にとつたものである。同図においてa
は低電流域におけるシヨートアーク溶接が行なわ
れる領域を示す。bは、アークによつて溶けたワ
イヤ電極が、このワイヤ電極の径よりも大きな溶
融金属塊に成長し、ピンチ力に加えて重力の援け
により溶粒が被溶接物に向つて落下する移行形態
で、いわゆるグロビユラ型移行によるアーク溶接
領域である。cは、大電流域におけるアークによ
つて溶けたワイヤ電極が、ピンチ力によりワイヤ
電極と同径またはそれ以下の小さい溶粒となつて
ワイヤ電極から離脱し、被溶接物に移行する形態
で、いわゆるスプレー型移行によるアーク溶接領
域である。Pは臨界電流値で、溶接電流がP点よ
り大きい場合は、ピンチ力が溶融金属の表面張力
に打勝つて粒子化が起りスプレー型移行となり、
また溶接電流がP点よりも小さい場合は、ピンチ
力よりも表面張力の方が強いので、溶融金属は粒
子化せずにワイヤ電極の先端に溜つて大きな塊に
成長し、自重により落下する。さらに溶接電流に
パルス状の大電流を重畳すると、小電流域におけ
る短絡移行形態は減少し、パルス電流時に発生す
るピンチ力によりスプレー型移行となるので、ス
パツタの少ない小電流による溶接が可能である。
如上の大電流溶接時にパルス電流を重畳した大電
流パルスMIG溶接、小電流溶接時にパルス電流を
重畳した小電流パルスMIG溶接、及び小電流域に
おける定電圧電源(パルス電流を重畳しない)を
用いたシヨートアーク溶接は、溶融金属の移行形
態及び供給エネルギーの違いから、自ずとその適
用対象が下表の如く異なる。
るパルス溶接機に関するものである。 溶接施工技術の発達に伴ない、施工対象に応じ
て、溶接ベース電流にパルス状の大電流を周期的
に重畳するいわゆるパルスアーク溶接法を適用す
ることが多くなつている。特に、消耗性電極ワイ
ヤを被溶接物に向けて送給しつつ溶接を行なう
MIGアーク溶接においては、パルス状の大電流
(以下パルス電流という)によるピンチ力によ
り、ワイヤ電極先端の溶融金属がスプレー状の小
粒子となつてワイヤ電極先端から高速で離脱し被
溶接物に向つて移行する。このワイヤ電極先端の
溶融金属の移行形態は、第1図に示す如く溶接電
流の大きさにより独特の形態を有する。溶接電流
の小さい領域においては、アーク発生時のワイヤ
電極は、溶融した状態で、被溶接物に接触短絡す
るまで送給される。ワイヤ電極と被溶接物が接触
すると、大きな短絡電流が流れるので、ワイヤ電
極先端の溶融金属はピンチ力により激しくちぎれ
て被溶接物側に移行する。いわゆる、短絡移行型
溶接またはシヨートアーク溶接と称される溶融金
属の移行形態であるが、この場合、移行する金属
が飛散する、いわゆるスパツタが多いことが欠点
である。第1図は、溶接電流を横軸にとり、短絡
回数を縦軸にとつたものである。同図においてa
は低電流域におけるシヨートアーク溶接が行なわ
れる領域を示す。bは、アークによつて溶けたワ
イヤ電極が、このワイヤ電極の径よりも大きな溶
融金属塊に成長し、ピンチ力に加えて重力の援け
により溶粒が被溶接物に向つて落下する移行形態
で、いわゆるグロビユラ型移行によるアーク溶接
領域である。cは、大電流域におけるアークによ
つて溶けたワイヤ電極が、ピンチ力によりワイヤ
電極と同径またはそれ以下の小さい溶粒となつて
ワイヤ電極から離脱し、被溶接物に移行する形態
で、いわゆるスプレー型移行によるアーク溶接領
域である。Pは臨界電流値で、溶接電流がP点よ
り大きい場合は、ピンチ力が溶融金属の表面張力
に打勝つて粒子化が起りスプレー型移行となり、
また溶接電流がP点よりも小さい場合は、ピンチ
力よりも表面張力の方が強いので、溶融金属は粒
子化せずにワイヤ電極の先端に溜つて大きな塊に
成長し、自重により落下する。さらに溶接電流に
パルス状の大電流を重畳すると、小電流域におけ
る短絡移行形態は減少し、パルス電流時に発生す
るピンチ力によりスプレー型移行となるので、ス
パツタの少ない小電流による溶接が可能である。
如上の大電流溶接時にパルス電流を重畳した大電
流パルスMIG溶接、小電流溶接時にパルス電流を
重畳した小電流パルスMIG溶接、及び小電流域に
おける定電圧電源(パルス電流を重畳しない)を
用いたシヨートアーク溶接は、溶融金属の移行形
態及び供給エネルギーの違いから、自ずとその適
用対象が下表の如く異なる。
【表】
(1) 大電流パルスMIG溶接は、注入エネルギーが
大きいので、高能率で、しかもパルス電流が重
畳されているので溶け込み不足等は発生しな
い。反面上向または横向き溶接を行うと溶融金
属が垂れ落ちや偏在するようになるので好まし
くない。また薄板の溶接に適用すると穴あき等
の入熱過剰になり易く、厚板材の溶接に適して
いる。 (2) 小電流パルスMIG溶接は、小電流でありなが
らスプレー型移行による溶接であり、スパツタ
が少ない。入熱量が小さいので薄板溶接に適し
ている。また溶接姿勢を固定して行なう場合の
全姿勢溶接に適用することができる。特に、上
向(上進)溶接では、第2図aに示す如く、2
つの被溶接物13,14を突合せ溶接した場合
のビード15のビード幅Wが広い程ビード15
の凸部Hを小さくできる傾向があるので、パル
ス電流時にパルスが拡がる小電流パルスMIG溶
接が適している。 (3) シヨートアーク溶接は、小電流の短絡移行に
よる溶接であり、入熱量が小さいので薄板溶接
に適している。また、パイプ円周溶接の如く溶
接進行中に、溶接姿勢の変わる溶接に適用する
ことができる。特に、横向き溶接では第2図b
に示す如く、ビード副Wが狭い程溶融金属の垂
れ落ち(偏り)を小さくすることができる傾向
があるので、ビード幅Wの狭いシヨートアーク
溶接が適している。 従来の小電流パルスMIG溶接機は、第3図に示
す様に、△結線された3相のスライドトランス
と、6個のダイオードから成る全波整流回路2
と、この全波整流回路2の正極側とワイヤ電極5
との間に直流接続された抵抗回路3とダイオード
Dと直流リアクトル4と、から成る主アーク溶接
電源回路A(以下ベース電源Aという)を構成
し、このベース電源Aの負極側を被溶接物6に接
続し、更に、単相の高圧変圧器7と、2個のサイ
リスタ(正極側)8および2個のダイオード(負
極側)9を有するブリツジ整流回路10とから成
るパルス電源Bの正極側を、直流リアクトル4に
形成した中間端子11に接続したものである。抵
抗回路3は、限流抵抗R1、R2、R3の並列回路に
それぞれ抵抗R1、R2、R3と直列にスイツチS1、
S2、S3を設けたものである。上記形成において、
ベース電源Aの外部特性はR1、R2、R3により垂
下特性となる。ベース電源Aの出力電圧はスライ
ドトランス1により調節され、全波整流回路2で
リツプルの少ない直流電圧に変換された後、抵抗
回路3と直流リアクトル4を介してワイヤ電極5
に供給される。ベース電源Aの出力は、スライド
トランス1で調節されていること及び直流リアク
トル4が大きいインダクタンスであることから、
リツプルが小さい。抵抗回路3の抵抗R1、R2、
R3は、それぞれ異なつた抵抗値を有し、スイツ
チS1、S2、S3を切換えることにより出力電圧、電
流(外部特性)は第4図に示す如く変化させるこ
とができる。溶接作業に際して、作業者は、あら
かじめ所定の溶接電圧、電流に設定するために、
スライドトランス1及びスイツチS1、S2、S3を操
作しておくが、作業中のアークの状態を観察した
結果から、、出力をわずかに増減させる必要性が
ある。そのために、スライドトランス1を操作し
たのでは、接点の損焼が多くスライドトランス1
が故障しやすく、またスイツチS1、S2、S3を切り
換るには、アークをその都度停止しなければなら
ないこと及び特性がV1、V2、V3と段階的に変わ
るので徴調整が難かしいということがあつた。ま
た、パルス電源Bからは直流リアクトル4の中間
端子11を介してワイヤ電極5にパルス電圧Vp
が周期的に供給される。この時、ダイオードDは
パルス電流がベース電源Aに流入することを防止
する。このパルス電流のピンチ力を利用して溶融
金属がスプレー型の移行をすることはすでに述べ
た通りである。 次に、従来の大電流パルスMIG溶接機は、第5
図に示す如くである。同図において、第3図と同
一部分を示す。第5図のベース電源Aは、第3図
のベース電源Aの抵抗回路3に対応する部分を有
しない点が、第3図に示す小電流パルスMIG溶接
機と異なつている。この相違点、すなわち、抵抗
R1、R2、R3が無い事により、大電流をベース電
源A′から負荷に供給することができる上に、ベ
ース電源A′の外部特性は定電圧電源となる。ま
た、図示しないシヨートアーク溶接機は、パルス
電源Bを有しない小電流MIG溶接機である。 上記従来の溶接において、大電流パルスMIG溶
接機、小電流パルスMIG溶接機、およびシヨート
アーク溶接機は、その溶接アーク現象(溶融金属
の移行形態など)の違い、及び適用せる溶接対象
(被溶接物の板厚、材質、溶接姿勢など)の違い
を有することから、それぞれ独特の工夫を凝らし
たものが使用されていた。また、ベース電源A及
びA′の出力電圧のリツプルを小さくし、以つて
溶接アーク12を安定化する目的で、変圧器1は
スライドトランスを使用するとともに、直流リア
クトル4は大きなインダクタンスのものが使用さ
れていた。したがつて、溶接対象によつて少くと
も3種類のMIG溶接機を使いわける必要があり、
すなわち、多岐にわたる溶接施工条件を満足し、
良好な溶接製品を供給するために、溶接施工者は
より多い台数の溶接機を設備しなければならない
ということがあつた。さらに、スライドトランス
1を使用していることから、溶接作業中または準
備中にアークの状態等の因子を判断し、出力を僅
かだけ調整する必要性があつても、スライドトラ
ンス1の接点の損失を無くさずには、実際上調整
することができないということがあつた。また、
直流リアクトル4のインダクタンスが大きいこと
から、パルス電源Bに接続された中間端子11か
らワイヤ電極5に至る間のインダクタンスが大き
くなる。したがつて、溶接機の配置によつて、溶
接機から遠く離れた場所を溶接施工する場合に、
15〜20m位の長いケーブル(以下延長ケーブルと
いう)を仲介させると線路インダクタンスが大き
いので、パルス電源Bからの出力パルスが鈍つて
しまい、ついには溶融金属をスプレー移行させる
ことが不可能になるということがあつた。 本発明は上記従来の欠点を除去し、汎用性を備
え、長寿命で操作性に優れたもので、変圧器とサ
イリスタ(出力制御素子)より成る低圧整流電源
と溶接負荷との間に直列に接続された抵抗および
中間タツプを有するリアクトルと、上記低圧整流
電源に並列に接続されたコンデンサと、上記抵抗
を必要に応じて短絡しうるスイツチ素子と、上記
リアクトルの中間タツプに接続され必要に応じて
パルス出力を供給するパルス電源を設けた直流ア
ーク溶接機である。 以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細に
説明する。第6図は本発明に係る直流アーク溶接
機の一実施例を示す回路図である。同図におい
て、第3図及び第5図と同一符号は同一部分を示
す。16はY結線された3相変圧器で、その出力
には6個のサイリスタから成る全波整流回路17
が接続されている。全波整流回路17のサイリス
タのゲートは、それぞれ後述のゲート制御回路1
8に接続されている。第6図では1個のサイリス
タについてのみゲート制御回路18を示し他は省
略した。ゲート制御回路18は、手動で操作可能
な電圧設定装置19と、この電圧設定装置19に
より設定された電圧に応じて出力信号の位相を調
節する位相回路20とにより形成されていて、位
相回路20の出力端はサイリスタのゲートに接続
されている。21は全波整流回路17の出力端に
並列に接続された大容量のコンデンサである。2
2は全波整流回路17の出力端に直列に接続され
た抵抗22には、スイツチ素子23が並列に接続
されていて、第1のスイツチ素子23が閉じるこ
とによつて抵抗22は短絡されるようになつてい
る。第1のスイツチ素子23は手動スイツチで
も、図示しない他のシーケンス制御回路により駆
動されるリレーまたは開閉器の接点でも良い。2
4はインダクタンスの小さな直流リアクトルで、
中間端子11を有し、その一方端24aは抵抗2
2及びスイツチ素子23の一方端に接続されると
ともに、他方端24bは電極ワイヤ5に、図示し
ない給電チツプを介して接触している。中間端子
11は直流リアクトル24の負荷に近い方に設け
られていて、直流リアクトル24の一方端24a
と中間端子11の間のインダクタンス100〜400μ
H程度、に対し、他方端24bと中間端子11の
間のインダクタンス100μH程度である。ベース
電源Cは変圧器16、全波整流回路17、ゲート
制御回路18、コンデンサ21、抵抗22、スイ
ツチ素子23、直流リアクトル24により形成さ
れている。25は第2のスイツチ素子で、ブリツ
ジ整流回路10の直流側出力端子、すなわちサイ
リスタ8のカソードと直流リアクトル24の中間
端子11との間に挿入されていて、例えば、手動
または図示しない他のシーケンス制御回路により
操作される開閉器の接点等でありパルス電源Bか
らの出力を供給または停止することができる。2
6はサイリスタ8のゲートを位相制御するゲート
制御回路で、前述のゲート制御回路18と同様に
図示しない電圧設定装置と、この電圧設定装置か
ら出力される電圧値に応じて出力信号の位相調節
をする位相回路から形成されている。ゲート制御
回路26の出力端は第3のスイツチ素子27を介
してサイリスタ8のゲートに印加されていて、第
3のスイツチ素子27が開閉することによつて、
サイリスタ8のゲートにゲート信号が供給または
停止されるようになつている。 なお、第3のスイツチ素子27の開閉は第2の
スイツチ素子25の開閉に替えることができ、要
するにパルス電源Bのパルス出力を溶接負荷に印
加する場合にはどちらのスイツチ素子を動作して
も同じである。 次に本発明の動作について、第7図乃至第10
図を用いて説明する。第7図は出力電圧と出力電
流との関係を示す外部特性図である。同図におい
て縦軸は出力電圧V、横軸は出力電流Iを示す。
V1、V2、V3は、第6図の第1のスイツチ23を
開いた場合のベース電源Cの外部特性を示し、抵
抗22が挿入されているので、その外部特性は垂
下特性である。この外部特性は、全波整流回路1
7のサイリスタゲートの点弧位相を進ませること
によりV1、からV2を経てV3へ変化し、特性曲線
V1、V2、V3は平行移動する。V′1〜V′5は、第6
図の第1のスイツチ23を閉じた場合のベース電
源Cの外部特性を示し、この場合、抵抗22が第
1のスイツチ23により短絡されているので、そ
の外部特性は定電圧特性である。この外部特性
は、全波整流回路17のサイリスタゲートの点弧
位相を進ませることによりV′1からV′2を経てV′5
へ変化し、特性曲線V′1〜V′5は平行移動する。V
pはパルス電源Bの外部特性を示す。この外部特
性は高い電圧の定電圧特性である。第8図乃至第
10図は夫々、小電流パルスMIG溶接、大電流パ
ルスMIG溶接、シヨートアーク溶接の時の出力電
圧波形を示し、縦軸は出力電圧V、横軸は時間軸
tである。 (1) 小電流パルスMIG溶接の場合は、第1のスイ
ツチ素子23を開き、第2のスイツチ素子25
および第3のスイツチ素子27を閉じる。溶接
開始前に、一方のゲート制御回路18の電圧設
定装置19を操作し、位相回路20を介してサ
イリスタゲートの点弧位相を所定のベース電圧
VBに対応する点弧位相に調節する。また、他
方のゲート制御回路26も同様にして、サイリ
スタ8のゲート点弧位相を所定のパルス電圧
VPに対応する点弧位相に調節する。図示しな
い溶接トーチの溶接開始スイツチを操作するか
またはシーケンス制御装置からの溶接開始信号
により、ゲート制御回路18と26がゲート信
号を全波整流回路17の6個のサイリスタゲー
トと、ブリツジ整流回路10のサイリスタ8に
印加する。変圧器16の交流出力は、全波整流
回路17で直流に変換された後、コンデンサ2
1で平滑され、抵抗22、ダイオードD及び直
流サイリスタ24を通つてワイヤ電極5に供給
されるとともに、高圧変圧器7の交流出力は、
ブリツジ整流回路10でパルス出力に変換され
た後、第2のスイツチ素子25、中間端子11
及び直流リアクトル24の1端24b、を介し
てワイヤ電極5に供給される。同時に、ワイヤ
電極5は、図示しないワイヤ送給装置により被
溶接物6に向つて送給され、ワイヤ電極5の先
端が被溶接物6に接触すると、アーク12がス
タートされて溶接が開始される。小電流パルス
MIG溶接の場合の出力電圧波形を第8図に示
す。VBはベース電圧、Vpはパルス電圧であ
る。時点t0では、ベース電圧VBによりアーク
が接続しているが溶接電流が小さく、ピンチ力
が小さいのでワイヤ電極5の先端は溶けて丸く
なる。次に時点t1では、パルス電源Bからパル
ス出力が印加されるので、アーク12が強力に
なつて拡がるとともにワイヤ電極5の先端は更
に溶融する。時点t2では溶融金属(ワイヤ電極
5)が増えて、パルス電流によるピンチ力が発
揮され、溶融金属が離脱をはじめる。時点t3で
は溶融金属にほぼ離脱が完了し、溶融金属(溶
滴)は被溶接物6へ移行する。時点t4では、す
でに溶融金属の移行が完了し、ベース電圧VB
でアークが持続されている時点t0の状態に戻
る。この時の溶接条件は、下表(イ)に示すとおり
である。下表の電流、電圧はすべて平均値を示
す。
大きいので、高能率で、しかもパルス電流が重
畳されているので溶け込み不足等は発生しな
い。反面上向または横向き溶接を行うと溶融金
属が垂れ落ちや偏在するようになるので好まし
くない。また薄板の溶接に適用すると穴あき等
の入熱過剰になり易く、厚板材の溶接に適して
いる。 (2) 小電流パルスMIG溶接は、小電流でありなが
らスプレー型移行による溶接であり、スパツタ
が少ない。入熱量が小さいので薄板溶接に適し
ている。また溶接姿勢を固定して行なう場合の
全姿勢溶接に適用することができる。特に、上
向(上進)溶接では、第2図aに示す如く、2
つの被溶接物13,14を突合せ溶接した場合
のビード15のビード幅Wが広い程ビード15
の凸部Hを小さくできる傾向があるので、パル
ス電流時にパルスが拡がる小電流パルスMIG溶
接が適している。 (3) シヨートアーク溶接は、小電流の短絡移行に
よる溶接であり、入熱量が小さいので薄板溶接
に適している。また、パイプ円周溶接の如く溶
接進行中に、溶接姿勢の変わる溶接に適用する
ことができる。特に、横向き溶接では第2図b
に示す如く、ビード副Wが狭い程溶融金属の垂
れ落ち(偏り)を小さくすることができる傾向
があるので、ビード幅Wの狭いシヨートアーク
溶接が適している。 従来の小電流パルスMIG溶接機は、第3図に示
す様に、△結線された3相のスライドトランス
と、6個のダイオードから成る全波整流回路2
と、この全波整流回路2の正極側とワイヤ電極5
との間に直流接続された抵抗回路3とダイオード
Dと直流リアクトル4と、から成る主アーク溶接
電源回路A(以下ベース電源Aという)を構成
し、このベース電源Aの負極側を被溶接物6に接
続し、更に、単相の高圧変圧器7と、2個のサイ
リスタ(正極側)8および2個のダイオード(負
極側)9を有するブリツジ整流回路10とから成
るパルス電源Bの正極側を、直流リアクトル4に
形成した中間端子11に接続したものである。抵
抗回路3は、限流抵抗R1、R2、R3の並列回路に
それぞれ抵抗R1、R2、R3と直列にスイツチS1、
S2、S3を設けたものである。上記形成において、
ベース電源Aの外部特性はR1、R2、R3により垂
下特性となる。ベース電源Aの出力電圧はスライ
ドトランス1により調節され、全波整流回路2で
リツプルの少ない直流電圧に変換された後、抵抗
回路3と直流リアクトル4を介してワイヤ電極5
に供給される。ベース電源Aの出力は、スライド
トランス1で調節されていること及び直流リアク
トル4が大きいインダクタンスであることから、
リツプルが小さい。抵抗回路3の抵抗R1、R2、
R3は、それぞれ異なつた抵抗値を有し、スイツ
チS1、S2、S3を切換えることにより出力電圧、電
流(外部特性)は第4図に示す如く変化させるこ
とができる。溶接作業に際して、作業者は、あら
かじめ所定の溶接電圧、電流に設定するために、
スライドトランス1及びスイツチS1、S2、S3を操
作しておくが、作業中のアークの状態を観察した
結果から、、出力をわずかに増減させる必要性が
ある。そのために、スライドトランス1を操作し
たのでは、接点の損焼が多くスライドトランス1
が故障しやすく、またスイツチS1、S2、S3を切り
換るには、アークをその都度停止しなければなら
ないこと及び特性がV1、V2、V3と段階的に変わ
るので徴調整が難かしいということがあつた。ま
た、パルス電源Bからは直流リアクトル4の中間
端子11を介してワイヤ電極5にパルス電圧Vp
が周期的に供給される。この時、ダイオードDは
パルス電流がベース電源Aに流入することを防止
する。このパルス電流のピンチ力を利用して溶融
金属がスプレー型の移行をすることはすでに述べ
た通りである。 次に、従来の大電流パルスMIG溶接機は、第5
図に示す如くである。同図において、第3図と同
一部分を示す。第5図のベース電源Aは、第3図
のベース電源Aの抵抗回路3に対応する部分を有
しない点が、第3図に示す小電流パルスMIG溶接
機と異なつている。この相違点、すなわち、抵抗
R1、R2、R3が無い事により、大電流をベース電
源A′から負荷に供給することができる上に、ベ
ース電源A′の外部特性は定電圧電源となる。ま
た、図示しないシヨートアーク溶接機は、パルス
電源Bを有しない小電流MIG溶接機である。 上記従来の溶接において、大電流パルスMIG溶
接機、小電流パルスMIG溶接機、およびシヨート
アーク溶接機は、その溶接アーク現象(溶融金属
の移行形態など)の違い、及び適用せる溶接対象
(被溶接物の板厚、材質、溶接姿勢など)の違い
を有することから、それぞれ独特の工夫を凝らし
たものが使用されていた。また、ベース電源A及
びA′の出力電圧のリツプルを小さくし、以つて
溶接アーク12を安定化する目的で、変圧器1は
スライドトランスを使用するとともに、直流リア
クトル4は大きなインダクタンスのものが使用さ
れていた。したがつて、溶接対象によつて少くと
も3種類のMIG溶接機を使いわける必要があり、
すなわち、多岐にわたる溶接施工条件を満足し、
良好な溶接製品を供給するために、溶接施工者は
より多い台数の溶接機を設備しなければならない
ということがあつた。さらに、スライドトランス
1を使用していることから、溶接作業中または準
備中にアークの状態等の因子を判断し、出力を僅
かだけ調整する必要性があつても、スライドトラ
ンス1の接点の損失を無くさずには、実際上調整
することができないということがあつた。また、
直流リアクトル4のインダクタンスが大きいこと
から、パルス電源Bに接続された中間端子11か
らワイヤ電極5に至る間のインダクタンスが大き
くなる。したがつて、溶接機の配置によつて、溶
接機から遠く離れた場所を溶接施工する場合に、
15〜20m位の長いケーブル(以下延長ケーブルと
いう)を仲介させると線路インダクタンスが大き
いので、パルス電源Bからの出力パルスが鈍つて
しまい、ついには溶融金属をスプレー移行させる
ことが不可能になるということがあつた。 本発明は上記従来の欠点を除去し、汎用性を備
え、長寿命で操作性に優れたもので、変圧器とサ
イリスタ(出力制御素子)より成る低圧整流電源
と溶接負荷との間に直列に接続された抵抗および
中間タツプを有するリアクトルと、上記低圧整流
電源に並列に接続されたコンデンサと、上記抵抗
を必要に応じて短絡しうるスイツチ素子と、上記
リアクトルの中間タツプに接続され必要に応じて
パルス出力を供給するパルス電源を設けた直流ア
ーク溶接機である。 以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細に
説明する。第6図は本発明に係る直流アーク溶接
機の一実施例を示す回路図である。同図におい
て、第3図及び第5図と同一符号は同一部分を示
す。16はY結線された3相変圧器で、その出力
には6個のサイリスタから成る全波整流回路17
が接続されている。全波整流回路17のサイリス
タのゲートは、それぞれ後述のゲート制御回路1
8に接続されている。第6図では1個のサイリス
タについてのみゲート制御回路18を示し他は省
略した。ゲート制御回路18は、手動で操作可能
な電圧設定装置19と、この電圧設定装置19に
より設定された電圧に応じて出力信号の位相を調
節する位相回路20とにより形成されていて、位
相回路20の出力端はサイリスタのゲートに接続
されている。21は全波整流回路17の出力端に
並列に接続された大容量のコンデンサである。2
2は全波整流回路17の出力端に直列に接続され
た抵抗22には、スイツチ素子23が並列に接続
されていて、第1のスイツチ素子23が閉じるこ
とによつて抵抗22は短絡されるようになつてい
る。第1のスイツチ素子23は手動スイツチで
も、図示しない他のシーケンス制御回路により駆
動されるリレーまたは開閉器の接点でも良い。2
4はインダクタンスの小さな直流リアクトルで、
中間端子11を有し、その一方端24aは抵抗2
2及びスイツチ素子23の一方端に接続されると
ともに、他方端24bは電極ワイヤ5に、図示し
ない給電チツプを介して接触している。中間端子
11は直流リアクトル24の負荷に近い方に設け
られていて、直流リアクトル24の一方端24a
と中間端子11の間のインダクタンス100〜400μ
H程度、に対し、他方端24bと中間端子11の
間のインダクタンス100μH程度である。ベース
電源Cは変圧器16、全波整流回路17、ゲート
制御回路18、コンデンサ21、抵抗22、スイ
ツチ素子23、直流リアクトル24により形成さ
れている。25は第2のスイツチ素子で、ブリツ
ジ整流回路10の直流側出力端子、すなわちサイ
リスタ8のカソードと直流リアクトル24の中間
端子11との間に挿入されていて、例えば、手動
または図示しない他のシーケンス制御回路により
操作される開閉器の接点等でありパルス電源Bか
らの出力を供給または停止することができる。2
6はサイリスタ8のゲートを位相制御するゲート
制御回路で、前述のゲート制御回路18と同様に
図示しない電圧設定装置と、この電圧設定装置か
ら出力される電圧値に応じて出力信号の位相調節
をする位相回路から形成されている。ゲート制御
回路26の出力端は第3のスイツチ素子27を介
してサイリスタ8のゲートに印加されていて、第
3のスイツチ素子27が開閉することによつて、
サイリスタ8のゲートにゲート信号が供給または
停止されるようになつている。 なお、第3のスイツチ素子27の開閉は第2の
スイツチ素子25の開閉に替えることができ、要
するにパルス電源Bのパルス出力を溶接負荷に印
加する場合にはどちらのスイツチ素子を動作して
も同じである。 次に本発明の動作について、第7図乃至第10
図を用いて説明する。第7図は出力電圧と出力電
流との関係を示す外部特性図である。同図におい
て縦軸は出力電圧V、横軸は出力電流Iを示す。
V1、V2、V3は、第6図の第1のスイツチ23を
開いた場合のベース電源Cの外部特性を示し、抵
抗22が挿入されているので、その外部特性は垂
下特性である。この外部特性は、全波整流回路1
7のサイリスタゲートの点弧位相を進ませること
によりV1、からV2を経てV3へ変化し、特性曲線
V1、V2、V3は平行移動する。V′1〜V′5は、第6
図の第1のスイツチ23を閉じた場合のベース電
源Cの外部特性を示し、この場合、抵抗22が第
1のスイツチ23により短絡されているので、そ
の外部特性は定電圧特性である。この外部特性
は、全波整流回路17のサイリスタゲートの点弧
位相を進ませることによりV′1からV′2を経てV′5
へ変化し、特性曲線V′1〜V′5は平行移動する。V
pはパルス電源Bの外部特性を示す。この外部特
性は高い電圧の定電圧特性である。第8図乃至第
10図は夫々、小電流パルスMIG溶接、大電流パ
ルスMIG溶接、シヨートアーク溶接の時の出力電
圧波形を示し、縦軸は出力電圧V、横軸は時間軸
tである。 (1) 小電流パルスMIG溶接の場合は、第1のスイ
ツチ素子23を開き、第2のスイツチ素子25
および第3のスイツチ素子27を閉じる。溶接
開始前に、一方のゲート制御回路18の電圧設
定装置19を操作し、位相回路20を介してサ
イリスタゲートの点弧位相を所定のベース電圧
VBに対応する点弧位相に調節する。また、他
方のゲート制御回路26も同様にして、サイリ
スタ8のゲート点弧位相を所定のパルス電圧
VPに対応する点弧位相に調節する。図示しな
い溶接トーチの溶接開始スイツチを操作するか
またはシーケンス制御装置からの溶接開始信号
により、ゲート制御回路18と26がゲート信
号を全波整流回路17の6個のサイリスタゲー
トと、ブリツジ整流回路10のサイリスタ8に
印加する。変圧器16の交流出力は、全波整流
回路17で直流に変換された後、コンデンサ2
1で平滑され、抵抗22、ダイオードD及び直
流サイリスタ24を通つてワイヤ電極5に供給
されるとともに、高圧変圧器7の交流出力は、
ブリツジ整流回路10でパルス出力に変換され
た後、第2のスイツチ素子25、中間端子11
及び直流リアクトル24の1端24b、を介し
てワイヤ電極5に供給される。同時に、ワイヤ
電極5は、図示しないワイヤ送給装置により被
溶接物6に向つて送給され、ワイヤ電極5の先
端が被溶接物6に接触すると、アーク12がス
タートされて溶接が開始される。小電流パルス
MIG溶接の場合の出力電圧波形を第8図に示
す。VBはベース電圧、Vpはパルス電圧であ
る。時点t0では、ベース電圧VBによりアーク
が接続しているが溶接電流が小さく、ピンチ力
が小さいのでワイヤ電極5の先端は溶けて丸く
なる。次に時点t1では、パルス電源Bからパル
ス出力が印加されるので、アーク12が強力に
なつて拡がるとともにワイヤ電極5の先端は更
に溶融する。時点t2では溶融金属(ワイヤ電極
5)が増えて、パルス電流によるピンチ力が発
揮され、溶融金属が離脱をはじめる。時点t3で
は溶融金属にほぼ離脱が完了し、溶融金属(溶
滴)は被溶接物6へ移行する。時点t4では、す
でに溶融金属の移行が完了し、ベース電圧VB
でアークが持続されている時点t0の状態に戻
る。この時の溶接条件は、下表(イ)に示すとおり
である。下表の電流、電圧はすべて平均値を示
す。
【表】
小電流域におけるベース電流の平均値は30〜
50A、ベース電圧は20〜30V程度の小さい値で
ある。これに反して、パルス電流は平均値で
80Aであるが、その最大値は500A程度の大電
流となるので、ダイオードDは逆バイアスされ
てベース電流はダイオードにより阻止される。
したがつて、全波整流回路17のサイリスタ
は、図示しない負荷(付属した回路負荷)に供
給する徴小電流を流すだけとなる。しかし、抵
抗22を挿入し、ベース電源3の外部特性を垂
下特性とすることにより、電源の無負荷電圧を
大きいものとすることができるので、ダイオー
ドDがしや断されている時のベース電流を補償
し、パルス電流による溶接からベース電流によ
る溶接への移行をすみやかにする。如上のアー
クを安定化するために、ベース電源Cは垂下特
性になるようにした。 (2) 大電流パルスMIG溶接の場合は、第1のスイ
ツチ素子23を閉じ、第2のスイツチ素子25
および第3のスイツチ素子27を閉じる。抵抗
22は第1のスイツチ素子23で短絡されてい
るのでベース電源Cの外部特性は定電圧特性で
ある。大電流パルスMIG溶接の場合の出力電圧
波形を第9図に示す。同図において時点t0〜t4
は第8図の時点t0〜t4に対応する。第8図との
相違点はベース電圧V′Bのみによつても溶融金
属は十分なピンチ力により、ワイヤ電極5から
離脱するが、パルス電圧Vpが重畳されている
ことによつて溶滴はパルス周期に同期して移行
し、溶滴の径が小さくなり良好な溶接結果を得
ることができる。この時の溶接条件は前掲の表
中(ロ)に示すとおりである。 (3) シヨートアーク溶接の場合は、第1のスイツ
チ素子23を閉じ、第2のスイツチ素子25と
第3のスイツチ素子27のいずれかを開く。す
なわち、パルス電極5に供給しない条件とす
る。抵抗22は第1のスイツチ23で短絡され
ているのでベース電源3の出力は定電圧特性で
ある。シヨートアーク溶接の場合に出力電圧波
形は第10図に示す如く、短絡t1とアークt2〜
t6を繰返すいわゆる短絡移行型のアーク現象を
呈する。時点t0はアーク12を発生しつつワイ
ヤ電極5が被溶接物6に向つて送給され、ワイ
ヤ電極5の先端は溶融しワイヤ間隙が短かくな
つている。ついには、時点t1で短絡するから出
力電圧は零Vとなる。この時、大きい短絡電流
がワイヤ電極5から溶融金属を通つて被溶接物
6に流れるので、ピンチ力により溶融金属はち
ぎれる様にして被溶接物6に移行する。時点t2
では溶融金属がちぎれて、再び時点t3でアーク
が点弧する。スパツタの多くはアーク12の再
点弧の時の衝撃により飛散するものである。時
点t5ではアーク12が接続しているが、ワイヤ
電極5は送給され続けるので、ワイヤ電極5の
先端は溶融しながら被溶接物6とのアーク間隙
が短かくなる。時点t6は、さらにアーク間隙が
短かくなり、ワイヤ電極5と被溶接物6とは短
絡寸前であるとともに溶融金属の量も増加して
いる。この時点t6ははじめの時点t0と同様の状
態である。この短絡移行による短絡回数は毎秒
80〜120回程度である。 なお、上記実施例の説明において、シヨート
アーク溶接の場合、第2のスイツチ素子25ま
たは第3のスイツチ素子27のどちらかを開い
たが、要するにシヨートアーク溶接の時はパル
ス電源Bのパルス出力が溶接負荷に供給されな
いようにすればよく、第2のスイツチ素子25
または第3のスイツチ素子27に限られるもの
ではない。また、コンデンサ21は抵抗22の
直流リアクトル24側に接続されても良く、要
するにベース電源Cの出力を平滑化する位置で
あつて、パルス電源Bからのパルス出力を鈍ら
せることの無い位置に接続されていれば良い。 以上述べた如く、本発明は変圧器と出力制御素
子より成る低圧整流電源と溶接負荷との間に直列
に接続された抵抗および中間タツプを有するリア
クトルを、上記低圧整流電源に並列に接続された
コンデンサと、上記抵抗を必要に応じて短絡し得
るスイツチ素子と、上記リアクトルの中間タツプ
に接続され、必要に応じて出力を供給するパルス
電源を設けた直流アーク溶接機であるから、1台
の溶接機で大電流パルスMIG溶接と、小電流パル
スMIG溶接と、シヨートアーク溶接との溶滴移行
形態及び適用対象の異なつた3種類の溶接を行な
うことができる。したがつて、操作が簡単で用途
が広い。また、抵抗回路3を切換えた従来技術と
比較して、小電流パルス溶接時の外部特性は、第
7図に示す如く平行移動する特性曲線によつてあ
らわされるので、小電流、大電流域における徴調
整が容易である。さらに、出力の調節はサイリス
タ等の無接点出力制御素子を用いているので故
障、摩耗が無く、長寿命である。また、直流リア
クトル24のインダクタンスを小さくしたので、
延長ケーブルを接続してもパルス電源Bの出力パ
ルスが鈍ることなく、溶接機本体から遠い場所で
も良好なパルスMIG溶接を行なうことができると
いう効果がある。
50A、ベース電圧は20〜30V程度の小さい値で
ある。これに反して、パルス電流は平均値で
80Aであるが、その最大値は500A程度の大電
流となるので、ダイオードDは逆バイアスされ
てベース電流はダイオードにより阻止される。
したがつて、全波整流回路17のサイリスタ
は、図示しない負荷(付属した回路負荷)に供
給する徴小電流を流すだけとなる。しかし、抵
抗22を挿入し、ベース電源3の外部特性を垂
下特性とすることにより、電源の無負荷電圧を
大きいものとすることができるので、ダイオー
ドDがしや断されている時のベース電流を補償
し、パルス電流による溶接からベース電流によ
る溶接への移行をすみやかにする。如上のアー
クを安定化するために、ベース電源Cは垂下特
性になるようにした。 (2) 大電流パルスMIG溶接の場合は、第1のスイ
ツチ素子23を閉じ、第2のスイツチ素子25
および第3のスイツチ素子27を閉じる。抵抗
22は第1のスイツチ素子23で短絡されてい
るのでベース電源Cの外部特性は定電圧特性で
ある。大電流パルスMIG溶接の場合の出力電圧
波形を第9図に示す。同図において時点t0〜t4
は第8図の時点t0〜t4に対応する。第8図との
相違点はベース電圧V′Bのみによつても溶融金
属は十分なピンチ力により、ワイヤ電極5から
離脱するが、パルス電圧Vpが重畳されている
ことによつて溶滴はパルス周期に同期して移行
し、溶滴の径が小さくなり良好な溶接結果を得
ることができる。この時の溶接条件は前掲の表
中(ロ)に示すとおりである。 (3) シヨートアーク溶接の場合は、第1のスイツ
チ素子23を閉じ、第2のスイツチ素子25と
第3のスイツチ素子27のいずれかを開く。す
なわち、パルス電極5に供給しない条件とす
る。抵抗22は第1のスイツチ23で短絡され
ているのでベース電源3の出力は定電圧特性で
ある。シヨートアーク溶接の場合に出力電圧波
形は第10図に示す如く、短絡t1とアークt2〜
t6を繰返すいわゆる短絡移行型のアーク現象を
呈する。時点t0はアーク12を発生しつつワイ
ヤ電極5が被溶接物6に向つて送給され、ワイ
ヤ電極5の先端は溶融しワイヤ間隙が短かくな
つている。ついには、時点t1で短絡するから出
力電圧は零Vとなる。この時、大きい短絡電流
がワイヤ電極5から溶融金属を通つて被溶接物
6に流れるので、ピンチ力により溶融金属はち
ぎれる様にして被溶接物6に移行する。時点t2
では溶融金属がちぎれて、再び時点t3でアーク
が点弧する。スパツタの多くはアーク12の再
点弧の時の衝撃により飛散するものである。時
点t5ではアーク12が接続しているが、ワイヤ
電極5は送給され続けるので、ワイヤ電極5の
先端は溶融しながら被溶接物6とのアーク間隙
が短かくなる。時点t6は、さらにアーク間隙が
短かくなり、ワイヤ電極5と被溶接物6とは短
絡寸前であるとともに溶融金属の量も増加して
いる。この時点t6ははじめの時点t0と同様の状
態である。この短絡移行による短絡回数は毎秒
80〜120回程度である。 なお、上記実施例の説明において、シヨート
アーク溶接の場合、第2のスイツチ素子25ま
たは第3のスイツチ素子27のどちらかを開い
たが、要するにシヨートアーク溶接の時はパル
ス電源Bのパルス出力が溶接負荷に供給されな
いようにすればよく、第2のスイツチ素子25
または第3のスイツチ素子27に限られるもの
ではない。また、コンデンサ21は抵抗22の
直流リアクトル24側に接続されても良く、要
するにベース電源Cの出力を平滑化する位置で
あつて、パルス電源Bからのパルス出力を鈍ら
せることの無い位置に接続されていれば良い。 以上述べた如く、本発明は変圧器と出力制御素
子より成る低圧整流電源と溶接負荷との間に直列
に接続された抵抗および中間タツプを有するリア
クトルを、上記低圧整流電源に並列に接続された
コンデンサと、上記抵抗を必要に応じて短絡し得
るスイツチ素子と、上記リアクトルの中間タツプ
に接続され、必要に応じて出力を供給するパルス
電源を設けた直流アーク溶接機であるから、1台
の溶接機で大電流パルスMIG溶接と、小電流パル
スMIG溶接と、シヨートアーク溶接との溶滴移行
形態及び適用対象の異なつた3種類の溶接を行な
うことができる。したがつて、操作が簡単で用途
が広い。また、抵抗回路3を切換えた従来技術と
比較して、小電流パルス溶接時の外部特性は、第
7図に示す如く平行移動する特性曲線によつてあ
らわされるので、小電流、大電流域における徴調
整が容易である。さらに、出力の調節はサイリス
タ等の無接点出力制御素子を用いているので故
障、摩耗が無く、長寿命である。また、直流リア
クトル24のインダクタンスを小さくしたので、
延長ケーブルを接続してもパルス電源Bの出力パ
ルスが鈍ることなく、溶接機本体から遠い場所で
も良好なパルスMIG溶接を行なうことができると
いう効果がある。
第1図はMIG溶接における短絡回数と溶接電流
との関係を示す特性図、第2図aは上向(上進)
溶接継手の断面図、第2図bは横向溶接継手の断
面図である。第3図は従来の小電流パルスMIG溶
接機の回路図、第4図は第3図の外部特性図を示
す。第5図は従来の大電流パルスMIG溶接機の回
路図である。第6図は本発明の一実施例を示す回
路図である。第7図は第6図に示した直流アーク
溶接機の外部特性図である。第8図、第9図及び
第10図は出力電流波形図である。 5……ワイヤ電極、6……被溶接物、7……高
圧変圧器、11……中間タツプ、16……変圧
器、17……全波整流回路、18……ゲート制御
装置、21……コンデンサ、22……抵抗、23
……第1のスイツチ素子、24……直流リアクト
ル、25……第2のスイツチ素子、26……第3
のスイツチ素子、27……ゲート制御装置。
との関係を示す特性図、第2図aは上向(上進)
溶接継手の断面図、第2図bは横向溶接継手の断
面図である。第3図は従来の小電流パルスMIG溶
接機の回路図、第4図は第3図の外部特性図を示
す。第5図は従来の大電流パルスMIG溶接機の回
路図である。第6図は本発明の一実施例を示す回
路図である。第7図は第6図に示した直流アーク
溶接機の外部特性図である。第8図、第9図及び
第10図は出力電流波形図である。 5……ワイヤ電極、6……被溶接物、7……高
圧変圧器、11……中間タツプ、16……変圧
器、17……全波整流回路、18……ゲート制御
装置、21……コンデンサ、22……抵抗、23
……第1のスイツチ素子、24……直流リアクト
ル、25……第2のスイツチ素子、26……第3
のスイツチ素子、27……ゲート制御装置。
Claims (1)
- 1 第1の変圧器と、第1の出力制御素子と、こ
の出力制御素子の動作を制御するゲート制御回路
と、より成る整流電源と、この整流電源と溶接負
荷との間に直列に接続された抵抗、ダイオードお
よび中間タツプを有するリアクトルと、上記整流
電源に並列に接続されたコンデンサと、上記抵抗
に並列接続され小電流溶接時に上記抵抗を短絡す
る第1のスイツチ素子と、上記リアクトルの中間
タツプを介して上記溶接負荷に接続されるパルス
電源と、このパルス電源の出力をパルス溶接時に
上記溶接負荷に供給する第2のスイツチ素子と、
上記パルス電源を構成する第2の変圧器と、第2
の出力制御素子およびこの出力制御素子の動作を
制御する第2のゲート制御回路を有することを特
徴とする直流アーク溶接機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4045579A JPS55133874A (en) | 1979-04-04 | 1979-04-04 | Direct current arc welding machine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4045579A JPS55133874A (en) | 1979-04-04 | 1979-04-04 | Direct current arc welding machine |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55133874A JPS55133874A (en) | 1980-10-18 |
| JPS6253269B2 true JPS6253269B2 (ja) | 1987-11-10 |
Family
ID=12581107
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4045579A Granted JPS55133874A (en) | 1979-04-04 | 1979-04-04 | Direct current arc welding machine |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55133874A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4475028A (en) * | 1983-02-10 | 1984-10-02 | Newport News Shipbuilding & Dry Dock Co. | Multi-mode constant potential pulsed welding apparatus |
| JP5064002B2 (ja) * | 2006-12-08 | 2012-10-31 | 株式会社ダイヘン | 消耗電極アーク溶接電源の出力制御方法 |
-
1979
- 1979-04-04 JP JP4045579A patent/JPS55133874A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55133874A (en) | 1980-10-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5148001A (en) | System and method of short circuiting arc welding | |
| CA1038046A (en) | Short-circuit arc welding with constant beads | |
| US8969764B2 (en) | Apparatus and method for short circuit welding with AC waveform | |
| EP1410867B1 (en) | Power supply for short-circuiting arc welding and automatic welding machine utilizing the same | |
| RU2217274C2 (ru) | Аппарат для дуговой сварки с коротким замыканием, контроллер этого аппарата и способ управления аппаратом | |
| JP6695030B2 (ja) | アーク溶接の制御方法 | |
| US3657724A (en) | Method of and power supply for electric arc welding | |
| US4877941A (en) | Power supply system for consumable electrode arc welding and method of controlling the same | |
| JP6945290B2 (ja) | スパッタを低減したac溶接用の溶接システム | |
| EP1681123B1 (en) | Arc start control method for AC arc welding | |
| US3999034A (en) | Square wave welding system | |
| US4497997A (en) | Method and apparatus for metal arc welding with constant currents | |
| US6570131B1 (en) | Electric arc welder with arc starter | |
| JP2000158133A (ja) | パルス溶接装置とその制御方法 | |
| JP4211724B2 (ja) | アーク溶接制御方法及びアーク溶接装置 | |
| US5753888A (en) | Stabilization and firing circuit for a power source of a cutting or welding system and method of stabilizing and firing same | |
| EP0474031A2 (en) | Inverter type power control unit for stud welding | |
| US4292497A (en) | Pulsed arc welding and surfacing apparatus | |
| US3440395A (en) | Arc welding method and apparatus | |
| EP1131181B1 (en) | Improved welding apparatus and method | |
| JPS6255472B2 (ja) | ||
| JPS6127152B2 (ja) | ||
| CN115461178A (zh) | 直流电弧焊接控制方法 | |
| JPS6334792Y2 (ja) | ||
| JPS58224070A (ja) | ア−ク溶接法 |